授 業 概 要 Ⅰ (シラバスⅠ)

平
成
13
年
度
全
学
共
通
教
育
科
目
授
業
全学共通教育科目
授 業 概 要 Ⅰ
(シラバスⅠ)
概
要
︵
シ
ラ
バ
ス
︶
Ⅰ
2001
「言語・情報教育科目」については、
授業概要Ⅱをご覧下さい。
大
阪
大
学
大
阪
大
学
学部・学科(等)、部局の表記について
1. 授業科目の対象学部(学科)は略記名を用いて表わす。
クラス編成は学部(学科)、組、学籍番号(下 3 ケタ)を用いて表わす。
2. 担当教官の所属部局は部局の頭文字 1 字または 2 字で表わす場合がある。
国 :国際公共政策研究科
言院:言語文化研究科
言 :言語文化部
接 :接合科学研究所
レ :レーザー核融合研究センター
細 :細胞生体工学センター
健 :健康体育部
極 :極限物質研究センター
微 :微生物病研究所
遺伝:遺伝情報実験施設
産 :産業科学研究所
核 :核物理研究センター
蛋 :蛋白質研究所
サ :サイバーメディアセンター
社 :社会経済研究所
非 :非常勤
学
部
学部略記
学
人間科学部
人
人
文
学
部
文
人
法
学
部
法
法
経 済 学 部
経
経
科
間
等
科
学
学科等略記
科
文
文
学
科
科
学
科
系
済
・
経
医
医
学
部
学
部
歯
歯
薬
学
部
薬
総
科
医
看 護 学 専 攻
看
放射線技術科学専攻
放
検査技術科学専攻
検
学
合
学
科
学
物
部
科
薬
数
学
科
医
歯
理
学
学
保健学科
理
営
理
学
科
数
科
物
科
化
科
生
理
化
学
科
生
基礎工学部
物
電
子
物
理
科
学
科
電
化
学
応
用
科
学
科
化
シ
ス
テ
ム
科
学
科
シ
科
情
科
然
科
理
電子情報エネルギー工学科
電
地
地
基
系
情
応
応
工
学
部
学
報
用
用
科
自
然
理
学
科
工
学
学
工
球
総
合
工
学
科
は
じ
め
に
大阪大学は、昭和 24 年の学制改革により新しい大阪大学として発足以来、その教
育課程を一般教育、外国語教育、保健教育を中心として教育を行う前期課程と、各学
部の専門教育を行う後期課程とに分けてきた。しかし、最近の科学技術の急速な発展
に見られるように、個別の科学が大きく発展することに伴って、諸科学間の交流、交
差が進み、科学の領域、境界それ自体も大きく変貌を遂げてきている。またそれに並
行して旧来の社会構造、生活様式、そして価値観の変化や多様化が進み、従来の大学
教育のあり方ではこのような状況に対応できなくなってきた。そこで、大阪大学は教
育課程とそれに伴うカリキュラムの改革についての検討を行い、専門分野の高度な教
育と研究を行う専門教育とともに、社会の激しい変化や科学技術の急速な進歩にも柔
軟に対応できる幅広く深い教養と総合的な判断力を培い、豊かな人間性を育てる共通
教育を行うことを教育の基本理念として、専門教育と共通教育が相補う一貫教育を行
うことを軸とする新しい教育課程を設定した。そして、共通教育をその重要性から、
各学部の一貫教育の中において全学部の学生が共通して学修する教育科目として位
置付けるとともに、各学部の教育目的に応じた 4 年ないし 6 年の体系的なカリキュラ
ムに基づく教育を平成 6 年度から実施している。
共通教育の基幹となる全学共通教育科目には主題別教育科目、言語・情報教育科目、
人間教育科目、基礎セミナー、特別科目、健康・スポーツ教育科目と専門の学問の広
い基礎となる専門基礎教育科目が含まれる。これらの共通教育は、全学の教官により
実施されている。
全学共通教育科目の授業概要(シラバス)は、上記の 7 教育科目のうち 6 教育科目
を集めた本冊子『全学共通教育科目
冊『全学共通教育科目
授業概要Ⅰ』と言語・情報教育科目を集めた別
授業概要Ⅱ』の 2 分冊になっている。これら 2 つの冊子とも、
第 1 編には各教育科目の目指す目標と概要を示し、第 2 編にはそれらの教育科目を構
成している各授業科目の目標や内容、授業の進め方などを記載しているので授業の選
択に役立ててほしい。必修と指定されている科目の場合にも授業の目標と計画を知る
のに本冊子は役立つはずである。
大阪大学に入学するまでに諸君はすでに多くの事を学び、様々な考え方についても
学んできていることであろう。しかし、この冊子に紹介されている共通教育系科目や
専門基礎教育科目の授業にはこれまで学んでこなかった概念や方法、創造的な洞察と
統合が満ちており諸君を魅了することであろう。厳選した授業でじっくりと学び、思
索を深めて自己を発見する契機として欲しい。その際には、無計画に多くの授業を履
修するよりはセメスターごとにバランスのとれた履修計画を立て、自発的な学修意欲
をもって大学生活を送ることを希望する。
目
次
はじめに
目
次
第1編
教育科目の目標と概要等
1.主 題 別 教 育 科 目 …………………………………………………………………… 3
(1)目 標 と 概 要
(2)三つの主題の構成
2.人
間
教
育
科
目 …………………………………………………………………… 7
3.基
礎
セ
ミ
ナ
ー …………………………………………………………………… 8
4.特
別
科
目 …………………………………………………………………… 8
主題別
人
教
間
育
基
セ
礎
ミ
特
別
5.健康・スポーツ教育科目 …………………………………………………………………… 9
6.専 門 基 礎 教 育 科 目 …………………………………………………………………… 10
第2編 授 業 科 目 の 概 要
1.主 題 別 教 育 科 目
(1)主題:文化と交流……………………………………………………………………………… 14
健スポ
副主題:国際社会と現代、世界と日本、言葉と文学、言語と文化
(2)主題:環境と人間……………………………………………………………………………… 28
副主題:自然と人間、文化と人間、社会と人間、健康と人間
(3)主題:科学と自然……………………………………………………………………………… 45
副主題:自然の認識、現代の自然観、現代の生命観
2.人
間
教
育
科
目 …………………………………………………………………… 56
3.基
礎
セ
ミ
ナ
ー
第Ⅰセメスター ………………………………………………………………………………… 66
第Ⅱセメスター …………………………………………………………………………………107
第Ⅲセメスター …………………………………………………………………………………119
4.特
別
科
目 …………………………………………………………………… 124
5.健康・スポーツ教育科目 …………………………………………………………………… 134
6.専 門 基 礎 教 育 科 目 …………………………………………………………………… 144
専
基
門
礎
第
1
編
第1編
教育科目の目標と概要等
1.主題別教育科目
(1)目標と概要
人類のこれまでの文化的・経済的・政治的・社会的な諸活動が、現在の我々の生活にさまざまな問題をも
たらしていることについては、もはや多言を要しないであろう。こうした状況を踏まえて、本教育科目は専
門の知識・技術が社会や環境に対して与えるインパクトを見極める眼をもつ社会人を養成し、また、それら
の知識・技術が将来にわたる人類の生活や地球環境にどのように関わっているかを常に考える広い視野を育
てることを目的とする。そのために、本教育科目では「文化と交流」
、「環境と人間」
、「科学と自然」という
三つの大きな主題を設定し、それぞれの主題に関連する複数の副主題を設けた。学生諸君は、設定された副
主題の中から一つの副主題を選択して、必ずしも人文科学・社会科学・自然科学という枠組にこだわらない
で多角的な学習を行うことにより、それぞれの副主題のもつ意味を明らかにするとともに、そこに含まれる
課題を解決するための基礎的方法論を修得してもらいたい。
設定された副主題においては、人類の文化、地球の環境や自然の働きかけについて、学際的に理解し広い
視野を育成できるように授業科目が配置されているので、副主題は各自が専攻する専門領域とは異なる分野
の中から選択して、自己にとって第二の学問的視点を育てるように心掛けていただきたい。
なお、主題「科学と自然」に属する副主題は主として人間科学部、文学部、法学部、経済学部などの文科
系学部生を対象としている。
−3−
(2)三つの主題の構成
主題:文化と交流
現代社会においては、人間生活のあらゆる問題が国際化しているといっても過言ではない。こうした時、
われわれ現代の日本人の思想や文化の基盤がどのようにして形成され発展してきたのか、また、現代日本が
国際的にいかなる位置を占めているのかを、さまざまな面から考えるのが本主題の目的である。
副
主
題
国
際
社
会
と
現
代
授
概
要
日本は経済大国として世界から注目されてき
たが、バブル経済の崩壊後さまざまな問題が表
面化し、日本社会の特殊性が強調され国際的な
摩擦も発生している。国際化・ボーダレス化が
いっそう進展する新しい時代の中での、日本の
位置と今後の進路とを念頭において、現代の国
際社会と日本とを、法と政治と経済および社会
文化などの面から考察する。その際、日本の近
代化の特徴について考えることは、現代を見直
すことにつながろう。
業
科
目(曜日・時限)
第Ⅰセメスター
第Ⅱセメスター
日 本 社 会 の 特 質(水・2) 近代化論と反近代化論(水・2)
近代市民社会の論理と倫理(水・2) 東南アジア・日本関係論(水・2)
国 際 社 会 と 法(水・2) アメリカの 憲 法と政 治(水・2)
ヨ ー ロ ッ パ の 都 市 文 明(水・3) 東 南 ア ジ ア の 近 現 代(水・3)
現 代 の 国 際 政 治(水・3) オーストラリアの近 現 代(水・3)
日本史における民衆世界の形成(水・3) 地域社会の歴史的考察(水・4)
国 際 社 会 と 日 本 経 済(水・4) 国 際 政 治 と 日 本(水・4)
比 較 地 域 構 造 論(水・4)
第Ⅲセメスター
現 代 社 会 と 家 族 法(水・1)
世
界
と
日
本
新しい世紀にはいったいま、今後の日本のとる
べき進路が改めてきびしく問われている。そう
した中で、日本の歴史的形成の過程を正確に認
識することが、一層重要になっている。日本の
歴史の世界的意味を、アジアや欧米との対比に
おいて考えるとともに、合わせて、芸術など
種々の文化的な面からも広く世界と日本につ
いて見ていこうとする。
ジェンダーからみたヨーロッパ近代(水・2)
歴史世界としての東北アジア(水・2)
アジアの交易と地域社会(水・3)
2 0 世 紀 の ヨ ー ロ ッ パ(水・3)
西 洋 美 術 と 日 本(水・3)
日本史における民衆世界の形成(水・4)
日 本 文 学 の 形 成 と 展 開(水・4)
日本とキリスト教−歴史的考察−(水・2)
ド イ ツ と 日 本 の 法(水・2)
東アジアの経済と秩序(水・3)
音 楽 の 歴 史 と 現 在(水・3)
日 本 の 文 化 と 社 会(水・4)
日 本 近 代 化 と 国 際 環 境(水・4)
第Ⅲセメスター
東 洋 美 術 と 日 本(水・1)
ア ジ ア の 異 文 化 交 流(水・1)
言
葉
と
文
学
日本および東洋や西洋の文学的作品について、
いろいろな時代やジャンルのそれぞれにおけ
る伝統と創造の問題について広く見ながら、歴
史的変遷や交流の面からも考察を深め、また、
日本語などの言葉と文学の表現などの諸文化
の問題について考える。
日本文学の形成と展開(水・2)
演 劇 と 現 代(水・2)
中 国 通 俗 文 学 の 世 界(水・3)
日 本 語 の 構 造(水・3)
西洋文学の形成と展開(水・4)
日 本 語 の 変 遷(水・2)
日 本 の 古 典 を 読 む(水・3)
中 国 古 典 詩 の 世 界(水・3)
(水・4)
日本近代文学における
〈恋愛〉
第Ⅲセメスター
日 本 語 の 語 彙(水・1)
言
語
と
文
化
言語と文化の相関関係を、言語と文化の二つの
視点から考察する。言語の仕組みと働きを検討
し、世界の言語の根底にある普遍性などについ
て理解を深め、
また、西欧、中欧・東欧、英語圏な
どの言語文化に関する知識を修得し、多様な地
域文化の理解を深める。
言 語 の 仕 組 み と 働 き(水・2)
ジ ャ ポ ニ ス ム(水・2)
西 欧 の 言 語 と 文 化(水・3)
日 本 語 の 構 造(水・3)
ヨーロッパ の 都 市 文 明(水・4)
第Ⅲセメスター
言 語 と 世 界(水・1)
自 然 言 語 の 科 学(水・1)
−4−
言葉の多様性と普遍性(水・2)
中欧・東欧の言語と文化(水・2)
日 本 語 の 変 遷(水・3)
英 語 圏 の 言 語 と 文 化(水・4)
主題:環境と人間
現在、地球的な規模で環境問題が議論されているが、それは現代文明を支える生産活動や消費活動の拡大
が地球の限界を悟らせたためともいえる。もちろん人間にとっての環境は自然的環境だけではない。人間は
世界的な規模の文化的環境、社会的環境のなかでも生きているのである。このような「環境と人間」の重層
的な問題についての認識を深めるために、この主題の下に「自然と人間」
「文化と人間」
「社会と人間」
「健康
と人間」という副主題を設けている。それらは相互に関連しあっているが、それぞれの副主題においてもそ
れが理解できるように配慮されている。
副
主
題
自
然
と
人
間
授
概
業
科
目(曜日・時限)
要
自然の生態系の一員として組み込まれていた
人間が、地球上でそれ以上の強力な影響を自然
環境に与え始めている。地球の温暖化や環境破
壊など現在の生活様式自体を考え直す時期で
あるといっても過言ではない。この講義は、こ
うした問題解決のため、自然そのものがどのよ
うなものであり、自然に対して人間がどのよう
な関係でいるのか、様々な角度から考えてみる
のが目的である。
第Ⅰセメスター
第Ⅱセメスター
環 境 評 価 論(水・2)
生
態
学(水・2)
環 境 問 題 と 生 活(水・2)
遺
伝
情
報(水・3)
関 西 の 自 然 環 境(水・3)
地 震 前 兆 と 年 代 測 定(水・4)
生 命 と 蛋 白 質(水・4)
気 圏 ・ 水 圏 の 科 学(水・4)
資源・エネルギーと環境(水・2)
環 境 問 題 と 仕 事(水・2)
感 覚 の 生 理 学(水・2)
生 命 ・ 環 境 と 倫 理(水・3)
固 体 地 球 の 科 学(水・3)
物 質 の 変 化 と 循 環(水・4)
地 域 環 境 と 自 然 観(水・4)
自 然 災 害 の 科 学(水・4)
第Ⅲセメスター
神 経 の 可 塑 性(水・1)
文
化
と
人
間
社
会
と
人
間
人間の意識や行動はその背後にある文化的環
境によって大きく影響を受ける。たとえ物理的
に同一の事物が環境内に存在するとしても、そ
れに対する人間の価値づけは文化的背景の違
いによって大きく違ってくる。人間がいかに文
化的環境を認知し、その影響下で行動するか
を、自然環境、地域環境との相互作用を含めて、
特に地域が都市を中心に組織されている点に
も留意しつつ考察する。
環
人
比
文
感
都
御(水・2)
想(水・2)
論(水・3)
会(水・3)
学(水・4)
ア(水・4)
複雑で多様な近現代の社会と人間の関わりを
さまざまな観点から考察する。大きく三つに分
けるとつぎのように分類できる。ひとつは個人
と他者との関わりを、哲学、倫理学などの観点
から理解しようとする試みである。第二のテー
マは人間の行為を文化、道徳、宗教などの面か
ら理解することである。第三は経済、法、政治
などの社会現象をテーマとする。これらを通じ
て、社会環境と人間の関わりを追及するのが目
標である。
近代市民社会の論理と倫理(水・2)
霊 長 類 集 団 論(水・2)
会 計 学 の 基 礎(水・2)
文 化 と 想 像 力(水・3)
行 為 と 規 範 と 文 化(水・3)
女 性 ・ 子 ど も と 法(水・3)
日 本 の 政 治(水・4)
大 阪 の 空 間 と 社 会(水・4)
政 治 思 想 と 人 間(水・2)
近 代 大 阪 経 済 史(水・2)
生 活 空 間 論(水・3)
言 語 と 世 界(水・3)
精 神 物 理 学(水・4)
科 学 と 人 間(水・4)
第Ⅲセメスター
認
知
科
学(水・1)
存 在 と 認
生命・環境と倫
比 較 資 本 主 義
現 代 の 文
識(水・2)
理(水・2)
論(水・3)
化(水・3)
第Ⅲセメスター
人
健
康
と
人
間
境 と 生 体 防
類 学 思
較 地 域 構 造
化 と 社
性 の 心 理
市 と メ デ ィ
間
と
社
会(水・1)
さまざまなストレス要因を含む現代社会にお 生 体 の 調 節 機 構(水・2)
いて、人間の健康は極めて重要な課題である。 認 知 脳 科 学 へ の 誘 い(水・2)
人間の身体的なはたらき、文化や哲学を含む社 体 質 ・ 機 能 と 健 康(水・3)
会的なはたらきと健康とのかかわりについて 環 境 と 生 体 恒 常 性(水・3)
理解する。また、健康の維持・増進と健康管理 「くすり」
と
「たんぱく質」
(水・4)
に関する知識を学び、自らの健康についての自 全 身 と 口 の 健 康(水・4)
覚を深める。
第Ⅲセメスター
宇宙環境への人体の適応(水・1)
−5−
科 学 的 ト レ ー ニ ン グ(水・2)
生 体 の 力 学 と 計 測(水・2)
健康とスポーツの文化史(水・3)
現代のスポーツサイエンス(水・3)
心
と
健
康(水・4)
主題:科学と自然
自然界のいろいろな現象を科学的にどうとらえるか、自然とはいかなるものであり、また自然を観察、記
述しそこに法則を見い出していく科学とはどのような思考形態をとる知的営みなのか。この主題では、この
ような事柄について概論的に、また現代人にとって重要と思われるいろいろな例をとりあげ具体的に説明、
考察する。この主題には以下の 3 つの副主題が開設されているが、いずれにおいても文科系学部生を対象と
して、上記の趣旨にそって自然科学のさまざまな分野の基本的なあるいは先端的な問題を分かり易く解説
する。
副
主
題
自
然
の
認
識
現
代
の
自
然
観
現
代
の
生
命
観
授
概
業
科
目(曜日・時限)
要
第Ⅰセメスター
第Ⅱセメスター
自然をどう認識するかということは、古くはギ
リシャの自然哲学にはじまり、近世においては
自然科学の発展とともに深まってきた。ここで
は文系学生を対象に諸科学と、 自然の認識
とのかかわりについて述べる。例えば、自然現
象や社会現象の数学的把握、コンピューターグラ
フィックに象徴される図形化や視覚化の方法、物
理学や化学等でしばしば現れるミクロ世界(原
子・分子・結晶等)の科学的把握、エントロ
ピーの増大にみられる自然現象の統計学的マ
クロ的記述、更には、水面波、音波、地震波等
の波動現象や天体の周期的運動等について科
学的にとらえる方法について学ぶ。
ゲ ー ム と 数 学(水・2)
化 学 変 化 は な ぜ 起 こ る(水・2)
自 然 と 放 射 能(水・3)
実 験 数 学 Ⅰ(水・3)
波
の
物
理(水・4)
形 態 と 図 表 現(水・4)
ミ ク ロ と 光 速 の 世 界(水・2)
分子の成り立ちとその形・性状(水・2)
光 で 見 る 分 子 の 世 界(水・3)
実 験 数 学 Ⅱ(水・3)
偶 然 の 数 学(水・4)
人類は太古よりさまざまな思考・手段により自
然の理解を試みてきた。大いなる努力の結果、
われわれは宇宙や地球の成り立ち、構造、それ
らを支配する法則などについてかなりの知識
を持つに至ったのである。とくにここ数十年の
研究成果は、構成する物質とその生成・変化・
生命の誕生と進化など、自然の幅広い分野で著
しい。これらの知識は地球や宇宙の理解を越え
て、人類の未来についてのいくつかの展望を与
えるものになった。ここでは宇宙・地球に関連
した分野について、数学、物理学、化学、生物
学、天文学、地球科学等の知識と最近の成果を
ふまえて、自然の認識を深める。
遺 伝 現 象 の 探 求(水・3)
宇 宙 に お け る 生 命(水・3)
地 球 内 部 の 変 動(水・3)
原子・放射線・エネルギー(水・4)
I T 技 術 と 数 理 科 学(水・4)
現代の生命科学の進展には著しいものがある。
それは分子レベルでの生命現象の解明に始ま
り、またその基盤に立ったテクノロジーとし
て、現代社会の発展に欠かせないものとなって
いる。一方それに伴い、生命操作についての生
命倫理の問題、さらには環境倫理の問題も大き
くクローズアップされてきている。この副主題
では、これらの背景をふまえ、物質・分子レベ
ルから細胞、組織、個体、集団のレベルまでに
わたって、物質史観と生物進化の様相や遺伝現
象、物質代謝、恒常性など、生命の特性とその
あり方について学び、あわせて現代における生
命観の諸相について考察する。
生 体 の 化 学(水・2)
自 然 史 の 窓(水・2)
生命現象における秩序形成(水・3)
生体内部環境の恒常性(水・3)
第Ⅲセメスター
数
と
数
学(水・1)
星
と
宇
宙(水・2)
景
観
論(水・2)
幾 何 学 の 世 界(水・3)
地 球 構 成 物 質 の 科 学(水・3)
第Ⅲセメスター
質量分析から見た宇宙観(水・1)
第Ⅲセメスター
バ イ オ テ ク ノ ロ ジ ー(水・1)
−6−
物 質 の 進
遺
伝
情
生命を支える分
生物の増殖と運
生命・環境と倫
集 団 の 遺
化(水・2)
報(水・2)
子(水・3)
動(水・3)
理(水・4)
伝(水・4)
履修の方法
三主題の下に設定された副主題の中から 1 つを選択する。ただし、各副主題には定員が定められているの
で定員の限度において選択が認められる。選択した副主題の下に設定されている授業科目群の中から所定の
単位を選択履修しなければならない。
第Ⅱセメスター開始前に副主題の選択を変更することができる。ただし、志望する副主題の定員の限度内
で認められる。
理学部、基礎工学部、工学部の学生は主題「科学と自然」の各副主題を履修希望することはできない。
2.人間教育科目
目標と内容
現代は、政治や経済や文化など人間の営み全般にわたる大幅な変動に直面している時代である。旧来の価
値観や世界観に基づいた政治的、社会的体制は変わりつつあり、それにともなって、社会や文化、民族など
の違いによるさまざまな価値観や生き方が互いに自己を主張しあうような状況が生じている。わたしたちの
生活に飛躍的な快適さや便利さをもたらした科学技術は、一方で新たな知と行為の可能性を与えながらも、
他方で極度の専門化と機械化の中で、人間性の喪失や環境破壊、伝統的な生活様式と価値観の形骸化、そし
てそこから生じてくる新たな社会的差別や格差といった現象をも生みだしてきている。このように多元化し
不安定になった現代の状況は、わたしたちに新たな対応を迫ってきてはいるが、このような状況に適切に対
処する仕方を、わたしたちはまだはっきりと知っているわけでも手にしているわけでもない。そのためにこ
そ、学問の極度の専門化の中にあってそれだけ一層切実に、現代の状況に対応できる全体的で総合的な知の
眼差しと、それにふさわしい人間性とを獲得することがいま求められているといえよう。
以上のような観点から、本科目は、大学での高度な専門知識の獲得という営みと並行して、現代社会に対
応できる全体的で総合的な知を身につけることによって人間性を育成し高めることを目標としている。また
そのような知の獲得を通して専門的研究活動に指針を与えるということも、本科目の意義の重要な部分をな
している。こうした目標のために科目構成も、人文、社会、自然科学の全般にわたるよう配慮されており、
それぞれの領域から個別に、あるいはそれらを総合する形で、現代の諸問題に対応するための基礎知識と全
体的視野とを獲得することがめざされているのである。また、現代社会がわたしたちに投げ掛けているさま
ざまな課題に応えるために、たとえば部落問題論や国際人権論などの人権問題に関わる科目や、ボランティ
ア論、さらには生命や宗教や科学の問題を考える科目が開設されている。
履修の方法
本科目は、第Ⅰセメスターの水曜・2 時限及び 4 時限、金曜・1 時限及び 5 時限と、第Ⅱセメスターの水
曜・2、3 および 4 時限に、全学部に対して開講される。すべての学部で、人間教育科目、特別科目および基
礎セミナーの授業科目の中から各学部の定める単位以上を修得しなければならない。
なお、第Ⅰ、
第Ⅱ両セメスターで開講されている同一名の授業科目の単位を重複して履修することはでき
ない。
−7−
3.基礎セミナー
目標と構成
大学に入学して、どのように勉学を進めていくか思い悩むことはないだろうか。大学に入学する動機は一
人一人違うだろうが、各自の抱いている興味を発展させながら、主体的に物を考え、学問への意欲を育てる
こと、ひいては学問と人生や社会との関わりについて思索を深めることは、とても重要なことである。基礎
セミナーは少人数の学生が教官を囲んで、一つのテーマについて質疑・応答・討論をする対話形式で進める
授業科目である。基礎セミナーでは、学問の先達である教官と直に接しながら、教官の提示するテーマを通
して教官の研究分野や学問への態度を学ぶとともに、人生の先輩としての教官の人生観・世界観などを摂取
することも可能である。
基礎セミナーのテーマは第Ⅰ、第Ⅱ、第Ⅲセメスターにわたって数多く提示されていて、学生は本学の研
究の多様性の一端に触れることができる。内容や形式も原書講読、各種調査、実習・実験などと自由であり、
セミナーの実施場所も教室に限らず、教官研究室、教官実験室、セミナー室、フィールドと多様である。基
礎セミナーのための時間帯として金曜・5 時限が当てられているが、教官の都合によって、他の曜日と時限
が指定されているものもある。中には、夏休みに短期集中の形で行われるものもある。
単位の認定方法等は試験・レポートなど、その形式が各担当教官に委ねられている。受講にあたっては、
その教官の指示に従わねばならない。また、やむを得ずセミナーを欠席するときは、その都度、教官に報告
して許可を得なければならない。
履修方法
基礎セミナーの履修を希望する学生は各セメスターの開始前に受講を希望するセミナーを一つだけ選び
「履修希望届」を共通教育機構に提出する。
「履修希望届」はセミナー担当教官に送られ、教官は各科目概要
(第 2 編)で明示している条件によって受講学生を決定し、共通教育機構を通じて第一回目の授業を行う場
所とともに掲示により学生に通知する。
また、2 セメスター以上にわたって、二つ以上の基礎セミナーに参加して単位を修得しても学部によって
は二つ目以降のセミナーは卒業単位として認められないことがあるので十分注意すること。
4.特別科目
目標、内容と構成
大阪大学には、文学・人間科学・法学・経済学・理学・医学・歯学・薬学・工学・基礎工学の 10 学部と、
微生物病・産業科学・蛋白質・社会経済・接合科学の 5 研究所があり、これらの部局では、日夜、研究が精
力的に進められている。これらの学内部局の教官群が、学内の最新の研究成果を学術知識を込めて、直接、
学生諸君に伝え、知的意欲を喚起するのに役立ててもらおうとするのが、特別科目の目的である。
特に、最新の成果を中心に講義が進むので、他の授業科目のように内容が限定されることはなく、また、
聴講にあたって、学生の専門にとらわれることもない。このように言うと、いかにも難解な専門の話が中心
であるかのように聞こえるのが、講義は、専門の教科としてではなく、広範な全学の学生を対象とする共通
教育の科目として、十分に咀嚼された理解し易いものになっている。
開講の時期、曜日・時限、場所は次のとおりである。第Ⅰセメスターは水曜・5 時限、金曜・1 時限(豊中地
区)、第Ⅱセメスターは水曜・3、
4 時限(豊中地区)、第Ⅳセメスターは水曜・1 時限(豊中地区又は吹田地区)。
−8−
なお、平成 12 年度より、特別科目として「知性への誘い」が開講されている。この授業は、総長・副学長
等により入学当初に行われる「入学記念講義」と一本化させて大阪大学の学部長・研究科長・研究所長等の
全部局長がそれぞれの専門分野を中心に自らの学問論をわかりやすく講義することにより、新入生に阪大生
としての自覚を促し、学問への知的好奇心を喚起するとともに、これからの大学における学修へのモティベー
ション(動機付け)を高めることを目的とするものである。第Ⅰセメスター金曜・1 時限に 3 クラス(各ク
ラス受講定員 250 名)を開講し、各部局長が 2 回ずつリレー形式で講義を行う。
5.健康・スポーツ教育科目
目標と構成、履修方法
健康および体力・身体運動に関する幅広い知識を修得し、自主的・合理的に、生涯にわたる自己の心身の
健康管理およびスポーツ活動が行える教養と実践能力を育成する。
健康・スポーツ教育科目は、健康科学領域とスポーツ科学領域からなり、それぞれ、健康科学と健康科学
実習およびスポーツ科学とスポーツ実習の科目で構成され、講義は健康科学領域とスポーツ科学領域を包含
した健康スポーツ論として実施する。
各学部には必修科目および選択科目を順に履修できるように 2 〜 4 種のコースが設定されている。下記に
示す授業科目の紹介、および第 2 編に記す「コース概要」を読んで、第Ⅰセメスター授業開始までに学生諸
君は自分が選択した科目を含むコースを申請する。コースが決められた後では、コースを変更して選択科目
を替えることができない。また、
「卒業要件単位一覧表」の「その他」の科目として、および所定単位履修後
も積極的にスポーツやフィットネスを実施しようとする学生諸君に対し、第Ⅲ・第Ⅳセメスター木曜・3 時
限に豊中地区においては、スポーツ科学・健康科学実習 A・スポーツ実習 B をそれぞれ 1 クラス、吹田地区
においては、スポーツ科学・スポーツ実習 B をそれぞれ 1 クラスを開講する。
(第 2 編 P141「自由選択科目」
を参照)
身体上の都合により通常のスポーツ実技授業の履修が困難な場合には、履修手続きの前、あるいは学期中
の障害発生後直ちに健康体育部教官に連絡し、その指示を受けること。第Ⅰセメスターに各学部に対し少人
数クラスを編成して障害に応じた内容のスポーツ実習 A(健康処方クラス)を実施する。このクラスの開講
時限等については健康スポーツ科目初回授業におけるガイダンスの際に指示するが、本書 P134 − 141 の各学
部の履修コースについての説明を参考にすること。
スポーツ実習 A
各種スポーツの実習を通して運動の生活化と習慣化を図る。軽スポーツ、既習スポーツ、初習スポーツの
技術、ルール、競技特性への理解を深めるために、実習を主体とする授業を行う。さらに教室においてスポー
ツの安全性や技術理論に関する講義も行う。青年期の体力づくりも大きなねらいである。
スポーツ科学
運動やスポーツをとりまく現象を生理学的・心理学的あるいは文化学的に深く探求する姿勢を身につける
ことを目標に、各スポーツの実施場所とセミナー室の 2 カ所を使って実施する。該当種目の競技特性や運動
特性、トレーニング法あるいは動作のメカニズムや競技力の測定方法などをセミナー室で学び、各スポーツ
の実施場所で確認する。本科目はスポーツ実習と対となって実施されることが多く、本実習で得た知識を効
率よく体得できるように配慮されている。
−9−
健康科学実習 A
受講生の健康・体力レベルは多様であるので、体力レベルを配慮した健康づくりが必要である。健康づく
りにはいろいろの方法があるが、それらを通して体力のレベルアップや身体動作の向上をはかるために実習
を中心とした授業を行う。フィットネスやニュースポーツを用いたトレーニングの他、演習室やトレーニン
グ室で健康に関する測定実習や講義も行う。
健康科学
健康科学に関する測定、実験、討議を通して各自の健康レベルの把握と保持増進のための方法を理解する。
健康科学領域のテーマに関する資料に基づいて討議したり、各自の健康レベルを把握するための測定、実験
などを取り入れて健康づくりの方法に関する知識と理解を深める。なお、本授業の約 2/3 は演習室で身体機
能の測定・実験を行い、残りの 1/3 は演習と関連した身体運動を行う。
健康スポーツ論
生体の仕組みを理解し、心身の健康を管理・増進するために必要な科学的知識を習得する。人体諸器官の
機能と運動との関連、生体機能の調節メカニズム、脳による運動の制御、トレーニング、生活習慣と健康、
メンタルヘルスなどに関する講義。
スポーツ実習 B
人気の高いスポーツ種目において、技術能力を高めることを目標に行う。また、ゲームを自主的に運営す
る能力を養って生涯にわたり楽しく、計画的にスポーツを実践する習慣を育成するために、実習を主体とす
る授業を行う。
6.専門基礎教育科目
専門基礎教育科目では学部の専門教育の幅広い基盤となる学問を学ぶことになる。これらの科目は下記の
視点から選ばれている。
①
専門分野における基礎的な方法の修得
②
専門分野の基礎的な概念の理解
③
専門から発展する周辺分野を理解する能力の養成
理系の専門基礎教育科目の多くは上記①と②の視点から不可欠であるので必修の指定がされている。講義
形式の授業が多いが、比較的少人数で行われる数学演習、種々の実験、図学実習もある。
文系の科目についていえば、ほとんどが選択であるから、授業の選択にあたっては各人が将来専門とする
分野との関連を考慮する必要があるが、同時に狭い専門の枠組にとらわれない広い視野を養成するという視
点も大切である。
授業を担当する教官は、全学からその科目にふさわしいとして選ばれた教官である。第 2 編では専門基礎
教育科目の各々について、その概要を紹介する。
− 10 −
第
2
編
第2編 授業科目の概要
1.主題別教育科目 (Theme-Oriented Courses)
(1)主
題:文化と交流(Encounter and Exchange of Culture)
副主題:国際社会と現代(International Society and the Present Age)
世 界 と 日 本(The World and Japan)
言 葉 と 文 学(Language and Literature)
言 語 と 文 化(Language and Culture)
(2)主
題:環境と人間(Environment and Human Beings)
副主題:自 然 と 人 間(Nature and Humanity)
文 化 と 人 間(Culture and Humanity)
社 会 と 人 間(Societies and Humanity)
健 康 と 人 間(Health and Humanity)
(3)主
題:科学と自然(Science and Nature)
副主題:自 然 の 認 識(The Perception of Nature)
現 代 の 自 然 観(Modern Views of Nature)
現 代 の 生 命 観(Modern Views of Life)
主題別
主題:文化と交流
副主題:国際社会と現代
1.主題別教育科目
(1) 主題:文化と交流
副主題:国際社会と現代 (副主題番号 111)
授
セメスター
業
科
目
日 本 社 会 の 特 質
単位数
担
当
教
官
2
渡
邊
忠
司
所 属 部 局 等
非
常
勤
曜日・時限
水・2
英文名:Characteristics of Japanese Society
授業の目的、ねらい:近世社会において、領主によって村に縛りつけられ、年貢・諸役を賦課・徴収され、一
生を村で終えた農民たち。社会を支える生産を担った農民。近世社会の成立・展開の中、当時の史料や著作
に基づきながら農民の歴史的役割を考え、また現在の「豊かさ」が米作り中心の農業、
「過労死」、東京一極
集中などに象徴される状態とともに生み出されてきているが、それらを近世社会からつながる社会的な特色
の形成として考えてみたい。
授業の計画、内容と目標:おおよその授業計画は次の通りである。
①近世社会の成立(領主のみた「百姓」像とその位置づけを中心に)、②近世農民の類型と特質(近世農民
の生活・生産での姿を中心に)、③抵抗する農民(近世の農民の「自治」をめぐって)
成績評価の方法:試験による。
テキスト:テキストは使用しない。
参考文献:佐藤常雄ほか『貧農史観を見直す』(講談社現代新書)
網野善彦『日本社会の歴史』(下)(岩波新書)
近代市民社会の論理と倫理
2
井
上
和
雄
非
常
勤
水・2
英文名:Logic and Ethic of Modern Civil Society
Ⅰ
授業の目的、ねらい:この講義を通じて、ヨーロッパ近代社会の根底にある考え方を理解すると共に、あわせ
て現代の我々自身の生き方を探究する手がかりにしてほしい。
授業の計画、内容と目標:近代市民社会と呼ばれるものは、ヨーロッパにおいて成立した。そこでヨーロッパ
の歴史を概観すると共に、日本と同じ頃近代市民社会を成立させたドイツの思想家ヘーゲルをとりあげ、彼
の思想を中心に近代市民社会のあり方を考えたい。
成績評価の方法:定期試験でのペーパーテストによる。
教 科 書:井上和雄『さらばヘーゲル』日本経済評論社
国
際
社
会
と
法
2
米
田
眞
澄
非
常
勤
水・2
英文名:International Society and Law
授業の目的、ねらい:授業を通して、国際社会と法についての基本的な関係を理解し、それらが私たちとどの
ような関わりがあるのかについて主体的に考える機会となることを目的とする。
授業の計画、内容と目標:「社会あるところに法あり」といわれるように、国際社会という社会にも、そこに
適用される法がある。社会と法は連動している。国際社会の特質とその変容をみることによって、そこに適
用される法の特色とその発展過程を平和と人権を主要なテーマとして考察していく。
成績評価の方法:レポート(授業中に出す課題の提出を含む)
テキスト、参考文献等:テキストは特に指定しない。参考文献については、授業中に適宜指示する。
ヨーロッパの都市文明
2
江
川
温
文
学
部
水・3
英文名:Urban Civilization in Europe
授業の目的、ねらい:古代から中世にかけて、ヨーロッパの都市文明の歴史的な発展を講述する。
授業の計画、内容と目標: 前近代における都市・農村関係の概観
古代地中海世界と都市
中世の西欧と都市
成績評価の方法:試験
テキスト、参考文献等:『西欧の歴史 古代・中世編』ミネルヴア書房
− 14 −
主題:文化と交流
セメスター
授
業
科
目
現 代 の 国 際 政 治
単位数
担
当
2
岩
本
教
官
勲
副主題:国際社会と現代
所 属 部 局 等
非
常
勤
曜日・時限
水・3
英文名:Contemporary International Politics
授業の目的、ねらい:20 世紀の国際政治とは何であったのか、この延長上にある 21 世紀の国際政治はどのよ
うに展開しようとしているのか? これについて考察することとする。
授業の計画、内容と目標:
第 1 次大戦とヴェルサイユ・ワシントン体制 ②ファシズムの台頭 ③第 2 次大戦とヤルタ・ポツダム会議
④原爆投下と冷戦の開始 ⑤冷戦の展開 ⑥冷戦の終焉とソ連の崩壊 ⑦湾岸戦争と地域紛争の頻発
⑧米中露日の新しい関係 ⑨ EU と NATO の拡大
成績評価の方法:期末試験の他、毎月小テストを行う。
テキスト、参考文献等:岩本 勲『現代政治の諸問題・世界と日本』(晃洋書房)
日本史における民衆世界の形成
2
梅
村
喬
文
学
部
水・3
英文名:The Formation of the Popular World in Japanese History
授業の目的、ねらい:日本史への認識を深めるとともに、史料と歴史叙述の在り方を考える。とくに日本古代
の民衆像を歴史のなかから明らかにすることを通し、歴史的視点の大切さを学ぶ。
授業の計画、内容と目標:おおよそ、次のような論題を予定している。
①なぜ古代史を学ぶのか ②原始時代研究の課題 ③史料論−金石文 ④天皇の称号 ⑤律令国家と民衆
⑥同 ⑦古代の財政と民衆 ⑧正倉院文書から見た古代 ⑨木簡は語る ⑩古代の宮都
⑪古代の土地と民衆 ⑫身分制と民衆世界 ⑬伊勢神宮の成立 ⑭地方史編纂と古代
⑮教科書叙述の在り方など
成績評価の方法:授業で指示する。
テキスト、参考文献等:テキスト:神野清一・梅村 喬編『日本古代史新講』(梓出版社、2678 円)
国 際 社 会 と 日 本 経 済
Ⅰ
2
松
繁
寿
和
国際公共政策研究科
水・4
英文名:Japanese Economy in the International Society
授業の目的、ねらい:国際社会において、日本経済はどのような位置付けにあるのであろうか。通常言われる
ように、日本経済は大きく世界からかけ離れたものなのか。この授業では、その点を検証したうえで日本経
済が抱える問題と国際社会における日本の役割を考える。
授業の計画、内容と目標:
講義計画
1.日本経済は特異か 2.日本語の経済的価値 3.創知産業の未来と R&D
4.マイクロビジネスの開業、成長、廃業 5.少子化と大卒女性の将来
6.日本社会の競争原理、アメリカ社会の競争原理
成績評価の方法:講義内容に関しては、中間(30 点)と期末(30 点)に試験を行う。
毎月、経済に関する重要なテーマを探しレポート(1200 字以上)を提出する。
(10 点× 4 = 40 点)
教科書、参考図書:授業で適宜紹介する。
比 較 地 域 構 造 論
2
小長谷
一
之
非
常
勤
水・4
英文名:The Comparative Study of Regional Structures
授業の目的、ねらい:【欧米都市の構造と政策】アメリカ都市は、ヨーロッパ都市を模倣するとともに新しい
展開をみせている。しかし共通するのは、郊外の展開とそれに対照的な都心周辺部の衰退現象である。これ
をインナーシティ問題とよび、その解決は長い間問題になってきた。またインナーシティが再生するジェン
トリフィケーションという現象も重要である。こうした欧米都市の動きは、わが国の都市政策に重要な知見
をあたえる。
授業の計画、内容と目標:
[1]欧米都市のなりたち[2]郊外化[3]インナーシティ問題[4]ジェントリフィ
ケーション[5]IT 産業都市:シリコンアレー、マルチメディアガルチ、ビットバレー
成績評価の方法:講義の最後の試験
教 科 書:小長谷一之・富沢木実編『マルチメディア都市の戦略−シリコンアレーとマルチメディアガルチ』
(東洋経済新報社、1999)
参考図書:なし
− 15 −
主題:文化と交流
セメスター
授
副主題:国際社会と現代
業
科
目
近代化論と反近代化論
単位数
担
当
教
官
2
杉
本
淑
彦
所 属 部 局 等
文
学
部
曜日・時限
水・2
英文名:Modernism and Antimodernism
授業の目的、ねらい:フランス人のアラブ=イスラーム観を中心に、多様な「近代化」論と「反近代化」論を
検討しながら、「近代化」の歴史的意味合いを考えます。
授業の計画、内容と目標:
①(序論)「近代化」と「反近代化」の歴史学
②「高貴な野蛮人」論
③「文明化の使命」論
④ 前近代ヨーロッパのイスラーム観
⑤ フランス啓蒙思想のイスラーム観
⑥ 19 世紀フランス文学における「近代化」論
⑦ 現代における「反近代化」論
単位取得のためには、上記 7 個のテーマのうち、4 個以上のテーマを修得することが必要。
成績評価の方法:学期末に試験をします。
参考図書:授業中にプリントを配布します。
東南アジア・日本関係論
2
西
村
謙
一
法
学
部
水・2
英文名:Japan-Southeast Asia Relations
Ⅱ
授業の目的、ねらい:東南アジアは、80 年代半ば以降の急速な経済発展もあって、世界の政治経済における比
重を飛躍的に高め、日本との相互依存関係も著しく深まっている。本講義は、戦後東南アジア地域の形成と
その後の展開過程における日本の関わりを検討し、現代の東南アジア・日本関係を総体的に理解することを
目的とする。
授業の計画、内容と目標:東南アジアと日本の経済的・政治的関係のあり方を歴史的視点を踏まえて検討する。
取り上げる内容は以下の通り。
1)東南アジア地域の成り立ち
2)アメリカのアジア戦略と日本
3)東南アジアとの賠償交渉
4)東南アジアの開発主義と日本の経済協力
5)冷戦構造の中での東南アジアと日本
6)アジア太平洋協力体制の形成
成績評価の方法:授業中に 3 回の小レポート(1000 字程度)と期末試験の結果による。
教 科 書:特に指定しない。
参考図書:白石 隆『海の帝国』中公新書、2000 年
山本 他『東南アジア政治学』(補訂版)成文堂、1999 年
この他の文献については、授業の際に参考文献リストを配布する。
アメリカの憲法と政治
2
藤
井
樹
也
国際公共政策研究科
水・2
英文名:Constitutional Law and Politics in the United States
授業の目的、ねらい:アメリカにおける憲法と政治の関係を学ぶこと。
授業の計画、内容と目標:具体的な事例を素材にしながら、アメリカ憲法の基本構造を概観し、アメリカにお
ける憲法と政治のかかわりあいを考察する。
[内容]
1 アメリカ憲法総説…アメリカ憲法の歴史、アメリカ憲法の基本原則
2 統治機構……………連邦議会、大統領、司法権
3 基本的人権…………自由権、デュー・プロセス、平等
成績評価の方法:学期末に筆記試験を実施する。必要に応じて小テストを行うことがある。
教 科 書:松井茂記・アメリカ憲法入門(第 4 版、2000 年、有斐閣)
参考図書:講義の中で随時紹介する。
− 16 −
主題:文化と交流
セメスター
授
業
科
目
東 南 ア ジ ア の 近 現 代
単位数
担
当
教
官
2
桃
木
至
朗
副主題:国際社会と現代
所 属 部 局 等
文
学
部
曜日・時限
水・3
英文名:Southeast Asia in the Modern World
授業の目的、ねらい:ベトナム戦争、ASEAN の経済成長と通貨危機など、現代世界に重要な影響をあたえて
きた東南アジアの動きについて、その重要な前提となった植民地時代を含めて、歴史的視点から解説しようと
する。
授業の計画、内容と目標:政治指導者に焦点をあて、ホー・チ・ミン、スカルノ、リー・クアン・ユー、マハ
ティールなど代表的人物の生涯、政治指導の特質などを紹介しながら、①植民地支配、②第二次世界大戦、
③独立戦争と国家建設、④ ASEAN の発展、の各段階の東南アジア史の特徴、世界史におけるその位置など
を浮かび上がらせようとする。受験世界史とも歴史文学とも違った大学の歴史学の方法を示すため、細かい
年代や事項の暗記でも単なる人間ドラマでもない、歴史の「流れ」や「力」を理解させることにつとめる。
成績評価の方法:レポートによる。
教 科 書:なし(授業中にプリントを多数配付するほか、ビデオ教材も用いる。)
参考図書:授業中に紹介する。
オーストラリアの近現代
2
藤
川
隆
男
文
学
部
水・3
英文名:Modern Australia
Ⅱ
授業の目的、ねらい:イギリスによるオーストラリア植民以降の歴史を、現在世界の抱える問題や日本との関
係を背景にしながら考察する。
授業の計画、内容と目標:次のような問題を順次検討する。
(1)囚人による植民地建設
(2)組織的植民による移民の導入
(3)船医の歴史
(4)1890 年代の金融恐慌
(5)白豪主義の成立とアジア (6)先住民アボリジナルの歴史
成績評価の方法:最終の試験を主とする。
教 科 書:授業中に指示する。
参考図書:授業中に指示する。
地域社会の歴史的考察
2
村
田
修
三
文
学
部
水・4
英文名:Historical Studies of the Regional Society
授業の目的、ねらい:地球環境の危機が叫ばれる中で、人間と自然、開発と保存の課題が、ともすれば二項対
立的にとらえられる傾向が強く、歴史的環境の活用に向けて歴史学等の研究成果が生かされる機会が乏し
かった。環境・景観の面から地域の活性化をはかる大胆なアプローチを試みる中で、歴史学の有効性を問う
てみたい。
授業の計画、内容と目標:歴史と地域、地域と環境、環境と景観、遺跡と遺構、といった概念のとらえ方を、
城跡保存運動の経験をふまえて具体的に検討した上で、日本中世史からいくつかの地域をとりあげ、上記の
ねらいに接近する。地域社会に歴史的な意味があると実感させるような景観は、それを裏付ける歴史的事実
の有名・無名の如何を問わず、それ自体がかけがえのない史料として保存されねばならない。その顕著な事
例を我々は世界遺産を通して知っているが、同様の事例は本来すべての地域に見出されるはずである。その
方法を歴史学から学び取る。
成績評価の方法:試験
テキスト、参考文献等:授業中に指示する。
国 際 政 治 と 日 本
2
木
戸
衛
一
国際公共政策研究科
水・4
英文名:International Politics and Japan
授業の目的、ねらい:日本は世界に真の友人をもっていないとしばしば指摘される。冷戦後の不透明な国際社
会のなかで日本が追求すべき「名誉ある地位」を考える一つの素材として、国際政治の展開についての理解
を深める。
授業の計画、内容と目標:国際政治の推移を大局的に把握するための基本的なパラダイムを考察したのち、戦
後補償や安全保障など、日本が直面する諸課題について検討する。必要に応じて、ヨーロッパ国際政治につ
いても講述する。
成績評価の方法:授業中に指示する。
テキスト、参考文献等:授業中に指示する。
− 17 −
主題:文化と交流
セメスター
授
副主題:国際社会と現代/副主題:世界と日本
業
科
目
現 代 社 会 と 家 族 法
単位数
担
当
教
官
所 属 部 局 等
曜日・時限
2
床
谷
文
雄
国際公共政策研究科
水・1
英文名:Life and Family Law in Modern Society
Ⅲ
授業の目的、ねらい:現代社会における法の機能と役割を、とくに私たちの生活に密接なかかわりを持つ民
法・家族法の領域に話題をとって、理論的・実務的・比較法的に検討しようとするものである。
授業計画、内容と目標: 人の出生と法
高齢者の生活と法、成年後見
子どもの成長と法律問題
人の死と法、相続と遺言
結婚・家族・性・男と女
家族の国際化と法、国際結婚、国際養子縁組など
成績評価の方法:学期末試験に加え、平常の授業でのミニレポート(3 回程度)の内容を考慮する。
教 科 書:千藤・辻・田中・床谷『親族・相続法』(法律文化社、2000 年)
参考図書:上記教科書に紹介されている。その他授業中に紹介する。
副主題:世界と日本 (副主題番号 112)
セメスター
授
業
科
目
ジェンダーからみたヨーロッパ近代
単位数
担
当
教
官
2
三
成
美
保
所 属 部 局 等
非
常
勤
曜日・時限
水・2
英文名:A History of Gender in Europe, 1750-1945
Ⅰ
授業の目的、ねらい:ジェンダーとは、文化的・社会的につくられる性差(男らしさ・女らしさの規範)をさ
す。学生時代には、ジェンダー差別がほとんどないかのように錯覚しがちである。しかし、なぜ、女はズボ
ンをはくのに、男はスカートをはかないのだろう。なぜ、女は化粧をするのに、男が化粧をするといぶかし
がられるのか。授業では、わたしたちの潜在意識に巣くっているジェンダー規範が西欧社会においてどのよ
うに形成されてきたかを検討し、「自由・平等」を実現したはずのヨーロッパ近代社会で、実際には、性に
もとづく「不自由・不平等」が社会の安定化装置として機能したことを明らかにする。わたしたちがもつ
「常識」をひとつひとつ問い直す作業の手がかりとなれば幸いである。
授業の計画、内容と目標:①男は理性、女は感情:啓蒙期における近代的性差論の形成
②男は許され、女は裁かれる:近代法にみる性の二重基準
③淑女と売春婦:セクシュアリティの国家的コントロール
④男らしさの強制:プロイセン・ドイツの徴兵制と決闘文化
⑤女の敵は女:ボランティア活動による市民道徳の押しつけ
⑥おんなは家庭に、男は仕事に:ナチス・ドイツの失業対策
成績評価の方法:学期末試験(論述式試験あるいはレポート)の成績を基本とし、2 〜 3 回程度行う予定のミ
ニ・レポートの内容も考慮に入れる。
テキスト、参考文献等:テキストは使用せず、プリントを配布する。参考文献は、授業中あるいはプリントに
おいて指示する。
歴史世界としての東北アジア
2
杉
山 清
彦
非
常
勤
水・2
英文名:Northeast Asia as a Historical World
授業の目的、ねらい : われわれがとかく自明のものと思いがちな歴史像や地域枠組みは、実は歴史的推移の所
産にすぎない。そのような意味では、満州・マンチュリア・中国東北部などさまざまに呼ばれ、ときには我
が国を含むことさえある〈東北アジア〉という多様にして可変的な枠組みは、多くの学問的可能性を秘めて
いるといえる。本講義では、歴史学の立場から、歴史世界としての〈東北アジア〉の有効性を検討する。
授業の計画、内容と目標 : 講義は板書によって進め、レジュメを配布する。主に以下の論題を予定している。
①〈地域〉からの歴史という視点、②歴史的文化圏としての東北アジア、③中央ユーラシア史の展開と東北
アジア、④大清帝国の形成と構造、⑤近現代東北アジアの変貌。
これら諸点の検討を通して、〈東北アジア史〉の構築を試みる。
彼を知ることは己を知ることであり、異文化を理解することは自文化を理解することにほかならない。本講
義では、
〈東北アジア〉という枠組みの検討を通して、日本史・日本文化を世界史的視野から捉える手がか
りとするとともに、中国・韓国しか念頭にない「アジア」なる言説の偏狭性をも同時に明らかにし、より多
元的で開かれた視野の涵養をめざす。幅広い問題関心・知識欲を期待する。
成績評価の方法 : 夏季休業時のレポートによって評価する。場合により小テスト・小レポートを実施する。
その他受講上の諸注意は初回講義時に指示する。
教 科 書 : 特にない。
参考図書 : 講義中随時指示する。
− 18 −
セメスター
授
業
科
目
単位数
担
当
教
官
2
山
内
晋
次
アジアの交易と地域社会
主題:文化と交流
副主題:世界と日本
所 属 部 局 等
曜日・時限
非
常
勤
水・3
英文名:Overseas Trade and Regional Communities in East Asia ― 8th 〜 16th Century ―
授業の目的、ねらい: 前近代のアジア諸地域は、交易を通じてたがいに深く結びついていた。この講義では、
そのようなアジア間交易の具体的な状況を示しつつ、各地域の歴史的展開のなかで交易が果たした役割を考
えてみたい。
授業の計画、内容と目標:8 世紀〜 16 世紀ころの日本・朝鮮・中国・東南アジア地域において、交易を通じて
「ヒト」
・「モノ」
・「情報」がどのように交流し、それらの動きが各地域の歴史とどのように結びついていたの
かを検討する。
成績評価の方法:学期末の筆記試験にもとづいて評価する。
教 科 書:とくになし。
参考図書:授業中に適宜紹介する。
20 世紀のヨーロッパ
2
竹
中
亨
文
学
部
水・3
英文名:Europe in the 20th Century
Ⅰ
授業の目的、ねらい:20 世紀のヨーロッパは、二度の世界大戦を経験しつつ、国際社会のなかで大きな役割を
果たした。本講義では、イギリスとドイツをとりあげ、両国を対比させながら、第一次大戦から現在までの
ヨーロッパの歴史的展開を講述する。
授業の計画、内容と目標:参考書に沿いつつ、イギリスとドイツの歴史的展開を交互にとりあげ、基本知識を
整理しながら、大きな流れを把握するように努める。①ドイツの強国化と第一次大戦、②イギリスと大戦、
③戦間期のイギリス、④ワイマル共和国、⑤ナチズムの時代、⑥第二次大戦とドイツ、⑦大戦下のイギリス
と戦後社会、⑧保守党政権とコンセンサス、⑨分断国家への道、⑩経済危機と政治不安、⑪二つのドイツ国
家と統一、⑫サッチャー主義
成績評価の方法:講義の内容に関わる小試験を原則として毎回行い、さらに学期末に試験を行う。これらの成
績に基づいて評価する。
教 科 書:なし
参考図書:川北稔編『イギリス史』(山川出版社、3500 円)
、木村靖二編『ドイツの歴史』(有斐閣、1800 円)
西 洋 美 術 と 日 本
2
若山映子・圀府寺司
文
学
部
水・3
英文名:Western Art and Japan
授業の目的、ねらい:西洋美術の作品を見る目を養うとともに、美術史学の基礎的な考え、西洋と日本との関
わりについて学ぶ。(専門基礎「西洋美術史」と補完的な内容)
授業の計画、内容と目標:ルネサンス美術の日本での受容について講じる。
(若山) 15 〜 20 世紀の絵画作品
を主な対象とし、様式史的見方、図像解釈学、真贋の鑑定の問題、建築の意味作用などを学ぶとともに西洋
美術と日本美術との相互関連についても論じる。(圀府寺)
成績評価の方法:試験。(スライド使用)
教科書、参考図書:授業中指示する。
日本史における民衆世界の形成
2
梅
村
喬
文
学
部
水・4
英文名:The Formation of the Popular World in Japanese Hisrtory
授業の目的、ねらい:日本史への認識を深めるとともに、史料と歴史叙述の在り方を考える。とくに日本古代
の民衆像を歴史のなかから明らかにすることを通し、歴史的視点の大切さを学ぶ。
授業の計画、内容と目標:おおよそ、次のような論題を予定している。
①なぜ古代史を学ぶのか ②原始時代研究の課題 ③史料論−金石文 ④天皇の称号
⑤律令国家と民衆 ⑥同 ⑦古代の財政と民衆 ⑧正倉院文書から見た古代 ⑨木簡は語る
⑩古代の宮都 ⑪古代の土地と民衆 ⑫身分制と民衆世界 ⑬伊勢神宮の成立 ⑭地方史編纂と古代
⑮教科書叙述の在り方など
成績評価の方法:授業で指示する。
テキスト、参考文献等:テキスト:神野清一・梅村 喬編『日本古代史新講』(梓出版社、2678 円)
− 19 −
主題:文化と交流
セメスター
授
副主題:世界と日本
業
科
目
日本文学の形成と展開
単位数
担
当
教
官
2
後
藤
昭
雄
所 属 部 局 等
文
学
部
曜日・時限
水・4
英文名:The Birth of Japanese Literature and Its Development
Ⅰ
授業の目的、ねらい:文学作品の成立にはさまざまの要因がある。また創り出された作品は後の時代に受容さ
れるなかで、変容し、他のジャンルの作品とも交渉していく。そうした様相を明らかにする。
授業の計画、内容と目標:古代、中世の文学を対象として、
中国文学の受容を中心に、
上に述べた問題を考察する。
成績評価の方法:期末の試験による。
テキスト、参考文献等:プリントを使用する。
日本とキリスト教−歴史的考察−
2
江
川
温
文
学
部
水・2
英文名:Japan and Christianity ―A Historical Consideration―
授業の目的、ねらい:16 世紀から現代にいたる日本社会でキリスト教の諸派の教説がどのように受容され、ま
たどのような反発を受けてきたかは、日本と外部世界の交流史、また日本の文化史にとって非常に重要な問
題である。またこの問題を考えることで、キリスト教そのものの理解も深まることになる。しかしこうした
歴史を全体的にとらえる試みは、いまだなされていない。あまりにも対象が膨大であること、日本のキリス
ト教史を論ずる人びとの多くが特定宗派に属し、議論の枠を自ら限定してきたことが、その理由として挙げ
られる。この授業の担当者は西洋中世史を専門としているが、現代日本人と伝統的な西洋文化を繋ぐものに
ついて考察を加えたいと考え、あえてこういう主題を設定した。構成は現在検討中であるが、宗派的限定を
付けないこと、細かな史実よりも全体的な見取り図を与えることを目標としている。
授業の計画、内容と目標:計画・内容については現在考案中。目標は日本におけるキリスト教の歴史について
適確な認識を付与すること。
成績評価の方法:試験
参考図書:授業中に指示
ド イ ツ と 日 本 の 法
2
村 上 武 則
シェラー・アンドレアス
法
学
部
水・2
英文名:The Law of Germany and Japan
Ⅱ
授業の目的、ねらい : 日本語がほぼ完璧に話せるドイツ人の講師セラー ( Scheller) とドイツ法に詳しい日本人
の講師が、分かりやすくドイツの歴史、文化、政治、統治の仕組みおよび基本的人権の尊重の状態を解説す
る。欧州連合の中心として活躍し、世界でもっとも自由主義的な国、および環境保護で世界一たらんとする
ドイツおよびヨーロッパから多くのものを学ぶ。
授業の計画、内容と目標:まず、ドイツの歴史、文化をセラーが日本語で分かりやすく解説する。次いで、セ
ラーおよび村上がドイツの統治の仕組みを、日本との比較のなかで、解説する。必要な範囲で欧州連合の仕
組みも解説する。さらに、ドイツの憲法であるボン基本法が保障する基本的人権の特色について、わかりや
すい例をあげながら、日本の問題と比較しながら解説する。ならびに、環境保護に関し世界一を目指すドイ
ツで、環境保護がどこまで進んでいるか等についても、日本と比較しながら学びたい。さらに、ドイツの政
治の特徴点についても、日本との違いの比較の中で多くのものを学んでゆきたい。
この講義により、ヨーロッパの中心として活躍するドイツと日本との相互理解を深め、学生諸君が将来社会
に出たときに、世界市民になって西洋と東洋とに架け橋を強固に構築できることを目指したい。
成績評価の方法:試験にて行う。毎回用紙を配り、感想や質問を受ける。出席率も成績に加味する。
教 科 書:とくになし。かなりくわしいレジュメを配布する予定。
参考図書:講義において指示。
東アジアの経済と秩序
2
未
定
文
学
部
水・3
英文名:Economy and Order in East Asia
授業の目的、ねらい:西欧や日本と中国との間には、一見極めて異なった社会秩序が見られる。ルールや法に
ついての考え方自体にも大きな差がある。これは我々自身の「中国」認識であり、またそれは伝統士大夫の
言説に基づくものだが、では彼らがそれほど意識しなかった制度の変化や地域差はどう理解すればよいか。
この問題を、少し「市場」「取引」などの経済学的概念に引き付けながら、13 世紀江南を中心に考えるのが
この授業の目的である。
授業の計画、内容と目標:①生産物市場と要素市場
② 13 世紀土地取引における法と契約
③江西・湖南における人口と土地価格
④王安石の制度観と新法の特質
成績評価の方法:毎回授業の後に用紙を提出させる。また学期の最後に試験を行う。
教 科 書:指定しない。
参考図書:授業中に指示する。
− 20 −
セメスター
授
業
科
目
音 楽 の 歴 史 と 現 在
単位数
担
当
教
官
2
上
野
正
章
主題:文化と交流
副主題:世界と日本
所 属 部 局 等
曜日・時限
非
常
勤
水・3
英文名:Music Past and Present
授業の目的、ねらい:19 世紀後半より本格的に導入された西洋音楽は、20 世紀を通じて日本における音楽文
化の展開に大きな影響を与えてきた。本講義では、1.現代日本の音楽についての理解を深め、2.日本にお
いてどのように西洋音楽が受容されてきたのかということを考える。3.また同時に音楽の研究方法も学ぶ。
授業の計画、内容と目標:特にアメリカ現代音楽の流れに着目しつつ、CD やテープ等の音資料も活用して、
20 世紀後半に作曲された邦人作品の理解を試みる。
1.占領下における音楽文化 2.十二音音楽 3.実験工房 4.偶然性の音楽
5.ミニマル・ミュージック 6.1980 年代以降
成績評価の方法:学年末のレポートと学期中のミニレポート(2 回)で評価する。
テキスト:随時プリントを配布する。
参考文献:授業中に参考文献一覧表を配布する。
日 本 の 文 化 と 社 会
2
金
津
日出美
非
常
勤
水・4
英文名:Culture and Society of Japan
Ⅱ
授業の目的、ねらい:とかく〈生殖〉という領域は自然的かつ不変な事柄に属し、それは歴史性や社会性とは
無縁な領域であると考えがちである。しかしながら、この領域は性差の「普遍(不変)」性を形づくる源泉
として、近代社会では殊に注視されてきた領域である。こうしたことを踏まえて、講義では〈性や生殖の歴
史化〉という視点から、近代日本社会や文化の諸局面を捉えかえす作業を行いたい。
授業の計画、内容と目標:
1.「女性史」からジェンダー史へ
2.前近代の生殖観
3.身体へのまなざしの変化
4.生殖技術の変容−何が場をとりしきるのか−
5.近代日本・帝国日本の生殖統制
6.まとめ
成績評価の方法:セメスター終了時の試験をもとに評価する。
教 科 書:講義時に配布するレジュメ・プリントをもとに講義を行うため、特に教科書は指定しない。
参考図書:講義中に適宜指示する。
日本近代化と国際環境
2
猪
飼
隆
明
文
学
部
水・4
英文名:Modernization of Japan in the World
授業の目的、ねらい:日本近代化の特質を、東アジア世界から万国公法の世界への日本の編入過程の問題とし
て考えてみる。
授業の計画、内容と目標:
1.明治維新の始期をめぐって
2. 幕藩体制の構造と解体の諸要因
3.東アジアの中の日本
4. ペリー来航:開港と万国公法の世界 5.
