私の映画評

No.30-1
タイトル<元題>(製作年)
監 督
コ メ ント
戦艦ポチョムキン
<Battleship Popemkin>(1925)
出 演
(お進め度)
アレクサンドル
セルゲイ
アントノーフ
エイゼンシュタイン
ロシア革命の発端となった戦艦ポチョムキンでの事件を描いた作品です。その様な事実だ
けでなく、 カットによる繋ぎ と言う手法を始めて使った歴史的な作品でもあります。また
「アンタチャブル」でも使われていた 階段落ち のオリジナルです。
(★★★)
嘆きの天使
<Der Blaue Enger>(1930)
ジョセフ・フォン
スタンバーグ
マルレーネ・デイトリッヒ
エミール・ヤニングス
デイトリッヒの名作です。時計よりも正確なパブリックスクール(だったと思う)の教師を狂わ
せてしまった歌姫とその教師の恋物語。その教師をヤニングスがうまく演じています(名
演)。スタンバーグが丁寧に丁寧に作った作品です。でもしんどい映画です。
(★★★)
西部戦線異常なし
<All Quiet on the Western Front>(1930)
ルイス・マイルストン ルイズ・ウォルハム
スリム・サマーヴィル
反戦映画の傑作。レマルクのベストセラーの映画化。第一時世界大戦、
ドイツの一青年が軍
隊生活の中で人間として育って行くお話。余り何度も観たい作品ではない。でも、一度は観
ておいたほうがいい作品です。ラストがさりげなく凄い!
!
(★★★★)
女だけの都
<La Kermesse Héroiue>(1935)
ジャック・フェデェ
フランソワーズ・ロゼエ
敵国の軍隊の駐留地になってしまった村で、恐れて隠れてしまった男達に対して、平気で迎
かえ入れた女達が軍人達を相手に織り成すコメディ。イタリア・コメディの秀作です。ビット
リオ・デ・シーカがこのタッチを見事に受け継いでいます。女は強い!
(★★★★★)
男
装
<Sylvia Scarlett>(1935)
ジョージ
キューカー
キャサリン・ヘップバーン
ある事情から男に変装した女性が巻き起こす騒動を描いたコメディです。後年「時計仕掛
けのオレンジ」や「バリー・リンドン」といった訳の分からない作品を数々撮った、その前ぶ
れ的作品。でも、
うまい。ヘップバーンの男装はなかなか見応えがあります。
(★★★)
放浪の王子
<The Prince and the Pauper>(1937)
ウィリアム・キーリー エロール・フリン
クロード・レインズ
マーク・トウェイン「王子と乞食」の映画化作品。前後何度か映画化されていますが、
これは
二度目の映画化作品です。
(?
?)
歴史は夜作られる
<History Is Made at Night>(1937)
フランク・ボザージ シャルル・ボワイエ
ジーン・アーサー
人妻とホテルの給仕長の恋愛を描いたメロドラマ。甘い甘い嫌になるようなストーリーな
のです、が、雰囲気がいい!俳優がいい! 裸足でダンスをして似合うのはジーン・アーサー
だけ。実に美しいのです。
(★★★)
No.30-2
タイトル<元題>(製作年)
監 督
コ メ ント
赤ちゃん教育
<Bringing up Baby>(1938)
出 演
(お進め度)
ハワード・ホークス キャサリン・ヘップバーン
ケイリー・グラント
とても自由奔放な女性が、逃げたペットの虎を探して巻き起こす騒動を描いたスキュリュー・ボ
ール・コメディの代表作です。今の映画に欠けている、 映画の愉しさ を教えてくれます。ホー
クスは、元々はこんな愉しい作品を撮っていたセンスのいい監督なんです。
(★★★★★)
汚れた顔の天使
<Angels with Dirty Faces>(1938)
マイケル
カーティス
ジェームズ・キャグニー
ハンフリー・ボガート
NY・ブルックリンを舞台に、少年の時一緒に悪事を働いた一人は逃げ、一人は捕まってしま
いその後二人はどうなったかを描いた、見様によっては考えさせられるギャング映画です。
ラストはなぞなぞになっています。あなたはどちらの答えをとりますか?
(★★★★)
ラ・マルセイエーズ
<La Marseillaise>(1938)
ジャン・ルノワール ピエール・ルノワール
ルイ・ジューヴェ
フランス革命のお話。
(★★★)
風と共に去りぬ
<Gone with the Wind>(1939)
ヴィクター
フレミング
ヴィヴィアン・リー
クラーク・ゲイブル
有名すぎて説明は不要でしょう。作品の時間は3時間54分ですが、
もとは4時間でした。そ
の試写を観た製作者セルズニックは長過ぎると、強引に6分カットしてしまいました。それ
に怒ったフレミングはアカデミー監督賞を受賞したにも関わらず「作ったのはセルズニック
だ」と受け取りを拒否しました。このセルズニックはかなり独善的な製作者で有名です。こ
の作品でも監督はフレミングとクレジットされていますが、実は彼は四人目の監督です。そ
れまでの監督はみんな気に入らなくて途中で首にしてしまった人です。またゲーブルが主
演賞をとらなかった事で周りのスタッフを怒り飛ばしたそうです。確かにゲーブルが取れな
かったのは不思議ではありますが…。
(★★★★)
ニノチカ
<Ninotchka>(1939)
エルンスト
ルビッチ
グレタ・ガルボ
メルヴィン・ダグラス
筋金入りのソ連共産党員とパリの大富豪のラブロマンスを通して、資本主義と共産主義を
大いに皮肉った秀逸なコメディ。伝説の美人女優、
クールビューティ、
グレタ・ガルボがスク
リーンで始めて笑ったと、それだけでも話題になった作品。
(★★★★)
No.40-1
タイトル<元題>(製作年)
監 督
コ メ ント
ヒズ・ガール・フライデー
<His Girl Friday>(1940)
出 演
(お進め度)
ハワード
ホークス
ケイリー・グラント
ロザリンド・ラッセル
女性敏腕記者が引退すると知った元夫の編集長が、なんとか引き止めようとして…。スクリュー
ボール・コメディの傑作です。後年ビリー・ワイルダーがリメイクしています(『フロント・ペー
ジ』)。どちらが面白いか、意見が別れるところです。
(★★★★★)
カサブランカ
<Casabranca>(1942)
マイケル
カーティス
ハンフリー・ボガート
イングリッド・バーグマン
名作。映画会社がボギーを信じられなくて、資材と人材を惜しみなくつぎ込んだ作品。クロード・
レインズ、
コンラット・ファイファ、
ピーター・ローレ等々という芸達者が総出演しています。にも
かかわらず実は、台本が決まらず行き当たりばったりで作った作品なのです。
(★★★★★)
心の旅路
<Rondom Harvest>(1942)
マーヴィン・ルロイ グリア・ガーソン
ロナルド・コールマン
戦争で記憶喪失になった男を描いた甘い甘い恋愛映画の名作です。ガーソンとコールマ
ン(コールマン髭で有名)という美男美女を配して当たりを狙った作品。ルロイはこの手の映
画が得意で、他にも沢山いいのを残しています。原作J.ヒルトン。
(★★★)
無法松の一生(1943)
稲垣 浩
阪東 妻三郎
園井 恵子
3度ばかり映画化されていますがやはりコレが一番ですネ。戦争の為、戦意高揚にならない
部分が幾つかカットされていて不自然な部分があり残念ですが、やはり名作と言えると思
います。 阪妻 の代表作。
(★★★★)
我が道を往く
<Going My Way>(1944)
レオ・マッケリー ビング・クロスビー
バリー・フィッツジェラルド
名作です。神父オマリーが潰れかけた教会を立て直す、
というヒューマンなコメディ。バリ
ー・フィッツジェラルドが老神父を素敵に役っています。彼はこういった 頑固な親父 役を
役らせるとよく似合うんです。そしてなぜかカワイイ
!ラストは泣けますよ。 (★★★★★)
ガス灯
<Gaslight>(1944)
ジョージ
キューカー
イングリッド・バーグマン
シャルル・ボワイエ
舞台劇の映画化。夫が自分を殺そうとしていると思い込む人妻の心理を描いたサスペンス映
画。暗い映画です。スリラーだから仕方がないといえばそうなんですが、
ヒッチコックならもっと
楽しく料理してくれただろうに…。みんな芝居をしすぎているのです、カメラも含めて。 (★★)
無防備都市
<Roma Città Aperta>(1945)
ロベルト
ロッセリーニ
アンナ・マニヤーニ
イタリアン・リアリズムの代表作、
「自転車泥棒」と共にはしりの作品です。と共に世界の映
画をリアリズムに走らせた作品です。リアリズムとしての凄さはありますが、映画としての
面白さには欠けていると思います。一度観たら もういいや という所か?
(★★)
No.40-2
タイトル<元題>(製作年)
監 督
コ メ ント
ブルックリン横丁
<A tree Grows in Brooklyn>(1945)
出 演
(お進め度)
エリア・カザン
ドロシー・マクガイヤー
ジェームズ・ダン
父親が死んだ…。少女の目を通して、その父の思い出を中心にブルックリン横丁の人々の人間
模様を描いた作品。
『ブルックリン』とは、
この場合貧しい人々の代名詞になってます。人々の優
しさを丁寧に丁寧に綴った作品、ですが…今となっては…でも、名作ですよ。
(★★★★)
アンナとシャム王
<Anna and the King of Siam>(1946)
ジョン
クロムウェル
アイリーン・ダン
レックス・ハリスン
シャム王室の英語教師になった女性の物語。マーガレット・ランドンの自伝小説の映画化。
「王様と私」はこの映画のミュージカル・リメイクです。
「王様と私」の方が有名ですが、
こ
ちらの方が面白いです。ただ残念なことに、ハリソンに王様は似合わない。
(★★★★)
十字砲火
<Cross Fire>(1947)
エドワード・
ドミトリク ロバート・ミッチャム
ロバート・ヤング
軍隊の内部での殺人を巡って表面化する、差別と偏見を描いたサスペンス・ミステリー。そ
のテーマ故か、全体的に重い映画です。このドミトリクは赤がりでアメリカを追放された人
で、そのせいか、40年たって始めて日本公開されました。
(★★★)
三十四丁目の奇蹟
<Miracle on 34th Street>(1947)
ジョージ・シートン モーリン・オハラ
ジョン・ペイン
ニューヨークの百貨店に現われた自称 サンタクロース が巻き起こす騒動を描いたクリ
スマス・ストーリー。昨年( 96)にリメイクされましたがこちらの方がはるかに面白い(と思
う)。ナタリー・ウッドが出ているんですけど、わかりますか?
(★★★★★)
邪魔者は殺せ
<Odd Man Out>(1947)
キャロル・リード
ジェームズ・メイスン
キャスリーン・ライアン
ギャング映画のタイトルの様ですが、
アイルランド独立運動をかいた作品です。後年の「第
三の男」を思わせるちょっと暗い映像の、
やっぱりちょっと暗い映画です。でも迫力はあり
ますネ。その辺の演出力はこの人ピカイチだと思います。
(★★★)
No.40-3
タイトル<元題>(製作年)
監 督
コ メ ント
腰抜け二挺拳銃
<The Paleface>(1948)
出 演
(お進め度)
ノーマン・Z
マクラウド
ボブ・ホープ
ジェーン・ラッセル
ひどく弱虫の歯医者さんと、西部の実在の女ガンマンーカラミティ・ジェーンが活躍するウ
エスタン・コメディ。ボブ・ホープとジェーン・ラッセルというこのギャップがなんともいえず
面白い。ホープが唄う ボタンとリボン が大ヒットしました。
(★★)
忘れじの面影
<A Letter from an Unknown Woman>(1948)
マックス
オフュルス
ジョーン・フォンテーン
ルイ・ジュールダン
ツヴァイクの小説「未知の女からの手紙」の映画化。プレイボーイの男がある日、決闘の前に未
知の女性からの手紙を受け取りその手紙を読み進んでいく内に…。甘い甘いラヴ・ストーリーの
古典です。フォンテーンがかわいい。ラスト、
これもなぞなぞにしてあります。
(★★★★)
美女と野獣
<La Belle et La B ete>(1948)
^
ジャン・コクトー
ジャン・マレー
マルセル・アンドレ
コクトーの名作。最近ディズニーも映画化してしまいましたが、
お伽話的幽霊映画です。野
獣に変えられてしまった王子と一人の女性との恋物語。映画だから許せるけれど、
こわい映
画ですよ。そしていかにもお伽話。
(★★★★)
王
将(1948)
伊藤大輔
阪東 妻三郎
三浦 光子
浪速の将棋差し 阪田三吉 の伝記映画。伝説も含めて描いていますので事実とはやや違
うようです。これも 阪妻 の代表作、そして当たり役です。 阪妻 はこんな役が良く似合う
人ですネ。田村高廣が年と共に益々この親父に似て来ましたネ。
(★★★)
にがい米
<Riso Amaro>(1949)
ジュゼッペ・デ
シルバーナ・マンガーノ
サンティス ヴィットリオ・ガスマン
イタリア北部の田園地帯。田植えの時期になるとやってくる季節労働者(ほとんどが若い女
性)を描いたドラマです。
(?
?)
ジェニーの肖像
<Portraito of Jennie>(1949)
ウィリアム
ディターレ
ジェニファー・ジョーンズ
ジョゼフ・コットン
ロバート・ネイザンの小説の映画化。数日を経て出会う少女がその度にその度に数年づつ
大きくなっていて調べて見ると既に死んでいた、
と言うちょっと幻想的なメロドラマです。
非常に丁寧に作られた作品でジェニファー・ジョーンズがいいのです。
(★★★)
No.50-1
タイトル<元題>(製作年)
監 督
コ メ ント
モンキー・ビジネス
<Monkey Business>(1952)
出 演
(お進め度)
ハワード・ホークス ケイリー・グラント
ジンジャー・ロジャース
スクリュー・ボール・コメディの秀作です。薬品会社の研究員が若返りの薬を作ってしまった
(と、思い込んだ)事から巻き起こるドタバタ。メチャクチャバカバカしくて面白いです。ホー
クスは元々はこの手のコメディを多く作っていたのです。
(★★★★★)
デッドライン〜USA
リチャード
ブルックス
<Deadline˜USA>(1952)
ハンフリー・ボガート
エセル・バリモア
土地のボスの不正と戦う新聞と新聞者を描いた作品です。 アメリカの正義 でラストは決
まっているんですが、いい役者がいい芝居をするとやはり感動してしまいます。日本では絶
対に作れない映画ですネ。日本未公開です。
(★★★★★)
人生模様
<O.Henry's Full House>(1952)
ヘンリー・コスター チャールズ・ロートン
ハワード・ホークス
他 マリリン・モンロー
タイトル通り、O.ヘンリーの短編5話からなるオムニバスです。
『警官と賛美歌』
『クラリオ
ン・コール新聞』
『最後の葉』
『酋長の身代金』
『賢者の贈物』と大抵の人が知っている話で
す。人生に疲れた時にこんな作品を観るのもいいでしょうね。ホッとしますよ。(★★★★★)
アンリエットの巴里祭
<La Fete a Henriette>(1952)
ジュリアン
デュヴィビエ
ダニー・ロバン
ミシェル・オークレール
タイトル通り、巴里祭を背景にアンリエットの恋の一日を描きます…と言う映画を作ろうと
している二人の脚本家の話し。劇中劇なのか本編なのか混乱してしまいます。この二人の
脚本家、得意分野が正反対なので尽く対立して、その掛け合いが面白い。普通はタイトルが
まず最初に出るのですが、
これは違います。ここから既にこの作品の性格を出しています。
タイトルを含めクレジットが最後に出ると言う、不思議な作品です。そして『落ち』もある洒
落たコメディになっています。このデュヴィビエは『映画を観せる』と言う人で、最初の方
で、そのころ出始めたイタリアンリアリズムを笑い飛ばしています。怒りを買わなかったの
だろうか?と心配するほどに、名指しで!
