DRR-PSP Membership Pack

International Strategy for Disaster Reduction
DRR-PSP Membership Pack
防災・減災(DRR)のための民間セクター・パートナーシップ(PSP)
参画登録のご案内 (日本語仮訳)
「私たちが直面している最大の問題は、いかに人々の行動変化に影響をもたらすかということです。
誰をどのように説得すればよいでしょうか。民間セクターは、顧客、供給者、その間に立つ全ての
人々と直接的な関係を築いているため、災害に対するレジリエンス(耐性・回復力)という考え方を
推進するにあたって最適な提唱者となるのです。民間セクターが防災・減災に全力で取り組めば、災
害に強いコミュニティを築き動かすための材料、システム、そして技術的ソリューションへ人々の需
要を向けることができるのです。」
Margareta Wahlström
UN Special Representative of the Secretary General (SRSG) for Disaster Risk Reduction
マルガレータ・ワルストロム
国連事務総長特別代表 (防災担当)
協働事業、サステーナビリティや CSR 活動、慈善事業、知識の移転の中核的なビジネス協
定を通じたご支援を賜ることにより、民間セクターの防災・減災(DRR)への参画を一層促進
するためのイニシアティブの中心として、国連国際防災戦略事務局(UNISDR)は防災・減災
のための民間セクター・パートナーシップ(DRR-PSP)を新たに立ち上げました。
2011 年 5 月、UNISDR 民間セクター諮問グループ(PSAG)のメンバーは決意表明 1 を発表
し、この中で、このパートナーシップのメンバーとして参画する要件を明らかにしました。
以下に、防災・減災のための民間セクター・パートナーシップ(DRR-PSP)のメンバーになっ
ていただくために必要な全情報を案内させていただきます。貴社が DRR-PSP プロジェクトに
賛同しご参加くださいますことを、心よりお待ちしております。
UNISDR、そして DRR-PSP とは何か?
国連国際防災戦略事務局(UNISDR)は、2000 年に国連加盟国により採択された戦略的枠組
であり、広範なパートナーによる取り組みに対して下記のような指針を示し、調整すること
を目的としています。
 災害による損失の実質的な減少。
 持続可能な開発の必須条件としての災害に強い国やコミュニティの構築。
UNISDR はまた、災害から人命や生活を守るため、2005 年に 168 ヶ国の政府によって採択
された十年計画『兵庫行動枠組(HFA)』実施のための中核機関として機能しています。
UNISDR は、様々な組織、国家、政府間機関及び NGO、金融機関、技術機関、民間セクター
や市民社会と防災・減災のために協働し、情報を共有しています。戦略事務局は国連が提供
しています。
この度、UNISDR は、民間セクターが世界各国や社会における経済的成長と資産のために
重要な役割を担っているとの認識に基づき、世界的な防災・減災の推進に不可欠な主体とな
っていただくために、以下の目的で民間セクター諮問グループ(PSAG)を発足しました。
 防災・減災分野における実践的な専門技術に基づく UNISDR への助言。
 民間セクターからの新しいアイディアの提供を通じた UNISDR による防災・減災への
取り組みの補完。
1



災害が起こりやすい地域での、UNISDR による能力養成・向上のサポート。
国連世界防災白書などの UNISDR の戦略的出版物の見直しと助言。
UNISDR の将来的プロジェクトに必要な資金を民間セクターから集めるためのサポー
ト。
現在、PSAG メンバーは AECOM、Arup Group、Cisco、Credit Suisse、Deloitte、DuPont、
IBM、国際金融公社(IFC)、国際航業グループ、Munich Re、Small Equity Initiative、
Titan America、国連財団、Willis Re 各社の役員から構成されております。
PSAG からの協力により、2011 年 5 月、ジュネーブで開催された国連防災グローバル・プ
ラットフォーム会合において、今後の防災・減災に関するイニシアティブに民間セクターの
一層の参画を促進するために、防災・減災のための民間セクター・パートナーシップ(DRRPSP)という部門が新しく設置されました。
参画の意義、そして貴社のビジネスに与える好影響とは?
「UNISDR 民間セクター諮問グループ(PSAG)は、大企業や中小企業、多地域及び地元ベースの民
間企業、事業者団体、そして公営企業を含む広範な民間セクターの事業体が共に行動する世界的なパ
ートナーシップを構築するための触媒となることを目的としています。私たちが行動を開始している
ことにより、世界中に災害に対するレジリエンス(耐性・回復力)の無数の灯がともれば、私たち全
員が共通の目的達成に近づけたといえます。」
Aris Papadopoulos
Chair, UNISDR Private Sector Advisory Group
CEO, Titan America
アリス・パパドポロス
UNISDR 民間セクター諮問グループ議長
タイタン・アメリカ社 最高経営責任者
民間セクターは、人々の行動変化に影響もたらすことにおいて極めて重要。DRR-PSP への
参画は、UNISDR を支援するばかりではなく、貴社ご自身の支援にもつながります。実際に、
私たちのイニシアティブへの参画は、以下のような広範な利益をもたらします。