有司専制の成立
6. 征韓論争の本質
7.近代天皇制の特質
成績評価の方法:冬期のレポートおよび試験。
教 科 書:猪飼隆明『西郷隆盛−西南戦争への道−』
(岩波新書)
参考図書:授業中に明示する。
東 洋 美 術 と 日 本
2
藤
岡
穣
文
学
部
水・1
英文名:Asian Art and Japan
Ⅲ
授業の目的、ねらい:日本美術は表現形式のみならず表現内容まで、中国をはじめとする東洋の美術に負うと
ころが多い。そこでこの授業では、日本美術を東洋的視点から理解することを目的とする。また、あわせて
美術作品のさまざまな見方を学んでほしい。
授業の計画、内容と目標:飛鳥時代から鎌倉時代までの代表的な仏教美術作品をとりあげ、その概要を述べた
うえで、東洋美術史の流れのなかでとらえていく。法隆寺釈迦三尊、広隆寺弥勒菩薩、興福寺阿修羅、東大
寺戒壇院四天王、東寺講堂諸尊、平等院鳳凰堂、興福寺北円堂無著・世親などをとりあげる予定。作品の特
徴を把握するために、スケッチを課すことがある。
成績評価の方法:学期末の試験、もしくはレポートによる評価。
教 科 書:特になし。
参考図書:授業中に指示する。
− 21 −
主題:文化と交流
授
セメスター
副主題:世界と日本/副主題:言葉と文学
業
科
目
ア ジ ア の 異 文 化 交 流
単位数
担
当
教
官
2
荒
川
正
晴
所 属 部 局 等
文
学
部
曜日・時限
水・1
英文名:Encounter and Exchange of Cultures in Asia
Ⅲ
授業の目的、ねらい:アジアは地理的にも歴史的にも多元的な世界であり、東西南北にそれぞれ相異なる文化
圏が並存している。本講議では、各文化圏の性格とそれら相互の交流の歴史をたどり、そこから日本文化を
改めて見直すことを目的とする。
授業の計画、内容と目標:アジアにおける各文化圏(①北アジア文化圏と遊牧民、②西アジア文化圏とオアシ
ス民、東アジア文化圏と農耕民、南アジア文化圏と農耕・海洋民)の概観を踏まえ、それら相互の文化交流
の歴史を紹介する。その上で今年度は、日本が属す東アジア文化圏に、西アジア・南アジア文化圏からの外
来宗教が如何なる文化的影響を与えてきたのか、具体的に検討したい。
成績評価の方法:学期末の試験とレポートにより評価。
教 科 書:教科書は使用しない。随時プリントを配布する。
参考図書:松田寿男『アジアの歴史』(同時代ライブラリー 122)岩波書店、1992 年。
副主題:言葉と文学 (副主題番号 113)
授
セメスター
業
科
目
日本文学の形成と展開
単位数
担
当
教
官
2
後
藤
昭
雄
所 属 部 局 等
文
学
部
曜日・時限
水・2
英文名:The Birth of Japanese Literature and Its Development
授業の目的、ねらい:文学作品の成立にはさまざまの要因がある。また創り出された作品は後の時代に受容
されるなかで、変容し、他のジャンルの作品とも交渉していく。そうした様相を明らかにする。
授業の計画、内容と目標:古代、中世の文学を対象として、中国文学の受容を中心に、上に述べた問題を考
察する。
成績評価の方法:期末の試験による。
テキスト、参考文献等:プリントを使用する。
演
劇
と
現
代
2
中
川
桂
非
常
勤
水・2
英文名:Theatre and Today
Ⅰ
授業の目的、ねらい:テーマ「伝統芸能の歴史と現況」 大阪での大学生活、ひいては今後の生活の文化的
充実をはかる一材料として、伝統芸能の歴史や現状を紹介し、理解を深めてもらう。
授業の計画、内容と目標:諸芸能の、おもに江戸時代の大坂における発展史を当時の文献や絵画資料によっ
て講義し、ビデオ使用により現在の状況や芸態も紹介する。講義を予定している芸能は以下。能、狂言、
歌舞伎、人形浄瑠璃(文楽)、落語、万歳(漫才の原型)。総じて多くのものを広く浅く扱わざるをえない
ので、単位認定に当たってはこれらのうち一、二につき、参考図書の調査や実際の舞台を鑑賞してもらう
といった自主的な作業を要求することになるだろう。
成績評価の方法:レポートと、講義中に数回課す講義内容へのコメントカードにより評価。
教 科 書:なし。プリント配布。
参考図書:平凡社『日本の古典芸能』、法政大学出版局『日本芸能史』ほか各種入門書。
中 国 通 俗 文 学 の 世 界
2
高
橋
文
治
文
学
部
水・3
英文名:Outline of Chinese Novels and Dramas
授業の目的、ねらい:「中国古典詩の世界」が伝統的中国世界を扱うとすれば、この授業では、その背景にあ
る民俗や人情、通念に光をあて、それを通俗文学とからめて話してみたい。
授業の計画、内容と目標:「文化のありよう」を考える上での材料を提供したい。具体的には、中国を理解す
る上でのキーワードをいくつか設定し、四大奇書等有名な作品の中でそれがどのように扱われ描かれてい
るかを紹介する。キーワードとしては、たとえば「家」「墓」「結婚」
「官」「神」等。新出の資料なども紹
介する。中国について、なるべく多くの知識をもってもらうことを目標にする。
成績評価の方法:簡単な試験を行う。
教 科 書:こちらでプリントを用意する。
参考図書:その都度、教室で紹介する。
− 22 −
授
セメスター
日
業
本
語
科
の
目
構
造
単位数
担
当
教
官
2
高
山 善
行
主題:文化と交流
副主題:言葉と文学
所 属 部 局 等
曜日・時限
非
常
勤
水・3
英文名:The Structure of the Japanese Language
授業の目的、ねらい : 現代語の文法、語彙の問題を中心に、日本語学の基本事項について学ぶ。われわれが日
常使っている日本語に、どのような規則性が潜んでいるか考えてみたい。
授業の計画、内容と目標 : 講義では以下のテーマを取り上げる。
1.日本語学とは 2.文法とは 3.単語とは 4.品詞 5.格とボイス 6.複文の構造
日本語を研究するとき、どのような分析方法を用いるか、現代語を対象に考える。一方通行の講義ではなく、
実際に受講生各自で日本語研究の世界を体験してもらおうと思っている。
成績評価の方法:学期末に筆記試験を行う。授業で練習問題を解き、提出してもらうこともある。
教 科 書:森山卓郎『ここからはじまる日本語文法』ひつじ書房
参考図書:鈴木孝夫『教養としての言語学』岩波新書(新赤版)460
西洋文学の形成と展開
Ⅰ
2
戸
和
弘
非
常
勤
水・4
英文名:The birth of Western Literature and Its Development
授業の目的、ねらい : 古代ギリシア・ローマの文学は、西洋文化の源流として今なお大きな影響を与え続けて
いる。本授業では具体的な作品に触れつつ、西洋古典文学の形成と展開を歴史的に考察する。
授業の計画、内容と目標:
1.古代ギリシアの叙事詩(ホメロス・ヘシオドス)
2.古代ギリシアの抒情詩(サッフォー・ピンダロス)
3.古代ギリシアの悲劇(三大悲劇詩人)
4.古代ギリシアの歴史(ヘロドトス・トゥキュディデス)
5.古代ギリシアの哲学(プラトン・アリストテレス)
6.古代ローマの叙事詩(ウェルギリウス)
7.古代ローマの抒情詩(ホラティウス)
8.古代ローマのエレゲイア(オウィディウス)
9.古代ローマの歴史(タキトゥス)
10.古代ローマの演説(キケロ)
成績評価の方法:試験
教 科 書:なし
参考図書:『ギリシア文学を学ぶ人のために』、『ラテン文学を学ぶ人のために』(世界思想社)
日
本
語
の
変
遷
2
奥
村
和
子
非
常
勤
水・2
英文名:Changes in the Japanese Language
Ⅱ
授業の目的、ねらい:日本語はどのようにして現在の形になったのか、現在の日本語とはどういうものなのか、
そしてこれからどうなっていくのか。その変化の様相とそこに働く論理について考えることで、普段何気な
く使っている言葉についての認識を深める。
授業の計画、内容と目標 : なぜ日本語は漢字・ひらがな・カタカナといった多種の文字を用いるようになった
のか、なぜしりとりでラ行音や濁音がまわってくると困るのか等、日本語の文字・表記法・音韻・文法等の
変遷について、過去の日本語資料や各自の現代語についての内省を参考にしながら考える。
成績評価の方法:学期末の試験による。
テキスト、参考文献等:適宜、プリントを配布する。
日 本 の 古 典 を 読 む
2
荒
木
浩
文
学
部
水・3
英文名:Reading the Classical Japanese Literature
授業の目的、ねらい:『鬼』の物語を読む。
テキストとして、古代の説話物語の集成である今昔物語巻 27「霊鬼」を読みながら、古代の異文化、恐怖、
また尊厳などを比喩的に象徴していたさまざまな「鬼」の物語を読んでいく。
授業の計画、内容と目標 : 巻 27 を一話ずつ講読しながら、派生する問題を検討する。その中には、当時の世俗
や歴史とかかわるもの、またさまざまな事象が現れるので、それらにも出来る限り触れる予定。
成績評価の方法:学期末の試験の予定。詳細は授業中に指示する。
テキスト、参考文献等:『今昔物語集 本朝世俗部上』
(角川文庫ソフィア)
、適宜プリントを使用し、参考文
献も授業中に指示。
− 23 −
主題:文化と交流
授
セメスター
副主題:言葉と文学
業
科
目
中 国 古 典 詩 の 世 界
単位数
担
当
教
官
2
浅
見
洋
二
所 属 部 局 等
文
学
部
曜日・時限
水・3
英文名:Chinese Classical Poetry
授業の目的、ねらい:唐および宋の時代の詩を、さまざまな側面から考察し、その可能性をさぐる。
授業の計画、内容と目標:
①唐詩序論
②初唐の詩
③盛唐の詩
④中唐の詩
⑤晩唐の詩
⑥宋詩序論
⑦北宋の詩
⑧北宋未・南宋初の詩 ⑨南宋の詩
⑩まとめ
以上のように時代を分けて、唐および宋の詩を概観する。
成績評価の方法:学期末の試験による。
教 科 書:村上哲見著『唐詩』講談社、学術文庫。
参考図書:授業中に指示する。
日本近代文学における
〈恋愛〉 2
Ⅱ
青
田
寿
美
非
常
勤
水・4
英文名:The Love in Japanese Modern Literature
授業の目的、ねらい:古来より文学と〈恋愛〉は密なる関係にあった。男女の情愛を一つの文化現象として捉
えるならば、文学は、時代と〈恋愛〉が織りなすドラマを描き続けてきたといえる。日本近代文学における
〈恋愛〉、男と女と時代のドラマの機微を考察しつつ、〈恋愛〉をめぐる現代的問題にも照明を当てたい。
授業の計画、内容と目標: かつてこの国に「恋愛」はなかった (柳父章『翻訳語成立事情』
)──とは、
〈恋
愛〉が love の翻訳語として明治期に広く用いられた言葉であることからのみ、いえるのではない。
〈恋愛〉
という言葉は、それが表象するところの精神性を問い(時としては〈肉体〉と〈精神〉を秤にかけ)ながら、
〈愛〉〈恋〉〈性〉等の規範を形作っていく。日本近代文学がどのように〈恋愛〉を表現し、男女の〈恋愛〉
のありようを模索してきたのか、さらには、
〈恋愛〉という文学的テーマが、明治以降の文学においてどの
ように発展し変容を遂げ、展開をみせてくるのかを追尋する。
成績評価の方法:レポートによる。なお、受講者は予め いちおし の恋愛小説をその推挙の理由とともに考
えておくこと。
教 科 書:特に指定しない。適宜プリントを配布する。
参考図書:柳父章著『翻訳語成立事情』(岩波新書)、その他は授業中に指示する。
日
本
語
の
語
彙
2
蜂
矢
真
郷
文
学
部
水・1
英文名:Japanese Vocabulary
Ⅲ
授業の目的、ねらい:日本語の語彙の一つの問題として、形容詞をとり挙げる。主に古代の形容詞を対象とし、
その活用と意味との関係や、それぞれの構成の形容詞について見ることにより、日本語のいろんな面の理解
が得られるようにすることを目的とする。
「日本語の構造」
「日本語の変遷」を履修した上での履修がより望
ましいが、そうでなくてもよい。
授業の計画、内容と目標:
形容詞の活用
ケシ型形容詞
形容詞の語幹の用法
ナシ(甚)型形容詞
ク活用とシク活用との意味的差違
重複形容詞
両活用形容詞
を中間として、前半は理論的な面を、後半は語彙的な面を重視する。
成績評価の方法:試験を行う。理論的な面からも、語彙的な面からも出題する。
教 科 書:テキストは使わず、適宜プリントを配付する。
参考図書:プリント中に示す。
− 24 −
主題:文化と交流
副主題:言語と文化
副主題:言語と文化 (副主題番号 114)
授
セメスター
業
科
目
単位数
言 語 の 仕 組 み と 働 き
2
担
当
渡辺
教
官
伸治・他
所 属 部 局 等
曜日・時限
言 語 文 化 部
水・2
英文名:Language: Its Structure and Functions
授業の目的、ねらい:言葉というものは日常何気なく用いている。しかし、お互いに何を言っているのか理解
できるということは言葉には何らかの仕組みがあるはずである。また、人間はなぜ言葉を発するのであろう
か。何らかの働きがあるはずである。この授業では、各教官が言語学の基本分野のいくつかを講義すること
によって、言語の仕組みと働きを概説する。
授業の計画、内容と目標:言語学概説(渡辺 )
:言語学の諸分野の概観をしたあと比較言語学を概説する。意
味論(緒方):英語と日本語の形式意味論とカテゴリー文法の初歩を紹介する。語用論(瀧田)
:言語と主体
との関係及び指示詞の用法について考察する。認知言語学(大森)
:日常言語の意味の背景にある認知の仕
組みについて考察する。社会言語学(山下):言語と社会の相関関係について紹介する。
成績評価の方法:最終の授業時に試験をおこなう。各教官から一題ずつ計 5 問の設問に答えるものとする。
教 科 書:教科書は使わずプリントを配布する。
参考図書:加賀野井秀一著『20 世紀言語学入門』講談社現代新書、田中春美他著『言語学入門』大修館
その他、授業中に適宜指示する。
ジ
ャ
ポ
ニ
ス
ム
2
内
藤
高
文
学
部
水・2
英文名:Japonisme
Ⅰ
授業の目的、ねらい:19 世紀後半フランスをはじめとして欧米の様々な国に拡がったジャポニスム(日本趣
味)という現象について多様な角度から検討し、それが出現した意味について考える。
授業の計画、内容と目標:主にフランスを中心として、絵画をはじめとし工芸、ファッション、演劇、音楽、
文学など様々なジャンルにおけるジャポニスム的作品の具体例を確認したうえで、こうした現象を生んだ 19
世紀後半のヨーロッパの社会的状況、文学、芸術、思想的背景は何なのか、また世紀転換期の日本における
ジャポニスムの「里帰り」の意味などについて考察する。
成績評価の方法:学期末試験及び出席、講義時間中に 2 回程小レポートを書いてもらう予定。
教 科 書:なし。資料としてプリントを準備。
参考図書:講義中に指示する。
西 欧 の 言 語 と 文 化
2
広瀬
雅弘・他
言 語 文 化 部
水・3
英文名:Language and Culture in Europe
授業の目的、ねらい:一般に西ヨーロッパと称される地域の言語と文化の歴史的変遷の過程を学ぶことによっ
て、その地域の言語・文化の特性について理解を深めることを基本的な目標とする。
授業の計画、内容と目標:このコースは時空を超えた魅力的な旅にたとえることができるだろう。まず、ヨー
ロッパ全体の言語や文化を概観した後、イギリスのルネサンス期あたりから 18 世紀を経て、ドイツやフラ
ンスの 19 世紀・20 世紀に至る旅であり、各国の文学・芸術・思想の流れを、表象や都市空間といった独自
の観点から追うことになる。楽しみながら、西欧の言語と文化の一端を学んでゆきたい。
本年は、仙葉豊、金子元臣、北村卓、広瀬雅弘の各教官が担当する。
成績評価の方法:最終の授業時にテストを行う。各教官から一題ずつ計 4 問の設問に答えることになる。
テキスト、参考文献等:各回ごとにプリントを用意する。
日
本
語
の
構
造
2
吉
井
健
非
常
勤
水・3
英文名:The Structure of the Japanese Language
授業の目的、ねらい:現代日本語の文法・語彙・音韻に関する基本的な問題を取り上げて、そこに内在してい
る論理について考える。日常何気なく使っている言葉について、立ち止まって分析を加えることは、自らの
文化や立場を相対化する視点を持つことにもつながるだろう。
授業の計画、内容と目標: 音声と音韻
文法の単位
品詞の体系
語彙
形容詞述語文
格
自他
態
人の呼称
敬語
成績評価の方法:学期末に筆記試験を行う。
教 科 書:テキストは用いず、プリントを配布する。
参考図書:授業中に紹介する。
− 25 −
主題:文化と交流
授
セメスター
副主題:言語と文化
業
科
目
ヨーロッパの都市文明
単位数
担
当
教
官
2
高
橋
友
子
所 属 部 局 等
非
常
勤
曜日・時限
水・4
英文名:Urban Civilization in Europe
Ⅰ
授業の目的、ねらい:古代ローマ時代から近代にいたるヨーロッパの都市の成立と発展を、市民生活、家族史、
社会史、ジェンダーなどの視角から概観する
授業の計画、内容と目標:
Ⅰ.古代 ①古代ローマの都市と市民生活
②ゲルマン民族の移動と都市
Ⅱ.中世 ③中世都市の成立
④大学と都市
⑤都市国家の理念と現実
⑥市民生活と病気・医療
⑦中世人の宗教観と慈善
⑧犯罪とジェンダー
成績評価の方法:試験によって評価
教 科 書:使用せず
参考図書:授業の中で紹介する
言葉の多様性と普遍性
2
高岡
幸一・他
言 語 文 化 部
水・2
英文名:Languages : Their Diversity and Universality
授業の目的、ねらい:日本語、中国語などアジア圏の諸言語と英語、ドイツ語、フランス語など欧米の諸言語
を比較して、言語の多様性と普遍性について理解を深める。
授業の計画、内容と目標:アジア、欧米の主要言語として、中国語、英語、ドイツ語、フランス語などを中心
に、その歴史や方言、音声、語彙、文法などを取り上げ、これらの言語の多様性を概観するとともに、日本
語との対比などから、これらの言語に共通する普遍性について言及する。
講義の順番は未定であるが、以下の各外国語担当の教官がそれぞれの専門の言語を中心に 2 回づつの授業を
順に進めていく。
英語(尾崎久男、田畑智司)、ドイツ語(斎藤渉)、フランス語(高岡幸一)、中国語(小門典夫)
成績評価の方法:学期末に試験を実施する。
教 科 書:プリント
参考図書:各講師が、そのつど、必要に応じて指示する。
中欧・東欧の言語と文化
2
ヨコタ村上孝之・他
言 語 文 化 部
水・2
英文名:Language and Culture of Middle and Eastern Europe
Ⅱ
授業の目的、ねらい:一般に「中欧」と称されるゲルマン語文化圏、およびスラブ語を中心とした文化圏であ
る「東欧」の多様な言語文化の特徴と形成過程、他民族国家における諸民族の共生と言語政策の問題を考察
し、独自の地域言語文化に対する知識と理解を深める。
授業の計画、内容と目標:ゲルマン語文化圏に関しては、G. ケラー(1819 − 90)を中心におきながら、
(1)19
世紀後半にいたるまでのスイスの文学・文化の特性について考察し(中埜芳之)、(2)続いて、F. デュレン
マット(1921 − 90)を中心にしながら、現代スイスの政治的・社会的・文化的問題について、他のヨーロッ
パ諸国との関係のなかで論じる(山本佳樹)
。スラブ語文化圏に関しては、
(3)ロシア史における伝統と革
新という視点から、プーチン大統領の現代ロシア社会について考える(藤本和貴夫)
。(4)ロシアにおける
新教であると同時にプロテスタンティズムとは異なる運動であった「分離派」を研究し、ロシアの宗教的社
会構造の特殊性を考察する(ヨコタ村上孝之)。
成績評価の方法:授業時に指示する。
テキスト、参考文献等:テキストは使用しない。担当者によりプリントが用意される。参考文献は授業時に紹
介する。
日
本
語
の
変
遷
2
吉
井
健
非
常
勤
水・3
英文名:Changes in the Japanese Language
授業の目的、ねらい:言語は絶えず変化してゆく。言語の変化は、共時的には「乱れ」と意識されたりもする
が、社会的に承認された変化は、総体としては一定の論理を内在させている。言語の変化の様相を知り、そ
の変化の論理を考えることは、人間のものの捉え方や、文化のあり方を知る一つの手がかりになるはずであ
る。また同時に、今日の日本語を理解し、使う上でも益するところがある。
授業の計画、内容と目標:日本語には、七世紀頃から今日まで継続的に文献資料が残っており、研究に資する
ことができる。本授業では、具体的な文献資料等に触れながら、そこから知られる、日本語の音韻・表記・
文法の変遷について、いくつかの問題を取り上げ、それぞれの変化がなぜ、どのようにして起こったのか考
えてゆく。
成績評価の方法:学期末に筆記試験を行う。
教 科 書:テキストは用いず、プリントを配布する。
参考図書:阪倉篤義『日本語表現の流れ』(岩波セミナーブックス)
− 26 −
主題:文化と交流
授
セメスター
業
科
目
英 語 圏 の 言 語 と 文 化
単位数
担
2
森
当
教
官
祐司・他
副主題:言語と文化
所 属 部 局 等
曜日・時限
言 語 文 化 部
水・4
英文名:Language and Culture in the English-Speaking World
Ⅱ
授業の目的、ねらい:英語圏の言語と文化について、それぞれの地域の特性に対する配慮と広く世界的な視点
とを同時に関連付けながら考察し、それを我々各々をとりまく言語や文化(たとえば、日本語や日本文化)
との関係の中で捉えることからいかなる意味が生まれてくるかを考える。受講を希望するにあたって、「英
語圏」とはいったいどの地域のことを指しているのか、
「英語圏の言語と文化」という言葉を聞いて具体的
にどんなことをイメージするのかを各自考えておくこと。講義が中心となるが、英文の資料を読んだり討論
を行うなどして理解を深めるつもりである。積極的な授業参加を重視する。
授業の計画、内容と目標:詳細は掲示によって知らせる。さらに、興味のある者は取りまとめ役の言語文化部
森祐司まで気兼ねなく問い合わせること。
成績評価の方法:出席、討議への参加、および学期末の筆記テストの成績によって総合的に評価する。
テキスト、参考文献等:掲示、または授業中に示す。
言
語
と
世
界
2
志
水
紀代子
非
常
勤
水・1
英文名:Language and World
授業の目的、ねらい:実在するものを、ことばで表現する言語化という作業は人類の歴史とともにあった行為
である。ことばが意味内容をもつ概念として整理統合され、社会化が進んでいく過程における人間関係の推
移をみる。
授業の計画、内容と目標:自己をとりまく世界の中で主体的に考える視座の確保を目指す。
はじめに−人間と自然の原関係
民族と言語の問題−政治世界の一元化のひずみ
環境問題とは何か?
近代国民国家と言語の問題
言語の成立−歴史的・社会的存在としての人間
人権と表現の自由の問題
「人間の条件」について−社会生活と言語
フェミニズムと言語−ジェンダー化する哲学
イデオロギーと人間−全体主義と人間
「性別秩序の世界」を越えて
成績評価の方法:平常レポート(平均 3 回)と期末レポートを等しく評価、あわせて成績を出す。
参考図書:里見軍之他編『現代哲学の潮流』(ミネルヴァ書房)、大越・志水編『ジェンダー化する哲学』(昭
和堂)、ジョン・タワー著『人種偏見』(TBS ブリタニカ)、ハンナ・アーレント著『人間の条件』(志水速
雄訳、筑摩書房)、木岡伸夫編青木茂著『哲学』
(学陽書房)、土居智江子『地球時代のエスペラント』
(日本
エスペラント図書刊行会)、木岡伸夫編『環境問題とは何か』(晃洋書房)
Ⅲ
自 然 言 語 の 科 学
2
成田
一・他
言 語 文 化 部
水・1
英文名:The Science of Natural Language
授業の目的、ねらい:自然言語はコンピュータで操作することのできるような極めて形式的な構造を持ってい
る。この授業では、自然言語の構造特性を対照言語学的な視点を踏まえて理解してもらうとともに、その処
理技術についても解説する。工学系の学生には将来言語を扱う技術の研究、開発に携わる場合の基礎とした
いが、文科系の学生にも言語の構造的な側面の理解と認識を深めてもらいたい。
授業の計画、内容と目標:最近では、話された言葉を認識して翻訳し、訳文を極めて自然に読み上げる技術も
実用化されている。言語のコンピュータモデルは、人間の脳中の言語システムを反映したものであるとも考
えられるが、現実に言葉ならびにそこに盛られた情報を処理するという点で、思弁的な仮説より説得力があ
る。講義においては、言語を理論的に研究する際の言語理論と言語構造の対照的研究を紹介するとともに、
その応用として、機械翻訳などを中心に自然言語ならびに言語情報の処理技術の現状を具体的に取り上げて
解説し、その未来を展望したい。
成績評価の方法:担当講師により、試験を課する場合とリポートを提出させる場合がある。これらを総合して
評価する。
教 科 書:成田 一『パソコン翻訳の世界』(講談社現代新書)とプリント
− 27 −
主題:環境と人間
副主題:自然と人間
(2) 主題:環境と人間
副主題:自然と人間 (副主題番号 211)
授
セメスター
環
業
境
科
評
目
価
単位数
論
担
当
教
官
所 属 部 局 等
2 桑野園子・青野正二 人 間 科 学 部
曜日・時限
水・2
英文名:Psychological Evaluation of Environment
授業の目的、ねらい:環境の質の評価を心理学的観点より考える。
授業の計画、内容と目標: 序論−環境基本法と環境アセスメント
人間の行動と環境の相互作用
音環境を例としての環境評価の諸問題
機械、都市を含む人工環境の評価
公害調停の諸問題
成績評価の方法:出席点とレポート
テキスト:使用しない。
参考図書:必要に応じて授業中に紹介する。
生
態
学
2
寺
島
一
郎
理
学
部
水・2
英文名:Ecology
Ⅰ
授業の目的、ねらい:生物と環境との関係、生物間の関係、生物の分布などを対象とする学問である生態学の
基本を解説する。新聞に出てくる生態学関連の記事を批判的に読むための基盤をつくることを目標とする。
授業の計画、内容と目標:第 1 回目の講義時に配布する資料を使って、以下のテーマについて講義する。資料
ならびに講義内容の殆どを以下の参考文献から採用する。講義は、
テキストに準拠する形式では行わないが、
参考書を用いた予習と復習によって理解を深めてほしい。
1.太陽のエネルギーを植物が光合成によって固定する。それが、すべての生物活動の基本となる。生態系の
中の生物の関わりあいを、エネルギーの流れという観点でとらえる。(5 回)
2.世界の気候帯がどのような要因によって決定されるのかを解説し、それをもとに、地球環境問題を考える。
(3 回)
3.生物の挙動(行動)は、環境に対する適応の結果獲得されたものである。適応のメカニズムについて解説
し、適応度の観点から、常緑性・落葉性、性比、性の持つ意味、について考える。(3 回)
4.生物の集団である、固体群や群集の挙動について学ぶ。ロジステック式を基礎として、生物種の競争、共
存、などの条件を探る。(3 回)
成績評価の方法:2 回の課題図書レポート(50%)と期末試験(50%)による。課題図書のうち一冊は、長谷
川真理子『進化とはなんだろうか』岩波ジュニア新書、もう一冊は、地域環境問題関係の新書などから選ぶ
予定。夏休み前に、この生態学の講義のエッセンスともいえる課題を配布する。試験ではこれらの課題に関
する問題を出題する。
テキスト、参考文献:藤井宏一編『はじめてのえころじい』(1995)裳華房
松本忠夫『生物科学入門コース 7 生態と環境』
(1993)岩波書店
長谷川真理子『進化とはなんだろうか』(1999)岩波ジュニア新書
環 境 問 題 と 生 活
2
森
住
明
弘
基 礎 工 学 部
水・2
英文名:Environmental Problems VS.Living
授業の目的、ねらい : 市民生活と、自然環境の相互作用のありさまを食べ物・医・水・ごみを教材にしながら
語り、解決法を共に模索する。
授業の計画、内容と目標 : 環境問題は、
「総論」賛成・「各論」反対のジレンマを伴う社会問題である。この解
決法は二つあり、CO2 の固定化技術を開発するなど、技術対策であり、専門科目を修得することにより貢献
できる。今一つは、社会を省エネルギー・省資源型に変える社会科学的アプローチであり、専門科目でない
本講義はこれを主目的にする。市民は環境問題に対し被害者と加害者の二面を併せ持つ矛盾した存在である
から、専門家任せでは解決しない。
成績の評価法:①フィールドワークし、レポートを書く。 ②その日の講義に対する意見・批判を書く。
教 科 書:森住明弘著『実学民際学のすすめ』
参考図書:資料集配布
− 28 −
授
セメスター
遺
業
伝
科
目
情
報
主題:環境と人間
副主題:自然と人間
単位数
担
当
教
官
所 属 部 局 等
曜日・時限
2
浜
田
博
司
細胞生体工学センター
水・3
英文名:Genetic Information
授業の目的、ねらい:遺伝情報(遺伝子)に関する基礎的な知識を提供するとともに、最近のトピックをとり
あげて問題点を探る。高校で理科を専攻しなかった人や文系学部の人をも対象として、新聞の科学欄の記事
を正確に理解できるようにする。
授業の計画、内容と目標:遺伝子とは何か? 遺伝子はどのようにして働くか? 遺伝子はどのようにして
維持されるか? 生命現象のどこまでが遺伝子で説明できるのか? ヒトのさまざまな病気と遺伝子の関
係? これらについて、細胞生体工学センターの 6 人の教授が交代で講義をする。
成績評価の方法:講義終了後のレポート
教 科 書:特になし
参考図書:医科分子生物学(南江堂、村松正実・谷口維紹−編集)
関 西 の 自 然 環 境
2
砂
村
継
夫
理
学
部
水・3
英文名:Natural Environment of Kansai District
授業の目的、ねらい:関西(大阪・京都に隣接する諸県を包含する地域)における自然環境の特性を災害との
関連で把握する。この地域で発生した主要な自然災害の中から代表的なものを取り上げ、単にローカルイン
タレストという視点からだけではなくグローバルな立場から平易に解説する。これにより人間および人間生
活に密接に関係する地学現象の理解を深める。
授業の計画、内容と目標: 関西の地形・地質の概観、 地震災害、 津波災害、 台風災害(高潮を含む)、
洪水などの豪雨災害、 地滑り・山崩れなどの土砂災害、 海岸侵食。
成績評価の方法:期末試験。
テキスト、参考文献等:テキストは特に定めない。授業中に必要資料を配付し、参考文献を指示する。
地震前兆と年代測定:統合科学
2
池
谷
元
伺
理
学
部
水・4
英文名:Earthquake, Precursors and Introduction to Chronology Science
Ⅰ
授業の目的、ねらい:地震の前の空と大地の異常、動物の異常行動などの伝承や市民の証言を調べ、地震や電
磁気の初歩を通して科学的に理解し、現象を再現する教卓実験を行って科学の楽しさを味わう。また、考古
学や地質学の年代測定と他分野での応用について紹介し、四次元(x,y,z,t)の物理学から五次元(社会との
相互作用の軸)の科学技術についてや科学の終焉論について考える。
授業の計画、内容と目標: 1.12 億年前の波音:理学部宇宙地球科学棟の玄関ロビー石材 2.教卓実験で明か
す地震前兆の謎:地震とは? 前兆証言は迷信か? 地震の電磁パルス 3.時を告げる科学−文系と理系の統合科
学:わたしの遍歴 考古、
人類、地質学の年代測定:電子スピン共鳴
(ESR)年代測定の多角的展開 洞窟の物理
学、人類学、海洋科学、自然地理学、構造地質学、堆積層序学、考古学 4.ESR 放射線量計測の展開:チェルノブ
イリへの旅、セミパラチンスク核実験場 5.21 世紀の科学技術−科学の終焉は起こるか? ゲーテの時代の統合科
学への回帰
成績評価の方法:自然博物館見学レポート他、試験、口答試問など。
教 科 書:池谷元伺『地震の前、なぜ動物は騒ぐのか─電磁気地震学の誕生』(日本放送出版協会、1998)
参考図書:宮西、畑田編『科学技術と人間のかかわりⅡ』(大阪大学出版会、2001)
池谷元伺『大地震の前兆─こんな現象が危ない』(青春出版、2000)
気 圏 ・ 水 圏 の 科 学
2
荻野芳彦・渡邉紹裕
非
常
勤
水・4
英文名:Science of Atmosphere and Hydrosphere
授業の目的、ねらい:地表面近傍の大気中の水蒸気や地表水・地下水などの水の循環は,地域環境の基本的な
要素である。この水循環の基本と、そのプロセスの機構や測定法の基礎を理解するとともに、水循環を制御
して水資源として利用することの基本を修得する。
授業の計画、内容と目標:講義は、
次に示す 2 つの課題からなる。
課題①地域の水循環:地域の水循環を、
構成する
局面ごとに機構と測定法、水環境との関わりについて整理する。
課題②水利用と水環境保全:国内外の様々な水利
用や環境に関わる問題の基本と水循環の関わりを理解することである。
これらを通して、身近な水に関わる現象を水
循環との関わりの中で理解するとともに、
水利用と水環境保全の基本理念と具体的手法を修得する。2 つの課題で解
説する主な項目は以下のとおりであり、
課題①と②の項目を、
原則として隔週で講義する。
①地域の水循環:1)地域と地球の水循環(水循環の機構と地球の環境)、2)流域と水収支(水循環の領域)、
3)降水(雨・雪の降り方と測定法)、4)蒸発散(地表面からの蒸発・蒸散の役割と測定法)
、5)浸透(土
壌への水の浸入と流動)、6)流出(雨水の河川への流出)
。②水利用と環境保全:1)琵琶湖・淀川の水利用、
2)中央アジアの灌漑農業開発とアラル海の縮小、3)ダムによる洪水調節と水資源開発、4)乾燥地におけ
る土壌の塩類化、5)都市河川の整備と水辺環境、6)河川水の利用と水利権。
成績評価の方法:各課題毎 2 回(計 4 回)のレポート(1 回 1000 〜 2000 字)で評価する。
教 科 書:使用しない。
参考図書:丸山・三野編著『地域環境水文学』(朝倉書店、1999)
− 29 −
主題:環境と人間
授
セメスター
生
副主題:自然と人間
業
命
と
科
蛋
目
白
単位数
質
2
担
当
教
官
後藤祐児・関口清俊
永井克也・乗岡茂巳
所 属 部 局 等
曜日・時限
蛋白質研究所
水・4
英文名:Proteins in Life
Ⅰ
授業の目的、ねらい:蛋白質は生命を支える機能物質ある。ヒトゲノム配列がほぼ解読された今日、蛋白質を
深く理解することは、生命科学の中心的な課題となっている。蛋白質は特定の立体構造をとって機能してい
るが、これがうまく起きないと病気になる。地球環境で生息する生物は全てその生命現象に約 24 時間の自
己発信性のリズムをもっているが、これも蛋白質が担っている。これら生命活動の中で蛋白質の果す役割を、
蛋白質の分子構造に基づいて解説する。
授業の計画、内容と目標:
1.蛋白質の立体構造と生命機能(後藤)
2.蛋白質と生物の形づくり(関口)
3.蛋白質による自己・非自己の認識(乗岡) 4.体内時計の時刻発信に関わる蛋白質(永井)
成績評価の方法:出席とレポート
参考図書:蛋白質ものがたり(化学同人)、ブレインサイエンスシリーズ第 5 巻『脳と生物時計−からだのリ
ズムのメカニズム』(共立出版)、生物時計の分子生物学(シュプリンガー・フェアラーク東京)
資源・エネルギーと環境
2
有
賀
正
裕
非
常
勤
水・2
英文名:Resources-Energy and Environment
授業の目的、ねらい:文系専攻生を主たる対象として、物質が担う化学的エネルギーと自然に於ける様々な物
質変換・エネルギー変換の意味と、それらと人間生活との関わりについて理解を深めることにより、自然科
学的素養の涵養を目標とする。
授業の計画、内容と目標:①物質観の変遷、②分子と結合エネルギー、物質変換
(合成と分解)、③原子と核エ
ネルギー、④化石燃料、⑤エネルギーとしての電池、⑥光合成と太陽エネルギー、⑦生体エネルギー、⑧化
学的見地から見た資源・環境問題
成績評価の方法:レポート及び試験(出席についても考慮)
教 科 書:使用せず
参考図書:使用せず
環 境 問 題 と 仕 事
2
森
住
明
弘
基 礎 工 学 部
水・2
英文名:Environmental Problems VS. Business
Ⅱ
授業の目的、ねらい:実社会で、市民が、仕事として、環境問題解決のためにどのように取り組んでいるか紹
介し、実社会での仕事の仕方・生き方を学ぶ。
授業の計画、内容と目標:「総論」賛成・「各論」反対のジレンマ問題も、現場で生み出された知恵を媒介に
ゆっくりではあるが解決の方向に向かっている。阪大生協・および大学祭における学生の取り組み、企業・
行政の試みなどを紹介しながら具体的解決に必要な考えとノウハウを学ぶ。
受講条件:この講義は、「環境問題と生活」履修者対象であるから、この単位取得者が望ましい。
成績評価の方法:①自分の関心のある職場に、フィールドトリップし、自分の言葉でまとめる。②その日の講
義に対する意見・批判を書く。
教 科 書:森住明弘著『実学民際学のすすめ』既習のこと
参考資料:講義時配布
感
覚
の
生
理
学
2
河
村
悟
理
学
部
水・2
英文名:Physiology of Sense
授業の目的、ねらい:感覚の成り立つ仕組みを解説する。生物学にあまり馴染みのない諸君にも理解してもら
えるよう、初歩から解説し、神経生理学一般の基礎知識を習得すると共に、各感覚が成り立つための共通す
る仕組み、特殊化している仕組みについて理解を深めることを目的とする。
授業の計画、内容と目標:①細胞の成り立ちと細胞膜、②神経生理学:神経細胞興奮の機構、興奮の伝導と伝
達の機構、③各感覚(視覚、味覚、嗅覚、聴覚)の成り立つ仕組み、について講義する。各感覚にはその感
覚固有の刺激が存在し、その刺激を受容する細胞が存在する。②の神経生理学の知識をもとに、③で講義さ
れる各感覚の刺激受容細胞での刺激受容機構及びその情報処理の概略を理解することを目標とする。最近の
研究によって、感覚の仕組みもある程度理解できるようになってきた。生物の持つすばらしい仕組みの一端
を知ってもらえれば幸いである。
授業評価の方法:年度末に行う試験により評価する。授業内容②と③に関し、基本的な知識が修得されている
かどうかを問う。
教 科 書:定めない
参考図書:From Neuron to Brain 3rd ed.(Sinauer)(ニューロンから脳へ、金子他訳、広川書店)
Foundations of Neurobiology(Freeman)(ニューロンの生物学、小倉、冨永訳、トッパン)
− 30 −
セメスター
授
業
科
目
単位数
担
当
教
官
2
山
本
博
史
生 命 ・ 環 境 と 倫 理
主題:環境と人間
副主題:自然と人間
所 属 部 局 等
曜日・時限
非
常
勤
水・3
英文名:Life-Environment and Ethic
授業の目的、ねらい:現代において環境問題は最大の関心事となっている。しかし、問題が複雑かつ多岐にわ
たるために、問題の所在が不明確になっていると思われる。この授業では、具体的なトピックスを取り上げ
ながら、環境倫理問題の所在を明確にし、人間と自然(環境)とのどのような関係が求められているのかを
考察したい。
授業の計画、内容と目標:
①具体的なトピックスの紹介
④問題解決のための具体的な試みの紹介
②問題の所在と問題の性格の明確化
⑤様々な環境思想の批判的考察
③問題の背景にある思想の概説
成績評価の方法:授業中に指示する。
テキスト、参考文献等:テキストは使用しない。必要な資料を授業中に配付する。参考文献は、そのつど紹介
する。
固 体 地 球 の 科 学
2
山
中
高
光
理
学
部
水・3
英文名:Solid State Geoscience
Ⅱ
授業の目的・ねらい:地球の形成史、現在の地球構造の地殻・マントル・中心核での構成物質、岩石、鉱物や
物性、さらに地球内部の温度と圧力での物質の安定性と相変化について理解を深める。火成活動、地震、プ
レート運動などについて概説し、色々な地球物理現象の原理を解説する。
授業の計画、内容と目標:
①太陽系の成因を理解するため実際の隕石試料を見せ、生命誕生、海などの起源を知る。
②原始地球から 46 億年の地球進化の過程をプロジェクターを用いて紹介する。
③観測される地震波を示し、それから得られる地球内部構造と構成物質から、内部圧力、密度変化、重力、
剛性率の変化の有機的な関係を述べる。
④マントルの熱対流、固体流動現象に伴う火成活動、プレート運動などの地球ダイナミックスを具体的に岩
石試料などを示しながら解説する。
⑤地球内部でおこる温度、圧力などの物理環境の変化に即応して生じる分解、相転移、融解、固体反応等の
物質の変化についてプリントを中心に講じる。
成績の評価の方法:出席状況と期末に行う筆記試験で評価する。
教 科 書:『宇宙・地球の構造とその進化』山中高光(学術図書出版)
参考図書:『地球科学入門』−プレートテクトニクス− 河野 長(岩波書店)
『図説地球科学』杉村 新 他(岩波書店)
物 質 の 変 化 と 循 環
2
岩
本
智
之
非
常
勤
水・4
英文名:Variance and Cycles of Materials
授業の目的、ねらい:地球システムにおける物質、とくに大気の変化・循環と人間の関わりについて学ぶ。地
球誕生以来 46 億年の歴史の中で、大気の組成は複雑な過程を経て、現在のようなものに変ってきた。これ
らの物理的化学的特徴をレビューするとともに、人間活動がもたらす環境破壊についても考察する。
授業の計画、内容と目標: 地球大気の組成と物理的、化学的性質、 ヒトを含む生物がどのように適応して
きたか、 地球大気の運動の時間的、空間的スケール、 人間活動がもたらす環境破壊(大気汚染、都市気
候、オゾン層消失、越境公害、気候変動など)、 人間生存をかけて何をなすべきか。
成績評価の方法:期末に実施するレポート又はテストに出席点を加味して行う。また中間に必要に応じて小レ
ポート又は小テストを求める。
テキスト、参考文献等:プリントを作成して配布する。また OHP など視聴覚メディアも利用する。
− 31 −
主題:環境と人間
授
セメスター
副主題:自然と人間
業
科
目
地 域 環 境 と 自 然 観
単位数
担
当
教
官
2
片
平
博
文
所 属 部 局 等
非
常
勤
曜日・時限
水・4
英文名:Regional Environment and View of Nature
Ⅱ
授業の目的、ねらい : 地域における自然環境と人間との関係を考察する。対象地域はオーストラリアを中心と
し、時には日本との比較も行う。
授業の計画、内容と目標 : オーストラリアにおける気候・地形・生態系などの自然環境をまず概観する。次に、
過酷な自然環境の中に、いかようにして人間の空間 ( 農業地域など ) が広がっていったかを詳細に考察・分
析する。
1.オーストラリアの地域的特色
2.南半球に位置する国
3.氷河時代とオーストラリア先住民
4.世界一平坦な大陸 −地形の特色−
5.乾燥大陸 −気候の特色−
6.「島」大陸オーストラリア −動・植物の生態−
7.オーストラリアの自然と人間
成績評価の方法:定期試験と 2 − 3 回の小テスト、出席点
教 科 書:使用しない。代わりにプリントを配布する。
参考図書:片平博文『サウスオーストラリアの農業開発』古今書院、1995 年。
由比浜省吾編『新訂オセアニア』大明堂、1992 年。
自 然 災 害 の 科 学
2
諏
訪
浩
非
常
勤
水・4
英文名:Earth Science of Natural Hazards
授業の目的、ねらい:既に 60 億突破という人口増加と都市への人口集中、
都市の変容が自然災害のポテンシャ
ルを高め、その性質を変えてきた。自然災害が、人間社会と自然現象の相互作用の結果であることは、阪神
淡路大震災を想起してもうなづける。自然災害の実態とメカニズムの理解が重要だ。
授業の計画、内容と目標 : 固体と流体からなるシステムとしての地球の営み、災害の原因となる自然現象の実
態とその特徴、メカニズムを、おおむね次の順序で、主として地球物理学の立場から平易に解説する。災害
に対する個人と社会の対応についても述べる。
①地球システム、②地球上の水循環、③地震と津波、④火山噴火、⑤台風と洪水氾濫、⑥山くずれと土石流、
⑦災害対応、危機管理と防災計画
目標は、災害の原因となる個々の自然現象を地球システムの中に位置づけて観、考える力を養うことである。
成績評価の方法:小試験(数回)と期末試験
テキスト、参考文献等:テキストはとくに定めない。授業中に必要資料を配付し、参考文献を示す。
神
経
の
可
塑
性
2
津本
忠治・他
医
学
部
水・1
英文名:Plasticity of The Brain
Ⅲ
授業の目的、ねらい:最近注目されている脳科学研究の進歩の一端をわかりやすく説明する。
授業の計画、内容と目標:
1.非常に複雑な構造と高度な機能を持つ脳がどのように発生し、神経細胞のネットワークがどのように形成
されるかを概説する。
2.脳の機能が生後初期の環境によって変化するしくみを説明する。
3.記憶、学習などの高次の脳機能のしくみを分子レベル、細胞レベルで解説する。
4.アルツハイマー病などの痴呆性疾患について病態と治療法の開発への現代医学の挑戦について説明する。
成績評価の方法:レポート
教 科 書: Neuroscience", edited by Dale Purves et al., Sinauer Associates, Inc., 1997, Sunderland, MA, USA.
参考図書:実験医学 2000 年 12 月号『脳科学研究の最先端』
− 32 −
主題:環境と人間
副主題:文化と人間
副主題:文化と人間 (副主題番号 212)
授
セメスター
業
科
目
環 境 と 生 体 防 御
単位数
担
当
教
官
2
堀
内
眞
理
所 属 部 局 等
理
学
部
曜日・時限
水・2
英文名:Environment and Defence Mechanism
授業の目的、ねらい:人間をはじめとした、生物をとりまく環境問題の実情を客観的に把握し、多面的に考え
る。
授業の計画、内容と目標:前世紀の工業の発展は快適な局地的人為生活環境をわれわれにもたらした反面、急
激な地球環境の変化となって、多くの種の生存にかかわる問題も引き起こすことになった。生態系を無視し
てヒトのみが生きていくことはできない。授業では環境とかかわりのある種々の事例を採り上げる。同じ様
な対象(問題)でも、観点が変わると解釈も大きく変わってくる。日常の人間(自分)中心の考え方から意
図的に脱却して、観点を変えて考えてみることを試みる。最近は生物関係の話題がマスコミに盛んに登場す
る。折に触れて、時の話題も取り上げ、それらの事実と解釈を皆さんと一緒に吟味したい。時間の終わりに
コメントを記してもらう。
成績評価の方法:コメントとレポート、最終回の試験(単に知識を問うものではなく、考え方・意見を問うもの)
教 科 書:指定しない。
参考図書:岩波新書・中公新書などで関連分野の本をはば広く読むこと。
人
類
学
思
想
2
小
泉
潤
二
人 間 科 学 部
水・2
英文名:A History of Anthropological Thought
Ⅰ
授業の目的、ねらい:「(文化)人類学」は、さまざまに異なる関心に基づいてさまざまに異なる文化を現地調
査(フィールドワーク)により研究する。この学問分野に初めて接する人を対象に、ここではどのような思
想や考え方によりどのような研究が行われてきたのか、また行われているのかを理解できるようにする。
授業の計画、内容と目標:下記の教科書を出発点として、具体的な事例や研究例・分析例を中心にしながら講
義する。フィールドワークからの素材として、ビデオや(教官自身の中央アメリカでの調査による)スライ
ド映像などを用いる予定。以下のようなトピックを扱う――フィールドワークと民族誌、機能主義人類学、
心理人類学、認識人類学、象徴人類学、解釈人類学、経済人類学、応用人類学、相対主義と反=反相対主義。
成績評価の方法:講義の最後に筆記試験を行う。
教 科 書:『文化人類学 15 の理論』
(中央公論社 1984)
、『文化人類学キーワード』
(有斐閣 1997)
参考図書:『文化人類学の名著 50』
(平凡社 1994)このほか講義の中で指示する。
比 較 地 域 構 造 論
2
小長谷
一
之
非
常
勤
水・3
英文名:The Comparative Study of Regional Structures
授業の目的、ねらい:【アジア大都市論】21 世紀前半には、全人類の 7 〜 8 割が AALA の発展途上国の人口
となるばかりか、その過半が都市民になると推定されています。これまでの「大都市=先進国=工業」とい
う図式は大きく崩れ、途上国の大都市は人類の代表的生活空間となり、都市問題の解決が重要となってきま
す。本科目では、アジア都市の伝統的モデルと 90 年代以降の新しいモデルについて説明します。
授業の計画、内容と目標:
[序]今なぜアジア大都市か
[1]80 年代までの過剰都市化都市
[ 2 ]アジアの奇跡
[ 3 ]90 年代以降の新しい都市発展(アジアメガシティ論)
成績評価の方法:講義の最後の試験
教 科 書:宮本謙介・小長谷一之編『アジアの大都市[2]ジャカルタ』
(日本評論社、1999)
参考図書:なし
− 33 −
主題:環境と人間
授
セメスター
文
副主題:文化と人間
業
化
科
と
目
社
会
単位数
担
当
2
吉
川
教
官
所 属 部 局 等
曜日・時限
徹
人 間 科 学 部
水・3
英文名:Culture and Society
授業の目的、ねらい:黒人青年のストリートにおける文化と都市人類学的研究の方法を用いて学び、アメリカ
下層文化論と、エスノグラフィーという手法について知識を獲得する。
授業の計画、内容と目標:人類学といえば、未開地域へ出向いてフィールドワークをすることを考えがちであ
るが、都市においても人類学的研究はできる。この講義では、都市人類学、都市社会学といわれる分野の先
駆的な研究を題材にして学んでいく。
具体的には、アメリカのワシントン DC の黒人下層階級の集住地域における、参与観察の記録(エスノグラ
フィー)を教材として、私たちの日常生活では知りえない、黒人青年たちの暮らしに迫る。黒人青年たちの、
安定しない職業、人間関係、異性関係、家族関係について教科書に沿って述べていく。教科書としては、
リーボウの『タリーズコーナー』を用いる。
また映像などの教材も用いつつ、多面的に状況を把握できるように多少の工夫もする。レゲエ、ジャズ、ヒッ
プポップ、ゴスペルなど黒人下層文化に背景をもつ音楽やストリートアートは、近年日本でも若者たちに受け入
れられているが、その発祥地における真の意味とエスニシティと貧困にかかわる現実を正確に知ってほしい。
成績評価の方法:授業への出席と小テストなどの提出物をかなり重視する。
講義の終わりの時期に最終レポートか試験を予定している。しかしその点数だけでは不可となるので、とに
かく平常授業に出席をするように。
教 科 書:E・リーボウ著『タリーズコーナー 都市黒人青年のエスノグラフィー』東信堂、2001 年
参考図書:E・リーボウ著『ホームレスウーマン −知ってますか、わたしたちのこと−』東信堂、1998 年
感
性
の
心
理
学
2
中
村
敏
枝
人 間 科 学 部
水・4
英文名:Psychology of a Sense
Ⅰ
授業の目的、ねらい:音楽をはじめとして種々の感性情報を処理し伝達する人間行動の特性を心理学的に論じる。
授業の計画、内容と目標:
Ⅰ.音楽の感性
a.音楽的知覚
高さ、大きさ、音色、音階、協和
b.音楽的表現の心理学
調と表現、音楽的表現と感情、標題音楽
c.演奏の心理学
d.鑑賞の心理学
e.音楽的能力の心理学
Ⅱ.「間」の感性
a.音楽・スピーチにおける「間」
b.時間的な「間」の心理学的測定
c.「間」と呼吸の関係
d.「いきの合う」現象
e.「間」と精神テンポの関係
f.「間」の効果の心理測定
成績評価の方法:授業への参加と出席時に課す小レポート(複数回)の成績により評価する。
教 科 書:使用しない。視聴覚教材やプリント資料を適宜用意する。
参考図書:授業中に指示する。
都 市 と メ デ ィ ア
2
川野英二・関 嘉寛
人 間 科 学 部
水・4
英文名:City and Media
授業の目的、ねらい:グローバル化に関わるいくつかのテーマを取りあげ、今日生じているグローバルとロー
カルの変化と、私たちの生活への影響について理解を深める。
授業の計画、内容と目標:
①グローバル化 ②経済 ③労働 ④国民国家 ⑤地域 ⑥都市 ⑦文化 ⑧情報 ⑨市民社会
成績評価の方法:各講師ごとにテストで評価を行い(各 1 回)、総合点で評価する。
教 科 書:なし
参考図書:授業中に適宜指示する。
− 34 −
授
セメスター
業
科
目
政 治 思 想 と 人 間
単位数
担
当
2
米
原
教
主題:環境と人間
副主題:文化と人間
官
所 属 部 局 等
曜日・時限
謙
国際公共政策研究科
水・2
英文名:Political Theorists
授業の目的、ねらい:政治思想を通じて、政治とは何かについて考える。
授業の計画、内容と目標:主として近代日本の政治思想家をとりあげて、時代との格闘について説明し、日本
の政治について考える素材とする。とりあげる思想家は、福沢諭吉、中江兆民、植木枝盛、徳富蘇峰、吉野
作造など。
成績評価の方法:レポートまたは試験。
教 科 書:教科書はなし。
参考図書:参考文献は授業のときに指示する。
近 代 大 阪 経 済 史
2
阿
部
武
司
経
済
学
部
水・2
英文名:Economic History of Modern Osaka
授業の目的、ねらい:学生諸君にとっては、身近な存在でありながら正確な知識を学ぶ機会が少ないと思われ
る、明治期以降の戦前期における大阪府の歴史を大阪市の経済の動きを中心に、じっくり勉強してほしい。
授業の計画、内容と目標:主なトピックは次の通りである。
1. 明治維新期における大阪経済の衰退と五代友厚によるその再建、 2. 富豪の盛衰、 3. 「東洋のマンチェ
スター」の形成、 4. 「大大阪」の成立と労働問題、 5. 都市化の進展と電鉄の多角的発展、 6. 中小企業
の発展、7. 戦争と平和
成績評価の方法:期末に予定している筆記試験による。
教 科 書:なし
参考図書:「大阪の歴史」研究会(編)『増補改訂・大阪近代史話』(東方出版、1998 年、1,600 円)
、
宮本又郎『日本の近代 11 企業家たちの挑戦』
(中央公論社、1999 年、2,400 円)が重要な参考文献である。
生
活
空
間
論
2
須
原
芙士雄
非
常
勤
水・3
英文名: Study of Life Space
Ⅱ
営業の目的、ねらい:人間生活に関わる空間には、小は住居から大は全世界までさまざまな大きさのものがあ
る。本講では、そのうち小規模なものの中から、住居・集落・行動園の 3 つを取り上げ、わが国における存
在形態を、地表上での分布の側面を中心に、明らかにしてみたいと考える。
授業の計画、内容と目標:各種の生活空間の存在様式に関する理解を深めることを目的とし、次の 3 つのテー
マについて順次講義を行う。
①都市住宅の変容 高度経済成長期以降の大都市周辺部に見られる、住宅の質的変容について検討する。
②ニュータウン住宅地区・商業地区の変質 明確な目的をもって造られたこれらの地区が、その後どのよう
な変質を遂げたかについて検討する。
③消費購買行動の階層的構造 消費購買行動が行われる空間は、対象商品の種類によってその規模に大きい
格差があり、階層的分布を示す。ここでは、その階層構造の理論と実際について検討する。
成績評価の方法:評価は、第 2 セメスター末に実施する筆記試験の結果のみに基づいて行う。
教 科 書:用いない。必要な場合には、資料をプリントにして配布する。
参考図書:講義中に適宜紹介する。
言
語
と
世
界
2
鷲
田
清
一
文
学
部
水・3
英文名:Language and World
授業の目的、ねらい:人間にとって、世界は感覚とともに言葉によってなりたっている。世界について考える
ことと言葉について考えることとは切り離せない。言葉と世界との関係を中心に、語ること、聴くことの意
味、コミュニケーションのしくみについて考える。
(文化は言葉とともに生成する。言葉の研究は人文社会科学
を専攻する学生にとって必須のものである。その意味で、
この授業はとくに人文系の学生の受講が望まれる。
科学の言語については同じ副主題「文化と人間」のなかの授業科目「科学と人間」を受講するのが有益であろ
う。)
授業の計画、内容と目標:以下のようなテーマで講義する。
(1)言語と世界 (2) 思考と言葉 (3) 声と文字 (4) 語ること、聴くこと
(5)コミュニケーションと〈わたし〉
成績評価の方法:平常点(出席点ではなく毎回のレポートにもとづいて評価する。)
参考図書:鷲田清一『ことばの顔』(中央公論新社)
− 35 −
主題:環境と人間
副主題:文化と人間
授
セメスター
精
業
神
科
物
目
理
学
単位数
担
2
藤
当
教
官
健
一
所 属 部 局 等
非
常
勤
曜日・時限
水・4
英文名:Psychophysics
Ⅱ
授業の目的、ねらい:ヒトや動物の個体をとりまく刺激の物理的性質と、それによって生ずる感覚や知覚を量
的に研究する精神物理学(Psychophysics)について、基本的考え方、精神物理学的測定法、また応用分野
について紹介する。
授業の計画、内容と目標:
1. 感覚と知覚のあらましと受容器の生物学的系統発生的概説
この章のねらい:視覚受容器と聴覚受容器とを例にとって、系統発生的にみた受容器官の特性の理解。
2. 感覚・知覚の機能とその測定の方法:Weber 比と Weber-Fechner の法則
この章のねらい:基本的な諸概念と具体的な測定方法の理解。
(1)刺激閾 (2)弁別閾 (3)等価刺激 (4)調整法 (5)極限法 (6)恒常法
3. 動物精神物理学(animal psychophysics):動物を対象とした精神物理学的測定
この章のねらい:ヒト以外の動物を対象とした感覚・知覚機能の研究方法の理解。
(1)動物行動実験での測定方法の工夫 (2)いくつかの比較知覚心理学的知見
4. Stevens の「新精神物理学」
この章のねらい:マグニチュード推定法とよばれる測定方法の理解(簡単な実験を予定)。
5. まとめ
成績評価の方法:試験を行います。
教 科 書:教科書は用いません。
参考図書:参考図書は授業中に紹介します。
科
学
と
人
間
2
溝口
宏平・他
文
学
部
水・4
英文名:Science and Mankind
授業の目的、ねらい:科学と技術がわれわれにもたらしたものは、一体何であったのだろうか? 現代文明の
核を形成するに至った科学と技術を、その本質から功罪に至るまで多様な切り口から解明することを試み、
人間と科学および技術との新しい関係を打ち立てる可能性を探る。
授業の計画、内容と目標:授業は下記の項目について、人文・社会・理系それぞれの専門分野から講義を行う。
(1)序論・講義概要(溝口宏平)
、(2)生活世界と科学技術(里見軍之)
、(3)水俣病の問い掛けるもの(丸
山徳次)、
(4)公害と科学者の責任(木野茂)
、
(5)エネルギーと人間(小出裕章)
、
(6)
「脳死はひとの死か」
論争(品川哲彦)
、(7)科学を装う−身近にある偽科学(菊池誠)
、(8)戦後日本の科学政策(水野義之)
、
(9)障害者問題と西洋科学(大津留直)
、(10)科学前史と人間Ⅰ,Ⅱ(望月太郎)、(11)医療社会史にお
ける科学、技術、臨床(山中浩司)
、
(12)科学論−実証主義からパラダイム論へ−(入江幸男)
、
(13)近代
科学の本質(溝口宏平)
※講義日および順序については変更の可能性あり。
成績評価の方法:出席点及び各担当教官から適宜課された小レポート(800 字程度)による総合評価。詳細は、
第 1 回目の授業時に説明する。
教 科 書:教科書は用いない。各担当教官より適宜プリント等資料の配布予定。
参考図書:各担当教官より個別に授業中に指示する。
認
知
科
学
2
山
田
玲
子
非
常
勤
水・1
英文名:Cognitive Science
Ⅲ
授業の目的、ねらい:認知科学とは脳や心の働きを情報科学の立場から明らかにし、人間の理解を深める学問
である。その概要を理解するとともに、トピックスの紹介を通じて認知科学の方法論に親しむことをねらい
とする。
授業の計画、内容と目標:
①認知科学:歴史と最先端
④音声情報処理
⑦思考、推論
②視覚の情報処理
⑤言語情報処理
⑧神経科学との接点
③聴覚の情報処理
⑥記憶と学習
成績評価の方法:小レポートと期末試験(論文形式、ノート、教科書等持込み可)の予定。
教 科 書:なし
参考図書:授業中に適宜指示する。
− 36 −
副主題:社会と人間 (副主題番号 213)
授
セメスター
業
科
目
近代市民社会の論理と倫理
単位数
担
当
教
官
2
大
津
真
作
所 属 部 局 等
非
常
勤
曜日・時限
水・2
英文名:Logic and Ethic of Modern Civil Society
授業の目的、ねらい:近代市民社会では「常識」と考えられている論理や倫理の根源をさぐることによって、
現代を歴史の中に位置づける。
授業の計画、内容と目標:近代市民社会を根底で支える近代的国家観・市民社会観をマキアヴェリからトク
ヴィルまでの思想家のうちにさぐる。とくに現代の労働倫理を根拠づけるプロテスタンティズム、民主主義
のディレンマ、思想の自由と宗教批判については、くわしく論じていきたい。
成績評価の方法:論述試験およびレポート提出。但し、レポート(1600 字以上)は授業中に 4 回以上課す。
教 科 書:『市民社会の思想史Ⅰ』(高文堂出版社刊)
霊
長
類
集
団
論
2
中
道
正
之
人 間 科 学 部
水・2
英文名:Social Relationships in Primates
授業の目的、ねらい:現存する約 200 種のサル類と人を合わせて表現する言葉が「霊長類」である。霊長類の
ほとんどの種は、集団を作り、その中で生活している。集団の様相は、種によって異なり、その集団の中で
展開される行動も多様である。霊長類の種々の社会行動を紹介し、集団の中で生活する個体の行動特性の理
解を目指す。
授業の計画、内容と目標:人と人以外の霊長類の両方の社会行動を取り扱う。まず、ニホンザル、チンパン
ジー、ゴリラなどが、どのような集団を形成し、メンバーが日々、どのように関わっているのかを概説する。
メンバーの間には優劣順位があり、毛づくろいなどの親和的行動だけでなく、時にはケンカなどの敵対的行
動も見られる。攻撃、連合形成、仲直り、慰め、母性、性行動などの言葉を用いて、人以外の現存の霊長類
が集団の中で共存するメカニズムを考える。さらに、人が集団の中で行う行動の特徴を、同調、服従、援助
などの用語を通して、考える。
サル類の豊かな社会行動を理解してもらうために、授業では、ビデオやスライドなども用いる。
成績評価の方法:筆記試験を最後の授業時間に行う。又、レポート
(指定した図書に対する書評)
提出も求める。
テキスト、参考文献等:授業時に、適宜、参考文献などを紹介する。
Ⅰ
会
計
学
の
基
礎
2
浅
田
孝
幸
経
済
学
部
水・2
英文名:An Introduction to Accounting
授業の目的、ねらい:会計学の基本的な内容とそれが、社会的にどのような意義をもつのかを理解することを
目標とする。
授業の計画、内容と目標:教員が講義をまず行い、それを受けて、各分担部分をきめて報告してもらい、全員
で内容について討議する。なお、各分担部分については、授業計画を説明する最初に分担計画を決めること
にする。そのために第一回の授業にはかならず出席すること。目標としては、各自が会計の基本的な技術
(演習を行う)を習得し、財務書類の意義を理解すると同時に、財務書類の作成・分析をある程度可能にな
ることを目標とする。
成績評価の方法:出席点 30%、試験 50%、報告 20%
教 科 書:櫻井久勝・須田一幸『財務会計・入門』新版、有斐閣、2000 年
五十嵐邦正『演習 財務会計』森山書店
参考図書:追って指示する。
文
化
と
想
像
力
2
木
前
利
秋
人 間 科 学 部
水・3
英文名:Culture and Imagination
授業の目的、ねらい:人間の想像力の働きに注目しながら、文化がいかに創造され社会のなかでいかに機能し
てきたのかについて考えていきたい。社会科学について専門の知識は必要としない。
授業の計画、内容と目標:文化の固有の意味を想像力論の観点から捉え、その社会における機能を問うのがこ
の講義のねらいである。本講義では、まずⅠ.
人間を「象徴を操る動物」として捉えつつ、道具や言語操作
の意味について検討し、Ⅱ.
神話と宗教をその発展した形態として論じ、最後にⅢ.
近現代以降のさまざまな
メディアにおけるシンボルやイメージの発達の意味を考察する予定である。
序.文化とは何か
Ⅰ.「象徴を操る動物」としての人間
Ⅱ.神話と宗教
Ⅲ.近現代におけるシンボルとイメージ
成績評価の方法:試験
教 科 書:特に使用しない。
参考図書:授業の際にその都度、指示する予定。
− 37 −
主題:環境と人間
授
セメスター
副主題:社会と人間
業
科
目
行 為 と 規 範 と 文 化
単位数
担
当
教
官
2
本
間
直
樹
所 属 部 局 等
文
学
部
曜日・時限
水・3
英文名:Acts, Norms and Cultures
授業の目的、ねらい:人文・社会科学の基礎概念としての行為・規範・文化についていくつかの理論を紹介す
るとともに、我々が我々自身の具体的な経験をどのようにして問題として取り上げて他者に伝え、ともに考
えることができるのかを受講者とともに考える。
授業の計画、内容と目標:
1.制度と規範、行為とコミュニケーション、社会と進化などについての基礎理論を紹介する。
2.上記の理論に関連して、感情、感覚、セクシュアリティ、対人関係などの現実に考えたい具体的問題を受
講者から募りそれにいかにアプローチするかを考える。
成績評価の方法:1000 字程度のレポートを 3、4 回課す。
教 科 書:授業中に指示する。
女 性 ・ 子 ど も と 法
2
中山 勲・福岡久美子 法
学
部
水・3
英文名:Women, Children and Law
Ⅰ
授業の目的、ねらい:女性・子どもをめぐるさまざまな問題を取り上げ、その法制度を検討することによって、
女性・子どもの人権に関する理解を深めることを目的とする。
授業の計画、内容と目標:
総論
女性・子どもの人権
国際的国内的動向
各論
家庭 家族法における性差別
家庭内暴力
ドメスティック・バイオレンス
児童虐待
学校 生徒の人権
いじめ・体罰
職場 雇用における性差別
セクシュアル・ハラスメント
社会 青少年保護、児童買春・ポルノ、性犯罪、ストーカー、少年犯罪
教 科 書:指定しない。
参考図書:授業時に指示する。
日
本
の
政
治
2
岩
本
勲
非
常
勤
水・4
英文名:Japanese Politics
授業の目的、ねらい:最近の政治情勢の混乱に端的に示されているように、日本政治は今、混迷を極めている。
何故このような状態になったのか。いったい出口はどこにあるのか。これらの問題について、戦後日本政治
の歩みをたどる中で検討する。
授業の計画、内容と目標:次の項目に従って、日本の内外政策について考察する。①戦後政治の対立軸の形成。
② 80 年代日本政治の変容。③戦後政治の対立構造の崩壊− 93 年総選挙。④政治再編
(1)−96 年総選挙。⑤
政治再編
(2)−98 年参議院選挙。⑥政治再編(3)−2000 年総選挙。⑦住民投票と議会制民主主義。⑧財政危
機。⑨ 80 年代軍事外交政策の転換。⑩日米安保の新段階。
以上の講義を通じて、戦後政治の変容を歴史的に把握し、今後の日本政治の動向を理解する能力を養うこと
を目的とする。
成績評価の方法:期末試験の他、毎月小テストを行う。
教 科 書:岩本 勲『現代政治の諸問題・世界と日本』晃洋書房。
参考図書:新聞を毎日よく読むこと。
− 38 −
授
セメスター
業
科
目
単位数
担
当
教
官
2
水
内 俊
雄
大 阪 の 空 間 と 社 会
主題:環境と人間
副主題:社会と人間
所 属 部 局 等
曜日・時限
非
常
勤
水・4
英文名:Geographical sketch of Osaka Metropolitan Region
Ⅰ
授業の目的、ねらい:大阪市やその近郊の大阪大都市圏を対象に、明治維新から現代にかけての 100 年以上の
間に、どのような地域の変貌があったのか、その政治的、経済的、社会的要因と仕組みについて考え、現実
に地域がどのように変貌したのかを実地のフィールドワークで確認し、実践的な地域理解を深めて行くこと
をねらいとする。
授業の計画、内容と目標:①待兼山から考える、大阪帝国大学の社会的、空間的意味 ②地図からその地域の
歴史や政治を読む術 ③都市が作られる仕組み、都市計画、都市建設、④大阪市とその影響下の大都市圏の
成立 ⑤中之島、千里、豊中の空間 ⑥北摂の歴史的変遷 ⑦私鉄沿線文化−阪急 ⑧郊外住宅とスラム
⑨ニュータウンと工場コンビナート ⑩大阪市と大阪府の競争、競合、その中での大阪大学の役割。
途中と最後に 2 回、実地のフィールドワークを行ってもらう。したがって授業の内容はどのような目で地域
を眺め、どのような情報をいかに摂取するかについても実践的に述べる予定である。
成績評価の方法:フィールドワークに基づいた 2 回のレポート(2000 字程度)で評価する。
教 科 書:指定せず。
参考図書:講義中に適宜紹介する。
存
在
と
認
識
2
入
江
幸
男
文
学
部
水・2
英文名:Being and Knowledge
授業の目的、ねらい:自然の場合と異なり、社会については、その存在とそれの認識が密接に不可分に関係し
ている。そのメカニズムの解明をとおして、社会についての理解を深めることを目標とする。今年は特に、
コミュニケーションに注目して、社会の動態に迫りたい。
授業の計画、内容と目標:
1.社会問題・社会運動・社会制度
2.社会問題とコミュニケーション
3.社会的討議の諸機能
成績評価の方法:毎回の小レポートを課す。最後にレポートを課す。
教 科 書:教科書は霜田、入江編『コミュニケーション理論の射程』(ナカニシヤ書店)
参考図書:そのつど指示する。
生 命 ・ 環 境 と 倫 理
2
加
藤
憲
治
非
常
勤
水・2
英文名:Life-Environment and Ethic
Ⅱ
授業の目的、ねらい:人間行為の善・悪を判断する原則とはどのようなものであるかを考え、生命倫理学や環
境倫理学で取り上げられる実際的な諸問題を通して、倫理的な問題意識を深める。
授業の計画、内容と目標:まず、善・悪の客観的基準があるか否かという点について問題とする。もしそうし
た基準があるとすれば、それはどのようなものであるのか、また、そうした基準がないとすれば、私たちは
善・悪をどのように判断すればいいのかを考察する。その上で、代理母、安楽死、死刑廃止論、そして環境
破壊等といった現代的な諸問題に対して、倫理学はどのような原理をもとに対応しようとしているのか(生
命倫理学が個人の自己決定を原理とし、環境倫理学が全体の生存可能性を原理とするならば、両者の対立を
どのように考えるべきか)を検討する。
成績評価の方法:試験またはレポート(2000 字以上)
教 科 書:特に指定しない。
参考図書:授業中に適宜指示する。
比 較 資 本 主 義 論
2
橋
本
介
三
国際公共政策研究科
水・3
英文名:Comparative Study of Capitalism
授業の目的、ねらい:社会主義経済の崩壊により、資本主義対資本主義の競争の時代に入った。本講義では、
市場経済を基本とする資本主義経済にどうして様々なタイプが生まれ、競合し、世界経済は、今後どのよう
にして展開してゆくかを明らかにしたい。
授業の計画、内容と目標:
(授業計画と内容)(1)社会主義経済の生成と崩壊 (4)アングロサクソン・モデル対コーポラティズム
(2)資本主義経済とは
(5)今、資本主義の何が問題か?
(3)戦後日本経済の発達史(遅れた資本主義対進んだ資本主義)
(目標)受講生の日本および世界経済を見る目を養い、日常の経済現象に対する関心を深めたい。
成績評価の方法:どの程度資本主義経済を理解し、自分の意見を持てるようになったかを、
論文形式でテストする。
テ キ ス ト:橋本介三編著『現代日本経済を考える』(八千代出版)
参考文献等:(1)日本経済新聞社編『世界経済入門』
(日経新聞社)
(2)M, アルベール『資本主義対資本主義』
(竹内書店)
− 39 −
主題:環境と人間
授
セメスター
現
副主題:社会と人間
業
代
科
の
目
文
化
単位数
担
当
2
川
端
教
官
所 属 部 局 等
曜日・時限
亮
人 間 科 学 部
水・3
英文名:Contemporary Culture
Ⅱ
授業の目的、ねらい:現代社会の様々な文化現象、社会現象を学問的な視点とともに、自分自身がその当事者
であるという視点で、理解することを目的とする。
授業の計画、内容と目標:以下のような家族・宗教・教育などからトピックを取り上げる。
①ことばの臨床社会学 ②セルフヘルプグループ ③覗き趣味とプライバシー ④いじめ問題
⑤新宗教における修行と癒し ⑥家族の宗教性 ⑦人情の機微
臨床社会学の視点を身につけ、身の回りの文化現象、社会現象をその視点で見る考え方を身につけることを
目標とする。
成績評価の方法:試験と随時の小テスト
教 科 書:大村英昭編『臨床社会学を学ぶ人のために』世界思想社、2000 年。
参考図書:大村英昭・野口裕二編『臨床社会学のすすめ』有斐閣、2000 年。
伊藤公雄・橋本満編『はじめて出会う社会学』有斐閣、1998 年。
人
間
と
社
会
2
三
島
憲
一
人 間 科 学 部
水・1
英文名:Society as Human Organization
Ⅲ
授業の目的、ねらい:現代社会は、国家、民族、家族、性、ジェンダー、マイノリティ、世代、福祉、経済格
差、グローバル化、第三世界の圧倒的貧困、文化的対立、アイデンティティ論、教育、戦後処理、医療倫理
などさまざまな点で揺れ動いているが、そうした問題は、基本的には社会思想の問題であり、西洋近代の開
始以降、多くの思想家は、それぞれの時代において上記の問題のそのつどのバリエーションと取り組んでき
た。以上のような観点から、社会と人間の関係についての重要な概念の成立と展開を追いながら、現代の問
題を考える。
なお、ほぼ 5 回ごとに試験を行う。
授業の計画、内容と目標:
第 1 回 近代国家の成立。
第 2 回 社会契約と人権の思想(1)
第 3 回 社会契約と人権の思想(2)
第 4 回 公共性の思想(1)
第 5 回 公共性の思想(2)
第 6 回 試験
第 7 回 近代論の成立、教養、人格、人生の意義(ヘーゲル)
第 8 回 近代批判の展開(マルクス)
第 9 回 市民文化の展開と自己批判・男性中心主義
第10回 試験
第11回 植民地主義とマイノリティ(1)
第12回 植民地主義とマイノリティ(2)
第13回 文化・アイデンティティ・人権(1)
第14回 文化・アイデンティティ・人権(2)
第15回 試験
成績評価の方法:3 回行う試験の平均点
教 科 書:特になし。
参考図書:そのつど指示するが以下の書籍を購入しておくことが望ましい。
ジョン・ロック『市民政府論』(岩波文庫)
ルソー『人間不平等起源論』(岩波文庫)
ルソー『社会契約論』(岩波文庫)
カント『啓蒙とはなにか』(岩波文庫)
ニーチェ『善悪の悲願』(岩波文庫)
ニーチェ『道徳の系譜』(岩波文庫)
− 40 −
主題:環境と人間
副主題:健康と人間
副主題:健康と人間 (副主題番号 214)
セメスター
授
業
科
目
生 体 の 調 節 機 構
単位数
担
当
教
官
所 属 部 局 等
曜日・時限
2
黒
田
英
三
健 康 体 育 部
水・2
英文名:Control Mechanism in Human Body
授業の目的、ねらい:筋による身体運動および心臓血管系の調節機能なかでも心拍出量を調節するメカニズ
ムを中心に、生体のもつ秀れた調節機能を学び、人体の働きへの関心を高める。さらに、それら調節機能の
重要性の認識を通じて、健康の維持および増進に対して自覚を深める。これと並行して、制御工学における
フィードバック制御系の技法の概略を展望し、生体の調節機構の多くが、フィードバック制御系の手順と極
めて類似した機能をもつことを知る。
授業の計画、内容と目標:
1.人体の調節機構のすばらしさ
5.姿勢の保持とフィードバック制御
2.筋の構造と収縮のしくみ
6.心臓血管系の構造
3.筋の収縮と中枢神経系の関わり
7.心拍出量:血液の供給量(=需要量)の指標
4.フィードバック制御系の基本的な考え方
8.心拍出量の調節とフィードバック制御
成績評価の方法:試験の成績と出欠状況
認 知 脳 科 学 へ の 誘 い
2
佐
藤
宏
道
健 康 体 育 部
水・2
英文名:Introduction to Cognitive Neuroscience
Ⅰ
授業の目的、ねらい: 脳が環境情報をどのように処理して認知を成立させ、環境への働きかけを制御している
のかについて学ぶことにより、身体の構造と機能がいかに巧妙かつ精緻に構築されているかを理解する。
授業の計画、内容と目標:以下の項目について解説する。文系学生にも充分に理解可能であり、また生物学の
知識も必須ではない。
1) 脳の構造と神経伝達の仕組み
3) 運動は知覚によってどのように制御されているのか
2) ものを見る脳の仕組み
4) 脳機能のダイナミクスと可塑性
a.網膜 b.外側膝状体 c.大脳皮質 5) 人間らしさとはどのような脳のはたらきなのか
成績評価の方法:試験およびレポート
教 科 書:毎回プリントを配布する。
参考図書:1. Principles of Neural Science(Kandel 編、Elsevier 社)
2. 視覚情報処理ハンドブック(日本視覚学会編、朝倉書店)
3. 岩波講座 認知科学 3. 視覚と聴覚(川人編、岩波書店)
4. 現代の生理学(古河編、金原出版)
体 質 ・ 機 能 と 健 康
2
安東明夫・吉崎和幸 健 康 体 育 部
水・3
英文名:Constitutional and Physiological Aspects of Human Health
授業の目的、ねらい: 人の健康に関わる生体機能と体質についての理解を、とくにメディカルな立場から深め
る。また、これらを修飾する環境や自らのライフスタイルの関与を学ぶ。これらを通じて、生涯健康の意義
を知る。「心と健康」とのセット受講が望ましい。
授業の計画、内容と目標:健康への基本的理解を得る(健康科学概説)ことを第一とし、ついで自己の健康づ
くりに資するための体質の今日的意義を学ぶ。高齢化、少子化、疾病の変遷、国民衛生の動向などを統計的
資料より知り、健康との関わりを探る。機能の個人差である気質、遺伝的要因の総合である素質の両者を左
右する自己の生きざまとしてのライフスタイルの重要性を講じ、この管理・コントロールについても学ぶ。
さらに、健康を保つ生体防御の基本となる免疫の機序を解説し、その破綻の代表であるエイズを学ぶ。エイ
ズ発症の理論から予防をシリーズとして講義し、とくに性生活への提言を行う。その他、喫煙・アルコール
と健康との関わりなどについても講じる。
毎回、次回の授業内容を予告し、予習に役立てる。120 〜 130 名程度の受講が望ましい。
成績評価の方法:最終回施行のテストが基本で、臨時に施行する小テスト、出席状況も考慮する。
教 科 書:可能な限りレジュメを配付し、講義時の専心理解、復習への活用などに配慮する。
また、ビデオなど視聴覚教材も積極的に利用する。
− 41 −
主題:環境と人間
セメスター
授
副主題:健康と人間
業
科
目
環 境 と 生 体 恒 常 性
単位数
2
担
当
教
官
彼末一之・東 照正
荻野 敏・早川和生
所 属 部 局 等
医
学
部
曜日・時限
水・3
英文名:Environments & Homeostasis
授業の目的、ねらい:この講義では、我々が生きるうえで 環境 がどの様な意味を持つのかを生理学的な観
点から検討する。我々の祖先の単細胞生物を取り囲む海(外部環境)は無限に大きく、その生物が栄養素を
取込み、老廃物を捨てても海水の物理化学的性質はほとんど変化しなかった。一方、われわれヒトを含む多
細胞生物では、個々の細胞は外部環境とは接していない。代わりに細胞外液が直接の環境である
(内部環境)。
個々の細胞が必要なものを勝手に取り込み、老廃物を捨てるなら細胞外液の組成はたちまち細胞が生存出来
ないものになってしまう。しかし細胞外液の組成は驚くほど一定に保たれている。これをホメオスタシスと
いう。個々の細胞が一致協力してホメオスタシスを維持しようとする過程こそが多細胞生物の生である。セ
メスターの前半では彼末がこのホメオスタシスの概念について一般的な講義を行う。
後半では東、荻野、早川が環境が生体に与える影響について具体的ないくつかのトピックを紹介する。
授業の計画、内容と目標:
全体の授業を通じて、われわれの生存が環境との関わり合いにいかに密接に関係しているかを理解する。
〈彼末〉……環境と生体、睡眠、ホメオスタシス、生物時計、体温調節、情動反応、血糖値調節
〈東〉………生活環境としての磁場、環境とスポーツ(2 回)
〈荻野〉……環境とアレルギー(3 回)
〈早川〉……環境と双生児の成長
成績評価の方法:中間、期末と 2 回行う試験と出席
教 科 書:彼末一之『生理学はじめの一歩』メディカ出版
参考図書:授業中に指示。
「くすり」と「たんぱく質」
2
西原 力・山元
土井健史
弘
薬
学
部
水・4
英文名:Chemicals(Medicine)and Protein
Ⅰ
授業の目的、ねらい:薬学部ではなぜ「くすり」が効くのか、あるいは副作用があらわれるのかについての研
究が行われている。「くすり」とは生理活性を示す化学物質であり、その多くは生体中の「たんぱく質」と
の相互反応によりその作用をあらわす。そこで、本講義では、
「くすり」と「たんぱく質」の関係について
薬学部以外の理系学生を対象として講義し、「くすり」の未来について考える。
授業の計画、内容と目標:たんぱく質の構造と機能発現、創薬の標的としてのたんぱく質とその製剤、プロテ
オーム解析と創薬などについて解説する(土井健史)。
免疫反応をうまく利用すれば、様々な病気の予防や治療が可能になる。免疫反応に関わる多くのたんぱく質
のうち、特に抗体分子について、「くすり」として利用する方法とその原理について解説する(山元 弘)。
ホルモンとは体内で作られる有機化合物であり、レセプターと呼ばれるたんぱく質を介して微量で生理作用
をあらわすことが知られている。この作用機構とそれをかく乱する環境ホルモンのメカニズムについても講
義する(西原 力)。
成績評価の方法:出席状況、受講態度、小テスト、レポートなどにより、総合評価する。
教 科 書:特に指定しない。
参考図書:授業中に指示する。
全 身 と 口 の 健 康
2
雫石
聰・他
歯
学
部
水・4
英文名:Human and Oral Health
授業の目的、ねらい: 全身の一部である口は、全身のあらゆる部分と関わり合いをもっている。授業では、口
の健康の維持が、全身の健康の維持と増進にいかに大切かについて解説する。
授業の計画、内容と目標:最初の授業でテーマを発表する。なお、平成 12 年度は以下のテーマを取り上げた。
①口臭と健康
⑨歯科治療時の全身的問題
②口の機能障害とリハビリテーション ⑩健康における咀嚼機能
③感染症の歴史
⑪口の美しさと健康
④言葉と口
⑫歯科における行動科学
⑤全身疾患と口の疾患
⑬口の癌
⑥咬みあわせと全身の健康
⑭スポーツにおける歯科の役割
⑦子供の口の健康
⑮口腔細菌と全身の健康
⑧口の画像診断と放射線利用
成績評価の方法:授業中に指示する。
テキスト、参考文献等:授業中に指示する。
− 42 −
セメスター
授
業
科
目
科 学 的 ト レ ー ニ ン グ
主題:環境と人間
副主題:健康と人間
単位数
担
当
教
官
所 属 部 局 等
曜日・時限
2
生
田
香
明
健 康 体 育 部
水・2
英文名:Science of Training for Health and Sports
授業の目的、ねらい:スポーツの生理学とトレーニングの原理について最新の情報を提供し、それらの理解を
深めて、生涯スポーツの実践に役立てることを目的とする。
授業の計画、内容と目標:(1)
トレーニングの基礎知識としてスポーツの生理学について、 スポーツと体力・
健康、 運動とエネルギー供給、 運動と骨格筋−神経系の働き、 運動と骨格筋−呼吸循環系の働き、
を概説する。
(2)トレーニングの原理について、 トレーニングの目的、 トレーニングの根本原理
筋力トレーニン
グ、 スピードトレーニング、 持久力トレーニング、 スキルトレーニング、について概説し、20 歳
以後の健康増進のためのトレーニングについて理解させるとともに、競技者の競技力向上のトレーニン
グの主要点を学ぶ。
(3)この 15 年間に青少年の身体能力が急低下してきているが、この急低下の防止に身体活動の質と量がい
かにかかわるかについても解説を加える。
成績評価の方法:2 回のレポート提出と筆記試験
参考図書:宮村・矢部編『体力トレーニング』(真興交易医書出版)、丹波劭昭編『スポーツと生活』(朝倉書
店)、池上晴夫著『運動処方』(朝倉書店)
生 体 の 力 学 と 計 測
2
笠
井
健
健 康 体 育 部
水・2
英文名:Biomechanics and Measurement of Biological Systems
Ⅱ
授業の目的、ねらい:人間の身体やスポーツにおける力学的側面について学び、正しい運動方法を理解する。
また生体の働きを対象とした計測の方法と健康の維持・管理上の意味を理解する。
授業の計画、内容と目標:
1.生体の力学とは
6.運動の制御とスキル
2.筋収縮のしくみ
7.身体機能の計測
3.筋の静・動的性質
8.身体運動・スポーツの計測
4.歩行・走行の力学
9.生体計測の将来
5.スポーツの力学
成績評価の方法:試験成績の他、授業内容に対する質問の質と数、小テスト等により評価する。
テキスト、参考文献等:授業中に紹介する。
健康とスポーツの文化史
2
杉
江
正
敏
健 康 体 育 部
水・3
英文名:The Cultural History of Health and Sports
授業の目的、ねらい:健康とスポーツの問題を文化史の視点から概観し、日本人はどのように欧米思想をとり込みな
がら、伝統的な身心観との融和をはかり、今日の健康・スポーツ観を培ってきたのかについて考える。
授業の計画、内容と目標:
1.受講受付・ガイダンス
9.近代ヨーロッパ諸国における体操術の発展
2.健康と運動の問題
10.英国パブリックスクール教育とスポーツ
3.現代生活とスポーツ
11.日本における近代化の問題 1 −近世芸道論
4.生涯スポーツ論
12.日本における近代化の問題 2 −衛生学と養生法
5.古代オリエントの宮廷娯楽と保健法
13.日本における近代化の問題 3 −スポーツと武道
6.古代ギリシヤの競技祭とローマの円型闘技場
14.まとめ※資料枚数確認
7.中世騎士とトーナメント
15.試験
8.ルネッサンス期の健康観
以上の内容を歴史の流れの中で理解できることを目標とする。
成績評価の方法:時限ごとに個人宛に配付する資料※「収集枚数」と講義最終日に実施する試験の成績によっ
て評価する。
教 科 書:使用しない。
参考図書:講義中に配付資料の説明とあわせて、その都度指示する。
− 43 −
主題:環境と人間
授
セメスター
副主題:健康と人間
業
科
目
単位数
現代のスポーツサイエンス
2
担
当
教
七五三木
官
所 属 部 局 等
曜日・時限
聡
健 康 体 育 部
水・3
英文名:Contemporary Sport Science
授業の目的、ねらい:現代のスポーツサイエンスは、医学、工学、心理学等の諸領域の知識や手法を用いて、
広範かつ高度に展開されている。これらの成果は、人間の最大能力(パフォーマンス)を引き出すための科
学的トレーニング法を開発するのに役立つだけでなく、ストレスとして捉えた場合の運動に対して、人がど
のように適応・不適応するのかについて重要な知見を提供している。この授業では、スポーツサイエンスの
現状を概観するとともに、その背景となる科学的根拠を知ることにより、生活環境に適した身体を作り出す
人体の巧妙かつ精緻な仕組みを理解する。
授業の計画、内容と目標:
(1)怪力の科学 (2)疲労の科学 (3)巧みさの科学 (4)メンタルトレーニングの科学
(5)状況判断の科学 (6)筋肉痛の科学 (7)ドーピングの科学
などの各項目を通して、人体の持つ優れた顕在・潜在能力についての理解を深める。
成績評価の方法:学期末の筆記試験のみ
テキスト、参考文献等:プリント
Ⅱ
心
と
健
康
2
杉田義郎・井上洋一 健 康 体 育 部
水・4
英文名:Brain and Mind
現代社会における重要な課題のひとつである心の健康の問題を精神神経科学、心理学の表面から取り上げる。
授業の計画、内容と目標:
①精神神経科学的視点からのアプローチ
脳と心 の問題に、ストレスと脳・睡眠や休養、高次脳神経機能障害、睡眠障害と精神障害などの関係
から考察を加える。充実した精神生活を保障する脳の健康を保障する知識を身に付けることを目標とす
る。
②心理学的視点からのアプローチ
心の健康の問題を、発達、対人関係、青年期心理との関係を中心に考察する。青年期に充実した精神生活
を送ることを保障する人格形成・発達に関する知識を身に付けることを目標とする。
成績評価の方法:授業中に指示する。
教 科 書:各講義時間にプリントを配布する。
参考図書:講義中にあれば紹介する。
宇宙環境への人体の適応
2
大
平
充
宣
健 康 体 育 部
水・1
英文名:Adaptation of Human Body to Space Environment
Ⅲ
授業の目的、ねらい: 人体は形態的にも機能的にも適応する優れた可塑性を有している。たとえば、筋力ト
レーニングは筋を肥大させ、持久性運動は、有酸素性の運動能力を改善する。逆に、長期間のベッドレスト
や宇宙飛行は抗重力筋の萎縮や骨粗鬆症などを誘発する。宇宙環境では無重力の他に、強力な放射線の影響
も大きい。宇宙環境への人体の適応を論じると共に、その適応を防ぐための運動(カウンターメジャー)や
健常な発育・発達、健康の維持・増進のための重力に抗した筋運動の重要性などについて考える。
授業の計画、内容と目標:
1. 宇宙環境の特徴:なぜ我々は宇宙を目指す?
