IXY DIGITAL シリーズとして初めてマニュアル露出モードを搭載したキヤノンの「IXY DIGITAL 3000 IS」とウォータープルーフケース「WP-DC27」に、イノンのアタッチメントレンズと D-2000 ス トロボを装着してテスト撮影してきました。外部ストロボを使って、自分好みの写真を簡単に撮 る方法を紹介します。 キヤノン IXY DIGITAL 3000 IS D-2000 で簡単撮影テクニック! プログラムオート露出撮影のときは ★モードダイヤルを「P(プログラム AE)」にする ★ISO 感度を「80」か「100」に固定 ★内蔵ストロボを「強制発光」 ★D-2000 の EV.コントロールスイッチは 「B」 マニュアル露出撮影のときは ★モードダイヤルを「M(マニュアル)」 にする ★ISO 感度を「100」に固定 ★内蔵ストロボを「強制発光」 ★D-2000 の「アドバンスドキャンセル回路スイッチ」に磁 石を入れて、外部オートで撮影 ※上記は D-2000 ストロボ使用時 IXY DIGITAL 3000 IS は、カメラが露出を自動的に調整してくれる「P(プログラム AE)」 と、撮影者が自分でシャッタースピードと絞り数値を決めて撮る「M(マニュアル)」モード を選択できます。P モードの時は、D-2000 ストロボを「S-TTL」にセットしてフルオートで 撮影できます。 フルオート撮影とは一味違った表現をしたい時には、Mモードで撮影しましょう。Mモー ドの時、IXY3000 IS の内蔵ストロボは、1 回発光になり、撮影者がマニュアルで光量を調 整することになります。D-2000 ストロボの「S-TTL」は使えなくなりますが、D-2000 の外 部オート機能を使えば、D-2000 が適正な光量を半自動で調整してくれます。その際、1 回発光に対応するよう、D-2000 の「アドバンスドキャンセル回路スイッチ」に磁石を入 れ、ISO 感度は「100」に固定しましょう。 D-2000 ストロボの前準備 IXY3000 IS は、その露出モードによって内蔵ストロボの発光回数が変化します。「P(プログラ ム AE)モード」ではプリ発光1 回、本発光1 回の計2 回発光。「M(マニュアル)モード」では本発 光のみの 1 回発光で、光量は 3 段階のマニュアル調整になります。 D-2000 ストロボを組み合わせて使用する時は、 「P/M」で撮影しましょう。「AUTO」「クイック撮影モ ード」「SCN」は、おすすめしません IXY3000 IS を「P(プログラム AE)モード」で使用する場合、基本的には D-2000 の「アドバンス ドキャンセル回路スイッチ」に磁石は入れません。そうすることで、2 回以上内蔵ストロボが発 光するデジタルカメラで、D-2000 の「S-TTL」「外部オート」「マニュアル」全てが使えるようにな ります。 IXY3000 ISを「M(マニュアル)モード」で使用する場合、D-2000の「アドバンスキャンセル回路 スイッチ」に磁石を入れます。そうすることで、1 回だけ内蔵ストロボが発光するデジタルカメラ で、D-2000 の「外部オート」と「マニュアル」が使えるようになります。 内蔵ストロボが 1 回発光の時は、D-2000 の「アドバン 磁石が抜け出さないように、「磁石ネジ」をねじ込む スドキャンセル回路スイッチ」に磁石を入れる 撮影シーンによって、IXY3000 IS の P モードと M モードを切り替えて撮影したい場合、水中で D-2000 の磁石を出し入れすることは容易ではありません。しかし、D-2000 ストロボは、磁石を 入れたままでも「S-TTL」が正常に動作します。「Pモード」では「S-TTL」オート調光のみで、「外 部オート」と「マニュアル」は使わないと割り切って撮影するのであれば、磁石を入れたままに しておいても差し支えありません。 「アドバンスドキャンセル回路スイッチ」に磁石を入れたままにすると P(プログラム AE)では---------「S-TTL」のみ使用可 M(マニュアル)では-------------「外部オート」「マニュアル」が使用可 ちなみに、イノンの Z-240 ストロボであれば、プッシュボタン式のスイッチを採用しているた め、水中でも 「アドバンスドキャンセル回路スイッチ」の ON/OFF が可能です。「P モード」で も、ストロボを「外部オート」や「マニュアル」で発光させて高度なライティングをしたい場合は、 Z-240 ストロボをお勧めします。 