入費 料V 文 山 日本 の ケ ー ス 片 貞 雄 国際 収 支 調 整 と金 融 ・財 政 政 策 一 序 ・現 在 国 際 通貨 制 度 に直 面す る 問 題 は 三 つに 分 類 す る こ とが でき る 。・ そ の第 一は、 国際 収 支調 整 の問 題 であ り、. 第 二 は、 国際 流動 性 ( 1) の問題 、 第 三 は準 備 手 段 に対 す る信 認 の問題 であ る。 第 二、 第 三 の に関す る 研究 は比 較的 少 な い。 これ に対 す る 接 近 は 理論 的 ・実証 的 問 題 に関 す る研 究 は枚 挙 に いと ま が な いほど であ るが 、 第 一の問題 両 側 面 を も ってす る こと が必 要 であ ろ う。 理論 的 接近 を試 み る文 献 ( 2) も 若干 現 われ つ つあ る が、 本 小 稿 で は 国際 収 支 調 整 と 金融 ・財 政 政 曾) 策 に関 す る 実証 分 析 を行 な った 、 ・ ・カ エリ の新 著 の特 に月 本 に関 す る 部 分 を 紹 介 し、 若 干 の批 判 を行 な いた い。 O沖 詩 魯 一り2 . ①ωP OF h霞 b◎・ ぎ 斤 Φ彗 巴 9。コq 国×8 簑 亀 ﹀ ℃買 oO二 $ 8 QD雪 げ一 一 一蔓 噛 .、 Nミ 、 qωo oh 一 ≦ o器 3 量 ( 1) 寒 討、§ 嵩ミ§ § § 帖 ミ 地 体ミ§ 惣 §⑪ミ的 "↓譜 、、。ミ§ 桝.駄 塁 ニ コ ψ8 一男o=昌 (2 ) 同 ・σ q﹁ 層 幻 ●﹀ ﹂ ≦ =巳 ①一一 噛 、 . 目冨 国際収支調整と金融 ・財政政策 切封矯 、亀 ミ g Z 9 ピ < oド 同×● 一8 炉 薯 . 剛O∼ δ " ミ 恥塁 臼・ 堕、 日 暮 1 ①∋ 帥凱05巴 ∪ 一 ωoρ巳 嵩σ同君 目 鼻。コ負・ 夢 ① ﹀α冒 馨 日 ①ロけ ℃ 畦oo醗 ロ。層. .貯 出.︾亀Φ﹃ (巴 ・ )剛 O亀 激ミ § 器 ミ偽ミ 恥 § 儀内題 § ミ 詩 b§ ミ魯 ミー 鳥ミ 噂一のΦ刈℃"や.念 一1のo。卵O・訳・ωゴ餌要脚、. 寓 opo冨 藁 一団ぼ8 一℃o鶴亀 8"ヌ V A ャ ォォ 切ミ § ミ 己 ¥ ¥A e ンJ ィg 增 I 随 $ 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支に対す る政策手 三七 ﹁ ﹂ O 国際収支調整と金融 ・財政政策 段 の効 果について若 干の手掛 りを与 えるであろう。 ところで、 本書 で分析対象 となる政策手段 は各国 の機構や法律や伝 統の相違によ って異なるが、少 なくともω数量 化が可能 であ る ( たと えぽ輸 入の直 接統制は この条 件に合わな い) 、 ② 持続的、組織的 に使 用 され る一 の条 件を満たさなければならな い。各国 に共通な諸手段 三八 のは いわゆ る 全 国銀 行 と呼 ば れ る銀 行 であ り、 これ に砿 普 通 銀行 た わ れ るが 、 大蔵 大臣 と の協力 ま た は大 蔵 大 臣 の認 可 を 条件 とす る 。 ( 1) 日本 には 各 種 の商 業 銀 行 が存 在 す る が、 最 も重 要 な 範 疇 に属 す る る都 市 銀 行 お よ び地 方 銀 行、 さ ら に信 託 銀 行 と長 期 信 用 銀行 が 含 ま て い る。 れ る。 全 国 銀 行 の貸 出 しお よ び預 金 高 は 全 商業 銀 行 の八 ○ % を越 え と こ ろ で、 金 融政 策 が 主 と し て影 響 を与 え る の は全 国 銀 行 に含 ま に は 次 の も の が 含 ま れ る 。 金 利 (割 引 率 ) (政 策 )、 支 払 準 備 率 (操 作 )、 公 開 市 場 操 作 、 中 央 銀 行 の商 業 銀 行 への貸 出 し、 中 央 銀 行 の政 に 対す る流 動 性 の主 た る長 期 の源泉 ( 結 果 的 に )とし て重 要 であ り 、. 銀 行 の準 備 の 一時的 な 不足 を 補 う手 段 とし てだけ でな く、 銀 行組 織 る 手形 と担 保 貸付 け に適 用 さ れ る。 日 本 で は この割 引 き と貸 付 け が こ の金利 (公 定 割引 歩 合 ) は商 業 銀 行 に対 し 日本 銀 行 で 割 り引 かれ . こ の政 策 は 日 本 で実 施 さ れ て い る重 要 な 金 融政 策 の手 段 で あ る。 (1 ) 金 利 (割引 )政 策 手 段 を簡 単 に述 べ よう 。 れ る銀 行 特 に都 市 銀 行 に対 し て であ るが 、 次 に 日本 の金 融 政 策 の諸 府 への ( 純 ) 貸 付 け 、中 央 銀 行 の 国内 総 資 産 、 商 業 銀 行 の貸 出 し 、 貨 幣 供給 、政 府 の収 入 。支 出 と 財 政 収 支 差 であ る。 こ の よ う に本 書 では 国際 収 支 調整 のた め の政 策 手 段 と し て金 融 政 策 に重 点 が 置 か 轟 る 。 ( 季 節 変 動 調整 済 み) にと るが 、 そ れ は 毎 月 さ て 、分 析 の た め に は政 策 目標 と政 策 手 段 が 時 系 列 の形 態 で示 さ れ る。 資 料 の単 位 を 四 半期 資 料 に 比較 し て 入 手 が容 易 で あ り (主 と し て財 政 関 係 お よび 国 際 収 支 の資 料 )、 ま た 偶 然 変 動 が 平 坦 化 さ れ る た め で あ る 。 政 策 目標 は いう ま でも なく 国 際 収 支 の均 衡 であ る が 、観 察 単位 とし て国 際 収 支 が 継 続 し て赤 字 ・黒 字 と な る 期 間 を と る。 そ の期 間 は最 低 の 2 四半 期 か ら 何 年 に も お よ ぶ ので 、 政策 目標 と 手 段 の 間 の タ イ ム ・ラグ は考 え な く て , さ ら に後 述 のよ う に政 府 は 長 期 的 に ほぼ 均 衡 財 政 を維 持 し 、 ま た公 良 い。 . 開 市 場操 作 の重 要 性 も まだ 小 さ い ので、 外 国 為 替準 備 の蓄 積 を 除 き ( 物価安定、完全雇用、高水準 の経 済 成 長 ) と 政 策 手 段 と の関 係 も 考察 さ れ る。 さ ら に 国際 収 支 の不 二次 ) が 適 用 され た 。 