No.10 奈 良 高 専 記 事 1 100冊 読破 のすす め 2 本 を買 うとい うことについて 図書館 だよ り 3 視 聴覚教育 について思 うこと 4 心 に残 った言葉 5 昭 和55年度利用統計 6.新 着図書案内 1981年 9月 奈 良工業高等専門学校 発 行 100冊 読 破 の す す め 図書館委員長 小 谷 稔 読 まな い と 恥 ず か しい 作家の北杜夫は、山と虫 にあこがれて信州 の旧制松 本高校 に入 っただ けあ って、虫談義が格別お もしろい。 なるほど彼 は小学校三年生 ぐらいか ら昆虫 マニアにな っていて、その関係で ファー ブルの 「 昆虫記」全20冊 の文庫本を小学六年か ら中学一年までかけて読みおえ ていたのだ。その読書体験 と昆虫採集 の長 い実地体験 とがあれば虫談義がお もしろ くないわけがない。その 北社夫の松本高校時代 の読書 の思 い出 にこんなのがあ る。彼の学校では落弟生がボスのような存在 にならて いて、何を読め とか、哲学用語なんか使 って説教す る とか、そういう一種 の伝統 のよ うな ものがあった とい う。そのころ、倉田百三 の 「出家 とその弟子Jと か西 三太郎 の 日 田幾太郎 の 「 善の研究」 とか阿部次郎 の 「 とかは、旧制 として読まなければな らない 記」 高校生 い の これ とされて たとい ら う。北杜夫は 中のむずか 本 しい本 も 「 読まないと恥ずか しい」 という気が して、 無理 して読んだ とい う。そ して手帳 に、今月は何冊読 んだと書名を書 きつ けた りしたそうだ。金 と食物の乏 しい時代の青春であるが、その知的精神的 レベルの高 さは うらや しいほどで、お、と 「よき時代」 と錯覚 しそ うである。それか ら二十数年がた った今 日、 「 ○○な いと恥ずか しい」の 「 ○○」 には奈良高専 の学生諸君 は、どんな言葉を入れるであろうか。 本 と の 出合 い 青春は出会 いの時期だ といわれている。その意味は 「出会 いJと い うや さしい字面 よ りもっと重い もので 。 「 生涯 を決定す るJよ うな出会 いをい う。極言すれば 今 日の平均的若者は、出会 いを知 らずt多 くは 「すれ ちがい」のよ うに見える。出会 いが全人的な ものであ るに対 してtす れちが いは人格 の一部分だけの もので ある。 本 との出会 いに して も例外 ではない。抵抗 のない軽 い読み物が好まれて、すれちが いの人の名を知 らない よ うに読み物 も一時的な使 い捨てである。本 の楽 しみ の極致は、運命的な出会 いだ と思 う。 「この私のため に書かれた本」 というものに巡 り合 った時である。青 年期は自己、人間、社会を見直す時期で、それ らに対 して疑間 も多 いので、求める意欲が強ければ、ず しり とした手 ごたえのある本 と出会 うわけである。 今春卒業 した F君 は、本校入学の時 に百冊読破 の 目 標を立てて、ついに目標を達成 した。高専 の五年間は 長 い、ぼんや り過 ごすよ りも何か一 つ 日標を具体的な 形で掲げて努力せよ、 というある教官 の話が動機であ った。 F君 はノー トに記録をと ってい るので、後 日そ の一部を コピー したいと考えている。 また、今年 の一 年生 の中 には、入学以来まだ三か月 ばか りで既 に図書常出票 の借 り出 し冊数が一杯にな っ て (1枚 は56冊分)二 枚 目に入 っている者が何人かい ると図書係 の人に聞 いた。読み物 に して も文席本を携 帯 している学生 の姿が以前 よ りも多 く日につ く。 「図 書館だよりJの 本号 に掲載 した読書の抜粋は、今回は 四年生機械科の諸君 の ものであるが、中には名言集 の た ぐいか ら孫引き した安易な間 に合わせ もあるだろう るにちがいない。断片的な言葉 の抜粋か ら一歩進んで 一冊の感想を短 くとも書 きつけるようになれば 本物で ある。 