携帯電話世界市場への挑戦: 「ANYCALL」の成功戦略と今後の課題

ROA Holdings, INC.
Report No. 03001
携帯電話世界市場への挑戦:
「ANYCALL」の成功戦略と今後の課題
~韓国サムスン電子の競争戦略分析~
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携帯電話世界市場への挑戦:「ANYCALL」の成功戦略と今後の課題
~韓国サムスン電子の競争戦略分析~
目 次
1 エグゼクティブ・サマリー
(1)レポート・ガイドライン
(2)研究方法論
2 会社概要
(1)事業概要
(2)主要沿革
(3)生産能力及び生産実績
(4)受注現況
(5)研究開発及び投資現況、組織図
(6)海外現地法人別投資動向
(7)サクセス・モデルのケース・スタディ
3 携帯電話事業のサクセス・ストーリー
(1)事業成長過程
1.市場参入期
2.成長期
3.活性化期
4.市場主導期
5.世界一流ブランド確立期
(2)サムスン携帯電話-その飛躍の秘訣
1.製品戦略
2.流通戦略
3.価格戦略
4.広告、販売促進戦略
5.ブランド戦略
6.デザイン戦略
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4 今後の展望及び課題
(1)世界市場環境の変化
(2)主要課題
<付録>サムスンの主力携帯電話端末2機種の分析
用語集
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表 目 次
[表-1]サムスンの四半期別実績分析(2002-2003)
[表-2]サムスンの主要製品の売上高及びマーケットシェア分析
[表-3]サムスンの携帯電話の販売を含むHHP事業部門の全体売上高と機器別売上高の比率
[表-4]サムスンの主要製品別売上実績
[表-5]サムスンの主要製品のマーケットシェア分析
[表-6]韓国携帯端末メーカーのマーケットシェア比較
[表-7]サムスン携帯端末事業部門の全体実績の推移
[表-8]サムスンの通信機器及び端末事業部門の主要事業沿革
[表-9]サムスンの主要事業部門別年間生産能力と実際の生産実績比較
[表-10]サムスンの主要製品別受注状況の分析
[表-11]研究開発費用の現況
[表-12]経常開発費の投入による主要開発実績
[表-13]海外投資法人別直接投資金額の現況
[表-14]SCH-V300の主要機能及び特性
[表-15]SPH-X8000の主要機能及び特性
図表目次
[図表-1]サムスンの主要製品別2001年・2002年の実績分析
[図表-2]サムスンの携帯電話のデザインコンセプト
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~韓国サムスン電子の競争戦略分析~
図 目 次
[図-1]サムスンの事業部門別組織構成図(技術研究所を中心に)
[図-2]ドラマホンの「ビューティーコンサルティング」メニュー画面
[図-3]サムスンの携帯電話事業の競争力分析
[図-4]サムスンの携帯電話の製品進化:2000-2002モデルを中心に
[図-5]世界の携帯電話端末市場の主要変化
[図-6]携帯電話市場の環境の変化とサムスンの対応戦略
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ROA HOLDINGS ISSUE REPORT
エグゼクティブサマリー
1. エグゼクティブ・サマリー
(1) レポート・ガイドライン
最近、 世界移動通信サービスが進化するにつれ、 これをサポート
する次世代移動通信端末に対する関心が高まっている。韓国は日
本と共に世界移動通信市場をリードする国家に浮上し、 韓国の携
帯電話市場は急速な変化と発展を重ねている。韓国携帯電話市場
の規模は 1984 年以降毎年 100% 以上の急成長を続けてきた。初
期市場は、 アメリカのモトローラを中心にフィンランドのノキア、
スウェデンのエリクソンなどの外国メーカーが独占的な地位を確
保している状況であった。
外国製携帯電話が韓国内の携帯電話市場を完全に支配していた
1989 年、 遅れて携帯電話市場に進出したサムスンは 93 年から本
格的に携帯電話マーケティングに乗り出した。1994 年 8 月には、
「ANYCALL」ブランドの発売と共に攻撃的なマーケティングを展
開し、 95 年 7 月には、 モトローラを追い越して市場のトップに
踊り出、 いわゆる「ANYCALL 神話」を成し遂げた。
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Research & Consulting on Asia Convergence Market