経済的側面:研究より、予防コストは、災害後の復旧、応急対応、復興のコストを
大幅に下回ることが分かっています。

事業継続性:災害は事業運営を混乱または停止させます。特に、サプライ・チェー
ン(供給網)、営業規模、顧客ベースに影響を与えます。防災・減災への投資は、
企業の事業継続性のさらなる向上につながります。

従業員及び家族の安全:適切な防災・減災は、職員及びその家族の災害時の困窮を
軽減し、企業のより迅速な通常営業の再開につながります。

賠償責任:適切な予防措置は災害により発生し得る責任問題を軽減し、企業イメー
ジ損傷のリスクも軽減します。

ビジネスチャンス:防災・減災への取り組みにより、特定産業にビジネスチャンス
を創出します。結果として生まれる革新的な製品やサービスは、企業競争において
優位性をもたらし、資金調達の手段を増やします。

保険料節約:防災・減災のためのインフラへの投資は、リスクがより小さい環境を
生み、結果として保険料のより安い商品の導入を可能にします。
2

企業イメージとブランド価値:防災・減災への投資は、コミュニティが災害により
強くなるのに役立つだけでなく、企業のブランド価値も付加します。災害が起こり
やすい地域で、災害の影響を受けやすい状況に対して企業が取り組むことにより、
コミュニティにおける企業への大きな信用が構築されます。さらに、企業がコミュ
ニティに対して防災・減災教育も行えばその効果の拡大が期待できます。

ステークホルダーによる期待:災害リスクの高い地域のステークホルダーは、企業
による予防措置を責任ある事業経営の一環として求める時代となっています。企業
は、災害時の安全が確保される基本的な事業形態をとっていることを保証しなけれ
ばなりません。

従業員の意欲と定着:防災・減災への参画は、従業員のモチベーションの向上・定
着を促すことができます。

企業の社会的責任(CSR)とサステーナビリティ:責任ある経営実践としての防災・減
災は、CSR やサステーナビリティ政策の実施手段となります。また、将来的には防
災・減災の任意規格ができることも予想されますが、今日取り組みを行っている企
業は競争相手の一歩先を行くことになります。