F 君 以下の例は 「自分のために書かれた本J と 出会 うための長 く苦 しい、 しか しすば らしい喜びをつ かむための歩みなのである。 奈 良高専 1 0 0 冊の 試 み 本が氾乱 している今 日、学生諸君に良書選択 のめや すを示すことは年長者 の義務である。北杜夫の高校時 代 には 「 落弟生」までが名著に心を向けた。彼 は人間 の落弟生ではなか ったのである。ただ今回奈良高専推 薦図書100選の企 画は、旧制 高 校 のエ リー ト意識を満 足 させ るような ものでな く、 もっと親 しみの もて るも のに したいと考えている。広 く教職員の方 々に基礎資 料 として推庵をいただ き、世上の100選の た ぐい も参 考 に して、今秋の読書週間 の時 に発表 したいと考えて いる。高専は五年間で卒業できるが、一生続 く人生学 校を立派に卒業するために、良書 という人間 の知性 と 感性 の宝庫に分け入る旅立 ちを してほ しいと思 う。 が、ま じめに本を読み心 に残 る言葉 と出会 った者 もい 本 を買 うとい うこ とにつ い て 一 般 教 科 講 自 市 木 読書について、あるいは読後感などとい う題 目は、 この ところ余 り読書量 もな く、従 って感想 もな い私 に は向 いていないので、 ここでは、本を読むことについ ― 買 うことについて考え てではな く、少 し違 ったllB― てみようと思 う。 この二月のことであるが、春休み中に少 しで も本の 整理 を しておこうと思い立ち、乱読 ・精読 ・積 ん ドク など した本をそれぞれ本棚 に並べ た り、箱詰めに した りして いる うちに、面白いことに気が付いた。 私は、推理小説のフ ァンで、その中で も謎解 き中心 のいわゆる本格派 と称するものを、 自分で もあされる くらい読んできたのであるが、どうもこの種 の本を買 う時期が決 っているのである。 とい うの も購入の 日付 をその本にメモ しておいたことか ら判明 したのである が、推理小説を集中的に買 っているのは、中三、高三、 学部 の四年及びM二 の時なのである。 もちろん これ ら の間 の時期 にこの種 の本を買 っていないか というと、 多少 は買 っているが、 しか し量的にはほとんど問題 に な らない くらいに少ない。 今上にあげた時期は、周知 のよ うに、受験等で最 も 時間的な余裕のない時期である。 つま りその時期は、 私 自身の精神的な余裕 もまた少な く、絶えず緊張を強 村 倫 幸 い られていた時 で もあ った、 ということである。その 時期 に、いわば時間の浪費に思える小説を大量 に買 っ ているということは、現実 の状況に対 しての一種 の息 抜きとして、無意識的に、このような本が読みたい と い う私の欲求をあ らわ していたということであろう。 同様 に、他 の様 々な本について も見て い くと、それ らを買 った時期 と私の精神 的な姿勢 ・態度 の間 に、あ る種 の対応関係 が存在 しているよ うである。それは、 いわばその時 々の私 の精神的な姿勢を跡付けているよ うに思われ る。すなわち、精神的 に苦 しく負けかけて いる時 には、知 らず知 らず の うちに、どうして も軽い 内容 の本を選ぶ傾向があ り、 これに対 して意欲の充実 してい る時には、難解 な本 に取組んでい るということ である。 もちろん、 これは私個人の経験か らの話であ って、他 の人 々がすべてそ うであるとい うものではな い。 しか し、今まで買 った本を眺 めてみ ることによ っ て、ある程度、自分の過去 の姿勢を把握することは可 能ではないか と考える。 そ して以上 のことか ら、今度 は逆に、本を買 う場合 自分が今か ら買お うとしている本は、現在 の私の どの ような姿勢をあ らわ しているのか、 ということを 自分 に問 いか けることができるのではないたろうか。