2. 宇宙環境への人体の適応
3. カウンターメジャー
4. 地上でも起こる運動不足への適応
成績評価の方法:出席、レポート、試験等による評価。
教科書、参考図書:テキストは特に指定しないが、講義に際して参考資料を配布する。
− 44 −
主題:科学と自然
副主題:自然の認識
(3) 主題:科学と自然
副主題:自然の認識 (副主題番号 311)
授
セメスター
ゲ
業
ー
ム
科
と
目
数
学
単位数
担
当
教
官
2
川
中
宣
明
所 属 部 局 等
理
学
部
曜日・時限
水・2
英文名:Games and Mathematics
授業の目的、ねらい:ゲームの必勝法などを、数学的に研究することを通して、数学的思考の特徴や力につい
て学ぶ。将棋・囲碁・五目並べ・オセロなどに代表される純粋に知的な 2 人ゲームが中心となる。言うまで
もなく、授業の重点は「ゲーム」にではなく「数学」にある。授業の理解に、高校以下で学ぶ数学知識は必
要ではないが、数学的思考力は必要である。
授業の計画、内容と目標:
1.ゲームに必勝法は存在するか?
2.ゲームを数学的に捉えることは可能か?
3.ゲームのエネルギー・ゲームの足し算・ゲームの引き算
4.ゲーム研究の未来
成績評価の方法:授業中に出題する「即席レポート」
、学期末に行うテストなどを用いて、総合的に評価する。
化学変化はなぜ起こる
2
大
野
健
理
学
部
水・2
英文名:Why do Chemical Reactions Occur?
Ⅰ
授業の目的、ねらい:自然に起こる変化を予測するのはエネルギーではなくエントロピーであることを理解
し、簡単な化学反応が起こるかどうかをエントロピーで予測する。
授業の計画、内容と目標:自然界における変化はより安定な状態に向けて起こると言われる。水素は燃えて水
と大量の熱を出す。水が安定な状態になって余分なエネルギーを熱として放出しているという。しかし、エ
ネルギーは保存されるから、放出された熱エネルギーは周りを不安定化したことになる。つまり、
エネルギー
は状態が生成してくるかどうかを判断する尺度とならない。エントロピーの変化量が計算できる燃焼や溶解
等の化学変化、固相 液相 気相等の状態変化、気体の混合等の現象を例にして状態変化が起こる理由を考
える。また、状態変化で生まれる時間的あるいは空間的なパターン(散逸構造)についても述べる。
成績評価の方法:小テストを数回行い、期末には試験を行う。期末試験は小論文で代えることができる。
教 科 書:なし
参考図書:『エントロピー』(中公新書)
自
然
と
放
射
能
2
南
園
忠
則
理
学
部
水・3
英文名:Nature and Radioactivity
授業の目的、ねらい:原子、原子核、素粒子など微視の世界を教えてくれる放射能や放射線をとおして、現代
物理学の一面を味わってみる。これらを定性的に理解するとともに、私たちと密接にかかわっていることを
理解する。
授業の計画、内容と目標:自然を理解しようとする試みの中で放射能が発見され、それが応用されるにいたる
いくつかの過程を紹介する。分子、原子、原子核など微視の世界をはじめ宇宙に至る現代物理学の世界を垣
間見ることを目的とする。文科系学生を対象とするので、難しい数学や理科の知識を前提とはしない。
主な項目をあげると、
放射能とは
原子、原子核の世界
自然における放射能
地球と宇宙
人工の放射能
放射能を用いた科学とその応用
成績評価の方法:基本的には中間試験と学期末試験によるが、出席やレポートも考慮に入れる。学期のはじめ
にこのことについて触れる。
テキスト、参考文献等:授業のはじめに紹介する。一般の物理の知識として、金森順次郎ほか著『教養の物理』
(共立出版)、西尾成子著『こうして始まった 20 世紀の物理学』
(裳華房)などが参考になる。
− 45 −
主題:科学と自然
副主題:自然の認識
授
セメスター
実
業
験
科
数
目
学
Ⅰ
単位数
担
当
教
官
2
山
本
芳
彦
所 属 部 局 等
理
学
部
曜日・時限
水・3
英文名:Introduction to Experimental Mathematics Ⅰ
授業の目的、ねらい:いろいろな現象の中から数学的な性質を発見して、
(1)その性質を数式やグラフとして表現する
(2)予想や仮説を導く
(3)さらなる実験により、予想の補強・修正を行う
などの作業を通して、数学の研究方法を体験する。
授業の計画、内容と目標:サイバーメディアセンターで「数式処理システム Mathematica」を利用する。
(コンピュータの予備知識は必要としない。)
主に以下のような題材による実験を予定している:
(1)数式処理システム Mathematica の使い方
(2)簡単なプログラムの作成、フィボナッチ数列の計算など
(3)素数と素因数分解
(4)級数の収束の様子のグラフによる観察
(5)確率の実験、モンテカルロ法、ランダムウォーク(1)
(6)ロケットによる月への軌道の計算
成績評価の方法:出席とレポート提出、自主的実験などを総合的に評価する。
テキスト、参考文献等:各回に要約を配布予定。
(参考文献 1)T. グレイ /J. グリーン『Mathematica ビギナーズガイド』
(トッパン)
(参考文献 2)山本芳彦『実験数学入門』
(岩波書店)
波
の
物
理
2
赤
井
久
純
理
学
部
水・4
英文名:Physics of Wave
Ⅰ
授業の目的、ねらい:気体、液体および固体などのマクロな物質、またそれらを構成しているミクロな粒子な
どは基本的性質として波動性を有し、物理現象の伝搬は波動を通じて行われる場合が多い。波動に関する基
本原理とその応用について、文系学生を対象とした解説を行う。
授業の計画、内容と目標:
1.物質の本質とその認識の歴史
4.一つの振り子、二つの振り子、たくさんの振り子
2.波動の表現
5.音
3.ニュートンの力学と波動
6. 光および物質の波動性と粒子性
講義を通じて、力学の基本法則を理解し、波の力学的な記述を知る。波と現代物理学との関わり合いを理解
する。
成績評価の方法:3 回のレポート提出と出席によって成績を評価する。
教 科 書:
参考図書:
形
態
と
図
表
現
2
稲
葉
武
彦
工
学
部
水・4
英文名:Form and Graphical Presentation
授業の目的、ねらい:図的な数理が、工業製品や建築などの造形形態にどのような関わりをもつか理解する。
具体的には立体の平面への投影と、投影により得られた図(投影図)の上での立体の解析を解説する。講義
内容の理解には理系科目の予備知識は特に必要でなく、論理的に考える姿勢があればよい。また CAD ソフ
トも用いるが、計算機についての予備知識もなくてよい。
授業の計画、内容と目標:授業は以下の内容からなるが、進度に応じて適宜変更する。
①投影図の種類
②線分の実長
③副投影
④平面の実形
⑤ 2 直線
⑥点・直線・平面
⑦直線・平面の回転:直交
⑧立体
⑨切断
⑩相貫
⑪陰影
⑫展開
⑬正軸測投影
⑭透視投影 1
⑮透視投影2
また、授業には三角定規セット(中くらいの大きさが最適)
、コンパス、1mm 目盛りの A4 版方眼用紙(普
通紙のもの)を持参のこと。
成績評価の方法:毎時間、講義内容に関連の作図演習を行う。成績評価は出席と演習の提出物により行う。
なお、単位の認定には高い出席率が必要である。
教 科 書:中村・稲葉・杉山著『大学課程 図説 図学(第 3 版)』(オーム社)
− 46 −
セメスター
授
業
科
目
ミクロと光速の世界…素粒子の世界
単位数
担
当
2
東
島
教
官
清
主題:科学と自然
副主題:自然の認識
所 属 部 局 等
曜日・時限
理
学
部
水・2
英文名:Introduction to Particle Physics
授業の目的、ねらい:現在までに人類が到達した最も基本的な物理法則である素粒子論に至る道筋をたどりな
がら、人間の自然認識可能性について論じたい。高校物理の知識は前提としないが、微分・積分程度の知識
は必要とする。
授業の計画、内容と目標:
( 1 )超光速の世界の法則(相対性理論) ( 6 )素粒子と力
( 2 )ミクロの世界の法則(量子力学)
( 7 )力の源泉はゲージ場から
( 3 )量子力学と相対性理論
( 8 )質量の起源はなにか
( 4 )光の波と光子
( 9 )素粒子の統一理論にむかって
( 5 )真空は空っぽではなかった
(10)究極の加速器にかける夢
参 考 書:『アインシュタイン相対性理論』内山龍雄(岩波文庫)
分子の成り立ちとその形・性状
2
松
林
玄
悦
工
学
部
水・2
英文名:Formation of Molecules : Forms and Properties
Ⅱ
授業の目的、ねらい:原子と原子が結合して分子が生まれるときの電子の果たす重要な役割を理解し、その結
合の仕方のちがいから生じる分子のさまざまな形を学ぶ。さらに、我々の身近にある物質をとりあげ、それ
らが示す性状を分子の働きとして理解する。
授業の計画、内容と目標:原子と原子から分子が生成する。その結合には原子中の電子が関わっている。(1)
原子の中の電子の詰まり方を知り、原子軌道の中にある電子のふるまいによってとらえる。電子は規則正し
く原子に詰められている。そこから元素周期表が作られる。
(2)二つの原子からでき上がる簡単な水素、窒
素や酸素分子の成り立ちとその性質は、分子軌道にある電子のふるまいによってとらえられる。
(3)分子に
はいろいろな形がある。三つの原子からなる分子にあっては、直線状、くの字形、あるいは L 字形のものが
ある。このちがいはどうして生じるのだろうか。原子軌道、分子軌道で考える。
(4)C(グラファイト、ダ
イヤモンドなど)
、O2(酸素)
、CO2(二酸化炭素)、H2O(水)などについて、その結合、構造、性状や働き
について学び、さらに種々の興味ある物質をとりあげ、分子の立場から解説する。
成績評価の方法:レポートとテストを合わせて評価する。
テキスト、参考文献等:特定しない。
光 で 見 る 分 子 の 世 界
2
中
村
亘
男
理
学
部
水・3
英文名:World of Molecules Explored by Light
授業の目的、ねらい:光は自然界の構成単位である分子の構造や振舞いを調べるためのもっとも重要な手段で
ある。光と原子、分子の関わり合う諸現象について文系の学生にも理解できるよう平易に講述することによ
り、ミクロな自然界に対する認識と関心を深める。
授業の計画、内容と目標:
分子の大きさと形
分子の世界を支配する法則:量子力学入門
光とはなにか、色とはなにか
光と分子の関わり合い−分子の構造と反応
光と分子が演じる壮大なドラマ:自然界の形成と発展
レーザー:分子がつくり出す驚異の光
光と分子が織りなす新しい世界:美しい未来の創造に向けて
成績評価の方法:出席とレポートによる。
テキスト、参考文献等:特定しない。
− 47 −
主題:科学と自然
副主題:自然の認識
授
セメスター
実
業
験
科
数
目
学
Ⅱ
単位数
担
当
教
官
2
山
本
芳
彦
所 属 部 局 等
理
学
部
曜日・時限
水・3
英文名:Introduction to Experimental Mathematics Ⅱ
Ⅱ
授業の目的、ねらい:いろいろな現象の中から数学的な性質を発見して、
(1)その性質を数式やグラフとして表現する
(2)予想や仮説を導く
(3)さらなる実験により、予想の補強・修正を行う
などの作業を通して、数学の研究方法を体験する。
授業の計画、内容と目標:サイバーメディアセンターで「数式処理システム Mathematica」を利用する。
(コンピュー
タの予備知識は必要としない。
)
主に以下のような題材による実験を予定している:
(1)数式処理システム Mathematica の使い方
(2)簡単なプログラムの作成、角谷の予想
(3)2 次式に現れる素数
(4)いろいろな波動とそのグラフ
(5)確率の実験、乱数、ランダムウォーク(2)
(6)惑星の運動と満ち欠け
(注)「実験数学Ⅰ」とは異なる主題を取り上げて実験する。
「実験数学Ⅰ」の知識は仮定しない。
成績評価の方法:出席とレポート提出、自主的実験などを総合的に評価する。
テキスト、参考文献:各回に要約を配布予定
(参考文献 1)T. グレイ /J. グリーン『Mathematic ビギナーズガイド』
(トッパン)
(参考文献 2)山本芳彦『実験数学入門』
(岩波書店)
偶
然
の
数
学
2
眞
鍋
昭治郎
理
学
部
水・4
英文名:Mathematics for Randomness
授業の目的、ねらい:自然現象、社会現象には偶然的な要素が働き、それが本質的役割をすることがある。こ
れを数量的に扱う時、確率論、統計学が使われるが、この授業では文科系の学生を対象にして、それらの基
本的考え方と応用を述べる。
授業の計画、内容と目標:①確率論の基本的考え方、統計学の考え方
②確率論の基本的量
③基礎定理(大数の法則、中心極限定理)
④ファイナンスへの応用
成績評価の方法:講義中に指示する。
教科書:講義中に指示する。
数
と
数
学
2
長
瀬
道
弘
理
学
部
水・1
英文名:Number and Mathematics
Ⅲ
授業の目的、ねらい:自然数や整数、有理数や無理数さらには実数などの基本的な性質について講義し、それ
を通して、数学と自然科学のかかわりについて理解することを目的とする。
授業の計画、内容と目標:
1.数について
自然数と整数の基本性質、有理数及び実数の定義
2.数列の収束と実数の連続性
連続性の公理と数列の収束、集合の上限、下限
3.級数
級数の収束の例と計算
4.初等関数
多項式、指数関数、対数関数、三角関数
5.微積分と数の連続性
微積分と自然科学のかかわりについて
成績評価の方法:授業中に指示する。
教 科 書:使用しない。
参考図書:授業中に指示する。
− 48 −
主題:科学と自然
副主題:現代の自然観
副主題:現代の自然観 (副主題番号 312)
セメスター
授
業
科
目
単位数
担
当
教
官
2
徳
永
史
生
宇 宙 に お け る 生 命
所 属 部 局 等
理
学
部
曜日・時限
水・3
英文名:Life and the Universe
授業の目的、ねらい:生命の起源に至る化学進化と、それに続く生命誕生、そして生物進化さらに人類進化の
路をたどることによって、地球上生命の本質を考え、地球外生命の可能性を探り、この宇宙における生命の
存在についての理解を深める。
授業の計画、内容と目標:参加形式で進めます。
1.生物学的基礎、2.化学進化、3.生命の誕生、 4.生物進化と分子進化、5.ヒトと文明、
6.地球外生物
成績評価の方法:出席・レポート・試験
教 科 書:なし
参 考 書:原田馨ほか著『宇宙と生命のタイムスケール』(大日本図書)
湯淺精二著『生命 150 億年の旅』新日本新書(新日本出版)
遺 伝 現 象 の 探 究
2
米
崎
哲
朗
理
学
部
水・3
英文名:Genes and Genetic System
Ⅰ
授業の目的、ねらい:生物の根源的要素である遺伝子がどのように遺伝物質 DNA の中に収納され発現するの
か? どのようなしくみによって遺伝情報の恒常性が維持されると共に突然変異が誘発されるのか? こ
れらの問題について分子論的に解説し、遺伝子に関する基本的な理解を目指す。
授業の計画、内容と目標:(1)DNA の基本的構造 (2)DNA と遺伝情報 (3)遺伝情報発現の仕組み
(4)遺伝情報発現の調節 (5)遺伝情報の複製と修復
成績評価の方法:授業内容が小さくまとまる度に記述式テストをおこなう(3 〜 4 回の予定、日常的な復習を
怠らないこと)
教 科 書:なし
参考図書:石川統著『遺伝子の生物学』岩波書店(生物科学入門コース)
石田寅夫著『ノーベル賞からみた遺伝子の分子生物学入門』化学同人
地 球 内 部 の 変 動
2
佐
藤
博
樹
理
学
部
水・3
英文名:Dynamics of the Earth's Interior
授業の目的、ねらい:地球の形成から今日に至るまで、地球の表層はもとより地球内部は様々に変化してきた。
地球という惑星の形成から、現在の地球に至るまでの過程と、過去に地球内部で起きた変動、および現在地
球内部で起きている変動などについて解説する。
授業の計画、内容と目標:1.地球惑星科学入門 2.太陽系、地球、惑星の形成と進化
3.過去におきた地球内部の変動 4.現在の地球の姿 5.現在の地球内部の変動
成績評価の方法:レポートおよび試験で評価
教 科 書:適宜、授業中に指示する
参考図書:適宜、授業中に指示する。プリントを配布する。
原 子・放 射 線・エネルギ ー
2
山
本
幸
佳
ラジオアイソトープ総合センター
水・4
英文名:Atom・Radiation・Energy
授業の目的、ねらい:自然現象を科学的に説明し記述する方法とその限界について述べ、紀元前の科学的世界
観と現代でも通用するその思考法についても触れる。その上で、現代物理学の基本概念をわかりやすいたと
え話を豊富に取り入れて解説し、エネルギー論から原子力、放射線へと進み、最先端の科学とその技術への
応用、さらにその安全性の評価についても論ずる予定。
授業の計画、内容と目標:科学的価値観の把握と科学的思考法の修得
1.総論
2.ミクロな世界へ(原子・原子核・素粒子) 3.紀元前の科学的世界観
4.ニュートンからアインシュタインへ
5.質量とエネルギー(原子力)
6.エネルギーの流れ(放射線) 7.科学技術と安全性
成績評価の方法:小論文形式のテスト(ノート持ち込み可)
教 科 書:なし
参考図書:講義中に適宜紹介する予定
− 49 −
主題:科学と自然
授
セメスター
副主題:現代の自然観
業
科
目
単位数
担
当
2
鈴
木
I T 技 術 と 数 理 科 学
教
官
讓
所 属 部 局 等
理
学
部
曜日・時限
水・4
英文名:IT Technology and Mathematical Science
Ⅰ
授業の目的、ねらい:物質やエネルギーに科学が存在するのと同様に、情報にも科学が存在する。本講義では、
情報科学=情報工学という視点から離れ、現代の情報圧縮・誤り訂正技術・暗号化に関してどのような視点
からも必然的に導かれる原理を数理的に示す。
授業の計画、内容と目標:文系学生を対象としているので、文系数学(高 2 程度)を仮定する。
1.ユニバーサルデータ圧縮(Windows, Mac, Unix 等で使われている圧縮方法と、FAX 等で使われている圧
縮方法)
2.誤り訂正技術(CD やデジタル通信で画像や音声などのアナログ情報の記録や伝送に用いられている方法)
3.公開鍵暗号系と素因数分解・離散対数問題(現在の電子社会の安全性を保障する方法)
成績評価の方法:レポート 5 回程度
教 科 書:なし
参考図書:なし
星
と
宇
宙
2
横
山
順
一
理
学
部
水・2
英文名:The Stars and the Universe
授業の目的、ねらい:宇宙論は生命論とともにわれわれの存在意義を問う根元的な学問であり、古代から多様
な宇宙論が展開されてきた。本講座ではそのような歴史とともに現代物理学が展開する宇宙進化の科学的な
描像について平易に紹介する。
授業の計画、内容と目標:講義では以下の項目についてスライド教材を交えながら解説する。
1.宇宙観の変遷
2.天体と諸階層
3.ビッグバン宇宙論
4.宇宙の創生
5.宇宙の構造と起源
6.恒星の進化ほか
成績評価の方法:講義中に指示
参考図書:横山順一著『宇宙創生をさぐる』(丸善・フロンティアサイエンスシリーズ)
景
観
論
2
吉
田
勝
行
サイバーメディアセンター
水・2
英文名:Introduction to Landscape Design
Ⅱ
授業の目的、ねらい:美しい景観を鑑賞すると共に、パースペクティブの観点から、それを構成する要件を論
じる。実際に、図学 CAD 教室の CAD を用いて修景作図の演習を交えながら講義を進める。
授業の計画、内容と目標:
①景観の考え方 ②美しい景観の実際 ③ CAD と透視図法 ④修景の実際 ⑤立体視と仮想環境
の順に講義し、景観を具体的に取り扱いながら、方法論が持つ問題点を見い出す力を養う。
成績評価の方法:「修景の実際」で作成した結果をもとにレポートの提出を求め、その結果により評価を行う。
教 科 書:ノート講義による。
参考図書:ジム・アントニュー著(桐敷真次郎訳)『世界の都市』三省堂
幾
何
学
の
世
界
2
満
渕
俊
樹
理
学
部
水・3
英文名:The Kingdom of Geometry
授業の目的、ねらい:この授業では、直観と論理の織りなす幾何学の世界のいろいろな面を紹介する。特に問
題解決のための発想の転換とアイデアの大切さを強調する。
授業の計画、内容と目標:
(1)ユークリッド幾何と非ユークリッド幾何
(2)やわらかい幾何学−トポロジー
(3)オイラー数
成績評価の方法:出席状況とレポートによって評価する。
教 科 書:特定しない。
参考図書:川久保・宮西編「現代数学序説Ⅰ,Ⅱ」大阪大学出版会
− 50 −
主題:科学と自然
授
セメスター
業
科
目
地 球 構 成 物 質 の 科 学
単位数
担
当
2
土
︑
山
教
副主題:現代の自然観/副主題:現代の生命観
官
明
所 属 部 局 等
理
学
部
曜日・時限
水・3
英文名:Solid Earth and Its Constituents
Ⅱ
授業の目的、ねらい:地球構成物質の物理・化学の観点から、地球とはいったいどのようなものか、どのよう
なことがおこっているのかを述べ、新しい 地球像 さらに 惑星像 を理解する。
授業の計画、内容と目標:1. 太陽系をつくる物質、2. 地球型惑星をつくる物質、3. 地球構成物質としての鉱物、4. 鉱
物の集合体としての岩石、
5. 地球型惑星の内部構造、
6. 地球深部での現象、
7. 地球表層での現象、
8. 比較惑星学
授業では地球の観察をおこなうとともに、鉱物、岩石(隕石を含む)の試料標本をみせる。また、視聴覚教
材も利用する。文系学生を対象とする。
成績評価の方法:出席と試験(またはレポート)による。
テキスト、参考文献等:武田ら編『固体地球惑星物質科学の基礎的手法と応用』(サイエンスハウス)
W.S. ブロッカー編
(斉藤訳)
『なぜ地球は人が住める星になったか?』講談社(ブルーバックス)
質量分析から見た宇宙観
2
交久瀬
五
雄
理
学
部
水・1
英文名:Mass Spectrometry and View of Nature
Ⅲ
授業の目的、ねらい:質量分析法の基礎を勉強し、宇宙、太陽系生成から生物まで質量分析法で明らかになっ
たことを述べる。38 億年の生命活動の先端にいる人類がこれから何を成すべきかを考える一助を与える。
授業の計画、内容と目標:まず質量分析装置の原理を述べ何が出来るかを理解する。次に同位体測定による地
球や隕石の年代測定法を理解し、地球の生い立ちを知る。有機物測定の例として遺伝病診断の方法について
述べる。また宇宙における有機物探査や月物質の分析についても述べ、生命誕生のメカニズムを考え、現代
の地球観、宇宙観をつかむ。終りに、
人類の地球に対する影響力は無視出来なくなった現代社会に生きる我々
が、宇宙でまれな生物を育む地球を守っていくべき事を考える。理解度は、前回の授業の内容を次回の授業
の初めに毎回行う 10 分程度の小テストで見る。
成績評価の方法:レポート、演習等
教 科 書:なし
参考図書:講義中に紹介
副主題:現代の生命観 (副主題番号 313)
授
セメスター
生
業
体
科
の
目
化
学
単位数
担
当
2
大
島
教
官
巧
所 属 部 局 等
工
学
部
曜日・時限
水・2
英文名:Chemistry of Organisms
授業の目的、ねらい:生体内で起っている物質変換、エネルギー代謝、遺伝を含む情報伝達などの生命現象を
有機化学的立場からとりあげ、分子レベルで理解させることを目的とする。
授業の計画、内容と目標:1.生体内反応の理解に必要な基本的有機化合物の構造と反応、2.生命の単位とし
ての細胞の構造と働き、3.食物の消化と代謝における酵素の作用、4.呼吸作用と炭酸同化作用、5.核酸
の構造と蛋白質合成及び遺伝情報の伝達、6.感覚と神経の伝達、7.ホルモンの作用、8.フェロモンによ
る個体間の情報伝達
成績評価の方法:学習態度と試験
テキスト、参考文献等:授業中に指示する。
Ⅰ
自
然
史
の
窓
2
常
木
和日子
理
学
部
水・2
英文名:Windows for Natural History
授業の目的、ねらい:マクロの生物自然をどのように理解するか、身近な自然から、奥山の自然まで、日本の
生物自然の由来と現状を、いくつかの話題を通してみつめ、考える。
授業の計画、内容と目標:我々の身のまわりにも、あまり注目はされないが、いろいろな生物が住み生命を営んで
いる。また奥山には、身近とは言えないが豊かな自然が展開している。この授業では、こうした自然を生き
た自然としてどのようにとらえるか、そしてこれらの自然が過去数十万年の地球史の中で、さらに過去数千
年の人類史の中でどのような変貌をとげてきたのかを学び、あわせて自然と人間とのかかわり方について考える。
成績評価の方法:数回の小レポートおよび期末試験
参考図書:堀越増興・青木淳一編『日本の自然 6 −日本の生物』(岩波書店)
大場秀章『自然景観の読み方 4 −森を読む』(岩波書店)
濱田隆士・中村和郎『日本の自然』(放送大学教育振興会)
レイチェル・カーソン(上遠恵子訳)『センス・オブ・ワンダー』(新潮社)
− 51 −
主題:科学と自然
授
セメスター
副主題:現代の生命観
業
科
目
生命現象における秩序形成
単位数
担
当
教
官
2
中
西
康
夫
所 属 部 局 等
理
学
部
曜日・時限
水・3
英文名:System Formation in Biological Phenomena
授業の目的、ねらい:近代科学の立場からの生命現象の研究は、対象を分解してそこから構成要素である種々
の分子を取り出し、それを生物機能の担い手であるとして、その構造や性質を調べることに始まる。しかし、
この観点から「生き物」に迫ることにはかなりの困難が伴うと考えられる。それを自覚し、その先を模索す
ることの必要性の理解をこの講義の目的とする。
授業の計画、内容と目標:初回の講義において、大学における講義の意味と学生諸君の勉学姿勢について述べ
る。その後、近代科学がどのような経緯から発展してきたかを概観し、それが生み出してきた大きな成果、
そして弊害と思われる深刻な事柄を前半部分で解説する。後半部分においては、生物現象一般の特徴を解説
し、それらを解明できる可能性をもっているマクロな取り扱いについても概観する。最後の講義においては、
時間的・空間的にパターンの変動するベロソフ−ジャボチンスキー反応の講義実験を呈示する。
この授業内容の理解のために、ビデオ、OHP およびパソコンによるスライドショーを用いる。
成績評価の方法:およそ 2 回の小テスト、夏休みのレポートおよび期末の試験によって評価する。合格の基準
は、1 回の小テスト 10 点、レポート 20 点、期末試験 60 点で、合計 60 点以上とする。
教 科 書:なし
参考図書:『生命を捉えなおす』(清水博著、中公新書)、『生物現象の物理学』
(吉川研一著、講談社)
生体内部環境の恒常性
Ⅰ
2
三
上
洋
医
学
部
水・3
英文名:Homeostasis of the Internal Environment
授業の目的、ねらい:多細胞生物であるヒトの身体を構成する 60 兆個の細胞は外部環境に直接は接しておらず、
我々の祖先の単細胞生物を育んだ原始の海と組成の類似した細胞外液(内部環境)に接しているのである。
そしてこの細胞外液の組成は驚くほど一定に保たれており、これをホメオスタシス(恒常性)とよぶ。この
ホメオスタシスは、神経系、循環器系、呼吸器系、内分泌系、免疫系などの様々な系が相互に複雑に影響し
あって維持されている。これらの人体の優れたホメオスタシス維持機構の精緻さを学ぶことにより、生きて
いるということ、健康であるということの素晴らしさと、そしてそれを維持することの大切さと困難さを、
生活習慣の歪みからおこる様々な疾患を見ることによって理解を促したい。
授業の計画、内容と目標:
①ホメオスタシスとは
②ホメオスタシスの維持機構
③循環系の仕組みと機能
④腎臓系の仕組みと機能
⑤内分泌系の仕組みと機能
⑥脳神経系の仕組みと機能
⑦ホメオスタシス維持機構の破綻としての疾病
⑧生活習慣病とは
⑨生活習慣病の予防と治療
成績評価の方法:最終回に行うテストを基本とし、中間に行う小テスト、出席状況も考慮する。
教 科 書:特に指定しない。レジュメを配付し、ビデオなどの視聴覚教材も積極的に利用する。
参考図書:授業中に随時紹介する。
物
質
の
進
化
2
鈴
木
晋一郎
理
学
部
水・2
英文名:Evolution of Matter
Ⅱ
授業の目的、ねらい:生命体が発生する前段階においては、簡単な分子から複雑な分子への変換、高分子化さ
らには組織化が起こっている。これらの過程を、化学の目でとらえる。
授業の計画、内容と目標:原始地球の生成から生命の起源に至るまでの生体物質の進化を、簡単な分子から複
雑な分子への変換、高分子化、組織化などを順に化学的観点から解説する。講義は主として次の内容で行う。
物質の進化とは
低分子生物有機化合物の生成
高分子生物有機化合物の生成
細胞系の起源と発展
生物有機化合物の光学活性の起源と発展
成績評価の方法:成績評価は、出席ならびにレポートにて行う。
テキスト、参考文献等:テキストはなし。必要なデータ等はプリントにて配布する。
− 52 −
主題:科学と自然
授
セメスター
遺
業
伝
科
目
情
単位数
報
2
担
当
教
官
副主題:現代の生命観
所 属 部 局 等
金澤 浩・升方久夫 理
学
部
曜日・時限
水・2
英文名:Genetic Information
授業の目的、ねらい:現在生物科学は生命の仕組みを分子レベルで明らかにすべく発展中である。生命の特徴
の一つは、生体高分子である蛋白質と核酸により成り立つことである。ここでは、これらの生体高分子の構
造と機能を通して生物の基本的な分子レベルでの活動の仕組みを紹介する。
授業の計画、内容と目標:次の 7 点について講述する。(1)生命とはなにか。
(2)生物の内部構造の特徴。
(3)生物を構成する物質の解明。
(4)蛋白質の構造と働き。
(5)蛋白質の生合成の仕組み。
(6)遺伝の機構
と遺伝子 DNA の働き。
(7)細胞内での物質の代謝、エネルギー生成の機構。
(1)から(7)までの項目と関連した病気や薬、また生物工学のトピックスについて述べる。各項目につい
ておよそ 2 時間を割り振る。
成績評価の方法:各講義のはじめに小テストを行う。また、冬季休暇中のレポートを課す。これらの成績と期
末試験の成績を 100 点満点として、60 点以上を合格とする。
教 科 書:教科書として、Alberts 他 " Essential 細胞生物学 (南江堂)を用い、教科書に沿って講義を行う。
生 命 を 支 え る 分 子
2
倉光成紀・福山恵一
増井良治
理
学
部
水・3
英文名:Biomolecules Involved in Life
Ⅱ
授業の目的、ねらい:細胞中では、様々な生体分子(タンパク質、DNA、RNA など)が秩序正しく働き、生
命活動が営まれている。ここで登場する分子の働きとその仕組みを解説し、生命現象を分子レベルで理解す
ることを目指す。
授業の計画、内容と目標:Essential 細胞生物学にそって、下記のことについて解説する。
1)細胞とは、2)細胞の化学成分、3)エネルギー、触媒作用、生合成、4)細胞が食物からエネルギーを得
るしくみ、5)タンパク質の構造と機能、6)DNA、7)DNA からタンパク質へ、8)染色体と遺伝子調節
成績評価の方法:試験とレポートで評価するが、具体的には授業中に指示する。
教 科 書:Essential 細胞生物学(南江堂)
生 物 の 増 殖 と 運 動
2
井
上
明
男
理
学
部
水・3
英文名:Proliferation and Motility of Living Organ
授業の目的、ねらい:近年、生物の種々の働きが分子レベルで理解されるようになり、我々の生活や健康と密
接に関わりを持つ多くの問題についても非常に研究が進んだ。本授業は文化系の学生のために、生物の持つ
特長の 1 つである生物(細胞)の増殖と運動に問題を絞り、その研究の進歩をやさしく紹介する。
授業の計画、内容と目標:
細胞の働き 第 1 回目 細胞の構造と機能
細胞の増殖 第 9 回目
細胞増殖因子
第 2 回目 細胞のエネルギー生産
第 10 回目
細胞の癌化
第 3 回目 細胞内の物質輸送
第 11 回目
細胞の分化
細胞の運動 第 4 回目 細胞運動と原形質流動
第 12 回目
免疫システム
第 5 回目 筋肉のモーター蛋白質
第 13 回目
発生のしくみ
第 6 回目 筋収縮の調節のしくみ
第 7 回目 鞭毛と繊毛による運動
第 8 回目 細胞の増殖
成績評価の方法:出席ならびに試験の両方により判定する。
教科書、参考図書:なし
− 53 −
主題:科学と自然
授
セメスター
副主題:現代の生命観
業
科
目
単位数
担
当
教
官
2
山
本
博
史
生 命 ・ 環 境 と 倫 理
所 属 部 局 等
非
常
勤
曜日・時限
水・4
英文名:Life-Environment and Ethic
授業の目的、ねらい:現代の先端医療技術は、様々な倫理的な問題を引き起こしているが、こうした問題に関
する欧米の生命倫理学の言説を検討することを通じて、西洋近代の人間観・生命観・自然観・技術観の問題
性を指摘し、人間・生命・自然・技術を捉え直すための視座を共に模索する。
授業の計画、内容と目標:以下のような問題を話題として取り上げる。
促進的生殖技術(人工授精や体外受精等)
インフォームド・コンセント
干渉的生殖技術(人工妊娠中絶等)
癌の告知
周産期医療技術(胎児診断や胎児手術等)
安楽死と尊厳死
障害新生児の治療停止の問題
脳死と臓器移植
人体実験と動物実験
医療資源の配分等
これらの問題を話題として取り上げながら、人間とは何か・生命とは何か・自然とは何か・技術とは何かを
共に熟考したい。受講者には自ら真摯に思考することを要求するが、専門的知識は前提としない。
成績評価の方法:授業中に指示する。
テキスト、参考文献等:テキストは使用しない。必要な資料を授業中に配付する。参考文献はそのつど紹介。
Ⅱ
集
団
の
遺
伝
2
井
上
寛
非
常
勤
水・4
英文名:Genetics in Population
授業の目的、ねらい:分子レベルから遺伝現象を解明する流れとは別の視点に立って、同じ種に属する固体群
を対象にして、それらが有性生殖を通じて世代を越えて形質を伝達するしくみについて解説する。本講義は
生物集団の進化動態を遺伝的に解明する分野で、受講にあたっては理系の知識を前提としません。
授業の計画、内容と目標:生物種としてのヒトの集団が保有する遺伝子資源について考える機会をつくりたい。
1)集団の遺伝学とは
6)集団の中の有害遺伝子
2)集団中の遺伝的変異
7)進化思想の発展過程
3)突然変異と選択作用のバランス
8)量的形質の遺伝
4)集団遺伝学の基礎原理−その 1
9)種の分化と生殖的隔離機構
5)集団遺伝学の基礎原理−その 2
10)ヒト集団の将来
成績評価の方法:出席と期末試験
教 科 書:使用せず。
参考図書:講義中に適宜指示
バ イ オ テ ク ノ ロ ジ ー
2
室岡
義勝・他
工
学
部
水・1
英文名:Biotechnology
Ⅲ
授業の目的、ねらい:人類はいま環境汚染と資源・エネルギーの枯渇という難問に直面している。その解決に
は地球規模の生態系と物質循環に対応した科学技術の発展が必要である。このような使命を担うバイオテク
ノロジーの先端技術を解説する。
授業の計画、内容と目標:はじめに、 バイオテクノロジーの進歩と倫理との関係について概観する。次に
微生物を利用した食べ物や医薬品造り、 人工生命のデザイン、 タンパク質のデザイン、 植物を利用し
た有用物質生産、 地球の物質循環と環境保全について学習し、バイオテクノロジーの将来について考える。
成績評価の方法:毎回の小論文形式のレポートまたは小テストと出席率。
テキスト、参考文献等:ビデオ、OHP、スライド、プリントを用いる。
− 54 −
2.人間教育科目(Humanities)
人
教
間
育
2.人間教育科目
授
セメスター
業
科
目
単位数 曜日・時限
2
マ イ ノ リ テ ィ を 考 え る
水・2
受講人数
110
担当教官(所属)
中村
生雄(文)
英文名:On Minority
授業の目的、ねらい:日本社会において マイノリティ はどのように形成されたのか、また、その性格は他
の文化領域における マイノリティ とどの点を共有し、どの点で異なっているかを考察し、今、
「 マイノ
リティ を考える」ことの意義を明らかにする。
授業の計画、内容と目標:
1.人はなぜ マイノリティ を必要とするのか ?
2.「日本」における マイノリティ 問題とは何か ?
3.「穢れ」と「差別」をめぐって
4. マイノリティ 研究のゆくえ
成績評価の方法:数回のレポートと筆記試験で評価する。
教 科 書:とくに指定しない。
参考図書:授業時に随時指示する。
現
代
思
想
論
2
水・2
110
山中
浩司(人)
英文名:Lecture on the Contemporary Thought
Ⅰ
授業の目的、ねらい:コンテンポラリーな思想の動向を理解するための基礎的な概念や考え方を解説し、思想
の柔軟化を養う。
授業の計画、内容と目標:①構造と関係性
⑤記号とその対象
②構造主義と言語学・人類学
⑥コード・コンテクスト・社会
③記号における「表現」と「内容」 ⑦精神分析と記号論
④記号とその解釈項
成績評価の方法:試験を二回行い、その総合点による。
教 科 書:なし。プリントを使用。
参考図書:適宜指示する。
現
代
人
間
学
2
水・3
110
檜垣
立哉(人)
英文名:Introduction to Philosophical Anthropology
授業の目的、ねらい:19 世紀から 20 世紀に至る〈現代〉という時代のなかで、思想史上において〈人間〉の
占める位置は大きく変化していった。それもはや単一のまとまりとして描ける主体=
〈私〉ではなく、主体
のあり方をあふれ出る様々な事象(人間科学上の知見)に浸透された一つの形象として相対化されることに
なる。〈人間〉という概念の〈解体〉に向かうような現代の思想的動向を、無意識・記号・生命といういく
つかの具体的事例に即して検討する。
授業の計画、内容と目標:次のような事象について論じることを考えている
・現代思想のなかで〈人間〉のあり方はどのように相対化されていったのか。〈人間〉という概念装置はど
のように解体にさらされていったのか(フーコー)
・〈無意識〉という装置は、自己意識の概念において〈私〉を語る語り方を、どのように変えていったのか
(フロイト−ラカン)
・〈記号〉という問題系は、
〈私〉の意識を中心とした世界の現れの解釈に、どのような変化をもたらしたの
か(ソシュール)
・〈生命〉としての〈私〉ヒトゲノムがすべて解明され、生命工学的な遺伝子操作、クローンの作成すら現
実的に可能になっている現在、そのような生命科学が提示する生命の姿と〈人間〉という着想とのズレは
どのように捉えればよいのか、またそこで旧来の方法に従うのではなく〈倫理〉を語ることは可能である
のか
成績評価の方法:試験(おそらく最後の授業の時間)
教 科 書:
参考図書:
− 56 −
授
セメスター
宗
教
業
科
を
考
目
え
単位数 曜日・時限
る
2
水・4
受講人数
110
担当教官(所属)
沼尻
正之(非)
英文名:Religious Studies
授業の目的、ねらい:近年国際社会の表舞台で、宗教が様々なかたちで復活している。宗教を軸にした国家ブ
ロックの形成、宗教と政治との再結合、宗教的差異を契機とする地域紛争の頻発、ファンダメンタリズムの
台頭など、こうした現代社会における宗教の現状について、社会学的視点から考察する。
授業の計画、内容と目標:具体的に取り上げるテーマは、およそ以下の通りである。
・現代の国際社会と宗教の復権現象
・現代世界の地域紛争に対する宗教の影響
・ファンダメンタリズムの台頭とカルト宗教
・現代アメリカにおける政治と宗教
・現代日本の宗教ブームの特性
・世俗化論の視点から見た近代社会
なお、講義内容をより具体的に理解してもらうために、適宜ビデオなど映像資料も用いる予定である。
成績評価の方法:前期末試験により評価する
教 科 書:なし
参考図書:授業中に適宜紹介する。
生
命
の
思
想
2
水・4
110
淺野
遼二(文)
英文名:Thought of Life
Ⅰ
授業の目的、ねらい:高度工業社会に生きる現代人が直面している生命の稀薄さと脆さをいかにして克服し、
人間本来の充実した生命観を取り戻すことができるようになるのかを考える時間を提供したいと考えてい
る。
授業の計画、内容と目標:
(1)20 世紀末の生命哲学、バイオエシックス(生命倫理学)が問いかけている生死に関する諸問題・脳死、
安楽死、尊厳死、自殺、癌告知、人工授精、体外受精、クローン、遺伝子治療、臓器移植の具体的な事
例をとりあげて、生命の二つの原理:「生命の質」と「生命の尊厳」の宥和を試みる。
(2)近現代の生の哲学思潮の中から、現代の生命の原理「生命の質」の系譜に属する生命思想を概説する。
(3)現代技術社会の生命論、ラディカル・ヒューマニズム(根源的博愛主義)を紹介し、伝統的な生命の原
理「生命の尊厳」の系譜に属する生命思想を概説する。
成績評価の方法:授業中に指示する。
テキスト、参考文献等:授業中に指示する。
現 代 基 本 的 人 権 論
2
水・4
110
松浦
寛(非)
英文名:Human Rights in the Contemporary World
授業の目的、ねらい:別に開設されている「日本国憲法」など関連する授業科目と連係しながら、基本的人権
をめぐる現代的な諸問題についての理解を深め、それを通じて人権感覚の涵養をめざす。
授業の計画、内容と目標:未成年者、外国人などの基本的人権享有主体性といった現代的課題について検討し
た後、日本国憲法第三章に掲げられた人権カタログについて現代的な問題をピックアップして論述する。な
お、基本的人権の最終的な保障は裁判所を通じて確保されることに鑑み、司法権や裁判実務をめぐるトピッ
クスにも時間の許す限り言及する予定である 。
成績評価の方法:試験によって行う。
テキスト:松浦寛著『憲法Ⅰ』(嵯峨野書院)
参 考 書:松浦寛著『憲法Ⅱ』(嵯峨野書院)
− 57 −
授
セメスター
国
業
際
科
人
目
権
単位数 曜日・時限
論
2
水・4
受講人数
110
担当教官(所属)
米田
眞澄(非)
英文名:International Human Rights
Ⅰ
授業の目的、ねらい:国際的な人権基準を設置し、その遵守を義務づける国際人権法の内容および仕組みにつ
いて学ぶことによって、人権の国際的保障の意義と私たちの関係について理解を深めること。
授業の計画、内容と目標:授業は、概ね次のテーマに沿って行う。
Ⅰ 国際人権法の発展の歴史
1
人権の国際的保障への取組(目標:国連の取組を理解する)
2
国際人権の定義作業(目標:世界人権宣言の意義を理解する)
3・4 人権概念の歴史的発展(目標:人権概念が経済・政治と連動して発展してきたことを理解する)
5・6 人権の国際的保障の仕組み(目標:人権条約の履行確保のために発展してきた国際的制度について理
解する)
Ⅱ 国際人権基準と日本の人権
7
日本における「人権の国際化」(目標:日本が国連が中心となってすすめる人権の国際的保障という
制度に参加するに至った経緯を理解する)
8・9 在日韓国・朝鮮人の人権(目標:在日韓国・朝鮮人の人権について国内裁判所の判決等を通して理解
する)
10 「難民」とは誰か ? −難民条約における「難民」の定義(目標:人権条約が射程におく「難民」につ
いて理解する)
11 外国人労働者の人権(目標:外国人労働者の権利条約について理解するとともに、日本におけるいわ
ゆる「ニューカマー」の外国人労働者について考える)
12 女性の人権−女性差別撤廃条約のインパクト−(目標:女性差別撤廃条約が日本の法制度に与えた影
響について理解する)
13 性犯罪者の処遇と人権(目標:性犯罪者の処遇をめぐる米国の動向を参考に、性犯罪の防止と犯罪者
の更正について考える)
14 死刑は人権侵害か ?(目標:死刑制度についての賛否両論を理解した上で、死刑制度を考える)
15 子どもの人権(目標:子どもを取り巻く環境を子どもの権利条約を手がかりに考える)
成績評価の方法:授業中に 2 回から 3 回提出を求める小レポート(各 2000 字程度)と試験に相当するレポー
ト(4000 字程度)によって評価する。
教 科 書:ポケット六法を必携のこと。
参 考 書:国際人権ブックレット1『国連の人権活動と日本 人権諸条約の意義と課題』(ヒューライツ大阪、1996
年)、山崎公士『国際人権−知る・調べる・考える』
(解放出版社、1997 年)、畑博行・水上千之編『国際人
権法概論』
(有信堂、1997 年)
、阿倍浩己『人権の国際化 国際人権法の挑戦』
(現代人文社、1998 年)など。
芸
術
と
自
然
2
金・1
110
藤田
治彦(文)
英文名:Art and Nature
授業の目的、ねらい:人間はどのように自然を意識し、それをどのように芸術的に表現してきたのか。古代か
ら現代に至るまでの、自然を彫り、描き、表わした作品をスライド等で見ながら解説する。
授業の計画、内容と目標:1.自然と芸術
6.宗教と科学
2.宗教画における自然(1)
7.反動宗教改革の芸術と自然
3.宗教画における自然(2)
8.近代美術における自然
4.風景画の成立
9.抽象美術と自然
5.宗教改革における自然と芸術
10.第二の自然
成績評価の方法:試験を主とし、スライド等を使用した小テストやレポートを加味する場合がある。
テキスト、参考文献等:講義の際に指示する。
− 58 −
授
セメスター
哲
学
業
科
的
人
目
間
単位数 曜日・時限
論
2
金・1
受講人数
110
担当教官(所属)
山形
洋(文)
英文名:Philosophical Anthropology
授業の目的、ねらい:なぜ自我(私)があって同時に他我(他人)がいるのかという問題を、生命とは何かと
いう問いを考察することを通して、論じる。生命が、その本質として、共同化と個体化の運動を持っている
ことを明らかにすることを目指す。
授業の計画、内容と目標:内容:1、最初に、生命と、生命における共同化と個体化の問題の基本的な性格を
画定するために、生命の哲学と言われるベルクソンの生命についての考え方を取り上げる。
以下、この問題を現代フランスの二人の哲学者レヴィナスとアンリとに即して発展深化することを試みる。
すなわち、2、レヴィナスにおける自己と他者の関係としての生命。3、アンリにおける共同化と個体化の統
一としての生命。
目標:生命全体から自己や他人の問題を考察する視野を開くこと。
成績評価の方法:レポートによる。講義内容の理解度を見、講義に対する意見を聴取するために、学期末に、
小論文(400 字詰め 8 枚程度)の提出を求める。
教 科 書:教科書は使用しない。
参考図書:参考書に関しては、講義の進行に応じて、指示する。
日
本
国
憲
法
2
金・1
110
藤井
樹也(国)
英文名:The Constitution of Japan
Ⅰ
授業の目的、ねらい:日本国憲法の基本原理を理解すること。
授業の計画、内容と目標:具体的な事例を素材にしながら、日本国憲法の基本問題を考察する。
[内容]
1 憲法総論……日本国憲法の成立、国民主権と天皇制、平和主義
2 基本的人権…基本的人権総論、幸福追求権、法の下の平等、内心の自由、表現の自由、経済的自由、社
会権、手続的権利、国務請求権・参政権
3 統治機構……国会、内閣、裁判所と憲法訴訟、財政、地方自治、最高法規
成績評価の方法:学期末に筆記試験を実施する。必要に応じて小テストをおこなうことがある。
教 科 書:芦部信喜『憲法』(新版補正版、1999 年、岩波書店)
参考図書:阿部照哉、池田政章・初宿正典・戸松秀典編『憲法判例』(第 3 版増補、1997 年、有斐閣)
事
故
の
心
理
2
金・1
110
大森
正昭(人)
英文名:Traffic Psychology
授業の目的、ねらい:道具や機械を利用することで私たちの生活は便利さと快適さが保証されています。しか
し、一歩間違えて事故が発生すると重大化することがあります。本講義では事故にかかわる人間のエラーに
ついて考えます。
授業の計画、内容と目標:マスコミ(新聞等)に報じられた交通事故を題材として事故発生の背景にある人間
のエラーについて考えます。必要に応じて室内での小実験を実施します。
成績評価の方法:授業毎の小テスト・レポート
テキスト、参考文献等:テキストは使用しません。参考文献は適宜紹介します。
− 59 −
授
セメスター
女
業
性
科
目
学 ・ 男
性
単位数 曜日・時限
学
2
金・1
受講人数
担当教官(所属)
110
伊藤 公雄(人)
木村 涼子(非)
英文名:Women s Studies/Men s Studies
西山 哲郎(非)
授業の目的、ねらい:ウィーメンズ・スタディーズ(女性学)・メンズ・スタディーズ
(男性学)、さらにクィア・スタディーズ(同性愛者研究など)の成果をふまえ、社 ジェリー・ヨコタ・村上
(言)
会や教育、文学や労働、スポーツやポピュラーカルチャーなど、多様な視点から、
女性問題・男性問題などジェンダー(社会的・文化的・歴史的に形成された性別) 石元 清英(非)
問題について総合的に考察を加える。
ヨコタ・村上孝之
授業の計画、内容と目標:
(言)
1 オリエンテーション ジェンダー問題入門
5 マンガのなかのジェンダー
金谷千慧子(非)
2 作られるジェンダー
6 ジェンダーとセクシャリティ
大越 愛子(非)
3 スポーツにおけるジェンダー問題
7 ジェンダーと労働
4 言語のなかのジェンダー
8 ジェンダーと女性の人権
成績評価の方法:試験によって評価
テ キ ス ト:伊藤公雄・牟田和恵編『ジェンダーで学ぶ社会学』(世界思想社)
参考文献等:伊藤公雄『男性学入門』(作品社)、ヨコタ・村上孝之『性のプロトコル』
(新曜社)、金谷・石元他編『ジェンダーとセクシャリティ』(嵯峨野書院)、
大越愛子『フェミニズム入門』(ちくま新書)
日
本
国
憲
法
2
金・1
110
床谷
文雄(国)
英文名:Japanese Constitution
Ⅰ
授業の目的、ねらい:日本国憲法の精神、基本原理を理解することを目的とする。
授業の計画、内容と目標:日本国憲法における基本的人権と統治の機構について講述する。時間の制約上、そ
れらのすべてにわたって触れることはできないので、現代社会の動向との関連で重点的に授業を進めてい
く。日本国憲法の成立と戦後改革、国民主権・選挙制度と三権分立、基本的人権の保障(法の下の平等、自
由権、社会権、新しい人権)など。
成績評価の方法:試験及び授業時のレポート
教科書、参考図書:授業の開始当初、指示する。
日
本
国
憲
法
2
金・1
110
佐藤
薫(非)
英文名:Japanese Constitution
授業の目的、ねらい:現代社会が直面する諸々の問題について憲法的観点から考察を試みるとともに、各々の
権利が登場することとなった歴史的・思想的背景についても検討することにより、憲法の心が理解できるよ
うにする。そして、すさんだ世の中にならないようにするにはどうすればよいのか、共に考えたいと思う。
授業の計画、内容と目標:憲法第 3 章の基本的人権を中心に講義をすすめる。具体的には、つぎのとおりであ
る。基本的人権の制約など、憲法を学ぶうえで必要な、一般的な考え方ないし約束事について。個人の尊重
と、プライヴァシーなどの根拠となる幸福追求権。男女差別を無くそう、ということで法の下の平等。
「ス
マップ追っかけ本」で問題とされた表現の自由や、思想・良心の自由、信教の自由、学問の自由がグループ
となっている精神的自由。営業の自由や財産権などの経済的自由。セクシャル・ハラスメント対策を講ずる
のに役立つであろう労働権や、生存権など。なお、私が関与した事件等を交えることとする。
成績評価の方法:試験は一度。論文式試験とする。
教 科 書:伊藤公一他編、佐藤薫他執筆『論考 憲法学Ⅱ』(嵯峨野書院)
参考図書:佐藤薫他執筆『レッスン法学』(嵯峨野書院)、佐藤薫著『知的財産権と知的創造物法入門(改訂
版)』憲法・民法編(オーム社)(購入不要)。
− 60 −
授
セメスター
科
業
学
科
の
目
哲
単位数 曜日・時限
学
2
金・5
受講人数
110
担当教官(所属)
斉藤
了文(非)
英文名:Philosophy of Science
授業の目的、ねらい:臨界事故やインターネット犯罪などが頻発している。このような科学技術に関わる問題
を考えるために、科学という知の姿、更には工学の知の姿を解明する。そしてそれに基づいてそれらの知の
社会的含意、法的倫理的意味をさぐる。
授業の計画、内容と目標:われわれは、科学技術というときに、ロボットやインターネットを思い浮かべる。
このときに重要になるのは、理論科学というよりも、工学という実践的学問である。その場合、工学の知識
は、限定合理性や複雑系との結びつきをもつ。ここから、導かれる倫理的、法的含意を取り出したい。
テクノロジーとその社会的影響を文系にもわかりやすく理解してもらうために、ビデオを多用するつもりである。
成績評価の方法:夏休みに 4000 字程度のレポートを書いてもらう。
教 科 書:斉藤了文『〈ものづくり〉と複雑系』(講談社選書 メチエ 144)
情 報 社 会 の 法 と 倫 理
2
金・5
110
田中規久雄(法)
英文名:Law and Ethics in Information Society
Ⅰ
授業の目的、ねらい:技術と経済最優先の現代情報社会において、一般市民が可能な限り自律的に豊かな人生
をおくるための基礎的な理解を得る。
授業の計画、内容と目標:情報社会に生起している諸問題のうち、一般市民の生活の立場から問題となる諸領
域についての現状を提示した後、ありうる考え方の道筋について考察する。
問題領域としては、1)個人情報・プライバシー、2)知的所有とは、3)文化変容、4)経済活動、5)人間
の発達、6)コミュニケーション、7)犯罪、等を考えている。
成績評価の方法:知識ではなく考えているかどうかを可能な限り評価する試験。
教 科 書:『インターネットの光と影』(北大路書房)
参考図書:『インターネットと法』(有斐閣)
部
落
問
題
論
2
金・5
110
角岡
伸彦(非)
英文名:The Study of Buraku Problem
授業の目的、ねらい:部落問題を通して日本社会の特質をさぐる。
授業の計画、内容と目標:あらゆる問題は最初の出会いが肝心である。部落問題をよく知らない人にとっても、
少なくとも他の授業よりはためになった、と思えるような授業にしたい。今年は「出会い」をテーマに部落
内外のさまざまなゲストを迎え、部落の過去、さらには部落差別を支える背景を浮き彫りにする予定。また、
一方的に伝えるのではなく、討論会などを通して受講生が何を考え、感じているのかについても意見交換し
たい。したがって授業に消極的な学生、楽勝科目だと勘違いしている学生(毎年いる)はご遠慮願いたい。
成績評価の方法:毎回授業後にその日の内容に関するレポートを書いてもらう。そのレポートと最後におこな
う試験によって評価する。
テキスト、参考文献等:角岡伸彦『被差別部落の青春』(講談社)
歴
史
上
の
人
間
像
2
平成 13 年度は開講しない
平成 13 年度は開講しない
科
学
と
文
明
2
文
化
人
類
学
2
水・2
110
栗本
英世(人)
英文名:Cultural Anthropology
Ⅱ
授業の目的、ねらい:本講義の目的は、きわめて基礎的な人間集団の分類であり、日常的にも使用される 3 概
念―部族(tribe)、民族集団(ethnic group)、民族(nation)―を人類学的に分析し、私たちの自己認識と
他者認識を批判的に検証することである。
授業の計画、内容と目標:部落、民族集団、民族について、順を追って以下の諸点を検討する。
1)これらの概念のヨーロッパにおける起源。
2)近代における用法と意味の展開。
3)近代人類学における用法と意味の展開。
4)近代日本における翻訳用語の成立と展開。
5)現代日本人の自己/他者認識
以上によって、これらの概念の歴史性とイデオロギー性を明らかにするとともに、私たち自身が、人間の文
化・政治的集団をどう認識・分類しているのかを考えてみたい。
成績評価の方法:中間と最後に提出する 2 度のレポートによって評価する。
教 科 書:特に指定しない。
参考図書:講義のなかで適宜紹介する。
− 61 −
授
セメスター
業
科
目
単位数 曜日・時限
現 代 基 本 的 人 権 論
2
水・3
受講人数
110
担当教官(所属)
中山
勲(法)
福岡久美子(法)
英文名:Human Rights in the Contemporary
授業の目的、ねらい:憲法が保障する人権の内容と人権裁判に関する理解を得ること。
授業の計画、内容と目標:人権総論・各論を、判例を参照しながら、講義する。人権裁判の理解に必要な予備
知識として、わが国の違憲審査制度についても解説する。
成績評価の方法:筆記試験
教 科 書:使用しない。
参考図書:授業時に指示する。
言
語
と
文
化
2
水・3
110
飯倉
洋一(文)
英文名:Language and Culture
授業の目的、ねらい:江戸時代の評判記類を通して、当時批評の対象となった諸文化を知るとともに、批評主
体の価値観を考察し、近現代の価値観を再考する手がかりをつかむ。
授業の計画、内容と目標:現代に文芸評論、映画評論、演劇評論などがあるように、江戸時代にも「評判記」
というものがあった。(評論というよりも「私の選ぶベストテン」に近い感覚かもしれない)
この授業では、役者評判記、遊女評判記、戯作評判記、人物評判記、名物評判記等を実際に読み、解説を施
しながら、江戸文化および江戸時代の価値観、批評精神などを学ぶことを目標とする。最終的には、この江
戸的価値観、批評精神をもって、現代の文化事象を「評判」する「評判記」を各自が作成する。
成績評価の方法:中間レポート(授業中実施)および最終レポートによる。最終レポートは「評判記」を作成
して提出する。
教 科 書:中野三敏『江戸名物評判記案内』(岩波新書)
参考図書:中野三敏編『江戸名物評判記集成』(岩波書店)
Ⅱ
ボ
ラ
ン
テ
ィ
ア
論
2
水・3
110
内海
成治(人)
英文名:Research of Voluntary Activities
入江
幸男(文)
授業の目的、ねらい:近年、ボランティアの重要性が認知され、その活動は拡大し、
多様化し、かつネットワーク化が進みつつあります。これからの日本および世界の
ありかたを考えつつ、ボランティアの精神・活動・組織のどのような姿が望ましい
のかを、多くの実践者・研究者と共に考える。
授業の計画、内容と目標:第 1 回目の講義概要のあと第 2 回目から 9 回目まではボラ
ンティアの現場からとして実践者の方の報告。10 回目から 13 回目まではボラン
ティア活動の社会的、文化的位置づけを検討します。
第 1 回 内海 成治:授業の趣旨説明、導入 教育とボランティア
〈現場報告、問題の指摘、改革の提案〉
中田 豊一:人権・開発などの NGO
石田 易司:福祉介護ボランティア
菅波
茂:医療ボランティア
水野 義之:情報ボランティア
中田 武仁:国連ボランティア
下条 真司:ボランティア組織間のネットワーク
笹江 良樹:ボランティア団体の組織・運営、ボランティア養成事業
〈ボランティア活動の社会的、文化的な位置づけ〉
森定 玲子:専門職とボランティア
志水紀代子:フェミニズムから見たボランティア
内海 成治:ボランティアと多文化社会
入江 幸男:ボランティアネットワークと人権
成績評価の方法:出席及びレポート
テキスト、参考文献等:プリント配付
下條
真司(サ)
水野
義之(非)
石田
易司(非)
菅波
茂(非)
中田
武仁(非)
笹江
良樹(非)
− 62 −
志水紀代子(非)
中田
豊一(非)
森定
玲子(非)
授
セメスター
日
業
本
科
国
目
憲
単位数 曜日・時限
法
2
水・3
受講人数
110
担当教官(所属)
田近
肇(非)
英文名:Japanese Constitution
授業の目的、ねらい:わが国の統治の仕組みについて考察することを通じて、憲法の基本的な考え方を理解
し、現実の問題点について各々自らの考えをもてるようになることを目的とする。
授業の計画、内容と目標:この講義では、時間の制約上、統治機構論に焦点をあてて概説する。まず、近代憲
法の基本的な原理である立憲民主主義の考え方について説明した後、日本国憲法および様々な憲法附属法の
定めるわが国の統治の仕組みについて、その現状についての政治学的な分析を踏まえつつ、近年の行政改革、
地方分権改革等の紹介もまじえて論ずることとしたい。
成績評価の方法:定期試験の結果による。
教 科 書:小嶋和司・大石眞『憲法概観[第 5 版]』(有斐閣双書、平成 10 年)
参考図書:佐藤幸治ほか編修『デイリー六法 2001』
(三省堂、平成 12 年)
心のケアのためのコミュニケーション入門
2
水・4
40
伊藤
公雄(人)
英文名:Communication for Mind-Caring
Ⅱ
授業の目的、ねらい:現代社会で人々がかかえている心の悩みについて、さまざまな角度から理解を深めると
ともに、ワークショップなどを通じたコミュニケーション・トレーニングにより、コミュニケーションのス
キルを身につける。
なお、少人数授業にするため人数制限を設ける予定である。
授業の計画、内容と目標:
1 アイスブレイク・ワークショップ
2 現代社会における心の悩みとコミュニケーション問題
3 問題発見ワーク 1
4 問題発見ワーク 2
5 セクシュアル・ハラスメントと心のケア
6 ワークショップ/身体とコミュニケーション
7 DV とコミュニケーション
8 ワークショップ/メディアのなかのジェンダー
9 子ども問題と心のケア
10 ワークショップ/スムーズなコミュニケーションのために
11 家族問題と心のケア
12 ワークショップ/アサーション・トレーニング
13 自己表現トレーニング
14 総括ワークショップ
成績評価の方法:ワークショップなどにおける平常点をもとに評価を行う。
参 考 書:伊藤公雄編『コミュニケーション社会学入門』(世界思想社)
現 代 基 本 的 人 権 論
2
水・4
110
松浦
寛(非)
英文名:Human Rights in the Contemporary World
授業の目的、ねらい:別に開設されている「日本国憲法」など関連する授業科目と連係しながら、基本的人権
をめぐる現代的な諸問題についての理解を深め、それを通じて人権感覚の涵養をめざす。
授業の計画、内容と目標:未成年者、外国人などの基本的人権享有主体性といった現代的課題について検討し
た後、日本国憲法第三章に掲げられた人権カタログについて現代的な問題をピックアップして論述する。な
お、基本的人権の最終的な保障は裁判所を通じて確保されることに鑑み、司法権や裁判実務をめぐるトピッ
クスにも時間の許す限り言及する予定である 。
成績評価の方法:試験によって行う。
テキスト:松浦寛著『憲法Ⅰ』(嵯峨野書院)
参 考 書:松浦寛著『憲法Ⅱ』(嵯峨野書院)
− 63 −
授
セメスター
部
業
落
科
問
目
題
単位数 曜日・時限
論
2
水・4
受講人数
110
担当教官(所属)
小島
伸豊(非)
英文名:The Study of Buraku Problem
授業の目的、ねらい:部落問題を学ぶことを通して、差別の問題が、いまだに日本社会にあるということを考える。
授業の計画、内容と目標:部落問題の現状を通して、身近な問題として感じられるように工夫する。部落問題
の特徴や現象、日本の近代と部落差別の関係について重点をおき授業をすすめる。時には、ゲストからの
「語り」を交えながら受講生に刺激を与えたい。
成績評価の方法:差別問題に関心のある受講生を対象とする。成績評価は、出欠を重視し授業後のレポートな
どで行う。
教 科 書:授業中に指示する。
参考図書:授業中に指示する。
科
学
理
論
と
実
証
2
水・4
110
森脇
靖子(非)
英文名:Scientific Theory and Verification
授業の目的、ねらい:自然科学は理論と実験を両輪とし、より精確な学問体系として 17 世紀ヨーロッパに誕
生した。科学も人間の営みであり、自然認識や思想、社会の在り方と密接に関連しつつ誕生・発展してきた。
そうした科学の歴史を通して、科学技術と社会の関連にも触れながら、科学とは何かを考察する。
授業の計画、内容と目標:次のようなテーマをとりあげる。科学を生んだ西欧文化の根底にある自然観や社会
認識を確認するためにも、「自然とは」、「科学理論は絶対か」など数回議論を行うつもりである。
①近代科学の確立、科学の方法−仮説と実験 ②論理思考と創造的思考 ③科学理論とキリスト教 ④ Nature
とは ⑤科学的自然観−科学による自然の解明 ⑥科学革命−科学者共同体とパラダイム変換 ⑦現代科
学−科学と技術の関わり
成績評価の方法:いくつかのテーマについて小レポートを書いてもらい、それを基にディスカッションする。
小レポート、授業の参加度、期末テストを総合評価する。
教 科 書:教科書は使用しない。適宜プリントを配る。
参考図書:テーマにより授業で紹介する。
Ⅱ
国
際
人
権
論
2
水・4
110
米田
眞澄(非)
英文名:International Human Rights
授業の目的、ねらい:国際的な人権基準を設置し、その遵守を義務づける国際人権法の内容および仕組みにつ
いて学ぶことによって、人権の国際的保障の意義と私たちの関係について理解を深めること。
授業の計画、内容と目標:授業は、概ね次のテーマに沿って行う。
Ⅰ 国際人権法の発展の歴史
1
人権の国際的保障への取組(目標:国連の取組を理解する)
2
国際人権の定義作業(目標:世界人権宣言の意義を理解する)
3・4 人権概念の歴史的発展(目標:人権概念が経済・政治と連動して発展してきたことを理解する)
5・6 人権の国際的保障の仕組み(目標:人権条約の履行確保のために発展してきた国際的制度について理解する)
Ⅱ 国際人権基準と日本の人権
7
日本における「人権の国際化」
(目標:日本が国連が中心となってすすめる人権の国際的保障という制度
に参加するに至った経緯を理解する)
8・9 在日韓国・朝鮮人の人権(目標:在日韓国・朝鮮人の人権について国内裁判所の判決等を通して理解する)
10 「難民」とは誰か ? −難民条約における「難民」
の定義
(目標:人権条約が射程におく
「難民」
について理解する)
11
外国人労働者の人権(目標:外国人労働者の権利条約について理解するとともに、日本におけるいわゆる
「ニューカマー」
の外国人労働者について考える)
12
女性の人権−女性差別撤廃条約のインパクト−(目標:女性差別撤廃条約が日本の法制度に与えた影
響について理解する)
13
性犯罪者の処遇と人権(目標:性犯罪者の処遇をめぐる米国の動向を参考に、
性犯罪の防止と犯罪者の更
正について考える)
14
死刑は人権侵害か ?(目標:死刑制度についての賛否両論を理解した上で、
死刑制度を考える)
15
子どもの人権(目標:子どもを取り巻く環境を子どもの権利条約を手がかりに考える)
成績評価の方法:授業中に 2 回から 3 回提出を求める小レポート(各 2000 字程度)と試験に相当するレポー
ト(4000 字程度)によって評価する。
教 科 書:ポケット六法を必携のこと。
参 考 書:国際人権ブックレット1『国連の人権活動と日本 人権諸条約の意義と課題』(ヒューライツ大阪、1996
年)、山崎公士『国際人権−知る・調べる・考える』
(解放出版社、1997 年)、畑博行・水上千之編『国際人
権法概論』
(有信堂、1997 年)
、阿倍浩己『人権の国際化 国際人権法の挑戦』
(現代人文社、1998 年)など。
− 64 −
3.基礎セミナー(First-year Seminar)
基
セ
礎
ミ
3.
