2014/02/14 田村吉康 たむらよしやす マンガ家、イラストレーター、画家

2014/02/14
田村吉康 たむらよしやす
マンガ家、イラストレーター、画家
■略歴
日本画と西洋絵画の伝統的な画法を独自に習得しながら、マンガ家としての経験と技術を活かした独
特な人物造形やテーマ設定、ストーリーテリングの妙味が作品に強力な表現力を与える、新進気鋭の
アーティスト。ヨーロッパ中世のイコンを基礎概念に置きながら、日本の古典文学作品等から着想を
得た作品を、時には他分野とのコラボレーションなども行いながら制作する希有な作家。
1977 年、群馬生。
高校在学中よりマンガを描き始め、持ち込み投稿を経て集英社と契約。「月刊少年ジャンプ」誌上に
て短編作品の掲載を続け、2003 年にマンガ『筆神』(JUMPCOMICS、集英社)を連載。マンガ家と
しての活動と平行して、西洋画の作風による絵画作品を制作し、2002 年には初の個展「元始 田村吉
康展」(銀座、ギャラリーフォレスト)を開催する。
2007 年に「月刊少年ジャンプ」の休刊に伴いフリーとなると、多くのメディアへのマンガやイラス
トの提供に加えて、絵画作品の発表を精力的に行うようになる。東京のギャラリーを中心に国内での
個展開催や作品出展を重ねる。
2011 年に村上隆氏の主宰による「日本画 ZERO」展(Higari Zingaro、カイカイキキ)へ出品した
ことを契機に、海外のアートフェアへの作品出展を開始する。同年メキシコシティ(メキシコ)を皮
切りに、バーゼル(スイス)、台北(台湾)、ロサンゼルス(USA)のアートフェアに参加し、翌年に
はニューヨーク(USA)、ポズナン(ポーランド)、メキシコシティ、バーゼルにて原画展や作品出展
を続ける。2013 年はシエナ、ルッカ(イタリア)、リスボン(ポルトガル)のカルチャーイベントか
ら招聘されての初のヨーロッパ個展・ツアーを実現。
近年は世界各地での作品発表の傍ら、当地のイベントやマンガ学校などからの要請によるワークショ
ップも開催し好評を博している。また日本のマンガやイラストの技術を伝えるとともに、現代日本の
マンガ文化やポップカルチャーについての研究的論考の発表も行うことで大きな関心を集める。
2012 年にはイタリアの自転車メーカー「ダッコルディ」とのコラボレーションを行うなど、国際的
な活動の幅を広げる、今後の一層の飛躍が期待されるアーティストである。
■活動歴
2013 年
- 国際コミックススクール・フィレンツェ校:カンファレンス、ワークショップ(イタリア・フィ
レンツェ)
- フィレンツェ大学・文哲学部:特別講義(イタリア・フィレンツェ)
- Technologia Incognita:カンファレンス(オランダ・アムステルダム)
- The Mixtup Project:カンファレンス、ワークショップ(オランダ・アムステルダム)
- AMADORABD 2013:個展、ワークショップ(ポルトガル・リスボン)
- ルッカ・コミックス&ゲームス 2013:個展、カンファレンス、ライブドローイング(イタリ
ア・ルッカ)
- MANGIAPPONE:個展、ワークショップ(イタリア・シエナ)
- 田村吉康作品集 2013Kindle 版をリリース
2012 年
- イタリアの自転車工房 Daccordi と L eroica モデルを共同制作(イタリア・サンミニアート)
- BACCHETTE VS FORCHETTE ワークショップ、ライヴドローイング (イタリア・シエナ)
- artIMPLANT 特別講義、原画展 (ポーランド・ SPOLECZNA AKADEMIA NAUK)
- Third International Conference of the IMAGE において小論文「現実世界へ進出するキャラク
ター」発表(ポーランド・ポズナン市)