(★★★★)
終着駅
<Stazione Termini (Indiscretion of an American Wife)>(1953)
ヴィットリオ
デ・シーカ
ジェニファー・ジョーンズ
モンゴメリー・クリフト
ローマ中央駅を舞台に、
アメリカ人の人妻とイタリア人の青年との出会いと別れを描くメロ
ドラマ。やたら暗くて、やたら甘い作品です。現代の女性が見るとたぶん苛々してくるので
はないでしょういか、でも当時世界中の女性を泣かせた作品です。
(★★★)
慕
情
<Love Is a Many sprendored Thing>(1955)
ヘンリー・キング
ウイリアム・ホールデン
ジェニファー・ジョーンズ
香港を舞台にした、
アメリカ人報道記者と中国人女医との悲恋のメロドラマ、反戦映画。実
話です。女医ハン・スーインの自伝の映画化。ジェニファー・ジョーンズが美しいですね。こ
のヘンリー.
キングという監督はこの手のメロドラマを得意としていた人です。 (★★★)
No.50-2
タイトル<元題>(製作年)
監 督
出 演
コ メ ント
ミスタア・ロバーツ
<Mister Roberts>(1955)
(お進め度)
ジョン・フォード
ヘンリー・フォンダ
マーヴィン・ルロイ ジャック・レモン
舞台の映画化。第二次世界大戦下、第一線で活躍できない老朽艦で船長に反抗する乗組員たち
を描いたコメディ。船長を役っているジェームズ・キャグニーは、ギャング映画でお馴染みですが
実は元々はミュージカルを役っていた人でとでもタップの上手な人です。
(★★★)
旅
情
<Summertime>(1955)
デイヴィッド・リーン
キャサリン・ヘップバーン
ロッサノ・ブラッツィ
ヒットした舞台の映画化です。ベネチアに遊びに来たアメリカ人のオールド・ミスの恋を描いた
作品です。K.ヘップバーンはハリウッドNo.1の女優さんです。若い頃スペンサー・トレーシーと
組んで多くのコメディを作っていました。元々コメディの女優さんなのです。
(★★★★★)
バス停留所
<Bus Stop>(1956)
ジョシュア・ローガン マリリン・モンロー
ドン・マレー
同名の舞台劇の映画化。初な田舎のカウボーイと同じように初な自称歌手の恋の物語。現
代の感覚としてはちょっと苛々するような話の展開です。作品としてはわりに落ち着いた
ラヴストーリーになっています。モンローがやっと芝居が出来てきた作品。
(★★★)
十二人の怒れる男
<12 Angry Men>(1957)
シドニー・ルメット
ヘンリー・フォンダ
リー・J・コップ
ヒットテレビ劇の映画化。裁判(陪審制度)を描いた非常に力の入った傑作。ルメットの第一
作なのですが、そうはおもえない彼の非凡さが既に出ています。また意欲的な試みがなさ
れており、映画の上映時間と物語の時間を一致させています。ただ、真面目過ぎる。
(★★★)
死刑台のエレベーター
<Ascenseur pour I'Echafaud>(1957)
ルイ・マル
ジャンヌ・モロー
モーリス・ロネ
フランス、
ヌーベルバーグの代表作。殺人を犯した男がエレベーターに閉じ込められて…、
そしてその男を待つ女は…。サスペンスいっぱいの映画。バックを流れるマイルス・デイビ
スのトランペットがまたいいのです。
(★★★★)
年頃ですモノ!
<This Happy Feeling>(1958)
ブレーク
エドワーズ
クルト・ユルゲンス
デビー・レイノルズ
舞台の映画化。引退した名優と彼に恋した若い娘を描くコメディです。クルト・ユルゲンス
が!と言う感じなのですが、結構はまっているんです。B.エドワーズはジュリー・アンドリュー
スの旦那さんでこの手のコメディを得意としています。
(★★★★)
太陽がいっぱい
<Plelin Soleil>(1959)
ルネ・クレマン
アラン・
ドロン
モーリス・ロネ
パトリシア・ハイスミス原作の映画化。有名すぎて説明は不要でしょうが、
ラストは原作とは
全く変えてあります。どちらがいいかは好みの分かれるところでしょう。この映画、実はホ
モの映画だって分かりましたか? 勿論ドロンとロネです。
(★★★★)
No.50-3
タイトル<元題>(製作年)
監 督
コ メ ント
リオ・ブラボー
<Rio Bravo>(1959)
出 演
(お進め度)
ハワード・ホークス ジョン・ウエイン
ディーン・マーティン
町の保安官とその町を牛耳る悪党との戦いを描く西部劇。ディーン・マーティンの飲んだく
ウォルター・ブレナンの親父がいい。笑え
れが実によく(実生活では遂にアル中になりました)、
て、スキッとする西部劇。なにも考えないで観てください。
(★★★★)
夜を楽しく
<Pillow Talk>(1959)
ロック・ハドソン
マイケル・ゴードン ドリス・デイ
ポピュラー作曲家と室内装飾家とのちょっとした間違いから起こるドタバタを描いたラヴ・
コメディ。R.ハドソンは当時No.1の二枚目で、それを利用した映画がこの頃よく撮られまし
たがこれはその内の一つです。なかなか楽しいですヨ。
(★★★)
誓いの休暇
<??>(1959)
グレゴリー
チュフライ
ウラジミール
ニコライエフ
ソビエト映画。戦争に出ていた若者がやっと休暇をもらって故郷へ帰ってきてそしてまた
…。反戦映画の秀作です。戦争というものの空しさを一人の若者の目を通して描いた作
品。何度も観て楽しい映画じゃないけど一度は観ておきたい作品です。
(★★★)
No.60-1
タイトル<元題>(製作年)
監 督
出 演
コ メ ント
オーシャンと十一人の仲間
<Ocean's 11>(1960)
(お進め度)
ルイス・マイルストン フランク・シナトラ
サミー・デイヴィス・Jr
シナトラ一家総出演のコメディ・ギャング映画。第二次世界大戦の生き残りの戦友たちがラ
ス・ヴェガスのカジノを襲うお話し。みんながとても楽しく作っている、それがひしひしと伝
わってくる映画です。ただし、TVからではカットだらけ。
(★★★)
処女の泉
<Jungfrukällan>(1960)
???
イングマル
ベルイマン
公開当時若い男性達がこのタイトルに胸踊らせて観たといういわくのある作品です。お金
持ちの家の娘が誘拐されて…、描写が確かに凄いです。しかもしっかりとしている。但し、
こ
れはキリスト教の映画です。変な期待をしてはいけません。
(★★★)
荒馬と女
<The Misfits>(1961)
ジョン・ヒューストン クラーク・ゲイブル
マリリン・モンロー
野性の馬を追う男達と、離婚した女をめぐる静かな静かな愛のドラマです。ゲイブルが意地
のように芝居をしていて、モンローが必死でそれに付いてきている。そこにモンゴメリー・
クリフトがうまく絡んできている。この三人の遺作になりました。
(★★★★)
わんぱく戦争
<La Guerre des Boutoms>(1961)
イブ・ロベール
プチ・ジビュス
ジャック・デュフィロ
夏休み(だったと思う)で田舎にやって来た少年を通して、子供達の生態を描いた結構面白い
映画です。子供達のケンカを通して戦争を皮肉っています。
(★★★)
シベールの日曜日
セルジュ
ハーディー・クリューガー
<Cybele ou les Dimamabes de Ville D'Amoy>(1962) ブールギニヨン パトリシア・グッチ
十二歳の女の子と、記憶喪失のちょっと知恵遅れの男との恋愛物語。メロドラマです。これ
が十二歳!という様な 女 の恋です。それを見事に描き切ってしまうフランス映画の凄さ!
これがフランス映画です。フランス映画の薫りを存分に楽しんでください。
(★★★★)
ブーベの恋人
<La Ragazza di Bube>(1963)
クラウディナ・カルディナーレ
ルイジ
コメンチーニ ジョージ・チャキリス
遠くの刑務所に入っている恋人の所へ通う女性の回想の映画。甘い甘いメロドラマです。
一応 名作 と言われているのですが、今思うとカルディナーレが美しいだけの作品に思え
てくるのは気のせいかな?
(★★)
シャレード
<Charade>(1963)
スタンリー・
ドーネン
ケイリー・グラント
ジェームズ・コバーン
パリを舞台に隠された大金に絡んで起こる連続殺人をめぐってのミステリー・コメディ。ケ
イリー・グラントが一生懸命盛り上げている、オードリーはただ騒いでいるだけの脇です。
面白くて楽しめる作品、脚本と演出力のおかげです。
(★★★★)
No.60-2
タイトル<元題>(製作年)
監 督
出 演
コ メ ント
野 の ユリ
<Lilies of the Field>(1963)
(お進め度)
ラルフ・ネルソン
シドニー・ポワチエ
リリア・スカラ
風来坊の青年が、荒野に教会を建てようとする修道女達に出会い手伝わされてしまう、
コミ
カルなお話し。このタイトルは聖書からとられたものなのですが、不思議と宗教臭さはあり
ません。むしろ人間臭さがあります。たぶん作り方がうまいからでしょう。
(★★★★★)
昨日・今日・明日
<Yesterday Today and Tomorrow>(1963)
フェデリコ
フェリーニ
マルチェロ・マストロヤンニ
ソフィア・ローレン
「昨日」
「今日」
「明日」という3部からなるオムニバス映画です。この3人ですから勿論コ
メディです。全てにイタリアが出ています。この3人はイタリアの 顔 ですから当然なので
すが、愉しんで映画を作っているのがとっても良く分かります。
(★★★★★)
明日に向かって撃て!
<Butch Cassidy and the Sundance Kid>(1964)
ジョージ・ロイ・ヒル ポール・ニューマン
ロバート・レッドフォード
ブッチとサンダンス という実在の西部の強盗団の半生を描いた西部劇の佳作。ニューマ
ンとレッドフォードというキャスティングが決まっている。
『雨にぬれても』のテーマソング
は有名。結構笑える作品ですが、余り真面目に観るとなんか悲しい。
(★★★★)
未知への飛行
<Fail Safe>(1964)
シドニー・ルメット
ヘンリー・フォンダ
ウォルター・マッソー
アメリカ空軍の演習の事故から、米ソの核戦争が勃発しそうになる危機を描いた作品です。ルメ
ットらしくリアリズムでどんどん迫ってくる、
ドキュメンタリー・タッチの映画です。白黒映画、カラ
ーでは成立しない作品です。ラストはとてもショッキング。日本未公開。
(★★★★)
その男ゾルバ
<Zorba the Greek>(1964)
マイケル
カコヤニス
アンソニー・クイン
イレーネ・パパス
クレタ島を舞台に、ギリシャ人ゾルバを描く不思議なドラマ。元は2時間以上の作品なので
すがTVでは半分になってしまっている!
! カコヤニスはギリシャ神話を題材にした作品が
多く彼もまた名監督です。作り方が非常に丁寧でヴィスコンティに似た感覚です。但し、舞
台はシンプルですが…。ただ、
テンポがゆっくりと(ゆったりと)しているのでちょっと退屈に
なるかもしれません。映画館で観るべき監督でしょう。代表作として「トロイアの女」があり
ます。
トロイ戦争をを題材に、その直後を描いた作品で世界の四大女優を使い切った作品
でこれは名作です。この ゾルバ も名作とは言われているのですが、残念ながらオリジナ
ルを観ていないのでなんとも言えません。ただ、TV版から創造するだけなのですが 名
作 の匂はします。アンソニー・クインが渋い。
(★★★)
日本一のホラ吹き男(1964)
古沢 憲吾
植木 等
植木等以下クレージー・キャッツの 日本一の男 シリーズの一つ。和製ミュージカル・コメ
ディ。馬鹿にせず見てください。スラップスティックな、ばかげた面白さがつまっています。
変に肩肘を張らないこれが映画の愉しさ、面白さだと思います。
(★★★★)
No.60-3
タイトル<元題>(製作年)
監 督
出 演
コ メ ント
野性のエルザ
<Born Free>(1965)
(お進め度)
ジェームズ・ヒル
ヴァージニア・マッケンナ
ビル・
トラヴァース
皆さん良くご存じのアダムス夫妻の実話を映画化したものです。なかなか感動 的 な物
語だとは思いますが、ただそれだけ。映画はやっぱり 作り物 じゃないと面白くはない!と
私は思います。
(★)
テキサスの五人の仲間
フィールダー・クック ヘンリー・フォンダ
ジョアン・ウッドワード
<Big Deal at Dodge City (A Big Hand for the Little Lady)>(1966)
年に一度行われるダッジシティの大賭博大会にたまたま居合わせたポーカー好きの男が、
妻に内緒で
有り金を残らず賭けてしまうが…。ジェーソン・ロバーズやチャールズ・ピックフォードといった錚々た
る俳優が出ていて…、
まさか!のエンディングです。笑いますヨ。
(★★★★★)
いつも二人で
<Two for the Road>(1967)
スタンリー・
ドーネン アルバート・フィニー
オードリー・ヘップバーン
倦怠期に入った夫婦が二人の出会ったフランスへ出かけていって…。二人の出会いから現在ま
でを自在に交錯させて観せる、ロマンチック・コメディ。繋ぎ方がうまい。ぼやっとして観ている
と過去と現在が入り乱れて訳が分からなくなるので注意。とても洒落た作品です。 (★★★★)
冒険者たち
<Les Aventuriers>(1967)
ロバート・アンリコ
リノ・ヴァンチュラ
ジョアンナ・シムカス
夢が破れてしまった三人の男女が、また 夢 を追って海に沈んだ宝物を追って海洋へ乗り出す
青春映画。夢(映画)と現実の違いをまざまざと見せつける作品です。映画が好きな人には堪ら
ない映画です。アラン・ドロンは脇役。ヴァンチュラとシムカスの映画。
(★★★★★)
想い出よ、今晩は!
<Buona Sera, Mrs. Campbell>(1968)
メルヴィン・フランク ジーナ・ロロブリジーダ
テリー・サヴァラス
第二次世界大戦でイタリアに駐留したアメリカの部隊が、家族を連れて再び訪れて来たこ
とで巻き起こる騒動を描いたコメディ。面白くって多いに笑いますよ、でも、
ラストはちょっ
ぴりほろっとさせてくれます。
(★★★★)
サボテンの花
<Cactus Flower>(1969)
ジーン・サックス
ウォルター・マッソー
イングリッド・バーグマン
中年の歯科医を巡るラヴ・コメディです。バーグマンがちっとも美しくない(どこが!)助手で真面
目に笑わせてくれます。ゴールディ・ホーンのデビュー作で、脇で楽しく笑わせてくれます。脚本
はI.A.L.ダイヤモンドですがこれはビリー・ワイルダー達のペンネームです。
(★★★★)
Z
<Z>(1969)
コスタ・ガヴラス
イブ・モンタン
プラハの春を描いた映画。真実の重みが伝わってくる作品です。映画としての出来もよろしい。
どんどん観客を引き付けて行く、その演出は見事です。ラストに出てくる字幕がこの映画を 決
めて います。この作り方を真似たのが「アメリカン・グラフィティ」です。
(★★★★)
No.70-1
タイトル<元題>(製作年)
監 督
コ メ ント
M★A★S★H(マッシュ)
<M★A★S★H>(1970)
出 演
(お進め度)
ロバート・アルトマン ドナルド・サザーランド
エリオット・グールド
朝鮮戦争での野外外科病院を舞台に繰り広げられるブラック・コメディ。戦争を思いっきり虚仮
にしています。それに反してなかで唄われるテーマが美しい曲なのです。アルトマンはこのよう
な群衆劇を得意とした人で他に「ナッシュヴィル」等面白いのを撮っています。
(★★★★)
フェリーニの道化師
<I Crowns>(1971)
フェデリコ
フェリーニ
フェデリコ
フェリーニ
サーカスで幕間を埋めるために息抜きで出てくる道化師達に敬意を表して、彼等を追った
記録映画です。道化師達へのオマージュ。道化師達に乾杯!
!