災害の影響を受けやすい人々やコミュニティの保護:防災・減災に携わる根本的な
動機は人道的なものです。災害発生時に、人命や生活に及ぼす影響は大きく異なり
ます。災害に強いコミュニティを構築するべく適切な対策を講じれば、災害による
壊滅的な被害を軽減できるのです。
防災・減災のための民間セクター・パートナーシップ(DRR-PSP)の会員特典は?
イニシアティブへの参画による主な特典:
 防災・減災が各国の政治課題において国家の優先事項になることを目的として、国
連システム内のリソースを活用し、政策決定者に影響を与え、動員することができ
ます。
 DRR-PSP データベースに基づいて、貴社の地域や事業活動、あるいは世界各地の
DRR-PSP パートナー・ネットワークを活用できます。
 UNISDR を信頼し共に働く、世界・地域・国レベルの UNISDR パートナー固有のネット
ワークを活用できます。
 政府、政府間組織・NGO、金融機関、学術研究機関、技術専門組織、民間セクターや
市民団体により集積された、防災・減災の課題に関する多様な専門技術・知識を活
用できます。
 DRR-PSP メンバー専用ウェブサイトより、防災・減災に関する資料、プレゼンテーシ
ョン、統計へアクセスできます。
 世界・地域・国レベルの防災・減災プラットフォームやフォーラムに参画し、防
災・減災に関する優良事例や専門知識・商品を普及・共有できます。
 防災・減災関連のイベントや話題、他のメンバーによる取り組みに関するニュース
や最新情報を入手できます。
 貴社の防災・減災に関する活動や成功例を、DRR-PSP 通信を通じて呈示する機会があ
ります。
 貴社の持続可能な開発への取り組みを実証する理想的な場として活用できます。
 DRR-PSP メンバーのロゴを使用できます。
会員資格と参加表明手順
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会員になるための必要条件と参加表明手順は以下の通りです。
a. 民間企業、事業者団体、または官営(公営)企業であることが必要条件です。
b. 『防災・減災のための民間セクターによる決意表明』(別紙1)に署名し提出して
ください。
c. 防災・減災のための民間セクター・パートナーシップ(DRR-PSP)会員登録用紙(別紙
2)に記入し、別紙1と共に提出してください。
d. 防災・減災活動に関する成功例や進捗の概要を年 1 回提出してください。
e. 定期的に、または必要に応じて、貴社が会員登録に記載された情報を更新してくだ
さい。
任意の資金的貢献や企業からの物品支援は、国連のリソースに依らず自助管理の DRR-PSP
活動を可能にすることから歓迎します。スポンサーになっていただいた場合は正式に認知い
たします。
DRR-PSP メンバーには国連グローバル・コンパクトにも参加されることを推奨しています。
詳しくはウェブサイト www.unglobalcompact.org をご覧ください。
登録書類送付先
すべての情報はファックスまたは E メールにて下記の宛先にご送付ください (英語のみ):
Kiki Rebecca Lawal
Business Partnerships Programme Officer
Tel: +41 229178452
Email: [email protected], or [email protected]
United Nations International Strategy for Disaster Risk Reduction, UNISDR
9-11 rue de Varembé, 1202 Geneva
UNISDR, Geneva
Tel. :+41 22 917 8908/8907
Fax : +41 22 917 8964
[email protected] www.unisdr.org
ご質問やお問い合せも上記へお願いいたします。
UNISDR 及び PSAG について、詳しくはウェブサイト www.unisdr.org/partners/private-sector
をご覧ください。
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別紙1:決意表明
