人 文 社 会 科 学 研 究 科 年 報

千
葉
大
学
大
学
院
(旧社会文化科学研究科)
人 文 社 会 科 学 研 究 科
年
3
報
്
26
1
2
৽
1
໪
巻頭辞
人文社会科学研究科長(兼・社会文化科学研究科長)
石田
憲
現在、大学院をめぐる改組の検討が進められている。最終的に、どの程度の
規模で改組が行なわれていくかは、いまだ予断を許さないが、数年来、指摘さ
れ続けてきた、定員未充足を解消するというのが、第一の課題となる。本研究
科は、全体の定員数から判断すれば、ほぼ充足率を満たしているのだが、各専
攻分野毎の充足率において指摘がなされてきている。このため、分類上の数値
に関わる問題であれば、専攻を出来るだけ大きな単位でまとめ、専攻内に専門
研究分野を配することが選択肢となり得る。問題は、研究教育の中身であり、
質が問われる以上、分類を簡素化しつつ、学部との整合性をつけることに再編
の重点がおかれていくと考えられる。今後、各部局、学科とも話し合いを続け
ながら、院生、教員、事務にとって負担の少ない改組を実現できたら幸いであ
る。混乱を少なくすることが重要なポイントとなるが、各構成員においても、
より良い研究環境整備のため、寛大な理解を頂けるようお願い申し上げたい。
წ
Ϩ
૑
य़ࢅ‫ݏ‬ѣ‫ޘ‬ᅆ
Ϩ͆‫ڵ‬໪҇Ѫѿрнјћ̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡ 1
ϩ͆໪ࠗଘᅆૉࣅ̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡2
Ϫ͆န౗32໪๘ం໛޻ౡ
̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡3
ϫ͆޻‫ڕ‬ଙຝଅ̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡6
㧡͆ န౗32໪๘ಕໟࢲ‫̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡ۀ‬8
ϭ͆ࢲ‫ۀ‬ѣ‫ڤ‬ຍ̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡8
ϩ
ᢎ᝼ળ̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡:
Ϫ
‫ ̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡ݶۀښ۫ۦ‬12
㧠
ଃ‫ݶ‬ဍ݂‫޻ݏ‬य़ࢅ‫̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡ݶۀښݏ‬29
Ϭ
ଃ‫ݶ‬ဍ݂‫޻ݏ‬य़ࢅ‫̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡ݶۀښ۫ۦݏ‬
ϭ
໛ુ‫ ̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡ݶۀښ‬21
Ϯ
޻Ⴤ‫ ̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡ݶۀښ‬24
ϯ
ީଠ‫ݶۀښ‬
18
Ϩ͆޻ୠయకࠬ‫̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡ݶۀښݭ‬36
ϩ͆சᅗ৔ೢ‫̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡ݶۀښ‬47
Ϫ͆ࡉᅆ̡໪၈ဩେ‫̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡ݶۀښ‬37
ϰ
‫਺ގ‬৫ૉ
Ϩ͆य़ࢅ‫ݏ‬ѠѽҀީଠࠬ‫̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡ݭ‬39
ϩ͆ਈ੒ҪӦӐҫҙӓ̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡42
21
य़ࢅӊӠҫҚҢһ̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡̡ 43
㧖ฦࡊࡠࠫࠚࠢ࠻ߩ⋡ᰴߦߟ޿ߡߪ‫ޔ‬43 ࡍ࡯ࠫࠍෳᾖߩߎߣ‫ޕ‬
22
ఘଃय़ҾӘ̷ҭӟҲ̷
1 研究科の概要
1)一年を振り返って
人文社会科学研究科長(兼・社会文化科学研究科長)
石田
憲
人文社会科学研究科発足後、4 年が経過し、徐々に安定的な体制で、修了生を輩出できるよう
になってきたと思われる。とりわけ昨年度末に終了した大学院 GP プログラムにより、標準修業
年限内の修了者数(博士課程後期)がプログラム実施期間内に大幅に増加した。
(平成 18 年度 1
人(6 %)から平成 21 年度 5 人(28 %)へ。
)またプログラム活用者の学位取得件数も順調に増
加している。本プログラムの導入により、コースワークの明確化、 RA・派遣事業を通じた教育
支援などが進められ、研究に対する目的意識が涵養され、主体的に研究プロジェクトを立案実行
する能力が育成されていったことが、この学位取得数の増加に反映しているといえる。特に留学
生の場合には、日本語論文指導件数が大幅に増加し、論文執筆に対する充実した支援体制が、顕
著な効果を上げていることは特記すべきであろう。さらに本プログラムによって設置されたマイ
クロフィルム・スキャナーなどを含む文献資料等アーカイブ教育システムも積極的に活用されて
いる。問題は大学院 GP プログラムが終了した後に、こうした体制をどれだけ維持していくかと
いうことが課題となっている。
以下 2009 年度の研究科全体にとり、特徴的と考えられる主な出来事を述べたい。
まず、国際交流が引き続き進展したことがあげられる。国際研究交流論 A,B,C が、それぞれ
アメリカ、中国、オーストラリアより研究者を招聘して開講され、多くの大学院生がこれに参加
した。また、講義と連動する形で、国内外の研究者および市民を対象としたワークショップある
いは国際シンポジウムを 2 回開催し、本研究科で集積した知や情報を社会へ幅広く発信すること
に努めた。2009 年 7 月 31 日には、 シンポジウム「『北東アジア史』の地平―その意義と問題点
―」を開催し、アメリカ、中国、韓国などからも多くの研究者が参加し、最新の研究動向に関す
る報告、討論を含む、充実した学術シンポジウムとなった。また、2010 年 2 月 20 日には、港区
立男女共同参画センター、NPO などの協力のもと、国際シンポジウム「労働・家族・解放 ―
映画『 Weabak:外泊』をめぐって―」を開催し、映画の上映および、監督のキム・ミレ氏(ドキ
ュメンタリー作家)の公演、新自由主義、ジェンダー、社会運動、視覚映像文化論の専門研究者
によるパネル・ディスカッションが、多くの大学院生、市民の参加をえて行なわれた。
これらは、海外、国内、地域の知的な橋渡しを目標とする千葉大学の理念「グローナカル」を
体現するものであると同時に、本大学院 GP が設定した「実践的公共学の実質化」の名にふさわ
しい企画となった。国際化推進プログラムは本大学院 GP が掲げた目標である「実践的公共学の
実質化」について成果を残すことができた。次なる課題は、本大学院 GP 終了後も多言語を運用
した多角的な試みを継続、発展させ、本研究科の研究、教育のさらなる質的向上をはたし、その
ような過程を経て生まれる学術的な成果を、広く市民へ向けて情報発信していくことにあるだろ
う。
さらに、社会人支援プログラムサテライト講義を共催し、外部から大学教授・評論家などの講
師を招聘して、社会人学生を中心に実践的な公共哲学を学ぶ場を 4 回提供した。この会合に関し
ては、公共哲学関係のホームページ、メーリングリストを中心に広報活動を行い、その内容や成
果を市民にも公開した。また、社会人学生を主たる対象として実施した情報処理講習会は開催回
数・参加人数がともに増加してきたが、
多くの市民が大学との接点をもつことに努力を傾注した。
最後に、2009 年 12 月 15 日に 3 名の外部評価委員を招き、人文社会科学研究科評価諮問会議
を開催した。研究科の活動と成果を報告し、施設等視察、在学生等との懇談会を行なったうえで、
外部評価委員からの講評を受けた。この会議を準備するにあたり、研究科全体を広く自らが点検
する作業が行なわれ、今後の方向性を考える意味で、重要な検討がなされ、また有益な講評を得
ることができた。
-1-
2)年間主要事業
平成21(2009)年
4月13日
大学院入学式およびガイダンス
4月15日
第1回運営委員会、第1回社会文化科学研究科運営委員会
5月20日
第2回運営委員会、第2回社会文化科学研究科運営委員会
6月17日
第3回運営委員会、第1回教授会、第3回社会文化科学研究科運営委員会
7月15日
第4回運営委員会、第2回教授会、第1回社会文化科学研究科委員会
7月31日
国際シンポジウム「『北東アジア史』の地平」
9月 2日
千葉国際フォーラム:中世研究の諸相(共催)
9月16日
第5回運営委員会、第3回教授会、第4回社会文化科学研究科委員会
9月28日
前半期修了者学位記授与式
9月29日~30日 前半期全体研究会
9月30日
紀要『人文社会科学研究』第 19 号刊行
10月4日
博士前期課程入学試験(秋季)
10月21日 第6回運営委員会、第4回教授会、第5回社会文化科学研究科運営委員会
11月18日 第7回運営委員会、第6回社会文化科学研究科運営委員会
11月28日 国際シンポジウム「The Empire Strikes Back」
12月15日 第2回評価諮問会議
12月16日 第8回運営委員会
平成22(2010)年
1月27日
第9回運営委員会、第5回教授会、第2回社会文化科学研究科委員会
2月 9日
博士後期課程入学試験
2月13日
博士前期課程入学試験(冬季)
2月17日
第10回運営委員会、第6回教授会、
2月20日
国際シンポジウム「労働・家族・解放:映画『外泊』をめぐって」
3月 1日
第11回運営委員会、第7回教授会、第7回社会文化科学研究科委員会
3月9日~10日 後期全体研究会
3月17日
第12回運営委員会、第8回社会文化科学研究科委員会
3月25日
後半期修了者学位記授与式
3月30日
紀要『人文社会科学研究』第 20 号刊行
-2-
3)平成21(2009)年度新入生
博士後期課程
᳁ฬ
⎇ⓥ࠹࡯ࡑ
ᜰዉᢎຬ㧔Ꮐᰣᢎຬ߇ਥછ㧕
尹 相国
日本と中国における株式会社論の比較研究
安孫子誠男
野沢 敏治
中原 秀登
河合 文
マレーシアにおける食生活の変容に関する研究
小谷 真吾
武井 秀夫
吉田 睦
北山 裕子
我が国の在宅支援制度の実情とその課題―若年性
認知症を抱える当事者の置かれている現状を通し
広井 良典
植木 哲
米村 千代
て
栗原 久定
第一次世界大戦中の社会主義者の戦後構想
小沢 弘明
安田 浩
趙 景達
坂口 千恵
タイの教員養成教育における開発教育のための教
吉田 雅巳
磯崎 育男
尾形 隆彰
武井 秀夫
小谷 真吾
広井 良典
材試案開発
鈴木 隆雄
「病い」「障害」と生きて~ある神経難病患者の
自己エスノグラフィー~
戴 林
中日教員養成の比較
磯崎 育男
藤田 剛志
村岡 英裕
高木 晋一郎
交通の近代化・交通インフラの整備が地域社会に
安田 浩
荻山 正浩
三宅 明正
与えた影響に関する研究
田川 史朗
著作権と現代社会
尾形 隆彰
澁谷 望
石井 徹哉
武田 祥英
第一次世界大戦期のイギリス帝国戦時国内体制に
栗田 禎子
小沢 弘明
水島 治郎
小林 正弥
関谷 昇 内村 博信
磯崎 育男
武井 秀夫
小川 哲生
おける統制と、「ユダヤ人」概念創出の関係性
栩木 憲一郎
近代日本政治思想史に於けるドイツ観念論政治思
想の意義
前田 町子
外国人看護師、介護士等の受け入れ政策に関する
一考察
マンナン マ
Impact and Public Attitude of Micro-credit
ド
concerning Grammen Bank and Human Security
小林 正弥
大石 亜希
柳沢 悠
武蔵 義弘
カント及びその周辺の認識論の再検討
忽那 敬三
高橋久一郎
田島 正樹
吉沢 文武
死と非存在に関する哲学的・論理学的・形而上学
田島 正樹
嶋津 格
忽那 敬三
子
的研究
氏名
研究テーマ
指導教員(左欄教員が主任)
黄 成湘
「の」による連用格の連体関係への転換について
神戸 和昭
岡部 嘉幸 小倉美知子
鈴木 慎也
物質文化から見る中央アナトリアのヘレニズム時
代 ―カマン・カレホユック遺跡における前4-
2世紀の文化編年の構築―
岡本 東三
柳澤 清一 上村 清雄
-3-
博士前期課程
氏名
指導教員(正)
指導教員(副)
氏名
指導教員(正)
指導教員(副)
ドスボル アイ
土肥 充
大山 中勝
田 美蘭
橋本 雄一
池田 忍
金 妍
吉野 文 村岡
中里 由佳絵
柳澤 清一
岡本 東三
鈴木 翼
村松 成司
藤田 幸雄
中村 剛
岡本 東三
柳澤 清一
髙橋 莞爾
安田 浩
見城 悌治
松下 祐実
上村 清雄
池田 忍
千葉 いずみ
和田 健
上村 清雄
宮下 美砂子
池田 忍
橋本 雄一
張 基福
村松 成司
藤田 幸雄
ダナ
英裕
᳁ฬ
ᜰዉᢎຬ㧔ᱜ㧕
ᜰዉᢎຬ㧔೽㧕
᳁ฬ
ᜰዉᢎຬ㧔ᱜ㧕 ᜰዉᢎຬ㧔೽㧕
青木 寛子
石戸 光
水島 治郎
劉 思堅
小林 正弥
湯本 國穗
王 大靭
石戸 光
武蔵 武彦
渡邉 悠三
倉阪 秀史
工藤 秀明
権 国臣
石戸 光
柳沢 悠
伊吹 美貴子
澁谷 望
片桐 雅隆
関口 智久
倉阪 秀史
柳沢 悠
枝川 千里
米村 千代
片桐 雅隆
髙池 慶太
安孫子 誠男 水島 治郎
小畠 絵里子
田口 善久
中川 裕
張 煜
石戸 光
柳沢 悠
清水 建
秋葉 淳
栗田 禎子
張 玲
石戸 光
柳沢 悠
社本 歩
忽那 敬三
高橋 久一郎
劉 思堅
広井 良典
野沢 敏治
田中 鹿乃子
加藤 隆
山本 芳久
湯本 國穗
倉阪 秀史 広井 良典
孟克巴図
田口 善久
中川 裕
山﨑 久之
広井 良典
三宅 芳夫
綿貫 ゆり
小沢 弘明
栗田 禎子
吉田 浩平
倉阪 秀史
広井 良典
-4-
᳁ฬ
ᜰዉᢎຬ㧔ᱜ㧕
ᜰዉᢎຬ㧔೽㧕
᳁ฬ
ᜰዉᢎຬ㧔ᱜ㧕 ᜰዉᢎຬ㧔೽㧕
吉田 円
岡林 伸幸
鳥山 泰志
宋 嫣
大鋸 崇
各務 和彦
ガンボルド ゾ 大鋸 崇
ルザヤ
各務 和彦
ドルジゴチヨー
サランゲレル
大鋸 崇
各務 和彦
金 雪英
大鋸 崇
各務 和彦
氏名
指導教員(正)
指導教員(副)
氏名
指導教員(正)
指導教員(副)
市川 憲一
片桐 雅隆
澁谷 望
唐 晶晶
土田 和則
西村 靖敬
伊藤 紗耶
和泉 ちえ
内山 直樹
東山 英治
傳 康晴
土屋 俊
大北 碧
實森 正子
牛谷 智一
戸田 尚子
加賀 沙智美
若林 明雄
一川 誠
中澤 結
若林 明雄
一川 誠
久保田 雅子
若林 明雄
一川 誠
牧野 公貴
牛谷 智一
實森 正子
坂田 なお子
内山 直樹
山本 芳久
武藤 沙羅
松香 敏彦
傳 康晴
阪田 祥章
和泉 ちえ
内山 直樹
山下 祥広
一川 誠
木村 英司
蒋 萌
西村 靖敬
高橋 信良
李 惠英
菅野 憲司
田端 敏幸
田上 勇気
三井 吉俊
泉 利明
舘 美貴子
時實 早苗
氏名
指導教員(正)
指導教員(副)
氏名
指導教員(正)
指導教員(副)
大場 文昭
中原 秀登
清水 馨
朴 東輝
清水 馨
中原 秀登
片岡 雄彦
松田 忠三
大塚 成男
松本 宗明
小川 真実
善積 康夫
小川 真実
横田 智也
善積 康夫
小川 真実
洪 宇
善積 康夫
-5-
䋴䋩ቇ૏ขᓧ⠪
ඳ჻ᓟᦼ⺖⒟
᳁ฬ
⺰‫ޓ‬㗴
ขᓧቇ૏
ᆗ‫ޓ‬ᩕศ
ข✦ᓎߩ⋙ⷞ⟵ോ㧙㆑ᴺⴕὑࠍ㒐ᱛߔࠆ઀⚵ߺߦ߅ߌࠆข✦ᓎߩᓎഀࠍ
ਛᔃߦ㧙
ඳ჻
ᴺቇ
๓‫⊖ޓ‬᪸ℭ
⾗ᧄ᭴ㅧ㧔㊄Ⲣ᭴ㅧ㧕ߣ⚻ᷣᚑ㐳
ඳ჻
⚻ᷣቇ
᳁ฬ
⺰‫ޓ‬㗴
ࠝࡗࠝ࡮ࠪࠚ 6GCEJKPIGNGOGPVCT[UEKGPEGVJTQWIJJCPFUQPKPXGUVKICVKQPKP
࡜࡮ࠟࡓ࠻
VJG2JKNKRRKPGU
ਃᶆ‫᦮ޓ‬ሶ
␠ળࠪࠬ࠹ࡓᒻᚑቇ⠌ߩߚ߼ߩᢎ᧚㐿⊒㧙ᴺൻ␠ળߩേᘒ⊛⹺⼂ࠍ೨
ขᓧቇ૏
ඳ჻
ቇⴚ
ඳ჻
ቇⴚ
ឭߣߒߡ㧙
ᒛ‫ޓ‬፲
ᣣᧄߣਛ࿖ߦ߅ߌࠆ‫ޟ‬ਛ࿖ᱷ⇐ቅఽ‫ޠ‬ਃ਎ઍߦ㑐ߔࠆ␠ળቇ⊛⠨ኤ㧙
↢ᵴผߣࠕࠗ࠺ࡦ࠹ࠖ࠹ࠖߩⷞὐ߆ࠄ㧙
ඳ჻
ቇⴚ
⷏ะ‫ޓ‬ാ᳇ሶ ‫ޟ‬り૕‫ߩޠ‬ᴺ⊛ᕈ⾰‫ޓ‬
ඳ჻
ᴺቇ
᧘‫ޓ‬ᢥື
ਛ࿖ᦺ㞲ᣖߦ߅ߌࠆᑧㄝ࠹࡟ࡆߩᗧ๧
ඳ჻
ቇⴚ
ใ‫ືޓ‬
ᄾ⚂✦⚿਄ߩㆊᄬߦ㑐ߔࠆ৻⠨ኤ㧙⻉࿖ߩ┙ᴺ࡮್଀߆ࠄਛ࿖ᴺ߳ߩ
␜ໂ㧙
ඳ჻
ᴺቇ
ᚬ‫᧻ޓ‬ᨋ
᫃੗ၮᰴ㇢ߩഃ૞ᣇᴺߩ⎇ⓥ㧙૕㛎ਥ⟵ᢥቇߩ♽⼆ߣߩ㑐ࠊࠅࠍਛᔃ
ඳ჻
ᢥቇ
ߦ㧙
᳁ฬ
ਤ⩵‫ޓ‬ㅺಃ
⺰‫ޓ‬㗴
࠾ࡧࡈߣࠕࠗ࠿ߩ⇣㘃ᇕ⼄
ขᓧቇ૏
ඳ჻㧔ᢥቇ㧕
␠ળᢥൻ⑼ቇ⎇ⓥ⑼㧔ඳ჻ᓟᦼ⺖⒟㧕
᳁ฬ
⺰‫ޓ‬㗴
ขᓧቇ૏
㊄ሶ‫ޓ‬ାሶ
ធ⸅႐㕙ߦ߅ߌࠆᦠ߈⸒⪲૶↪ߩ▤ℂ
ඳ჻
ቇⴚ
㣮૑‫ޓ‬ᄢഥ
㧝㧤਎♿࡝࡛ࡦߩ⛚❱‛ᬺࠡ࡞࠼㧙‫ⷙߩ࡞࡯ࡌ࡞ࠦޟ‬ೣ‫ߩߘߣޠ‬ᄌൻ㧙
ඳ჻
ᢥቇ
-6-
氏名
論 題
取得学位
朱 武平
現代日本語における副助辞・係助辞の構文論的研究
博士(文学)
菊地 浩平
手話会話におけるターン・テイキング・メカニズム
博士(学術)
斯 琴
アラシャ・モンゴルの物語性をもつ口承文芸の研究-アルタイ山脈の
博士(文学)
故地におけるモンゴル系諸集団との比較を通して-
池田 直子
ムガル皇帝ジャハーンギールの肖像画-近世における帝国の王権表象
-
博士(文学)
吉良 智子
近代日本の戦時美術と女性-女性美術家のネットワーク構築と表現活
動をめぐって
博士(文学)
角田 季美枝
流域環境政策論
博士(学術)
氏名
論 題
村本 武志
取得学位
適合性原則と民法解釈
博士(法学)
䋵䋩ᐔᚑ䋲䋱䋨䋲䋰䋰䋹䋩ᐕᐲኾછᢎຬ
職名
氏名
任期
専攻
教育研究分野
前任者
教授
田島 正樹
21.4.1~24.3.31
公共研究専攻
公共哲学
高橋 久一郎
教授
忽那 敬三
19.4.1~23.3.31
公共研究専攻
公共哲学
准教授
岩城 高広
21.4.1~24.3.31
公共研究専攻
国際公共比較
教授
三宅明正
20.4.1~23.3.31
公共研究専攻
国際公共比較
准教授
大峰真理
20.4.1~23.3.31
公共研究専攻
国際公共比較
教授
神戸 和昭
21.4.1~24.3.31
文化科学研究
文化情報
教授
中川 裕
20.4.1~23.3.31
公共研究専攻
共生文化
教授
土田 知則
21.4.1~24.3.31
文化科学研究
比較言語文化
教授
小倉美知子
20.4.1~23.3.31
文化科学研究
比較言語文化
教授
村松 成司
20.4.1~24.3.31
公共研究専攻
公共教育
教授
石井徹哉
18.4.1~23.3.31
社会科学研究
法学
教授
石田 憲
20.4.1~23.3.31
公共研究専攻
公共哲学
教授
松田忠三
20.4.1~23.3.31
社会科学研究
経済学・経営学
教授
水島 治郎
21.4.1~24.3.31
公共研究専攻
公共哲学
宮崎 隆次
教授
松村 良之
21.4.1~24.3.31
社会科学研究
法学
安孫子 誠男
教授
工藤 秀明
21.4.1~24.3.31
公共研究専攻
公共政策
野澤 敏治
教授
稲葉 弘道
21.4.1~24.3.31
社会科学研究
経済学・経営学 栁澤 悠
教授
善積 康夫
21.4.1~24.3.31
社会科学研究
経済学・経営学 中原 秀登
助教
田村 高幸
社会科学
経済学・経営学
助教
久保 勇
文化科学研究
文化情報
助教
高光 佳絵
公共研究
国際公共比較
-7-
佐藤 博信
滝藤 満義
時實 早苗
6)教員の異動
【着任】
<平成21年4月付>
博士後期課程公共研究専攻
内山 直樹 准教授
公共哲学教育研究分野
山本 芳久 准教授
公共哲学教育研究分野
博士後期課程社会科学研究専攻
佐藤 栄作 教授
経済学・経営学教育研究分野
各務 和彦 准教授
経済学・経営学教育研究分野
博士後期課程文化科学研究専攻
竹内比呂也 教授
文化情報教育研究分野
岡部 嘉幸 准教授
文化情報教育研究分野
博士前期課程地域文化形成専攻
大原 祐治 准教授
記録情報教育研究分野
博士前期課程公共研究専攻
兒玉香菜子 准教授
共生社会基盤研究教育研究分野
博士前期課程総合文化研究専攻
シュテファン・ヴント 教授
【退任】
<平成22年3月付>
片山 孝重 教授
比較文化教育研究分野
博士前期課程地域文化形成専攻地域スポーツ教育研究分野
植木
哲
教授
博士後期課程公共研究専攻公共政策教育研究分野
博士前期課程社会科学研究専攻法学基礎理論教育研究分野
社会文化科学研究科日本研究専攻日本社会論講座
湯本
國穗
教授
博士後期課程公共研究専攻国際公共比較教育研究分野
博士前期課程公共研究専攻公共思想制度研究教育研究分野
社会文化科学研究科都市研究専攻現代都市論講座
野澤
敏治
教授
博士後期課程公共研究専攻公共政策教育研究分野
博士前期課程公共研究専攻公共思想制度研究教育研究分野
社会文化科学研究科日本研究専攻国際比較論講座
武蔵
武彦
教授
博士後期課程社会科学研究専攻経済学・経営学教育研究分野
博士前期課程社会科学研究専攻経済理論・政策学教育研究分野
社会文化科学研究科日本研究専攻日本社会論講座
栁澤
悠
教授
博士後期課程公共研究専攻国際公共比較教育研究分野
博士前期課程公共研究専攻公共思想制度研究教育研究分野
社会文化科学研究科日本研究専攻国際比較論講座
山本
芳久
准教授
博士後期課程公共研究専攻公共哲学教育研究分野
博士前期課程総合文化研究専攻人間行動教育研究分野
-8-
2 教授会
平成21年度第1回人文社会科学研究科教授会
1.日
時
平成21年6月17日(水)14:30~
2.場
所
自然科学研究科1号棟1階大会議室
3.議
題
(1)千葉大学大学院人文社会科学研究科助教選考内規の一部改正(案)について
(2)公共研究専攻助教の選考について
(3)千葉大学大学院人文社会科学研究科における論文提出による学位請求論文審査等に
関する細則(案)について