基礎セミナー
セメスター 番号
1
授
業
科
目
臨床哲学セミナー
単位数
2
担当教官
中岡
成文
所属部局等
文
学
部
曜日・時限
月・5
教
室
共 通 教 育
受講人数
10
英文名:Introduction to Clinical Philosophy
授業の目的、ねらい:臨床哲学とは、従来のようにテクストを研究するだけではなく、社会の現場に積極的に
かかわることをめざす新しいタイプの哲学である。今年後は、ソクラティック・ダイアローグ(
「ソクラテ
ス的対話」)というグループワークの方法論を基礎にする。1 セメスターかけて徹底的に話し合い、それぞれ
独自の言葉づかいをしている他人にじっくり耳を傾け、自分の思考の固定的な枠を崩していくこと、それに
より新しいコミュニケーションの可能性を開くことを目標とする。
授業の計画、内容と目標:1 まずテーマを決定する。2 それに関係する自分の「経験」を各自が語る。3 そのう
ちから、参加者がもっとも適当と判断する「経験」を 1 つ選び出す。4. そこからテーマに接近するための
「問い」を 1 つ形成する。5 最後にその問いに対する答えにたどりつき、参加者全員が合意することを目標
とする。論証の優劣を競うのではなく、いかにして他人に耳を傾けるかが重要である。
なお、すべての参加者がすべてのプロセスを共有することが大切なので、受講者は 1 度も休むことなく、
最後までついてくることを、参加の条件として要求される。
成績評価の方法:全回の参加を条件とし、発言の積極性によって評価する。
教 科 書:なし
参考図書:授業中に指示する。
2 シルクロードの歴史・言語・文化 2
森安
孝夫
文
学
部
金・5
文・史学研究室
15
英文名:History, Language, and Culture of the Silk Road
Ⅰ
授業の目的、内容:紀元前一千年紀初めに中央ユーラシアに遊牧騎馬民族が登場し、地上最強の騎馬軍団を擁
するようになってから、彼らの動向が世界を動かす原動力となった。また中央ユーラシアは経済力豊かな大
農耕文明圏を繋ぐシルクロードの要衝であり、経済的にも文化的にも重要な役割を演じてきた。このように
中央ユーラシアが世界史的意義を持っていた時代は、基本的には鉄砲によってヨーロッパ諸勢力が騎馬民族
にとって替わるまでの二千年以上に亙って続いた。
以上のように中央ユーラシア史は前近代の世界史を復元する上で極めて重要なものであるが、高校の教科
書ではほとんど無視されているところである。高校の世界史は、西アジア史とヨーロッパ史とインド史と中
国史とアメリカ史の寄せ集めであり、お互いの関係が理解できないようになっている。それは日本の世界史
教育が、遊牧騎馬民族の歴史的役割を過小評価し、農耕文明圏を脅かし続けた彼らは野蛮な虐殺者であり文
化破壊者であったとしておきたい近代西欧諸国や中国の歴史観を、そのまま引き継いでいるからである。し
かし、世界の最高水準にある日本の中央アジア史学は、そのような歴史観が偏見であることを看破している。
中央アジアは中央ユーラシアの東半分であり、イスラム化以前の中央アジア史は漢文史料を主とし、現地語
史料を従とすることによって復元し得るところである。それ故、我国学界が世界をリードしている。
今年度はつい最近我国で出版されたばかりの『中央ユーラシア史』という本を取り上げる。毎週当番を決
めて、一定の範囲を読破して内容を報告させるが、参加者全員にも感想を述べさせる。場合に応じて、私を
含む日本の中央アジア研究者の専門論文を一つずつ読んできてもらい、全員にその要約・批評をさせる。参
加の最低条件は、高校で世界史を履修していること、初歩的漢文力を有していること、及び、申し訳ないが、
やや高額のテキストを購入できることである。
成績評価の方法:平常点で行なう。
教 科 書:小松久男(編)
『中央ユーラシア史』(新版世界各国史 4)(山川出版社、2000 年 10 月刊行、3500 円)
参考図書:
3
文 学 セ ミ ナ ー
2
伊井
春樹
文
学
部
月・5
伊井研究室
10
英文名:Seminar on Literature
授業の目的、ねらい:日本の古典文学に親しみ、作品の解釈や内容の理解とともに、作品の成立した時代背景、
関連する資料をよみとける能力を養う。その基礎的な訓練として、変体仮名文字なども取り扱う。
授業の計画、内容と目標:光源氏十八歳の物語である源氏物語の若紫巻を取りあげ、その解釈とともに、これ
以降の展開において重要な藤壺とのかかわり、その「ゆかり」としての若紫登場の意義について考える。北
山で若紫を見いだすことになる物語上での必然性、それにともなう光源氏の運命とはどのようなものであっ
たのか、また北山でのかいまみを題材にした絵画の場面性についても、絵巻や色紙画によって分析していく。
成績評価の方法:授業での作品の理解度やリポートによって評価する。
教 科 書:テキストは、『大島本源氏物語 若紫』(和泉書院)を用いる。
− 66 −
セメスター 番号
4
授
旅
業
と
科
風
目
担当教官
単位数
土
2
浅野
遼二
所属部局等
文
学
部
曜日・時限
金・5
教
室
受講人数
共 通 教 育 10〜15
英文名:Journey and Climate
授業の目的、ねらい:「旅とは、良き読書と同じで、旅を通して、自分が良き人となると同時に、人間の集団
生活にも、新しいものや幸福なるものをもたらし得るものでなければならない」
(柳田国男)を、セミナー
のモットーとする。
授業の計画、内容と目標:春の章;人間と風土の関係を整理するために、
「和辻」風土学と「司馬」風土学を
読解し、諸地方の気候と街道がおりなす人間の生活と思想を考察する。
初夏の章;小さな旅を企画・実行し、関西の身近な風土と人間の交わりが生みだしている独自の文化を観察
する。
夏・初秋の章;学生と教官の共同により、「旅」のプランを作成し、相互の学問的・人間的交流を図る。
成績評価の方法:授業中に指示する。
テキスト:和辻哲郎『風土』(岩波文庫)
5
アメリカ文化論
2
David Espey 文
学
部
水・2
共 通 教 育
10
英文名:Seminar on American Culture
Ⅰ
授業の目的、ねらい:小説、映画、TV などを通してアメリカ文化の諸問題、とりわけ「大人になること」の
意味を考えたい。英語による討論、プレゼンテーションにも慣れてもらいたい。
授業の計画、内容と目標:GROWING UP IN AMERICA
How are childhood and adolescence depicted in modern American literature? We will read examples from
short fiction, drama, poetry, and memoir to compare how writers look at innocence, home, family, parents,
school, and the experience of growing up. What is especially American about youth, and how does the
experience differ between boys and girls and between different cultures: Protestant, Catholic, Jewish,
African, American, Hispanic, city and country, Native American and Asian American? We will also look at
film and TV versions of American.
成績評価の方法:クラス討論への貢献度、課題を総合評価する。
教 科 書:プリント配布
参考図書:教室にて指示する。
6
社会学セミナー
2
厚東
洋輔
人間科学部
金・5
人・厚東研究室
(吹 田)
5〜20
英文名:Seminar on Sociology
授業の目的、ねらい:英語の文献を読んで、社会学の初歩を学ぶ。まず、英語を読むことになれるように。次
に、社会学の古典になじむように。最後に、翻訳で読むより原書で読んだ方が、内容のわかりが良いことを
実感できるように。
授業の計画、内容と目標:社会学の巨匠、チャールズ・H・クーリー(1864 〜 1929, アメリカ合衆国)の興味
深い書物の序章を、丁寧に読解してゆく。
成績評価の方法:出席して、講読作業に積極的に参加しているかどうか(平常点)。
教 科 書:C. H. Cooley, Human Nature and the Social Order , 1902(コピーで配布)
7
子 ど も の 現 在
2 小野田正利他 人 間 科 学 部
金・5
人科・46講義室
(吹 田)
5〜20
英文名:Children in Contemporary Japan
授業の目的、ねらい:現在、わが国の社会は、少子化や高齢化、国際化や情報化など、未曾有の変動に直面し
ているが、そのような状況を念頭におきつつ、子どもたちの発達と教育にかかわる今日的な諸問題を取り上
げ、それらについて教育研究の多様な諸分野から考察する。
受講者は、提起された問題に積極的に取り組み、主体的に議論に参加することが求められる。
授業の計画、内容と目標:①人口の構造変動と子どもをめぐる問題状況
②社会の国際化と多文化教育の課題
③高度情報化社会への移行と子どもの教育
④いじめや不登校の問題と教育の臨床的課題
⑤生涯学習社会への展望と自己教育力の形成
⑥子どもの人権をめぐる諸問題
⑦学習・教育環境の変化と子どもの発達
⑧子どもの障害と能力・人格の発達等々
成績評価の方法:主にレポートによるが、平常点も加味する。
テキスト、参考文献等:テキストは特に指定しないが、参考文献については授業の中で適宜紹介する。
− 67 −
セメスター 番号
8
授
脳
業
科
と
目
行
単位数
動
2
担当教官
山本
志村
隆
剛
所属部局等
曜日・時限
人間科学部
木・5
教
室
人科・教官研究室
受講人数
5
英文名:Brain and Behavior
授業の目的、ねらい:私たちの行動や「こころ」のはたらきが、脳のどのような活動によって生み出されてい
るのかを、神経科学の知見に基づいて考察することを目的とする。
授業の計画、内容と目標:米国で大学教科書として使われている下記の英文テキストの中から、毎回異なる
テーマを選んで演習形式で進める。受講者に担当部分の内容を報告してもらい、教官が解説を加えることに
より、基礎的知識を習得させる。また、必要に応じて、簡単な実験も行い、脳と行動の関係についての理解
を深める。おもなテーマは以下のとおり。
・神経系の構造
・神経系における情報伝達
・感覚のしくみ 1 視覚
・感覚のしくみ 2 味覚
・運動のしくみ
・摂食行動
・性行動
・睡眠
・学習と記憶
・大脳連合野の機能
成績評価の方法:授業中の発表内容と最終授業終了後のレポート
教 科 書:J. P. J. Pinel, Biopsychology (1997)
参考図書:F. デルコミン『ニューロンの生物学』
(トッパン、1999)
9
Ⅰ
事故と人的要因の分析
2
大森
正昭
人間科学部
金・5
共・心理学研究室 5〜20
英文名:Psychological Analysis on Traffic Accidents
授業の目的、ねらい:本講義では、心理学の立場から人間がいかに事故を起こしやすいかを考えます。
授業の計画、内容と目標:マスコミ(新聞等)に報じられた交通事故を題材として事故発生の背景にある人間
のエラーについて考えます。必要に応じて室内での小実験を実施します。
成績評価の方法:受講態度およびレポート
テキスト、参考文献等:テキストは使用しません。参考文献は適宜紹介します。
10
音
楽
心
理
学
2
中村
敏枝
人間科学部
水・5
共・人文社会科学棟
中 村 研 究 室
5
英文名:Seminar on Psychology of Music
授業の目的、ねらい:演奏者の意図、演奏音の物理量、聴取者の鑑賞内容、これら三者間の関係について検討
し、演奏者と聴取者の間のコミュニケーションについて考察する。
授業の計画、内容と目標:具体的なテーマを一つ決め、下記の測定・実験を行う。
1. 実験に用いる音源の作成:a)防音室内で、種々の楽器演奏、歌唱の録音を行う。b)前記音源をはじめ
とする種々の音源(CD、MD、LD、ビデオテープなど)による音をコンピュータを用いて編集し、実験
用の刺激を作成する。
2. 演奏音の物理測定:演奏音の周波数、強さ、時間をコンピュータを用いて測定する。
3. 演奏者、聴取者の心理量の測定:演奏者の演奏意図、ならびに、聴取者の鑑賞内容を調べるために、
種々の心理学的手法を用いて実験を行い、心理量を測定する。必要に応じて、呼吸、心拍などの生理測定
も行う。
成績評価の方法:授業参加とレポート提出
教 科 書:なし
参考図書:『感性情報処理』電子情報通信学会編 オーム社 その他授業中に指示。
− 68 −
セメスター 番号
11
授
業
科
目
単位数
社会学的思考法
2
担当教官
直井
優
所属部局等
曜日・時限
教
室
受講人数
人 間 科 学 部 夏期集中 人科・教官研究室 5〜20
英文名:The way of Thinking from Sociology
授業の目的、ねらい:この授業は「社会学的思考法」とうたっているように、社会のさまざまな現象を、社会
学的に考える方法を修得することを、目的としている。
授業の計画、内容と目標:受講生に身近な問題を取上げ、それらを理解する、もしくは説明するキーワードを
発見し、そこから社会学的概念を発見することを学ぶ。さらにシステムという水準で考えた場合、取上げた
問題から、どのような見方が生まれるか、等を学習する。
成績評価の方法:レポートの提出によって評価する。(全体で 6,000 字以内)
教 科 書:指定しない。
参考図書:適宜指示する。
12
金融サービスとつき合う法
2
木下
孝治
法
学
部
火・4
共 通 教 育
20
英文名:Financial services and Consumer Protection
Ⅰ
授業の目的、ねらい:本講義では、①銀行、証券、保険など各種の金融サービス取引の仕組み及び商品内容、
②投資・預金者保護法制を理解し、金融サービスにおける顧客の自己責任とは何かを多面的に考察すること
を目的とする。投資で儲ける方法を対象とするものではない。
授業の計画、内容と目標:演習形式。予め出題された問題につき全員が回答を用意し、担当講師に前日までに
提出する。教室では、報告者グループがたたき台となる報告を行い、他の参加者を交えて討論する。講義を
通じて認識や考えが深まった点につき受講日誌を全員が作成し、次週までに担当講師に提出する。授業計画
は開講時に指示する。初回の際に本講義への抱負を提出し、更に、インターネットの使える者は貯蓄広報中
央委員会ホームページ(http://www.saveinfo.or.jp/)を訪問し、関心を持った点につき感想・メモを提出す
ること。大阪証券取引所を見学し質問する機会を持つことも計画している。
成績評価の方法:事前提出の回答、報告・討論、受講日誌に出席を加味した平常点による。但し、参加が消極
的な者には随時追加レポートを課す。欠席連絡は事前を原則とし、事前連絡できない合理的理由がある場合
に限り事後の申し出を受け付ける。
教 科 書:なし。貯蓄広報中央委員会の他、全銀協、日本証券業協会、証券広報センター、損保協会、生保協
会等の事業者団体、官公庁、個々の事業者などのホームページを活用する。
参考図書:田村耕一『ぼくらの金融教科書――「消費者の時代」に向けて』(西田書店、2000)
13
法
と
歴
史
2
中尾
敏充
法
学
部
火・3
共 通 教 育
20
英文名:Law in Modern Japan
授業の目的、ねらい:法のあり方や役割は、各国の各時代において異なっている。こうした法のあり方や役割
を、様々な角度から検討し、歴史的・比較法的な方法で学ぶことが目的である。とくに、英米の近代法を例
に、法の資本主義化・近代化のプロセスを検討する。
授業の計画、内容と目標:最初に、近代法の成り立ちに関する文献を講読する。次に、英米における近代法の
成立とその特質を扱った文献を講読する。近代法システムが編成される過程において、具体的にどのように
変化したのかということについて、当時の制度や社会、国家との関連を交えながら、比較の視点を加えつつ
検討したい。各自、テキストを分担して報告を行い、その後全員で議論する。
成績評価の方法:出席点と授業への参加の度合に加え、提出レポートによって評価する。
教 科 書:開講時に、相談の上、決定する。
参考図書:授業の進行にあわせて、適宜紹介する。
− 69 −
セメスター 番号
14
授
業
科
目
日本政治の見方、考え方
単位数
2
担当教官
待鳥
聡史
所属部局等
法
学
部
曜日・時限
火・3
教
室
共 通 教 育
受講人数
20
英文名:Introduction to Japanese Politics from Political Scientific View
授業の目的、ねらい:この基礎セミナーでは、政治学の観点から現代日本政治について考えることを目的とす
る。それは同時に、現代日本の政治を素材として、政治学的あるいは広く社会科学的なものの見方に触れる
ことも意味する。もとより、1 セメスター 2 単位の基礎セミナーによって、
「政治学の観点」や「政治学的な
ものの見方」がすぐに修得できるわけではない。しかし、たとえそうであっても、政治現象を学問的に考え
る対象として眺める機会を得ることは、とかく表層的で一面的な政治情報が横溢する今日の状況において
は、個々人の政治観の形成にも役立ちうると思われる。従って、このセミナーでは、将来政治学を深く勉強
する機会がないであろう、法学部以外の受講者を大いに歓迎する。もちろん、政治や政治学に興味を持つ法
学部や経済学部の方に受講していただいても構わない。
授業の計画、内容と目標:主にジェラルド・L・カーティス『日本の政治をどう見るか』(NHK ライブラリー、
1995 年)と石川真澄・田中秀征・山口二郎『どうする日本の政治』
(岩波ブックレット、2000 年)を使いな
がら、各回 2 名の担当者に報告してもらう。開講時に配布する予定表において特に指示のない場合には、報
告担当者のうち 1 名は、カーティスの本の指定箇所を要約し、彼の議論に適合的な事例を追加して挙げる。
もう1名は、石川・田中・山口の本の指定箇所を要約し、カーティスの見解と対比させる。その上で、受講
者全員で適宜ディスカッションを行う。報告とディスカッションへの参加のいずれもが成績評価の対象とな
る。欠席はしないこと。
なお、詳細な予定表は、第一回目のセミナーの際に配布する。
成績評価の方法:演習への出席度、報告やディスカッションへの取り組みへの評価による。試験は行わない。
教 科 書:ジェラルド・L・カーティス『日本の政治をどう見るか』
(NHK ライブラリー、1995 年)
石川真澄・田中秀征・山口二郎『どうする日本の政治』(岩波ブックレット、2000 年)
*この 2 冊は開講までに購入しておくこと。
*これら以外にも一部を使用する文献があるが、それについては開講時に指示する。
参考図書:授業中に指示する。
Ⅰ
15
インターネットと法
2
茶園
成樹
法
学
部
水・4
共 通 教 育
20
英文名:Internet and Law
授業の目的、ねらい:インターネットの急激な普及は、我々の社会・生活に変化をもたらし、様々な法律問題
を生み出している。この授業では、法の基本的な考え方を習得しつつ、インターネットに関わる新しい法律
問題にどのように対応すべきかを検討する。
授業の計画、内容と目標:下記の教科書を受講者全員があらかじめ読んでいることを前提として、その中にあ
るいくつかの問題について、担当者を決めて、報告してもらう。そして、その報告をもとに全員で議論する。
成績評価の方法:出席・報告・発言を総合的に評価する。特に議論への参加度を重視する。出席するだけでは、
評価は低いものとなることに注意されたい。
教 科 書:高橋和之・松井茂記(編)『インターネットと法』(有斐閣)
参考図書:インターネット弁護士協議会(編著)『インターネット法学案内』(日本評論社)、第一東京弁護士
会総合法律研究所『インターネット法律相談』(アスキー出版局)
16
マーケティング入門
2
里村
卓也
経 済 学 部
金・5
共 通 教 育
20
英文名:Introduction to Marketing
授業の目的、ねらい:マーケティングの基本について学ぶ。さらに企業事例の分析を通じてマーケティングに
ついての理解を深める。
授業の計画、内容と目標:最初に教科書の内容について報告してもらいマーケティングの基本について学ぶ。
次に企業事例の資料を輪読(輪読とは要点をまとめる作業を指す)し、事例企業のマーケティング活動に関
する議論を行い、議論の内容を踏まえて企業事例に関するレポートを提出してもらう。事例分析は数ケース
行う。なお事例分析の資料は平易な英文である。
成績評価の方法:教科書を読んでの報告・事例の輪読(40%)
、議論への参加(30%)
、企業事例についてのレ
ポートの提出(30%)
。レポートは 1 ケースにつき A4 用紙 2 枚以上とする。
教 科 書:相原修『ベーシック ・ マーケティング入門』(日経文庫)
参考図書:授業中に適宜指示する。
− 70 −
セメスター 番号
17
授
業
科
目
単位数
経済性工学入門
2
担当教官
竹田
英二
所属部局等
曜日・時限
経 済 学 部
金・5
教
室
受講人数
共 通 教 育 15名以内
英文名:Introduction to Engineering Economy
授業の目的、ねらい:経営上の意思決定問題を経済性の観点から分析するための技術を体系的に学ぶ。
授業の計画、内容と目標:主な内容は、損得を比較する場合の一般的な考え方、具体的な経営意思決定問題に
おける経済性の分析(たとえば、製造現場での工程改善、内外製区分の問題、複数制約のもとでの受注選択
の問題、資金が多期間にわたるときの時間的価値、設備投資案の経済性比較)
。下記の教科書には、多くの
演習問題があるので、毎回発表者をきめて報告してもらい、それを全員で討論することによって理解を深め
る。
成績評価の方法:出席、発表、討論および最終回のテストで総合的に評価する。
教 科 書:千住鎮雄・伏見多美雄著『
〈新版〉経済性工学の基礎』
(日本能率協会マネジメントセンター、1996)
参考図書:千住鎮雄・伏見多美雄著『経済性工学の応用』(日本能率協会マネジメントセンター、1995)
18
スポーツと人間
2
中西
康夫
理
学
部
金・5
共 通 教 育 1〜10
英文名:Sports and Human Being
Ⅰ
授業の目的、ねらい:スポーツはこの社会に生きる人間の営為である。そのため、スポーツの構造や身体の動
かし方自体にも、それに依存したさまざまな歪みを抱えていると想像される。特に、基本的には遊びである
スポーツにこそそれが容易に現れてくる。このセミナーの目的は、
その歪み発掘の体験を試みることである。
授業の計画、内容と目標:最初の数回にわたって私がスポーツの楽しさと歪んだ像、あるいは、誤った認識な
どについて議論する。その後、参加者が自らの興味・問題意識に基づいて行った調査・研究について発表し、
それについて全員で討論する。
また、最近私の考えている「歩き方、走り方」についての考察を実践するため、参加者に教室外での数キロ
のジョギング・ウオーキングに参加していただく予定である。したがって、このセミナーに参加を希望する
諸君には、教室外活動への積極的参加と、スポーツを真面目に考えようとする姿勢を要求する。ただのスポー
ツ好きは歓迎しない。
成績評価の方法:基本的には、討論にどの程度積極的に参加するかがポイントとなる。さらに、調査・研究を
まとめたレポートの内容を評価する。
教 科 書:
参考図書:小田伸午著『身体運動における右と左』(京都大学学術出版会)、
小山裕史著『新トレーニング革命』(講談社)
19
現 代 集 合 論 入 門
2
内田
素夫
理
学
部
金・5
人文社会学棟 2〜6
英文名:Introduction to Modern Set Theory
授業の目的、ねらい:集合ということばはすでによく使われていますが、集合とは何かということをよく考え
るとだんだんわからなくなってきます。現代の数学で集合とは何かをどう考えているのかを学びたいと思い
ます。
授業の計画、内容と目標:テキストに沿ってセミナー形式で行なう。
(毎回、担当者が発表しながら進みます。
担当範囲をよく理解し準備して来ることが要求されます。)
はじめに、森毅著『無限集合』をざっと読んで感じをつかむ。そのあと、竹内外史著『現代集合論入門』
から、第 2 章:公理的集合論、第 3 章:集合論の展開を中心に読む予定。
予備知識は要らないが、内容的には少し難しいかもしれません。単にテキストを読むだけでなく、自分で
時間をかけて考えないと読んでいるうちにわからなくなります。意欲あるみなさんの受講を希望します。
成績評価の方法:セミナーにおける発表、その他演習およびレポートなどにより総合的に評価する。
教 科 書:森毅著『無限集合』(共立出版)
竹内外史著『現代集合論入門』(日本評論社)
参考図書:難波完爾著『集合論』(サイエンス社)
− 71 −
セメスター 番号
20
授
業
科
目
原子核を見るⅠ
単位数
担当教官
所属部局等
南園忠則・松多健策
2 福田光順
理
学
部
曜日・時限
金・5
教
室
理・南園研究室及び
原子核実験施設
受講人数
3〜15
英文名:Feel Nuclei Yourself! part Ⅰ
授業の目的、ねらい:原子核という極く微小な世界に核子(陽子と中性子)を閉じ込めているのはパイメソン
である。そして核子やメソンはクォークから出来ている。原子核を放射線で直接に見て、極微の世界を支配
する相互作用と自然の法則を調べて見よう。
授業の計画、内容と目標:そこで、研究の最先端にいる現場の研究者達と膝を交えて、直接に原子核物理学の
基礎(量子力学、電磁気学等)やその研究の方法を学ぼう。教材としては教科書(英語)と、実際に放射線
を検出する検出器を用いる。即ち、実験しながら学ぶことを主とする。このためには検出器を手作りする。
理学部にある実験現場(加速器がある)で、直接に教官達に教わり討論するだけでなく、大学院や学部の
先輩達とも意見交換を行い、核科学の将来を展望しよう。時間外には、物理学や物理学以外のテーマも話題
にしたい。
成績評価の方法:研究発表だけでなく、テーマをこなすために打つ、対処の仕方も評価する。
テキスト、参考文献等:現場で指示する。
21
極微の世界の物理Ⅰ
2 高杉
英一他 理
学
部
金・5
共通教育・
物理学棟 F1
100
英文名:Physics of Microscopic World Ⅰ
Ⅰ
授業の目的、ねらい:極微の世界の基本原理である、量子力学、特殊相対性理論またはカオスを学び、現代物
理の成り立ちを理解する。このゼミのもう一つの目的は、学生諸君が本を読み、理解し、発表することを通
し、学ぶ態度を身につけることにある。出席し、担当しているテキストの内容を発表することがこのゼミの
基本的サイクルで、これらの経験を通し、自ら学び考える態度を身につける。
授業の計画、内容と目標:量子力学、特殊相対性理論またはカオスのゼミを行う。
理・工・基礎工学部の学生諸君向けのゼミで、他の担当教官は
赤井 久純、 阿久津泰弘、 藤田 佳孝、 糸山
浩、 東島
清、広岡 正彦、 菊池
誠、
木下 修一、 岸本 忠夫、 窪田 高弘、 松川
宏、 大坪 久夫、太田 信義、 大貫 淳睦、
中野 貴志、 斉藤 基彦、 坂口 篤志、 佐藤
透、 摂待 力生、 下田
正、 竹田 精治、
渡辺 純二(以上理学研究科物理専攻)
北本 俊二、 佐々木 節、 常深
博(以上理学研究科宇宙地球科学専攻)
成績評価の方法:出席することが基本で、担当箇所を調べ発表することをもって成績の評価を行う。
テキスト、参考文献等:テキストは担当者によって異なる。
22
実験! 宇宙地球科学
2 池谷
元伺他 理
学
部
金・5
理・F202号室 5 〜 7
英文名:Experimental Seminar for Earth and Space Science
授業の目的、ねらい:私たちの眼に見えるマクロな世界においても一見、不思議な現象は数多く観察される。
そういった現象が物理的(科学的)に理解されうることを、簡単な実験や自主的見学を通して体験する。ま
た未解明とされる諸現象や多くの人々にとってブラックボックスと化している現代技術などについても考
えてみる。このセミナーではテキストの勉強だけではなく、高校までで得た知識と現実を結びつける研究的
態度を重視する。従って教官側から簡単に解答を与えたりはしない。また学校生徒などに行う教材用デモ実
験の開発も行いたい。物理系以外の学生も(文系でも)意欲があれば歓迎する。自ら実験する機会を増やす
ために受講可能な人数は限られる。
授業の計画、内容と目標:
1) はじめに:不思議に思える現象についてレポート
2) 実験内容(過去の実施例など)
振動、パラメーター励振、粉流体、内部摩擦、界面電気、気圧、蜃気楼、身近な放射線、ポテトチップ
ス年代測定、宇宙電波測定、液化ガス、発光、光散乱、生物に対する電磁場の影響など
3) 固体物性と電気特性:地球に流れる電流、圧電効果、地震前兆現象再現実験 他
目標 1) 科学館などのルポルタージュを書く。
(英語で!)
2) 興味のある実験を行い考察する。
3) 教育用として新しく面白いデモ実験を考案する。
担当者
池谷、山中(千)、平井、谷
成績評価の方法:出席、クラス活動度、レポートなど
参 考 書:池谷元伺『地震の前、なぜ動物は騒ぐのか』(NHK ブックス)
安斉育郎『人はなぜ騙されるのか』(朝日文庫)
菊地 聡『超常現象をなぜ信じるのか』(講談社ブルーバックス B1229)
ハインズ『ハインズ博士「超科学」をきる』(化学同人) など
− 72 −
セメスター 番号
23
授
業
科
目
現代の宇宙像・地球像 A
単位数
担当教官
2
山中 高光他
所属部局等
理
学
部
曜日・時限
金・5
教
室
共・地学研究室・
地学学生実験室
受講人数
15〜20
英文名:Present View of Earth and Space A
授業の目的、ねらい:基礎科学に基づいて体系づけられた最新の宇宙像・地球像について知る。複数の専門教
官がセミナー形式で講義するとともに、隕石やマントル物質などに触れ、関連した基礎的実験・実演を行う。
授業の計画、内容と目標:用いる実験設備は超高圧高温合成装置、X 線回析装置、SIMS、EPMA、強磁場マ
グネット等多器種に及ぶ。また、野外の実習、VTR による学習も平行して行う。受講生は宇宙、地殻、地
球深部のそれぞれに由来する物質をテーマに選んで履修する。受講人数は 1 テーマ当たり 5 〜 8 名とする。
各教官ごとによるサブテーマは、太陽系形成と地球外物質、電磁波と結晶の相互作用、原子レベルでとらえ
た結晶の相転移、自然物質の磁場整列、超高圧による合成、堆積物の挙動と地層の形成、断層、褶曲と山地
の構造、他。理系向け。担当者、山中他数名。
成績評価の方法:実験、演習のレポート形式による評価
教 科 書:なし
参考図書:なし
24
レーザーと物質科学
2
木下 修一他
理
学
部
金・5
理学部 B218
4〜5
英文名:Laser and Material Science
Ⅰ
授業の目的、ねらい:現代物理学の先端である光と物質の学問を実験を中心に学ぶ。光の物理、レーザーの原
理、光と物質のかかわり、物質の形態、極限状態にある物質、物質から生まれる物理学の新しい概念、我々
の生活や 21 世紀の科学技術とのつながりについて体験的に学習する。
授業の計画、内容と目標:
1.光の実験
1)光速の測定(光速を実感しよう)
2)光の性質(不思議な光の世界を体験しよう)
3)物質の色の測定(いろいろなものの色を測ってみよう)
4)レーザーの製作(手作りレーザーを発振させよう)
2.物質科学実験
1)光、電子、原子間力などを利用した顕微鏡の実習
2)赤外フーリエ分光器による測定の実習
3)極低温と強磁場の体験(極限の世界の実感)
成績評価の方法:出席とレポート
教 科 書:
参考図書:
25
極限下の物理学
2
金道
浩一
理
学
部
金・5
極限科学研究センター 5〜20
英文名:Physics in Extreme Conditions
授業の目的、ねらい:この世の中は何千、何万もの物質で満ちあふれている。これらの中には極限環境下で性
質を一変させる物質がある。つまり、非常に強い磁場中においたり、温度を低くする、あるいは圧力を加え
る事によって奇妙な振る舞いをする物質が存在するのである。例えば、絶縁体が金属になったり金属が絶縁
体になる事や磁石に引っ付かない物が引っ付くようになる事がある。これらの振る舞いは、これから詳しく
学ぶであろう電磁気学、統計力学、量子力学などのフィルターを通す事によってより良く見ることが出来る。
この授業では、極限下で起きる様々な現象を紹介しながら、その現象の背後にある物理の理解を試みて、最
前線の研究と大学で学ぶ物理との間の距離が、それ程大きくはないことを感じてもらいたい。
授業の計画、内容と目標:授業の内容は以下の通りである。最後にレポートによって理解を試す。
1.人工的に作る強磁場には限界がある
2.絶対に絶対零度には到達できない極低温
3.超高圧−言うは易し、行うは難し
4.触ることの出来る液体窒素、触ることの出来ない液体ヘリウム
5.そこには強磁場が存在しているのか ?
6.周期律も超伝導も永久磁石も量子効果
成績評価の方法:出席とレポート
教 科 書:なし
参考図書:伊達宗行『物性物理学の世界』(講談社ブルーバックス)
− 73 −
セメスター 番号
授
業
科
目
単位数
化学フロンティアⅠ
26 ( 色−化学の過去・現在・未来の伴奏者)
2
担当教官
海崎 純男他
所属部局等
理
学
部
曜日・時限
金・5
教
室
理 ・ 化 学 科
無機化学研究室他
受講人数
3〜15
英文名:Frontier of Chemistry Ⅰ
授業の目的、ねらい:化学という学問が、われわれの生活を豊かにしている。 色 とどのようにかかわって
きたかを、過去の歴史を踏まえて調べる。さらに、現在われわれが享受している色彩豊かな生活がいかに多
くの化学物質に負うところが多いかを、無機化合物を中心にした身の回りのものを例にとり、簡単な実験を
まじえて、明らかにしていく。
授業の計画、内容と目標:
1) 色−光と物質が織りなすドラマ−
2) 原子が演じる色彩の世界−元素発見への道−
(a) 宝石と顔料の色の話
(b) 宝石と顔料に含まれる元素の同定実験
(c) 炎色反応の実験
(d) 振動反応の実験
3) 物質の色と構造−金属錯体の色と構造の関連は?−
(a) いろいろな色の金属錯体の合成実験
(b) 温度や溶媒によって色の変わる金属化合物の実験
(c) 金属錯体の吸収スペクトルの測定実験
4) 何故血液は赤く、葉は緑色なのか?−金属イオンの生体系における役割−
(a) 生体物質の示す様々な色
(b) クロロフィルの分離と吸収スペクトルの測定実験
成績評価の方法:レポート・出席
テキスト、参考文献等:『分子を超えて−錯体の世界−』錯体化学研究会編(化学同人)
Ⅰ
化学フロンティアⅡ
27 (分子を測る/
放射能を測る) 2
渡會
篠原
仁
厚
他
理
学
部
金・5
理 ・ 化 学 科
分析化学研究室他
3〜10
英文名:Frontier of Chemistry Ⅱ
授業の目的、ねらい:分析化学は分子を測る科学であり、我々の暮らしに欠くことのできない生命・環境・材
料に関する様々な分野の発展を支え、問題を解決している。また、放射化学は放射能・放射線を測ることに
より化学の対象を拡張し、原子核から結晶の性質まで、ミクロな世界を調べる科学である。このセミナーで
は、「分子を測る」、「放射能を測る」をキーワードとして、現代の分析化学と放射化学の一端を紹介する。
授業の計画、内容と目標:
①分子を測る:
1)現代化学の広い分野にわたって利用されている最新の分析化学の諸方法について、その具体的応用例に
ついて解説する。
2)無機実験廃液処理施設を見学し、廃液処理の化学反応を学ぶ。
3)可視紫外線吸収スペクトルの測定を通して、光とは何か、物の色とは何かを学ぶ。
4)X 線光電子分光法を用いて、表面の原子を見る。
②放射能を測る:
1)放射能とは何か、その歴史と基本的事項について学び、現代科学の発展に果たした役割について考える。
2)身のまわりの放射能(環境放射能から原子力発電)について考え、関連する最近の話題についても触れ
る。これらにより放射線や放射能について的確な認識を持つ。
3)放射性同位体取扱施設や関連装置を見学し、実際に環境試料の放射能測定の実習を行う。
理学部学生を優先。他の担当教官は渡邊 厳、文珠四郎秀昭、福本敬夫、塚原 聡、高橋成人、横山明彦
(以上、理学部)
成績評価の方法:各授業において指示のあるレポートの提出、及び出席状況により評価を行う。
教 科 書:
参考図書:河合・樋上編『はかってなんぼ』丸善 2000
− 74 −
セメスター 番号
28
授
業
科
目
単位数
化学フロンティアⅢ
(熱 ・ エントロピー・物質)
2
担当教官
山室
修他
所属部局等
理
学
部
曜日・時限
金・5
教
室
理 ・ 分子熱学
研究センター他
受講人数
3〜10
英文名:Frontier of Chemistry Ⅲ
授業の目的、ねらい:身の回りにあるものの状態やその変化を理解するのに、
「エネルギー」を考えていただ
けでは不十分で、
「エントロピー」の概念が不可欠であることを実験を通して学ぶ。それは、熱力学と統計
力学を基礎とした物理化学への入り口でもある。
授業の計画、内容と目標:熱と温度はどう違うの? 最近よく使われている液晶と、物質の三態(固体・液
体・気体)の関係は? ガラスは液体に近いと聞いたけど本当? エントロピーって何? この基礎セミ
ナーは、身の回りの物質の変化を題材に実験・見学、時には講義や討論を通して、こんな疑問に答えようと
するものである。各週のテーマは次の通り。
1. 受講生と教官の全体討論:エントロピーって何だろう。 9.エネルギー・エントロピーを測る。
2.熱い・冷たいを定量する。
10.バネ弾性とゴム弾性。
3.熱と温度。
11.エントロピー弾性と断熱消磁。
4.温度の単位、水の三重点。
12. 磁性体と超伝導
5.物質の三態。
13.自然現象の進む向きと落ちつく先。
6.二次元世界の相。
14.いつも進めるとは限らない−ガラス転移。
7.中途半端に融けると中間相。
15. 受講生と教官の全体討論:セミナーで何が
8.融け具合を定量する。
明かになったか。
担当教官
理学研究科化学専攻物性物理化学研究室
松尾隆祐、稲葉 章、山室 修
理学研究科附属分子熱力学研究センター
徂徠道夫、齋藤一弥、宮崎裕司、中澤康浩
成績評価の方法:出席、レポート、受講中の理解度で評価。
教 科 書:なし
参考図書:ワンポイントシリーズ 小出昭一郎著
『エントロピー』
共立出版(1979)112 ページ、1288 円。
化学フロンティアⅣ
29 (化学反応を実験によって観る)
2
大野 健
笠井俊夫他
理
学
部
金・5
理・化学科反応物
理化学研究室他
最大10名
英文名:Frontier of Chemistry Ⅳ ― Direct Observation of Reacting Molecules
Ⅰ
授業の目的、ねらい:化合物の化学変化をスペクトロスコピー(光吸収や発光の強度を光のエネルギーに対し
て図示したスペクトルを解析する方法)を使って観る。
授業の計画、内容と目標:化学結合の組み替えや電子のやり取りによって分子の分解・生成反応や酸化還元反
応が起こる。光エネルギーを吸収すると化学反応を始める分子がある。多くの反応生成物分子も余分のエネ
ルギーを持つ。余分なエネルギーをもつ分子は電子や原子−原子間の振動運動が活発になっているのをスペ
クトロスコピー等の手法で実験的に知ることができる。さらにスペクトロスコピーを用いると反応生成物が
どんな分子かも決められる。
分子による光の吸収と放出についての解説と、簡易型分光光度計の製作実験から始め、室温及び液体窒素温
度でのスペクトル測定、反応速度解析へと進む。
7 月以降は各自がスペクトロスコピーを利用した課題実験を行って化学反応を観測し、反応式を推定する。
最終回には課題研究の成果を発表する。
成績評価の方法:平常点と課題研究のレポート。
教 科 書:プリントを配布する。
参考図書:特になし。
化学フロンティアⅤ
30 (分子と
のコミュニケーション) 2
中村
亘男
理
学
部
金・5
理 ・ 化 学 科
量子化学研究室他
3〜10
英文名:Frontier of Chemistry Ⅴ
授業の目的、ねらい:ミクロな世界を支配する法則を理解し、簡単な分子や結晶の幾何学的構造、電子状態、
および反応性などを調べるための分光学的手法や量子化学計算、核磁気共鳴実験について実験装置の見学、
実習を交えて学習する。
授業の計画、内容と目標:
①ミクロな世界へのいざない:粒子と波
⑤核磁気共鳴実験入門
②原子、分子の構造と量子化学
⑥核磁気共鳴実験データ解析の実習
③電磁波と原子、分子:分子との対話
⑦量子化学計算実験入門
④磁気共鳴分光学
⑧ミクロからマクロへ:新しい世界の創造に向けて
他の担当教官は、山口兆、中野雅由、川上貴資、江口太郎、宮久保圭祐、上田貴洋(以上理学部)
成績評価の方法:出席点とレポートによる。
テキスト、参考文献等:
− 75 −
セメスター 番号
授
業
科
目
単位数
化学フロンティア
31 (身の回り
の有機化学とその夢) 2
担当教官
小田 雅司他
所属部局等
理
学
部
曜日・時限
金・5
教
室
理・化学科・構造有
機化学研究室他
受講人数
3〜10
英文名:Frontier of Chemistry
授業の目的、ねらい:―有機化学のめざすもの―
有機化合物は生命や日常生活に不可欠である。有機化学の考え方や夢について、3 つの研究室を巡り、解
説、簡単な実験、討論を通して学び、考える。
授業の計画、内容と目標:①序―有機化学の歩み、②有機化合物の構造を探る(現代の機器分析)、③ラジカ
ルな分子は役に立つ(活性中間体の役割)
、④においと分子(果実香の主役エステル類を合成しよう)
。⑤
ジーンズの青はインジゴ(分子と光の相互作用)、⑥パイ電子は有機分子の物性・機能の主役(分子の設計)、
⑦新しい球状炭素分子フラーレン(C60)もパイ電子系、⑧水素結合も物性・機能の主役(弱い結合の大きな
役割)、⑨分子が集まると新しい顔(分子集合の化学)
、⑩有機化合物で電導体や磁石は造れるか(分子、分
子集合体に託す夢)等。理系学生を優先する。
他の担当教官は中筋一弘、村田道雄、山本景祚、川瀬毅、大石徹 他。
成績評価の方法:成績評価は主として出席を中心とした平常点およびレポートで行う。
テキスト、参考文献等:テキストは特に用いず、必要に応じてプリントを配付する。
化学フロンティア
32 (カフェイ
ンの抽出と酵素のはたらき) 2
長谷 純宏他
理
学
部
金・5
理 ・ 化学科・天然物
有機化学研究室他
3〜10
英文名:Frontier of Chemistry
Ⅰ
授業の目的、ねらい:種々の蛋白質や分子量の小さい有機化合物が、生命体の機能の維持や調節に大切な役割
を果たしている。それらの蛋白質のはたらきや、有機化合物の取扱いと化学的性質の一端を実験と講義を通
じて理解する。
授業の計画、内容と目標: 1. ある種の植物成分は古くから医療や毒として用いられてきた。それらの研究を
通じて発達してきた有機化学の流れを極く簡潔に解説し、身近にある茶の葉から、生物活性化合物の一例で
あるカフェインを取り出す実験を通じて有機化合物の取扱いに触れさせる(楠本ほか)。
2. 細菌を溶解する酵素の一種であるリゾチームを、ニワトリ卵白から精製する。この酵素を用いて、細菌
を溶かす働きを観察する。また、同時に蛋白質(酵素)
、酵素の精製の解説、酵素が細菌を溶かす作用、特
異性など酵素に関する基礎知識を講義する(長谷ほか)。
成績評価の方法:セミナーの出席点と終了時に提出するレポートなどによって成績を評価する。
テキスト、参考文献等:テキストは受講者に配付する。
化学フロンティア
33 (ハイテク素材としての高分子)
英文名:Frontier of Chemistry
2
則末 尚志他
理
学
部
金・5
理 ・ 高 分 子
溶液学研究室
4〜10
:Macromolecules as High-Tech Materials
授業の目的、ねらい:高分子は多種多様な構造と性質を持つ素材として日常生活の場で広く用いられているの
みならず、生命の維持にも深く関わっている。どのような構造や物性が発現されるのか、それがどのように
理解されるのかを説明する。
授業の計画、内容と目標:
1. 高分子は大きい分子。高分子はたいへん分子量が大きいことが最大の特徴で、それ故の特徴、何故分子
量が大きいのか、分子量決定法などを説明する。
2. 高分子固体の性質。高分子にはゴム(ゴム状)とガラス(ガラス状)がある。またその中間の状態(性
質)も存在する。それらを分子的な基礎も踏まえて説明する。
3. 高分子はハイテク素材。高分子がきちんとした配列状態になると(結晶)たいへん強度が大きくなる
(炭素繊維など)、あるいは圧電性などの特性が期待される。このような構造と特性につき解説する。
簡単な実験を行い、高分子の合成や特徴につき自ら体験させる。
成績評価の方法:出席を中心とした平常点および 1 〜 2 回のレポートにより成績を評価する。
参考図書:『高分子化学』村橋、藤田、小高、蒲池編著:「自然のしくみ」大阪大学理学部化学教育研究会編、
10 章〜 13 章。
− 76 −
セメスター 番号
34
授
業
科
目
化学進化学序説
単位数
2
担当教官
湯淺
精二
所属部局等
理
学
部
曜日・時限
火・6
教
室
共 ・ 生 物
第 1 講 義 室
受講人数
5〜20
英文名:Introduction to Chemical Evolution
授業の目的、ねらい:生命の起原に至る物質変遷過程について前生物化学を中心に理解するように努める(理
系向け)。
授業の計画、内容と目標:①地球外生命と地球生命、②太陽系の成立:隕石の分析、③原子大気とエネルギー、
④生体関連化合物の合成実験(アミノ酸、核酸、糖、高分子化合物)
、⑤分子のもつ情報とは(モデル分子
の構築)、⑥キラリティーの起原と発展、⑦分子の組織化、(コアセルベートを中心として)、⑧細胞の基本
特性、⑨物質代謝モデル、⑩原始細胞、⑪今後の展望
成績評価の方法:レポート試験
教 科 書:プリントを配布する。
参考図書:適宜指示する。
35 蛋白質や遺伝子を楽しもう!A
2
倉光
増井
成紀
良治
理
学
部
金・5
理・A427号室
数名
英文名:Let's Enjoy DNA and Protein! A
Ⅰ
授業の目的、ねらい:ヒトのゲノム解析も完了し、21 世紀はポストゲノムの時代、蛋白質の時代に入る。遺伝
子 DNA の情報は蛋白質によって読み取られ、意味のあるものとなるが、その蛋白質分子の素晴らしい仕組
みが次々に解明されてみると、我々生物が生きていることの素晴らしさに感嘆する。そこで、蛋白質に関連
した基礎知識を学ぶとともに、実際に遺伝子操作などの実験も行い、学問・実験の楽しさを味わう。
授業の計画、内容と目標:
1. 蛋白質・核酸の構造と機能:(1)アミノ酸とヌクレオチド;
(2)蛋白質と核酸の立体構造;
(3)酵素分
子の巧妙な仕組み!;(4)生物における酵素分子の役割;(5)「高度好熱菌 丸ごと一匹プロジェクト」
(分子生物学から原子生物学への橋渡し)について;(6)(5)を例にして、大発見の種を考えよう(考え
る過程で、将来、大発見をするためには何が必要かを考えてみよう)
。
2. 遺伝子操作実験:
(1)遺伝子を切ってみよう、
(2)遺伝子をつないでみよう、
(3)遺伝子を増やしてみ
よう、(4)遺伝子から蛋白質を作らせてみよう。
上記 1 〜 2 の目標は、実験などを通して、学問・実験の楽しさを味わいながら、単なる知識と、「ほんとう
に分かる」ことの違いを実感し、大学初学年で学ぶ基礎の重要性を認識するとともに、受け身型から積極
型人間へと脱皮をはかる。
成績評価の方法:
(1)基礎知識の筆記試験(1(1)〜(4)後の各時間)、(2)実験やアイデアをまとめたレポー
ト作成、口頭発表(1
(6)と最終回)
。これらを通じて、レポートの書き方、口頭発表の方法についても学ぶ。
教 科 書:平澤栄次『はじめての生化学−生活のなぜ ? を知るための基礎知識−』(化学同人)
参考図書:田宮信雄他訳『ヴォート・生化学(第 2 版)(上・下)』(東京化学同人)
そ の 他:受講希望者は、履修希望届に履修目的あるいは理由をはっきりと書くこと。実験期間中は、土曜日
に結果を観察することもある。実験を行うので、傷害保険に加入しておくこと。また、希望者には、休暇中
の集中講座も開講。
36
遺伝システム談話
2
米崎
哲朗
理
学
部
金・5
共 通 教 育 5〜10
英文名:Seminar on Genetic System
授業の目的、ねらい:遺伝子に関する理解は現代生物学の発展を大きく支えており、今や膨大な遺伝子情報を
解読することによって生命操作の技術まで手にすることが可能な時代になった。しかし、塩基の配列を唯一
の情報源として収納する DNA に遺伝子としての作用を与える仕組み、即ち遺伝システムは巧妙かつ複雑で
ありまだ多くの謎に満ちている。このセミナーでは、遺伝システムをめぐる諸現象・問題を取り上げ、遺伝
システムに対する理解とイメージを深める。
授業の計画、内容と目標:各授業時間毎に受講者から担当者を決める。担当者は新聞・書物などからピック
アップした話題とそれに関する資料を提供する。担当者による発表と資料に基づいて参加者全員でなごやか
に議論する。
成績評価の方法:担当への取り組み方や議論参加への積極性などを考慮。
教 科 書:なし
参考図書:なし
− 77 −
セメスター 番号
授
37 数
業
学
科
入
目
担当教官
単位数
門
2
所属部局等
伊吹山知義 理
学
部
曜日・時限
水・1
教
室
受講人数
共 通 教 育 5〜10
英文名:Introduction to Mathematics
授業の目的、ねらい:比較的やさしいが面白い数学を自分で勉強して他の人にわかるように発表する。このこ
とを通じて自分で細部を理解することの難しさを知り、また自分で進んだ書物を読み進むための技術的、心
理的な準備をする。
授業の計画、内容と目標:毎回、参加者が 1、2 名程度、決められた時間内でテキストの数学的内容について
発表をおこなう。また発表者以外のものも毎回決められた部分を自習して発表者の補助を行うとともに、テ
キストによる演習問題等の解答を用意する。
なお、進行の度合によっては、より進んだテキストも提示して、現代数学への道筋もある程度解説したい。
成績評価の方法:授業に出席し発表を行うことが必須である。そのほかにレポートを提出。
テキスト、参考文献等:グレアム,クヌース,パタシュニク共著『コンピュータの数学』(共立出版)
その他は授業中に指示する。
38
細胞生物学入門
2
滝澤
温彦
理
学
部
金・5
理・生物科学専攻
セ ミナ ー 室
2〜5
英文名:An Introduction to Cell Biology
Ⅰ
授業の目的、ねらい:生物学の分野、特に細胞生物学は日進月歩の勢いで発展している。この分野の発展を正
確に知るためには共通語である科学英語を読み、理解することが必須となる。この授業では英語でかかれた
細胞生物学の入門的なテキストを読み、英語で書かれた内容を理解出来るようになることを目的にしてい
る。また、英語を通して細胞生物学の基礎を身につける。
授業の計画、内容と目標:細胞生物学の基本的なテキストを出来るだけ多く読むために、輪読会の形式で授業
を行う。受講者は教官に指定された章あるいは節を読み参加者に分かり易く解説して質問に受け答えする。
教官はテキストの背景について適宜解説する。また授業中の限られた時間内で与えられた英語を速読し、日
本語の解説をレポートの形で提出する。これらの授業を通して細胞生物学の基本的な内容を英語できちんと
理解できるようになることを目標にする。高校で生物学を選択していることが必要である。
成績評価の方法:3 回に一回のレポート提出と、発表内容および、期末テスト
(英文)
を行い到達度を評価する。
教 科 書:特に定めないが Scientific American から適切な総説を選ぶ。
参考図書:T.A. Brown Genomes
39 キャンパス内 の 植 物
2
理
学
部
平成 13 年度は開講しない。
40
植物生態学入門
2
理
学
部
平成 13 年度は開講しない。
41
生 物の体をつくるしくみ
2
理
学
部
井上
明男
金・5
未
定
10
英文名:Mechanism of Formation of Living Body
授業の目的、ねらい:生物の体は機能に対応した形態を持っている。近年の生物学の発展によってこの体つく
りの機能が徐々に明らかにされてきた。そこで本セミナーではこのような形つくりの機構について勉強し、
これをもとにじっさいの生物を観察する。また実際の研究の現場をみてまわる。これを通じて自然に対して
より深い理解と関心を持つことを目的としている。
授業の計画、内容と目標:数名の参加者が与えられた教材についての発表を行う。教材は英文で易しい内容の
もので教官が準備する。つぎに教官の案内で複数の研究室を見学する。その後勉強した内容を基に種々の生
物の観察を行う。可能な限り全員で授業時間内で採集し、自分で飼育して観察し、その結果を報告する。
成績評価の方法:授業に出席し発表した内容により評価する。
教 科 書:指定しない
参考図書:指定しない
− 78 −
セメスター 番号
42
授
業
科
目
単位数
生体高分子の 3D ワールド
2
担当教官
福山
角田
恵一
佳充
所属部局等
理
学
部
曜日・時限
金・5
教
室
理・C402
受講人数
5
英文名:3D World of Biomolecules
授業の目的、ねらい:生体内に起こっている様々な反応は、その反応を触媒する酵素や、分子を選択すると
いった役割を果たしている蛋白質によって行われている。したがって、蛋白質は、生体内で働くミクロな分
子機械と言うことができる。この蛋白質の詳細な形(3 次元構造)を決めることで、我々はその分子メカニ
ズムに迫ることができる。本セミナーでは、この蛋白質の 3 次元構造により明らかにされた事柄を学ぶとと
もに、その解析手段である結晶構造解析実験を行い、具体的なイメージを伴った理解を得ることを目標とす
る。
授業の計画、内容と目標:生体分子の立体構造による生物科学分野における寄与を理解する為に、ワークス
テーションを用いたコンピューターグラフィックスにより、その成果を理解する。
又、構造解析過程の実験の一部を行うこととする。蛋白質の結晶化、データ解析を行う。
成績評価の方法:授業中に指示することとする。
教 科 書:タンパク質の構造入門 Newton Press Carl Branden・John Tooze(日本語訳版)
参考図書:構造生物学とその解析法(ニューバイオフィジックス)共立出版 京極好正、月原冨武編など
43
料理生物学入門
2
小倉
明彦
理
学
部
金・5 (未定)暫定理・A418 10名以内
英文名:An Introduction to Cooking Biology
Ⅰ
授業の目的、ねらい:料理は科学実験である。それぞれ食べられる材料であるのに、合わせたら食べられない
料理になるのは、化学変化以外の何物でもない。というのは冗談として、コーヒーを淹れるのはカフェイン
の熱水抽出だし、肉を焼くのは筋蛋白ミオシンの熱変性にほかならない。ごく身近な「料理」という作業を
題材に、生物学を体感として理解する。
授業の計画、内容と目標:本学には、残念ながら、入学まで教師に与えられた知識を要領よく記憶してきた
「お勉強上手」な学生が多い。しかし、科学の基本は周囲の現象に「なぜ ?」を発することであり、科学の
醍醐味はその答えを自分で発見することである。愉悦は発見の大小によらない。本講では、身近な「料理」
を題材にして、科学の基本と醍醐味をあらためて体験する。したがって、毎回の講義は最小限にとどめ、解
剖学、生化学、生理学の実験(つまり調理)を主体に進める。受講資格は、料理を作るのが好きなこと、初
体験の食品もいとわず口にできること、とする。
成績評価の方法:出席と参加姿勢、および随時課すレポート。
教 科 書:なし
参考図書:中村良ほか著『現代の食品化学』(三共出版)
44
基礎植物学入門
2
水野
孝一
理
学
部
金・5
理・C532号室 3〜4
英文名:Introduction to Plant Sciences
授業の目的、ねらい:我々の身の回りで日常的に見られる植物の示す現象は比較的単純な仕組の場合も少なく
ない。発芽、生長、果実の成熟、気孔の開閉などオーキシン、ジベレリン、サイトカイニン、エチレン、ア
ブシジン酸等のホルモンが関与する現象を簡単な実験をまじえながら観察し、考える事を目的とする。
授業の計画、内容と目標:身近にある植物を用い簡単な実験をまじえ以下の様な事を行ない考える。
○ タンポポ、アズキなどの茎をホルモン処理し、その伸長生長機構を考える。
○ 茎の屈光性、根の重力屈性を実験で確かめその仕組みを考える。
○ エチレンなどのホルモンによる成熟機構・生長抑制機構を実験的に調べ考える。
○ 細胞分裂をそれに関わるタンパク質、細胞内オルガネラの挙動を観察し機能を考える。
簡単な実験から植物の現象に更に興味が深まるように期待する。
成績評価の方法:日常のディスカッションとレポート提出
教 科 書:授業中に提示する。
参考図書:授業中に提示する。
− 79 −
セメスター 番号
45
授
環
業
境
科
科
目
単位数
学
2
担当教官
森本
兼曩
所属部局等
医
学
部
曜日・時限
金・5
教
室
受講人数
共 通 教 育 15名以内
英文名:Environmental Science
授業の目的、ねらい:我々人間は、環境の生き物である。大自然が環境のすべてであった時代はすでに去り、
科学技術がさまざまに環境を変貌させ、それを利用しているのが現代である。その一方で、これらの活動は
Global Amenity を変貌させ我々の健康に大きな影響を及ぼしつつある。
この様な環境科学における現況と将
来展望を理解することがねらいである。
授業の計画、内容と目標:環境を科学的、包括的に理解するため、数冊の英文テキストを吟味し 1 冊を選んで
輪読する。それに先立ち「環境」を理解するための基礎知識を講義する。また、輪読終了後、教室の全ス
タッフを含めて総合的な討論を行い断片的な知識にとどまらない環境理解を行う。
輪読時に各自が担当したテーマに関して十分に問題点と課題を理解していること、および総合討論におい
て、現在直面している環境問題についてその内容と問題点を的確に議論できること、を到達目標とする。第
1 回目の講義は医学部(吹田)行う。
成績評価の方法:輪読時の各自のレポート並びに総合討論を評価する。
教 科 書:なし
参考図書:Science for the earth. Wakeford, T. and Walters, M.(eds.),John Wiley & Sons, 1995.
46
英文科学ニュース講読 A
2
岡本
光弘
医
学
:00 医・バイオ棟2F・修士課程
部 水・午後5
〜6:30
セミナー室(吹田) 5〜15
英文名:Science News in English A
Ⅰ
授業の目的、ねらい:
1. Nature と Science の最新号から医学生物学を中心にした科学ニュースを選択して、学生と一緒に
読み、科学の進歩が社会に及ぼす影響について討論する。
2. 時事英語の読解力を身につける事と、自然科学と社会の関係についての視点を探る事を目的とする。
3. 医学・生物学系の学生に限らず、自然科学一般に興味を持つ学生を対象にする。
授業の計画、内容と目標:
成績評価の方法:口頭発表とレポート提出による。
テキスト、参考文献等:
47
体力の経年変化
2
東
照正
医
学
保・東助教授室
部 金・5 など 医・(吹
田)
5
英文名:Following-up the Aging
授業の目的、ねらい:健康を体力的観点から見ると、体力があることが必ずしも一義的に健康と結びつかず、
その絶対値は健康のよい指標とは言いがたい。個人の健康感は標準値に対しての優劣より、個人の体力変化
(老化)の度合いによるところが大きい。したがって、健康状態を知るには、その生涯を通じて自覚症状調
査・体力測定・健康診断を行い、体力の経年変化を追跡することが望ましい。受講者はこれについての学習
過程で、病気になったときに家庭医学書を読みこなすことができるように、また、健康のために運動すると
きに適切な運動処方ができるように、健康科学の基礎知識を身につける。
授業の計画、内容と目標:テキストの講読、健康調査のプランニング、ならびに、機会があれば体力測定・生
理機能検査の実習を通して、上記目標を達成する。
成績評価の方法:出席とレポート(字数制限なし)
テキスト:東 照正『健康・スポーツ科学への道』(医療科学センター)(第 1 回目に教官が配布)
48
末期癌患者に対する援助
2
城戸
良弘
医
学
部
金・6
医・保・城戸教授室
(吹 田)
5〜8
英文名:Care for the Patients with Terminal Cancer
授業の目的、ねらい:末期癌患者の医療、看護、援助がどうあるべきかを考えること。
授業の計画、内容と目標:末期癌患者に対する援助について、内外の文献やホームページを調査し、現状と問
題点を把握し、あるべき姿を追求する。3 〜 4 グループで活動し、発表会で結果を報告する。
成績評価の方法:レポート及び発表内容。
テキスト、参考文献等:当方で文献のコピーを用意します。
− 80 −
セメスター 番号
49
授
業
科
目
からだと微生物
担当教官
単位数
2
土肥
義胤
所属部局等
医
学
曜日・時限
教
室
金
医・保・土肥
部 PM5:00〜6:30
教授室
(吹田)
受講人数
5
英文名:Microbes and Immune Defenses
授業の目的、ねらい:生体と周囲の微生物との関係について、「生きている物」を実際に観察し認識する。
授業の計画、内容と目標:「からだ」の周囲には多種の細菌が、
「からだ」に侵入せずに棲息している。
「から
だ」が侵入されやすくなった時、或いは、細菌が高い侵襲能力をもつ時に感染を起こす。細菌の侵襲能力と
「からだ」の防御のメカニズムについて、次のテーマを中心に、実習を混じえながら考え方を紹介していき
たい。1)咽頭や鼻腔や皮膚表面に棲息する細菌を培養し、形成された細菌塊のだす毒素などを観察する。
2)細菌塊を釣り上げて、染色し顕微鏡を用いて観察する。3)生きている生の細菌の運動を観察。抗体によ
る運動阻止の観察。細菌鞭毛の染色観察。4)白血球の計測、精製分画の白血球による細菌の食菌の観察。
食菌により産生されるスーパーオキサイドや過酸化水素の定量。細菌の産生する過酸化水素分解酵素カタ
ラーゼの定性。5)細菌の莢膜の有無と病原性との相関の考察。6)細菌とは異なる真菌(カビ)の代表とし
て、酵母の形態観察、培養とその産物の分析。などなど。
成績評価の方法:受講の日数と受講態度を主として評価する。
教 科 書:
参考図書:
50
出 産 を 考 え る
2
山地
建二
医
学
医・保
部 夏季集中 助産看護実習室
10名以内
英文名:A Study of Childbirth
Ⅰ
授業の目的、ねらい:現代日本の出産について、医学的・保健医療的側面および社会・文化的側面から理解を
深め、考察することを通して、学生時代の父性・母性の発達に刺激を与える。
授業の計画、内容と目標:
【授業計画・内容】
① 生理学的・産科学的に捉えた出産についての概説
② 現代日本の出産状況についての概説
③ 現代日本における出産および関連する事項についての統計に基づく考察
④ Developing Countries における出産および関連する事項についての統計に基づく考察
⑤ 家族的・社会的・文化的に捉えた出産についての考察
【目標】
自分にとっての理想的な出産・家族計画がイメージできることを目標とする。
成績評価の方法:レポート
教 科 書:特になし
参考図書:特になし
51
生体材料への誘い
2
高橋純造・荘村泰治
寺岡文雄・松本卓也
歯
学
部
金・5
歯・歯科理工学教室
(吹 田)
5〜10
英文名:An Invitation to Biomaterials
授業の目的、ねらい:歯科および医科において、現在用いられている生体材料について、その用途、種類、所
要性質、問題点を学び、さらに現在注目を集めている研究開発の動向につき紹介する。
授業の計画、内容と目標:
1 歯科材料の紹介(実験含)
8 生体用高分子材料
2 生体材料の紹介、歴史と分類(スライド・ビデオ等)
9 軟組織代替材料
3 生体親和性の概念
10 硬組織代替材料
4 生体用金属材料
11 生体組織工学
5 金属アレルギー
12 抄読会
6 環境ホルモン
13 抄読会
7 生体用セラミックス
14 抄読会
成績評価の方法:試験またはレポートと抄読会の発表
テキスト、参考文献等:筏義人編『バイオマテリアル入門』(学会出版センター、1993)
− 81 −
セメスター 番号
授
業
科
目
単位数
52 創薬化学の最前線への誘い 2
担当教官
小林 資正他
所属部局等
薬
学
曜日・時限
金
部 午後5:15〜6:45
教
室
受講人数
薬・講義室
(吹田)
5 〜12
英文名:Frontiers of Medicinal Chemistry
授業の目的、ねらい:新しい医薬品の開発・創製には多くの学問領域にまたがる総合的研究が必要である。本
セミナーでは、主として化学的立場から創薬の現状と将来について、講述・文献講読・総合討論などにより
学ぶ。理科向け。
授業の計画、内容と目標:天然資源(薬用植物、生薬、海洋生物など)
、化学合成物質や生体関連化合物など
から新しい医薬品候補の探求。構造化学・構造生物学と薬の開発(構造活性相関)
。創薬における分析科学
の役割、など。
〈キーワード〉伝承薬用植物、医薬品リード化合物、天然有機化合物、フッ素化合物と生物活性物質、核酸
関連化合物、立体構造と生物活性、創薬の過去・現在・未来、薬の分析、バイオセンサー。
〈他の担当教官〉今西 武、大森秀信、北 泰行、小林祐次、田中徹明(以上、薬学部)
開講日時と担当(予定) 4 〜 7 月の毎金曜日 17:15 〜 18:45
①総論
〔小林資〕
⑤バイオセンサー
〔大森〕
②伝承薬用植物と天然資源
〔小林資〕
⑥核酸関連化合物
〔今西〕
③天然有機化合物
〔田中〕
⑦フッ素化合物と生物活性物質
〔北〕
④生理活性ポリペプチドの溶液構造 〔小林祐〕
成績評価の方法:受講状況並びにレポートで評価
テキスト、参考文献等:授業中に指示、配布
53
生 命 と く す り
2
松田 敏夫他
薬
学
金
部 17:15〜18:45
薬・講義室
(吹田)
5〜12
英文名:Life and Medicine
Ⅰ
授業の目的、ねらい:病気の治療、予防のために使われる「くすり」について、生体とのかかわりを中心に、
また医薬品開発の新しい方法についても講述する。
授業の計画、内容と目標:
1.「酵素阻害薬とくすり」 (前田正知)
2.「脳とくすり」
(松田敏夫)
3.「くすりの効果は何故違う」 (東 純一) 4.「くすりと疫学」 (高木達也)
授業時間を、17:15 − 18:45 とする。
成績評価の方法:出席率とレポートにより評価する。
テキスト、参考文献等:講義の中で紹介する。
54
環境と化学物質
2
土井 健史他
薬
学
部 金 17:00〜
薬・講義室
(吹田)
5〜12
英文名:Chemicals in the Environment
授業の目的、ねらい:化学物質による環境(食品)汚染について、その科学的背景や生体への影響、定量的な
リスク管理の考え方を講義する。さらに文献調査、見学、発表会などを通して本テーマについての理解を深
める。
授業の計画、内容と目標:
①講 義: 1) 劇・毒物、内分泌撹乱化学物質、発ガン物質、重金属、組換え微生物などの健康への影響、
体内動態、生体影響、環境動態、制御法、リスク評価・管理法、など。
2) 各自のテーマの設定と参考文献の検索・調査法など。
②見 学:薬学部研究室、阪大環境保全科学研究センター、大阪府公害監視センター、食品関連工場など。
③発表会:各自のテーマについての発表と討論。
成績評価の方法:講義や発表会等における質疑応答などの態度および各自のテーマに関するレポートで評価
する。
教 科 書:講義の中で紹介する。
参考図書:講義の中で紹介する。
− 82 −
セメスター 番号
授
業
科
目
単位数
担当教官
所属部局等
55 レーザー加工のホームページを作ろう 2 宮本勇・大村悦二
工
佐野智一
学
曜日・時限
教
室
受講人数
部 夏季休暇中
の 3 日間 工・生産科学専攻 5〜15
英文名:Let's Produce the Home Page of Laser Processing
授業の目的、ねらい:レーザー加工を理解し実験結果をデータベースにまとめ、それをホームページに公開出
来るようにすることを目的とする。
授業の計画、内容と目標:まずレーザー加工の基礎現象を理解するための講義を行う。具体的にはレーザーを
物質に照射した時の現象を講義により理解する。その後それを体得するための実験を行い、実験結果(加工
データ)をまとめ、データベース化する。作成したデータベースを HTML 言語などを用いてホームページ
に公開できるようにする。
成績評価の方法:出席点、レポート
教 科 書:特になし
参考図書:特になし
56 エレクトロニクス最前線Ⅰ
2
吉野 勝美他
工
学
工・電子工学
部 夏季休暇中
専攻(吹田) 10〜15
の 3 日間
英文名:Frontier of Electronics Ⅰ
授業の目的、ねらい:エレクトロニクスの考え方の基本とその最前線を分かりやすく学ばせる。
授業の計画、内容と目標:物質中で電子がどの様に振る舞い、光とどの様に相互作用するかを説明し、それを
もとにどの様な考え方で驚異的な性能を有する超 LSI や液晶ディスプレイを始めとするエレクトロニクス
素子、コンピュータ等が実現されているかをわかりやすく述べ、更に、将来の可能性についても言及する。
成績評価の方法:授業中に指示する。
テキスト、参考文献等:
57
建築構造計画入門
2
多田 元英他
工
学
部
金・5
工・建築工学
専攻他
(吹田)10〜20
英文名:Introduction to Structural Design
Ⅰ
授業の目的、ねらい:建築構造の力学的な成り立ちに関して入門的な知識を会得することを目的とし、各種構
造材料の特徴や構造要素の配置形式・力の流れなどを概説する。
授業のの計画、内容と目標:授業は、教室内での講義と建築施工現場・構造実験施設などの見学で構成される。
具体的には、構造力学の話(橘 英三郎)
、コンクリートの話(大野義照)
、模型による建築構造の理解(中
塚 佶、多田元英)
、他に 3 回程度の見学会で構成される。建築構造の概略を把握することを目的とする。
なお、見学会や模型製作は土曜日に実施することが多い。
成績評価の方法:出席を重視する。
テキスト、参考文献等:特になし
58
海
の
科
学
2
内藤
林他
工
学
部
・船舶海洋工
金・5 工
学専攻
(吹田) 5〜15
英文名:Science of Ocean
授業の目的、ねらい:日本は四周を海に囲まれているため、海は日本人の生活に無くてはならない。ところが、
高校までの海の科学の位置付けは地球科学の一部となっているため理学的側面が強く、社会生活と直接結び
つく海の科学については教えられていない。この授業では、社会生活に関連の深い海の科学に関する話題を
通じて人と海との関連を学んでもらう。
授業の計画、内容と目標:授業は船舶海洋工学専攻と地球総合工学専攻の各教官が担当し 14 回行う。最後の
授業は座談会を行い、教官と自由な意見交換を行う。具体的には下記の 13 の話題を取り上げ、全ての授業
を通して海と人間との関わり合いについて広範な知識を得てもらうのが目標である。第 1 週:海の波 第 2
週:嵐の中のサバイバル 第 3 週:海に浮かぶ海上都市 第 4 週:海の IT 第 5 週:ジェットスキーの力
学 第 6 週:海と地球環境 第 7 週:快適なクルーズを目指して 第 8 週:海洋汚染を防ぐ 第 9 週:ス
キューバーダイビングの科学 第 10 週:魚の動きの科学 第 11 週:海洋機器、構造物の強さ 第 12 週:
巨大海洋構造物を造る 第 13 週:海の流れ 第 14 週 全教官 レポート提出、懇談会
成績評価の方法:出席とレポート(最後に1回)
教 科 書:特になし
参考図書:特になし
− 83 −
セメスター 番号
59
授
業
科
目
社会と情報通信
−時・空を超えて−
担当教官
単位数
2 森永
所属部局等
規彦他 工
学
曜日・時限
教
室
受講人数
工・通信工学専攻
部 夏季休暇中
の 3 日 間 会議室(吹田) 5〜15
英文名:Computer and Telecommunications for Civilized Society
授業の目的、ねらい:電波を使用した情報通信手段(移動通信・衛星通信等)と人間の社会的活動に及ぼす影
響について、セミナーを行い、認識を深める。
授業の計画、内容と目標:講義の内容は、電波・周波数、移動通信の種類、セルラー電話、コードレス電話、
衛星通信、マルチビーム衛星、移動体衛星通信を取り扱う。さらに、この情報通信手段が自分達の生活に及
ぼす影響を討論し、レポートにまとめる。
①移動通信の種類 ②電波と周波数 ③ゾーン構成 ④つながる仕組み ⑤ページャ ⑥静止衛星
⑦多元接続 ⑧マルチビーム衛星 ⑨衛星通信システム構成 ⑩衛星放送のしくみ
成績評価の方法:出席を重視し、討論の内容とレポートを加味する。
テキスト、参考文献等:こちらで用意
60
情報処理のパラダイム
2
白川
功他
工
学
工・情報システム
部 夏季休暇中
の 3 日 間 工学専攻(吹田) 7〜15
英文名:A New Paradigm for Information Processing
Ⅰ
授業の目的、ねらい:インターネットやパーソナル通信の進展に象徴されるように情報処理の機能や構造に大
きな変革が始まっている。この授業では、新しい高度情報通信システムを実現するための主要技術について
ネットワークアーキテクチャ、システム構成、VLSI 開発の観点から最新技術を実演を交えてわかりやすく
解説し、技術の本質についての理解を深める。
授業の計画、内容と目標:
1. ネットワークとコンピュータの融合技術:超高速ネットワーク技術と知的情報処理技術の現状、および
それらの融合を目指す将来技術について学ぶ。(村上孝三教授)
2. マルチメディア情報通信システムの設計技術:音声、データ、画像などのマルチメディア情報通信にか
かわる先進的システムの高性能 VLSI 設計技術について学ぶ。
(白川功教授)
3. 超大規模集積回路システムの診断技術:画像処理など高集積度の情報システムをシリコンチップ上に実
現するための具体的手法ならびに故障診断手法について学ぶ。(藤岡弘教授)
成績評価の方法:出席を重視し、討論の内容とレポートを加味する。
教 科 書:なし
参考図書:適宜参考資料を配布する。
61 社会における情報システム
西尾章治郎・薦田憲久
2 赤沢堅造
工
学
工・情報システム
部 夏季休暇中
の 3 日 間 工学専攻(吹田) 7〜15
英文名:Information Systems in Society
授業目的、ねらい:情報システムが社会生活においてどのように用いられているかを中心に学ぶ。特に、情報
化社会におけるソフトウェア的側面からのキーテクノロジーである三つのシステムに関して、一部コン
ピュータを活用しながら具体的に講義を行う。
授業の計画、内容と目標:
1. データベースシステム:情報化社会に氾濫する超大量データを如何に整理し、コンピュータで扱えるよ
うにするかについて学ぶ。(西尾章治郎担当)
2. 知識システム:生体における情報処理から「考える機械」へのアプローチや、その応用について学ぶ。
(赤沢堅造担当)
3. 経営情報システム:電子商取引(EC)等の大規模な企業情報システムが組織や社会に与える影響につ
いて学ぶ。(薦田憲久担当)
成績評価の方法:レポートによる評価
テキスト、参考文献等:
− 84 −
セメスター 番号
62
授
材
料
業
科
の
目
化
学
単位数
担当教官
2
松尾 伸也他
所属部局等
工
学
曜日・時限
教
室
受講人数
工・材料開発・物性記
部 夏季休暇中
の 3 日 間 念館,研修室(吹田) 5〜20
英文名:Chemical Aspects of Materials
授業の目的、ねらい:技術立国を支える基盤としての材料の役割について理解するとともに、我々の生活に密
着した材料の化学的性質について学び、地球に優しい工業技術について考える。
授業の計画、内容と目標:鉄、アルミニウム、セラミックス、金属間化合物を取り上げ、その化学的性質につ
いて学ぶとともに、これらが高機能性材料として我々の身の回りにどのように取り入れられているのか、ま
たその将来性について解説する。
(1)鉄の化学
(原 茂太教授、田中敏宏助教授)
(2)アルミニウムの化学 (藤本慎司講師)
(3)セラミックスの化学 (永井 宏教授、松尾伸也教授)
(4)金属間化合物の化学 (谷口滋次助教授、真島一彦助教授)
成績評価の方法:出席およびレポートによって評価を行う。
テキスト、参考文献等:特になし。
63
電気工学の新トレンドⅠ
(新エネルギーと新材料)
2
辻 毅一郎他
工
学
工・電 気工学専
部 夏季休暇中
の 3 日 間 攻会議室(吹田) 15〜20
英文名:New Trend of Electrical Engineering, Ⅰ(New Energy and New Materials)
Ⅰ
授業の目的、ねらい:人類は、文化的で豊かな生活を維持し発展させるために解決せねばならないエネルギー
資源・環境問題に直面している。新エネルギーの利用は、この問題の解決にどの程度寄与し得るのであろうか。
これを新エネルギー利用システム、エネルギー発生およびエネルギー変換用新材料の側面から考察し、その
可能性を展開する。
授業の計画、内容と目標:下記 10 テーマを 6 人の教官が分担して行う。
①新エネルギーとそのポテンシャル (辻 毅一郎)
⑥エネルギー貯蔵用超伝導材料(斗内 政吉)
②太陽光・風力発電システム
(辻 毅一郎)
⑦新エネルギー変換用材料
(佐々木孝友)
③燃料電池と廃棄物処理発電システム (辻 毅一郎)
⑧省エネルギー用新半導体材料(佐々木孝友)
④電力システムと新エネルギー
(三谷 康範)
⑨太陽電池材料とその構造
(平尾
孝)
⑤核融合エネルギー
(山中 龍彦)
⑩環境調和型光触媒
(平尾
孝)
成績評価の方法:レポートによる。
テキスト、参考文献等:(1)茅陽一監修『エネルギー技術の新パラダイム』
(オーム社)1995.
