アカイイト・アナザーストーリー ヤンデレの柚明に死ぬほど愛されて

アカイイト・アナザーストーリー
★ヤンデレの柚明に死ぬほど愛されて眠れない桂
ただいま~、桂ちゃん遅くなってごめんね。お腹空いたでしょ?すぐに晩御飯を作ってあげるか
らちょっと待っててね。
はい、どうぞ召し上がれ。今日はオムライスにしてみたの。どう?美味しい?
本当?良かった。まあ私の得意な料理だし、何より桂ちゃんの事を考えながら作ったんだから、
美味しいのは当たり前なんだけどね。うふふ。
私ね、桂ちゃんを助けるためにオハシラサマになった時は、こうやって桂ちゃんと一緒に幸せに
暮らす事はもう二度と無いって覚悟していたの。
だけど私は今こうして元の人間として、10年ぶりに桂ちゃんと暮らしている。
本当にこんな日が来るなんて思っていなかった。もう二度と桂ちゃんに会う事は無いって思って
いたから。
私とオハシラサマを交代してくれた白花ちゃんには、本当に感謝してもしきれないわね。
白花ちゃんが主を抑えてくれているお陰で、私は今こうして桂ちゃんの前にいるんだから。
私・・・本当は寂しかったの。10年間もの間、ずっと1人で主を封印し続けて・・・。
ずっと1人で、ずっと孤独で、寂しかった。本当に寂しかったの。
だから桂ちゃん、これからは私を離さないでね。ずっと私のそばにいてね。会えなかった10年分
に目一杯の利子も込めて、たっぷりと甘えさせてあげるから。
あ、ごめんなさいね、お食事中にこんな辛気臭い話をしちゃって。
さあ、冷めない内に頂いちゃいましょう。
うふふ、自分で作っておいて何だけど本当に美味しい。
まあ、桂ちゃんの事を考えて作ったから・・・って、これは今話したばかりだったわね。うふふ。
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桂ちゃん、お風呂上がったの?じゃあ私が髪を乾かしてあげるわね。
やっぱり桂ちゃんの髪って本当に綺麗ね。サラサラしてて、それにいい匂い。
桂ちゃん、これからはもっと私に甘えてもいいのよ?ううん。甘えてほしい。
桂ちゃんが私に甘えてくれるのが、今の私にとって一番の幸せなの。
桂ちゃんが私に甘えてくれる事で、私は『桂ちゃんが私を必要としてくれている』という実感をこの
身に存分に感じる事が出来るから・・・。
だから遠慮しないで、どんどん甘えてくれてもいいのよ?ううん、お願いだから、これからは私に
どんどん甘えてね。
ところで桂ちゃん、桂ちゃんがお風呂に入ってる間にお掃除してたら見つけたんだけど・・・
この木刀どうしたの?桂ちゃんのじゃないわよね?・・・烏月さんから貰ったの?ふーん、材料は
経観塚のご神木・・・。名前はあるの?鬼払い?
桂ちゃんが考えた名前なの?うふふ、センスの無い名前ね。そう、烏月さんからもそう言われた
の・・・。
え?烏月さんの携帯電話が繋がらない?それがどうかしたの?映画に誘うつもりだった?ふー
ん・・・。
烏月さんが心配?でも烏月さんは鬼切り役なんだから、桂ちゃんに構っていられる程、暇じゃな
いんじゃないかしら。
ねえ桂ちゃん、さっきからどうして烏月さんの話ばかりするの?
それに映画に誘うなら、私を誘ってくれても良かったのに。どうして私じゃなくて烏月さんなの?
大体、今の桂ちゃんには私がいるじゃない。烏月さんを誘う必要なんか無いわよ。
それに、私はこんなに桂ちゃんの事が好・・・
ピンポ~ン
もう、誰かしらこんな時間に・・・桂ちゃん、悪いけどちょっと待っててね。
は~い、あら、サクヤさんどうしたんですか?
え?桂ちゃんを引き取りにきた?私のような危険人物には桂ちゃんを任せられない?それはどう
いう事なんですか?
私は桂ちゃんの従姉ですよ?桂ちゃんの一番の理解者なんですよ?
……そう、見てしまったんですね。・・・人目の無い所で始末したつもりだったのに・・・まさか見ら
れていたなんて・・・。
分かりました。ちょっと表に出ましょうか。桂ちゃん、そんなに心配しないで。すぐに戻ってくるから。
バタン。
ドカッ!!バキッ!!グシャッ!!
ただいま~。ごめんね桂ちゃん遅くなって。さあ、早く桂ちゃんの髪を乾かさないとね。そのまま
にしておくと痛んじゃうから。
え?サクヤさんはどうしたって?そんなの桂ちゃんが気にする必要は無いのよ?