(★★★)
フォロー・ミー
<Follow Me (The Public Eye)>(1972)
キャロル・リード
ミア・ファーロー
トポル
アメリカ人と結婚したイギリスの一流会計士が、妻の行動に不審を持って探偵を頼むのだが
…。 ミイラとりがミイラになって と言うお話しです。イギリスの名所案内にもなっていてとて
も楽しい映画です。ラストは思わず いいなァ と言う気分にさせてくれます。
(★★★★)
アメリカの夜
<La Nuit Americaina>(1973)
フランソワ
トリュフォー
ジャクリーン・ビセット
ナタリー・バイ
アメリカの夜 と言うのは昼間撮影したフィルムを現像処理によって夜のように見せる、
フ
ランスでの映画用語です。
トリュフォー自身がほとんど自分とも言える監督の役をしてい
る、映画製作を題材にした映画好きにはたまらない作品です。映画に乾杯!
(★★★★)
突破口
<Charley Varrick>(1973)
ドン・シーゲル
ウォルター・マッソー
アンディ
・ロビンスン
銀行強盗がマフィアの隠し金を奪ったために、追われる羽目になるアクション映画です。マッソ
ーが出ていると何故か楽しくなってしまうし、実際楽しい作品です。彼はどちらかというと飄々
とした演技をする人でそれが堪らなく楽しい。日本で言えば笠置衆ですね。
(★★★★)
パピヨン
<Papillon>(1973)
スティーヴ・マックイーン
フランクリン・J
シャフナー ダスティン・ホフマン
無実を訴えて脱獄を繰り返す男の実話の小説の映画化です。実話の重みをひしひしと感じ
る作品です。ホフマンが引き立て役として実にいい感じを出しています。この人は主役より
脇のほうがいい役者さんです。ラストがとても美しく思わず拍手したくなります。 (★★★)
ペーパー・ムーン
<Paper Moon>(1973)
ピーター
ボグダノビッチ
ライアン・オニール
テイタム・オニール
30年代のアメリカ、聖書を売る男と、女の子のペテン旅行の顛末。テイタムのデビュー作
でオニール親子の共演で話題になりました。コメディにすればよかったのに後半がちょっと
悲しいお話しになってしまっています。ボグダノビッチはどうも真面目過ぎます。 (★★★)
No.70-2
タイトル<元題>(製作年)
監 督
出 演
コ メ ント
アデルの恋の物語
<L'Histoire D'Adele H.>(1975)
(お進め度)
フランソワ
トリュフォー
イザベル・アジャーニー
ブルース・ロビンソン
ヴィクトル・ユゴーの娘、
アデルの愛(偏愛)を綴ったちょっと疲れる映画。
トリュフォーは「黒
この作品
衣の花嫁」
「暗くなるまでこの恋を」など女の凄さ(怖さ)を描くのがうまい人で、
でも…。女は 怖い ですネ。
(★★★)
吶
喊(1975)
岡本 喜八
岡田 裕介
戦争を思いっきり茶化した、喜八的スラップスティックの傑作です。観る人により好みの分
かれる作品だと思います。私は面白いと思うのですが、大概の人には 何だ?これは! と、
いう作品かもしれません。
(★★★)
アメリカの友人
<Der Amerikanische Frund>(1977)
ヴィム・ヴェンダース デニス・ホッパー
ニコラス・レイ
皆さん良くご存じの「太陽がいっぱい」の続編を映画化したものです。アラン・ドロンが役ったト
ム・リプレーをデニス・ホッパーが役っています。原作と映画とは違うものですから、当然これも
「太陽がいっぱい」とは全く別の映画です。あんなに明るい作品ではありません。
(★★)
秋のソナタ
<Autumn Sonata>(1978)
イングマル
ベルイマン
イングリッド・バーグマン
リブ・ウルマン
バーグマンの最後の作品となってしまった映画。静かな静かな、そして烈しい母娘のドラマ
です。映画としては優れているんですが、ベルイマンの作品はどうも難解な物が多くこれも
2〜3回観ないと…。
(★★)
天国から来たチャンピオン
<Heaven Can Wait>(1978)
ウォーレン・ビーティ ウォーレン・ビーティ
ジュリー・クリスティ
「幽霊紐育を歩く」
(41)のリメイク。神様の手違いで死んでしまった男が、
生きて行くため
の体を探して巻き起こす騒動を描いたコメディ、実はラヴ・ストーリーです。面白くって、暖
かな作品です。ラストの台詞がいいですネ。
(★★★★★)
ダイナマイトどんどん(1978)
岡本 喜八
菅原 文太
刑務所に入っている囚人達が野球のチームを作って…と、いうお話し。どこかにあった?そ
う、元やくざの作家がこれと同じお話しを書いていますがこれをヒントに(たぶん)したので
しょうね。こちらの方がオリジナルです。
(★★★)
火星年代記
<The Martian Chronicles>(1979)
マイケル
アンダーソン
ロック・ハドソン
レイ・ブラッドベリの原作をTV化したもので正確には映画ではありません。非常に長い、5
時間を越す作品ですが退屈しません。一気に観てしまいます。
「トータル・リコール」の火
星のイメージはどうもここから取っているような気がします。
(★★★★)
No.80-1
タイトル<元題>(製作年)
監 督
出 演
コ メ ント
ホップスコッチ
<Hopscotch>(1980)
(お進め度)
ロナルド・ニーム
ウォルター・マッソー
グレンダ・ジャクソン
左遷されたCIAのベテランが、その恨みを晴らすために逆にCIAを手玉にとって虚仮にし
てしまう映画。スキッと笑える楽しい作品です。ウォルター・マッソーはこういう役を本当に
楽しく演じています。何度観ても笑いますよ。
(★★★★★)
マイハート・マイラブ
<My Hart My Love>(1980)
ボブ・クラーク
ジャック・レモン
リー・レミック
いつも回りの人達に対しておどけて見せていた父親を批判する息子と父親との断絶と理
解を描いた、ハート・ウォーミングな作品。レモンが、その父親の切なさを見事に表現して
います。小津安二郎の「生まれてはみたけれど」の後日譚的作品です。
(★★★★)
隣の女
<La Femme d'à Côté>(1981)
フランソワ
トリュフォー
ジェラール・
ドパルデュー
ファニー・アルダン
隣に越してきた女はかつて愛しあった女だった!と言うことで始まって行く男と女の葛藤を
描いた作品。この作品でも女は 怖い ですヨ。映画をよく観る男性はなかなか結婚をしな
いと言うのもうなづける気がします。ラストが凄い!
!
(★★★)
黄
昏
<On the Golden Pond>(1981)
マーク・ライデル
キャサリン・ヘップバーン
ヘンリー,ジェーン・フォンダ
ジェーン・フォンダが父ヘンリー・フォンダの為に製作した映画。年老いた父親と娘のいさかいと
和解を老夫婦を軸に描いた作品。アメリカの誇る2大女優の最初で最後の共演作。敬意を表し
てジェーンはちょっと引いていますネ。この配役では悪くなりようがない!
(★★★★★)
ミッシング
<Missing>(1982)
コンスタンチン・
ジャック・レモン
コスタ・ガブラス シシー・スペイセス
チリに留学をしていて行方不明になってしまった息子を探すアメリカ人の父親の姿を描いた映画。ク
ーデターにより政情不安になったチリで起こった実話を元にした作品で、
それだけに説得力がありま
す。レモンがめったにしない役を真剣に演じてます。
(★★★)
時代屋の女房(1983)
森崎
東
夏目 雅子
渡瀬 恒彦
突然押しかけ女房に飛び込んできた自由奔放な女性に引かれて行く男の心理を描いた,
愉しい作品。夏目と渡瀬が実にぴったりの役で、特に夏目雅子がいいですよ。こんな役をや
らすといきいきしていますネ。惜しい女優さんです。
(★★★★★)
カ ル メン
<Carmen>(1983)
カルロス・サウラ
ラウラ・デル・ソル
ご存じ カルメン をモチーフにした作品。 カルメン を上演しようとした人達が、彼等自身がカ
ルメンの人間関係になっている、
というこの手の作品ではよくある筋建ての映画です。ダンスが
素晴しく、演出も見事!ただし、TVでは物足らない。映画館で観て欲しい。
(★★★)
No.80-2
タイトル<元題>(製作年)
監 督
出 演
コ メ ント
満月の夜
<Les Nuits de la Pleine Lune>(1984)
(お進め度)
エリック・ロメール
クリスチャン・ヴァディム
はっきり言って一度観ただけでは良く分からない作品です。映画としての完成度は高く(マ
イナーな部分での)評価は高くて一度は観ておきたかった作品だったのですが…。やはり映画
館でないとダメなのかな?
(★★)
ネバー・エンディング・ストーリー
<The Never Ending Story>(1984)
ノア・ハザウェイ
ヴォルフガング
ペーターゼン タミー・ストロナッハ
エンデの同名小説の映画化。コンピュータ・グラフィックスを駆使したお伽話映画です。そ
れなりに楽しめます。が、原作のイメージとはやや違う!と、奥様は嘆いておりました。
(★★★)
マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ
<Mitt Liv Som Hund>(1985)
ラッセ・ハルストレム
アントン・グランセリウス
メリンダ・キンナマン
何かあるとつい犬の真似をしてしまう少年、彼から観た回りの大人たちや、友達をスケッチ
風に描いた作品。何が面白いのか? と言われると困ってしまうのですが、 ポカポカと暖か
い春の午後の一時 と言った映画かな。
(★★★)
赤ちゃんに乾杯!
<3 Hommes et un Couffin>(1986)
コリーヌ・セロー
ローラン・ジロー
ミッシェル・ブージュノー
独身主義でプレーボーイの3人の男達が友人の赤ちゃんを面倒見ることになってしまって
巻き起こす騒動を描いたコメディ。
「スリー・メン・アンド・ベイビー」は同じ監督によるリメ
イクです。が、
こちらの方がはるかに面白いです。
(★★★★)
ハワード・ザ・ダック/暗黒魔王の陰謀
<Howard the Duck>(1986)
ウィラード・ハイク
リー・
トンプソン
ジェフリー・ジョーンズ
遥か宇宙のかなたの星から吸い寄せられてきてしまった あひる が巻き起こす騒動と宇
宙の暗黒魔王との決闘を描いた作品。
「E.T.」や「スーパーマン」を結構意識して作った作
品だけれどスタンスが違うためかそれを意識せずに愉しめます。
(★★★)
ジンジャーとフレッド
<Ginger and Fred>(1985)
フェデリコ
フェリーニ
マルチェロ・マストロヤンニ
ジュリエッタ・マシーナ
ジンジャー・ロジャースとフレッド・アステアに捧げられたオマージュ作品。年老いて久しぶりに会う二
人の姿を描いた、
とてもやさしい映画です。ミュージカル・ファンなら涙が出そうになる、
あったかな
映画です。
(★★★)
星 の 牧 場(1986)
若杉 光夫
檀
ふみ
上条 恒彦
一頭の死んだ馬を追って少年がやって来た 星の牧場 での音楽会。そんな夢のお話し。
つまり童話です。芸達者な人達が愉しそうに私たちを愉しませてくれる、上質の童話です。
子供心を忘れかけた大人達に一時の休息を!
(★★★★)
No.80-3
タイトル<元題>(製作年)
監 督
コ メ ント
赤ちゃんはトップレディがお好き
<Baby Boom>(1987)
出 演
(お進め度)
チャールズ
シャイアー
ダイアン・キートン
サム・ワナメイカー
キャリア・ウーマンがいとこの赤ちゃんを引き取って育てることによって起こる一人の女性
の変化を描いた、ちょっとシリアスなライト・コメディ。 社会 って 仕事 って何だ!と赤ち
ゃんが言っています。さすがにダイアン・キートンはうまくこなしています。
(★★★★)
インテルビスタ
<Federico Fellini's Intervista>(1987)
フェデリコ
フェリーニ
フェデリコ・フェリーニ
マルチェロ・マストロヤンニ
世界最大の撮影所 インテルビスタ を舞台にフェリーニとマストロヤンニが映画へのオマ
ージュを込めて、彼等自身を振り返る言わば回想録的映画です。映画好きには堪らない作
品なのですが…。
(★★★★)
ショート・サーキット2
<Short Circuit 2>(1988)
ケネス・ジョンソン フィッシャー・スティーブンス
マイケル・マッキーン
「ショート・サーキット」の続編。これも二番煎じだね。前作は 出会い を軸にしていたので物語
の展開自体を愉しめたのですが、
これは いかに悪党から逃れるか(やっつけるか) と言うことで
「2」の必然性がない。
全く別の作品(アクション映画)になってしまっている。
(★★)
会社物語/Memories of You(1988)
市川
準
西山 由美
クレージー・キャッツ
定年で退職して行く男の為に仲間たちでジャズの演奏会を行う、
と言った他愛ない話。クレージ
ー・キャッツが公式に残した唯一のジャズです。余計な話は盛り込まず、ただそれだけで作って
欲しかった、彼等へのオマージュとして! それだけの価値のあるバンドですヨ
(★★★★)
3人のゴースト
<Scrooged>(1988)
リチャード・
ドナー
ビル・マーレー
カレン・アレン
クリスマス・キャロル です。ただし舞台は現代のTV局になっています。ビル・マーレーですか
ら少々コメディ的に、楽しく作られています。ラストのマーレーの独白はこの映画を観ている全
ての人に対して語りかけているものです。私はこういうものに弱いのです。
(★★★★★)
ドライビング・ミス・デイジー
<Driving Miss Daisy>(1989)
ブルース
ベレスフォード
ジェシカ・タンディ
モーガン・フリーマン
お金持ちの老婦人が不本意ながら付けられた運転手に、始めは反発しながらもだんだんと
友情を持って行く、
と言うハートウォーミングな静かな作品。TVで観るとちょっと退屈かも
しれません。映画館で観るべき作品でしょう。
(★★★★)
No.80-4
タイトル<元題>(製作年)
監 督
出 演
コ メ ント
バグダット・カフェ
<Bagdad Cafe>(1987)
(お進め度)
パーシー・アドロン マリアンネ・ゼーゲブレヒト
CCH パウンダー
ある一軒のモーテル兼カフェに流れついた変な女性がひょんなことでみんなの人気を博し
て行く話を軸に、そこに集まる人々を愉しく描いた秀作です。始めの取っ付きは悪いので
すが観て行くうちに愉しくなって行く映画です。
(★★★★)
バベットの晩餐会
<Babette's Feast>(1987)
ガブリエル
マクセル
ステファーヌ・オードラン
素性の分からない女性がある田舎町でメイドとして雇われ、実はこの女性は…!でそこで一
大晩餐会を開く、
と言う非常にグルメ指向の映画です。ここに出てくる料理が凄い! 料理の
鉄人 なんて目じゃないですヨ。思わずヨダレが…。
(★★★)
異人たちとの夏(1988)
大林宣彦
秋吉 久美子
片岡 鶴太郎 風間 杜夫
ちょっと幻想的な幽霊話し。昔の浅草へのオマージュを込めた作品。その昔のシーンがと
てもいいのです。大林は 小津安二郎 を目標にしている人で、その成果があちこちに見ら
れます。ただ名取裕子が一人で映画を潰していて惜しいです。
(★★★★)
天使が降りたホームタウン
<Homer and Eddie>(1988)
アンドレイ
ウーピー・ゴールドバーグ
コンチャロフスキー
故郷の町を目指して旅をする一人の女性の様々な出会いを描いたロード・ムービー。ウー
ピーひとりで笑わそうとして笑わし切れなかった! それがちょっとつらいかな。
「スケア・ク
ロウ」を思い出させる映画です。
(★★★)
ミクロ・キッズ
<Honey I Shrunk the Kids>(1989)
ジョー・ジョンストン リック・モラリス
ふとした機械のいたずらで小さくなってしまった子供たちが元に戻るまでの冒険を大人達
のかかわりを絡めて描いた作品。結構楽しく仕上がっている。テーマとしては昔から映画
化されていますが、技術進歩のおかげでより楽しくなってきていると思います。 (★★★★)
せ ん せ い(1989)
山城 新伍
梅宮 辰夫
山城 新伍
かつての 東映やくざ 達が集まって今の学校や先生の事を話ている時に、
こんな学校や先
生がいてくれたら!と言うことで作ってしまった映画。当然の事ながら、あの やくざ 達が
先生をしています。なかなかハートウォーミングな映画に仕上がっています。 (★★★★)
ドリームガール
<Dream Girl>(19??)
