ReverseRadiance™ 逆光線追跡 ユーザー様の設計要件が関心領域で特定の光束を要求されるとき、スピードと信頼性を持 ち合わせて遂行することができます。ReverseRadiance™ は、Radiant Source Models™ の光度データと連動して、何百万もの光線を追跡する必要なく、正確に現実世界の結果を 予測します。この性能を提供している設計ソフトは他にはありません。 ReverseRadiance™ は光学および照明設計では他に類を見ない性能を提供するため、 Radiant Source Models™ の詳細なデータを用いて、Zemax のスピードとパワーを融合し ます。 従来の設計慣習では、光源から光学系を通じてある目的物まで多数の光線を追跡します。 これはもちろん最終的な光学系の性能を正確に推定する方法です。しかし、別の良い光学 系において、不要な明るさがある厄介な領域や明るさが十分でない領域があるときには何 が起こるでしょうか。 厄介な領域で十分な統計を得るには、何百万や何十億もの光線を追跡しなければなりませ ん。これにより設計には多くの時間がかかります。ReverseRadiance™ は厄介な領域から、 光学系を経て、光源の形に近いオブジェクト(例えば、光源の CAD モデルでも可能)まで、 少数の光線を逆方向に追跡することでこれを克服します。 Zemax は、一旦、光源上のどこから光線が来ているかが分かれば、正確な光源の放射輝度 を得るために Radiant Source Model™ 内部の詳細なデータを調べることができます。これ は、厄介な領域内の明るさを計算するために利用できます。 別の場合では、ある小さなサブ領域で X よりも多く、Y よりも少ないといった特定の光量 を要求する設計仕様がある場合です。Radiant Source Model™ は関心のない全ての場所に 光線追跡をすることなく、まさに必要とする答えを提供します。一例として、ヘッドライ ト設計があり、こことここで明るく、向こう側を薄暗く、でも真っ暗にはしないようにし ます。 この単純な例では、多色 LED を投影します。 レンズを通し、離れたスクリーンに投影します。 小さくてほとんど光線の無い、薄暗く照らされた領域でのパワーを知る必要があります。 21 本の光線のみの到達で、正確なデータを得たい場合、この関心領域に十分な数の光線を 得るには、膨大な数の光線を追跡しなければなりません。その代わり ReverseRadiance™ ディテクタ オブジェクト(像面から実際の光源へ逆に光線を追跡しているので、実際は光 源ですが、ディテクタ オブジェクトと呼ばれています)から ReverseRadiance™ ターゲ ット オブジェクトへ光線を追跡することができます。ターゲット オブジェクトは大抵、 投影レンズの射出瞳に設置されることになります。小さな光線のグリッドがディテクタか らターゲット、Radiant 光源データより少しだけ大きい球体オブジェクトまでの光学系を 光線は追跡され、光源の放射輝度を取得します。これにより、ReverseRadiance™ ディテ クタで受けた総パワーや色の構成を正確に評価できます。
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