一九 五 五年 八 月 に標 準金 利 が かな り引 き 上 げ 権 利 を与 えら れ るが、 それ を 越 え る と懲 罰 利 率 (第 一次 、 さ ら に第 銀 行 は 一定 の割 当額 内 で は標 準 金利 ( 公 定 歩 合 ) で貸 出 しを 受 け る 間 、日 本 で は いわ ゆ る高 率 適 用 制度 が実 施 さ れ てき た。 す な わ ち 、 各 こ こで の考 察 期間 であ る 一九 五〇 年 ∼ 六 五 、 六六 年 の大 部 分 の期 商 業銀 行 が 獲 得 す る 流 動性 の唯 一の主 要な 供 給 源 で あ る。 ま た 国 際 収 支 の均 衡 以外 の政 策 目標 均 衡 と と ら れ た政 策 手段 と の関 係 を明 ら か にす るた め に全 米 経 済 調 査 会 (Z卑 凶 05巴 切口﹁①田口.Oh 国8 昌Oヨ 冨 菊o。。O国﹁oゴ) の甚一 準循 環 (﹁曾 h臼 ①口o① 。楓o一 。) の分 析 分 法 を 使 用 す る が 、 これ は本 書 の 一つ の特 色 と い え よ う。 一一 日 本 の金 融 ・財 政 政 策 の特 質 周 知 のよ う に、 日本 の金 融 政 策 は 日本 銀 行 によ って主 とし て行 な ● (2) 支 払 準備 率 操 作 も っと も 高率 適 用 制度 は 一九 六 二年 一〇 月 に廃 止 さ れ た の であ る 。 し先 述 の 一九 五 五年 八 月 から 標 準 金 利 は意 味 を も つよう にな った 。 一次 、 さ ら に は第 二 次 懲 罰利 率 が 適 用 され て いた か ら であ る。 し か 準金 利 は金 融 政策 にと って は事 実 上 重 要性 を も た な か っ. た 。 と いう のは 、大部 分 の銀 行 に対 す る 貸 出 し は、 最 低 の割 当 額 の枠 を越 え、第 られ (五 .八 四% から 七 ・三 %)、 右 の割 当 額 が変 更 され るま で 標 が、 こ の統 制 は金 利 政 策 以 外 の唯 一の重要 な政 策 手 段 で あ る 。 こ の 日本 銀行 は各 銀 行 の供給 す る信 用 額 に直 接 的 規 制 を行 な ってき た (4) 直 接的 信 用 統 制 ' 策 の不 可欠 の 一手 段 と な ってき た が、 な お取 引 は 双務 的 で あ る。 かし 、 一九 六 三年 以 降、 公 開 市 場操 作 はそ の規模 も拡 大 し 、 金 融 政 また は 逆 に銀 行 の過 剰 準備 の はけ 口を与 え る た め に発 動 さ れ た 。 し れ た のであ り、 操 作 は銀 行 の金 融的 な困 窮 事態 を救 済 す る た め に か 業 銀 行 に対 し 政 府証 券 の売 買 を行 な った が、 通 常 双 務的 な 取 引、 す ﹂ こ の操 作 は最 近 実 施 さ れ始 め たが、 日本 の金 融 政 策 手段 と し て の は準 備 を 保有 しな か った 。 一九 五七 年 に銀 行 預 金 の 一〇 % を越 えな 行間 の清 算 のた め に必 要 と され る 日本 銀行 への小 額 の預 け金 以外 に 適 し て いな い。 ' す る のを 抑 制 す る場 合 に限 ら れ、 逆 に信 用 の拡 張 を 促進 す る のに は 統制 の使 用 は 日 本銀 行 が 適 当 と考 え る以 上 に商 業 銀 行 が信 用 を拡 張 な わ ち、 あ る特 定 銀行 と特 定 証 券 を特 定 期 間 取引 す る こと に限 定 さ 地位 は低 い。商 業 銀 行 は 伝統 的 に日 々 の取 引 に使 用 さ れ る現 金 と銀 い率 で日 本銀 行 への預 け 金 の形 態 で準 備 の保 有 を 要 求 す る い わゆ る 二月 に若 干引 き 上 げ ら れ て、 定 期 性 預 金 に つい ては ○ ・五 %、 そ の あて低 率 であ った 。 こ の準備 率 は 一九 六 一年 一. ○ 月 と 一九 六 三年 十 準備 率 が 設定 され た が、 準備 率 は預 金 の平 均 約 一% と いう よ う に極 都市 銀 行 と 長 期信 用 銀 行 に対 し て そう であ る。 ・ も つも ので あ る が、 広 範 囲 か つ細 目 に及 ぶ も の で特 に若 干 の主 要 な に ﹁窓 口規 制 ﹂ と し て知 ら れ て いる。 窓 口規制 は非 公 式 的 な 性格 を . こ の統 制 方 法 は 一九 五 四 年 に現 在 の形態 のも のが 採 用 さ れ た。 そ れ は法 的 形 式 を と らず 日 本 銀 行 の道 徳 説 得 に よ って行 な わ れ、 一般 \ 他預 金 に つ いて は三 % と な った 。 一九 六 五年 末 に実 施 さ れ た準 備 率 (5) 財 政 政策 準 備 預 金 制度 に関 す る 法 律が 施 行 さ れ、 一九 五九 年 九 月 に は現 実 に の事 実 上 零 ま で の引 下 げ は 金 融 緩和 を意 図 し た の であ る が、 支払 準 持 し てき た が、 短 期 的 にば 赤 字 ・黒字 財 政 が 実 施 され た 。 一般会 計 原則 とし て政 府 は均 衡 予 算 政 策 を とり 、 長 期的 には そ の政 策 を維 は 原則 とし て黒字 であ り、 そ れ が 特 別会 計 にま わ され て、 全体 と し 備 率 の変 更 は政 策 的見 地 か ら は重 要 な 意義 を もた な か った 。 一般 に 理解 さ れ て いる よ う な公 開 市 場操 作 は、 日 本 で は最 近 ま で て均 衡 を維 持 し て いる。 予 算 手続 き に つい てば大 な る程 度 の行 政 的 (3) 公 開市 場操 作 実施 さ れ な か ったが、 そ れ は主 とし て組織 され た資 本 市 場 の欠如 と ● 伸縮 性 が認 めら れず 、 支 出 に関 す る議 会 の監 督 も 厳 し い。 ' 三九 政府 証 券 の価格 支 持 政 策 に基 づ く も のであ る 。 日本 銀 行 は 時 に は商 国際収支調整 と金融 ・財政政策 覧 . ぐ ミ 切黛遮謎 蕊o q ミ Ooミ 鳴§ 廿ミ ミ 勘 誉 旨 き 一ΦON (原 著 未 見 )二 二宅 意 味 す る。 た と え ば 、 串 ↓・勺碧 け一〇ぎ § 蕊ミミ 黛 、oh画竜 § 概 O§ 1 +引 下げ ・趨 勢 な し +増 加 ・安定 +増 加 +大 部分赤 字 安定 減少 安定 +引 上げ 増加 一増 加 安 定 安定 +減 少 +減 少 大部分赤字 ・大部分赤字 手 不 可 能(以 不,各 ρ 増加 四〇 ・適度 の黒 字 N1961一 国際収支調整 と金融 ・財政政策 武雄訳 (1) ここでの商業銀行と は広義 に使用ざれて おり、預金通貨創造機関を 十 九 年 ) 四 一∼ 五 五 ペ ージ 参 照 。 ﹃日本 に おけ る金 融 政 策 - 日 本 銀 行 を 中 心 と し て 一 ﹄ (昭 和 三 ・。安定 +減 少 9 ・安定 ・安 定 (昭 和 三 十 五 年 )、 日本 銀 行 査 調 日本 の金 融政 策 に つい て は、 右 のバ ト リ ック の著 書 、 吉 野 俊 彦 ﹃わ +増 加 一増 加 ・ 表 に つ い て も 同 じ)。 が 国 の金 融 制 度 と 金 融 政 策 ﹄ 第 3 版 一増 加 用 で きな い=皿.a.:入 +引 下げ +引 上げ a:適 局 ﹃日 本 銀 行 1 そ の機 能 と 組 織 ﹄ (改 訂 版 、 昭 和 四 十 二 年 )参 照。 増加 減少 ・趨 勢 な し 皿1961-N1961 減少 一増 加 安定 増 加 ・安定 +減 少 1964 増加 一増 加 皿1963-N1963 三 日本の国際収支調整策 の統計的 分析 増加 一増 加 皿1963 さ て、 統 計的 分 析 に入 ろう 。 安定 +引 上げ 皿1961 政策目標と政策手段 ( 第 一節 ・注 3 を参 照 。 以 下、 両 者 を 目標 変 安定 減少 】 皿1957一 れ て いる 。 一減 少 数 、 政 策 変 数 と 呼 ぶ ) の変 化 の時刻 系 が グ ラ フ の形態 で 1図 に示 さ 一減 少 赤字 ・赤 字 一均衡 皿1957 先 ず 国 際 収 支 に つい て であ る が、 一九 五 八年 以来 国 際 収 支 の黒 字 a .安定 減 少 +減 少 +減 少 一減 少 ・安 定 N1956一 ・赤 字 の時 系 列 は 金 お よ び外 国為 替 準 備 (以 下 外貨 準備 とす る ) の 増加 一増 加 N1955-N1956 時 系 列 と ほぼ 一致 し た変 動方 向 の転 換 点 を 示 す ので 国際 収 支 攪 乱 の ( 1) 指 標 とし て外 貨 準 備 を 用 いる こと にす る。﹁ 安定 一増 加 a 皿1954-N1955 (p も話 己 盛鴇隻辞 ロ8) ( 国際収支 の 黒 a 安定 減少 増加 1954 . 国 際 収 支 を そ の 上方 撹 乱 +均 衡 一赤 字 皿1953-N1953 字 )、 下 方 攪 乱 (山。≦旨意 包 虫切 ε﹁ げ嘗 8) ( 赤 字 ) お よ び安 定 の期 間 ・安定 一増 加 N1963-II 間 ・安定 ・安 定 a N1953-II に 三区 分 し 、 区 分 さ れ た各 期 間 が 1 図 にそ れ ぞ れ 白 地、 斜 線 およ び +増 加 一増 加 \ ・安 定 一増 加 a 増加 減少 皿1952 財政収支差 貨 給 供 幣 期 黒字 一赤字 一大部分均衡 n.a. n. a. 一歩曽カロ 一増 力ロ 1皿1952-II 1953 op.`払, p.41. (出 所) M.Michaely, し ・安 定 一増 加 N1950-II 野 資 鵬,(窮 羅) (変化 率)・ の貸出・ ⑦ (6) (1) (2) (3) (4) (5) 金 お よび外 日本銀行の 日本銀 商業鈑 国為替準備 公定歩合 商 業銀行へ 行 の国 行の貸 黒字 ・黒 字. +増 加 一減少 a 1931 a II 1950-N1950 増加 減少 111951一 灰 色 で表 わさ れ て いる 。 区分 さ れ た 国際 収 支 の各 期 間 は ま た 1表 の 1列 に示 さ れ 、 他 の列 に は各 政 策 手 段 の趨 勢 が 国際 収 支 の各 期 間 に 対 応 し て示 さ れ て いる 。 1表 国際収支攪乱 の各期間における政策変数の変化 1図 、主 要 変 数 の 時 系 列 国際収支調整 と金融 ・財 政政策 , ・1' 2,000 三ζ3鼎 ' 薦 警・ 1,000 勇碧 繊 藤 ぷ ,骨 「 溶 i轍 ゐ・ ・:、 阯 800 1 600 400 1:∼ ゴ i} 1ぞ 400 300 葦舞 艀' 1◎0 鷲 ∵ぎ 鷲 0 寂 凱 昭1 噸 日本銀行の 国内総資 惣 '53 掴 隻 貨幣供給の変化 ・ 一 財 政収支差 鋭 (10億 円 》 毛1 20 葺i 10 (%) 1` 噌 工業生産 の変 化 難 壁 10 ・ 鎌 ,56 国 際 収 支 の 上 方 撹 乱 の 期 間:白 地 国 際 収 支 の下 方 撹 乱 の 期 間:斜 線 5 ,' :e =置二=き; .=㌔ 七" ,55 0 葦 葺 侍 ∵¶● へ (出 所)M.Mioh8ely, 300 「 、耽・ 9、. ・} 国 際 収 支 の安 定 の 期 間:灰 400 {1 吃 縮 '54 働 ・ 慧 ■ 口 ●一■ . 0 A . ,52 1,000 ㎜ 嚇 難: 鮭∫ 叢 ,51 2,000 ' 良',・ 盛 `こ ゐ 1950「 3」000 継: 海 箭 :;那 『 層F :窟 ll= 『ご ・、3',鱒 ㌔'・;3 楚簑 四 (%》 捧 0 10億円) 糖 :..:'s 'ち翫= 綬 椰 柵 窮 常 -200 誉 商業銀行の貸 出しの変 化 Lセな 悪 難 警護 -100 4 ・} ζ 腰 憶と 轟 羅 100 6 : ∴汚 辱、 言 弱 200 8 : 薫 ・,.量. 噛 F x 三・ , 、.● 、 釜 毒 10 ρ̀ :盆 7=.':漁 ・ 効1 (%) ヒ. 公定歩合 'ち ・♂∼f 磐 藝 20 亭、 , 隔 200 (10億 円 》 曇 急 ≠ ノ 日本銀行の商業銀行 へ の貸出 し 艶 請 く 600 惚 .:a: 爵 18000 800 冨謳 鶴 ら:. (鞭) , ■ ○特ノ k 謝 輌 金 およ び外国為替準備 く 聾 ,57 '58 ,59'60 .61 色 op. cit., p.40. 9 ,62 つ63 ・64 565 一5 (%》 ﹂ と呼 ぶ ) 場 合 に は + の符 号 、 逆 の場合 には 一の負 号 、 何 ら変 化 しな い かま た は 極 め て僅 かし か変 化 し な い場 合 に は 蔚の符 号 を つけ、 各 方 向 に 一致 し て動 く (これ を 以 下調 整 的 方向 ( 註一 高一 5σqら﹁ . 。ρ すロ) 今 、観 察 の便 宜 上 政 策 変 数が 国 際 収 支 調整 の た め に必 要 と され る す る政 府 の債 務 の返 済 に使 用 さ れ、 日本 銀 行 に対 す る政 府 の純 負 債 資 金 か ら公 衆 に対 し て外 国 為 替 を売 却 ( 純 )す る こと を意 味 し、 政 府 も った方 向 に大 き な影 響 を 受 け る の で、 誤 解 を ま ね く恐 れ が あ る 。 