仕様書(PDF:366KB)

仕様書
1 件名
平成27年度東京ブランドの発信事業(国内ブランディングキャンペーン業務等)
2 履行場所
公益財団法人東京観光財団(以下、
「TCVB」という。)の指定する場所
3 履行期間
契約締結日翌日から平成 28 年 3 月 31 日まで
4 目的
東京都は、2020 年東京オリンピック・パラリンピック開催の機会を捉えて、海外に向
けて旅行地としての東京を強く印象づける「東京ブランド」の確立を図るため、平成 26
年 6 月に「東京のブランディング戦略会議」
(以下、
「戦略会議」と言う。
)を設置し検討
を進めてきたが、平成 27 年 1 月、戦略会議から東京都に対して報告がなされた。
この報告を受け、東京都は「東京のブランディング戦略(案)
」
(以下、「ブランディン
グ戦略」という。
)を策定し、平成 27 年度から本格的に東京ブランドの浸透を目的とし
たブランディング事業に着手する予定である。
本事業は、都民及び民間事業者等に幅広くブランドイメージの形成・浸透及びブラン
ドロイヤリティの向上を図り、訪都外国人旅行者数の増大と観光による経済波及効果の
拡大につなげていくことを目的とする。
5 事業概要
(1) 国内ブランディングキャンペーンの実施
都民や民間事業者等が東京の強みや東京ブランドへの理解・共感を深め、訪都外国
人旅行者を歓迎する気持ちを高めていくために、様々な媒体を活用して、国内向け
キャンペーンを実施する。
ブランド周知・浸透のための WEB サイトを構築し、内外への情報発信拠点とする。
ア
また、サイトにおいて、東京ブランドへの関心を高めるために、影響力のある著名
人の記事掲載や、SNS を活用した都民参加型のキャンペーン等を実施する。
キャンペーンの周知や 10 月に予定されている東京ブランドロゴ・キャッチコピー
イ
の大規模周知イベント(以下「スタートアップイベント」という。)の告知及び機運
醸成のため、イベントの開催をするとともに、オンライン及び雑誌・交通広告等の
掲出をする。また、都内民間事業者とブランドコンセプトの共有及びロゴを活用し
た実践的な取組について理解を深めるため、ワークショップを開催する。
(2) 東京ブランドアンバサダーの候補者リスト作成
国内外への東京ブランド浸透を図るため、東京都が任命する「東京ブランドアンバ
サダー(仮称)
」
(以下、
「アンバサダー」という。
)の候補者リストを作成する。ま
た、東京都が行う就任交渉事務のサポートを行う。
6 業務内容及び企画提案事項
受託者は本事業の履行に当たり、以下の点に留意すること。
・別紙1「東京のブランディング戦略(素案)(概要)」及び別紙2「東京のブランデ
ィング戦略(素案)
」を参照しながら事業を実施すること。
・東京都が指定するクリエイティブディレクターの意見を踏まえながら業務を遂行す
ること。
・東京都が作成するロゴ、キャッチコピー及び PR ツール(ポスター、PR 映像、PR
グッズ等)や、東京ブランドアンバサダー(本仕様書内6(3)参照)を有効に活用
すること。なお、これらの活用にあたっては、事業実施前の情報漏えいを完全に防ぐ
必要があることから、情報管理の徹底を図る方策を講じること。
・関連する事業者等と円滑に調整を行いながら、事業を実施すること。
・企画提案を踏まえ、TCVB と協議のうえ詳細なスケジュールを記述した事業計画書
を作成し、TCVB の承認を得ること。
・円滑かつ迅速な連絡調整機能を持ち、事業全体の統括を行える体制を確保すること。
以下の(1)~(3)の業務について、上の点及び企画提案事項を踏まえ、業務の詳細
を含めて TCVB に協議・報告・提案を行いながら実施すること。
(1)全体に関すること
仕様書4目的を踏まえ、以下のア~ウを念頭におき事業を執り行うこと。
ア
年間を通して、都民、民間事業者等とのブランドコンセプトの共有に向けて務め
ること。
イ
主として、影響力のある著名人やそのフォロワー層、民間事業者等をターゲット
とすること。
ウ
イを踏まえた上で、様々な媒体を活用し都民全体へ東京ブランドの普及・浸透に
努めること。
(2)国内ブランディングキャンペーンの企画・運営
ア WEB サイトの構築及び都民参加型キャンペーンの企画実施運営
(ア) 業務内容
① TCVB が運営する東京観光ポータルサイト「GOTOKYO」の中に、東京
ブランドのコンセプト等を紹介する WEB サイトを設置し、管理運営する
