よくある質問 ボランティア保険編 - 世田谷区社会福祉協議会の

ボランティア保険 Q&A
ご注意:事例は一般的なものであり、実際の状況によっては、内容が変わる場
合がります。詳細はお問合せ下さい。
Q1
自助活動は加入対象となりますか?
A1
自助活動はボランティア活動と区別しており、本保険の対象外の活動となります。
会員の冠婚葬祭の手伝いや共益団体・当事者団体(町会・自治会・家族の会・利用者
の会等)における構成員の相互扶助的な活動(回覧板の回覧業務や、主に構成員のた
めのイベントの企画幹事など)は、自助活動とみなし対象外となります。
母親たちがグループを作って、昼間自分たちの子どもを預かり交替で面倒を見る、な
ども自助活動となり、ボランティア保険の対象とならない活動です。(自助活動は、広
く社会に貢献する目的をもって行われるボランティア活動とは性格が異なるため)
但し、会員に限定せず一般市民も対象とし、一般市民にも貢献する活動(共益団体・
当事者団体が河原や広場のような地域の清掃活動を行う場合等)は、ボランティア活
動とみなし本保険の補償対象となります。
Q2
A2
戸籍上の氏名ではなく、ワーキングネームで加入することができますか?
その方が日常使用しているワーキングネームで加入することはできますが、戸籍上の
氏名で加入していただくことが望ましいです。
ワーキングネームで加入した方に事敀があった場合、保険加入時において戸籍上の氏
名の人物とワーキングネームの人物が、同一人物であることを客観的に証明する必要
があり、時間と手間がかかります。
なお、保険に加入するときだけ別名を使うことはできません。
Q3
理髪店の方が、お休みの日に特別養護老人ホームを訪問し、利用者の散髪をしてい
ます。その際誤って、利用者を傷つけてしまいましたが、ボランティア保険の賠償
責任保険で補償されますか?
A3
理髪店や美容院の方が、仕事の休みの日に行う、理容・美容のボランティア活動は、
ボランティア保険の対象となりますので、補償されます。但し、社会福祉施設等で行
った理容・美容に限ります。少額でも報酬を受け取った場合は、ボランティア保険の
対象とはなりません。
Q4
ボランティアグループの中に外国の方もいます。外国籍の人もボランティア保険に
加入できますか?また、加入にあたっての注意点があれば教えてください。
A4
外国籍の方も加入できます。
ボランティア保険は国籍による加入制限はありません。但し、日本国内における活動
であり、入院・通院保険金は日本における「医師法上の医師」の治療を受けた場合に
のみ対象となります。また、万一の事敀の際に連絡が取れなくて保険金請求手続きが
滞ったり、必要書類のやり取りができなくなることが無いよう、少なくとも保険期間
内は、本人と連絡が取れる日本国内の連絡先を明確にしておく必要があります。なお、
通常は日本国外に居住する外国人の場合は保険加入上の必須事項ではありませんが、
可能であれば本国の居住地・連絡先をご記入いただくことにご協力いただくようご案
内下さい。
Q5
ボランティア保険のパンフレットに無償の活動の範囲として、交通費・食事代・材
料費などの費用弁償程度の支給は無償の範囲、とありますがもう少し具体的に説明し
てください。
A5
①形式的・外形的に、報酬・手当ての名目で支払われる場合は、無償とみなすことは
困難です。
②費用(報酬)の支払方法が、時給・日給・月給で支給されるものや、1 件あたりの
単価が設定されているものや、出来高に応じた支払がなされているものは、少額で
あっても無償とみなすことは困難です。
③交通費・食事代等の費用弁償の額については、社会通念上妥当な額ということにな
ります。具体的な額は、活動によって異なるので、一律いくらまでを対象とすると
いった判断はできません。疑義がある場合は、個別にお問合せ下さい。
Q6
国政選挙や統一地方選のような選挙の場合、特定の候補者の応援やお手伝いを無償
でする活動は、ボランティア保険の補償の対象になりますか?
A6
補償の対象ではありません。
特定の政党や候補者を支持して選挙の応援をする政治活動は、ボランティア保険の補
償の対象ではありません。
Q7
ボランティアグループの中に小学生もいますが、小学生もボランティア保険に加入
できるのでしょうか?
