何も知らないで大丈夫??

ウィルスやスパイウェアって何ですか?というようなインターネットの危険性を認識していない人
が色々なホームページを閲覧するとします。それはウィルス、スパイウェアにとって格好の餌食です。
簡単にウィルスに感染し、PC の動作がおかしくなったり、起動しなくなったりします。あなたの個人
情報が盗まれ、最悪の場合、加害者になってしまうことさえあります。
こんなことにならぬよう、必要最低限の知識は身につけてください。いたずらや悪意をもった人間も
多いインターネットの世界にあなたの PC をつなぐ以上、関係ない話ではありません。
1.改めて、コンピュータウィルスとは
コンピュータウィルスとは自然界のウィルスが動植物を侵すように、インターネットや CD や USB メモ
リーを介してコンピュータに潜入し、コンピュータに悪影響を及ぼすプログラムのことです。
知らぬ間に自分のパソコンやファイルに感染し、感染した途端に悪影響を及ぼすものや、潜伏期間を置
いてから発病するものもあります。
ウィルスはインターネットを通して爆発的に増え、対策していない PC を狙っています。
2.スパイウェアとは
スパイウェアとは、ひそかに個人情報をコンピュータ内部からインターネットに送り出すプログラムの
ことです。
企業がマーケットリサーチ等を目的に無料ソフトや体験版などに組み込むも
のもありますが、フリーソフトやシェアウェアなどに添付され、そのソフト
のインストールと一緒にインストールされるものもあります。一般的には、
ユーザーが気付かない状態で稼働しており、ユーザーのメールアドレスやク
レジットカードの ID、パスワードなどの個人情報を配信元に送信します。
3・ウィルスとスパイウェアの違い
ウィルスとスパイウェアとの大きな違いはその目的にあります。ウィルスがコンピュータの破壊活動を
その最終目的としているのに対し、スパイウェアの目的は情報収集活動にあります。いかにユーザーに知
られることなく侵入し、いかに長く情報収集を持続するかを目的としています。
スパイウェアは普通のソフトウェアと同じようにインストールされ、発見や見分け、駆除が難しいプロ
グラムです。ほとんどのスパイウェアは、スパイウェア除去ソフトを使用して駆除する必要があります。
4.ウィルスに感染するとどうなるの?
 マシンの起動に時間がかかるようになったり、システムの速度が遅くなる等の
現象が見られます。
 感染を放置し発病すると、音楽の演奏や、デスクトップにうずまき模様を表示
する等のいたずら目的のものがあります。
 PC のアドレス帳に侵入し、自身(ウィルス)のコピーを添付したメールをあな
たの名前で勝手に送信します。受信された方も感染してしまい、あなたはウィ
ルスをばらまく加害者になります。
 システムファイルの削除やデータの破壊等を行い、PC が起動しなくなります。
 PC がフリーズし、強制再起動するとハードディスクの中身をすべて消去するという悪質なものもありま
す。
5.スパイウェアに感染するとどうなるの?
 自分のメールアドレスが収集され、迷惑メールが送ら
れてくるようになる。
 クレジットカードの ID とパスワードが収集され、不
正に使用される。
 オークション ID を盗まれて、不正に利用され多額の
費用を請求される。
 Q2 回線に書き換えられ、月末に多額の費用を請求さ
れる。
自分の PC は次の 7 カ条を守って自分で守りましょう。
1)ウィルス対策ソフトを活用し、ウィルス定義ファイルを常に最新の状態にする
PC にウィルス対策ソフトをインストールし、必ずウィルス定義ファイル(パ
ターンファイルともいう)を自動更新する設定にしておきましょう。しばらく使
わなかった PC を使うときはウィルス定義ファイルの手動アップデートを行い、
常に最新の状態にして PC を使用することが大事です。
また、PC 購入時、ウィルス対策ソフトの試用版がンインストールされている
のが普通です。試用期間が過ぎたまま放置しているとソフトが機能しなくなり非
常に危険です。
本学では、在学中であれば無料で「ウィルスバスターCorp エディション」が利用できます。メディアサ
ポート室でインストールできますので、未インストールの学生は早急に来室してください。
2)メールの添付ファイルは、開く前にウィルス検査を行う
受け取った電子メールに添付ファイルが付いている場合は、開く前にウィルス検査を行いましょう。ま
た、電子メールにファイルを添付するときは、ウィルス検査を行ってから添付しましょう(右下のコラム
参照)
。
3)無料ソフトはむやみにダウンロードしない。ダウンロードしたファイルは、使用前
にウィルス検査
を行う
アダルト系のサイトや懸賞サイトから無料のソフトを、無料だから、便利だからと言っ
て安易にダウンロードしてはいけません。信頼できないソフトのダウンロードやインストールは絶対に避
けましょう。
また、インターネットからファイルをダウンロードした場合は、使用する前にウィルス検査を行うよう
にしましょう。
4)Windows を常に最新版に更新する
ウィルスは、Windows(OS:基本ソフト)や Internet Explorer(ブラウザ:ホームページ閲覧ソフト)
のプログラムの中にある欠陥を狙って活動するものが多く、開発元のマイクロソフト社はソフトの改良を
日々続けています。
Windows の自動更新を有効にしておき、PC が Windows の自動更新を始めたら途中で中止しないよう
にしましょう。
5)アプリケーションソフトのセキュリティ機能を活用する
ブラウザや、メールソフトのセキュリティレベルを適切(中レベル以上)に設定しておくことにより、
被害を未然に防ぐことができます。
また、Word や Excel のデータファイルを開く時に、マクロ機能の自動実行を無効にするなど、アプリ
ケーションに搭載されているセキュリティ機能を活用するのが肝要です。
6)ウイルス感染の兆候を見逃さない
次のような兆候があれば、ウィルス感染の可能性が考えられるので、ウィルス検査を行いましょう。
1) システムやアプリケーションの反応が以前より遅くなったり、頻繁に画面がフリーズする。システ
ムが起動しない。
2) ファイルが突然無くなったり、見知らぬファイルが作成されたりする。
3) タスクバーなどに妙なアイコンができる。
4) いきなりインターネットに接続しようとする。
5) 意図しないメールの送信が行われる。
6) 直感的にいつもと何かが違うと感じる。
7)被害からの復旧のためデータのバックアップを行う
ウィルスにより破壊されたデータは、ウィルス対策ソフトで修復することはできません。ウィルス感染
被害からの復旧のため、日頃からデータのバックアップをとる習慣をつけておきましょう。
また、万一、ウィルスによりハードディスクの内容が破壊された場合でも、オリジナルから再インスト
ールして復旧することができますので、PC にインストールされている Windows やアプリケーションのオ
リジナル CD-ROM は大切に保存しておきましょう。
ファイルのウィルス検査の方法
ファイル単体やフォルダーの検査は次のように行います。(ウィルスバスタ(Corp)の場合)
1)タスクバーの右方にあるウィルスバスターのアイコンを右クリック→「ウィルスバスター
Corp.メイン」→ウィルスバスターのメイン画面を起動します。
2)検査したいファイルやフォルダのアイコンをドラッグし、この画面の上にドロップします。
3)検査が行われ、結果のメッセージが表示されます。
以上