(4)千葉大学大学院人文社会科学研究科における論文提出による学位請求の手続きに関
する申合せ(案)について
(5)その他
4.報告事項
(1)千葉大学学位規程の一部改正に伴う学位記の英文表記の確認について
平成21年度第2回人文社会科学研究科教授会
1.日
時
平成21年7月15日(水)14:30~
2.場
所
自然科学研究科1号棟1階大会議室
3.議
題
(1)平成21年度前期学位請求論文(課程博士)審査結果報告及び合否について
(2)その他
4.報告事項
(1)2009 年度前半期全体研究会のプログラム(暫定版)について
(2)第1回大学院入試委員会について
(3)その他
平成21年度第3回人文社会科学研究科教授会
1.日
時
平成21年9月16日(水)14:30~
2.場
所
自然科学研究科1号棟1階大会議室
3.議
題
(1)平成21年度前期人文社会科学研究科(博士前期課程)修了判定について
(2)人文社会科学研究科(博士前期課程)学際的東アジア研究プログラム 2010 年 10 月
入学用募集要項(案)について
(3)その他
-9-
4.報告事項
(1)2009 年度前半期全体研究会のプログラム(最終版)について
(2)平成21年度前期大学院修了式・学位記授与式について
(3)学研災付帯賠償責任保険について
(4)その他
平成21年度第4回人文社会科学研究科教授会
1.日
時
平成21年10月21日(水)14時30分~
2.場
所
自然科学研究科1号棟1階大会議室
3.議
題
(1)平成22年度人文社会科学研究科(博士前期課程)秋季選抜入学試験合否判定につ
いて
(2)その他
(3)公共研究専攻助教の選考について
4.報告事項
(1)博士後期課程担当教員の補充手続について
(2)その他
平成21年度第5回人文社会科学研究科教授会
1.日
時
平成22年1月27日(水)13時00分~
2.場
所
自然科学研究科1号棟1階大会議室
3.議
題
(1)博士後期課程担当教員の補充について
(2)平成21年度学位請求論文(課程博士)審査結果報告及び合否判定について
(3)平成21年度学位請求論文(論文博士)審査結果報告及び合否判定について
(4)平成22年度人文社会科学研究科(博士後期課程)入学試験書面審査委員及び
口述試験委員について
(5)その他
4.報告事項
(1)2009年度後半期全体研究会のプログラムについて
(2)人文社会科学研究科第二回評価諮問会議の実施について
(3)その他
- 10 -
平成21年度第6回人文社会科学研究科教授会
1.日
時
平成22年2月17日(水)15時30分~
2.場
所
自然科学研究科1号棟1階大会議室
3.議
題
(1)平成22年度人文社会科学研究科(博士後期課程)入学試験合否判定について
(2)公共研究専攻公共哲学教育研究分野古典ギリシア学問論の人事選考について
(報告・採決)
(3)公共研究専攻公共哲学教育研究分野国際移動とジェンダーの人類学の人事選考につ
いて(報告・採決)
(4)公共研究専攻公共政策教育研究分野損害賠償法の人事選考について(報告・採決)
(5)公共研究専攻国際公共比較教育研究分野近世近代イスラーム歴史社会論の人事選考
に
ついて(報告・採決)
(6)公共研究専攻公共教育研究分野中等教育論の人事選考について(報告・採決)
(7)文化科学研究専攻文化情報教育研究分野日本近代文学論の人事選考について
(報告・採決)
(8)その他
4.報告事項
(1)学業成績優秀者に係る学長表彰者の推薦について
(2)修士論文等の公開について
(3)その他
平成21年度第7回人文社会科学研究科教授会
1.日
時
平成22年3月1日(月)14:30~
2.場
所
工学部管理棟3階第一会議室
3.議
題
(1)平成22年度人文社会科学研究科(博士前期課程)冬季選抜入学試験合否判定につ
いて
(2)平成21年度人文社会科学研究科(博士前期課程)修了判定について
(3)入学者選抜試験に係る個人情報提供要領の一部改正について
(4)千葉大学大学院人文社会科学研究科教授会規程の一部改正(案)について
(5)専攻長の選考について
(6)その他
4.報告事項
(1)学位記受領代表者及び代理者について
(2)大学院修了式・学位記伝達式及び祝賀会について
(3)その他
- 11 -
3 運営委員会
平成21年度第1回人文社会科学研究科運営委員会
1.日
時
平成21年4月15日(水)12時50分~
2.場
所
法経学部棟2階第一会議室
3.議
題
(1)研究科長職務代行者の指名について
(2)長期履修学生の認定について
(3)既修得単位の認定について
(4)学生の身分異動について
(5)指導教員の変更について
(6)短期留学推進制度に基づく大学院交換留学生の受け入れについて
(7)研究生の除籍について
(8)研究科内委員会委員等について
(9)その他
4.報告事項
(1)平成21年度入学状況について
(2)単位互換協定の再締結について
(3)全学委員会委員等の選出について
(4)教員の海外渡航について
(5)その他
平成21年度第2回人文社会科学研究科運営委員会
1.日
時
平成21年5月20日(水)13時00分~
2.場
所
法経学部棟2階第一会議室
3.議
題
(1)学位請求論文計画書(予備審査)について
(2)平成21年度前期修了日程(案)について
(3)指導教員の変更について
(4)大学院相互単位互換協定(社会学分野)に基づく派遣について
(5)特別研究学生の指導教員の変更について
(6)教員の定期評価について
(7)その他
4.報告事項
(1)学生の指導教員について
(2)年次研究計画書等について
(3)平成21年度前半期全体研究会の日程について
(4)科目等履修生の手続未了について
- 12 -
(5)教員と人社研及び社文研学生との合同懇談会について
(6)平成21年度研究プロジェクト登録状況について
(7)平成20年度人社研予算執行状況の報告について
(8)平成21年度人社研予算について
(9)教員の海外渡航について
(10)その他
平成21年度第3回人文社会科学研究科運営委員会
1.日
時
平成21年6月17日(水)人文社会科学研究科教授会終了後
2.場
所
自然科学研究科1号棟1階大会議室
3.議
題
(1)平成21年度前期修士論文提出予定者の審査委員候補者について
(2)平成21年9月論文提出予定者に係る学位請求論文提出資格確認について
(3)平成21年度当初予算配分(案)について
(4)大学間交流協定締結について
(5)その他
4.報告事項
(1)平成22年度人文社会科学研究科入学試験日程について
(2)教員の海外渡航について
(3)その他
平成21年度第4回人文社会科学研究科運営委員会
1.日
時
平成21年7月15日(水)13時30分~
2.場
所
自然科学研究科1号棟1階大会議室
3.議
題
(1)平成22年度人文社会科学研究科(博士前期課程)学生募集要項(案)について
(2)平成21年9月論文提出予定者に係る学位請求論文提出資格確認について
(3)平成21年度後期特別研究学生の受入れについて
(4)その他
4.報告事項
(1)夏季一斉休暇について
(2)教員と人社研及び社文研学生との合同懇談会について
(3)個人情報保護研修について
(4)教員の海外渡航について
(5)その他
- 13 -
平成21年度第5回人文社会科学研究科運営委員会
1.日
時
平成21年9月16日(水)人文社会科学研究科教授会終了後
2.場
所
自然科学研究科1号棟1階大会議室
3.議
題
(1)平成22年度人文社会科学研究科(博士後期課程)学生募集要項(案)について
(2)平成22年度人文社会科学研究科(博士前期課程 )秋季選抜入学試験実施要領(案)
について
(3)平成21年9月論文提出予定者に係る学位請求論文提出資格確認について
(4)学生の身分異動について
(5)学生の留学について
(6)特別研究学生の研究期間延長について
(7)科目等履修生の単位認定について
(8)科目等履修生の入学及び履修期間延長について
(9)特別聴講学生の単位認定について
(10)その他
4.報告事項
(1)平成22年度人文社会科学研究科(博士前期課程)出願資格認定審査結果について
(2)教員の定期評価について
(3)平成22年度サバティカル研修について
(4)教員の海外渡航について
(5)その他
平成21年度第6回人文社会科学研究科運営委員会
1.日
時
平成21年10月21日(水)人文社会科学研究科教授会終了後
2.場
所
自然科学研究科1号棟1階大会議室
3.議
題
(1)平成21年9月論文提出者に係る学位請求論文審査委員会(課程博士)の設置につ
いて
(2)学位請求論文計画書(予備審査)について
(3)学生の身分異動について
(4)論文提出による学位請求論文審査委員会(論文博士)の設置について
(5)指導教員の変更について
(6)特別聴講学生の受入れについて
(7)科目等履修生の手続未了について
(8)平成22年度研究生募集案内(案)について
(9)平成22年度科目等履修生募集案内(案)について
(10)その他
4.報告事項
- 14 -
(1)研究科配分額(個人研究費)の追加配分について
(2)教員の海外渡航について
(3)その他
平成21年度第7回人文社会科学研究科運営委員会
1.日
時
平成21年11月18日(水)13時00分~
2.場
所
法経学部棟2階第一会議室
3.議
題
(1)学位請求論文計画書(予備審査)について
(2)平成22年2月論文提出予定者に係る学位請求論文提出資格確認について
(3)学生の休学について
(4)指導教員の変更について
(5)千葉大学大学院人文社会科学研究科運営委員会規程の一部改正(案)について
(6)平成22年度非常勤講師枠について
(7)部局間交流協定について
(8)その他
4.報告事項
(1)第57回六大学法文系学部長会議について
(2)平成21年度後半期全体研究会について
(3)その他
平成21年度第8回人文社会科学研究科運営委員会
1.日
時
平成21年12月16日(水)14時30分~
2.場
所
法経学部棟2階第一会議室
3.議
題
(1)修士論文提出予定者の論文審査委員候補者について
(2)平成 22 年度人文社会科学研究科(博士前期課程)冬季選抜入学試験実施
要領(案)について
(3)平成 22 年度人文社会科学研究科(博士後期課程)入学試験実施要領(案)
及び口述試験実施に関する申し合せ(案)について
(4)平成 22 年度長期履修学生制度の手続きについて
(5)平成 22 年度非常勤講師任用計画(案)について
(6)特別聴講学生の受入れについて
(7)ドコモ携帯電話基地局建設のお願いについて
(8)地球福祉研究センターの名称変更について
(9)その他
4.報告事項
- 15 -
(1)平成 22 年度人文社会科学研究科(博士前期課程)冬季選抜出願資格認定
審査結果について
(2)英語プログラムの書面審査採点表について
(3)平成 22 年度ガイダンス日程(案)について
(4)その他
平成21年度第9回人文社会科学研究科運営委員会
1.日
時
平成22年1月27日(水)11時00分~
2.場
所
自然科学研究科1階大会議室
3.議
題
(1)平成22年度授業日程(案)について
(2)平成22年度非常勤講師任用計画(案)について
(3)平成22年度人文社会科学研究科特別研究員の称号付与について
(4)センター長等候補者の推薦について
(5)大学間交流協定締結について
(6)人文社会科学研究科評価諮問会議の委員について
(7)その他
4.報告事項
(1)平成22年度人文社会科学研究科(博士前期課程)冬季選抜出願資格認定審査
結果について
(2)平成22年度人文社会科学研究科(博士後期課程)入学者選抜出願状況について
(3)平成22年度人文社会科学研究科(博士前期課程)冬季選抜出願状況について
(4)教員の海外渡航について
(5)その他
平成21年度第10回人文社会科学研究科運営委員会
1.日
時
平成22年2月17日(水)14時30分~
2.場
所
自然科学研究科1階大会議室
3.議
題
(1)学位請求論文計画書(予備審査)について
(2)平成22年2月論文提出予定者に係る学位請求論文提出資格確認について
(3)学生の身分異動について
(4)その他
4.報告事項
(1)教員の海外渡航について
(2)その他
- 16 -
平成21年度第11回人文社会科学研究科運営委員会
1.日
時
平成22年3月1日(月)人文社会科学研究科教授会終了後
2.場
所
工学部管理棟3階第一会議室
3.議
題
(1)学生の身分異動について
(2)平成22年度人文社会科学研究科特別研究員の称号付与について
(3)千葉大学人文社会科学研究科特別研究員称号付与に関する申し合わせの改正(案)
について
(4)千葉大学人文社会科学研究科客員特別研究員称号付与に関する申し合わせ(案)に
ついて
(5)千葉大学大学院人文社会科学研究科情報セキュリティ実施手順書について
(6)ベビーシートの設置について
(7)その他
4.報告事項
平成21年度第12回人文社会科学研究科運営委員会
1.日
時
平成22年3月17日(水)14時30分~
2.場
所
法経学部棟2階第一会議室
3.議
題
(1)平成22年2月論文提出者に係る学位請求論文審査委員会(課程博士)の設置につ
いて
(2)学生の身分異動について
(3)研究生の入学及び研究期間延長について
(4)研究生の研究期間終了について
(5)特別研究学生の退学について
(6)特別聴講学生の単位認定について
(7)科目等履修生の単位認定について
(8)科目等履修生の入学及び履修期間延長について
(9)科目等履修生の除籍について
(10)博士前期課程担当教員について
(11)千葉大学大学院人文社会科学研究科規程の一部改正(案)について
(12)平成22年度非常勤講師任用計画(案)について
(13)特定雇用教職員について
(14)客員教授の称号付与期間の更新について
(15)その他
4.報告事項
(1)平成21年度学業成績優秀者に係る学長表彰者について
(2)博士前期課程担当教員について
- 17 -
(3)次年度以降の研究プロジェクトのあり方について
(4)その他
4 社会文化科学研究科委員会
平成21年度第1回社会文化科学研究科委員会
.日
時
平成21年7月15日(水)人文社会科学研究科教授会終了後
2.場
所
3.議
題
自然科学研究科1号棟1階大会議室
(1)平成21年度前期学位請求論文(課程博士)審査結果報告及び合否について
(2)平成21年9月論文提出予定者に係る学位請求論文提出資格確認について
(3)平成21年度前期学位請求論文(論文博士)審査結果報告及び合否について
(4)その他
4.報告事項
平成21年度第2回社会文化科学研究科委員会
1.日
時
平成22年1月27日(水)人文社会科学研究科教授会終了後
2.場
所
自然科学研究科1階大会議室
3.議
題
(1)平成22年2月論文提出予定者に係る学位請求論文提出資格確認について
(2)平成21年度学位請求論文(課程博士)審査結果報告及び合否判定について
(3)平成22年度授業日程(案)について
(4)その他
4.報告事項
5 社会文化科学研究科運営委員会
平成21年度第1回社会文化科学研究科運営委員会
1.日
時
平成21年4月15日(水)人文社会科学研究科運営委員会終了後
2.場
所
法経学部棟2階第一会議室
3.議
題
(1)研究科長職務代行者の指名について
(2)学生の身分異動について
(3)指導教員の変更について
(4)その他
- 18 -
4.報告事項
平成21年度第2回社会文化科学研究科運営委員会
1.日
時
平成21年5月20日(水)人文社会科学研究科運営委員会終了後
2.場
所
法経学部棟2階第一会議室
3.議
題
(1)指導教員の変更について
(2)その他
4.報告事項
(1)学生の指導教員について
(2)年次研究計画書等について
(3)平成21年度前半期全体研究会の日程について
(4)教員と人社研及び社文研学生との合同懇談会について
(5)その他
平成21年度第3回社会文化科学研究科運営委員会
1.日
時
平成21年6月17日(水)人文社会科学研究科運営委員会終了後
2.場
所
自然科学研究科1号棟1階大会議室
3.議
題
(1)平成21年9月論文提出予定者に係る学位論文提出資格確認について
(2)その他
4.報告事項
平成21年度第4回社会文化科学研究科運営委員会
1.日
時
平成21年9月16日(水)人文社会科学研究科運営委員会終了後
2.場
所
自然科学研究科1号棟1階大会議室
3.議
題
(1)平成21年9月論文提出予定者に係る学位請求論文提出資格確認について
(2)学生の身分異動について
(3)長期履修学生の休学・復学後の長期履修期間について
(4)その他
4.報告事項
(1)平成21年度前期大学院修了式・学位記授与式について
(2)その他
平成21年度第5回社会文化科学研究科運営委員会
1.日
時
平成21年10月21日(水)人文社会科学研究科運営委員会終了後
2.場
所
自然科学研究科1号棟1階大会議室
3.議
題
- 19 -
(1)論文提出者に係る学位請求論文提出資格確認について
(2)平成21年9月論文提出者に係る学位請求論文審査委員会(課程博士)の設置につ
いて
(3)学生の身分異動について
(4)その他
4.報告事項
平成21年度第6回社会文化科学研究科運営委員会
1.日
時
平成21年11月18日(水)人文社会科学研究科運営委員会終了後
2.場
所
法経学部棟2階第一会議室
3.議
題
(1)平成22年2月論文提出予定者に係る学位請求論文提出資格確認について
(2)その他
4.報告事項
(1)平成21年度後半期全体研究会について
(2)その他
平成21年度第7回社会文化科学研究科運営委員会
1.日
時
平成22年3月1日(月)人文社会科学研究科運営委員会終了後
2.場
所
工学部管理棟3階第一会議室
3.議
題
(1)学生の身分異動について
(2)専攻長の決定について
(3)その他
4.報告事項
(1)学位記受領代表者及び代理者について
(2)大学院修了式・学位記伝達式及び祝賀会について
(3)その他
平成21年度第8回社会文化科学研究科運営委員会
1.日
時
平成22年3月17日(水)人文社会科学研究科運営委員会終了後
2.場
所
法経学部棟2階第一会議室
3.議
題
(1)平成22年2月論文提出者に係る学位請求論文審査委員会(課程博士)の設置につ
いて
(2)学生の身分異動について
(3)その他
4.報告事項
- 20 -
6 入試委員会
1)博士後期課程委員会の構成
委員長:奥本佳伸
副委員長:吉田睦
石田憲(研究科長)、澁谷望、大石亜希子、三宅明正、長根光男、石井徹哉
小倉美知子、岡部嘉幸、高光佳絵
2)平成21(2009)年度博士後期課程入学試験の日程
出願期間:平成22年1月5日(火)から平成22年1月7日(木)まで
平成22年度学生募集要項に記載された出願資格(5)または(6)により出願を
希望する者の認定申請期間は、平成21年11月20日(金)から平成21
年11月25日(水)まで
出願認定資格:
申請者0名、出願資格認定0名
出願者数:
公共研究専攻
21名
社会科学研究専攻
7名
文化科学研究専攻
3名
合計
31名
口述試験:平成22年2月9日(火)
合格発表:平成22年2月26日(金)
合格者数:
公共研究専攻
社会科学研究専攻
4名
文化科学研究専攻
1名
合計
入学手続き期間:平成22年3月26日(金)~27日(土)
- 21 -
15名
20名
平成22年度 人文社会科学研究科(博士後期課程) 入学者選抜実施状況
専攻
選抜・選考
定員
一般選抜
志願者
受験者
合格者
14
14
8
入学者
8
10
公共研究専攻
14(1)
進学者選考
7(1)
7(1)
7(1)
6(1)
一般選抜
5
5
3
3
4
社会科学研究専攻
4
進学者選考
2(1)
1
1
1
一般選抜
1
1
0
0
4
文化科学研究専攻
進学者選考
合 計
18
1
2
2
1
1
31(2)
30(1)
20(1)
19(1)
(注)( )内は国費外国人留学生の数を内数で示す。
19(1)
3)博士前期課程委員会の構成
委員長:古内博行
副委員長:清野智昭
石田憲(研究科長 )、菅原憲二、橋本雄一、マーチン・ホウダ、村松成司、趙景達、
藤澤巌、西埜晴久、舘美貴子、牛谷智一、内山哲彦、高光佳絵
4)平成21(2009)年度博士前期課程入学試験(秋季)の日程
出願期間:平成21年9月4日(金)~9月8日(火)
平成22年度学生募集要項に記載された出願資格(1)のク・ケ・コに
より出願を希望する者の認定申請期間は、平成21年8月17日(月)~
8月19日(水)
出願認定資格:
申請者1名、出願資格認定1名
出願者数:
公共研究専攻
社会科学研究専攻
3名
先端経営科学専攻
6名
合計
筆記試験および口述試験:
平成21年10月4日(日)
合格発表:
平成21年10月30日(金)
合格者数:
入学手続き期間:
11名
20名
公共研究専攻
4名
社会科学研究専攻
3名
先端経営科学専攻
3名
合計
10名
平成22年3月26日(金)~27日(土)
- 22 -
5)平成20(2008)年度博士前期課程入学試験(冬季)の日程
出願期間:平成22年1月14日(木)~平成22年1月19日(火) (ただし、1
月15日(金)~17日(日)を除く。)
平成21年度学生募集要項に記載された出願資格(1)のケ・ク・コに
より出願を希望する者の認定申請期間は、平成21年11月20日(金)
~平成21年11月25日(水)
出願認定資格:
申請者5名、出願資格認定4名
出願者数:
地域文化形成専攻
33名
公共研究専攻
29名
社会科学研究専攻
11名
総合文化研究専攻
20名
先端経営科学専攻
12名
合計
105名
筆記試験および口述試験:
平成22年2月13日(土)
合格発表:
平成22年3月5日(金)
合格者数:
地域文化形成専攻
19名
公共研究専攻
20名
社会科学研究専攻
5名
総合文化研究専攻
16名
先端経営科学専攻
6名
合計
入学手続き期間:
66名
平成22年3月26日(木)~27日(金)
- 23 -
法学基礎理論教育研究分野
共生社会基盤研究教育研究分野
注: ( ) 内は国費外国人留学生数を内数で示す。
計 60名
先端経営科学専攻 (10名)
