学院通信 学校法人 上智学院 六甲学院中学校・高等学校 第 55 号 ( 年度・ 学期号) 発 行 年 月 日 〒657-0015 神戸市灘区篠原伯母野山町2丁目4番1号 TEL. (078) 871-4161 (代表) FAX. (078) 871-4688 http://www.rokko.ed.jp 六甲学院のスタートにあたり ∼仕えるリーダーの育成∼ !!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! 学校長 古泉 肇 年以来 年間、中学一年生、二 年生の海のキャンプで使用されてきた 久美浜臨海学舎が今年度をもって閉鎖 されることになりました。これまでキ ャンプを支えてきた多くの人々、それ は教員だけではありません、久美浜指 導員の生徒たち、母の会、地元の方が た、皆様に感謝したいと思います。 久美浜での海のキャンプは 期生で 最後になりますが、生徒の健康管理・ 安全に今まで以上に気を付けながら、 今年のキャンプを終えたいと考えてい ます。さらに、世間では海のキャンプ 廃止の動きが強まっていますが、六甲 学院では海のキャンプをできるだけ継 続したいと考えており、来年 期生は 岡山県瀬戸内市牛窓町の前島にあるカ リヨンハウスにて海のキャンプを行い ます。スムーズに次の新しい海のキャ ンプがスタートできるよう準備を進め てまいります。 私が中学生のころは淡路島の江井で 海のキャンプを行っていました。です から生徒としては久美浜のキャンプに 参加していません。しかしながら、ち ょうど私が高校一年生のとき、久美浜 キャンプ場開設準備のための生徒作業 員として、できたばかりの久美浜臨海 学舎を利用しました。その当時の久美 浜は、海岸線見渡す限りわれわれ以外 だれ一人海水浴客がおらず、遠浅の海 が広がり、美しい海にはたくさんの魚 が泳いでいる、本当に素晴らしいとこ ろでした。私が久美浜臨海学舎の最初 と最後の場面に立ち会うことになった のも何かの縁ではないかと思います。 昨年度久美浜キャンプに代わる新し い海のキャンプのありかたについて検 討するなかで、これからも続けていき たい久美浜キャンプの良かったところ は何だろうという議論がありました。 多くの教員が残したいと考えた久美浜 キャンプの良さの一つは久美浜指導員 の制度でした。 高校生がキャンプに参加して中一、 中二のお世話をするということは 年 前から続いていたようです。私のよう に生徒がキャンプ場開設準備作業をお 手伝いしたことも、当時から学校には、 教員だけでなく生徒の力を借りながら キャンプを行っていこうという考えが あったのかもしれません。最初のころ はイエズス会の神父様を中心に教員主 導でキャンプが運営されていました が、いつしか指導員は久美浜キャンプ になくてはならないほど重要な存在に なったのです。もちろん、久美浜指導 員を指導する役割を担ってきた教員の 苦労を忘れてはいけないと思います。 を生徒主体で行ってきました。そして 中一指導員・久美浜指導員というかた ちで、世間で言われている単なるリー ダーではなく、 「他者のため、他者と ともに生きる」仕えるリーダーを育て ているのです。 近年アメリカ合衆国ではデモクラテ ィック(民主主義的)リーダーシップ という言葉がよく使われるようになっ ています。そして高校生を対象にした キャンプリーダー養成プログラムのな かにデモクラティックリーダーの考え が取り入れられているそうです。 現在の久美浜指導員の活動は、夏の 社会奉仕活動の一つとされています が、それだけではなくリーダー養成プ ログラムの一つであるとも言えるので はないでしょうか。このような考えに 立って次の前島(牛窓)キャンプにお いて指導員の役割をどうするのか、教 員が指導員をどう指導すればよいのか などをこれから決めていきたいと思い ます。 六甲学院にはミッションステートメ ントにあるように、 「仕えるリーダー」 を育てるという使命が与えられていま す。その使命を果たすため学校は、体 育祭・文化祭などの行事の企画・運営 久美浜キャンプ場 じ もく 校長巻頭言……………… 宗教部から……………… 行事報告………………… 学院の生活……………… 『六甲学院のスタートにあたり』 ◎宗教部より ◎聖母の集い ◎ 期 東京巡礼研修報告 ◎ 期 黙想会報告 ◎ 期(中 ) 黙想会報告 ◎ 期生の長崎巡礼 ◎中 ( 期) 山口・津和野巡礼旅行 ◎中 オリエンテーション ◎二度目の入学、さらなる成長 ∼新高 オリエンテーション ◎ 期入学式 ◎音楽部定期演奏会を終えて ◎六甲会より ◎ニューヨーク研修報告 ◎奨学金についてのご案内 ◎健康の日の報告とお願い ◎図書館雑感 理事長祝辞……………… ◎新任紹介 教務部から……………… ◎地道に、着実に ◎大学入試結果報告 訓育部から……………… ◎訓育部から ◎ 期の皆さんへ 事務室から……………… ◎母の会より 学院の動き……………… ◎学年・教科担当表 ◎ 学期の予定 ◎告知板 ◎編集後記 1 年度 六甲学院中学校入学式 理事長祝辞 本日ここに六甲学院中学校に入学さ れた 期生の皆様、おめでとうござい ます。またご臨席くださいました保護 者とご家族、そしてご関係の皆様並び に古泉校長先生を初めとする六甲学院 の教職員の皆様にも心よりお慶びを申 し上げます。また、中学 年生から高 校 年生まで、それぞれ無事進級され た皆さんにも、おめでとうとお祝いの 言葉を贈ります。 私は、ご紹介いただきましたように、 学校法人上智学院の理事長を務めます 髙祖敏明と申します。イエズス会の司 祭で、上智大学では総合人間科学部教 育学科に属しており、教育の歴史、比 較教育を教えています。どうぞよろし くお願いいたします。 私が本日の栄えある入学式に参りま したのは、この 月 日付で六甲学院 は、鎌倉市の栄光学園、広島市の広島 学院、福岡市の泰星学園とともに、上 智大学などを運営する上智学院と法人 合併をした関係で、新しい上智学院を 代表してご挨拶に伺ったという次第で す。これらの学校は皆イエズス会とい う修道会の創立に な り、 “Men and Women for Others, with Others” という教育精神、六甲は男子校ですの で、 “Men for Others, with Others” ですが、この教育精神で密接につなが っており、この精神に基づいて生徒と 学生を育て、世に人材を送り出してい ます。実際上智大学の創立は 年で、 年に創立 周年を祝ったところ ですが、上智大学に続いて、日本にイ エズス会が開設した学校が六甲中学 で、 年春のことです。 今回の法人合併は、 六甲学院中学校・ 高等学校を初め各中学・高校を上智大 学の付属にするものではなく、 各中学・ 高校と大学との連携を深め、共通する イエズス会教育の深化と充実を目指し てのものです。本日は、お祝いを兼ね てそういう観点からお話してみましょ う。 たとえば皆さんは、そうした六甲学 院や上智大学などの学校のルーツがイ エズス会宣教師フランシスコ・ザビエ ルにあることをご存知ですか。皆さん も、 年にザビエルがキリスト教を 伝えるために日本に来たことは知って いるでしょう。また、高校生や歴史好 きの中学生なら、ザビエルが都(今の 京都)に上り、天皇及び将軍から宣教 2 の許しを得ようとしたこと、同時に、 日本の大学(大寺院の学問所)を訪ね て思想交流、文化交流をしたいと望ん でいたこと、そしてこの二つは応仁の 乱以降の、乱れた状況であった都では 叶わなかったものの、当時「西の都」 と呼ばれていた山口では仏教各派との 宗教対話を営み、 人ほどの人に洗 礼を授ける成果を上げたことなどを知 っているかもしれません。 でも、ザビエルが 年 月に豊後 (今の大分)からインドに向けて日本 を離れる際、鹿児島のベルナルドと山 口のマテオという二人の若い日本人を 連れていたことを知っているでしょう か。ザビエルは彼らを、いわば最初の 日本人留学生としてヨーロッパに派遣 する計画だったのです。ただ、当時の 船旅は今のクルーズと違い、大きな危 険を伴うものでした。インドからポル トガルまで ヶ月もかかる長く、吹く 風に任せての航海で、暑さによる食物 の腐敗や病気との闘い、台風や海賊の 襲撃など、まったく生きて帰れる保証 のない旅でした。 それでは、そのような危険を冒して まで何故この二人の若者はヨーロッパ に渡ろうとしたのでしょう。