?
?
?
?
?
両親の留守のあいだに雇われたベビー・シッターが突然死んでしまい、子供達が年齢を偽
って職を探して奮闘するライト・コメディ。
「ビッグ」と「ワーキング・ガール」を足したような
お話しです。ラストはこのタイトル通りなってメデタシメデタシ。
(★★★)
No.90-1
タイトル<元題>(製作年)
監 督
出 演
コ メ ント
ホーム・アローン
<Home Alone>(1990)
(お進め度)
クリス・コロンバス キャスリン・オハラ
ジョー・ペシ
家族旅行の筈なのに一人家に取り残されてしまった少年が、空き巣狙いを相手に奮闘するコメ
ディです。サイレント時代のスラップスティック的コメディに仕上がっています。空き巣の二人
は アボット&コステロ です。うまくクリスマスストーリーに仕上げています。
(★★★★)
マリアの胃袋(1990)
平山秀幸
相楽晴子
柄本
明
幽霊話し。割りにコメディ的な作り方をしています。でも良く分からない映画。
(★)
大 誘 拐 (1990)
岡本 喜八
風間 トオル
樹木 樹林 仲代 達也
天藤真原作のミステリーの映画化。さすが喜八!という感じでテンポもよくしっかりと笑わ
してくれて、原作の持つ雰囲気もしっかりと伝えてくれている。ただ、
おばあちゃんのイメー
ジが原作とはちょっと違うんだけど観ているうちに気にならなくなってくる。 (★★★★)
ベイビー・トーク Too
<Baby Talk Too>(1990)
エイミー
ヘッカリング
ジョン・
トラボルタ
「ベイビー・トーク」の続編。
トラボルタが意を決してコメディに挑戦した続きの作品。
「サ
タディ・ナイト・フィーバー」付。やっぱりこれも二番煎じだな。この頃のアメリカ映画はネタ
が無いのか、安易な方向で映画を作ってしまうようで映画をつまらなくしていますネ。
(★★)
愛がこわれるとき
<Sleeping wirth the Enemy>(1990)
レオナード
ジュリア・ロバーツ
ゴールドバーグ
暴力的な夫から逃れようとする女性が、何とか騙してうまく逃れたかに見えたのだが…。執
拗に追ってくる男をどうするか? ショッキング なラストです。ジュリア・ロバーツはまだま
だ下手くそだし、監督も彼女をうまく使い切っていなくてストーリーのみ先行している。
(★)
ペンタの空(1991)
永田 貴士
山下 規介
八百坂 圭祐
少年が自分で育てたペンギンを南極に帰してあげようと、南極まで旅をするお話し。
(★)
カーリー・スー
<Curly Sue>(1991)
ジョン・ヒューズ
ジェームス・ベルーシ
アリサン・ポーター
孤児の女の子と詐欺師の男とのふれあいを描いたライト・コメディ。…の筈なんですがちょ
っと期待はずれです。ベルーシは余り芝居ができないのと、監督が彼の良さを出し切れて
いないのです。
「ペーパー・ムーン」の言わばリメイクです。
(★★)
No.90-2
タイトル<元題>(製作年)
監 督
出 演
コ メ ント
ポップコーン
<Popcorn>(1991)
(お進め度)
マーク・ヘリアー
ジル・ショーレン
トム・ヴィラード
「オペラ座の怪人」をモチーフにしたコメディ映画(のつもりらしい)。映画その物が好きなら
それなりに愉しめはしますが…。
(★★)
息
子(1991)
山田洋次
三国 連太郎
和久井 映見
山田洋次が 寅さん を休み久々に撮った作品です。 寅さん のイメージが強いのですが、
彼は小津安二郎の流れを汲む、現在世界でも屈指の まともな 映画の撮れる監督です。
その素晴しさに映画館で思わず叫んでしまいました。映画はこうでなくては。(★★★★★)
風、スローダウン(1991)
島田紳介
石田
靖
長原成樹
島田紳介の初作品。彼はとても映画が好きなようで、それがスクリーンからひしひしと伝わって
きます。キャスティングが良く、間のとりかたがうまい。これは漫才とも通じるところがあるせい
かもしれません。実際に漫才がスクリーンで展開されていて面白いです。
(★★★★★)
ホーム・アローン2
<Home Alone 2>(1992)
クリス・コロンバス
キャスリン・オハラ
ジョー・ペシ
「ホーム・アローン」の続編。いかにも二番煎じですネ。同じストーリーを背景だけを変えて作っ
たものです。ただ、二人組みのコメディと鳩おばさん(前作のおじいさんに当たる)によってなんと
か救われています。カルキン君は1の方がかわいくて良かったと奥様は言ってます。 (★★)
ベートーベン
<Beethoven>(1992)
ブライアン・レバント チャールズ・グローデン
ボニー・ハント
一匹の逃げ込んできた犬を飼うことになってしまった一家を、その犬を軸に描いたコメデ
ィ。最後は悪党をやっつけます。それがまた面白い。なかなか愉しいアットホームな作品で
す。グローデンとベートーベンの掛け合いが面白い。
(★★★★)
紅 の 豚(1992)
宮崎
駿
アニメ
「カサブランカ」のプロットをそのまま引き写した(ような)アニメ。勿論あの豚さんがハン
フリー・ボガートです。ゆえに当然の事ながら かっこいい! そして面白い。笑えます。 大
人 の為のアニメですね
(★★★★★)
ベートーベン2
<Beethoven's 2nd>(1994)
ロッド・ダニエル
チャールズ・グローデン
ボニー・ハント
「ベートーベン」の続編。その後の一家は…? という感じ。今度は男と女(オスとメス)という
問題を軸に様々と愉しくさせてくれます。二番煎じじゃなく愉しめます。もっとも、相変わら
ずグローデンが愉しませてくれてはいますが…。
(★★★★)
No.90-3
タイトル<元題>(製作年)
監 督
出 演
コ メ ント
ホーム・アローン2
<Home Alone 2>(1992)
(お進め度)
クリス・コロンバス
キャスリン・オハラ
ジョー・ペシ
「ホーム・アローン」の続編。いかにも二番煎じですネ。同じストーリーを背景だけを変えて作っ
たものです。ただ、二人組みのコメディと鳩おばさん(前作のおじいさんに当たる)によってなんと
か救われています。カルキン君は1の方がかわいくて良かったと奥様は言ってます。 (★★)
ベートーベン
<Beethoven>(1992)
ブライアン・レバント チャールズ・グローデン
ボニー・ハント
一匹の逃げ込んできた犬を飼うことになってしまった一家を、その犬を軸に描いたコメデ
ィ。最後は悪党をやっつけます。それがまた面白い。なかなか愉しいアットホームな作品で
す。グローデンとベートーベンの掛け合いが面白い。
(★★★★)
せ ん せ い(1992)
???
梅宮 辰夫
山城 新伍
かつての 東映やくざ 達が集まって今の学校や先生の事を話ている時に、
こんな学校や先
生がいてくれたら!と言うことで作ってしまった映画。当然の事ながら、あの やくざ 達が
先生をしています。なかなかハートウォーミングな映画に仕上がっています。 (★★★★)
紅 の 豚(1992)
宮崎
駿
アニメ
「カサブランカ」のプロットをそのまま引き写した(ような)アニメ。勿論あの豚さんがハン
フリー・ボガートです。ゆえに当然の事ながら かっこいい! そして面白い。笑えます。 大
人 の為のアニメですね
(★★★★★)
ベートーベン2
<Beethoven's 2nd>(1994)
ロッド・ダニエル
チャールズ・グローデン
ボニー・ハント
「ベートーベン」の続編。その後の一家は…? という感じ。今度は男と女(オスとメス)という
問題を軸に様々と愉しくさせてくれます。二番煎じじゃなく愉しめます。もっとも、相変わら
ずグローデンが愉しませてくれてはいますが…。
(★★★★)
No.Astair & Rogers-01
アステア & ロジャース(Fred Astair & Ginger Rogers)作品
ミュージカル史上最高のダンスチーム。
トーキー間もないころの'30年代にRKOで9作、
後にMGM
で1作=「ニューヨークのバークレイ夫妻」
これは残念ながら観ていません=の10作を残していま
す。
このRKO映画社というのはかつての名門で「キングコング」などをとった会社なのですが、
当
時経営状態が悪く、
この二人のおかげで一時持ち直したのですが結局は潰れてしまいました。
これらの作品ははっきりいって映画としてはB級です。二人のダンスを売り物にした映画でスト
その分安心して中味を楽しめ
ーリー展開は全て(1作を除く)同じで設定が違うだけなのですが、
ます。非常にお金を掛けたセットと二人の華麗なダンスをお楽しみください。
当時のミュージカルはほとんどがそうなんですが、
ダンスナンバーのあとにはちょっと 間 が取っ
てあります。
これは観客の拍手の 間 なんですヨ。実際アメリカなどではこの瞬間に盛大な拍手
が上がって感動します。昔は日本でもそうだったんですがね…。
タイトル<元題>(製作年)
監 督
出 演
コ メ ント
空中レヴュー時代
<Flying Down to Rio>(1934)
(お進め度)
ソーントン
フリーランド
アステア & ロジャース
ジーン・レイモンド
二人のチームのデヴュー作。最も主演はジーン・レイモンドとドロセス・デル・リオで二人は
ちょっとしか出てきません。でもこのコンビが人気を取ったので、後の数々の作品が生まれ
ました。記念すべき作品です。
(★★)
コンチネンタル
<The Gay Divorcee>(1934)
マーク
アステア & ロジャース
サンドリッチ エドワード・エヴァレット・ホートン
有名なダンサーが休暇旅行で、離婚訴訟中の女性と知り合い、
また再会し意気投合して…。
原題は「陽気な離婚者」ですが、元は「陽気な離婚<The Gay Divorce>」だったのですが
時代的に好ましくないと当局からクレームがついて今の題名になりました。
(★★★)
トップ・ハット
<Swing Time>(1935)
マーク
アステア & ロジャース
サンドリッチ エドワード・エヴァレット・ホートン
二人の最高作と言われています。独身主義者のダンサーがふとしたはずみで女性と知り合
い愛してしまうのですが、
いろんな行き違いで…。芸達者が結構笑わせてくれる出来のい
い映画です。
(★★★★)
有頂天時代
<Swing Time>(1936)
ジョージ
アステア & ロジャース
スティーブンス ヘレン・ブロデリック
二人の最高作です。婚約者の父親と賭けをしてニューヨークへ出てきたダンサーが、ある
女性に一目惚れをしてしまい…。ヘレン・ブロデリックとヴィクター・ムーアが三枚目コンビ
で良く笑わせてくれる。
(★★★★★)
艦隊を追って
<Follow the Fleat>(1936)
マーク
サンドリッチ
アステア & ロジャース
ランドルフ・スコット
水兵とショーガールとの恋物語。いつものお決まりのストーリーです。
実は、あまりよく覚えていない。
(★★★)
タイトル<元題>(製作年)
監 督
コ メ ント
踊らん 哉
<Shall We Dance>(1937)
No.Astair & Rogers-02
出 演
(お進め度)
アステア & ロジャース
マーク
サンドリッチ エドワード・エバレット・ホートン
タップダンスをやりたくて仕方がないバレエ・スターがとある女性に惚れて、そして行き違
いがあって、
と言うお決まりのストーリーです。ローラースケートでのダンスは見物です。
そして音楽。全てガーシュインの音楽です。
(★★★★)
気儘時代
<Carefree>(1938)
マーク
サンドリッチ
アステア & ロジャース
ラルフ・ベラミー
医者とへんな患者の恋物語。変なじゃまが入り、行き違いがあってと、お決まりのストーリーで
す。アステアはいつも新しいステップを考えている人で、
ダンスを見る限りでは彼の映画につま
らないものはありません。それが30年以上もトップでいられた理由だと思います (★★★★)
カッスル夫妻
<The Story of Vernon and Irene Castle>(1939)
H.C. ポッター
アステア & ロジャース
ウォルター・ブレナン
カッスル夫妻というダンスの創始者を描いた伝記映画です。そのため、他のRKOの作品と
はちょっと感じが違う。
余り面白くありません。ダンスを観るのならいいですよ。
(★★)
No.Capra-1
フランク キャプラ(Frank Capra)監督作品
私の最も好きな監督の一人です。彼の作るコメディ
(「スクリューボールコメディ」=普通とは違う、
ちょっと
には ヒューマン なものが溢れていて
変わった人が出てきてドタバタとやらかすコメディの事=といいます)
それが広く受け入れられている理由になっていると思われます。
(脚
この系譜には古くはルネ・クレールがおり、
小津安二郎、
ビリー・ワイルダー、
ニール・サイモン
そして山田洋次と続いています。彼等の作る作品にはは全て決まった流れがあり、
いつも
本家)、
安心して見ていられます。
「大人の童話」
と言っていいかと思われます(現に、小津には「大人の童
話」
と副題をつけた作品が一つ有ります)。
(生きて行くのも)満更ではないな』
などという気分にさせて
ブルーな気分のときに見ると
『人間も
くれていいですよ。
タイトル<元題>(製作年)
監 督
コ メ ント
或る夜の出来事
<It Happened One Night>(1934)
出 演
(お進め度)
フランク・キャプラ
クラーク・ゲーブル
クローデット・コルベール
アカデミーの主要4部門を取ってしまった映画史に残る名作コメディ。以後 'boy meets
といっても過言ではない。クロ
girl'式の映画(コメディ)は全てこの映画を手本にしている、
ーデットの親父(役)がまたいいのです。
(★★★★★)
オペラ・ハット
<It Happened One Night>(1936)
フランク・キャプラ
ゲイリー・クーパー
ジーン・アーサー
田舎の純情な青年に莫大な遺産が転がり込んでくる事から起こる騒動を描いたコメディ。
クーパーがボーっとした青年をなかなか好演しています。ジーン・アーサーは「シェーン」
にも出ていますが、
このようなコメディがうまく好きな女優さんの一人です
(★★★★)
スミス都へ行く
<Mr. Smith Goes to Washington>(1939)
フランク・キャプラ
ジーン・アーサー
ジェームス・スチュアート
国会議員にまつりあげられた青年が知事たちの不正を暴こうとするのだが…。政治腐敗を
皮肉ったコメディです。一歩間違えばクサイ映画になってしまうところをうまくまとめてい
る。さすがです。
(★★★★)
毒薬と老嬢
<Arsenic and Old Lace>(1944)
フランク・キャプラ
ケイリー・グラント
プリシラ・レイン
婚約者をつれて二人の叔母さんのところへ来た男。実はこの二人の叔母さんは…。そこに
いとこの殺人鬼が整形して顔を変えて…。死体が一杯に! 整形医をしているのがピータ
ー・ローレ。こんな気弱な男をやらすとピッタリです。良い役者さんです。
(★★★★★)
素晴しき哉人生!
<It's a Wonderful Life>(1946)
フランク・キャプラ
ジェームス・スチュアート
ドナ・リード
キャプラの最もキャプラらしい作品。叔父のミスから人生に挫折しかける青年のお話。
トー
こ
マス・ミッチェルにこんな役(叔父)を役らすと本当によく似合うのです。観終わった後で、
のタイトル通りの気分が味わえる映画です。名作!
(★★★★★)
タイトル<元題>(製作年)
監 督
コ メ ント
波も涙も暖かい
<A Hole in the Head>(19??)