だって桂ちゃんにはもう私がいるじゃない。だから私以外の人の事なんか気にする必要なん
か・・・。
え?始末したとか言ってたけど、それはどういう事って?
はあ、桂ちゃんって意外と地獄耳なのね・・・。本当は桂ちゃんには知られたくなかったんだけ
ど・・・。
でも、聞かれちゃったからにはしょうがないわね。いいわ。教えてあげる。
あのね、サクヤさんったら、私が烏月さんを殺した所を目撃してしまったらしいのよ。
どうしたの桂ちゃん?そんな怖い顔して。ここ、そんなに驚く所?
だって桂ちゃんにはもう私がいるじゃない。私以外の人なんて桂ちゃんにはもう必要無いでしょう?
だから烏月さんが死んだ位で何を・・・
桂ちゃん、携帯電話なんか取り出して何をやっているの?
え?ノゾミちゃんを呼んでるの?ああ、出てこないわよ?だって、桂ちゃんがお風呂に入ってる
間にノゾミちゃんも殺したから。
だってそうでしょう?桂ちゃんは改心したとか主に騙されてたとか弁解してたけど、ノゾミちゃんは
一度は桂ちゃんを殺そうとした事のある子なのよ?
だからね、私は桂ちゃんの為を思って、やっぱりノゾミちゃんは生かしておけないな~って思った
の。うふふ。
だって、いつ本性をむき出しにして桂ちゃんの血を吸おうとするか分からないから。
大丈夫よ、お守りの力なら私が補充してあげるから。だから桂ちゃんの贄の血の存在が鬼にバレ
る事は無いから安心してね。
こ~ら、桂ちゃん逃げないの。さっき私にどんどん甘えてって言ったばかりでしょ?
もう、照れ屋さんなんだから。・・・はい、これでもう動けないでしょ?ほら、膝枕してあげるからこっ
ちにいらっしゃい。
うふふ、いくらもがいても無駄よ?だって桂ちゃんの体は私が支配してるから。
大丈夫よ。そんなに怖がらないで。他の人はともかく、私は桂ちゃんには危害を加えるつもりはな
いわ。
私は桂ちゃんをこんなに好きなのに、どうして危害を加えないといけないの?
そう・・・いい子ね・・・こっちにいらっしゃい・・・。
あら、いけない。話が逸れちゃったわね。それでね、私が烏月さんを殺した所を、サクヤさんは目
撃したらしいの。
本当は殺すつもりは無かったのよ?でも烏月さんったら私にとてもひどい事を言ったの。
桂さんは私の物だ、だからあなたには渡せない、今ここであなたを討つって。
それでね、ついカッとなっちゃって殺しちゃったの。
烏月さんったら、桂ちゃんを自分の所有物か何かと勘違いしていたのかしら。全く何を考えてる
んだか・・・。
それにしても、あの程度の実力で鬼切り役に選ばれるなんて・・・。千羽党って本当に人材不足
なのね。
え?サクヤさんはどうしたのって?ええ、サクヤさんも殺したわよ?
だって、いきなり桂は私の物だーとか言って、ラゴウの力を発動させて私を殺そうとするんだもの。
でも、本当に笑っちゃうわ。あの程度の力で私を殺すつもりだったなんて。
もちろん、2人の死体は月光蝶で消し去ったから安心してね。桂ちゃんも明日外に出て、気持ち
悪い思いをする事は無いから。
ああそうだ!!桂ちゃんが烏月さんを誘った映画、今度私と一緒に観に行きましょう!!
ちょっとチケット持ってきてくれる?・・・ふーん、恋愛映画なのね。明日の朝9時30分からな
の・・・。
どうしたの?そんなに震えて。大丈夫よ、さっきも言ったでしょ?私は桂ちゃんには何もしないっ
て。
ああ、もしかして烏月さんとサクヤさんとノゾミちゃんが化けて出てこないか心配なの?
大丈夫よ、心配しないで。あの程度で全力なら3人がかりでも私の敵じゃないから。私が桂ちゃん
を護ってあげるからね。
それに私の月光蝶は、むしろ霊体が相手の方が効力を発揮するから。
さ、もう遅いし、今日はもう寝ましょう。もちろん私と一緒のお布団でね。
私もお風呂に入ってくるから、桂ちゃんは先にお布団の中で待っててね。
うふふ、いい子ね。桂ちゃんはそうやって素直だからとても好きよ?
……私が怖い?どうして私が怖いなんて言うの?私はこんなにも桂ちゃんが好きなのに。それに
桂ちゃんはそんな事を言う子じゃ無いでしょう?