も 資料 に現 わ れ た こ の額 は 外 国為 替 準 備 の変 動 に よ ってバ イ ア スを, 四二 政 策 変 数 が 調整 的 方 向 に動 く か 否 か に よ って国 際収 支 調 整 手 段 と し .て使 用 さ れ た か否 か を判 断 す る 。詳 言 す れ ば 、 ﹁も し政 策 変 数 が 一 かし、 この調 整 力 は 外 国為 替 準 備 自 身 の変 動 の圧 力 であ り、 日本 銀 は 減少 す る。 し たが って調 整 的 方向 に動 い て いる よ う に見 え る。 し 国際収支調整 と金融 ・財政政策 貫 し て国 際 収 支 調整 の要 求 と 一致 す る方 向 に動 く な らば 、 こ の変数 行 の政 府 勘定 へのそ の反 映 を記 録 す る こ と は 二重 計 算 に な る であ ろ 貿 鯉 し かし、 間 接的 な 方 法 であ る が、 政 府 の財 政 収 支 差 (1表 、 7 の受 け と った 邦 貨 は 日 本銀 行 への政 府 預 け 金 の増 加 か 日本 銀 行 に対 た と えば 外 国 為 替 準備 の減 少 (国際 収 支 の悪 化 ) は政 府 の外 国 為 替 は暫 定 的 で はあ る が ︹ 国 際 ︺ 収 支 調整 の目的 に よ って操 作 さ れ た と 結 論 され る であ ろ う 。 こ のよう な 一貫 し た動 き を見 いだ せな いな ら 先 ず公 定 歩合 (1表 、 2列 ) つい て見 よ う。 こ の変 数 は 例外 な く ( 2) な か った と結 論 せ ねば な ら な い 。 ﹂ 既述 のよ う に日本 銀 行 の政 府 に対 す る 純 請 求権 の資 料 が 不 足 し て 〇年 代 には 非 調 整的 に動 い て いる事 実 を 読 み とれ る であ ろ う 。 引 を 除 く ) ので、 そ の結 果 が財 政 収 支 差 に 反映 さ れ るか ら であ る。 府 は金 融 取引 を主 とし て日本 銀 行 と のみ行 な ってき た ( 外 国為 替 取 列 ) を 見 る こと に よ って これ を補 う こと が でき る。 と いう のは、 政 一貫 し て 調整 的 方 向 に動 いて いる の で、 金利 政 策 が 国 際 収 支調 整 の ( 3) 手 段 と し て 使 用ざ れ た と いう ことが でき よ う。 考察 中の変数は国際収支調整手段として役立た また変数が 一貫 して反対方向に動くならば 一層次 の結論を強 第 二 に、 日本 銀 行 の商 業銀 行 への貸 出 し (1表 、 3列 ) を 検討 し いる た め に日 本 銀 行 の国 内 総 資産 (日本 銀 行 の商 業 銀 行 に対 す る貸 ( 5) 出 しプ ラ ス政 府 に対 す る純 請 求 権 ) も. バイ ア スを も って い るで あ ろ める のであ るが1 ば一 非 調 整 的方 向 に、 す な わ ち攪 乱 を増 加 せし める方 向 に動 い て いる。 ・ よう 。 ほぼ 一貫 し た パ タ ー ンが現 われ て いる が、 金 利 の場 合 と逆 に う 。 し か しバ イ ア ス のな い結 果 を推 測 す る こと は 困難 でな い。 す な 1表 、 7列 から 全期 間 を通 じ 一貫 した 動 き は見 られ な いが、 一九 五 公 定 歩 合 が 引 ぎ 上 げ られ たと き に日本 銀 行 の商業 銀 行 への貸 出 しが 国 内 総 資産 に関 す るバ イ ア スのな い資料 が 存 在 す れ ば、 一貫 し て非 る方 向 に動 かず 、 逆 に非 調整 的 方 向 に動 い て いる ので、 日本 銀 行 の. 増 加し 、引 ぎ 下 げ られ た とき に減少 し て いる のは 一見 奇 異 に思 え る ・ わち、 財 政 収 支 差 は 日 本 銀行 の商 業 銀行 への貸 出 し の変 化 を相 殺 す か も しれ な いが、 こ の点 は他 の政策 変 数 の動 き と も関 連 し て第 四節 調 整 的 方向 に動 いた と 推 測 でき る で あ ろう 。 で論 じ よう 。 第 三 に、 日 本 銀 行 の政 府 に対 す る ( 純 ) 請 求 権 で あ るが 、 不 幸 に , ﹁ 谷 阻954 1954-57 111954 N1956 皿1954 1957-61 E1957 111961 N1961 1961-64 】V1961 N1963 皿1964 第 四 に商 業 銀行 の公衆 に対 す る 貸 出 し であ る (1表 、 る列 )。 考察 期間 を 通 じて それ は か な り迅 速 に変 化 は し て いる が、 変 化 率 は 安定 的 であ る し、 ま た変化 率 が 変 動 し て いる少 数 の場合 に も 一貫 し た 動 き を示 し て いな い。 さ て、 貨 幣 供給 に つ いて は (1, 表 、 6列 )少 な く と も 一九 五 四 年 山 皿1952 下げ られ、 減 少 し た と き に引 き 上 げ られ て いる。 の貸 出 し (2図 、 B) は 一貫 し て 一方 逆 に日本 銀 行 の商 業 銀 行 へ 非調 整 的 方 向 に動 い て い る こと が 読 み とれ る であ ろう 。 C) は右 の 二変 数 よ り弱 いパ タ ー 日本 銀 行 の国内 総 資 産 (2図 、 ンを 示 し て いる。 そ の水 準 は循 環 の拡 張 面 で下 落 す る か ま た は収 縮 い。 面 に お け る より 上 昇 の 程度 が遅 決定 ざ れ 、 拡 張 面 は外 貨 準備 が増 加す る局 面 (谷 か ら山 ) で あ り、 り 収縮 面 はそ れ の減 少 す る 局 面 (山 か ら谷 ) であ る。 基 準 日 は 2表 に 的 運 動 を 示 し て いる。 基 準 日 は 循環 ( 谷 から 谷 ) の転 換 点 によ って さ て、 1図 か ら読 み と れ る よ う に、 外 貨 準備 は かな り明 瞭 な循 環 確認 す る こと に な る。 聲3 一 琶 ω ) の適 用 によ る検 討 に進 も う 。 結 果 的 に は 以 上 の 結 論 を 再 ン は見 られ な い。 