(2)浜川圭弘、桑野幸徳『太陽電池』
(培風館)1994.
電気工学の新トレンドⅡ
64 (システム
・制御の新しいパラダイム) 2
熊谷 貞俊他
工
学
工・電 気工学専
部 夏季休暇中
の 3 日 間 攻会議室(吹田) 15〜20
英文名:New Trend of Electrical Engineering, Ⅱ(New Paradigm of Systems and Control)
授業の目的、ねらい:CD のトラック制御、ミクロンオーダーの位置決め制御、ロケットの姿勢制御、電力シ
ステムの安定制御など現代社会のミクロからマクロまでのシステムに制御の機構は不可欠である。ここでは、
自律分散システム、生体システム、電力システムをとりあげその制御についての概念と方法を学習する。
授業の計画、内容と目標:(1)自律分散システムの制御(熊谷)知能をもつ自律的要素の協調によりシステム
のタスクを実行するための制御機構を自律走行ロボットを用いて実習する。
(2)パワーエレクトロニクスによる各種システムの制御(伊瀬)パワーエレクトロニクスは家電機器から、
産業、交通、電力システムまで現代社会を支える基幹技術である。その現状と超電導の導入を含む将来動向
を説明する。
(3)生体システムにおける制御(土居)生体は心臓をはじめとする各種臓器、脳に代表される神経系、感覚
器、などの様々なサブシステムからなる複雑な階層的システムである。これらの制御機構について概説する。
成績評価の方法:出席点およびレポートにより評価する。
テキスト、参考文献等:特に指定しない。
− 85 −
セメスター 番号
65
授
業
科
目
自然災害と防災技術
単位数
2
担当教官
阿部
西田
信晴
修三
所属部局等
工
学
部
曜日・時限
金・5
教
室
受講人数
工・S1−511(吹田) 5〜10
英文名:Natural Disaster and Prevention Technology
授業の目的、ねらい:わが国は地震、火山、豪雨、洪水、高潮、強風など自然の脅威に曝されている。それら
の自然災害は、地球規模の環境変化や社会の進展に伴って様相を変えている。また、阪神・淡路大震災のよ
うな都市災害では被害が甚大となることを目の当たりにした。現代の防災のあり方について、災害事例を題
材として、自ら考える機会としたい。
授業の計画、内容と目標:以下の各項目について、具体的な事例を基に自然災害の発生メカニズムと防災のあ
り方を考え、また京阪神地域の防災施設の見学も行う。
1.直下型地震と都市防災「活断層とともに生きる」
6.なぜ海岸災害は起こるのか?
2.火山活動と土砂災害「火砕流・土石流・泥流の恐ろしさ」 7.海洋・海岸構造物の種類と機能
3.都市化と地盤災害「地すべり・崖崩れから命を守る」
8.河川災害事例と洪水・渇水対策
4.埋立地盤と液状化災害「地震で地盤が流れ出す」
9.河川防災と水環境保全
5.海岸災害とは?
10.防災情報の公開とセンシング技術
成績評価の方法:主にレポート。出席状況を加味する。
教 科 書:特に指定はない。
参考図書:授業において必要な資料を適宜配布する。
66 建 築 ・ 町 を 見 る
吉村英祐・鈴木毅
2 山中俊夫
工
学
・期間中
部 集中3日間
学
外
15名前後
英文名:Building and Town Watching
Ⅰ
授業の目的・ねらい:現実の都市空間を自分の目と足で確かめることで、都市計画や建築デザインの考え方、
都市・建築と人間の関わり、歴史的町並みや都市景観の重要性、都市や建築の魅力等について、各自の理解
を深める。
授業の計画、内容と目標:5 〜 7 月の間 3 日に分けて、京阪神地区の古建築や歴史的町並み、明治時代以降の
近代建築、話題の新しい建築、特徴のある住宅や都市再開発地区等を見て歩きながら、担当教官が下記の項
目について随時解説する。
(1)建築の文化性・社会性
(2)歴史的町並み・近代建築の保存・都市と景観
(3)都市空間・建築デザインの読みかた・見かた
(4)都市における住環境と生活
(5)省エネルギーや地球環境に配慮した建築技術
なお、初回の集合日時・場所は別途掲示で知らせる。
成績評価の方法:3 回の授業を終了後にレポートを提出する。課題は初回に提示する。レポート点と出席点を
総合評価する。
教 科 書:毎回資料を配布する。
参考図書:授業中に推薦する。
67 流体力学を通して見る世界
2
松村
清重
工
学
夏季休暇中 船舶海洋工学科専攻
部 (前半)
の4日間 セミナー室(吹田) 10名前後
英文名:Worlds from a Hydrodynamic Point of View
授業の目的、ねらい:流体力学は船舶等の理工学の一専門分野に留まっているわけではなく、生活や他の学問
分野の事象と密接な関係を持っていたりする。また、流体力学の目を持って見れば理解が深まったりする場
合がある。本セミナーは、本来の流体力学とその他の学問世界を概観することによって、学問の楽しさ、流
体力学自身の奥行きの深さを味わい、自ら学ぶ。
授業の計画、内容と目標:
1)流体力学の基礎
2)数学に見る流体力学の世界
3)心理学に見る流体力学の世界
4)芸術に見る流体力学の世界
成績評価の方法:A4、2 枚程度の小論文を課す。詳細は授業中に指示する。
テキスト、参考文献等:資料配付の予定
− 86 −
セメスター 番号
授
業
科
目
自律走行ロボットの世界
68 −火星探査機から深海調査船まで−
単位数
担当教官
2
長谷川和彦
所属部局等
工
学
曜日・時限
教
室
受講人数
夏季休暇中 船舶海洋工学科専攻
部 (前半)
の3日間 セミナー室(吹田) 10名前後
英文名:The World of Autonomous Vehicles -From Mars Path Finder To Underwater Autonomous Vehicle
授業の目的、ねらい:自律走行ロボットの世界を覗き、こうした分野への理解を深めるとともに、自らアイ
ディアを出し合いながら思考実験としてのシステム作りを行い、知的好奇心を育てる参加型のセミナーを目
指す。ロボット技術の習得が目的ではない。
授業の計画、内容と目標:自律走行ロボットとは自分の判断で広範囲を移動しながら種々の作業をするロボッ
トである。工場などで運搬などを行う搬送車の他、原子力発電所、宇宙や深海など人間が行くことのできな
い過酷な環境で種々の作業をするロボットがすでに実用化されつつある。特に宇宙や深海では通信手段がな
く、高い自律性が求められている。授業ではこうした自律走行ロボットの紹介を行うとともにその自律性を
どう実現するか、ふだん、人間が何気なく行っている行動の分析を中心に考える。
成績評価の方法:出席点とレポート
テキスト、参考文献等:特にないが、必要に応じて適宜資料を配付する。
備考:毎年受講希望者多数のため書類選考となるので、履修希望届の「選択の動機」欄に(1)私のロボット
の定義、(2)ロボットが受け持つべき仕事、
(3)受講の動機を簡潔に書くこと。
69 無機化学と有機化学の融合
2
黒沢
英夫
工
学
水・5 又は 工・分子化学専攻
部 夏季休暇中
黒沢研究室(吹田) 4〜8
英文名:Fusion of Inorganic and Organic Chemistries
Ⅰ
授業の目的、ねらい:近代化学の発展をささえてきたのは、大きく分けて無機化学と有機化学であった。20 世
紀後半になってこれら 2 分野の融合が始まり新しい化学、有機金属化学が生まれた。21 世紀の科学・技術研
究に携わるものに不可欠な融合化学体系の概論を講義する。
授業の計画、内容と目標:まずはじめに、新融合化学の歴史的発展過程を解説する。ついでこの分野の理論的
背景をできるだけ平易に解説する。この場合簡単な演習問題を課すことも考えている。その後、次世紀の科
学・技術研究の方向と次代の有機金属化学の流れの関連性について解説する。最後に授業によって深められ
た融合化学に対する学生の理解度、認識を評価した上で、この分野の今後の発展に関するフレッシュな見解
を話し合う予定である。
成績評価の方法:成績評価は、適時の演習、口頭による試問、最後の筆記試験などで総合的に行う。
テキスト、参考文献等:第一回の授業でテキストを指示したり資料を配布したりする。
70 電 子 の ふ し ぎ
2
笠井
秀明
工
学
工・応用物理学
部 夏季休暇中
の 3 日 間 コース研究室(吹田) 5〜10
英文名:Mystery of Electrons
授業の目的、ねらい:電子と原子核のミクロな世界から出発し、物質が示す多様な性質の発現機構を理解した
い。さらに、ミクロな世界を巧みに操作し、新物質を創成したい。このような欲求を満たしつつ発展してい
る物質科学の一端に触れる機会を提供したいと考えている。
授業の計画、内容と目標:・波動性と粒子性 ・スピン ・磁石 ・半導体 ・超伝導 ・新物質相
成績評価の方法:出席点とレポート。
テキスト、参考文献等:適宜指示する。
71 粒子の波動性と量子現象
2
川上
則雄
工
学
部 夏季休暇中
の 3 日 間 工・応用物理学専攻 3〜5
英文名:Wave-Properties of Particles and Quantum Phenomena
授業の目的、ねらい:ミクロな世界では粒子の波動性が顔を出し、この波動性を反映した多彩な量子現象が生
じる。このセミナーでは、量子力学的な見方に基づき粒子の波動性を概観する。さらに電子系におけるいく
つかの量子現象の例を取り上げて、その起源を理解する。
授業の計画、内容と目標:夏季休業中の 3 日間で集中講義的な授業を行う。まず、量子論の枠組みを概観し、
それに基づいて典型的な量子現象である超伝導や半導体メゾスコピック系での伝導現象を理解する。少人数
での授業形態をとり、活発な議論を伴った学生参加型の授業としたい。
セミナーの具体的な内容は
1. 量子論の基礎
2. シュレディンガー方程式と波動性
3. マクロな量子現象としての超伝導
4. 半導体メゾスコピック系での量子現象
成績評価の方法:3 回のレポート(1 回につき 1000 字から 1500 字程度)
教 科 書:
参考図書:量子論に関する入門書。例えば、小出昭一郎著『量子論』(裳華房)など
− 87 −
セメスター 番号
72
授
業
科
目
単位数
信号・画像処理
2
担当教官
前田
肇他
所属部局等
工
学
曜日・時限
教
室
受講人数
工・通信工学専攻
部 夏季休暇中
の 3 日 間 前田研究室(吹田)
12
英文名:Signal・Image Processing
授業の目的、ねらい:信号処理や画像処理技術は、情報社会の基幹技術としてますますその重要性を増してい
る。本講義では、
このような技術の基盤にある理論をいくつかの事例を通して紹介するとともに、コンピュー
タを用いた実験により、実際の音声・画像処理を体験してもらう。
授業の計画、内容と目標:ディジタル音声信号を周波数分析の手法を用いて解析し、コンピュータを使って音
声合成、音声認識を行う方法について説明する。ついで、ディジタル画像を対象として、高周波成分を取り
除くフィルタリング処理を施すことで画像の雑音除去を行う方法について説明する。最後に、ディジタル画
像をより少ないデータ量で表現する画像圧縮の方法について説明する。
第 1 日目に基礎理論を説明した後、第 2、3 日目に実際のディジタル音声、ディジタル画像を使って、音声
合成、音声認識、画像雑音除去、画像圧縮の実験をおこない、有効性を評価する。
成績評価の方法:10 ページ程度の実験レポートにより評価する。課題は講義の最後に提示する。
教 科 書:講義時に提示する。
参 考 書:講義時に提示する。
73
壊れる/壊す/創る
−材料と構造物の破壊現象のマクロとミクロ−
2
久保 司郎他
工
学
工・機 械 系
部 夏季休暇中
の 3 日 間 棟 内( 吹 田 ) 10〜20
英文名:Fracture/Fracture Control/Manufacturing
Ⅰ
授業の目的、ねらい:材料や構造物の破壊現象の多様性をミクロ/マクロ両側面から追求し、安全性を確保す
る技術や形を作り出す技術との関わりについて学ぶ。
授業の計画、内容と目標:①材料はなぜ壊れるか、②材料の強さとは、③材料破壊のマクロとミクロ様相、④
材料破壊はどうすれば防げるか、⑤破壊現象とエネルギー、⑥破壊の力学的取り扱い、⑦破壊事故に学ぶ、
⑧破壊のコントロール、⑨構造体の破壊―崩壊、⑩破壊過程におけるマクロとミクロのせめぎあい、破壊の
素過程―原子構造から破壊を探る、破壊から創製へ
成績評価の方法:講義中に設定したテーマに関する調査報告書の提出を求める。
テキスト、参考文献等:配付資料にもとづき講義を進める。補助的に参考書を指定する。
74 図
学
と
製
図
2
稲葉
武彦
工
学
部
水・5
共 ・ 図 学
CAD 教室
5〜15
(工・応用理
工学科の学
生を除く)
英文名:Engineering Graphics
授業の目的、ねらい:立体に関する情報を図的に表現・解析するための各種投影法を学ぶ。また、その図的情
報の伝達法としてのテクニカル・イラストレーション及び機械製図に関する理解と基礎的な知識の収得をめ
ざす。かなりの量の図面を描きながら上記目的達成をめざす。
授業の計画、内容と目標:
基本正投影(副投影、回転法、補助平面法)〔3 回〕
平面図形で投影法と解析法を理解する。
立体の正投影(切断、相貫、陰影)〔3 回〕
上の解析法を立体の図的解析に適用する。
単面投影(正軸測投影、斜軸測投影、透視投影)〔2 回〕
単一の投影面を用いて立体を表現する。
立体図作図法(テクニカル・イラストレーション)〔3 回〕
作図器具を利用した立体図作図法を学ぶ。
機械製図〔4 回〕
JIS 製図規則を学ぶ。
成績評価の方法:毎時間、講義内容に関連の作図演習を行う。その提出物により成績評価を行う。単位認定に
は高い出席率が必要である。
参考図書:中村・稲葉・杉山著『第三角法による図学問題演習(第 2 版)』(オーム社)
− 88 −
セメスター 番号
75
授
業
科
目
制 御 工 学 入 門
−生産技術から宇宙開発まで−
単位数
担当教官
2
池田雅夫・太田快人
渡辺 亮・大塚敏之
所属部局等
工
学
部
曜日・時限
夏季休暇中
の3日間
教
室
受講人数
6〜12
工・機 械 系 (工・応用理
棟 内(吹田) 工学科の学
生を除く)
英文名:Introduction to Control Engineering
授業の目的、ねらい:工学の教育を受けていない学生に、制御工学とはどのような学問で、何を目指し、何を
実現するものか、について理解を深めてもらうことを目的とする。
授業の計画、内容と目標:まず、制御工学の歴史をたどりながら、制御の基本的考え方であるフィードバック、
フィードフォワードの概念を説明する(5 回)。そして、パッシブな制御からアクティブな制御への制御方策
の発展と、最先端の制御理論の現状を解説し、将来を展望する(5 回)
。最後に、制御理論の産業応用を紹介
し、制御工学が世の中にどれだけ役に立つものかを示す(5 回)
。なお、説明には数式を用いるが、予備知識
は不要である。
成績評価の方法:レポート
教 科 書:特定の教科書は用いない。
参考文献:示村悦二郎『自動制御とは何か』(培風館)
76
粒 子とビームの 世 界
2
西川 雅弘他
工
学
部
西川研究室
金・5 工・
4〜10
(吹田)
英文名:The Realm of Plasmce and Beams
Ⅰ
授業の目的、ねらい:空に光輝く太陽やオーロラ、あるいは蛍光灯などはプラズマと呼ばれる荷電粒子の集ま
りであり、またブラウン管の電子ビームや加速器のイオンビームはこの荷電粒子が加速されたものである。こ
れらプラズマやビームを通して、現代の最先端を行く科学技術の理解を深める。
授業の計画、内容と目標:ここでは、原子、プラズマ、ビームについての基礎知識、及びその応用例としてエ
ネルギー(核融合、MHD 発電)
、材料(半導体プロセス)、素粒子物理等を取り上げて解説する。また、実
験装置見学を適宜行い、研究・開発の実際に触れてもらう。
原子の物理
MHD エネルギー変換
プラズマの基礎と応用
イオンの加速とビーム応用
核融合エネルギー研究
担当者は、西川雅弘、堀池 寛、上田良夫。
成績評価の方法:出席状況及びレポート等
テキスト、参考文献等:授業中に指示する。
77
熱 ・ エネルギー・環境
−最前線とその周辺−
2
高城 敏美他
工
学
工・機械系
部 夏季休暇中
の 3 日 間 学科(吹田) 5〜15
英文名:Heat Energy and Environment
授業の目的、ねらい:熱・エネルギーの重要性、利用形態、有効利用技術および環境への影響などの問題を理
解させる。
授業の計画、内容と目標:現代社会の活動の源ともいえるエネルギーに関する諸問題をとりあげる。エネル
ギー・動力の源、エネルギーの変換と利用形態、エネルギーの有効利用のための技術、エネルギーの利用と
環境への影響、最近の関連研究などについて議論する。工学部応用理工学科以外の理系向け。
担当者は高城敏美、片岡 勲、岡本達幸(以上、工学部)
成績評価の方法:レポート等による。
テキスト、参考文献等:必要に応じて講義中に指示する。
− 89 −
セメスター 番号
78
授
業
科
目
材料プロセス入門
単位数
担当教官
2 碓井
所属部局等
建夫他 工
学
曜日・時限
教
室
受講人数
工・マテリアル応用工学専
部 夏季休暇中
の 3 日 間 攻講義室又はセミナー室 5〜15
(吹田)
英文名:An Introduction to Materials Processing
授業の目的、ねらい:現在、輸送現象論や熱力学、熱・物性値を利用した材料製造プロセス高度化が図られて
いる。本授業では材料製造プロセスにおける反応・相変化を伴う輸送現象や非平衡プロセスを利用した材料
開発などの基礎と現状・動向について学び、大学に於ける学習の方向づけを行う。
授業の計画、内容と目標:
(1)コンピュータを使った材料プロセスのシミュレーションの具体例について写真や図を用いて述べる。
(大中逸雄教授)
(2)化学反応を伴う輸送現象の基礎的取り扱い方法と製鉄プロセスにおける 2、3 の具体例について解説す
る。(碓井建夫教授 )
(3)モノづくりと高温の複雑液体の具体例を通じて、材料プロセスについて学ぶ。
(飯田孝道教授)
成績評価の方法:出席およびレポートによって評価を行う。
テキスト、参考文献等:必要に応じて講義中に指示する。
79
宇宙への旅:材料の役割
2 山本
雅彦他 工
学
工・マテリアル科学
部 夏季休暇中
の 3 日 間 講義室(吹田) 5〜10
英文名:Travel to the Universe: Role of Materials
Ⅰ
授業の目的、ねらい:宇宙への旅には、スペースシャトルや宇宙ステーションが必要である。これらには材料
が重要な役割を担っている。それらの役割を念頭に置きながら、材料に対する理解を深める。
授業の計画、内容と目標:
(1)物性・機能性 電子材料(耐寒 X 線用など)
(山本、掛下、中谷)
記憶メモリーデバイス、記憶用材料、などについて述べる。
(2)機能・耐熱性 耐熱材料(大気圏再突入用など)
(馬越、白井、荒木、中野)
金属間化合物、金属強度、などについて述べる。
(3)機能形態制御・加工性 (対星間物質用など)
(斎藤、山内、左海、宇都宮)
加工および接合一般、軽金属材料加工、衝撃材料、などについて述べる。
成績評価の方法:出席とレポート。レポートは毎回分提出のこと。
教科書、参考図書:授業中に適宜配布する。
コンピュータと人間の関り
80 −コンピュータはどこまで人間に
近づけるか ?−
2
藤本
安田
岩田
公三
清和
剛治
工学研究科
工
学
部
夏季休暇中 生産科学専攻
の 2 日 間 大学院ゼミ室
(吹田)
10〜15
英文名:Connection between Computer and Human -To where does a computer put closer to a human?授業の目的、ねらい:コンピュータは、文書作成、情報通信などを中心により身近なものとなってきた。これ
は、コンピュータのハード、ソフト両面での急速な発展によるものである。このコンピュータのハードウェ
ア製造およびソフトウェア開発の最前線を学ぶことにより、コンピュータと人間の違い、ならびに、コン
ピュータと人間の関わりを習得する。
授業の計画、内容と目標:ビデオ、OHP を用い下記項目について、講義を行うとともにコンピュータと人間
の関わりについてフリートークを行う。
○ コンピュータ開発の変遷
○ コンピュータハードウェア製造における微細プロセス
○ 人工知能、ニューラルネットワークによる知能化
成績評価の方法:出席とレポート
教科書 、 参考図書:特になし
− 90 −
セメスター 番号
81
授
業
科
目
単位数
有限要素解析入門
2
担当教官
草間
晴幸
所属部局等
工
学
部
曜日・時限
金・5
教
室
受講人数
工・環境棟
講義室
10名まで
英文名:Introduction to Finite Element Analysis
授業の目的、ねらい:理工医学系分野において、数値解析手法の一つとしてしばしば利用される有限要素法を
解り易く解説する。実際に利用される分野の紹介から始まり、簡単な構造モデルを対象とした手計算の体験
を通じ、有限要素法の基礎知識を会得させる。
授業の計画、内容と目標:
( 1 )有限要素法における自由度
( 2 )有限要素法の定義
( 3 )有限要素の形状関数
( 4 )有限要素解析の対象分野
( 5 )ポテンシャルエネルギーについて
( 6 )不安定問題に対する有限要素法
( 7 )振動問題に対する有限要素法
( 8 )1 自由度と 2 自由度モデルの釣り合い方程式
( 9 )1 自由度と 2 自由度モデルの座屈方程式
(10)1 自由度と 2 自由度モデルの振動方程式
成績評価の方法:授業中に指示する。
教 科 書:テキストは講義開始時にプリントを配布する。
参考図書:授業中に紹介する。
82
精 密 科 学 の 世 界 Ⅰ
−先端科学と超精密加工−
2
森
勇藏他
工
学
工・精密・森
部 夏季休暇中
(吹田)3〜10
の 3 日 間 研究室
英文名:Scope of Precision Science and Technology Ⅰ
Ⅰ
授業の目的、ねらい:精密科学が目指す原子レベルの先端技術の世界を、原子的に平坦な表面の創成を目的と
する超精密加工法を例に理解させる。また、演習や実験を通じて大学における研究の有様を示す。
授業の計画、内容と目標:精密科学は、材料・加工・計測といった領域にわたって、生産技術を中心に展開す
る総合的な学問体系であり、 精密 という名が示すとおり、物理的に可能な極限の精度を目指すことにあ
る。超精密加工の分野では、
原子的に平坦な表面を得るために様々な研究が行われている。本セミナーでは、
「原子的に平坦な表面により、何が可能になるのか?」について、色々な例をもとに解説し、これを得るた
めに展開される様々なアプローチとその成果について、演習や実験を交えながら検討していく。
(担当教官)森 勇藏、山内和人、山村和也、佐野泰久
成績評価の方法:1000 〜 1500 字のレポート(テーマは授業中に指示する)
教 科 書:なし
参考図書:授業中に指示する。
83
酵
素
学
入
門
2
84
美しい分子の世界への旅立ち
2
甲斐
泰
工
学
部
工
学
工・物質化学専攻
部 夏季休暇中
の 3 日 間 甲斐研究室(吹田) 5〜10
平成 13 年度は開講しない
英文名:Trip to a Beautiful World of Molecules
授業の目的、ねらい:私達の周辺の世界を形作っている物質は、原子やイオンを構成単位とする分子によって
創られている。分子の構造を理解するための基礎的な学習を通して、物質の示す性質や機能について考えて
いきたい。
授業の計画、内容と目標:分子を直接目で見ることは出来ないが、いくつかの簡単な約束を決めると、あたか
も目で見たようにその姿を表すことが出来る。そのためには、原子やイオンの大きさとその間に働く相互作
用の強さや方向を、目で見える形に置き換えなければならない。この様な目的で色々な分子構造モデルが考
えられ、またコンピュータグラフィックスが用いられている。本セミナーでは、分子の構造を色々な分子構
造モデルやコンピュータグラフィックスで表現しながら、分子を構成している原子やイオン間に働く相互作
用を理解し、それぞれの分子がすべてその目的にかなった美しさを持っていることを学習したい。酸素や水
等の小さな分子から有機化合物や金属錯体分子を経て、蛋白質や核酸など生体高分子の世界へと歩を進めて
いきたい。
成績評価の方法:実習ならびに課題発表と討論
テキスト、参考文献等:適時配布
− 91 −
セメスター 番号
授
業
科
目
科学であそぼ!(Ⅰ)
85 −インターネットで
エネルギ資源探査−
単位数
2
担当教官
中川
貴
所属部局等
曜日・時限
工
月 1 回 工・原子力工学
(吹田) 15名まで
土曜日 専攻
学
部
教
室
受講人数
英文名:Let's Enjoy Scientific World! (Ⅰ)
授業の目的、ねらい:エネルギー資源を取り巻く世界の情勢や、現在研究されている新たなエネルギー源をイ
ンターネットを通じて理解する。
授業の計画、内容と目標:国内外を問わず、様々な Web サイトを検索し、はるか昔のエネルギー源から現在
に至るまでの歴史や、エネルギー資源を取り巻く日本の現状・世界の現状を勉強する。また現在研究が進ん
でいる未来のエネルギー源の形態や、その研究の進行状況を理解する。最終的には、環境問題や人口問題等
をもふまえて今後のエネルギーのあり方を自分の考えでまとめてもらう。
成績評価の方法:出席点 50、レポート点 50 で評価する。レポートは最終講義後に提出する。
テキスト:なし
参考文献等:web サイト、その他
86
科学であそぼ!(Ⅱ)
−テクテク科学教室−
2
山本
孝夫
工
学
部
月1回
土曜日
学
外
15名まで
英文名:Let's Enjoy Scientific World! (Ⅱ)− Teku-tech Tour
Ⅰ
授業の目的、ねらい:高度な現代社会の活動を支えるのは科学とそれに立脚した技術である。しかし新入生世
代は、これらを当然のものとして本質を知らずに成長し、この社会活動に参加せざるを得ない。便利な生活
を高度な科学技術が支えていることを、楽しみながら知る。
授業の計画、内容と目標:講義室に閉じこもらず、大阪近辺にある科学技術を対象とした博物館や、最先端技
術を駆使している現場を訪れ本物を見て歩く(巨大都市にエネルギーを供給する発電所、急速に進歩した携
帯電話の施設、先端科学の研究所などを予定)
。テクテクとこれらの施設を見て歩き、その見聞に基づき現
代と未来のためのテクノロジーについて考える。この活動を通じて、科学や工学が教科書の中だけのもので
ないことを気付かせ、これらを志し入学した新入生を始動させる。
成績評価の方法:出席状況と簡単なレポートを参考に判定する。
教 科 書:不要。
参考図書:適宜配布。
科学であそぼ!(Ⅲ)
87 −パソコンでまじめに遊ぶ(?)
原子炉の世界−
2
山本 敏久他
工
学
月1回
・原子力工学
部 実施日は受 工専攻
(吹田) 12名まで
講生と相談
英文名:Let's Enjoy Scientific World! (Ⅲ)
− The Advanture to the World of Nuclear Reactors on Your Personal Computer −
授業の目的、ねらい:原子炉では中性子が様々な核反応を起こしており、これを記述する炉物理は複雑な数式
が不可欠なため、数学の不得意な学生から敬遠されがちである。この炉物理の世界をなるだけ難しい式を使
わずに、計算シミュレーションによって肌で理解することをねらう。
授業の計画、内容と目標:パーソナルコンピュータと市販汎用ソフト EXCEL を使って、原子炉の中性子のふる
まい、原子炉の事故時の計算シミュレーションなどを行う。具体的な項目は中性子拡散現象、さまざまな核
物質の臨界性、原子炉事故時の過渡特性、ベイズ推定を用いた信頼度判定、などを予定している。できる限
り、参加者自身がパーソナルコンピュータを実際に操作して体験学習できるよう、ゆったりした時間配分を設
定している。また、パーソナルコンピュータや EXCEL の使用経験がない参加者でも無理なく学習が可能なよ
うに配慮する。
成績評価の方法:出席回数や授業態度などで総合的に判定する。試験は行わない。
テキスト、参考文献等:特になし。適宜、関連資料を配付する予定。
− 92 −
セメスター 番号
88
授
業
科
目
科学であそぼ!(Ⅳ)
−役立つ放射線−
単位数
2
担当教官
泉
佳伸
所属部局等
工
学
曜日・時限
教
室
受講人数
工・原子力工学専攻
部 夏季休暇中
(集中) (吹田キャンパス)20名まで
及び学外
英文名:Let's Enjoy Scientific World! (Ⅳ)− Introduction to Radiation Utilization
授業の目的、ねらい:放射線利用による材料開発や、放射線の医療、農業、環境、工業分野への応用の現状を
概観し、放射線に対する正しい理解を得る。
授業の計画、内容と目標:
① 放射線利用技術の基礎
② 放射線の工業利用
③ 放射線による農業資源の開発
④ 放射線利用による環境保全技術
⑤ 放射線と医療
の各テーマについて講義する。(3 回)
又、インターネットを使った調査をもとに受講生にレポート報告をしてもらい、皆で討論する。
(調査:1 回、報告会:1 回)
放射線利用関連施設もいくつか見学する。
(前年度実績:医療用器具の放射線滅菌施設、
原子力発電所ほか)
成績評価の方法:出席状況、受講態度、レポート・討論、等で総合的に判定する。(期末テストは課さない。)
教 科 書:担当教官が作成した資料を配布し、テキストとして扱う。
参考図書:特に指定しないが、受講生にはインターネット環境を整え、ホームページを検索して自主学習する
ことを推奨する。
89
科学であそぼ!(Ⅴ)
−くらしの中の放射線
を実感する−
2
村田
勲他
工
学
工・原子力工学
部 夏季休暇中
(吹田) 15名まで
の 3 日 間 専攻
英文名:Let's Enjoy Scientific World! (Ⅴ)
Ⅰ
授業の目的、ねらい:私達の身近には、様々な放射線が常に存在し、その中で暮らしている。本セミナーでは、
各種の実験や施設見学等を通して、様々な放射線の存在を受講者自らが実際に体感し、
「放射線」について
より知ることを目的としている。また、私たちの生活の中でどのように放射線が有効に活用されているかに
ついても学ぶ。
授業の計画、内容と目標:「放射線の存在を実感する」ことを主テーマに、以下のサブテーマについて実習を
行う。
・放射線って何?(放射線の種類や性質について学ぶ)
・自然放射線・宇宙線ってどこにあるの?(日常生活に存在する放射線を紹介する)
・身近な放射線を観てみよう (放射線検出器の製作、測定を体験する)
・色々な放射線発生施設を見に行こう (放射線発生装置を見学する)
・ふしぎな「放射線ホルミシス」の世界を知る(果たして放射線は悪玉なのか?)
・放射線と核エネルギーとの関係について考える。
他の担当教官は、吉田茂生、宮丸広幸。
成績評価の方法:出席状況を重視する。試験は行わない。
教 科 書:特になし。
参考図書:授業中に指示する。
90
科学であそぼ!(Ⅵ)
−神の火と水の星−
2
宇埜
正美
工
学
月1回程度
・原子力工学
部 実施日は受 工専攻
(吹田) 15名まで
講生と相談
英文名:Let's Enjoy Scientific World! (Ⅵ)− Fire of God & Planet of Water −
授業の目的、ねらい:エネルギー変換材料や環境調和型材料を中心に種々の機能性材料について、その機能、
機能の発現原理、応用分野、応用例さらには問題点や開発課題等について広く学び、合わせて環境と材料に
ついて、特に今後の環境対策について自由な意見を交換する。
授業の計画、内容と目標:初回に、種々の機能性材料を紹介した後、インターネット等を利用し各自 2 週間ほ
どで特定の機能性材料に関する「おはなし」本を入手する。夏休みまでに熟読した後、夏休み期間中、原子
力工学専攻の STS ルーム等を利用して、発表用の資料を MS のパワーポイントなどで作成する。夏休み明け
頃に全員が揃って発表を行う。全員揃っての活動は、通常月に一度程度、吹田キャンパスにて夕方から行う。
成績評価の方法:月に一度程度の全員揃っての活動への参加と、本の熟読、発表用資料の作成および発表と議
論の参加に基づき評価する。
テキスト、参考文献等:特になし。
− 93 −
セメスター 番号
授
業
科
目
単位数
科学であそぼ!(Ⅶ)
91 −インターネットで英語
2
に強くなる−
担当教官
山中
黒崎
伸介
健
所属部局等
曜日・時限
工
月 1 回 工・原子力工学
程 度 専攻(吹田) 15名まで
学
部
教
室
受講人数
英文名:Let's Enjoy Scientific World!(Ⅶ)− Let's study English through Internet −
授業の目的、ねらい:理工系の学生は、英語が苦手であると思っている人が多く、英語の研究論文を読んだり、
書いたりするのを敬遠しがちである。しかし、英語は世界の共通語となりつつあり、英語の必要性はますま
す高くなっている。このセミナーは、最近我々の身近になったインターネットをツールとして使用して、楽
しみながら英語の苦手意識を克服することを目的としている。
授業の計画、内容と目標:まず情報、エネルギーなどに関連するテーマを一人一人に与え、インターネットを
用いて海外の Web サイトの調査をしてもらう。この調査により得られた情報を分析してもらう過程で、教
官が英文の解釈、文法などの説明を加えていく。また、調査内容は英文でレポートにまとめ、英語での口頭
発表に挑戦してもらう。このセミナーを通じて、「英語を読む、書く、しゃべる」への過剰な気持ちのバリ
アーを取り除いて行くことが最終目標である。
成績評価の方法:セミナーへの参加状況(20%)
、課題レポートの内容(40%)
、課題の発表における質疑、応
答(40%)に基づき評価する。
教 科 書:教科書は特に指定しない。セミナーの際に参考資料を配布する。
参考図書:参考図書についてはセミナーの際随時指示する。
92
生物化学工学入門
2
工
学
部
平成 13 年度は開講しない
93
極限環境微生物とその秘密
2
工
学
部
平成 13 年度は開講しない
94
地球環境と生態
2
工
学
部
平成 13 年度は開講しない
95
産業と暮らしに役立つ
有機材料・高分子材料
2
工
学
工・物質化学専攻
部 夏季休暇中
の 3 日 間 城田研究室(吹田) 5〜10
城田
靖彦
英文名:Organic Materials and Polymer Materials in Daily Life and Industries
Ⅰ
授業の目的、ねらい:私達の暮らしや産業に役立っている有機材料・高分子材料のうち、機能材料(外部刺激
に応答する材料)に焦点を絞り、機能発現の原理や用いられる材料の特徴などを実験を交えながら解説する。
授業の計画、内容と目標:①液晶:表示材料として幅広く用いられている液晶をとりあげ、液晶とは何か、何
故表示ができるのかを理解する。②電子写真感光体:コピー機やレーザープリンターの心臓部である電子写
真感光体には有機光導電体が用いられている。コピーの原理を理解するとともに、用いられる材料の特徴を
学ぶ。③感光性高分子:光照射により水や有機溶剤への溶解性が変化する高分子は、印刷製版や半導体集積
回路の作製などに応用されている。光を利用する画像形成の原理を理解するとともに、用いられる感光性高
分子の特徴を学ぶ。④有機電界発光素子:次世代の新しい表示素子として最近注目を集めている有機電界発
光(エレクトロルミネッセンス)素子について、発光表示の原理や材料の特徴を学ぶ。
成績評価の方法:出席とレポートによる。
教 科 書:特に指定しない。必要に応じて資料を配付する。
96
植物の品種改良入門
2
福井
希一
工
学
部
・応用生物工学
金・5 工
専攻・福井研究室 5名程度
英文名:Introduction of Plant Breeding
授業の目的、ねらい:植物が人間に与えてきた種々の恩恵について、人間が植物の品種改良を行ってきた側面
から理解を深める。種々の園芸品種、農作物についての知識も併せて得ることを目的とする。
授業の計画、内容と目標:人間が品種改良を目ざして直接、間接にさまざまな植物に働きかけてきた歴史につ
いてまず理解する。
ついで品種改良に用いられた種々の方法について、その学問的基礎について学習する。
さいごに現在のバイオテクノロジーによって、どの様な品種改良が行われているか、最新の技術、知見に
ついて学ぶ。
これらを通じて植物と人間の関係について正しい理解をもち、今後の食糧問題、人間生活、地球環境の動
向について考える能力をつける。
成績評価の方法:出席とレポートによる(レポートは最終回に A4 2 枚で提出)
。
教 科 書:米澤・向井・福井著『植物の遺伝と育種』(朝倉書店)
参考図書:
− 94 −
セメスター 番号
97
授
業
科
目
沿岸域の開発と水環境保全
単位数
担当教官
2
中辻啓二・出口一郎
西田修三
所属部局等
工
学
曜日・時限
教
室
受講人数
工・建設棟
部 夏季休暇中
の 4 日 間 S1−513(吹田) 10〜15
英文名:Land Development and Environmental Management in Coastal Zone
授業の目的、ねらい:21 世紀は地球規模の環境問題の時代と言われています。土木工学は英語では Civil
Engineering と呼ばれるように、自然の脅威から社会を守り、且つ社会の発展のための基盤整備に関わって
きました。その結果、確かに災害から生命や財産を守り、豊かな生活基盤や環境作りが実っている反面、本
当の自然はいつの間にか身近になくなってきたことに気づきます。自然に優しい構造物、生態系との共生。
環境の価値と評価が変わってきています。大阪湾を臨む沿岸都市域においても、常に再開発あるいは新しい
構想に基づく開発が求められています。21 世紀の沿岸域のありようは?をテーマに水環境を考え、討議する
ことを目的とします。
授業の計画、内容と目標:本セミナーでは教官からの話題提供と、大学院博士課程学生を交えた自由討論とで
構成します。受講生の興味に応じてテーマを絞り、調査・レポートの作成・発表等により、研究の進め方も
伝授します。
1. 大阪湾沿岸域の開発と社会現象・自然現象の変遷
4. 沿岸域の生物と生育環境創造
2. 関西国際空港と環境・社会との共生
5. 沿岸海域の未来像
3. 沿岸海域の流れと水質の観測技術
成績評価の方法:出席と講義の中での発表、レポートによる。
教 科 書:特に指定はない。
参考図書:必要に応じて資料を配布する。
広がるレーザー核融合研究
98 −最先端レーザー工学/相対論/
2
スーパーコンピューティング/宇宙
田中 和夫
他 10 名
工
学
部
金・5
共 通 教 育
20
英文名:Expanding Horizon of Laser Fusion
Ⅰ
授業の目的、ねらい:レーザー核融合は、その発展とともにその中に含まれる数々の分野にも多大な貢献を果
している。そうしたレーザー核融合研究の活動の現状と波及効果を易しく解説する。
授業の計画、内容と目標:(1)レーザー核融合とは ?、(2)高性能レーザーシステム設計、(3)レーザー工学
の新展開、
(4)中心点火レーザー核融合、
(5)高速点火レーザー核融合、
(6)高速点火方式から相対論の世
界へ、(7)スーパーコンピューターでのぞく高速点火、
(8)スーパーコンピューターでのぞく相対論、
(9)
宇宙をシミュレートするレーザー核融合研究、
(10)派生するエキサイティングな応用、
(11)未来のレー
ザー核融合炉、(12)レーザー研見学
(目標)レーザー核融合研究の全体像と特に興味を持った部分像を正確に把握すること。
成績評価の方法:講義毎にレポート等提出の指示を出す。授業最後に課題レポート提出。
教 科 書:
参考図書:
99 エネルギー・資源を考える
2
野村
正勝
工
学
工・分子化学専攻
部 夏季休暇中
の3日間
野村研究室
20
英文名:Perspective Review on Energy & Resources
授業の目的、ねらい:21 世紀の技術開発課題として情報技術・遺伝子技術・ナノテクノロジーが衆目を集めてい
るが、社会と産業が持続的に成長するにはエネルギー問題は環境問題と相関して欠かす事が出来ません。炭
素税・原子力・化石燃料・燃料電池・天然ガス・パイプライン・水素・京都議定書など考察したいと思います。
授業の計画、内容と目標:まず、世界のエネルギー利用の現状を把握する。21 世紀に於ける化石燃料資源の役
割を考える。それには石油精製・石油化学・石炭化学・天然ガス工業の現状を調査したいと思います。それ
から原子力発電を考えます。
環境問題として NOX、SOX の問題と CO2 問題と京都議定書の内容を考察します。
再生エネルギーの現状と問題点を考えます。
トリレンマ、経済、エネルギー、環境を共に考察しながら如何にして持続可能な社会を構築するか一緒に
考えようと思います。
成績評価の方法:講義を聞いて最終的に皆さんで持続的社会をどう構築するか種々の提案をして貰います。講
義の後に A4 で 2 〜 3 枚のレポートを作成して頂きます。
教 科 書:教科書は特に指定しません。
参考図書:各自図書館で参考書を見つけて下さい。レポートに各自参考にした図書を記載して下さい。
− 95 −
セメスター 番号
100
授
業
科
目
量子力学の不思議な世界
−磁石から超伝導へ−
単位数
2
担当教官
北岡
所属部局等
良雄他 基 礎 工 学 部
曜日・時限
金・5
教
室
受講人数
基・307講義室 15名以内
英文名:Quantum Phenomena in Condensed Matter −Magnetism and Superconductivity−
授業の目的、ねらい:20 世紀後半の世界の動きは、電子が拓く「量子力学的世界」の発展に大きな影響を受け
てきました。現代の情報化社会を支えている半導体技術の源をたどれば固体内電子の振舞を電子の
「波動性」
に基づいて説明する「バンド理論」に行き着きます。さらに半導体物理よりもっと「量子力学」が本質的な
役割を果たす現象が「磁性」と「超伝導」です。本セミナーでは、基礎科学としての物質科学の現状と将来
について「電子が拓く世界」を例としてセミナー形式で「講義、輪講、簡単な実験」を行います。
授業の計画、内容と目標:物質が磁気を帯びる磁気現象の認識は紀元前にまで遡ることができます。しかしな
がらその「磁石」の機構が理解されるに至ったのは 20 世紀に入ってからです。大筋では、電子間に働く電
気的な反発力により電子が避け会うことに起因すると理解されています。セミナーの前半では、基本的な電
子の特徴である「ミクロな磁石」の性質と固体内電子の「波動性」についての理解を深めます。また、ミク
ロな世界の法則である「量子力学的現象」がマクロな世界での現象として目に見えるものとなる「超伝導」
について「現象、機構、応用」の観点から外観します。さらにその物理的機構を基礎的事象から説明し、そ
の普遍的な性質の直感的な理解を深めます。後半では、最近発見された「高温超伝導現象」に関する輪講、
および実際の現象に触れるための簡単な実験を行います。
成績評価の方法:出席およびレポート
テキスト、参考文献等:特になし
101 ダイナミカルシステム入門
2
潮
俊光他
基礎工学部
テム科学科
金・5 基・シスD521
10名以内
英文名:Introduction to Dynamical Systems
Ⅰ
授業の目的、ねらい:ダイナミカルシステムとは何かを体験してもらう。特に、ダイナミカルシステムの振舞
いについて、数学と物理の知識によって理解し、コンピュータを使って具現化する。このような作業を通し
て、システムの特性を抽象化したモデルの重要性を知ってもらう。
授業の計画、内容と目標:講義形式とセミナー形式を織り交ぜながら、授業を進める。セミナー形式では、配
布資料の内容を各受講生が発表する。さらに、計算機を用いたプログラミング演習を行い、その結果も発表
する。とりあげる題材は、主として以下にあげるものとするが、受講生の希望により変更することもある。
また、この分野の研究の最前線の話題も織り交ぜて紹介したい。
・システム理論の基礎
・カオス−複雑さの中に潜む規則性
成績評価の方法:出席、セミナーでの発表内容、演習およびレポート。
教 科 書:特に指定しない。資料を必要に応じて配布する。
参考文献:大須賀公一、足立修一『システム制御へのアプローチ』(コロナ社、1999)
102 情 報 通 信 の し く み
2
村田
若宮
正幸
直紀
基礎工学部
火・5
基・G422
10名以内
英文名:Communication Mechanism
授業の目的、ねらい:情報工学の主要な分野の一つである情報ネットワーク学の基礎となる通信ネットワーク
の基礎的な仕組みを知る。
授業の計画、内容と目標:現在、情報化社会を迎えつつあり、身の回りにも情報が氾濫している。本セミナー
では、これらの情報がどのようにして伝えられるかを学んでいく。専門書ではなく、専門的な知識がなくと
も容易に読み進んでいけるテキストを用いて、輪読講義の形式で授業を進める。テキストがカバーしていな
い範囲も適宜触れることによって通信の仕組みを勉強していく。具体的には、コンピュータ同士がデータ回
線を通じてどのように会話しているのか、テレビなどの映像がどのようにして伝送されているのかなどにつ
いて触れていく。他者に適切に説明できる程度に、身近な通信システムの動作原理や仕組みについて理解す
ることを目標とする。また、希望に応じてシステムの試作なども行う。
成績評価の方法:出席、授業内容(輪読講義の発表内容や質疑応答)により評価する。
教 科 書:授業中に指示する。
参考図書:授業中に指示する。
− 96 −
セメスター 番号
授
業
科
目
機 械 材 料 入 門
103 −
その特性に触れてみよう−
担当教官
単位数
所属部局等
出
2 小倉敬二・西川
基礎工学部
荻 博次
曜日・時限
金・5
教
室
基・305
受講人数
20名程度
英文名:Engineering Materials
授業の目的、ねらい:我々の身の回りには数多くの先端機械が活躍しています。宇宙輸送機や航空機、新型新
幹線もその範疇です。授業ではこれら先端機械を支えている各種機械材料の独特の性質を実際に手で触れな
がら理解し、そういった性質を調べるための手段を体得しようとするものです。
授業の計画、内容と目標:第 1 週は機械の構成材料(機械材料の種類、機械材料に必要な性質、実際の材料構
成)、第 2 週は材料強度基礎棒の引張りにおける降伏点、引張り強さ、梁のたわみと強さについて授業する。
第 3 週から第 6 週にかけては機械材料の特性のうち疲労による破壊特性に的を絞り授業する。繰返し回数と
破壊強さの関係、疲労試験の実際、電子顕微鏡・レーザ顕微鏡による破壊解析など、第 7 週からは超音波を
利用した機械材料の弾性的な特性を調べる手法について授業する。各自が超音波センサー製作して実験を行
う。
成績評価の方法:授業 3 回に対して 1 回、1000 〜 1500 字程度のレポート。
教 科 書:特に指定しない。
参考図書:『強さのおはなし』
(日本規格協会)
、平尾雅彦著『材料力学序論』
(培風館)
、砂川重信著『物理テ
キストシリーズ・電磁気学』(岩波書店)
104 エレクトロニクスの世 界
2
蒲生 健次他
基礎工学部
火 ・4
基・305講義室 20〜30
英文名:Overview of Electronics World
Ⅰ
授業の目的、ねらい:最先端エレクトロニクスの現状と将来を広い分野から紹介し、大学で学ぶ基礎科学が実
社会における先端科学・技術と如何に密接に関わっているかを教授する。
授業の計画、内容と目標:担当の教授、助教授がそれぞれの専門分野から最先端エレクトロニクスを分かりや
すく講義する。
講義テーマは:
( 1 )新電子材料ダイヤモンド(小林(猛))
( 7 )超伝導量子エレクトロニクス(小林(猛))
( 2 )超微細加工技術(蒲生)
( 8 )電子波エレクトロニクス(蒲生)
( 3 )結晶成長(作田)
( 9 )コンピューターの中の物理現像(作田)
( 4 )太陽光発電(岡本)
(10)画像表示とその材料 (岡本)
( 5 )電子材料の薄膜化・応用(奥山)
(11)マイクロマシンによるミニチュアワールド(奥山)
( 6 )超高集積メモリー素子とその信頼性(高井)(12)真空マイクロエレクトロニクス(高井)
成績評価の方法:授業中に適宜指示する。
テキスト、参考文献等:講義中に適宜配付する。
105 合 成 化 学 の 世 界
2
谷
一英他
基礎工学部
金・5
基・201講義室 10〜20
英文名:Way to the Frontier Chemistry
授業の目的、ねらい:合成化学には有機合成、無機合成、高分子合成などの分野があるが何れも小分子から選
択的に有用物質を作り上げる方法を探求していく学問である。こうした合成化学の面白さを理解するため、現
代有機化学、無機化学、高分子化学の基礎と化学的素養を修得する。
授業の計画、内容と目標:最近の合成化学に関係する話題や化学一般の基礎的な問題について複数の教官が 2
から 3 コマずつ映像教材を用いた解説や小テキストを用いた講読、講義などの形式で初心者向けのセミナー
を行う。
成績評価の方法:輪講の発表、討論、レポート、出席。レポートの課題は授業中に示す。
教 科 書:なし
参考図書:授業中に指示する。
− 97 −
セメスター 番号
授
業
科
目
106 光が 係わる化学の世界
担当教官
単位数
2
岡田
正他
所属部局等
曜日・時限
基礎工学部
金・5
教
室
受講人数
基・203 講義室 10名程度
英文名:Introduction to the Chemistry with Photon
授業の目的、ねらい:21 世紀は光の世紀といわれている。光の関係する化学的課題や光エネルギーの利用法、
光を用いる研究手段などを知ると共に、各自で学び、調べ、考える。
授業の計画、内容と目標:・ 光に関する基礎的知識。波長と色、光子のエネルギー。
・ 光と原子分子系。物体の色と光の吸収。原子、分子の電子準位
・ 有機分子の代表的光化学反応。光触媒反応。発光素子。
・ 超短時間の化学。
・ フェムト秒レーザーの波形観測。
・ ピコ秒レーザーによる実験。高調波発生、自己位相変調。
・ 強力なレーザー光の下での反応と放電現象の観測。
・ フォトクロミック化合物の光反応
・ 太陽エネルギー利用の現況と将来。
・ 植物光合成の機構と人工光合成。
・ 半導体を用いる光による水の分解実験。
・ 半導体を用いる人工光合成の実験。
・ 太陽エネルギー利用についての討論。
他の担当教官は中戸義禮、松村道雄、平田善則、村越 敬、横野照尚、中島 聡、今西哲士、長澤 裕。
成績評価の方法:出席およびレポートその他。
レポート:高校卒程度の知識と体験を基に深く考え、実験で観た現象を説明したり、それを証明する実験を
考えることなどができれば理想的です。
テキスト、参考文献等:なし。
107 ホームページを作ろう
Ⅰ
2
井上
田島
克郎
滋人
基礎工学部
基・情報科学科
火・5 計算機演習室
(G108) 10
英文名:Creating your own Home Page
授業の目的、ねらい:計算機リテラシーの基礎を学ぶ機会の少ない学部・学科(主として文系)の学生を対象
とし、web ページを作るために必要な知識、技術を実習を通じて学ぶ。
授業の計画、内容と目標:1.Internet の概要と体験
4.デジタルカメラの利用方法
2.HTML 入門
5.Web ページの作成
3.絵の作成
実際に Internet で利用されているサービス(電子メール、ネットニュース、www 等)を体験することから
はじめる。そして、簡単な web ページ(ホームページ)を作成することを目標とし、そのために必要な技
術(文書の作成、絵の作成、デジタルカメラによる写真の取り込み等)を実習を通して学ぶ。
成績評価の方法:出席、課題として作成した web ページおよびそれについてのレポートで行う。
教 科 書:授業中に指示する。
参考図書:授業中に指示する。
108
光が拓く世界
−レーザーから放射光へ−
2
伊藤
正他
基礎工学部
金・5
基・204講義室 他 15名以内
英文名:Frontier of Spectroscopy −From Laser to Synchrotron Radiation−
授業の目的、ねらい:光は視覚を通じて人間が外界から最も大量に情報を取り入れる手段です。その意味で 21
世紀の科学・工学は「光の時代」と言えます。光には目に見えない赤外光や X 線もあります。電磁気学・量
子力学に深くかかわる光の性質とさまざまな光の最先端の利用について勉強するのがこのセミナーです。
授業の計画、内容と目標:毎回レポーターを決めて、配布資料をもとに全員で討論します。光には波動と粒子
の二面性があります。特定の偏りを持ったり、干渉性のよい光もありますし、レーザーや放射光という理想
の光もあります。光と物質とのかかわりを理解することは、光科学と光工学にとって大変大切な課題です。
セミナーを通して、光とは何か、どのように利用されているかを考えます。
成績評価の方法:出席、発表およびレポート
教 科 書:資料として初回に配布する。
参考図書:資料に記載する。
− 98 −
セメスター 番号
授
業
科
目
109 メカトロニ クス 入 門
単位数
担当教官
所属部局等
曜日・時限
2
小坂田宏造
宮崎文夫 他
基礎工学部
火・5
教
室
受講人数
基・305講義室 10名程度
英文名:Introduction to Mechatronics
授業の目的、ねらい:メカトロニクスの基礎について講義、調査などを行うとともに、実習を通してメカニズ
ムを創造する楽しさ、トータルなシステムを機能させるために必要な要素技術の重要性を理解する。
授業の計画、内容と目標:
(1)機械工学や電気工学、制御工学、コンピュータサイエンスなどに基礎を置く学際的な科学技術であるメカト
ロニクスについて理解を深めるとともに、具体的な製品の設計やシステム化の事例について調査する。
(2)LEGO Mindstorms(自由にロボットを組み立て、プログラムを Windows パソコンで記述し、光通信で
ロボットにダウンロードできるロボットキット)を用いた実習を行い、制約された条件の下でシステム
を創造する問題について頭と体を使って考える。
成績評価の方法:調査や実習を通して評価する。
テキスト、参考文献等:参考書:『模型は心を持ちうるか』V. ブライテンベルク著(加地大介訳)哲学書房
110 脳を探検−動物の行動と脳
2
藤田
一郎
基礎工学部
月・5 J 棟 3 階セミナー室 10〜15
英文名:Animal Behavior and Brain
Ⅰ
授業の目的、ねらい:何気ないわれわれの日常生活の背景に驚くべき脳のメカニズムとそれに関わる謎がひそ
み、特殊に見える動物たちの行動の裏にわれわれと共通の脳のメカニズムがあることを学ぶ。さらに脳の謎
を研究している現場はどのようなところなのか、実験室を見学してみよう。
授業の計画、内容と目標:Scientific American(日本語版サイエンス)に掲載された論文の中から、各自、関
心のあるものを選び、発表・紹介し、講師を含めた参加者全員でその内容について議論する。地球上に数百
万種住む動物の中には、イモムシに産みつけた卵が免疫機構により排除されないように免疫抑制ウイルスを
注入するカリウドバチ、ナノ秒(1 秒の 10 億分の 1)という微小時間を計測するサカナ、水面を走るトカゲ、
完全暗黒化で狩りをすることのできるフクロウなど、想像を超える行動を示すものがいる。これらの驚くべ
き行動と身近なわれわれの行動(2 つの眼で見えて 1 つの眼で見えないものは何かなど)に関する疑問を考
える。
成績評価の方法:授業中の発表、発言、積極性
教 科 書:なし
参考図書:セミナー初日に指示。
111 コンピュータの数学Ⅰ
2
亀高
永井
惟倫
敦
基礎工学部
木・4 基・J617 ディスプレイ室 5〜15
英文名:Mathematics of Computer Ⅰ
授業の目的、ねらい:情報化時代の主役を担うコンピュータの基礎となる離散系の数学を学び、離散的操作に
慣れることを目標とする。
授業の計画、内容と目標:情報化時代の現在、コンピュータは欠かせぬ道具であり、その基本となるのがデジ
タルの数学(離散系の数学)である。ニュートン・ライプニッツ以来の微積分学の発展により連続系の数学
は飛躍的な進歩を遂げたのに対し、離散系の数学はまだ途上段階にあるのが現状である。本セミナーでは、
漸化式、初等的整数論、母関数などを学び、微積分などの連続的操作同様に、数列の計算などの離散的操作
に熟達することを目標とする。本セミナーでは学生による輪講形式を一部予定している。情報系学生向き。
成績評価の方法:輪講の発表、出席、レポートによる。
教 科 書:プリントを配布予定。
参考図書:Graham, Knuth, Patashnik 著、有澤 誠・安村道晃・荻野達也・石畑 清訳『コンピュータの数学』
(共立出版)、広田良吾著『差分学入門−情報化時代の微積分学』(培風館)
− 99 −
セメスター 番号
授
業
科
目
単位数
く化学工学(Ⅰ) 2
112 夢を拓
−機能性材料開発−
担当教官
所属部局等
曜日・時限
上山 惟一他
基礎工学部
火・5
教
室
基・201講義室
受講人数
20
英文名:Chemical Engineering as a Pioneering Science(Ⅰ)
授業の目的、ねらい:超 LSI、吸水ポリマー、超強力接着剤など、新しい機能性材料が次々に生み出され、
我々の生活様式を大きく変えつつある。ここでは、機能性材料の開発において、横観的視野を特色とする化
学工学が果たしてきた役割について概説する。
授業の計画、内容と目標:超 LSI には今や1 cm2 当たり数千万個のトランジスタが組み込まれている。このよ
うな微小かつ精密な配線を可能にしたのは CVD(化学気相合成)技術の進歩である。CVD 技術の進歩にお
いて、プロセス全体を横観的に眺める化学工学的アプローチが大きな役割を果たしたことを、分り易く解説
する。
そのほか、地球環境にやさしい化学プロセスを構築するグリーンケミストリーを目指した新しい触媒開発、
ナノメートル(1m の 109 分の1)程度の大きさの揃った超微粒子の製造およびナノメートル程度以下の大き
さで発現する量子効果機能の利用法開発など、化学工学コースの研究室における成果を中心に分り易く解説
する。
成績評価の方法:出席とレポートを基本とする。そのほか、適宜行うディスカッション内容も加味する。
テキスト、参考文献等:化学工学会監修、Creative Chemical Engineering Course、No.1、『ケミカルエンジニ
アリング』(培風館)
夢を拓く化学工学(Ⅱ) 2
113 −化学工学と
コンピュータ・エンジニアリング−
新田 友茂他
基礎工学部
火・5
基・203講義室
20
英文名:Chemical Engineering as a Pioneering Science(Ⅱ)
Ⅰ
授業の目的、ねらい:コンピュータは、近年、目覚めましい進歩をとげ、我々にとっても身近な存在になりつ
つある。このセミナーでは、ミクロな原子・分子のダイナミクスやマクロな物質の流れを再現し、有用な物
質、快適な生活環境、より良い地球環境を創造する上で、コンピュータがどのように役立つかを学習する。
授業の計画、内容と目標:コンピュータの素晴らしさは、通常、我々が観ることのできない原子や分子たちの
振る舞いや、再現できない大気の流れ・気温の変化を計算し、容易に視覚化できる点にある。セミナーでは、
コンピュータ上での計算の基礎知識を学習し、最新のコンピュータグラフィクスを用いて結果をわかりやす
く理解するとともに、コンピュータの将来の可能性について一緒に考える。授業は、以下の3つのテーマで
行う。
1. 原子・分子の振る舞いを見てみよう。
分子を 「 ふるい 」 で選りわける。表面の分子シミュレーション。
2. 化学反応はどのようにしておこるか。
環境汚染物質を水で分解する。化学反応の本質を探る量子化学の世界。
3. 渦やヒートアイランドはどのようにしてできるか。
化学装置内の流れや住環境をよくする為の空気と熱の流れ学。
成績評価の方法:出席および課題レポートの作成と発表。
テキスト、参考文献等:
114
極限条件下の物質
−酸素が超伝導!−
2
天谷 喜一他
基礎工学部
金・5
基・207 講義室他 15名以内
英文名:Science of Materials under Extreme Conditions
授業の目的、ねらい:極低温、強磁場、超高圧といった極端条件の下で物質材料がどのような振る舞いをする
かを調べることは現代の物性研究の最先端の課題のひとつです。現代の技術と科学の融合するこの分野の研
究を紹介することにより、物質材料に対する理解を深めてもらうことを期待しています。
授業の計画、内容と目標:基礎工学部電子物理科学科と極限科学研究センターの 6 人の教官が 2 コマずつ、そ
れぞれの専門分野についてビデオ・OHP 等を用いてリラックスした雰囲気でやさしく解説します。その内
容は、超高圧、極低温、強磁場下に置かれた磁性体、超伝導体、誘電体等の物質が示す特異な現象に関する
もので、極限環境の出来事をわかりやすく紹介します。
成績評価の方法:出欠回数及び最終回の講義以後のレポート(1000 〜 1500 字)による採点。
教 科 書:採用せず。
参 考 書:丸善実験物理学講座 2、12(1999)等
− 100 −
セメスター 番号
授
業
科
目
115 ナノテクノロジーの最前線
単位数
担当教官
所属部局等
曜日・時限
2
那須三郎
冷水佐壽 他
基礎工学部
金 ・5
教
室
受講人数
基・202講義室他 15名程度
英文名:Frontier of Nanotechnology
授業の目的、ねらい:21 世紀をささえるナノテクノロジーの最前線を紹介します。ナノテクノロジーの礎と
なっているデバイスやデバイスを構成する材料を解説することにより、それらを開発・理解するために不可
欠な物性物理に興味をもってもらうことを期待しています。
授業の計画、内容と目標:多くのナノ構造人工物質が開発され、半導体デバイス、熱電素子、磁性機能性素子、
光学機能素子などに応用されています。これらを簡単な物理と化学を用いて解説することから始め、最先端
の研究・開発を紹介します。講義は物性物理科学を専門とする数人の教官が協力して OHP やビデオなどを
用いて行います。講義を主としますが、研究室見学を行い現在どのような研究・開発が最前線で行われてい
るのかを具体的に見てもらいます。特に、学生諸君との議論に多くの時間をとり、双方向の授業となるよう
にします。
成績評価の方法:レポート
教 科 書:特に無し
参考図書:特に無し
116 エレクトロニクスへの招待
2
基礎工学部
117 脳による行動制御のしくみ
2 木下 博・橋詰 謙 健 康 体 育 部
笠井 健・佐藤宏道
松尾知之・七五三木聡
平成 13 年度は開講しない
木 ・5
健康体育部
セミナー室
5〜10
英文名:Brain and Behavior
Ⅰ
授業の目的、ねらい:動物は環境情報を受容して、とるべき行動を決定し、一連の運動として実行する。その
行動は環境情報の変化や経験に依存して適切に制御される。授業では、1)脳はどのように感覚情報を処理
しているのか、2)脳は身体運動をどのように制御しているのか、3)スポーツ技術の習熟にはどのようなメ
カニズムが働いているのか、という点について、ふんだんに実習を交えながら学習する。
授業の計画、内容と目標:以下の点について実習を含めた授業を行う。行動がどのようにコントロールされて
いるのかを幅広く理解するとともに、積極的に意見交換に参加し、自らの関心を深めていくような姿勢を育
てることを目的とする。1)身体周囲の世界は脳内にどのように表現されるのか、2)視覚は運動をどのよう
に制御しているのか、3)注意とはどのような脳の働きか、4)精密動作はどのように制御されているのか、
5)運動技術の習熟過程でどのような変化が生じるのか、6)
「うまい人」と「下手な人」はどこが違うか。
成績評価の方法:各教官に提出するレポート(1000 〜 2000 字程度)
教科書、参考書:特に指定しない。必要な資料は教官が配布する。
118 日 本 経 済 を 考 え る
2
マッケンジー・
コリン 国際公共政策研究科
火・5
国際公共政策
研究科新棟
10〜15
英文名:Seminar : Current Problems of the Japanese Economy
授業の目的、ねらい:The purpose of this course is to get students to think about the Japanese economy, its
special features, why those special features exist, and the problems Japan currently faces.
授業の計画、内容と目標:In discussions of the Japanese economy, certain features are often cited as being
special or peculiar to Japan, for example, the main bank system, the life time employment system, the
high savings rate, the keiretsu system, and the structure of Japan's trade with the rest of the world. This
course will focus on (1)examining some of these special features;(2)investigating whether the features
are really special ;(3)examining what economic and non-economic explanations have been offered for
the existence of these special features ; and(4)analysing the extent to which these explanations are
successful in explaining the existence of these features. The text by Mak et al. contains short and
provocative discussions of many different aspects of the Japanese economy. Students will be allocated
particular parts of the text and will be required to make an oral presentation that discusses the issues
raised by the text. These oral presentations will be used as the basis for class discussions.
※ This class will be taught in English.
成績評価の方法:Students presentations will be given a weight of 40%, student participation in discussion will
be given a weight of 20%, and an essay(3-4 A4 pages)due prior to the end of the semester will be given
a weight of 40%.
教 科 書:Mak, J., S. Sunder, S. Abe and K. lgawa(1997)(eds), Japan:Why lt Works, Why lt Doesn't ,
University of Hawaii Press.
