平成25年第1回(2月)定例会 第2号

平成25年みどり市議会第1回定例会会議録第2号
平成25年2月26日(火曜日)
議事日程 第2号
平成25年2月26日(火曜日)午前9時30分開議
日程第 1 一般質問
本日の会議に付した事件
議事日程に同じ
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出席議員(18人)
1番
常 見 詔 子
2番
須 永 信 雄
3番
椎 名 祐 司
6番
杉 山 英 行
7番
武 五 俊 一
8番
須 藤 健 久
9番
阿左美
守
10番
田部五 多 市
11番
齊 藤
潤
12番
伊 藤 正 雄
13番
大 澤 映 男
14番
古田島 和 茂
15番
荻 野
忠
16番
藤 生 英 喜
17番
髙草木 良 江
18番
宮 﨑
武
19番
上 岡 克 己
20番
金 子
實
欠席議員 なし
説明のため出席した者
市
長
中 澤 哲 夫
尾 﨑 享 子
総 務 部 長
三 輪 浩 史
市 民 部 長
眉丈山 芳 一
保健福祉部長
松 五
産業観光部長
橋 場
基
都市建設部長
川 端 正 弘
教 育 部 長
藤 生 安喜夫
会 計 管 理 者
高草木 貴 雄
競艇事業局長
奈 良
進
監 査 委 員
事 務 局 長
高 野 公 生
農 業 委 員 会
事 務 局 長
鈴 木 伸 一
総 務 課 長
岩 﨑 照 雄
秘 書 課 長
吉 野 茂 男
財 政 課 長
古田島
事 務 局 長
星 野 英 明
局 長 補 佐
長 瀬 健 二
議 事 係 長
阿左美 恭 一
議事係主任主査
正 田 一 仁
議 事 係 主 査
松 嶋 広 晃
教
育
長
石 原
長
条
副
市
篤
透
事務局職員出席者
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◎開
議
午前9時30分開議
○議長(金子 實) おはようございます。
ただいまの出席議員は18人です。これより本日の会議を開きます。
本日の議事日程は、あらかじめお手元に配付申し上げたとおりであります。
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◎発言の訂正
○議長(金子 實) 日程に入ります前に、総務部長より発言の訂正の申し出がありますので、これ
を許可します。
総務部長。
〔総務部長 三輪浩史発言〕
○総務部長(三輪浩史) 2月21日の本会議において、議案第38号 平成25年度みどり市一般
会計予算についての歳出、12款公債費及び議案第47号 平成25年度みどり市簡易水道事業特別
会計予算についての歳出、
2款公債費の提案説明を行った際に、
不明瞭な表現箇所がありましたので、
改めて長期債償還元金に訂正をさせていただきます。よろしくお願いいたします。
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◎日程第1 一般質問
○議長(金子 實) 日程第1、一般質問を行います。
順次質問を許します。
最初に、6番杉山英行議員の発言を許可します。
6番杉山英行議員。
〔6番 杉山英行議員発言〕
○6番(杉山英行) おはようございます。議長より発言の許可をいただきましたので、順次質問を
行いますので、よろしくお願いいたします。
1問目でありますが、専門資格職員の配置の件であります。まず、現在職員の中で国家資格等を持
って採用し、その職務に当たっている職員の配置部署、あるいは業務内容等についてお尋ねいたしま
すので、担当部長、よろしくお願いいたします。
○議長(金子 實) 総務部長。
〔総務部長 三輪浩史発言〕
○総務部長(三輪浩史) まず、国家資格ということでございますけれども、採用した職員ですけれ
ども、主に医師、保健師、看護師、助産師、管理栄養士、保育士、幼稚園教諭等々がございます。正
規の職員が、本年度の4月1日現在の状況でございますけれども、397名の数字を持っています。
その中で、資格者ということでそれぞれの職場に配置されているのは48名ということで把握をさせ
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ていただいております。
そのほかにも、一般職員で資格採用ではなくて、それぞれ資格を持っている方も当然潜在的にはい
ますけれども、状況的にはそういう48名ということで把握をさせていただいています。
また、その配置部署でございますけれども、保健福祉部で約26人、それから教育部で22人とい
うことで48名の内訳になるわけでございますけれども、保健福祉部のほうの関係におきましては、
主に今保育士、それから保健師等の関係でございます。教育部の関係につきましては、最も多いのが
幼稚園教諭ということで13名ほどの配置をさせていただいております。
業務内容については、それぞれ資格採用の名称のとおり、福祉関係、医療関係のほうが中心となっ
てございます。保健師でいいますと、現在、一例でございますけれども、15人がございます。それ
ぞれの保健センターのほうで保健師の業務に従事をしてございます。
また、次に、幼稚園教諭の関係につきましては、これは笠懸幼稚園ということで13名ほどの配置
がありますけれども、教育に携わっているということでございます。
また、学芸員ということで、学芸員の場合は資格者採用であった時期もございますけれども、総じ
て一般職採用でございますけれども、学芸員資格を持っている方をそれぞれ文化財課のほうへという
ようなことで、それぞれの資格を生かすということの中での配置をさせていただいております。業務
内容等も含めて、詳細については事細かくあるわけでございますけれども、主にそんな状況でござい
ます。
○議長(金子 實) 杉山議員。
〔6番 杉山英行議員発言〕
○6番(杉山英行) 今説明のあったとおり、総じてハード部門にはそういう専門資格者が尐ないと、
教育行政なり保健福祉のほうだと、そういうふうに資力があるなと、そう感じておるわけですけれど
も、その中の2点目ではありますが、ではそういう専門職員を配置したところで、欠員だとか専門職
がいないためのメリット、デメリット、そういう点についてどのような状況になっておるか、またそ
ういうときには臨時の方をお願いして事業を行っておるとか、そういう具体的なところをひとつお尋
ねいたします。
○議長(金子 實) 総務部長。
〔総務部長 三輪浩史発言〕
○総務部長(三輪浩史) まず、メリット、デメリット等の関係でございますけれども、専門職員の
場合、先ほど申し上げましたように、保健、医療、保育、そういったところへ多くの職員を配置をさ
せていただいております。
逆にそういった資格配置をしてございますので、業務を進めていく上では必須ということでの条件
が一つ前提にありますので、それぞれ配置をさせていただいています。当然そういう中で欠員が生じ
た場合には、それの資格に応じた嘱託であったりということも当然ありますけれども、必須の条件の
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ところにはきちっと正規の職員というふうに限りませんけれども、配置をさせて、業務に支障のない
体制を整えさせていただいているのが実情でございます。
また、ただ現在、みどり市の場合、先ほど福祉、それから教育部門の関係についての専門職の配置
がございましたけれども、一つ課題として認識しているのが、現在建築主事の配置、こういったもの
をここ何年か、12市の中でみどり市だけが配置がされていないということで、課題として対策を講
じておる状況でございます。この辺が尐し専門職の配置としては、非常に課題として認識して、これ
からの対応が重要になるというふうに認識してございます。
また、資格採用ではございませんけれども、図書司書、こういったところも、先ほど言いました学
芸員含めて、市民サービスの向上につながるということの中では、資格者採用ではございませんけれ
ども、有資格者の配置を行って、業務の速やかな運営ができるように配慮をしているところでござい
ます。
○議長(金子 實) 杉山議員。
〔6番 杉山英行議員発言〕
○6番(杉山英行) 3点目の質問に入る前に、今担当部長から課題として建築主事が置かれていな
いと、そういう説明があったわけですけれども、3点目については、まさにそのとおりのことをお尋
ねしたいわけであります。
今日の地方分権では、権限移譲がどんどん市町村に進んできておる中で、自治体の権限、責務で独
自の行政、施策の展開や判断が求められているのはもう当然のことだと、おわかりのことだと思いま
すが、建築主事につきましては建築基準法で人口25万人以上の市は必ず置くと、25万人未満であ
れば市町村は任意に置くことができると、そうなっておるわけでありますけれども、今の話だとみど
り市だけは不在だと、そういうことでありますが、これについては、置く場合には知事の届け出、あ
るいは同意、告示をしておけばいいという事務的なことになろうかと思いますが、もう一度お尋ねし
ますが、県内の各市町村の配置状況については調べてあるのでしょうか。その辺からお尋ねいたしま
す。
○議長(金子 實) 都市建設部長。
〔都市建設部長 川端正弘発言〕
○都市建設部長(川端正弘) 県内の建築主事の設置の状況ということでありますけれども、先ほど
総務部長がお答えをいたしました県内12市の中で、みどり市については建築主事を置いておりませ
んので、11市について建築主事を置いております。
建築主事のおおむねの人数といいますか、主事の人数ですけれども、大体2人から4人くらいのと
ころが多いようです。
全体的には、その建築主事資格を持つ人数につきましては、例えば前橋市さんでいけば21名です
とか、それから太田市さんで10名、高崎市さんで13名ということで、主事資格を有する人数につ
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きましては、建築主事のほかに有資格者ということについてはかなり数が多いということでは、それ
らに当たる専門職員については人数的には多いという状況になっています。
なお、近隣で申し上げますと、桐生市さんについては、昭和56年から建築主事のほうの特定行政
庁ということで事業を進めております。一番新しいのは沼田市さんで、平成20年から建築主事を置
いて確認の業務を行っているという状況であります。
○議長(金子 實) 杉山議員。
〔6番 杉山英行議員発言〕
○6番(杉山英行) 市の状況はわかりましたが、町村についてはどんな状況ですか、調べてござい
ますか。
○議長(金子 實) 都市建設部長。
〔都市建設部長 川端正弘発言〕
○都市建設部長(川端正弘) これにつきましては、12市で、市の段階だけちょっと調査をさせて
いただいたものですから、町村の段階については、すみません、調べておりませんので、またこれに
ついては調査をさせていただいて、ご報告をさせていただきたいと思います。
ただ、先ほど議員からお話がありました人口が25万人以上の市については必置ということになっ
ておりまして、それ以下の部分につきましては、群馬県のほうの建築主事制度といいますか、特定行
政庁が群馬県になりますので、そちらの部分でやっていただいている。具体的には、各土木事務所の
ほうにそれぞれ建築主事がおりまして、その確認事務のほうをやっていただいているというのが現状
であります。
○議長(金子 實) 杉山議員。
〔6番 杉山英行議員発言〕
○6番(杉山英行) では、みどり市にとっても、この建築主事がいない状況の中で、事務だとかい
ろいろな事業、あるいは計画策定において支障を来しているのではないかなと、そういうところでは
担当部長はどうお考えでしょうか。
○議長(金子 實) 都市建設部長。
〔都市建設部長 川端正弘発言〕
○都市建設部長(川端正弘) 建築主事を置いていないための支障あるいは弊害ということでありま
すけれども、差し当たって、建築主事を直接主事が建築確認を建築基準法6条の確認申請の審査をし
ていただくということになるわけですが、これにつきましては、例えば建築をする敷地の関係につい
ては、道路については4メートルの道路に間口として2メートル以上接しなければならないという、
そういう部分等の確認がまず出てまいります。それから、狭隘道路の場合でしたらば、中心線から2
メートルを確保していただいて、それで4メートルになるわけですけれども、その4メートルを確保
していただくというのが前提になります。それができない場合については、道路位置指定の関係等の
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業務も建築主事のほうの確認作業になってまいります。
これらの部分を例えば申請人の方が確認申請をする場合におきましては、現在の段階では太田土木
事務所のほうに行っていただいて、そこで確認申請を出していただくという形になります。
したがいまして、みどり市内にはありませんので、土木事務所的にいえば、桐生土木事務所にあれ
ばまた随分、確認申請を出される方のその利便性から考えれば近いところにあるほうが理想的なわけ
ですけれども、現在は太田まで行っていただいていますので、そういう意味では、かなり距離的にも
時間的にもかかっているというような状況であります。
本来のワンストップサービスという視点から見れば、みどり市にその建築主事を置いて自前で確認
申請業務ができるというのが一番理想的かなというふうには思われますけれども、現在ではそうなっ
ています。
ただ、利点とかということであれば、地元にあればその判断がよりスピーディーにできるのかなと
いうのはありますし、それぞれの実情、状況に応じた確認調整等がスムーズに行えるのかなというふ
うには思っているところであります。
今のところは、むしろ市民の方が実際に建築をする上での時間的なものがかなりかかってしまうと
いうのがデメリットではないのかなというふうに思っているところであります。
○議長(金子 實) 杉山議員。
〔6番 杉山英行議員発言〕
○6番(杉山英行) 具体的に担当部長はもっとはっきり言ってもいいのかなと。例えばみどり市の
土地開発協議、これは行政指導でありますけれども、そういう中においても、専門資格者において、
これは都市計画法や建築基準法を含めて、土地開発協議はこうあるべきですよという指導がもっとス
ムーズにできるのではないか。そういった点でうまくいっていないので、何か9月だか6月ごろに請
願まで出されたと、そういう問題にも発展してきておるわけで、具体的に市民に全て差し迫った問題
がこの建築主事の仕事の中には含まれておるわけで、安心安全なまちづくりと、そういった部分にお
いても必要な事項だと思うので、そういった意味でお尋ねいたしますが、前段として、先ほど部長が
言いましたとおり、建築基準法としては、敷地だの構造、設備、用途に関する最低の基準を定めた中
で、国民の生命、財産、健康の保護を図ることを目的とした内容となっておるわけですけれども、建
築確認の事務には、土地利用を含めてというところがあるわけですので、当然、市の一番最低基準の
土地開発指導要綱にも該当する土地開発は出てくるわけであります。そういった意味からも、いろい
ろ法令上の審査をする事項が建築主事には相当負担となってきておるわけであります。そういうこと
になれば、一定規模の土地を開発する場合には、市の土地開発指導要綱、あるいは都市計画法の開発
許可、そういうものがもう必然的に許可を得なければならないということになっておりますが、先ほ
ど部長も言ったとおり、現在はこの手続が土木事務所の建築主事にお願いをしておるというところで
ありますけれども、大変これは住民にとっても、これを依頼を受けた業者にとっても、事務上、経費
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的、時間的に不都合にワンストップサービスとなっていないと、そういう状況があるわけですけれど
も、なぜこういう状況になったかは、これは別としても、建築主事がみどり市にいれば、このワンス
トップサービスが、あるいは市の独自の施策、あるいは事業計画等についても全て一つで指摘をし、
こういう土地開発がこういう内容ですよということが、全てにおいて共通した申請人と許可する側と
の事務がそれこそワンストップでできるのではないかと、これが住民サービスの最たるものではない
かなと、そう考えておりますけれども、現在では、大変その点が土木事務所の内容では、どの方が行
っても不満だらけだと、大変許可申請がおくれておると、3カ月も4カ月もかかっておると、これで
は何のための権限移譲や地方分権なのかと、そういう部分では住民サービスの最も悪いところだと、
そういう現実があります。
そういった意味では、事務の効率化もすべきであり、計画的なまちづくり、都市基盤の整備をする
上でも、みどり市に必置として建築主事を置くべきではないかと、そう考えておりますが、まず担当
部長どうお考えでしょうか。
○議長(金子 實) 都市建設部長。
〔都市建設部長 川端正弘発言〕
○都市建設部長(川端正弘) 議員ご指摘のとおり、今現在、太田の土木事務所のほうに建築主事の
確認については行っていただいているところであります。当然建築の確認申請におきましては、建築
基準法等の中から判断をしていただく、あるいはみどり市の場合につきましては、みどり市が設定を
しております開発指導要綱がありますので、その指導要綱も内容を、その指導要綱に沿った形での審
査を行っていただいているところもございます。
特に、先ほどありました道路の関係等については、それぞれ指導要綱で決まっている部分がありま
して、太田にいらっしゃる方ですから、みどり市の実態とかそういう部分については、なかなか沿わ
ないといいますか、考え方的になかなかちょっと違っている部分等が出たりしておりますので、その
辺については、かなりみどり市にあれば、市の考え、市の開発指導要綱での後退のお願いですとか、
構造のお願いですとか、寸法のお願いですとかも同時に判断をしていただけるという、そういう利便
性は確かにあると思います。
なおかつ、市民の皆さんがすぐに来ていただけるところにあれば、それが一番やっぱり理想的だと
いうふうには思っているところであります。
ただ、これ建築主事を置く、そこの特定行政庁になるわけですけれども、特定行政庁につきまして
は、一般特定行政庁と限定の特定行政庁がありまして、これもすぐにみどり市のほうで、では建築主
事を置いてそれがスタートできるかといいますと、なかなかすぐには行えない状況等もございます。
これは、特定行政庁を置く自治体におきましては、まず限定の特定行政庁を置きまして、これも建築
基準法6条の1項の4号の中にあります建築物の一定の範囲のものしか確認、申請業務ができません
ので、そちらを何年か行っていく中で、群馬県と協議をさせていただいて、一般特定行政庁になって
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いくということになりますので、これについてもやはり何年かの時間を要するところであります。
したがいまして、それらの全体を見渡した中では、これからどういう形で一番設定していくのが、
どの段階で設定していくのがいいかということも含めて、もちろんこれは早ければ早いほうがいいと
いうことにはなるのだと思うのですけれども、そちらの部分もよく検討しなければいけないというふ
うに思っております。
○議長(金子 實) 杉山議員。
〔6番 杉山英行議員発言〕
○6番(杉山英行) 担当部長はもっと率直に言ったほうが仕事がしやすいとはっきり言えばいいで
はないですか、置けるのだから。今困っているのが、一番開発が困っているのでしょうから、担当部
長がいたほうがいいと、そういうふうに。先ほどの事務手続はわかっています、特定行政庁の。建築
基準法の中とか、それはそれとして、では市長にお尋ねいたしますが、新春の上毛新聞のビジョンの
中でも、市民に密着した政策、あるいは職員に対する年頭の挨拶、そういう中、またこの主要施策の
中、施政方針においても可能を不可能にしない心構えで着実に実行する、安全安心な生活基盤の構築
を目指しますと明確にうたっておるわけですけれども、はっきり建築主事を置くお考えがあるのかど
うかを市長にお尋ねいたします。
○議長(金子 實) 石原市長。
〔市長 石原 条発言〕
○市長(石原 条) 私自身も市民の方からの声も聞きまして、今議員さんおっしゃったように、特
にこの件に関しては不便をかけているということは十分認識をしております。当然さまざまな条件が
許すのであれば、一刻も早く整備をしたいという思いであります。
当然、今まで何もしなかったわけではなくて、就職試験のときには、あえてこういった免許、資格
を持った方を採るということで話をしたこともございます。
現に具体的に採用まで決まったのですが、
残念ながら、土壇場になってご縁がないということがあったことも事実でありまして、ただ結果とし
てどうなのだと言われれば採っていないという話になるのですが、過程においてはこういった認識を
きちんと持って対応させていただいているというふうにぜひご理解をしていただきたいと思っており
ます。
ですから、今後も今言ったようなことの状況の中で、私どもとすれば前向きにそれは検討している
し、一刻も早く解決すべき問題であるという認識は持っております。
○議長(金子 實) 杉山議員。
〔6番 杉山英行議員発言〕
○6番(杉山英行) 市長も2期目の締めくくりという言葉が出てくるようでありますが、2期目の
締めくくりの間には、このめどが立つのでしょうかどうか、決意のほどをお願いいたします。
○議長(金子 實) 石原市長。
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〔市長 石原 条発言〕
○市長(石原 条) 相手のいることでもあるので、気持ちとしては、繰り返しますが、前向きに持
っておりまして、何とか実現できるように重ねて努力をしたいということを申し上げたいと思ってい
ます。
○議長(金子 實) 杉山議員。
〔6番 杉山英行議員発言〕
○6番(杉山英行) ぜひその実現を早くしていただきたいということをお願いしておきます。
次に、2問目の事業の執行姿勢について質問に入ります。初めに、動物関連産業、この事業の進展
状況についてでありますが、今日までこの庁舎内での関係部署や担当者との事務的な検討協議とか、
対外的に誘致活動とか、具体的な取り組みをしてきたのか、その進展状況について最初にお聞きいた
します。担当部長、お願いします。
○議長(金子 實) 総務部長。
〔総務部長 三輪浩史発言〕
○総務部長(三輪浩史) まず、動物関連産業誘致事業の経過でございますけれども、これ平成24
年の8月の議会の全員協議会の中で経過等含めて報告をさせていただいております。特に中身につき
ましては、当時、進出意向事業者が平成24年度に笠懸町内に本社登記をして、動物介護福祉用具の
レンタル、それから販売、こういったところのアンテナショップの設置を、事業所として設置をして
いるという状況、こういったお話をさせていただいておりますけれども、その状況からは大きなその
後の変化はございません。当然日常の中では、状況について、事務局が総務部になるわけでございま
すけれども、
状況等々の連絡等は時折させていただいていますけれども、
大きな変化はございません。
ただ、進出意向事業者からは、動物ホスピス、終末医療、介護、こういったところの事業構想に向
けて、その事業所を設置したことによって市場調査、こういったところを取り組んでいるということ
で、情報収集に努めているという状況と認識をしてございます。状況的には以上でございます。
○議長(金子 實) 杉山議員。
〔6番 杉山英行議員発言〕
○6番(杉山英行) 余り進展していないなという気がするのですが、誘致活動については具体的に
はどのようなことを行っておるのだか、もう一度お尋ねいたします。
○議長(金子 實) 総務部長。
〔総務部長 三輪浩史発言〕
○総務部長(三輪浩史) 誘致活動ということの中では、あくまでも進出意向事業者、こういった方