の パ ター ンを 描 い て いるが 、 他 の二 つの循 環 で は こ のよう な パ タ ー 面 よ り 大 であ るよ う に見 え、 一九 五 七一 六 一年 循 環 で は 調整 的 な パ 貨 幣 供給 の増 加率 (2図 、 E ) は概 し て拡 張 面 におけ る方 が 収 縮 し て いるが 、 一般 的 な 原則 を 樹 立 で きな い。 は国 際 収支 の 一九 五 四i 五 七年 循 環 にお い て調整 的 な パ タ ー ンを 示 商 業 銀 行 の貸 出 し (2図、 D) 示さ れ る。 こ の基 準 循 環 (九 分 割) を横 軸 にと り (1、 皿 が 谷、 V 最 後 に財 政 収 支 差 は何 ら 一貫 し た パ ター ンを 示 し て いな い (2図 四三 F) が 、 この事 実 は財 政 政策 が国 際 収 支 の調整 手 段 に使 用 さ れ て い ター ンを示 し 、 一九 五 四- 五 七年 循 環 でも 不 完 全 な が らそ れ と 類 似 が山 )、 政 策 変 数 の状 態 と を 対応 せ し め た のが 2図 であ る。 国際 収支調整と金融 ・財政政策 な い こ とを 示 す と いえ よ う 。 谷 P・45. (出 所)M・Michaely,op・d'・, の始 め から 調整 的 方 向 に動 い て いる よ う に見 え る。 す な わ ち、 国 際 収支 の下 方 攪 乱 の期 間 大部 分 貨 幣 供 給 の増 加率 は減 少 し、 逆 の期 間 には増 加 し て いる と いえ よう 。 最 後 に財 政変 数 であ る 財政 収 支 差 (1表、 7動 ) に つ いて は国 際 収支 の攪 乱 に対す る 一貫 し た 反応 の発 見 は 困難 であ るが、 一九 五〇 ( 6) 年 代 は ほぼ 非 調整 的 に動 いて い るよ う に見 え る。 以 上 で は国 際収 支 の変 動 を 三 区分 し 、 そ れぞ れ と政 策変 数 の動 き 皿1951 1951-54 'ここ で も公 定 歩合 (2図、 A ) は 一貫 し て調 整的 な パ タ ー ンを 示 し て い る。 す な わ ち、 公 定 歩 合 は、 外 貨 準 備 の増 加 し たと き に引 き と の対 応 関 係 を 検討 し てき たが 、次 に基 準 循 環 分析 ( ﹁ 焦① ﹁ 窪 8 。饗 一 ① 環 循 外貨準備の循環 の基準 日 2表 ○ 2図 国際収支 の各循環における政策変数のパター ン B日 本銀行の商業銀行への貸 出しの変化 A公 定 歩 合 (10億円) (%、 7.5 1954-57 57 弘19 一 10,0 一 16 1957-61 5719 7.5 5。0 為 勾 1り ㎜ ㎜ 。 ㎜ ㎝ 枷 o 1 四四 と ころ で、 以 上 の 鵠9 h 冒島口σq に 駅 馬 つ い て解 釈 を行 な 田 ↑ う 前 に、 上述 の政 M 策 手 段 が 国際 収 支 の調整 以外 の経 済 成長 の馨 であ ゑ ・れら裏 わす 雇 用 、 物 価安 定 およ び 高水 準 の経 済 W ゆ 目 標 と 関係 を も って いな い かを 検討 . 68 U ⑫ せね ば な ら な い。 他 の目標 と は完 全 W漁 v 瑠 皿 M も のと し て、 失 業 率 、物 価 水 準 の愛 下 方. に乖離 す る とき にそ の 目標 が 損 、 O I 勢 (三 年移 動平 均 ) から 上方 ま た は 安 定 と は、 日本 の場 合 絶 えず 物 価 が n 上 昇 し て いる の で、 物 価 の短 期 の趨 皿 変 数 と し て選 ぶ、 こ こで物 価 水 準 の 変 化 の方向 を 示 し て いる が、 後 者 を v .指 数 と 生 計費 指 数 (東 京都 ) が 同 じ 次 に物 価水 準 に つ いて は卸 売 物 価 r い。 が ってそれ を 除 外 し ても 誤 り でな 先 ず 失業 率 に つい てい えば 、 考 察 皿 皿 期 間 には それ は低 率 であ った。 し た な ら な い。 翫 難 赫徽 繕縫 篇 印 舗 4 6 一 61 19 1,000 国際収支調整 と金融 ・財政政策 駆 一 51 19 珈 o 5.0 . 500 1961-64 1,500 曜 10.0 C 日本銀 行 の国 内 総 資産 D商 業銀行 の貸出 しの変化 (10億円) (%) 騒 繍 51 19 ㎜ 珈 o 為 騎 一 51 19 10 5 0 75 一 騒19 61 一 5719 腿 一 6119 ﹁ ⑳ 5 0 1691 磁 ウ鱒 ウリ 一触 馬 ㎜ ・鋤 o 諭 ㎝ 枷 o ㎜ 伽 ㎜ ㎝ , 61 一 5719 〆 工0 5 0 t叩 ¶帰 馬 75 騒,0﹁1 一 P 5 0 国保収支調整と金融 .財政政策 皿 皿 】7vv【 皿 V U 皿 III 1π (続 き) 2図 ては そ の高 成長 率 の持 続 であ る。 わ れ た と解 釈 す る。 工業 生 産 に つい 際 収 支調 整 のた めでな く 、 物 価 安 定 さ て、 金 利 お よ び財 政 収 支 差 が 国 と 経 済成 長 の維 持 のた め に操 作 さ れ た か否 か を検 討 す る た め に、 若 干 の 分 析 を行 な おう。 法 は 1表 と同 一で あ る。 す な わ ち、 そ の第 一は 3表 に 示さ れ 、 分 析 方 公定 歩 合 (政 策変 数 ) が 三 つの目 標 変 数 に対 し 調 整 的 に動 い て い る か否 ( 7) かに従 って判 定 を 試 み よ う。 前 の結論 と 一致 す る が、 物 価 安 定 の .明 ら か に公 定 歩 合 は国 際 収 支 調 整 .のた め の手 段 に使 用 され た 乏 いう 以 た めの手 段 に使 用 さ れ た と いう こと はで きな い。 はな い の で、 次 の二 つ の方 法 によ っ 一方、 工業 生 産 に つ いて は明 確 で て検討 し よう。 と 同 じ よう に 区 分 し て 観 察 す ると 先 ず、 国 際 収 支 攪 乱 の期 間 を 1表 r (4表参 照 )、 公 定 歩 合 の動 き は高 四五 57 一 顕19 。 57 一 5419 噸 0 覗 -10 ・。 10 61 一 5719 10 0 16 ﹁ 7591 0 野 50 り ,。 国際収支調整 と金融 ・財政政策 欄 46 一 1691 64 一 6119 10 0 -50 弘 一 51 19 欄 20 10 0 鼠 一 51 19 。 