防災・減災のための民間セクターによる決意表明
序文
自然ハザード(災害原因事象)に起因する大規模な災害は、先進国、開発途上国を問わず、
世界中の何百万人もの人々の人命と生活に影響を与えている。2010 年に発生したハイチの
地震やパキスタンの洪水は貧困国の自然ハザードに対する脆弱性を顕著に表したが、2011
年に起きたオーストラリアの洪水、ニュージーランドの地震、そして日本の地震・津波は、
富裕国も災害リスクから逃れられないということを示した。
世界各地で、大きな自然災害の頻度が増し規模が拡大するにつれて、このような大災害に
伴う経済的損失及び被保険損失額が急速に増加している。その一因として世界的な経済と人
口の成長が挙げられる。世界経済フォーラムによると、1950 年から 2010 年の間に世界人口
は 25 億から 69 億人に増えたが、人口増加の大部分は自然災害の影響をより受けやすい沿岸
部や河岸に集中していた。既存の公的・民間セクターによる防災管理・計画の限界、グロー
バリゼーション、都市部や災害が起きやすい地域への資産・人口集中の激化も損失の増加を
助長している。

2000年以降の経済的損失の10年平均は総額1,100億米ドル、平均被保険損失額は350
億米ドルであり、2010年だけを見ても災害は世界経済に1,300億米ドルの損失を与え
たことになる[出典:Munich Re社、2011年1月3日]。本年2011年にはその額が既にほ
ぼ倍になっており、1月のリオデジャネイロの地すべり、2月のニュージーランド地
震、3月11日に起きた日本の地震・津波を含む抜粋した災害だけの経済的損失額を見
ても2,000億米ドルを超えるとされている。
自然災害は直接・間接的にすべてのビジネス・セクターに影響を与える。災害は、資産へ
の物的損害、エネルギー供給・送電、公共インフラや流通網などの重要資源やインフラの損
失によって、経営やサプライ・チェーンを阻害する。
また、特に被災地在住の従業員や顧客は、経済的にも物理的にも災害に影響される。開発
途上国においては、災害はすべての人々、特に貧困層の人々の生存そのもの、尊厳、そして
生活に重大な影響を与える。同時に、増加の一途をたどる災害リスクはすべての国々におい
て、これまでに進めてきた開発で成し遂げた利得も、将来の持続可能な開発をも脅かす。世
界銀行の報告書によると、年毎に大きく変動し、明確な経時動向はないが、1970年以降、自
然ハザードによって330万人、一年当たりにすると約82,500人の死者が出ている。干ばつが4
つのハザード区分(その他は地震、洪水、暴風雨)のうち最も死者数が多く、貧困国が不均
衡に被害を多く受けていて、アフリカの旱魃だけでもほぼ100万人死亡した。1980年から
2009年の間に気象災害による死者の84%(865,000人)は、貧困国に暮らす人々だった[出
典:Global, aber gerecht (2010), Munich, ISBN 978 3 406 60656 4]。災害疫学研究センター(CRED)
(ブリュッセルのルーベン大学)によると、2000年から10年間の年平均死亡者数は78,000人
に上り、その前の10年間に比べてかなり高い数字となっている [出典:UNISDRプレスリリー
ス、2010年1月28日付2010/01号]。
災害から住民を守る主たる責任は中央政府や地方自治体にあるが、民間セクターは、災害
リスクを管理し、レジリエンス(耐性・回復力)を高めるために重大な役割を果たす。
5
民間セクターは、これら災害リスクがもたらす被害とリスクを軽減するために行動する責
任の両方を共有する。ほとんどの国において、民間セクターはGDPを産出する主動力であり、
人口の大半を雇用し、革新と投資の主要媒体となっている。民間セクターはまた、リスク軽
減策を提供するためのノウハウ、組織、リソースや能力を有する。より安全でより持続可能
な将来を保証するためには、政治、技術、経済、市民・コミュニティ団体、市民といった多
層レベルにおいて、リソースと専門技術を結合するパートナーシップを通じて、世界中の多
様なアクターによる協調行動が必要となる。
事前の防災・減災及びリスクマネジメントに関する経済的事例には無視し難いものがある。