の事業展開、こういったところを報告を受けながら、その状況を見守るという状況が実態でございま
す。
ただ、我々としても、みどり市として市長が掲げた事業でございますので、できる限り早い中での
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展開を望むところでございますけれども、市場調査、こういったところの状況を的確に把握した中で
の対応ということがやはり必要なのだろうなということで、市としてもなかなかその部分につきまし
ては、ただただ早い展開がされることを望むというところにとどまっている状況にございます。
○議長(金子 實) 杉山議員。
〔6番 杉山英行議員発言〕
○6番(杉山英行) 何かシャクトリムシみたいな感じでゆっくりだなという感じも受けるわけです
けれども、では以前にこの事業に関して調査費を計上し、調査を行ったことがあり、当時の話ですと、
平成25年になれば、情報保護条例等の関係においても3年の期間が経過するという中では公表でき
るという話があったわけですけれども、では25年のいつごろになったらこの調査結果を公表できる
のか、その点についてお尋ねいたします。
○議長(金子 實) 総務部長。
〔総務部長 三輪浩史発言〕
○総務部長(三輪浩史) この件に関しては、25年の4月1日から情報公開請求に対応できるよう
準備を進めているところでございます。
具体的には、4月1日以降にこういったことの公開請求があった場合には、報告書の閲覧、こうい
ったところを可能とするという具体的な中身になります。
ただ、前々からお話をしてございますように、一つの期限が切れる、公開ができるという状況でご
ざいますので、それぞれのみどり市の市議会議員さんには報告書を配付をさせていただきたいという
ことで、25年4月1日が開示できますので、そのタイミングに合わせて適切な時期に、なるべく早
い時期に報告書を配付をさせていただく、そんな対応を想定してございます。
○議長(金子 實) 杉山議員。
〔6番 杉山英行議員発言〕
○6番(杉山英行) では、最近では企業誘致促進条例なるものができたわけでありますので、この
ような企業誘致を積極的にやっていこうということであれば、動物産業以外の企業誘致にも積極的に
取り組んでいくべきではないかと。具体的には、今1社地元の企業が工場をつくりたいという計画が
あるけれども、そういった意味では、逆にアクセスが藪塚インターよりどんどん笠懸地内に北上して
整備されることが明確になっておるわけですから、動物関連の産業でなくも、最近では藤岡市でも、
インターに近いところに医薬製造品の事業所が今後2年間で建設を終わって操業開始、検査用の医薬
品の製造販売を行うというような形で名乗りを上げておるのが上毛新聞にも出たわけでありますので、
そういうみどり市としても市南部のアクセスを利用した企業用地、こういうところにはいろんな産業
の企業に来ていただくというようなお考えを持って取り組むべきではないかなと思いますが、副市長
さんに事務方のトップとしてどのような心構えがあるのかお尋ねいたします。
○議長(金子 實) 中澤副市長。
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〔副市長 中澤哲夫発言〕
○副市長(中澤哲夫) 企業の誘致という形のご質問でありますけれども、確かに北関東自動車道の
インター、それからのアクセス道が整備されるということもありますので、非常にそれに合わせてい
ろんな企業を誘致していくということは重要だと思っております。
企業用地の整備の特別会計もつくっていただきましたので、そういうことも含めて、余り大きな工
業団地という形にはならないと思いますけれども、特に情報系とか食品系とか医療系、これからもい
ろんな産業が群馬県でも企業化されると思いますので、そういうところをいろいろ情報を収集しなが
ら企業誘致に努めていきたいと思っております。
○議長(金子 實) 杉山議員。
〔6番 杉山英行議員発言〕
○6番(杉山英行) ぜひそのような方向で取り組んでいただきたいと思います。
2点目でありますが、小水力発電事業、これに限定して尐しお尋ねしたいと思うのですが、みどり
市内だと小水力発電に適した小河川が、あるいは水路があると思うのですが、こういうことについて
はやはり調査費を計上して、どのような場所があるかというような調査をした経過もあります。とい
うことは、設置場所にも困らないというような状況があると思います。
ただし、この水力に関しますと、どうしても取り組みが進まない要因の一つに水利権の調整がある
と、このために事業主体も大変苦慮していると、早く水利権の許可が国より得られないと次の事業着
手にいけないと、そういうような状況があるわけですが、水利権の調整の水力利用に限っては、もう
尐し規制緩和をしてもらうべきではないか、あるいはそういう方向を地方からも国へ大きな声を上げ
ていくべきではないかと思いますが、その辺のまずお考えについて、担当部長はどうお考えでしょう
か。
○議長(金子 實) 総務部長。
〔総務部長 三輪浩史発言〕
○総務部長(三輪浩史) まず、小水力発電の関係になるわけでございますけれども、平成22年度
に総務省の緑の分権改革の調査事業ということで、
みどり市内、
水力発電の賦存量調査ということで、
適地、場所等も含めて実施をさせていただいたわけでございますけれども、そういった中で、議員が
おっしゃるとおり、
本市の水力発電のポテンシャルが非常に高いという状況は把握をしてございます。
また、そうした中で、先ほども出た水利権等の問題でございますけれども、まずみどり市としては、
23年度には活用調査の中で選定された、特に3カ所、こういったところを小水力の発電所の候補地
として検討を進めてきたわけでございますけれども、水利権の問題、それから規制緩和、こういった
ところを期待して、群馬県が特に平成23年度に申請をしました総合特区、こういったものが採択さ
れることをみどり市としても願っていたわけでございますけれども、不採択ということで、その後の
進展に若干陰りが出てきたなというのは認識してございます。
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その後も当然そういったものの水利権の問題、特にみどり市の可能性が高いというところがいろい
ろある中で、ほとんど河川法、1級河川、こういったところも対象になっているものですから、水利
権の問題がどうしてもネックになるということで、この辺を群馬県等にも働きかけをして、どうかそ
の辺の手続が簡素化され、または規制緩和されることをお願いをしたりということでの要望行動はし
てございますけれども、なかなかこの部分については課題が解消されない状況ということで、引き続
き関係機関への働きかけを含めて進めていきたいということで考えてございます。
○議長(金子 實) 杉山議員。
〔6番 杉山英行議員発言〕
○6番(杉山英行) ぜひとも水利権については、これは水力を使うだけであって、単にその水を利
用するということではないので、水力発電のためにその水のエネルギーを使うだけであって、畑地か
んがいや何かとは意味が違うということであるということを考えれば、規制緩和の対象に、もっと声
を大きくして早く規制緩和を求めていくべきではないかと、そう考えておりますので、ぜひ事務方と
してもその辺は、県や国のほうへ働きかけを強く行っていただきたいと。
また、具体的に今後いろんなこの事業に取り組む実施団体、事業主体があらわれた場合には、市と
してどのように支援をしていくのかお尋ねいたします。
○議長(金子 實) 総務部長。
〔総務部長 三輪浩史発言〕
○総務部長(三輪浩史) 小水力発電、この関係につきましては、地球温暖化防止への貢献、それか
ら地域の活性化、こういったところの事業として期待をしているところでもございます。
また、一方で、みどり市の場合、水力発電に関する学習の場として、環境教育、こういったところ
にも活用できないかなというところで期待をしているところでございます。
いずれにしても、本市の豊かな地域の資源の活用ということでございますので、幾つか既に団体か
らそんなような動きの話も来てございます。そういったところには、積極的にみどり市としても可能
な限りできる支援はしていきたいということで、また情報の共有も含めて着実にそういったことは展
開できるように進めているところでございます。
特にこの事業を展開していく場合には、民間の力、こういったところも十分活用していく必要があ
るということで考えておりますので、連携をとりながら進めていきたいというふうに考えてございま
す。
○議長(金子 實) 杉山議員。
〔6番 杉山英行議員発言〕
○6番(杉山英行) ぜひそのように支援をしていただきたいと思います。
3点目に入りますが、上水道配水管の整備ということでありますけれども、これは以前にも質問を
してございます。計画的な配水管の埋設がされていないために、市道の中には東西はあるけれども、
-59-
南北をつなぐ配水本管がないと。そこのところへ本管を接続する工事さえすれば、この民地への個人
間での給水管の引き込みや、そのための隣近所との近隣関係を何とか維持しようということでお互い
に努力をして日常生活を送っておると。そういう不便なところが、調べてみれば相当数あろうかと思
いますが、私が把握して大変なところというのは既に2件あるわけです。これは、他の路線の配水本
管へ接続すれば管路分が整備されると。それによって、その配水本管から直接個人の宅地内へ引き込
みができる、他人に気兼ねなく生活できると、そういったようなものがあるわけですけれども、なぜ
かというと、時代が変わり世代が変わると、そんな給水管が自分の土地の中に入っていたなんていう
ことが相続人等になってくるとわからない、あるいは農作業等でトラクターを使っていたら水道の給
水管を破裂させてしまったとか、大変そういうご近所トラブル的なものもあるわけでありまして、東
西あるいは南北、そういうところに近接して配水管があるわけですから、それを連結するような配水
管を工事として、市の施策として行うべきではないかなと、そう考えておりますけれども、その辺に
ついては担当部長どうお考えでしょうか。
○議長(金子 實) 都市建設部長。
〔都市建設部長 川端正弘発言〕
○都市建設部長(川端正弘) 議員ご指摘の給水管の取り扱い、対応ということでありますけれども、
今現在の給水管の対応といたしましては、
具体的には下水道工事、
あるいは道路の改良舗装工事等で、
その下に管がある場合について、これは特に石綿管になりますけれども、今現在全体の約30%が石
綿管ということでまだ残っておりますので、この部分の布設がえを優先をさせていただいているのが
実態であります。
当然もう給水管の、先ほど議員ご指摘のとおり、その民間の方、民地の方の土地を利用して給水管
を引いているという実例については、これ市内全体くまなく、もういろんなところでケースとしては
ございます。特に本管が十分に布設をされていない時代、これかなり時代的にはさかのぼるわけです
けれども、その場合には個人の方の土地を借りて給水管を引いていたということがありますので、こ
れについては実態としてはございます。
ただ、今の段階では、その給水管を1つにまとめるですとか、あるいは水の出が極端に悪い場合で
すとか、
そういうところについては対応させていただくということで今進んでいるわけですけれども、
全体を見渡した中でそういう箇所があれば、それを計画的に進めていくという段階には、ちょっとな
っていないというのが実態であります。
○議長(金子 實) 杉山議員。
〔6番 杉山英行議員発言〕
○6番(杉山英行) そうすると、可能を不可能にしているのかなと、逆の捉え方もできるわけです
けれども、現状に即した予算だとか、人と人とのきずなが深まる行政だとか、暮らしやすい地域づく
りだとか、
温かみのある行政運営に努めるだとか、
こういう施政方針に尐し逆行するのではないかな。
-60-
やはり計画的に困っている箇所は取り組むべきだと。
ということは、例えば石綿管の更新が30%から残っている。でも、必要なその配水本管の連結工
事もすべきではないかと、そう考えると、毎年何億という石綿管の更新工事を行っております。例え
ばその予算の5%、10%程度を、その年次計画において配水管の連結工事のために予算配分をちょ
っと工夫すれば、そのようなものは解消されるのだと思うのですけれども、そのように予算措置をす
るようなお考えはあるのでしょうか、お尋ねします。
○議長(金子 實) 都市建設部長。
〔都市建設部長 川端正弘発言〕
○都市建設部長(川端正弘) 先ほどもちょっと答弁をさせていただきました。本管の布設を優先し
ている。いわゆるその石綿管の布設がえを優先しているということでありますけれども、きのうも実
は日光市内で地震がありました。その場合については、特にその地震等について石綿管は非常に弱い
ものですから、給水管の本管がだめになってしまいますと給水管にはそれぞれ当然行きませんので、
最優先でしていきたいということについてはかなりこれまでも積極的に進めてきたところであります。
とはいえ、先ほど議員がご指摘のとおり、不便といいますか、地域の皆さんにそれぞれ迷惑をかけ
ている、そのトラブルのもとになっているところもあるのではないかということもありますので、こ
の部分につきましては状況等をよく調査をさせていただいて、また今後全くしないということではな
くて、内容によっては取り組むという必要があるのではないか等の部分も、あわせて全体的にもう一
度担当所管のほうで検討させていただくということでお願いできればというふうに思っているところ
であります。
○議長(金子 實) 杉山議員。
〔6番 杉山英行議員発言〕
○6番(杉山英行) では、事務方のトップである副市長さんは、先ほど言ったような私の考えをど
う捉えて、今後どう事務的に取り組んでいくのか、お尋ねいたします。
○議長(金子 實) 中澤副市長。
〔副市長 中澤哲夫発言〕
○副市長(中澤哲夫) 先ほど都市建設部長のほうから答弁がありましたとおり、状況によっていろ
いろ違うと思いますけれども、石綿管の更新に合わせてその地域を全体を見て、配水管を道路下に埋
設し、市民の方の利便性向上ということにつながるような検討を進めるということでありますので、
そのような形を地区地区に応じていろいろ検討していくようにしていきたいと思っております。
○議長(金子 實) 杉山議員。
〔6番 杉山英行議員発言〕
○6番(杉山英行) ぜひそのように計画的に取り組んでいただきたいと思います。
以上で質問を終わります。ありがとうございました。
-61-
○議長(金子 實) 以上で杉山英行議員の一般質問が終了いたしました。
───────────────────────────────────
○議長(金子 實) ここで暫時休憩をいたします。10時35分から再開いたします。
午前10時22分休憩
───────────────────────────────────
午前10時35分再開
○議長(金子 實) 休憩を解いて会議を再開いたします。
───────────────────────────────────
○議長(金子 實) 次に、1番常見詔子議員の発言を許可します。
常見詔子議員。
〔1番 常見詔子議員発言〕
○1番(常見詔子) それでは、通告に従いまして一般質問をさせていただきます。
まず最初に、災害に強い住宅確保と市内業者への仕事起こしについてということで質問をさせてい
ただきます。東日本大震災から2年が経過しました。私たちは、地震の恐ろしさを改めて心に刻み、
防災に対する意識も高まりました。県は、2015年度に住宅の耐震化率を85%にする目標を掲げ
ています。みどり市としてこの住宅の耐震化の考えを聞かせていただきたいと思います。
○議長(金子 實) 都市建設部長。
〔都市建設部長 川端正弘発言〕
○都市建設部長(川端正弘) 群馬県の耐震化促進計画で、先ほど議員が言われました平成27年度
までに85%ということで掲げております。みどり市といたしましては、平成27年度までに75%
の耐震化率を進めるということで進めているところであります。これにつきましては、耐震化率の、
当然建物が自然にこう住まなくなって新しい家ができるというような部分での回転があるわけですけ
れども、そちらの部分については大体70%、その水準に5%、5ポイントを足してみどり市のその
目標として75%というふうにしています。
ただ、この5%というのは実際には、棟数で申し上げますと732棟が耐震化を行いませんと、そ
の5%が上がらないという状況がありますので、この数字についてはかなりそのハードルにはなって
きているというふうに思っているところであります。市全体とすれば、27年までに75%を目指す
ということで進めているところです。
○議長(金子 實) 常見議員。
〔1番 常見詔子議員発言〕
○1番(常見詔子) 県が3年間で76.4%を85%にするということで、みどり市は現在は75%
を目指すということですが、木造住宅の耐震化率は何%であるのかというところをちょっとお聞きし
たいなという思いです。それが1点です。
-62-
それから、
木造住宅のやはり昭和56年以前に建てられた建物というのは、
大体が私たち以上の方々
がそこにお住みになっている、高齢者の暮らしているケースが多いということもあります。こういう
中で、できれば732棟と言いますけれども、進めていく上に有効なのはやはりバリアフリー化も含
めて推進を進めてはどうかということをお聞かせいただきたい、この2点聞かせてください。
○議長(金子 實) 都市建設部長。
〔都市建設部長 川端正弘発言〕
○都市建設部長(川端正弘) 木造住宅の耐震化率というご質問でありますけれども、すみません。
木造住宅に限って、ちょっと統計的な数字とっていないものですから、現状の住宅では64.4%と
いう形になってございます。約1万6,310棟ということで、そのうち耐震性のある住宅が1万5
04棟ということで、64.4%が実態であります。先ほど申し上げました昭和56年以前の建築物
につきましては、耐震性が弱いという判定が多いというのが事実であります。
これにつきましては、耐震性をでは具体的に上げるのはどういうふうにするのかということであり
ますけれども、ちょっと具体的な話になってしまいますが、壁あるいは天五を撤去しまして、その中
に筋交いをたすきがけで入れるですとか、火打ちの部分をふやす、これ昔の住宅ですと大体四隅にあ
るだけで真ん中のはりにはその火打ちがかかっていない例もございますので、そこに火打ち材を入れ
る、あるいはその柱と横ばりの間に頬づえを入れるということの中で、木造の場合については耐震性
が上がります。
あとは、屋根の部分ですけれども、いわゆる頭の部分を軽くしていく、いわゆるその瓦から鋼板製
のものにかえていきますと耐震性が上がるということで、そういう工事を行っていただくということ
になります。したがいまして、天五ですとか壁等については当然撤去をして補強をするという形にな
るわけです。
先ほどのバリアフリーの関係がありましたけれども、これにつきましては段差をなくすということ
で、昔の場合については畳の部屋が多い場合については、どうしても敷居の部分だけ上がるという構
造にもなっておりますので、そういう部分をいわゆるフラットフロアですけれども、バリアフリーに
するためには、その敷居をなくしてフロア化をするですとか、工法についてはいろいろ出てくるかと
思いますけれども、そういう方向で図れるのかなというふうに思っています。
ただ、
床をバリアフリーにすることがイコール耐震性が上がるかということとは別でありますので、
この辺についてはよく区分をしていかなければいけないなというふうには思っております。
○議長(金子 實) 常見議員。
〔1番 常見詔子議員発言〕
○1番(常見詔子) 先ほど3番目の住宅の耐震化率ということで、全体の住宅においては64.4%
を75%にしていくということで、
そのうち732棟について今後、
全てではないでしょうけれども、
その中には建てかえもあったり取り壊しもありましょうから、ただではこの24年度で耐震診断をし
-63-
た件数と、それからその耐震診断の結果、補強できたような状況を把握していたら聞かせていただき
たいというのが1点です。
補正で出てきたので、その点を聞かせていただきたいということと、それからやはり1891年、
昭和56年以前の建築物の老朽化ということで把握はしているということでありますが、住んでいな
い家もあったりいろいろだと思いますが、こういう中で耐震化を進めていくとなると、やはり耐震診
断がどうなのだろうというところをまず聞かせていただきたいと思います。よろしくお願いします。
○議長(金子 實) 都市建設部長。
〔都市建設部長 川端正弘発言〕
○都市建設部長(川端正弘) すみません。耐震診断の24年度の件数なのですけれども、12月で
締め切ったものですから、件数が……
〔1番 常見詔子議員発言〕
○1番(常見詔子) 3件ある。
〔都市建設部長 川端正弘発言〕
○都市建設部長(川端正弘) 3件ですかね。
〔1番 常見詔子議員発言〕
○1番(常見詔子) 1件になる。
〔都市建設部長 川端正弘発言〕
○都市建設部長(川端正弘) 数的にはそんなに多くないという状況でずっとこれまで来ています。
市の広報ですとかそういう部分で、ホームページですとか、なるべく市民の皆さんにはお知らせをし
て、ぜひ耐震診断を受けてくださいということで呼びかけはさせていただいているのですが、なかな
か件数はふえていないという状況であります。
この診断の中で、係数が1以下の場合については非常に危険であるという結果になりますので、そ
の部分について、できれば耐震の工事をしてくださいというお願いをしているところであります。た
だ、
24年度につきましては、
それに伴います改修費の補助事業等は行っていなかったものですから、
そういう意味からすれば、お願いだけに終わってしまっているのかなという感じはしているところで
あります。
一番やっぱり危険なのは、先ほど申し上げました、木造住宅で古いものについてはやはり建築基準
法そのものが、それぞれ年、例えば阪神・淡路の大震災ですとか、そういう震災が起きるごとにそれ
ぞれ基準の強化が図られていますので、どんどん、どんどん安全率を上げていくための法律改正があ
りますので、それから見ると、もう本当に最初のころの基準は非常に危険だということになってしま
う。事実そういうことにはなるのですけれども、それらの部分について、ぜひこの診断を受けていた
だいて、そしてきちんと自分の住まわれている建物が安全なのかどうかというような確認も、これか
らも進めていただくような形ではお願いをしていきたいというふうには思っているところであります。
-64-
○議長(金子 實) 常見議員。
〔1番 常見詔子議員発言〕
○1番(常見詔子) たしか耐震診断は、予算で3件組んでいたのが実際は1件だったと思うのです
が、確認してみてください。それで、今部長のほうから耐震診断の結果、耐震補強をするのに24年
度は予算がなかった、予算というか、補助がなかったのでということがありましたが、県の補助もつ
くことですし、3年間でやはり耐震診断と耐震補強を進めていくという方策を強化していかなければ
ならないなという思いが私の中にもありますし、市もその方向性でいると思うのです。
そこで、伊勢崎市の例で、伊勢崎市は2012年から10年間かけて住宅耐震化率を12ポイント
引き上げる。みどり市も、ここでいくとやはり9ポイントぐらいですから、似たような設定をしてい
ますけれども、伊勢崎市は75%ではなくて90%の目標を掲げているそうです。だから、耐震化率
は高いところをまたさらに高めるということで、県の85%の上を、10年間ですから、県は3年間
で85%ということで。
その中で、高齢者が暮らす住宅のバリアフリー化、そして現状のフリー化を40%から75%と目
標を持ち、複層ガラスの窓をつけた省エネルギー住宅の整備率も現状の25%から47%に進めてい