0 の 変 化 図 2 差 加 皿 V 皿 皿 III 皿 NV III (続 き) 支 m -100 (%) (10億 円) 幣 供 給 E貨 収 政 F財 四六 って では な く国 際 収 支 の攪 乱 を調 整 水 準 の工 業 生産 を 維 持 す る意 図 に よ す る意 図 によ って説 明 す る こと が で き る であ ろ う。 さ ら に既 述 の基 準 循 工業 生 産 の増 加率 が 最 低 (稀な 場 合 環 の分 析 方 法 を使 って、 循 環 の谷 を に負 とな る) の点 、 山 を 最 高 の点 と る 公定 歩 合 の パ ター ンを 描 く (3 図 定 義 し て横 軸 にと り、 そ れ に対 応 す 参 照 ) と、 金 利 は谷 に お い て高 く、 山 に向 う に従 って引 き 下 げ ら れ、 さ ら に再 び谷 に向 う に従 って引 き 上 げ ら れ て いる状 態 を 読 み とれ る であ ろ う 。 この事 実 は高 い経済 成 長 率 維 持 ( 8) の政 策 と 逆 の方 向 であ る。 外 貨 準備 と 工業 生 産 ( 増 加率 ) を 目 さ ら に財 政 収 支 差 を政 策 変 数 と し 標 変 数 と し て上 述 と 同 じ方 法 で符 号 を つけ る と 5表 の通 り で あ る。 使 用 さ れ た 証 拠 は存 在 し な いし (一 財 政 政 策 が国 際 収 支 調整 の た め に つだ け が 調整 方 向 に動 い てい る)、 む しろ 財 政 政策 が 工業 生 産 の 高成 長 +減 少 +減 少 引下げ 引下げ +増 加 +増 加 引下げ 引上げ +増 加 一増 加 引下げ 引下げ +増 加 +増 加 引上げ 引下げ +減 少 手増 加 引下げ 引下げ +増 加 +増 加 +減 少 111958 皿1958 11959 N1959 皿1960 11961 皿1961 N1962 11963 111963 11965 引上げ 引下げ. 皿1965 引下げ 11964 (出 所)M・Michaely, +増 加 一減 少 ・講 引上げ 引上げ 準数 ど較 11957 Q1957 外貨準 公定歩 合 的鞍 水翻 砒 , 、 四半期 鮮 ② ω 率維 持 のた め に使 用さ れ た と見 なす 方 が 一層 適 当 であ る よう に思 え る。 (1) 国際収支の時系 列で若干 の修 正を行な う。言 .ζ一 6訂Φ一 ざ oや 鼠野 や ωり. (2),ミ 罫 , 轟 (3) 既述 のように、標 準金 利に関する限り 一九五五年八月以後 しか意 義 を も って いないが、懲罰 利率 の操作 に関する部 分的な資料 によれば、 ・ 国際 収 支 調 整 と 金 融 ・財 政 政 策 金利の変化 と政策 目標の変動 3表 ・安 定 +増 加 +増 加 +減 少 ・安定 一増 加 +上 昇 一上 昇 +低 下 +低 下 一上 昇 +増 加 ・安定 一増 加 +上 昇 +増 加 ・安定 一上昇 一上昇 +減 少 ・安定 一増加 一低下 +増 加 二上昇 一上昇 +減 少 +減 少 +上 昇 一上 昇 OP・`ゴ'・, P・51. 間 期 (1) 外貨準備 皿1950一 】>1950 TV 1950一 皿1951 皿1951-1皿1952 1皿1952一 皿1953 111953-N1953 正 ゾ1953一 旺1954 111954-IV 1955 1V 1955-IV 1956 】V1956一 皿1957 皿1957-II 1961 111961-IV 1961 N1961-II 1963 111963-Y1963 N1963-II 1964 (出 所)M.Michaely, 加 少 加 少 定 少 加 定 少 加 少 加 定 少 増 減 増 減 安 減 壇 家 減 増 減 増 安 城 標準金利の変 更は 一九 五四年前半の国際収支 の下方撹乱 の期間、およ びそれに続 く 一九 五四年中 期から 一九 五五年末 の上方攪乱 の期間 に調 整的方向に作 用した。 き、 罫 O.お、h P 。。. 分離 する信頼 できる方法 は存 在しな いように思えるQ ㌧驚猟噛℃■お 雪 h コ●躯。 (4) 公表され た資料 からは、政 府の外 国為替取引 の結果を他 の取引から 四七 (5) 一般に中 央銀行の国内総 資産 には公 開 市場 による 結果 も 含 まれ る 4表 国際収支攪乱 の各期間における金利 と工業 生産 (2) 工業生 産 (変化率) (3) 公 定 歩 合 n.a. a n.a. a 少 し減 少 a 安定 少 し増 加 a a 少 し減 少 安定 増加 趨勢存在せず a a 趨勢存在せず 安定 減少後増加 +か な り引下げ +引 上げ +か な り引下げ 増加 +安 定 安定 十引上げ op・6歪'。, P。52. +安 定 +引 上げ (%) これ に含まれ る額は 純 於よび総 の 混合物 である。 な お、 向を示し て い る が 、紙幅 の関係上、1図、1表に示す のが省略されて いる。き ミ 噂℃・念讐旨。①● . ( 7) 一九 五七 年 第 1 四 半 期 か ら比 較 さ れ て い る の は 、標準金利が意 義を も つに至 った最初 の変更 の時期 であるからである。 (8) ミカ エリは次のようにいう。公定歩合と工業生産 の拡張と の逆 の関 10.0 7.5 1957-62 5。0 四 要訳 と若干 の批判 旨 ・一P 四八 . 加 蔦 印 匝 V 皿 一般 的 な 検 討 は 現 在 の研 究 の範 囲 を 越 え て い る、 と 。 き ミ こ 軍 5.0 功ω噛 よ う な パ タ ー ン に従 って金 融 的 な 諸変 数 の変 化 を も た ら し た の であ と合 致 し て操 作 され て い るよ う に思 え る 。 国 際 収支 の不 均衡 は次 の 用 され た と いえ る で あ ろう 。他 方 、 金 融 政 策 は 国際 収 支 調 整 の要 求 の手 段 と見 な す 限 り、 そ れ は高水 準 の経 済 成長 を維 持 す る 目標 に使 段 とし て機 能 し な か った よ う に見 え る し 、 財政 政 策 を 経 済 政 策 遂行 提 出 さ れ た す べ て の証 拠 か ら財 政 政 策 は 国際 収 支 不 均衡 の調整 手 7.5 φ. 3図 工 業 生 産 の循 環 にお け る公 一 係 は本文 で述べたのと逆 の因果関係 ( 第 1節 。注 3参照) によ って説 1962-63 準 標 字 字 字 字 字 黒 赤 黒 黒 赤 皿1960-N1961 N b 。↑ ) が、 日本 の場合には重要性が低い ので除外 され てい 111955-11957 明 でき るであろう。