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Press Release
報道関係者各位
2010 年 9 月 27 日
エーオンコンサルティング
雇用者にとって世界で最もリスクの低い都市はトロントに
組織の人材募集、雇用、人事異動のリスク査定に活用される人材リスク指数
(本リリースは、9 月 27 日にシカゴより配信されたリリースの抄訳です。)
Aon Corporation (本社: シカゴ、証券コード NYSE: AON、以下「エーオン」または「エーオンコーポレー
ション」)の福利厚生および人材コンサルティングのグローバル事業部門である Aon Consulting(以下
「エーオンコンサルティング」)は本日、人材募集、雇用、人事異動に関してトロントが世界で最もリスク
の低い都市であるという、初の国際調査研究結果を発表しました。
(Logo: http://www.prnasia.com/sa/2010/02/26/20100226198633.jpg )
エーオンコンサルティングは、人口統計、教育制度、雇用慣習、政府による規制などの分析による人材リス
ク指数(People Risk Index)によって、世界 90 の都市における人材募集、雇用、人事異動に関する組織の
リスクを算出しました(1)。この人材リスク指数によると、雇用者にとってリスクの低い上位 5 都市はト
ロント、ニューヨーク、シンガポール、ロンドン、モントリオールとなりました。一方、この対極の高リス
ク都市としてはダッカ(バングラデシュ)、プノンペン(カンボジア)、ラゴス(ナイジェリア)、カラチ
(パキスタン)、テヘラン(イラン)がランクインし、雇用者にとって 90 都市のうち最も望ましくない都
市となりました(リスクの低い 10 都市および高い 10 都市については表 2 参照)。
「この新しいリスク評価の格付けは、アリゾナ州の厳格な反不法移民法に対する論議や最近の中国における
ストライキなどの話題などから雇用リスクを評価する重要性がますます注目される中、絶好のタイミングで
発表されたと言えます」と、シンガポールに拠点を置くエーオンコンサルティングのグローバルリサーチセ
ンターでチーフリサーチオフィサーを務めるリックペインは語ります。また、「企業は新たな投資案件を見
つけるために新興国市場に大きく注目する一方で、様々な雇用リスクに直面しており、そういった企業がこ
の格付けを参照することで人材募集、雇用、人事異動に関わる際に相対的なリスクを体系的かつ一貫して評
価できるようになります」と述べています。
リスクの低い上位 10 都市の中で、ヨーロッパおよび北米以外の都市ではシンガポールが唯一ランクインし
ました。シンガポールがこのように高い格付けを受けた要因としては、差別や職場の健全性および安全性に
関する厳格な法律、人件費の柔軟性、汚職がないこと、人材関連の問題について民間セクターで解決しよう
という意欲などが挙げられます。
「人材リスク指数に大きく影響を与える要素は政府の支援です。リスクが低い都市の政府は一般的に透明性
が高く非対立的であり、またその政府は雇用に関して公正な対応をしてくれます。そのような都市の雇用者
は、雇用や医療、退職制度に関する政策の変化に翻弄されることが少ないです。これによって教育水準が高
く経験の豊富な人材を発掘、獲得する際の問題が少なくなります。また、予想外の費用が多く発生する恐れ
もないため、事業再編においてより柔軟性の高い対応ができます」とペインは述べています。
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2010 年度人材リスク指数は http://www.aon.com/peoplerisk をご覧ください。
ニュースアラートは http://aon.mediaroom.com/index.php?s=58 からご登録ください。
Twitter でエーオンコンサルティング (@aonconsulting_j) をフォローしてください。
エーオンコンサルティングの人材リスク指数について
発表された結果は、エーオンコンサルティンググローバルリサーチセンターが実施した 6 カ月に及ぶ徹底し
た調査に基づいています。100 以上の統計資料から採用したデータをこの格付けの定量的な基準とし、世界
中に分散するエーオンコンサルティングの各国および地域担当の人材専門家がそれを補完しました。
90 の都市は人口規模、人口成長率、事業投資の水準、採用された都市間の地理的分布を基に選ばれました。
エーオンコンサルティングの人材リスク指数は、人口統計、教育制度、政府支援、人材開発、雇用慣習の 5
大領域に分類される 25 の定量的・定性的リスク要因に関して格付けをしたものです。25 のリスク要因はそ