すな わち、その内容を検討す ることによ って、 自分 の姿勢 を理解 して、自分を立て直す契機 にす ることができる のではないか ということである。 たかが本一冊を買 うのに、そこまで大げさに考えな くて も自由に好きな本を買えばよいのではないか、 と い う意見 ももっと もな ものであるが、自由に好きな本 を買 うこと自体 の背後 には、先 ほどの状況が作用 して いるのであ り、そ うであるな らば自分の現在の姿勢を 確認す る行為のひとつ として本を買 う方が、より積極 的な意味を持 つのではないだろうか、 と私 には考え ら れる。 話が難 しい方向 に行 って しま ったが、現実 の忙 しい だけの毎 日の生活の中で、 ともすれば見失 いがちにな る自分 自身 のあ り方を、小 さなことではあるが、本を 買 うとい う行為において確認 し、そこか ら更に自己に ついての省察を深 めてい くこと もまた可能なのだ、 と い うことである。 このよ うな ことに気付 くの も読書の ひとつの成果であろうか。 視聴覚教 育 につ い て思 うこ と 電気工学科 助 教授 上 回 勝 彦 図書館委員会視聴覚部会 の先生か ら視聴覚教育 につ いて何か書 くように依頼があ りま した。授業で毎週小 視聴覚教室を使用 させて頂 いていることで もあ り、気 軽 に引き受 けた ものの、改めてこの欄で紹介する程、 工夫を疑 らした授業を して いる訳で もな く、さて困 っ たと思い悩んだ揚句、教育 という複雑な対象をどのよ うに体系化 し、分析 して い くか とい う観点か ら視聴覚 教育法 といわれる一 つの教育方法の位置ずけについて 考えてみることに しま した。 したが って、 この内容 は 本紙 の読者 の大部分を占める学生諸君には、直接関係 ないのですが、一人 の教師が 日頃 どんなことを考えて いるのか知 って貫えば幸 いです。 さて、我々教 師は誰で も、より効 率 的 な授 業 方 法 は何か と模索 しています。 しか し、教育 という対象は 教師 と学生 とい う人間の集団で成 り立 つ ものですか ら 非常 に複雑で捕え所があ りません。 このことが、 自然 科学などの着実な発達 に比べて、教育 に関す る研究開 発が遅れている原因 と考え られます。 このよ うに複雑 な対象を分析 し、よ り効果的な教育 の方法を開発 して い くためには、 この複雑な対象を明確 に分類、体系化 した上で、それぞれの問題の解決を試みるべ きです。 このことに関 しては、我が国の教育工学 の先駆者 の一 人である宮脇一 男氏が、教育 の 3Cな る考え方を提案 してお られます。 これは、教育 という事象は次ぎの三 つの要素か ら成 り立 っているとい うものです。すなわ ち、1)情 報伝達 (Communication),2)情 報処理 (COmputatiOn),3)制御 (Contr01)であ ります。第 1の C、 情報伝達 は教師が学生 に理解、記憶 させたい 情報をいかなる手段で効率良 く伝達す るか という問諷 第 2の C、 情報処理は学生 の頭 の中で、記憶、思考、 理解などがどのようなプ ロセスで行なわれて いるか と い う問題、第 3の C、 制御は教師が いかに効率的 に被 教育者 (学生)を 目標値 (教育 目標)に 近ずけるか と い う問題です。 さて、 このよ うな観点か ら視聴覚教育 というものを 考えてみると、上記 の第 1の C、 情報伝達 に関 して、 よ り効率的な教育内容 の伝達を日指 して、各種 の提示 幾器を導入 した授業方法 の総称であると言えます。す なわち、学生は教師 と機械か ら情報を受 け取 り、 これ を処理 し、 この結果を再び教師 に戻 し、これ らを制御 す ることが効率的 に逆行 されて いれば、教育は効率 的 に行なわれていると言えるで しょう。 