くという、具体的な伊勢崎市の住生活基本計画をまとめて住宅政策をしているということですが、市
長は、こうした伊勢崎市の例に倣って、みどり市、3年間という短いスパンではなく、今後考えられ
る、市長は来年改選ですけれども、まだまだやっていただくご予定があると思いますので、そういっ
た中での考えを聞かせていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
○議長(金子 實) 石原市長。
〔市長 石原 条発言〕
○市長(石原 条) 住宅や特定建築物の耐震化を進めるためには、当然所有者が建築物の耐震化や
防災対策をみずからの問題、またはこの地域を、住んでいる地域の問題として捉えることが大事であ
り、当然自分の努力によって取り組むことが不可欠であると考えております。
市としては、その地域の実情に応じて耐震診断や平成25年度より実施いたします耐震改修工事補
助事業等の環境を整え、負担軽減のための支援策の構築など必要な施策を、群馬県や関係団体と連携
しながら実施していきたいというふうに考えております。
○議長(金子 實) 常見議員。
〔1番 常見詔子議員発言〕
○1番(常見詔子) 今、市長は県の補助事業とも連携して進めていくということでありますけれど
も、みどり市は昨年までの2年間、住宅リフォームの補助制度がありました。昨年の議会で23年度
と24年度の住宅リフォーム補助制度の申請件数や総事業費、波及効果などを聞かせていただきまし
たが、事業の全てが終了した中で検証し、次年度どうするかということも決めるというようなご答弁
いただいておりました。
-65-
今、耐震化の補強工事、バリアフリー化、また省エネの住宅等を考えると、例えば耐震化だけで天
五を剥がして筋交いを入れるのであれば、それとあわせてフロアを直したいだとか、それからではこ
れからはエコな住宅にしようではないかというようなところでの補助も考えられると思うのですね。
2年間の時限を区切った住宅リフォーム助成制度でありましたけれども、23年度と24年度の申請
件数、総事業費、経済波及効果についてお聞かせください。
○議長(金子 實) 産業観光部長。
〔産業観光部長 橋場 基発言〕
○産業観光部長(橋場 基) 議員ご指摘のように、23年度、24年度の期限を定めた緊急経済対
策として実施したものでございます。23年度が申請件数83件、総事業費が約1億3,600万円
です。補助金額が725万4,000円ということでございました。24年度につきましては申請件
数が135件、総事業費約2億900万円、補助金額が997万9,000円ということでございま
す。この2年間で約3億4,500万円の住宅リフォーム工事が実施されております。一定程度のこ
の緊急経済対策としての役割は担ってきたものと考えております。
事務の所管とすれば、また今回のこのご質問を踏まえて、より前向きに検討もしてまいりたいとい
うふうには考えておるところでございます。
○議長(金子 實) 常見議員。
〔1番 常見詔子議員発言〕
○1番(常見詔子) 2年間の限定事業で、検証はしていただいて、経済波及効果は何倍だったかと
いうところを23年度と24年度で聞かせていただきたいのが一つ、また昨年10月22日の桐生の
民主商工会の要請行動の中では継続の要望が大変に強くありました。そうした中で、それでは関連業
者はどういう内容の工事がこの2年間あったかというところ、この2点、再び聞かせていただきたい
と思います。
○議長(金子 實) 産業観光部長。
〔産業観光部長 橋場 基発言〕
○産業観光部長(橋場 基) 経済効果ということになりますと、先ほどちょっと申し上げましたよ
うに2年間で総事業費3億4,500万円ということでございますので、それに関連をするいろんな
その業種の業者さんのほうにそういった効果があったというふうに考えておりますけれども、地域別
あるいはその工事の種類別ということで見てまいりますと、23年度では東地域、大間々地域、笠懸
地域ということで見ますと、東地区ですと2件、大間々地区が48件、笠懸地区ですと33件、この
24年度で見てみますと、東地区が6件、大間々地区が66件、笠懸地区が63件ということでござ
います。
内容的に見ますと、やはりこの内装工事、浴室、トイレ、それからエコキュート、こういったとこ
ろが上位に来ております。この傾向につきましては、24年度の中では件数もふえたわけでございま
-66-
すが、浴室、トイレ関係がやはり半数近く占めてございます。
それから、外壁の工事あるいは屋根工事ということで、浴室、トイレ、台所ということになります
と、地域のこの住環境の改善と申しましょうか、そういったところにも役割を果たせたというふうに
考えております。
○議長(金子 實) 常見議員。
〔1番 常見詔子議員発言〕
○1番(常見詔子) 交付決定額が約1,600万円余りで、総事業費が3億4,500万円という
ことで、これで計算すると20倍弱の経済効果があったということ、そして住宅リフォームをした市
民も業者もうれしい、その上市には3億4,000万円分の仕事をした業者の税金が税収として入っ
てくるという、三方よいということですか。そういう中で、耐震補強と一緒に取り組んではどうかと
いう考えも私はあるのですけれども、ここで市内業者への仕事興しという意味で市長にお伺いしたい
と思います。
○議長(金子 實) 石原市長。
〔市長 石原 条発言〕
○市長(石原 条) 2年間の住宅リフォーム事業につきましては、私自身も市民の声、あるいは業
者の声をきちんと聞いております。自分で言うのもちょっとおこがましいですけれども、大変評判よ
ろしゅうございまして、本当に効果があったかなというふうには実感をしているところであります。
この2年間の住宅リフォーム事業を検証してみますと、今言ったように経済効果においては大きな
役割を果たしたと考えております。決してそんなに大きな額ではありませんけれども、こういったこ
とによって地域業者が元気が出て、またユーザーである住宅を持っている方も、ではこれだけ補助金
が出るのだったらやってみようかというような気持ちも含めた効果は本当にあったというふうに思っ
ておりまして、基本的には継続をしていきたいなという思いは持っております。
ただ、
2年間という期限を決めてやってきたものですから、
当然検証する作業は必要でありまして、
今私が述べたのは感覚的な話をさせてもらっておりますので、これからきちんとした経済効果につい
て、数字は出ておりますけれども、もう尐し深く、皆さん方、議会にもお示しできるような、そんな
ことを考えて今作業をしているところであります。
当然、その結果を見て、お金の問題はあるにしても、いいものであれば継続をしていきたいという
思いがありますので、こういった観点で最終的な判断をさせていただいて、改めて議会の皆様方にお
示しをしたいというふうに考えております。
○議長(金子 實) 常見議員。
〔1番 常見詔子議員発言〕
○1番(常見詔子) 検証をして議会に報告ということでありますが、いつごろまでにそれをしてい
ただけるのかということが1点です。
-67-
それから、次の質問は、木造住宅の耐震改修工事に対する補助制度、県の建設住宅課の話によりま
すと、補助制度を設けている15市町村のうち補助金の上限が最も高いのは桐生市と館林市だという
ことで、市の補助ですね、補助制度100万円で、他の13市町は50万円。今市の中で、市独自に
この住宅の耐震改修工事の補助制度を設けていないのはみどり市と富岡市の2市のみであるというこ
とで、みどり市が実施するという方向であるのならば、みどり市のこの耐震改修工事は、例えば10
0万円であれば100万円の県の補助率というのが上限の半分、100万円の半分50万円、それの
上限を設けているということだと思うのです。だから、みどり市が幾らであるかということで県の補
助金もそこに半分入ってくるのだということで、その辺を聞かせていただきたいと思います。2つ聞
いたので、報告書。
○議長(金子 實) 産業観光部長。
〔産業観光部長 橋場 基発言〕
○産業観光部長(橋場 基) 最初のご質問で、住宅リフォームの検証をして、その結論はいつごろ
までですかというご質問だと思います。遅くても上期下期で分けますと、恐らく9月……
〔1番 常見詔子議員発言〕
○1番(常見詔子) そんな遅いのですか。
〔産業観光部長 橋場 基発言〕
○産業観光部長(橋場 基) いや、遅いというか、とりあえずそんなにすぐということにはならな
いと思いますので。
〔1番 常見詔子議員発言〕
○1番(常見詔子) 今、2月ですよ。
〔産業観光部長 橋場 基発言〕
○産業観光部長(橋場 基) そこまでにということでご理解いただければと思います。できるだけ
早くさせていただきたいと思いますが、よろしくお願いします。
○議長(金子 實) 都市建設部長。
〔都市建設部長 川端正弘発言〕
○都市建設部長(川端正弘) 耐震改修に伴う補助事業の関係でありますけれども、ちょっとその前
に、先ほどの中で平成24年度の耐震診断の件数でありますけれども、24年度につきましては全体
で3件です。
〔1番 常見詔子議員発言〕
○1番(常見詔子) 3件ですか。
〔都市建設部長 川端正弘発言〕
○都市建設部長(川端正弘) はい。それに伴いまして、工事に伴うその補助事業についてはやって
おりませんので、その件に関してはゼロ件という形になります。
-68-
それで、25年度の木造住宅の耐震改修補助事業のことでありますけれども、25年度に、先ほど
ありました、みどり市、富岡市はしていないということでありましたけれども、みどり市につきまし
ては25年度から実施をするということで今進めているところでございます。
補助の金額でありますけれども、上限を60万円とするということにしております。したがいまし
て、先ほどの100万円の場合ということになりますけれども、それにつきましてはその3分の1の
金額が市の補助という形になります。上限ですから180万円で、その3分の1が60万円の上限で
ありますので、180万円を超える工事費が生じた場合については、いわゆるその工事主の方、いわ
ゆる施主さんの負担ということになると思います。
先ほど申し上げましたが、上限の60万円ということにつきましては、その中にそれぞれ国、県、
市の補助が含まれた形での上限60万円ということでご理解をいただきたいと思います。来年度につ
きましては、
当面予算的には2件を想定をして、
この範囲の中で補助をさせていただくということで、
来年度が初年度なものですから、こちらで対応させていただいて尐し様子を見させていただければと
いうふうに考えています。
○議長(金子 實) 常見議員。
〔1番 常見詔子議員発言〕
○1番(常見詔子) 60万円で、具体的には、要するに3分の1ということは、180万円以上の
工事に対して満額の60万円が補助されるということで、その中には県の補助金が半分、それと残り
が国と市がしてくれて、耐震補強する人には60万円の補助が180万円以上の工事に対してあると
いうことで確認させていただいてよろしいのでしょうか。
○議長(金子 實) 都市建設部長。
〔都市建設部長 川端正弘発言〕
○都市建設部長(川端正弘) 180万円で工事を行った場合については、3分の1を市のほうで補
助させていただきますので、60万円ということでこれが限度額という形になります。ですから、例
えば200万円かかった場合についてはプラス20万円はご本人の負担になってしまうということで
す。
それと、補助の60万円の内訳なのですけれども、国が2分の1です。県が4分の1、市が4分の
1ということで、先ほどの上限額の60万円ということになります。
○議長(金子 實) 常見議員。
〔1番 常見詔子議員発言〕
○1番(常見詔子) 先ほどリフォームについての検証をしていただいて、9月までには報告という
ことでありますが、結果によっては9月の補正かなという思いもあります。それと、太田市では一回
やはり時限で中止しましたけれども、また新たにことし、25年度には住宅リフォームの助成制度を
また再開したという上毛新聞の記事も載っておりましたので、ぜひ市長の感覚ではなく結論、検証の
-69-
結果の結論をお願いしたいということで、2問目の質問に移らせていただきます。
それでは、2問目の質問です。子供の学びの保障と育ちを支える就学援助の拡充というところで質
問させていただきたいと思います。厚生労働省の2010年国民生活基礎調査によりますと、1世帯
当たりの平均所得がこの15年間で114万6,000円も減っているという報告が出ております。
厚労省は、世帯当たりの所得が減ってきた大きな要因は、給与の低下、非正規雇用の増加、景気の低
迷、核家族化、高齢化などではないかと位置づけて報告をしておりました。そして、子ども手当の支
給から、現在16歳以下の年尐扶養控除が廃止され、幼い子供を持つ家庭では所得はふえないばかり
か、所得税や住民税でさらに増税になっている現状があるというところで、市民の生活の厳しさが見
えてまいります。
就学援助制度の概要ということで、まず最初にお聞かせいただきたいと思いますが、国が補助する
項目ではどんなものがあるのか、そして、実際にみどり市単独ではどのようなものがあるのか、お聞
かせいただきたいと思います。
○議長(金子 實) 教育部長。
〔教育部長 藤生安喜夫発言〕
○教育部長(藤生安喜夫) 就学援助制度につきましては、経済的な理由で就学することが困難とい
うふうに認められる小中学校の児童生徒の保護者に対して就学の援助を行うという制度になってござ
います。
支給の費目ですけれども、対象費目となりますのは入学用品、新入学用品ですね、それから通学用
品、学用品、学校給食費、修学旅行費、これらが対象になるというふうになっております。
なお、みどり市につきましては、平成24年度から新たに校外学習活動費、これらを費目に加えて
尐し充実を図っているという状況でございます。
以上です。
○議長(金子 實) 常見議員。
〔1番 常見詔子議員発言〕
○1番(常見詔子) 私が調べたところでは、そのほかにも義務教育で通う子供たちに国がこういう
ところに補助できるよという項目の中では、通学費、クラブ活動費、生徒会費、PTA会費、そして
医療費の場合は、みどり市の場合は県が中学卒業まで無料ということで、これは全部の子供が無料に
なっているので、医療費もあるのですけれども、特に該当させていないということで。そのほかに、
日本スポーツ振興センターの保険の掛金2分の1というのがあると思いますが、それでよろしいので
しょうか。
○議長(金子 實) 教育部長。
〔教育部長 藤生安喜夫発言〕
○教育部長(藤生安喜夫) 国が示す指針というのでしょうか、そういう中では、議員のおっしゃる
-70-
とおりその他の費目も掲げてはございます。みどり市では、先ほど申し上げたような費目について援
助をさせていただいているというところでございます。
○議長(金子 實) 常見議員。
〔1番 常見詔子議員発言〕
○1番(常見詔子) ここ数年の要保護、そして準要保護児童生徒の推移を人数と金額で聞かせてい
ただきたいということが一つと、もう一つ、特に入学準備ということで、小学校、中学校へ行くには
幾らぐらいの金額を盛ってあるのか、そしてその支給はいつごろされるのかという、この2点聞かせ
てください。
○議長(金子 實) 教育部長。
〔教育部長 藤生安喜夫発言〕
○教育部長(藤生安喜夫) トータルということでご承知おきいただきたいと思うのですけれども、
就学援助費の支給状況につきましては、まず平成21年度がトータルで認定者239人、支給総額と
して1,663万円、平成22年度が264人の認定に対しまして1,860万円、23年度で27
7人、1,898万円、ここまでが確定数ということで、24年度につきましてはまだ確定というと
ころ至っていませんので、23年度までそういう状況で推移してきております。人数、金額とも徐々
に増加しているという状況にございます。
それから、制度全体にかかわるところもあるのですけれども、認定が4月申請ということで原則や
っていただいておりますけれども、その他、随時も含めて教育委員会が認定するということになって
おりますので、教育委員会のほうで随時会議の中でかけさせていただいて認定ということをやってお
りますけれども、支給の時期ということにつきましては、基本的には費目によって若干差はあるので
すけれども、基本的には各学期ごとにというふうな形で、7月、10月だったか、3月というふうな
形で支給をさせていただいているということです。
新入学用品の支給ですけれども、小学校で1万9,900円、中学校で2万2,900円という金
額で支給をさせていただいております。
○議長(金子 實) 常見議員。
〔1番 常見詔子議員発言〕
○1番(常見詔子) 支給時期については、もう一回後で確認させていただきますが、給付の具体的
内容として2010年度から国のほうで支給費目として新たに新項目、新3項目ということで3つの
生徒会費とクラブ活動費、PTA会費が含まれたのですが、みどり市は先ほどの報告でいくと新規に
校外活動費が含まれたということで、
国の項目から見ると大分おくれているなという実感があります。
そして、県内の他市町村と比較してみどり市の給付状況はどうなのかというところをつかんでいる
のであれば聞かせていただきたい。特に私、議員活動をさせていただいている中で、やはり新入学の
前に悲しい思いをする家庭、特に子供ですね、みんながランドセル買ったと言ってもまだ買ってもら
-71-
っていない、中学生は制服をつくる、寸法をはかりに行った、内金は払ったけれども、制服のお金を
全額用意できないのでまだもらいに行っていない、入学式に間に合うかどうかわからないと、こうい
う声もあります。こういう声に応えられるようなみどり市の教育委員会の対応をしていただきたい。
尐子高齢化で親も子供も、子供を安心して産めないというような状況の中で、その辺の考え方、給付
の具体的内容について聞かせていただければと思います。
○議長(金子 實) 教育部長。
〔教育部長 藤生安喜夫発言〕
○教育部長(藤生安喜夫) ただいまご質問のありましたいわゆる新3費目、生徒会費、クラブ活動
費、PTA会費、これにつきましては、現在みどり市では支給対象とはなっていないという状況であ
ります。他市の状況はということですけれども、この新3費目に限らず、県内の他市とみどり市の支
給状況はほぼ同様であります。
この新3費目について検討中であるという市町村、それから幾つかは取り入れたというところもあ
るようです。けれども、おおむねのところでは、みどり市は特におくれているということでなくてお
ります。この新3費目につきましても、他市の状況等も見ながら、みどり市としても検討をしていく
必要があるというふうには認識をしてございます。
それから、新入学児童に対してということにつきましては、議員がおっしゃるような状況というの
は、あるとすれば教育委員会としてもぜひ対応はできればなというふうに思いますけれども、この就
学援助費につきましては、一定の制度のもとで一定の審査というのでしょうか、こういうものをどう
しても経てからということになりますので、その辺については、この制度の中でというのがどうかと
いうのも含めて、どう対応できるかというのを考えさせていただくという必要があろうかというふう
に思います。
○議長(金子 實) 常見議員。
〔1番 常見詔子議員発言〕
○1番(常見詔子) では、次に、準要保護の認定基準、要保護というのは生活保護ですが、はどう
なっているのかということ。世帯の構成や需用費、そしてその世帯の収入を見て判断するのでしょう
が、基準はどうなっているのかが1点、それから認定基準の結果、審査して決定の通知はどのように
しているのか、この2点お聞かせください。
○議長(金子 實) 教育部長。
〔教育部長 藤生安喜夫発言〕
○教育部長(藤生安喜夫) 認定につきましては、手続的には、先ほど申し上げましたとおり、申請
をいただきまして教育委員会で認定の審査をするというふうな手続で進めております。認定の基準に
つきましては、この特に準要保護の部分につきましては、要保護と同様に困窮していると認められる
ということが要件になっておりますので、要保護の認定、すなわち生活保護、これの認定に準じた計
-72-
算といいますか、をさせていただきまして、生活に最低限必要であるという金額に対して収入状況が
どうであるかという判断をさせていただいた上で、支給対象にするかしないかということの認定をさ
せていただいているということであります。
それから、通知ということにつきましては、まず制度そのもののお知らせということにつきまして
は、もちろん広報等でもお知らせをしますし、それから各学校ごとに入学説明会等々では保護者の皆
さんに内容詳細を書きましたものをお配りして、こういう制度がありますということの周知を図って
います。そのほかにも、各学校長が注意をして見ていただいてということで、随時こういう必要があ
るというものが認められる場合には、校長を通じてそうした個別のご案内等もさせていただいて行っ
ております。
〔1番 常見詔子議員発言〕
○1番(常見詔子) 決定の通知が漏れていますよ。
○議長(金子 實) 常見議員。
〔1番 常見詔子議員発言〕
○1番(常見詔子) 私が聞いた、決定の通知はどのように保護者に連絡するのかというのが漏れて
いますので、それが1点と、聞かせていただきたいということで4番目の質問を続けます。
就学援助制度についての広報はどのようにしているのかということについては、入学説明会と広報
によるということ、あとはふだんの中では、校長先生の判断でしているということでありますが、や
はり小学校は6年間、中学は3年間、その中でどういう経済的な動向の変化があるかわかりませんの
で、全校生徒に必ず、こういう就学支援制度、就学援助制度があるよということはお知らせしていた
だきたい。していただけるかどうか、この2点、もう一度お願いします。
○議長(金子 實) 教育部長。
〔教育部長 藤生安喜夫発言〕
○教育部長(藤生安喜夫) 認定の決定の通知については、個別に通知を行っていると思いますが、
ちょっと私のほうで確認をしておりませんので、これが学校長経由になっているか、いずれにしても
個別に通知を差し上げているというふうに思います。確認をさせていただきたいと思います。
それから、広報につきましては、先ほど申し上げましたような方法で行っております。毎年、例え
ば全校生徒に向けてということについては、
手段とすれば、
毎年度の冒頭の学校通信等を通じるとか、
方法は考えられなくはないと思いますので、それは、また学校のほうと相談させていただきたいと思
います。
○議長(金子 實) 常見議員。
〔1番 常見詔子議員発言〕
○1番(常見詔子) では、ぜひ決定の通知、どのように、例えば学校から、担任から子供を介して
決定通知書を渡しているのか、郵送しているのか、その点について配慮があるかどうかということも
-73-
知りたいので調べていだたいて、教育委員会としては、やはりこういうところもつかんでおいていた
だきたいということをお願いしたいと思います。
次に、申請方法です。申請方法と申請期間について、もう一度具体的に説明していただきたいとい
うことと、提出先や添付書類はどうなっているのか、また年度途中での申請も受け付けているかどう
か、その辺について、以上3点、お聞かせください。
○議長(金子 實) 教育部長。
〔教育部長 藤生安喜夫発言〕
○教育部長(藤生安喜夫) 就学援助費の申請につきましては、毎年4月の初旪から受け付けを行っ
ております。申請書類につきましては、教育委員会でもお配りしていますし、それから先ほど申し上
げましたが、小中学校個々からもお配りしということで行っております。
申請の提出先につきましては、これ内容に校長の所見というのが必須項目としてございますので、
原則学校長に出していただくというふうな形をとっておりますが、中には教育委員会のほうにお持ち
になるという方もおられますし、こういうことについても、学校へ出してくださいというふうにお返
