サムスン電子携帯電話の 競争力分析レポート

ROA Holdings, INC.
Report No. 03009
サムスン電子携帯電話の
競争力分析レポート
2003年競争戦略の詳細と各国別展開の特徴分析
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サムスン電子携帯電話の競争力分析レポート
2003年競争戦略の詳細と各国別展開の特徴分析
目 次
エグゼクティブサマリー
Ⅰ 2003年上半期の実績分析
1-1 全世界の携帯電話の販売量
1-2 地域別販売量
1-2-1 主要地域のマーケット特性およびマーケットシェア
北米
ヨーロッパ
ラテンアメリカ
韓国
中国
1-3 主要端末ベンダー別実績および戦略
1-3-1 ノキア
1-3-2 モトローラ
1-3-3 サムスン電子
1-3-4 ジーメンス
1-3-5 ソニーエリクソン
1-4 サムスン電子の実績およびマーケット浸透
1-4-1 携帯電話販売の実績分析
1-4-2 サムスン電子の地域別実績分析
1-5 まとめと示唆すべき点:サムスン電子の躍進と今後の方向性
Ⅱ サムスン電子の携帯電話の競争力分析
2-1 全世界における携帯電話トレンド分析
2-2 サムスン電子の「4大携帯電話リード攻略」分析
2-3 まとめ
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サムスン電子携帯電話の競争力分析レポート
2003年競争戦略の詳細と各国別展開の特徴分析
Ⅲ サムスン電子の地域別携帯電話の発売状況と特徴分析
3-1 アメリカ
3-2 ヨーロッパ
3-3 アジア
3-4 その他
東ヨーロッパ & ロシア
ラテンアメリカ
中東 & アフリカ
付録1 サムスン電子の概要
1. 会社概要
2. 会社履歴
3. 財務状況
4. 組織現況
4-1. グループ組織現況
4-2. トップマネジメント
5. 主要事業分野及び商品
5-1. 主要事業分野
5-2. サムスン電子の主要商品
6. 研究開発
7. サムスン電子2003年上半期実績分析
付録2 サムスン電子の地域別携帯電話の仕様
*エクセルデータで別途提供
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サムスン電子携帯電話の競争力分析レポート
2003年競争戦略の詳細と各国別展開の特徴分析
表 目 次
[表 1] 2003年第1,2四半期の携帯電話販売量およびマーケットシェア
[表 2] ノキア3650とソニーエリクソンのP800
[表 3] ノキアのNokia1100とNokia2300
[表 4] 全世界における携帯電話販売上位ビッグ3のマーケットシェア変化の推移
[表 5] 主要端末ベンダーのブランド順位 (世界100台企業)
[表 6] ジーメンスのXelibriシリーズ
[表 7] サムスン電子の通信方式別携帯電話供給量の変化推移
[表 8] 主要メーカー別発売端末の機能比較
[表 9] サムスン電子の携帯端末の世界化に向けた「4大リード戦略」
[表10] 有用性リード戦略の2つの方向性
[表11] SPH-X9019の製品仕様
[表12] M400の主な特徴の要約
[表13] SCH-X820の主な特性
[表14] SCH-X430とSGH-T100の比較分析
[表15] サムスン電子のヒットモデルSGH-600、SCH-3500、SGH-T100
[表16] サムスン電子がアメリカで発売したカラー携帯電話端末
[表17] サムスン電子のSGH-E715及びSGH-P705
[表18] サムスン電子がヨーロッパで発売した最新モデル [表19] ドイツでベストフォンに選定されたサムスン電子の携帯電話
[表20] サムスン電子のSGH-T708とSPH-X4500
[表21] サムスン電子の中東地域向け主要モデル
[表A1] サムスン電子会社概要
[表A2] サムスン電子の財務状況
[表A3] サムスン電子の従業員現況
[表A4] サムスン電子の役員現況
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2003年競争戦略の詳細と各国別展開の特徴分析
[表A5] サムスン電子の事業部門別売上状況
[表A6] サムスン電子の主要製品別売上実績
[表A7] サムスン電子の研究開発費
[表A8] サムスン電子の無線機器、半導体分野の研究開発主要実績
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2003年競争戦略の詳細と各国別展開の特徴分析
図 目 次
[図 1] 2003年上半期の全世界の携帯電話マーケットシェア
[図 2] アメリカで販売中のLG電子の携帯電話
[図 3] 韓国の携帯電話のマーケットシェア(2003年6月)
[図 4] 2003年上半期における韓国のカメラ付き携帯電話の販売割合
[図 5] ノキアの2003年の主なCDMA発売モデル
[図 6] ノキアの中国販売CDMAモデル「Nokia2280」