このよ うに考え ると、学校 のよ うな集団教育 の場合、教師が黒板でチ ョークの紛 にまみれて授業を行 うとい う普通 の講義形 式は必 らず しも効率的 と言えず、また、詳細な図表の 提示が必要 な場合は、印刷物 の配布という方法の他 に、 たとえばオ ーバ ーヘ ッ ド・プ ロジェクタ(0.HoP.)の 利用が考え られるべ きであ りま しょう。O.HゃP.は 言 うまで もな く、資料作成が簡単、明るい部屋で手軽に 使える、教師はいつ も学生 に対 して話すことができる など、利点 の多 い ものです。 さらに、提示教材を少 し 工夫すれば、相当時間的、質的 に効率化が期待できる ものですので、私 もよ く利用 しています。 もちろん、機械を使 ったか らそれで事足れ りとい う ものではあ りません。前 に も述べ ま したように 3Cが 十分効率良 く機能 しなければ、効率的な教育は期待 で きません し、情報伝達の範晴で考えて も、効率的な情 報伝達が行なわれるためには、教育内容の構成が十分 よ く検討されていなければな りません し、学生の質 に 応 じた提示方法を考えなければな りません。 このよう に教育 の効率化のためには教育 その ものが十分 よく検 討 された上で視聴覚教育 の具体的方法が決め られるべ きですが、本校 の場合は、各種 の機械がよ く整備 され ている訳ですか ら、積極的に色々な分野 で活用されて、 その結果 に基 ず いて さらに有効な教育方法の改善へ と 進めてゆ くべ きだ と思います。 しか し、このよ うな方向で広 く活発 に利用 されるた めには今後、解決 されねばな らない問題点がい くつか あ ります。 まず第 1は 、使用 したい機器 がす ぐに簡単 に利用できるようになること。たとえば、O,H,P,の ような簡単に使え、黒板に比べ てその利点 も多 い機器 はわさわさ視聴覚教室まで出向かな くて も各教室で簡 単 に利用できるようになれば、 もっと広 く使われるよ 備拡充があ ります。 以上の諸点が解決 されて、新 しい、よ り有効な教育 方法 の開発を目指 して広 く、活発な試行が行なわれる ようになれば、学校全体が もっと活気 に満ちて くるの ではないで しょうか。 以上、思 いつ くまま、色 々 と書 いて きま したが、紙 面 の都合 もあ り、言葉足 らずの所 もあ りますが、別 の 機会 に譲 るとして、これでこの稿を終 ります。 うになると思います。第 2に 、教材作成 に負担がかか らないような体制 の確立が必要だと思います。 ちょっ と した教材作成 にも相当時間 と労力がかか りますので、 現在黒板 とチ ョークか らなかなか抜け出せないと思 い ます。 さらに望むな らば、第 3に 各種 ライブラリの整 党党 比 党 抗 抗 抗 流貫 党 乱 抗 抗 党 党 挑 乱 流 孟 抗 抗 抗 丸 孟 抗 乱 比 党 乱 乱 抗 丸 乱 抗 孟 抗 党 党 抗 抗 抗 抗 孟 乱 丸 党 乱 抗 党 党 党 抗 盤 抗 党 党 に 心 残 っ た 言 葉 畳 抗 党 盤 ー ― 抜粋ノートよリ (1) 4A、 4B 盤 党 党 党党乱党乱乱抗党抗抗孟抗抗孟血 党党抗党抗抗抗党貫党党抗乱抗党丸抗抗 抗抗抗抗党党抗乱抗党抗乱抗党 流党抗 本 を読ん で、 いい言葉 たな と思 って も、忙 しい時間 の 中で、す ぐ忘れて しま うもの です。 その言 葉 を 日記 な ど に残 してお くと、 いつの 間 にか 、珠玉 の 名言集がで きます。読み捨 て時代 に抗 して抜粋 ノー トを作 りま しよ う。 これ も貴 い青春 の足跡 です。 以 下は、 4年 生 のそ うした収穫の一部 で、今回は、その (1)と ○ どんなに幸福 であろうと も、私は進歩 のない状態を ン ドレ ・ジイ ド 「 望まない。 ア 狭き門J A黒 木裕昭 ○世 の中の人がむとん じゃくだとい って もそれを恥 じ てはな らない。