総合文化研究専攻 (15名)
経済理論・政策学教育研究分野
金融経済アナリスト・プログラム
社会科学研究専攻
経済理論・政策学教育研究分野
(10名)
経済理論・政策学コ-スワーク・プロ
グラム
公共研究専攻
(15名)
公共思想制度研究教育研究分野
地域文化形成専攻 (10名)
専攻・教育研究分野・プログラム
10(1)
12(1)
社会人特別選抜
一般選抜
社会人特別選抜
一般選抜
0
3
1
17(2) 10(1)
1
5
1
0
0
社会人特別選抜
一般選抜
2
2
一般選抜
社会人特別選抜
9(1)
0
3
1
0
9(1)
3
1
2
9(1)
105(5) 97(5)
2
10(1)
1
19(1)
19(1)
1
3(2)
0
2
0
3(2)
0
3
0
4
1
14
1
15
4
27
5
1
4(1)
4
29
一般選抜
1
0
4(1)
冬季選抜
66(4)
1
5(1)
1
15(1)
1(1)
0
2
0
2
1
8(1)
1
10
3
16
62(2)
1
5(1)
1
12
★1
0
2
0
2
1
8(1)
1
9
3
16
志願者数 受験者数 合格者数 入学者数
1
0
4(1)
合計
1
1
7(2)
受験者数 合格者数 入学者数
社会人特別選抜
一般選抜
社会人特別選抜
一般選抜
社会人特別選抜
一般選抜
選抜方法
秋季選抜
平成22年度 人文社会科学研究科(博士前期課程)入学者選抜実施状況
1
19(1)
4(2)
0
4
0
4
1
10(1)
2
21(2)
4
27
3
3
15(1) 14(1)
1
19(1)
4(2)
0
5
0
5
1
12(1)
2
25(2)
4
29
1
8(1)
1
15(1)
2(1)
0
4
0
2
1
8(1)
1
14(1)
3
16
1
8(1)
1
12
★2
0
3
0
2
1
8(1)
1
13(1)
3
16
志願者数 受験者数 合格者数 入学者数
9(1)
13
2
3
2
23(2)
19
合計
62(2) 125(7) 114(7) 76(5) 71(3) 71(3)
6(1)
13
1
2
2
9(1)
10
19
合計
合 計
7 学務委員会
1)博士後期課程および社会文化科学研究科委員会の構成
平成21(2009)年度の学務委員会の構成は以下の通りである。
委員長:湯本國穂
副委員長:佐藤博信
研究科長:石田憲
専攻長:工藤秀明(公共研究専攻長 )
、天野昌功(社会科学研究)、
神戸和昭(文化科学研究)
委員:犬塚先、各務和彦、土田知則、高光佳絵
2)平成21(2009)年度博士後期課程委員会および社会文化科学研究科委員会
日程と議事項目
日時
平成21年4月8日(水)14:30
場所
法経第二会議室
○人文社会科学研究科後期学務委員会
議題
(1)後期学務委員会委員長の選出について
(2)長期履修学生の認定について
(3)特別研究Ⅱの単位認定について
(4)特別研究Ⅰの単位認定について
(5)プロジェクト研究の単位認定について
(6)学生の身分異動について
(7)指導教員の変更について
(8)その他
報告事項
(1)平成 21 年度入学状況について
(2)平成 21 年度ガイダンスの進行について
(3)その他
○社会文化科学研究科学務委員会
議題
(1)学務委員会委員長の選出について
(2)学生の身分異動について
(3)指導教員の変更について
(4)その他
- 24 -
~
日時
平成21年5月12日(火)12:00~
場所
法経学部第二会議室
○人文社会科学研究科後期学務委員会
議題
(1)特別研究Ⅱの単位認定について
(2)特別研究Ⅰの単位認定について
(3)書評論文の単位認定について
(4)プロジェクト研究の単位認定について
(5)学位請求論文計画書(予備審査)について
(6)指導教員の変更について
(7)千葉大学大学院人文社会科学研究科における論文提出による学位請求論文審査等に
関する細則(案)について
(8)平成21年度研究プロジェクト一覧について
(9)平成21年度前半期全体研究会の日程について
(10)その他
報告事項
(1)学生の指導教員について
(2)年次研究計画書等について
(3)その他
○社会文化科学研究科学務委員会
議題
(1)特別研究Ⅰの単位認定について
(2)指導教員の変更について
(3)平成21年度前半期全体研究会の日程について
(4)その他
報告事項
(1)学生の指導教員について
(2)年次研究計画書等について
(3)その他
日時
平成21年6月9日(火)12:00~
場所
法経学部第二会議室
○人文社会科学研究科後期学務委員会
議題
(1)特別研究Ⅰの単位認定について
(2)プロジェクト研究の単位認定について
(3)平成21年9月論文提出予定者に係る学位請求論文提出資格確認について
(4)千葉大学大学院人文社会科学研究科における論文提出による学位請求論文審査等に
- 25 -
関する細則(案)について
(5)千葉大学学位規程の一部改正に伴う学位記の英文表記の確認について
(6)その他
報告事項
(1)その他
○社会文化科学研究科学務委員会
議題
(1)特別研究Ⅰの単位認定について
(2)平成21年9月論文提出予定者に係る学位請求論文提出資格確認について
(3)その他
報告事項
(1)その他
日時
平成21年7月7日(火)12:00~
場所
法経学部第二会議室
○人文社会科学研究科後期学務委員会
議題
(1)平成21年度前期 学位請求論文(課程博士)審査結果報告及び合否について
(2)平成21年9月論文提出予定者に係る学位請求論文提出資格確認について
(3)平成21年度前半期全体研究会のプログラムについて
(4)全体研究会別日程の開催について
(5)その他
○社会文化科学研究科学務委員会
議題
(1)平成21年度前期 学位請求論文(課程博士)審査結果報告及び合否について
(2)平成21年9月論文提出予定者に係る学位請求論文提出資格確認について
(3)平成21年度前期 学位請求論文(論文博士)審査結果報告及び合否について
(4)平成21年度前半期全体研究会のプログラムについて
(5)その他
報告事項
(1)その他
日時
平成21年9月8日(火)12:00~
場所
法経学部第二会議室
○人文社会科学研究科後期学務委員会
議題
(1)特別研究Ⅱの単位認定について
(2)書評論文の単位認定について
- 26 -
(3)平成21年9月論文提出予定者に係る学位請求論文提出資格確認について
(4)学生の身分異動について
(5)その他
報告事項
(1)平成21年度前期大学院修了式・学位記授与式について
(2)2009 年度前半期全体研究会のプログラム(最終版)について
(3)その他
○社会文化科学研究科学務委員会
議題
(1)特別研究Ⅰの単位認定について
(2)平成21年9月論文提出予定者に係る学位請求論文提出資格確認について
(3)学生の身分異動について
(4)長期履修学生の休学・復学後の長期履修期間について
(5)その他
報告事項
(1)平成21年度前期大学院修了式・学位記授与式について
(2)その他
日時
平成21年10月13日(火)12:00~
場所
法経第二会議室
○人文社会科学研究科後期学務委員会
議題
(1)平成21年9月論文提出者に係る学位請求論文審査委員会(課程博士)の設置につ
いて
(2)学位請求論文計画書(予備審査)について
(3)学生の身分異動について
(4)論文提出による学位請求論文審査委員会の設置について
(5)平成22年度研究生募集案内(案)について
(6)その他
報告事項
(1)その他
○社会文化科学研究科学務委員会
議題
(1)論文提出者に係る学位請求論文提出資格確認について
(2)平成21年9月論文提出者に係る学位請求論文審査委員会(課程博士)の設置につ
いて
(3)学生の身分異動について
(4)その他
報告事項
- 27 -
(1)その他
日時
平成21年11月10日(火)12:00~
場所
法経学部第二会議室
○人文社会科学研究科後期学務委員会
議題
(1)特別研究Ⅱの単位認定について
(2)プロジェクト研究の単位認定について
(3)特別研究Ⅰの単位認定について
(4)学位請求論文計画書(予備審査)について
(5)平成22年2月論文提出予定者に係る学位請求論文提出資格確認について
(6)その他
報告事項
(1)平成21年度後半期全体研究会について
(2)その他
○社会文化科学研究科学務委員会
議題
(1)平成22年2月論文提出予定者に係る学位請求論文提出資格確認について
(2)その他
報告事項
(1)平成21年度後半期全体研究会について
(2)その他
日時
平成21年12月8日(火)
場所
法経第二会議室
12:00~
○人文社会科学研究科後期学務委員会
議題
(1)平成22年度ガイダンス日程(案)について
(2)平成22年度長期履修学生制度の手続きについて
(3)修了生アンケートについて
(4)その他
4.報告事項
(1)その他
社会文化科学研究科学務委員会
議題
(1)修了生アンケートについて
(2)その他
報告事項
- 28 -
(1)その他
日時
平成22年1月12日(火)12:00~
場所
法経第二会議室
○人文社会科学研究科後期学務委員会
議題
(1)平成21年度学位請求論文(博士課程)審査結果及び合否について
(2)平成21年度学位請求論文(論文博士)審査結果及び合否について
(3)平成22年度授業日程(案)について
(4)平成22年度人文社会科学研究科(博士後期課程)履修案内・学生便覧について
(5)2009年度後半期全体研究会のプログラムについて
(6)その他
報告事項
(1)学位請求論文の公開(教授会前1週間)について
(2)その他
○社会文化科学研究科学務委員会
議題
(1)平成21年度学位請求論文(博士課程)審査結果及び合否について
(2)平成22年2月論文提出予定者に係る学位請求論文提出資格確認について
(3)平成22年度授業日程(案)について
(4)その他
報告事項
(1)学位請求論文の公開(研究科委員会前1週間)について
(2)その他
日時
平成22年2月2日(火)12:00~
場所
専門法務研究科大会議室(総合校舎A号館5階)
○人文社会科学研究科後期学務委員会
議題
(1)特別研究Ⅱの単位認定について
(2)プロジェクト研究の単位認定について
(3)学位請求論文計画書(予備審査)について
(4)平成22年2月論文提出予定者に係る学位請求論文提出資格確認について
(5)学生の身分異動について
(6)平成22年度人文社会科学研究科(博士後期課程)履修案内・学生便覧について
(7)その他
報告事項
(1)学業成績優秀者に係る学長表彰者の推薦について
- 29 -
(2)その他
○社会文化科学研究科学務委員会
議題
(1)学生の身分異動について
(2)その他
報告事項
(1)その他
日時
平成22年3月1日(月)9:30~
場所
法経学部第二会議室
○人文社会科学研究科後期学務委員会
議題
(1)特別研究Ⅱの単位認定について
(2)特別研究Ⅰの単位認定について
(3)学生の身分異動について
(4)その他
報告事項
(1)学位記受領代表者及び代理者について
(2)大学院修了式、学位記伝達式及び祝賀会について
(3)その他
○社会文化科学研究科学務委員会
議題
(1)特別研究Ⅰの単位認定について
(2)学生の身分異動について
(3)その他
報告事項
(1)学位記受領代表者及び代理者について
(2)大学院修了式、学位記伝達式及び祝賀会について
(3)その他
3)博士前期課程学務委員会の構成
平成21(2009)年度の学務委員会の構成は以下の通りである。
委員長:忽那敬三
副委員長:中原秀登
研究科長:石田憲
委員:柳澤清一、久保勇、土肥充、日高哲朗、小沢弘明、内村博信、多賀谷一照、
- 30 -
笹倉宏紀、大鋸崇、榊原健一、石井正人、一川誠、松田忠三、清水馨
4)平成21(2009)年度博士前期課程委員会日程と議事項目
日時
平成21年4月8日(水)12:00
場所
法経第二会議室
~
議題
(1)前期学務委員会委員長の選出について
(2)学生の身分異動について
(3)長期履修学生の認定について
(4)既修得単位の認定について
(5)指導教員の変更について
(6)短期留学推進制度に基づく大学院交換留学生の受入れについて
(7)研究生の除籍について
(8)その他
報告事項
(1)平成 21 年度入学状況について
(2)平成 21 年度ガイダンスの進行について
(3)単位互換協定の再締結について
(4)その他
日時
平成21年5月13日(水)
場所
法経第二会議室
12:00~
議題
(1)平成21年度前期修了日程(案)について
(2)大学院相互単位互換協定(社会学分野)に基づく派遣について
(3)指導教員の変更について
(4)特別研究学生の指導教員変更について
(5)その他
報告事項
(1)学生の指導教員について
(2)科目等履修生の手続未了について
(3 )「2年次始めにおける修了に向けての進捗状況の確認」の
提出状況について
(4)その他
- 31 -
日時
平成21年6月10日(水)
場所
法経第二会議室
12:00~
議題
(1)平成21年度前期修士論文提出予定者の審査委員候補者について
(2)千葉大学学位規程の一部改正に伴う学位記の英文表記の確認について
(3)その他
報告事項
(1)指導教員数(学部・学科の割合)について
(2)その他
日時
平成21年7月8日(水)
場所
法経第二会議室
12:00~
議題
(1)平成21年度後期
特別研究学生の受入れについて
(2)その他
報告事項
(1)その他
日時
平成21年9月9日(水)
場所
法経第二会議室
11:00~
議題
(1)平成21年度前期人文社会科学研究科(博士前期課程)修了判定について
(2)学生の身分異動について
(3)学生の留学について
(4)特別研究学生の研究期間延長について
(5)科目等履修生の単位認定について
(6)科目等履修生の入学及び履修期間延長について
(7)特別聴講学生の単位認定について
(8)その他
報告事項
(1)平成21年度前期大学院修了式・学位記授与式について
(2)その他
日時
平成21年10月14日(水)
場所
法経第二会議室
12:00〜
議題
(1)学生の身分異動について
- 32 -
(2)指導教員の変更について
(3)特別聴講学生の受入れについて
(4)科目等履修生の手続未了について
(5)平成22年度研究生募集案内(案)について
(6)平成22年度科目等履修生募集案内(案)について
(7)その他
報告事項
(1)その他
日時
平成21年11月11日(水)
場所
法経第二会議室
12:00〜
議題
(1)学生の休学について
(2)指導教員の変更について
(3)その他
報告事項
(1)その他
日時
平成21年12月9日(水)
場所
法経第二会議室
12:00~
議題
(1)修士論文提出予定者の論文審査委員候補者について
(2)平成22年度ガイダンス日程(案)について
(3)平成22年度長期履修学生制度の手続きについて
(4)平成22年度非常勤講師任用計画(案)について
(5)規程別表の変更(金融経済アナリスト・プログラム)について
(6)特別聴講学生の受入れについて
(7)修了生アンケートについて
(8)その他
報告事項
(1)その他
日時
平成22年1月13日(水)12:00~
場所
法経第二会議室
議題
(1)平成22年度授業日程(案)について
(2)平成22年度履修案内の作成について
- 33 -
(3)平成22年度非常勤講師任用計画(案)について
(4)修了生アンケートについて
(5)その他
報告事項
(1)シラバスの入力について
(2)その他
日時
平成22年2月3日(水)12:00~
場所
専門法務研究科大会議室(総合校舎A号館5階)
議題
(1)平成22年度履修案内の作成について
(2)その他
報告事項
(1)学業成績優秀者に係る学長表彰者の推薦について
(2)その他
日時
平成22年3月1日(月)10:30~
場所
法経第二会議室
議題
(1)平成21年度人文社会科学研究科(博士前期課程)修了判定について
(2)学生の身分異動について
(3)研究生の入学について
(4)その他
報告事項
(1)学位記受領代表者及び代理者について
(2)大学院修了式、学位記伝達式及び祝賀会について
(3)その他
日時
平成22年3月17日(水)11:00~
場所
法経学部第二会議室
議題
(1)学生の身分異動について
(2)研究生の入学及び研究期間延長について
(3)研究生の研究期間終了について
(4)特別研究学生の退学について
(5)特別聴講学生の単位認定について
(6)科目等履修生の除籍について
- 34 -
(7)科目等履修生の単位認定について
(8)科目等履修生の入学及び履修期間延長について
(9)平成22年度非常勤講師任用計画(案)について
(10)人文社会科学研究科規程の一部改正(案)について
(11)その他
報告
(1)平成21年度学業成績優秀者に係る学長表彰について
(2)その他
- 35 -
8 各種委員会
1)学術推進企画委員会
委員:石田憲(研究科長)、天野昌功(専攻長 )、神戸和昭(専攻長 )、工藤秀明(専攻長 )、
高橋久一郎、小林正弥、水島治郎、武井秀夫、三宅明正、渋谷望、廣井良典、小川哲生、
柳澤悠、石戸光、中川裕、山田賢、高光佳絵
第1回
日時:2009年7月30日
議題
第2回
1)
「組織的若手研究者等海外派遣プログラム」について
2)
研究科長裁量経費について
3)
グローバルCOEについて
日時:2009年9月17日
議題 1) グローバルCOE募集停止への対策について
2)人社研「特別研究員」の科学研究費応募資格について
3)ポストCOE事業の展望について
第3回
日時:2009年12月17日
議題 1) 人社研「特別研究員」の選抜要項について
第4回
日時:2010年 2月15日
議題 1) 人社研「特別研究員」の選考について
2)「研究プロジェクト」の今後のあり方について
2)将来構想委員会
委員:石田憲(研究科長 )、柳沢清一、小沢弘明、多賀谷一照、石井正人、松田忠三、
工藤秀明、野澤敏治、天野昌功、石井徹哉、神戸和昭、高光佳絵
日時:2009 年 6 月 17 日
議題
1)今後の展望について
3)自己点検委員会
委員:石田憲(研究科長 )、柳澤悠、三宅明正、神戸和昭、清水馨、高光佳絵
第1回
日時:2009年5月13日
議題
1)
第2回「評価諮問会議」の開催について
- 36 -
第2回
日時:2009年7月22日
議題
第3回
1)
第2回「評価諮問会議」の準備について
日時:2009年11月11日
議題
1)
※将来構想委員会、学術推進企画委員会との合同開催
第2回「評価諮問会議」への自己点検報告書案について
2)改組に関する問題について
3)人社研「特別研究員」の科学研究費応募について
4)紀要・年報編集委員会
1.平成21(2009)年度の紀要・年報編集委員会の構成
委員
野澤敏治、田島正樹、高光佳絵
2.平成21(2009)年度の活動
平成 21 年度は『人文社会科学研究』第 19 号、第 20 号の編集および刊行を下記のス
ケジュールにて行った。
平成21(2009)年
6月
2日
第 19 号投稿申込受付開始
6月12日
第 19 号投稿申込受付終了
7月16日
第 19 号原稿受付終了、版下作成開始、校正作業
9月30日
第 19 号刊行
12月
1日
第 20 号投稿申込受付開始
12月10日
第 20 号投稿申込受付終了
1月12日
第 20 号原稿受付終了、校正作業
平成22(2010)年
3月30日
第 20 号刊行
- 37 -
1
9
書
評
千葉大学大学院人文社会科学研究科
2009 年 9 月
及
川
季
江
佐
藤
博
信
・
坂
井
法
曄
日
要
上
人
於
禁
裏
御
法
門
十
五
ケ
条
史
安 料
房 紹
妙 介
本
寺
蔵
第 19 号
Ტ଒ųᅈ˟૨҄ᅹ‫ܖ‬ᄂᆮᲣ
ʴ૨ᅈ˟ᅹ‫ܖ‬ᄂᆮ
Ҙᓶ‫ܖٻ‬
ISSN 1883-4744
二
〇
〇
九
年
九
月
号
一
九
第
人
文
社
会
科
学
研
究
学
大
葉
千
千葉大学大学院人文社会科学研究科
2009 年 9 月
論文
武井 秀夫
ケアを考える
清野 智昭
ドイツ語心理動詞の用法分析 ― interessieren を例に ―
オヤオ シェラ・藤田 剛志
Development and Implementation of Hands-on Teaching Materials on
Air Convection: Impact on Sixth Grade Pupils・ Knowledge and At
titudes
Toward Science Investigation in the Philippines
伊藤 幹・村松 成司
日常生活時の体調および心理状況に及ぼすアルカリイオン水長期摂取の影響
宮森 一彦
「文化/家族の二元重層構造モデル」の理論的検討
光延 忠彦
自治体行政と日本語の指導を必要とする外国人児童生徒の教育
―
「少言語集中型」と「多言語分散型」を中心に―
犬塚 康博
博物館外部システム論
高口 康太
義和団運動から見る清末中国の政治文化
――「民」と「匪」をめぐる議論から
木村 典弘
組織の多型性と技能との関係
小笠原春菜
Analytic Hierarchy Process とは何か
―Capability Approach 研究の一方法として
長谷川みゆき Shame Punishments とは?
People v. Meyer, 1997 と USA v. Gementera, 2004 を手がかりに
石田
瞳
家族に対するがん告知
魏
倩
雇用差別と労働者のプライバシー
佐藤 敦
「参加する」のはどちらか―セネガル共和国ティエス州における日本の
ODA による開発プロジェクトの事例から―
石橋 茂登
山陰地方の青銅器をめぐって
近代中国における「女国民」の誕生
陳
燕燕
黄 成湘
「の」の代用による連用関係の連体関係への転換
――ガ格、ヲ格、ニ格、デ格を中心に――
研究ノート
大西 麻衣、上坂 智子、野村 純、杉田 克生
ミスマッチPCR法によるDYX1C1 遺伝子変異スクリーニング
書評
森 佳三
ロバート・ホプキンス著「彫刻」
Aлексеев-Станиславский, Чехов и другие. Вишневосадская эпопея.
