R ギャップとフラッシュの測定について 自動車ボディーの様々な接合部で

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ギャップとフラッシュの測定について
自動車ボディーの様々な接合部でのギャップと同一平面度(フラッシュネス)は、組立て品質と外観を決める重
要な要素です。ドア、ボンネット、トランクリッド、ランプカバーなどの間のアライメント不良は、美観的な問題で
あるだけでなく風切り音や水のリークを引き起こします。
フラッシュ
右パネル
左パネル
望ましいギャップサイズは、接合部の機能と車におけるその位置に左右され、0から10mm程度になります。同
一平面度(フラッシュネス)は、多くの場合完璧さが望まれます。接合部は、ギャップや同一平面度が目標より
も0.5から1mm以上になると一般に不良と考えられます。
このような用途での測定は、レーザーライン測定による3Dセンサが非常に適しています。パネルの平らな部
分に投射されるレーザーラインは、自然に測定上基準面となります。事前にキャリブレーションされたコンパク
トなスマートセンサで、1つのレーザ光源を用いると、ギャップと同一平面度(フラッシュネス)の測定を一回の
スナップショットで正確に行えます。
ギャップとフラッシュの測定は、自動車の組み立て工程において、以下のような目的で用いられます。
・様々な組み立て上の問題の修正と誤差の証明
・組立てミスのパネルを修正する際の予想外のコストの低減
・据え付けミスで損傷したパネル廃棄の際の無駄の低減
・パネル・アライメント不良の程度の大きな車両の不良選別
ギャップ
Gocatorセンサの使用
Gocatorセンサをロボットに取り付け、2枚のパネルがセンサの視野に入るようにロボットで位置決めします。センサをロボットに取り付けると、ロ
ボットがセンサにスタート信号を送り始め、センサに測定を開始させます。するとセンサはギャップとフラッシュの測定を実施し、測定完了信号と
共に検査結果を送ります。このロボットは、車のボディーの周りの予め決められた多くの検査ポイントへ移動するようにプログラムされています。
こうして、各検査ポイントで所定の目標値と誤差が検査されます。
Gocatorセンサ内蔵の測定ツールを使えば、通常のWebブラウザを使って設定ができ、この一連の測定と検査への対応が迅速で効果的に行
え、さらにソフトウェアプログラミングを行う必要もありません。このセンサは数千通りの設定を保存できるので、多くの検査ポイント1つひとつ合
わせた特定の測定パラメータをロボットから呼び出すことができます。Gocatorセンサは、工業的に使われている幾つかのPLCプロトコルをサ
ポートしており、センサのコントロールや測定結果の収集を行えます。さらに、独自のプログラムを作ろうと考えている技術者向けに、オープン
ソースのソフトウェア開発キット(SDK)も提供しています。
Gocatorセンサの利点
自動車市場では、高品質な自動車を生産することが重要課題となっています。消費者は外観の不備には厳しい目を持っており、ドアやボンネットのア
ライメントに加えて風切り音や水漏れを決して許容しません。ボディー周りの50カ所以上の目視検査は決して容易ではなく、従来からの2D画像処理
技術では、3Dが本質的に有している検査性能には及びません。また、系統的な照明設定のないステレオ3D技術は、コストがかかり信頼性に劣りま
す。
Gocatorセンサはコンパクトで信頼性の高い検査を実現できるので、以下のような目的に役立ちます;
・自動化インライン検査
・製造時間に影響を与えない全数検査
・製造品質の確認と改善
・組立て工程のトレーサビィリティ向上に、統計的手法による工程管理(SPC)に測定データを使う
・工程での修正や保証内の修理(1台当たり数十万円レベルの費用)での予想外のコストの低減
カタログの内容は予告無く変更されることがあります.
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