組合員の皆さん、明けましておめでとうご ざいます

国労東日本本部 特別執行委員
組合員の皆さん、明けましておめでとうご
も同様に、解体した後は各部品を修繕職場へ
ざいます。昨年9月より、特別執行委員とな
と送ります。
りました鈴木です。よろしくお願いします。
その後、車体上部の外板修繕、塗装等行い、
今回、「コラム」の依頼がきましたので、 各部品修繕職場から各種検査をクリア-した
一昨年、5年ぶりに元職場に戻り、1年が経
部品が送り返されてきた後、組み立て、様々
過しましたので、そこで感じたことを報告し
な試験 ( 試運転も含む ) を行った上で出場さ
たいと思います。
せていく、いわば自動車でいう車検のような
事をしています。
私の職場は JR 貨物の大宮車両所という所
で、機関車の全般検査を行っています。検
今の職場は「車体班」という艤装(屋根や
修以外の方は、どんな事をしているのか、 機器脱着、配管等)と電気(電気機器脱着や
よくわからないかもしれませんので簡単に
配線等)の2職種が統合された班です。以前
説明しますが、車両の検査にはいくつか種
は「台車班」という所で 20 年以上所属して
類があり、仕業検査や交番検査は耳にした
いた自分にとって、初めての仕事も多く仕事
こともあるかと思いますが、その他、台車
の流れや道具の置き場所、JR 移行後採用者
検査(新形式車は重要部検査)、そして「全
が職場の 7 割を占める状態のため、初対面
般検査」があります。国鉄時代に製造され
の方もいましたから人間関係を作ることなど
た機関車 ( 従来形式車 ) は6年に一度、JR
やるべきことは多くありましたが、幸い、同
移行後に製造された機関車 ( 新形式車 ) は8
じ班には国労の仲間もいて、親切丁寧に仕事
年に一度「全般検査」という定期検査を受
や人間関係でフォロ-も頂き、本当に助かっ
けなければ機関車を運行することはできま
ています。
せん。
配属後に感じた事は体への負担です。すで
JR 貨物で機関車の全般検査を行っている
に50才となり、まして5年ぶりの現車での
のは、東では大宮車両所、西では広島車両所
作業は体にこたえました。車体から屋根が取
となっていて、機関車が入場した後、最初に
り外された後、車体上部に行くためには遠方
車体と台車を切り離し、パンタグラフや屋根
にある階段を上るより、機器や車体のハリを
を取り外して、車体内部の電気機器等を取り
伝って上り下りすることも多々あり、さなが
出し、各部品を修繕職場へと送ります。台車
らロッククライミングのような状態になるこ
ともあります。当時の私は体重も軽い?方で
返せば、まだまだ国労がそうした若い人たち
はありませんでしたから、体重の減少は自分
の受け皿になり切れていないということだと
でもびっくりするほどでした。
思います。
仕事の面でも、以前のような力任せの作業
今すべきことは、
隣にいる若い仲間たちが、
から、ガラス等慎重に扱うものもあり、作業
加入組合にアキラメを感じていたり、ややも
要領の違いに苦労する場面も少なくありませ
すると退職を考えているかもしれません。そ
んでした。
うした一人ひとりの仲間の声に耳を傾けるこ
と、そこで掴んだ悩みや不満を取り上げ、改
こうした職場で、若い人たちは貨物会社の
善を迫る努力を貨物会社に所属する全分会で
労働条件に対する不満が数多くあり、特にこ
取り組んでいくことが必要だと思います。
こ最近の期末手当や福利厚生の部分について
大宮車両所では一昨年末から昨年にかけて
大変不満を持っています。
複数の国労加入がありましたが、その背景に
特別執行委員になって東京や東北の貨物協
は、仲間の声を大切にする分会活動があった
議会の定期委員会に出席しましたが、そこで
ことはいうまでもありません。
出される発言には、必ずと言っていいほど若
こうした積み上げが、職場を変える力とな
年退職者の話が出ています。理由は個人的な
り、貨物会社を変える力となり、国土交通
ものもあるとは思いますが、魅力ある会社で
省をも動かす力へとつながるものだと思いま
あれば、そうそう退職を選択することはない
す。
と思います。
貨物会社に働く全社員が生き生きと働き続
多くの不満があっても自らの加入組合にと
けられる「魅力ある貨物会社」を作るために
どまっていたり、やむなく退職を選択してい
も、私自身も大宮車両所の中から、本当の仲
く若い人たちは数多くいるのが現状で、裏を
間作りをしていきたいと思います。