しするということでなくて、取り扱いをさせていただいております。
それから、添付書類等につきましてですけれども、申請書類につきましては、例えば第三者の方か
らの署名ですとかというものをいただくというような書類は、特に求めてございません。所得の証明
というのがどうしても必要になるのですけれども、これにつきましても、市内の在住の方にこれは限
りますけれども、市内在住の方の場合には、内部の事務連絡ということの中で、ご本人にとっていた
だくというふうな手続ではなくて済ませるような形をとらせていただいております。
○議長(金子 實) 常見議員。
〔1番 常見詔子議員発言〕
○1番(常見詔子) それでは、確認させていただきますが、それでは就学援助制度を利用したいと
いうときには、まず申請用紙をこれは教育委員会にとりに行くのか、校長先生に、学校の担任の先生
に、入学前の場合が多いかもしれませんが、年度を通してということでありますので、具体的に手順、
聞かせていただきたい。
そして、提出する書類は、申請用紙のみで学校に提出してもいいが、教育委員会の提出も可。その
ときには、校長先生の所見が書いていなくてもいいのかどうか、具体的に聞かせていただきたい。
○議長(金子 實) 教育部長。
〔教育部長 藤生安喜夫発言〕
○教育部長(藤生安喜夫) 受けたいのですけれどもということについては、学校に申し出ていただ
ければ学校からその申請書類は配布しますし、教育委員会に同様のお申し出をいただければ、教育委
員会のほうで書類の配布はいたします。
それから、添付書類、いろんなケースがございますので、全くないかというと、添付書類が必要な
-74-
ケースというのもございます。そうした場合でも、原本を出してくれというふうなことではなくて、
できるだけコピーで確認がとれればというふうな形をとらせていただいております。
それから……
〔1番 常見詔子議員発言〕
○1番(常見詔子) 校長先生の所見が抜けている。
〔教育部長 藤生安喜夫発言〕
○教育部長(藤生安喜夫) 校長先生の所見というのが必須項目としてありますけれども、受け付け
した後に、これにつきましては校長先生の所見をいただきますよということを了解いただいて、教育
委員会のほうから学校長に連絡をとらせていただいて状況を記入いただくという形をとっております。
○議長(金子 實) 常見議員。
〔1番 常見詔子議員発言〕
○1番(常見詔子) それでは、今の話でいきますと、申請用紙に記入できるところは全て記入して、
一旦教育委員会に提出する。それは学校ではなくてもいいということでなれば、お勤めをしている人
などは郵送でも受け付けてもらえるのかということが、まず1点。
それから、いよいよ受け付けていただいて、決定の通知もいただいた世帯で、支給方法、これは現
金支給で学校にとりに行くのか、それとも口座振り込み、学校給食費の引き落としになる口座へ振り
込んでいただけるのか、その確認をさせてください。
○議長(金子 實) 教育部長。
〔教育部長 藤生安喜夫発言〕
○教育部長(藤生安喜夫) 郵送でも可か不可かということですけれども、可であるというよりは、
不可とはしないということで扱いをさせていただいているというのが現状かと思います。
それから、支給につきましては、原則、先ほども申し上げましたけれども、年3回、7月、12月、
3月という時期に、各学校から学校を通じて現金で支給をするという形をとっております。
○議長(金子 實) 常見議員。
〔1番 常見詔子議員発言〕
○1番(常見詔子) では、制度上、途中で申請することもできるとなると、例えば4月以前に申請
しなくて、5月、6月に申請した人でも、状況によっては4月にさかのぼった金額が支給されるのか
ということが1点と、現金支給でありますが、実際、私はある方のかわりに、休むともう会社のほう
が、あなた休むともう来なくていいよと言われているようなご家庭でした。
何度かかわりに学校に現金支給のお金をいただきに行きましたが、未納分を差し引いて支給してい
ましたが、これについては保護者なり、未納だから当然差し引いていいということではなくて、やは
り了解を得てやっているのかというところが疑問でありました。
それから、学校の中にお金をもらいに行くの、私がもらうわけではないですけれども、代理人とし
-75-
て判こを持っていきましたけれども、もっと効率のよい、支給された人が、うれしいな、ありがたい
なと思うような方法をとる。子供にとっても、お母さんが1年に3回、何で学校へ来たのだろうとい
うような思いをさせない工夫も必要ではないかと思いますが、その辺についてご所見をお聞かせいた
だきたい。
○議長(金子 實) 教育部長。
〔教育部長 藤生安喜夫発言〕
○教育部長(藤生安喜夫) まず、年の途中での申請ということですけれども、申請は年の途中でも
お受けいたします。
そして、ただ認定の場合、これは支給対象となりますのは申請月分からということになります。さ
かのぼってということでなくて、申請月分からということで支給となります。
それから、未納分が差し引かれたということですけれども、一方的に差し引くということについて
は、これはいけませんと、できませんということで取り扱いをさせていただいております。
ただ、未納分があるときは、これこれこういう状況なので、ぜひ納めていただきたいということの
お願いはその場でするということを行っております。了解いただいた分について、その場で差し引く
のではなくてお支払いいただくという形をとらせていただいているというのが実情でございます。
それから、口座振替ということにつきましては、現在学校の関係で行っておりますのは、給食費の
口座振替をさせていただきますということでやっておりますので、
その中にあれもこれもというのは、
それなりの準備、手順、手続、了解等を経ませんと簡単にはできないかなというふうには思っており
ます。
それから、学校の運営ということもございまして、正直に申し上げて、できるだけ後々に未納が積
もっていかないというふうなことも含めて、その場で相談しながら、支給をして納付いただくという
ふうな形をとらせていただいているという現状でございます。
○議長(金子 實) 常見議員。
〔1番 常見詔子議員発言〕
○1番(常見詔子) 給食費の振替口座があって、そこに振り込んでもらうということは、未納分は
そこで現金でもらった残りをもらっても、またこの次の給食費が落ちるからといって、帰りにわざわ
ざ銀行に行ってまたそれを入れなければならないという、保護者にとっては非常に手間なのですね。
せっかく支給していただくのであれば、給食費の口座に入れていただく方法もいいのではないかと
いうことで、
ほかの町村の様子を見ましたけれども、
実際に口座に振り込んでいるところもあります。
研究していただきたいということで、ひとつお伺いしたいということと、もう一つ、やはり何といっ
ても給食費の滞納が非常に多いので、
給食費の滞納状況について聞かせていただきたいということと、
滞納した場合にどういう対応をとっているか。
子供に、あなたは引き落としできなかったからということで給食袋を渡している対応を今している
-76-
のではないかと思うのですが、そこを聞かせていただきたいです。
○議長(金子 實) 教育部長。
〔教育部長 藤生安喜夫発言〕
○教育部長(藤生安喜夫) 冒頭の振り込みの要望については、研究をさせていただきたいと思いま
す。
それから、給食費の状況ですけれども、給食費につきましても、ここ数年、多尐の上下はあるので
すけれども、一定のところが未納を生じているという状況がございます。
平成21年度から先ほどと同じように申し上げますと、
未納の人数で21年度は62人、
97万5,
470円、収納率としては99.56、未納率と言ったほうがいいか。未納率については0.44%
程度がということですね。それから、22年度がちょっと減りまして55名、未納の率でいいますと
0.39%という状況でした。それから、23年度につきましては、またちょっとふえまして72名、
未納の率が0.69%というふうな形で未納を生じてしまっているという状況にあります。
これの対策ということですけれども、これにつきましては原則各学校を通じて未納の整理というこ
とでお願いをしておりますけれども、その中では、子供に直接こういう状況であるというふうなこと
を請求するということについては厳に慎んでいただきたいということで、保護者の方に直接連絡、あ
るいは家庭訪問をしてというふうな形で、鋭意整理に当たっていただいているという状況です。
ただ、どうしても学校ですので、一定の年限過ぎますと卒業してしまうと。卒業後についても、決
して放置しているわけではないのですけれども、卒業後についての徴収ということについて、どうし
てもやや手が回り切れていないという状況があるのは事実でございますが、そういうことで努力して
おりますけれども、苦慮しているというのも事実でございます。
○議長(金子 實) 常見議員。
〔1番 常見詔子議員発言〕
○1番(常見詔子) それで、給食費の滞納対策について、ひとつこれは高崎市の例で、高崎市が父
母の方から大変要望があったと。できればコンビニに納付をさせてくれないか。滞納したのは自分た
ちが悪いのだけれども、そういう要望に応えて、高崎市は去年の11月からコンビニ郵送、要するに
納付書を口座引き落としできなかった保護者に対して送って、金融機関か市の教育委員会の窓口でも
いいです。また、コンビニでも納付してもいいですよというふうに納付書を郵送する。
そうすれば、学校現場は、給食費の未納のために家庭訪問をしたりしなくても済むということでや
っているそうですが、1つの方策として考えられないかどうかということを考えてほしいのですが、
いかがでしょうか。
○議長(金子 實) 質問者にお願いいたしますが、現在は就学援助制度の申請の関係の質問という
ふうに心得ておるのですが、学校給食費の未納については質問の2番で通告されております。
学用品、医療費、学校給食費の具体的な内容はということで内容的には通告されておりますので、
-77-
質問を前に進めていただきたいというふうに思います。
常見議員。
〔1番 常見詔子議員発言〕
○1番(常見詔子) では、6番に移ります。子育て世代を応援してほしい。憲法第26条、義務教
育は無償とうたわれている小学校入学時からいろいろお金がかかります。教育費無償が実現していな
い現在、みどり市として子育て応援について考え方をお聞かせください。
例えば先ほどの給食費の未納についても、子育ての親を応援する、子供の心を傷つけないような滞
納処理をするというところで、どういう考え方をしているか聞かせていただきたい、1点。
そして、2点目は、子育て応援ですから、例えば太田市では全小中学校に、新年度、2013年度
からエアコンの設置、9億7,700万円盛り込みました。これは、児童生徒の健康増進、そして教
育環境の向上がその目的であるという大きな目的を掲げて大きな予算を組んでいます。子育て世代を
応援するという方策です。
また、桐生市では、全小中学校へのエアコン設置はもう既に全部済んでいます。その上で、新たに
2013年度、市立高校にエアコンの設置を予算を盛り込んでいます。こういった子供の教育、子育
て支援、応援するという姿勢を持って、先ほどの給食費のコンビニ納付や納付書を金融機関か市の教
育委員会の窓口で納付できるようにできないですかという工夫も含めてお聞かせいただきたい、教育
委員会の考え。部長と教育長と続けてお願いいたします。
○議長(金子 實) 教育部長。
〔教育部長 藤生安喜夫発言〕
○教育部長(藤生安喜夫) 私のほうからは、全体の考えというより、冒頭のコンビニ納付というと
ころについてお答えをさせていただきますが、ご提案のようなさまざまな方式というのは検討してい
く必要はあろうと思いますが、今みどり市の給食費ということに関して申し上げますと、これは委員
会等の席でも何回か申し上げたことがあると思いますが、みどり市の給食につきましては、私会計で
すね、私会計というところで現在処理がされております。
こうした中では、コンビニ納付、銀行振りかえ等々を含めて、手数料の問題というのが公の会計で
ないものですから、このコンビニ納付をしていただいた場合に、手数料を納付者に負担していただく
というふうな構成にどうしてもなってしまうと。
したがいまして、そういう制度的なところから含めて何とか改善したいということで、これを申し
上げたとおり、公会計を目指しての研究に着手しますということで現在進めさせていただいていると
いうところでございます。
○議長(金子 實) 尾﨑教育長。
〔教育長 尾﨑享子発言〕
○教育長(尾﨑享子) 議員おっしゃいますように、憲法第26条は、教育を受ける権利を定めて、
-78-
保護者に対しては、子供に教育を受けさせる義務を課すとともに、義務教育はこれを無償とすると規
定しております。
これを受けまして、教育基本法第5条では、国、または地方公共団体の設置する学校における義務
教育については、授業料を徴収しないとしています。みどり市では、県内の他市と同様に、給食費や
教材費、PTA会費、部活動の一部経費など、教育に必要な経費の一部について保護者に負担をお願
いしております。一方、保護者の経済的な負担の軽減による子育て支援という視点では、就学援助制
度等を中心に経済的支援を行っております。
また、個々の児童生徒の実態に応じて、子に寄り添うきめ細かな指導を充実させるよう、学力向上
支援員、また特別支援教育支援員、介助員、学校カウンセラーの配置、さらには用務員の複数配置、
これらみどり市独自の施策で学習環境の充実に努めています。みどり市の学校で学んでよかったと思
えるような質の高い教育を提供できるよう、個別の金銭給付を超えたところで多大な支援に努めてい
るところでありまして、引き続き子育て支援に取り組んでまいりたいと考えております。
○議長(金子 實) 常見議員。
〔1番 常見詔子議員発言〕
○1番(常見詔子) 子育て世代を応援してほしいというところで、本当に世帯によって経済的な格
差があります。そういう中で、子育て世代を応援しようという市町村、全国にはすぐれた実績をやっ
ているところがあります。
特に山梨県の早川町では、そういう町民全体の思いと議会、そして執行部、町長の考え方で、義務
教育の全額無償化を実現させています。給食費、ドリルやテキスト代の教材費を初め、修学旅行費や
社会科見学の費用までも、全校の小中学生に対して無償にしているという例もありますが、せめてみ
どり市で、学校給食費を全額無償にするとしたら幾らかかるか試算してありますでしょうか。
○議長(金子 實) 教育部長。
〔教育部長 藤生安喜夫発言〕
○教育部長(藤生安喜夫) 給食費として保護者の方からいただいているというのは、食材費、原則
食材費ということでいただいているわけですけれども、おおよそみどり市の給食費、全部合わせます
と2億2,000万ちょっと、2億2,200万くらいでしょうか、の金額になると思います。
こういう金額を手当てすれば、給食費の無償化というのも可能かなと。なお、これに加えて、教材
費等々ということまで考えていきますと、恐らく4億円から5億円の金額が毎年必要になるという状
況であろうと試算しております。
○議長(金子 實) 常見議員。
〔1番 常見詔子議員発言〕
○1番(常見詔子) 市長にお伺いいたします。
太田市のエアコン設置で9億7,700万円、桐生市はもう既に済んでいる、こういう健康増進、
-79-
教育環境の向上というところで予算も使っておりますが、みどり市は他市にはない競艇事業の収入が
ありますので、2億2,000万、給食費無償、1億円あれば全部の子供たちが50%の負担で済む、
こういったところで何か市長として、こういう子育てに力を入れたい、そういうことを考えたいとい
うことがあったらお聞かせください。
○議長(金子 實) 石原市長。
〔市長 石原 条発言〕
○市長(石原 条) それぞれの市や町村でやっている政策は、特色があって非常に評価をすべきも
のと私も考えております。
ただ、私としても人気取りだけの政策をするつもりは当然ございません。確かにエアコンもいいで
しょうし、給食費の無料もいいでしょう。ただ、個別の話ではなくて、こういった尐子高齢化が進展
しているこの状況の中で、総合的にどういうふうに考えたら子供のためになるのかというところをい
つも考えております。
先ほどの給食費の話も聞いておりましたけれども、
常見議員のおっしゃる点もよく理解はできます。
一方で、政策としてといいますか、教育としての問題と、福祉としてどうなのかというところの中で
の意見というのは、やはり視点によって変わってきてしまっているところも事実でありまして、例え
ば給食にしても、今どきは食育という言葉があるように、これ教育の一環であります。
片方、補助金とか手当てをするというのは、教育かもしれませんけれども、福祉のほうにウエート
がどうも乗っかってくるような気がするし、こういったところをきちんと整理をして、整合性を持っ
た形で政策を進めていくということが大事であろうかというふうに私は考えております。
ですから、私としますと、まず優先すべきは耐震化であったりとか、あるいはやっと終了します、
終了しますといいますか、全校に配置ができますスクールガードシステムの展開とか、こういったも
のに重きを置いてやってきたことも事実であります。
まずは、安全で安心して、子供が学校で勉強や運動ができるような環境づくりということを、まず
もって優先順位を高くしてやってきましたので、一応の目先、目安がついたというふうに理解をして
おりまして、今度は来年度、今審議しています予算の中では、引き続き重点事業としては、放射線の
対応事業、対策事業ということを継続し、新たにいじめの対策の事業も取り組むということでありま
して、基本的に安全安心という言葉がどうしてもキーワードになるのですが、今議員がおっしゃった
ようなことも含めてトータルとして考えていきたいし、とりあえず今の段階で、きょうここで個別具
体的に何かしようということではありませんので、今のような観点で、教育、学校問題については取
り組んでいくというふうにご理解いただきたいと思っております。
○議長(金子 實) 常見議員。
〔1番 常見詔子議員発言〕
○1番(常見詔子) では、市長に、憲法第26条、義務教育は無償であるということでありますが、
-80-
大変に義務教育、お金がかかります。そういう中で、例えば中学では剣道も出てきますので、そうい
う点も考えて今後取り組みに向かっていただきたいことをお願いして終わりたいと思います。ありが
とうございました。
○議長(金子 實) 時間になりました。
以上で常見詔子議員の一般質問が終了いたしました。
───────────────────────────────────
○議長(金子 實) ここで暫時、昼食のため休憩いたします。午後1時から再開いたします。
午前11時50分休憩
───────────────────────────────────
午後1時再開
○議長(金子 實) 休憩を解いて会議を再開いたします。
─────────────────◇─────────────────
◎発言の訂正
○議長(金子 實) 日程に入ります前に、常見詔子議員より訂正発言の申し出がありますので、こ
れを許可します。
常見議員。
〔1番 常見詔子議員発言〕
○1番(常見詔子) 2月26日のきょうの一般質問の中で、私の発言のうち、次のとおりの字句を
訂正したいのでお願いいたします。
建築物の老朽化についての発言の中で、1981年を1891年と発言してしまいましたが、19
81年と訂正していただきたいことをお願いします。
以上です。
───────────────────────────────────
○議長(金子 實) それでは、次に、16番藤生英喜議員の発言を許可します。
16番藤生英喜議員。
〔16番 藤生英喜議員発言〕
○16番(藤生英喜) 発言の許可をいただきましたので、通告によりまして質問をさせていただき
たいと思います。
まず初めに、地域づくり支援事業補助金についてお伺いをいたします。この補助金の狙い、目的、
それから活用の現況についてお伺いしたいと思います。
○議長(金子 實) 総務部長。
〔総務部長 三輪浩史発言〕
○総務部長(三輪浩史) 地域づくり支援事業補助金でございますけれども、まずこの趣旨でござい
-81-
ますけれども、将来の構想を持って、地域づくり活動に取り組む団体、こういったところをまず支援
をさせていただくというのが第一義的にございます。また、その中で、地域の活性化やにぎわいの創
出、地域コミュニティーの充実等、地域の活力が生み出されてくることを目標としてございます。
対象事業、それから補助要件等々は、若干細かいものがございますけれども、そういう地域づくり
のための支援ということと、活用状況につきましては、平成18年度からの23年度の実績というこ
とで話をさせていただきますけれども、補助団体延べ12団体ということで、補助金額の合計として
は116万余の補助金を支出してございます。
そもそも補助金額につきましては、予算の範囲内でということでございますけれども、対象事業費
の2分の1以内、限度額10万円をもって支援をさせていただいている状況でございます。
○議長(金子 實) 藤生議員。
〔16番 藤生英喜議員発言〕
○16番(藤生英喜) この要綱の第3条、目的で、地域づくり意識の高揚を図る事業、地域づくり
の調査研究事業、地域の環境整備に関する事業と、こういうふうにうたってあります。つまり地域の
活性化、そして地域づくり、地域貢献事業を対象とするということを意味しているのであろうという
ふうに思います。
しかしながら、この第5条の補助金の給付のあり方については、国、県その他の団体からの補助金
等を受けている場合にあっては、その補助金等の額を除いた額の2分の1ということを、市長が定め
た額の範囲内で出すということになっております。
私は、この活性化、地域づくり、こうしたものを目指したこういう補助事業体制があるということ
は、非常に結構なありがたいことだというふうに思いますけれども、しかしながら、いってみれば、
地域活動、地域貢献、これをボランティアで求めていく事業でもあると思います。
その事業のかかる経費、いろいろな経費あると思いますが、その経費の実費の半分だということが
前提にあって、
ほかからお金をもらった場合にはそれを除きますよということを言っているのですね。
このことは何を意味するか。要するに、何か社会貢献事業をやろうとする人は、まず自腹を切って金
を工面しなさいと。そういうことを前提にして、この事業の理論、設計がされているわけですね。
これでは、
せっかくのその社会貢献事業を奨励すると言っておきながら、
なかなか汗をかきなさい、
自腹も半分は自分で出しなさいということではないと補助対象事業になりませんよということは、な
かなかこの事業をやる上で問題、その要綱の趣旨からいって残るのではないかなというふうに思いま
すけれども、総務部長どうでしょうか。
○議長(金子 實) 総務部長。
〔総務部長 三輪浩史発言〕
○総務部長(三輪浩史) 議員ご指摘のとおり、補助のあり方ということになるわけでございますけ
れども、もう一つ、この支援事業につきましては、基本的に将来の構想を持って取り組まれる地域づ
-82-
くりの活動ということで、先ほども申し上げましたけれども、これらを短期的ではなく、継続的に将
来に向かって継続されるということの期待も当然あります。
そうした中で、市の補助が細かくは3年間ということも一つ基準としてございます。これは、そう
いった地域づくりの志を持って活動していただく団体のために、立ち上がりの3年間をうまく組織を
構築していただきたいというための趣旨としての3年間というものがございます。
そういった中で、その3年間を100%補助、もしくは補助額の引き上げというようなことの議論
が当然あるわけでございますけれども、そもそものこの支援事業というのは、立ち上がり3年間を支
援させていただきたいと。その後は、地域、その方々の活動も拡充もされるでしょうし、逆に補助金