それは恥ずべ きことじゃない。私 た ちはそのあ りがちのことが らの中か らも人生の寂 し さに深 くぶつか ってみることができる。小 さなこと が小 さなことでない。大きなことが大 きなことでな い。それは心 一つだ。 有島武郎 「 小 さき者へJ A浦 谷弘勝 ○ただ目的だけを忙 しく探 し求 める目には さす らいの甘さはついに味わわれない 森 も流れ も あ らゆる途上で待 っているい っさいの壮観 も 閉 ざされたままだ。 ヘルマ ン ・ヘ ッセの詩の一即 虚無 の道標」 森村誠一 「 A池 崎 修 O堅 い人情 のきずな もまた不幸の中で結ばれ る。人が あ る人 と困難を共 に し、互 いに信義を示 し合 ったな らば、何物 にも破 られぬ、まことの宝である真の友 情が生まれ るものである。 ヒル ティ 「 幸福論J 人間なんて小 さな生 き物だ。それを平凡に生 きて い くのは、この世で毛嫌 い され、はいず りまわるゴキ ブ リと同 じじゃないか。命の続 くかぎ り思 ったよう して 4A、 4Bの ものを掲載 します。 に生 きてや る。 稲田耕造 「高校浪送記J A 佐 藤暢裕 ○個性を認めるとい うことは、同時 に欠点を認めるこ とであ り、欠点を認めるとい うことは、その欠点が 長所 にな り得 ると判断す ることである。 西堀栄三郎 「 夢を実現するために必要 なこと」 幸せ とは、それは他人 のために生 きることた。 トルス トイ 「 二十歳 の世代へ伝えたいJ A上 回 力 ○ いたるところを突破 しようとす る者は、どこ も突破 す ることができない。また、すべてを守ろうとする i何 者は、 一つ守 ることはできない。 ア ン ドレ ・モロヮ 「 初めに行動があ ったJ A山 木 博 ○現代において は、無限 と対話する者 こそが t科 学の 使命 の中に人間の使命を自覚 している唯一 の人間な のである。 モーゲ ンソー 「人間にと って科学 とは何かJ A安 部繁穂 ①た ったひと りしかない自分を、た った一度 しかない 一生を、ほん とうに生か さなか った ら、人間、生 ま れてきたかいがない じゃないか。 山本有二 「 路傍の石」 A石 井清隆 ○ ここにい る僕 とはなんたろう。 三□誠広 「 僕 って何J A浜 岡克行 一 ○若 い者 は、女を欲求することと恋 とを つに見て い る。女 の運命をたいいちに気 にす るのが恋で、自分 の欲望を満たそうとばか りす るのが肉欲 だ。 友情J 武者小路実篤 「 ○わが愛す る友 よ、われわれが死 ぬ ときには、われわ れが生 まれたときよ り世 の中を少 しな りともよ くし 後世 への遺物」 ていこうではないか。内村鑑三 「 B町 野匡紀 〇 カ ミソ リになるな、カ ミツ リは紙は切れて も大木は 自信 の強 いことはいいことだが、他人 の長所をみ と 一 「 不良社員群J 切れない、斧になれ。 森 村誠 めないことで 自信 を無理につ くろうとす るの は醜 い。 B奥 本雅英 「 と死」 愛 武者小路実篤 A窪 井康友 ○ こう考えてみると優越感 といい、劣等感 といい、所 詮は自分たちの感情の 、それ も自分でそれを認めた ○戦争だけは、 これはほん とうに人間 って ものをダメ 一 くないよ うな極 めていや らしい 部分を相手 に投影 にす る。僕 らが生 きて いる根底 の生 きるとい うこと 優越感」 して憎んでいるわ けで … … 筒井康隆 「 2って しまうことなんだか ら。 をとっぱ l‐ B岡 本裕志 「 日新聞J 朝 ○友 と友 の間の真実 は、 この世でいちばん誇るべ き宝 A太 田洋一 走れ メ ロスJ なのだ。 宰治 「 太 〇 の う、おぬ し、生 きることはつ らい もの じゃが、生 B大 塚克博 きておる方がなん ぼよいことか。 っとひ っかいた くら のよ の ょ 「 うだ。