No.Capra-2
出 演
(お進め度)
フランク・キャプラ
フランク・シナトラ
エドワード・G・ロビンソン
舞台の映画化。ホテルを経営する、
どちらかというと脳天気な子持ちやもめと未亡人との
恋を描いたコメディ。2回、3回と観て行くほどにキャプラの暖かさを感じるワリとシックな
作品。G・ロビンソンの表情の変化を読み取ってください。
(★★★)
ポケット一杯の幸福
<Pocketful of Miracles>(1961)
フランク・キャプラ
グレン・フォード
ベティ
・デイヴィス
「一日だけの淑女」
(33)を自らがリメイクしたもの。ピーター・フォークがなかなか笑わせ
てくれる。笑って笑って、ちょっとはらはらして、観終わった後で思わずほっとさせてくれる
キャプラ最高の作品。まさにタイトル通りの作品です。
(★★★★★)
チャールズ チャップリン(Charles Chaplin)作品
No.Charlie-1
(本当のチャップリンを見たければ、
どうぞサイレントの短編を見てください。)
ご存じ喜劇の神様。
「独裁者」や「ライムライト」
といった後期の長編が有名ですが、
それら長編はそのときの社会
情勢からしてどうしても作らざるを得なかった作品群で、
それらには チャーリー は出てきませ
ん。彼の最高作は「犬の生活」でありその前後の短編が最も優れています(クレジットをよく見てくだ
その
さい、
短編の諸作は Charlie Chaplin's ... であり後期の長編は Charles Chaplin's ... となっています)。
後「ニューヨークの王様」でまた チャーリー に戻ろうとしたのですが、
はっきりいってこれは失敗
しました。そして最後の作品となった「伯爵婦人」
を気を取り直して作りましたが、
これもキャスティ
ングのミスが原因(マーロン・ブランドにコメディは重すぎる)で……。
彼には「巴里の女性」
という、
唯一のシリアスな純愛映画があります。エドナ・パービアンスに捧
げられ、
彼女のためにだけ作った作品で、
正式には日本未公開ですがビデオにはなっています。
また違ったチャップリンをかいま見ることができ、
お勧めです。
タイトル<元題>(製作年)
監 督
コ メ ント
犬の生活
<A Dogs Life>(1918)
出 演
(お進め度)
チャーリー・チャップリン
チャールズ
チャップリン エドナ・パービアンス
犬を主役にもってきた、
コメディの傑作。哀愁漂う作品です。ただ、
こういうサイレントの作
品はビデオでは何故か余り面白くないですね。やはり暗い中で気持ちを集中しないとダメ
なのかしら? 彼の兄のシドニーがハンバーガー屋さんで出演しています。 (★★★★★)
キ ッド
<The Kid>(1921)
チャップリン、
パービアンス
チャールズ
チャップリン ジャッキー・クーガン
涙の名作です。ジャッキー・クーガンという子役がいたからこそ出来た映画。これは喜劇ではあ
りません。貧しさ故に子を手放してしまった、母と子の悲劇を描いたものです。 愛することと食
べること それを必死で表現したチャップリンがいます。映画館で観てください。
(★★★)
黄金狂時代
<The Gold Rush>(1925/42)
チャーリー・チャップリン
チャールズ
チャップリン マック・スウェイン
チャップリンが最も愛した映画。 25年に製作されました(勿論サイレント)が、42年にトーキーと
して再編集されました。今、世間に出回っているのはこの 42年の版です。とても面白くってそ
して切ないです。 コッペパンのダンス のシーンのチャーリーの表情がいい。
(★★★★)
サーカス
<The Circus>(1928)
チャーリー・チャップリン
チャールズ
チャップリン マーナ・ケネディ
トーキーというものの出現に怒ったチャップリンが、 映画とは目で観るもの! ということを
命懸けで表現したドタバタ喜劇。チャップリンを知ると笑えないよ。むしろ恐ろしいまでの
気迫を感じてしまう。でも、
これがチャップリンだと思う。
(★★★)
街の灯
<City Light>(1931)
チャーリー・チャップリン
チャールズ
チャップリン バージニア・チェリル
サイレントの名作です。笑って笑って、そして最後にほろりとさせる。チャップリンを嫌いな
人はここが嫌いなんでしょうね。でも、そこに実は彼自身の人生(実生活)が出ているんで
す。映画史上最も有名なラストの3枚の字幕、あなたは泣けますか?
(★★★★)
タイトル<元題>(製作年)
No.Charlie-2
出 演
監 督
コ メ ント
独裁者
(お進め度)
チャーリー・チャップリン
チャールズ
チャップリン ポーレット・ゴダート
<The Great Dictator>(1940)
トーキーを嫌っていたかれが、最後の6分間の演説を言わんが為についにサイレントを捨ててし
まった作品。ヒットラーを思いっきり虚仮にして笑わせてくれます。ヒットラーに抵抗して命を賭
けて撮った作品です。これが要因となってアメリカを追い出されます。
(★★★★★)
チャップリンの殺人狂時代
チャールズ
チャーリー・チャップリン
チャップリン マーサ・レイ
<Monsieur Verdoux>(1947)
「独裁者」に続いて戦争に対して怒りを爆発させた作品。これもラストの裁判での台詞を
言わんが為に作った作品です。戦争(殺人)を思いっきり虚仮にしています。でも「独裁者」
ほど面白くはありません。むしろ冷めた目で観ています。
(★★★)
ライムライト
チャーリー・チャップリン
チャールズ
チャップリン クレア・ブルーム
<Limelight>(1952)
チャップリンの愛の名作です。
「独裁者」と同じテーマを180度裏返しにして作った作品で
す。バスター・キートンを招いて二人で笑わせてくれて面白いです。が、私は余り好きでは
ありません。涙が出てくるから。この後、遂にアメリカを追われました。
(★★★★)
ニューヨークの王様
<A King in New York>(1957)
チャーリー・チャップリン
チャールズ
チャップリン ドーン・アダムス
アメリカを追われた彼が、逆にニューヨークを舞台にして虚仮にしてやろうとして作った作
品。でも、ちょっと空振りしている。
トーキーの時代のドタバタの作り方がまだ昇華仕切れ
ていなかったからだと思います。でもそれなりに面白いよ。
(★★★)
初期短編集(1910年代)
チャーリー・チャップリン
チャップリンの初期の短編集。まだ、チャップリンの映画 にはなっていません。
担え銃
給料日
偽牧師
<Shoulder Arms>
<Pay day>
<The Pilgrim>
(1918)
(1922)
(1923)
チャーリー・チャップリン
エドナ・パービアンス
最も油が乗っていたと思われる頃のチャップリンの短編です。 チャップリン映画 として
完成された作品です。一度は観ていただきたい作品です。
放浪紳士チャーリー
<The Gentleman Tramp>(1977)
リチャード
パターソン
チャーリー・チャップリン
残念ながらビデオは持っていません(もしビデオが出ていたら教えてください)、知る限りではTV
でも放映されていません。アメリカ映画界がチャップリンへのオマージュとして作った作品
で、数々の彼の作品とプライベート・フィルムで構成されたドキュメンタリーです。2週間の
間に4回も観に言ってしまった大好きな、そしてとても大切な作品です。映画を観て初め
て、涙が止まりませんでした。チャップリンに乾杯!
(★★★★★)
No.Ford
ジョン フォード(John Ford)監督作品
西部劇の神様。
騎兵隊 と言うものを非常に尊敬していて 騎兵隊3部作 を初めとして数多くの騎兵隊に
まつわる作品を残しています。但し、
後年騎兵隊とインディアンにまつわる本当の姿を知るにつ
け、 シャイアン というかなり真っ当な作品を作ったりもしています。
また、
ワイアット・アープとも親
(いとしのクレメンタイン)
を撮ったのは有名な話です。
交があり彼の話を元に「荒野の決闘」
この時代の監督は洋の東西を問わず大概がそうなのですが、
各々が 一家 と言われるもの
を構えておりフォードもジョン・ウエインを初めとしていつも同じ俳優を使い楽しく映画をとっていま
す。
これは良くも悪くも映画会社のスターシステムが原因と思われますが、
私たちにとっては、
各々
役柄も決まっており結構安心して見ていられます。
タイトル<元題>(製作年)
監 督
コ メ ント
駅馬車
<Stagecoach>(1939)
出 演
(お進め度)
ジョン・フォード
ジョン・ウエイン
トーマス・ミッチェル
フォード=ウエインの代表作。西部劇の古典。確かに面白い。1965年にリメイクされまし
たが、
こちらの方がはるかに面白い。黒澤はこのフォードから大いなる影響を受けた人で一
時期ほとんどフォードの真似をして撮ったりもしていました。
(★★★★)
静かなる男
<The Quiet Man>(1952)
ジョン・フォード
ジョン・ウエイン
モーリン・オハラ
フォードの最高作です。故郷のアイルランドに帰ってきた男を巡るヒューマン・ドラマ。コメ
ディっぽい部分も忘れずに入れてあり、
しっかりと作り込んだ作品。オハラとウエインは度々
共演していますが、
とてもぴったりと合った二人です。
(★★★★★)
ゴールディ ホーン(Goldie Horn)主演・出演作品
No.Goldie-1
彼女はコメディの女優さんです。たまにシリアスな作品も撮っていますがあまり面白くないです。
但し、
「プライベート ベンジャミン」
と言う作品は、
コメディではないのですが軍隊を徹底的に、
また
シリアスに虚仮にした作品でこれはお勧めです。
彼女の出ているコメディは私の好きな スクリューボール の流れをくむもので、
いつもとんでも
ない人物を演じています。 いつも叫んでいて一人で回りを引っ掻き回してグチャグチャにしてお
きながら一人すましこんでいる と言った感じです。
(40台で) おばあちゃん になってしまい、
もう50歳は過ぎているのですが、
今
彼女は非常に若く
だに20〜30台の若い女性の役をいつもいきいきとやっています( 信じられない! と、奥様がいつも言
彼女の
っています)。映画での見た目とは違い非常にリベラルな思想をしっかりと持っている人で、
製作した作品は(プロデュースもやっている)結構骨のある作品があります(上記「プライベート ベンジャ
ミン」
もその一つ)。
タイトル<元題>(製作年)
監 督
出 演
(お進め度)
コ メ ント
ファール・プレイ
<Foul Play>(1978)
コリン・ヒギンズ
ゴールディ
・ホーン
チェビー・チェイス
男が奇妙なフィルムを手渡し…そして殺されてしまった。その上、死体が消え、…。ヒッチコックだね
〜。でもご安心を、コメディです。ダドリー・ムーアとゴールディの息のあった(チグハグな?)笑いをご
覧あれ。そして、チェビー・チェイス、この3人、笑いの『質』が微妙に違うんだよね〜、残念。(★★★)
プライベート・ベンジャミン
<Private Benjamin>(1980)
ハワード・ジーフ
ゴールディ
・ホーン
ゴールディが始めて自身で製作をした作品。彼女の主演作としては珍しくコメディではありませ
ん。シリアスな作品になっています。ふとした『はずみ』で軍隊に入り、男達にバカにされながら
も奮闘して行く女性を描いた作品。と言えば近作ではデミ・ムーアの『G.I.ジェーン』を思い出し
ますが、
これと同じプロットですね。リメイクとも言えると思います。ただし大きな違いがありま
す。
『G.I.ジェーン』は軍隊を告発してますが、
この作品はそんな事はしてません。軍隊を虚仮に
してます。また『G.I.ジェーン』は女性である必然性がないのですが、
この作品は広く軍隊に代
表させて『男社会』を虚仮にしてますので、そこに女性である事の必然性があります。最初の方
の彼女は、
『コメディ』の顔をしてますが、徐々に顔つきが変わって来ますよ。元来コメディの人
ですから、演技力はあるとは言え、たいしたものです。
(★★★★★)
アメリカ万歳
<Protocol>(1984)
ハーバート・ロス
ゴールディ
・ホーン
クリス・サランドン
ふとした事件からアメリカの外交官になってしまった元キャバレーの女性が、ある事件から政治
に目覚めて行くコメディ。ゴールディ自身による製作で、ラストの公聴会での台詞を言いたいが
為に作った作品だと思います。結構骨のある、真面目に作ろうと思えば作れる作品。
(★★★★★)
ワイルド・キャッツ
<Wild Cats>(1986)
・ホーン
マイケル・リッチー ゴールディ
スージー・カーフ
どうしようもなくダメな大学のフットボールチームのコーチになってしまった女性コーチの
奮闘を描いたコメディです。いわばダメ人間の成功物語、良くある話です。展開もラストも
決まってます。でも、
ゴールディが役ると面白い!