れぞれ 1(最小リスク)から 10(最大リスク)までの 10 段階で評価されます。従って格付けの総合評価は
25 から 250 の範囲内となり、25 の場合はリスクが最低、つまりリスクがないこととなり、250 の場合はリ
スクが最大限に高いということになります。
エーオンコンサルティングについて
エーオンコンサルティングはグローバルに展開する人材コンサルティングのトップ企業のひとつで、全世界
に 229 カ所ある事業所に 6,300 人以上の専門家を抱えています。従業員の福利厚生、人材管理、報酬に関す
る戦略やソリューションを通じて、企業や組織の業績の改善、未来の職場作りなどに取り組んでいます。エ
ーオンコンサルティングは 2006 年、2007 年、2008 年、2009 年に Business Insurance 誌の読者投票により、
従業員福利厚生に関するコンサルティング会社の中で最も良い企業に選ばれました。エーオンコンサルティ
ングに関する詳細は http://www.aon.com/japan/をご覧ください。
日本の人材リスク指数についての要点
エーオンコンサルティンググローバルリサーチセンターの研究結果によると、退職や雇用のリスクに関して、
東京は世界 90 都市の中で 12 番目にリスクの低い都市としてランクされました。大阪はヒューストンと同順
位で、26 番目にリスクの低い都市でした。
日本の各都市は、人材リスク指数の内、教育制度と雇用慣習の領域で良い結果を出しました。中等教育およ
び高等教育が広く普及し進学率も高く、教育制度の質や学力水準が総じて高いとの結果になっています。質
の高い教育訓練施設が広く普及していることも、東京と大阪の強みとしてのポイントとなりました。その他
のポイントとしては、犯罪率の低さや職場の安全衛生の高い水準、良好な労使関係が挙げられています。
日本における退職および雇用の最大の課題は、高齢化の進展とグローバル化の立ち遅れに関するものです。
日本の人口の 4 分の 1 近くは 65 歳以上で、労働人口の減少は世界で最も速いペースで進んでいます。「人
口の課題に対処するためには、あらゆる方面の人々の協調的な取り組みが必要です。日本は世界の人材プー
ルを活用することで国内供給を補っていかなければなりません」とエーオンコンサルティングジャパンの代
表取締役社長、堀江徹は述べています。
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格付けによると、英語を話すスキルの不足が日本の大きなリスク要因となっています。この点で、英語がビ
ジネス言語として一般的になっているインドや中国、東南アジア諸国といったアジアの競合に遅れをとって
います。英語をビジネス言語として使用することは、幹部クラスの日本人が国際的に活躍する舞台を増やす
だけでなく、世界トップレベルの人材を国外から引きつけることにもつながります。「政府もグローバル化
の必要性を認識しており、国際的に活躍できる人材を育成するプログラムを開始しています。また大学でも
外国人留学生の受け入れを増やし、英語で講義を行うなどの動きが見られるようになっています」と堀江は
語っています。
表 1: 2010 年度アジア太平洋地域における人材リスク格付け
世界
ランク
3
12
15
16
16
60
79
83
84
87
89
(25~250)
シンガポール
東京
メルボルン
シドニー
香港
中央値
西安
コロンボ
ハノイ
カラチ
プノンペン
格付け
(25~250)
74
82
84
85
85
141
161
171
175
180
189
大阪と比較して東京はリスクが非常に低くなっています。
東京のリスクが大阪と比較して低い結果として表われている理由の大部分は人材開発の要因によるものです。
主要な国際的人材会社の大部分は、大阪ではなく東京に事務所を構えています。さらに、大阪の教育訓練施
設の質も申し分ないものの、東京の施設は質に関してより高い評価を受けています。トップレベルの大学や
研究機関の数も東京のほうが多いのが現状です。
表 2: リスクの低い 10 都市および高い 10 都市
リスクの低い都市
ランク
1
2
3
3
5
6
格付け
都市
(25~250)
トロント
70
ニューヨーク
73
シンガポール
74
ロンドン
74
モントリオール
77
チューリッヒ
78
リスクの高い都市
ランク
90
89
88
87
86
85
3/5
格付け
都市
(25~250)
ダッカ
190
プノンペン
189
ラゴス
182
カラチ
180
テヘラン
178
ナイロビ
177
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6
8
8
10
ストックホルム
コペンハーゲン
アムステルダム
ロサンゼルス
78
79
79
80
80
84
83
82
80
ハノイ
コロンボ
カイロ
リマ