ち 心は、鋼板 ○私 田宮虎彦 足摺岬J の代わ り、 いで が残 らないが、そ の は、なかなかあと 知識ではな く知慧 について私 たちは古代 人間たち つい に消す こと い ったん た ら、こんどは容易 つ のを ってい あとが の残 した遺産 にどれほど け加えるも 持 ー ン」 ー ニ エ ンカ 「 イブ リ 「 ができない。吉野源二郎 ノ ト」 北 杜 夫 あ くび るか。 A江 原健司 ○友情が うそのおか げで滅びることがあるように恋愛 は本当のことか ら滅びることがある。 ボナール 「 友情論J B川 村雅彦 の るためにあるんだ。 を見 〇人間 日は、未来を、前 週刊 ジャ ンプ 「GOシ ュー ト」 B山 村敏彦 B山 口伸治 ○たまり水 よりも、ほとば しる水 こそ男であ る。 「 空手バ カー代J B西 岡睦博 「 羅生門 を読 んで lA中 芥川龍之介 の作品は、今までにい くつか読んだ こと があ ります。 そのほとん どは、暗 い感 じの作品で、読 み終わ った後 も読者 に不安な余韻を残す ような ものば か りで した。 この 「 羅生門」 もその例 に もれない もの だ った と思 います。僕 自身 こ うい う ミステ リー的な も のや SFが 好きなので結構お もしろ く読みま した。龍 地獄変」 「 奉教人 の死J 之介 の作品は このほかに も 「 「 鼻J「 芋粥J「 杜子春」 「トロ ッコJな どを読みま したがどの作品 にも、念 を入れた組み立て と技巧が見 られます。 龍之介が 自殺す る時に近 い作品 にはまだ触れたこと があ りませんが、よリー層暗 さが濃 くな っていると、 僕は父か ら聞いたことがあ ります。母親 が不幸な死 に 母 のような死 に方をす 方を したので、龍之介 自身 も 「 ヽ の底に強 く存在 し るのではないかJと い う気持 ちが,じ 島 勇 て精神的 に圧迫 され、それが作品に影響 した もの と僕 は考えます。 「 羅生門」の最後 の方、下人 に着物をはぎ取 られた 老婆が下人の行方を恐ろ しい形相で に らむ ところに、 「 外 にはただ黒洞々たる夜があるばか りであ る。J と あ りますが、 この作品で僕 はこの ところがいちばん好 きです。なぜか しら、下人 の不安 な気持ち と、下人 の 時 い将来 を暗示 しているかのような感 じで、何 とな く ブ ッとす る気持ちにな ります。僕が思 うには、 この下 人には、何か病的な不安定 さがあるとい うことです。 自分の考えを持 たず、情況の中で気分が変わ りやす く しか も強 くエゴイズムに動か される性格が僕 には恐ろ しく感 じられます。龍之介はそうした自分 の、人間の 不安定 さを この作品 にた くしたと思 います。 昭和 55年度 図 書館利用統 計 クラス別貸出冊数 5 %%閉陽物物物吻 自然 工学関係 4 職 員 ABEC 教 官 ABEC 4 6 4 9 5 4 1 7 2 6 打 浙 ABEC ーー︲︲ ローーー︱日日□ 一般教養 関係 7 5 6 ABEC I11 9 R日HHHII1腸物 И陽陽%陽陽物И陽物 5 3 I 8 9 同HIHHHHH腸陽物ЙИ陽物物 3 4 7 姥 ABEC 年間総貸出 冊数 11,104冊 初 MMMMMMM陽膨膨旧陽陽脇膨 4Ⅵ M協十 8 門日 ︱ 日 日 日 閉 陽 物 陽 物 陽 物 均 物 4 6 ︱︱ 4 同︲︲拐И陽物閉 賜楊物И陽物И ︱︱︲ 2 7 7 向H H H 門 日 ︱ ︱ ︱ 桝 物 物 吻 陽 物 賜 物 協 物 吻 物 吻 1111111111111 ガれれ4務初初初クウク物物勿タク%%%%刀刀刀れ均初り初初ク29クタタ 的 と, 0 0 0 冊 分類別貸出冊数 工 学 芸術 ・体育 (視聴覚 4.188 語学 163 分類別蔵書数 昭和56年 5月 1日 現在 自然 科学 10,216 言 +46,183付] 昭和55年度 の統計ができま したので掲載 します。 