(★★★)
タイトル<元題>(製作年)
監 督
コ メ ント
潮風のいたずら
<Overboard>(1987)
No.Goldie-2
出 演
(お進め度)
ギャリー
マーシャル
ゴールディ
・ホーン
カート・ラッセル
いやみ一杯の金持ち女がひょんな事で記憶をなくし、その時に拾われた先が散々いびり倒
した子持ちでヤモメの大工。
「よ〜し、
お礼を!」とばかりに…。最後は勿論ハッピィエンド、
『落ち』付きで! こんな映画は安心して観ていられますね。好きです。
(★★★★)
バード・オン・ワイヤー
<Bird on a Wire>(1990)
ジョン・バダム
ゴールディ
・ホーン
メル・ギブソン
昔、自分の証言によって刑務所に送った男達から狙われる元恋人によって、事件に巻き込ま
れてしまった女性。彼女がいなければ彼ももうちょっと楽に戦えただろうに…。一人で回り
をグチャグチャにしてしまう、そんな女が良く似合うゴールディです。
(★★★)
ハウスシッター/結婚願望
<Housesitter>(1992)
フランク・オズ
ゴールディ
・ホーン
スティーブ・マーティン
結婚願望の女性がほとんど押しかけ女房的に男の家に住み着いて巻き起こす騒動を描いたラ
ヴ・コメディ。相変わらず回りをグチャグチャにかき回してしまうゴールディです。マーティンはア
メリカでは屈指のコメディアン(だそうです)が彼女に全く食われてしまっています。 (★★★)
No.Hichicock-1
アルフレッド ヒッチコック(Alfred Hichicock)監督作品
ご存じサスペンスの神様。
彼の作品は大別して イギリス時代 と ハリウッド時代 の二つに別れ、
有名なのは後期の
ハリウッド時代 です。確かに イギリス時代 はまだ試行錯誤の時代で、
彼のスタイルが確立さ
れたのは レベッカ で有り、
それに始まる ハリウッド時代 の方が断然面白いです。たぶん、
ジ
ェームス・スチュアート、
ケイリー・グラント、
グレース・ケリーと言った(使いやすい)俳優を得て非常に
作りやすかったのではないかと推測されます。
とはいえ イギリス時代 の作品でも特に後期の作品にはかなりスタイルの確立された、 ハリ
ウッド時代 を彷彿とさせるものもあり一見の価値は(特に好きな人には)有ります。
余計なことですが、
彼の作品は基本的にはコメディなのですよ。
タイトル<元題>(製作年)
監 督
コ メ ント
恐
喝(ゆすり)
<Blackmail>(1929)
出 演
(お進め度)
アニー・オンドラ
アルフレッド
ヒッチコック セーラ・オールグッド
イギリス時代。
(★)
殺
人
<Murder!>(1930)
ハーバート・マーシャル
アルフレッド
ヒッチコック ノラ・ベアリング
イギリス時代。
(★)
おかしな成金夫婦
<Rich and Strange>(1932)
ヘンリー・ケンドール
アルフレッド
ジ
ヒッチコック ョーン・バリー
イギリス時代。
(★)
三十九夜
<The Thity-Nine Steps>(1935)
マデリン・キャロル
アルフレッド
ドーナット
ヒッチコック ロバート・
イギリス時代。スパイ・サスペンス。だんだんと ヒッチコック・タッチ が出来てきた頃の作
品で、なかなか面白く出来ています。彼はこういうストーリーが好きなのか「暗殺者の家」
「知りすぎていた男」
「北北西に進路をとれ」等と同じ様な筋建てです。
(★★★)
バルカン超特急
<The Lady Vanishes>(1938)
マーガレット・ロックウッド
アルフレッド
ヒッチコック マイケル・レッドグレーブ
イギリス時代の傑作。老嬢のスパイをめぐるスパイ・サスペンス。 ヒッチコック・タッチ が
ほとんど完成された作品。マーガレットとマイケルの若い二人の掛け合いと老婦人の対比
で面白く観せています。後にリメイクされましたが面白くない。
(★★★★★)
タイトル<元題>(製作年)
監 督
コ メ ント
レ ベッカ
<Rebecca>(1940)
No.Hichicock-2
出 演
(お進め度)
ジョーン・フォンテーン
アルフレッド
ヒッチコック ジュディス・アンダーソン
ヒッチコックの代表作。デュ・モーリア原作の映画化。アメリカに招かれての第一作。ヒッチ
コック映画の誕生とも言うべき作品。ジョーン・フォンテーンとジュディス・アンダーソンの
人物の対比が実に見事。ローレンス・オリビエは脇役です。
(★★★★)
断
崖
<Suspicion>(1941)
ケイリー・グラント
アルフレッド
ヒッチコック ジョーン・フォンテーン
フランシス・アイルズのミステリーを映画化したサスペンスです。原作とはラストを変えてあり
ます。 夫は私を殺すのではないか? という思いに駆られた新妻の恐怖の物語です。ケイリー・
グラントはヒッチコックのお気に入りの一人でこの後もよく使われています。
(★★★)
疑惑の影
<Shadow of Doubt>(1943)
ジョセフ・コットン
アルフレッド
ヒッチコック テレサ・ライト
久しぶりに尋ねてきた叔父が、今世間を騒がせている殺人者ではないかと疑う少女の恐怖
の物語です。ジョセフ・コットンが飄々とその殺人者を演じています。彼はこんな役がうま
い俳優さんです。
(★★★)
白い恐怖
<Spellbound>(1945)
イングリッド・バーグマン
アルフレッド
ヒッチコック ケイリー・グラント
心理サスペンスの傑作です。自分の過去を探っていき謎を解いて行くという彼の一つのパ
ターンができ上がりました。ダリが美術を描いたことで有名でもあります。またイングリッド
が撮影中にゴネてヒッチッコックにたしなめられたのも良くしられている話です。
(★★★★)
ロ ープ
<Rope>(1948)
ジェームズ・スチュアート
アルフレッド
ヒッチコック ファーリー・グレンジャー
一つの完全犯罪を実行しようとした青年の、
と彼の教授の知恵比べのお話。ひどくばかげ
た話をひどく真面目に作った作品。また、全編を1カットで、繋ぎ目なしに作ってしまった実
験映画です。
(★★)
裏
窓
<Rear Window>(1954)
ジェームズ・スチュアート
アルフレッド
ヒッチコック グレース・ケリー
ヒッチコックの最高作です。事故で車椅子に乗っているカメラマンが望遠つきのカメラでアパー
トの裏窓を覗き見していて、偶然殺人を目撃してしまい…。彼の部屋と、そこから見える範囲だ
けという非常に限られた空間しか使わない非常に良くできたサスペンス。
(★★★★★)
知りすぎていた男
<The Man Who Knew too Much>(1956)
ジェームズ・スチュアート
アルフレッド
ヒッチコック ドリス・デイ
1934年の「暗殺者の家」のリメイク。
ドリス・デイのキャラクターをうまく使い、そして歌も
唄わせて、
とサービスたっぷりの映画。これも、やっぱり傑作です。観客をどんどん引き付け
て行きます。
(★★★★★)
タイトル<元題>(製作年)
監 督
コ メ ント
めまい
<Vertigo>(1958)
No.Hichicock-3
出 演
(お進め度)
ジェームズ・スチュアート
アルフレッド
ヒッチコック キム・ノヴァク
ボアロー=ナスルジャックの原作を舞台を変えて映画化したもの。心理サスペンスのミステリ
ーです。但しミステリーとしては、すぐにタネがばれてしまうので余り期待しないほうがいいで
す。このジミー・スチュアートもヒッチコックのお気に入りでよく出ています。
(★★★★)
北北西に進路をとれ
<North by Northwest>(1959)
ケイリー・グラント
アルフレッド
ヒッチコック エヴァ・マリー・セイント
最もよく知られたヒッチコックの作品です。スパイ・サスペンス。
ケイリー・グラント、
ジミー・スチュアート、そしてグレース・ケリーといいヒッチコックのお
気に入りはみんな実は大根なんですね。みた目が良くて、そしてあまり(自分の)演技の出来
ない人が好きみたいです。古今東西、名監督と謂われる人はほとんどがそうみたいです。
ポール・ニューマンやオーソン・ウェルズなどのようにしっかりと自分の演技が出来る人は
敬遠される様です。たぶんそんな人は監督としては言いなりにならなくて使いづらいので
しょう。イングリッド・バーグマンとぶつかったのもそういったことが原因だそうです。その
時は たかが映画じゃないか と言ってなだめたそうですが…。でも、 たかが映画 でこれ
だけの作品が作れるというのはスゴイですね。
(★★★★)
ファミリー・プロット
<Familly Plot>(1976)
ブルース・ダーン
アルフレッド
ヒッチコック バーバラ・ハリス
ヒッチコック最後の作品となってしまったものです。サスペンス・ストーリー(有名人を誘拐してはダ
イヤモンドをせしめているカップル)とコメディ・ストーリー(インチキ霊媒師とその彼氏のタクシー運転手の
カップル)が最後に一つに収束するという見事なプロットを持った作品です。バーバラ・ハリスの
おかげでとてもいいコメディに仕上がっています。余談ですが、 ゴースト のウーピー演じる霊
媒師は、
このインチキ霊媒師が元になっているように思われます。このバーバラ・ハリスはとて
もいい役者さんで、ただ作品に恵まれていないようで余り知られてはいない様で、残念です。ヒ
ッチコックなんかだとうまく使いこなせたと思うのですが…。ヒッチコックは次の作品を準備し
ている途中で惜しくも亡くなりました。脚本は出来ていたようで、あと絵コンテさえ出来ていれ
ば誰かが代わりに撮れたのですが、全く残念です。
(★★★★)
No.Judy-01
ジュディ ガーランド(Judy Garland)作品
日本ではさほどでもないようですが、
アメリカやイギリスでは今だに神様扱いをされている人です(因に
やはりショー・ビジネスの
彼女は1969年に亡くなっています)。それもその筈で映画も確かにいいのですが、
世界の人で、生きているときから数々の伝説を作ってきた人です。
それ以
3歳のときに始めて舞台にたち(最もその当時ボードヴィルの人達はほとんどがそうであった様です)、
来40年以上もNo.1の位置を文字通り死に物狂いで維持をしてきました。自分に全く自身が持てなくて
とアルコールに
薬(驚くべきことに当時の映画会社はその危険性を考えずほとんどの俳優たちに飲ませていました)
頼り、
ついに体をぼろぼろにしてしまいました。享年49歳でした。彼女は才能が邪魔をして(正にそうな
全くリハーサルを必要とせず一
のです!)数々のトラブルを起こしました。 天才 と言えると思いますが、
(特に
度見たステップは完璧にこなし、説明されただけで常に本番は完璧にこなしました。それがまわり
に不安をもたらし、
それが薬とアルコールと共にトラブルの原因になっていたようです。
共演者)
映画の代表作はやはり スタア誕生 でしょう。今ビデオで出回っているのはどちらか知りませんが
完全版は180分あります。そちらを見てください。そして機会があればレコードを聞いてください Judy
at Carnegie Hall 。伝説となったカーネギー・ホールでのコンサートです。その表現力、説得力におい
ては右に出るものはいません。涙が出ますヨ。
トラブルそのものだったのに皆に愛された小柄な女性、
それが彼女です。
タイトル<元題>(製作年)
監 督
コ メ ント
オズの魔法使い
<The Wizard of Oz>(1939)
出 演
(お進め度)
ヴィクター
フレミング
ジュディ
・ガーランド
フランク・モーガン
L.F.ボームの童話のミュージカル映画化。当初シャーリー・テンプルで作る予定だったのです
が、FOXから借りてこれずジュディ主演になりました。これをからスターダムへと登って行くの
ですが、
この時のドロシーのイメージから逃れるために苦しむことにもなりました。 (★★★)
若草の頃
<Meet Me in St. Louis>(1944)
ビンセント・ミネリ
ジュディ
・ガーランド
マーガレット・オブライエン
セントルイスの世界博覧会を舞台に一つの家族の成長と恋を描く楽しい作品。
マーガレットがかわいく、
おじいちゃんがなかなか素敵です。ミネリはこのあとジュディの
旦那になるのですが、彼のおかげでドロシーから脱皮することができました。
(★★★)
イースター・パレード
<Easter Parade>(1948)
チャールズ
ウォルタース
ジュディ
・ガーランド
フレッド・アステア
パートナーに逃げられたダンサーが酒場の踊り子をパートナーに育て上げて行くお話し。
いわば「マイ・フェア・レディ」のダンサー版。MGMミュージカルの傑作の一つです。
ジュディとアステアが組んだ最初で最後の作品。
(★★★★)
サマー・ストック
<Summer Stock>(1950)
チャールズ
ウォルタース
ジュディ
・ガーランド
ジーン・ケリー
山奥の小屋でミュージカルショウをやろうとした仲間たちの騒動を描く。ジュディのMGM
での最高作と言われています。彼女はこの頃酒と薬に溺れていてMGMを首になる前の最
後の作品です。気のせいか、私にはちょっと苦しそうに見えて辛い作品です。
(★★)
No.Klair-1
ルネ クレール(Rune Kleru)監督作品
フランス映画が最も活発だった、
サイレントからトーキーに移り変わる20年代から30年代に活躍し
た監督です。
と共に有名な人ですが、
ルノワールはどちらかといえば文
ジャン・ルノワール(かのルノワールの孫)
芸作が多いのに比べ、
クレールの方は良く考えると悲しくなるようなストーリーをさらりと流して笑
いの中にやさしく包み込んでいると言った風で、
私は好きです。
サイレントの時の演出を、
うまくそのままトーキーに持ってきたような演出で 画面で語る映画 を
撮っていて非常に観やすく、
画面構成の優れた作品を撮っています。人情味のある作品が多く
フランク・キャプラなどは彼の影響を強く受けているのではないかと思います。ただ、
時代が古く現
代の感覚ではちょっとわかりづらい部分があり、
残念です。
タイトル<元題>(製作年)
監 督
コ メ ント
巴里の屋根の下
<Sous les Toits de Paris>(1930)
出 演
(お進め度)
ルネ・クレール
アルベール・プレジャン
ポーラ・イレリイ
ほとんどサイレントと言っていいようなトーキー作品。映像がうまい! パリの下町の人情を
描いた、三角関係のラヴ・ストーリーです。楽しくってほのかに悲しい、そんな作品です。映
画とは 映像 なんだよ、
と教えてくれる映画です。名作です。
(★★★★)
自由を我等に
<A Nous la Liverté>(1931)
ルネ・クレール
アンリ・マルシャン
レエモン・コルディ
工場で働く二人の労働者が、その縛られた生活に耐えられなくて塀を越えて逃げて行く、風刺の
効いたスラップスティックなコメディです。チャップリンの モダンタイムス と同じ様なテーマで
すがこちらの方はよりスラップスティックでばかげた展開になっています。
(★★★)
最後の億万長者
<Le Dernier Milliardaire>(1934)
ルネ・クレール
レエモン・コルディ
アンリ・マルシャン
大金が必要になってこの世界で 最後の億万長者 に助けを求めに行くのだが、その 億万長
者 も…。 お金 って何?と言う非常に風刺の効いた作品。もうちょっとコメディにすれば良かっ
たと思うのですが、ちょっと疲れる、分かりにくい作品になってしまっています。
(★★)
奥様は魔女
<I Married a Witch>(1942)
ルネ・クレール
フレデリック・マーチ
ヴェロニカ・レイク
御存じテレビシリーズの元になった作品。魔女ジェニーが『ほれ薬』を間違って飲んでっし
まって起こるドタバタ騒動。父親と一緒になって悪戯を仕掛けるはずの相手(人間)に惚れ
てしまって…。とても素敵なファンタジーです。
(★★★★★)
沈黙は金
<Le Silence est D'or>(1947)
ルネ・クレール
モーリス・シュバリエ
マルセル・デリアン
???
(?
?)
タイトル<元題>(製作年)
監 督
コ メ ント
夜の騎士道
<Les Grandes Manoeuvres>(1955)
No.Klair-2
出 演
(お進め度)
ルネ・クレール
ジェラール・フィリップ
ミシェール・モルガン
中世の騎士を面白おかしく皮肉ったコメディです。今作るとポルノにもできるなァと言う内
容の映画なんですが、非常に 洒落 て作ってあります。センスの良い映画です。 モロッ
コ を肩の力を抜いて楽しく作るとこう成るかなァと言ったところ。
(★★★★)
No.Marx
マルクス ブラザース(Marx Brothers)作品
マルクスと言ってもカール・マルクスでは、
もちろんありません。
グルーチョ、
チコ、
ハーポ、
シドの4兄弟(のちにシドが抜けて3人になる)のスラップスティック・コメディ
です。特に彼等の作品は ナンセンス・コメディ と言われており、
非常に 乾いた笑い の作品と
なっています。サイレントの時代の作品がほとんどそうであったように、
作品は全て、
彼等には役柄
といったものがなく単に彼等がどのような立場にいて、
どのような所にいるかが違っているだけ、
と
言えましょう。
もちろん回りのキャスティングもほとんど同じです。
いわばサイレントの時代のコメディをトーキーの時代に引きずってきたものといえると思います。
そのせいか日本での評価はあまり高くはないようですが、
私は結構好きです。
こういうばかげた笑
いも時にはいいものですよ。
タイトル<元題>(製作年)
監 督
コ メ ント
我輩はカモである
<Duck Soup>(1933)
出 演
(お進め度)
レオ・マッケリー
グルーチョ、
チコ、
ハーポ
とある国の首相になってしまったグルーチョが仲の悪い隣の国をやっつけてやろうとする
ドタバタ映画。最後には戦争になってしまって結構虚仮にしています。ふざけて作ったマル
クス版 独裁者 と言う所。なにも考えずに笑ってください。
(★★★★)
マルクスのルームサービス
<Room Service>(1938)
ウィリアム・
グルーチョ、
チコ、
ハーポ
A・サイタ−
ホテルの一室に何故か集まってしまった彼等の巻き起こす騒動を描いたドタバタです。ばかげ
たストーリーのばかげた笑いです。ハーポはハープが得意でどの作品でも必ず聞かせてくれる
のですが、ただ普通のハープじゃない、今回は何をハープにするのでしょう。
(★★★)
No.Musical-01
ミュージカル(Musical)
私はミュージカルが好きで映画だけではなくよく舞台も観に行くのですが、
日本語は音楽には乗り
にくいようで、
どうも日本ではいいミュージカルは観れないようです。
ミュージカル自体の作り方が違
うのでしょう、
言葉の点はさておくにしても動きが全然違いますね。
ブロードウェイやその近辺には数十件の芝居小屋があって常時半分以上はミュージカルを演
っているようで、
百人以上の人がそこに出演しているといいます。
しかし常時出演できる人はそ
の一割にも満たないそうでほとんどがアルバイト等をして生活していると聞きます。そしてその十
倍にも上る人達が出演のチャンスを狙ってブロードウェイ周辺でレッスンを受けながらアルバイト
で生活をして、
全米ではそのまた十倍以上、
数万人の若者が何らかのレッスンや勉強をしてニュ
ーヨークへ出るチャンスを待っているといいます。そんなことを考えると日本とアメリカではレベル
が違うのも当然なことですね。
ついでに付け加えますと、
アメリカ国内でもブロードウェイと他の地方とではまったくレベルが違
います。地方公演も2種類あって、
これからブロードウェイへ行こうという組みはかなりレベルは高
いのですが、
ブロードウェイで演っている作品の地方公演はブロードウェイと比べるとやはり落ち
ます。ちなみに、 ブロードウェイ作品 と銘打って日本に来ているのはほとんどがそういう組みの
作品です。残念なことですが…。
タイトル<元題>(製作年)
監 督
出 演
コ メ ント
会議は踊る
<Der Kongress Tanzt>(1931)
(お進め度)
エリック・シャレル リリアン・ハーヴェイ
ヴィリ・フリッチェ
ドイツ・ミュージカルの古典。国際会議のために来ていたロシア皇帝の目に止まった女の子が宮
廷に招かれて…。 会議は踊る、されど進まず の逸話を映画化したもの。かつてはドイツもこん
なに楽しい映画を作っていたのですが、
ヒットラーがダメにしてしまいました。
(★★★★)
四十二番街
<42nd Street>(1932)
ロイド・ベーコン
ルビー・キーラー
ディック・パウエル
田舎から出てきた女の子が、 その他大勢 から、
チャンスをつかんでスターに成ってゆく
バックステージミュージカル。ワーナー・バクスターがなかなか渋く、ルビー・キーラーがい
い。彼女はこれから文字どうり スター に成って行きました。
(★★★★)
四十二番街[舞台]
<42nd Street>(198?)