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エグゼクティブサマリー
出展 : サムスンの事業報告書を基にして SBR & ZAPPALLAS 作成
注 )10 億ウォン =1.01 億円、 2003 年年 1 月 20 日現在、 レートは
1 円 =9.9 ウォンである。
サムスンの 2002 年事業部門別売上高をみると、半導体 12 兆 7,520
億ウォン、 情報通信 12 兆 5,050 億ウォン、 デジタルメディア 10
兆 0,310 億ウォン、 生活家電製品は 3 兆 7,063 億ウォンになって
いる。今年の実績の中で最も注目すべき項目は、 携帯電話が属し
た情報通信部門である。同部門は、 全体売上高 12 兆 5,050 億ウ
ォン、 営業利益 2 兆 9,823 億ウォンを記録し、 前年対比 37% の
売上成長率、 117% の営業利益成長を達成している。
携帯電話事業の収益増加はカラー端末の発売による
ASP(AVERAGESELLINGPRICE) 上昇と中東地域、 アフリカ、 東ヨー
ロッパでの販売が大幅に増加したからであると分析される。
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サムスンの「ANYCALL」は、 アメリカ経済誌である FORBES 誌
が選んだ「一番ほしいデジタル電子製品」ランキング 1 位に選ば
れている。 FORBES 誌は 2002 年 12 月号でサムスンの SPH-A500
携帯電話はデザインが上品でありながら質素であるだけでなく
緊急時のユーザー位置追跡が可能な「E911」サービスなどの先
端機能に満ちていると誉めちぎったのである。この雑誌は消費
者の一番欲しいデジタル電子製品「ビッグ 10」で、 サムスンの
ANYCALL 携帯電話を第一位に挙げている。
しかし、 このような世界的なのサムスン携帯端末に対する爆発的
な反応にも拘わらず、「ANYCALL」が中長期的に今の地位を継続
的に維持できるのかについては依然として疑問が残る。韓国携帯
電話市場はすでに飽和状態に達しており、 カラー携帯電話端末へ
の買い替えが増え続けているが、 以前ほどは売れなくなってきて
いる。その理由は、 携帯電話市場の飽和状態 (2002 年 12 月現在
3、 050 万台普及 ) による新規需要低迷が予想される中、 義務加
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携帯電話世界市場への挑戦:「ANYCALL」の成功戦略と今後の課題
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エグゼクティブサマリー
入期間 ( 最低加入期間 ) 及び補助金廃止による需要減少が現実化
される状況に置かれているからである。
最近のサムスンの中国市場に対する興味は、 韓国市場の限界を乗
り越えるための新しい市場開拓の努力の一環として受け入れられ
ているが、 モトローラ、 ノキアなどすでに参入している多国籍メ
ーカーの営業網を飛び越えるためにはその努力を国内よりも倍増
しなければならない。すでに北京を中心としてまた主要な省を中
心にサムスンの携帯電話端末が高価であるにも拘わらず飛ぶよう
に売れているが、 これらの多国籍企業にとっても中国はこれ以上
譲れない最後の激戦地として認識されているため、 サムスンの中
国市場での経営評価は 2003 年の決算実績を基に行われるであろう。
本戦略報告書は半導体事業部門と共にサムスンの核心事業領域で
ある携帯電話事業部門に重点を置いている。本報告書の目的は、
サムスンの携帯電話事業がグローバルマーケットで成功するまで
企業の内部でどのような努力がなされたかの成長過程にフォーカ
スしていると共に、 今後サムスンが解決すべき懸案の課題を要約
的に提示している。
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Research & Consulting on Asia Convergence Market
本報告書は、 移動通信市場が発達しているにもかかわらず、 中国
携帯電話市場ではこれといった強者のいない日本国内の端末メー
カー、 移動通信事業者にいくつか示唆する点があると思われる。
(2) 研究方法論
ソフトバンクリサーチとザッパラスは本戦略報告書の作成におい
てサムスン関係の韓国内文献調査、 企業実績報告書、 発表記事を
収集し、 分析した上で、 端末メーカーの専門家とインタビューを
し、 資料の信頼性を高めるよう努力した。
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