彼らをポ ルトガルにいる仲間に紹介したザビエ ルの手紙が残っていますが、そこには 「自分の目で見、自分の耳で聞いたこ とを日本人に証言するため」と記され ています。では、何故そのような証言 が必要だったのでしょう。その理由と して、同じ手紙に、当時の日本人は「世 界には自分たちしか人間はいないと思 い込んで生活していたから」と書かれ ています。 当時の日本人は、まだ 世紀半ばな ので無理もないことですが、自分の住 んでいる地域が世界の全てで、いわば 「井の中の蛙」の状態でした。教養の ある学者やお坊さんにとっても、日本 と中国、それに西方浄土の天竺、すな わちインド、この三国が世界のすべて でした。ですから、多くの日本人にヨ ーロッパの存在など信じてもらえず、 リスボンやローマの繁栄も、ルネサン スやキリスト教についても「作り話だ ろう」といった、冷ややかな反応が返 ってきていたのです。 そこで、この二人の若い日本人は、 「それなら自分たちが実際にヨーロッ パにまで行き、リスボンやローマを訪 れ、自分の目で見、自分の目で聞いた ことを帰国後日本人に証言しよう」と 思い立ち、ザビエルの支援を受けて、 まずインドのゴアに渡ったわけです。 ところが、興味深いことに同じ手紙 の後半で、ザビエルは二人の仏教のお 坊さんを、同じようにヨーロッパに派 遣しようとした構想を紹介していま す。そこには、お坊さんたちに見聞を 広げてもらう狙いもあったでしょう が、ザビエルはこう記しています。 「こ の二人のお坊さんたちを観れば、キリ スト教を知らない日本人が徳の面でも 学識の面でもどんなに優れているかが ヨーロッパにいるあなたたちにも分か るでしょう」と。つまり、 「井の中の 蛙」でいたのは日本人だけではなく、 実は当時のヨーロッパ人も同じだった わけです。自分たちこそ文化人で、他 の国々の人は皆野蛮人だと思い込んで 暮らしていたからです。 こうして日本人もヨーロパ人もとも に世界が自分たちを中心にして回って いると思っていた時代、日本とヨーロ ッパ双方の強い点と弱い点を知ってい たザビエルは、相互の人物交流から始 まり、 双方が同じ目の高さで文化交流・ 思想交流を進め、お互いに相手から学 びあうこと、今日の言葉で言えば異文 化理解、国際交流の推進を目指しまし た。日本の都にかつて自分が学んだパ リ大学のような大学を開き、そうした 文化交流の拠点を作りたいと願ったの もそのためでしたし、二人の若者と二 人のお坊さんをヨーロパへ派遣する構 想もそのためでした。 もっとも二人の若者のうち一人はヨ ーロッパに旅立つ前にゴアで亡くな り、もう一人はローマまで行ったので すが、ポルトガルのコインブラで勉学 中に病死。そして、ヨーロッパに渡ろ うとするお坊さんは誰も現れませんで した。しかも大学開設の願いも、キリ スト教の禁教と迫害によって夢と消 え、この夢の実現はのちの世代にゆだ ねられたのです。 そして、 年程の時を経てその夢 を実現した大学こそ上智大学であり、 六甲学院の原点もそこにあります。ザ ビエルがイエズス会宣教師であったこ とを思い出せば、納得がいくでしょう。 皆さんが選んで入学してきた六甲学院 は、このような伝統を受け継いでいま す。ちなみに六甲学院の創立記念日は ザビエルの祝日( 月 日)におかれ ています。ですから皆さん、さきのザ ビエルの、同じ目の高さで異文化交流 をしようという志を受け継ぎ、その夢 を実現する若者とは、皆さん自身のこ となのです。 今日のグローバル社会では、日本に いても外国に行っても、さまざまな文 化背景をもつ人々、考え方やライフス タイルの異なる人々と同じ目の高さで 交わり、協力しあって、よりよい世界 を築くことが求められています。新入 生の皆さんには、そして上級生の皆さ んにも、この六甲学院で先生方の指導 と ケ ア を 受 け、 “Men for Others, with Others”という教育 精 神 の も とで学びながら、心身を鍛えてしっか りとした六甲生に育ち、 「井の中の蛙」 から脱却していってほしい。そして、 世界のいろいろな人と交わってグロー バルな視野を広げ、人は皆、国籍や肌 の色、思想や宗教などが違っていても、 同じ人類家族の一員、兄弟姉妹である 新 ますい 任 紹 という事実を自らの体験を通して学 び、そうした人間らしい世界を作り上 げて行くための知識や技量を大いに養 っていってほしい。そう期待していま す。 最後に今日から始まる学園生活がま ずは楽しいものであり、よき先生と出 会い、よき友に恵まれ、充実した日々 でありますようにとお祈り申し上げて お祝いの言葉といたします。本日は本 当におめでとうございます。 年 月 日 学校法人上智学院理事長 髙祖敏明 介 はじめ 増井 啓 年、山口県下関市生まれです。 高校は県立の男子校でした。大学は 同志社大学の法学を卒業し、刑事政 策のゼミでした。大学 年の頃、聖 書を深く読む機会があり、回心のお 恵みを受け、喜んで神の言葉を伝え る者になりたいと思い、イエズス会 に入り、 年に司祭になりました。その後、栄光学園、 フィリピンでの第三修練、上智福岡を経てこちらに参り ました。神と人と自然と音楽に興味があり、これらによ って癒されています。 小泉 温史 すてきな学生生活を! はじめまして。 月から理科を担 当させていただいております、小泉 温史と申します。六甲学院のOBで、 大学卒業後、教育系の出版社で 年 間編集の仕事をしておりましたが、 教職への情熱を捨てきれず、このた び母校に戻って参りました。未熟者ではございますが、 在学中より感じていた六甲の良さを大切にしつつ、子ど もたちとともに、六甲をよりよい学校にしていければと 思っています。どうぞよろしくお願いいたします。 林 宮岡 伊月 英語で生徒の能力を刺激する 関西に住んでいながら兵庫県に足 を運ぶことがほとんどなかった私 が、この 月から六甲学院高校で教 鞭をとることになりました。素敵な 縁です。子どもたちを見ていると、 皆さんの秘められた可能性を強く感 じます。何でも前向きに挑戦して、小さな成功体験を積 み重ねてほしい。私ができるお手伝いは、英語を通じて 皆さんの潜在能力を刺激することです。皆さんと、時に 笑いながら楽しく勉強したいです。よろしくお願いしま す。 純一 今年度より社会科と宗教科を担当 しております林と申します。まだ短 い間ですが、子どもたちと過ごす 日々に喜びを感じております。姫路 市で生まれ育ちました。大学進学の ため上京しましたが、こうしてまた 兵庫へ帰ってこられたことを嬉しく 思います。子どもたちが、真理の探求や本質を見抜く知 性の習得といった、人間として豊かに生きるために大切 なことに気づくよう導く教師を目指し、努力して参りた いと存じます。先生方との協働を大切に、精一杯の働き をして参ります。よろしくお願い致します。 松本 篤実 はじめまして。中 英語担当の松本です。 阪急六甲駅から学院まで続く容赦のないのぼり坂に日頃の運動不足を痛感しながら、なんとかた どり着いて校舎の窓から外を見ると、神戸の町と大きな海を見下ろす絶景が出迎えてくれます。生 徒のみなさんは、この美しく自然豊かな環境で日々勉強に部活に励んでいるのですね。 教員になって 年目ですが、毎日みなさんから学ばされることばかりです。 「わかる、楽しい」授 業を目指し、誠心誠意みなさんの学習を支援しますので、一緒に一歩ずつ英語を学びましょう! 3 教務部 から ◆ 地道に、着実に 教育改革の中で、大学入試は、知識 中学では、着実な取り組みが定着で と思えることを発見できるはずです。 の再生を中心としたものから、一人ひ きるように、英数を中心に追試や居残 高校では、昨年度、 時以降に行っ とりの多様な力を多様な方法で評価す り学習などの指導を繰り返し行ってい た 回分も含めて、合計 回の放課後 ることが期待されています。今春、東 ます。 大の推薦入試と京大の特色入試が始ま 後だけで、年平均 年度は、放課 補習を実施しました。ハイレベルから 回を超えました 中級向け、遅進者向け、追試、さらに りましたが、今後、阪大の「世界適塾 (この他、昼休みの追試、職員室での は文法総復習、補講、模試対策など、 入試」が始まるなど、国公立大学でも 提出物指導等を含めると、数え切れな 理科・地歴科も含めテーマは様々で 推薦・AO入試の枠が広げられていく い回数になります) 。 す。今年度も各種テーマで放課後補習 年度から ご子息に求めていることは、入学時 と思います。 