内田 健介
翻訳解題
栩木憲一郎
フィヒテ著『愛国主義とそれに反するもの
一八〇七年の愛国主義をめぐる対話 第一の対話』
模擬講義報告
菅野 憲司
合併銀行名の意味論―三井住友銀行と関東つくば銀行と―
第 19 号
Ტ଒ųᅈ˟૨҄ᅹ‫ܖ‬ᄂᆮᲣ
308
291
277
284
265
249
200
215
228
158
171
185
134
107
118
72
91
49
57
35
1
18
ʴ૨ᅈ˟ᅹ‫ܖ‬ᄂᆮ
Ҙᓶ‫ܖٻ‬
ISSN 1883-4744
千葉大学大学院人文社会科学研究科
2010 年 3 月
1
大
原
祐
治
出
発
期
に
お
け
る
坂
口
安
吾
︱
論
文 文
学
と
音
楽
の
交
錯
第 20 号
Ტ଒ųᅈ˟૨҄ᅹ‫ܖ‬ᄂᆮᲣ
ʴ૨ᅈ˟ᅹ‫ܖ‬ᄂᆮ
Ҙᓶ‫ܖٻ‬
ISSN 1883-4744
二
〇
一
〇
年
三
月
号
二
〇
第
人
文
社
会
科
学
研
究
学
大
葉
千
翻訳解題
栩木憲一郎
坂倉
涼
書評論文
金沢 佳子
千葉大学大学院人文社会科学研究科
2010 年 3 月
300
285
ケアラーとは誰を指すのか―属性の点検
大和礼子『生涯ケアラーの誕生
―再構築された世代関係・再構築されないジェンダー関係―』
フィヒテ著「著作家としてのマキャベリとその著作の立場について」
273
パーフィットの一人称に関する問題について
論文
村松 成司・藤原健太郎・伊藤 幹・藤田 幸雄・服部 洋兒・服部 祐兒
漸増的運動負荷時の血液性状の変動に及ぼす電解還元水摂取の影響
1
高橋 典嗣・富川奈津子・山崎 良雄
科学体験活動「日食観測体験授業」の実践
16
青木 寛子・石戸 光・川嶋 香菜
豊かさの経済を求めて:ブータン王国に思うこと
49
犬塚 康博
反商品の教育主義―博物館の自意識に関する考察
69
岩城 克洋
イタリア半島中部における Ceramica comune da fuoco/tegame の
編年研究
85
朱 武平
「くらい(ぐらい)」の分布と意味の構文論的考察
99
斯 琴
西モンゴルの社会生活における tuuli(叙事詩)の語りの本質的な意味を探る
―モンゴル国アルタイ山脈のモンゴル系諸集団における
フィールド調査から―
111
日高 博敬
規則遵守論を考えるために
125
138
魏 倩
中国における労働者のプライバシーについての法律研究
―雇用におけるモニター・監視を中心に
154
斉 海山
パネルデータによる東アジア産業内貿易の拡大要因分析
169
馬上 丈司
エネルギー永続地帯指標に見る国内の自然エネルギー利用の
現状に対する考察
191
古澤 美映
動物実験の倫理と動物法研究
207
田川 史朗
著作権問題への法学的アプローチ
221
尹 相国
アメリカにおけるコーポレート・ガバナンスの理論的展開
238
吉沢 文武
終焉テーゼの二つの解釈
253
研究ノート
青柳 祐子・杉田 克生・大井 恭子・川名 隆行・下山 一郎
第 20 号
Ტ଒ųᅈ˟૨҄ᅹ‫ܖ‬ᄂᆮᲣ
ʴ૨ᅈ˟ᅹ‫ܖ‬ᄂᆮ
Ҙᓶ‫ܖٻ‬
ISSN 1883-4744
9 開催行事
1)評価諮問会議
第2回
人文社会科学研究科評価諮問会議
日時
2009 年 12 月 15 日
場所
人文社会科学研究科
研究科長室
出席者
【外部評価委員】
天野正子(東京家政学院短大・大学学長)
栗田健(元明治大学総長)
森正夫(愛知県立芸術文化センター総長、元愛知県立大学学長)
【本研究科】
石田憲(研究科長)
工藤秀明(後期課程公共研究専攻長)
天野昌功(後期課程社会科学研究専攻長)
神戸和昭(後期課程文化科学研究専攻長)
大峰真理(学生委員長)
柳澤悠(自己点検委員長)
小林正弥(学術推進企画委員、前 COE メンバー)
山田賢(学術推進企画委員、大学院 GP メンバー)
三宅明正(学術推進企画委員、大学院 GP メンバー )
高光佳絵(自己点検委員、学術推進企画委員)
1.研究科長の挨拶: 石田憲
2.研究科の活動と成果
(a)研究科の改組の経緯と趣旨(報告:山田賢)
(b)教育の制度と特徴(報告:三宅明正)
(c)研究の特徴(報告:柳澤悠、小林正弥)
(d)学生の状況と対応(報告:大峰真理)
(e)研究科の問題と将来構想(報告:石田憲)
3.施設等視察・在学生等との懇談会
4.外部評価委員からの講評
※組織的な大学院教育改革推進プログラム「実践的公共学実質化のための教育プログラム 」
平成 21 年度報告書、135-136 頁も参照のこと。
- 38 -
2)研究科による各種企画
1.栄町活性化プロジェクト
1
趣旨と概要
千葉大学では近年、地域観光創造センターの設立、地域の諸団体との協定締結をはじめ、
地元のコミュニティに積極的に研究教育成果を還元していく地域貢献活動がさかんになっ
ています。その中で当事業は、人社研の地域貢献活動の一環として都市コミュニティに実
践的に関わる活動を進めるものであり、千葉市・千葉青年会議所などからも高い評価を頂
いています。
千葉駅から東方へ徒歩 10 分程度のところに広がる千葉市中央区栄町(さかえちょう)
は、かつては千葉の市街地の中心的な繁華街として栄えていましたが、現在は多くの店が
撤退し、さびれて「シャッター街」となる危険性も指摘されています。そこで2006年
度に始まり、本年度も人社研のサポートのもと、院生・学生ら若い力を主体としたまちお
こしプロジェクトが結成され、商店街の人々と積極的に交流しつつ、企画を打ち出してい
くこととなりました。
2
企画内容
2009年度は、まちとひと、まちと大学をつなぐ「架け橋」となることをめざし、
院生・学部生らが日々企画案を練っていきました。具体的には、楽市バザールやその他の
イベント企画に関わる「イベント班」、栄町を取材してコミュニケーション・マガジン「あ
ーち」の発行などを行う「発信班 」、商店街の方々とともに清掃活動などを行い、まちの
人との触れ合いをめざす「架け橋班」の三つに分かれ、活動を展開しました。
2009年10月18日の「のみの市&楽市バザール」では、フラワーアート作成と
灯籠作りを行ない、いずれも多数の参加者をえることができました(写真参照 )。特に灯
籠作りには、親子連れをはじめ希望者の波が絶えることがないほどでした。
フラワーアート制作の様子
多数の客が訪れた灯籠作り
- 39 -
3
メディア露出
本活動は、メディアでも積極的に取り上げられました。今年度は千葉日報で2回、そし
て2010年1月には千葉ケーブルテレビ「駅からマップ」で10分間にわたって紹介して
いただきました。若い活気が、画面を通して伝わったのではないかと思います。
4
コミュニティの再生へ
まちづくりといえば、かつては都市工学系のハード面に傾斜したプロジェクトが主流で
したが、近年はソフト面を重視した、人と人の結びつきに注目するアプローチが強くなっ
ています。人文社会科学研究科の研究成果を活かしながら、人と人のふれあい、コミュニ
ティの再生をめざしたまちづくりを今後も進めていきたいと考えています。
なお2009年度の活動にあたっては、栄町通り商店街振興組合の皆様、千葉市役所の
皆様ほか多くの方々から、貴重なご助言と多大なご協力をいただきました。特に人文社会
科学研究科(研究科長・石田憲教授)からは、研究科長裁量経費をはじめ手厚いご支援を
頂戴しました。皆様に厚く御礼申し上げます。
(文責
2.千葉国際フォーラム:中世研究の諸相 (Chiba
公共研究専攻
International
教授
水島治郎)
Forum: Aspects
of
Medieval Studies)
2009 年 9 月 2 日、研究棟マルチメディア講義室において、「千葉国際フォーラム:中世
研究の諸相」(Chiba International Forum: Aspects of Medieval Studies) と題し、海外から 4 名
の学者を招き、講演会を行った。これは日本中世英語英文学会と、私が代表者である英語
史学会の共催として企画したものを、千葉大学創立 60 周年の記念冠事業として頂いたも
のである。以下にプログラムを載せる。
International Forum, Chiba University
Aspects of Medieval Studies
2 September 2009
12:45- Registration
13:00-13:15 Introduction by Prof. Dr. Michiko Ogura (Chiba University)
13:15-14:00 Caxton’ s Translation of Ovid
by Prof. Dr. Hans Sauer (University of Munich)
14:15-15:00 Old English Runic Letters
by Prof. Young-Bae Park (Kookmin University)
15:15-16:00 Old English heafod: A Lofty Place
by Prof. Antonette diPaolo Healey (University of Toronto)
16:15-17:00 Historical Evidence for Divisions of Old English Poetic Texts
- 40 -
By Prof. Robert D. Stevick (University of Washington)
17:00-17:20 Discussion
17:30-19:00 Reception by Chiba University
国内外から約 40 名の参加者があり、質疑応答も活発に行われた。これらの講演内容
は Sauer 教授と私の共編で、 From Runes to Caxton: Aspects of Medieval English Language
and Literature と題し、国際誌 Poetica の special issue として、E. G. Stanley (Oxford), Joyce
Hill (Leeds) と私の論文を付け加え、2011 年の春、刊行の予定である。
(小倉美知子)
3.21世紀COEプログラムの成果の英文による海外出版社からの刊行事業
1.事業の趣旨
本研究科が主体となって行った 21 世紀 COE プログラム「持続可能な社会福祉に向けた
公共研究拠点」は終了したが、その一環として行われた国際シンポジウム「アジア・中東
における『伝統 』・環境・公共性」の成果を中心に、およそ以下の内容で、英文の研究書
を海外の学術出版社から刊行する事業を進めている。本書の論文はアジア各国のコモンズ
や森林史の実証的研究として国際的にみて非常に高い水準に達していると思われるが、論
文寄稿者に英語による論文執筆が未経験の現地研究者や非英語圏の研究者がいるため、英
文への翻訳や英文校閲を含めて、研究科長裁量経費による支援を受けつつ、論文集として
の編集作業を進めた。
2.刊行物の書名と内容
書名(仮)Local Community, Commons and Natural Resource Management System in Asia: Past
and Present
1. Introduction
2. Yutaka Suga (University of Tokyo),
Historical Changes in Communal Fisheries in
Japan
3. Wooyoun Lee (Naksungdae Institute of Economic Research, Korea), The Role of
Government in Establishment of Communal Rule for Using Forest Resources: The
Korean Experience before and after the Liberation
4. Michio Uchiyama (Utsunomiya University), Modern Chinese Villages and the Concept
of ‘ Community’
5. Atsushi Kitahara (Ryukoku University), "Changing Policies towards Common Lands and
Resource Preservation in Modern Thailand
6. Shinichi Shigetomi (Institute of Developing Economy, Japan),
Publicness and
Community of Taken-for-Grantedness: Case Study of Communal Land Formation in
Rural Thailand
- 41 -
7. Minoti-Chakravarty Kaul (Sri Ram College [Rtrd], Delhi), Self-Governance of Village
Common Lands, Water and Forests in Northern India, 1803-2006: Lessons from a
Sustainable Eco-Culture
8. Haruka Yanagisawa (Chiba University.), Historical Changes in Village Common Lands
in South India: A Comparison with the Japanese Case
9. K. Ghimire (University of Grenoble),
When the Protection of Common Property
Resources Becomes Senseless: A Discussion on the Limits of Hardin’ s Theory of ‘
Tragedy of Commons’ and Utilitarian Principles in the Light of a Case Study from
Nepal
10. Mari Miyamoto (Hokkaido University), Cultural Politics of Forest Grazing and Cattle
Slaughtering: Environment policy and Pastoralists in a National Part in Bhutan
(文責:柳澤
悠)
4.サテライト講義「シリーズ『公共哲学』を読む会」(共催)
日時:
2009 年 9 月 24 日、10 月 29 日、12 月 8 日、2010 年 2 月 1 日の 18:30-20:30
場所:
東京工業大学田町キャンパス
※詳細は「実践的公共学実質化のための教育プログラム」平成 21 年度報告書、114 頁参
照。
3)国際シンポジウム等
2009 年 7 月 31 日
「北東アジア史」の地平:
その意義と問題点
千葉大学大学院人文社会科学研究科地域研究センター主催
2009 年 11 月 28 日
The Empire Strikes Back: A Comparison of the Domestic Impact of War on Japan and the
United States
千葉大学大学院人文社会科学研究科「実践的公共学実質化のための教育プログラム」主催
2010 年 2 月 20 日
労働・家族・解放:
映画『外泊』をめぐって
千葉大学大学院人文社会科学研究科「実践的公共学実質化のための教育プログラム」主催
※詳細は「実践的公共学実質化のための教育プログラム」平成 21 年度報告書、119 頁参
照。
- 42 -
10 研究プロジェクト
2009(平成21)年度活動報告
年度番号
頁数
プロジェクト名
代表者
人社研担当
社文研・人
教員
社研後期大
学院生
09-01
44
中国と日本の医療・社会保障システムの比較研究
廣井良典
09-03
45
戦争責任論と公共性
小林正弥
内村博信,
宮田裕行
関谷昇
09-04
45
軽度発達障害児におけるワーキングメモリー解
析
杉田克生
山口元
09-05
46
日本の社会・労働運動の史的研究
三宅明正
安田浩,犬
塚先
09-06
46
資本構造(金融機構)と経済発展
天野昌功
野沢敏治,
呉百梨瑛
石戸光
09-07
47
障害福祉における人権擁護に関する研究
廣井良典
09-11
48
「公共政治学」の構築 ― 政治学方法論と公共
哲学
小林正弥
五島秀一
小川哲生,
磯崎育男,
石井宏典
一ノ瀬佳也
09-13
49
哲学的自然主義の諸相の展開
田島正樹
高橋久一
郎,忽那敬
入江俊夫,
坂倉涼,村
三
上綾
武蔵義弘,
吉沢文武
09-15
49
現代健康教育におけるスポーツ・栄養の役割
村松成司
09-21
50
身体/表象 ― 通文化史的研究
池田忍
伊藤幹
上村清雄,
須賀隆章,
柴佳世乃,
中村ひの,
久保勇
身崎とめ
子,池田直
子,吉良智
子,木村智
哉,太田岳
人
09-23
51
17世紀イングランドの君主制論の変容:専制批
関谷昇
判と政治社会構想
野沢敏治,
松下力
三井吉俊
09-24
53
日本における「標準化」の史的考察
三宅明正
09-25
53
イメージ・政治・メディア
三宅晶子
安田浩,荻
山正浩
高木晋一郎
木村智哉,
太田岳人,
李文哲,南
鉄心,南雲
大悟,朴銀
姫,身崎と
め子,山口
祥平
- 43 -
09-30
55
インドシナ諸国の教育カリキュラムの調査
吉田雅巳
松本みど
り,坂口千
恵
09-32
56
グローバリゼーションの状況下における民俗知
小谷真吾
河合文
田口善久
斯琴,呉志
の変容と生成に関する研究
09-34
57
中国諸言語の類型論的研究
剛
09-35
57
国際協力の民族誌
武井秀夫
佐藤敦
09-36
57
社会運動と新しい働き方に関する研究
尾形隆彰
田川史朗,
佐藤敦,ア
ラタンチム
ゲ
09-37
58
帝国・人種・ジェンダーに関する比較研究
栗田禎子
小沢弘明,
武田祥瑛,
水島治郎,
三宅晶子,
千代崎未央
池田忍,秋
葉淳
09-38
59
近代ヨーロッパにおける地域の再編成と社会秩
小澤弘明
栗原久定,
序
松浦真衣
子,鹿住大
助
09-39
59
近代日本政治思想史におけるドイツ観念論政治
小林正弥
思想の持つ意義についての研究
内村博信,
栩木憲一郎
関谷昇,三
宅芳夫,一
ノ瀬佳也
09-40
60
09-41
61
食料需要の変化と経済発展
天野昌功
心理生理健康教育論
長根光男
ストレス・生体リズムと
稲葉弘道
呉百梨瑛
健康教育の研究
09-01
中国と日本の医療・社会保障システムの比較研究
研究課題
少子高齢化の進展、社会環境の変化、国民の価値観の多様化、医療技術の進展など、日本
と中国の医療・社会保障制度を取り巻く環境が大きく変わりつつある。本研究においては 、
中国と日本の医療・社会保障システムに関し、日本の改革経験から中国に対する示唆につ
いて研究を行う。一方、制度の充実や国民の健康増進、疾病予防の面において、両国の比
較研究を通してお互いに対する示唆を掘り出していくことも重要である。
研究の経過
今年も引き続き中国における医療制度、社会保障システムの構築や、中国と日本の医療・
社会保障システムの在り方について研究活動をしてきた。医療保険制度について、日本の
改革経験から中国の医療保険制度の整備に示唆する点を検討した。また、医療提供体制に
- 44 -
ついて、中国の政策の推進を分析するとともに、日本に与える示唆を研究している。今後
も世界各国の医療政策や社会保障システムの改革に注目し、中国と日本の医療・社会保障
システムを含む社会の在り方について研究を進めていきたい。
09-03
戦争責任論と公共性
これまでの戦争責任論の多くは 、「自己責任」と「因果関係」に基づく近代主義的・個人
主義的な観点に立脚するものであった。しかし、時間の経過(東西冷戦構造と昭和時代の
終焉 、「戦争を知らない世代」の台頭)と共に、戦争責任(論)には、新たな主体を考慮
に入れることが求められるようになってきたといえる。この新たな主体とは、戦争及び戦
争犯罪の間接的当事者や関係的当事者である 。
こうした主体の責任を考えるに当たっては 、
ヤスパースの『罪責論』が参考になる 。『罪責論』においては、法と政治と道徳と形而上
学という異なる四つの次元から責任が論じられている。私は修士論文において、ヤスパー
スの『罪責論』の中にある近代的要素と前近代的要素について指摘した。そして、その双
方の要素からなる責任論の構成に立つことこそが、今日、戦争責任(論)を考える上で不
可欠な間接的当事者や関係的当事者の問題を考える鍵となることを示したわけである。本
プロジェクトにおける過去 5 年間は、この延長で、ヤスパースの政治哲学の理論を議論・
研究してきた。
09-04
軽度発達障害児におけるワーキングメモリー解析
1) 参加メンバー
責任者:杉田克生
参加者:山口元(千葉大学文学部 )、下山一郎(千葉大学フロンティアメディカル工学セ
ンター )、鳥居深雪(植草学園短期大学児童障害福祉専攻 )、杉田記代子(東洋大学ライ
フデザイン学部)
2) 研究課題
発達障害児におけるワーキングメモリー解析
3) 研究経過
目的:本研究では,自閉症スペクトラム障害(Autism Spectrum Disorder: ASD)の認知特性
に関する EF 障害説と弱い WCC 説,および対人認知の視点から,認知特性の評価方法を
検討し,効果的な教育的支援の方法を探る.
方法:実行機能と中枢性統合の評価には、社会的場面の写真を見せASDの子どもが何に
注意を向けて情報を把握するのか,特徴を分析する.さらに,WISC-Ⅲや DN-CAS のデー
タを検討し,ASD の子どもの EF 障害と WCC について分析を試みる.対人認知の評価に
は、 ASD の人物画をグッドイナフ人物画知能検査(Draw-a-Man Test: DAM)の尺度を用
いて分析し,採点項目ごとの通過率等から特徴や傾向を明らかにする.教育的支援の方法
として、EF 方略教育プログラム(Executive Function Strategy Education Program : EFSEP)、CC
方略教育プログラム(Central Coherence Strategy Education Program : CSEP)を検討した.
対人認知の障害については人物画の指標を用い, ASD の早期発見,早期支援の方法を検
- 45 -
討した.
結果: ASD の子どもの反応を記録し,傾向を把握したところ,断片的な解釈が多く,写
真に写っているもの(人)の関係を読み取っていないものが多かった.対人認知の障害に
ついては、DAM の尺度のうち,定型発達群の 85 %以上が通過したのは 17 項目だったが ,
そのうち 9 項目でASD群が有意に低かった.
まとめ: ASD の人物画を指標として,対人認知の状態を評価することができる.実行機
能と中枢性統合については,データを集め検討中である.