す なわち、高金利 は経済 の縮小 に導き、低金利は 195峯一57 10.0 国際収支調整 と金融 ・財政政策 政差 ω 支 財収 間 期 小 さ い N1953-11955 OP・cit.・P・53・ (出 所)M.Mich8e1y, n.a. ・趨勢存 在 せず 一増加 経済 の拡張 に導くというのであ る。 このような仮設 の妥当性 に関する III 定歩合のパター ン Op cit, P.54. (出 所)M.Michaely, 小 さい 。趨勢存 在せず +増 加 皿1962-11963 大 き い ・安定 悼b。 ﹁h p ='参照。 ,室 IV 195〔}一II 1951 (2) (3) 工業生産 (増加 率) 外貨準備 ℃ 謙 (6).当然予想 さ れ る と こ ろ で ある が 、政府収入 ・支出 は長期的に増加 傾 5表 財政収支差 と目標変数 の変動 る。 げる こと に よ って絶 えず 反 応 す る。 利 用 可 能 な資 料 によ れ ば、 日本 す な お ち、 国 際収 支 の悪 化 に対 し て日 本 銀行 は公 定 歩合 を引 き 上 銀行 は道 徳説 得 によ って商 業 銀 行 の貸 出 額 を 制限 し よう と す る。 し かし な が ら公 衆 の銀行 信 用 の需要 はそ れ と 逆 の方 向 に動 く と考 え ら 9 . 性 低 下 の圧 力 に対 処 す る た め に、 ㈲す な わ ち、 中 央 銀 行 か ら の借 入 れ に依 存 せざ るを え な い。 商 業 銀行 は借 入 れ コスト の増 加 にも かか わ ら ず そ のよう な 行 動 を と る。 そ の理 由 は既述 の よう に公 衆 の銀 行 き 信 用 に対す る需 要 の増 加 に よる と考 えら れ る。 る ので、 逆 に公 衆 σ銀 行 信 用 の需 要 は増 大 す る。 し かし 究 極 に は信 ㈲ はそ の部 分的 な 相 殺 を若 干 強 める傾 向 をも つで あ ろう 。 純 結 果 は す るが、 ② はω の減 少 の効果 を 部 分的 に相 殺 す る 動き を 示 し、 ま た 商 業 銀 行 の貸 出 し の変化 であ る。 先ず 国 際 収 支 が悪 化 し てω が 減 少 の変 化、 ②中 央 銀 行 の政府 に対 す る ( 純 ) 請 求 権 の変 化 、 お よび ㈲ と ころ で貨 幣 供 給 は 次 の三 つの主要 因 に影 響 さ れ る。 ω 外 貨 準 備 用 の拡 張率 は若 干減 少 す る 傾 向 を も つであ ろ う。 こ の事 実 は 既述 の 貨 幣 量 (正 確 に はそ の増 加率 ) の 減少 傾 向 を 生 む と いう こ と であ れ る。 す な わち 、外 貨 準 備 の喪 失 はそ の経 済 の流 動 性 を 減少 せ し め る。 し か し これ が ど の程 度 ﹁︹利 子︺ コスト制 限﹂ す な わ ち、 公 定 銀行 信 用 に対 す る 制 限 が 有 効 であ る こ とを 示 し て い る よ う に思 え 前者 る。 か、 そ れ とも 窓 口規 制 と いう ﹁ 直 接 の量 的 制 限﹂ に よ った一 関係 - 日 本 のケ L スー 四九 の実証 分 析 の概 要 と結 論 であ る 。 以 上 が ミ カ エリ の新 著 に よる 国際 収 支 調 整 と 金 融 ・財 政政 策 と の 方 収 支 改 善 の場合 に は逆 の傾向 が 見 ら れ る。 収 支 悪 化 の場合 に は公 定 歩合 が 引 き 上 げ ら れ貨 幣 供 給 は減少 し、 他 ( そ の増 加 率 ) は 一貫 し て国際 収 支 に調 整 的 に 反応 す る。 す な わ ち 上述 の説 明 を 簡 単 に要 約 す れ ば こう であ る。 公 定 歩 合 と貨 幣 供給 の増加 率 も上 昇 す る。 持 さ れ る か、 ま た は増加 す る傾 向 を も ち、 そ の結 果 やが て貨 幣 供 給 行 に対す る債 務 の返 済 に使 用す る 。銀 行 の信 用 拡 張率 は安 定 的 に維 追 加 的 流 動性 を 使 って貸 出 し の拡 張率 を 増 加 せし め な い で、 日本 銀 を も つ。 し かし 公 定 歩 合 の低 下 にも か か わら ず 商 業 銀行 は獲 得 し た 逆 に国際 収 支 が 改 善 され 、 ω が 増加 した 場 合、 ② は増 加 す る傾 向 歩合 引 上げ によ る商 業 銀 行 の中央 銀 行 借 入 れ コスト の増 加 によ った 踊雛1 7蠣 騨 雛 祭 慕 続 編姻 糟と まる の は、銀 行 信 用 に対す る公 衆 の需 要 が減 少 し な いた め に起 こ る 既 述 のよ う に信 用 引 締 時期 に でも 信 用 の拡 張 率 の減 少 が 僅 か に止 が、 そ れ は次 の メ カ ニズ ムに よ る。 す な わ ち、 商 業 銀行 は信 用 の拡 張 を維 持 す るた めに自 身 の流 動 性 ま た は準 備 を減 少 せ し めな い行 動 を と ら ねば な ら な い。 銀 行 の流 動 性 は次 の三 つ の主 要 因 に よ って 影 響を 受 け る。 す な わ ち、 ω 外 貨 準備 の変 化 、 ②中 央 銀 行 の政 府 へ の 貸付 け 、 およ び ⑧中 央 銀 行 の商 業銀 行 への貸 出 し であ る 。 前 節 で述 べた よ う に、 ② の正 確 な 資料 は 不足 し て いる が、 そ れ が ω の変 化 を 完全 に相 殺 す る よ う に は見 え な い。 し たが って商 業 銀 行 はそ の流動 国際収支調整と金融 ・財政政策 国際収支調整 と金融 ・財政政策 と こ ろ で、 ミ カ エリ の分 析 の焦 点 は 国際 収 支 の不均 衡 ( 赤 字 ・黒 字 ) に対 し てど の政 策 手 段 が使 用 さ れ た かを 実 証 す る た め の統 計 的 五〇 の引 上 げ、 窓 口規 制,(両者 が同 時 に実 施 さ れ る か、 ま た は いず れ が 先き に実 施 され る か は 一概 に いえ な いが) の効果 は主 とし て 日本 銀 よ うな 状 態 の下 で、 日 本 の国 際 収 支 の改 善 が なぜ 効 果 的 に実現 され な 分析 にあ り、 一方的 な因 果 関 係 が 仮定 され 、 目 標変 数 ( 国 際 収 支, 行 の商 業 銀行 への貸 出 し と商 業 銀 行 の貸 出 し に反 映 さ れ る が、 既 述 へ の均衡 ) に対 し て政 策 変数 (日本 の場 合、 特 に公 定 歩 合) が 調 整 的 のよう に統 計的 に はそ れ ら が減 少, し て いな いこ とが 示 さ れ た。 