や夏期休暇の補習を実施して参りま 難関国公立大の推薦・AO入試とな から増えているわけではありません。 ると、校内での役員の経歴や県大会の 授業を集中して聞き(ノートをきちん す。ただ、成績向上の一番の決め手は、 ! ! ! ご子息が自力でじっくり問題に取り組 入賞といったレベルでは、材料として と取り) 、宿題を全部するということ んだり、教科書・参考書を読みこなし は弱いようです。日ごろから磨いてい です。学生は勉強が「仕事」なのです たりすることです。自習室に残って るスキルが求められる条件にはまれば から、 「プロ」意識を持ってもらいた 黙々と取り組み、教師に質問をぶつけ 大いに活用していけばよいと思います いものです。プロなら、片手間に片づ る。こういう学びの姿勢が育つよう、 が、基本は一般入試で志望校に合格で けようという気持ちで仕事に取り組ん ご家庭と協力しながら子どもたちに向 きるように、各教科の学習に地道に取 だりしないでしょう。それに、真面目 き合っていきたいと思います。 り組み続けてもらいたいと思います。 に取り組んでいると、そのうち面白い (小泉 洋) ◆ 大学入試結果報告 年度大学入試結 意外と多いので、低学年の頃から古文 べたこと、考えたことを発表する機会 果についてご報告するとともに、勉強 や漢文をはじめとして、国語の試験に がたくさんあります。このようなチャ に関して六甲生に伝えたいことを述べ 対応する力を抜かりなく養っていきた ンスを活かし、積極的に取り組むこと させていただきます。東京大学の現役 いものです。 ) 期生は模擬試験の結 が文字通りアクティヴラーニングであ 合格者数は昨年と同じ 人、京都大学 果を見ていましても英語がよくできた り、このような活動を通じて主体的に は 人から 人に増加しました。国公 学年でした。二次試験でも英語は比較 学ぶ力を養っていけば、新テストで導 立の医学部医学科も 期生が現役の 人に増 的手堅く解答できた人が多かったそう 入される予定の短文記述式の問題にも 加し、最難関の大学・学部の合格者は ですが、数学では思わぬ失点をした人 しっかり対応することができるでしょ 昨年より若干増えましたが、旧 帝大 があったようです。英語の試験は安定 う。 +東工大+一橋大+神戸大の 大学の して実力を反映した得点が期待できる 人数では、昨年の 人に対し 人、 一方、数学は解ける問題と解けない問 大学に国公立医学部医学科の合格数を 題の落差が大きく、出題された問題と 大学名 加算した人数でも昨年 人に対して 受験生の相性で得点が大きく上下して 東 京 大 学 人とほぼ昨年と同等の結果でした。 しまいます。従って、英語をはじめと 京 都 大 学 今春の大学入試では、センター試験 して各科目の実力をバランスよく涵養 一 橋 大 学 の国語が比較的易しかったこともあ するとともに、数学の易しい・解ける 東京工業大学 り、センター試験で大きく失敗する人 問題ではケアレスミスをしないように 大 阪 大 学 ( ) が例年より少なかったようです。 (成 日頃から緊張感を持って問題演習に取 神 戸 大 学 ( ) 績上位の人でも国語で失敗する場合が り組む必要があるでしょう。 北海道大学 人から 新しいスタートを切った 期生たち 4 (溝内 千尋) 期生 過年度生 医学科(現役) 期生の大学入試よりセンタ 東 北 大 学 ー試験に替わる試験の導入が検 名古屋大学 討されており、これに関連して 九 州 大 学 「アクティヴラーニング」とい 大阪市立大学 うことが喧伝されています。六 大阪府立大学 甲では、宗教の授業をはじめと その他の国公立大学 ( ) して文章を書いたり、自分の調 国公立大学の計 ( ) 宗教部 から ◆ 宗教部より 今年度より、六甲学院中学校・高等 学校の宗教部長を務めることになりま した蒲原です。よろしくお願いいたし ます。 さて、六甲学院は武宮先生の石碑の 文言にもあるように、 「過ぎ去り消え 去っていくものの奥にある永遠なるも ののこと」を「土台」に据え、 年近 い歴史を重ねて参りました。そして、 その歴史の一コマ一コマの中には「過 ぎ去り消え去っていくもの」と「永遠 なるもの」の両方があったはずです。 ですから、今後の学校の歩みのありよ うを考えるとき、大事なことの一つは 何が「過ぎ去り消え去っていくもの」 で何が「永遠なるもの」かということ を正しく見分けるということだと思い ます。そのような作業が易々とできる とも思いませんが、教職員一同祈り、 知恵を絞り、六甲が土台とすべき「永 遠なるもの」を正しく見据え、その上 に季節の移ろいのように変わりゆく学 校の日々の営みを形成すべきであると 考えます。 六甲はこれまでも「過ぎ去り消え去 って」来たのです。六甲の職員室に初 めて女性の教員がおいでになったこと は当時としては大変な変化だったこと だろうと思います。一時期学校は週 日制でしたし、入試はA・B両日程に なりました。メルシュさんの手作りの 机はもう手に入らなくなってしまいま したし、校舎もすっかり新しいものに 変わりました。そうこうしているうち に職員室にはイエズス会の司祭はほと ◆ 聖母の集い んどいなくなりました。そのような変 化はしかし、悪いことではありません。 むしろ世の中がこれだけ変化している のに六甲の様子だけが旧態依然という ことでは六甲は色あせた学校になって しまうでしょう。 「過ぎ去る」ことが むしろ当然なのです。私は 年後くら いに六甲が共学になっていたとしても ちっとも驚きません。 けれども六甲の本質は変 わりません。六甲はこれま でも「永遠なるもの」に立 脚して歩んで参りました。 それはつまりは「イエスに 倣う」ということです。イ エスのような「仕えるリー ダー」になるために大いに 学び、大いに鍛え、大いに 考える。社会に巣立ってか らも「社会の最も小さくさ れた人々」のこと を忘れず、それら の人々に寄り添う スケールの大きな リーダーになるた めに。たとえ社内 で評価されるよう なポジションに着 いたとしても部下 の皆さんに対して 「仕 え る」姿 勢 を 忘れたリーダーで はよいリーダーと は言えないでしょ う。 六甲の職員室には教務部・訓育部と 並んで宗教部があります。その中で、 宗教部は日頃は目立たない小さな所帯 ですが、六甲が「永遠なるもの」のこ とを忘れることがないように、そして よそのどこの学校とも違う「本物の学 校」であり続けるために活動し続けて 参りたいと思います。 (蒲原 豊治) 入学記念ミサ 今年も 月を迎え、六甲学院では庭園にある小さな 聖堂の前で「聖母の集い」を行っています。中間考査 中も含めて金曜日以外の朝 時から 分間、短いお話 をその日の担当者がして、短いお祈りを唱え、歌を歌 っています(金曜日は別館聖堂でミサです) 。 月の聖母の集いは、カトリック教会が毎年 月を 聖母マリアの月と設定していることに由来します。マ リアは人間ですが、神から特別な恵みを受け、神のみ 旨にすべてを委ねる人間の生き方の模範を示していま す。そのマリアを「信仰の対象」とするのではありま せんが、父なる神への取り次ぎを願い、祈りを捧げる 伝統が確立しました。 今後も、一人でも多くの生徒・教職員と共に、祈り のひとときを大事に過ごしたいと思います。 5 宗教部 から ◆ 期 東京巡礼研修報告 期のカト研生 名と引率教員 名 (吉村・佐藤雅)は、巡礼・黙想期間 を利用して東京へ行きました。東京大 学駒場キャンパスのすぐ近くにある、 ザビエルセンターに宿泊しました。 月 日(日)は、イグナチオ(麹 町) 教会の主日ミサに参加した後、イエズ ス会の梶山神父(日本管区長) を訪ね、 話を聞きました。その後、国立療養所 多磨全生園へ向かい、過去のハンセン 病患者の隔離政策について、考えまし た。 月 日(月)は、賀川豊彦記念 館で、神戸と関係の深い賀川豊彦につ いて学んだ後、山谷の「きぼうのいえ」 ◆ 期 た、とても良い研修でした。 (佐藤 雅孝) というものでした。 特に印象に残ったのは神父様が一貫 して指導した「なぜ 自分がそう思うの か、実体験から考え なさい」 ということ、 それから初日の「一 番尊敬しているのは 誰ですか」という問 いに対して、奇しく も 人全員が「赤松 先生」を挙げたこと です。 期のカト研 はやはり赤松先生あ ってこそだったのだ ということがよくわかりました。 (蒲原 豊治) 期(中 いて話し合う課題を出されました。 「船 が難破し、一人しか乗れないボートが 残った(二人 乗ると沈む) 。 