4)研究成果(主な関連論文)
Miyuki Torii, Ichiro Shimoyama, Katsuo Sugita
①
Phonemic and semantic working
memory in information processing in children with high function pervasive developmental
disorders IMJ Vol 17, No 1, 35-39, 2010
Sugita K, Suzuki N, Oi K, Allen-Tamai M, Sugita Ki,
②
Shimoyama I. Cross-Sectional
Analysis for Matching Words to Concepts in Japanese and English Languages. IMJ Vol 17, No 1,
41-45, 2010
③
大西麻衣、上坂智子、野村純、杉田克生
伝子変異スクリーニング
ミスマッチ PCR 法による DYX1C1 遺
千葉大学人文社会科学研究
第19号、pp265-276, 2009(平成
21 年9月 30 日発行)
09-05
日本の社会・労働運動の史的研究
(メンバー)
三宅明正
犬塚先
安田浩
長澤淑夫(人社研後期課程院生)
(09 年度の活動)
長澤は、前年度に引き続き 1970 年代の国鉄労働運動について、国労関係者への聞き取
り調査を実施した。メンバーはそれらの報告を受けて、同氏の今後の研究について意見を
述べてきている。
(10 年度の活動)
研究会を開催し、そのほか、外部の研究者を呼んで話を聞くことを予定している。
09-06
資本構造(金融機構)と経済発展
研究代表者:天野昌功、参加者:呉百梨瑛、ジェトニー・ピアルン
研究課題と経過
動態的な経済変数間の因果関係(どの変数の動きがどの変数の動きの原因になるか)
に関する、歴史的・統計的検討、という広いテーマのもとに、天野は13の発展途上国の
経済成長が、主として国内投資(政府によるものも含む)によるものか、外国貿易による
ものかを、計量経済学のグレンジャー因果性分析によって明らかにしようとした。この結
- 46 -
果は 、「千葉大学経済研究」第24巻、2010年3月,pp.87
呉百梨瑛は2007年4月
97にまとめた。
2009年9月に人社研後期課程に在籍し、「資本構造と
経済成長」というテーマのもとで、時系列分析の方法を使い、戦前・戦後の日本・英国・
米国を対象とし、企業の(主に投資)資金の融資方法(株式によるか、銀行借り入れによ
るか、社債発行によるか)が、それぞれの経済成長に影響したかどうか、を検討した。こ
の論文は2009年9月に博士論文として承認された。
ジェトニー・ピアルンは2008年4月
2010年3月の間、人社研前期課程に在
籍したが計量経済学の回帰分析手法を用いて、戦後日本のインフレーションが、主として
財貨・サービスの需要超過によって引き起こされたか(デマンドプル・インフレ )、労働
賃金あるいは原材料価格の上昇によって引き起こされたか(コストプッシュ・インフレ)、
を分析した。ここでは財貨・サービスの需要超過の指標として(マイナス)在庫投資・出
荷指数比率を用い、コストプッシュ・インフレの指標として労働に対する有効求人倍率を
用いて、良好な統計結果を出した。この成果は2010年3月に承認された
修士論文「Inflation: Theory and Empirical Analyses」としてまとめられた。
今後の研究方向
天野は上記の研究を戦後のOEC D
(先進)諸国に拡張するため、人社研特別研究員・
呉百梨瑛とデータの収集、統計方法の習得を行っている。時系列分析は、方法が多様であ
り、目的によって手法を変える必要があるので、いくつかの文献を幅広く調査・サーベイ
しつつある。
ピアルン、は本来の志望であった東南アジアのインフレーションを、今母国カンボジア
に帰って行っている。将来的には、(1,2年後)できれば千葉大の博士後期課程に入りた
いとの希望を持っている。
09-07
障害福祉における人権擁護に関する研究
責任者
廣井良典
メンバー
五島秀一(博士課程後期)
1
活動概要
平成 19 年度は、研究のベースとなる現状の把握と情報収集の為、主に筋ジストロフィー
やALSを持ちながらも地域で独居生活をしている人を訪問し聞き取り調査を実施、その
他複数(医療型、福祉型)の療養施設見学訪問の結果、一人の自立生活を強く望む筋ジス
トロフィー患者さんとの出会いがあり、平成 20 年度は、その人への支援の実践を通じた
活動がプロジェクト活動の中心を成した。
それらの直接的な関りを中心とした活動の一方で、政策的な動きはどうなのか?という疑
問も当然に湧くわけであるが、幸運にも西東京市の自立支援協議会に委員として参画でき
る機会を得たので、 21 年度は、この協議会委員としての活動を通して、障害福祉の現状
と方向性について検証することとした。
- 47 -
2
研究経過
(1)自立支援協議会とは何か
障害者自立支援法施行規則第 65 条の 10(地域生活支援事業として省令で定める便宜)
に「地域における障害福祉に関する関係者による連携及び支援の体制に関する協議を行う
ための会議の設置」が規定されていて、それに基づいて、都道府県、市町村、あるいは圏
域において設置される。
障害者の地域生活支援上の個別の課題抽出をベースにして、地域の改善、社会資源の開
発、施策提案等に繋げるための協議の場である。形式や運営方法、構成委員の選抜等は実
施主体の裁量に委ねられており、障害福祉の範疇に留まらず、地域全体の福祉向上を担う
システムとして期待されている。
(2)研究活動の実際
西東京市(東京都)の第2期(平成 21 年~ 22 年度)自立支援協議会委員として協議会
に参画し、地元事業者等からの障害者支援にまつわる課題について直接ヒアリングをした
り、市当局が実施したアンケートに基づく障害福祉計画の見直しをした。
3
研究の成果
自立支援協議会に実際に参画してフィールドワークとして研究できたことは、主研究の
ノーマライゼーション研究に対して非常に大きなウェイトを占めた。なぜなら、協議会活
動の中間報告(一期 2 年の 1 年目)として市長への提言書(障害福祉に係る西東京市実施
事業の運営等について「第二期地域自立支援協議会における第一次提言」平成 22 年 1 月 25
日市長へ提出)を取りまとめることで、地域における障害福祉の抱える課題の整理が、実
際レベルで可能となり、そのことを通じて「ノーマルさ」という概念について、障害当事
者と障害のない人(いわゆる健常者 )、利用者と事業者、市民と行政等、様々な立場によ
って明らかに大きく違うという事が改めて浮き彫りになったからである。
4
来年度の方向性
予定したプロジェクト研究の最終年次となるため、実践的・体験的な活動を通して得た
ことの集大成として報告集の作成に取り組むことになる。
主研究の「障害福祉とノーマライゼーション研究」の資となるよう、総合的なまとめと
したい。
(文責
09-11
五島)
「公共政治学」の構築
◇研究課題
本プロジェクト研究では、経験的政治科学、規範的・分析的政治哲学の方法論の整理と新
しい知見の獲得、今後のあるべき政治学の姿を公共哲学という学問的枠組みを橋渡しとし
て研究・を行っている。
◇研究の経過と成果
2009 年度は、引き続き政治学方法論に関する文献整理に努めた。また、社会科学方法論
- 48 -
の拡張を目指す内外のプロジェクト動向を参考とし、公共哲学との関わりを考察した。
◇来年度の方向性
本年は、これまでの集積として「研究報告会 」「研究報告書」提示していくことを考えて
いる。公共哲学が主張する「理想主義的現実主義」の理念などと合致する他プロジェクト
(例として「希望学プロジェクト」など)を参考とし、学問方法論としての公共哲学、社
会科学と実践の架橋を担う実践知としての公共哲学、双方のあり方を探求したい。
(文責:石井宏典 )
09-13
哲学的自然主義の諸相の展開
・研究課題
本プロジェクトの今年度の課題は、哲学的自然主義の議論状況の、欧文文献を中心とし
たサーヴェイ、各自の問題関心に応じた、メンバー間による討議であった。
・研究の経過
年次計画に応じ研究を進めた。哲学的自然主義関連の文献の読解を、メンバー各自の問題
関心に沿うかたちで、各々のメンバーが進行させた。また、メンバーの一定数を集め、学
外の研究会を行った。この形式での作業は、その論旨において自然主義と反自然主義の相
克が明確に打ち出されている Thomas Nagel の The view from nowhere の読解、および当文
献に関する討議を中心に進められたが、それ以外にもメンバー間で発表者を募り、先に挙
げた個別研究の進展状況の報告を行ってもらう場を、回数こそ少ないものの、個別に設け
進行させた。個別研究に関して言えば、本報告書作成者を例に挙げるとするなら、学外の
研究会、日本大学の永井均教授のゼミへの参加など、前年度に引き続いた活動を継続し、
主に自己知(Self-Knowledge)の議論状況の内部から、自然主義の妥当生とその限界、そし
てその対案となる反自然主義の射程と限界に関して、考察を深めた。
・来年度の方向性
来年度は最終年度にあたるため、報告集の刊行を予定した作業が中心となる。前年度まで
の各自の研究成果を踏まえ、メンバーの中から報告集への論文投稿者を募り、メンバー各
自においては論文の作成、またプロジェクト担当院生においては編集作業を中心課題とし 、
報告集刊行へと向けて作業を進行させる。可能であれば、研究会を開催し、メンバー相互
の論文の論旨に関して、メンバーの一定数による討議を行い、各自の論旨の掘り下げを行
う。最終的に、報告集の形で成果を公表する。
09-15
現代健康教育におけるスポーツ・栄養の役割
・メンバー
代表
村松成司(人社研:公共教育専攻 )、伊藤幹(人社研博士後期課程 )、鈴木翼、張
- 49 -
基福(人社研博士前期課程)
・活動内容および成果
平成 21 年度はこれまでの「健康生活のための水分摂取」、「コンディショニングにおけ
る朝食の役割」に加え、新たに高齢者の栄養問題に着目した「疲労・骨粗鬆症と大豆ペプ
チドタンパクとの関連」についての調査研究を行った。特に研究テーマとしているアルカ
リイオン水の長期摂取が APG 指数の増加および収縮期・拡張期血圧の収斂効果をもたら
し 、末梢循環環境の改善を通して血圧レベルをも最適な状況に移行する可能性を示唆した 。
(スポーツ整復療法学研究、11(1), 17-22 (2009))。また、同時に、日常生活時の体調管
理に好影響をもたらし、結果、心理的な改善効果も観察することができた(人文社会科学
研究、19, 49-56 (2009))。さらに、運動時の活性酸素由来の過酸化脂質の変動に対して活
性水素水摂取が抑制効果をもたらすことを観察し、運動による体内酸化現象に対するアル
カリイオン水摂取の有効性を観察することができた(千葉大学教育学部研究紀要、 58,
351-358 (2010)、人文社会科学研究、20, 1-15 (2010))。高齢者の疲労・骨粗鬆症と大豆ペ
プチドタンパクとの関連研究については、特に骨代謝マーカーである NT x(Ⅰ型コラー
ゲン架橋 N-テロペプチド )・BAP(骨型アルカリフォスファターゼ)の変動から、大豆ペ
プチド長期摂取が高齢者の骨吸収を抑え、骨形成を促進することを観察し、高齢者の現代
的な問題である骨粗鬆症の進展に対して大豆ペプチド栄養の有用性を認めることになっ
た。また、朝食時の大豆ペプチド摂取はその後のエネルギー代謝を高める事実を観察し、
早朝の活動開始時における代謝を高めるための朝食の成分として大豆ペプチドの有効性を
支持する結果と思われる(第 11 回日本スポーツ整復療法学会、2009)。
・来年度に向けての課題と目標
3 年計画の最終年度である 22 年度では、起床時の体水分の低下が高齢者の循環系に大
きな危険をもたらすことが指摘されていることから 、「就寝時の水分摂取の有効性」に着
目し、就寝時の水分摂取の有無が起床時の身体状況にどのような影響をもたらすかを検討
することにした。そして 、現代健康教育におけるスポーツと栄養の重要性について、①「運
動時の生体変動と水分摂取の効果について 」、②「日常生活のコンディショニングにおけ
る水分摂取の役割 」、③「老年期健康・体力維持および骨代謝におけるペプチド栄養の効
果 」、④「就寝時の水分摂取の効果」についての報告書を最終的に作成する予定である。
09-21
身体/表象
【研究課題】
本プロジェクトの課題は、絵画、ポスター、雑誌広告、写真や映画、人形など、さまざま
な視覚媒体において、身体がどのように表象されてきたか、また「身体の表象」と「現実
の身体」との相互交渉がいかに行われてきたかを、主として図像の引用・参照関係に焦点
を合わせる美術史的アプローチを用いて考究することである。また、視覚表象に限らず、
文学作品や歴史史料に考察対象を広げ、言説と視覚イメージの相互作用を解明し、身体の
表象に浮上する階級や民族、ジェンダー間の葛藤、さらには共同体と個人のアイデンティ
ーの歴史的構築過程の比較考察を目指す。
- 50 -
‫ޣ‬ᐔᚑ 21 ᐕᐲߩ⎇ⓥ⚻ㆊߣ⎇ⓥᚑᨐ‫ޤ‬
21 ᐕᐲߩᧄࡊࡠࠫࠚࠢ࠻ߩᵴേߪ‫ߩߎޔ‬ᐕᐲᧃߦ⚳ੌߒߚੑߟߩ⑼⎇⾌ഥᚑ⎇ⓥߦㅪേ
ߒߡㅴ߼ࠄࠇߚ‫ޕ‬Ԙ‫ߚߒ੺ࠍࠫ࡯ࡔࠗߣޠߩ߽ޟޟ‬ᢥൻવ᠞ߦ㑐ߔࠆ⎇ⓥ
̆ᣣᧄਛ਎ߩ
ᢥቇ࡮⛗Ꮞ߆ࠄ̆‫ޠ‬
㧔ၮ⋚⎇ⓥ㧔B㧕ઍ⴫㧦ᳰ↰ᔋ㧕ԙ‫ࠆߔ⴩⌕ޟ‬り૕ߣᅚᕈߩ๟✼ൻ‫ޠ‬
㧔ၮ
⋚⎇ⓥ㧔 B㧕ઍ⴫㧦ᱞ↰૒⍮ሶ࡮ᄢ㒋ᄢቇ‫⎇ޔ‬ⓥಽᜂ⠪㧦ᳰ↰ᔋ㧕ߢ޽ࠆ‫ࠢࠚࠫࡠࡊᧄޕ‬
࠻ߩෳട⠪ߩᄙߊߪߘߩߤߜࠄ߆ߩࡔࡦࡃ࡯ߢ޽ࠆߚ߼‫⎇ߩࠄࠇߘޔ‬ⓥߣㅪ៤ߒߥ߇ࠄ‫ޔ‬
り૕ߣⓨ㑆ߣߩ㑐ଥࠍ‫ࠍޠ⽎⴫ޟ‬ᚻ߇߆ࠅߦ⺒ߺ⸃߈‫ޔ‬ಽ⑼ળߦ߅ߌࠆ౒ห⸛⼏ࠍ㊀ߨ⺰
ᢥ‫⎇ޔ‬ⓥࡁ࡯࠻╬ࠍၫ╩‫⎇ߩࠇߙࠇߘޔ‬ⓥᚑᨐႎ๔ᦠߦ⊒⴫ߒߚ‫ޕ‬
߹ߚ‫ޔ‬ජ⪲ᄢቇౝߢߪり૕ߣ⴫⽎ߦ㑐ߔࠆ⁛⥄ߩ⎇ⓥળࠍࠫࠚࡦ࠳࡯ᢥൻ⎇ⓥᚲߣߩ౒௅
ߢ㐿௅ߒߚ‫ޕ‬ㄭᐕ⠡⸶಴ ߐࠇߚࡑ࠺࡝ࡦ࡮ࠠࡖࡧࠖࡀࠬ⪺‫ޡ‬ਛ਎ߦ߅ߌࠆᅚᕈߩⷞⷡൻ‫ޢ‬
㧔޽ࠅߥᦠᚱ‫ ޔ‬2008 ᐕ㧕ߦ߅޿ߡឭ␜ߐࠇߚり૕⴫⽎⎇ⓥߩࠕࡊࡠ࡯࠴ࠍ߼ߋߞߡ‫⸶ޔ‬
⠪ߩ↰ਛਭ⟤ሶ᳁ࠍ߅᜗߈ߒ‫ޔ‬㧢᦬ߦวห⎇ⓥળࠍ㐿௅ߒߚ ‫ߩੱޕ‬り૕ߦട߃ࠄࠇࠆ᥸ജ‫ޔ‬
޽ࠆ޿ߪ᥸ജ⊛ߥ⌒Ꮕߒ߇‫ޔ‬ቬᢎ⊛‫ޔ‬਎ଶ⊛ᢥ⣂ߦ߅޿ߡᅤ૗ߦⷐ⺧ߐࠇ‫ߩࠆࠇߐ㉼⸃ޔ‬
߆ࠍ߼ߋࠆ⼏⺰ࠍᷓ߼ߚ‫⪺ߩߎޕ‬૞ߦ߅޿ߡឭ␜ߐࠇߡ޿ࠆᱧผ⊛ࠕࡊࡠ࡯࠴ߣᦨᣂߩ⴫
⽎⎇ⓥߩℂ⺰⊛ᣇᴺ⺰ߪ‫ޔ‬り૕㧛⴫⽎ࠍ߼ߋࠆㅢᢥൻผ⊛⎇ⓥࠍ⋡ᜰߔᧄࡊࡠࠫࠚࠢ࠻ߦ
߅޿ߡ‫᦭ޔ‬ലߢ޽ߞߚ‫ޔ߆߶ߩߘޕ‬ᣣᧄᢥቇߩಽ㊁ߦ߅ߌࠆり૕ߣ⴫⽎ࠍ࠹࡯ࡑߣߒߚ㊀
ⷐߥ⎇ⓥᚑᨐ‫ᦶ᧛ᧁޔ‬ሶ⪺‫੃ޟ‬ᚱߪ⺕ߩ߽ߩ߆
̆ᣣᧄਛ਎‛⺆ߦ⷗ࠆᕈߣᮭജ‫ޠ‬
㧔ᣂᦐ
␠‫ ޔ‬2009 ᐕ㧕ߩᦠ⹏ળࠍ㐿௅ߒ㧔ᜂᒰ㧦ᳰ↰ᔋ 㧕
‫ޔ‬Ყセ‫ޔ‬ㅢᢥൻผⷰὐ߆ࠄߩ⼏⺰ࠍᷓ߼
ߚ‫ࠍ⹏ᦠߩᦠߩߎޕ‬ᳰ↰ߪ‫ࠫ࡯ࡔࠗޡ‬㧒ࠫࠚࡦ࠳࡯‫ ޢ‬10 ภ㧔ᓀ᮸␠‫ ޔ‬2010 ᐕ 3 ᦬㧕ߦឝ
タ‫ߚ߹ޔ‬ห⹹ߩ․㓸‫੃ޟ‬ᚱߩ⴫⽎‫ޠ‬㑐ㅪ⺰ᢥߣߒߡ‫ߦ࠻ࠢࠚࠫࡠࡊᧄޔ‬ෳടߔࠆᣂ଻ᷕਫ‫ޔ‬
ᳰᎹ⃍ሶ‫ޔ‬ጊፒ᣿ሶ᳁߇⺰ᢥࠍ⊒⴫ߒߚ‫ޕ‬
‫੹ޣ‬ᓟߩ⸘↹‫ޤ‬
ᧄᐕᐲߪ‫⚳ᦨߩ࠻ࠢࠚࠫࡠࡊᧄޔ‬ᐕᐲߢ޽ࠆߚ߼‫ޔ‬ฦ⥄ߩ୘೎⎇ⓥࠍᷓ߼‫ޔ‬り૕⴫⽎ߦ
߅ߌࠆⷞⷡ⊛‫ߩޠဳޟ‬ᚑ┙ߣᄌኈߩ⁁ᴫࠍ᣿ࠄ߆ߦߒ‫⺰ޔ‬ᢥ‫⎇ߪߊߒ߽ޔ‬ⓥࡁ࡯࠻ࠍၫ╩
ߒߡ‫࠻ࠢࠚࠫࡠࡊޔ‬ႎ๔㓸ࠍೀⴕߔࠆ੍ቯߢ޽ࠆ‫ޕ‬り૕⴫⽎ߦ߅ߌࠆⷞⷡ⊛‫ߩޠဳޟ‬Ყセ
࡮ᬌ⸽ࠍㅢߓ‫ޔߺ↢ࠍ⽎⴫ߩߘޔ‬੨ฃߒߚᤨઍ‫␠ޔ‬ળߩᢥ⣂ߦ߅ߌࠆり૕⴫⽎ߩ␠ળ⊛ᯏ
⢻ߩ࿕᦭ᕈࠍ᣿ࠄ߆ߦߔࠆߣ౒ߦ‫߽ߡ޿߅ߦࠇߕ޿ޔ‬㓏⚖߿ࠫࠚࡦ࠳࡯⒎ᐨߩ᭴▽ߣਇน
ಽߥ㑐ଥߦ޽ߞߚり૕ߣߘߩ⴫⽎ߦኻߔࠆㅢᢥൻ⊛ࠕࡊࡠ࡯࠴ߩน⢻ᕈࠍតࠆ‫ޕ‬
਎♿ࠗࡦࠣ࡜ࡦ࠼ߩำਥ೙⺰ߩᄌኈ
1㧕ෳടࡔࡦࡃ࡯㧦
㑐⼱᣹㧔ઍ⴫⠪㧕
㊁Ỉᢅᴦ࡮ਃ੗ศବ࡮᧻ਅജ㧔ඳ჻ᓟᦼ⺖⒟㒮↢㧕
2㧕⎇ⓥ⺖㗴㧦
ᧄࡊࡠࠫࠚࠢ࠻ߪ‫ ޔ‬17 ਎♿ࠗࡦࠣ࡜ࡦ࠼ߦ޽޿ߟ޿ߢዷ㐿ߐࠇߚ₺ᮭ␹᝼⺑‫ޔ‬ኅῳ㐳
- 51 -
制論といった君主権力強化を正当化する政治理論と、社会契約論や共和主義のような専制
批判の政治理論とを、政治社会の存立を
君主に託して一元的支配秩序として構想する理論と、これとは対照的な、社会諸勢力によ
る重層的な支配秩序を構想する理論との相克として解釈する試みである。このうち今年度
は 17 世紀末期の政治学者フレッチャーが常備軍論争期に発表する政治理論の研究を通じ
て、商業の発達に伴って君主制の変容が認識されるこの時期において、君主権力を牽制す
ることで重層的かつ分権的な社会を維持しようとする政治理論はいかなる障碍に直面し、
またそれを克服しようと努めたかを検討した。
3)研究の経過:
初年度は 17 世紀中期までの一次文献を消化したが、今年度は研究対象を 17 世紀末から
18 世紀初頭に掛けてのフレッチャーの作品に絞った。今年度の前半は常備軍論争におけ
る民兵論を扱い、これを既存の研究のように常備軍論争という歴史的事件に回収するばか
りでなく、僭主政批判=抵抗権理論という政治理論の一環として理解した上で理論化する
ことを試みた結果、他の議論との比較で浮き上がるフレッチャー理論に固有の偏差を幾分
把握するに到った。残る半年は常備軍論争以降のスコットランドの国内問題に関する論考
を検討したが、時代背景や議論の対象を特定することが難しいために、議論を理解するの
は困難を極めた。そのために、研究は、テクスト読解と並行して、当時の時代状況を別箇
独立して把握する必要に迫られた。この試みは苦戦を強いられたが、その理由は資料の量
的な乏しさに加えて、フレッチャーの存在が故国スコットランドにおいては愛国的英雄と
して偶像化されているために、客観視され対象化されたフレッチャー研究はいまだ緒につ
いたばかりであるというこの研究分野の性質にも由来するものである。
4)研究の成果:
常備軍論争期の議論を理論化する過程で 、( 1)商業の出現に伴う君主制の変容と僭主
政の脅威を認識する言説と 、( 2)君主制の変容という事態に直面して伝統的な僭主政批
判=抵抗権理論との比較におけるフレッチャーの政治理論の独自性、という二つの論点を
抽出することが出来た。かかる発見を投稿論文に掲載しようと試みたが叶わなかった。
他方で、フレッチャーの政治理論がどのような理論に影響を蒙ったのか、また、武装し
たうえで自衛することを強調する主張が何に由来するものか、その議論の前提となってい
る暗黙の了解事項が何に由来するのかなどはいまだ解明できなかった。抽出した論点を中
心に、引き続き緻密なテクスト読解を続け、またそれと同時に既存の研究史との関係で自
分の研究の位置づけを明確にすることを試みるつもりである。
5)今後の方向性:
来年度は、ひきつづき常備軍論争以降に展開されるフレッチャーの政治理論を扱う。と
りわけ、スコットランドの国内問題から合邦問題をめぐって展開される連邦制論まで目安
に研究対象の目安とする。この際に注意したいのは、連邦制周辺の問題につき、既存の研
究では言及されることも検討されることもなかった諸点への配慮である 。( 1)連邦制論
につき、民兵論で展開された民兵野営地の議論との関連性 、( 2)連邦制につき展開され
- 52 -
る、キケローあるいはアリストテレスの影響と考えられる部分の検討 、( 3)政治理論を
論じる上で暗黙の前提条件となっている事柄が何に由来するか、とりわけ、特殊スコット
ランド的要素の影響の有無である。
蓋し、フレッチャー像については、スコットランドにおける祖国の愛国的英雄という従
来の位置づけに加えて、古典古代の理論を継承する政治学者という解釈が提示されている
が、作品には、古典古代の政治理論
とも祖国スコットランドの習俗に由来するとも解釈されうる議論が含まれている。古典古
代の政治理論、同時代の歴史学、法学に擬装(?)されたかかる特殊スコットランド的刻
印の位置づけは、前者のような既存のフレッチャー像と後者の像との位置づけの妥当性に
関わるものである。今後、スコットランド史におけるフレッチャーの位置づけを詳細に分
析すること、フレッチャーのテクストのなかから君主制論の変容に関する議論を内在的視
点から緻密かつ詳細に分析すること、の二点は徹底的に行ないたい。
09-24
日本における「標準化」の史的考察
(メンバー)
三宅明正
安田浩
荻山正浩
三村達也(人社研後期課程院生 )、小川信雄(元千葉高
校教諭)、長谷川亮一(人社研特別研究員)、高木晋一郎(人社研後期課程院生)
(0 9 年度の活動)
研究会を開催し 、「標準化」という概念を用いて近現代日本の社会再編成のありようを
検討するための準備作業を進めた。関連する文献のリストアップがその主な内容である。
ただし中心的な役割を果たしていた後期課程院生の三村が、更新制の講師として中国の大
学に赴任したため(大学院は休学)、研究会の開催回数はわずかにとどまった。
(10 年度の活動予定)
10
年度にどのような体制でいかなる活動を進めるかは、 10 年4 月の研究会で決める
予定である。
09-25
イメージ・政治・メディア
各メンバーは、イメージ・政治・メディアに関して、以下の研究活動を行った。
[研究活動・研究発表]
李文哲
2009 年 2 月朝鮮族研究学会
第三回関東部会
発表
「延辺テレビコメディーの意味構造とイデオロギー」
2009 年 12 月朝鮮族研究学会国際シンポジウム
「中国朝鮮族における延辺テレビの意味」
2009 年 12 月~朝鮮族研究学会
理事
- 53 -
学術大会
発表
安貞美
韓国への移住女性、特に彼女たちの結婚をめぐる状況の研究。出身国と受け入れ国双方で
女性が置かれている社会的文脈を調査し、女性の主体性に焦点を当てて研究。
移住女性の状況を、韓国とフィリピン双方で調査を行うことによって、移民の経済的な要
因だけでなく、女性を送り出す側、受け入れる側の家族・ジェンダー・労働環境などの要
因を調べ、女性の主体的選択、さらには、移住女性との接触がコンタクト・ソーンとなっ
て、それぞれの国に変化をもたらしている状況を検討している。
2009 年度は、現地調査のためフィリピンに滞在し、以下の機関で情報収集を行った。
①フィリピン大学:
社会科学センターで
mail-order brides について調査
②フィルム・センターで移住女性をテーマとするフィルム調査
③女性団体 DAWN(Development Action for Women Network)において女性移住労働・移住
結婚者について調査
④女性への聞き取り調査
以下の発表を行った。
2009 年 11 月 20 日
5th University of Philippines, Asian Center, Graduate Students’ Conference
- Nationalisms in the Era of Global Restructuring:
Issues, Challenges and Prospects in Asia
Panel Two: Migration, Cultures, and Identities
1:45-2:00
Jeong-mee Ahn
Female Immigrants in Korea: Focusing on the Marriage Migrant Women
南雲大悟
日本占領期の中華民国における漫画について、中国で資料収集を行い、特に、日本占領区
において、柳瀬正夢の提案によって出版されていた漫画雑誌「北京漫画」を研究した。
山口祥平
首都大学システムデザイン学部インダストリアルアートコース助教と同時に、CIAN イン
ターローカル・アート・ネットワーク・センターのプログラムマネージャーとして活動
2009 年大地の芸術祭
では、以下のフォーラムの司会を務めた。
1st InterLocal Art Forum 2009
テーマ「ローカルのアクチュアリティ」
日程:2009 年 8 月 22 日(土) 14:00 ~ 18:00
パネリスト:
川俣正(美術家、CIAN ディレクター)
山出淳也(美術家、BEPPU PROJECT ディレクター)
日沼智之(空間実験室)
マーガレット・シュウ(美術家、竹圍工作室ディレクター(台湾 )
)
三宅晶子
ドイツの Erinnerungskultur について、研究会を行い、
2010 年 10 月の日本独文学会でのシンポジウムを準備中。
[発表論文等]
- 54 -
三宅晶子「『愛国心』はどのように教育され、法制化されようとしているのか
ノート』を中心に」監修・編集市川昭午『資料で読む戦後日本と愛国心
―『心の
第 3 巻』日本図
書センター、285-298 頁、総頁数 672 頁。
「格差と国民主義を考える― 2020 年春の教育の現状」『現代思想』2010 年 4 月
号 pp.211-225.