等々がなければいろんな制約もなくなるという一面いいところもございます。そういった中では、そ
ういう趣旨で、過去の市の補助金等の検討審議会、こういったところの中でも、そういった位置づけ
の中で補助をさせていただいている状況があります。
特に市の補助の中身として、制度的な補助、それから施策的な補助、それと奨励的補助という、大
きくはその3つの補助の区分ができるかと思います。
そうした中では、
現在この支援につきましては、
奨励的な補助ということでさせていただいているという現状でございますので、ご理解をいただけれ
ばというふうに思っております。
○議長(金子 實) 藤生議員。
〔16番 藤生英喜議員発言〕
○16番(藤生英喜) 3年を継続して支援するということについて、その道があるということにつ
いては、これはこの事業をちゃんとしたいというふうなところだと思います。
しかしながら、社会貢献、いろんなボランティア活動なりが起きるときに、なかなか気持ちはあっ
てもスタートが切れないというときに、では資金も準備しなくてはならないということで、そこでは
やはり若干課題が残るわけですね。
やはりその中で、いろんな寄附も募って、いろんな団体からもやる場合もある。しかし、この条例
でいうと、団体からの補助金の寄附を除くということになっておりますので、そうなると、やはり最
終的には自分たちで半分は出す構えではなければこの事業は持ち上がらないのだという場合が多々あ
るだろうと思います。私もそういう活動を見ておりましてそんな感じがしておりますので、ぜひこれ
は、みどり市の将来に向かってのまちづくり活動の支援、活性化を狙っているということであれば、
一工夫欲しいのではないかと思いますけれども、部長どうでしょうか。
○議長(金子 實) 総務部長。
〔総務部長 三輪浩史発言〕
○総務部長(三輪浩史) 一工夫ということでございます。
当然、できるものであれば、広く補助をしていきたいという考え方は当然あるわけでございますけ
れども、特に継続性という話を先ほどさせていただきました。3年間、大きくスタートを切っていく
-83-
か、それとも身の丈に合ったスタートを切っていくか、段階的に大きくしていただければありがたい
なということで、先ほど議員がおっしゃいました、当然自主財源、こういったものが半分なければ事
業は立ち上がりません。
ですから、段階的という中には、尐しずつ大きくなって成長していただきたいと。また、それが3
年後も市の地域活性化、地域づくりのために拡充をしていっていただきたいということの考えがござ
いますので、どうかその辺もご理解いただきながら、多尐の対象事業の中で、見直しなり検討という
ことは可能かと思いますけれども、制度そのものの趣旨とすれば、現状の中でのご理解をいただきな
がら進めていければというふうに考えております。
○議長(金子 實) 藤生議員。
〔16番 藤生英喜議員発言〕
○16番(藤生英喜) それでは、この事業が発展的に、市民にとっても、あるいはみどり市にとっ
ても運用されることを期待をしたいと思います。
次の質問に移ります。次の質問は、駐輪場の問題でございます。これは桐生タイムス等で岩宿駅南
口の問題が指摘をされました。これらについては、いろいろ取り上げるべき点もあるわけですが、大
澤議員が質問通告を出しておりますので、私も時間の関係でこれは大澤議員に委ねたいというふうに
思います。
それで、
3番目の質問でございますが、
市の飛び地状態の課題と今後についてお伺いをいたします。
国の交付税措置、あめとむちを使った合併推進策によりまして平成の大合併が全国的に進められまし
た。勢多、山田、新田の2町1村が平成18年3月に合併しみどり市が誕生いたしました。そして、
既に6年がたってまいりました。
合併議論の初めには、全く想定外、夢想だにしなかったような枠組みの合併であったかなというふ
うに思われなくもありません。そして、結果として飛び地の合併になったわけであります。言葉が適
当かどうかわかりませんが、
時の勢いとはいえ、
宿題の残った合併になったような気がしております。
新市の独自性を高め、その定着を図れば図るほど飛び地問題の解消は遠のくというジレンマに今ある
ような気がしております。この問題についての市長の感想をお伺いしたいと思います。
○議長(金子 實) 石原市長。
〔市長 石原 条発言〕
○市長(石原 条) 飛び地の問題につきましては、過去、この議会にも何度となく質問、議論が交
わされてきたというふうに私も理解をしております。私も、当時といいますか、当時を振り返って、
さまざまな場面が思い浮かんでくるわけでありまして、それは藤生議員と全く同じであろうかという
ふうに思います。
飛び地につきましては、再三話をしておりますけれども、この桐生とみどりが飛び地になっている
ことにつきまして、これがいいという判断をできる人はいないと思っております。飛び地がいいか悪
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いかというのは、論をまたないというふうには思っております。
しかしながら、実際は、こういった形での飛び地での合併をし、そしてそれぞれ今、現に行政は動
いておるということも事実であります。
市民の中では、当然、自分の家の前にボーダーラインが引いてあるわけではありませんので、みど
りも桐生も、それは余り意識せずに生活できるというふうに思っておりますが、現実と意識が一緒に
なるような、そんな方向が将来的に成就されればいいなと、私はそういうふうに考えております。
ですから、そういった意味からも、平成19年度から桐生市と連携市長会議等に取り組んでおりま
して、結果的に飛び地が解消できればいいなというふうに思っておりますが、その前段として、両市
の行政サービスの均衡の一定化、
あるいは均衡化一定化ということについての議論をしておりまして、
現在も継続をしているところでありますので、市民が望むのであれば、私はいつでも行動を起こした
いというふうには思っております。
○議長(金子 實) 藤生議員。
〔16番 藤生英喜議員発言〕
○16番(藤生英喜) 私は、この2月10日、岩宿博物館で行われました郷土史講座を受講いたし
ました。県立歴史博物館の手島仁先生は、明治維新以降、市町村制、郡制のあり方については今日に
至るまで、新田、山田、勢多においても、さまざまな市町村の枠組みづくりについて変遷があったと。
そして、そのことについての反対運動や賛成やいろんな理由があったということを、資料をもとに講
義を受けました。ただ、歴史、風土、文化の違う2町1村がなぜみどり市になったのかについては、
大きな研究テーマであるというふうなことを話をしておりました。
合併については、一般的に自分のところが割を食わないようにとか、改定後合併がいいとか、2段
階合併がいいとか、議論が錯綜するのは普通のことであります。あえて飛び地問題を抱えたままのみ
どり市になった誕生の理由については、私の考え方でありますけれども、2つの理由があるのではな
いかというふうに思っております。
1つは、ちょうど合併議論の渦中でありましたけれども、赤字に陥った競艇事業の撤退を桐生市が
決めたということであります。それから、2つ目には、太田市との合併を目指した桐生広域圏のリー
ダーが桐生広域合併の将来像について否定的な論拠をかなり色濃く並べてきたということがあったと
いうふうに思います。そのため、中核市構想が壊れた後、桐生広域合併については町村の意見が分か
れた。そして、協定のできる枠組みでの合併の選択が行われたのが今日のみどり市であるというふう
に思っております。
立場や見方で議論が分かれるところだというふうに思いますけれども、私のこうした1つの合併を
体験しての認識、見方、こういうものについて全く見当外れかどうか、市長に感想をお伺いしたいと
思うのですが。
○議長(金子 實) 石原市長。
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〔市長 石原 条発言〕
○市長(石原 条) そんな合っている、間違っているというほど、私見識もございませんので、見
当外れなことを言うつもりは全くございません。
当然、今議員がおっしゃったことは、こういった結果において1つの要素であったというふうに理
解をしておりますし、2つに絞るということではどうかと思いますけれども、そのほかにもさまざま
な要素が重なってこういった形になったというふうに理解をしておりますので、今議員がおっしゃっ
たことも1つの要素であるというふうには認識しております。
○議長(金子 實) 藤生議員。
〔16番 藤生英喜議員発言〕
○16番(藤生英喜) ちなみに競艇事業につきましては、桐生市が撤退を決めたことが、逆に合併
騒動の中で、
400人ほどいた全従業員が雇用解雇に応ずるということが行われました。
そしてまた、
レースの執行についてまで委託の道が探られてきました。いわゆるこうした騒動の中で、競艇の事業
執行において大きな変革といいますか、改革が行われました。これによって、競艇そのものは今日事
業として継続されているわけであります。このことについては、施設会社の社長とも何度か話したこ
とはございますが、これについては全く同感のような返事をいただいたことがございます。
さて、2町1村の選択によって生まれたみどり市でありますけれども、この合併については、やは
りいろんな議論が行われたと思います。賛成、反対、私もその当事者の一人でありました。私のやっ
たことがよかったか悪かったかについては、ここで言うべきことではありませんので避けますけれど
も、みどり市になって選び取った2町1村の合併も、さまざまな合併前の町村の問題が噴出してまい
りました。サンレイク草木の不正経理問題や経営問題、水道企業団以来の不正腐敗問題、公共施設の
大量借地の問題、道路等の大量未登記問題、川口川不正取水問題、数え上げれば枚挙にいとまがない
ほど、やはり合併の後、みどり市がそうした問題を抱えてまいりました。
言ってみれば、法があって法がない、そういうような事態もあったのではないかなというふうに考
えられるくらいであります。多かれ尐なかれ、合併する前と合併した後では、当然それぞれの町村の
運営の仕方、習慣といいますか、手法といいますか、そういうものの違いによって合併後いろんな問
題が出てくることは、これは例のないことではないというふうに思います。
要は、これを我々は行政の正常化に向かって努力をしていかなければなりません。むしろ、この3
町村の住民、市民にとっては、合併したことによって新しい改革のきっかけはできたのだというふう
に考えれば、将来にわたって市民のための行政が行われるという点で、これを前向きに考えれば、こ
れはいいきっかけとすることができるのかなというふうに思いますけれども、この行政の正常化、こ
ういうものに向かって、みどり市の6年間というものは、やはりそれに向かって真剣に努力をしてき
た歴史であるというふうに思います。
昔の問題の後始末というのは、業績としては余り評価されにくい問題ではあるかと思いますが、新
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しいみどり市がスタートするためには、やはり過去の誤り、あるいは問題点、こういうものを克服す
ることがまず大事であります。そういう点では、石原市政5年間、6年間、まさにこれを一つ一つク
リアすることにやってこられたというふうな見方も、私もしております。
こうしたさまざまな問題を抱えて今日に至ったことについて、まず市長の感想といいますか、そう
いうものをここでお聞きしたいと思います。
○議長(金子 實) 石原市長。
〔市長 石原 条発言〕
○市長(石原 条) 改めて議員が今ご指摘されました一連の不祥事、事案等につきましては、私も
深く反省をし、決してこれは過去のものではないというふうに理解をしております。
当然、政治というのは、未来においてもそうですけれども、過去においても責任を持つべきだとい
うふうに私は教わってきました。ですから、その気持ちも忘れておりません。また、ちょっと生意気
を言わせていただければ、論語にあります「過ちて改めざる、すなわちこれを過ちという」という有
名な言葉がございますが、まさにこの気持ちを持って、この6年間、あるいは7年間、仕事をしてき
たつもりでございます。
人間がやるべきことでありますので、間違いが前提とは言いませんけれども、結果として間違いが
起きることは往々にしてあります。その中で、いかにその過ちを改めて、そして次には同じ過ちを繰
り返さないようにするかということを主眼に、私自身も率先して事に当たってきたというふうに理解
をしております。
結果、短い期間の間でいろんな諸問題が噴出し、そのたびに心も痛めたし、いろんな意味で市民の
皆さん方にもご迷惑をおかけしたというふうに私も思っております。そういったことの上に立って、
今のような話、今のような気持ちを持ちながら、地味ではありますけれども、着実に努力をしてきた
つもりでありまして、結果として、ここ数年間は非常に落ちついた状態が続いていると、私はそうい
うふうに感じております。
もちろん議会や市民の皆さん方から見れば、まだまだ足りない部分があるのは重々承知であります
が、それでも着実に歩みは遅くても、一歩一歩前に出ていると、私はそう感じておりまして、これか
らもこういった気持ちを忘れずに、一歩一歩着実に前進をしていきたい。そして、市民の皆さん方か
らの信頼、信用を一日でも早く回復できるよう、また積み重ねられるように努力をしていきたいとい
うふうに考えております。
○議長(金子 實) 藤生議員。
〔16番 藤生英喜議員発言〕
○16番(藤生英喜) こうした合併の1つの結果の後に広域圏事業が解消されました。これがなく
なりまして、消防やごみ、斎場、この厚生病院も一部事務組合でありますけれども、こうした事業は、
厚生病院はそうではありませんけれども、委託、受託の関係で継続をされております。
-87-
これらは、市民にとっては生活に直結するいずれも重要な問題であります。桐生市に委託する部分
が多く、桐生市の行政の力に負うところが多いわけでありますけれども、この広域圏の事業の受委託
に内容が変更されてきたことに伴う事業の推移、こうしたものについては、ただいまどのように行わ
れているか、この点について総務部長からお伺いをしたいと思います。
○議長(金子 實) 総務部長。
〔総務部長 三輪浩史発言〕
○総務部長(三輪浩史) まず、受委託ということで、本来であれば、みどり市も農業共済、こうい
ったところもひとつ受け側としてあったわけでございますけれども、現状の中では、受委託事業とし
ては関係自治体と取り組んでいる火葬、ごみ処理、し尿処理、消防、こういったところが現状の事業
でございます。
特にこれらの事業運営につきましては、当然桐生市さんのほうのいろんな気苦労、いろんな意味で
迷惑というか、大変な部分をお願いしている部分もございますけれども、事業としては課題、こうい
った不都合もなく順調に推移をしているというふうに思っております。
また、特にこの中で議論をされるのですけれども、みどり市も応分の負担、きちっとした応分の負
担をさせていただきながら、この受委託事業が進められているということは、とかく桐生市さんのと
いう話になりますけれども、みどり市も責に応じた負担をさせていただきながら、市民も決しておん
ぶにだっこというようなイメージではなく、きちっとした事業の展開に参画しているということは改
めて感じたところでございます。
以上でございます。
○議長(金子 實) 藤生議員。
〔16番 藤生英喜議員発言〕
○16番(藤生英喜) 委託事業、受託事業、受託事業で共済組合については県の仕事になったので
すか、ことで委託事業が多い状態だというふうに思いますけれども、そうした中で、やはり受益に対
する応分の負担はみんな市としてはきちっとやっているということについては、これは私もそう理解
をしているわけであります。
ただ、委託する場合、あるいは受託する場合についてもそうですけれども、やはりこの事業を半ば
協働といいますか、協力してやっていただいているということにつきましては、負担をすれば、それ
で済むというものではないというふうに思うのですね。やはり行政間の信頼関係、こういうものを常
につくり上げていく、そうした取り組みが必要だというふうに思います。
ぜひ有効的に事業が市民にとって、より多く、よりよい成果をもたらしますように頑張っていただ
きたいと思いますが、この点について総務部長いかがでしょうか。
○議長(金子 實) 総務部長。
〔総務部長 三輪浩史発言〕
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○総務部長(三輪浩史) この受委託の事業の関係につきましては、当然今言われるように、桐生市
との絶大な信頼関係の中で、協力関係の中で実行されることが市民のためになるわけでございます。
そうした中で、特にこれらの事業をみどり市で単独でやった場合ということは一つ頭をよぎるわけ
でございますけれども、これは逆を返せば桐生市さんも同じことが言えるのですけれども、当然、施
設の整備費、人件費、ランニングコスト、こういったところの財政的な負担、こういったことは、今
後、地方分権、こういったものが一層進展する中においては、自治体に求められる責務というのは増
大になってくるわけでございます。
そういった中では、限られた人材、厳しい財政状況の中をくぐり抜けていくという中では、協調関
係にある事業が有効的に進むことは非常にいいことであり、また今後も、この信頼関係を損なわない
ようにきちっとした形の中で取り組んでいきたいということで、継続性が非常に大事であるというふ
うに認識してございます。
○議長(金子 實) 藤生議員。
〔16番 藤生英喜議員発言〕
○16番(藤生英喜) 信頼関係がやはり共同事業をやる場合に、あるいは協力してやっていく場合
にこれは必要だということについて、そしてまたそのことが両市にやはりメリットになるのだと、市
民にとっていい結果になるのであるということも今お話の中でいただきましたので、私はそうした努
力の必要性を強く強調しているわけであります。
さて、そうしたことの中で、現在連携推進事業というものが行われておるわけでありますが、この
点の状況についてお知らせ願いたいと思いますけれども。
○議長(金子 實) 総務部長。
〔総務部長 三輪浩史発言〕
○総務部長(三輪浩史) 連携市長会議ということで、平成19年から回を重ねて、現在市長が関係
するのは6回開催してございます。
特にこの会議の関係の下部組織の中で、幹事会であったり調査研究会ということで、この辺が具体
的な首長の命を受け調整作業に入っているわけでございますけれども、特に幹事会等の中におきまし
ては、17の調査研究項目ということで1つのテーマを持ち、かつ桐生市、みどり市の連携交流事業
ということで、
47の事業、
こういったものを調整を図りながら進めてきているところでございます。
これは、当然それぞれの関係する組織も加わってのいろいろな展開を調整しているわけでございま
すけれども、特に最近では、こういった連携会議も5年が経過し、かなりの調整が図られたという実
績もございますし、また新たな課題ということも再構築しなくてはならないという状況も認識してご
ざいます。
そうした中で、現在事務レベルでそれらの事務を整えて、またそういったところでのテーマを持っ
て追加をしたり、もしくは実行できたものは廃止という形の中で整理をしていきたいということで、
-89-
現在もこの辺の事業の調整作業を進めているところでございます。
○議長(金子 實) 藤生議員。
〔16番 藤生英喜議員発言〕
○16番(藤生英喜) ただいま交流連携事業につきましては、手広く多様な事業にわたって取り組
まれているということで、これが順調に推移していることについては、これはやはり評価をしたいと
いうふうに思います。
しかしながら、やはりこの問題と合併の問題、イコールではないわけでありますが、しかしながら、
やはり連動せざるを得ないという問題でもあります。亀山桐生市長は、引き続き合併を目指したいと
いうことをいろいろな機会で表明しているようであります。多分、飛び地問題への懸念もあるのだろ
うと当然思います。
しかしながら、みどり市には、合併を望むような空気、こういう声自体余り聞こえてこないのも、
これも実態かなというふうに思います。その理由をいろいろ考えてみますと、まず市民の目から合併
というものを振り返って見た場合に、庁舎が遠くなるとか、サービスはいろいろ削られるとか、補助
金は削られるとか、余り経験上、合併イメージがよかったというふうな言えない面がやっぱりあった
のではないかというふうなことが一つ。
あと一つは、職員もこの合併を通じて相当いろいろな面で混乱を来したということで、職員の厭世
気分、そしてまた桐生市と合併すると都市計画の線引きをやらなくてはならないのだという、住民の
中から聞こえてくるような問題、あるいはまた桐生市と合併すると、これ桐生市と言っていいかどう
かわかりません。合併すると税金がふえるのではないかとか、そういうような懸念もうわさをされて
いるわけです。これ事実かどうかと、私はまだ確認しておりませんのでわかりません。そういう声も
あるということであります。
それから、合併してもその先に何があるのだろうということがなかなか見えてこない。こういうこ
とに対する市民感情がなえていると、合併に対するなえ、合併についての意識がなえているというこ
とだというふうに考えられます。
それから、企業が合併を行う場合には、トップダウンで、あるいは役員会の決定でこれは進めて、
結果がよければ結果オーライでどんどんやっていけるわけでありますけれども、自治体の合併という
のは、1つの形ができ上がりますと、これはやっぱり市民があって、議会があって、合意形成をする
のにも時間がかかる、手間がかかると、こういうのも事実であります。こうなってまいりますと、2
段階合併、
3段階合併というような1つの理論上の話は、
合併問題騒いだときにありましたけれども、
なかなかこれは、そうした方向を継続的に進めていくということはなかなか至難な問題でもあるとい
うふうに思っております。
そうした中で、合併することの意味があるとすれば、こうした懸念を払拭するような、やはり将来
に対する計画、合併することによってお互いがもっといい町にできるのだというような将来構想に対
-90-
する展望、あるいはまた、こういうことがいいことがあるのだよというような目玉づくりと計画づく
りと、何かこういうものが、1回合併をして、やはりここに来て一休止と、お休みしたいいろんな感
情も含めて、そういう中でこれを払拭して次へ進むためには、体制を整えるのと同時に将来に向かっ
てのやはり展望といいますか、きっかけといいますか、構想といいますか、あるいは目玉、こういう
ものが必要になるのではないかというふうに思っているわけですけれども、どうもこの点が、余りま
だその点については聞いた話がないのですね。活力ある合併構想に対する市長間同士の話し合いがあ
ったとか、そういうことも聞いておりません。あるいは、目玉の話も聞いたことはありません。
例えばみどり市には桐生公設市場というのがありますが、
あそこは相当の面積があります。
これは、
桐生市が現在持って桐生市が運営している公設市場が、桐生市が民間委託でありますけれども、桐生
市の公設市場があります。例えばですけれども、こういうところへ市庁舎をつくって一緒にまちづく
りをしようではないかとか、そういうふうなやはりどちらからの市長から提案するとか、そんな話が
過去にあったかどうか、市長から伺いたいと思います。
○議長(金子 實) 石原市長。
〔市長 石原 条発言〕
○市長(石原 条) ちょっと個別具体的な話の中では、特に今の藤生議員がおっしゃるようなこと
が公式にあったかと言われれば、ございません。
では、公式ではなければあったのかということについては、ノーコメントということでご勘弁いた
だきたいと思っておりますが、一応本会議で話す以上は責任が発生しますので、ご勘弁いただきたい
というふうに思っております。