A7
自発的にボランティア活動に参加しているのであれば、加入は可能です。
ボランティア保険に加入した方が、ボランティア活動中にケガをした場合は、年齢に
関係なく傷害保険で保険金が支払われます。
未成年者(特に小学生)が賠償事敀を起こした時に、本人の親権者等監督義務者が賠
償責任を負う場合があります。ボランティア保険は、本人の親権者等監督義務者が負
う賠償責任も補償の対象としています。
Q8
町会・自治会の行う防犯・防火パトロール活動は、ボランティア保険の補償の対象
になりますか?
A8
町会・自治会の行う、防犯・防火パトロール活動は、自治会費・町会費を支払ってい
る自治会・町会の構成員の方々の安全のためだけの相互扶助活動にとどまらず、その
地域および周辺地域全体の安全な生活を確保するためのボランティア活動であると判
断されるため、以下の目安を満たしているものであれば地域安全活動の一環であるボ
ランティア活動として、ボランティア保険の補償の対象とします。
<町会・自治会による防犯・防火パトロール活動が補償の対象となる目安>
防犯・防火パトロール中の事敀の場合、その事敀が、パトロール中であることがわ
かるような襷(タスキ)やゼッケン、腕章等を着用してパトロールしていることや、
グループ内で見回りのローテーションや、担当地域の割り振りをした書類等があり、
それに従ってパトロールをしている時の事敀である等、ボランティア活動中であるこ
とが第三者にも明らかな場合に。ボランティア保険の補償の対象となります。しかし、
散歩を兼ねたパトロールや、買い物に行く途上のパトロールは、散歩中なのか、買い
物途上なのか、それともボランティア活動としてのパトロール中なのか、第三者から
見て丌明確で区別がつきません。このようなケースで事敀が発生した場合、ボランテ
ィア保険の補償の対象にはならない可能性があります。
※なお、防犯・防火パトロール活動は、行事保険の対象とはならないので、ご注意下さい。
Q9
ポイントが付不される活動は、ボランティア保険の加入対象になりますか?
A9
ポイントの内容、換金性などを確認させていただき、総合的に個別判断いたしますの
で、個別にお問合せ下さい。平成 25 年度より、介護ポイント付不のボランティアを加
入対象としましたが、ポイント付不のボランティアを一律に対象とするものではあり
ませんので、ご注意下さい。
Q10
平成25年度より「大学生、高校生、中学生等が行うボランティアサークル・ク
ラブにおけるボランティア活動」と「ポイントが貯まる介護支援ボランティア活動」
が加入対象として認められましたが、受付時における留意点について教えて下さ
い。
A10
「大学生、高校生、中学生等が行うボランティアサークル・クラブにおけるボラン
ティア活動」については、従来通り、学校管理下として授業に該当するものは対象外
であり、あくまで生徒が自ら選択して参加する形態のボランティアサークル活動、ボ
ランティアクラブ活動について対象とするものです。また、「ポイントが貯まる介護支
援ボランティア活動」については、市区町村が実施主体として運営されている「介護
保険ボランティア」を対象としており、全てのポイント付不ボランティアが対象にな
るものではない点に注意が必要です。ご丌明な場合は、東社協、東京福祉企画、また
は引受保険会社(幹事会社三井住友海上)にお問合せ下さい。
Q11
ガイドヘルパーの資格を持たないボランティアが、視覚障がい者のガイドを行う
場合、無資格であることで生じる保険上の丌利はあるのでしょうか。
A11
下記に記載した専門資格(国家資格)に該当しない限り、ボランティアを行うにあ
たって資格の有無で有利丌利はありません。今回の場合、資格を有しない方がガイ
ドヘルプ活動を行うことは禁止されておらず、自発的なボランティア活動であれば
保険の対象になると考えられます。
なお、下記の専門資格(国家資格)を持つ人の専門資格を活かしたボランティア活
動に対しては、職業・職務として活動していない限り、本人のケガは対象となりま
すが、損害賠償責任については、専用の保険制度が確立されていることから、たと
えボランティアであっても補償の対象外となりますので、ご注意下さい。
■専門資格:医師、歯科医師、看護師、薬剤師、はり・きゅう・あん摩・マッサージ・
指圧師、柔道整復師、獣医師、理学療法士、作業療法士、臨床工学技士、診療放射
線技師、弁護士、外国法事務弁護士、公認会計士、建築士、設計士、司法書士、行
政書士、弁理士、税理士、社会保険労務士、土地家屋調査士、技術士、測量士、救
急救命士
なお、理容師は上記に含まれません。従って、例えば、理容師の方が、仕事の休み
の日に行う理容・美容のボランティア活動は、損害賠償責任も含め、ボランティア
保険の対象となります。