こと。
② 社会的影響力のある様々な分野の著名人による東京ブランドに関した記
事を定期的に掲載すること。
③ ①の WEB サイトの中で、都民参加型のキャンペーンを企画し、運営する
こと。
④ 「GOTOKYO」の運営業者との技術的な調整をすること。
(イ) 企画提案事項
以下の条件を満たした内容を提案すること。その際、WEB サイト設置時
期から 10 月のスタートアップイベントまでの構成内容及びスタートアッ
プイベント後の構成内容がわかるよう、年間を通じた展開計画を策定す
ること。
① WEB サイトの言語は、日本語及び英語とすること。
② WEB サイトの開設は、5 月末までに行うこと。ただし、10 月のスタート
アップイベントまでは、ロゴ等の使用ができないことから、別紙1及び別
紙2を参照し、ブランドコンセプトに合致した構成内容を設計すること。
③ 都民及び民間事業者等が、東京ブランドのコンセプトを理解できるような
内容とすること。
④ 社会的影響力のある著名な文化人、クリエイター、企業経営者などを選定
し、取材等を行って東京ブランドについて語る記事を掲載すること。概ね
隔週ごとに新たな記事を掲載し、サイト開設から 3 月末までの間に最低
30 人(10 月以降はアンバサダーを含む)以上の記事を掲載すること。よ
り多くのフォロワーを持ち、拡散に効果的な著名人を選定すること。
⑤ サイト内では、SNSを活用した写真の投稿等、ハッシュタグ連動型の都
民参加型キャンペーンを展開すること。また、月に 1 回投稿内容に基づい
たコンテストを実施して表彰を行うなど、都民が東京の魅力を自発的に発
信していく仕掛けを施すこと。さらに、④で記事掲載を行う著名人、民間
企業等にも投稿してもらうなど、一層の拡散に繋がる内容を企画すること。
⑥ スタートアップイベント後は、ブランドロゴやキャッチコピーを活用する
とともに、一層の周知や共感が得られるような企画を、上記のキャンペー
ンに加えて追加して実施すること。その際には、オンライン地図やゲーム
アプリ等との連動を図るなど、実用性や娯楽性を含ませた趣向を凝らした
内容とすること。
⑦ 内容設計にあたっては、動画枠を設定し、④の著名人の記事とも連動した
動画を発信すること。また本仕様書イで実施するイベントの事後動画を掲
載すること。スタートアップイベントの実施後は、スタートアップイベン
トの動画やアンバサダーのメッセージ動画等を掲載すること。
⑧ パソコン及びスマートフォンでの利用を主な形態とし、利用形態に応じ、
閲覧に適切な構成とすること。
⑨ アクセス解析等により、浸透効果を把握し、アクセス件数とあわせて定期
的に報告を行うこと。また、効果把握に基づき、内容の改善等必要な対策
を図ること。
⑩ サイト内の全ての企画は、他人の名誉、信用、プライバシー権、肖像権、
著作権、その他の権利を侵害しないものであること。また、公序良俗、一
般常識に反する内容でないこと。これらについて、投稿内容等も監視し適
切な対応を行うこと。
⑪ 個人情報等の扱いについて、別紙4を順守すること。
⑫ 別紙3-1「サーバーの仕様関係資料」、別紙3-2「東京都公式ホーム
ページ作成に係る統一ルール」及び別紙3-3「電子情報処理委託に係る
標準特記仕様書」を順守すること。
⑬ サイト開設時及び 10 月以降のそれぞれのトップページのデザインレイア
ウト案を提案すること。
⑭ その他 WEB サイトのコンテンツにおいて、東京ブランドの理解、共感、
普及に繋がる効果的と思われる企画があれば提案すること。
イ
イベント等を活用したインナーブランディングの企画実施運営
(ア)
業務内容
① アの WEB キャンペーンの周知、スタートアップイベントの告知及びロゴ
等の普及等を行う手段として、都内において複数のイベントを企画するこ
と。
② イベント全体の調整業務(会場手配及び装飾、出演者の手配、連絡調整及
び経費の支払い、必要な人員及び物品の手配及び管理、その他関係各機関
との連絡調整、イベント保険への加入)を行うこと。
(イ) 企画提案事項
以下の条件を満たした内容を提案すること。
① イベントの開催は、WEB サイトオープンからスタートアップイベントま
での間で 2 回(5 月~9 月)及びスタートアップイベント実施後に 1 回(1
月頃)とし、全 3 回以上実施すること。
② 1 回目(5 月頃)は、アで実施する WEB サイトオープンに合わせて実施