参考図書:Flath, D.(2000) The Japanese Economy (Oxford University Press)
− 101 −
セメスター 番号
授
業
科
目
119 現代ヨーロッパの政治社会
担当教官
単位数
2
木戸
所属部局等
衛一 国際公共政策研究科
曜日・時限
水 ・5
教
室
受講人数
共 通 教 育 3〜10
英文名:Contemporary European Politics
授業の目的、ねらい:ヨーロッパとは、単なる地理的概念にとどまらず、良かれ悪しかれ一定の価値体系を意
味する。今日ヨーロッパが抱える諸問題について、同じ地球市民として主体的な把握をめざす。
授業の計画、内容と目標:当面は、下記文献も輪続する。セミナーは、あくまで参加者の能動的な参加を不可
欠とする。受講に当たり、問題意識をある程度明らかにしておくことが望ましい。また、研究室の外に出て、
平和博物館を訪問することも企画したい。
成績評価の方法:授業中に指示する。
テキスト、参考文献等:宮島 喬編『現代ヨーロッパ社会論』(人文書院、1998 年)
120 政 治 学 セ ミ ナ ー
2
米原
謙 国際公共政策研究科
水・5
共 通 教 育 3〜10
英文名:Seminar of Political Science
授業の目的、ねらい:政治学の基本的術語を学び、現代政治の問題点について考える 。
授業の計画、内容と目標:現代日本政治に関連したテーマで討論するとともに、政治学の古典を輪読する 。
成績評価の方法:平常点による。
テキスト、参考文献等:必要に応じて指示する 。
121 生殖細胞の発生と分化
野崎
西宗
2
正美
義武
微生物病研究所
金・5
微生物病研究所
(吹田)
5〜10
英文名:Development of Germline Cells
Ⅰ
授業の目的、ねらい:ヒトの体は寿命がくればいずれ消滅するが、その設計図であるゲノムは次の世代へ引き
継がれ、種としてのヒトは連綿と生き続ける。そのゲノムの運び屋が生殖細胞である。本講義は種の存続に
必須の細胞である生殖細胞の謎に触れることを目的とする。
授業の計画、内容と目標:生殖細胞の出現、雌雄性分化、卵形成と精子形成そして受精までをさまざまなモデ
ル動物について遺伝学的にあるいは分子生物学的に解説する。生殖細胞はどこが体細胞と違うのか、種とし
てのヒトは共通だが、なぜ個としてのヒトはみな、違うのか理解する。
成績評価の方法:講義終了後のレポート。
教 科 書:第 14 回「大学と科学」公開シンポジウム組織委員会編『生殖細胞−その誕生と振る舞い』
(クバプロ)
参考図書:Developmental Biology by Scot F. Gilbert, Sinauer
122 楽 し め !
生物学
2
123 現代進化論と分子生物学のパラダイム 2
微生物病研究所
堀井
俊宏
微生物病研究所
平成 13 年度は開講しない
金・5
共 通 教 育 5〜20
英文名:Molecular Aspects of the Theory of Evolution
授業の目的、ねらい:生命現象を理解するうえで基本となり、また、最も重要な概念である生物進化を概説し、
分子生物学のパラダイム(知的枠組み)と現代進化論の関わりを理解する。さらに科学史や文化論について
受講生とともに考えてゆきたい。
授業の計画、内容と目標:最も重要な生物理論の一つである進化論は、いくつかの変遷を経て現代的な形に
なってきたが、その過程で分子生物学は大きな役割を果たしてきた。本セミナーではこの分子生物学のパラ
ダイムとはいかなるものであるかを、その初歩から概括し、進化論との関連や科学史の上でどのような位置
付けにあるかを議論する。
セミナーの具体的な内容は、受講生のレベルに応じて変えて行く。また、受講生各人の希望を最大限聞き入
れて行くつもりである。
キーワード:利己的遺伝子/種の系統発生/中立説/ RNA ワールド/ミーム
成績評価の方法:小人数による対話形式のセミナーを予定しているため、出席を重視するとともに、議論への
積極的な参加を評価する。
テキスト、参考文献等:R. ドーキンス『生物生存機械論』
− 102 −
セメスター 番号
授
業
科
目
単位数
124 生活の中の有機化学
2
担当教官
所属部局等
笹井 宏明他 産業科学研究所
曜日・時限
金・5
教
室
受講人数
共 通 教 育 5〜20
英文名:Organic Chemistry in Life
授業の目的、ねらい:身の回りにある物質から有機化学を学びとり、現代有機化学の基礎と科学的思考法を習
得する。
授業の計画、内容と目標:私たちの日常生活に必要な有機化合物や有機材料を題材に、身近にある有機化学か
ら、
(1)有機化学の基礎知識、
(2)機能性有機化合物、
(3)有機化合物の分子設計、
(4)有機化合物の合成
方法、
(5)生物活性有機化合物などを、少人数制対話形式で学習し、現代有機化学の基礎を習得すると同時
に科学的な思考、表現力を養う。
成績評価の方法:授業中の発表とレポート
テキスト、参考文献等:授業中に適宜教示する。
質 と 宇 宙
125 物
(量子機能科学的視点から)
2
吉田
博他
産業科学研究所
水・5
共 通 教 育 5〜15
英文名:Materials and Universe
授業の目的、ねらい:もっぱら現象の説明に使われてきた量子論を、現在の技術は無限の機能を生み出す打出
の小槌として利用しようとしている。現代の技術はまた、物理学や化学、生物学、情報科学の垣根を取り払
い、現代宇宙論の進展と相俟って、私達は新たな世界観を打ち立てる必要性に迫られている。このような認
識にたち、量子機能科学の具体例に基づいて、色々な見方考え方を調べ、学び、さらに自分で考えて見るこ
とがねらい。
授業の計画、内容と目標:下記の文献や学術論文等を一緒に読みながら、(1)量子機能を引き出す技術、
(2)
量子論と新材料創製、(3)量子コンピュータの可能性、
(4)量子論と生命・脳・意識、(5)量子論と宇宙論、
(6)電子励起による生命構成物質の創製等について議論する。
成績評価の方法:授業中の発表とレポート、試験による。
テキスト、参考文献等:必要なものは授業のおりに配付します。
Ⅰ
126 分
子
と
生
命
2
山口 明人他 産業科学研究所 夏季休暇中 産業科学研究所
会
議
室 10名前後
英文名:Introduction of Molecular Biology
授業の目的、ねらい:「生命とはなにか?」人類ははるか有史以前からこの問題を問いつづけてました。今世
紀になって私達は物理化学の言葉で複雑な生命現象を説明することができるようになりました。20 世紀の最
後の年にあたり、今世紀の分子生物学のエポックを概観し、新しい生命像を考えるのがこの授業の目的です。
授業の計画、内容と目標:無機物と有機物のちがい、分子集合から自己複製へ、エネルギーの流れから見た生
命、遺伝子とは? 生命における「場」の概念(細胞と細胞内小器官)
、生物における形づくりなどのトピッ
クスを取り上げ、議論します。
成績評価の方法:授業中に指示します。
テキスト、参考文献等:修業の際に配布します。
127 蛋白質のフォールディング反応
2
後藤
金
祐児 蛋白質研究所 17:00〜18
蛋白研セミナー室 5〜7
:30
英文名:Protein Folding
授業の目的、ねらい:蛋白質は生命を支える機能物質である。ヒトゲノム配列がほぼ解読された今日、蛋白質
を深く理解することは、生命科学の中心的な課題となっている。蛋白質の構造、安定性、フォールディング
反応などについて講義、実習、実験によって学ぶ。
授業の計画、内容と目標:
1.構造:コンピュータグラフィックスを用いて蛋白質の立体構造を表示する。
2.安定性:蛋白質の変性を観察する。
3.フォールディング反応:蛋白質の自発的なフォールディング反応を観察する。
成績評価の方法:出席とレポート。
参考図書:授業中に指示する。
− 103 −
セメスター 番号
授
業
科
目
128 蛋 白 質 科 学 入 門 Ⅰ
単位数
2
担当教官
所属部局等
曜日・時限
教
室
水
蛋白研セミナー室
中井 正人他 蛋白質研究所 17:00〜18
:30
受講人数
5〜7
英文名:Introduction to Protein Science Ⅰ
授業の目的、ねらい:蛋白質は生命の基本を担う物質である。この蛋白質の構造、機能に関する所内各教官の
最新の研究成果を組み入れて、蛋白質の様々な働きを平易な言葉で解説し、生命活動を支える蛋白質に深い
興味と理解を与えることを目的とする。
授業の計画、内容と目標:授業は下記の課題をテーマに、各担当教官の研究室において最先端の研究活動の雰
囲気を味わいながら、自由討論、デモンストレーション、実地見学などの形式によりセミナーを進める。
各教官の授業内容は以下の通り。
(1)蛋白質の骨組み(高尾)(2)NMR と蛋白質(山崎)(3)概日リズムとその機構(永井)
(4)葉緑体と光合成の生化学(長谷)(5)蛋白質の姿・形(月原)
(6)細胞をくっつける蛋白質:私たちの体はどのようにしてできているか?(関口)
(7)細胞の分化(田嶋 ) (8)ニューロンを支える蛋白質(畠中)
(9)ニューロンの発生分化と遺伝子発現(吉川)(10)新しい蛋白質を創る(相本)
(11)蛋白質情報科学(中村)(12)分子機械として働く蛋白質(阿久津)
成績評価の方法:授業中に指示する。
教 科 書:授業中に資料等を配布する。
参考図書:授業中に資料等を配布する。
く・やさしく・美しく
129 つよ
−ものづくりの未来−
2
菊地
靖志 接合科学研究所
金・5
共 通 教 育 14〜15
英文名:New Frontier in the Science and Engineering of Manufacturing
Ⅰ
授業の目的、ねらい:私達の研究所は くっつける 、 カットする など、物を様々な形に加工するための科
学と技術を取り扱っています。このような科学と技術はスペースシャトル、高層ビル、半導体素子、ダイヤ
モンドよりも硬い新物質など様々な創造に必要です。このセミナーでは様々なハイテク創造物に必要な新プ
ロセスとその情報化に関係する科学と技術について、文系・理系を問わず、やさしく学びます。
授業の計画、内容と目標:私たちは、資源の再帰循環や環境調和を考慮した、もっと地球にやさしい科学技術
を開発したいと思っています。
「つよく、やさしく、美しい」ものづくりは 21 世紀に不可欠な工学分野とし
て期待されています。本セミナーでは、未来を創造する最先端の科学技術について、接合科学研究所での異
なる専門分野に属する各研究者が独自の研究成果も交えて、わかりやすく講義します。講義内容は、各種エ
ネルギーを用いた接合技術、微生物腐食や表面改質を含めた環境対応技術、無重力実験、超微細材料、複合
材料、耐震構造物やグローバル社会における工学教育などを予定しています。新世紀を担う新入生諸君の知
的好奇心を刺激する内容です。
成績評価の方法:レポート(全講義聴講後に 1 回)ならびに出席状況。
教 科 書:使用しない。
参考図書:適宜、授業の折に指示あるいは配布する。
公 共 政 策 入 門
130 (日本の立法
・行政・財政)
2
中川
雅之 社会経済研究所
木・5
共 通 教 育 10名程度
英文名:Introduction to the Public Policy
授業の目的、ねらい:我が国の立法・行政・財政制度、政策立案過程の実態を学ぶことによって政策企画能力、
政策評価の能力を身につける端緒となることを期待する。
授業の計画、内容と目標:前半は、国の立法課程、予算策定過程、税制の決定過程を制度を中心に概説する。
具体的には、
1.予算制度(国の予算の仕組み、財政投融資、地方財政制度)、国と地方公共団体の関係
2.各種政策手法(規制、補助金、低利融資、税)についての講義を行なう。
後半は、2001 年度の社会資本関係、都市政策関係の予算を題材とした評価を試行することを通じて、合理的
な政策の評価を行ないうる能力を獲得することを目標とする。
成績評価の方法:学期末に提出してもらうレポート。
教 科 書:特に無し。
参考図書:『図説日本の財政』(東洋経済新報社)
− 104 −
セメスター 番号
授
業
科
目
単位数
ミュニケーションセミナーA
131 多文化コ
−多文化共生社会と教育1− 2
担当教官
山田
所属部局等
曜日・時限
泉 留学生センター 月・5
教
室
共 通 教 育
受講人数
10
英文名:Multicultural Communication Seminar A − Education for the Multicultural Society(1)−
授業の目的、ねらい:20 世紀の科学技術は多くの人々に物質的な豊かさをもたらした。しかし現在地球規模で
の自然環境・社会環境の問題が指摘されている。これらは新たな世紀に克服されねばならないものである。
本授業ではこれらのうち自然環境問題について、多文化的な視点からその解決策を考えることを目的とす
る。
授業の計画、内容と目標:本授業は留学生対象第 3 外国語としても履修できるものである。一般学生と留学生
が数名の研究班を作り、地球規模での自然環境問題について班ごとに調査・研究し、その克服に教育がいか
に貢献すべきかを考察し、その成果をまとめて発表することを課す。自主研究でありかなりの教室外・時間
外の作業が必要である。
成績評価の方法:文化的に多様な者同士の共同作業となるが、教師は取り組みを観察し日常点とする。班ごと
の成果発表を他者および自己評価する。出席も重視する。
教科書・参考図書:アドバイスはするが、自主的に見つけることを期待する。
ミュニケーションセミナーB
132 −多文化コ
global communication を考える− 2
浜田
麻里 留学生センター 火・5
共 通 教 育
10
英文名:Multicultural Communication Seminar B : Global Communication Revisited
Ⅰ
授業の目的、ねらい:現在、地球上のさまざまな場所で国、言語、文化を越えたコミュニケーションが行われ
ている。本授業ではこのようなグローバルコミュニケーションをめぐる諸問題について、多文化的な視点か
ら考察することを目的とする。
授業の計画、内容と目標:本授業では、まずグローバルコミュニケーションに関する基本的な概念を学習す
る。そのあと、一般学生と留学生が数名の研究班を作り、グローバルコミュニケーションに際してどのよう
な問題が存在するかについて班ごとに調査・研究し、その成果をまとめて発表する。教室外・授業時間外に
かなりの作業が必要である。
成績評価の方法:出席、活動へのコミットメント、班ごとの成果発表、学期末の小レポートをそれぞれ同等に
評価する。
教 科 書:授業中に指示
参考図書:授業中に指示
ミュニケーションセミナーC
133 多文化コ
−異文化理解へのアプローチ1−
2
有川
友子 留学生センター 水・5
共 通 教 育
10
英文名:Multicultural Communication Seminar C
授業の目的、ねらい:異文化的背景を持つ人々の間での接触が増える中、相互理解は必ずしも容易ではない。
異文化をめぐる世界の諸問題についての理解を深めると共に、多様なグループの人々が共生していく社会の
可能性を探る。
授業の計画、内容と目標:「文化」を定義することから始め、その上で人間が文化を習得するプロセス、その
中で「異文化」の概念が生まれるメカニズムの解明を試みる。そして世界の文化をめぐる問題の中から、地
域とテーマを選び、それについて多角的に調べ、口頭発表し、レポートにまとめる。各テーマについて、グ
ループで担当する。
成績評価の方法:出席、授業への積極的参加、口頭発表、レポートにより評価する。
教 科 書:授業中に指示する。
参考図書:授業中に指示する。
− 105 −
セメスター 番号
授
業
科
目
単位数
担当教官
2
小林 哲郎他
134 発 明 ・ 発 見 ? ?
所属部局等
曜日・時限
教
室
受講人数
ベンチャー・ 夏期休暇中 ベンチャー・
ビジネス・
ビジネス・ 15名まで
ラボラトリー 3 日間
ラボラトリー
英文名:Invention and Discovery
授業の目的、ねらい:時代を変革する科学技術創出の担い手として、発明・発見における偉大な先駆者たちの
足跡に触れ、あるいは、新産業の旗手に相応しいベンチャー企業家たちの現在に学ぶとともに、自ら、独創
的なアイデアを創出することに挑戦し、アイデアコンテスト、特許申請などを例に、それを的確に表現する
ことを学ぶ。
授業の計画、内容と目標:少人数グループに分かれ、アドバイス担当、グループ統括の教官・院生とともに、
1. 特定の発明やベンチャー企業など、ターゲットを決め、情報収集、調査を行う。
2. 調査内容に基づき、イノベーション創出がいかになされたか発表する。
3. VBL の研究課題も参考にして、ターゲットニーズに基づくアイデアを考案する。
4. アイデアを実現するための科学技術について調査、助言を得る。
5. プレゼンテーション技術を学び、アイデア ・ コンテストを行う。
6. 特許明細書の書き方を学ぶとともに、良いアイデアであれば、特許申請を実際に行う。
7. 諸団体により開催されるアイデアコンテストに応募し入賞をめざす。
成績評価の方法:出席及びレポート
教 科 書:授業時に指定
参考図書:授業時に指定
Ⅰ
コンピュータ・
135 LINUXによるグラフィ
ックス
2
吉田
メディア
勝行 サイバーセ
ンター
水・2
共 ・ 図 学
CAD 教室
20
英文名:Introduction to Computer Graphics
授業の目的、ねらい:コンピュータ・グラフィックスによりステレオ・グラフィックスを構成し、その結果を
用いて立体の見方に対する理解を深める。
授業の計画、内容と目標:
①プログラミングの原理
②計算機の立ち上げ、エディター、コンパイル、ファイルの扱い方
③グラフィックスのための C 言語
④デバイス座標系での直線の描画
⑤ mm 単位座標系と 2D グラフィックス
⑥透視投象とワイヤーグラフィックス
⑦二眼式立体視とステレオ・グラフィックス
⑧ステレオ・グラフィックスと仮想環境
図学 CAD 教室のコンピュータを用い、演習を交えた講義を通して、コンピュータ・グラフィックスのプロ
グラミング能力を養う。
成績評価の方法:レポートの提出を求め、その結果で評価を行う。
教 科 書:適宜計算機のファイルの形で配布する。
参考図書:
− 106 −
セメスター 番号
授
業
科
目
136 環境とアイソトープ
単位数
2
担当教官
斎藤
所属部局等
ジオアイソトープ
直 ラ
総 合セン タ ー
曜日・時限
金・5
教
室
ラジオアイソトープ総合
センター 豊 中 分 館
受講人数
10
英文名:Environment and Isotopes
Ⅰ
授業の目的、ねらい:放射線とその線源=ラジオアイソトープ(RI)は、サブアトミック領域への探求の道を
開いて現代科学発展の基礎となった。その放射線と RI の知識は、環境レベルでの諸問題の理解にいろいろ
と応用されている。授業では、環境放射能と人類の関わり合いについての現状を理解して、将来はどうある
べきかを各自が自分の意見を持てることを目標とする。机上の理解だけでなく、各自が身近な研究テーマを
設定し、自身でフィールド調査、アイソトープ測定および考察を行うことを求める。なお、アイソトープ測
定用として提供する最新鋭のプラズマイオン源質量分析装置は、RI のみならず安定なアイソトープの測定も
可能である。この点から、環境中の特殊な重金属等の検出ができることが期待される。授業は、理系に限定
せず、環境に興味を持つ文系学生の受講にも配慮する予定である。
授業の計画、内容と目標:放射能とは何か、アイソトープとは何か、といった基礎的な理解のために、まずテ
キストを輪読する。加えて、放射能と RI の理解を助けるために、簡単な実験を随時行う。中間時点までに
環境放射能についての概観を終え、後半時期では各自が研究テーマを設定して、独自にフィールド調査等に
取りかかるようにする。試料中のアイソトープ測定を、プラズマイオン源質量分析装置を用いて行い、その
結果を考察してとりまとめ、授業で発表する。
成績評価の方法:出席回数と授業態度、さらに研究テーマについてのフィールド調査・測定・発表などを総合
的に評価する。
教 科 書:授業の進行状況にあわせて、プリント等を配布する。
参考図書:当センター豊中分館蔵書を中心に適当なものを、授業中に適宜紹介する。
201 日 本 学 セ ミ ナ ー
2
荻野
美穂
文
学
部
水・3
共 通 教 育 10〜15
英文名:Seminar in Japanese Studies
授業の目的、ねらい:日本学とはどのような学問分野であり、また今後どのような展開の可能性が考えられる
かについて検討する。
授業の計画、内容と目標:日本学には、民俗学、宗教学、歴史学、社会学、カルチュラル・スタディーズなど、
さまざまな潮流が流れこんでいる。授業ではまず、日本学の成り立ちや性格を、その領域横断性、視点や関
心の多様性に焦点を当てながら紹介した後、それらを具体的に知るのに適した文献の講読と討論を行う。後
半は各自が「日本」をめぐって関心を持つテーマについての報告を行う。
成績評価の方法:セミナーへの出席と、討論・報告への積極的参加。
教 科 書:なし。購読する文献は授業時に指示する。
参考図書:取り上げるテーマに応じて適宜指示する。
Ⅱ
202 日 本 史 セ ミ ナ ー
2
平
雅行
文
学
部
金・4
共 通 教 育 5〜10
英文名:Seminar on Japanese History
授業の目的、ねらい:中世史の基礎となる史料に親しむことによって、歴史学の方法を学ぶとともに、その読
解・発表能力を鍛えることを目的とする。
『今昔物語集』や鎌倉時代の漢文史料を中心に取りあげる。受講
希望者は、志望理由をできるだけ詳しく記入すること。
授業の計画、内容と目標: 史料をプリントで配付し、それを読み進めながら、その意味と歴史的背景を考える。
受講者はあらかじめ予習が必要である。
成績評価の方法:授業中に指示する。
テキスト・参考文献等:授業中に指示する。
− 107 −
セメスター 番号
授
業
科
目
203 実録やくざ映画の盛衰
単位数
2
担当教官
上倉
庸敬
所属部局等
文
学
部
曜日・時限
木・2
教
室
受講人数
共 通 教 育 10〜20
英文名:The Rise and Fall of the Historical Films of Yakuza
授業の目的、ねらい:1970 年代に日本映画の一潮流を形づくった「実録やくざ映画」とよばれる諸作品を、芸
術学の立場から分析し、日本映画史のなかに位置づけることを目的とする。水戸黄門など既成の価値体系に
立脚するキャラクターに対してアウトローの系譜を継ぐヒーローが美学上どのような意味をもつか考察する。
授業の計画、内容と目標:①映画作品の構造 ②映画作品の分析方法 ③既存価値のヒーローたち ④既成
価値としてのアウトロー ⑤価値をもたないキャラクター ⑥『人生劇場』と仁侠映画の始まり ⑦仁侠映
画の終焉―高倉健の限界― ⑧『仁義なき戦い』―キャメラマン吉田貞次― ⑨芸術上の実験―監督たち、
俳優たち― ⑩『日本の首領』と『ゴッド ・ ファーザー』 ⑪実録路線の転換―生き残る鶴田浩二― ⑫事
実と虚構―シナリオライター高田宏治― ⑬女性文芸路線の登場―『鬼龍院花子の生涯』― ⑭総括。正確
に映画を見て、さまざまな視点から論理的に自分の考えを紡ぐことを目標とする。
成績評価の方法:2 回に 1 度、映画作品を分析した 2000 字ほどのレポートを提出させる予定。
教 科 書:中島貞夫・吉田薫『映画の四日間』(醍醐書房刊、2000 円)
参考図書:
204 人 文 地 理 学セミナー
2
堤
研二
文
学
部
金・4
サイバーメディア
セ ン タ ー
10
英文名:Seminar on Human Geography
Ⅱ
授業の目的、ねらい:人文地理学における地域分析の基礎的な知識・技術の習得を目的とし、地域構造把握の
基礎を学ぶ。
授業の計画、内容と目標:本授業では、座学だけでなく、機器を利用した実習的作業も行う予定である。具体
的には、以下のような諸項目を授業の柱とする。これらを実習しながら地域分析法にふれることが本授業の
目標である。
1. 地域分析の概要
2. 計量データの収集
3. 計量データの分析
4. 分析結果の表現
成績評価の方法:出席点、平常点、課題提出状況などで総合的に評価する。
テキスト、参考文献など:木村辰男ほか(1981)
『現代地理学の基礎』(増補版)大明堂。
奥野隆史(1977)『計量地理学の基礎』大明堂。
205 文 化 研 究 セ ミ ナ ー
2
春日
直樹
人間科学部
金・5
人間科学部
東館 401
5〜20
英文名:Study of Cultures
授業の目的、ねらい:テクノロジーと文化、テクノロジーと人間について文化人類学の視覚から考える。
授業の計画、内容と目標:下記の最新の研究をテキストとしてとり上げ、参加者が順番に発表し、かつコメン
テーターをつとめるという形式で授業をおこなう。
テクノロジーの進歩がそのまま善とされる時代は終わり、テクノロジーと文化・テクノロジーと人間につ
いて再検討すべきときに入った。このセミナーをつうじてそうした思索を深めることに目標を置いている。
成績評価の方法:平常点(発表およびコメント、そして発言の内容にて総合的に判断する)。
教 科 書:宮武公夫『テクノロジーの人類学』(岩波書店)
参考図書:授業にて指示する。
− 108 −
セメスター 番号
授
業
科
目
206 科 学 論 セ ミ ナ ー
単位数
2
担当教官
奥
雅博
所属部局等
曜日・時限
人間科学部
金・5
教
室
人間科学部
(吹田)
受講人数
15
英文名:Seminar on Theory and Philosophy of Science
授業の目的、ねらい:科学論に関する英文の書物を正確に読めるようになること、科学に関する意見・疑問が
きちんと表現できるようになること、この2つを目標とする。
授業の計画、内容と目標:テキストを全員が予め読んでくる。当日指名されたものが、日本語になおし、次い
で不明な点・誤っている点を全員で討論する。ほぼ正確な読みが定まったところで、著者の論点について議
論する。
成績評価の方法:平常点。授業への出席が第 1 の要件である。第 2 に読みの正確さと積極的な発言である。
教 科 書:Alexander Bird, Philosophy of Science , UCL Press, 1998 の冒頭部分を使用する予定。
(半年で読
めるのはごく僅かであろうが、格段に力がつくことを期待している。著者は心理学者であるが、内容が心理
学に限定されているわけではない。)詳細は最初の授業時間に指示する。
参考文献等:授業の際に適宜指示する。
207 人 間 学 セ ミ ナ ー
2
菅野
盾樹
人間科学部
金・5
人科・教官研
究室(吹田)
5〜20
英文名:Seminar on Philosophical Anthropology
Ⅱ
授業の目的、ねらい:人間学とは、主として二つの問い――人間とは何か(人間の存在構造の問い)
、人間と
していかに生きるべきか(人間存在と自然なかたちで両立する倫理学の問い)――とを、隣接科学と協同し
つつ考察し探究する哲学的部門である。(他のタイプの人間学的探究から区別する必要があるときには、特
に「哲学的人間学」と呼ぶ。)この授業は、何か知識を身につけることではなく、参加者が人間学的な問題
意識を鮮明にするのを援助し、問題へ自らアプローチする思索の力を鍛えることを狙いとしている。
授業の計画、内容と目標:テクストからトピックを選んで提示し、テキストおよびその他の資料を読みすすみ
ながら、各人がトピックについての問題を整理し、最終的には、トピックについて参加者が相互に議論でき
るようにしたい。この目標に近づくために、
(1)文献を精確かつ批判的に読む訓練を重ね、
(2)文献の内容
を自分の言葉で報告し、(3)期末レポートを執筆することが参加者に義務づけられる、を目指す。
具体的なトピックや文献は、後ほど教室で確定される。トピックの候補としては、人間と言語あるいは記
号、人間の知覚と行動、人間と遊び、人間と死、人間と性、人間と知識、などさまざまなものが考えられる。
成績評価の方法:(1)期末レポート、(2)日常の課題
(発表や質疑応答など)、(3)出席点、を総合して評価する。
教 科 書:菅野盾樹『人間学とは何か』(産業図書)を基本とする。テクストを追加することもありうる。
参考図書:授業中に指示する。
208 現 代 科 学 の 課 題
2
長野 八久他
理
学
部
金・5
理
学
部 5〜15
英文名:Science for Our Future
授業の目的・ねらい:20 世紀を通じて科学は長足の進歩を遂げ、人間と自然に対する認識は飛躍的に深まっ
た。また様々な技術によって豊かな生活がもたらされた。しかし 20 世紀は同時に、大量殺戮兵器を使用し
た世界戦争、南北間の貧富差の拡大、先進工業国での貧困、公害による生活環境の破壊、地球規模での環境
破壊などの深刻な問題が発生した時代でもあった。現代の科学はこれらの問題の解決に力を発揮することを
求められている。
このセミナーは、学生自ら身近な問題を発掘、調査することを通じて、今日私たちが直面する諸問題を科
学的にとらえる事を学び、且つ解決のために如何に行動するかを共に考える。大学で学ぶことになったそれ
ぞれの専門を生かし、自らの生き方に結び付けていくための基本的材料を提供したい。理系学生のみならず、
文系学生にも大いに参加して欲しい。
授業の計画、内容と目標:
1) 科学に関する基本的事柄の学習:
① 20 世紀はどんな時代だったか
②科学とは何か/科学の方法
③人間の進歩と科学的認識/科学的認識の起源
④生活と科学/国民の権利としての科学
⑤科学的発見はどのようにして生まれるか/科学的コミュニケーション/研究評価
⑥戦争と科学/マンハッタン計画/科学とヒューマニズム ⑦科学と倫理/科学者の権利・義務
⑧科学と政治
2) グループ研究と発表
長野のホームページ(http://www.chem.sci.osaka-u.ac.jp/˜nagano/)も参照。
成績評価の方法:討論への参加、レポートにより総合的に評価する。
教 科 書:使用しない。
参考図書:R ダンバー著『科学がきらわれる理由』
(青土社)/B ブレヒト『ガリレイの生涯』
、他。
− 109 −
セメスター 番号
授
業
科
目
209 原 子 核 を 見 る Ⅱ
単位数
担当教官
所属部局等
南園忠則・松多健策
2 福田光順
理
学
部
曜日・時限
金・5
教
室
理・南園研究室及
び原子核実験施設
受講人数
3〜15
英文名:Feel Nuclei Yourself! Part Ⅱ
授業の目的、ねらい:微小な原子核に核子(陽子と中性子)を閉じこめているのはパイオンで、その核子やメ
ソンはクォークから構成される。この極微の世界を支配する相互作用と自然の法則を、原子核からの放射線
を直接見る方法で調べよう。
授業の計画、内容と目標:原子核物理学の基礎やその研究の方法を、研究の先端にいる現場の研究者と膝を交
えながら直接学ぼう。教材として教科書(英語)を用い、放射線検出器を駆使して実際に放射線を自分の手で
検出する。手を動かしながら学ぶために、使用する検出器を手作りし実験を進める。
理学部の加速器がある実験現場で直接教官達に教わり討論するだけでなく、大学院生や学部の先輩達とと
もに意見の交換を行い、核科学の将来を展望しよう。時間外には、物理学以外のテーマも話題にしたい。
成績評価の方法:研究成果の口頭発表やレポートの評価を基準とするが、テーマをこなす対処の仕方まで評価
する。
テキスト、参考文献等:現場で指示するが授業の進行とともに適時、授業内容に対応した論文のコピーを配付
する。
210 極微の世界の物理Ⅱ
2
高杉 英一他
理
学
部
未
定
共通教育・
物理学棟 F1
100
英文名:Physics in Microscopic World Ⅱ
Ⅱ
授業の目的、ねらい:極微の世界の物理Ⅰに引き続き量子力学または特殊相対性理論を学び、現代物理の成り
立ちを理解する。このゼミのもう一つの目的は、学生諸君が本を読み、理解し、発表することを通し、学ぶ
態度を身につけることにある。出席し、担当しているテキストの内容を発表することがこのゼミの基本的サ
イクルで、これらの経験を通し、自ら学び考える態度を身につける。
授業の計画、内容と目標:量子力学または特殊相対性理論のゼミを行う。
理・工・基礎工学部の学生諸君向けのゼミで、他の担当教官は
赤井 久純、阿久津泰弘、藤田 佳孝、糸山
浩、東島
清、広岡 正彦、菊池
誠、木下 修一、
岸本 忠史、窪田 高弘、松川
宏、大坪 久夫、太田 信義、大貫 淳睦、中野 貴志、斉藤 基彦、
坂口 篤志、佐藤
透、摂待 力生、下田
正、竹田 精治、渡辺 純二(以上理学研究科物理専攻)
北本 俊二、 佐々木 節、 常深
博(以上理学研究科宇宙地球科学専攻)
成績評価の方法:出席することが基本で、担当箇所を調べ発表することをもって成績の評価を行う。
テキスト、参考文献等:
211
現代の宇宙像 ・ 地球像 B
2
山中 高光他
理
学
部
金・5
共・地学研究室・
地学学生実験室
15〜20
英文名:Contemporary Models of Space and Earth Structures B
授業の目的、ねらい:基礎科学に基づいて体系づけられた最新の宇宙像・地球像について知る。複数の専門教
官がセミナー形式で講義するとともに、隕石やマントル物質などに触れ、関連した基礎的実験・実演を行う。
授業の計画、内容と目標:用いる実験設備は超高圧高温合成装置、X 線回析装置、SIMS、EPMA、強磁場マ
グネット等多器種に及ぶ。また、野外の実習、VTR による学習も並行して行う。受講生は宇宙、地殻、地
球深部のそれぞれに由来する物質をテーマに選んで履修する。受講人数は 1 テーマ当たり 5 〜 8 名とする。
各教官ごとによるサブテーマは、太陽系形成と地球外物質、電磁波と結晶の相互作用、原子レベルでとらえ
た結晶の相転移、自然物質との磁場整列、超高圧による合成、堆積物の挙動と地層の形成、断層・褶曲と山
地の構造、他。理系向け。担当者、山中他数名。
成績評価の方法:実験・演習のレポート形成による評価
教 科 書:なし
参考図書:なし
− 110 −
セメスター 番号
授
業
科
目
212 先 端 物 理 現 象
単位数
担当教官
2
大山 忠司他
所属部局等
理
学
部
曜日・時限
金・5
教
室
受講人数
共 ・ 物 理 棟 3〜15
英文名:New Physical Phenomena
授業の目的、ねらい:受験勉強における公式の暗記と机上の計算で凝り固まった学生諸君に対して、最先端の
物理現象の幾つかを体験してもらい、自然科学への本当の興味を持ってもらうこと。
授業の計画、内容と目標:テーマ 1 として、特殊な金属の示す特異な性質、超伝導現象を試料作りから極低温
における特性の測定まで体験する。テーマ 2 として、波動としての光の綾なす干渉効果を、ホログラフィー
写真の撮影、現像、再生を通して体験する。3 人一組の班を作り、自分達で失敗を繰り返し、工夫しながら
考えさせる。実験の成功したときの感激を体験してもらう。
授業の曜日・時限については初回だけ設定するが、後は各々の班で適宜調整する。
担当は大山忠司、中田博保、藤井研一、小堀裕己
成績評価の方法:出席および実験への取り組み方などで総合的に判断する。
テキスト、参考文献等:
213 生物物理学への誘い
2
徳永
久冨
史生
修
理
学
部
金・5
理・F102号室 3〜15
英文名:Invitation to Biophysics
授業の目的、ねらい:広範な生命現象を物理的に考えるとともに、生命現象の物理的測定法を理解する。
授業の計画、内容と目標:テキストを基に解説し、討論を交えて理解を深める。適宜、研究試料や装置を見学
する。
(1)生物物理の世界、
(2)タンパク質と DNA の素顔、
(3)タンパク質はどう働くか、
(4)細胞と生体膜の
働き、
(5)生物が光を捕らえる仕組み、
(6)神経と脳、
(7)筋収縮と生体運動、
(8)コンピュータートモグ
ラフィ、(9)進化のもたらした生物、
(10)生物物理の夢
成績評価の方法:授業中に指示する。
教 科 書:日本生物物理会編、ブルーバックス『生物物理の最前線』講談社
Ⅱ
214 蛋白質や遺伝子を楽しもう! B
2
倉光
増井
成紀
良治
理
学
部
金・5
理・A427号室 数名
英文名:Let's Enjoy DNA and Protein! B
授業の目的、ねらい:ヒトのゲノム解析も完了し、21 世紀はポストゲノムの時代、蛋白質の時代に入る。遺伝
子 DNA の情報は蛋白質によって読み取られ、意味のあるものとなるが、その蛋白質分子の素晴らしい仕組
みが次々に解明されてみると、我々生物が生きていることの素晴らしさに感嘆する。そこで、蛋白質に関連
した基礎知識を学ぶとともに、実際に遺伝子操作などの実験も行い、学問・実験の楽しさを味わう。
授業の計画、内容と目標:
1. 蛋白質・核酸の構造と機能:(1)アミノ酸とヌクレオチド;
(2)蛋白質と核酸の立体構造;
(3)酵素分
子の巧妙な仕組み!;(4)生物における酵素分子の役割;(5)「高度好熱菌 丸ごと一匹プロジェクト」
(分子生物学から原子生物学への橋渡し)について;(6)(5)を例にして、大発見の種を考えよう(考え
る過程で、将来、大発見をするためには何が必要かを考えてみよう)
。
2. 遺伝子操作実験:
(1)遺伝子を切ってみよう、
(2)遺伝子をつないでみよう、
(3)遺伝子を増やしてみ
よう、(4)遺伝子から蛋白質を作らせてみよう。
上記 1 〜 2 の目標は、実験などを通して、学問・実験の楽しさを味わいながら、単なる知識と、「ほんとう
に分かる」ことの違いを実感し、大学初学年で学ぶ基礎の重要性を認識するとともに、受け身型から積極
型人間へと脱皮をはかる。
成績評価の方法:
(1)基礎知識の筆記試験(1(1)〜(4)後の各時間)、(2)実験やアイデアをまとめたレポー
ト作成、口頭発表(1
(6)と最終回)
。これらを通じて、レポートの書き方、口頭発表の方法についても学ぶ。
教 科 書:平澤栄次『はじめての生化学−生活のなぜ ? を知るための基礎知識−』(化学同人)
参考図書:田宮信雄他訳『ヴォート・生化学(第 2 版)(上・下)』(東京化学同人)
そ の 他:受講希望者は、履修希望届に履修目的あるいは理由をはっきりと書くこと。実験期間中は、土曜日
に結果を観察することもある。実験を行うので、傷害保険に加入しておくこと。また、希望者には、休暇中
の集中講座も開講。
− 111 −
セメスター 番号
授
業
科
目
単位数
215 生 命 シ ス テ ム 論
2
担当教官
荻原
哲
所属部局等
理
学
部
曜日・時限
水・6
教
室
共・自然科学棟
1 階会議室
受講人数
2〜8
英文名:Biosystem
授業の目的、ねらい:このセミナーは二つの目的を持っています。少人数制のクラスならではの妙味。
(1)議
論するとは何かを知る。議論によって得られるものを体験する。
(2)議論は生命についておこなう。生命と
いうシステムが何たるのかを知るには様々なアプローチがあり、アプローチによって異なった答えが見えて
くる。答えが一つしかない世界の住人の君たち、そこから脱出しよう!
ああでもない。こうでもないと喋ることを議論するという。問いかけるという行為は答えを知りたいからす
るわけだが、議論は答えが得られると終わるわけではない。生命とは何だろう ? 生きているものと生きてい
ないものの違いって何だろう ? 動物や植物やキノコは生きているが机や建物は生きていない。分析的に見た
らどちらも原子の集合体である。しかし生命はかならず生命から生まれ、無生物から生命は生じない。いっ
たい生命というシステムがしめす生命らしさはどこからやってくるのだろうか ? この問題の答えを―容易
に…知りたい(問題解決能力)と望むのではなく、この難題をどのように解いていくことができるのだろう
かと考える(問題発見能力)。二つの能力を上手に循環させることにより私たちはより深い理解にやがてた
どり着く。
授業の計画、内容と目標:生命を一つのシステムと見る視点に立つときに重要な示唆を与える本や論文を選
んで精読する。精読によって深く物事を考える訓練をする。内容に関して議論を積極的にする。
成績評価の方法:考える能力、クラスで議論する能力を適切な方法によって評価する。ああでもないこうでも
ないとよく喋る人は合格。黙って聞いているだけの人は落第。
教 科 書:クラスで印刷物を配布する。
参考図書:河本英夫『オートポイエーシス 2001』、佐々木正人『アフォーダンスの視座』
(現代思想)
、平野勝
巳『生きていくためのサイエンス』
、リチャード・ドーキンス『利己的遺伝子と生物の体』
、Guenter AlbrechtBuehler In Defense of Non-molecular Cell Biology
216 数
学
小
景
2
杉本
充
理
学
部
金・2
共 通 教 育 5〜10
英文名:A Mathematics Showcase
Ⅱ
授業の目的、ねらい:現代数学が織り成す風景を、それを築き上げてきた数学者たちの人間模様にも焦点をあ
てながら、観賞してみよう。これを通じて、学問としての数学の一端も垣間見ることにしよう。
授業の計画、内容と目標:下に揚げてあるテキストの内容を、参加者自らが講師となって順番に発表し討論す
る。講師は、数学者の人物像がいきいきと伝わるように工夫して発表してもらいたい。また、数学的内容に
ついてもなるべく正確に説明するように心がけ、数学の理論の発見を追体験してもらいたい。(あまり深刻
に構える必要はない。適宜、担当教官による補足説明を受けられるであろう。)
成績評価の方法:発表、質疑応答等を通じて、内容の理解度を評価する。
教 科 書:E.T. ベル著『数学をつくった人びと』
(東京図書)
参考図書:講義中に適宜指示する。
生 と 自 由 生 活:
217 共
生物窒素固定研究入門
2
佐伯
和彦
理
学
部
金・5
理学部・C502 20名程度
又はA427
まで
英文名:Symbiosis and Free-Living: An Introduction to Biological Nitrogen Fixation
授業の目的、ねらい:窒素固定とは窒素ガスのアンモニアへの還元反応であり、窒素原子の生物界の取込口で
ある。工業的な窒素固定が高温高圧を要するのに対し、マメ科植物と共生する根粒菌などはこの反応を常温
で一見容易に営んでいる。本授業では、窒素固定や植物微生物相互作用についての基礎的な生化学・分子生
物学的知識の習得、レベルに応じて調査・実験の実施、その成果の公開、を通じて『研究』という行為に入
門することを目指す。
授業の計画、内容と目標:1)最初の 3 〜 4 週で生物窒素固定に関する基礎的な知識を習得、2)それに基づき
各人がテーマを決め、関連した調査または実験を 8 〜 9 週程度かけて実施【テーマとして生物学的なものが
主力だが、視点を限定しない。窒素固定研究の科学史や経済などというものも許容する】、3)進行状況につ
いて相互に議論を交わし、4)後半の 3 〜 4 週で公開のためのホームページを作製する。高校での生物の選
択の有無は問わない。積極的な参加への意志を持つことが第一の条件である。
成績評価の方法:基本的知識の修得度、調査・実験および議論への取組姿勢(成果自体を要求するものではな
い)と公開ホームページ作製への貢献度によって評価する。
教 科 書:適宜指示・配布する。
参考図書:適宜指示・配布する。
− 112 −
セメスター 番号
授
業
科
目
単位数
218 英文科学ニュース講読 B
2
担当教官
岡本
光弘
所属部局等
医
学
曜日・時限
教
室
受講人数
医・バイオ棟2階 修士
部 水・午後5:00
〜6:30 課程セミナー室(吹田) 5〜15
英文名:Science News in English B
授業の目的、ねらい:
1. Nature と Science の最新号から医学生物学を中心にした科学ニュースを選択して、学生と一緒
に読み、科学の進歩が社会に及ぼす影響について討論する。
2. 時事英語の読解力を身につける事と、自然科学と社会の関係についての視点を探る事を目的とする。
3. 医学・生物学系の学生に限らず、自然科学一般に興味を持つ学生を対象にする。
授業の計画、内容と目標:
成績評価の方法:口頭発表とレポート提出による。
テキスト、参考文献等:
219 く す り と 情 報 伝 達
2
上
善規他
歯
学
金・5
部 (土
歯・C460 室
・1〜 5)
5〜10
英文名:Drug and Signal Transduction
Ⅱ
授業の目的、ねらい:さまざまな疾患の治療において、薬物は重要な地位を占めている。この薬物療法の基礎
(くすりとはなにか ? くすりはどのように効くのか ? なぜくすりは治療に役立つのか ?)について、生体の
情報伝達・処理機構との関連性を理解する。
授業の計画、内容と目標:少量の薬物が効果を示すのはなぜだろうか ? 生体はさまざまな刺激情報を受容
し、伝達・処理した上で、それに対応(反応)している。この情報伝達・処理機構に干渉するとすれば、生
体の制御は容易ではないだろうか ? このような薬物の体内動態およびその作用機序を土曜日(1 〜 5 限)3
〜 4 回の実験とその結果の検討を通じて理解することにより、逆に生体の巧妙な情報処理制御機構の理解を
深める。
成績評価の方法:各実験項目毎にレポート提出(具体的には授業中に指示)
教 科 書:授業開始時に配布
参考図書:一般薬理学教科書等
220 エレクトロニクス最前線Ⅱ
2
森田 清三他
工
学
部
金・5
共 通 教 育 10〜15
英文名:Frontier of Electronics Ⅱ
授業の目的、ねらい:エレクトロニクスの最前線の種々のトピックスをわかりやすく話し、質疑応答を通して、
その面白さ、教官自身のかかわり方、研究観、人生観などを語ることを目的とする。
授業の計画、内容と目標:
第 1 〜 3 回:光エレクトロニクスへの理解と興味を深めるため、光の不思議さ、面白さ、レーザー科学研究
の楽しさを、 CD プレーヤーや光ファイバ通信などの具体例を挙げながら、共に学ぶ。
(担当 栖原敏明)
第 4 〜 6 回:半導体エレクトロニクスにおける表面界面現象の重要性、表面研究の楽しさなどを、具体的な
デバイスの例をビデオで示しながら、共に学ぶ。(担当 尾浦憲治郎、片山光浩)
第 7 〜 9 回:光学顕微鏡や電子顕微鏡のような従来の顕微鏡と比較しながら、新しい顕微鏡である走査型ト
ンネル顕微鏡や原子間力顕微鏡の原理と特徴を学ぶ。(担当 森田清三、菅原康弘)
第10〜11回:ニューロ・エレクトロニクス時代に向けた脳システム研究の現状を紹介すると共に多点光計測
による脳における情報処理原理解明への動きを学ぶ(担当 宋 文杰)
成績評価の方法:課題を提示するので、それに関するレポートを提出してもらう。
テキスト、参考文献等:検討中。
− 113 −
セメスター 番号
授
業
科
目
221 都 市 を 解 読 す る
単位数
2
担当教官
鳴海
澤木
邦碩
昌典
所属部局等
工
学
部
曜日・時限
金・5
教
室
受講人数
工・環境棟
講義室
(吹田)15名まで
英文名:Deciphement of Cities
授業の目的、ねらい:神は人間を造り、人間は都市を造った。都市にはそれを造った人間と時代の特徴がいた
るところに記されており、それ故に都市を観ることは書物を読み解くのにも似た魅力がある。このセミナー
では、この楽しみを体験し、都市に対する感性を深めることを目的としている。
授業の計画、内容と目標:
1. ガイダンス〈ねらいと運営方法〉
7. 集まって住む形を読む 2
2. 日本の都市を読む 1
8. ニュータウンを読む
3. 日本の都市を読む 2
9. 緑や川から都市を読む
4. パリを読む 1
10. 大阪を読む
5. パリを読む 2
11. 大阪探検(実習)
6. 集まって住む形を読む 1
12. 大阪探検記の発表
成績評価の方法:出席点とレポート。
教 科 書:とくになし
参考図書:適宜紹介する。
222 微生物の多様性にふれる
2
工
学
部
平成 13 年度は開講しない
223 今始まったゲノムバイオテクノロジー
2
工
学
部
平成 13 年度は開講しない
精 密 科 学 の 世 界 Ⅱ
224 −
シミュレーションが開く原子の世界−
2
工
学
部
広瀬喜久治
稲垣 耕司
金・5
M1 − 624 等
(予定)
3〜10
英文名:Scope of Precision Science and Technology Ⅱ
Ⅱ
授業の目的、ねらい:高度化・微細化が進む最先端半導体デバイスの製造には原子・分子レベルの化学反応な
どの現象が利用されている。量子力学に基づいた物理シミュレーションによる計算機実験はこれらを解析す
る技術として実用化に近づいている。本セミナーでは、このような高度な計算機シミュレーションの現状に
触れるとともに、簡単なシミュレーションを実践することにより、その概要を学ぶ。
授業の計画、内容と目標:はじめに、量子力学に基づくシミュレーションの方法について概説したのち、実際
にシミュレーションにより解析した例について講義形式で解説する。
さらに、受講生それぞれが簡単な力学モデルを作成して、その力学系のシミュレーションを実行する。最
後にそのシミュレーション結果について受講生が発表する。
成績評価の方法:個々の発表内容とレポートによる。
テキスト、参考文献等:簡単な資料を配布する。
225 有機化学の基礎と展開
2
大島
巧他
工
学
部
水・5
共 通 教 育 3〜6
英文名:Basis and Development of Organic Chemistry
授業の目的、ねらい:現在、われわれはいろいろな有機化合物や物質を合成し利用することによって快適な潤
いある生活空間を創造している。また、われわれを含め生体は、その大部分が有機物質より構成され複雑な
生命活動を行っている。本セミナーでは、このような有機化学の背景を知り、その基礎知識の習得を行い、
かつ日常生活、生命科学との深い関わりについて学ぶ。
授業の計画、内容と目標:アルコール、エーテル、アミン、カルボン酸などの基本的な有機化合物の性質とそ
の反応を詳しく講述する。さらに、これらの知識を基に生体高分子である糖類、たんぱく質、核酸(DNA,
RNA)などの構造と性質ならびに生体内で果たす役割などにも話を展開する。
成績評価の方法:出席点とレポート
テキスト、参考文献等:授業開始時に指示する。
− 114 −
セメスター 番号
授
業
科
目
226 IT 技術の基礎と応用
単位数
担当教官
所属部局等
2 石浦菜岐佐他 工
学
曜日・時限
教
室
受講人数
情報システム
部 土・4日間 工・
15〜20
工学専攻
英文名:Basics and Applications of Information Technology
授業の目的、ねらい:現在、社会のインフラストラクチャの一つとなりつつある情報通信の種々の技術に関
し、その基礎的な仕組みや応用について理解を深めることを目的としている。
授業の計画、内容と目標:情報通信技術の中からいくつかの話題について、6 名の教官がそれぞれ講義と演習
を行うという形式をとる。
具体的なテーマについては、ネットワークの制御、計算機/プロセッサの仕組み、画像処理、電子工作、知
識処理、情報技術を活用したモデリング実験、等を予定している。
成績評価の方法:出席点と各教官のレポートによる。
教 科 書:特に無し。
参考図書:特に無し。
227 光 を 科 学 す る
2 小林(哲)
・山本他 基 礎 工 学 部
火・5
基・305講義室 20名程度
英文名:Science of Light
Ⅱ
授業の目的、ねらい:光はエネルギー、情報の媒体として、殆どの生物がその恩恵を受けており、我々の日常
生活に欠かせないものであるが、同時に情報化、グローバル化の著しい未来社会での通信、情報処理にも大
きな役割を果たしうる可能性を秘めている 。 この身近にありながらもとてつもなく大きい可能性をもつ光
について具体例をとりつつ学ぶ 。
授業の計画、内容と目標:具体的には下記のテーマを例にとり、光およびその兄弟である電波の科学を学ぶ 。
1. 光ファイバと光通信
2. きれいな写真をとるカメラの科学
3. 電波の話−携帯電話、GPS、衛星放送 etc.
4. 光で時をはかる
5. 電磁スペクトル探険隊(Ⅰ)直流からマイクロ波まで
6. 電磁スペクトル探険隊(Ⅱ)マイクロ波から光まで
7. 光の表現について―画像、映像 etc.
8. ここでも役立っています レーザ
9. とっておきのお話
10. 光の性質−色、偏光、散乱、干渉、回折
なお、担当教官は山本、小林(哲)、占部教授、北川助教授、村田講師等である 。
成績評価の方法:授業中に指示する 。
テキスト、参考文献等:講義中に適宜配付する 。
228 数 理 決 定 法 入 門
田村坦之・田地宏一
2 赤沢克洋
基礎工学部
火・5
基 礎 工 学 部 10名程度
英文名:Introduction to Mathematical Decision Making
授業の目的、ねらい:数理的アプローチは、一般に数式を用いたモデル化とその解析や求解などからなり、物
理や電気、機械といった自然科学や工学の分野で広く用いられている手法です。しかし、このような手法は
また、人間社会で出会うさまざまな問題を解決するのにも役に立つ方法です。本セミナーでは、身近に見ら
れる問題を例に取り、数理的アプローチの有効性および、そのおもしろさを知ってもらうことを目的としま
す。
授業の計画、内容と目標:取り扱う内容は、オペレーションズ・リサーチと呼ばれる応用数学の一分野に属す
るものの中から、代表的な手法である。
「線形計画法」、
「AHP」、
「ポートフォリオ」、
「ゲーム理論」などを、
クラス編成や、下宿先の選定といった問題を例にとって解説してもらいます。
毎回の授業は、テキストをもとに、各受講者が先生になって講義をおこなうという輪講形式で進めていきま
す。テキストは、一つの章が 15 から 20 ページからなり、また章ごとに独立した話題となっていますので、
できる限り、一回の授業で一つのお話が完結するように進めてください。
テキストの内容をたんに理解することよりも、他の人にうまく説明する、またテキストをもとにしてディス
カッションをおこなうということを目標にします。
成績評価の方法:輪講での発表の仕方や内容、またセミナー中での発言(質問や意見)の内容と量など、平常
点が 8 割、あとの 2 割は期末のレポート。
教 科 書:今野 浩『数理決定法入門 キャンパスの OR』
(朝倉書店、1992)4−254−12608−5
今野 浩『実践 数理決定法』(日科技連、1997)4−8171−6208−2
− 115 −
セメスター 番号
授
業
科
目
担当教官
単位数
所属部局等
夢を拓く化学工学(Ⅲ) 2 久保井亮一・田谷正仁 基 礎 工 学 部
229 −
紀ノ岡正博
バ イオ テ ク ノロ ジ ー
曜日・時限
火・5
教
室
受講人数
基・201 講義室 20名程度
英文名:Chemical Engineering as a Pioneering Science(Ⅲ)− Biotechnology −
授業の目的、ねらい:本セミナーでは、バイオテクノロジー、機能性材料、資源・エネルギー、環境など化学
工学が対象としている研究分野について、オムニバス形式で講義する。第Ⅱセメスターでは、
「生物に学ぶ
エンジニアリングサイエンス」をテーマに、生物化学工学と私たちの生活との関わりやその重要性について
理解する。
授業の計画、内容と目標:生命科学の進歩にともなって、生物の仕組みが明らかになるとともに、生物のもっ
ている潜在能力を積極的・計画的に利用することが可能となり、遺伝子工学、タンパク質工学、細胞培養工
学などの基礎工学分野の研究が拓けてきた。また、人口問題や地球環境問題の解決に対しても、生物のもつ
多様な反応と機能を適用することが必要となってきている。
本講義では、まず生物の仕組みと機能を分かりやすく解説する。さらに、これを利用した生産方法や、製品
を得るために必要な分離方法などを具体的事例をまじえて紹介し、次世代に向けての技術・産業の動向と展
望を講義する。
成績評価の方法:出席状況および課題レポートの作成(と発表)。
テキスト、参考文献等:古崎新太郎編『ケミカルエンジニアリングのすすめ−次世代に向けての化学工学−』
共立出版、1987 年など。
夢を拓く化学工学(Ⅳ) 2 平田雄志・大垣一成 基 礎 工 学 部
230 −エネルギ
江頭靖幸
ーと地 球 環 境
火・5
基・203講義室
20
英文名:Chemical Engineering as a Pioneering Science(Ⅳ)− Energy and Environment −
Ⅱ
授業の目的、ねらい:エネルギーを大量消費する現代社会では、エネルギー問題と地球環境問題とを別々に論
ずることはできない。本セミナーでは、分子レベルのミクロなスケールだけでなく大規模システムにおける
物質とエネルギーの変換システムをも扱うことのできる学問体系すなわち化学工学の観点から、エネル
ギー・地球環境問題の本質を探り、その解決へ向けての科学技術の研究開発 ・ 応用例を紹介する。
授業の計画、内容と目標:エネルギー問題:エネルギー資源、エネルギー形態、エネルギーの需要供給に関す
る分析を行い、現代社会におけるエネルギー問題の重要性を把握する。エネルギーと仕事の変換プロセスの
解析において基本となる熱力学の第1、第2法則を概説し、各種のエネルギー変換プロセス、エネルギー有
効利用技術を紹介する。
地球環境問題:物質・エネルギー循環システムとしての地球のとらえ方、地球を守る微生物の働き、二酸化
炭素の抑制と制御、二酸化炭素を有効物質に変換する反応プロセス、二酸化炭素の固定を目的とした乾燥地
の大規模植林、資源の有効利用とリサイクルなどを紹介する。
これらのトピックスを通してエネルギー・地球環境問題の本質を探り、その解決へ向けての科学と技術の貢
献と役割について考える。
成績評価の方法:出席状況および課題レポートの作成と発表
テキスト、参考文献等:化学工学会監修:Creative Chemical Enigineering、No.9、『私たちのエネルギー』、
No.10,『地球環境問題に挑戦する』
231 ホームペ ージを 作 ろう
2
井上
田島
克郎
滋人
基礎工学部
火・5
基・情報科学科計算
機演習室(G108)
10
英文名:Creating your own Home Page
授業の目的、ねらい:計算機リテラシーの基礎を学ぶ機会の少ない学部・学科(主として文系)の学生を対象
とし、Web ページを作るために必要な知識、技術を実習を通じて学ぶ。
授業の計画、内容と目標:
1.Internet の概要と体験
2.HTML 入門
3.絵の作成
4.デジタルカメラの利用方法
5.Web ページの作成
実際に Internet で利用されているサービス(電子メール、ネットニュース、www 等)を体験することから
はじめる。そして、簡単な Web ページ(ホームページ)を作成することを目標とし、そのために必要な技
術(文書の作成、絵の作成、デジタルカメラによる写真の取り込み等)を実習を通して学ぶ。
成績評価の方法:出席、課題として作成した Web ページおよびそれについてのレポートで行う。
教 科 書:授業中に指示する。
参考図書:授業中に指示する。
− 116 −
セメスター 番号
授
業
科
目
232 現 代 ド イ ツ 事 情
単位数
2
担当教官
瀧田
恵巳
所属部局等
言語文化部
曜日・時限
教
室
受講人数
金・5 言語文化部・415 10名以内
英文名:Study of Contemporary Germany
授業の目的、ねらい:ドイツの現在の状況について、様々な観点から考察し、理解を深めることを目的とする。
授業の計画、内容と目標:政治、経済、文化、社会、教育、芸術などに関し、いくつかのテーマを設定し、そ
れについて各参加者に調査及び発表をしてもらい、引き続き質問や議論・補足説明などを行なうという形で
進めて行く。扱うテーマは参加者と話し合って決める予定である。
成績評価の方法:平常点。
教 科 書:なし。
参考図書:授業中に指示する。
233 法 学 セ ミ ナ ー
2
未
定
国際公共政策研究科
金・5
共 通 教 育
15
俊也 国際公共政策研究科
水・5
共 通 教 育 5〜10
英文名:Seminar on Law
授業の目的、ねらい:未定。掲示等を確認すること。
授業の計画、内容と目標:
成績評価の方法:
教 科 書:
参考図書:
Ⅱ
234 国 際 関 係 論 セミナー
2
星野
英文名:Seminar on International Relations
授業の目的、ねらい:国際関係のダイナミズムを把握する鍵概念や分析枠組みを学ぶとともに、それらを用い
てリアルタイムで国際情勢を分析する。
授業の計画、内容と目標:現代国際関係の理解に有用な知識を解説した後、受講者各人による個別報告、ディ
スカッションなどを行う。
成績評価の方法:平常点・報告内容・レポートを総合して評価する。
テキスト、参考文献等:必要に応じ、授業中に指示する。
235 遺伝子複製と細胞周期
2
杉野
明雄 微生物病研究所
金・5
微生物病研究所
(吹田)
2〜20
英文名:Chromosome Replication and Cell Cycle
授業の目的、ねらい:生物生命の最も基本となる遺伝子複製の理解は、細胞のガン化、生物の発生、分化の機
構を理解するのに必須である 。 この問題をわかりやすく、最新の情報を混ぜて解説してゆく 。
授業の計画、内容と目標:(第 1 週〜 3 週)遺伝子の構造、(第 4 週〜 6 週)遺伝子の機能、(第 7 週〜 8 週)遺
伝子の複製、
(第 9 週〜 11 週)複製に関わる酵素及び因子、
(第 12 週〜 14 週)細胞周期、(第 15 週)総括
(何が現在問題になっているのか?)生物学に興味がある学生向け 。
成績評価の方法:レポート提出
テキスト、参考文献等:プリント配付、時にはスライドをまじえて講義する 。
− 117 −
セメスター 番号
授
業
科
目
236 バイオインフォーマティクス入門
単位数
2
担当教官
中村
春木
所属部局等
曜日・時限
蛋白質研究所
木・5
教
室
蛋白質研究所
セミナー室
受講人数
10〜20
英文名:Introduction to Bioinformatics
授業の目的、ねらい:バイオインフォーマティクス(生命情報科学)は、生命体のもつ遺伝情報の情報学的解
析により生命現象を理解しようとする新しい学問領域であり、生物学・化学・物理・数学・情報学などの学
際的分野です。セミナーでは、計算機やネットワークを利用した演習を中心に、バイオインフォーマティク
スの基礎をセミナー形式で学んでいきます。
授業の計画、内容と目標:用意したテキストの輪読による基礎知識の理解と、実際にコンピュータを利用した
演習を行います。演習は、蛋白質研究所・附属生体分子解析研究センターにある共用ワークステーションを
利用して、各人が直接インターネットやプログラムを使って課題を実行します。
1.遺伝情報、核酸、蛋白質に関する基礎知識のおさらい。(文科系の学生にも対応します。)
2.データベースへアクセスしてみる。
3.遺伝子の情報を見てみる。
4.遺伝子の情報を自分で解析してみる。
5.蛋白質の構造を眺めてみる。
6.遺伝子の情報から蛋白質の構造を予測してみる。
成績評価の方法:セミナーへの出席と演習結果のレポート提出(3 回ほど)による。学期末の試験は行わない。
教 科 書:中村・中井『バイオテクノロジーのためのコンピュータ入門』(コロナ社、1995)
参考図書:Bioinformatics:A principal guide to the analysis of genes and proteins.(eds. A.D. Baxevanis & B.F.
Francis Ouellette)Wiley-Interscience 1998, New York.
237 蛋 白 質 科 学 入 門 Ⅱ
2
中井 正人他
蛋白質研究所
水
蛋白質研究所 17:00〜18
セミナー室
:30
5〜7
英文名:Introduction to Protein Science Ⅱ
Ⅱ
授業の目的、ねらい:蛋白質は生命の基本を担う物質である。この蛋白質の構造、機能に関する所内各教官の
最新の研究成果を組み入れて、蛋白質の様々な働きを平易な言葉で解説し、生命活動を支える蛋白質に深い
興味と理解を与えることを目的とする。
授業の計画、内容と目標:授業は下記の課題をテーマに、各担当教官の研究室において最先端の研究活動の雰
囲気を味わいながら、自由討論、デモンストレーション、実地見学などの形式によりセミナーを進める。各
教官の授業内容は以下の通り。
(1)蛋白質の骨組み(高尾)
(2)X線結晶構造解析によるタンパク質の構造(中川)
(3)概日リズムとその
機構(永井)(4)葉緑体と光合成の生化学(長谷)
(5)蛋白質の姿・形(月原)
(6)細胞をくっつける蛋白
質:私たちの体はどのようにしてできているか ?(関口)
(7)細胞の分化(田嶋)
(8)ニューロンを支える
蛋白質(畠中)
(9)ニューロンの発生分化と遺伝子発現(吉川)
(10)新しい蛋白質を創る(相本)
(11)蛋
白質のフォールディング反応(後藤)(12)分子機械として働く蛋白質(阿久津)
成績評価の方法:授業中に指示する。
教 科 書:授業中に資料等を配布する。
参考図書:授業中に資料等を配布する。
238
UNIX プログラミング
2
中西 通雄他 サイバーメディアセンター
金・5
サイバーメディアセンター
10
英文名:Unix Programming
授業の目的、ねらい:UNIX システムの仕組みを理解し、通信機能・プロセス生成機能などシステムが備えて
いる機能を利用したプログラミング技術を習得する。
「C 言語でプログラミングできること」を前提として授業を進めるので、受講希望者は基礎セミナー履修希
望届の「選択の動機」欄に、プログラミングの経験について明記すること。なお、本科目の授業内容と基礎工
学部情報科学科 2 年の専門科目の内容がかなり重複するため、
情報科学科学生の受講は認めない予定である。
授業の計画、内容と目標:下記の項目について学習し、シェル・Perl・C 言語などを駆使してプログラミング
の演習を行う。
(1)UNIX の概要
(5)システムプログラミング
(2)ファイルシステムのしくみ (6)ネットワークの仕組み
(3)プロセスのしくみ
(7)ネットワークプログラミング
(4)シェルのしくみ
(8)Perl と CGI
成績評価の方法:10 コほどのプログラミング課題によって評価する。
教 科 書:適宜プリントを配布する。
参 考 書:
− 118 −
セメスター 番号
授
業
科
目
ミュニケーションセミナーD
239 多文化コ
−多文化共生社会と教育2−
単位数
2
担当教官
山田
所属部局等
曜日・時限
泉 留学生センター 月・5
教
室
共 通 教 育
受講人数
10
英文名:Multicultural Communication Seminar D − Education for the Multicultural Society(2)−
授業の目的、ねらい:20 世紀の科学技術は多くの人々に物質的な豊かさをもたらした。しかし現在地球規模で
の自然環境・社会環境の問題が指摘されている。これらは新たな世紀に克服されねばならないものである。
本授業ではこれらのうち社会環境問題について、多文化的な視点からその解決策を考えることを目的とす
る。
授業の計画、内容と目標:本授業は留学生対象第 3 外国語としても履修できるものである。一般学生と留学生
が数名の研究班を作り、地球規模での社会環境問題について班ごとに調査・研究し、その克服に教育がいか
に貢献すべきかを考察し、その成果をまとめて発表することを課す。自主研究でありかなりの教室外・時間
外の作業が必要である。
成績評価の方法:文化的に多様な者同士の共同作業となるが、教師は取り組みを観察し日常点とする。班ごと
の成果発表を他者および自己評価する。出席も重視する。
教科書・参考図書:アドバイスはするが、自主的に見つけることを期待する。
ミュニケーションセミナーE
240 多文化コ
− global standards を考える−
2
浜田
麻里 留学生センター 火・5
共 通 教 育
10
英文名:Multicultural Communication Seminar E : Global Standards Revisited
Ⅱ
授業の目的、ねらい:昨今、さまざまな分野で「グローバルスタンダード」というキーワードが注目されてい
る。本授業では「グローバルスタンダード」をめぐる諸問題について、多文化的な視点から考察することを
目的とする。
授業の計画、内容と目標:本授業では、テーマに関して、賛否両派に分かれてディベートを行う。一般学生と
留学生が数名の班を作り、各自の専門分野における状況を調査する。ディベートの方法についても学ぶ。教
室外・授業時間外にかなりの作業が必要である。
成績評価の方法:出席、活動へのコミットメント、班ごとのディベートの成果、学期末の小レポートをそれぞ
れ同等に評価する。
教 科 書:授業中に指示
参考図書:授業中に指示
ミュニケーションセミナーF
241 多文化コ
−異文化理解へのアプローチ2−
2
有川
友子 留学生センター 水・5
共 通 教 育
10
英文名:Multicultural Communication Seminar F
授業の目的、ねらい:異文化的背景を持つ人々の間での接触が増えている日本について理解を深めると共に、
多様なグループの人々が共生していく日本の可能性について検討していく。
授業の計画、内容と目標:「文化」について理解した上で、日本における外国人を中心としたマイノリティグ
ループを巡る状況について、分担して小グループで調べ、口頭発表し、レポートにまとめる。
成績評価の方法:出席、授業への積極的参加、口頭発表、レポートにより評価する。
教 科 書:授業中に指示する。
参考図書:授業中に指示する。
からだの内部環境
301 (milieu
interieur)と腎臓
2
堀尾
勝
医
学
部
金・5
医・保・D411室 3〜4
英文名: Milieu interieur in the body
Ⅲ
授業の目的、ねらい:ビールを飲むとうすい尿がたくさん出る。ワンゲルに参加すると濃い尿が少ししかでな
い。このような外因に対してからだの内部環境を一定にしようとする働きを腎臓を中心に解説し、水と電解
質の重要性を講じる。
授業の計画、内容と目標:細胞とその環境、体液分布、体液量の調節、電解質の調節、酸塩基平衡などについ
て解説する。また調節機構が障害されるとどのようなことがおこるのか疾患を例に取り病態の発症機構につ
いて解説する。教官より内容を解説するが、学生間の相互討論を身近な例をあげて行いたい。また学生にも
テキストの一部を分担してもらい、相互討論することで体液の恒常性維持の機構の理解を深めたい。
成績評価の方法:出席点 50%、レポート 50%
教 科 書:配布する
参考図書:
− 119 −
セメスター 番号
授
業
科
目
単位数
302 地 域 ケアシステム論
担当教官
所属部局等
2 高鳥毛敏雄他 医
学
部
曜日・時限
金・5
教
室
医・公衆衛生学教室
(吹田)
受講人数
2〜5
英文名:Community Care System
授業の目的、ねらい:高齢社会の到来にともない、地域のケアニーズの増大とニーズの多様化がみられ、これ
らに対応した保健、医療、福祉サービスの総合的な提供が求められるようになってきている。そこで、現在
地域で展開されつつある地域ケアの体制や今後の方向性などを討論しながら理解する。
授業の計画、内容と目標:教室のスタッフが分担し、以下のような内容について概略を指導した後、学生が
各々課題を分担して報告してもらう。それにもとづき教官と討論して理解を深める。できれば地域のケアの
実態に触れる機会を設けたい。
・諸外国の社会保障制度と地域ケア体制
・高齢者の地域ケア
・地域保健活動の現状と課題
・障害者の地域ケア
・保健福祉の動向
・精神障害者の地域ケア
・在宅ケアと地域医療体制
・地域リハビリテーションなど
成績評価の方法:セミナーの参加状況、及び毎回講義終了時小レポートを提出してもらい行う。
教科書、参考図書:セミナーで指示、配布する。
303 ガ ン の サ イ エ ン ス
2
谷口 直之他
医
学
部
金・5
医・基礎棟・第4セミ
ナー室(4階、吹田)
4〜8
英文名:Basic Science of Oncology
Ⅲ
授業の目的、ねらい:本講では、わが国での死亡者が年間 20 万人にも達する がん の本質について知り、
その基礎研究と治療の方法と現状がどのような段階にあるのか理解することを目的とする。
授業の計画、内容と目標:教科書にしたがって系統的に学習する。内容は以下のとおり。教科書の内容を理解
し、要点を発表、討論できるようになることを目標とする。
(1)がんとは何か?
(谷口直之)
(5)がんの転移
(池田義孝)
(2)がんの遺伝学
(本家孝一)
(6)抗がん薬と化学療法
(高橋素子)
(3)発がんの機構
(三善英知)
(7)免疫学とがんの免疫療法 (未定)
(4)がん細胞の特性と増殖(宮本泰豪)
(8)放射線発がんと放射線療法 (未定)
成績評価の方法:レポート
教 科 書:シリーズ・がん医学入門 1 〜 4(中山書店)
参考図書:がんのベーシックサイエンス(メディカル・サイエンス・インターナショナル社)
304 細
胞
構
造
2
医
学
部
平成 13 年度は開講しない
305 脳 の 分 子 生 物 学
2
医
学
部
平成 13 年度は開講しない
306 「ゲノム情報を読む」
2
―ゲノムに書かれた進化の歴史
小田
洋一
基礎工学部
基J棟3階・生物工学
月・5 セ
ミナー室(2)J312室
20
英文名:What do the genomes tell us?
授業の目的、ねらい:早ければ今年中にヒトの全ゲノム(遺伝情報)が解析されるといわれている。ゲノムの
上に「遺伝子」の情報が書き込まれている。私たちの形ばかりでなく行動や思考もその遺伝子からつくられ
ていると考えてよい。遺伝情報を知ることは自分を知ることにつながるだろう。ヒトを含めて現存する生物
は、38 億年にわたる生命の歴史の産物であり、その歴史がわれわれのゲノムに書き残されている。ゲノムか
ら遺伝子情報をどのように読み取るのだろうか ? 遺伝子は生物の進化に関して何を教えてくれるのだろう
か?