李文哲
「延辺テレビコメディ(コント)の意味構造とイデオロギー」千葉大学人文社
会科学研究科プロジェクト報告書第 195 集
博士論文「中国朝鮮族における延辺テレビの意味」により、博士(学術)取得
身崎とめこ「戦後女性の着衣・割烹着と白いエプロン―分断される身体・連続する母性」
武田佐知子編
東京分科会研究成果報告書『着衣する身体
身体と衣服をめぐるひょい章
のジェンダー・ポリティクス』pp.53-74.
大内郁:
荒俣宏・大内郁対談「精神が産んだ「異なる芸術」をめぐって 」『怪 』(角川
書店)28 号 2009 年 11 月
南雲大悟「日本占領区における漫画雑誌『北京漫画』について」千葉大学人文社会科学研
究科プロジェクト報告書第 195 集
09-30
インドシナ諸国の教育カリキュラムの調査
1)研究課題
本研究は、インドシナ諸国を対象に、学校教育において世界規模で注目される環境教育,
国際課題をいかに扱うかについて、調査・提案するものである。
まず,東南アジアの中でも特にタイ・ベトナムを対象にし、学校教育カリキュラムにおけ
る環境・国際化の各課題の取り扱いについて調査を行う。環境問題や国際化する社会はと
もに世界的な課題であるが、学習するために各国でどういった能力が必要で、それらが現
行の学校教科・科目の中でどのように取り扱われているかを明確にする。そして、各課題
の新たな学習内容として含めるべき内容や基礎事項を提案することが、研究の最終的な目
的である。
2)研究の経過
2-1) ベトナムにおける調査
現地調査を通して、教育システム、カリキュラム、教材、授業見学などにより環境課題へ
の取り扱いといった情報の収集に努め、実態について把握することが出来た。また、最新
文献の収集、整理を行った 。特に、現地調査から政府の教育政策の目標が教科書の記述や、
授業展開に反映されていないなどの課題が明らかになった。
2-2) タイにおける調査
現地調査を通して、教育システム、カリキュラム、教材、教員養成の実態,そして教育に
おける国際化の各課題への取り扱いといった情報の収集に努め、実態について把握した。
また、最新文献の収集、整理を行った。現地調査によって収集した情報については随時報
告し、意見交換を行いながらプロジェクトの方向性を確認した。
- 55 -
3)来年度の計画概要
本研究は 3 年間で完結する計画である。2 年目である本年度は、現行の各国カリキュラム
における環境教育,国際教育の扱いについて分析を行い,課題の学習のために必要となる
能力の明確化を行う。その上で、新たな学習内容として網羅すべき基礎事項を提案する。
また、研究成果を学術刊行物で公開することを目指す。
09-32 グローバリゼーションの状況下における民族知の変容と生
成に関する研究
研究課題
本研究はグローバリゼーションの状況下における生業に関する民俗知の動態的な分析を
行うことを目的として、マレーシア半島部の集団を中心に、先行研究の検討と調査を行っ
ている。人類学における民俗知に関する研究はいまだ静態的な分析が多いが、民俗知と市
場経済、環境保護、知的所有権、学校教育などとの関わりを明らかにすることによって、
対象集団の世界システムにおける生存戦略を提言できると考える。また、本対象地域にお
ける調査手法を確立することにより、他地域における調査が展開できると予測される。
研究の経過と成果
初年度である 2009 年度は、先行研究の検討と調査計画の立案、予備調査と調査地の決
定を行った。前期に対象地候補を検討し、8 月から 10 月にマレーシア、トレンガヌ州お
よびクランタン州で予備調査を行い、調査地と調査対象を決定した。具体的には、トレン
ガヌ州ゴンバライ(マレー人村落)、スンガイ・ブルア(スマッ・ブリ定住村落)、クランタ
ン州スンガイ・ルビル(バテッ定住村落)、クアラ・コー(バテッ定住村落)である。
そのうえで市場経済や環境保護といった点に留意しつつ、民俗知と環境利用について先
行研究の整理を行った。対象集団の状況に大きく関係する事柄として 1960 年代のイマー
ジェンシー、アブラヤシ、ゴムのプランテーション、道路建設が挙げられ、そうした状況
における対象集団の狩猟採集活動やラタン等森林産物採集活動等の生業の変化について整
理した。
来年度の方向
本年度の成果をふまえて調査計画の検討を行い、8 月に本調査を実施する予定である。
調査の具体的手法として、環境にはリモートセンシング、環境利用にはタイムアロケーシ
ョン法や食餌調査、民俗知にはエリシテーション法を、それぞれ定量的データの採取にも
ちいる予定である。一方、定性的データ採取には行政文書から政策の推移、対象者に対す
るインタビューや観察から民俗知や環境利用、特に経済、権利、教育などの推移を明らか
にすることを考えている。対象地の状況の把握とこれら手法と調査項目の検討を行い、 8
月から 4 地域の比較調査を実施する。
- 56 -
09-34
中国諸言語の類型論的研究
研究課題
中国大陸における諸言語の研究は、これまで中国語を中心とする中国語学と少数民族言語
研究に二分されてきた。本研究においては、中国語の研究者と少数民族言語の研究者がチ
ームを組織し、中国大陸に見られるいくつかの文法現象を取り上げ、言語類型論および言
語地理類型論の方法論を使って研究を行う。文法現象としては、今年度は各言語における
場所表現を取り上げる予定である。
研究の成果
研究チームのそれぞれが、自分の担当する言語について先行研究を調査し、総括する作業
を行った。また、公刊されている言語類型論の成果(Haspelmath et al. 2008. The World Atlas
of Language Structures 等)を総括し、問題となる文法現象を選定する作業を行った。
09-35 国際協力の民族誌
本プロジェクトは、政府開発援助、 NGO 活動といった制度や団体による途上国援助の
「ニーズ 」「計画」そして「評価」というプロセスを人類学的観点から批判的に検討する
ことを目的とするものである。
タイトルに込めた意図は、実質的には「開発援助」と「国際協力」の間に大きな差はな
いにも関わらず 、「開発援助」には批判が集中したが 、「国際協力」は相対的に批判を免
れてきていること状況を念頭に置いて、民族誌的な厚い記述を通して問題点をとらえ直す
ことを試みるという点にあった。
2 年計画の前半となる 2009 年度は、一方で 、
「国際協力」の現場からどのような声が発
せられてきたのかを ODA や NGO の事業パンフレット、青年海外協力隊員による業務報
告書などの資料を用いて、繰り返し現れる用語・表現に着目して抽出・整理し、他方、そ
れらの用語・表現が実際の現場での実践や実践についての語りとどのように対応する/し
ないのかを、フィールドワークから得られたデータとの相互参照を通して検証することを
試みた。
後半となる 2010 年度も、引き続き同様の検証作業を継続し、国際協力分野におけ
る定量的な目標設定の問題性、欧米社会の価値規範に基づいた「計画」や「評価」が見落
としてきた対象者の視点やニーズ、従来の「質的」アプローチや評価手法が克服すべき課
題等を明らかにしていく。年度末には、その成果をプロジェクト報告書にまとめる予定で
ある。の捉え方を提示する。
09-36
代表
社会運動と新しい働き方に関する研究
尾形隆彰、メンバー
田川史朗、アラタン・チムゲ
- 57 -
㧝‫⎇ޟ‬ⓥߩ⚻ㆊ‫ో࡯ࡃࡦࡔ̖ޠ‬ຬߢ‫⑼ޔ‬ቇ⎇ⓥ⾌㧔ၮ⋚㧮㧕ߩ⎇ⓥ⺖㗴ߢ޽ࠆ‫ޔ‬ජ⪲࿾ၞ
ߦ߅ߌࠆ࿾ၞᝄ⥝ߦ߅ߌࠆᣂߒ޿น⢻ᕈ㊁⺞ᩏࠍⴕߞߚ‫ޕ‬ᶆ቟Ꮢ‫ޔ‬ⒷᲫ඙‫ޔ‬㡞ᎹᏒߩ㧟࿾
ၞࠍขࠅ਄ߍ‫࠻࡯ࠤࡦࠕޔ‬෸߮ࠗࡦ࠲ࡆࡘ࡯⺞ᩏࠍⴕ޿‫␠ޔ‬ળቇ⎇ⓥቶߩ‫ޟ‬㧞㧜㧜㧥ᐕᐲ
␠ળ⺞ᩏ⥄⠌ႎ๔ᦠ‫৻ߩߘߦޠ‬ㇱࠍ⚫੺ߔࠆ੍ቯߢ޽ࠆ‫ޕ‬
୘೎ߦߪ‫ޔ‬የᒻ߇࠲ࠗߦ߅ߌࠆᣣᧄੱߩዞᬺ⠪߿ࠞࡦࡏࠫࠕߦ߅ߌࠆᣣᧄੱ㧺㧳㧻ᵴേ
ኅߥߤ߆ࠄࠗࡦ࠲ࡆࡘ࡯⺞ᩏࠍⴕ޿‫ޔ‬ᣣᧄ࿖ౝࠍ㘧߮಴ߒߡᣂߒ޿௛߈ᣇࠍᮨ⚝ߔࠆੱ‫ޘ‬
ߩൕഭᗧ⼂ࠍតߞߚ‫ߚ߹ޕ‬੤ㅢ໧㗴ߦߟ޿ߡߪ‫↢ޟ‬ᵴ㆏〝‫ࠆߌ߅ߦޠ‬੐᡿ߩᷫዋߦߟߡߩ
␠ળቇ⊛⎇ⓥࠍⴕߞߡ޿ࠆ‫ޕ‬
↰Ꮉߪ‫ޔ‬㖸ᭉᵴേࠍߔࠆੱ‫⎇ߩޘ‬ⓥࠍ⪺૞ᮭߣߩ㑐ଥߢᢥ₂⎇ⓥߔࠆߣߣ߽ߦ‫ޔ‬ർᶏ㆏ߦ
߅޿ߡࠕࠗ࠿᳃ᣖ㖸ᭉߩ଻ሽ⊒ዷࠍߒߡ޿ࠆᵴേኅߦࠗࡦ࠲ࡆࡘ࡯ࠍⴕ޿ ‫⪺ޟޔ‬૞ᮭ‫ߣޠ‬
޿߁ㄭઍߩ᭎ᔨߩ㑐ଥࠍ⠨߃ࠆߚ߼ߩ৻ߟߩ⚛᧚ߣߔࠆߣ޿߁⥝๧޽ࠆ⎇ⓥࠍᆎ߼ߚ‫ޕ‬
ࠕ࡜࠲ࡦ࡮࠴ࡓࠥߪ‫ޔ‬ඳ჻⺰ᢥߩ૞ᚑߣߩ㑐ㅪߢ ‫⍾ޟޔ‬Ṽ‫ߩޠ‬ቯ⟵ࠍᢥ₂⎇ⓥߒ‫⥶ߚ߹ޔ‬
ⓨ౮⌀ࠍ૶ߞߚ⍾Ṽൻߩಽᨆࠍ⹜ߺߡ޿ࠆ‫ⷞߚߒ߁ߎޕ‬ὐ߆ࠄ‫✛ޔ‬ൻ㧺㧼㧻ߩᓎഀߣ㒢⇇
ࠍ໧޿⋥ߘ߁ߣߒߡ޿ࠆߩߢ޽ࠆ‫ޕ‬
㧞‫⎇ޟ‬ⓥߩᚑᨐ‫̖ޠ‬ජ⪲࿾ၞߩ࿾ၞᝄ⥝ߩ⎇ⓥߢߪ‫ޔ‬ⒷᲫ࿾ၞߦ߅ߌࠆ‫ޟ‬ᄛἮߒ ‫ޠ‬ᵴേ߇‫ޔ‬
ජ⪲ᄢ↢ߩᄖㇱ⠪߆ࠄߩࠕࠗ࠺ࠖࠕߢ޽ࠅߥ߇ࠄ㧠ᐕ߽⛮⛯ߐࠇ‫ޔ‬ᰴ╙ߦ࿾ၞߦቯ⌕ߒ‫ޔ‬
ߎ߁ߒߚ‫ޟ‬ජ⪲ㇺ᳃‫ߩࡦ࠙࠲࠼࠶ࡌߚࠇࠊ⸒ߣޠ‬૑᳃ߦᰴ╙ߦ࿾ၞ߳ߩᗲ⌕߇↢ߓᆎ߼ߚ
ߎߣ߇᣿ࠄ߆ߦߐࠇߚ‫ߚ߹ޕ‬㡞ᎹᏒ๟ㄝߦዷ㐿ߔࠆㇺᏒㇱ૑᳃ߩ‫ޠߒࠄ᥵⥢↰ޟ‬⒖૑ߩ߽
ߚࠄߔ߽ߩ߇㧘ᆎ߼ߡࠕࡦࠤ࡯࠻߿ࠗࡦ࠲ࡆࡘ࡯߆ࠄ᣿ࠄ߆ߦߐࠇ‫ޔ‬ජ⪲ߥࠄߢߪߩน⢻
ᕈ߇၂㑆⷗߃ߡ߈ߚ‫ޕ‬
୘೎࠹࡯ࡑߢߪ‫ޔ‬ડᬺ㚢࿷ຬએᄖߢᶏᄖߦ௛ߊᣣᧄੱߩᔃᖱ߇ዋߒߕߟ᣿ࠄ߆ߦߐࠇ‫ޔ‬
ࠕࠗ࠿㖸ᭉߩ⎇ⓥߢߪ‫ޔ‬㖸ᭉߩᣂߒ޿⪚⧘߇Ꮕ೎໧㗴ߣߪ೎ߦ޽ࠅᓧࠆ߆ߣ޿߁ⷞὐࠍᮨ
⚝ߒߡ޿ࠆ‫✛ޕ‬ൻ㧺㧳㧻ߩᗧ࿑ߖߑࠆ⚿ᨐߣ޿߁⊒⷗߽⥝๧޽ࠆ߽ߩߢ޽ࠆ‫ޕ‬
㧟‫᧪ޟ‬ᐕᐲߩᣇะᕈ‫ߩߣ⾌⎇⑼̖ޠ‬㑐ଥߢߩ⺞ᩏ⎇ⓥߪᒁ߈⛯߈ⴕࠊࠇࠆ‫ޔߚ߹ޕ‬ฦ⥄ߩ
⁛⥄࠹࡯ࡑߦߟ޿ߡ߽⛮⛯ߐࠇ‫ޔ‬㧞㧜㧝㧞ᐕᧃߦߪࡊࡠࠫࠚࠢ࠻ႎ๔ᦠߦ߹ߣ߼ࠆ੍ቯߢ
޽ࠆ‫ޕ‬
Ꮲ࿖࡮ੱ⒳࡮ࠫࠚࡦ࠳࡯ߦ㑐ߔࠆᲧセ⎇ⓥ
⎇ⓥ⚻ㆊ㧦ೋᐕᐲߩ੹ᐕᐲߪ‫ޔ‬ਥߣߒߡ⾗ᢱ෼㓸࡮੍஻⊛ႎ๔╬߇ⴕࠊࠇߚ‫ࠬ࡝ࠡࠗޕ‬Ꮲ
࿖ߦ߅ߌࠆ࡙࠳ࡗੱ໧㗴ߦ㑐ߔࠆ⾗ᢱ෼㓸‫ޔ‬ਛ᧲ߦ߅ߌࠆᅚᕈㆇേߩዷ㐿ࠍ߼ߋࠆผᢱ෼
㓸࡮ᢛℂ╬ߩ૞ᬺ߇ߥߐࠇߚ‫ޕ‬
⎇ⓥᚑᨐ㧦2009 ᐕ 11 ᦬㨪 2010 ᐕ 1 ᦬ߦ߆ߌߡᢙᐲߦࠊߚࠅ‫ޔ‬ਥߣߒߡඳ჻ᓟᦼ⺖⒟ߢ
⺰ᢥ૞ᚑࠍḰ஻ਛߩࡔࡦࡃ࡯㧔ᱞ↰␽⧷᳁‫ޔ‬ජઍፒᧂᄩ᳁㧕ߦࠃࠅ‫ࠬ࡝ࠡࠗޔ‬Ꮲ࿖ਅߦ߅
ߌࠆੱ⒳࡮ࠫࠚࡦ࠳࡯ࠍ߼ߋࠆ⾗ᢱ෼㓸࡮ಽᨆ⁁ᴫߦ㑐ߒႎ๔߇ߥߐࠇߚ‫ޕ‬2010 ᐕ 2 ᦬
ߦੱ␠⎇ਥ௅ߢ㐿௅ߐࠇߚ㖧࿖ᤋ↹‫ޟ‬ᄖᴱ‫ߩࡐࡦࠪޠ‬ㆇ༡࡮⸛⼏ߦ‫ޔ‬Ⓧᭂ⊛ߦෳടߒߚ‫ޕ‬
੹ᓟߩ⸘↹㧦2 ᐕ⋡ߣߥࠆ 2010 ᐕᐲߪ‫ޔ‬㒮↢ߛߌߢߥߊ‫ޔ‬ᢎຬࡔࡦࡃ࡯߽ࠃࠅⓍᭂ⊛ߦ
- 58 -
参加する形で研究会、意見交流の機会を持つことを計画している 。その成果を最終的には、
論集の形で刊行していきたい。
09-38
近代ヨーロッパにおける地域の再編成と社会秩序
1)参加メンバー
責任者:小沢弘明
分担者:栗原久定(人社研)、松浦真衣子(社文研 )
、鹿住大助(社文研、2009 年 10 月以
降普遍教育センター特任助教 )、崎山直樹(人文研特任教員 )、姉川雄大(普遍教育セン
ター特任教員)、中原由莉耶(前期課程 2 年次)、綿貫ゆり(前期課程 1 年次)
2)研究過程
プロジェクト研究参加者それぞれの専門研究分野に沿うかたちで、近代ヨーロッパの地
域的再編成と社会秩序の相互関係について検討した。各自の研究対象地域の文書館におけ
る調査、史資料の収集を実施し、研究状況を研究会の場で議論した。
調査研究:
栗原久定「第一次世界大戦中の社会主義者の戦後構想をめぐる議論」
松浦真衣子「アンドロス島の啓蒙知識人カイリスの教育活動」
中原由莉耶「赤いウィーン期における労働者に対する教育活動」
綿貫ゆり「ニューヨークのイタリア系女性移民労働者の労働と生活」
成果報告:
上記の各研究テーマについて、史資料の分析、調査を進めるとともに、それぞれの史学
史において検討されている論点を比較し、共通点と差異を確認した。また参加メンバー内
の研究会の場にて、各自の帝国論、国民国家論、地域統合論の資料整理などの研究状況を
把握し、その問題点について相互に指摘した。
3)来年度の方向性
来年度は、本年度の個別研究を通じて明らかになった課題や問題点を整理し、時期を限
定しつつ、社会変動と地域の再編の関係を分析し、研究課題達成に向けて引き続き活動し
ていきたい。また、本年度も研究諸地域での調査、史資料収集作業の成果を発表する研究
会を予定している。
09-39 近代日本政治思想史におけるドイツ観念論政治思想の持つ
意義についての研究
(1 )「研究課題」について
日本におけるドイツ観念論の影響は、戦前、特に明治後期から大正の初期に於いて強いも
- 59 -
のであったとされている。しかしながら、その内実についての検討はあまり本格的になさ
れていない。本研究では考察を加える対象として、西田幾多郎や田辺元といった人々に代
表される京都学派の思想家と、南原繁や三谷隆正といったキリスト教無教会派の人々のド
イツ観念論政治思想解釈に焦点をあて、ドイツ観念論政治思想解釈を行う際の両者の共通
点と同時にその相違点、特にその歴史観および国家観をめぐる強調点の違いとその結果と
してもたらされる論理的帰結と政治的態度の違いに焦点を合わせる。
(2 )「研究の経過」について
昨年八月にドイツ連邦共和国に赴き、ハイデルベルク大学の日本思想の研究者ヴォルフ
ガンク・ザイフェルト教授を訪問し、貴重な助言をいただくと同時に、意見交換を行った。
そしてドイツ訪問の際にはハイデルベルク大学図書館及びバイエルン州立図書館を利用
し、文献資料の調査を行った。
(3 )
「研究の成果」について
研究の成果としては、日本の政治学に於ける政治思想研究の先駆者ともいえる人物であ
り、戦後教育改革にも携わった南原繁のカント・フィヒテ研究に対して、また日本に於け
るフィヒテ政治思想の受容に対して、特にそのナショナリズム思想の受容に関する研究の
進展を図ることが出来た。南原繁のカント・フィヒテ研究に対する研究報告に対してはド
イツからの帰国後日本思想史の研究者の研究会である「思想史の会」において、そして千
葉大学大学院人文社会科学研究科全体報告会で報告を行った。また日本に於けるフィヒテ
政治思想の受容をそのナショナリズム思想の受容の観点から分析した論文を完成させた。
またドイツ観念論の思想家フィヒテの政治思想の重要な二著作「愛国主義とそれに反する
もの」『
( 千葉大学人文社会科学研究』第 19 号に掲載)と「マキャベリ論」(同紀要第 20
号に掲載)の翻訳を行った。
(4 )「来年度の方向性」について
南原繁といった個々の思想家、特に無教会派の社会科学者におけるドイツ観念論受容に関
しては一定の成果を上げることができたが、研究の範囲がかなり広範囲に及ぶため、ドイ
ツ観念論政治思想受容の日本における全体像を把握することは時間的な制約もあり、困難
であった。これについては、何らかの方法論上の視座を要請するように思われるので、統
一的にドイツ観念論の受容過程を俯瞰する視座の設定とそれに基づく研究の進展を来年度
の方向性として考えている。
09-40
食糧需要の変化と経済発展
研究代表者:天野昌功、参加者:稲葉弘道、奥本佳伸、吉永耕介
研究課題と経過
一人当たり所得の上昇であらわされる経済発展に伴い、各種食糧の需要の伸長を、日本
- 60 -
の県別、あるいは世界の国別に調査し、法則性を探求して、地域に適した農業政策(租税
・補助金政策、飼料・肥料開発政策)を検討することが主な目的である。そのために、地
域的横断分析のための、回帰分析と、通時的分析のための時系列分析の習得を行って来、
研究会、資料の交換を行ってきた。
天野は「In Search of the Missing Equations」(未公刊)という論文を作成し、戦後日本・
英国・米国の経済成長とインフレーションの原因を、それぞれの国内の(農業を含む)産業
構造の変化、労働市場のひっ迫度、政府の財政状況、輸出・輸入比等で説明することを試
みた。
稲葉は「日本農業の2009センサス分析 」(未公刊)において日本農業の構造変化の
原因と、適切な農業政策について考察した。
奥本は「季節調整プログラム:センサス局法X
12
(千葉大学経済研究、第24巻,2010,pp.99
ARIMAの第3版について」
117)を作成し、月次・4
半期時系列分析において重要な役割を演ずる季節調整法の新しい方法について検討を加え
た。
吉永は目下本学人社研後期課程に在籍し、食糧需要変化の予測について、時系列分析と
回帰分析の両面から研究を行っている。
今後の研究方向
各参加者の方法と主題は共通性があるとはいえ、より一層のまとまりを追求するため、
研究会,論文の交換を通じて、意見のやり取り、情報の交換が必要であると考えている。
時系列分析は汎用性が高いので、適当な文献を指定して、参加者全員が読み進むことも
重要であろう。
09-41
心理生理健康教育論
「研究メンバー」
「研究課題」
代表
長根 光男
メンバー
菅 理江(埼玉医科大学生理学)
大学院生
在籍者なし