また、合併について、あるいは飛び地の解消という表現もしているのですけれども、私としては、
さっきもお話ししましたようにいかなる選択肢も排除をしないというふうに私は思っております。
今、藤生議員がおっしゃったように、市民の今の温度というか、感情とかいうものも私も実ははかっ
ておるところでありますし、感じておるところでありまして、その感想は全く藤生議員と同じであり
ます。
今後の展開についてでありますけれども、当然将来ビジョン、あるいはいろんな意味での飛び地解
消に向けた話し合いにつきましては、私どももそうですけれども、桐生市さんのほうから、こんなあ
んばいがどうですかぐらいなことはぜひ聞いてみたいなという思いはあります。当然その将来ビジョ
ン、では仮に飛び地が解消されたら、こんなにすばらしいというまではいかないまでも、こんなに盛
りだくさんのビジョンを持っていますと、こういった将来構想を持っていますというぐらいの思いは
ぜひ聞いてみたいと思います。ただ、聞いてみたいなんて言うと、またえらい表現になってしまうの
ですけれども、私は聞かせていただきたいというふうに思っております。
そして、ではみどり市、あるいは石原として何も思っていないのかといいますと、決してそんなこ
とはございません。もちろん私のほうの一方的な思いであるならば、将来ビジョンも含めて言いたい
-91-
ことは山ほどありますが、今の桐生市との関係、あるいはこれからのことを考えますと、もう尐し話
を詰めて、細かい話を桐生市側から聞いてみたいなという思いであります。
以上です。
○議長(金子 實) 藤生議員。
〔16番 藤生英喜議員発言〕
○16番
(藤生英喜) なかなかコメントしにくい問題であろうかなというふうに思いますけれども、
みどり市を考えた場合に、警察本部のない市というのは、群馬県下、多分ないのではないかなという
ふうに思うのですね。
そういうことを考えても、やはりみどり市もこのままでいいわけはない。桐生市も、今人口減対策
とか、町なか観光で新しい事業をやるとか、やはり工夫も努力も今されているのだと思うのですね。
ただ、このままいっても、そんなにその大した展望が開けるのかなという感じもしないではありませ
ん。だから、将来に向かって、やはり健全な地方自治を確立するために力をつけて、そして市民にし
っかりとした基盤を築いていくということの上で、何がいいのかということをやはり、これは合併す
るしないにかかわらず考えていく必要があるだろうというふうに思います。
私は、今、林業の問題、尐し真剣に勉強をしておりまして、昭和の終わり、戦後8,000人を超
えた人口を抱えた東村が今2,500人になろうかとしている。明治のある時点の統計を見ますと、
東村は八百数十戸、大間々町が七百数十戸、笠懸町が600戸台でありました。そういう町が今日、
時代の変遷とともに、時代の変化とともに逆転してきているのですね。そういう中で、やはり東の今
の状況を何とかするためには、今政府が進めております林業振興策をしっかり受けとめて進めていく
ことが大事だなということで林業にも力を入れているわけでありますけれども、これがわたらせ森林
組合と桐生森林組合で、桐生森林組合は桐生市と大間々町、広域わたらせ森林組合は、これは黒保根
と東ということで、ねじれているわけなのですね。
しかし、今こういう時代の中で、林業振興策をしっかりこの両市が協力してやっていけば、大きな
転換をすることができるというふうに私は期待をしておりますし、それをやっているところもありま
す。そういうわけで、やはりみどり市が1つになれば、みどり合併すれば、また新たな展望は開ける
のではないかというふうな点も思わなくもありません。
ぜひ、この将来の新しい庁舎の問題もありますが、みどり市も自立した本来のみどり市独自のまち
づくりを進めるのであれば、やはり独自の運営体制、それから将来に向かっての組織づくり、こうい
うものも考えていかなければならないと思いますが、やはりこれを曖昧にしたまま、10年後、20
年後いくわけにはいかないのではないかと思いますけれども、市長からその辺をお伺いしたいと思い
ます。
○議長(金子 實) 石原市長。
〔市長 石原 条発言〕
-92-
○市長(石原 条) 東地区に限った話ではなくて、やはり森林振興というのは日本の国の問題でも
あろうかというふうに思っております。私はみどり市の市長でありますので、みどり市のことを最優
先に考えたときに、やはり東地区の森林、林業の活性化というのは、これは避けて通れない命題であ
るというふうに思っております。
当然、今年度の予算も含めてなのですけれども、力を入れていくことには変わりございません。ま
だ具体的に発表できることはございませんが、今担当部署で今後の東地区の森林林業の活性化につい
て、かなり具体的に今動いておるところでありまして、そう遠くない将来には、きちんと議会にもお
示しができるのかなというふうに思っております。
そういったことも含めて、時代の流れとはいえ、やはり山を守るということがいかに大事かという
ことを私自身も知っておりますし、これも市民の皆さん方にもぜひご理解をしていただき、当然、み
どり市のみならず、山を守るということがどういうことか。当然、山を守ることが川を守ることであ
り、そして海を守ることであり、そして地球を守ることであるというぐらい大事なことであるという
ことをぜひご理解をしていただきたいというふうに思っております。
○議長(金子 實) 藤生議員。
〔16番 藤生英喜議員発言〕
○16番(藤生英喜) 市長から力強いお話がございまして、大いに期待をしたいと思いますけれど
も、先ほど私は計画づくり、目玉づくりのお話をしましたけれども、物事というのは、計画から入る
場合と目玉から入る場合と、それから現実の取り組みから入る場合というふうに、いろんな手だてが
あると思うのですね。
そういう意味では、やはり1つの林業振興で両市の活性化を図ると。そしてまた、そういう産業振
興の大きな取り組みが両市にできると。そのことが一緒にできるようになれば、また次のテーマも一
緒にやろうではないかというふうなことになろうかと思います。
そういう意味で、やはり協力というのは、建前があって協力する場合と実績から協力関係が進む場
合と、いろんなことがありますから、私もいろんなことを申し上げましたけれども、やはりどういう
取り組みであっても、要は市民のために、将来のために、やはり力を合わせ、前進すべきは前進する
という過去のいきさつに余りこだわることはないと思うのですね。
私も、みどり市が2町1村になった時点で、この2町1村がどうしたら将来に向かって道が開かれ
るかという意味でやってまいりました。ぜひ今後とも、そういう点を強調して終わりにしたいと思い
ます。大変ありがとうございました。
○議長(金子 實) 以上で藤生英喜議員の一般質問が終了いたしました。
───────────────────────────────────
○議長(金子 實) 次に、8番須藤健久議員の発言を許可します。
8番須藤健久議員。
-93-
〔8番 須藤健久議員発言〕
○8番(須藤健久) それでは、議長のお許しを得て、通告に従いまして質問をさせていただきたい
と思います。
今、
世界の国の数が195あるとして、
水道の水が飲めるという国はたったの13カ国だそうです。
中でも、日本の水は安全でおいしいと言われております。昨今、いろんな事情で水道水が不安だとい
う声も聞きます。安心して使用してもらうためにも、今回は水についての質問をさせていただきたい
と思います。
まず、市内施設の水道水の問題についての質問ですが、学校施設の水槽タンクの管理について教育
部長にお尋ねいたします。メンテナンスはどれくらいの頻度で行われていますか。また、その場合、
保健婦さん、薬剤師さん、また現場にどのようにお願いしていると思いますか、お尋ねしたいと思い
ます。
○議長(金子 實) 教育部長。
〔教育部長 藤生安喜夫発言〕
○教育部長(藤生安喜夫) 公共施設につきましては、教育委員会の所管施設ですが、施設によりま
して、一旦、浄水、水道水を受水槽にためて、これを使うという形で給水をされております。
こうした中で、施設には地上に置いてある受水槽ですとか高架水槽ですとかということで何種類か
あるわけですけれども、これらの受水槽につきましては、全て水道法、あるいは水道法施行令、施行
規則、みどり市の水道事業給水条例等々に規定に従いまして管理を行っております。
管理につきましては、受水槽の清掃、それから水道法に基づく水質検査というところで行っており
ます。毎年1回は業者に委託しまして、清掃とそれから水質の分析ということで、適正に管理をさせ
ていただいております。
万一、この検査等の結果、ふぐあいがあるということであれば、事故等に至らぬようにということ
で、
指摘事項があれば直ちに対処、
改善を行うというふうなことで対応をさせていただいております。
○議長(金子 實) 須藤議員。
〔8番 須藤健久議員発言〕
○8番(須藤健久) 水槽タンクが上に乗っている校舎が多いと思うのですけれども、地上にあるの
も、南小なんかも置いてあります。そして、地上の南小のタンクなんかは管理しやすいしと思います
けれども、地上の屋上のタンクは非常に危険が伴い、保健婦さん、薬剤師さん、そういう中で、立ち
会いはどういうふうな形でしていますか。
○議長(金子 實) 教育部長。
〔教育部長 藤生安喜夫発言〕
○教育部長(藤生安喜夫) 保健師さんにつきましては、学校の水の管理という部分で直接ご協力い
ただくという場面はほとんどございません。ただ、薬剤師さんにつきましては、学校薬剤師さんとい
-94-
うのがそれぞれおられますし、薬剤師会というのもございまして、いろんな場面でアドバイスをいた
だいたりということで行っておりますが、必ずしもタンクの清掃、検査の場面に、必ず薬剤師さんが
立ち会っているかというと、そういう形はとっておりませんが、分析等に当たっては市の水道局の技
術員等々の協力も得ながら検査をさせていただいております。
○議長(金子 實) 須藤議員。
〔8番 須藤健久議員発言〕
○8番(須藤健久) これは、年に頻度はどのくらいの割合で、年2回とか夏、春とか、そういうの
でやっていますか。
○議長(金子 實) 教育部長。
〔教育部長 藤生安喜夫発言〕
○教育部長(藤生安喜夫) 先ほど申し上げた法律に基づいた検査という部分では、年1回行ってお
ります。
ただ、出てくる水の検査ということでは、学校については特に毎日行っております。
○議長(金子 實) 須藤議員。
〔8番 須藤健久議員発言〕
○8番(須藤健久) 学校の検査は、私も現場行って資料をいただいてきたのですけれども、確かに
毎日学校に行って日誌みたいな形でつくっているということで、本当によろしいかなと思っておりま
す。
次に、プールの水、点検、その後のメンテナンス状況はどうですか。また、その結果はどのように
反映していますかということは、プールは夏場は使用していますけれども、冬場は使用していないと
いう中で、相当露天のプールでありますので、ごみやら砂ぼこりやら枯れ葉やら、いろんなものがま
じり、その中で大掃除するときには、地元の消防団に頼んだりして、排出をしてきれいに掃除すると
いうふうなことも私も経験しておりますけれども、今の現状はどのようにしておりますか。
それで、その他の施設、例えば公民館、図書館、美術館、憩いの家、庁舎などの水槽のタンクは、
どのように今までの中でメンテナンスするか、その辺を教えていただきたいと思います。
○議長(金子 實) 教育部長。
〔教育部長 藤生安喜夫発言〕
○教育部長(藤生安喜夫) まず、学校のプールの水質ということですけれども、清掃については、
ただいま議員のおっしゃるとおり開始前にということで、一斉に大掃除をしてということで行ってお
ります。
水を張った後、開設期間中につきましては、毎日、遊離残留塩素というのでしょうか、残留塩素、
それからpH値、透明度の検査ということで、毎日開設期間中は行っております。
それから、プールにつきましては、一遍に大勢の生徒が入りますので、開始前と、それから使用中
-95-
にということで、細かく水質も変わってくるということで、開始前に検査をするわけですけれども、
それから一日のプールの授業が終わった後、もう一度全部を検査をしてということで、適正な水質管
理にということで努めております。
また、期間中に、これは学校で毎日行うわけですけれども、それとは別に、先ほどもちょっと申し
上げました学校薬剤師、こちらにお願いをして、期間中2回については定期検査ということで、これ
は細菌、大腸菌、有機物、pH、濁度、残留塩素、それからトリハロメタンというのでしょうか、こ
ういったものの検査ということで実施して、その結果については3年間保管をして管理をするという
ふうなことで、プールが安全に使用できるようにということで注意を払っております。
それから、その他の公共施設ということですが、私のほうからは教育部所管の部分ということでお
答えさせていただきますけれども、冒頭申し上げましたとおり、教育部の施設で、ほかにも受水槽を
設けて給水しているという施設はたくさんございます。これらについては同様に、これは法律、条令
等で決まっているものですので、これに従って、最低でも年1回は法定の検査を行って、この結果を
保管して、指摘事項があれば、同様に直ちに手当てをするというふうな対応をとっております。
なお、幸いといいますか、今までのところ、こうした検査等の結果、施設的に見た目がどうこうと
いうふうな話はありますけれども、水質が問題であるとか、施設が機能していないというふうな指摘
は受けたということはございません。
○議長(金子 實) 須藤議員。
〔8番 須藤健久議員発言〕
○8番(須藤健久) そういうことで、プールもこれからの時期、ことしなんかも暑くなるわけです
けれども、一番心配なのは、大腸菌が繁殖して集団的な菌が悪さをするということを避けるように、
徹底的な安全をお願いしておきたいと思います。
続きまして、学校のトイレの質問をさせていただきます。2011年に文部科学省が、臭い、汚い、
暗いの3Kとやゆされる学校のトイレについて、先進的なトイレ改善を実施した学校の実例について
初めて調査を行いました。和式が主流の学校トイレの洋式化を求める声が多く、今回の調査を機に学
校トイレの改善が加速する可能性が出てきたと思います。
全国の公立学校では、約70%が建築後25年以上経過しております。トイレも和式が主流を占め
ている、みどり市も例外ではありません。家庭や公共施設で洋式化が普及し、和式にふなれな子供は、
学校でトイレを我慢することが多いと指摘があった。学校は、災害が起きたときの避難場所になって
いる。震災後は、特に災害時には、高齢者や障がい者などの要支援者が使用することを想定したトイ
レについて、洋式か望ましいと調査結果を公表しました。
トイレの問題は、財政難などを理由に長年後回しにされ、学校のトイレだけが社会から取り残され
ている現状が見えてきました。現在の家庭のトイレは、洋式が90%になっており、学校のトイレだ
けが洋式化が進んでいないことがわかった。学校ではトイレを我慢し、体を悪くした児童もいると聞
-96-
いております。小中学校の耐震化は進んでいるが、トイレの改修は各自治体に任せているような事情
です。財政面がネックでなかなか洋式化が進んでいないのが現状であると思います。一気には難しい
と思いますが、計画的な改修が必要であると思います。
そこで、みどり市の小中学校のトイレの洋式化、どれくらいの割で進んでいるか、また現状みどり
市では何%ぐらいこれから洋式化にしていくか、お聞かせください。
○議長(金子 實) 教育部長。
〔教育部長 藤生安喜夫発言〕
○教育部長(藤生安喜夫) 現在のみどり市の学校の洋式トイレですが、一つもないという施設は、
重立ったものにはないかなというふうに思っておりますが、小中学校ということで見ますと、どうし
ても和式が主流を占めている状況は、議員おっしゃるとおりでございまして、現在のみどり市の学校
のトイレ洋式化率は37%というところにとどまっております。
ただ、これもなべてその割合で進んでいるかというと、そういう状況ではありませんで、建築年度
が比較的新しい東小学校、それからこの20年から24年にかけてトイレの改修を実施してきました
のが、大間々南小学校と笠懸東小学校で進めてまいりました。ここのところが、ほかに比べると、ず
っと洋式化率高くなっているということで、
おおむねのところは10%から二十数%という割合です。
中には、10%をやや切ってしまうという学校があるのも実情でございます。
今後についても、できるだけ、これも議員おっしゃるとおり、みどり市の学校も25年はおろか、
大方が30年を経過しております。こうした中で、トイレも含めてなのですけれども、特に水の配管
回りというものの老朽化が進んでおります。これらとあわせて、できるだけ洋式化も含めて改修をし
ていければなというふうに思っているところであります。
○議長(金子 實) 須藤議員。
〔8番 須藤健久議員発言〕
○8番(須藤健久) 今、教育部長から聞いた中、徐々には進んでいるように見えますけれども、今
後とも、耐震化が終わり次第、終了次第、その辺の予算を獲得していただきながら改修工事を速やか
に進めていただきたいと思います。
それはなぜかというと、洋式で特に私の望むところは、ウォシュレットつきの洋式化ということを
望んでおります。なぜかというと、子供が家庭も皆ウォシュレットが入っておりますよね。その中で、
やっぱり学業も成績が上がると、また精神的な面も非常に安定するという中で、いい教育の中、施設
を変えることによって子供たちの精神が安定するというふうになると思います。
また、学校の楽しさの場所はトイレから始まるというふうに言われています。また、学校のうれし
さは水道から始まる、学校のレベルは管理者から始まる、学校の美しさはにおいと香りから始まると
いうふうに言われておりますので、ぜひぜひ予算を獲得しながら、洋式化への改修をよろしくお願い
したいと思います。
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財政が大変でしょうけれども、子供たちが学校生活を快適に過ごせるよう私たちも努力をしていか
なくてはならないと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
次の質問ですが、水質検査についての質問です。学校の水道検査ですが、毎日児童が行っていると
聞いております。飲料水における残留塩素などの測定記録表をつけて注意をしていますが、水道水の
残留塩素の数値はどれくらいなのか、お聞かせください。また、カルキのにおいが強いときもあると
いうことで、飲みづらいということを伺っておりますけれども、その辺はどうでしょうか。
○議長(金子 實) 教育部長。
〔教育部長 藤生安喜夫発言〕
○教育部長(藤生安喜夫) 水道の水質ということになりますので、もし足りなかったら、担当部長
のほうからまた足していただければと思いますが、
私どもで承知をしているところで申し上げますと、
水道水の中の遊離残留塩素濃度の基準は、リットル当たり0.1ミリグラム以上を保持することとい
うふうに承知をしております。
学校では、この基準に従いまして、毎日養護教諭が当たることもありますし、養護教諭が指導をし
ながら生徒が当たるということも行いますが、いずれにしても、毎日これを検査をして記録をつけて
いるということで対処しております。
それから、カルキのにおいというところについても同様で、技術的にちょっと申し上げられないの
ですが、学校で、この検査の結果で薬品を加えるとかという操作は一切、もちろんできませんので、
そんなことはできませんので、検査はしておりますけれども、ふぐあいがあれば施設の改善をすると
いうことで対応しております。したがいまして、中の水は水道水そのものということでございますの
で、カルキのにおいが特に学校は強いということはないのではないかなと。場合によると、天候や何
かのぐあいで、浄水、水を浄化する際の技術として何かあるのかなというふうに私どもも思う範囲で
ございまして、はっきりお答えではなくて申しわけないのですけれども、学校で何かをするというこ
とはございませんので、特にということはないかなと思っております。
○議長(金子 實) 須藤議員。
〔8番 須藤健久議員発言〕
○8番(須藤健久) 今のその水道のカルキのにおいとか残留塩素ということについては、なぜ質問
したかというのは、最近の子供、児童が、水筒に自分の家から麦茶や氷や好きなものを入れて学校に
持ってきているように伺っております。
いつごろから水筒持参になったのか、お聞きしたい。また、それは水道水がまずいからということ
からなったのでしょうか、その辺をお聞きしたいと思います。
○議長(金子 實) 教育部長。
〔教育部長 藤生安喜夫発言〕
○教育部長(藤生安喜夫) 現在市内の小中学校では、季節によって若干差はあるのですけれども、
-98-
水分補給という目的で児童が水筒を持ってくるということを認めております。
この水筒持参につきましては、ちょっと調べたところでは、平成17年度前後くらいから、熱中症
対策、こういうことで小学校を中心に始まったようだというところまで、ちょっと調査をしてみまし
た。ただ、当初は、学校でというよりも、むしろ意図としては通学距離の長い生徒、これが途中で水
分補給ができるようにということの意図で始まったやに伺いました。ですが、最近では、この夏場の
特に熱中症対策ということで、中には、氷を入れた保冷水筒というふうなものを持参するということ
を認めるという中で、そうしたものを持ってくる生徒が大分ふえてきたと。
ただ、議員おっしゃるように、好きなものを、ジュースでも何でも入れてということではなくて、
基本、水、場合によるとスポーツドリンク程度まで学校によっては許可しているところもありますけ
れども、好きなものをということではなくて、あくまでまめに水分補強ができるようにということで
持参をさせております。
○議長(金子 實) 須藤議員。
〔8番 須藤健久議員発言〕
○8番(須藤健久) 夏場ですけれども、水筒に氷やスポーツドリンクということで持ってくるとい
うことをお聞きしましたけれども、まず基本的には学校の水道水が、夏場でも水槽が温まらないよう
な工夫したりして、冷たいお水が水道水が飲めるというふうな環境づくりが私は必要だと思います。
それについては、例を言うと、南小の水槽タンクは地上に置いてあるのですけれども、それからポ
ンプアップして上げると。非常に水が夏場でも、何度か低く飲めると。また、片方の東小の中は、上
から温まった水道は、水が水道水が流れてくるということで、多分温度差がうんと違うのだと思いま
すね。
子供たちが水道に口をつけて飲めるということは、非常にいいと思うのですけれども、その辺の改
良する余地というものはあるのですか。
○議長(金子 實) 教育部長。
〔教育部長 藤生安喜夫発言〕
○教育部長(藤生安喜夫) おっしゃるとおり学校の水槽、受水槽につきましては、地上にあるもの、
それも日陰にあるもの、やや日が当たるもの、それから屋上に高架水槽というようなことであるもの
ということで、若干差異がございます。
特に高架水槽の場合は、夏場、水が温まりやすいという状況があるようです。特に休日明け等にな
りますと、水道をひねったときに生温かい水が出てくるというようなことが間々あるということで、
ではその対策はということなのですが、
現場では仕方がないので、
尐しもったいない話ですけれども、
水を流してタンクの中の水を循環させてというふうなことで対処せざるを得ない状況がございますが、
あと高架水槽自体の断熱というようなことでは、最近のものですと構造材自体がサンドイッチ構造の
断熱材、断熱効果の高いものというようなものもあるようですけれども、既に設置されている高架水
-99-
槽なりを断熱材で覆うということについては、効率上も、外から見てこの破損等が直ちに発見できる
状態でなければいけないというような決まりもあったり、それから断熱材を後から巻くということに
