2014年4月号 No.60 - びとうファイナンシャルサービス株式会社

BFSニュ-スレタ-
Vol.35
Vol.60
2012年
年4月
月1日発行
日発行
2014年
年4月
月2日発行
日発行
お客様の人生に豊かさを、
心に安心とゆとりを。
ーびとうファイナンシャルサービスの
大切な役割ー
発行者 : びとうファイナンシャルサービス株式会社
ATTENTION
アベノミクスで日本株は上がったが、もっと上がった国の株がある。
このグラフは、赤線(1557)がニューヨーク証券取引所に上場し残高16兆円を超えるS&P500上場投資信託(ETF)で、東京証
券取引所にも上場し円建てで取引できます。青線(1306)が東証株価指数ETFで、日経平均ETFとともに日本で最も活発に
取引されるETFです。このグラフは、今年3月まで2年間の日米株式市場に円建てで投資した場合のパフォーマンスですが、
日本の株式市場がアベノミクスで昨年大幅高したとはいえ、円建てで米国市場に投資していたほうが、大幅にパフォーマン
スがよかったという構図になっています。この2年間で東証株価指数ETFが+41.5%に対し、円建てS&P500ETFは+65.0%と
大幅に上回り、昨年5月の高値から東証株価指数ETFが-6.7%に対し、円建てS&P500ETFは+9.8%と真逆の動きになって
います。また、この2年間で東証株価指数は久々に上昇したとはいえ、ほとんどの期間で円建てS&P500指数を上回ることは
なかったのです。あまり見たくないグラフですが、これから先はどうなるでしょう。
OPINION
MARKET
株式市場再生にグローバル基準の企業統治が不可欠
あえて蒸し返すつもりはありませんが、大きな企業の不祥事、たとえば
三菱電機の長年にわたる防衛省受注業務の過大な不正請求、みずほ
銀行の暴力団への不正融資や大規模システム障害、オリンパスの長
年にわたる巨額損失隠し、メガバンクや大手証券の総会屋・暴力団と
の癒着などは、企業統治の欠如が招いた最たる事例といえます。この
なかでも目立つのが、みずほ銀行。まるで三段跳びのように不祥事を
繰り返しています。通常の社会システムでしたら、こういう企業はエン
ロン、ワールドコムのように自浄作用で社会から排除されるのですが、
まだ連綿と生き続けているのは、ペナルティが甘い日本の特異な環境
のせいでしょう。
今般の会社法改正でも、経済界の強い反対で社外取締役の設置義務
化は見送られています。この度キャノンで2名の社外取締役が就任し
ていますが、職歴は元高検検事長と元国税庁長官。元経団連会長の
御手洗会長兼社長によれば「M&Aが増え、法務面で対応の必要性が
高まっている」としていますが、国際的M&A戦略に精通しているかどう
か疑問で、企業統治の実効性から見ると、この二人には失礼ですがお
飾りの取締役になる懸念がぬぐえません。
一般投資家にとって、株式の投資は売買益を得ることが大きな目的で
す。企業統治の欠如は長期的に見て、株価が上がる可能性を大きく摘
むことはこれまでの事例や分析から明らかです。グローバルに当たり
前の社外取締役の設置義務化、一般株主の利益を体現する実効性あ
る社外取締役の構成が、日本株式市場の再生にとって不可欠です。
(3月末)
(2月末比)
日経平均
14827.83円
14827.83円
-13.24円
13.24円
NYダウ
16457.68㌦
16457.68㌦
+135.97㌦
+135.97㌦
米ドル
103.24円
103.24円
+1.46円
+1.46円
今月の言葉:
自由な人は、何についてよりも死について
思惟することが最も少ない。そして彼の知
恵は死についての省察ではなくて、生につ
いての省察である。
-スピノザ「エチカ」(定理67)
COLUMN
いよいよ動き出す日本のカジノ構想
1999年に石原元東京都知事が提唱した日本のカジノ構
想がいよいよ現実のものとなりそうです。党をまたがる国
際観光産業振興議員連盟(IR議連=通称カジノ議連)が
先の臨時国会にカジノ解禁推進法案を提出し継続審議と
なりましたが、5月連休明けから通常国会で審議される見
通しです。この法案が通ると「IR実施法」の法制化に向け
た作業が始まり、カジノ第1号は2020年の東京オリンピッ
クに間に合うタイミングで実現する可能性があります。
東京都、大阪、北海道、沖縄、長崎、千葉、横浜などの自
治体が積極的な誘致姿勢を見せています。多くの日本企
業が強い意欲を示し、外資もシンガポールのカジノで大成
功を収めたラスベガス・サンズ、MGM、シザースなどが名
乗りを上げています。日本のカジノの市場規模は400億ド
ルといわれ、ラスベガス(600億ドル)、マカオ(510億ドル)
についで、一躍世界3位の市場が出現することになります。
カジノでは、シンガポールに日本が模範にできる成功例
があります。2010年に開業したカジノとともに、国際展示
場、大型施設、4層の商業施設、高級ホテルなどを備えた
コンプレックスがあり、大変高い経済波及効果や地域雇
用をもたらしています。マカオは近年、中国人富裕層の取
り込みに成功し、ラスベガスとともに世界最大規模のカジ
ノ市場になりました。マカオの歳入の8割はカジノ税収入
によるものとのことです。失業率は1.9%とほぼ完全雇用
の状態です。マカオには2012年、マカオの人口60万人弱
の30倍の1690万人の中国人観光客が本土から押し寄せ
たとのこと。またフィリピンもマニラ湾岸にカジノをつくり、
中国からの旅行者が南シナ海の紛争にもかかわらず、大
事な観光客になっています。
2013年の外国観光客は政府目標の1000万人を超えました
が、カジノ解禁による観光客増加は大きく期待でき、安倍
首相が掲げる2020年に2000万人の目標達成を確実にする
でしょう。「直接雇用」は施設単独で1万人、大阪や沖縄の
施設を含めるとその3倍、さらに電車・タクシー、近くのコン
ビニの店員といった「間接雇用」を含めると「カジノ関連雇
用」は全国で6万人規模になるという試算もあります。さら
に、国の財政にも寄与します。カジノ収入4兆円に20%の税
をかければ8000億円の税収になり、国は1銭もかけずに収
益を得られるのです。
日本でカジノが解禁されると、統合型リゾートの開発や訪
日観光客の消費などの経済効果は7兆円とも言われ、
懸念材料として、反社会勢力への資金源になる恐れ、ギャ
ンブル中毒になる心配、近隣地域への悪影響が指摘され
ていますが、シンガポールの例を見るとおり、きちんとした
法整備や対策を取れば、マイナス面よりプラス面のメリット
がはるかに大きいといってよいでしょう。
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講師
: 尾藤 峰男 びとうファイナンシャルサービス代表取締役
参加費: 1,000円(当日支払い)
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