二人とも帰り を待つ家族が いる(譲るこ とが許されな い) 。ど う す ればいいか。 」 大人でも答え に窮するこの 問いに、子ど もたちは自分 の言葉で鮮や かに答えてい たのが印象的 であり、成長を感じました。 (深尾 孝道) )黙想会報告(宝塚黙想の家) 中学生は通例巡礼旅行に行くのです が、昨年度の様子から一年前倒しで「黙 想」ができる可能性を感じ、今年度 期カト研生のうち 名は一日目に茨木 市立キリシタン遺物史料館を中心に 「ミニ巡礼」 、その日の夕方から二泊三 日で宝塚黙想の家において「黙想会」 を行いました。 山内十束神父の指導のもと、 「正義 や平和とは何か」について深く考えさ せられた三日間でした。ただ講義を聴 いておればよいのではなく、自分が思 ったことや何故そのように思ったのか を次々に質問され、発言を求められま した。子どもたちにとってはこのよう な機会はこれまでなかったでしょう。 最終日に二人一組で、次のテーマにつ 6 で在宅形のホスピスを営む山本雅基氏 を訪ね、話をうかがいました。 月 日(火)は、東京大 学 を 訪 ね、六 甲 の OBの教授である五 百旗部薫氏と太田匡 彦氏を訪ね、研究内 容の紹介などを聞き ました。時間が足り ず行くことのできな かった場所もありま したが、訪問先それ ぞれで生徒たちは深 く考えることのでき 黙想会報告 期のカト研のメンバーは、最近は まるで「カト研はもう卒業!」と言わ んばかりに活動から足が遠のいてい て、定例の昼休みの活動は少人数で 細々とやっています。 そんなわけで春の黙想会には 人だ け参加し、フランシスコ会の松本巌神 父の指導の下、琵琶湖畔の黙想の家で 泊 日の黙想会を行いました。黙想 会とは言いましても実際はモンテッソ ーリ教育に詳しい松本神父から「自分」 についてなどさまざまな問いかけをも らい、それについて繰り返し神父様と 個別の面接を繰り返し、それ以外の時 間は思い思いの場所で各自黙想を行う ◆ 宗教部 から ◆ 期生の長崎巡礼 月 日∼ 日、 泊 日の旅程で、 期生の参加者 名は、カトリック信 仰と縁の深い長崎へ巡礼に参りまし た。日本二六聖人殉教地に始まり、 ド・ ロ神父の足跡が多く残る外海、 「信徒 発見」の大浦天主堂、平和公園、原爆 資料館などを歴訪しました。 宿泊先は港を一望できる黙想の家で ◆中 した。シスターお手製の夕食の後、皆 で行う振り返りでは、学究的価値の高 い史料に直に触れた興奮、旅先での自 由な呼吸、 のみならず、 「殉教」 という一 つの「生き方」が問いかけるもの、人 間が作り出した残虐性やそれを被る苦 しみについて、 少年達が目を開き、 心を ひらいて向き合う時間がありました。 ( 期) 山口・津和野巡礼旅行 中学 年生は、山口県の山口と島根 県の津和野に行きました。山口は、 年にイエズス会宣教師フランシスコ・ ザビエルが活動した場所です。ザビエ ル記念聖堂では、六甲で教鞭を執られ ていた 期六甲卒業生の山中神父や柴 田神父と出会い、食事を共にしました。 山口市内のザビエルが宣教活動をした 記念公園、瑠璃光寺や常栄寺雪舟庭な ども柴田神父の案内で見学しました。 その日のうちに津和野に向かい津和 野カトリック教会のミサに参加しまし た。津和野は城下町の名残を残す美し い景観の観光地ですが、キリスト教が 「耶蘇」と呼ばれて禁じられていた明 治初期には、長崎から連行されてきた 今回の巡礼は、赤松広政神父にとっ て本学院最後のものであり、先生のユ ーモアや温かさが子ども達を包みこむ ような旅路でした。帰途は、新門司港 からフェリーに乗って六甲アイランド まで。終始、穏やかな潮風でした。 (西野 宏志) 多くの「隠れキリシタン」が殉教した 場でもあります。山根神父から当時の 出来事について伺い、 日目には殉教 の場所となった乙女峠を訪れ、十字架 の道行きの祈りを唱えながら歩き、森 鴎外(林太郎)の墓のある永明寺を見 学しました。 日目には、半日グルー プ行動でサイクリングをして観光地を 散策することもできました。 新しい試みとして、現在の津和野の 町の魅力を掘り起こして町おこしを企 画・実行するために、 代の若者たち が起業した会社“Founding Base” の方々からもお話を伺い、町を案内し ていただきました。慶応・早 稲 田・ ICU・東大・阪大・UCLAなどの出身 者が集まり、町役場と協力して高校生 発案の町おこし企画を高校生たちと実 行したり、津和野高校(公立)の敷地 内に英語塾を立ち上げたりしながら、 町の魅力を全国に発信する取り組みを しています。過疎化する地域を活性化 させるモデルづくりをめざす、元気な 若者たちと出会うことができたこと も、今回の巡礼旅行の収穫だったと思 います。 日本のキリシタンの貴重な歴史を振 り返るとともに、これからの日本のあ り方を考える機会ともなった有意義な 巡礼旅行でした。 (髙橋 純雄) 7 訓育部 から ◆ 訓育部から 今年度より訓育部中学主任(訓育部 長補佐)を務めさせて頂くこととなり ました塩見です。同じく今年度より高 校主任となった石﨑と共に訓育部長を 補佐し、六甲の訓育活動を進めていき たいと思います。どうぞよろしくお願 い致します。 実は私個人としては今回が 回目の 訓育部中学主任になります。 回目は ちょうど 年前の 年 月からの 年間で、当時の訓育部長が金田、井坂 の頃でした。振り返ってみれば、 回 目の中学主任は経験も浅く、私として は、その役割を十分に果たせたかどう かは疑問の残るところですが、今回 回目のチャンスを与えて頂きましたの で、やるからには意欲的に積極的にこ の仕事に取り組み、 回目とは違った、 自分でも納得のいくものにできればと 思っております。 私は六甲の卒業生ではなく、公立中 ♦ ♦ ♦ ♦ ♦ ♦ ♦ ♦ ♦ 学・公立高校出身で大学卒業後、県立 の養護学校での勤務を経て、体育の教 員として 年 月に六甲に参りまし た。最初は面食らうことばかりで―― 例えば、生徒たちの着ている校内着や 中間体操・便所掃除、体育祭や文化祭 といった生徒主体の行事など――自分 の中高時代とは異なることが多く、驚 きとともに、子どもたちのたくましさ に感動したことを覚えています。あれ から 年余りが経ち、いくらか経験を 積んできた私が、微力ではありますが、 回目の中学主任として、六甲が永年 かけて培ってきた訓育活動をしっかり と受け継いでいきたいと思います。 六甲の教育の中で訓育とは、教務・ 宗教と並ぶ三つの柱のうちの一つであ り、他の学校で生徒指導・生活指導と 言われる部分を担います。子どもたち には、たとえどんな小さなことでも「当 たり前のことを当たり前にやる」 「や 期の皆さんへ∼指導員から∼ 「他者のために、自分のために」 中 A組指導員 戸塚 一徳 中 A組指導員の戸塚一徳です。みんな最 初は、緊張と不安で心配するほど静かでした が、 週間が経ち学校生活に慣れてきたよう です。中間体操でも大きな声をだし、また休 み時間になると外で遊び、仲が良く元気な学 年だとわかりました。掃除については、短時 間で仕上がっていてとても良いです。 期には、 「立派な六甲生」になることを目標にしてもらい たいです。他者のために何ができるのか、自分のために何をす べきかを考え、日々過ごしてほしいです。僕が経験してきたす べてのことを伝え、共に成長していきたいと思います。 「自分を活かせる人に」 中 B組指導員 岡澤 和哉 中 B組の指導員を務めさせていただいて いる岡澤和哉です。様々な思いを胸に秘めこ の学校に入ってきた 期生の皆さん、六甲で の生活はそろそろ慣れてきましたか? 期 の後輩に先輩として伝えたいこと、それは 「学 校を活かせ」です。六甲は学力だけでなく人 として大切なことを学ぶチャンスの沢山ある 学校です。そのチャンスを活かすのは自分自身です。苦手なこ と、嫌なこともどんどんトライしてください。一人一人がのび のび成長していけるよう 期を微力ながらも助け、自分も成長 したいと思います。 学期間よろしくお願いします。 8 るべきことをきっちりやる」というこ とを常に要求していきたいと思いま す。しっかりした学習指導はこのよう な生活指導の上に成り立つと思いま す。きちんとした生活の上にしっかり とした学習を積み上げて、立派なおと なへと成長していってくれることを期 待しています。 子どもたちのさらなる成長を願い、 今後とも保護者の皆様のご理解とご協 力を賜りますようよろしくお願い致し ます。 (塩見 博彦) ♦ ♦ ♦ ♦ ♦ ♦ ♦ ♦ ♦ 「立派な六甲生になってほしい!」 中 C組指導員 児玉 開 こんにちは。 中 C組指導員の児玉開です。 活発な中学 年生と一緒に過ごす中、自分も 少し若返ったような気がして、とても楽しく 務めさせていただいております。また、彼ら が六甲の生活に慣れてきたようで安心してい ます。同時に少しずつ「ゆるみ」が見受けら れるようになりましたが、三役を中心に自主 的に声を掛け合って改善しようとしており、頼もしい限りだと 思っています。彼らが立派な六甲生となれるよう全力でサポー トしていきたいと思いますので、よろしくお願いします。 「反復!」 中 D組指導員 稲葉 丈人 僕は中 D組指導員の稲葉丈人です。D組 はとても活発で、役員選挙のときは、クラス の半分の生徒が立候補してくれた雰囲気の良 いクラスだと思います。僕は陸上部に所属し ています。長距離をやっています。長距離の 練習は反復練習です。それと同じように、毎 日六甲に来れば六甲に慣れる、毎日勉強をす ると、テストで良い点がとれる。反復によって六甲生活が楽し くなります。 学期が終わるときには、毎日学校に行きたいと 思えるように精一杯サポートしていきたいです。 行事報告 ◆中 オリエンテーション 初日はあいにくの雨模様となりまし たが、 期新中学一年生は皆元気に登 校してきてくれました。合併教室で塩 見中学訓育主任から、オリエンテーシ ョンの目標や注意事項が話され、皆真 剣な顔で一言も聞き漏らすまいと聞い てくれました。その後教室で校内着に 着替え、提出物を集め、いよいよ自己 紹介となりました。初めてみんなの前 で話すこともあり、緊張している生徒 もたくさんいましたが、話しの後には みんなで拍手をし、暖かい雰囲気をみ んなで作ろうという意識に溢れていま した。役員選挙では、委員長、副委員 長、書記、社会奉仕委員、図書委員の 選出が行われ、皆やる気満々で立候補 が相次ぎました。積極的に諸活動に関 わろうという気持ちに満ちており、き っと将来頼もしい学年になりそうだと 感じました。 二日目には、証明書の写真撮影と校 内見学を行い、よく使う移動教室や、 日番のときにチェックを受ける訓育室 など、入学式後に円滑に学校生活を送 れるよう、指導員と教員で案内しまし た。庭園では早くここで遊びたいなあ という声も聞かれました。その後、入 学式の予行練習が行われ、入退場の仕 方、礼の仕方、誓いの言葉を読む練習 も行い、入学式当日に立派な姿を家族 ◆ 二度目の入学、さらなる成長 去る 月 日に新高 のオリエンテ ーションが行われました。 時 分に 各教室に集合してから合併教室へ場所 を移し、午前中は校長先生の「中 が 終わり高 になった現時点は決して 『折り返し点』ではない。君たちはま だ 段ロケットに点火したばかりだ。 この先 段目、 段目に点火していく ことになる。文系に進むから数学は要 らないとか、理系だから社会は要らな いという考えではいけない。一見まわ り道と思える勉強が将来意外な所で役 に立つことがある」という訓話を皮切 りに教務、訓育など各部門の責任者の 教員の話を聴きました。昼休み後の LHRでクラス委員を決め(どのクラ スも多くの役職に対して積極的に立候 補者が出ました)清掃実習の後 時頃 に散会となりました。午前中はずっと 合併教室で教員からの話が続き、概ね 熱心に聴いていましたが、高校入学に あたっての大切な話の最中に居眠りを ∼新高 に見てもらえるよう皆一生懸命がんば っていました。 午後からは昨日に引き続き清掃実習 が行われ、初めての便番ではキャーキ ャー言いながら楽しそうに掃除に励ん でくれました。 「みんなでやれば怖く ない。 」と笑いながら話してくれた生 徒もいました。掃除終了後、清掃担当 の石﨑先生から講評してもらい、丁寧 にてきぱきと早く掃除を行うためにど う行動すべきか、というお話しをして 頂きました。これからの六甲生活の礎 を作ることができた 日間だったと思 います。 (森本 吉紀) オリエンテーション する子どもが散見されました。 期は 多くの先生方から「明るくて素直な学 年」 という評価をいただいていますが、 「真剣さ」 「厳しさ」といったあたりに はまだまだ甘さが見られるようです。 本校のようなタイプの中高一貫校 は、高校に入学した(つまり別の学校 に入った)はずなのに校舎は同じ、同 級生や先生 もほぼその まま、とこ ろが成績や 進級のシス テムなど大 事な局面で 大きな違い が出てくる という「ね じ れ 状 態」 が難しいと ころではな いかと思わ れます。そのあたりの切り替えがうま くできるように、また「明るくて素直 なだけが取り柄の学年」 (!)と言わ れずにすむように教員一同も気を引き 締めて指導してまいります。あと 年 間、厳しくもあたたかく見守って下さ るようにお願いいたします。 (酒井 泰輔) 9 行事報告 ◆ 期入学式 二 〇 一 六 年 四 月 七 日 在 校 生 代 表 竹 中 雅 人 10 き る よ う に 願 い な が ら 、 歓 迎 の 辞 と さ せ て い た だ き ま す 。 能 力 を 大 い に 発 揮 し 、 仲 間 と 共 に 充 実 し た 六 年 間 を 過 ご す こ と が で そ れ で は 、 七 十 九 期 生 の 皆 さ ん が 様 々 な 試 練 を 乗 り 越 え 、 自 己 の 大 切 に し て く だ さ い 。 で す 。 仲 間 と い う 存 在 は 、 い つ い か な る 時 も 偉 大 で す 。 そ の 存 在 を 心 で き ま す し 、 楽 し い 時 、 共 に 喜 ぶ 仲 間 が い れ ば 、 楽 し さ は 無 限 大 て み て く だ さ い 。 辛 い 時 、 共 に 支 え 合 う 仲 間 が い れ ば 、 何 よ り も 安 ができるということに気づかされまし た。 」と新入生を代表して、元気よく 誓いの詞を読み上げてくれました。在 校生、教員ともに今年の中 はひと味 違うなと感心させられました。 入学式を無事に終えた生徒たちは教 室に戻ると、 「あー楽しかった。 」と笑 顔で話してくれました。 期生の前途 を祝福する清々しい入学式でした。 (森本 吉紀) と入場することができました。いよい よ入学式が始まり、新入生氏名読み上 げでは一人一人が元気で大きな声で返 事をすることができ、清々しい空気を 講堂内に振りまいてくれました。そし て学校長祝辞、各クラス担任および指 導員の紹介、在校生歓迎の辞と続き、 いよいよ新入生誓いの詞となりまし た。中 B組の横田恵熙君が、二月の 説明会で校長先生から聞いたお話を引 用して、 「小さな努力を積み重ねれば、 いつしか大きな目標へたどり着くこと 月 日の桜満開の日に、 期入学 式が行われました。新入生 期生はオ リエンテーションで練習をしっかりと 行い、担任の先生も氏名読み上げでミ スをしないように入念に練習をしてか ら本番に臨みました。 新入生入場では音楽部の演奏のも と、中 指導員に先頭を誘導してもら いながら入場を始めました。予行練習 通りに階段をおりる歩数にも注意しな がら、保護者の方々のカメラのフラッ シュライトを浴びて、ゆったりと堂々 て も 幸 せ な 時 も あ り ま す 。 そ ん な 時 、 今 と 同 じ よ う に 周 り を 見 渡 し い こ と が 多 く 待 ち 構 え て い ま す 。 逃 げ 出 し た く な る 時 も あ れ ば 、 と 間 が 見 え ま す 。 は っ き り 言 っ て 中 学 一 年 生 の 間 は 、 辛 い こ と と 楽 し 何 が 見 え る で し ょ う か 。 そ う で す 、 六 甲 で の 生 活 を 共 に 過 ご す 、 仲 最 後 に な り ま す が 、 皆 さ ん 、 周 り を 見 渡 し て み て く だ さ い 。 一 体 自 身 の た め に 六 甲 生 と し て の 自 覚 を 持 っ て 過 ご し て く だ さ い 。 な す つ も り は 毛 頭 あ り ま せ ん 。 周 り の 人 の た め 、 そ し て 何 よ り 自 分 る こ と に な り ま す 。 私 は 皆 さ ん を ま だ ま だ 未 熟 な 中 学 一 年 生 だ と 見 背 負 う こ と と な る で し ょ う 。 そ し て 六 甲 生 も そ の 渦 中 に 巻 き 込 ま れ い ま す 。 