し、主に都民参加型キャンペーンの周知及び拡大に繋がる企画とすること。
③ 2 回目(7 月~9 月)は、WEB サイトへの誘導、キャンペーンへの参加者
拡大及び SNS 等による拡散に繋がる企画とすること。イベントの企画に
あたっては、民間事業者との連携も可能とする。なお、この期間において
追加してイベントを実施することも可とする。
④ 3 回目(1 月頃)は、PR ツールやブランドアンバサダー等を活用して、東
京ブランドの普及浸透に繋がる企画とすること。イベントの企画にあたっ
ては、民間事業者との連携も可能とする。
⑤ 1 回目及び 3 回目のイベントは、都内で多くの人が集まる場所で実施する
とともに、サプライズ性のある仕掛け(例:フラッシュモブなど)を行う
等の工夫を行うこと。
⑥ 上記のほか、気運醸成を図る企画があれば提案すること。
⑦ 上記の内容を踏まえた実施計画を策定すること。
ウ ブランドワークショップの企画実施運営
(ア) 業務内容
① 東京都が設置する「東京ブランド推進会議(以下、
「推進会議」という。)
」
と連携し、民間事業者や関係団体の実務者を集め、東京ブランドとの関わ
り方等を共有するとともに、東京ブランドロゴ等を活用したより実践的な
取組に繋がるワークショップを開催すること。
② ワークショップ全体の調整業務(会場手配、講師の手配、連絡調整及び経
費の支払い、必要な人員及び物品の手配及び管理、その他関係各機関との
連絡調整)を行うこと。
(イ)企画提案事項
以下の事項を満たした内容を提案すること。
① ワークショップは全 2 回開催すること。
② 1 回目は、スタートアップイベント前に実施することし、参加者が東京ブ
ランドとの関わり方を理解する内容とすること。
③ 2 回目は、スタートアップイベント後に実施することとし、ブランドロゴ
等を活用した取組を促す内容とすること。
主な参加対象者は、ホテル、交通、小売、飲食等観光関連事業者や関連団
体に属する実務担当者とし、推進会議の事務局(東京都)と調整して決定
すること。また、講師についても、推進会議の事務局と調整して決定する
こと。
エ オンライン広告等を活用したインナーブランディングの企画実施運営
(ア) 業務内容
WEB キャンペーンの周知や、スタートアップイベントの告知などを通じて
東京ブランドへの理解促進を図るため、オンライン広告、雑誌広告及び交
通広告を掲出すること。
(イ)企画提案事項
以下の条件を満たした内容を提案すること。
① 本仕様書6(1)イで記載したターゲットを意識しつつ、都民に対して
WEB サイトやキャンペーンの周知、スタートアップイベントの告知及び
東京ブランドに対する理解や外国人旅行者受入機運の醸成を主眼とした
内容を企画すること。
② オンライン広告については、ディスプレイネットワークなど、都内ユーザ
ーを中心としたエリアターゲッティングが実施でき、かつ、キャンペーン
サイトへの流入数の増加や都民参加型企画への参加者の拡大に対して費
用対効果が高い手法を用いること。また、広告をクリックしたサイト訪問
者をリスト化し、リマーケティング広告を行うこと。さらに、広告掲出期
間中、定期的にアクセス件数と合わせて効果検証レポートを行うこと。レ
ポート結果に基づき、臨機応変に対応できる媒体を選択すること。
③ 雑誌広告及び交通広告については、ブランドコンセプトやブランドステー
トメントの周知及び WEB サイトで行うキャンペーンへの参加者拡大に繋
がる媒体を選定すること。なお、雑誌広告については、ア(イ)④で示す
WEB サイトの企画と連動した広告を検討すること。
④ 上記の広告の掲出は、5 月の WEB サイト開設から 10 月のスタートアッ
プイベントの間で行うこと。
(3) 「東京ブランドアンバサダー」の候補者リスト作成業務
ア 業務内容
国内外への東京ブランドの浸透を図るため、東京都が任命するアンバサダーの
候補者を、国内外で活躍する著名人の中からリスト化すること。
イ 企画提案事項
以下の条件を満たした内容を提案すること。なお、アンバサダーは、東京都が
任命し、10 月のスタートアップイベントで公表を行う。
① 候補者は、海外で活躍し、社会的に影響力がある者とすること。
② 候補者は、東京に対して造詣が深く、好意的なメッセージを発信してくれるこ
とが期待できる者とすること。
③ 特定の分野に精通しており、その分野に関する魅力的なエピソードを東京と関
