産総研「専門技術者育成事業」の概要

産総研「専門技術者育成事業」の概要
平成19年12月18日
財団法人日本産業技術振興協会
(特定労働者派遣事業者 特13-04-960)
1
AIST専門技術者育成事業
・専門技能の向上
・資格取得
・産業技術人材として
の素養等
研究技術者
若手技能者
派遣
雇用
派 遣
事業者
産総研
産総研での研修
・研究開発のOJT教育
・専門技能の修得
・必要資格の取得
育成期間:3年間、育成費:年50万円
高度専門
技 術 者
派遣元の講習・指導
人材ニーズ
雇用情報
・心と身体の健康管理
・知的財産管理
・コミュニケーション等
会社説明会の開催・個別企業・
(財)産業雇用安定センター・
民間再就職斡旋業者・ほか
再就職
情報
人
求
・企業の研究所
・大学の研究室
・独法の研究機関
2
産総研「専門技術者育成事業」の概要
1.目的
産業技術に係る研究開発をより効率的に推進するため、高度な実験技術、
分析・解析技術等を修得した技術者を育成することを目的とする。
2.育成対象者
科学技術分野に係る実験・研究の経験を持ち、先端研究開発を支援するため
の専門技能の向上に意欲を持つ者。
3.育成計画の概要
① 産総研の研究開発に参加させ、OJT教育により研究開発能力を磨くとともに、
専門知識、専門技術を習得させる。
② 安全衛生、知的財産等の全分野共通に必要な素養について研修を行う。
③ 専門技術に関する資格の取得を推奨する(育成費:年50万円)。
④育成期間は原則として3年とする。
⑤期間終了後は、企業、大学、独立行政法人等の正職員への就職を目指す。
3
平成19年度派遣者の状況−専門分野と年令分布
14%
35%
14%
人数(人)
男
女
25
20
15
10
5%
22%
10%
エネルギー・環境
計測標準
ナノテク・製造
地質
電子情報
ライフサイエンス
平成19年度は76名の専門技術者を派
遣している。育成課題の研究分野は、ライ
フサイエンスが最も多く35%を占めており、
ナノテク製造分野、エネルギー・環境、計測
標準がそれに続いている。
電子・情報分野は企業等からの要望は多
いが、本制度による専門技術者はわずか
に5%である。
5
0
25歳以下 26-30歳 31-35歳 36-40歳 41歳以上
年令は30歳前後に集中しており、特
に20代後半の女性がほぼ1/3を占
めている。なお、本制度の上限は 45
歳とされている。
また、国籍では日本以外に、中国、
フィリピン、アルゼンチン、バングラデッ
シュからの技術者が含まれている。
4
平成19年度派遣者の状況−経歴の分布
「専門技術者」となる直前の職等
10% 6%
9%
学歴の分布
博士課程修了
専門学校・短大・高卒
6%
9%
大学卒
2%
75%
産総研以外の研究機関
企業職員
学生・大学院生
産総研2号職員
修士課程修了 59%
専門学校・短大・高卒
大学卒
修士課程修了
博士課程修了
5
これまでの実施状況−主な取得資格等
これまでに約160件
の資格・認定・検定試
験等を取得・合格した
(本育成事業以前に取
得したものを除く)。
取得数の多いものを
右図に示す。
危険物取扱者(甲・乙)
高圧ガス製造保安責任者(化.機)
放射線取扱主任者(1・2種)
有機溶剤作業主任者
特定化学物質等作業主任者
エックス線作業主任者
衛生工学衛生管理者
衛生管理者(1種)
公害防止管理者(各種)
真空技術者
標準物質関係(技術要員ほか)
バイオ関係(バイオインフォマ、上級バイオ等)
情報関係(基本情報技術者、プログラミング等)
Lab VIEW関係(準開発者等)
その他
その他には、火薬類保安責任者、毒劇物取扱主任者、石
綿作業主任者、圧力容器、玉掛け、電子顕微鏡技術認定試
験、等の資格取得がある。
0
10
20
30
40
50
取得数(件)
6
「専門技術者」に対する企業のニーズ−アンケート調査結果
研究開発部門で必要な技術系人材
「専門技術者」を必要とする企業
の技術分野
専門技術者
14%
18%
研究補助員
0%
16%
若手研究者
即戦力の中堅
14%
38%
研究指導者
0
10
20
30
40
人
研究開発部門では「即戦力の中堅」に対
するニーズが最も高かい。
生命科学
電子情報
計測標準
材料ナノ
地質
環境・エネルギー
「専門技術者」を必要とする企業の
技術分野は、材料系が最も多く、他
は同列である。