こ れ か ら 先 、 若 い 世 代 が 今 ま で 以 上 に 大 き な 期 待 と 責 任 を 十 八 歳 選 挙 権 が 適 用 さ れ る 予 定 で あ る こ と は 、 ご 存 知 の こ と か と 思 周 り の 人 々 か ら 期 待 さ れ て い る の で す 。 今 年 の 夏 の 参 議 院 選 挙 か ら っ て 、 こ れ か ら の 六 甲 生 活 を 送 っ て く だ さ い 。 な ぜ な ら 、 皆 さ ん は て 周 り の 人 か ら 見 ら れ ま す 。 六 甲 生 と し て 恥 ず か し く な い 態 度 を と 身 を 包 ん で い る と き は 、 個 人 と し て と い う よ り は 、 ﹁ 六 甲 生 ﹂ と し さ て 、 今 日 か ら 皆 さ ん は 正 式 に 六 甲 生 で す 。 こ の 六 甲 生 の 制 服 で い で 別 ︵ ま は れ 今 中 す な を 日 略 。 い 告 は ︶ で げ 惜 し 、 し ょ そ く う れ も か ぞ 花 。 れ 散 七 の ら 十 新 し 九 た の 期 な 雨 生 花 と の を な 皆 咲 り さ か ま ん せ し 、 る た ご 区 が 入 切 、 学 り こ お の れ め 雨 ま で と で と 言 の う え 生 ご る 活 ざ の に 歓 迎 の 辞 ︵ ダ イ ジ ェ ス ト ︶ 行事報告 誓いの詞 心地よい春風に吹かれて、六甲の山々も若葉を揺らす季節となりました。今日、僕たち 期生 名は六甲学院 中学校に入学します。 長く大変だった受験を乗り越え、ずっと憧れていたこの紺色の制服に袖を通すことができ、今は嬉しい気持ちで いっぱいです。それと同時に、六甲生の一員になったことを自覚し、とても身が引きしまる思いです。 僕たちが将来大人になるためには、背が伸び、たくましい体つきになることはもちろん、たくましい心を身につ けることも大切です。僕たちは、これから始まる六甲学院での、毎日の登校や中間体操、そして訓育活動などを通 して、心と体を鍛え、外見も内面も均整のとれた人になれるように努力していきます。 六甲学院への通学には、長い坂道が待ち受けています。二月の説明会で、校長先生は日々の通学をエベレスト登 山に例えて、次のようなお話しをして下さいました。一回の通学は、山頂までの道のりのほんのわずかに過ぎない が、毎日繰り返し通学していると、いずれエベ レスト山頂までの道のりと同じ距離を登り切っ たことになるというお話です。このお話から、 小さな努力を日々積み重ねれば、いつしか大き な目標へたどり着くことができるということに 気づかされました。このことは、僕たちが大人 になるまでの過程そのものだと思います。僕た ちは今、未来へと続く登山道の入り口に立って います。一人ひとりが進むルート、そして思い 描く山頂の景色は異なりますが、それぞれの夢 の頂を目指して、これから共に力を合わせ、歩 み続けることを誓います。 年 月 日 期新入生代表 横田 恵熙 ◆ 音楽部定期演奏会を終えて 月 日東灘区のうはらホールにお いて音楽部の定期演奏会が行われまし た。 期の高校生を中心として一年か けて準備をして本番にこぎつけまし た。当日は演奏するだけでなく朝から 楽器を運搬し、舞台のセッティングを し、受付の準備をし、最後の練習の後 本番を迎えます。本番が終われば直ち に楽器をトラックに積み込んで撤収し ます。今年も皆様のおかげをもちまし た盛況のうちに無事終わることができ ました。 六甲会より ( )役員について 六甲学院六甲会の現在の役員 は、在校生の保護者より選ばれ た会長、理事及び監事で構成さ れています。例年、新役員は中 学 年生の保護者から若干名選 出され、 月の定時総会にてご 承認いただいています。役員の 任期は 年間ですが、通常重任 していただき高 卒業時まで 年間に渡って、学校のためにご 尽力をいただいています。 ( )年会費について 六甲会では在校中、年会費と して , 円を納入していただ いています。年会費は、図書館 の書籍購入、学校施設設備の充 実等に活用させていただいてい ます。 (会長 米澤 仁雄) 11 行事報告 ◆ ニューヨーク研修報告 月 日から 日まで 期生 名がニューヨーク研修に行き、 姉妹校訪問・OBの会社訪問・ハーバード大やコロンビア 大の研究室見学・ニューヨークとボストンの市内観光・国連や美術館の見学など盛りだくさんの 日間を過ごしてきまし た。世界最大の都市の一つであるBig Appleで参加者たちが体験したことの感想をごく一部ですがここに掲載します。英 語を通しての異文化体験は彼らの視野を大きく広げてくれたようです。 (井坂 保彦) 私は初め、英語でコミュニケーショ ンがとれる自信がありませんでした が、実際話してみると相手に言葉を伝 えることはできました。ところがいざ 相手の話していることを聞き取るとな ると話が変わってきます。何度か繰り 返してもらったり、言い換えて質問し たりしなければなりません。リスニン グは非常に重要です。いくら話ができ ても聞き取ることができなければ会話 の意味は半減するのですから。 (酒井 優) 僕は昔から人見知りでしたが少しは 治りました。なぜなら、フォーダム高 校やクリストレイ高校で同世代のアメ リカの人にしゃべりかけるにはどうや っても英語を使わなければならず、ど うやって相手に伝えようか考えている うちに、しゃべりかけるのが恥ずかし いなんて考えている暇がなくなってい たからです。すると、人に道を聞くの に抵抗がなくなり、いつの間にか日本 に帰っても人見知りしなくなっていま した。人として成長したと実感できま した。 (鈴木 颯人) “Any questions?”ニューヨーク 研修旅行において何度も問いかけら れ、私の心を揺さぶった言葉です。 「質 問する」という行為の捉え方が日本と アメリカでは大きく違ったからです。 それを一番強く感じたのはハーバード のキャンパスツアーに参加した時で す。果敢に質問をする中国人学生、そ の質問が起爆剤となって話が展開し、 更に触発された他の生徒が質問し、説 明内容が一層濃くなっていきました。 ただ見ていた自分は、そのプロセスに 貢献できませんでした。アメリカでは、 質問は自分のためだけではなく、全体 に 貢 献 す る た め の も の、 “Man for others”の精神そのものだというこ とを学んだ貴重な体験でした。 (真木 孝輔) るために、信頼され充実した社会生活 を送るための つの条件(チームワー ク、チャレンジ精神など)を挙げられ ましたが、 「これらのことは、六甲で の六年間で学び培うことができる」と いう言葉に、はっとさせられました。 国際社会で働くために、英語能力や積 極性、武器となるような自身の特技を 磨くことはよく言われることですが、 毎日の六甲での生活が将来の豊かな 日々につながるものなのだという先輩 からの教えは、何にもまして説得力が ありました。 (藤家 正明) 僕は日本とアメリカの授業雰囲気の 違いに驚かされました。アメリカは日 本のような受動的な学びとは違い、自 分たちがこの場の主役だということを 自覚し、自分たちで授業を作り上げる 能動的な学びでした。フォーダム高校 で授業をうけていて印象に残っている ことがあります。それは生徒たちがざ わついた時です。日本で生徒がざわつ くといえば、授業に関心が薄れたとき か、だれかが間違ったときなどを連想 しますが、そうではなく難しい問題が 出てきた時でした。その場で生徒一人 ひとりが考え、みんなしきりに議論を 始めたため、教室全体が騒がしくなっ たのです。 (魚住 承吾) 江本さんは国連に勤めることになっ た経緯と僕らに対してのアドバイスを してくださいましたが、一番印象的だ ったのは、江本さんが抱いていた国連 で仕事をしたいという情熱の強さでし た。情熱はここまで人を動かしてしま うのかととても驚き、今の時点で将来 のことをよく考えて、目標に対する情 熱を持つことがいかに重要かというこ とに気づかされました。国連で働くこ とが本当に楽しそうに話す江本さんを 見て、自分もこのようになりたいと強 く思いました。 (児玉 開) 期の森さんはグローバルに活躍す イエズス会系の男子校 フォーダム高校訪問 12 僕が衝撃を受けたのはホームレスの 方々の存在でした。高層ビルが建ち並 ぶ街の路上で、毛布にくるまって地べ たに座ってプラスチックのコップやバ 期森氏の職場(KPMG)訪問 行事報告 ケツを持っていました。