なりますと、藻が発生する、コケですか、コケが発生する。あるいは、場合によってはそこから虫が
湧くというような心配があって、衛生上もよくないというふうにされているところがございます。
そうしたことから、なかなか手が打てないのですけれども、一つこれ私の素人考えかもしれないの
ですけれども、先ごろ一部で、一部保育園でしたか、実証実験をした熱交換塗料みたいなもの、こう
いったものを例えば塗布することができれば、多尐はその高架水槽の中の水というところも効果があ
るのかななんていうこともちょっと思うところでありますので、ただこの辺についてはちょっと素人
考えのところもありますので、研究をさせていただければというふうに思っております。
○議長(金子 實) 須藤議員。
〔8番 須藤健久議員発言〕
○8番(須藤健久) 今部長の答弁の中で、いろいろな各研究し、またいかに夏は冷たい水というこ
とについて今後の課題だという部分だと思いますけれども、研究して、子供たちに冷たい水を飲まし
ていただければ幸いだと思います。
最近父兄の皆さんは、水にはとても敏感です。ペットボトルを常に用意して料理にも使っている家
庭が多いと聞いております。みどり市の水道水は最高のレベルだと思いますが、今後も検査管理を徹
底して、安心して水道水が飲めて使えるようにしていただきたいと思いますので、よろしくお願いし
たいと思います。
次に、新設の給食センターについて質問させていただきます。新設の給食センターには、当然水道
水を利用すると思いますが、ろ過装置の設置は考えておると思いますけれども、考え方をそのまま水
道水を使うのか、ろ過装置を使うのか、教えていただきたいと思います。
○議長(金子 實) 教育部長。
〔教育部長 藤生安喜夫発言〕
○教育部長(藤生安喜夫) 現在建設を進めております新しい学校給食センターですが、こちらにつ
きましては、学校給食衛生管理基準、それからHACCPという基準といいますか、指針といいます
か、これに準拠して設計を行っております。
このセンターは、もちろん議員おっしゃるとおり、上水道を使って調理も洗浄もするということに
なっております。みどり市の上水道につきましては、もちろん水の安全は確保されておりますし、大
変おいしい水だというふうに思っておりますので、改めてろ過装置を設置して、これを通すというこ
とについては設計をそのように考えておりません。直接そのまま使いたいと思います。
○議長(金子 實) 須藤議員。
〔8番 須藤健久議員発言〕
○8番(須藤健久) ろ過装置をつけないということで、水道水を直接使うということだと今答弁が
-100-
ありましたけれども、私が考えた中で、なぜこの質問をしたかというと、大腸菌の生野菜の関係なの
ですけれども、その辺はどんな工夫をして調理をなさるのかをお願いしたいと思います。
○議長(金子 實) 教育部長。
〔教育部長 藤生安喜夫発言〕
○教育部長(藤生安喜夫) 野菜の洗浄について心配だというご質問かと思いますけれども、新しい
センターでは、下処理後、下処理、すなわち粗皮ですとか根っこをとった状態ですね。この後の野菜
について、4つの層のシンクを使って洗浄すると。すなわち1つの野菜を4つの層を通すことによっ
て洗浄していくというふうなシステムになっております。
決まりでは、3つの層以上というふうに決まっていると思うのですけれども、これを4つ用意して
ございます。というのは、特に必要がある場合には、その4層目においては消每というのですか、こ
れもできるようにというふうなことも考えてそういったシステムを採用しております。また、現在の
学校給食では、生野菜というのが原則提供がされておりません。サラダ等についても、一応加熱殺菌
をしてという形でやっております。
ただ、新しい学校給食センターでは、これも加熱の方法もスチームオーブンで急速に加熱をして、
冷却も急速冷却をするというような機器を導入いたしまして、できるだけ生に近い食感ですか、これ
を維持しながらできるようにと、
調理できるようにというふうに工夫をしているところでありますが、
原則生でということはないというふうになっております。
○議長(金子 實) 須藤議員。
〔8番 須藤健久議員発言〕
○8番(須藤健久) なぜこの質問をしたかといいますと、北海道で生野菜をきれいに洗ったにもか
かわらずO150が発生したとあり、大切な子供たちの健康を心配したわけですが、新設の給食セン
ターは、今お聞きしたような蒸気処理をする調理方法をとるということですので、安心しました。一
番の根本の部分をしっかり管理していくことが安全につながることだと思われますので、徹底的な管
理をよろしくお願いします。
おいしい水道水を誇れるみどり市に期待をし、日々管理の徹底に努力をしていただいている職員の
皆さんに感謝を申し上げ、質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長(金子 實) 以上で須藤健久議員の一般質問が終了いたしました。
───────────────────────────────────
○議長(金子 實) ここで暫時休憩をいたします。2時40分から再開いたします。
午後2時28分休憩
───────────────────────────────────
午後2時40分再開
○議長(金子 實) 休憩を解いて会議を再開いたします。
-101-
───────────────────────────────────
○議長(金子 實) 18番宮﨑武議員の発言を許可します。
18番宮﨑議員。
〔18番 宮﨑 武議員発言〕
○18番(宮﨑 武) それでは、通告に基づき一般質問をいたします。
まさか本当にと思っていた部分もありますが、国が13兆1,000億円という補正予算をこの時
期に組みました。長年の念願であった経済対策を打ち続け、10年間は10兆円規模の投資を行い、
合計100兆円という巨額を投じて日本再生に向けていくという大きな転換期を迎えました。
みどり市においても、新年度予算180億円を超えることは、市始まって以来の予算規模となりま
す。今回の議会は、大きな転換期を迎える中での今までにも増した慎重な審議をしなくてはなりませ
ん。合併以来丸7年を3月で迎え、単独での枠組みも定着されてきた昨今、次代のために尐しでも我々
の足跡が残せるような施策実現を図っていくことが重要になってきています。いま一度、過去のデメ
リットを清算し、新しい施策も尐しずつ実現するために今回の質問を行ってまいりたいと思います。
ともかく提案なり要望を受けとめ、この場においてできる限りの回答をいただき、施策実現、要望
解決に向け取り組んでいただけますよう、まず初めにお願いと確認をしながら質問をしてまいりたい
と思います。
初めに、訪問歯科診療について何点か確認をし、今後の訪問歯科の医療体制充実にみどり市がどの
ように取り組んでいけるかについて確認をしたいと思っています。
まず、訪問歯科診療とは、要介護高齢者が在宅や施設で歯科診療が受けられるものです。要介護高
齢者の多くは、歯学的な問題を抱えているにもかかわらず、これまでの外来での歯科受診は、70歳
から74歳をピークに、その後急速に減尐するという実態がありました。歯科診療を初めとする口腔
機能の維持管理は、食べるという機能ばかりではなく、生きる力やクオリティー・オブ・ライフが重
要であります。
基本的には、訪問歯科診療で行われる診療内容は、外来で行われるものと同じものです。しかし、
治療時の姿勢の保持や照明など制約の中で行われるので、治療内容によって診療所で受診することが
必要な場合もあります。また、歯科医師が患者の全身状態を掌握するために、かかりつけの医師や入
院時の主治医などと外来診療上に密な連携が求められています。
大事なことは、外来受診が困難な場合に、本人や家族が歯科治療を受けることを諦めないこと、ま
た、入院前にかかりつけの歯科医院を持っていても、多くの場合、急性期病院等への入院から回復期、
施設入所等へ移っていく間に歯科医師・患者関係が途切れてしまい、退院後の在宅療養時にかかりつ
け医とかかりつけ歯科医との連携がとれていないために、結果的に口腔内状態の悪化や義歯治療など
の対応が放置されるという悪循環を招いているということがしばしば見受けられるということでござ
います。
-102-
確認をまずしたいのは、
みどり市における訪問歯科診療の認識についてをお願いしたいと思います。
○議長(金子 實) 保健福祉部長。
〔保健福祉部長 松五 篤発言〕
○保健福祉部長(松五 篤) 訪問歯科の認識でございますが、現状も含めてちょっとお話をさせて
いただきます。
今現在、訪問歯科診療につきましては、先ほど議員のほうからもありましたが、介護保険制度でも
実施はしております。ただ、これはあくまで治療ではなく指導のみと。そういう意味では、訪問歯科
診療を行う場合は、医療保険制度により個人ではなく医師会として対応していただいているような状
況でございます。
その医師会の状況でございますが、まず1つは、みどり市の特徴で、桐生市歯科医師会につきまし
ては、大間々、東地区の対象になります。この手続が、まず保健センター等に用意してある訪問歯科
の診療申込書、これに記入をして歯科医師会事務局のほうに送付をさせていただきます。
それに対しまして、担当医師会に転送されたものを申請の内容を歯科医師会のほうで確認をいたし
ます。それによって派遣するかどうかを決定するような形になっております。
ちなみに、平成23年の訪問歯科診療の桐生歯科の状況でございますが、11件申請がございまし
た。そのうち23年度につきましては、11件全てが決定、派遣件数となっていると。なお、このう
ちの4件、申請の4件がみどり市に該当するもので、同じく4件が派遣の対象になっております。
それから、もう一点、笠懸地区につきましては太田新田歯科医師会のほうでお願いをしているわけ
ですが、担当医師、2名の担当医師が太田新田医師会のほうでは決まっております。ちなみに、引田
歯科としもやま歯科というふうな形で伺っております。
内容的には、
介護施設や老人福祉施設等からの要望に対して、
その施設に出向いての往診が多いと。
そういう中で、施設ではなくて、在宅で自宅のほうにも来ていただきたいというふうな申し入れがあ
ると、それに対応するような、そんな状況で対応しているのが現状でございます。
以上でございます。
○議長(金子 實) 宮﨑議員。
〔18番 宮﨑 武議員発言〕
○18番(宮﨑 武) 平成20年4月からスタートした後期高齢者医療制度でも、在宅医療の充実
は重点課題の一つであり、歯科医師会など関係機関でも、訪問歯科診療の提供体制の充実に取り組ま
れています。
在宅要介護高齢者の歯科受診の機会を向上するために、平成20年4月からは、在宅療養支援歯科
診療所も医療保険で新設されることになりましたので、関係機関に問い合わせができれば、地域で積
極的に訪問歯科診療に取り組んでいる医療機関を知ることができるということです。
そんな中、ことしに入って、知り合いの歯科医師の方からパンフレットをいただきました。訪問歯
-103-
科診療について、当院では積極的に行っていますといった内容が記されているものでした。
私も、このパンフレットをいただいて以来、さまざま調べていく中で、自分自身もそうですけれど
も、余りの認知度の低さに、なぜという思いを強くいたしました。
次に、2点ほど確認をしますが、訪問歯科診療を受ける状況がある市民の対象人数、また訪問歯科
にかかるその対象者が受診をした場合の費用はどの程度なのかを確認したいと思います。
○議長(金子 實) 保健福祉部長。
〔保健福祉部長 松五 篤発言〕
○保健福祉部長(松五 篤) 実際に対象となる人数でございますが、実際には、在宅で寝たきりの
人や心身に障害があり通院できない人と、こういう中で、ちょっと具体的な何人というふうなあれは
つかんでおりませんが、相当な数になると。
それから、今議員ご指摘のとおり、要介護、または要支援の方も該当になりますので、その潜在の
数はかなりのものかなと、そういうふうに受けとめております。
〔「費用は」の声あり〕
〔保健福祉部長 松五 篤発言〕
○保健福祉部長(松五 篤) 大変申しわけありません。
それから、もう一点、費用でございますが、以前は歯科等に通院している人については、在宅歯科
診療は保険の適用外になっておりました。ただ、これが23年4月から緩和されまして適用になって
おります。
なお、往診料としての車代ですか、これについては今はもらっていないような状況でございます。
以上でございます。
○議長(金子 實) 宮﨑議員。
〔18番 宮﨑 武議員発言〕
○18番(宮﨑 武) 今回のこの質問をするに当たって、自身のブログにこういった内容の質問を
するという内容を書きましたところ、何人かの方から問い合わせがありました。
一番の問い合わせの内容で主立ったものは、やはり費用の問題。私も、ですから今、部長からお話、
23年4月からというお話を聞くまでは、いや、具体的にちょっと確認をしてみた後にお話をさせて
いただくということで、電話番号等々も控えておきましたけれども、要するに保険が適用になってい
くということは、今後、やはり訪問歯科診療という一つの文字だけを考えれば、歯医者さんかなとい
うような思いもあるでしょうけれども、現実には口腔内の衛生のためにもということも当然含まれて
いるということですので、できればこういったことをみどり市においても、現状をまず広報等々でお
知らせをした部分があるやないかわかりませんけれども、今後やはりそういった部分についての、要
するにみどり市でもこうしておりますというようなことについて、部長のほうから、今後どのように
していくかということを確認をしたいと思いますけれども。
-104-
○議長(金子 實) 保健福祉部長。
〔保健福祉部長 松五 篤発言〕
○保健福祉部長(松五 篤) まず1点は、今、先ほどもちょっと触れましたが、みどり市の歯科保
健事業については2つの歯科医師会がございます。この2つの歯科医師会が、ことしに入りまして、
双方の合意のもとに、
地域住民に対して歯科保健を円滑に提供するために協定書を締結いたしまして、
みどり市歯科保健事業部会、これを設置しました。
ちょうどこういう動きの中で、こういう部会の中での訪問歯科、このことについて、まず医師会の
ほうでも、実際に治療される方としていろいろPR活動とか、それから実際の今の活動状況、そうい
うものをPRしていただきたいと。
それから、2点目といたしましては、やはりかかりたくても情報がとれないで諦めてしまう人がか
なりいると。そういう中では、市のほうも横断的な連携を強化して、やっぱり手続とか利用、そうい
うものが簡単にできるように、今確かにホームページとかそういうものをあければ入っているのだと
思うのですが、もっとその辺、周知も含めて、例えば保険もききますよとか、そういうものも含めて、
その辺の周知徹底を横断的に行政としても行いたいと考えております。
以上でございます。
○議長(金子 實) 宮﨑議員。
〔18番 宮﨑 武議員発言〕
○18番(宮﨑 武) それでは、みどり市民に対して、今後は尐しでも痛みや苦しみを軽減できる
かがやはり重要になってくると思いますので、ぜひとも推進をお願いしておきたいと思います。
次に、産業廃棄物不法投棄防止の現状についてということで確認を何点かさせていただきたいと思
います。まず、産業廃棄物とは、事業活動によって生じた廃棄物のうち、法律で定められている次の
ようなものを指していると思います。まず、燃えかす、汚泥、廃油、廃プラスチック、紙、木、金属、
ガラス、コンクリートくずなどなど、大きく分けると20種類に分類ができるようですけれども、例
えば建物を壊します。すると、その中にあるさまざまなものが一括して産業廃棄物となるため、1つ
の産廃の山があるとすれば、多種多様な廃棄物が存在するということになります。
今回一般質問をさせていただく西鹿田の産業廃棄物についても、そういったありとあらゆる種類の
産廃が運び込まれたという現場であります。
質問の進め方として、初めに、みどり市総体としての現状と取り組み方についての確認をしたいと
思います。市民部長にお願いします。
○議長(金子 實) 市民部長。
〔市民部長 眉丈山芳一発言〕
○市民部長(眉丈山芳一) 初めに、全体的な不法投棄対策はどうしているのだということでお答え
を申し上げたいと思います。
-105-
現在市では、不法投棄対策の事業といたしましては、ご承知のとおり、一つは、シルバー人材セン
ターに委託をさせていただいて、林道、それから市道を中心とした環境パトロールといったものを各
地区とも週1回実施をさせていただいております。
それから、また、みどり市広報を通じて、これは市民の協力も当然大事でありますので、不法投棄
に対する市民の協力を呼びかけさせていただいたり、あるいは不法投棄禁止看板の設置等を行ってご
ざいます。
状況をちょっとお話をさせていただきますと、今のところ、大量のいわゆる産業廃棄物の不法投棄
が発見されたと、これから出てきます西鹿田の関係は別といたしましてですが、今のところ発見され
た事例はないという状況でございますが、一方で、一般家庭ごみのいわゆる不法投棄、それからいわ
ゆるポイ捨て等については、なかなかなくならないといった現状もございます。
以上でございます。
○議長(金子 實) 宮﨑議員。
〔18番 宮﨑 武議員発言〕
○18番(宮﨑 武) それでは、続けさせていただきます。
現在みどり市では、不法投棄全般にわたって対抗する手段の一つとして、みどり市ごみ及び家電等
の不法投棄禁止条例というものがあります。ありますけれども、さらに言えば、近隣市が制定したよ
うな土砂等の埋め立て等による土壌の汚染及び災害の発生の防止に関する条例、通称残土条例とも言
いますけれども、なども早期に対応していかなくてはならないのではないかと思います。
この残土条例は、土地の埋め立てなどと称して不法投棄や環境破壊が行われないようにするため、
事業者に埋め立て等の内容を事前に届け出てもらうものです。対象になる事業は、土砂等の埋め立て
や盛り土、一時堆積で対象面積が500平方メートル以上のものということになっています。違反者
には、事業の中止や罰則を科すことも定められています。無料で田畑や山林を埋め立てて、平らで使
いやすくしてあげますとか、使っていない田畑に土砂を一時保管させてほしいなどと言われて、安易
に土地を提供したため、土砂に産業廃棄物がまぜられ埋め立てられてしまうということが実際に笠懸
町でも起こっておりました。
土地の所有者は、規制の守れない事業者に安易に土地を提供しないよう注意をすることは重要です
が、当初、契約時点での全てがわかるわけではありません。不法投棄や環境汚染などが起こってしま
ってからでは、もとに戻すために多くの時間や費用がかかります。
こうしたことが発生する前に、みんなで関心を持って見ていくことが重要な部分でございますけれ
ども、今申し上げたような条例などの整備を行い、不法な投棄はもちろん、尐しでも疑念がある案件
に対しての予防策を市としても考えなくてはならない状況もあります。
そういった予防ができるような新たな条例、なおかつ現在ある条例を追加していくといった考え方
が重要かと思いますが、市民部長に確認をしたいと思います。
-106-
○議長(金子 實) 市民部長。
〔市民部長 眉丈山芳一発言〕
○市民部長(眉丈山芳一) ご指摘いただきました条例の関係につきましては、土木工事などの際に
排出される土砂の大量の埋め立てですとか、あるいは野積みを規制する、先ほど議員おっしゃいまし
たとおり、一般的にはその残土条例と言われるものでございます。
その残土につきましては、廃棄物処理法の規制対象外ということになることから、県レベル、ある
いは市レベル、市町村レベルですか、残土条例を制定しているというケースがございます。
県レベルにおきましては、関東地方ではご存じかもしれませんが、群馬県と、それから東京都以外
の5県が既にこの条例を、中身は若干違いますけれども、制定をしているという状況であります。
現在の市レベルで申し上げますと、先ほど議員のほうからご紹介があった事例、その桐生市さんの
ケースかなと思いますが、桐生市さんとそれから藤岡市さん、この2市が条例を制定しているという
状況のようであります。
残土につきましては、先ほどのような状況の中で、他県から持ち込まれるケースが往々にしてある
ということから、一般的には個々の自治体が点で規制するというよりも、県レベルでいわゆる面で規
制するということが効果的であるというふうに考えるところでございますけれども、このたび群馬県
におきましても、罰則規定を盛り込んだり、あるいは盛り土の崩壊ですとか、土壌汚染などを防ぐた
めに、先ほどから申し上げています残土条例制定の方針が実は出されております。
もちろん具体的な内容はまだ全く私ども把握できてございませんが、考え方としては、一定規模以
上の残土処理を届け出、さらには許可制になるということなのでしょうか、許可制にして、崩落など
を防ぐための管理基準を定めて、違反した場合には知事が是正を命じると。それでも従わないような
場合には、いわゆる罰則、懲役ですとか罰金、こういった規定も盛り込んでいくような、そういう見
通しであるというような状況であるようでございます。
そういった状況の中でございますので、今後みどり市といたしましても、県の動向に注視させてい
ただいて、情報収集も含めて、当然市の行政でも関係部署ございますので、十分連携を図りながら対
応していければというふうに思ってございます。お願いします。
○議長(金子 實) 宮﨑議員。
〔18番 宮﨑 武議員発言〕
○18番(宮﨑 武) 今のお話をいただきました県が条例を制定するという方向性で進んでいる。
それはそれとして、やはり大事なのは、市民からそういった声が上がったときに、いち早く対応する
のはもちろんですけれども、その要するに根本的な変革を考えていくということが一番重要かなと、
そう思います。
時間が経過していく中で、どこかが何かをすれば、それに対応すればいいという判断の仕方という
のは、いささか遅きに失しているのではないのかなというのは、やはり受けとめる側としては、そう
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いう思いが強くなっています。
ですので、今もお話ありました。今回の先ほど言いました通称残土条例については、県が動き始め
ていますから、そのことにとにかくやはり状況の中では、そこを県が行うものに乗っかるという言い
方おかしいですけれども、そのほうが早いかなという気はしますが。ただ、ぜひともお願いをしたい
のは、要するに何かがあった場合にすぐ対応ができるみどり市であってほしいなというのが我々の願
いです。
今言っているように県がつくるというのは、それはたまたまそういう状況が起こった中で、それに
要するに県がつくるからいいやというような判断になっているような気もします。見方によってはで
すよ。
ですから、そうではなくて、いま一度、そういったことが起こったときに、早速に、やはりみどり
市も、これこの後お話をしますけれども、近隣市は起こったことによってすぐ条例を改正したりした
わけですよ。本当に早かったですよ。
これは、市民部長よくわかっていると思いますけれども、対応がすごく早かった。そのことによっ
て、例えば近隣する市に条例が制定していた場合、されていないみどり市が要するにターゲットにさ
れているというような状況もなきにしもあらずです。
ですので、今回県の条例に対応するということでございますけれども、やはり山間部の多いみどり
市においては、産業廃棄物とか残土とか、そういったことに限らず、一般廃棄物やさまざまな投棄が
多くありますので、そういったことを考えた場合、大きな意味で市民を守るための対策として何がで
きるのか。
また、「治にいて乱を忘れず」とのことわざもあります。ともかく尐しでも抑止力を進められれば
ということですけれども、いま一度、現状ある家電及び不法投棄禁止条例、そういったことも再度見
直しながら、残土条例の件もそうですけれども、しっかりとした体制をもう一度つくっていただける