Z-240 ストロボのアドバンスドキャンセルスイッチ P(プログラム AE)で撮影する場合 IXY3000 IS は、ISO 高感度でも D-2000 ストロボの S-TTL 調光は安定しています。ですが、高 感度撮影時の画質の荒れを回避するためにも、ISO 感度は「80」か「100」がおすすめです。 ISO 感度は「80」か 「100」に固定 また、高感度撮影時は、カメラが自然光を重視して、ストロボを微弱発光しようとするため、青 かぶりしたような画像になりがちです。ストロボ光が適度に効いた、キレのある画像にするた めにも、ISO 感度は「80」か「100」にセットしましょう。 ISO80 ISO100 ISO200 ISO400 高感度では自然光重視で、ストロボが微弱発光になってしまう P(プログラム AE)&マクロモード撮影する場合 P(プログラムAE)で、マクロモードONにし、さらにズームを望遠端にして撮影する場合、絞り が F16 になってしまいます。 マクロ OFF、ズーム望遠端 マクロ ON、ズーム望遠端 マクロモードを ON に して、ズームを望遠 端にすると、絞りが F16 になる クローズアップレンズを使用して、至近距離で撮影する場合はいいのですが、ちょっと離れ ると、D-2000 のパワーをもってしても光量不足となってしまいます。マクロモードを OFF にして 撮影するか、ISO 感度を「200」に上げて対応しましょう。 マクロモード ON、ズーム望遠端、ISO80 マクマクロモード ON、ズーム望遠端、ISO200 光量不足で暗く写った 絞りは F16 のままだが、適正露出となる M(マニュアル)露出で撮影する場合 IXY3000 IS には、IXY シリーズで初となるマニュアル露出(M)モードが搭載されました。マニュ アル露出とは、カメラの「絞り」と「シャッタースピード」を自分好みの設定にすることができるモ ードです。カメラをハウジングに入れると、この設定の変更方法がカメラ単体とは異なります。 カメラをハウジングに入れた状態で、絞りやシャッタースピードを変更する操作方法を練習して おきましょう。 ●「シャッタースピード」または「絞り」を選ぶ 「FUNC SET」ボタンを 押して十字キーの上下 で「TV/AV」を選ぶ ●「絞り」を変更する 十字キーの左右を押し て「絞り」を変更する。 絞り値は 2 段階のみ ●「シャッタースピード」を変更する 「イージーダイレクト」 ボタンを押しながら、 十字キーの左右を押 すことで、シャッタース ピードを変更できる IXY3000 IS のマニュアル露出モードでは、ストロボの発光量も自分で決めなければなりませ ん(3 段階選ぶことができる)。D-2000 ストロボを使う場合は、カメラのストロボの発光量は最小 にセットしておきましょう。 カメラのバッテリーの消耗を抑えられます。 内蔵ストロボの発光量は最小にセットする D-2000 ストロボの外部オート調光を使いこなそう IXY3000 IS は、マニュアル露出に設定すると、ストロボの光もマニュアルで使わなければなり ません。ですが、ストロボの光量をマニュアルで調節するということは結構難しいことです。デ ジタルカメラの場合、撮影した後すぐに画像を確認して、ストロボの光量を設定しなおせば良 いのですが、これはある程度の経験が必要です。また、被写体が遠ざかったらストロボを強く 光らせ、近づいたら弱く光らせるといった手間も大変です。 D-2000 ストロボには「外部オート」という機能があります。これは、カメラがたとえ TTL 調光し なくても、ストロボ自身のセンサーが露出を測定し、適正な光量で光ってくれる便利な機能で す。IXY3000 IS をマニュアル露出で使うときは、この外部オートを使うのが大変便利です。 D-2000 のメインモードスイッチを 「AUTO」にすると、「外部オート」モード になる ●外部オートの使い方例 カメラの ISO 感度を「100」 に設定 カメラの絞り値が「F8」の 場合、D-2000 ストロボの 絞りダイアルも「8」に合わ せる ●外部オートの補正 D-2000 の外部オートは、セットした位置よりもダイヤルを「Lighten」の方向(時計回り)に回せ ば明るく、「Darken」の方向(反時計回り)に回せば暗くなり、微調整が簡単にできます。まずは カメラの絞り値とストロボの数値を合わせることを基本として、被写体や撮影状況に合わせて 微調整して下さい。 「8」から 1 目盛り Lighten 方向へ回す 「8」から 1 目盛り Darken 方向へ回す 1/2 絞り分明るくなる 1/2 絞り分暗くなる さらに D-2000 ストロボの光量を微調整したい場合は、正面の+1/4EV.