ストレス・生体リズムと健康教育
「研究の経過」
・健康教育に関わる諸問題を討論した。
・生体リズムのデータを得るため ,
埼玉医科大学生理学教室で生化学的な実験をした 。
「研究の成果」
学会誌に研究成果を発表した。
・Journal of Circadian Rhythms 2009, 7:10
「A possible connection between psychosomatic symptoms and daily rhythmicity
in growth hormone secretion in healthy Japanese students」
「来年度の方向性」
唾液腺分泌ホルモン分析のみならず,生理心理学的指標も取り入れ,多面的に研究を
進めていきたい。
- 61 -
以下のプロジェクトは報告集を刊行して活動を終了したため、これをもって本年度の活動
報告に代える。
2009(平成21)年度
報告集
年度
番号
番号
刊行プロジェクト研究報告書
テーマ
代表者
教員
社文研・人社
研後期課程大
学院生
128
09-02
土器型式論の実践的研究
岡本東三
柳澤清一
長山明弘,石橋
茂登,岩城克洋
182
09-08
小学校算数科と中学校数学科の指導の連続性に関す
松尾七重
る研究
183
09-09
ゲルマン民族の文化遺産
小倉美知子
宗宮好和,石
海田皓介
井正人
185
09-10
犯罪・修復・責任
嶋津格
松村良之,後
長谷川みゆき,
藤弘子,金原
恭子,高橋久
古澤美映
一郎,田島正
樹
200
09-12
アジア太平洋地域の多様性と協力可能性の検証
石戸光
斉海山
204
09-14
日中医療法及び民事法について諸問題の比較研究
植木哲
呉哲,魏倩
206
09-16
地方自治体における再生可能エネルギー政策の検討
倉阪秀史
馬上丈司
207
09-17
マイノリティーの言語実践と社会行動 ― 文化・越
境・歴史
土田知則
水上藤悦,大
峰真理,鴻野
南鉄心,李文
哲,朴銀姫,栃
わか菜
井裕美,南雲大
悟
小賀野昌一
石田瞳,西向勇
気子
209
09-18
医療と法
植木哲
210
09-19
日本社会における「家」と「家族」の位相
米村千代
金澤佳子
211
09-20
日本語とそれをとりまく言葉たち(2)
神戸和昭
黄成湘,申宗泰
214
09-22
世間間交流を通じた相互扶助活動の活性化に関する
廣井良典
黒澤祐介
実証的研究
220
09-26
記録史料に関する総合的研究Ⅵ
菅原憲二
佐藤博信,宮
崎隆次,坂本
222
09-27
途上国における開発、人間、地域文化
武井秀夫
佐藤敦,那木
拉,ラジブ・シ
ュレスタ
223
09-28
ケイパビリティ・アプローチの学史的研究
安孫子誠男
小笠原春菜
224
09-29
ワークフェア改革とフレキシキュリティ・モデル
安孫子誠男
佐藤健太郎,木
村典弘
226
09-31
北東アジア近代移行期における社会変容(その2)
山田賢
228
09-33
接触場面の変容と言語管理
村岡英裕
忠久
安田浩
福田美波,高木
晋一郎,藤方博
之
陳燕燕,高口康
太
菊池浩平,金子
信子,王冰菁,
今千春,楊昉
- 62 -
⊒ⴕ⠪ ජ⪲ᄢቇᄢቇ㒮ੱᢥ␠ળ⑼ቇ⎇ⓥ⑼
人社研
2008(H20)年度後半期社会文化及び人文社会科学研究科学位記伝達式
目次
研究科長からの挨拶
人文社会科学研究科長
石田 憲
今日、大学院の役割は大きく変わろうとしている。これまで研究者を養成することが
主たる任務と考えられてきた一方で、より広範な人たちを対象とする高等教育の場が要
請されるようになってきた。また、高度な職業人教育などが視野に入ってくるだけでな
く、国際的交流の拡大も喫緊の課題となってきている。本研究科では、大学院GP、英
語プログラムという一連の新しい試みを始め、こうした多様な社会的求めに応じるよう
努力している。
しかし、大学院が単なる学部の延長でないことは明らかである。新たな試みの場合
も、専門性を維持し、高度な研究水準の更なる発展を期している点では、これまでの人
社研の歩みと本質的に異なるものではない。教員と院生の関係も、学問を通じた信頼に
基づくものであることに変わりはない。とりわけ、学部も卒業した責任ある一個人とし
て、研究の一端に触れようと入ってきた院生は、その本務を遂げるべく精進して欲しい
というのが、教員の切なる願いである。
人社研は、多岐の分野にわたる優秀な教員を擁していることもあり、院生は、専門に
ついてより深い研究を進めていくと同時に、様々な学問領域に触れていく貴重な機会と
して授業を活用することができよう。昨今は早期の論文提出が求められるようになって
はいるが、広がりのある知的関心こそ、大学院が最も喚起すべきものと考えられる。専
門性と多様性を兼ね備え、自らの思考を高めていくことこそ、その後いかなる針路へ向
かうとしても、貴重な財産となっていくはずである。
2
2008(H20)年度後半期学位授与式および学位記伝達式
2009年3月26日、千葉県文化会館において
学位授与式が行われ、人文社会科学研究科
として、初めて、博士後期課程修了生を送
り出しました。
同日、人文社会科学系総合研究棟マルチ
メ デ ィ ア 講 義 室 に お い て、学 位 記 伝 達 式
(右写真)が行われ、三宅明正研究科長から
1人1人に修了証書が手渡されました。社会
文化科学研究科修了により6名の方が,論文
提出により2名の方が、人文社会科学研究科
後期課程修了により5名の方が学位(博士)
を取得されました。人文社会科学研究科博
士前期課程修了により51名の方が学位(修
士)を取得されました。
2008年度後半期社会文化科学研究科修了者(2009年3月)
氏名
博士論文題名
取得学位
韓
葵花
日中韓自動車部門の企業間関係の比較
博士(経済学)
楊
明
中国語の結果構文における動補構造の研究
博士(文学)
黒田加奈子
パドヴァ・コムーネのパラッツオ・デッラ・ラジョーネの壁面装飾研究
― 中世末期イタリア都市国家の公共建築空間の装飾に見る国家像―
博士(文学)
渡部
都市の自己革新と文化-一つの都市再生論として-
博士(学術)
岩佐光広
生の型、死の構え
イオシックス再考
博士(学術)
田端克至
国際通貨制度と資本取引の役割
薫
ラオス低地農村部における終末期の民族誌からのバ
博士(経済学)
2008年度後半期社会文化科学研究科論文提出による学位取得者(2009年3月)
氏名
長崎
郁
上村雄彦
博士論文題名
取得学位
コリマ・ユカギール語の記述研究―形態論を中心に―
博士(文学)
持続可能な福祉社会に向けたグローバル・ガヴァナンス―グローバ
ル・タックスの可能性を中心に―
博士(学術)
2008年度後半期人文社会科学研究科後期課程修了者(2009年3月)
氏名
博士論文題名
取得学位
犬塚康博
20世紀日本の博物館に関する研究
博士(文学)
王
現代中国における新中間層の形成とその性質―中間管理者層と労働者層 博士(経済学)
との比較に注目して―
維婷
藤井保紀
暖簾の会計処理が示す企業会計の方向性
博士(経営学)
牧野
柴田練三郎・剣豪小説論―眠狂四郎を中心に―
博士(文学)
廖
悠
郁雯
日本語名詞の格形式と中国語介詞構造との対照的研究―デ格を中心とし 博士(文学)
て―
3
人文社会科学研究科博士前期課程学位(修士)取得者(2009年3月)
許
崔
東花
鈴木
タンテイミビン
冨田
安子
ナレンダルクマール
長谷川
村山
健太
李
相沢
浮谷
藤原
健太郎
松下
亜由子
尹
鳥居
裕史
深沢
雄介
岩根
広成
加藤
壮一郎
ドーホアンタイ
宮島
英司
山口
麻果
呉
亘
裕川
國民
一史
祐毅
相国
高木 晋一郎
佳澄
平
千尋
進之介
武蔵
義弘
伊藤
佳世子
栗原
久定
河内山
吉野
聡子
川口
知加
木村
真梨子
薛
グリニサアブドレヒミ
宮本
洋平
飯田
奈津子
加納
圭介
河合
文
金
今野
圭
嶋村
藍
正田
仁宏
田川
史朗
藤代
幸那
山下
真衣
吉沢
文武
児玉
良太
黄
治
關根
利恵
宮田
秀美
李
宏
文
傑
成哲
4
朝子
華
2009(H21)年度前半期新規科目担当者
2009年度前半期の人文社会科学研究科新規科目担当者は以下の通りです。
課程
専攻
研究教育分野
職名
氏名
科目名
博士前期課程 地域文化形成 記録情報
准教授
大原祐治
日本近代文学資料論、日本近代文学
資料論演習
博士前期課程 公共研究
准教授
児玉香菜子
ユーラシア社会文化論、ユーラシア
社会文化論演習
教授
ステファンヴント 日独比較文化論、日独比較文化論演
共生社会基盤
博士前期課程 総合文化研究 比較文化
習
博士後期課程 公共研究
公共哲学
准教授
内山直樹
比較価値論
博士後期課程 公共研究
公共哲学
准教授
山本芳久
比較宗教哲学
博士後期課程 社会科学研究 経済学・経営学 准教授
各務和彦
ベイズ統計学
博士後期課程 社会科学研究 経済学・経営学 教授
佐藤栄作
マーケティング・サイエンス特論
博士後期課程 文化科学研究 文化情報
准教授
岡部嘉幸
日本語構造分析論
博士後期課程 文化科学研究 文化情報
教授
竹内比呂也
文化情報制度論
2009(H21)年度大学院新規特任教員
2009年4月1日付で大学院教育支援室に特任教員1名と大学院地球福祉研究センターに特任教員1名が着任しま
した。以下、それぞれ、1)最終学歴 2 )研究テーマ 3)主要業績(3点以内) 4)コメントとなっています。
吉永明弘(よしなが・あきひろ)特任教員
1) 2006年 千葉大学大学院社会文化科学研究科修了 博士(学術)
2) 環境倫理学、公共哲学
3)・「「環境倫理学」から「環境保全の公共哲学」へ--アンドリュー・ライトの諸論を導きの糸に」、
『公共研究』第5巻第2号、2008年9月、118頁-160頁(第2回社会倫理研究奨励賞受賞)。
・「人間主義地理学は環境論にいかに寄与しうるか」『公共研究』第4巻第1号、2007年6月、9頁-36頁。
・「環境保全の公共哲学」、博士論文、千葉大学大学院社会文化科学研究科、2006年。
4)新しい環境で,多くの刺激を受けたいと考えております。
一ノ瀬佳也(いちのせ・よしや)特任教員
1)2004年 千葉大学大学院人文社会科学研究科修了 博士(法学)
2) これまでの政治思想史は、17世紀の社会契約論を中心として論じられてきた。そのため、原子論的な個人
主義を前提としてながら、「自然状態」のカオスから国家を人為的に構築することが考えられてきた。
これに対して、18世紀のスコットランド啓蒙哲学の理論においては、諸個人が係する「社会性」(sociality)
に基づいて新たな理論が提起されていたのである。彼らの理論においては、様々なルールの存在を前提
として自生的に社会が形成されてくる。国家による一元的な統合性よりも「社会的多元性」(social diversity)
が重視された。このような自生的な社会形成において、「公」と「私」の観念の境界は柔軟性をもつことに
なる。これらについての理論的な検討を行なっている。
3)・「アダム・スミスと道徳哲学と政治論――フランシス・ハチスンを媒介として」、
『公共研究』第2巻第2号、2005年9月、177頁-237頁。
・「アダム・スミスにおける『政治』と『経済』――『道徳ー政治経済』の理論」、博士論文、千葉大学
大学院社会文化科学研究科、2004年。
・「ジェイムズ・ステュアートの『政治経済』の理論 -『市場と国家』のありかたについて-」、
千葉大学大学院社会文化科学研究科研究プロジェクト報告書第73集『市場と国家、そして市民社会』、
2004年2月、1頁-25頁。
4)地域に開かれた大学づくりを目指し、学問や大学の新たな可能性について追及していく所存であります。
5
ੱᢥ␠ળ⑼ቇ⎇ⓥ⑼
ᣂⷙ੐ോ⵬૒ຬ
2009ᐕ5᦬1ᣣઃߢᣂⷙߦ੐ോ⵬૒ຬ߇ੱᢥ␠ળ
⑼ቇ⎇ⓥ⑼ߦ㈩⟎ߐࠇ߹ߒߚ‫ޔ‬
ᚽᧁ㤗㉿ᄹ㧔ߐ޿߈࡮߹ࠅߥ੐ോ⵬૒ຬ
2009㧔H21ᐕᐲ
⑼ቇ⎇ⓥ⾌ᣂⷙࡊࡠࠫࠚࠢ࠻
2009ᐕᐲߩᣂⷙណᛯߪએਅߩㅢࠅߢߔ‫ޕ‬
1ઍ⴫⠪ฬ
22009ᐕᐲ੍▚㗵㧔න૏ߪ౞‫ޕ‬᜝ᒐౝߪ㑆ធ⚻⾌
ࠍౝᢙߢ␜ߔ‫ޕ‬
ኾછᢎຬ
ၮ⋚⎇ⓥ
C৻⥸
‫ޟ‬ᖱႎㅢାᛛⴚߩㅴዷߣ଻⼔ቴ૕ߣߒ
ߡߩᖱႎ⽷ߩ޽ࠅᣇ‫ޠ‬
1⍹੗ᔀ຦ᢎ᝼
21,560,000㧔360,000)
ၮ⋚⎇ⓥ
C৻⥸
‫ޟ‬ㄭ਎ࠕࠗ࡞࡜ࡦ࠼࡮ࠫࡖࠦࡃࠗ࠻ߦ
ࠃࠆⅣᄢ⷏ᵗ੐ᬺ✂ߩᒻᚑߣዷ㐿‫ޠ‬
1ᄢፄ⌀ℂಎᢎ᝼
21,1700000㧔270,000)
ၮ⋚⎇ⓥ
C৻⥸
‫ޟ‬ฎઍ࡮ਛ਎ߦ߅ߌࠆ㧨ᱞ㧪ߩᢥቇ⴫
⃻ߣᱧผ࡮વᛚߣߩㅪ㑐ߦߟ޿ߡߩ✚
วតⓥ‫ޠ‬
1ਭ଻ ാഥᢎ
2910,000㧔210,000
ၮ⋚⎇ⓥ
C৻⥸ ⢻േ⊛ⷰኤ߇ⷞⷡᖱႎಣℂߩᤨ㑆⊛․ᕈ
ߦ෸߷ߔലᨐߦߟ޿ߡߩᔃℂ‛ℂቇ⊛ᬌ⸛
৻Ꮉ ⺈ᢥቇㇱಎᢎ᝼
⧯ᚻ⎇ⓥ
B 20਎♿ࡠࠪࠕᢥቇߣᢥൻผߩ⋧㑐ᕈߦ㑐ߔࠆ
ᣂࡄ࡜࠳ࠗࡓ
㡨㊁ࠊ߆⩿ᢥቇㇱಎᢎ᝼
⧯ᚻ⎇ⓥ
B ᣣᧄ⺆ቇ⠌⠪ߩ⚳ഥ⹖ߩ૶↪ߦ㑐ߔࠆ✚ว
⎇ⓥ㧙‫ࠍ↪૶ߩޠߨࠃޟޠߨޟޠࠃޟ‬ਛᔃߦ
㜞 ᳃ቯᢥቇㇱಎᢎ᝼
ၮ⋚⎇ⓥ
B৻⥸ ᄖㇳ࿅૕߽฽߼ߚല₸⊛ߥ⥄ᴦ૕⚻༡
ߩߚ߼ߩ࿾ᣇ౏ળ⸘ᡷ㕟ߣ᳿▚ᢙ୯ᵴ↪ᣇᴺߩ⎇ⓥ
㧔ᄢႦᚑ↵ᴺ⚻ቇㇱᢎ᝼
ၮ⋚⎇ⓥ
C৻⥸ ࿾ᣇ⥄ᴦ૕ߦ߅ߌࠆ⥄ὼࠛࡀ࡞ࠡ࡯ዉ౉
ߩ⃻ᴫߣน⢻ᕈߩቯ㊂⊛ᛠី⎇ⓥ
ୖ㒋⑲ผᴺ⚻ቇㇱᢎ᝼
ၮ⋚⎇ⓥ
C৻⥸ ࠕ࡞࠻ࠫ࠙ࠬߩ᡽ᴦᕁᗐߣ16਎♿ߦ
߅ߌࠆ᡽ᴦ᭎ᔨߩᄌኈߦߟ޿ߡߩ⠨ኤ
㑐⼱ ᣹ᴺ⚻ቇㇱಎᢎ᝼
ၮ⋚⎇ⓥ
C৻⥸ ᤨ♽೉ࠕࡊࡠ࡯࠴ߦࠃࠆ⚻ᷣᩰᏅߩ⸘᷹
⷏ၛ᥍ਭᴺ⚻ቇㇱಎᢎ᝼
ၮ⋚⎇ⓥ
C৻⥸ ᚢ೨ᣣᧄߦ߅ߌࠆዊㄘߣᎿ႐ഭ௛⠪ߩ
ዞᬺᘒᐲ㧦❱‛ᬺߩᅚᕈഭ௛⠪ߩ੐଀ࠍਛᔃߦ
⩆ጊᱜᶈᴺ⚻ቇㇱಎᢎ᝼
ၮ⋚⎇ⓥ
C৻⥸ ဋⴧ໧㗴ߩℂ⺰⊛ⓥ᣿ߣࠬࡍ࡯ࠬ㈩ಽ
ᦨㆡൻ໧㗴߳ߩᔕ↪
㕍ጊ⠹ᴦᴺ⚻ቇㇱಎᢎ᝼
⧯ᚻ⎇ⓥ
Bᐓᷤߩ࿖㓙ᴺⷙ೙ߦ߅ߌࠆ‫ޟ‬ቴⷰᴺ‫ߣޠ‬
‫ޟ‬ਥⷰᴺ‫ߩޠ‬ੑర⊛ⷙᓞ᭴ㅧ
⮮Ỉ Ꭿᴺ⚻ቇㇱಎᢎ᝼
⧯ᚻ⎇ⓥ
B ᴺᑨߦ߅ߌࠆਥᒛ┙⸽
ࠕ࠼ࡧࠜࠞࠪ࡯ߩ
ᛛⴚߣ⸽᜚ᴺ--ߘߩℂ⺰⊛⠨ኤ
╣ୖብ♿ᴺ⚻ቇㇱಎᢎ᝼
ၮ⋚⎇ⓥ
C৻⥸ ࡛࡯ࡠ࠶ࡄߦ߅ߌࠆ᳃ᴺᡷᱜ૞ᬺߣ
ߘߩᣣᧄ᳃ᴺ߳ߩᓇ㗀
ඨ↰ศାᴺ⚻ቇㇱᢎ᝼
ୃੌ↢෸߮ඳ჻ᓟᦼ⺖⒟ᄢቇ㒮↢ߩฃ⾨
ੱᢥ␠ળ⑼ቇ⎇ⓥ⑼࡮␠ળᢥൻ⑼ቇ⎇ⓥ⑼
ศ᳗᣿ᒄ
╙㧞࿁␠ળ୶ℂ⎇ⓥᅑബ⾨‫ޔ‬2009ᐕ2᦬
㧔ᧄ⎇ⓥ⑼ᢎ⢒ᡰេቶ․છᢎຬ‫ޔ‬2006ᐕ9᦬
␠ળᢥൻ⑼ቇ⎇ⓥ⑼ୃੌ‫ޔ‬ඳ჻㧔ቇⴚ㧕㧕
౗ᜂᢎຬ
ၮ⋚⎇ⓥ
B৻⥸ ࿷ᣣࡈࠖ࡝ࡇࡦੱߩഭ௛࡮ᅚ
ᕈൻ࡮Ꮢ᳃ᮭ㧙ࡄࡉ࡝࠶ࠢੱ㘃ቇߣᏒ᳃␠ળߩน
⢻ᕈ㧔㋈ᧁિᨑᢥቇㇱᢎ᝼
ၮ⋚⎇ⓥ
C৻⥸ ࠕࡦ࠻࠾ࠝ࡮ࡈࠚ࠺࡝࡯ࠡߩᓂ
ೞ㧙15 ਎♿ ࠪࠛ࠽ ߦ߅ ߌࠆ ࠼࠽࠹ ࠶ ࡠ⧓ⴚ ߩฃ
ኈ㧙㧔਄᧛ᷡ㓶ᢥቇㇱಎᢎ᝼
ၮ⋚⎇ⓥ
C৻⥸ ⺒⚻㆏ߩᓳర⊛⎇ⓥ㧙ਛ਎ߦ߅
ߌࠆቬᢎ࡮⧓⢻࡮ᢥቇߩ㑐ଥࠍⷞᐳߣߒߡ㧙
㧔ᩊ ૫਎ਫᢥቇㇱಎᢎ᝼
ၮ⋚⎇ⓥ
C৻⥸ ࡞ࡀࠨࡦࠬᦼࠗࡦࠣ࡜ࡦ࠼ߦ߅
ߌࠆᢥቇߣ಴ ߩ⎇ⓥ㧔◉ፒ ታᢥቇㇱಎᢎ᝼
ၮ⋚⎇ⓥ
C৻⥸ ᣂ⥄↱ਥ⟵߳ߩᛶ᛫ㆇേߩᢥൻ
⊛૏⋧㧦ࠣࡠ࡯ࡃ࡞࡮ࠫࡖࠬ࠹ࠖࠬㆇേߣ੍␜⊛
᡽ᴦ
ằ⼱ ᦸᢥቇㇱಎᢎ᝼
ศ⦟ᥓሶ
╙㧞࿁‫ࠍ᧪ᧂޟ‬⢒ߡࠆሶ⢒ߡࡊࡠࠫࠚࠢ࠻‫ޠ‬
ᅚᕈ⎇ⓥ⠪ߩᡰេ‫ޔ‬2009ᐕ2᦬
㧔ᧄ⎇ⓥ⑼ඳ჻ᓟᦼ⺖⒟ᄢቇ㒮↢㧕
人文社会科学研究科所属教員
(兼担教員を含む)による出版物
柳澤清一著
『北方考古学の新地平-北海道島・環オホーツク海域に
おける編年体系の見直し- 』、六一書房 、2008年8月
先史考古学の方法論を
基礎として、10年余りに
わたって積み重ねた北方
考古学に関する論文12篇
と、2007 年 月 7 月 か ら
2008年1月ま でに書 き下
ろした5本の論文を一書
にまとめる。土器個体を
地点、層位、遺跡、地域
を単位として型式学的に
細 か く 分 析 し、Ma-b・
B-Tm 火山灰を「鍵」層
として用いながら、本州島北部 から北東アジアを
視野に入れる環オホーツク海域において、通説を
逆転させた新しい編年体系を提案。終章では、この
編年案をもとにして、北方史上に著名な阿倍比羅夫
の北征に係わる「粛慎」とは、考古学上の「十和田
式文化」を担う人々に他ならない、という仮説を
導いた。
<目次>
第1章 北方編年体系の疑問点を探る
第2章 道東・道北を対比した広域編年の試案
第3章 道東における遺跡編年案の見直し
第4章 トビニタイ・カリカリウス土器群と擦紋
末期土器の編年
第5章 道東における貼付紋系土器編年の検討
終章 環オホーツク海域編年への展望
中川裕監修・月田尚美他著
『ニューエクプスレス・スペシャル 日本語の隣人
たち』、白水社、2009年6月
日本語を取り巻く地域で話され
るいろいろな言語を取り
上 げ、語 学 入 門 書 の 形 式 で、
その発音や文法のエッセンスを
紹 介 し よ う と い う 試 み の 書。
収録した言語は日本に地理的に
近 い 順 か ら、セ デ ッ ク 語(台
湾 )、ニ ヴ フ 語(サ ハ リ ン )、
ホ ジ ェ ン 語(黒 竜 江 沿 岸 )、
イテリメン語(カムチャッカ半
島 )、サ ハ 語(サ ハ 共 和 国 )、
