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英語科
学習指導案
対象 鹿児島盲 高等部普通科
人 数
5人(男3女2人)
実施場所
パソコン室
1
教科・科目名
2
題材について
英 語 ・「 ONE BLIND TEACHER IN MARAWI 」
(自主教材)
・ 本 題 材 は「 開 発 教 育 」( 国 際 理 解 教 育 )の 視 点 で 作 成 し た 自 作 教 材 と ,教 科 書 教 材【 英
語 Ⅱ L1「 Hope for Life Kindergarten 」】 を 併 用 し た 発 展 教 材 で あ る 。 生 徒 達 は 日 々
の食事が満足にできない子ども達が世界には多くいるという事実を,テレビ等の報道
で知ることはあっても,ひとりの人間としてその問題とどう向き合うかとなると,手
がかりや考える機会も少ない。問題に対して自分なりに向き合って行動を起こしてい
る 若 者 の 話 を 読 ん だ り , 教 師 が 視 察 ( H13.JICA高 校 教 師 海 外 派 遣 ) し て き た ア フ リ カ
の一部現状を少しでも知らせることで,発展途上国への支援について知り,考えるき
っ か け に も な れ ば と 思 う 。 授 業 の 中 で は フ ォ ト C D ( マ ラ ウ イ の 人 々 や 生 活 様 式 ),
ビ デ オ C D ( 視 察 し た 小 ・ 中 学 校 や 大 学 , 生 活 の 様 子 ), D V ビ デ オ ( 教 員 養 成 大 学
院に通う盲人教師へのインタビュー)等のデジタル教材をはじめ,インターネットも
有効に活用したいと考えている。
3
単元目標(全体)
・ 英 文 教 材 「 Hope for Life Kindergarten」 を 正 確 に 読 み 取 り , 発 展 途 上 国 へ 目 を
向け,各自が自分なりの考えや思いを持って,表現することができる。
・ 既 習 文 法 事 項 を 理 解 す る 。( Be 動 詞 + 形 容 詞 + that 節 , 前 置 詞 + 動 名 詞 等 )
・ 教 科 書 で 出 て き た 会 話 文 に よ く 見 ら れ る 表 現 ( How's it going. You are welcome.
be proud of 等 ) を 使 用 す る こ と が で き る 。
4
本時の目標(全体)
(1)マラウイ国という発展途上国と日本の関係を考え,国際社会の一員として共存し
たり助けあっていくことの大切さについて知る。
(2)自分と国際貢献について考え,意欲的に英作文に取り組んだり,インターネットの
英語サイトを見たりする態度を育成する。
・目標と活動(個人)
M
立体地球儀で作られたアフリカの地図を触察によって把握し,教師が話
(全盲男) すマラウイの概要を理解する。またアフリカの盲人教師が書いた点字(英
語 ) の 手 紙 を 読 み ① MYWORD を 使 っ て 感 想 を 書 く こ と が で き る 。
Y
② 拡 大 読 書 器 を 使 っ て ,拡 大 コ ピ ー し た 教 科 書 本 文 の 内 容 を 理 解 し ,③ M
( 弱 視 男 ) M メ ー ル ( 盲 人 用 メールソフト) を 使 用 し て , メ ー ル に て 英 作 文 を 行 う 。 自 分 な
ら今後どのような支援ができるかについて考えることができる。
H
教 科 書 英 文 を 確 認 し た 後 , Outlook Express の 使 用 し 英 文 で メ ー ル を 送 る 。
(弱視男) 自分が今後支援していく方法があるか考える。
K
④ ZoomText ( 弱 視 者 用 拡 大 ソ フ ト ) を 使 っ て , イ ン タ ー ネ ッ ト 上 に あ る
(弱視女) マラウイのサイトにアクセスでき,⑤アフリカ音楽∼ニューベストワンシ
リーズのサイトにアクセスし試聴する。
K
立体地球儀で作られたアフリカの地図を触察によって把握し,教師が話す
( 全 盲 女 ) マ ラ ウ イ の 概 要 を 理 解 す る 。 ま た M の 書 い た 感 想 文 を ⑥ 「 よ み と も 」( ス