- SCOPE BASEL 出品 (スイス・バーゼル)
- ZONA MACO MEXICO ARTE CONTEMPORANEO 出品(メキシコシティ Centro Banamex)
- Japonika creative 特別講義 (ポーランド・ポズナン市、アダムミツキェビチ大学)
- エレガ Japanese Weekend in SPOT.Foundation 原画展、ワークショップ、及びライヴドローイ
ング(ポーランド・ポズナン市)
2014/02/14
-
THE ARMORY SHOW 出品 (ニューヨーク)
2011 年
- Art Platform Los Angeles 出品 (ロサンゼルス・L.A.Mart)
- ART TAIPEI 2011 出品 (台北 World Trade Center・Taiwan Art Gallery Association)
- VOLTA 7 出品 (スイス・バーゼル・THE VOLTA SHOW)
- 日本画 ZERO 出品 (HidariZingaro・カイカイキキ・村上隆氏主宰)
- ZONA MACO MEXICO ARTE CONTEMPORANEO 出品(メキシコシティ Centro Banamex)
2010 年
- 個展「田村吉康の世界展」 (西武沼津店)
- 現代洋画精鋭作家展出品 (松坂屋名古屋店)
- 「日本の歴史まんが人物伝戦国武将編」表紙・マンガ(学研教育出版)
2009 年
- 佐々木豊と 3 人展 佐々木豊・越智光進・田村吉康・増川卓(銀座・飯田美術)
- SAIHODO BOOKS 出品 (銀座・彩鳳堂画廊)
- 小説「スクールバッグいっぱいの運命」表紙・挿絵 (講談社・YA!ENTERTAINMENT)
- FIELD OF NOW2009 出品 (銀座洋協ホール・日本洋画商協同組合)
- 源氏物語研究家、齋藤裕氏と共作を始める
2008 年
- 第 1 回群馬大学同窓生学長表彰
- 第 3 回飯田美術リアリズムの世界展 (銀座・飯田美術)
- エスト・ウエスト香港オークション出品 (シャングリ・ラ ホテル香港・エスト・ウエスト)
- 個展「創世記 田村吉康絵画展」 (大丸東京店)
2007 年
- 中之条ビエンナーレ出品 (ツインプラザ・群馬県中之条町)
- 月刊少年ジャンプ休刊に伴いフリーとなる
2006 年
- TBS TV ドラマ「特命!刑事どん亀」 美術協力
- 黒彩 岡庭呑石・田村吉康共作展 (銀座・石川画廊)
- World Artist Festival 出品 (韓国・ソウル・世宗文化会館)
2005 年
- 映画「ドリアンじいさん」 美術協力
- 個展「田村吉康の世界」 (ツインプラザ・群馬県中之条町)
2004 年
- TBS TV ドラマ「こちら本池上署」 美術協力
- マンガ「筆神」全 2 巻発売 (日本・韓国・中国・タイ等
JUMPCOMICS・集英社)
2003 年
- マンガ「筆神」連載 (月刊少年ジャンプ・集英社)
2002 年
- 第 2 回吾の会出品 (銀座・すどう美術館)
- 個展「元始 田村吉康展」 (銀座・ギャラリーフォレスト)
2001 年
- MARKET 日韓交流展 (横浜市・関内アカデミーギャラリー)
2014/02/14
-
マンガ短編集「筆神」発売 (JUMPCOMICS・集英社)
2000 年
- 日本の自然を描く展 (上野の森美術館)
- KFS アートコンテスト 2000 大賞 (講談社フェーマススクールズ)
1995 年
- 群馬県高校芸術祭絵画部門最優秀賞及びポスター担当
- 大学在学中 書家・岡庭征人氏と出会い、以後作品を共作する
- 並行して短編マンガを雑誌「月刊少年ジャンプ」に順次発表
1994 年
- 「こどもに無煙環境を」ポスター 厚生大臣賞
- 高校在学中 マンガを描き始め、集英社と契約