中学校3年生~高校3年生

効果的なプロジェクトの設計: プロジェクトの特徴
プロジェクト型学習の例: 中学校3年生∼高校3年生
ロミオとジュリエット: 自分自身の洞察: 学年)中学校3年生∼高校3年生 教科)国語
生徒は、『ロミオとジュリエット』を題材に、個人の責任、個人の選択の自由、人の行為が他人に与える影響について考えます。単元プ
ラン全体については ロミオとジュリエット (英語)をご覧ください。
生徒が中心
このプロジェクトでは、「文学は自分自身をよく理解するのにどのように役立ちますか」という本質的質問を尋ねることによって、学習
内容と生徒の生活との関連付けを行います。生徒は『ロミオとジュリエット』を読んで分析し、劇のテーマと課題を現代の生活に照らし
て、それらの問題の解決策を考え、成果物を作成して発表します。生徒は多くの選択を行い、自分が担当する役割を果たすためのアク
ションプラン作成など、多くのタスクを完成させます。
指導要領との対応
文学作品の分析は、アメリカ合衆国では、高校3年生の国語カリキュラムに組み込まれていることが多く、州や地域の指導要領に対応し
ています。この単元では、性格分析や、文学的手法、研究、ライティングなどの主な国語関連のトピックを扱います。
重要な質問
本質的質問と単元質問は、教室の枠を超えた興味深い議論をもたらします。「文学は自分自身をよく理解するのにどのように役立ちます
か」という本質的質問は、生徒が文学の果たす役割を幅広く考えて、単元の内容を自分自身の生活と結び付けるのに役立ちます。「『ロ
ミオとジュリエット』のテーマと課題で現代と関わりがあるものは何ですか」などの単元質問は、生徒に、より高度な質問につながる情
報について考えさせます。生徒はその単元の間に本質的質問へ何度も立ち返り、ディスカッションや深い考察を行います。これは、より
高度な内容について考える機会を生徒に与えるだけでなく、生徒が内容をどの程度理解しているかについての情報を教師に与え、指導を
どのような方向で行うべきかを示します。
さまざまな継続的評価
評価は単元全体を通じて行われます。筋の展開、文学的手法、登場人物などに関する小テストや最終テストなどの通常の評価方法が使用
されます。アクションプランの記録は、単元の中で進捗を抜き打ちでチェックするのに役立ちます。プロジェクト・ルーブリックは、最
終的な評価に用いられますが、グループの採点には、個人の努力と貢献を考慮した調整が加えられます。
真の意味での学習
生徒は本質的質問を通して学習内容と実社会とのつながりを考えます。本質的質問によって、自分自身をよく理解するためには文学がど
のように役立つかを生徒に考えさせます。生徒は、現代の生活でも依然として解決されていない、古くて新しい問題を調べます。生徒
は、特定の社会的な犯罪を選んで、現代社会のニーズや文献を研究し、行動を決定します。生徒は特定の聴衆を念頭に置いて、口頭発表
の原稿を書いたり、それを補足する成果物を作成したりします。
学習の披露
生徒はプレゼンテーションを行うために、パンフレット、マルチメディア・プレゼンテーション、またはウェブサイトなどの補足的な成
果物を作成します。これらの成果物は、『ロミオとジュリエット』における葛藤の理解と現代社会の問題との類似性を示します。これら
の成果物は本質的に興味を引くもので、真の意味で学習作業を反映しています。
テクノロジーによって強化される学習
生徒はビジュアル・ランキング・ツール(項目を視覚的に順位付けし、その情報をオンラインで共有できる思考支援ツール)を使用し
て、社会的な犯罪に順位を付け、判断の基準を評価します。生徒は、テクノロジーを活用して、プレゼンテーションを補足する成果物を
作成します。各チームは、聴衆のニーズに応じてパンフレット、マルチメディア・プレゼンテーション、またはウェブサイトの中から選
んで制作します。生徒はコンピューターを使って現代社会のニーズや資料を調べ、シェークスピアとその時代、およびエリザベス朝演劇
に関する基本的な情報を収集します。
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効果的なプロジェクトの設計: プロジェクトの特徴
プロジェクト型学習の例: 中学校3年生∼高校3年生
ロミオとジュリエット: 自分自身の洞察: 学年)中学校3年生∼高校3年生 教科)国語
生徒は、『ロミオとジュリエット』を題材に、個人の責任、個人の選択の自由、およびある人の行為が他人に与える影響について考えま
す。単元プラン全体については ロミオとジュリエット (英語)をご覧ください。.