授業の計画、内容と目標:藤山秋佐夫・松原謙一 編『ゲノム生物学』と宮田隆・五條掘隆 編『ゲノム情報
を読む』を教官と一緒に輪読する。
担当する教官(小田)は脳の構造と機能を研究していて、遺伝子や進化にはまったくの素人であったが、
生命を理解するためには進化の観点から眺めることがどうしても必要と考えて、6 年前から進化に関するセ
ミナーを開いてきた。これまでに、「脳の進化」「生命の本質と起源」「大進化する進化論」「生命の意味論」
「DNA からみた生物の爆発的進化」
「あたまの進化の設計図」をテーマにしてきた。今年は「ゲノム情報を
読む」という基本的な問題に焦点を当てて、ゲノムを探る方法やゲノムが語る生物像、生物進化の歴史など
をいっしょに考えてみたい。
成績評価の方法:授業中の発言
テキスト、参考文献:藤山秋佐夫・松原謙一 編『ゲノム生物学』(共立出版)
宮田隆・五條掘隆 編『ゲノム情報を読む』(共立出版)
− 120 −
セメスター 番号
307 人
授
間
業
科
と
目
健
康
単位数
担当教官
所属部局等
曜日・時限
2
吉崎 和幸他
健康体育部
金・5
教
室
受講人数
健・セミナー室 5〜10
英文名:Humans and Health
授業の目的、ねらい:健康科学領域の主要な課題(例えば下記のようなテーマ)について、その研究の現況を
文献講読を通じて講じ、同時に研究手法にも触れる。①健康科学 ②体質と寿命 ③老化とその学説、老化
と臓器機能、精神の老化、老化と疾患 ④生体防御反応、免疫と疾患 ⑤自立神経と生体機能 ⑥睡眠と健
康 ⑦ライフスタイルと身体的 ・ 精神的健康度 ⑧健康心理学
他の担当教官は安東明夫、杉田義郎(以上、健康体育部)
授業の計画、内容と目標:1.体質と寿命
安東教授
5.生 体 防 御
西本助教授
2.健 康 科 学
吉崎教授
6.ホメオスターシス
守山講師
3.睡眠と健康
杉田教授
7.自立神経と生体機能
三上助手
4.健康心理学
井上教授
8.脊椎損傷と運動
佐藤助手
成績評価の方法:授業中に指示する。(主にレポート提出と出席)
教科書、参考図書:授業中に指示する。
308 現 代 ド イ ツ を 読 む
2
渡辺
伸治
言語文化部
金・5
言語文化部・415 10名以内
英文名:Reading German Newspapers
Ⅲ
授業の目的、ねらい:1 年次に修得したドイツ語の知識を利用してドイツ語の新聞を読む。阪大附属図書館で
は Die Welt、Frankfurter Allgemeine 等を読むことができ、インターネットを用いればさらに様々な情報源
にアクセスすることができる。そうした環境を有効に利用しつつ、自分の関心を抱いているテーマについて
書かれたアクチュアルなドイツ語を読むことでドイツ語の力を養うセミナーとする。
授業の計画、内容と目標:初回はドイツのメディアについて簡単に説明をおこなう。その後は毎週、発表者を
割り当て、各自関心を抱いているテーマを扱った記事について発表する。テーマとしては、政治、経済、社
会、教育、文化、スポーツなどを取り上げる予定である。
現代ドイツに関する記事を読むことで、ドイツに対する理解を深めると同時にドイツ語の力を付けること
を目標とする。
成績評価の方法:発表とレポート提出
教 科 書:教科書は使わずプリントを配布する。
参考図書:授業中に適宜指示する。
309 免疫のしくみ:病気と感染
2
菊谷
仁
微生物病研究所
金・5
微生物病研究所
(吹田)
5〜10
英文名:Immune System:Diseases and Infections
授業の目的、ねらい:無数の病原体に対処するため、多細胞生物は 免疫システム を精密機械といえる域に
まで進化させてきた。しかし、精密機械ゆえの脆弱性は往々にして自己免疫疾患やアレルギーなどの免疫病
の発症につながる。免疫のしくみの理解を通して、免疫病や感染症の病因、病態を考える。
授業の計画、内容と目標:最初の一カ月で、教科書などを参考資料として免疫学の必要最低限の知識や概念の
習得を目指す。ある程度の基礎知識がついた段階で、免疫学の発展に歴史的な貢献をした論文(主に英文)
や、現在注目されている論文を実際に読み、それらの研究が免疫の仕組みや病気の解明にどのようにつなが
るかを討論、解説する。
成績評価の方法:5 〜 6 回に 1 回程度のレポートに加え、論文を読みそれを解説するという作業の中で理解の
程度を評価する。
教 科 書:授業中に指示する。
参考図書:授業中に指示する。
− 121 −
セメスター 番号
授
業
科
目
単位数
310 計算機による遺伝情報解析
2
担当教官
安永
所属部局等
照雄 遺伝情報実験施設
曜日・時限
水・5
教
室
遺伝情報実験施設
(吹田)
受講人数
1〜10
英文名:Computational Basis of Genetic Information Analysis
授業の目的、ねらい:遺伝子情報解析の基礎である配列比較や系統樹構築などのアルゴリズムの生命科学への
応用を学ぶとともに、実際に計算機プログラムを作成することで理解を深める。
授業の計画、内容と目標:
①配列比較の基礎
● 突然変異と置換
● 塩基配列、アミノ酸配列の進化的変化
②配列の整列
● Needleman & Wunsh 法
● Smith & Waterman 法
③配列間の相違度
④系統樹
⑤ホモロジーサーチ
実習形式で授業を行ない、遺伝子情報解析で重要な上記の解析手法を理解することを目標としている。
成績評価の方法:毎回の実習課題の成績で評価する。
参考図書:宮田隆著『分子進化学への招待』(講談社ブルーバックス)
Ⅲ
311 加
工
と
生
産
2
花崎 伸作他
工
学
5〜10
工・各研究室 (工
・応用理
部 夏季休暇中
の 4 日間
工学科の学
(吹田)
生を除く)
英文名:Machining and Production
授業の目的、ねらい:加工・生産における技術の発達をたどり、人間にとっての加工・生産ひいては工学の発
達の意味を考えるとともに、現在の物造りを加工学、計測学、生産工学の面から概説する。
授業の計画、内容と目標:
1)加工技術の歴史:加工・生産技術の歴史をたどり、その発達が人類に何をもたらしたかを考える。
2)加工技術の現状:機械加工がどのように行われるかを、加工機構、どんな加工ができるかなどから述べる。
3)加工計測技術の現状:加工技術の尺度である精度の判定には加工品の計測が必要。加工中の測定は能率、
加工精度の向上に役立つ。その加工計測技術を論ずる。
4)加工システムの現状:色んな機械装置をシステム化し多量生産を行っている。その現状を論ずる。
5)機械加工の実習:代表的な工作機械により金属部品の機械加工を行い、加工プロセスを理解する。
成績評価の方法:授業計画の各項目毎に小テスト、またはレポートにより評価する。
教 科 書:資料配布
参考図書:
− 122 −
4.特別科目(Special Lectures)
特
別
4.特別科目
セメスター
知
授
業
科
目
性
へ
の
誘
い
単位数
曜日・時限
受 講 人 数
2
金・1
1クラス250名まで
担当教官(所属)
英文名:The World of Intellect and Imagination
授業の目的、ねらい:総長・副学長・部局長等がそれぞれの専門分野を中心として自らの
学問論を分かりやすく開陳することにより、新入生に阪大生としての自覚を促し、学問
への知的好奇心を喚起するとともに、これからの大学における学習へのモティベーショ
ンを高めることを目的とする。
授業の計画、内容と目標:4 月 10 日(火)に開講する「入学記念講義」を必ず全講義受講
し、当日の講義終了後に希望するクラスを選択のうえ履修申請を行うこと。(以後の追
加登録は受け付けない)
授業は A・B・C 3 クラス(教室)に分けて、1 クラス 6 名の各部局長が各 2 回合計 12
回の講義を行う。それぞれのクラスの担当教官及び授業の概要等は、シラバスとは別に
プリントを配布して知らせるので希望するクラスを選択すること。
入学記念講義のみの聴講(一部聴講)も可である。
成績評価の方法:入学記念講義及び各部局長各 2 回の講義終了後、1 週間以内に 1000 〜
1500 字のレポートを合計 7 回共通教育教務掛に提出しなければならない。成績評価は合
格又は不合格とする。
マルチメディア時代の図学
2
月・5
100
英文名:Introduction to Graphic Science in the Multimedia Age
Ⅰ
授業の目的、ねらい:図形に対する操作を通して、図的に表現するとともに表現された結
果からその本質を認識する。SCS(スペースコラボレーションシステム)を用いて北海
道大学および東京大学とリアルタイムに結び、互いの講義内容を交換しながら授業を進
める。吹田キャンパス(工学部 U2-311 講義室)でも受講が可能である。
授業の計画、内容と目標:以下のテーマにより、小さな演習を含む講義を重ね、投象法に
よる 3 次元図形および空間認識能力を涵養する。
1.SCS と図形科学の世界
2.3 次元形態の表現
3.見取り図の読み方
4.立体の見取り図作成
5.透視図上の光と影
6.2 次元幾何学の源流
7.錯視の科学
8.正投象の技法と切断
9.相貫体の作成
10.ホームページの図形科学
11.正多面体の構成
12.4 次元空間の軸測尺
13.4 次元超立方体の作図
14.図形科学の前線
15.まとめと試験
成績評価の方法:出席点と提出物を 60%、期末試験を 40%としてその合計で評価する。
教 科 書:テキストは使用せず、随時プリントを配布する。SCS により多彩な教材を用い
て授業を進める。
参考図書:参考文献として、日本図学会編『図形科学ハンドブック』
(森北出版 K.K.)等。
− 124 −
吉田
勝行(サ)
セメスター
授
業
科
目
科 学 ・ 技 術 と 情 報 の 最 前 線
−新世紀へいざなう先端科学技術−
単位数
曜日・時限
受 講 人 数
2
金・1
100
英文名:The Front of Science, Technology and Information
授業の目的、ねらい:基礎工学部で行われている研究を中心に、最近の科学技術への取り
組みについてわかりやすく講義する。物質科学からインターネットまで科学技術の課題
の紹介と今後の姿を展望する。
授業の計画、内容と目標:
1.ガイダンス
2.21 世紀に向けて超 LSI は ? −情報革命の屋台骨−
3.光で光を操る−物質科学の視点から−
4.空を飛ぶマルチメディア情報−進化する携帯電話とそのしくみ−
5.インターネット技術と社会
6.分子触媒−プレタポルテからオート ・ クチュールへ−
7.クリーンな燃料をつくる−新しい環境保全技術の芽生え−
8.明かり、音、味わい、香りを感じるしくみ
−体のセンサー機構を分子の動きで解明する−
9.知ってるつもり−熱の常識と非常識−
10.デジタル砂遊び−数理モデルと仮想現実−
11.バーチャルリアリティ−仮想の世界があなたを取り巻く技術−
成績評価の方法:出席点とレポート提出
教 科 書:
参考図書:各教官が授業の中で紹介
Ⅰ
病 気 の バ イオ サ イエ ン ス Ⅰ
― 生命研究のフロンティア ―
2
金・1
100
英文名:Bioscience and Diseases Ⅰ
授業の目的、ねらい:感染症、癌、免疫病など人間は様々な病気と出会い、生きてきた。
近年のバイオサイエンスの進展のおかげで、現在ではこれらの疾患の原因も少しずつわ
かってきた。人類と病気との関わりを振り返り、研究者はどのような手法で病気の原因
解明に取り組んできたのか、その結果どこまで究明されてきたのかをわかりやすく解説
する。
授業の計画、内容と目標:大阪大学微生物病研究所の主要なメンバーが講師となり以下の
ようなテーマで解説する。
1.感染症から体を守る仕組み(病原細菌、細菌毒素と細胞の仕組み、免疫系神経系へ
のウイルス感染、寄生虫学、生体防御、免疫システム、自然免疫から獲得免疫、消
化器感染症、粘膜免疫)
2.遺伝子から見た病気(染色体複製と病気、個体における遺伝子発現、コンピューター
で遺伝子を探る、再生医療)
成績評価の方法:出席状況とレポート形式のテストによる。
教 科 書:
参考図書:微生物病研究所編『病気のバイオサイエンス』(大阪大学出版会)
− 125 −
担当教官(所属)
辻本
野田
石原
東野
中西
北道
齋藤
真島
平井
倉橋
桃瀬
小川
佐藤
良信(基)
実(基)
一(基)
輝夫(基)
通雄(サ)
淳司(サ)
明紀(基)
和志(基)
隆之(基)
隆(基)
一成(基)
知之(基)
宏介(基)
仲野
徹(微)
高橋 一郎(微)
杉野 明雄(微)
本田 武司(微)
安永 照雄(遺伝)
菊谷
仁(微)
木下タロウ(微)
審良 静男(微)
清野
宏(微)
三輪 岳志(遺伝)
生田 和良(微)
堀井 俊宏(微)
目加田英輔(微)
授
セメスター
新
し
業
い
物
科
質
目
の
科
学
単位数
曜日・時限
受 講 人 数
2
金・1
100
英文名:Science of New Materials
担当教官(所属)
川合
新原
弘津
知二(産)
晧一(産)
彦(産)
授業の目的、ねらい:新しい物質・材料の構造・性質について Real Science としての
化学的立場から、学生が理解し親しめるようにする。新規な結合様式を持つ物質、人工
格子、ナノコンポジット材料などを無機物質・材料の立場から紹介する。
授業の計画、内容と目標:授業では、新しく見いだされた特徴的な物質を実際に見て手に
触れてもらい、物質に親しみながら、物質の結合状態や表れてくる性質を理解してもら
う。従来の、固体物理・物性理論とは異なった実学からのアプローチをし、新しい機能
物質・構造材料がどの様に作られていき、使われていくかを教え興味を持ってもらう。
1.超伝導物質(抵抗ゼロの世界)
2.人工格子(思いのままに結晶を作り上げる)
3.光触媒(太陽エネルギーのクリーンな利用)
4.新物質の構造(原子配列を見る)
5.ナノ粒子(構造と機能)
6.新しい金属(アモルファス合金の世界)
7.ファインセラミックス(レンガとの違い)
8.セラミックスの応用(自動車、ロケット)
9.超材料の世界(生体と同じ働きをする材料)
成績評価の方法:演習(4 回に 1 回行なう)
教 科 書:特に決まったものはなし。
参考図書:授業中に提示。
Ⅰ
生 命 を 担 う 物 質 ― 蛋 白 質
2
金・1
100
英文名:Essential Substances Supporting Life―Proteins
授業の目的、ねらい:生命現象を理解するためには、生命の基本的構成分子である蛋白質
についての理解が欠かせない。遺伝子の構造が明らかにされた後の時代、いわゆる「ポ
ストゲノム時代」の生命科学の学習に必要な知識を習得させる。
授業の計画、内容と目標:蛋白質の構造や生体内での機能をしらべる最新の方法や、蛋白
質に関する基礎的な知識の生物学や医学への応用について紹介する。とくに、蛋白質集
合体の立体構造、蛋白質が行うクリーンで効率の良いエネルギー変換法、蛋白質がから
だを守るしくみ、蛋白質の異常によって起こる病気など、最近の話題をまじえて紹介し、
蛋白質の生命活動における重要性について理解させる。授業は蛋白質研究所の教官に
よって、基礎から最先端の研究内容まで、次の項目について行われる。
(1)蛋白質のかたちと働き(月原)
(2)蛋白質は生きる力を生み出す(阿久津)
(3)蛋白質はからだを守る(新延)
(4)蛋白質の異常によって病気が起こる(吉川)
成績評価の方法:全授業終了後、テスト(授業内容から出題)を行う。
教 科 書:「タンパク質ものがたり−私たちの生命を支えるもの」(化学同人)
参考図書:
− 126 −
月原 冨武(蛋)
阿久津秀雄(蛋)
新延 道夫(蛋)
吉川 和明(蛋)
セメスター
授
業
科
目
民
社
会
と
単位数
曜日・時限
受 講 人 数
2
金・1
100
國井
平田
吉本
木下
小嶌
和郎(法)
健治(法)
健一(法)
孝治(法)
典明(法)
村田
梅村
英文名:Historical and Present World
平
猪飼
授業の目的、ねらい:
授業の計画、内容と目標:日本、東アジア、中央アジア、東南アジア、オセアニアから西 村田
アジア、地中海世界、そしてヨーロッパ、アメリカに到るまで、現代世界というものが 森安
いかにしてできあがってきたかについて、それぞれの講師が自分の専門とする領域から 桃木
解きおこすオムニバス方式の講義である。受講生は高校で学んできた受験用の世界史や 荒川
日本史とは相当に違う歴史像に接して驚くことであろう。そこから、
真の歴史とは何か、 川北
江川
あるいはまた人間とは何かを探求していく姿勢を学んでもらいたい。
成績評価の方法:出席点を基本とする。毎回講義終了時に 10 分程度の時間をとってミニ 竹中
レポートを書かせる。同時に各教官それぞれがレポートのテーマを 1 つずつ告知する。 藤川
学生は学期終了時に、それらのテーマの中から好きなものを 1 つだけ選んで、レポート 杉本
を作成し、共通教育の教務掛に提出する。
参考図書:なし
修三(文)
喬(文)
雅行(文)
隆明(文)
路人(文)
孝夫(文)
至朗(文)
正晴(文)
稔(文)
温(文)
亨(文)
隆男(文)
淑彦(文)
市
法
英文名: Civil Society and the Law
Ⅰ
授業の目的、ねらい:市民と法、社会と法といっても、いろいろな関係がある。その一部
を本講義は視点を少しずつずらしながら紹介する。単に知識を覚えるのではなく、いざ
という時の出発点となることを期待している。そもそも「法」とか「法律」の意味自体
が単純ではないことに注目してほしい。
授業の計画、内容と目標:取引、会社、労働という三グループに分けて検討する。もちろ
ん、これらは無関係ではない。又、それらの内容も日々刻々と変化している。全体とし
て、どのような印象を諸君は得られるか ??
1.契約法の基礎
2.契約法の歴史
3.契約による責任
4.国際取引
5.契約外の責任
6.ネット取引
7.経済活動と法
8.会社運営と法
9.会社の経営責任 10.会社支配をめぐる争い 11.資本市場と法
12.市民生活におけるリスクと保険 13.労働市場と法 14.雇用関係と法
15.労使関係と法
成績評価の方法:試験
教 科 書:用いず。
参考図書:適宜指示する。
13 〜 15 回について、小嶌・島田・浜田編著『目で見る労働法教材』(有斐閣)。
歴
Ⅱ
担当教官(所属)
史
学
と
現
代
2
− 127 −
水・3
100
セメスター
授
業
科
目
生 命 の ヒ エ ラ ル キ ー
単位数
曜日・時限
受 講 人 数
担当教官(所属)
2
水・3
100
滝澤 温彦(理)
水野 孝一(理)
荻原
哲(理)
前田ミネ子(理)
中西 康夫(理)
伊藤 一男(理)
常木和日子(理)
寺島 一郎(理)
英文名:Structural Hierarchy of Biological Order
授業の目的、ねらい:生命のもっとも大事な特質はその高度な秩序性である。身近な例で
は葉の葉脈あるいは鳥の羽毛の複雑なパターンを知っているだろう。そのように目に見
えるものをさらに細かく見ていくともっとミクロな世界にも秩序が存在することが分
かる。マクロからミクロまで存在する秩序性をサイズ別の階層に分けて理解すること
は、生命の本質的理解には不可欠である。ヒエラルキー(階層構造)は原子から始まり、
分子、細胞小器官、細胞、多細胞、組織、器官をへて個体、さらには生物社会をも包含
する。本講義は理学部生物学教室から、分子レベルの生物学から始まり単細胞、さらに
多細胞、個体、生態系までを専門とする教官を大きさの順番に登場させて、それぞれの
階層での秩序性について語ってもらう。
授業の計画、内容と目標:授業は分子レベルの出来事が最終的に個体レベルの出来事にど
のように繋がるのかを理解することを目標とする。
1.分子レベル:「分子の相互作用が作る超分子という秩序」
(滝澤)
2.細胞小器官レベル:
「分子と細胞小器官が作る植物細胞という秩序」 (水野)
3.単細胞レベル:「分子や細胞小器官の相互作用が作る細胞という秩序」(荻原)
4.多細胞レベル:「細胞間相互作用が作る多細胞という秩序」
(前田)
5.組織レベル:「多細胞組織の相互作用が作る器官と言う秩序」
(中西)
6.器官レベル:
「個体発生が作るボディープランという秩序」
(伊藤)
7.個体レベル:
「動物の個体という秩序」
(常木)
8.生物社会レベル:
「植物と環境の相互作用が作る秩序」
(寺島)
成績評価の方法:テストないしそれに準ずるもの
教 科 書:特に指定しない。クラスで印刷物を随時配布する。
参考図書:「エッセンシャル細胞生物学」(南江堂)
Ⅱ
新 し い 時 代 の 口 の 科 学
2
水・3
100
英文名:Recent Advance in Oral Biology and Treatments
授業の目的、ねらい:口腔の持つ生理機能とその疾病を概説し、歯学部で行っている研究
を解り易く解説する。とりわけ、歯学部学生にとっての専門への導入部分としたい。他
学部の学生諸君にとっては人生における口腔保健を考えるよすがとされたい。
授業の計画、内容と目標:
最初の授業で今年度のテーマを発表する。なお平成 12 年度は以下のテーマを取り上げ
た。
1.歯の健康、その意義
9.口と微生物
2.歯の系統発生と個体発生
10.唾液と口の健康
3.口の生体力学、スポーツ歯学
11.むし歯治療の最前線
4.歯周病の予防と分子免疫・行動科学 12.ミュータンス菌の分子生物学
5.咀嚼機能の回復をめざして
13.口の画像診断と放射線の利用
6.口の老化
14.障害と食の支援プログラム
7.歯を支える骨の破壊と再生
15.口腔癌患者のリハビリテーション
8.顔・口の計測とその応用
成績評価の方法:原則として授業の出席率が 3 分の 2 以下の者は不合格とする。
成績評価はレポート試験とする。
学生ごとに指定された異なる 3 テーマのレポートを提出し、各先生がそのレポートを採
点する。(実施方法の詳細は、後日掲示などにより通知する。)
テキスト、参考文献等:指定なし。
参考書として『新しい時代の口の科学』(医歯薬出版、1990)がある。
− 128 −
重永 凱男(歯)
森本 俊文(歯)
米田 俊之(歯)
伊集院直邦(歯)
浜田 茂幸(歯)
雫石
聰(歯)
恵比須繁之(歯)
松矢 篤三(歯)
由良 義明(歯)
野首 孝祠(歯)
高田 健治(歯)
祖父江鎮雄(歯)
古川 惣平(歯)
丹羽
均(歯)
和田
健(歯)
森崎市治郎(歯)
前田 芳信(歯)
授
セメスター
業
科
目
雇 用 と 人 事 の 経 済 分 析
単位数
曜日・時限
受 講 人 数
2
水・3
100
担当教官(所属)
小滝
一彦(社)
北
泰行(薬)
他
英文名:Personnel Economics
授業の目的、ねらい:企業の雇用、賃金、人事の制度や機能は、雇用と人事の経済原則に
強く支配されている。この仕組みを学ぶことで、今日の雇用問題に理解を深めるととも
に、学生自らの職業選択にとっても有益な知恵となることを期待する。
授業の計画、内容と目標:企業は、自らの置かれた法的、社会的、技術的制約と、歴史的
経緯のもとで、どのような雇用形態、人事制度、賃金体系、訓練システムを用いるのか、
理論と実態を学ぶ。
原則として、経済学や経営学を専門としない学生を対象とする。
成績評価の方法:期末試験による。
教 科 書:大竹文雄『労働経済学入門』(日経文庫)
「
く
す
り
」
と
生
体
2
水・4
100
英文名:Medicine in Human
Ⅱ
授業の目的、ねらい:くすりはヒトの健康を維持する上で重要な物質である。くすりに限
らず環境物質も含め生体と化学物質との関わりは極めて複雑である。本講義では薬の科
学を中心に生体と化学物質との関わりを様々な視点に立って学ぶ。
授業の計画、内容と目標:
① くすりの開発(くすりと毒)
(北
泰行 教授)
② くすりと毒性
(伊籘 徳夫 講師)
③ くすりと化学「天然物を超えて」
(前崎 直容 助教授)
④ 分子のかたちとくすり
(宮下 和之 助教授)
⑤ 蛋白質とくすり
(土井 健史 教授)
⑥「くすり」と生体をはかる(臨床化学序論)(前田 初男 助教授)
⑦ モデル生物とくすり
(小林 綾子 講師)
⑧ 脳とくすり
(松田 敏夫 教授)
⑨ ヒトと微生物
(谷 佳津治 講師)
⑩ 培養細胞の応用
(川瀬 雅也 助教授)
⑪ 遺伝子からくすりへ
(西川 淳一 助教授)
⑫ DNA ワクチン
(小濱 靖弘 助教授)
⑬ 薬物治療の考え方
(山本
勇 助教授)
⑭ ドラッグ デリバリー システム
(中川 晋作 助教授)
⑮ 情報化時代の薬学
(高木 達也 教授)
成績評価の方法:レポート及び出席点により評価する。
教 科 書:授業中に指示、配布する。
参考図書:授業中に指示、配布する。
− 129 −
授
セメスター
人
間
業
の
歴
科
史
目
と
材
料
単位数
曜日・時限
受 講 人 数
2
水・4
100
英文名:Materials in Human History
Ⅱ
授業の目的、ねらい:人類は多くの材料との関わりのもとで、高度の文明社会を作り出し
てきた。その歴史的発展の道筋を概観するとともに、今後の人類の発展を考える上で、
情報化社会における技術立国と地球に優しい工業技術を両立させる材料開発の方向に
ついて理解させる。
授業の計画、内容と目標:授業は次のような分担で行う。
(1)鉄鋼と人間の歴史(原教授)
人間と鉄との関わりについて歴史的に概観し、今後、人類に不可欠な基礎資材とし
ての鉄を環境と調和しながら作り出す方法について考える。
(2)希土類金属およびその化合物の歴史(松尾教授)
レアメタル、希土類金属、それらの化合物を人類はどのように利用してきたか、ま
た今後の展望について考える。
(3)耐熱材料の発展と宇宙・航空機時代の到来(馬越教授)
強靭化、高強度化、軽量化への材料開発の歴史と今後の宇宙・航空機材料への期待、
新たな可能性について述べる。
(4)磁性材料と文明(掛下教授)
天然磁石の発見、その指向性利用によるコンパスの発明にはじまる磁性材料の応
用、磁性の解明に関する歴史について解説する。
(5)材料とレーザー加工(宮本教授、大村助教授)
レーザーは一般の光とどう違うか、なぜ材料加工に有用か、どんな加工に適用され
るか、などを述べるとともに、加工現象のシミュレーション例を紹介する。
(6)エレクトロニクス実装におけるプロセスと材料の変遷(藤本助教授)
コンピュータ、携帯電話など小型・大容量化の進むエレクトロニクス製品製造にお
ける製造(実装)プロセス、材料の変遷とこれからの展開について講義する。
成績評価の方法:出席およびレポートによって評価を行う。
教 科 書:特になし。
参考図書:特になし。
最新の電子・情報・エネルギー技術
2
水・4
100
英文名:Recent Technology of Electron Information and Energy
授業の目的、ねらい:電子情報エネルギー工学科内における最近の研究技術を紹介し、電
子・情報・エネルギーの各分野でどのようなニーズ、シーズが要求されているかについ
て説明する。関連する授業としては電子情報エネルギー工学科の概論があり、そこでよ
り幅広く、さらに詳細に講義する。
授業の計画、内容と目標:電気工学、通信工学、電子工学、情報システム工学、原子力工
学各学科目の研究内容のうち最近のトピックスについて講義する。以下にその内容を紹
介する。
電 気 工 学:電力にも品質を考える(未来型電力流通システム)
高効率・高品質を担う材料を開発する(デバイス・電池)
通 信 工 学:宇宙から見た地球温暖化−マイクロ波(電波)
によるリモートセンシング−
音声・画像データ圧縮のしくみ
電 子 工 学:新しいエレクトロニクス材料とディスプレイ
力学的方法に基づく新しい顕微鏡とミクロな世界の探求
情報システム工学:メディア処理システム世界
電子商取引のインパクト
原子力工学:最近の核エネルギー変換と環境
最新量子ビーム科学
成績評価の方法:出席とレポートで成績評価を行う。
教 科 書:特になし。
参考図書:特になし。
− 130 −
担当教官(所属)
原
松尾
馬越
掛下
宮本
大村
藤本
茂太(工)
伸也(工)
佑吉(工)
知行(工)
勇(工)
悦二(工)
公三(工)
辻 毅一郎(工)
伊藤 利道(工)
河崎善一郎(工)
飯國 洋二(工)
吉野 勝美(工)
森田 清三(工)
白川
功(工)
薦田 憲久(工)
竹田 敏一(工)
山本 孝夫(工)
セメスター
授
業
科
目
物 質・材 料・構 造 物 の 統 合
−接合の科学と技術−
単位数
曜日・時限
受 講 人 数
2
水・4
100
英文名:Integrating Substance, Materials, and Structure-Science and Engineering of Joining授業の目的、ねらい:溶接・接合とは、材料あるいは物質を つなぐ ことによって、新
たな機能を備えた構造を生み出すことです。私達を取巻く工業製品の中で、船舶や土木
建築物などの大型構造物から、微細な集積回路を内蔵する半導体素子まで、溶接・接合
は広範な分野で不可欠の技術とされています。現在、国際化、情報化や環境問題など、
ものつくり を取巻く情勢の変化の中で、溶接・接合技術は、大きな変貌を遂げよう
としています。本講義は、溶接・接合技術の様々な工業分野での活躍と、最近の研究成
果を紹介し、併せて新しい ものつくり のありかたの一端にふれる機会を提供したい
と考えています。
授業の計画、内容と目標:接合科学研究所の教官が、単純な例を用い、基本的な学理に基
づいて、ビジュアルかつ的確な説明を行います。溶接・接合に関係する諸現象−エネル
ギーの発生と制御、材料の振舞い、残留変形と応力など−、およびものつくりのシステ
ムの中でのその位置付けについて、総合的な知見を深めることを目指します。
成績評価の方法:出席状況、および講義内容に関連したテーマについてのレポートによる
採点。
教科書、参考図書:授業中に適宜、資料を配布します。
Ⅱ
病 気 の バ イオ サ イエ ン ス Ⅱ
― 生命研究のフロンティア ―
2
水・4
100
英文名:Bioscience and Diseases Ⅱ
授業の目的、ねらい:感染症、癌、免疫病など人間は様々な病気と出会い、生きてきた。
近年のバイオサイエンスの進展のおかげで、現在ではこれらの疾患の原因も少しずつわ
かってきた。人類と病気との関わりを振り返り、研究者はどのような手法で病気の原因
解明に取り組んできたのか、その結果どこまで究明されてきたのかをわかりやすく解説
する。
授業の計画、内容と目標:大阪大学微生物病研究所の主要なメンバーが講師となり以下の
ようなテーマで解説する。
3. 感染症と免疫(感染症、細菌毒素、細菌性下痢症、エイズ、自然免疫と獲得免疫)
4. 遺伝子の病気と癌(癌化のメカニズム、癌と遺伝子の病気、細胞周期と癌、遺伝病、
遺伝病の原因を探る、発生工学誕生、生殖細胞の成立、遺伝子の転写制御、複製と
細胞周期)
成績評価の方法:出席状況とレポート形式のテストによる。
教 科 書:
参考図書:微生物病研究所編『病気のバイオサイエンス』(大阪大学出版会)
− 131 −
担当教官(所属)
牛尾
池内
節原
阿部
塚本
津村
奈賀
黒田
野城
村川
金
大森
片山
高橋
誠夫(接)
建二(接)
裕一(接)
信行(接)
雅裕(接)
卓也(接)
正明(接)
敏雄(接)
清(接)
英一(接)
裕哲(接)
明(接)
聖二(接)
康夫(接)
和賀
祥(微)
改正 恒康(微)
湯通堂満寿男(微)
堀口 安彦(微)
瀧原 義宏(微)
塩田 達男(微)
野崎 正美(微)
松浦 善治(微)
岡部
勝(遺伝)
飯田 哲也(微)
品川日出夫(微)
牧野 耕三(微)
野島
博(微)
授
セメスター
業
科
目
人 間 科 学 の フ ロ ン テ ィ ア
単位数
曜日・時限
受 講 人 数
2
水・1
100
担当教官(所属)
南
徹弘(人)
英文名:Frontier of Human Sciences
授業の目的、ねらい:本講義においては、行動研究の立場から、人間の科学について考え
る。他の霊長類と比較したヒトの特徴について解説し、表情や手足等の動きから我々は
なにを知り、相互の交流を行っているか、といったことを中心として考察する。
授業の計画、内容と目標:
1.サルとヒト
2.行動の比較研究
3.コミュニケーションとは
4.異種間コミュニケーション
5.異文化間コミュニケーション
6.行動の発達
7.発達と成長
8.母と子の相互関係
9.子の外界探索と遊び
成績評価の方法:毎回提出するミニ・レポートと学期末の試験による。
教 科 書:講義中にプリントを配布する。
参考図書:岡野恒也(編著)『比較発達心理学』(ソフィア、1992)
糸魚川直祐・南徹弘(編著)『サルとヒトのエソロジー』(培風館、1998)
エルマン(乾ほか訳)『認知発達と生得性』(共立出版、1998)
田島・西野(編著)『発達研究の技法』(福村、2000)
Ⅳ
今
、
が
ん
は
2
水・1
100
英文名:Cancer, up to date
授業の目的、ねらい:我が国では 4 人に 1 人が、がんで命を失っており、いうまでもなく
がんの克服はライフサイエンスの大きな課題である。この講義では、がんとは何かを分
子および細胞レベルで理解し、がんをどう治すか、また予防するにはどのようなライフ
スタイルが必要なのかなど、現在の最先端の研究の一端をいろいろな角度からひもと
き、平易に紹介する。
授業の計画、内容と目標:がん細胞の定義、がん細胞の性質を細胞レベル、分子レベルで
理解する。またがん細胞がなぜ自立増殖するのか、またなぜ遠く離れた臓器へ転移するの
かを解く。一方、がんをどう見つけて治したらいいのかを示す。また、がんは遺伝する
のか、われわれをとりまく環境の重要性と適切なライフスタイルにより防ぐことができ
るのかなどを知る。
(1)がんとは
(5)がんと戦うからだの仕組み
(2)がんをどう防ぐか
(6)がんを見つける
(3)がんは遺伝するか
(7)がんを治す
(4)がんはなぜ転移するのか
成績評価の方法:レポート(授業中に指示)
テキスト、参考文献等:新版がん細胞の誕生−人は何故がんになるのか−(朝日新聞社)、
ライフスタイルと健康−健康理論と実証研究−(医学書院)、ガン 細胞の無法者たち
(日経サイエンス社)
、がんのベーシックサイエンス(メディカルサイエンスインター
ナショナル)、がんのバイオサイエンス全 5 巻(東大出版会)、遺伝子とガン:発ガン機
構と治療への道(日経サイエンス社)
、シリーズがん医学入門全 4 巻(中山書店)
− 132 −
松浦 成昭(医)
青笹 克之(医)
杉山 治夫(医)
高井 義美(医)
谷口 直之(医)
野口眞三郎(医)
平野 俊夫(医)
門田 守人(医)
森本 兼曩(医)
吉川 秀樹(医)
川野
淳(医)
手島 昭樹(医)
5.健康・スポーツ教育科目(Health and Sports)
健スポ
5.健康・スポーツ教育科目
スポーツ実習 A(Sports Activities A)
(1 単位)
授業の目的、ねらい:受講生の年齢においては身体能力の発達が著しく、身体活動による身体諸機能の改善効果が最
も期待できる時期にある。そこで、各種スポーツの実習を通して体力や運動能力を向上させるとともに、併せて
運動の習慣化を図ることを目的としている。
授業の計画、内容と目標:スポーツ技術を効率良く習得するためにも、また、安全にスポーツを楽しむためにも、体
力や運動機能が充実していることが望ましい。そこで、筋力、持久力、柔軟性などを高めるトレーニングを通し
て十分な体づくりを行った後に各種スポーツ種目へ移行する。スポーツにおいても、各スポーツの基礎技術から
応用技術、ルールを段階的に学びながらスムーズにゲームへと移行する。
成績評価の方法:参加点(出席および積極性)、技能テストおよびレポートで評価する。
スポーツ科学(Sports Activities and Theory)
(1 単位)
授業の目的、ねらい:種々のスポーツは独自の成り立ちおよび特色を持っており、各々の生理学的・心理学的・社会
学的あるいは文化学的側面は大きく異なっている。当該スポーツについての競技特性や運動特性、トレーニング
方法あるいは競技力の測定方法などを、運動実習およびビデオ学習等を通じて総合的に学習することにより、身
体活動あるいはスポーツそれ自体の理解を深めるとともに、人間とスポーツとの関わりや生涯スポーツについて
のあり方を考えるための基礎をつくることを目的とする。
授業の計画、内容と目標:講義(スポーツ障害・生涯スポーツ、スポーツ文化など)
、トレーニング実習(スピードと
パワーの養成など)
、技術練習(基本技術の習得など)、およびゲーム(ルール・運営法・競技特性の分析など)
を通じて、健康とスポーツの関わりや生涯スポーツのありかたについて学習する。
成績評価の方法:参加点(出席および積極性)、技能テスト、およびレポートを総合的に評価する。
健康科学実習 A(Physical Fitness and Training A)
(1 単位)
授業の目的、ねらい:受講生の健康・体力レベルおよび運動に対する関わり方は多様化してきており、運動を行う目
的も様々である。そこで、健康や体力科学についての基礎知識の修得および様々なスポーツの実践を通じて、基
礎体力および運動機能の向上を計り、また、個々の目的に応じた運動習慣を身につけることを目的とする。
授業の計画、内容と目標:健康・体力に応じて実習(フィットネス、ニュースポーツ、軽スポーツなど)を中心に授
業を行う。また、実習の前後に簡易な測定を実施することにより、運動の実践を通じて各自の健康レベルや体力
レベルにどのような変化が生じたのかを客観的に把握するとともに、講義によりその科学的根拠を理解する。
成績評価の方法:参加点(出席および積極性)およびレポートで評価する。
健康科学(Exercise Physiology and Helth Science)
(1 単位)
授業の目的、ねらい:健康の科学に関する実験、演習およびその実践としての身体運動実習をおこなう。神経・精神
機能、身体機能の測定や実験、演習を通して生体のはたらきについて科学的な理解を深めると共に、各自の健康
レベルの把握と保持増進のための知識を得る。したがって、全授業の 7 〜 8 割は演習室における計測実習並びに
関連した講義、2 〜 3 割は軽スポーツを中心とする身体運動実習をおこなう。
授業の計画、内容と目標:健康の科学に関する実験、演習を通して生体のはたらきについて科学的な理解を深めると
共に、講義や身体運動実習を通して、各自の健康レベルの把握と保持増進のための知識を得る。以下の項目につ
いて講義・実験・演習を行うとともに軽スポーツを中心とした身体運動実習を行う。
項目:持久的運動能力、呼吸循環機能、体脂肪率、神経・筋のはたらき、瞬発的運動能力・筋力、感覚情報処理
と運動機能
成績評価の方法:参加点(出席および積極性)およびレポートで評価する。
− 134 −
健康スポーツ論(Health and Exercise Education)
(2 単位)
授業の目的、ねらい:生体の仕組みを理解し、心身の健康を管理・増進するために必要な科学的知識を習得する。人
体諸器官の機能と運動との関連、生体機能の調節メカニズム、脳による運動の制御、トレーニング、生活習慣と
健康、メンタルヘルスなどに関する講義。
授業の計画、内容と目標:
1.健康と運動
6.筋の構造と機能
2.循環
7.運動と脳
3.呼吸
8.運動制御とスキル
4.脂肪・エネルギー代謝
9.トレーニングと体力
5.生体の防御機構
10.メンタルヘルス
講義の内容は担当教官によって若干の変更がありうる。
成績評価の方法:筆記試験
テキスト、参考文献等:テキストは教官が資料を配布する。参考文献は授業中に適宜紹介する。
*健康スポーツ論は基礎工学部の卒業要件単位(「履修の手引」
P.12)
の
「その他」
に該当する科目として選択履修する。
なお、平成 11 年度以前の入学者で「健康スポーツ論」未修得の基礎工学部学生
(再履修者)
は本科目を受講すること。
スポーツ実習 B(Sports Activities B)
(1 単位)
授業の目的、ねらい:受講生各人の技術能力を高めるとともにゲームを自主的に運営できる能力を養い、生涯にわたっ
て楽しく計画的にスポーツを実践する習慣を育成することを目的とする。
授業の計画、内容と目標:各種スポーツの理論を通して基礎技術を修得し、ゲームへと授業を展開する。ゲームの進
行の中で各人の技術能力を高めるとともに、体力レベルの向上をはかる。
成績評価の方法:参加点(出席および積極性)、技能テストおよびレポートで評価する。
*以上の科目の授業計画は、担当教官・種目および施設の使用順などにより、多少の変更が加えられる。
人間科学部・文学部の履修コース(火曜・3 限)
コース
番 号
授
業
科
目 (担 当 者)
コ
ー
ス
概
要
Ⅰセメスター
Ⅱセメスター
Ⅲセメスター
Ⅳセメスター
01
健 康 科 学 実 習 A
(生田 香明)
(木下
博)
(坂東 隆男)
ス ポ ー ツ 実 習 A
(橋詰
謙)
(木下
博)
(七五三木聡)
【自由選択】
ス ポ ー ツ 科 学
ス ポ ー ツ 実 習 B
〔自由選択科目欄(P141)参照〕
最初に健康に関する知的学習と並
行して、コンディションづくりをしな
がらスポーツ実習へと進むコース
(受講定員は 110 名)
02
ス ポ ー ツ 実 習 A
(松尾 知之)
【健康処方】
(P140参照)
科
学
英三)
【自由選択】
ス ポ ー ツ 科 学
健 康 科 学 実 習 A
ス ポ ー ツ 実 習 B
〔自由選択科目欄(P141)参照〕
軽スポーツを実習として行った後、
健康科学に関する演習へと進む
コース(受講定員は 40 名)
03
ス ポ ー ツ 実 習 A
(橋詰
謙)
健 康 科 学 実 習 A
(松尾 知之)
【自由選択】
ス ポ ー ツ 科 学
ス ポ ー ツ 実 習 B
〔自由選択科目欄(P141)参照〕
軽スポーツを実習として行った後、
フィットネスなどの健康科学に関
する実習へと進むコース
(受講定員は 40 名)
04
ス ポ ー ツ 科 学
(太田 順康)
(加納 哲也)
ス ポ ー ツ 実 習 A
(太田 順康)
(加納 哲也)
【自由選択】
健 康 科 学 実 習 A
ス ポ ー ツ 実 習 B
〔自由選択科目欄(P141)参照〕
初習スポーツを中心にスポーツ科
学に関する実習を行った後、継続し
てスポーツ実習へと進むコース
(受講定員は 120 名)
健
康
(黒田
− 135 −
法学部の履修コース(月曜・3 限)
コース
番 号
授
業
科
目 (担 当 者)
コ
ー
ス
概
要
Ⅰセメスター
Ⅱセメスター
Ⅲセメスター
Ⅳセメスター
05
健 康 科 学 実 習 A
(大平 充宣)
(坂東 隆男)
ス ポ ー ツ 実 習 A
(生田 香明)
(小松 敏彦)
【選
択】
ス ポ ー ツ 科 学
〔自由選択科目欄(P141)参照〕
最初に健康に関する知的学習と並
行して、コンディションづくりをしな
がらスポーツ実習へと進むコース
(受講定員は 80 名)
06
ス ポ ー ツ 実 習 A
(小松 敏彦)
【健康処方】
(P140参照)
科
学
宏道)
【選
択】
ス ポ ー ツ 科 学
健 康 科 学 実 習 A
〔自由選択科目欄(P141)参照〕
軽スポーツを実習として行った後、
健康科学に関する演習へと進む
コース(受講定員は 30 名)
07
ス ポ ー ツ 科 学
(平井 富弘)
(松尾 知之)
ス ポ ー ツ 実 習 A
(坂東 隆男)
(松尾 知之)
【選
択】
健 康 科 学 実 習 A
〔自由選択科目欄(P141)参照〕
初習スポーツを中心にスポーツ科
学に関する実習を行った後、継続し
てスポーツ実習へと進むコース
(受講定員は 70 名)
健
康
(佐藤
経済学部の履修コース(火曜・2 限)
コース
番 号
授
業
科
目 (担 当 者)
コ
ー
ス
概
要
Ⅰセメスター
Ⅱセメスター
Ⅲセメスター
Ⅳセメスター
05
健 康 科 学 実 習 A
(太田 順康)
(木下
博)
ス ポ ー ツ 実 習 A
(加納 哲也)
(馬場桂一郎)
【自由選択】
ス ポ ー ツ 科 学
ス ポ ー ツ 実 習 B
〔自由選択科目欄(P141)参照〕
最初に健康に関する知的学習と並
行して、コンディションづくりをしな
がらスポーツ実習へと進むコース
(受講定員は 80 名)
06
ス ポ ー ツ 実 習 A
(馬場桂一郎)
【健康処方】
(P140参照)
科
学
宏道)
【自由選択】
ス ポ ー ツ 科 学
健 康 科 学 実 習
ス ポ ー ツ 実 習 B
〔自由選択科目欄(P141)参照〕
軽スポーツを実習として行った後、
健康科学に関する演習へと進む
コース(受講定員は 30 名)
07
ス ポ ー ツ 科 学
(加納 哲也)
(笈田 欣治)
ス ポ ー ツ 実 習 A
(太田 順康)
(笈田 欣治)
【自由選択】
健 康 科 学 実 習 A
ス ポ ー ツ 実 習 B
〔自由選択科目欄(P141)参照〕
初習スポーツを中心にスポーツ科
学に関する実習を行った後、継続し
てスポーツ実習へと進むコース
(受講定員は 120 名)
健
康
(佐藤
− 136 −
医学部・歯学部の履修コース(木曜・1 限、ただし第Ⅲセメスターは月曜・2 限)
授
コース
番 号
08
康
科
学
(笠井
健)
(黒田 英三)
(七五三木聡)
ス ポ ー ツ 実 習 A
(田中 四郎)
(廣中 主司)
【健康処方】
(P140参照)
科
目 (担 当 者)
Ⅱセメスター
Ⅲセメスター
Ⅳセメスター
ス ポ ー ツ 実 習 A
(廣中 主司)
(田中 四郎)
健 康 科 学 実 習 A
(生田 香明)
(笠井
健)
(小松 敏彦)
(坂東 隆男)
【選
択】
ス ポ ー ツ 科 学
〔自由選択科目欄(P141)参照〕
Ⅰセメスター
健
09
業
健
康
(大平
(笠井
(生田
科
学
充宣)
健)
香明)
ス ポ ー ツ 科 学
(三村 達也)
(天野 郡寿)
【選
択】
健 康 科 学 実 習 A
〔自由選択科目欄(P141)参照〕
健
10
ス ポ ー ツ 科 学
(坂東 隆男)
(岸本
肇)
ス ポ ー ツ 実 習 A
(坂東 隆男)
(岸本
肇)
康
科
学
(大平 充宣)
(黒田 英三)
【選
択】
健 康 科 学 実 習 A
〔自由選択科目欄(P141)参照〕
コ
ー
ス
概
要
まず最初に健康に関する演習を
行った後、コンディションづくりをし
ながらスポーツ実習へと進み、最後
にフィットネスなどの健康科学に関す
る実習を行い、各自に適した健康運
動プログラムを作り上げるコース
(受講定員は 120 名)
おもに既習スポーツを実習として
行った後、健康科学に関する演習へ
と進み、最後にスポーツ科学につい
ての実習を行い、各自に適した生涯
スポーツのあり方を考えるコース
(受講定員は 120 名)
初習スポーツを中心にスポーツ科
学に関する実習を行った後、継続し
てスポーツ実習へと進み、最後に健
康科学に関する演習を行い、運動が
内部環境にどのような影響がある
かなどについて学習するコース
(受講定員は 80 名)
薬学部の履修コース(木曜・3 限、ただし第Ⅱセメスターは月曜・3 限、第Ⅲセメスターは月曜・2 限)
授
コース
番 号
業
健
康
(黒田
科
学
英三)
09
ス ポ ー ツ 実 習 A
(平井 富弘)
【健康処方】
(P140参照)
目 (担 当 者)
コ
ー
ス
概
要
Ⅱセメスター
Ⅲセメスター
Ⅳセメスター
ス ポ ー ツ 実 習 A
(平井 富弘)
健 康 科 学 実 習 A
(生田 香明)
(笠井
健)
(小松 敏彦)
(坂東 隆男)
【選
択】
ス ポ ー ツ 科 学
〔自由選択科目欄(P141)参照〕
まず最初に健康に関する演習を
行った後、コンディションづくりをし
ながらスポーツ実習へと進み、最後
にフィットネスなどの健康科学に関す
る実習を行い、各自に適した健康運
動プログラムを作り上げるコース
(受講定員は 44 名)
ス ポ ー ツ 科 学
(三村 達也)
(天野 郡寿)
【選
択】
健 康 科 学 実 習 A
〔自由選択科目欄(P141)参照〕
おもに既習スポーツを実習として
行った後、健康科学に関する演習へ
と進み、最後にスポーツ科学につい
ての実習を行い、各自に適した生涯
スポーツのあり方を考えるコース
(受講定員は 44 名)
Ⅰセメスター
08
科
健
康
(黒田
科
学
英三)
− 137 −
理学部の履修コース(金曜・3 限)
授
コース
番 号
01
業
科
目 (担 当 者)
コ
ー
ス
概
要
Ⅰセメスター
Ⅱセメスター
Ⅲセメスター
Ⅳセメスター
健 康 科 学 実 習 A
(杉江 正敏)
(七五三木聡)
ス ポ ー ツ 実 習 A
(古和
悟)
(七五三木聡)
【自由選択】
ス ポ ー ツ 科 学
ス ポ ー ツ 実 習 B
〔自由選択科目欄(P141)参照〕
最初に健康に関する知的学習と並
行して、コンディションづくりをしな
がらスポーツ実習へと進むコース
(受講定員は 80 名)
科
学
宏道)
【自由選択】
ス ポ ー ツ 科 学
健 康 科 学 実 習 A
ス ポ ー ツ 実 習 B
〔自由選択科目欄(P141)参照〕
軽スポーツを実習として行った後、
健康科学に関する演習へと進む
コース(受講定員は 40 名)
02
ス ポ ー ツ 実 習 A
(古和
悟)
健
康
(佐藤
03
ス ポ ー ツ 実 習 A
(古和
悟)
【健康処方】
(P140参照)
健 康 科 学 実 習 A
(坂東 隆男)
【自由選択】
ス ポ ー ツ 科 学
ス ポ ー ツ 実 習 B
〔自由選択科目欄(P141)参照〕
軽スポーツを実習として行った後、
フィットネスなどの健康科学に関
する実習へと進むコース
(受講定員は 40 名)
04
ス ポ ー ツ 科 学
(土井 秀和)
(宮本 忠吉)
ス ポ ー ツ 実 習 A
(土井 秀和)
(宮本 忠吉)
【自由選択】
健 康 科 学 実 習 A
ス ポ ー ツ 実 習 B
〔自由選択科目欄(P141)参照〕
初習スポーツを中心にスポーツ科
学に関する実習を行った後、継続し
てスポーツ実習へと進むコース
(受講定員は 85 名)
基礎工学部の履修コース(金曜・2 限、ただし第Ⅲセメスターは月曜・1 限)
授
コース
番 号
11
Ⅰセメスター
健 康 ス ポ ー ツ 論
(佐藤 宏道)
健
業
科
目 (担 当 者)
Ⅲセメスター
Ⅳセメスター
Ⅱセメスター
コ
ー
ス
概
要
ス ポ ー ツ 実 習 A
(天野 郡寿)
(小松 敏彦)
(三村 達也)
【選
択】
ス ポ ー ツ 科 学
〔自由選択科目欄(P141)参照〕
健康科学に関する実習によりコン
ディションづくりを行い、次にス
ポーツ実習を実施し、各自の健康管
理と生涯スポーツのための運動法
を確立するコース
(受講定員は 110 名)
ス ポ ー ツ 実 習 A
(古和
悟)
(坂東 隆男)
健 康 ス ポ ー ツ 論
(黒田 英三)
【選
択】
ス ポ ー ツ 科 学
〔自由選択科目欄(P141)参照〕
最初に健康科学に関する講義・計測
などの演習を行った後、スポーツ実
習へと進み、健康とスポーツに関す
る科学的認識を深めるコース
(受講定員は 70 名)
既習スポーツを実習として行った
後、スポーツ科学についての実習を
実施し、各自に適した生涯スポーツ
のあり方を考えるコース
(受講定員は 110 名)
初習スポーツを中心にスポーツ科
学に関する実習を行った後、継続し
てスポーツ実習へと進み、健康とス
ポーツに関する科学的認識を深め
るコース(受講定員は 150 名)
健 康 科 学 実 習 A
(七五三木聡)
(笠井
健)
12
康
科
学
(笠井
健)
(七五三木聡)
13
ス ポ ー ツ 実 習 A
(橋詰
謙)
(古和
悟)
(宮本 忠吉)
【健康処方】
(P140 参照)
健 康 ス ポ ー ツ 論
(佐藤 宏道)
ス ポ ー ツ 科 学
(平井 富弘)
(松尾 知之)
【選
択】
健 康 科 学 実 習 A
〔自由選択科目欄(P141)参照〕
14
ス ポ ー ツ 科 学
(杉江 正敏)
(土井 秀和)
ス ポ ー ツ 実 習 A
(杉江 正敏)
(土井 秀和)
(宮本 忠吉)
健 康 ス ポ ー ツ 論
(黒田 英三)
【選
択】
健 康 科 学 実 習 A
〔自由選択科目欄(P141)参照〕
− 138 −
工学部(然1・2組・電)の履修コース(火曜・1 限)
コース
番 号
授
業
科
目 (担 当 者)
コ
ー
ス
概
要
Ⅰセメスター
Ⅱセメスター
Ⅲセメスター
Ⅳセメスター
01
健 康 科 学 実 習 A
(生田 香明)
ス ポ ー ツ 実 習 A
(木下
博)
(加納 哲也)
【選
択】
ス ポ ー ツ 科 学
〔自由選択科目欄(P141)参照〕
最初に健康に関する知的学習と並
行して、コンディションづくりをしな
がらスポーツ実習へと進むコース
(受講定員は 85 名)
02
ス ポ ー ツ 実 習 A
(橋詰
謙)
【健康処方】
(P140参照)
科
学
英三)
【選
択】
ス ポ ー ツ 科 学
健 康 科 学 実 習 A
〔自由選択科目欄(P141)参照〕
軽スポーツを実習として行った後、
健康科学に関する演習へと進む
コース(受講定員は 40 名)
03
ス ポ ー ツ 実 習 A
(加納 哲也)
健 康 科 学 実 習 A
(松尾 知之)
【選
択】
ス ポ ー ツ 科 学
〔自由選択科目欄(P141)参照〕
軽スポーツを実習として行った後、
フィットネスなどの健康科学に関
する実習へと進むコース
(受講定員は 40 名)
04
ス ポ ー ツ 科 学
(馬場桂一郎)
(笈田 欣治)
ス ポ ー ツ 実 習 A
(馬場桂一郎)
(笈田 欣治)
【選
択】
健 康 科 学 実 習 A
〔自由選択科目欄(P141)参照〕
初習スポーツを中心にスポーツ科
学に関する実習を行った後、継続し
てスポーツ実習へと進むコース
(受講定員は 130 名)
健
康
(黒田
工学部(然 3 〜 5 組・理 1 〜 3 組)の履修コース(水曜・1 限)
コース
番 号
授
業
科
目 (担 当 者)
コ
ー
ス
概
要
Ⅰセメスター
Ⅱセメスター
Ⅲセメスター
Ⅳセメスター
01
健 康 科 学 実 習 A
(七五三木聡)
ス ポ ー ツ 実 習 A
(杉江 正敏)
【選
択】
スポーツ科学
〔自由選択科目欄(P141)参照〕
最初に健康に関する知的学習と並
行して、コンディションづくりをしな
がらスポーツ実習へと進むコース
(受講定員は 85 名)
02
ス ポ ー ツ 実 習 A
(木下
博)
【健康処方】
(P140参照)
科
学
充宣)
【選
択】
ス ポ ー ツ 科 学
健 康 科 学 実 習 A
〔自由選択科目欄(P141)参照〕
軽スポーツを実習として行った後、
健康科学に関する演習へと進む
コース(受講定員は 30 名)
03
ス ポ ー ツ 実 習 A
(杉江 正敏)
健 康 科 学 実 習 A
(橋詰
謙)
【選
択】
ス ポ ー ツ 科 学
〔自由選択科目欄(P141)参照〕
軽スポーツを実習として行った後、
フィットネスなどの健康科学に関
する実習へと進むコース
(受講定員は 40 名)
04
ス ポ ー ツ 科 学
(生田 香明)
(平井 富弘)
ス ポ ー ツ 実 習 A
(生田 香明)
(平井 富弘)
【選
択】
健 康 科 学 実 習 A
〔自由選択科目欄(P141)参照〕
初習スポーツを中心にスポーツ科
学に関する実習を行った後、継続し
てスポーツ実習へと進むコース
(受講定員は 120 名)
健
康
(大平
− 139 −
工学部(理 4 〜 6・地)の履修コース(木曜・2 限)
授
コース
番 号
業
科
目 (担 当 者)
コ
ー
ス
概
要
Ⅰセメスター
Ⅱセメスター
Ⅲセメスター
Ⅳセメスター
01
健 康 科 学 実 習 A
(松尾 知之)
(田中 四郎)
ス ポ ー ツ 実 習 A
(廣中 主司)
(田中 四郎)
【選
択】
ス ポ ー ツ 科 学
〔自由選択科目欄(P141)参照〕
最初に健康に関する知的学習と並
行して、コンディションづくりをしな
がらスポーツ実習へと進むコース
(受講定員は 85 名)
02
ス ポ ー ツ 実 習 A
(木下
博)
【健康処方】
(下表参照)
科
学
充宣)
【選
択】
ス ポ ー ツ 科 学
健 康 科 学 実 習 A
〔自由選択科目欄(P141)参照〕
軽スポーツを実習として行った後、
健康科学に関する演習へと進む
コース(受講定員は 40 名)
03
ス ポ ー ツ 実 習 A
(廣中 主司)
健 康 科 学 実 習 A
(笠井
健)
【選
択】
ス ポ ー ツ 科 学
〔自由選択科目欄(P141)参照〕
軽スポーツを実習として行った後、
フィットネスなどの健康科学に関
する実習へと進むコース
(受講定員は 40 名)
04
ス ポ ー ツ 科 学
(平井 富弘)
(橋詰
謙)
(岸本
肇)
ス ポ ー ツ 実 習 A
(平井 富弘)
(橋詰
謙)
(岸本
肇)
【選
択】
健 康 科 学 実 習 A
〔自由選択科目欄(P141)参照〕
初習スポーツを中心にスポーツ科
学に関する実習を行った後、継続し
てスポーツ実習へと進むコース
(受講定員は 125 名)
健
康
(大平
健康処方の開講時限と対象学部
開
講
時
限
担 当 教 官
対
象
学
部
Ⅰセメ・火曜・1 限
大
平
充
宣
工学部(然 1・2 組・電)
Ⅰセメ・水曜・1 限
佐
藤
宏
道
工学部(然 3 〜 5 組・理・地)
Ⅰセメ・木曜・1 限
吉
田
敬
義
医学部・歯学部
Ⅰセメ・木曜・3 限
吉
田
敬
義
文学部・法学部・経済学部・薬学部・基礎工学部
Ⅰセメ・金曜・3 限
吉
田
敬
義
理学部
Ⅱセメ・木曜・3 限
吉
田
敬
義
全学部
健康処方クラス受講希望者については原則として本表に従って受講時限を決定するが、履修上の都合に
よって変更もありうる。
Ⅱセメスター以降の履修については担当教官の指示を受けること。
− 140 −
自由選択科目 ( 「 卒業要件単位一覧表 」 に記載の 「 その他 」 の科目)
全学部を対象に開講するコース(木曜・3 限)
*ただし、医学部、歯学部および薬学部の学生は、第Ⅲセメスターに所定の履修コースが開講されているので、第Ⅳセメ
スターに受講することになる。
キャンパス
セメスター
Ⅲ
豊
授業科目
(担当者)
受講
定員
スポーツ科学
(橋詰
謙)
45 名
スポーツ実習 B
(松尾 知之)
45 名
健康科学実習 A
(杉江 正敏)
30 名
スポーツ科学
(平井 富弘)
45 名
スポーツ実習 B
(橋詰
謙)
45 名
健康科学実習 A
(杉江 正敏)
30 名
スポーツ科学
(坂東 隆男)
45 名
スポーツ実習 B
(木下
博)
45 名
スポーツ科学
(松尾 知之)
45 名
スポーツ実習 B
(木下
博)
45 名
所定単位履修後も積極的にスポーツおよびフィット
ネスを実施しようとする学生諸君を対象とする。
また、単位未履修者に対しても事由により受講を許
可することがある。
中
Ⅳ
Ⅲ
吹
対象学生の目安
所定単位履修後も積極的にスポーツおよびフィット
ネスを実施しようとする学生諸君を対象とする。
また、単位未履修者に対しても事由により受講を許
可することがある。
所定単位履修後も積極的にスポーツおよびフィット
ネスを実施しようとする学生諸君を対象とする。
また、単位未履修者に対しても事由により受講を許
可することがある。
田
Ⅳ
所定単位履修後も積極的にスポーツおよびフィット
ネスを実施しようとする学生諸君を対象とする。
また、単位未履修者に対しても事由により受講を許
可することがある。
− 141 −
6.専門基礎教育科目(Basic Major Subjects)
専
基
門
礎
6.専門基礎教育科目
セメスター
Ⅰ
考
授
業
科
目
古
学
基
礎
単位数 担
A
2
福
当
教
官
所属部局等
永
伸
哉 文
学
部
対象学部
曜日・時限
人・文・法・経
月・2
英文名:Introduction to Archaeology A
授業の目的、ねらい:近年の考古学は、自然科学を含むさまざまな学問分野との連携によって、従来では考えられな
かった新しい成果を生み出しつつある。この授業では、考古学の基本的な方法論を述べた後に、考古学研究の新しい
可能性について具体的事例をあげながら検討する。スライドを併用。
授業の計画、内容と目標:
①考古学の基本的方法を理解する。
考古学とは ? 日本と世界の考古学史、型式学、層位学、年代決定法
②考古学は過去の人類活動を懐かしく振り返る学問ではなく、現在、未来の人類生活にかかわることを、最前線の研
究事例を通じて理解する。
主なテーマは以下の通り。災害と生活、環境変化と社会、製品の産地推定と物資流通、日本人の系譜、町づくりと考
古学
成績評価の方法:期末試験、授業中に 3 回程度行う小レポート(800 字)の成績を総合
教 科 書:授業中にプリント配布
参考図書:佐原眞『大系日本の歴史 1』日本人の誕生(小学館ライブラリー)
Ⅰ
西 洋 史 学 基 礎 B
2
川
北
稔 文
学
部
人・文・法・経
月・2
英文名:History of Modern Europe
授業の目的、ねらい:イギリス近代史を主な素材としつつ、近代世界の歴史的展開をダイナミックにとらえなおし、21
世紀の世界を予測するヒントとする。世界システム論という歴史の見方と、庶民の生活史とをつなぐことで、新たな
近代世界史像をくみたてる。
授業の計画、内容と目標:①近代世界システム論という方法 ②オランダの覇権からイギリスの覇権へ ③帝国とジェ
ントルマン−近代イギリス史の見方 ④「アジアの肩にのったヨーロッパ」―商業革命と生活革命 ⑤紅茶と砂糖と
奴隷制―産業革命とは何だったのか ⑥パクス・ブリタニカ(
「イギリスの平和」)―自由主義とは何か ⑦イギリス
は衰退したのか⑧イギリス文化Ⅰ(イギリスに関西はあるか) ⑨イギリス文化Ⅱ(誰が親の面倒をみるのか) ⑩エ
スニック・モザイクとしてのイギリス ⑪世界システムのゆくえ―ポスト・アメリカの時代
成績評価の方法:期末にペイパー・テストを行う。
テキスト、参考文献等:参考文献として①『イギリス繁栄のあとさき』ダイヤモンド社 ②『ヨーロッパと近代世界』
(放送大学教材)③『砂糖の世界史』岩波書店
Ⅰ
国
文
学
2
出
原
隆
俊 文
学
部
人・文・法・経
月・2
英文名:Japanese Literature
授業の目的、ねらい:日本現代文学の短編小説を素材として、多面的な角度からの小説読解の方法を習得することをめ
ざす。
授業の計画、内容と目標:収録作品順に一週一作品を原則として取り上げ、作品に応じた分析をしていく。最終目標
は、独自の力で小説を分析する能力を身につけることであり、講義などを参考としながらも、自らが能動的に問題意
識を深めることが重要である。講義ノートを取って暗記することを求める訳ではない。
成績評価の方法:期末のレポート(400 字× 7 枚程度)提出を基軸に、必要に応じて簡単な感想の記述を求めることが
ある。
教 科 書:『現代短編小説集』(双文社出版)
参考図書:『小説の読みかた』岩波ジュニア新書 21
− 144 −
セメスター
Ⅰ
英
授
業
科
目
米
文
学
入
単位数 担
門
2
服
当
教
官
所属部局等
部
典
之 文
学
部
対象学部
曜日・時限
人・文・法・経
月・2
英文名:Introduction to English and American Literature
授業の目的、ねらい:映画と翻訳のある、最近のイギリス・アメリカ小説を 2、3 作品取り上げる。とかく堅苦しいイ
メージのある文学だが、実は、映画・ドラマ等身近なメディアへ物語を提供する豊かな宝庫であることを感じて欲し
い。また「物語」をより楽しむために知っておくべき文化的背景、理論などもありその紹介も行っていきたい。
授業の計画、内容と目標:最初に現代イギリス・アメリカ小説に関する紹介を行った後、2、3 の作品を取り上げ、映
画をまず見て、原作を大まかに眺めていく。取り上げる作品の例としてカズオ・イシグロの『日の名残り』などを考
えているが、受講者の希望に沿って柔軟に変えていく予定。最終的には英語で作品を読みきることを目標にしたいが、
まず翻訳を利用しても構わない。小説を微視的に分析するのではなく巨視的に楽しみながら、一つの文化メディアと
してイメージを作り上げていく。
成績評価の方法:評価はレポートによる。授業中で取り上げた作品へ対する自分の感想に基づき、それに関してウェブ
や図書館等で調べた資料を参照しながら、楽しさを知的に表現するレポートを書いていただきたい。
教 科 書:別途授業中に指示する。
参考図書:
Ⅰ
政
治
学
概
論
2
米
原
謙 国際公共政策研究科
人・文・経
月・2
英文名:Politics
授業の目的、ねらい:日本および先進各国の現代政治を素材にして、政治学の基本的述語を学び、政治の見方、考え方
を修得する。
授業の計画、内容と目標:
1 〈政治的なもの〉をめぐって
①政治とは何か ②政治権力と正統性 ③政治家とリーダーシップ
2 現代民主政治
①選挙制度 ②政党と利益集団 ③官僚制
3 先進各国の政治
①イギリス ②アメリカ ③フランス ④ドイツ
成績評価の方法:主として試験による。
テキスト、参考文献等:授業中にプリントを配布する。
Ⅰ
人 文 地 理 学 基 礎 A
2
樋
口
忠
成 非
常
勤
人・文・法・経
月・2
英文名:Fundamentals of Human Geography : A
授業の目的、ねらい:人文地理学の対象・方法・考え方に関する基本的な知識を習得するのが目的である。地表のさま
ざまな事象を、場所や空間や地域という観点からとらえる見方に親しんでもらいたい。
授業の計画、内容と目標:現代人の生活の舞台である都市をとりあげ、そこに生起する空間的現象を考察する。具体的
には、①都市と都市化、②大都市圏化、③都市システム、④中心地理論、⑤都市の機能分類、⑥都市の内部構造、⑦
都市の構造変化、⑧都市の郊外化などの内容を、日本や世界の具体的な事例を見ながら検討する。さらに大都市圏の
多極化、世界都市化、都市のエスニシティといった都市の現代的な課題についても検討を加えたい。
成績評価の方法:主として試験によって評価する。平常点や小テストの成績を加味することもある。
教 科 書:高橋伸夫・菅野峰明ほか『新しい都市地理学』(東洋書林、1997)
参考図書:坂本英夫・高橋 正・木村辰男編『基礎地理学』(大明堂、1994)
Ⅰ
経
済
学
A
2
齊
藤
愼 経 済 学 部
経
月・3
英文名:Economics A
授業の目的、ねらい:景気、失業問題など国民生活に大きな影響を与える経済を全体として把握するマクロ経済学の考
え方を入門的に講義する。
授業の計画、内容と目標:講義の主な項目は以下の通り。(場合によっては講義内容等の変更があり得る)
( 1 )マクロ経済学とは
( 7 )国民所得の決定
( 2 )GNP と物価指数
( 8 )IS − LM 分析と総需要曲線
( 3 )労働市場と財市場の均衡
( 9 )総供給曲線と物価水準
( 4 )貨幣市場とインフレーション (10)インフレーションと失業
( 5 )為替レートとマクロ経済
(11)国際マクロ経済の理論
( 6 )経済成長
成績評価の方法:筆記試験および夏季レポート
参考図書:中谷 厳『入門マクロ経済学(第 3 版)』日本評論社
− 145 −
授
セメスター
Ⅰ
経
業
済
科
目
学
単位数 担
B
2
阿
当
教
官
所属部局等
部
顕
三 経 済 学 部
対象学部
曜日・時限
経
火・4
英文名:Economics B
授業の目的、ねらい:現在の日本経済において、生産された商品・財とそれを消費する消費者の間の取引をつなげると
ころは市場(しじょう)である。この市場というものはどのような機能を持ち、どのような役割を果たしているのだ
ろうか? これらの問いに対する答えを見つけるのがこの授業の目的である。
授業の計画、内容と目標:講義の主な項目は以下の通り。
(1)完全市場
(5)パレート最適性
(2)消費
(6)不完全市場
(3)生産
(7)市場の失敗(外部性と公共財)
(4)競争均衡
成績評価の方法:定期試験
教 科 書:なし
参考図書:スティグリッツ『ミクロ経済学』東洋経済新報社
Ⅰ
国
語
学
2
金
水
敏 文
学
部
人・文・法・経
木・1
英文名:Linguistics
授業の目的、ねらい:日本語とはどのような言語か−この問題について、多様な側面からのアプローチを提示し、言語
一般と日本語についての理解を深めていく。
授業の計画、内容と目標:日本語の文法、音韻、語彙、方言、敬語、歴史、研究史等について学んでいく。文献資料だ
けでなく、マルチメディア資料も活用する。
成績評価の方法:試験に毎講義ごとの小カード提出を加味する。
テキスト:配布プリントを中心に進める。
参考図書等:参考図書は講義中に適宜指示する。
Ⅰ
哲
学
基
礎
A
2
溝
口
宏
平 文
学
部
人・文・法・経
木・1
英文名:Elementary Philosophy A
授業の目的、ねらい:哲学一般への入門的役割を果たすとともに、哲学の諸概念、歴史、諸問題について基礎的な知識
を習得し、またその知識習得のプロセスを通して哲学的思考法を身につけることを目標とする。
授業の計画、内容と目標:以下の項目にしたがって概説する。基礎的な諸概念および哲学の歴史をまず学び、それを基
に現代の哲学的諸問題を検討することを目指す。
(1)哲学の起源、学問的特性、課題
(2)現代世界の諸問題の哲学的アスペクト
(3)哲学の歴史(問題史的観点から)
①古代ギリシア的世界観とキリスト教的世界観
②近代主体性の哲学
③形而上学の解体と現代哲学の諸様相
(4)哲学の根本概念(存在、本質、真理、世界等)
成績評価の方法:期末提出のレポート及び授業中に適宜実施予定の小レポートとの総合評価。
教 科 書:教科書は用いず、適宜プリントを配布する予定。
参考図書:授業中に指示するが、特に最初の時間に参考文献表を配布し説明する。
− 146 −
セメスター
Ⅰ
中
授
業
科
目
国
哲
学
基
単位数 担
礎
2
湯
当
教
官
所属部局等
浅
邦
弘 文
学
部
対象学部
曜日・時限
人・文・法・経
木・1
英文名:Introduction to Chinese Philosophy
授業の目的、ねらい:2001 年 5 月、大阪大学は創立 70 周年を迎える。大学ではこれを機に、適塾と懐徳堂とを、それ
ぞれ理系・文系諸学部の淵源と位置づけ、各々の主要資料を整理・電子化して顕彰する計画を進めている。この講義
では、阪大文系諸学部の起源とも言える懐徳堂について概説し、その懐徳堂文庫に収蔵される漢籍資料を中心として、
中国哲学に関する基礎的知識と研究の視点とについて講ずる。
授業の計画、内容と目標:
1.懐徳堂の概説
江戸時代における懐徳堂の創設、懐徳堂学派の形成と発展、閉校と重建、懐徳堂資料の現況、などについて概説す
る。
2.懐徳堂学派と中国の思想
懐徳堂学派の主要な思想家、思想的特質、中国古代思想と懐徳堂学派、主要漢籍の内容などについて概説する。
3.資料の実見と電子化
主要資料を実見する機会を設け、また、現在進行中の電子情報化の状況について概説する。
成績評価の方法:期末試験、および資料実見の際のレポートによる
教 科 書:『懐徳堂−浪華の学問所−』
(大阪大学出版会、1998 年)
参考図書:『懐徳堂とその人びと』(脇田修・岸田知子著、大阪大学出版会、1997 年)
その他については、文学研究科中国哲学研究室のホームページ http://bun165.let.osaka-u.ac.jp 参照。
Ⅰ
芸
術
の
始
ま
り
2
上
倉
庸
敬 文
学
部
人・文・法・経
木・1
英文名:The Beginning of Art