?
?
?
?
上記の映画の初めての舞台化作品のライブ(日本)。 タップが帰ってきた と大歓迎された舞台です。
また、ダンス監督はガワー・チャンピオンと言う夫人と共にダンス(デュオ)の名手の人なのですが、こ
の舞台のB.Wayでの初日に亡くなるという印象的な作品です。演出がいい!
(★★★★)
雲流れるままに
<Till the Clouds Roll by>(1946)
リチャード・ウォーフ ロバート・ウォーカー
ヴィンセント・ミネリ ヴァン・ヘフリン
ミュージカルで有名な作曲家ジェローム・カーンの伝記映画。中で演じられるミュージカルナン
バーが見物。当時のMGMのトップクラスのスター達が勢ぞろいしてます。そして必見はグラン
ドフィナーレ!若きフランク・シナトラです!。
(★★)
タイトル<元題>(製作年)
監 督
コ メ ント
赤い靴
<The Red Shoes>(1948)
No.Musical-02
出 演
(お進め度)
マイケル・パウエル モイラ・シアラー
エメリック・ブレスバーガー アントン・ウォールブルック
イギリス・バレエ映画の名作。 その靴を履くと永遠に踊り続ける と言われる赤い靴に魅せられ
た女の子は…、
というバレエを上演する人達をそのストーリーと重ね合せて描いたバックステ
ージ物。ちょっと重い。ラストの フットライトのバレエ は映画史に残る名シーン。
(★★)
踊る大紐育
<On the Town>(1949)
ジーン・ケリー
ジーン・ケリー
スタンリー・
ドーネン フランク・シナトラ
24時間の休暇をもらいNYを訪れた3人の水兵。あちこちと見物する内に素敵な出会いにあい…。
ラブコメディです。監督が二人クレジットされてますが、一人は振り付け担当です。またミュージカル
はスタジオ撮影が普通ですが、これはロケを敢行した始めてのミュージカルです。
(★★★)
私を野球につれてって
<Take Me Out to the Ball Game>(1949)
バズビー
バークレー
ジーン・ケリー
フランク・シナトラ
野球チームのスター選手の二人。でもステージへの夢を諦められずに…。そこにやって来た女
性オーナーが厳しく、策略をめぐらせて…。この女性オーナーをしているのが『水着の女王』エ
スター・ウィリアムズ。で、当然水泳のシーンもありで、楽しいですよ。
(★★★)
雨に唄えば
<Singin' in the Rain>(1952)
ジーン・ケリー
ジーン・ケリー
スタンリー・
ドーネン デビー・レイノルズ
映画がサイレントからトーキーに移り変わる頃の映画界の裏話を面白おかしく描いた傑作。ケリ
ーの代表作。ケリーはアステアと並び賞されるダンサーですが、アステアのエレガンスに対して
非常に力強いダンスを見せてくれます。ここでの雨の中のダンスは秀逸。
(★★★★★)
グレン・ミラー物語
<The Glenn Miller Story>(1953)
アンソニー・マン
ジェイムス・スチュアート
ジューン・アリスン
良くご存じ(と思う)のグレン・ミラーの伝記映画。ミラーサウンドは今でも不滅ですがこの
映画では(勿論本人は亡くなっていますが)オリジナルのグレン・ミラー楽団が演奏しています。
スチュアートが実にぴったりとミラーを好演しています。ラストは感激します。
(★★★)
掠奪された七人の花嫁
<Seven Brides for Seven Brothers>(1954)
スタンリー・
ドーネン
ジーン・パウエル
ハワード・キール
山奥に住む7人の兄弟が、兄が嫁さんをもらったのに刺激されて 自分たちも! と好きになった
女の子たちをさらってくるお話し。力強い、彼等のダンスがいい。中でも"Pole Cat"のナンバー
が力強く、切なく特筆。ハワード・キールはオペラ出身の人で実に声がいい。
(★★★★★)
ショウほど素敵な商売はない
<There's No Business Like Show Business>(1954)
ウォルター・ラング
マリリン モンロー
ドナルド オコンナー
1920〜40年代にショウの世界を生き抜いた一家の物語。マリリン・モンローはこういっ
たミュージカルにも出ていて、結構一生懸命役っているんですね。まだこれからという時に
亡くなってしまいました。惜しい女優さんです。
(★★)
タイトル<元題>(製作年)
監 督
コ メ ント
ベニー・グッドマン物語
<The Benny Goodman Story>(1955)
No.Musical-03
出 演
(お進め度)
スティーブ・アレン
ヴァレンタイン
ドナ
・リード
デイヴィス
スウィングの王様、
クラリネットのベニー・グッドマンの伝記映画です。クラリネットは全てベ
ニー自身が吹き替えていますし、L.ハンプトンやJ.クルーパーと言ったジャズ・ジャイアント
が実演していますのでこれもファンには堪らない映画です。
(★★★)
回転木馬
<Carousel>(1955)
ヘンリー・キング
ゴードン・マックレー
シャーリー・ジョーンズ
ロジャース=ハマーシュタインIIの舞台の映画化。死んだ主人公が残した妻と娘のために1
日だけ下界へ降りてくる、
というファンタジーです。時代的なものか、
もうちょっとテンポが
早ければよかったのですが…。でも乗ってくると後半は楽しめます。
(★★★)
上流社会
<High Society>(1956)
ビング・クロスビー
チャールズ
ウォルタース グレース・ケリー
戯曲「フィラデルフィア物語」の再映画化でミュージカル・リメイクです。ニューポート・ジャズ・フ
ェスティバルを背景にしたラブロマンス。グレース・ケリー最後の映画。ビング・クロスビーとフ
ランク・シナトラのデュエットが聞ける唯一の映画。結構楽しい映画です。
(★★★★)
五つの銅貨
<The Five Pennies>(1959)
メルヴィル
ダニー・ケイ
シェイヴェルソン バーバラ・ベルゲディス
戦前に活躍したレッド・ニコルスの半生を描いた伝記映画。"The Five Pennies"とは彼の
バンド名。ルイ・アームストロングを初めとするジャズの大物たちが名演を繰り広げる、
ファ
ンには堪らない映画。勿論映画としても楽しいし、
ラストは泣けますよ。
(★★★★)
真夏の夜のジャズ
<Jazz on a Summer's Day>(1959)
バート・スターン
ルイ・アームストロング
セロニアス・モンク
ニュー・ポート・ジャズ・フェスティバルのライブ映画。最もジャズが生き生きしていた頃で
数々の名演が繰り広げられます。記録映画と言えど(「ウッドストック」もそうでしたが)あちら
は 映画 として上手に作っていますね。
(★★★★)
カン・カン
<Can Can>(1960)
ウォルター・ラング
フランク・シナトラ
シャーリー・マックレーン
ミュージカル・コメディの舞台の映画化。禁止されている カン・カン を舞台に掛けている
ショー・パブのオーナーと当局や踊り子たちの姿をコミカルに描いた作品。面白い作品で
はあるのですが、いかんせんTVではカットが多すぎる。
(★★)
マイ・フェア・レディ
<My Fair Lady>(1964)
ジョージ
キューカー
レックス・ハリスン
スタンレー・ハロウェイ
バーナード・ショウ「ピグマリオン」の再映画化、
ミュージカル・リメイク。いい作品なのです
がオードリー一人が足を引っぱている。彼女は芝居の出来ない人で乞食の時から既に マ
イ・フェア・レディ なんですね。オリジナルはジュリー・アンドリュースです。
(★★★)
タイトル<元題>(製作年)
監 督
コ メ ント
エルビス・オン・ステージ
<Elvis…that's the Way It Is>(1969)
No.Musical-04
出 演
(お進め度)
デニス・サンダース
エルビス・プレスリー
エルビスのステージのライブ映画。
これもちゃんと映画として観れます。うまいものです。
(★★★)
チップス先生さようなら
ハーバート・ロス
ピーター・オトゥール
ペチュラ・クラーク
ボブ・フォッシー
ライザ・ミネリ
マイケル・ヨーク
<Goodbye, Mr. Chips>(1969)
イギリスのパブリックスクールの教師舞台の歌手に恋をしてしまった「嘆きの天使」と同じテー
マを扱った甘く切ない、そして静かに反戦を叫んだ佳作です。オトゥールとクラークが結構はま
っていて楽しいです。J.ヒルトン原作のミュージカル映画化(二度目)です。
(★★★★)
キャバレー
<Cabaret>(1972)
1930年代のベルリンで、キャバレーのショー・ガールとイギリスからの留学生の恋物語。
一度観ると面白いんですが、2度3度と観るにはちょっとしんどい作品。ライザのショーのシ
ーンが素晴しい。ライザはジュディ・ガーランドの娘です。血は争えない。
(★★)
No.Simon-1
ニール サイモン(Niel Simon)<脚本家>作品
もとは舞台の脚本を書いていた人で作品はほとんどが舞台の映画化です。
彼も、
フランク・キャプラの流れをくむ一人で(たぶん最後の)
ビリー・ワイルダーよりもよりキャプラに
近い作品を多く書いています。最近は自分の経験を元にしたシリアスなものも書いたりしているよ
うですが、
やはりコメディの作家です。
コメディでない作品はどうも展開が遅く感じられて、
人物描
写に精彩さが欠けるように思われてちょっとダレてしまいます。コメディではこういうことはないので
すが…。
彼の作品は、
ほとんどが彼自身の実生活や経験、
また、
彼の回りの人達の話、
を元にしたもの
が多く実に多彩な作品に富んでいます。
またミュージカルの脚本も手がけているのですが、
これら
のほうは残念ながら映画化はされていません。
タイトル<元題>(製作年)
監 督
コ メ ント
グッバイガール
<The Goodbye Girl>(1977)
出 演
(お進め度)
ハーバート・ロス
リチャード・
ドレイファス
マーシャ・メイスン
ニューヨークを舞台に、いつも男に裏切られてばかりいる子持ちの元ダンサーと俳優志願
の男のロマンチック・コメディの秀作です。
ドレイファスはとてもいい役者さんで、
この手の
コメディをやっているときが一番いきいきしている様に思えます。
(★★★★★)
名探偵再登場
<The Cheap Detective>(1978)
ロバート・ムーア
ピーター・フォーク
アン=マーグレット
40年代のサンフランシスコを舞台にフォークがボガート風の探偵に扮して活躍する、
「カ
サブランカ」と「マルタの鷹」のパロディ映画の傑作です。言葉の遊びが出てくるですが、
日本語ではうまく出来ていないつまらなさはありますが、それは我慢しましょう。(★★★★)
カリフォルニア・スイート
<California Suite>(1978)
ハーバート・ロス
ジェーン・フォンダ
ウォルター・マッソー
ハリウッドの一流ホテルに滞在した4組みの夫婦(グループ)が巻き起こす騒動を描いたコメデ
ィ。一癖も二癖もある俳優達を各々うまく使いこなしてなかなか笑わせる。でも4組みというの
がややしんどくてストーリーにまとまりが欠ける、軸になる一組みが必要だった。
(★★★)
第二章
<Chapter Two>(1980)
ロバート・ムーア
マーシャ・メイスン
ジェームス・カーン
ニール・サイモンの自伝的作品。離婚して再婚はしたけれど、心の中ではどうしても前の結婚の
ことを意識してしまってなかなか人生の 第二章 に踏み込めない男と、何とか向いて欲しい女
を描いた軽いコメディです。マーシャ・メイスンはニール・サイモンの奥様(当時)です。(★★★)
私は女優志願
<I Ought to be in Pictures>(1982)
ハーバート・ロス
ウォルター・マッソー
アン=マーグレット
女優になるためにニューヨークからはるばるハリウッドの父の所に突然やって来た娘と父
親との、喧嘩をしながらもだんだんとお互いを理解して行く姿を描いたコメディ。ウォルタ
ー・マッソーが相変わらず飄々としていて、いい感じを出している。
(★★★★)
タイトル<元題>(製作年)
監 督
コ メ ント
ニール・サイモンのキャッシュマン
<Cashman>(1983)
No.Simon-2
出 演
(お進め度)
ハーバート・ロス
マーシャ・メイスン
マシュー・ブロデリック
数十年振りにやって来た大金持ちの父と、喧嘩のしこりがまだ残っていて許し切れない娘
の、憎み合いながらも理解して行く姿を描いたハート・ウォーミングなコメディ。
「私は女優
志願」と同じ様なストーリー展開の作品です。笑わせてちょっぴり泣かせます。 (★★★★)
No.Spielberg-1
スティーブン スピルバーグ(Steven Spielberg)監督・製作作品
ルーカスと並んで有名なヒットメーカーですね。
彼は非常に映画が好きで、
また勉強熱心で、
過去の映画を良く勉強しているようです。そし
て、
その中から映画をヒットさせる つぼ を巧みに取り入れています。だからこんなにもヒットを続
けることができるのですね。その意味では職人的なものをもった人です。中でも ディズニー の
作品が好きで、
彼の諸作の中に ディズニー が多く出てきますので気をつけておいてください。
かれはもしかすると ディズニー の映画を自分の手で作りたいのではないでしょうか。
余り自
ただ若い分、
回りからの圧力(?、意見?)があったりして初めのほうは結構苦労していて、
由には撮れなかったのではないかと見受けられます。そういうことから自身の映画会社を作った
のだろうと思います。
タイトル<元題>(製作年)
監 督
コ メ ント
E.T.