サンクトペテルブルク
175
171
169
164
164
表 3: リスク領域別の人材リスク格付け
トロント
都市
ニューヨーク
シンガポール
ロンドン
モントリオー
ル
総合ランキング
リスク領域別ランキング
人口統計
政府支援
教育制度
人材開発
雇用慣習
1
2
3
4
5
14
2
4
2
12
2
12
1
2
23
2
1
41
11
23
19
10
16
2
6
23
2
7
16
12
注: (1) 90 の都市は人口規模、人口成長率、事業投資の水準、採用された都市間の地理的分布を基に選
ばれました。
エーオンコンサルティング 2010 年度人材リスク指数(TM)
総合格付け
国
バングラデシ
ュ
カンボジア
ナイジェリア
パキスタン
イラン
ケニア
ベトナム
スリランカ
エジプト
ペルー
ロシア
中国
ロシア
都市
ダッカ
(25~250
ランク
90
プノンペン
ラゴス
カラチ
テヘラン
ナイロビ
ハノイ
コロンボ
カイロ
リマ
サンクトペテル
ブルク
西安
モスクワ
総合格付け
(25~250
ランク
45
)
190
国
チェコ
都市
プラハ
89
88
87
86
85
84
83
82
80
80
189
182
180
178
177
175
171
169
164
164
スペイン
韓国
スペイン
アラブ首長国連邦
アメリカ合衆国
ドイツ
ドイツ
ベルギー
ニュージーランド
オーストリア
バルセロナ
ソウル
マドリード
ドバイ
デトロイト
フランクフルト
ベルリン
ブリュッセル
オークランド
ウィーン
44
43
42
41
40
38
38
36
36
35
106
105
103
99
98
97
97
96
96
95
79
78
161
157
イギリス
フランス
マンチェスター
パリ
34
30
94
93
4/5
)
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中国
インド
中国
コロンビア
インド
中国
インド
トルコ
中国
メキシコ
インドネシア
フィリピン
中国
ギリシャ
成都
コルカタ
大連
ボゴタ
バンガロール
武漢
チェンナイ
イスタンブール
天津
メキシコシティ
ジャカルタ
マニラ
広州
アテネ
77
75
75
74
72
72
71
70
69
68
67
64
64
64
154
153
153
152
151
151
150
149
148
147
144
142
142
142
アルゼンチン
ブエノスアイレ
ス
デリー
リオデジャネイ
ロ
深セン
ムンバイ
ヨハネスブルグ
ローマ
リヤド
60
141
60
60
インド
ブラジル
中国
インド
南アフリカ
イタリア
サウジアラビ
ア
ブラジル
タイ
中国
中国
マレーシア
イタリア
ポーランド
ポルトガル
チリ
イスラエル
サンパウロ
バンコク
上海
北京
クアラルンプー
ル
ミラノ
ワルシャワ
リスボン
サンティアゴ
テルアビブ
デンバー
フェニックス
シアトル
ワシントン DC
ミネアポリス
マイアミ
ヒューストン
大阪
サンディエゴ
ダラス
アトランタ
ダブリン
台北
フィラデルフィ
30
30
30
28
28
27
25
25
22
22
22
20
20
19
93
93
93
92
92
91
90
90
89
89
89
88
88
87
サンフランシス
16
85
141
141
アメリカ合衆国
アメリカ合衆国
アメリカ合衆国
アメリカ合衆国
アメリカ合衆国
アメリカ合衆国
アメリカ合衆国
日本
アメリカ合衆国
アメリカ合衆国
アメリカ合衆国
アイルランド
台湾
アメリカ合衆国
ア
アメリカ合衆国
コ
香港
オーストラリア
香港
シドニー
16
16
85
85
60
59
58
56
56
141
138
137
136
136
オーストラリア
アメリカ合衆国
カナダ
日本
アメリカ合衆国
メルボルン
ボストン
バンクーバー
東京
シカゴ
15
13
13
12
11
84
83
83
82
81
54
54
53
52
51
135
135
130
129
128
アメリカ合衆国
オランダ
デンマーク
スウェーデン
スイス
ロサンゼルス
アムステルダム
コペンハーゲン
ストックホルム
チューリッヒ
10
8
8
6
6
80
79
79
78
78
49
49
48
47
46
126
126
125
119
118
カナダ
イギリス
シンガポール
アメリカ合衆国
カナダ
モントリオール
ロンドン
シンガポール
ニューヨーク
トロント
5
3
3
2
1
77
74
74
73
70
お問い合わせ先:
臼井良太
電話: +81-3-3237-4319
E メール: [email protected]
出所: エーオンコーポレーション
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