一億総活字離れ」 と云 う言葉を耳に しますが、幸 いに本校学生 は比較的よ く本を読んでいるよ うです。年間の 「 は、全国高専 の平均約8,100冊を上廻 ってお ります。 ただ、例 年 のことですが クラス別 で大き 貸出冊数11,900冊 な差があるのはなぜで しようか ? この表を見て、少ない クラスは大いに発奮 し、また多いクラスは更に多 くす るように皆んなで努力 して下さい。 新 着 図 書 案 内 < 総 記 <社 > 原色図解大事典 4 宇 宙 と科学 6 日 本 の歴 史 小学館 11 総 合大地図 朝 日年鑑 1881年 版 日本の博物館 6 絢 爛たる武家文化 7 明 治 のたたずまい 朝 日新聞社 講談社 平凡社 69 魯 迅 32 デ カル ト 15 ア ウグステ ィヌス 73 <哲 学 講談社 4 6 ヘ ーゲル ウイントゲ ンシュタイン ・ 宗 教 > 科 学 > 考える読書、第2 6 回読書感想文 毎 日新聞 (中学、高校 の部 全 国 コ ンクール入選作品) あるイ ンデ ァンの 自伝 P ラ デ ィン 思索社 世界の桃戦 」 ,Servan 教育学全集 全 15巻 は じめての手話 田 上隆司外 下町の民俗学 加 太 こうじ 逆説 の 論理 9 鉄 道 と帆船 12 海 に生 きる 13 産 業の発達 史 世界大百科事典 34 現 代 人類 の知的遺産 会 小学館 NHK PHP研 私の同時代 史 第二文明社 金子書房 家庭教育選集 桂 広 介外 ポプ ラ社 読書感想文 の書 き方 松 尾弥太郎 被 差別部落の形成 と展開 三 好昭一郎 福 村出版 キ ャンパ スの症状群 笠 原 嘉 外 親 は子に何を教えるべ きか 外 山滋比 占 P H P 研 究社 <自 然 科 学 > 論文 にみる日本の科学50年 青 木和彦 全 21巻 岩波書店 朝倉書店 岩波講座現代化学 15 化 学 と情報 21 材 料 の化学 8 化 学反応 とその機構 上 ペニ シ リンに賭 けた生涯 L.Bickel 解法 の手びき 数 1 矢 野健太郎 コスモス 全 14巻 色彩科学 ハ ン ドブック 岩波書店 朝倉化学講座 日本思想大系 22 中 世政治社会思想 世界 の聖域 3 デ ル フォイの神域 岩波書店 講談社 13 聖 山ア トス 禅の生死観 赤 根祥一 ジヨン、 ロ ック研究 田 中正司 時間 とは何か 伏 見康治 新 しい科学的精神 G.Bachelard <歴 史 。 地 れんが書房 未来社 中央公論 理 図説 日本文化の歴 史 11 明 治 日本の山河 天 と地の旅 27 岐 阜 32 富 山 29 山 梨 シルク ロー ド NHK取 小学館 15 東大IJ版会 聖文社 〃 々木和夫 佐 化 学同人 結晶物理工学 ′ lW i智 哉 裳 華房 化学 の研究調査 と文献 川 村信一郎 江堂 南 化学系学生物医学 の文献調査表 笹 本光雄 地 人書館 図書刊行会 31 石 川 26 静 岡 NHK 材班 日本地名大辞典 福 島県 角川 書店 日本歴 史地名大系 奈 良県の地名 平凡社 全訳 世 界の歴 史教科書 シ リーズ 1 ∼ 1 1 帝 国書院 イギ リス イ ン ド フ ラ ンス ス ペ イ ン R _ ス タペ ンハ ーケゲ ン岩波書店 開発 と農民社会 中国の小数民族 松 村一弥 毎 日新聞 日本人の 自伝 佑学社 科学新興社 旺文社 問題解法徴積分学辞典 笹 部貞市郎 〃 三 角法辞典 ″ 〃 代 数学辞典上下 〃 化学 モ ノグラフ > 究所 会田雄次 松 本健一 平凡社 <技 術 ・ 工 学 日本 の原子力技術 切削、研削加工学 上 ・下 回 井英治 材料力学 上 ・中 湯 浅亀一 郎 ・下 〃 上 中 原一郎 機械工学実験 東 京工大編 機械振動工学演習 西 村正 己 自動制御例題演習 増 淵正美 > 国刊工業新聞 共立 出版 コロナ社 養賢堂 産業図書 コロナ社 切削工学 〃 岡 会 