補正スイッチを使うこと で、細かい調整が可能です。 補正スイッチ OFF 補正スイッチ ON 1/4 絞り分明るくなる ●絞り F16 の設定 D-2000 の絞りダイヤル数値は、「F1.4 +1/2」から、「F11」までです。しかし、IXY3000 IS は 「F16」まで絞りをセットすることができます。カメラの絞り値を「F16」で外部オートを使いたい場 合は、ISO 感度を「200」まで上げて、D-2000 の絞りダイヤルの数値を「11」にして下さい。 D-2000 の外部オートは ISO 感度「100」を基準としています。カメラの感度を「100」→「200」と することで、 「11」→「16」と換算され、カメラの絞り値が「F16」でも問題なく外部オートが使えるようになりま す。 カメラの絞りを「F16」にセットした場合は、ISO 感度を「200」にして、D-2000 ストロボ を「F11」に合わせる キヤノン IXY DIGITAL 3000 IS ってどんなカメラ IXY DIGITAL のラインナップで、ひとまわり大きな 1/1.7 インチ CCD を採用した、画質重視の ハイスペック IXY。絞り値とシャッタースピードを設定できる「マニュアル露出モード」を、IXY DIGITAL シリーズとしては初めて搭載しています。 レンズは、36~133mm(35mm 判換算)、f2.8~5.8 の 3.7 倍ズーム。マクロからフィッシュアイま でラインナップの揃った、イノンの AD マウントシリーズの外付けレンズが全て対応しています る。 最新の映像エンジン DIGIC4 の威力でしょうが、通常コンデジで出てくる暗部のノイズが見事 なまでになくなっています。ノイズを除去したのっぺり感も残りますが、必要な部分の解像度は しっかりと再現されていて、トータル的な画質は、かなりのものと感じます。 カメラの揺れに合わせて、レンズの一部を平行移動させる「光学手ブレ補正(IS)」は、補正が 強力で、くっきりとした画像が得られます。 作例 ●マニュアル露出撮影(絞り F2.8、シャッタースピ ード 1/500 )、ISO80 ●フィッシュアイコンバータ ーUFL165AD 装着、ズームワイド端 ●マイカラ ー:くっきりカラー ●内蔵ストロボ強制発光 ● Z-240 ストロボ ×2 灯、-0.5 青拡散板装着、外部 オート ●撮影地:熱海 ソーダイ根 ●プログラム AE、ISO100 ●クローズアップレン ズ UCL-165AD ×2 枚、ズーム望遠端 ●マイカ ラー:切り ●内蔵ストロボ強制発光 ●D-2000 ストロボ ×2 灯、-0.5 青拡散板装着、S-TTL ● 撮影地:井田 ●マニュアル露出撮影(絞り F5.8、シャッタースピ ード 1/200 )、ISO100 ●クローズアップレンズ UCL-165AD、ズーム望遠端 ●マクロ ON ●マ イカラー:切り ●内蔵ストロボ強制発光 ● Z-240 ストロボ ×2 灯、-0.5 青拡散板装着、外部 オート ●撮影地:江之浦 キヤノン IXY DIGITAL 3000 IS 対応 イノン製品 光Dケーブル・キャップW44セット ¥8,800-[税別]/¥9,240-[税込] ADマウントベース・DC19/27 ¥5,600-[税別]/¥5,880-[税込] フィッシュアイコンバージョンレンズ UFL-165AD ¥37,000-[税別]/¥38,850-[税込] クローズアップレンズUCL-165AD ¥12,000-[税別]/¥12,600-[税込] ワイドコンバージョンレンズ UWL-105AD ¥24,000-[税別]/¥25,200-[税込] グリップベースDⅢ・ゴムグリップD付 グリップベースDⅡ・ゴムグリップD付 アームⅡシステム ¥8,800-[税別]/¥9,240-[税込] ¥8,800-[税別]/¥9,240-[税込] Z-240“Type 3” ¥60,800-[税抜]/¥63,840-[税込] D-2000“Type 3” ¥49,800-[税抜]/¥52,290-[税込] 光DケーブルL ¥6,500-[税別]/¥6,825-[税込] 外部オート対応・-0.5 青拡散板 ¥3,000-[税抜]/¥3,150-[税込] 外部オート非対応・-0.5 青拡散板 ¥1,500-[税抜]/¥1,575-[税込] ADレンズホルダー ¥3,800-[税抜]/¥3,990-[税込] その他 IXY DIGITAL 3000 IS 対応製品の詳細はこちらへ
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