ように要望しておきたいと思いますけれども、いかがでしょうか。
○議長(金子 實) 市民部長。
〔市民部長 眉丈山芳一発言〕
○市民部長(眉丈山芳一) 先ほど議員のほうから対応についての早い、遅いという話がございまし
た。それは全くおっしゃるとおりでございまして、十分今後、条例制定云々ということだけではなく
て、やはりスピーディーにやらなければならないことについては、しっかり念頭に置きながら対応を
図っていきたいと思っています。
それから、もう一つ条例の関係ですけれども、これは今回のこの条例の関係だけではございません
で、これは全てに共通していることだと思うのですが、条例はつくったからオーケーだということで
はなくて、つくってから、それをどう運用するか。当然罰則の規定なんかもありますけれども、それ
は早期発見で早期対応ができなければ適用もできませんので、そういう意味では、引き続き関係機関
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と十分な協力といいますか、連携、情報の共有というのは必要だというふうに感じております。よろ
しくお願いします。
○議長(金子 實) 宮﨑議員。
〔18番 宮﨑 武議員発言〕
○18番(宮﨑 武) ぜひとも条例の関係につきましてはお願いをしたいと思います。
次に、西鹿田不法投棄場所の現状と今後はということでお話を進めたいと思いますが、この現場が
問題となって、かれこれ十数年が経過をしております。群馬県や当時の笠懸町、また現在のみどり市
の努力で、当初2,000立米以上と言われていた産業廃棄物は大方撤去ができました。
しかし、現在の今の状況です。今の状況になって、もう四、亓年たっているのではないかなという
印象があります。その四、亓年の間に何の対応策が進んでいないということは、地元住民の間でも、
要するに建物がある以上、何かのたまり場になったりしないかとか、何かの事件の現場になったりし
ないかとか、また建物火災などはどうなるのかと、そういったさまざまな不安を感じる方たちも中に
はおります。
ましてや、最近では、家庭用電化製品などの投棄もされているようです。私思うのは、例えば一般
質問をして、そういったものが公開されているというような状況下の後だけにしか何か対応がされて
いないのではないかなと、これ私だけが思うのでしょうか、よくわかりませんけれども、そういう状
況下が往々にして見受けられていると思うのですけれども。
今後の対応についてさまざま協議をしなくてはならないと思いますけれども、今、現状を含めて、
市民部長は、ここまでの経過と現状、そういったことについて確認をさせていただきますが、どのよ
うな思いでいらっしゃるか、お願いをしたいと思います。
○議長(金子 實) 市民部長。
〔市民部長 眉丈山芳一発言〕
○市民部長(眉丈山芳一) これまでの経過と現状を踏まえて、どのような思いかということでござ
いますが、確認の意味も含めて、ざっくりでございますけれども、ちょっと経過をお話しさせていた
だければと思います。
この点につきましては、むしろ議員のほうが、いろいろ当時からご心配をいただいた中で、むしろ
私どもよりお詳しいかもしれません。あえて確認という意味でざっくり申し上げます。よろしくお願
いします。
当初、平成14年の3月から5月ごろにかけてということでございますが、先ほどからご指摘あり
ましたように、西鹿田地内の廃工場敷地内に、2,000立米を超えるという言い方をしていますが、
混合廃棄物、これはいろんな廃棄物がまざっているところなのですが、これが不法に投棄されてしま
ったということであります。
ご存じのとおり産業廃棄物の関係につきましては、県のいわゆる所管ということで、当初から県で
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は行為者を特定するための調査をして、行為者に対して撤去を指示したものの、これは複数いたとい
うことですが、いずれも資金繰りがつかないというようなことで、撤去未着手、撤去はできないとい
う状況がずっと続いたと。
それがさらに、その行為者が別件のいわゆる問題で、これも不法投棄らしいのですが、逮捕されて
しまったというようなことで、撤去作業が全然進まないということから、当時、県では排出事業者、
それから受託処理事業者を特定して、中身とすれば、委託契約書の作成義務の違反ですとか、マニフ
ェストの交付義務違反等の違法性が認められる業者に対して撤去を求めてきたという経緯がございま
す。
これまでに排出業者、それから収集運搬業者、それから土地所有者である、これは新潟の鋳造会社
でございますけれども、全体の約8割程度、8割ほどの廃棄物が撤去されてきていると。今の先ほど
申し上げた部分が、おおむね平成16年の3月ごろから平成21年の10月ごろにかけての動きとい
うことで聞いてございます。
それから、現状では、現場は建物の外にその未撤去の廃棄物と、それから建物内の廃棄物を掘り出
した穴、そして掘り出された廃棄物のうち、撤去されていない廃棄物まじりの土砂が、これも一部、
実は中に残っているという状況でございます。
その後も、県のほうで土地所有者に指導を行っておりますが、先ほど申し上げたように、資金面等
の関係から思うように進んでいないというのが現状でございます。状況でございます。
ただ、あえてごく最近の現状ということで申し上げますと、最近になって、まだ本当にこれは具体
的な情報というのは、わからない状況もあるのですけれども、最近になって土地所有者の関係等につ
いて動きがあるというようなことから、例えば県のその産廃Gメンが監視を厳しくしたりというよう
なことで、ほぼ毎日、今パトロールやられているというようなことですけれども、注視をしていると
いうことでございますので、市といたしましても、先ほどから申し上げていますように県と連絡を密
にさせていただいて、しっかり連携を図ってまいりたいと思います。
いずれにしても、そういう若干動きがございますので、ちょっと私どもも十分注意しながら、現状
の把握に努めるとともに、県と連携して、監視のほうにも十分努めていきたいというふうに思ってご
ざいます。
以上でございます。
○議長(金子 實) 宮﨑議員。
〔18番 宮﨑 武議員発言〕
○18番(宮﨑 武) 今お話がありました平成16年3月から平成21年10月の間に、2,00
0立米と言われたものの約80%程度が撤去をされています。残り20%程度かなと思います。
その残った20%について、今言ったように現場を見て、例えば所管が群馬県であるとか、そうい
った部分に関して、一般の住民が所管はそこだと言ったって、それを理解できると、理解するという
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考え方、これちょっと尐ないかなと思うのですよ。
要は、通っていくと洗濯機がほんながっているとか、要するにそういう大きな家電がながっている
わけですよ。ましてや、今、先ほど言いましたように建物火災とか、要するに周りのブロック塀が落
ちかかっているとか、そういうことが地元住民に対しては重要なのですよ。群馬県の所管で群馬県が
動かないからみどり市が動かないって、そういうことではないのですよね。ですので、いま一度、今
話がありましたので、きょうはこれ以上のお話はしません、動きがあるということで。
ですけれども、やはりその動きがある中で、今後しっかりみどり市として、いま一度きちっとした
対応ができるように取り組みをお願いしておきたいと思います。そういうことで、市民部長にはお願
いをしたいと思いますが、よろしくお願いします。
では、何か答えがあれば。
○議長(金子 實) 市民部長。
〔市民部長 眉丈山芳一発言〕
○市民部長(眉丈山芳一) 大変申しわけありませんでした。私のちょっと言い方が、誤解というこ
とではないのだと思うのですけれども、ちょっと違った意味合いのことをお話ししたように受けとめ
られるような話し方をしてしまいまして、大変申しわけありません。
先ほど申し上げたのは、ちょっと言いわけじみた話になりますけれども、いわゆる産業廃棄物の関
係については、例えば不法投棄があったときに勧告をしたり命令を下したり、最悪、その代執行した
りというのが県知事の権限なものですから、そこまでは私どもも当然立ち入れないということで所管
ということを申し上げました。
当然、ただ通常の中では、先ほども申し上げたように県との連携を密にしなければ、その早期発見、
それから早期対応、結びついていきませんので、そういう意味では、市のできる範疇のことは、やっ
ぱりしっかりやっていきたいというふうに考えてございますので、
ご理解をいただければと思います。
よろしくお願いします。
○議長(金子 實) 宮﨑議員。
〔18番 宮﨑 武議員発言〕
○18番(宮﨑 武) この件につきましては、本当に10年以上経過をしておりますので、私ども
としては、できればいい、例えば建物が何とかなくなって、あそこが変な話、住宅になればいいねと
いうような思いも当然ありますので、そういったことも含めて、今後、しっかり注視をしていただい
て進展を、まだまださまざまな場面でお知らせいただければと思いますので、よろしくお願いをしま
す。
それでは、最後の認定こども園制度の関係でございますけれども、認定こども園制度の再認識と推
進についてということで確認をしてまいりたいと思います。認定こども園については、みどり市にな
って、私自身も北海道と山口県に所管の委員会で調査に行っております。その時々に質問を行っては
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おりますけれども、具体的には何の検討もしていないのか、よくわかりませんけれども、そのときだ
けの回答をいだたく、そういう状況になっています。
要は新しいものを取り入れる努力はしないで、市民の貴重な税金でつくった公立保育園をただ民間
に委託すればいいのかという状況には、要望している側としては、市としての子育てを、子供を育て
るという意思に著しく欠けるのではないかという思いを強くしています。
ここの部分については、笠懸第二保育園を民間移譲しました。1年を経過しようとしております。
どういった部分がよかったのか、また市民にとってどういった部分が通っている方たちにとってもよ
くなかったのか、検証ができているのではないかと思っていますけれども、本題に入る前に、保健福
祉部長にその部分の考え方を確認しておきたいと思います。
○議長(金子 實) 保健福祉部長。
〔保健福祉部長 松五 篤発言〕
○保健福祉部長(松五 篤) 保育園の民営化につきましては、昨年の9月でも一般質問で幾つかご
指摘をいただいたところでございます。
特に重要な点は、やはり園児に影響を与えるような急激な環境の変化、これを行わないようにする
ことと。その対応として、具体的には定期的な保育園の訪問、それから園長との面談などの実施、そ
れから保護者、場合によっては保育士のアンケートの結果などの状況把握も行っております。
そういうものから、主要な行事は継承し、変更を行う場合は、特に保護者と十分協議をして行うの
だと、この辺が協定書の運営条件にも従うよう指導している中心でございます。
それから、1年経過してよかった部分でございますが、当然、これの導入のきっかけの当初は、三
位一体の改革等があった交付税から補助金が公立には運営補助は来ないと、そういった財政面からの
捉え方だけで来たということで、特にそういう面では、当然、市が市立保育園に支払う運営委託料に
対し、国、県の負担金が入ったと、これは事実でございます。それで財政上のメリットがあったと。
それから、保護者にとっては、平日や土曜日の保育時間の延長、それから休日保育の実施など、保
育サービスが拡充しているところでございます。
それから、あえてちょっともう尐し頑張ってもらいたいというような点でございますけれども、確
かに公立保育園として運営してきた中で、
もう尐し当時の保育園と同じように、
その清掃とか使い方、
確かに保育園の運営方針もあるのだと思うのですけれども、その辺は確かに、もう尐し運営方針は運
営方針として、やはり施設の整理整頓、そういうものは尐し頑張っていただきたいなと、このように
考えております。
特にそういうことを総合しますと、民営化をしたからそれが終わりではなく、特に前回の議員の指
摘でも大変お世話になったわけですが、行政の責任として、民営化後も調整機能やチェック機能をし
っかりと果たしていくのだと、この辺が特に重要かなと。
そういう中で、笠懸第一保育園の民営化の検討につきましての、このけやき保育園の運営状況を十
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分検証して、今後に生かしていくような、今後の参考にするような、そんな考えでおります。
以上でございます。
○議長(金子 實) 宮﨑議員。
〔18番 宮﨑 武議員発言〕
○18番(宮﨑 武) 今のいい点、悪い点、さまざまお話をいただきました。
もう一点だけ、この件で部長に確認をしたいのですけれども、その9月のときにもう一つお話をし
ましたよね。要するに残っていただいた職員に対して、どのような対応をしているかというお話をし
ましたよね。
要するに残ってくれた方は、第二保育園の保育方針を踏襲していき、なおかつ自分たちが今までと
同じ待遇で残れるという判断をしたために、今6人ですか、その程度残ったのではないかと思います
けれども、そういった方々に対しても、ここで回答は聞きませんが、しっかりとした対応ができてい
るかというところは、私自身疑問に思っていますので、そこは再度確認をとっていただきたいと。
せっかく残っていただいて、しっかり保育をしたいという思いの方たちを、やめるような方向性に
持っていく状況がもしあるとすれば、これはちょっと今後に尐し影響してきてしまうなという気もし
ますので、ぜひそこのところも再度確認をとっていただいて、今後しっかりとしたそういった形もお
願いをしたいと思います。
私、一番気になっているのは、今部長からお話をいただきました第一保育園についてです。この第
一保育園も、今言ったように、部長、今最後に民営化に向けてというお話をしましたよね。本当にそ
の民営化に向けてが決まっているものなのだかどうなのだか。また、その民営化にするときに、どう
いう体制にして民営化にするのか。そういった具体的なことが、我々しっかりという確認がとれてお
りませんけれども、これから確認、計画を立てていくのだと思いますが、そのことにひとつお願いを
しておくということで、今回認定こども園制度ということを改めて確認をしたいなと思っています。
このままの状態で、公立の保育園、保育所を継続していくのはどうなのかという疑問も持っていま
す、第一保育園に。私立には私立のよさがありますけれども、公立には公立なりのよさがあり、まし
て公立には公立としてのみどり市のものだという誇りを持って保育をしていると思います。
今回は、できる限りそういった部分の意思を統一し、どこに向かうのかといった部分に尐し踏み込
んだ考え方の意思統一を図りたいと思っていますので、今までのような対応ではなくて、話した以上
は、これからこういう方向で方針にしていくのだというようなお話をぜひともいただきたいなと思い
ます。
再度確認をしておきたいと思いますけれども、認定こども園というのは、幼稚園と保育所が併設、
もしくは隣接をしてあることを示しています。ここでいう今言った幼稚園とは、学校法に基づく幼稚
園を指していますけれども、保育所というのは、児童福祉法に基づく認可保育所あるいは認可外保育
所を指しています。
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また、受け入れる年齢構成については、大まかに2つの種類があるようですけれども、1つとして、
ゼロ歳から6歳までの保育園児と4歳から6歳までの幼稚園児、2つとして、ゼロ歳から3歳までの
保育園児と4歳から6歳までの幼稚園児、要するにその施設によって年齢の下限が1歳もしくは2歳
のところ、違いがあるかもしれませんけれども、幼稚園児として入園する方にとっては従来の幼稚園
児と何ら変わりがないという状態が認定こども園。
保育園児として入園する方にとっては、若干違うところがある。1点とすると、幼稚園児と同年齢
の子供は、幼稚園児と一緒のクラス編制を行い、幼稚園児としての教育を受ける。もう一点は、認可
保育所であれ、認可外保育所であれ、保育料は保育園に直接納付する。
要するに利用する側にとって、これはほとんど今と同じ状態で変わりはありませんけれども、利用
する側にとってのメリットは、保育園児として入園しても、幼稚園教育が受けられるというメリット
があります。ここは大事な部分かと思いますね。
認定こども園になれば、幼稚園児としてのその幼稚園教育が受けられる、今の保育所とは全く違う
状態が生まれてくるということです。
今、その現状から見ますと、全国で2,000という数字を目指しておりましたけれども、現状9
11でしたか、その程度しか、やはり認定こども園に移行しているところがないということですけれ
ども、今後、2015年、子ども子育てシステムが新たな子育て施策として法案化をされていく、そ
ういう状況になっておりますけれども、
今後みどり市として、
こういったさまざまな情報を集約して、
どういった形を進めるのかということが私としては一番気になるところでございます。
今言ったように、ストレートに最後に聞きますけれども、笠懸第一保育園をさっき言ったようにも
う民営化してしまうのか。もしくは、そうではなくて、認定こども園という名前もまた若干変わるよ
うですけれども、総合こども園になるか、何かまだよくわかりませんけれども、そういった幾つかの
選択肢があるのを検討するのか、1つの民営化という方向へ進むのか、この二者択一で、どっちの方
向かというぐらいのお話は聞いておきたいかなと思います。
では、保健福祉部長にお願いします。
○議長(金子 實) 保健福祉部長。
〔保健福祉部長 松五 篤発言〕
○保健福祉部長(松五 篤) 今後の対応ですけれども、その前に、全体的な流れとして、確かに議
会の中でも議員のほうから、20年度、それから22年度、3回ぐらい、この内容については質問を
していただきました。
そういう中で、当時は、確かにその前は合併前もあるのですが、どうしてもさっき言ったように三
位一体の改革等で財政的メリット、これだけを追った経過がありますので、そういう中では、平成1
9年に策定されたみどり市の保育園の中期整備計画、これに基づいて、公立保育園を24年度までに
民営化すると。これ1園については、今回民営化になった第二保育園がそれでございます。
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それから、もう1園につきましては、24年度以降に、27年度ごろを目途に民営化を検討します
よと、そんなふうな話になっておりまして、それを21年と22年の民生福祉常任委員会と全員協議
会、3回にそれを諮った経過があります。
ただ、それはそれとしてそのときの状況でございますが、ただその後に、先ほど議員からもおっし
ゃったとおり、認定こども園が2,000まではいかないけれども、911になっていると。また、
群馬県でも27からあると。
そういう中では、逆に、それに対する認定こども園に係るアンケートもあります。その結果では、
保護者の8割が逆に認定保育園でよかったと。では、どういうところがいいのだというと、具体的に
は保育時間が柔軟に選べるとか、それから就労の有無にかかわらず行くことができるとか、そういう
具体的なことも挙げられております。
それから、それを運営している施設についても、9割が認定こども園にしてよかったと。確かに2,
000まではいっていないですけれども、その911の中ではそういう声もあります。
そういうことを今後は当然、今までの経過の流れにそのことを加えまして、国の新しいそうした流
れも加えまして、子供の先ほど言いました子育て三法、そういうものも変わったり、調査もいろいろ
出てくるわけですから、それに合わせて、民営化されたけやき保育園の状況を参考にしながら、今後
は新たな動きも踏まえて、民営がいいのか公立がいいのか、または認定保育園がいいのか、またその
辺を検討していくことが大切であって、また必要ではないかと、このように考えております。
以上でございます。
○議長(金子 實) 宮﨑議員。
〔18番 宮﨑 武議員発言〕
○18番(宮﨑 武) それでは、今お話のあった中で、やはり財政的見地から見ると、今まで話が
進んでこなかったというお話を伺いましたが、ちょっと気になるのは、もしも例えば今後、今3つ方
向性をお話しいただきましたが、最後言われた、その認定こども園の方向に向かっていくとした場合
に、公立の施設であった場合に、国、県からの補助金というのは出るのでしょうか、出ないのでしょ
うか、そこを聞きたいと思うのですけれども。
○議長(金子 實) 保健福祉部長。
〔保健福祉部長 松五 篤発言〕
○保健福祉部長(松五 篤) まだ政府の中でも若干論議はされておるようなのですが、基本的には、
公立の場合につきましては、保育園、それから認定こども園も全て自治体の負担と、このようなお話
を聞いております。
以上でございます。
○議長(金子 實) 宮﨑議員。
〔18番 宮﨑 武議員発言〕
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○18番(宮﨑 武) それでは、またその部分につきましても、またこれから認定こども園そのも
のの考え方が、また政府が変わって、政権が変わって、政府の考え方も若干、またもとに戻ってくる
ような流れもあるようですけれども、そういったことも踏まえながら、目まぐるしくどんどん変わっ
ている状況下の中で、自治体にいろんな形の施策を打っていくというのが難しい状況も今現状ではあ
ると思いますけれども、しっかりそこを注視して、そういった流れに翻弄されるのではなく、みどり
市としての進み方というのをしっかりこの時点ぐらいから検討していただきたいなと思います。
最後に、市長に確認したいのですけれども、今言ったような形で、子育て全般にわたって、みどり
市の品格とよく言いますけれども、そういったものの考え方を市長に確認をしたいと思います。
○議長(金子 實) 石原市長。
〔市長 石原 条発言〕
○市長(石原 条) 子育て全般ということでありますと、当然、市としては次代を担う大事な宝で
あるという認識は全く間違いございません。
その中で、俗に言う自助、公助、共助というふうによく言われますけれども、その中で行政が何が
できるかということも考えていきたいと思っております。
何から何まで全部サービスというわけには当然いきませんから、まず親としてできること、あるい
は地域としてできること、こういったこと、また保育園や幼稚園や学校でできることといったことを
きちんとトータルとして考えて、側面的な援助は惜しまずやっていきたいというふうに考えておりま
す。
もちろん子供を育てることにつきましては、さまざまな環境がありますので、一律で全部同じとい
うわけにはいきませんけれども、その実情、地域や、あるいは個々の親の実情に合わせた、なるべく
きめの細かい政策をしていきたいというふうに考えております。
何度も言いますけれども、
未来を担う大事な子供でありますので、
その子育て支援につきましては、
十分に配慮して対応していきたいと、かように考えております。
○議長(金子 實) 宮﨑議員。
〔18番 宮﨑 武議員発言〕
○18番(宮﨑 武) ありがとうございました。
では、以上で終了します。
○議長(金子 實) 以上で宮﨑武議員の一般質問が終了いたしました。
───────────────────────────────────
◎散
会
○議長(金子 實) 以上をもちまして本日の日程は終了いたしました。
次の会議は、あす2月27日9時30分から開きます。
本日はこれをもって散会いたします。ご苦労さまでした。
-116-
午後3時38分散会
-117-