2009/06/01 SGR プロジェクト [email protected] α-SGR(Rukbat)による太陽追尾システムの紹介 多くのユーザー様より、太陽の自動ガイドがしたい等の要望をいただきましたので、2009年 皆既日食記念として、α-SGRV2.1 に太陽の自動ガイド機能を追加しました。 有効にご活用いただければ幸いです。 <特徴> ☆ 短焦点のガイド用カメラを用 い、追尾動作をします。 ☆ 超高精度追尾は出来ませ んが、太陽像を撮影画角内 に納める、安定した連続追 尾をします。 ☆ 赤道儀だけでなく、恒星追 尾機能の付いた経緯台でも 追尾可能です。 ☆ 赤道儀の極軸設定はラフな 設定(方向と角度設定)でも 実用上問題なく安定した追 尾が可能です。 ☆ ガイド用カメラは、NTSC の 監視カメラ等がお勧めです が 、 we b カメ ラ で も使え ま す。 <PC 画面> ☆ 追尾制御用 PC の画面で す。 ガ イド用の太 陽像で す。 ☆ ガイド方向は、赤径をX軸赤 緯をY軸に設定することをお 勧めします。 <経緯台による運用例> ☆ オートガイド用のインターフ ェイスなどの改造が必要で すが、簡単な改造で使えま す。 例:右の写真は、AT-MACS 1 <ガイド用カメラの選定> ☆ PCに映し出される太陽像 が大きすぎず、ルクバトが 太陽像の重心検出が出来 れば追尾可能です。 ☆ 実験では、1/3 型監視カメラ を使用した場合、f=8mm∼ 28mm 等が選択可能です。 監視カメラ用のバリフォーカ ルレンズやカメラレンズ+減 光フィルタで使用可能です。 <ガイドデータの取得方法> ☆ 短焦点のガイドカメラを使用 した場合、自動のキャリブレ ーションが出来ませんの で、手動操作でガイドデータ を取得します。 ① 太陽をガ イド星モニタ内に 設定し、*秒移動平均の数 値を読み取ります。 ② 各ボタンを押して移動量を 測定します。 RA+、RA−、DEC+、DE C−の移動速度を測定しま す。 例:30秒間ボタンを押し、移動 したピクセル数を30秒で割 れば簡単に求められます。 この方法で、それぞれの移 動速度を求めます。 (ラフな測定でOK) 注)装置が変わらなければ、こ の移動速度は、1回測定し 設定すれば毎回の必要はあ りません。 <ガイドパラメータの入力> ここの数値を読み取ります。 移動速度/秒 = 移動ピクセル数/測定時間(秒) 例:RA+ボタンで測定した場合は、RA+の X,Y 速度それぞれに入力し てください。 ☆ 測定結果はパラメータの編 集画面から入力します。 ☆ 注)ガイド用カメラのX,Y方向が 赤径、赤緯方向の場合はX, Yそれぞれ一方の値を入力 でOKですが、ガイド用カメラ の方向が調整出来ない場合 や、経緯台を使用する場合 は、X,Yそれぞれのデータ を入力します。 赤道儀の東西反転時もこの 画面の反転ボタンを使用し ます。 2 <ガイドの起動> ☆ 設定メニュー内の「手動パラ メータ使用」を選択すること によって、追尾動作に移行 します。 注)右の写真は月ですが、同様 な操作で、月等の追尾も可 能です。 補足:通常の恒星追尾において も、同様の操作でキャリブレ ーション無しで追尾に移行可 能です。固定観測所等では 有効です。 <パラメータ編集の呼び出し> ☆ ガイドパラメータのパラメー タの編集ボタンにて編集画 面が出ます。 注)通常の恒星ガイドを行ったこ とがある場合は、既に数値 が入っていますが、上書きし て下さい。 また、入力した値はプログラ ムの終了時にファイルに保 存されますので、再起動後 も有効です。 更に、設定の保存により設 定ファイルの保存が可能で す。 <基本パラメータの設定> ☆初期設定からの変更 キャプチャ間隔 500msec 3 <制御パラメータの設定> ☆初期設定からの変更点 ガイド星周りに加重するの チェックを外す 「チェックしない」 <ガイドパラメータの設定> ☆初期設定からの変更点 自動制御間隔 2 秒 その他の設定は必要に応じ て設定して下さい。 <ガイドパラメータの設定例> ☆ 右の設定例に従って入力し て下さい。 ①各方向の速度設定 測定結果に従って入力してく ださい。 ②バックラッシュ 0 を入力 ③フリーラン 0 を入力 ④スケール スコープサイズの4倍の数値 を入力(自動計算されている 場合は変更しない) 例:スコープサイズが 0.2 の場合 は、0.8 を有力する ご意見、ご不明点はお気軽にお尋ねください。 4
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