[図 7] ノキアのN‐Gage
[図 8] モトローラのA760
[図 9] 全世界における携帯電話販売上位ビッグ3のマーケットシェア変化の推移
[図10] サムスン電子のSGH-i700
[図11] サムスン電子の2003年第1四半期における地域別の携帯電話供給割合
[図12] サムスンのMITs SCH-M400
[図13] マーケット細分化による端末機能別の特徴分析
[図14] 主要端末ベンダーが発表した未来の携帯電話
[図15] 携帯電話に適用された主要機能別進化方向:韓国のケース
[図16] サムスン電子の長期ビジョンと世界化に向けた4大実行戦略の分析
[図17] サムスン電子のシステムオンチップ(SoC)
[図18] サムスン電子のSPH-X9019 モデル
[図19] サムスン電子の次世代知能型複合端末機モデル「M400」
[図20] サムスン電子が発売したテレビチューナー内臓端末, SCH-X820
[図21] サムスン電子の携帯電話部品産業のCluster現況分析
[図22] 内蔵型部品の主要供給会社の現況分析
[図23] 外付け型部品の供給企業の現況分析
[図24] サムスン電子と部品メーカー間のWin-Win戦略分析
[図25] サムスン電子のSGH-C100
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2003年競争戦略の詳細と各国別展開の特徴分析
[図26] サムスン電子のSGH-P408
[図27] サムスン電子のSCH-X789
[図A1] サムスン電子の組織図
[図A2] サムスン電子の研究開発組織図
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2003年競争戦略の詳細と各国別展開の特徴分析
ROA HOLDINGS ISSUE REPORT
エグゼクティブサマリー
レポートガイドライン
この報告書は2003年上半期までの全世界携帯電話販売量
(実際の
消費者への販売量)
及び、
これを根拠とした全世界主要端末ベンダ
ー別販売量と順位、
そして韓国の端末ベンダーで唯一トップ5入りして
いるサムスン電子の実績及び地域別主力販売モデルについて詳しく
説明している。
韓国は世界的にも珍しく携帯電話製造部門において大企業だけでな
く中小企業の参入がめざましい国家である。
サムスン電子、
LG電子、
パ
ンテック&キュリテル(PANTECH & QURITEL INC)に代表される
「ブラ
ンド・オーナー」
グループ、
テルスン電子( TELSON ELECTRONICS INC)、
セウォンテレコム(SEWON TELECOM INC)に代表される
「OEM」
グルー
プ等が全世界のキャリアを対象に活発な営業・マーケティング活動を
繰り広げており、
韓国内需市場もまたこれら企業の交渉力
(BARGAIN
POWER)
が外資系ベンダーより優位である。
意欲的に進出してきたノ
キアも携帯電話販売事業を韓国から撤退させ、
不動の3位を保持し
ていたモトローラコリアもまたその位置を韓国企業に引き渡してから随
分経っている。
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Research & Consulting on Asia Convergence Market
このように韓国の端末ベンダー の内需だけに止まらない世界的な競
争力は、
世界の携帯電話市場に本格参入しようとする日本の端末ベ
ンダーだけでなく、
すでに海外進出を果たしある程度成果を挙げてい
る日本企業にも示唆するところが大きいであろう。
特にサムスン電子
が示す驚くべき実績は、
相対的に力のある日本企業に新鮮な風を巻き
起こしている。
サムスン電子はすでに全世界の半導体市場を席巻するのに続き、
家
電と携帯電話販売量でもグローバルリーダーとしての位置を固めて
いる。
また韓国企業が持っていたLOW BRAND、
LOW PRICEのイメー
ジを払拭したうえHIGH BRAND、
HIGH PRICEのイメージを植えつける
のに成功し、
研究開発活動にも絶えず力を入れている。
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2003年競争戦略の詳細と各国別展開の特徴分析
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エグゼクティブサマリー
このレポートはモトローラの牙城を壊し、
世界トップ3の 端末ベンダーと
して浮上したサムスン電子の販売量、
地域別主要モデルの特徴、
そし
てサムスン電子携帯電話の
「4大リード戦略」
に重点を置いて分析して
いる。
結局サムスン電子の驚くべき実績の背後にはサムスン電子なら
ではの独特なマーケティング戦略が隠されている。
このレポートはこの
ような点に焦点を当てて資料分析を行い立体的にサムスン電子の携
帯電話事業を分析したという点で、