……そう、きっと烏月さんたちに毒されてしまったのね。そうでなきゃ、桂ちゃんが私の事を怖い
なんて言うはずが無いもの。
可哀想な桂ちゃん・・・私が桂ちゃんを助けてあげるからね。私が烏月さんたちに毒された桂ちゃ
んを元に戻してあげるから。
え?それよりもさっき私がかけた術を解いてほしいって?ええ、寝る前にちゃんと解いてあげるわ
よ。
『さっき桂ちゃんにかけた術は』・・・ね。うふふ・・・。
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それにしてもさっきの映画、結構きわどいシーンが沢山あったわね。私、ガラにも無く興奮しちゃっ
たわ。
桂ちゃんもそう思うの?やっぱり従姉妹同士だから好みとかも似るのかしら。
あらあら、桂ちゃんたら、いくら周囲に人がいないからって、私にそんなにくっついて・・・恥ずかし
いわ。
ごめんなさい、そんな顔しないで。私に存分に甘えて欲しいって桂ちゃんに言い出したのは私だ
ものね。
それに私も、桂ちゃんが私に甘えてくれると嬉しいから。いいのよ。もっと私に甘えて頂戴。
うふふ、桂ちゃんの胸の感触がとても気持ちいい・・・桂ちゃんの体がとても温かい・・・。
桂ちゃんが私とデートしてくれている・・・桂ちゃんが私に甘えてくれている・・・。はあ・・・幸せだ
わ・・・。
……あら?あそこにいるのは葛ちゃんだわ。こっちに走って来るけど・・・あんなに血相変えて、
一体どうしたのかしら?
あらあら、いつの間にか拳銃を持った人たちに囲まれちゃったわね。
大丈夫よ桂ちゃん。そんなに怖がらないで。私が桂ちゃんを護ってあげるから。
葛ちゃん、そんなに怖い顔をして一体どうしたの?
え?私が危険な存在?桂ちゃんを保護するですって?もう、葛ちゃんまでそんなおかしな事を
言うの?
ふ~ん、私を殺すつもりなんだ。え?月光蝶のデータは徹底的に分析したから私に勝ち目は無
いですって?
あらやだ、一斉に銃をこっちに向けて・・・脅しじゃなくて本当に私を殺すつもりなのね。
はあ・・・折角いいムードだったのに。もう、葛ちゃんったらしょうがないわね・・・。
ドカッ!!バキッ!!グシャッ!!
ふう、こんな物かしら。
それで?葛ちゃん?私の月光蝶の何を分析したのかしら?
こんなはずは無い?もう、葛ちゃんは仮にも組織のトップなんでしょう?、負け惜しみなんかした
ら見苦しいわよ?
大体私たちは今、葛ちゃんに構っていられるほど暇じゃないの。そこを通してもらえるかしら?
ほら、桂ちゃんも葛ちゃんの事をこんなに嫌がってるじゃない。
え?桂ちゃんに何をした・・・ですって?別に大した事はしてないわよ?烏月さんたちに毒された
から、その毒を『浄化した』だけよ?
あなたたちのせいで桂ちゃんったら、私の事を怖いとか言い出したのよ?
本当に可哀想な桂ちゃん・・・。でも、もう大丈夫。ほら、桂ちゃんはこうして私に甘えてくれる。私
を好きだって言ってくれる。
もう、葛ちゃんったら、まだ邪魔をするつもりなの?
はあ・・・全く、しょうがないわね。私は子供をいたぶる趣味は無いんだけど・・・。
何ですって?桂おねーさんは私の物・・・ですって?
……私、ちょっとカチンってきちゃったかも。
ドカッ!!バキッ!!グシャッ!!
あら?もう死んじゃったの?
まあいいわ。そんな事より桂ちゃん、早く帰りましょうか。
こ~ら、桂ちゃん、そんなに葛ちゃんの死体を蹴飛ばしちゃ駄目よ?汚いから。
え?私を傷つけようとしたのが許せない?桂ちゃん、嬉しい・・・。
いいのよ。心配しないで。私はずっと桂ちゃんと一緒にいるから。だから存分に私に甘えて・・・あ
ら?
もしかして陽子ちゃんと凛ちゃん?
もう、あなたたちも私から桂ちゃんを奪うつもりなのね?
はあ、どうして今日はこうも次から次へと・・・。これも桂ちゃんが可愛いからだわ。
ドカッ!!バキッ!!グシャッ!!
それじゃあ桂ちゃん、帰りましょうか。
こ~ら、桂ちゃん、陽子ちゃんと凛ちゃんの死体に唾を吐き掛けちゃ駄目よ。みっともないから。
こんな人たちなんか放っておいて、早く家に帰りましょう。
私たちの『愛の巣』にね。うふふ・・・うふふふふ・・・。