彼らが現状に 満足しているのか、抜け出せないのか は分かりませんが、これが自由の国の 正体です。事前学習で学んだことのは ずですが、実際に目の当たりにすると 改めてやるせなさを感じました。 (溝内 怜人) 交流会は日本の漫画やアニメの話で 盛り上がりましたが、それらから縁遠 い私などより向こうの生徒の方がよっ ぽど詳しく知っていました。また理解 できない話題もあり、そのうちの一つ は、後で調べたところによると、台湾 のカンフー映画でした。日本人として は台湾と日本を混同するなど考えられ ませんが、逆にこのとき私は、自分も アメリカに関して同じような初歩的な 勘違いをしているのではないか、と思 いました。自らの無知に気付いたので す。 (藤原 悠平) った独特の雰囲気や面白さを肌で感じ ました。この忘れることのできない充 実した経験は英語を学ぶことの本当の 意味を教えてくれたように感じます。 (岡澤 和哉) 僕は正直ニューヨーク研修旅行に行 くまでは、頭の中で は冷静に考えていて も、やっぱり、日本 人なのになぜ英語を 勉強しているのだろ うという疑問に答え を見つけることがで きず、前向きに勉強 することができてい ませんでした。です が、特に姉妹校訪問 を通じて外人と話す レキシントン,コンコードで独立の史跡を訪ねる ときの日本人とは違 奨学金についてのご案内 一般的に奨学金については給付型(返還義務が無い) 、貸与型(返還義務があり利子付きのもの、無利子のもの) があります。 給付型 中学生対象 高校生対象 六甲学院奨学金 六甲会寄付、六甲学院奨学基金、伯友会寄付金、イエズス会神戸修道院寄付金その他寄付者による奨学金です。それぞれの ご事情を勘案し、年間授業料の範囲内で給付いたします。昨年度は中学生、高校生合わせて 名に給付いたしました。担任 を通してお申し込みください。 就学支援金・授業料軽減補助・奨学給付金 高校生を対象とした国の就学支援金、兵庫県在住の方々には県が給付する授業料軽減補 助、就学給付金制度があります。いずれも世帯収入に応じた給付が行われます。新入生 には春先にご案内、その後毎年 月頃に高校生全員に案内し申請を受け付けます。 他府県在住の方は各自治体にお問合せください。 公的奨学金 案内が届き次第、学校掲示板またはホームページでご案内いたします。 貸与型 主に高校生対象 交通遺児奨学金・あしなが奨学金 交通遺児に対してはさまざまな団体から案内が届いております。また、あしなが奨学金は病気、災害、自死などで親をなく した方に提供されます。 日本学生支援機構奨学金 大学合格時に奨学金を受けられるよう在学中に予約が必要となります。無利息のものと利息を伴うものがあります。海外留 学のための奨学金もございます。 第 回は 月に、第 回目は 月に申込みを受け付けます。 ※奨学基金充実のための募金について 公的な奨学金は対象者が限られたり、さまざまな条件の元で支給されない場合もあります。 本校ではこのような場合に備え学校独自の六甲学院奨学金を制度化しておりますが、財源が限られており、奨学 金申込みに対応するための十分な予算がありません。 皆様のわずかなお気持ちで対象者や給付の幅が広がります。奨学基金へのご協力お願いいたします。 (植松 浩一) 13 学院 の 生活 ◆ 健康の日の報告とお願い 月 日(木)は「健康の日」でし た。健診に当たり、保健調査のご記入 をお願いし、ご協力いただいたことを 感謝いたします。今年度より健康診断 が少し変わり、座高の計測が必須項目 から外されたことや四肢(運動器検診) 項目も加わり、保健調査も増えました。 また、 色覚検査も希望者のみしました。 健康の日の午前中の講演は、OB ( 期生)の薗潤(そのじゅん)先生から 「タバコフリーの人生を選ぼう」と題 して禁煙・防煙指導をしていただきま した。またその後に本校教員の高橋和 也先生から「ネット依存」に関する話 を聞きました。いずれも依存してしま ◆ 図書館雑感 う心と向き合うことの大切さについて のお話でした。 午後からは内科健診(中 ∼高 ) 、 歯科健診(全校) 、耳鼻科健診(中 、 高 ) 、眼科健診(全校) 、心電図(中 、高 ) 、間接撮影(高 )があ り ました。健診結果から精密検査や治療 が必要な場合は、ご家庭にお知らせし ます。なるべく早い時期に必ず専門の 病院に受診して、結果を保健室にお知 らせください。健診はスクリーニング で精密検査の結果、 「異常なし」と言 われることもありますが、小さな異常 から早期発見ということもあります。 ご子息が安心して学校生活が送れます ように、ご理解 とご協力をお願 いいたします。 また、 年 度の 月∼ 月 はインフルエン ザA型、B型 の 流行があり、本 校でも学年閉鎖 がありました。 流行を防ぐため には個人の健康 管理が大切で、 インフルエンザのような症状がありま したら、休養して受診することをお願 いいたします。以前新型インフルエン ザの際にも言われていましたが、イン フルエンザの疑いで検査のため病院受 診した日も出席停止扱いとなります。 学校のWebページ保健室からのペー ジにも出席停止の扱いに関して追記さ れていますのでご覧ください。 (曽川 笑子) 身体計測統計(平均値) (BMI=体重(kg) ÷身長(m)× ∼ 未満 標準体重) ( 年度分) 身長㎝ 本校 . 年 中 年 学 年 年 高 年 校 年 体重㎏ . BMI . 全国 . . . 本校 . . . 全国 . . . 本校 . . . 全国 . . . 本校 . . . 全国 . . . 本校 . . . 全国 . . . 本校 . . . 全国 . . . ∼多読者リスト、選書など∼ この春卒業した 期生の利用統計、 「多読者リスト」を出してみました。 最も本を借りた人は 年間で 冊。 位は 冊で 位までは 冊台が並 んでいます。この多読者リストトップ の名前を眺めていると、彼らが学習 センターの自習席に座っていた後姿… 放課後や休暇期間中に黙々と、規則正 しく宿題や試験の勉強をしていた背中 …が浮かんできます。 本を読むイコール“エライ”という わけではありませんが、よく読む子ど もたちには共通して集中力・持続力が あると常々感じていました。これは受 験だけでなく生きていくうえでも大切 な力になるでしょう。読書がそういっ た力を育む一助となるならば、もっと もっと子どもたちに興味をもってもら えるような選書や棚づくりをしていこ う!と励みになります。 選書といえば、 年、 年と「図 14 書委員選書ツアー」を開催しました。 学校図書館では普段は教員か司書が本 を選んでいますが、近年どこの学校で も生徒が書店にいって直接本を選ぶツ アーが流行りです。昨年度は 月に 名の図書委員と教員・司書がジュンク 堂に出かけました。委員の人たちが選 んだ本は小説、TV・映画の原作、コ ンピュータ、オーディオ、スポーツな どジャンルも多様で短期間に何回も借 りられています。 『スーパーの裏側』 (東 洋経済新報社)が男子中高生にこんな に読まれるとは知らなかった…とこち らが驚くようなこともしばしばで、司 書にとっても良い勉強の機会です。 子どもたちが本を選ぶ方法としては もうひとつ「購入申込み」 があります。 「この本を図書館に入れてほしい」と いうリクエスト制度です。これなら図 書委員でなくても意見を出すことがで きます。こちらは毎年 件くらいでし たが 年度はなんと 件超。この ように子どもたちが選んだ本が増えれ ば、自然とその本が回ってくる順番を 待つ「予約」 の利用者も増えてきます。 年度の予約数は 件、やはり前 年度の倍となりました。もちろん購入 申込みをもらっても、 「ちょっとそれ 学校図書館ではダメじゃないです か?」というような本は理由を書いて お断りしています。マンガやライトノ ベルをできるだけたくさん学校図書館 で買ってもらおうと(?)購入希望の 理由を頑張って作文する人もいますか ら、こちらも気を抜けません。とはい え、統計数字から見ても意欲的に学習 センターやその制度を利用していこう という子どもたちが増えているよう で、嬉しい限りです。 (学習センター:澄川 久美) 事務室 から 事 務 室 ( )メール緊急連絡網について 本年度から保護者の皆様への緊急連 絡の方法を「FairCast(フェアキャ スト)学校連絡網」に変更いたしまし た。