他サムスン電子関連のレポートと
差別化されている。
● 調査範囲
このレポートは全3部で構成されている。
第一部は全世界の携帯電話
販売量分析及びこれを根拠としたサムスン電子の全世界、
地域別の
市場シェアとその特徴について説明している。
この第一部では主要携
帯電話ベンダー別の2003年上半期の動向とともに、
サムスン電子がト
ップ3に上り詰めるまでの地域別主要活動状況を挙げながら今後の
事業展開方向について示唆点を与え、
これに関連した定量的な分析
を遂行した。
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第二部はサムスン電子携帯電話の競争力についてとても詳しく分析
している。
最近サムスン電子情報通信事業部門から発表された長期
計画を基に、
サムスン電子携帯電話の
「4大リード戦略」
コンセプトと具
体的戦略を規定し、
それぞれの具体的戦略別の活動状況を分析して
いる。
ブランド、
価格、
デザインリード戦略以外に最近サムスン電子が
強調している
「有用性(SERVICEABLENESS)リード戦略」
について立体的
に分析を行い、
それに関連した具体的戦術が紹介されている。
第三部はサムスン電子が地域別に主力モデルとして打ち立てている
モデルの分析を通じ、
地域別マーケティング /営業戦略の特性を把握
することに焦点を当てている。
北米、
ヨーロッパ、
アジア等主要地域別に
主力モデルの特性及び地域別の違いが詳しく分析されており、
後半
には地域別の方向性について記述されている。
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2003年競争戦略の詳細と各国別展開の特徴分析
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エグゼクティブサマリー
最後に付録では携帯電話事業部門を含めたサムスン電子の主要デ
ータ分析を行った。
サムスン電子の全社組織構造及びトップマネジメ
ントの現況、
各事業部門別の最近の動向分析及び活動状況等はサム
スン電子という
「RISING STAR」
を立体的に分析するにあたり必須とな
る過程である。
この付録一つだけでもサムスン電子の核心的内容を一目で理解する
ことができるよう整理されている。
付録2はこのレポートの購入者に提供されるエクセルデータで、
このレ
ポートで取り上げたサムスン電子の地域別主力モデルの細部仕様そ
の他定量データ等が細かくまとめられている。
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Research & Consulting on Asia Convergence Market
● 調査方法
このレポートはROA HOLDINGS INC.のソウル支店で作成され、
全て韓
国現地の文献調査及び専門家へのインタビューを根拠に作成され
たものである。
特にサムスン電子の4大携帯電話リード戦略分析のた
め広範囲にわたり文献調査、
業界インタビューを行い、
サムスン電子
のここ一年の携帯電話事業部門に関連した国内外の主要活動がすべ
て分析されている。
● レポートの目的
このレポートの第一次顧客群はサムスン電子とほぼ同一のビジネス
バリューチェーンを確保しており、
世界市場を舞台に活動している日本
の家電
(デジタル家電)
メーカー及び端末ベンダー、
そしてキャリアで
ある。
これら企業はすでにグローバリゼーション化されており、
世界市
場である程度のマーケットシェアを占めることのできる力を持ちつつ
も、
サムスン電子という
「新鋭」
のために戦略的な対応、
また観察を迫
られている。
このレポートを通じ今後のサムスン電子携帯電話の進化
の方向及びトレンドを把握することができ、
戦略的対応の基礎となる
であろう。
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2003年競争戦略の詳細と各国別展開の特徴分析
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エグゼクティブサマリー
このレポートの第二次顧客群はサムスン電子のベンチマーキングによ
って携帯電話関連市場で事業を拡張しようとしているその他中堅企
業、
またサムスン電子携帯電話の戦略の方向性を観察している企業
及び政府系研究所である。
特にこのレポートの付録が大いに役立つ
であろう。
*このレポートで通称する
「携帯電話
(HANDSET)
」
とは移動体通信網
(GSM,CDMA及びその他キャリアがサポートする無線ネットワーク網)
を基盤とし、
音声及びデータ通信が可能な携帯端末機、
携帯電話を
指す。
* このレポートで言及するサムスン電子とは
「携帯電話事業部門を主
力事業として捉えている情報通信事業部門」
を指す。
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