キャナーソフト)で読み上げさせることができる。⑦プレクストーク(簡
易 C D プ レ ー ヤ ー )を 使 い ,ア フ リ カ 音 楽 C D ∼ ニ ュ ー ベ ス ト ワ ン を 聞 く 。
5
本時の実際(1・2 / 3)
課程
学
習
活
動
導
上
の
留
意
点
使 用 資 料 ソフト等
導入
1次
1
発 展 途 上 国 に つ い て 想 起 ・写真やビデオ等を使って意 ・立体地図
し,マラウイの国概要につ
欲を換気した後,フォトラ ⑧ビデオCD
いて知る。
ンゲージ(写真を通して生 (写真・映像)
・マラウイ語でのあいさつ。
活を予想させたりする)を
・教師からマラウイの場所
行い,途上国の現状につい
や概要の説明を聞く。
て考えてみる。
・フォトランゲージを行う。
※ 全盲生へは教師が言葉 ・拡大写真
で支援する。
( JICA 寄 贈 )
展開
2次
2
教 科 書 英 語 Ⅱ 「 Hope for
Life Kindergarten 」 の 復 習 。
・全体を1回聞く。
・各自1回通読する。
・既習単語,表現等の復習。
・生徒に応じて教師が支援す
る。
3
マラウイでの盲人教師の
インタビューを聞いたり手
紙を見る。
・ビデオの後に,内容の概要
は教師から説明する。
・途上国のある盲人教師の姿
を知る。
4
各自が国際協力について
考える。
・ 点 字 英 文 の 手 紙 を 読 ん だ ・ソフトの使用法等も教師が
り教師の話を聞く。
随時指導して回る。
・メールソフトを使って英
文メールを書く。
・IT使用が本時の目的にな
・MMメールで協力隊に簡
らないよう配慮する。
易な英文を書く。
・ホームページリーダーを
使ってインターネットに
アクセスする。
・プレクストークを活用等。
終末
3次
6
5 まとめ
・前時のまとめ
・ JICA の ビ デ オ を 試 聴 す る 。
・教師からの話
・進行状態を考慮し,生徒に
は適宜指導する。
⑨DVビデオ
※ 使 用 ソフト等
ホームページリーダー
Outlook Express
MMメール
Zoom Text
よみとも
※使用機器等
拡大読書器
プレクストーク
JICA ビ デ オ
(北のまちから
ア フ リ カ へ ))
IT活用の効果
・IT機器を実際に使用することで,視覚障害者にとって,より教材を理解しやすく
したり,インターネット活用や墨字(普通文字)活用を健常者と交わす等の可能性
を広げ,障害者のアクセシビリティーを高める。
7
今後の課題
・視覚障害者へ向けたソフトの値段も高く,家庭購入が難しかったり,バージョンが古
くパソコン対応しなかったりするものも多く,生徒のスキル習得に時間がかかる。
・教師によって生徒に,パソコンを使わせる頻度や,生徒の個人差も大きいため一斉に
指導していくいくことが難しい。
※
※
参 考 資 料 ( Web 情 報 等 )
① MYWORD 高 知 シ ス テ ム ( http://www.aok-net.com/products/myread5.htm )
② 拡 大 読 書 器 ( http://www.neitz.co.jp/fukushi/kakudai/vs-1500af.htm )
③ M M メ ー ル ( http://www.am-corp2.com/mm-mail2/index.html )
④ ZoomText ( http://121ware.com/software/zoomtext/www.amedia.co.jp/product/zoomtext/index.htm )
⑤ ア フ リ カ 音 楽 ( http://www.culta.com/africa/africa/af-best.html )
⑥ よ み と も ( http://www.eyefriends.co.jp/yomiinfo.html )
⑦ プ レ ク ス ト ー ク ( http://www.plextalk.net/jp/ )
⑧自作ビデオCD
場の設定
黒
教 卓
資料等
Y
(弱視男)
M
(全盲男)
板
TV
H
(弱視男)
K
(全盲女)
デスクトップ
パソコン
K
(弱視女)