ユカギール語(コリマ川沿岸)、
エ ス キ モ ー 語(チ ュ コ ト 半 島・セ ン ト ロ ー レ ン ス
島)、ハワイ語(ハワイ諸島)の8つ。サハ語を除いて
はいわゆる「消滅の危機に瀕した言語」であり、一般
の語学書で取り上げられる可能性はまず無いといって
よいものばかりである。白水社という語学書の大手が
よく出したものだと思う。
本書の特徴は何といっても、これらの言語を現地で
直接記録してきたフィールドワーカーたちの記述言語
学的成果に基づくものであり、それぞれの言語の音声
をCDですべて聞くことができるというところにあ
る。専門の言語学者でも、このような少数言語の音声
を一度に聞く機会はめったに無いといってよい。ま
た、これらの言語は系統論的にも類型論的にも非常に
バラエティに富んでおり、日本語というものがこうし
たさまざまな言語に囲まれた地理的環境で成立してき
たのだということを知ることは、日本の歴史・文化・
言語に興味を持つ人々にとって、非常に重要なことで
あろう。それがこのような本を企画した目的である。
ちなみに、本書の著者8名のうち4名―ニヴフ語・丹
菊逸治、ホジェン語・李林静、イテリメン語・小野智
香子、ユカギール語・長崎郁の各氏―は、千葉大社文
研の修了生である。社文研のユニークさを世間に知ら
しめる好材料として、大いに喧伝したいと思う。な
お、私の専門のアイヌ語は日本語の一番近くで話され
てきた言語だが、すでにエクスプレスシリーズでも刊
行されている「メジャーな」言語なので、本書では取
り上げていない。
佐藤博信・松本一夫・荒川善夫共編書
『中世下野の権力と社会』、岩田書院
2009年5月。
この五月に佐藤博信・松本一夫・荒川善夫の三名
の共編書で『中世下野の権力と社会』〈岩田書院〉
を出版することが出来た。A5判で456頁・上製本・
カバー装である。本書は、下野、現在の栃木県の中
世の歴史を歴史考古から政治・宗教・文化の諸側面
から検討した論文集である。執筆者十四人は全員戦
後生まれで大学の教員・高校の教員・小学校の教
員・市 役 所 の職 員・文 書館 員・博物 館員・大 学院
生・僧侶・自営業など多種に及ぶ。そのなかには本
学本研究科博士後期課程の石橋一展君と本学文学部
史学科の卒業生久保賢司君が含まれている。栃木県
でこうした中世史に関する論文集が編集されたこと
は初めてであり、今後の研究の指針となりうると確
信している。
7
高橋典嗣・吉川真・多田隆治・中村昭子・古宇田 亮一
「小惑星によるハザード・小惑星から地球を護る」
『ASTEROID』Vol.18(1)、2009年1月。
高橋典嗣「宇宙科学・地球科学分野における科学 体験
活動の意義と実践」、『人文社会科学研究』 第18号、
2009年3月。
山崎良雄・高橋典嗣・安藤康行「地球探検隊の試み ~
富士山~」、『千葉大学教育学部研究紀要』第57号、
2009年3月。
修了生による出版物
人文社会科学研究科・社会文化科学研究科
ザヨンツ・マウゴジャータ (Malgorzata Zajac)
『千島アイヌの軌跡』、草風館、2009年4月
本書はかつて千島列島に居住し、日露両国の政治
の狭間に置かれていた千島アイヌの運命をたどるも
のである。時期的には一八世紀初年に千島アイヌが
ロシア人と接触してから一九四五(昭和二〇)年に
北海道へ再移住させられるまでの期間、特に、一八
七五(明治八)年以降の時期に重点を置いて扱う。
千島アイヌの運命の問題を取り上げるために日露
英波語資料、文献と新聞記事を使い、聞き取り調査
を行った。それによって彼らの歴史におけるいくつ
かの空白部分を埋めることができた。結論として、
彼らの歴史にはロシアと日本の両国の都合で実施さ
れた同化政策が重なり合っており、彼らは日露両国
の政治の犠牲者となったと言っても過言ではない。
現在、千島アイヌの血を引く人があちこちに暮らし
ていたとしても、固有の言語、文化を持つ民族とし
ては消滅しているということは否定できない事実で
ある。
メディア・報道
<新聞>
高橋典嗣「宇宙の人工物は大半はごみ」、『読売新聞』
2009年2月13日夕刊
高橋典嗣「小惑星また衝突」、『東京新聞』
2009年5月12日朝刊
2009(H21)年度前半期
全体研究会のお知らせ
2009年9月29日(火)と30日(水)の2日間に
わたって開催されます。プログラム等詳細は後日、
人社研ホームページをご覧ください。
2009年1~6月
博士後期課程大学院生の研究業績
人社研ホームページ
http://www.shd.chiba-u.ac.jp/~ghss/
著書・論文
山 崎 良 雄・高 橋 典 嗣(監 修 )『地 球 の し く み 大 達
人』集英社、2009年1月
2009(H21)年度紀要
『人文社会科学研究』刊行予定
『人文社会科学研究』第19号の刊行は9月末を予定
しています。
『人文社会科学研究』第20号について
高橋典嗣・坪田幸政・山崎良雄(編著)『新版・ 環
境教育実践集』、アプリコット、2009年5月
『人文社会科学研究』第20号の募集は12月上旬を
予定しています。「刊行予定」、「投稿規定」、
「スタイルガイド」等は人社研ホームページ
(http://www.shd.chiba-u.ac.jp/~ghss/activity/
students.html) をご覧ください。
発行者
8
千葉大学大学院人文社会科学研究科
発行日 2009年9月11日
Phone/fax 043-290-3574
[email protected]
⊒ⴕ⠪ ජ⪲ᄢቇᄢቇ㒮ੱᢥ␠ળ⑼ቇ⎇ⓥ⑼
人社研
2009(H21)年度前半期博士学位取得
(社会文化科学研究科及び人文社会科学研究科)
目次
転換期にむけて
人文社会科学研究科長
石田 憲
本年度で大学院GPが終了し、来年度には博士前期課程の英語プログラムが開始され
るという転機を人文社会科学研究科は迎えようとしている。
前者の終了は、これまで提供してきたRAや海外派遣事業の縮小を意味しており、この3
年間にこれらの制度を享受できた院生との格差が大きな問題となろう。ただし、こうし
た格差は本研究科の財政的要因ばかりでなく、全学においても来年度から社会人院生へ
の入学金免除措置は打ち切られることとなり、全般的傾向の反映でもある。こうした
中、どのような組織的取り組みを継続していくかは、現在、研究科が直面している最大
の課題である。少なくとも留学生・社会人支援プログラムについては、今後も続けてい
くことを目標にしており、個々に配分される資金より、細やかな個々人に即した教育機
会の提供を研究科の優先事項と考えている。
このことは後者の英語プログラム開始と連動しており、単に英語による留学生教育の実
施に留まらず、現在いる院生の英語能力拡充につなげることを企図している。既に多く
の外国から招いた研究者が少人数集中講義を行なう試みは、国際化推進プログラムで
培ってきており、今後もこうした機会は維持していけたらと考えている。加えて、英語
を母語としない院生の英語コミュニケーション・プレゼンテーション能力の向上は重要
であり、今回のプログラムが多くの人たちに利益をもたらすよう努力していく。
全体の予算が減少することに伴い、プロジェクト研究に関しても、見直しを行ないなが
ら、RAやTAとどのように組み合わせられるかを検討することになろう。その際、予算
の縮小が研究の停滞に結びつかぬよう、院生、教員にとって望ましい優先順位を考慮し
つつ、体系的な教育システムの構築に努めていきたい。また、PDの人たちが研究を続け
ていける取り組みも積極的に行なっており、是非これが多くの科学研究費獲得へとつな
がっていくことを期待する。
以上の方向性は、厳しい経済・財政状況の下で、お金より人という前提に基づき社会を
再考するという問題とも関わっている。無論、個々の院生にとっては困難も生じる事態
ではあるが、そうした状況であるからこそ、研究の意義というものを改めて問い直す
きっかけになればと切に願っている。我々教員にとっても、お金や目に見える成果を問
われ続けている現状で、将来につなげていける研究と対峙すべき重要な転換期である。
2
2009(H21)年度前半期学位授与式および修了者祝賀会
2009年9月28日、けやき会館において学位授与式が行わ
れ、以下に掲載する2名の方が社会文化科学研究科を修了
して学位(博士)を、1名の方が論文提出により学位(博
士)を、2名の方が人文社会科学研究科博士後期課程を修了
して学位(博士)を、2名の方が人文社会科学研究科博士
前期課程を修了して学位(修士)を取得されました。
また、学位授与式後、人文社会科学系総合研究棟4階の
共同研 究室2にお いて 修了祝 賀会 が催さ れ ました(右写
真)。
2009年度前半期社会文化科学研究科博士後期課程修了者(2009年9月)
氏
名
金子 信子
鹿住 大助
論 文 表 題
取得学位
接触場面における書き言葉使用の管理
博士(学術)
18世紀リヨンの絹織物業ギルド-「コルベールの規則」とその変化-
博士(文学)
2009年度前半期社会文化科学研究科論文提出よる取得者(2009年9月)
氏
名
村本 武志
論 文 表 題
取得学位
適合性原則と民法解釈
博士(法学)
2009年度前半期人文社会科学研究科博士後期課程修了者(2009年9月)
氏
名
姜 栄吉
論文表題
取締役の監視義務-違法行為を防止する仕組みにおける取締役の役
割を中心に-
呉 百梨瑛
資本構造(金融構造)と経済発展
取得学位
博士(法学)
博士(経済学)
2009年度前半期人文社会科学研究科博士前期(修士)課程修了者(2009年9月)
サ ジ ー ワ ニ ー
デイサーナーヤカ
倉持 央子
2009年7~12月
人文社会科学研究科所属教員(兼担教員を含む)による出版物
石田 憲『敗戦から憲法へ――日独伊 憲法制定の比較政治史 』岩波書店、2009年10月
『敗戦から憲法へ――日独伊 憲法制定の比較政治史』は、敗戦という外部からもたらされた
衝撃が、どのように憲法制定という政治・社会の枠組みを内部から形作る過程へと結びついて
いったのかを考察しています。その際、ほぼ同時期に新しい憲法創造の課題に直面した日独伊三
国が、それぞれ異なる基本理念を強調したのは何故か、という問題を議論の中心にすえました。
一見すれば、歴史、文化の相違が明らかである以上、最初から独自の方向性が選ばれたのは当然
という結論になるかも知れません。しかし、三国にはむしろ多くの共通点が存在し、憲法の違い
が顕著となったのは戦前における抑圧体制の性格とその解体過程に原因があるとも考えられま
す。本書は、それら共通点を理解する上で構造的要因を抽出し、その類似性・連続性を元にし
て、各国の独自性、戦前からの断絶性を国際・国内的要因によって論じようと試みました。憲法
が前体制の克服という難問に答えようとしていた側面を本書は分析したのです。実際、イタリア
の社会権はファシズムが破壊した労働をめぐる政治環境の刷新を目指しており、ドイツの基本権はナチズムが蹂躙
した人権を最重視する姿勢の反映であり、日本の平和主義は超国家主義の行きついた軍事的抑圧体制に対する反省
と結びついています。比較と歴史という二つの視点から憲法を再検証することにより、本書が戦前、戦後、そして
今後の政治、社会を考えていく指標を提供できたら幸いです 。
3
側面を反映するものであり、かつ変化し、逆に消費のあり方が
経済や社会のあり方に影響をあたえるものとして、捉えてい
る。1930年代の商品広告は、石鹸や薬品など「近代的商品」を
当時の人々の考える「伝統」の脈絡でどのように売り込むか、
人々の心の葛藤も見せてくれる。柳澤論文は、インド農村の下
層階層の社会的経済的上昇に伴って、たとえば雑穀消費のみの
食事から米消費が増大するなど消費パターンが変化し、その結
果精米業などが発展するなど、経済構造への影響を検討したも
のである。試みが成功しているかどうかの判断は読者に委ねる
ほかないが、本書は、「消費」や「商品」という断面を通し
て、南アジアの人々の社会的・経済的・文化的な変容を捉えよ
うという、初めての本格的な試みといってもよいであろう。
藤川大祐『本当に怖い「ケータイ依存」から我が子を
救う「親と子のルール」―最新ケータイトラブルの実
例と解決策』主婦の友社、2009年10月
本書は、子どもの携帯電話利用の実情
と、関連する問題への対策を一般向け
にまとめたものである。
携 帯 電 話 を 利 用 す る 子 ど も の 中に
は、毎日数十通から百通以上ものメー
ルのやりとりをするなど、携帯電話の
利用頻度が高い者がかなりいる。こう
した者の中には、携帯電話がなくては
落ち着かない、ケータイ依存とでも言
う べ き 状 況 に 陥 っ て い る 者 が 見 られ
る。
ケータイ依存傾向にある者は、イラ
イラすることが多い、勉強に自信がな
いなど、日常生活に課題を抱えている者が多い。このために、
家庭、学校、業界、地域、政府等がゆるやかに連携しつつ、対
策を進める必要がある。すでに、関連する法整備やフィルタリ
ング機能の普及、情報モラル教育の推進等の策が進められてい
るが、まだ課題が残る。
本書では特に、子どもの携帯電話利用に第一義的に責任を
負っているはずの保護者が、家庭においてどのような取り組み
を進めるべきかについて論じている。家庭での取り組みの中心
は、使用時間や使用場所を含むルールづくりと、頻繁な話し合
いである。
本書には、文部科学省や地方自治体等の最新の調査結果や業
界の取り組みの具体的な内容についても紹介しており、子ども
の携帯電話利用に関心を持つ多くの人々に寄与するものと考え
ている。
2009年7~12月
博士後期課程大学院生の受賞
(人文社会科学研究科・社会文化科学研究科)
松本みどり 第58回読売教育賞優秀賞社会科教育部門
「ベトナムから学ぶI・II」(2009年7月17日)
2009年7~12月
博士後期課程大学院生の研究業績
(人文社会科学研究科・社会文化科学研究科)
※掲載希望者分のみ掲載しています。
その他
大内郁 「脳内異界探偵 精神が生んだ「異なる芸術をめぐっ
て」荒俣宏氏と対談、『怪』vol.28(角川書店2009年11月30日
発行)
Douglas A. Haynes, Abigail WcGowan, Tirthankar Roy
and Haruka Yanagisawa eds., Towards a History of Consumption in South Asia, Oxford University Press, Delhi,
2010.
2008(H20)年度後半期全体研究会のお知らせ
2010年3月9日(火)と10日(水)の2日間にわたって開催さ
れ ま す。プ ロ グ ラ ム 等 詳 細 は 後 日、人 社 研 HP http://
www.shd.chiba-u.ac.jp/~ghss//activity/activitygeneral.htmlをご覧ください。
6パーセントを超えるインドの経済
成長が始まってすでに30年近くが経過
した。その中で、インドの中で「新中
間層」が形成され、その消費こそが経
済成長を牽引したという認識は一般に
敷衍している。こうした見解はかなり
の不正確さを持つ言説であるが、この
言説の普及と同時に現代のインド新中
間層の消費動向に関する研究は増大し
た が、1980 年 よ り 前 の 時 期 に 関 し て
は、消費の変動に関する研究はほとん
ど皆無に近い状態であった。こうした
中で、インド手織業など小規模工業を
研究してきたD. ハインズ(米・ダート
マス大)、T. ローイ(英・LSE)、柳澤 悠が、中国や欧米地域
などに比して著しく遅れている南アジアの消費に関する歴史的
研究のプロジェクトを始めたのは約10年前であった。シンガ
ポール、インド、アメリカとワークショップを重ねて、やっと
本書の刊行にこぎつけることができた。
論文執筆者は、インド、イギリス、アメリカ、日本、シンガ
ポールの10人の研究者から成り、経済学、歴史学、文化人類
学、社会学など多様なアプローチ で、18世紀末から20世紀半
ばの時期に関して、娯楽などを含む消費のあり方やその変動
を、雑誌広告や映画を含む様々な史・資料を使って分析してい
る。
本書は、消費行動を、単なる所得の関数であることを超え
て、人々の生活のあり方、文化、宗教、価値意識など多様な
2008年度紀要『人文社会科学研究』刊行予定
『人文社会科学研究』第20号の刊行は3月下旬を予定してい
ます。
事務補佐員転出のお知らせ
伊東久美子 文部科学省大臣官房総務課へ 2010年2月1日より
「在職中はいろいろとお世話になり、楽しく仕事をすることが
出来て感謝しております。これからの皆様の御研究の御発展を
お祈りしております。」
発行者 千葉大学大学院人文社会科学研究科
発行日 2010年2月23日 Phone/fax 043-290-3574
[email protected]
4
ᐔᚑ㧞㧞㧔㧞㧜㧝㧜㧕ᐕ㧢᦬㧞㧡ᣣ
⊒ⴕ
ජ⪲ᄢቇᄢቇ㒮ੱᢥ␠ળ⑼ቇ⎇ⓥ⑼
‫ޥ‬㧞㧢㧟㧙㧤㧡㧞㧞
ජ⪲ᏒⒷᲫ඙ᒎ↢↸㧝-㧟㧟
TEL/FAX 㧜㧠㧟㧙㧞㧥㧜㧙㧟㧡㧣㧠