<The Extra-Trrestrial>(1982)
出 演
(お進め度)
スティーブン
ヘンリー・
トーマス
スピルバーグ ドリュー・バリモア
世界中でヒットしたSF。でも主人公はあの少年です。この映画のベースは、実は、
「ピータ
ーパン」なのですよ。良く注意して観てください、
「ピーターパン」のシーンが出てきます
から。
(★★★★★)
アメリカ物語
<An American Story>(1986)
ドン・ブルース
アニメ
ミッキー・マウス を製作したかったのですがディズニーが承知をせず、仕方がないので自
分でキャラクターを作ってしまった、楽しい作品。挿入歌 Somewhere out There はい
い曲ですね。続編も作られましたので是非…。
(★★★★)
ニューヨーク東8番街の奇跡
<Batteries not Included>(1987)
マシュー・ロビンス ヒューム・クローニン
ジェシカ・タンディ
たちの悪い地上げ屋に追い出されそうになっているオンボロアパートの住人達。もうだめ
だ…、
と思った時、宇宙からの飛来者が…。この宇宙人が『普通』じゃない。これは原題から
はある程度推察出来るのですが…。良く出来たSFファンタジーです。
(★★★★)
グレムリン2
<Gremlins 2>(1990)
ジョー・ダンテ
ザック・ギャリンガン
フィービー・ケイツ
グレムリン の続編。今度はニューヨークのハイテクビルに現われて暴れ回ります。前作
の様な神秘的な部分はなく純粋に楽しめる、
いろんな映画のパロディ映画になっていま
す。フィービー・ケイツは前作のほうが良かったと奥様は言っています。
(★★★★)
フック
<Hook>(1991)
ダスティン・ホフマン
スティーブン
スピルバーグ ロビン・ウイリアムズ
スピルバーグが作りたくて仕方がなかった「ピーター・パン」が作れなくて、仕方なしに そ
の後 と言う形で何とか作ったピーター・パン映画。これで思いが叶ったのかこれ以後の作
品にはディズニーの「影」は余り見られなくなりました。
(★★★★)
タイトル<元題>(製作年)
監 督
コ メ ント
フリントストーン
<The Flintstones>(1994)
No.Spielberg-2
出 演
(お進め度)
ブライアン・レバント ジョン・グッドマン
リック・モラニス
昔のTVのアニメ・シリーズ 恐竜家族 を元に映画化したものです。出演者が、意識をした
のは知らないけれど、何故かアニメのキャラクターに良く似ていると思われるのは気のせ
いでしょうか?何も考えずに楽しめるように作られています。
(★★★)
ルキノ ヴィスコンティ
(Luchino Visconti)監督作品
No.Visconti
30歳を過ぎてから映画の世界に入って来たというとても不思議な人です。そして本物の貴族(の
という変わった人です。その出身のせいか彼には貴族を扱った作品が多く、
しかもそこには
末裔)
本当の貴族が描かれています。贅沢に贅沢を重ねた本当の貴族の世界が展開されています。
偽物が嫌いでそこに出てくる物は全て本物という非常に贅沢な作品です。故に当然ながら非常
にお金がかかっています。私たちにとっては映画でしか経験できない本当の贅沢な世界です。
これも映画の愉しみの一つだと思います。でも、
騙されないでください。
これは表面的なことです
から。その中味はそれを知った人にしか描けない空しさや辛辣さが込められていますから。華や
かさの裏に潜む貴族の空しさやその崩壊を淡々としたタッチで描き切っています。そして長い!
ちょっとダレる気もしますがそこは我慢して下さい。
彼はまた、
完全主義者でもあり一つの作品を作るのに非常にお金と時間が掛ったようで、
それ
が災いしてかプロデューサーの意向によりほとんどの作品は途中で取り上げられてしまい彼自身
の思惑とは違った作品に成っているものが少なくはありません。名監督でありながら生前はほとん
ど評価を得ることが出来ず、
なかなか満足に作品を仕上げることが出来なかった不遇の監督の
一人であります。
その背景や作品の内容・作り方において我らが小津安二郎と似たようなよく似ています。ただ
彼の場合映画というものを完全には理解していなかった!そんな気がします。
タイトル<元題>(製作年)
監 督
コ メ ント
郵便配達は二度ベルを鳴らす
<Ossessione>(1941)
出 演
(お進め度)
ルキノ
ヴィスコンティ
クララ・カマライ
ヴィスコンティの処女作です。
「山猫」以降に観られる豪華絢爛さは全く観られません。優
れた作品を多く撮りながら生前には全くと言っていいほど評価されなかった、
自分の満足
できるようには完成させて貰えなかった、不遇の監督の第一歩が此処にあります。 (★★)
山
猫
<Il Gattopardo (The Leopard)>(1963)
ルキノ
ヴィスコンティ
バート・ランカスター
アラン・
ドロン
1860年のイタリアの統一革命を背景に、
シシリーの貴族の崩壊を、ある公爵家を通して描く絢
爛豪華な作品。ヴィスコンティは、自身が貴族の出身で映画のために財産を全て喰尽くしてしま
ったという人です。世界屈指の名監督なのですが、彼が余りにも完全主義だったせいで作品に
お金が掛かりすぎ、また作品自体も余りヒットしなかった為だと思います。後期、彼はこの作品の
ようなテーマ・内容が多く、全て絢爛豪華な作品になっています。偽物が嫌いで、中に出てくる物
は全て本物! そう言う点や作品のテーマで我等が小津安二郎と似ています。その中でもこの作
品は彼の最高作です。非常に長い作品(200分以上、TVではカットだらけ)なのですが全く疲れませ
ん。どんどん引き込まれて行きます。さすがだと思います。でも、観るときは真剣に観てくださ
い、でないと訳が分からなくなってしまいます、出来れば映画館で…。
(★★★)
家族の肖像
<Conversation Piece>(1976)
ルキノ
ヴィスコンティ
バート・ランカスター
ヘルムート・バーガー
一人暮らしの老貴族の邸宅に 現代 の若者が下宿して、そして…。小津安二郎がそうであ
った様にヴィスコンティもまた本物指向の人で、彼の映画の豪華絢爛さは本物!私たちには
とても真似の出来ない、それを愉しむのもまた映画の楽しみ方です。
(★★★★)
No.Wilder-1
ビリー ワイルダー(Billie Wilder)監督作品
シリアスな作品も作っていますが、
彼の本領は何といってもジャック・レモンと組んだコメディです。
フランク・キャプラの流れをくむ スクリューボール 的な作品を得意としていますが、
キャプラほ
どのヒューマンタッチはなくもっとさらりとした作品で、
より本来の スクリューボールコメディ に近
い笑いに溢れています。なかでも、
ウォルター・マッソーが絡んでくるものは、
まさに漫才を地でいっ
ているようで、
これぞ アメリカン コメディ といった感じです。
コメディの楽しいところは、
何も考えず、
なにも悩まないで安心して観ていられるというところでし
ょう。だって、
ラストは必ずハッピーエンドになるのですから。それがコメディの鉄則なのです。
彼は、
シリアスなものからコメディまで、
サスペンスや戦争映画と、
何でもこなす数少ない職人監
督の一人です。
タイトル<元題>(製作年)
監 督
コ メ ント
サンセット大通り
<Sunset Boulevard>(1950)
出 演
(お進め度)
ビリー・ワイルダー
グロリア・スワンソン
ウィリアム・ホールデン
元大女優と若手脚本家を軸にハリウッドの内幕を描く悲劇です。所々笑わせてくれる部分
もあるのですが暗い映画です。ラストをオープニングに持って来るという、当時斬新な手法
で驚かせました。名作ではあります。
(★★)
七年目の浮気
<The Seven Year Itch>(1955)
ビリー・ワイルダー
マリリン・モンロー
トム・イーウェル
舞台劇の映画化。結婚して七年目の男の浮気心を描くコメディ。モンローがかわいい。この映画
を観ていなくても、モンローのスカートが地下鉄の風で巻上げられるシーンは良くご存じでしょ
う。結構楽しい作品です。この後の作品群ほどの面白さはありませんが…
(★★★★)
情
婦
<Witness for the Prosecution>(1957)
ビリー・ワイルダー
タイロン・パワー
マルレーネ・ディートリッヒ
アガサ・クリスティの舞台劇「検事側の証人」の映画化。チャールズ・ロートン(弁護士)が渋
いです。タイロン・パワーはまだ駆け出しといった感じ。マルレーネ・ディートリッヒがさすが
に凄い。そしてなにより、
さすがはビリー・ワイルダー!と、いう演出です。
(★★★★★)
お熱いのがお好き
<Some Like It Hot>(1959)
ビリー・ワイルダー
マリリン・モンロー
ジャック・レモン
禁酒法時代のアメリカ。ギャングに追われる二人の男が女装して…。当時のアメリカの風
俗を絡ませたコメディです。面白い! ジョー・E・ブラウンのラストの台詞が堪らない! た
だ、
トニー・カーティスがなんか気取ったような芝居で、私は余り好きではない。 (★★★)
アパートの鍵貸します
<The Apartment>(1960)
ビリー・ワイルダー
ジャック・レモン
シャーリー・マックレーン
ワイルダーの最高作です。しがない独身サラリーマンの悲哀を描いたロマンチック・コメデ
ィです。非常に洒落た、演出の光る映画。ラスト、走って行くマックレーンが美しい。そして、
ラストが洒落ているんです。私の最も好きな映画の一つ。
(★★★★★)
タイトル<元題>(製作年)
監 督
No.Wilder-2
出 演
コ メ ント
酒とバラの日々
<Days and Wine and Roses>(1962)
(お進め度)
ビリー・ワイルダー
ジャック・レモン
リー・レミック
主題歌は有名ですね。酒のために身を持ち崩して行く夫婦のお話し。アル中を描いたシリ
アスな作品であってこれはコメディではありません。一度観たら もういいヨ! という感じ。
特に、皆さんのような飲ん兵衛は観ないほうがよろしい。
(★★)
あなただけ今晩は
<Irma la Douce>(1963)
ビリー・ワイルダー
ジャック・レモン
シャーリー・マクレーン
フランスのミュージカル・コメディの映画化。お人好しの娼婦と純情な警官とのラヴ・コメデ
ィ。マクレーンのもの憂げさと、
レモンの真剣さの対比が見事です。
「アパートの鍵貸しま
す」の延長上にある作品です。ラストは…遊んでます。
(★★★★)
恋人よ帰れ!わが胸に
<The Fortune Cookie>(1966)
ビリー・ワイルダー
ジャック・レモン
ウォルター・マッソー
妻に出ていかれたお人好しのテレビカメラマンを主人公に、一儲けしようとして弁護士が
乗り込んできて…。ワイルダー=レモン=マッソー、
この三人が組んでいて面白くないわけ
がない!本当に楽しそうに映画を作っています。
(★★★)
おかしな二人
<The Odd Couple>(1968)
ビリー・ワイルダー
ジャック・レモン
ウォルター・マッソー
ニール・サイモンの舞台劇の映画化。無精な男の家に、
とても清潔好きの男が来て同居を
始めると…、
こう成ると言うことですね。舞台では誰が役っていたのかは知らないのです
が、
この二人がやるととってもよく似合う。二人は実生活でも親友どうしです。 (★★★★)
フロント・ページ
<The Front Page>(1974)
ビリー・ワイルダー
ジャック・レモン
ウォルター・マッソー
またまた三人が笑わせてくれます。20年代のシカゴ、特ダネをものにしようとライバル同
士の新聞記者達のおかしなおかしな活躍。舞台の映画化で、三度目の映画化です。ほとん
どが記者達の部屋で展開される非常に舞台的な演出でそれが生きている。 (★★★★★)
No.小津-1
小津 安二郎 監督作品
日本を代表する監督の一人(たぶん最高の)。
「晩春」
「麦秋」
「東京物語」は彼を代表する3部作といわれています。が、
他のどの作品を観
一年一作のペースで作りそのほとんどが
ても非常に優れた作品ばかりで(2〜3失敗はあるものの)、
その年の キネマ旬報 のベストテンに、
そしてほとんどがベスト3に選ばれていたことがそれを証
明しています。なかでも
「東京物語」はイギリスの映画関係者で選ぶ 世界映画ベスト (過去に
のベスト5に選ばれた事のある作品なのです。
作られた全ての映画が対象)
ただし、
彼の生前は彼の作品はほとんど誰からも 作品 とは認めてもらえず、
ただ人気のあ
る、
また、
興行成績の良い映画をとる監督でした(最も松竹映画の 主 ではありましたが)。彼の作品
が優れた 作品 として評価されるようになったのは、
彼の死後10年を待たねばなりませんでし
た。その理由はたぶん、
彼の作品に共通する 見かけ によるものだと思われます。つまり、
いつも
同じ出演者で、
同じテーマで、
そして同じ作り方で作ったからではないでしょうか。
どの作品を観
ても 原 節子 笠 置衆 、 家族 、
そしてズームやパンを使わない小津独特の下から見上
げる ローアングルの固定焦点カメラ 、
ディゾルブを一切使わない カット編集 等々です。最も、
それらが逆に小津を世界に認めさせた方法なのではありますが…。
彼の作品は一般的には家族を描いた、
今で言う ホームドラマ と見られていますが、
実は本
当のテーマはその作品のエンドマークの向こう側にあり、
敢えて言うならば、
映画それ自体はテー
マの前置きにすぎないのです。映画が終わった時点で「さあ、
このあとはどうなると思いますか?」
と観客に対して投げかけているのです。そして、
さらにその答えは?と言えば、
実は作品中で既に
ほのめかされているのです。 ホームドラマ などとは絶対に言えないテーマが…。
表の顔と、
裏の顔とを持っている計算し尽くされた作品、
それが小津映画です。表の顔にだま
されないように注意してください。でも、
表を見てそれで面白ければそれでいいんです。
「たかが
映画」なんですから。
タイトル<元題>(製作年)
監 督
コ メ ント
晩
春 (1949)
出 演
(お進め度)
小津 安二郎
原 節子 笠 置衆
杉村 春子
小津の代表作。父一人、娘一人の家庭で婚期の遅れた娘を結婚させるまでを描いたドラ
マ。杉村春子が楽しく芝居をしている。彼女は小津のお気に入りの一人で、小津によって芝
居を鍛えられた人でもあります。
(★★★★★)
東 京 物 語 (1953)
小津 安二郎
原 節子 笠 置衆
東山 千栄子
小津の最高作。尾道に住む老夫婦が東京に住む子供達を尋ねて来るのですが、その子供達
は…。いい映画です、涙が出るぐらい素晴しい!そして、面白い。今活躍中の大林宣彦は、
こ
の作品を意識して めざせ!小津安二郎 で映画を撮り続けている人なのです。
(★★★★★)
早
春(1956)
小津 安二郎
池部 良 淡島 千景
杉村 春子 笠 置衆
戦後のサラリーマンの悲哀を夫婦の葛藤を交えて描いた作品。人情喜劇にしたかったんだ
けど時代的に成立させられなかった作品。そのせいかちょっと暗い、疲れる映画です。淡島
千景は主役よりも脇で笑わせる役の方が良く似合う。
(★★★)
タイトル<元題>(製作年)
監 督
コ メ ント
東 京 慕 色(1957)
No.小津-2
出 演
(お進め度)
小津 安二郎
原 節子 笠 置衆
有馬 稲子
小津の作品は余りビデオでは観る気がしなくって、実は観ていません。一般的な評価は余り
高くありません。小津独特のユーモアが無く、前作に引き続いてやや暗いイメージの作品
だということです。
(★★)
彼 岸 花(1958)
小津 安二郎
佐分利 信 田中 絹代
有馬 稲子
前作とはうって変わって、中・上流階級を描いた華やかな作品。娘の結婚をめぐる一家のお
話しです。この作品以降このようなトーンの作品がほとんどになっています。戦争の陰を
消して、後期の小津の試行錯誤が始まります。
(★★★)
お 早 よ う(1959)
小津 安二郎
久我 美子 笠 置衆
三宅 邦子
子供のいたずらを中心に、面白おかしく描いた小市民映画。戦前はよくこのような小市民
映画を撮っていたのですが、それを久しぶりに復活させた作品です。結構楽しいですよ。サ
イレント時代に撮った「生まれてはみたけれど」のリメイクです。
(★★★★)
浮
草(1959)
小津 安二郎
中村 雁治郎
京 マチ子 若尾 文子
戦前の「浮草物語」のリメイク。旅回りの一座の人間模様を描いた作品。雁治郎が飄々とし
たいいコメディアンヌ振りを出している。雨の中の雁治郎と京マチ子の口論のシーンは映
画史に残る切り返しショットの名シーンです。
(★★★★)
秋 日 和(1973)
小津 安二郎
原 節子 笠 置衆
司 葉子
小津後期の代表作。
「晩春」を書き換えたもので、 原 節子 が娘役を役れなくなってし
まって母親役を試した作品。お気に入りの 原 節子 が娘役を役れなくなってしまった、
と
言うことが、
やっと吹っ切れて気を持ち直して作った作品です。
(★★★★)
秋刀魚の味(1962)
小津 安二郎
岩下 志麻 笠 置衆
佐田 啓二
小津の最後の作品となってしまったもの。
「秋日和」の続編とも言える作品。面白くて、残
酷な映画です。小津は次の作品を準備していた翌63年、60歳の還暦を迎えた誕生日のそ
の日に亡くなりました。律儀といえば余りに律儀な小津の人生でした。
(★★★★)