レジリエンス(耐性・回復力)向上と防災に投資された1米ドルは、緊急対応段階に
おいて4~7米ドルの節約につながる [出典:カリフォルニア州緊急事態管理局及び
国連開発計画]。

資産リスク管理の優良事例を有する多国籍企業は、リスク管理計画が劣る企業より
も、収益変動が平均40%低い[出典:Dr Deborah Pretty, Oxford Metrica Risk Financing
Strategies: The Impact on Shareholder Value for FM Global]。

物理的リスク管理の実践に弱い企業は、強固な災害シナリオ管理計画を有する企業
が一事業箇所当たり平均620,000米ドルの資産損失しか出さないのに比べ、その20倍
に相当する平均300万米ドルもの資産損失を出す[出典:Dr Deborah Pretty, Oxford Metrica
Risk Financing Strategies: The Impact on Shareholder Value for FM Global]。

堅固なリスク管理プログラムを有する大企業の大災害時の損失は、損失当たり平均
478,000米ドルであり、脆弱なリスク管理慣行・経験しか有しない大企業の損失が平
均340万米ドルであるのに比べ、平均で7分の1に留まっている[出典:Dr Deborah
Pretty, Oxford Metrica Risk Financing Strategies: The Impact on Shareholder Value for FM Global]。
最近数十年間で、サステーナビリティに向けた動きは、気候変動の規制を含む人道及び環
境分野に重点を置いて、多大なエネルギーと進捗を見せてきた。今、それと同じレベルのエ
ネルギーと取り組みへの決意が、防災・減災と気候変動への適応に必要とされている。サス
テーナビリティは、社会が環境インパクトを軽減するだけでなく、自然災害に対するレジリ
エンス(耐性・回復力)を高めなければ実現しない。
2005年、国連は、国際防災戦略(ISDR)を推進し、兵庫行動枠組2000-2015「災害に強い
国・コミュニティの構築」を採択することにより、この課題を世界的に最優先課題とした。
これらのイニシアティブを通じて、国連は、災害緊急対応と人道援助だけでは十分ではな
くなるだろうと認識している。災害の影響の根本的要因を理解して対応し、適応力を高め、
市民の意識が向上しなければ、災害リスクはいかなる人道援助やリソースにも対処しきれな
いほどの影響を及ぼすだろう。災害リスクに対する意識を向上し、防災文化を育て、レジリ
エンス(耐性・回復力)を構築するに充分なリソースを集結することが必要不可欠であるだ
けでなく、将来に十分な見返りが期待される投資である。
ここに署名した民間セクターのメンバーは、この序文に記載された主旨の重要性を認識し、
以下の通り表明する。
1.
私たちは、災害の脅威、そして災害に対するレジリエンス(耐性・回復力)を構築
する重要性を認識し、防災・減災に向けて人々を促し、支援し、そして自らも行動
する役目と責任があることを認識する。私たちは自らの意志により、そして出来る
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限りの力をもって、社内外で意識を形成したり、業務を実施したり影響を与えてい
る地域の脆弱性とその根本的要因を特定し、実質的なレジリエンス(耐性・回復
力)へ投資することに全力を傾ける。そして、私たちの業務内、また、私たちのセ
クターやサプライ・チェーン、クライアントベース、世界的ネットワーク内の可能
な範囲で、経営判断において防災・減災と災害リスク管理方針を適用することを表
明する。私たちは、防災・減災とレジリエンス(耐性・回復力)の構築を、自社の
持続可能な開発戦略・目標・プログラムにおける不可欠な一要素として位置づける
ことを約束する。
2.
私たちは、世界的な防災・減災の指導基準として、国際防災戦略(ISDR)のリーダ
ーシップと兵庫行動枠組2の重要性を認識する。
3.
私たちは自らの意志で、そして出来る限りの力をもって、私たちの影響力と能力の
範囲内で、以下の『防災・減災におけるビジネスのための5つの必須項目』を受け入
れ、支持・実践し、公的セクターと連携して、女性・子供・高齢者や貧困層など最
も災害の影響を受けやすいグループに配慮しながら、地域に根ざした活動を展開す
ることを表明する。私たちは、以下の行動項目のいずれかについて、常に活発に活
動を展開するものとする。
行動への呼びかけ: 防災・減災におけるビジネスのための5つの必須項目
防災・減災のための政策・法律・制度的な枠組を構築し、具体的かつ測定可能な指標を開
発し、進捗を確認することができる国々は、リスクを管理し、社会の全セクターにおける防
災・減災策について幅広い合意を得て取り組み、履行するためのより高い能力を有する。上
述した3つの決意表明項目を支援する取り組みにおいて、私たちは下記5つの必須項目に合
意する。
1. 災害に対して脆弱な活動が都市型環境やその関連インフラに見られるが、それが継
続される根本的原因を分析し、それらの原因を変えるための枠組や政策を策定する
よう、防災・減災のための官民パートナーシップを推進・構築する。施設やコミュ
ニティがハザードに対して確実に強くなるよう財政的なリスク分担メカニズムを奨
励・開発・活用し、そのために適切な資源配分を行う。
2. レジリエンス(耐性・回復力)の向上や有効な緊急対応を含む防災・減災及び被害
軽減活動を促進するよう民間セクターの分野別専門性や優位性を活用する。例えば、
土木工学・建設産業は、より安全な土地利用計画や建築基準を推進することができ、
情報・コミュニケーション・電気通信セクターは、ハザード・モニタリングや災害
警報、通信において不可欠な役割を果たすことができるだろう。同様に、保険産業
は、リスク・アセスメントや評価において専門性を役立て、緊急時に高流動性資産
を提供したり、より早い復旧・復興を可能にするために少額保険や保険プールなど
のリスク移転の幅広い活用を促進することができる。公益事業・輸送産業は、水管
理(ダムや護岸堤防、潅漑、脱塩、洪水管理、下水設備)、緊急時対応計画やサプ
ライチェーン・レジリエンス(流通網の災害耐性・回復力)を含む事業継続活動に
影響を与えることができるだろう。
3. データの共同交換や普及を促進する:UNISDR、ISDR システム・パートナー、その他
の国際的・地域的関係者ならびに各国関係者との協力を通じて、アセスメントやモ
ニタリング、予測・予報、早期警報の目的や官民両セクター間の行動に関する情報
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を共有する。同様に、コミュニケーションや啓発イベント、研修・表彰を通じて、
職員や仕入れ業者、個人や市民、顧客やその家族、コミュニティが、リスクを軽減
し、災害に対するレジリエンス(耐性・回復力)を構築するために行動するよう促
す。また、迅速かつ有効な災害対応と、食糧やその他の必要不可欠な救援物資への
アクセスを被災地のニーズに応じて確保するために、定期的に防災訓練を行うよう
奨励する。
4. 国および地方のリスク・アセスメントや社会経済的な費用便益分析、能力養成・向
上を支援し、レジリエンス(耐性・回復力)の構築や防災・減災が魅力的な利益や
競争上の優位性をもたらす健全な経済的戦略となる機会であることを明示する。