各ご家庭に「個別の利用者番号(生 徒の学生証番号と同じ)と個別のパス ワード」を配布しておりますので、全 学年必ず登録していただくようお願い します。また、メールアドレスを変更 した場合にも必ず登録しなおしてくだ さい。 このシステムは、通常連絡先に連絡 が届かなかった場合、追掛連絡先に連 絡をすることができるシステムです が、実際には「通常連絡」にて緊急連 絡を行い、災害等の重大な事象に限り 「追掛連絡」を使います。 なお、今後は従来のGmailでの連絡 は行いませんので、予めご了承くださ い。 ( )自転車利用者に対する賠償責任保 険の加入義務化について 兵庫県では 年より自転車利用者 に対して自転車賠償責任保険の加入が 義務化されることになりました。本校 では中学・高校の入学時に「六甲学院 中学校・高等学校学生総合補償制度」 への加入をお願いしており、ほぼ全員 に加入していただいております。この 六甲学院中学校・高等学校学生総合補 償制度は自転車賠償責任保険もカバー しております。 ( )学割の利用について 学割はJRを利用して片道 ㎞以上 を旅行する際に運賃が割引になる制度 です。割安な周遊きっぷや、往復割引 (片道 ㎞以上)にも重ねて学割を適 用することもできます。 学割の発行は事務室窓口で行いま す。長期休暇前には早めに申請してい ただくようお願いします。なお、申請 書には保護者のご署名・ご捺印が必要 です。申請書は事務室でお渡しします が、学校のホームページ(在校生・保 護者の方へ→各種届出・証明書)から も印刷できます。 会 計 室 ◎納付金について ( )授業料 年度第 期分授業料等(授業料・ 諸費補填金・冷暖房費・校友会費)の 自動振替は 月 日(月)に予定して おり、振替金額は , 円となりま す。詳しいご案内は 月 日(木)の 第 学期始業式にお配りいたします。 ※それぞれ引落前に詳しいご案内をお 配りいたします。 ◎六甲学院奨学金について 担任または会計室を通じて受付をい たしております。奨学金は年度毎の申 込となっておりますので、昨年度受け られた保護者の方も必要であれば改め てお申込をお願いいたします。 ◎本校における私学助成の状況 本校では、 年度に兵庫県から総 額 , , 円の経常費補助を受け ています。これは、人件費や教育研究 費などの学校の運営経費に対する補助 で、生徒一人当たりに換算しますと , 円になります。また、教育改 革の推進を図ることを目的に経常費特 別補助として , , 円を受けてい ます。 これとは別に経済的理由で学資負担 が困難な生徒に対し、授業料軽減補助 を , , 円受けており、これらの 補助により、教育条件の向上や保護者 負担の軽減に役立てています。 ( )その他 以下の予定で自動振替を行います。 久美浜キャンプ料(中 ) : , 円 月 日(月) 立山キャンプ料(中 ) : , 円 ※雨具レンタル希望の場合 , 円 月 日(月) 六甲会費: , 円 月 日(木) 母の会より 母の会バザーのご案内 月に 期の新会員の皆様をお迎えし、母の会の活動も活気づいてまいりました。 只今、 月 日(土)のバザーに向けて準備を進めております。今年度も会員の皆様よりたくさんの寄贈品、 手芸品を頂戴し、皆様のご理解とご協力に心から感謝申し上げます。 当日、体育祭では寄贈品の他、手芸品、ボランティア作品、学年手芸会での作品、幹事作品、母の会先輩方々 の作品等、素敵な作品が並ぶ予定でございます。 また、喫茶、お弁当、サンドイッチ、ジュース、アイスクリーム等の多彩な飲食物、お子様に好評のゲーム、 宝つりコーナー等、ご家族お揃いでお楽しみ頂ける企画を考えております。たくさんの会員の皆様にお会いでき ます様、心よりお待ち申し上げております。 なお、六甲学院ホームページ内に母の会のコーナーを開設しております。バザーの作品も紹介させて頂いてお りますので、是非ご覧くださいませ。 (幹事長 池田 浩子) 15 学院 の 動 き < 学 年 担 当 表 > 中 学 年 学年主任 石 川 達 A 山 口 安 B 藤 堂 阿知波 C 青木(光) D 学年訓育 四 宮 岩 井 宮 脇 年 千 鍵 山 高橋(純) 岩 井 原 酒 鈴 高橋(和) 木 佐藤(智) 千 年 井 原 林・住吉 増井・西野 年 江 口 西 尾 清 水 置 村 小 幡 青 栁 西 尾 深 尾 江 口 村 上 酒 井 雀 部 森 嶋 井 上 吉 村 森本(亮) 酒井・石﨑 蒲原・増井 月 吉 村 佐藤(雅) < 教 科 担 当 表 > 中 学年 教科 国語 社会 数学 学 年 四 青 宮 栁 坂 根 森本(亮) 青木(光) 森本(吉) 口 堀 高 年 岩 下 高橋(純) 小泉(洋) 西 本 増 井 鍵 宮 山 脇 阿知波 小泉(温) 谷 川 年 西 大 野 西 小泉(洋) 蒲 原 林・吉村 千 山 原 本 村 公民 蒲 原 深 井 宮 尾 上 脇 森本(亮) 坂根・小林 増 井 江 後 深 口 藤 尾 年 森 嶋 石 﨑 四宮・岩下・小幡 吉 村 村上・森本(吉) 山本・後藤・井上 清 水 青木(竜) 西尾・青木(竜) 酒井・西山・宮岡 Turner 市 川 畑 原 佐藤(智) 畑原・塩見 安達・佐藤(智) 田 北 山 北 山 原 小 原 小 原 岩 井 増 井 蒲 原 藤 堂 Turner 石 松 川 本 保健 体育 塩 見 安 達 美術 北 山 北 山 岡 音楽 上 田 小 原 小 住 吉 住 吉 家庭 岩 井 宗教 古 岩 泉 井 木 坂 佐藤(智) 月 西本・小林・置村 酒 井 西 山 Turner 岡 高橋(和) 林 置 栁 西 野 溝内・金田 佐藤(雅) 岡・山口 英語 林 地歴 青 大 西 金 田 雀 部 阿知波 山 畑 技術 小 幡 石 﨑 高橋(純) 年 高橋(和) 小泉(温) 理科 鈴 井 校 年 学期の予定> (変更の可能性があります) 校 年 岡 高橋(純) 青木(光) 森本(吉) 宗教担当 高 年 森本(吉) < 吉 月 月 学 期 村 告 知 板 日(木) 学期始業式 (頭髪検査・大掃除) 日(土) 高 保護者会 ∼ 日 (木) 文化祭準備期間 ( 分× 時間 短縮授業 ※ 日 (土)は通常授業) 日 (金) 文化祭準備 (授業なし ※高 家庭 学習日) 日 (土) 文化祭 ( : ∼ 一般公開 ※高 家庭学習日) 日 (日) 文化祭 (※高 家庭学習日) 日 (火) 振替休日 (※文化祭 日(日)) 日 (金) 後期委員選挙 日 (土) 後期委員錬成会 日 (火) MAGISの日 日 (土) 中 赤い羽根街頭募金 日(日) 中 赤い羽根街頭募金 日(金) 奉仕活動報告会 日(土) 第 回学校説明会 日 (月) 中 卒業写真撮影 ∼ 日 (金) 中間考査 日 (金) インド訪問報告会 日 (土) 第 回学校説明会 日 (金) 保護者会 (L.H.R.なし) 日(土) 午後芸術鑑賞 (アルカイックホール) 日(火) 校外学習 日 (金) MAGISの日 日 (土) 創立記念日(公休日) ∼ 日 (月) 期末考査 日 (土) 高 保護者会 日 (木) 献血 日 (木) クリスマスメッセージ 学期終業式 日 (金) クリスマスの集い 月 月 日 (祝)に高校卒業式を行います。 日 (土)がその振替休日となります。 第 号の告知板の中に誤りがありました。離任され非常勤講師の先生方をご紹 介した中で勤務年数を国語の山本先生は 年間、倫理・宗教の垣内先生は 年間 と掲載していましたが、正しくは山本先生 年間、垣内先生 年間でした。失礼 いたしました。お詫びとともに訂正させていただきます。 (畑堀 克則) 編・集・後・記 オバマ大統領が広島を訪問しました。今まで簡単には実現しないだろうと思われていたことでした。 年前広島にいた私 は、元オーストラリア国会議員の法律家に原爆の跡を案内し、被爆者の話を通訳したことがありました。彼は「広島を舞台 にアメリカ大統領が国際司法裁判所の判決を受ける」というフィクションを執筆中でした。残念ながら出版の準備中に亡く なり、幻の作品となってしまった ページにも及ぶ原稿が今も私の書棚にあります。その中で米大統領は、広島・長崎で 核兵器を使用したこと、その後も核兵器を開発・配備し続けたこと等において裁かれます。もし彼が生きていたら、今回の 訪問には満足しなかったかもしれません。しかし、この小さな一歩から少しでも前へ進むことに貢献できる人間を六甲学院 でも育てられればと思います。 (井坂 保彦) 16
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