高度な思考スキル
生徒は劇を読みながら、シェークスピア研究家の著作に関する情報を調査・収集し、現代の生活との類似性を見いだすために情報を総合
します。生徒は研究から学んだことを基に、古くて新しい問題の解決策を考えます。各チームは、コンピューターのビジュアル・ランキ
ング・ツールを使用して、判断材料となる情報を比較・評価します。また、教師は、ディスカッションの中で、カリキュラム構成質問に
よって生徒の思考力を高めます。生徒は、最終的な口頭発表や成果物において本質的質問や単元質問の理解度を示せるよう、高度な思考
力を駆使します。
さまざまな指導方略
事前知識: 単元の導入として次のような活動を実施し、生徒の事前知識を喚起します。まず教師は「文学は自分自身をよく理解する
のにどのように役立ちますか」という本質的質問で、ディスカッションのきっかけを作ります。次に生徒は、『ロミオとジュリエッ
ト』の中で見られる社会的な罪のリストに順位を付けます。そして、どれが現代でも深刻な問題になるかについてそれぞれの考えを
議論し、答えを出します。これらのディスカッションで共有した考えが、本質的質問を考えるときの土台になります。
グラフィック・オーガナイザー: 単元の中には、視覚効果のある図や表の作成が随時組み込まれています。単元の最初には、ランキ
ングの作業を行いグループやクラスでリストを作成します。単元の途中では、個人やクラスで図や表を随時作成します。
共同作業: 生徒は、グループ単位でビジュアル・ランキング・ツールを使って、社会的な罪に順位を付けます。またインターネット
上での調査、アクションプランの作成、口頭発表の実施、および補足的な成果物の制作を行うときにも、小グループで作業を進めま
す。
フィードバック: 生徒は、対話式のビジュアル・ランキング・ツールを使って社会的な罪のリストに順位を付ける際、他の生徒や教
師からフィードバックを受けます。プロジェクト型学習の間は、教師から直接抜き打ちチェックを受け、個別のアクションプランを
もとにフィードバックを受けます。さらに、口頭発表の後は、聴衆からフィードバックを受けます。教師は、ルーブリックによって
最終的な成果物のフィードバックを行います。
成果認識・表彰: 生徒は、口頭発表を行うことで、成果を認められる機会を得ます。ウェブサイトを作成した場合は、より広範囲な
人々からの認知を受けることができます。
発問: 教師は、事前知識を喚起するために質問から単元に入ります。本質的質問、単元質問、および内容質問については、単元全体
を通じて随時ディスカッションを行います。文語体の英語、テーマや課題に関する小グループでのディスカッションや、振り返りを
行うことによってさらに質問が生じて、生徒はさらに高度なレベルで考えるようになります。
モデリング: 教師は、劇中の重要なシーンや難解なシーンを読んでみせてから、生徒にディスカッションをさせます。生徒は、効果
的なアクションプランをモデリングしたテンプレートを持っており、プロジェクト型学習が始まる前に、模範的プロジェクトのモデ
ルをみんなで共有して議論します。
テクノロジーの管理: 生徒は、チームを組んでオンラインの思考ツールを使います。また、小グループで研究を実施し、口頭発表の
原稿や最終的な成果物を作成します。
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