連付けて PR できる者とすること。
④ 海外在住者 20 名、
国内在住者 30 名分の候補者リストを 4 月中旬までに提出す
ること。
⑤ 「俳優・女優」
、
「タレント」、
「モデル」
、
「アスリート」、
「芸術家」、
「ミュージ
シャンン」、
「映画監督」
、
「作家」、
「経営者」、
「写真家」、
「キャラクター」など
の分野ごとに分けて、候補者名、コンタクト先及び選定事由を記載すること。
⑥ 東京都が行う就任交渉事務のサポートを行うこと。
7 成果品納品及び報告書の作成
ア
実施報告書を10部提出すること。また、電子データをCD-R又はDVD-
Rに納め、10枚提出すること。
イ
上記には、キャンペーンサイトのデータ(動画データ等含む)
、広報媒体の現物、
提案内容に応じた成果品(写真・イラストなどのデータ)を含む。
ウ
上記CD-R又はDVD-Rはウイルスチェックを行ったうえで納品すること。
なお、ウイルスチェックを行った証明書を添付すること。
8 契約代金の支払い
契約代金の支払いについては、委託完了後に一括で行う。
9 物品の所有権
受託者が、委託者が支払う委託料から業務に必要な物品を調達した場合、残存物品は
契約期間の満了に伴い、その所有権は、委託者に帰属する。
10 第三者委託の禁止
(1) 本委託業務は、原則として第三者に委託させてはならない。ただし、事前に文書によ
り、委託者と協議し、承認を得た事項については、第三者に委託して行うことがで
きる。
(2) 前項の規定にかかわらず、海外旅行業務や通訳業務、印刷業務等については、その性
格上、専門の業者等に委託することを認めるものとする。ただし、委託内容につい
ては、文書により 委託者に報告するものとする。
11 作成物に関する権利の帰属
(1) 本件委託においては、著作権の取扱いに十分注意すること。
(2) 本件委託の履行に伴い発生する成果物に対する著作権(著作権法第27条及び第28
条の権利を含む。
)は、全て委託者に帰属する。
(3) 本件委託により得られる著作物の著作者人格権について、受託者は将来にわたり行使
しないこと。また、受託者は本作品の制作に関与した者について著作権を主張させず、
著作者人格権についても行使させないことを約するものとする。ただし、委託者が本
件制作物を再編集などの改変を加えて利用する場合、委託者は事前に受託者に通告し、
承認を得るものとする。
(4) 本件に使用する映像、イラスト、写真、その他資料等について、第三者が権利を有す
るものを使用する場合には、使用の際、あらかじめ委託者に通知するとともに、第三
者との間で発生した著作権その他知的財産権に関する手続や使用権料等の負担と責任
は、全て受託者が負うこと。
(5) 上記(1)(2)(3)(4)の規定は、「10
第三者委託の禁止」により第三者に委託した場合
においても適用する。受託者は、第三者との間で必要な調整を行い、第三者との間で
発生した著作権その他知的財産権に関する手続や使用権料等の負担と責任を負うこと。
(6) その他、著作権等で疑義が生じた場合は、別途協議の上、決定する。
12 委託事項の遵守・守秘義務
(1) 受託者は、本契約業務の実施に当たって、関係法令、条例及び規則等を十分に遵守す
ること。
(2) 受託者は、本契約の履行により知り得た業務委託の内容を第三者に漏らしてはならな
い。
13 個人情報の保護
別紙4「個人情報に関する特記事項」を遵守すること。
14 その他
(1) 仕様書について
受託者選定後、採択された企画提案書をベースに、委託者との協議のうえ最終的な
業務仕様書を決定することする。なお、本業務の趣旨に合致するものであって、本業
務の目的達成に資するものと委託者が認める場合にあっては、委託上限額の範囲内に
おいて、委託者と協議の上、業務仕様書の一部変更・修正等を行うことができるもの
とする。
(2) 本仕様書に定めのない事項及び業務遂行上疑義が生じた場合は、その都度委託者と
別途協議すること。
(3) 本事業は、平成27年度東京都予算が東京都議会において委託契約前に可決・成立
し、平成27年度東京観光財団収支予算が平成27年3月31日までに東京観光財
団理事会で承認された場合において、平成27年4月1日に確定するものとする。
担当者連絡先: 公益財団法人東京観光財団
観光事業部観光事業課
電話 03-5579-2683
FAX 03-5579-2684