7
「専門技術者」に対する企業のニーズ−アンケート調査結果
企業が専門技術者を採
専門技術者に求める性格・素養
用する際に重視する性格・
行動力
誠実性
素養としては、「行動力」・
責任感
協調性
「誠実性」・「責任感」が最も
コミュニケーション力
問題解決力
高く、「協調性」・「コミュニ
ストレス耐性
問題提起力
ケーション力」が続いてい
る。これは一般的な人材に
パソコン活用力
文章表現力
対する期待と差はなく、特
殊な位置づけとして考えら
競争心
プレゼンテーション力
れていない。
リーダーシップ
ビジネス英語力
指導力、交渉力、プレゼ
交渉力
指導力
0%
ンテーション力等は採用後、
20%
40%
60%
80%
回答社率(%)
採用時に是非必要
採用後に教育する
100%
実地訓練で身に付くものと
考えられている。
重要ではない
8
「専門技術者」に対する企業のニーズ−アンケート調査結果
専門技術者に求められる資質
専門技術者に求める資質としては、
「専門知識」・「研究能力」が最も高く、
技術者として必要な製品化意欲、分析
力、判断力、状況把握力が高い順位で
ある。
一方、近年ポスドク等の研修にも取り
入れられているMOTの知識、財務諸
表等については、「重要でない」と考え
る声が多い。未だに技術系人材は関知
する必要ない事柄との考えが大勢を占
めている。
なお、特許出願力・論文執筆力は、あ
まり重視されていない。
専門知識
研究能力
バランス思考力
製品化意欲
分析力
判断力
業務遂行能力
状況把握力
情報収集力
専門技能
課題選定能力
企画力
特許出願力
MOTの知識
論文執筆力
企業会計の初歩知識
財務諸表の見方
0%
20%
40%
60%
80%
100%
回答者数(%)
採用時に是非必要
採用後に教育する
重要ではない
9
平成19年度専門技術者の派遣元研修状況
派遣先における専門技能のスキルアップに加えて、派遣元(技振協)でも
以下の研修等を実施しています。
★スキルアップ状況の調査
★心と身体の健康講習
★知財セミナー︵
中級︶
9月 10月 11月 12月 1月
バイオインフォマティクス講習
プロフィール
票作成
8月
★透過型電子顕微鏡講習会
7月
★知財セミナー︵
初級︶
6月
★職場の安全・
メンタルヘルス研修
★ポスター発表会・
交流会
5月
★対人関係コーチング研修
4月
2月
3月
就職活動のサポート・相談
10
産総研「専門技術者派遣職員」数の推移
H17年度
76名
H18年度
H19年度
12名
14名
H20年度
【新規見込み】
11名
50∼60名
70名
53名
12名
12名
11名
11名
年度初
の人数
76名
82名
:H17生
76名
:H18生
23+◎名
:H19生
11
技術系派遣スタッフの募集
産業技術分野の専門技能の修得と資格の取得を支援します。
独立行政法人産業技術総合研究所で実施している「専門技術者育成事業」に派遣します。
●分野は、ライフサイエンス、材料、ナノテクノロジー、電子デバイス、情報技術、環境、エネルギー、計測等。
●育成期間は最長3年間です。1年ごとの更新で最長3年間安心して就業できます。
●先端分野の専門技能と関連資格が得られ、各種研究機関への再就職が有利になります。
派遣・就労
派遣スタッフ
研究開発のOJT
専門技能の修得
関係資格の取得
雇用契約
・給与支払い
・社会保険
・労働保険
・知財講習
・健康診断
・安全講習会 ・心と身体の健康管理 技振協
産総研
派遣契約
詳細は下記へお問い合わせ下さい。
(財)日本産業技術振興協会
産業技術部 上野 勝彦まで
TEL:029-855-1267 FAX:029-855-1279
労働者派遣事業
特 13-04-0960
12
専門技術者の就職・退職状況
H19.12.18 現在
H17年度生
H17年度
H18年度
1
起業
4
1
大学(研究員等)
1
企業
就職
大学(技術員等)
1
産総研(正職員)
1
産総研(2号)
他の独法等
1
結婚・出産等
1
進学
家庭
その他
転勤
H18生
H19年
11月まで
(内定)
4
4
1
1
3
1
1
3
1
1
1
計
6
1
17
1
7
1
2
1
進路変更
不明
H19生
6
1
1
1
2
H17年度生は76名の内36名が進路決定。未定者40名(ただし、内15名程度は
産総研2号非常勤となる見込み)。
13