こ の 方 向 に動 く なら ば 両 者 の 間 に因 果 関 係 が 実 証 さ れ る と いう の であ 融引 締 めが 投 資 を抑 制 し、 そ れ が 原 材料 輸 入 を抑 制 す る効 果、 輸 出 る 。 も ち ろ ん こ の よう な 分 析自 体 も 必 要 であ り、 実 際 、 この問 題 に . る の か の分 析 お よび 説 明 が 不足 し て いる よ う に思 える。 た とえ ば 金 る) 輸 出 増 加 の効 果 と いう 実 物 面 の分析 も 必要 であ ろ う。 価格 の低 下 によ る ( も し 輸 出 価 格 が 低下 し な け れば 、 他 の要因 に よ り 、筆 者 も 他 日 これ を 試 み た い。 さ ら に、 困難 で はあ る が実 証 的 分 ・ラ グが 存 在 す る と思 え る が、 た と えば 3表 で は四 半 期 と いう 短 期 ② 公 定 歩 合 の変 更 の 工業 生 産 に対す る影 響 には かな り の タイ ム 関 し こ れ ま で ま とま った 実 証的 分 析 は存 在 し な か った。 序 文 で触 れ , ( 4) た よう に、. これ を補 う に モデ ルを使 って の理論 的 な 分 析 が 必要 であ 析 にし ても 国際 収支 の不 均 衡 と 金融 政 策 と の関 係 を総 合 的 に (た と 間 に つ いても タイ ム ・ラ グ を考 慮 せず に検 討 さ れ て い る のは 問 題 で え ば 国 際 収 支改 善 のた め の金 融引 締 めが ど う いう 系 路 を た ど って有 効 に作 用 し 、輸 出 の増 加 、 輸 入 の減 少 をも た らす か、 ま た 公定 歩 合 ㈲ 単 に符 号 の判定 だ け で財 政 政 策が 経 済成 長 維 持 のた め に使 用 コストの増加はそ の借入れおよび貸出しを阻害 するであ ろう。他方第 客 に転嫁するならば、公衆 の信用需要額は減少する傾向をも つ。 日本 二に、銀行が貸出利率を引き上げ ること によりそ のコストの増 加を顧 行 の貸出利率が不変 に止ま るならぽ、各銀行 の中央銀行からの借入れ で コスト制限的に作用するであろう。すなわち、第 一に、もし商業銀 ( 2) ミカ エリによれば、公定歩合 の引上げは次の二 つのいずれ かの方法 ( 1) 前掲 ﹃日本における金融政策﹄ 二〇七∼八 ぺージ参照。 こと は 可能 であ ろ う。 ろう 。 も っとも 結 果的 に は、 後 者 が 前者 に よ って支 え られ た と いう さ れ た ど いう 結論 は説 得 的 でな く、 そ のた め の論 理づ け が 必要 であ あろう ( 他 の方 法 で こ の分 折 を補 って は いるが )。 ﹁ の変 化 と 短 期 資 本移 動 と の関 係 )検 討 す る ことが 必 要 で あ ろ う。 な お、 ミ カ エリー の分 析 方 法 (特 に 日本 の ケ ー ス)・ に つ い て の若 干 .の問 題 点 を 指摘 した い。 ω 各 種 の政 策変 数 を並 列 的 に並 べ て (1表参 照)、 符 号 を 判定 し て いる が、 各 政策 変数 ( 特 に金 融変 数 ) は独 立 し たも ので なく 、 相 互 に関 連 を も ち、 し かも 政 策変 数 間 に タイ ム ・ラ グ ( た と え ば公 定 歩 合 と 貨 幣 供 給 と の間 ) が 存 在 す る と考 え る べき であ ろう 。相 互 に関 連 す る変 数 を並 列 し て符 号 を 判定 す る こ とは論 理的 に問 題 が な いと は いえ な いであ ろう 。 さ ら に右 の タイ ム ・ラ グ は区 分 さ れ た冬 期 間内 で完 全 に相 殺 され て いる ので あ ろう か。 さ ら にま た、 た と えば 日 本 の国際 収 支 が 悪 化 し た場 合 、 公定 歩 合 馬 の場 合 v 前 表 の径 路が 重 要 であ ろう α と いう のは } 逓 常 ㍗ 銀 行 の 課 し て い る利 率 は、 最 高 利率 で あ る の で、 公 定 歩 合 の引 上 げ は 第 一の径 路 を も た ら す 傾 向 に あ る。 たと え ば、 信 用 引 締 時 期 にお け る 中 小 企 業 の 金 融 上 の困 難 は この事 実 を 示 し て い る。 ] ≦・︼ ≦胃訂 o一罫 o暦・o螺二 ℃・ 沼 .葺 '一一・ 2ロ﹁胃ωP § 、ミ 鳶ミ ご遣ミ Gミ 遷 起o黛 (3) こ の傾 向 の 一般 的 であ る こと が ヌ ル ク セ、 ブ ルー ム フィ ー ルド に よ 一詮劇層 霧 O・ 噂 ℃・ざ 咽小 島 ・村 野 訳 ﹃国際 通 貨 ﹄ (昭 和 って も 指 摘 さ れ て い る。 即 肉娩智 識ミ揖♪ 、 譜 § 、ミ 鳶ミ 、§ 織h Qoミ 向討 論§ 、" " ﹂。 。。。Ol 這 こ 噸一り$ . 二 十 八年 ) 一〇 三 ペ ージ 甲 ﹀. 一. 切ざo目語9鼻 § 鳶ミ"、兄 ℃o、 苛ヒ 袋鳶職ミ ℃ワ 朝OI蟄 二≦ .言 一 9 器 ぐ 90腎・ミ、二 7 ㎝①噌盆 .一b。. (4) 、 ミカ エリ は計 貴 分 析 に つ いて 次 のよ う に言 及 し て い る 。最 近 政 策 手 段 に 対す る反 応 関 数 の作 成 が 試 みら れ て いる が 、 そ の線 で の分 析 は 本 書 の範 囲 を越 え るし 、 ま た そ の よう な 方 法 は 国 際 収 支 不 均衡 の 各 期 間 の 差 異 や国 際 収 支 の赤 字 ・黒 字 の期 間 の差 異 を 無 視 す る と い う 欠点 を も つ、 と。 言 'ζ 剛 o冨 9ざ o賢 蔑針 サ O. 他 日 試 み た い の は こ の よ う 線 に沿 って の分 析 でな く 、 国 際 収 支 に 対 す る 金 融 政 策 の効 果 を 金 融 的 側 面 の みな ら ず 、 実物 的 側 面 も 考慮 し て総 合 的 に分 析 で き る 簡 単 な モデ ルであ る。 国際収支調整 と金融 ・財政政策 竃 ρ 五 一
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