5. 防災・減災を促進し、レジリエンス(耐性・回復力)を向上する国および地方の法
律・条例・政策・プログラムの開発や強化を支援する。国および地域のメカニズム
やプラットフォームへの積極的な参画や適切な財政的配分、その他の資源配分を通
じて、内部の行動規範や基準、手順を開発し、適用・実施する。
____________________________
署名
____________________________
組織
____________________________
代表
____________________________
場所
______________
日付
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APPENDIX 2: MEMBERSHIP APPLICATION FORM
APPENDIX 2: DRR-PSP MEMBERSHIP APPLICATION
※
別紙 2:会員登録用紙
別紙 2:DRR-PSP 会員登録
すべて英文標記にて記載してください
ORGANIZATION INFORMATION 組織情報
Name 組織名:
Street address 番地:
City 市町村:
Prov/State 都道府県:
ZIP Code〒:
Country 国名:
Phone 電話:
Fax:
PLEASE SELECT ONE CATEGORY WHICH
該当項目をひとつ選択
Financial sector (bank, insurance & reinsurance) 金融(銀行、保険、再保険)
Construction 建設
Telecommunications & information
technologies 通信・情報技術
Engineering 工学
Transport & logistics
運輸・流通
Health care & pharmaceuticals
医療・医薬品
Agriculture 農業
Extractive industries 資源開発
Manufacturing 製造
Media メディア
Education 教育
Tourism 観光
Utilities
PLEASE INDICATE IF YOU ARE A TRADE ASSOCIATION
ライフライン
事業者団体ですか
PLEASE PROVIDE A BRIEF DESCRIPTION OF YOUR ORGANISATION AND ITS PRIMARY
ACTIVITIES: 組織と主活動の概要を紹介してください
PLEASE INDICATE THOSE ‘CALL FOR ACTION’ ITEMS IN THE COMMITMENT STATEMENT
THAT YOUR ORGANIZATION IS VOLUNTEERING TO FOCUS ON DURING THE NEXT 12
MONTHS. IF FOR EXAMPLE, YOU INDICATE ‘CALL TO ACTION’ #1, PLEASE EXPLAIN WHAT
SPECIFIC ACTIONS UNDER THAT ITEM
「5 つの必須項目」より一年以内に取り組む項目を選び、具体的な活動予定内容を記載してください
IN WHICH COUNTRIES (AND IF RELEVANT, AREAS/CITIES WITHIN THE COUNTRY) DO YOU
PLAN TO PURSUE THE ABOVE INDICATED ‘CALL TO ACTION’ ITEMS
上記「5 つの必須項目」の選択項目を実施予定の国(該当する地域・都市についても)を記載してく
ださい
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PLEASE LIST ANY OTHER ORGANIZATIONS YOU ARE A MEMBER OF RELATED TO DRR,
CSR OR SUSTAINABILITY
防災・減災、CSR、サステーナビリティ関連で、他に参画している団体がある場合、その名称を記載
してください
If you are publically traded, please provide exchange name and symbol?
上場している場合は取引所と株式表示企業を教えてください
What is the total number of staff at your organization?
総従業員数を教えてください
Would you consider becoming a financial or in-kind support sponsor of ISDR DRR-PSP?
ISDR DRR-PSP に資金的貢献や物品提供の支援をしていただける可能性はありますか?
Yes はい
No いいえ
Please contact me to discuss 応相談
Website:
ウェブサイトアドレス:
PRIMARY CONTACT FOR DRR-PSP COMMUNICATIONS
DRR-PSP ご担当者連絡先
Title (e.g. Mr/Ms/Dr):
Tick the box if address is same as HQ (above)
上述の本社住所と同じ
First Name 御芳名:
Street 番地:
Last Name 御姓名:
City 市町村:
Position Title 御肩書き:
Prov/State 都道府県:
EmailE メール:
Post/Zip Code 郵便番号:
Phone 電話番号:
Country 国
ADDITIONAL CONTACTS その他連絡先
Please enter the email addresses of colleagues at your organization. The UNISDR will forward details and
instructions on how to access DRR-PSP website and other implementation support group.
DRR-PSP や他の実施支援グループに関するウェブサイトへのアクセス方法等を UNISDR から連絡させ
ていただく際の貴社内の追加メールアドレス
YOU ARE ALSO INVITED TO INCLUDE ANY DOCUMENTS THAT PORTRAY YOUR CURRENT
DRR, CSR OR SUSTAINABILITY ACTIVITIES
防災・減災、CSR、サステーナビリティ関連分野で実施した活動に関する資料があれば、添付してく
ださい
Note: By submitting the above, you consent that ISDR DRR-PSP can present this information in its public
database, or any other informational document, and share with other DRR-PSP members
注:上記のご提出により、ISDR DRR-PSPが公開データベースやその他情報提供資料に上記情報を掲載し、
他のDRR-PSPメンバーと情報共有することに同意したとみなします。
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