精密測定 本健二郎 田俊夫外 コ ″ 日 中 青 野幸久 精密測定 (2) 木保雄 精密測定学 添 正 築 マ イ コ ン応用開発技術 の教育指導 圧縮性流体 の力学 生 井武文 化学機械 の理論 と計算 亀 井二郎 コ ロナ社 賢堂 養 言 工学社 産 業図書 善 丸 北出版 森 〃 央会論 中 理 鉄鋼便覧 1 基 礎 鉄 鋼協会 情報処理 の数学 牧 野郡治 乱数 の知識 脇 本和昌 しやぼん玉、その黒い膜 の秘密 〃 中国 の技術創造 工 匠たちの知恵 と工夫 西 和 夫 彰 環境科学大事典 講 エネル ギーの現状 と未来 向 坊 隆 技術 の歴 史 T,I.ウ ィリアムズ 自動車 の再発見 樋 日健治 三 筑 講 国社 談社 修社 摩書房 談社 自動車工学全書 全 21巻 山 海堂 丸 善 高温化学工学 化 学工学協会編 解析 デ ジタル回路 ・ 岡村廼夫 CQ出 版 工学社 田 遅 理 水力学 村 ーム社 公害用語事典 友 野理平 オ A/DP/A変 換回路 の設計 長 橋方行 版 CQ出 単位操作演習 < 芸 藤 田重文 術 科 学技術社 > 色 新潮古代美術館 (日 本美術の完成) 在外 日本 の至宝 毎 7 浮 世絵 9 陶 磁 全集美術 のなかの裸婦 集 4 神 話 ニ ンフと妖精 新 風 景 墜 文章心得帖 鶴 見俊輔 現代 にほんご草紙 外 出滋比古 田道太郎 文章術 多 ホモ、 ロクエ ンス DャB,Fry 文章作法 桑 原武夫 国語慣用句大辞典 白 石大二 英和翻訳表現辞典 中 村保男外 書 名 寄 贈 者 衛 生通信技術 電 気通信学会 奈 良県機械工業協1司 良県機械協同組合 組合 奈 二 十周年記念誌 イオ ニア (株) sound crealor パ 日 明 日の電気通信を考え る 本電信電話公社 高 電圧工業 本 校名誉教授今西周造 高 専 の化学 校教授 石 川光二 本 炎 とともに 新 石 油化学工業20年史 石 奈 良県農業協同組合三十年 史 奈 科 学論文をどう書 くか 未 国 際電気通信関係略語集 国 仮性近視 と色盲治療 和 '81 和 盲治療 の最前緑 青年の主張録音集 NHK 日 本の 白書 内 日 本人の良心 村 日本製鉄 (株) 油化学工業協会 良県農協中央会 武国弘 際電信電話 (株) 同会 ‐ 同会 閣官房広報室 井 順 図書係か らのお知 らせとお願い〕 〇 図書室 に新聞架 を設置 鎖 鋼 ド百科 宮 本英世 最新 テニス百科 マ 敵 は我 にあ り 野 村克也 ネバ ーギブアップ 長 嶋茂雄 学 :寄 贈を受けま した。 1 ★★ ★★★ ★お★ ★☆ ★★★ ★★ ★★★★★ ★★★ ★★☆ ★☆ ★ ★★★ ★★★ ★★ ★★ ★★ :★ ★☆★ 〔 送出版協会 レコ < 語 潮社 日新聞 料料半 半半‐キ‐半半 車半 平年 半‐‥半年 料半 単 半 半料料車料ギ料半半 の の 55年 和 度、英語校定試験短大、高専 成 部 書 昭 「 に選 として豪 ラッ され、賞品 デ 績優秀校 定 華本 書 景 ー 章 クスギヤ ラリ 8冊 Jを 、同本英語検定協会か ら: 英社 2 神 話 デ ィアナと美神たち 現代 日本画家素描集 放 最 晶薔≧ ー 寄 贈 図 書 紹 介 刊工業 ロナ社 新 光社 ガジン社 ンケイ出版 集 英社 サ > ほ 山版社 PHP O運 出版社 潮 こ びあん書房 蔓ン ぽ許 朝 日 デ 松 告 旨 進 撚穂 日新聞 刊工業新聞 イ リー毎 日 ○借 りた本を期限迄 に返 さない/ANが 跡 を絶ちません。 かに借 りたい人が迷惑を して待 っています。必ず 期限迄 に返 して下 さい。 潮 潮 東 出版社 京堂出版 究社 研 さ し 動 、クラブ等で汚れた靴 の ままで入室 しないで下 い。 マ ッ トレスでよ く拭 いてか ら入室す るように て下 さい。 ●
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