授業の目的、ねらい:今日、わたしたちが「芸術」と呼んでいる仕事は、人類の歴史とともに古いものです。ですがこ
れを「芸術」として意識するようになったのは、ようやく近代に入ってからのことです。この「芸術」という「もの
の見方」が、ルネサンスから現在にいたるまでどのような歴史的な経過を辿って展開してきたかを、スライドなどを
用いて分かりやすく話したいと思います。
授業の計画、内容と目標:1 「ものの見方」としての芸術の哲学
3 「美の技術」としての「芸術」の諸相
2 時代とともに移り変わる「ものの見方」 4 「わかる芸術」と「わからない芸術」
成績評価の方法:筆記試験によって成績評価をします。
テキスト: 神林恒道・原田平作編『芸術の楽しみ−やさしい芸術学−』
(晃洋書房)(出席者は必ずこのテキストを持
参してください。参考文献については講義のおりに、そのつど指示します)
Ⅰ
日
本
語
学
基
礎
2
渋
谷
勝
己 文
学
部
人・文・法・経
木・1
英文名:Basic Modern-Japanese Linguistics
授業の目的、ねらい:現代日本語の、特に文法面について、世界の諸言語と対照しながら、その特徴を把握する。また
あわせて、ことばを分析するとはどのようなことなのか、個別的な問題を解きながら理解することをめざす。
授業の計画、内容と目標:以下の目次にしたがって概説する。
(1) 世界のなかの日本語
(2) 日本語の文の構造
(3) 格
(4) ヴォイス
(5) アスペクト・テンス
(6) モダリティ
(7) 音声
(8) 日本語の方言
(9) 日本語学習者の日本語
成績評価の方法:授業時間に行う 10 回の小テストによって判定する。1 回 10 点。各節終了時に行う。
教 科 書:配布プリント
参考図書:益岡隆志・田窪行則『基礎日本語文法』(くろしお出版)
− 147 −
授
セメスター
Ⅰ
社
会
業
科
学
目
入
単位数 担
門
2
当
教
太郎丸
官
所属部局等
博 非
常
勤
対象学部
曜日・時限
文・法・経
木・1
英文名:Introductory Sociology
授業の目的、ねらい:定説や基本的事実よりも、社会現象が生じるメカニズムの解明、分析の方法を身につけることを
目的とする。
授業の計画、内容と目標:講義された内容の暗記ではなく、授業で習ったモデルや分析法を応用できるようになること
が目標である。したがって試験でもそのような応用力を問うし、授業中の応用問題を解くことが重要になる。
1 合理的意思決定
5 社会構造分析
2 戦略ゲーム
6 社会ネットワーク分析
3 互酬性のモデル
7 物語分析
4 集合行動の閾値モデル
8 質的比較分析
成績評価の方法:2 回の試験と授業中の報告による。詳細は受講者数を勘案して決定する。
教 科 書:小林淳一・三隅一人・平田暢・松田光司『社会のメカニズム』(第 2 版)(ナカニシヤ出版、2000)
参考図書:なし
Ⅰ
ド イ ツ 文 学 入 門
2
三
谷
研
爾 文
学
部
人・文・法・経
金・2
英文名:Introduction to the German Literature
授業の目的、ねらい:近代日本文化の形成に大きな影響を与えたドイツ文化の諸相を検討する。文化と社会とを複眼的
にとらえる思考方法を学ぶ。
授業の計画、内容と目標:以下の三つの観点にたって、さまざまなトピックを取り上げて解説する。
(1)明治維新から昭和前期における日本でのドイツ文化の摂取
(2)19 世紀後半から 20 世紀前半にかけての中欧地域における芸術・思想と政治・経済の相関
(3)ドイツ語圏の文学、音楽、映像をとおして見た社会や個人意識の変化
「現代文」や「世界史」といった高校での学習分野とは異なった問題意識による、大学での文学研究の実際にふれ
て、各自の知的探求の出発点としてもらいたい。
成績評価の方法:期末に、講義内容および参考図書に基づいたレポートの作成を課する。
教 科 書:講義時にプリントを配布する。
参考図書:講義時に、そのつど指示する。
Ⅰ
日 本 史 学 基 礎 A
2
平
雅
行 文
学
部
人・文・法・経
金・2
英文名:The Elements of Japanese History A
授業の目的、ねらい:武士中心史観や鎌倉新仏教中心史観への批判のなかで、中世仏教史研究は「激変」とも言うべき
変容を遂げた。中世仏教の中心が新仏教から旧仏教に代わっただけではなく、新仏教・旧仏教概念そのものが批判さ
れている。本講では、古代仏教の中世仏教への変革過程を論じながら、日本史研究の現状や問題点を紹介する。
授業の計画、内容と目標:
①鎌倉新仏教は中世仏教か?−新仏教概念の破産−
②宗教の暴力性−全体史としての宗教史−
③王朝国家体制における仏教政策の転換
④旧仏教と末法思想−旧仏教の中世的発展−
⑤悪僧の強訴と民衆−旧仏教の民衆的基盤−
⑥仏教改革運動と禅律僧−悪僧の否定へ−
⑦日本の女性と仏教−女性差別観の受容−
⑧異端としての専修念仏−旧仏教の呪縛からの解放−
成績評価の方法:適宜レポートを課し学期末に筆記試験
テキスト、参考文献等:参考文献は黒田俊雄『寺社勢力』(岩波新書)、平 雅行『親鸞とその時代』(法蔵館)
− 148 −
授
セメスター
Ⅰ
業
科
目
単位数 担
ア ジ ア 史 学 基 礎 A
2
森
当
教
官
所属部局等
安
孝
夫 文
学
部
対象学部
曜日・時限
人・文・法・経
金・2
英文名:Elements of Asian History A
授業の目的、ねらい:生産力・購買力と並んで歴史を動かしてきた大きなモーメントは軍事力である。紀元前一千年紀
初めに中央ユーラシアに遊牧騎馬民族が登場し、地上最強の騎馬軍団を擁するようになってから、彼らの動向が世界
を動かす原動力となった。また中央ユーラシアは経済力豊かな大農耕文明圏を繋ぐシルクロードの要衝であり、経済
的にも文化的にも重要な役割を演じてきた。このように中央ユーラシアが世界史的意義を持っていた時代は、基本的
には鉄砲によってヨーロッパ諸勢力が騎馬民族にとって替わるまでの二千年以上に亙って続いた。
以上のように中央ユーラシア史は前近代の世界史を復元する上で極めて重要なものであるが、高校の教科書ではほ
とんど無視されているところである。高校の世界史は、西アジア史とヨーロッパ史とインド史と中国史とアメリカ史
の寄せ集めであり、お互いの関係が理解できないようになっている。それは日本の世界史教育が、遊牧騎馬民族の歴
史的役割を過小評価し、農耕文明圏を脅かし続けた彼らは野蛮な虐殺者であり文化破壊者であったとしておきたい近
代西欧諸国や中国の歴史観を、そのまま引き継いでいるからである。しかし、世界の最高水準にある日本の中央アジ
ア史学は、そのような歴史観が偏見であることを看破している。中央アジア史を主対象とする本講義の最大の目的は、
高校の教科書の間隙を埋めて、学生諸君が少しでも正しい世界史認識に近付けるようなきっかけを与えることであ
る。
講義のレベルは、高校で世界史を修得した者を想定しており、毎回の講義の分量も多いので、未修得者にはハード
である。また、漢字の苦手な留学生にも難しすぎるであろう。ただし、未修得者でも学問自体に興味があれば、5 割
前後の理解度ながらついてはこれると思う。天山山脈・パミール ・ ゴビ砂漠・トルキスタン・モンゴリア・バイカル
湖・アラル海・黒海といった中央ユーラシアのおおまかな地名については予習してくることを希望する。
尚、この授業は文学部東洋史進学希望者には必修である。もし選にもれたら、個人的に相談すること。
成績評価の方法:毎回の講義の最後に、講義内容に関わるミニ=レポートを提出させ、理解度を確認すると共に、学期
の最後にレポートを提出させる。ただし成績評価の対象になるのは、ミニ=レポートを 10 回以上提出した者に限ら
れる。
テキスト、参考文献等:教科書は使用しない。参考文献はかなり多いので授業中に指示する。
Ⅰ
英
語
学
の
基
礎
2
大
庭
幸
男 文
学
部
人・文・法・経
金・2
英文名:An Introduction to English Linguistics
授業の目的、ねらい:「英語学」とは何かについて講義する。文学部生で英語学に関心のある諸君は、是非受講された
い。「英語学」は、一般的には「学校文法の延長線上にある学問分野」と理解されているが、実際は英語を対象とし
た「理論言語学」の性格が強い。この講義では、その辺りの事情を分り易く話したい。
授業の計画、内容と目標:以下の項目に沿って授業をする。
①英語学とは何か
⑦統語論(2)
②英語史と意味変化
⑧統語論(3)
③英語の多様性(黒人英語を含む)
⑨機能文法理論
④言語の普遍性
⑩認知言語学
⑤生成文法理論
⑪語用論
⑥統語論(1)
成績評価の方法:出席状況と試験の結果で総合的に判断する。
テキスト、参考文献等:プリント使用(クラスで配布)
− 149 −
授
セメスター
Ⅰ
中
Ⅱ
音
業
国
科
の
目
文
楽
単位数 担
学
2
学
2
当
教
官
所属部局等
対象学部
曜日・時限
人・文・法・経
月・2
平成 13 年度は開講しない。
根
岸
一
美 文
学
部
英文名:Musicology
授業の目的、ねらい:クラシック音楽の主要なジャンルである交響曲を素材として、音楽作品ならびに音楽史の研究に
ついての基礎的な知識と方法を学ぶ。
授業の計画、内容と目標:ハイドンとモーツァルトの交響曲より年代順に沿って曲目を取り上げ、解説、分析、鑑賞等を
行う。個々の作品の成立事情や、構造上ならびに美的な特質を探りながら、ウィーン古典派様式の確立に到るプロセ
スを辿ってゆく。また同一曲目についての複数の演奏の比較や、演奏会・CD 等の現況についての考察も適宜含める。
成績評価の方法:3 回に 1 回程度、鑑賞曲目について感想文を書かせる。期末に試験を行う。
教 科 書:使用しない。
参考図書:『最新名曲解説全集第 1 巻 交響曲Ⅰ』(音楽之友社)
Ⅱ
政
治
学
概
論
2
木
戸
衛
一 国際公共政策研究科
人・文・経
月・2
英文名:Politics
授業の目的、ねらい:現在、日本は歴史的な転換期にさしかかっている。国民主権・人権尊重・平和主義を掲げる日本
国憲法をめぐる議論も、にわかに高まっている。本授業では、21 世紀を担う市民として、現状を主体的に考察・把
握することを目標にする。
授業の計画、内容と目標:下記テキストを素材に、参加型の授業を行う。第Ⅲセメスターの授業で、参加者数がおのず
から限られているため、テキストに基づく報告・討論を軸に授業を進める。参加者は、最低 1 回報告の義務を負うの
で、意欲のない者は、初めから登録しないこと。
成績評価の方法:授業中に指示する。
テキスト、参考文献等:ヨハン・ガルトゥング、安斎育郎『日本は危機か』かもがわ出版、1999 年
Ⅱ
人 文 地 理 学 基 礎 B
2
小
林
茂 文
学
部
人・文・法・経
月・2
英文名:The Fundamentals of Human Geography B
授業の目的、ねらい:人文地理学の主要テーマである「人間と環境」、「人間と空間」へのアプローチの方法・特色を、
具体例をあげながら解説する。
授業の計画、内容と目標:病気(伝染病)を素材に、アプローチの方法を解説する。
①マラリアと環境
②南西諸島のマラリアと文化的適応
③ネパールのマラリアと文化的・生物学的適応
④流行性伝染病と地理学モデル
⑤南西諸島の天然痘流行パターン
⑥南西諸島の天然痘対策と人痘法
⑦環境・空間・伝染病
成績評価の方法:出席および定期試験による。できれば小テストもおこなう。
教 科 書:適宜指示する。教材用プリントを配布する。
参考図書:
Ⅱ
経
済
学
A
2
前
多
康
男 経 済 学 部
人・文・法
月・2
英文名:Economics A
授業の目的、ねらい:マクロ経済学の基本モデルを理解し、実際の経済現象をモデルを用いて分析できる能力を身に付
けることを目的とします。
授業の計画、内容と目標:まず、マクロ経済学に関する基本的な考え方を講義します。次に、マクロ経済学の基本的な
モデルについて解説します。マクロ経済も経済学の一分野ですので、モデルによる理論分析が中心になります。モデ
ルとしては、最も基本的な 45 度線モデルから始めます。45 度線モデルは実物的なモデルですが、その後に IS = LM
モデルを紹介しながら貨幣やインフレーションといったマクロ経済の貨幣的側面について講義します。最後に国際マク
ロモデルについて概観します。
前多研究室のホームページ(http://base.econ.osaka-u.ac.jp/˜maeda/)に授業に必要な資料や情報が掲載されます
ので、参考にして下さい。
成績評価の方法:持込み不可の筆記試験により成績を決定します。
教 科 書:特に使用しません。
参考文献:中谷巌『入門マクロ経済学(第 4 版)』(日本評論社)
− 150 −
授
セメスター
Ⅱ
経
業
済
科
学
目
単位数 担
B
2
当
伴
教
官
所属部局等
金
美 経 済 学 部
対象学部
曜日・時限
人・文・法
月・2
英文名:Economics B
授業の目的、ねらい:自分が暮らしている世界、特に、経済社会の理解を目的とする。現実社会との対比の中で、ト
レードオフの重要性、需要と供給を決定するものは何か、市場メカニズムとは何か、市場は万能か、などを考える。
授業の計画、内容と目標:まず時事的な問題を示し、その背後に存在するメカニズムを理解するためのモデルを提示
し、政策的提言の可能性を探りながら、経済学の考え方を理解する。
1. 経済学の基本原理で社会を考える
4. 公共財
2. 市場の役割、需要と供給
5. 企業行動と産業組織
3. 市場と厚生
6. 労働市場
成績評価の方法:レポートと最終試験による。
教 科 書:マンキュー、足立他訳『経済学Ⅰミクロ編』(東洋経済新報社、2000)
参考図書:その都度指示する。
Ⅱ
民
俗
学
2
安 井 眞奈美
非
常
勤
人・文・法・経
月・2
英文名:Folklore(Japanese Folklore)
授業の目的、ねらい:授業では、現代社会の身近なトピックを題材にとりあげて、そこから民俗学の考え方や研究成果、
フィールドワークの方法などを紹介していく。日常生活のなかで疑問に思ったことを、つきつめて考えていく姿勢を養いたい。
授業の計画、内容と目標:授業の前半では、民俗学の成立と展開を簡単に概観したあと、従来のフィールドワークとそ
の研究成果である民俗誌について検討を行なう。民俗誌を、ルポルタージュや小説、旅行記などと比較することによっ
て、その特徴や視点を明らかにしていく。授業の後半では、実際にフィールドワークを行なう場合、問題の発見から
調査計画の立てかた、データの収集、分析の方法、報告書の作成、論文執筆に至るまでのプロセスを、具体的なテー
マに基づいて紹介してゆく。
成績評価の方法:2 〜 3 回に一度、授業時に提出してもらうコメント用紙と課題レポートをもとに評価する。
教 科 書:特定の教科書は用いない。
参考図書:フィールドワークに関する参考図書をあげておく。佐藤郁哉『フィールドワーク』(新曜社、1992)/須藤健一編
『フィールドワークを歩く』
(嵯峨野書院、1996)
/大月隆寛『顔をあげて現場へ往け』
(青弓社、1997)/ R. エマーソン
他著『方法としてのフィールドノート』
(1998)/ジョン・ヴァン=マーネン『フィールドワークの物語−エスノグラフィーの文
章作法』(現代書館、1999)
/好井裕明・桜井厚編『フィールドワークの経験』
(せりか書房、2000)
Ⅱ
国 文 学 資 料 演 習 A
2
岩
坪
健 非
常
勤
人・文・法・経
月・2
英文名:Recitation in Japanese Literature A
授業の目的、ねらい:平安時代の文学作品に見られる、年中行事・宗教・恋愛などを取り上げる。
授業の計画、内容と目標:予習では、テキストに傍線が付いている言葉の意味を調べ、単語帳を各自で作る。授業では
名簿の順にテキストを朗読してもらい、傍線部分の言葉の意味を発表してもらう。
成績評価の方法:出欠(座席指定)、ノート点検(単語帳も含む)、定期試験。この三点で評価する。
テキスト、参考文献等:プリント配布。
Ⅱ
心理・行動科学入門
2
中村敏枝・赤井誠生 人 間 科 学 部 人・文・法・経・医(看) 火・4
英文名:Introduction to Psychology and Behavioral Science
授業の目的、ねらい:人間行動の基礎的なメカニズムを学習するとともに、現代社会における心理学的諸問題について
解説する。
授業の計画、内容と目標:
1. 社会行動
a. 流言の心理学的考察(心理学実験の実施と討論)
b. 証言の心理学的考察(知覚・記憶・印象形成)
c. 流言の発生と伝達(社会的認知・集団行動)
2. パーソナリティ・発達 a. パーソナリティの構造、パーソナリティの測定
b. パーソナリティの形成、遺伝と環境、母と子の絆
c. 要求水準とパーソナリティ(実験の実施と考察)
3. 知
覚
a. 感覚
b. 知覚の特性
4. 記
憶
a. 記憶システム
b. 忘却と変容
成績評価の方法:授業中に指示する。
教 科 書:使用しない。視聴覚教材やプリント資料を適宜用意する。
参考図書:授業中に指示する。
− 151 −
授
セメスター
Ⅱ
業
科
目
単位数 担
教 育 環 境 学 概 論
2
当
池 田
教
官
所属部局等
対象学部
曜日・時限
寛
他
人間科学部
文・法・経
火・5
英文名:Introduction to General Theory of Educational Environment
授業の目的、ねらい:現代の日本社会における教育環境・学習環境について、生涯全体の視座から概観する。とくに、
教育社会学、教育制度学、比較教育文化学、人権教育学などの研究成果にもとづき人間形成における社会的・文化的
環境の影響を明らかにする。また、現代社会にふさわしい効果的な学習システムをつくるために、組織や制度のあり
方、学習機会を確保する支援策などについて考える。
成績評価の方法:講義の内容を前提に筆記試験を行う。
テキスト、参考文献等:テキストは使用しない。参考文献は、各担当者が授業のなかで紹介する。
Ⅱ
基 礎 人 間 科 学 概 論
2
中山康雄・栗本英世 人 間 科 学 部
文・法・経
水・1
英文名:Introduction to Anthropology
授業の目的、ねらい:前半部は科学哲学の基本的考えを理解することがねらいである。後半部は近代における基本的な
人間認識である「未開」と「文明」の 2 元論を批判的に検討する。
授業の計画、内容と目標:前半部は、中山が担当し科学哲学をテーマに論じ、後半部は栗本が担当し文化人類学につい
て論じる。前半部では、まず、20 世紀の自然科学の哲学の流れを紹介する。そして、集団の認識と行為のダイナミ
ズムを検討し、社会制度の製作・保持についても哲学的に考察する。目標は、教育・研究の成り立ちについて自分で
反省してみることにある。後半部では、近代ヨーロッパで成立し、近代日本でも受容された「未開」と「文明」の 2
元論的認識の起源と変遷を歴史的にたどるとともに、この 2 元論が、かたちを変えつつも、現在でもわれわれの世界
認識を規定していることを論じる。私たち自身の他者認識を自省的に考察することが目標である。
成績評価の方法:前半部終了時に最初の筆記試験を行い、後半部終了時に二度目の筆記試験を行う。両試験への参加が
単位認定の条件となる。
教 科 書:前半部に関しては、授業でプリントを配布する。
参考図書:前半部に関しては、授業の中で指示する。
Ⅱ
比
較
文
学
入
門
2
内
藤
高 文
学
部
人・文・法・経
木・1
英文名:Introduction to Comparative Literature
授業の目的、ねらい:まだ新しい学問ともいえる比較文学に、様々な研究の具体例を通して馴染んでもらい、比較文学
のアプローチの方法や問題意識、それが有効性を発揮する領域などについて考える。
授業の計画、内容と目標:序論の後、主に次のようなテーマを手掛りとしながら、様々な具体例を検討する。
①近代日本文学の成立と西欧
②あるテーマ、モチーフを手掛りとした東西文学の対比(例えば楽園のイメージ)
③絵画と文学などのジャンル間交渉の問題
④外国体験のもつ意味
⑤現代の諸問題の比較文学(多文化国家の問題など)
成績評価の方法:学期末試験及び出席、講義時間中に 2 回程小テストを書いてもらう予定。
教 科 書:なし。資料としてプリントを準備。
参考図書:講義中に指示する。
Ⅱ
フ ラ ン ス 文 学 基 礎
2
柏
木
隆
雄 文
学
部
人・文・法・経
木・1
英文名:Introduction to the French Literature
授業の目的、ねらい:世界の文学において、つねにその先端でリードして来たフランス文学の魅力がどこにあるのか。
具体的な作品を紹介しつつ、フランス文学研究の意義と方法をさぐる。
授業の計画、内容と目標:授業はフランス文学の流れにそって、中世文学の代表的なものから二十世紀の作品まで、な
るべく簡単で、しかも代表的なものを選んで数篇を紹介する。作品の読解はプリントを用意するが、聴講者はフラン
ス語の知識を必ずしも要しない。教場でフランス語テキストを説いて、原文の音やイメージを味わってもらい、日本
語にするとどういう味わいになるかも比較してもらう。扱う作品は、
『ロランの歌』、『ヴィヨン詩集』
、ロンサール
の詩、モリエールの喜劇、バルザックの小説、ルナールの短篇小説などを予定している。
成績評価の方法:毎回講義の終了時に、その講義の要点、質問などを提出してもらい、期末にレポートを課し、両者を
総合して評価する。
教 科 書:
参考図書:柏木隆雄著『イメージの狩人』(臨川書店)
、柏木隆雄著『謎とき「人間喜劇」』(ちくま学芸文庫)
− 152 −
授
セメスター
Ⅱ
経
業
科
済
目
学
単位数 担
B
2
下
当
教
官
所属部局等
村
研
一 国際公共政策研究科
対象学部
曜日・時限
人・文・法
木・1
英文名:Economics B
授業の目的、ねらい:いわゆる「経済原論」は大別するとマクロ経済学の基礎とミクロ経済学の基礎に分かれる。この
授業の目的は後者のミクロ経済学の基礎を初学者が学ぶことにより、経済学では個人の経済行動と市場の経済現象を
どのように説明しどのように評価するか理解することである(可能な限り講義のあとで受講者との質疑応答の機会も
設けたいと思う)。
授業の計画、内容と目標:主な項目は以下の通り。
1. 需要と供給
2.消費者行動
3. 生産者行動
4.完全競争とパレート最適
5. 不完全競争
6.外部性と公共財
単位取得のためには、上の項目で解説されるミクロ経済学の有機的体系と重要語句が説明できることが必須である。
それ以上の成績評価を求めるのであれば、授業で紹介される個人の経済行動と市場の経済現象に関する法則の原理を
論述できなければならない。
成績評価の方法:1 回または 2 回の試験の成績による(回数は開講時発表)。追試は行わないので、一試験につき受験
機会は一度。試験日が発表になったら日程調整と健康管理に万全を期すこと。
教 科 書:なし。
参考図書:西村和雄著『現代経済学入門:ミクロ経済学』
(岩波書店、1996)、西村和雄編『早わかり経済学入門』(東
洋経済新報社、1997)
、清野・下村・松島・柳川著『ミクロ経済学・入門』
(有斐閣、近刊)。
Ⅱ
法
学
概
論
2
未
定
国際公共政策研究科
人・文・経
木・1
人・文・法・経
木・1
英文名:Jurisprudence
授業の目的、ねらい:未定。掲示等を確認すること。
授業の計画、内容と目標:
成績評価の方法:
教 科 書:
参考図書:
Ⅱ
社
会
思
想
史
2
山
本
雄一郎 非
常
勤
英文名:History of Social Thoughts
授業の目的、ねらい:近代社会思想の核をなすといってよい近代自然法思想の形成・発展およびそれに対する批判の諸
思想を概観する。
授業の計画、内容と目標:序 近代社会の特徴〜市民社会と国家との分離
Ⅰ 近代自然法思想の形成・発展〜ホッブス、ロックを中心として
Ⅱ 近代社会批判の諸思想〜ルソー、マルクスを中心として
成績評価の方法:筆記試験(学期末)、随時小テストを行う。
教 科 書:教科書は使用しない。資料を随時配布。
参考図書:講義のなかで指示する。
Ⅱ
中
国
古
典
演
習
2
水
野
正
明 非
常
勤
人・文・法・経
木・1
英文名:Preliminary Seminar in Chinese Classics
授業の目的、ねらい:将来、専門課程において漢文史料を利用して研究に従事しようとする者のために、漢文読解の基
礎訓練を行う。高校課程の上に立ち、送り仮名の付いていないテキストを使用して授業を進めるので、未習者やそれ
に準ずる者は対象外とさせていただく。
(文学部で、東洋史学、中国哲学、中国文学などを専攻予定の者は受講する
ことが強く望まれる。)
授業の計画、内容と目標:漢文の難易度を仮に、第1段階:返り点のみ付いて送り仮名のないテキスト。第2段階:句
読点のみ付いて返り点も送り仮名もないテキスト。第3段階:句読点も付いていない全くの白文テキストというよう
に3段階に分ければ、本講座では第1段階のテキストからはじめて第2段階のテキストが読めるように橋渡しをした
いと考えている。毎回担当者を決めて文字通り演習形式で進めたい。
成績評価の方法:平常点と学期末試験の総合評価。
教 科 書:『伝奇小説』(大修館)
参考図書:『漢文入門』(岩波全書)、『漢詩漢文小百科』(大修館)など。
− 153 −
授
セメスター
Ⅱ
業
科
目
単位数 担
ア ジ ア 史 学 基 礎 C
2
桃
当
教
官
所属部局等
木
至
朗 文
学
部
対象学部
曜日・時限
人・文・法・経
金・2
英文名:Elements of Asian History C
授業の目的、ねらい:高校では断片的に習うだけで結局なんなのかがわからない近代以前の東南アジア史について、体
系的理解に必要な基礎知識を提供することが直接の目的である。学生諸君には、それを通じて、歴史学とはどんな学
問か(暗記科目か? 推理ゲームか? ほかの人文系・社会系の学問とどこが違うか?)も考えてみてほしい。
授業の計画、内容と目標:①地理、自然と生態、基層文化の形成、②国家形成と「インド化」
「中国化」、③アジア交易
の発展と地域文化の形成、④大航海時代と「伝統社会」の確立、などについて講義する。王朝名や世紀単位の大きな
流れはある程度暗記を求めるが、何年にだれがなにをした式の事実の羅列をほとんどせず、各時代の特徴と研究史や
理論上の問題点をおもに紹介する点が、高校の授業とちがう。ただし時間の都合で、大学の歴史学入門の授業であつ
かうべきもうひとつのことがらである原史料の提示、史料読解法の解説はほとんどできないであろう。
成績評価の方法:小テスト 10 回(1 回 5 点)とセメスター末の試験(50 点満点)で成績を評価する。
テキスト、参考文献等:授業中にプリントを配付するほか、ビデオ教材をときおり使用する。主要参考文献も授業中に
紹介する。
Ⅱ
文
芸
学
2
森
谷
宇
一 文
学
部
人・文・法・経
金・2
英文名:Science of Literature
授業の目的、ねらい:個別民族文学研究の枠をこえた普遍的文学研究としての文芸学という立場に立って、文芸学とは
いかなる学問であり、文学とは何かということについて、理論的体系的に講じる。
授業の計画、内容と目標:
Ⅰ.文学の本質(4 回)
1.文学と言語 2.文学と思想 3.虚構としての文学 4.芸術としての文学
Ⅱ.文学作品(4 回)
1.文学作品の存在様態 2.文学作品の構造と諸要素
Ⅲ.文学のジャンル(3 回)
1.文学ジャンルの概念 2.主要な文学ジャンル
Ⅳ.文学の歴史的展開(3 回)
1. 文芸思潮 2. 文学における伝統と革新
成績評価の方法:出席状況と試験による。
テキスト、参考文献等:教室で指示する。
Ⅱ
演
劇
学
入
門
2
永
田
靖 文
学
部
人・文・法・経
金・2
英文名:Orientation to the Theatre
授業の目的、ねらい:演劇と演劇学にほとんど触れたことのない初学者を対象に、演劇と演劇学の基礎を理解してもら
う。日本演劇を含む世界演劇史の理論と実践を概説し、総じて演劇学の現状と問題点も検討する。
授業の計画、内容と目標:演劇史の概説と演劇研究の方法論の解説が中心になる。ギリシャ演劇、中世、エリザベス
朝、フランス古典主義、ドイツ市民劇、近代リアリズム演劇、シアトリカリズム、現代演劇という一応の流れを踏ま
えつつ、劇場、演技、劇、演出、照明、舞台装置などの考え方を示し、演劇と演劇学の現状を示したい。細かいシラ
バスは、期初に提示する。
成績評価の方法:レポートもしくは試験。授業中に指示する。
教 科 書:特になし。
参考図書:授業中に指示する。
Ⅱ
倫
理
学
基
礎
2
本
間
直
樹 文
学
部
人・文・法・経
金・2
英文名:Introduction to Ethics
授業の目的、ねらい:倫理学を学ぶことによって何をどのように考えることができるのかを、倫理学思想の歴史および
現代における倫理学的諸問題を紹介しながら講義する。
授業の計画、内容と目標:講義は以下の 4 点について行う。
1. 倫理学は何を考えるのか
3. 倫理学の思想史
2. 倫理学の基礎となる考え方とは何か
4. 現代における倫理学の課題
成績評価の方法:レポートを少なくとも 2 回課す。
教 科 書:授業中に指示する。
参考図書:
− 154 −
授
セメスター
Ⅱ
日
業
本
科
学
目
基
単位数 担
礎
2
冨
当
教
官
所属部局等
山
一
郎 文
学
部
対象学部
曜日・時限
人・文・法・経
金・2
英文名:The Elements of Japanese Studies
授業の目的、ねらい:海外も含めた日本研究をめぐる動向を批判的に検討しながら、日本研究をめぐるいくつかの論点
を提示していく。とりわけ、戦後日本をめぐる具体的な諸問題を考察の対象にしたい。
授業の計画、内容と目標:以下の項目を、順に講義する予定である。
(1)日本研究をめぐる視座
(4)戦争の記憶
(2)日本研究と地域研究
(5)戦後とは何か
(3)日本研究と植民地主義
(6)グローバル化の中での日本研究
成績評価の方法:レポート試験
教 科 書:なし
参考図書:授業中に指示する。
Ⅱ
心理・行動科学入門
2
大坊郁夫・日野林俊彦 人 間 科 学 部
人・文・法・経
金・2
英文名:Introduction to Psychology and Behavioral Science
授業の目的、ねらい:心理学・行動科学領域における基本的な知見を学習し、人間行動についての理解を深める。
授業の計画、内容と目標:心理学・行動科学の目的や方法を日常生活との関連を踏まえながら概観し、人間行動に見ら
れる発達的、対人的なルールを取りあげ、その特徴やメカニズムについて考える。
前半では、心理学における基本的な考え方である精神分析学、行動主義などを紹介しながら、心の構造や行動のプ
ロセスについて考え、さらに、自他の比較(自己の持つ社会性、印象形成)
、対人関係に見られるルールなどについ
て例を挙げながら考える(担当:大坊)
後半では、人格や同一性(identity)の問題を中心に、思春期・青年期の心理を概説する(担当:日野林)
。
心理学や行動科学における基本的な考え方やその背景を知り、各自が日常生活のなかでその視点を生かしていける
ようになることを期待する。
成績評価の方法:出席状況、数回の小テスト(10 分程度の)と学期末の筆記試験(前半、後半担当者双方の出題によ
る)の成績によって評価する。
教 科 書:なし
参考図書:大坊郁夫編『わたしそしてわれわれ Ver.2』
(北大路書房)
他の参考図書については、授業中にも適宜指示する。
Ⅱ
経
済
学
A
2
黒
木
祥
弘 非
常
勤
人・文・法
金・2
英文名:Economics A
授業の目的、ねらい:新聞・テレビ等のマクロ経済に関する News が、大雑把な程度で理解できるようにすること。
授業の計画、内容と目標:
( 1 )一国の経済状態を測る指標 −マクロ経済、GDP って何?−
( 2 )乗数理論 −個人から一国経済へ。需要はどうやって増えて行く?−
( 3 )消費の理論 −我々は、何を基準に消費基準を決めるか?−
( 4 )投資の理論 −企業は、どうして投資する?−
( 5 )貨幣の需要・供給 −「お金」はなぜ必要?どうやって造られる?−
( 6 )GDP(国民所得)の決定 −家計のやりくりが「国民所得」を決める?−
( 7 )財政政策の効果 −国債を発行して公共投資、何処がいけない?−
( 8 )金融政策の効果 −金融政策って効くの?効かないの?−
( 9 )総需要関数 −国全体の需要量と物価の関係は?−
(10)自然失業率仮説と合理的予想 −マーケットは、
「賢い!?」−
(11)総供給関数 −それでも GDP は変動する−
(12)金融政策とマーケットの反応 − Greenspan の発言で NY ダウ大暴落?−
成績評価の方法:筆記試験、練習問題の提出、等
教 科 書:無し(ただし、毎回 hand-outs を配布する)
参考図書:(容易な方から順に)
松下・大住・中込・平澤・『チャートで学ぶ経済学』(有斐閣)、中谷巌『入門マクロ経済学』(日本評論社)
グレゴリー・マンキュー『マクロ経済学Ⅰ(入門編)』足立、地主、他共訳(東洋経済新報社)
− 155 −
セメスター
Ⅱ
考
授
業
科
目
古
学
基
礎
単位数 担
B
2
岡
当
教
官
所属部局等
村
勝
行 非
常
勤
対象学部
曜日・時限
人・文・法・経
金・2
英文名:Introduction to Archaeology B
授業の目的、ねらい:考古学の方法、最新の発掘調査成果にもとづく研究の紹介、現代社会との関わりなどを通して、考
古学とはどういう学問であるかを考える。
授業の計画、内容と目標:
(1)考古学の研究方法、基本的な考え方を学史に触れながら説明する。
(2)発掘調査による新知見は、地域史研究、考古学研究を推進させている。
「富本銭」の出土による古代史の見直しなど、教科書の見直しをせまるホットな話題をいくつか取り上げて解説する。
(3)日本の年間の遺跡調査件数は世界トップクラスにある。華やかな「発見物語」の裏側では、多くの歴史遺産が
日々消滅している現実がある。遺跡の保存・活用や、考古学と歴史教育との関係など、埋蔵文化財が今日抱える
問題を、全国各地の事例を比較しながら紹介する。
(4)講義期間中にマスコミで取り上げられた調査成果の解説や、自らが関わった調査の紹介も随時行う。
成績評価の方法:試験又はレポート、授業中に指示する。
参考図書:近藤義郎・横山浩一編『日本考古学』1(岩波新書)
、都出比呂志『王陵の考古学』(岩波新書)
田中琢・佐原眞『考古学の散歩道』(岩波新書)、椎名慎太郎『遺跡保存を考える』(岩波新書)
Ⅱ
心
理
学
実
験
2
桑野園子・青野正二 人 間 科 学 部 文・法・経・医(看) 金・4〜6
英文名:Psychological Experiment
授業の目的、ねらい:心理学の研究法(実験、調査、検査)を実習する。
授業の計画、内容と目標:集団実験、ならびに個別実験で、調整法、極限法、恒常法、感覚尺度法、尺度構成法、情緒
の測定法、学習・記憶実験法、性格・適性検査法などについて実習する。また、コンピュータを用いた実験法について
も実習する。
成績評価の方法:毎週実施する実験結果のレポートにより評価する。
教 科 書:必要に応じて資料を配布する。
参考図書:難波精一郎・桑野園子著『音の評価のための心理学的測定法』(コロナ社)
Ⅱ
社 会 環 境 学 概 論
2
山口節郎・吉川 徹 人 間 科 学 部
文・法・経
金・4
英文名:Introduction to Sociology and Social Life Studies
授業の目的、ねらい:現代社会学の諸課題を、具体的な社会現象を対象に考察していくことで、社会学的なものの見方
や社会学の諸概念・理論を学んでもらう。
授業の計画、内容と目標:[前半部]現代社会における問題と批判的に対決した社会学理論を紹介・検討し、その意義
を考える。
[後半部]現代日本社会における階層差、地域差、学歴差、世代差などについて、具体的に事例を取り上げていく。
同時に計量的方法、質的調査法という社会環境学のフィールドワークの技法を考える。
成績評価の方法:筆記試験
テキスト、参考文献等:後半部では簡単なテキストを使用する予定。授業時に指示する。
Ⅱ
ア ジ ア 史 学 基 礎 B
2
平成 13 年度は開講しない。
Ⅱ
西 洋 史 学 基 礎 A
2
平成 13 年度は開講しない。
Ⅱ
国 際 関 係 論 入 門
2
平成 13 年度は開講しない。
Ⅱ
哲
B
2
平成 13 年度は開講しない。
Ⅲ
イ
礎
2
学
ン
基
ド
学
礎
基
榎
本
文
雄 文
学
部
人・文・法・経
火・1
英文名:Introduction to Indology
授業の目的、ねらい:インド哲学や仏教学を含むインド学の基礎を学ぶ。
授業の計画、内容と目標:インド学入門講義からはじめ、インド最古の文献であるヴェーダからウパニシャッドまで
を、文献を追って概説する。原典の現代語訳を資料として配布し、講読する。
成績評価の方法:授業中に指示する。
テキスト、参考文献等:上村勝彦・宮元啓一編 『インドの夢・インドの愛−サンスクリット・アンソロジー』
(春秋社)
長尾雅人編 『バラモン教典・原始仏典』
(中公バックス)
− 156 −
授
セメスター
Ⅲ
社
会
業
科
学
目
入
単位数 担
門
2
有
当
教
田
官
所属部局等
亘 非
常
勤
対象学部
曜日・時限
文・法・経
火・1
英文名:Introductory Sociology
授業の目的、ねらい:社会学の基本的な理論や概念を、主としてコミュニケーション論の分野から取り上げ紹介する。
授業の計画、内容と目標:この講義では社会学の特徴的なものの見方や思考法への知識と理解を深めることを目指して
いる。
(インターパーソナルな)コミュニケーション場面の分析においてしばしばわかりやすい具体例を見出せるよ
うに思われる。社会学の社会に対するアプローチの仕方について、考えてゆく予定である。
成績評価の方法:学期末の試験またはレポートを中心に評価する。
教 科 書:伊藤公雄編『コミュニケーション社会学入門』(世界思想社)
Ⅲ
日 本 史 学 基 礎 B
2
村
田
路
人 文
学
部
人・文・法・経
水・4
英文名:The Elements of Japanese History B
授業の目的、ねらい:かつて、近世といえば、強大な幕藩権力のもと、厳しい身分制度に縛られ、重い負担にあえぐ民
衆というイメージが強かった。しかし、この十数年で、そのようなイメージは大分変わり、逆に「明るい近世」を強
調しすぎる傾向も出てきた。近世のイメージがどのように形成されてきたのか、現実の近世社会とはどのような特質
をもった社会だったのかを、事実に即して検討したい。
授業の計画、内容と目標:授業では、まず、明治維新後現在にいたるまでの近世観の変化をたどり、ついで、現在の高
校教科書の中で、近世がどのように扱われているのかを検討する。この作業を通して、従来とは異なる近世史像を提
示するとともに、歴史を見る際の視点について考えたい。
成績評価の方法:試験により、成績を評価する。
教 科 書:教科書は使用しないが、随時プリントを配布する。
参考図書:授業中に随時紹介する。
Ⅲ
東
洋
美
術
史
2
奥
平
俊
六 文
学
部
人・文・法・経
水・4
英文名:Oriental Art History
授業の目的、ねらい:東アジア文化、造形表現に関する基礎的な教養。宋元画を中心とした中国絵画史。同時代の日本
絵画との比較を行い、東アジアにおける「日本的」な絵画表現の問題を考察する。
授業の計画、内容と目標:
1. 山水画と水墨画
5. 12 世紀の中国と日本
2. 五代・北宋の絵画
6. 戯画の系譜
3. 南宋の絵画
7.「日本的」であること
4. 元の絵画
*期間中にいずれかの美術館・博物館・寺院などに行き、実際に作品を見て記述することを義務とする。展覧会情報
等は授業時間内に広報する。
成績評価の方法:最終回に試験
教 科 書:
参考図書:辻惟雄編『カラー版日本美術史』(美術出版社)
Ⅲ
基
礎
心
理
学
2
三木善彦・老松克博
倉光 修・西澤 哲
人間科学部
人・文・法・経・
基(シ・情)
・医(看)
水・4
英文名:Fundamental Psychology
授業の目的、ねらい:臨床心理学の基礎を学び、私たちが気づきにくい私たち自身のあり方への理解を深める。
授業の計画、内容と目標:臨床心理学的な人間観を、心理療法・犯罪被害者や被虐待児の心理と支援・動機づけ・心理
テストなど担当教官各自の専門領域を中心に多角的に論じていく。
成績評価の方法:出席および 3 〜 4 回に 1 回の 1000 〜 2000 字の小論文またはレポート
教 科 書:指定せず
参考図書:三木善彦『内観療法入門』
(創元社)、三木善彦・潤子『内観ワーク』
(二見書房)、老松克博『スサノオ神話
でよむ日本人』(講談社)、同『アクティヴ・イマジネーション』
(誠信書房)、倉光修『臨床心理学』(岩波書店)、同『カ
ウンセリングの心理学』
(岩波書店)、西澤哲『子どもの虐待』
(誠信書房)、同『トラウマの臨床心理学』
(金剛出版)
− 157 −
授
セメスター
Ⅲ
経
業
済
科
目
学
単位数 担
B
2
山
当
教
官
所属部局等
田
雅
俊 経 済 学 部
対象学部
曜日・時限
人・文・法
水・4
英文名:Economics B
授業の目的、ねらい:現在の日本経済において、生産された商品・財とそれを消費する消費者の間の取引をつなげると
ころは市場(しじょう)である。この市場というものはどのような機能を持ち、どのような役割を果たしているのだ
ろうか? これらの問いに対する答えを見つけるのがこの授業の目的である。
授業の計画、内容と目標:講義の主な項目は以下の通り。
(1)完全市場
(5)パレート最適性
(2)消費
(6)不完全市場
(3)生産
(7)市場の失敗(外部性と公共財)
(4)競争均衡
成績評価の方法:定期試験
テキスト、参考文献等:スティグリッツ『ミクロ経済学』(東洋経済新報社)
Ⅲ
哲
学
概
論
2
望
月
太
郎 文
学
部
医(看)
木・2
英文名:An Outline of Philosophy
授業の目的、ねらい:いまもっとも大切なこととして、民主主義を守るということがある。民主主義は近代が達成した
精神的価値のなかでも第一に貴重であるが、これを守り育てるためには、現代を生きる個々人がたえずそれを自覚的
に経験し、自己の思想のうちに捉えなおしていく努力が不可欠である。この営為の基礎となる諸概念についての理解
を深めるために、過去の哲学者たちの考えに学ぶことは有益である。講義では、哲学の基礎知識を学びつつ、問題を
いまを生きるわれわれのこととして共に考え抜いていきたい。
授業の計画、内容と目標:1 民主主義を守るということ
2 人格について―人間の根拠としての人格。
3 生命について―生命は何ゆえ尊重されなければならないか。
4 他者について―二人称的人間関係から一人称−三人称的人間関係へ。
5 経験について―現実を受けとめ言葉による定義を導く経験の働き。
6 言葉について―言葉が意味をもつとはどういうことか。
7 思想について―個人の思想とイデオロギー。
8 社会について―開かれた社会をめざして。
9 個人について―公共性の根拠として個人主義。
10 平和について―民主主義の平和。
成績評価の方法:レポートによる。
テキスト、参考文献等:千葉眞『デモクラシー』、斎藤純一『公共性』(ともに、岩波・思考のフロンティア)
Ⅲ
社 会 思 想 史 入 門
2
山
本
雄一郎 非
常
勤
文・法・経
木・2
英文名:Introductory History of Social Thoughts
授業の目的、ねらい:『資本論』を核とするマルクスの社会経済思想を概観する。マルクスが開いた新しい認識論・方
法論の地平を見定めるとともに、それを基礎とした資本主義社会の批判的分析を考察するなかで、
「資本主義にとっ
て人間とはなにか? 人間にとって資本主義とは何か?」という根源的な問題に迫ってゆきたい。
授業の計画、内容と目標:Ⅰ 序〜ヒューマニズムとしてのマルクス思想 Ⅲ「転倒された世界」
としての資本主義の構造
Ⅱ 資本主義批判の問題意識と方法
Ⅳ マルクス「社会主義」再考
成績評価の方法:筆記試験(学期末)。随時小テストを行う。
教 科 書:教科書は使用しない。資料を随時配布。
参考図書:講義のなかで指示する。
− 158 −
授
セメスター
Ⅲ
西
業
洋
科
美
目
術
単位数 担
史
2
当
教
官
所属部局等
六人部
昭
典 非
常
勤
対象学部
曜日・時限
人・文・法・経
木・2
英文名:History of Western Art
授業の目的・ねらい:西洋美術(今年度は 19 − 20 世紀)
の流れを知るとともに、美術作品の見方や美術史の方法を学ぶ。
授業の計画、内容と目標:「抽象」の形成
19 − 20 世紀の西洋美術の展開について、フランス絵画を中心に、「抽象」の形成という観点から考察する。
1.序(視点の提示)
7.ファン・ゴッホ
2.マネ
8.マティス
3.モネ
9.ピカソ
4.新印象主義
10.ドローネー
5.セザンヌ
11.クプカ
6.ゴーガン
12.モンドリアン
美術史の基本は作品であり、作品を通して、眼で理解することが重要である(試験も作品で出題)
。
成績評価の方法:学期末試験(試験問題は作品写真で出題、持ち込み不可)
教 科 書:なし
参考図書:授業中に指示
Ⅲ
法
学
概
論
2
床
谷
文
雄 国際公共政策研究科
人・文・経
金・3
英文名:Jurisprudence
授業の目的、ねらい:法一般に関する基礎理論を述べ、憲法・民法・刑法などの代表的な重要法規の基本的知識を修得
させようとするものである。
授業の計画、内容と目標:①法の概念、法の本質、法と道徳(倫理)などをめぐる法理論を解説する。
②日本の近代法の歴史と法の体系、法の分類について解説する。
③近代裁判の基本原則を紹介し、わが国の裁判における課題を検討する。
④憲法・民法・刑法などの主要実定法の内容を概観する。
⑤現代の市民生活に生起している法的諸問題をとりあげて、その解釈・立法の方向を検討する。
成績評価の方法:学期末に試験を行う。その他、平常の授業でのミニレポートなどを考慮する(3 回程度)。
教 科 書:佐藤・安枝・野村・床谷『サイエンス・オブ・ロー事始め』
(有斐閣、1998 年)
参考図書:授業中に紹介する。なお、小型のものでよいから六法全書を持参することが望ましい。
(岩波・コンパクト
六法、三省堂・デイリー六法、有斐閣・ポケット六法など)
Ⅲ
経
済
学
A
2
跡
田
直
澄 国際公共政策研究科
人・文・法
金・3
英文名:Economics A
授業の目的、ねらい:マクロ経済学の基本的考え方を議論するとともに、それを踏まえて、日本経済にとって必要な経
済政策を各自が考えるための基礎的な方法論を紹介する。
授業の計画、内容と目標:講義の主な内容は以下の通り
( 1 ) 日本経済とマクロ経済学
( 2 ) 政府と経済政策
( 3 ) GDPの決定理論
( 4 ) 財政政策と金融政策
( 5 ) 物価と貨幣
( 6) 国際貿易と日本経済
( 7 ) 税制と経済
( 8 ) 社会保障と経済
( 9 ) 環境と経済
(10) 政治と経済
成績評価の方法:小テストとレポートに出席点を加えて評価
教 科 書:特になし
参考図書:金森久雄・香西秦編『日本経済読本』(東洋経済新報社)
Ⅲ
西 洋 史 学 基 礎 C
2
平成 13 年度は開講しない
Ⅲ
日
史
2
平成 13 年度は開講しない
Ⅲ
国 文 学 資 料 演 習 B
2
平成 13 年度は開講しない
本
美
術
− 159 −
Ⅰ
統
計
学
A
−
Ⅰ
単位数
2
英文名:Statistics A −Ⅰ
授業の目的、ねらい:統計学の基本である記述統計学、および推測統計学の基本となる各種の確率分布についての基礎
知識の修得を目的とする。
授業の計画、内容と目標:統計学の基本である記述統計学、および推測統計学の基本となる各種の確率分布についての
基礎知識の修得を目標とする。内容は、記述統計(データの整理法、代表値、散らばりの指標、相関と回帰)および
基本的な確率分布の導入(平均、分散、2 項分布、ポアソン分布、指数分布、正規分布)であり、適宜演習を交えな
がら講義する。
成績評価の方法:演習、レポートを参考に、試験の結果で評価する。
教 科 書:稲垣・山根・吉田『統計学入門』裳華房
担当教官
狩野
裕
所属部局等
対象学部・学科
人間科学部
曜日・時限
文・人(76 〜)
セメスター
授
業
科
目
Ⅰ
統 計 学
B
− Ⅰ
金・2
単位数 担
2
後
担当教官
礒貝
恭史
所属部局等
基礎工学部
当
教
官
所属部局等
藤
昌
司 基礎工学部
対象学部・学科
文・人(1〜75)
曜日・時限
金・2
対象学部
曜日・時限
医(医 2)
・歯 2
木・2
英文名:Statistics B −Ⅰ
授業の目的、ねらい:医学部(歯学部)生として、必須となる最低限の統計的な基礎知識の修得を目的とする。とく
に、最近に要請されている予防・診断・治療・予後の過程における EBM の統計数理に留意する。
授業の計画、内容と目標:医学統計学の基本である「観察研究」と「実験研究」で必須となる記述統計学と推測統計学
の諸法を講述する。内容は確率の基本概念、母集団、標本、標本平均の分布、標本平均を用いるマッチド・ペアの解
析、標本平均による 2 標本位置問題の解析、医学研究における調査と実験、2 相変数に関する統計的推測、二つの成
功確率の比較、カイ 2 乗検定、k 標本問題の解析、線形回帰と相関、順位によるマッチド・ペアの解析、順位を用い
た 2 標本位置問題の解析、中途打ち切りデータの解析からなる。実際の医学・医療におけるデータの基礎的な処理・
解析が行えることを目標とする。
成績評価の方法:内容の「主題」ごとに 3 回から 5 回の演習(小テスト)を行い、その理解度を確かめる。最終的に
は、ノートの提出による主題(指定)の達成度を評価する。
教 科 書:医学統計研究会訳『医学統計解析入門』(MPC)
参考図書:医学統計研究会訳『医学統計実践事例集』(MPC)
Ⅰ
統 計 学
B
− Ⅰ
2
松
原
義
弘 非
常
勤 医(医1・放)
・歯1
木・2
英文名:Statistics B −Ⅰ
授業の目的、ねらい:医学部(歯学部)生として、必須となる最低限の統計的な基礎知識の修得を目的とする。とく
に、最近に要請されている予防・診断・治療・予後の過程における EBM の統計数理に留意する。
授業の計画、内容と目標:医学統計学の基本である「観察研究」と「実験研究」で必須となる記述統計学と推測統計学
の諸法を講述する。内容は確率の基本概念、母集団、標本、標本平均の分布、標本平均を用いるマッチド・ペアの解
析、標本平均による 2 標本位置問題の解析、医学研究における調査と実験、2 相変数に関する統計的推測からなる。
実際の医学・医療におけるデータの基礎的な処理・解析が行えることを目標とする。
成績評価の方法:内容の「主題」ごとに 3 回から 5 回にわたる演習(小テスト)を行い、その理解度を確かめる。最終
的には、ノートの提出による主題(指定)の達成度を評価する。
教 科 書:医学統計研究会訳『医学統計解析入門』(MPC)
参考図書:医学統計研究会訳『医学統計実践事例集』(MPC)
Ⅰ
統 計 学
B
− Ⅰ
2
稲
葉
太
一 非
常
勤
薬
木・2
英文名:Statistics B −Ⅰ
授業の目的、ねらい:統計学の基本である記述統計学、および推測統計学の基本となる各種の確率分布についての基礎
知識の修得を目的とする。
授業の計画、内容と目標:統計学の基本である記述統計学、および推測統計学の基本となる各種の確率分布についての
基礎知識の修得を目標とする。内容は、記述統計(データの整理法、代表値、散らばりの指標、相関と回帰)および
基本的な確率分布の導入(平均、分散、2 項分布、ポアソン分布、指数分布、正規分布)であり、適宜演習を交えな
がら講義する。
成績評価の方法:演習、レポートを参考に、試験の結果で評価する。
教 科 書:
参考図書:
− 160 −
セメスター
授
業
科
目
Ⅰ
統 計 学
B
− Ⅰ
単位数 担
2
福
当
教
井
官
所属部局等
充 非
常
勤
対象学部
曜日・時限
医(看)
火・4
英文名:Statistics B −Ⅰ
授業の目的、ねらい:統計学の基本である記述統計学、および推測統計学の基本となる各種の確率分布についての基礎
知識の修得を目的とする。
授業の計画、内容と目標:統計学の基本である記述統計学、および推測統計学の基本となる各種の確率分布についての
基礎知識の修得を目標とする。内容は、記述統計(データの整理法、代表値、散らばりの指標、相関と回帰)および
基本的な確率分布の導入(平均、分散、2 項分布、ポアソン分布、指数分布、正規分布)であり、適宜演習を交えな
がら講義する。
成績評価の方法:演習、レポートを参考に、試験の結果で評価する。
教 科 書:北畠 他『医療技術系のための統計学』(日科技連出版社)
Ⅰ
統 計 学
C
− Ⅰ
2
磯
貝
恭
史 基礎工学部
基(シ)
金・3
英文名:Statistics C −Ⅰ
授業の目的、ねらい:統計学の基本である記述統計学、および推測統計学の基本となる各種の確率分布についての基礎
知識の修得を目的とする。
授業の計画、内容と目標:統計学の基本である記述統計学、および推測統計学の基本となる各種の確率分布についての
基礎知識の修得を目標とする。内容は、記述統計(データの整理法、代表値、散らばりの指標、相関と回帰)および
基本的な確率分布の導入(平均、分散、2 項分布、ポアソン分布、指数分布、正規分布)であり、適宜演習を交えな
がら講義する。
成績評価の方法:演習、レポートを参考に、試験の結果で評価する。
教 科 書:森口繁一編『新編 統計的方法』(日本規格協会)
Ⅰ
統 計 学
C
− Ⅰ
2
白
旗
慎
吾 基礎工学部
基(情)
金・3
英文名:Statistics C −Ⅰ
授業の目的、ねらい:統計学の基本である記述統計学、および推測統計学の基本となる各種の確率分布についての基礎
知識の修得を目的とする。
授業の計画、内容と目標:統計学の基本である記述統計学、および推測統計学の基本となる各種の確率分布についての
基礎知識の修得を目標とする。内容は、記述統計(データの整理法、代表値、散らばりの指標、相関と回帰)および
基本的な確率分布の導入(平均、分散、2 項分布、ポアソン分布、指数分布、正規分布)であり、適宜演習を交えな
がら講義する。
成績評価の方法:演習、レポートを参考に、試験の結果で評価する。
教 科 書:白旗慎吾『統計解析入門』(共立出版)
Ⅰ
統 計 学
C
− Ⅰ
2
高
橋
倫
也 非
常
勤
工(地)
月・4
英文名:Statistics C −Ⅰ
授業の目的、ねらい:統計学の基本である記述統計学、および推測統計学の基本となる各種の確率分布についての基礎
知識の修得を目的とする。
授業の計画、内容と目標:統計学の基本である記述統計学、および推測統計学の基本となる各種の確率分布についての
基礎知識の修得を目標とする。内容は、記述統計(データの整理法、代表値、散らばりの指標、相関と回帰)および
基本的な確率分布の導入(平均、分散、2 項分布、ポアソン分布、指数分布、正規分布)であり、適宜演習を交えな
がら講義する。
成績評価の方法:演習、レポートを参考に、試験の結果で評価する。
教 科 書:田中勝人『統計学』(新也社)
Ⅱ
統 計 学
C
− Ⅰ
2
稲
葉
太
一 非
常
勤
工(地)
月・2
英文名:Statistics C −Ⅰ
授業の目的、ねらい:統計学の基本である記述統計学、および推測統計学の基本となる各種の確率分布についての基礎
知識の修得を目的とする。
授業の計画、内容と目標:統計学の基本である記述統計学、および推測統計学の基本となる各種の確率分布についての
基礎知識の修得を目標とする。内容は、記述統計(データの整理法、代表値、散らばりの指標、相関と回帰)および
基本的な確率分布の導入(平均、分散、2 項分布、ポアソン分布、指数分布、正規分布)であり、適宜演習を交えな
がら講義する。
成績評価の方法:演習、レポートを参考に、試験の結果で評価する。
− 161 −
セメスター
授
業
科
目
Ⅱ
統 計 学
A
− Ⅱ
単位数 担
2
後
当
教
官
所属部局等
藤
昌
司 基礎工学部
対象学部
曜日・時限
文・人(76 〜)
金・2
英文名:Statistics A −Ⅱ
授業の目的、ねらい:行動科学・社会科学で必須となる基本的な統計的方法、とくに推測の概念と諸法を講述する。と
くに、計算機統計学の発展に留意し、諸種の統計的方法を「情報解析環境」のなかで使いこなせるように「応用と実
際」を重視する。
授業の計画、内容と目標:行動科学・社会科学における統計的データ解析過程を講述する。最近の「情報解析過程」の
整備・充実に合わせて、計算機統計学の諸法を中心に講義する。内容は、コンピュータ・シミュレーションによる標
本の抽出、よく用いられる母集団とその生成、2 項分布とそのシミュレーションへの応用、統計的推測手順の比較、
基本的な統計的手順、並べかえ検定、ジャックナイフ法とブーツストラップ法、統計的方法のコンピュータ科学への
応用からなる。実際の社会科学の諸種の場面で個々の計算環境のなかで基本的なデータ解析を実践できることを目指
す。
成績評価の方法:内容の「主題」ごとに 3 回から 5 回にわたる演習(小テスト)を行い、その理解度を確かめる。最終
的には、ノートの提出による主題(指定)の達成度を評価する。
教 科 書:永井武昭・後藤昌司・土屋佳英・浦狩保則・渡辺秀章・衛藤俊寿訳『計算機統計学入門』(MPC)
参考図書:後藤昌司・土屋佳英訳『応用統計実践教本』(MPC)
Ⅱ
統 計 学
A
− Ⅱ
2
白
旗
慎
吾 基礎工学部
文・人(1 〜 75)
金・2
英文名:Statistics A −Ⅱ
授業の目的、ねらい:いろいろな型のデータでの基本的な統計解析法を導き、各手法がデータのどういう側面を測って
いるか理解し、使いこなせるようにすることを目的とする。
授業の計画、内容と目標:いろいろな型のデータでの基本的な統計解析法を導き、各手法がデータのどういう側面を
測っているか理解し、使いこなせるようにすることを目標とする。内容は、標本の分布、推定・検定の概念、1 標本
データの解析、2 標本データの解析、比率データの解析、分割表、回帰と相関、分散分析であり、適宜演習を交えて
講義する。
成績評価の方法:演習、レポートを参考に、試験の結果で評価する。
教 科 書:白旗慎吾『統計解析入門』(共立出版)
Ⅱ
統 計 学
B
− Ⅱ
2
松
原
義
弘 非
常
勤
医(医・看)
・歯
木・2
英文名:Statistics B −Ⅱ
授業の目的、ねらい:医学部(歯学部)生として、必須となる最低限の統計的な基礎知識の修得を目的とする。とく
に、最近に要請されている予防・診断・治療・予後の過程における EBM の統計数理に留意する。
授業の計画、内容と目標:医学統計学の基本である「観察研究」と「実験研究」で必須となる記述統計学と推測統計学
の諸法を講述する。内容は二つの成功確率の比較、カイ 2 乗検定、k 標本問題の解析、線形回帰と相関、順位による
マッチド・ペアの解析、順位を用いた 2 標本位置問題の解析、中途打ち切りデータの解析からなる。実際の医学・医
療におけるデータの基礎的な処理・解析が行えることを目標とする。
成績評価の方法:内容の「主題」ごとに 3 回から 5 回にわたる演習(小テスト)を行い、その理解度を確かめる。最終
的には、ノートの提出による主題(指定)の達成度を評価する。
教 科 書:医学統計研究会訳『医学統計解析入門』(MPC)
参考図書:医学統計研究会訳『医学統計実践事例集』(MPC)
Ⅱ
統 計 学
C
− Ⅱ
2
磯
貝
恭
史 基礎工学部
基(シ・情)
木・3
英文名:Statistics C −Ⅱ
授業の目的、ねらい:いろいろな型のデータでの基本的な統計解析法を導き、各手法がデータのどういう側面を測って
いるか理解し、使いこなせるようにすることを目的とする。
授業の計画、内容と目標:いろいろな型のデータでの基本的な統計解析法を導き、各手法がデータのどういう側面を
測っているか理解し、使いこなせるようにすることを目標とする。内容は、標本の分布、推定・検定の概念、1 標本
データの解析、2 標本データの解析、比率データの解析、分割表、回帰と相関、分散分析であり、適宜演習を交えて
講義する。
成績評価の方法:演習、レポートを参考に、試験の結果で評価する。
教 科 書:森口繁一編『新編 統計的方法』(日本規格協会)
− 162 −
セメスター
授
業
科
目
単位数 担
Ⅱ
統 計 学
C
− Ⅱ
2
高
当
教
官
所属部局等
橋
倫
也 非
常
勤
対象学部
曜日・時限
工(地)
月・2
英文名:Statistics C −Ⅱ
授業の目的、ねらい:いろいろな型のデータでの基本的な統計解析法を導き、各手法がデータのどういう側面を測って
いるか理解し、使いこなせるようにすることを目的とする。
授業の計画、内容と目標:いろいろな型のデータでの基本的な統計解析法を導き、各手法がデータのどういう側面を
測っているか理解し、使いこなせるようにすることを目標とする。内容は、標本の分布、推定・検定の概念、1 標本
データの解析、2 標本データの解析、比率データの解析、分割表、回帰と相関、分散分析であり、適宜演習を交えて
講義する。
成績評価の方法:演習、レポートを参考に、試験の結果で評価する。
教 科 書:田中勝人『統計学』(新也社)
Ⅰ
解
析
学
B
−
Ⅰ
単位数
2
英文名:Calculus B −Ⅰ
解析学の基礎、特に 1 変数の関数の微分、積分を中心とした事項の理解を目標とする。①数列の収束発散及び関数の連
続性、②有理関数の微積分、テーラー展開、③特殊関数(ガンマ関数、ベータ関数と積分)
、④微分方程式(例として
フーリエ級数など)
担当教官
所属部局等
対象学部・学科
曜日・時限
備
考(テキスト)
三木
敬
理
学
部
理(物 1)
火・1
『入門微分積分』三宅敏恒(培風館)
伊達
悦朗
理
学
部
理(物 2)
火・1
『基礎微分積分』茂木勇・横手一郎(裳華房)
Ⅱ
解
析
学
B
−
Ⅱ
単位数
2
英文名:Calculus B −Ⅱ
解析学 B −Ⅰに引き続き、多変数の関数の微積分に関する基本的な事項の理解を目標とする。①偏微分法、②陰関数
と極値問題、③重積分の計算、④グリーンの公式およびガウス・ストークスの定理、⑤フーリエ級数やその拡散方程式
への応用にも触れる。
担当教官
所属部局等
対象学部・学科
曜日・時限
備
考(テキスト)
川中
宣明
理
学
部
理(物 1)
火・1
『入門微分積分』三宅敏恒(培風館)
小谷
眞一
理
学
部
理(物 2)
火・1
『基礎微分積分』茂木勇・横手一郎(裳華房)
Ⅰ
数
学
演
習
B
−
Ⅰ
単位数
1
英文名:Problem Session B −Ⅰ(Mathematics)
解析学 B −Ⅰの内容の理解を具体的な問題演習を通して深め、また計算力を養う。解析学 B −Ⅰの内容に対応する問
題演習。
担当教官
所属部局等
三木
敬
理
Ⅱ
数
学
学
部
演
対象学部・学科
曜日・時限
理(物 1)
習
B
担当教官
火・2
−
Ⅱ
伊達
単位数
悦朗
所属部局等
理
学
部
対象学部・学科
理(物 2)
曜日・時限
火・2
1
英文名:Problem Session B −Ⅱ(Mathematics)
解析学 B −Ⅱの内容の理解を具体的な問題演習を通して深め、また計算力を養う。解析学 B −Ⅱの内容に対応する問
題演習。
担当教官
川中
宣明
Ⅰ
所属部局等
理
学
部
対象学部・学科
理(物 1)
線 形 代 数 学 B − Ⅰ
曜日・時限
担当教官
火・2
小谷
単位数
眞一
所属部局等
理
学
部
対象学部・学科
理(物 2)
曜日・時限
火・2
2
英文名:Linear Algebra B −Ⅰ
線形代数学の基礎、特に行列に関する基本的な計算ができるようになることを目標とする。①行列の演算、②行列式の
定義とその性質、③逆行列、④数ベクトルと内積、⑤掃き出し法、⑥階数、⑦連立一次方程式の解法。
担当教官
未
小松
定
玄
所属部局等
対象学部・学科
曜日・時限
備
考(テキスト)
非
常
勤
理(物 1)
月・3
『入門線形代数』三宅敏恒(培風館)
理
学
部
理(物 2)
月・3
『線形代数概説』内田伏一・浦川肇(裳華房)
− 163 −
Ⅱ
線 形 代 数 学 B − Ⅱ
単位数
2
英文名:Linear Algebra B −Ⅱ
線形代数学 B −Ⅰに引き続き、行列の計算及びその応用について理解させることを目標とする。①ベクトル空間と線
形写像、②固有値及び固有ベクトル、③行列の対角化と 2 次形式の標準形、④線形代数の応用(微分方程式やフーリエ
級数との関連に触れる)。
担当教官
未
定
小松
玄
Ⅰ
解
所属部局等
対象学部・学科
曜日・時限
備
考(テキスト)
非
常
勤
理(物 1)
月・3
『入門線形代数』三宅敏恒(培風館)
理
学
部
理(物 2)
月・3
『線形代数概説』内田伏一・浦川肇(裳華房)
析
学
A
−
Ⅰ
単位数
2
英文名:Calculus A −Ⅰ
1 変数及び多変数(2 変数を主に)の微積分法の基礎を理解させる。①連続性と収束発散(基本概念、数列と級数、ε
−δ論法)、② Taylor の定理と級数、③偏微分法、④合成関数の微分、⑤陰関数と極値問題。
担当教官
所属部局等
対象学部・学科
曜日・時限
備
考(テキスト)
宇野
勝博
理
学
部
理(化 1)
火・1
『理工系の微積分』
石井・田尾(学術図書)
長岡
昇勇
非
常
勤
理(化 2)
火・1
『入門微分積分』三宅敏恒(培風館)
山崎
洋平
理
学
部
基(シ 1 〜 58)
火・1
『微分積分学』難波
島田
伸一
非
常
勤
基(シ 59 〜 116)
火・1
『微分積分概説』長瀬・芦野(サイエンス社)
西村
健
非
常
勤
基(シ 117 〜)
火・1
『微分積分概説』長瀬・芦野(サイエンス社)
鈴木
譲
理
学
部
基(電 1 〜 52)
火・1
『基礎課程解析学』水野克彦(学術図書)
林
芳樹
非
常
勤
基(電 53 〜)
火・1
『微分積分学』下村・三上(学術図書)
会田
茂樹
基礎工学部
基(情)
火・1
『微分法&積分法』江尻・三宅(裳華房)
高須
清澄
非
常
勤
基(化)
火・1
『入門微分積分』三宅敏恒(培風館)
誠(裳華房)
鋤
英記
非
常
勤
工(電 1 〜 70)
月・1
『微分積分学入門』岡安隆照・吉野・高橋(裳華房)
張替
俊夫
非
常
勤
工(電 71 〜 140)
月・1
『微分積分学』難波
長瀬
昭子
非
常
勤
工(電 141 〜)
月・1
『基礎課程解析学』水野克彦(学術図書)
森岡
達史
理
学
部
工(然 1 〜 55)
月・1
『微分積分学』難波
三枝
誠(裳華房)
誠(裳華房)
洋一
非
常
勤
工(然 56 〜 110)
月・1
『基礎課程解析学』水野克彦(学術図書)
吉松屋四郎
非
常
勤
工(然 111 〜 165)
月・1
『基礎課程解析学』水野克彦(学術図書)
丸尾
健二
非
常
勤
工(然 166 〜)
月・1
『基礎課程解析学』水野克彦(学術図書)
山根
宏之
理
学
部
工(理 1 〜 60)
木・3
『理工科系一般教育微分・積分教科書』占部・佐々木(共立出版)
藤原
彰夫
理
学
部
工(理 61 〜 120)
木・3
『微分積分学』難波
長崎
生光
理
学
部
工(理 121 〜 180)
木・3
『基礎課程解析学』水野克彦(学術図書)
広畑
哲也
非
常
勤
工(理 181 〜)
木・3
『基礎課程解析学』水野克彦(学術図書)
渡部
隆夫
理
学
部
工(地 1 〜 55)
木・3
『入門微分積分』三宅敏恒(培風館)
宮本
紘平
非
常
勤
工(地 56 〜 110)
木・3
『微分法&積分法』江尻・三宅(裳華房)
足立
幸信
非
常
勤
工(地 111 〜)
木・3
『基礎課程解析学』水野克彦(学術図書)
Ⅱ
解
析
学
A
−
Ⅱ
単位数
誠(裳華房)
2
英文名:Calculus A −Ⅱ
1 変数及び多変数(2 変数を主に)の微積分法の基礎を理解させる。①定積分、不定積分、②広義積分(ガンマ関数、
ベータ関数)、③重積分法(基本概念、累次積分その他)、④線積分とグリーンの定理。
曜日・時限
備
日比
担当教官
孝之
所属部局等
理
学
部
理(化 1)
対象学部・学科
火・1
『理工系の微積分』
石井・田尾(学術図書)
長岡
昇勇
非
常
勤
理(化 2)
火・1
『入門微分積分』三宅敏恒(培風館)
谷口
義治
非
常
勤
基(シ 1 〜 58)
火・1
『微分積分学』難波
島田
伸一
非
常
勤
基(シ 59 〜 116)
火・1
『微分積分概説』長瀬・芦野(サイエンス社)
西村
健
非
常
勤
基(シ 117 〜)
火・1
『微分積分概説』長瀬・芦野(サイエンス社)
榎
一郎
理
学
部
基(電 1 〜 52)
火・1
『基礎課程解析学』水野克彦(学術図書)
林
芳樹
非
常
勤
基(電 53 〜)
火・1
『微分積分学』下村・三上(学術図書)
会田
茂樹
基礎工学部
基(情)
火・1
『微分法&積分法』江尻・三宅(裳華房)
− 164 −
考(テキスト)
誠(裳華房)
解析学 A −Ⅱ(第Ⅱセメスター)
高須
清澄
非
常
勤
基(化)
火・1
『入門微分積分』三宅敏恒(培風館)
並河
良典
理
学
部
工(電 1 〜 70)
月・1
『多変数の微分積分』
大森英樹(裳華房)
張替
俊夫
非
常
勤
工(電 71 〜 140)
月・1
『微分積分学』難波
長瀬
昭子
非
常
勤
工(電 141 〜)
月・1
『基礎課程解析学』水野克彦(学術図書)
内田
素夫
理
学
部
工(然 1 〜 55)
月・1
『微分積分学』難波
三枝
洋一
非
常
勤
工(然 56 〜 110)
月・1
『基礎課程解析学』水野克彦(学術図書)
吉松屋四郎
非
常
勤
工(然 111 〜 165)
月・1
『基礎課程解析学』水野克彦(学術図書)
丸尾
健二
非
常
勤
工(然 166 〜)
月・1
『基礎課程解析学』水野克彦(学術図書)
大山
陽介
理
学
部
工(理 1 〜 60)
木・3
『理工科系一般教育微分・積分教科書』占部・佐々木(共立出版)
大和
健二
理
学
部
工(理 61 〜 120)
木・3
『微分積分学』難波
後藤
竜司
理
学
部
工(理 121 〜 180)
木・3
『基礎課程解析学』水野克彦(学術図書)
広畑
哲也
非
常
勤
工(理 181 〜)
木・3
『基礎課程解析学』水野克彦(学術図書)
杉本
充
理
学
部
工(地 1 〜 55)
木・3
『入門微分積分』三宅敏恒(培風館)
宮本
紘平
非
常
勤
工(地 56 〜 110)
木・3
『微分法&積分法』江尻・三宅(裳華房)
足立
幸信
非
常
勤
工(地 111 〜)
木・3
『基礎課程解析学』水野克彦(学術図書)
Ⅰ
線 形 代 数 学 A − Ⅰ
単位数
誠(裳華房))
誠(裳華房)
誠(裳華房)
2
英文名:Linear Algebra A −Ⅰ
線形代数学の基礎的な事項を理解させることを目標とする。①行列の演算、②行列式の定義とその性質、③逆行列、④
行列の階数、⑤連立一次方程式の解法、⑥数ベクトルと内積、⑦空間図形と外積。
担当教官
所属部局等
対象学部・学科
曜日・時限
備
考(テキスト)
臼井
三平
理
学
部
理(化 1)
月・2
『線形代数学入門』内田伏一 他(裳華房)
山本
芳彦
理
学
部
理(化 2)
月・2
『線形代数学入門』内田伏一 他(裳華房)
田村
誠
非
常
勤
基(シ 1 〜 58)
木・1
『理工システム系の線形代数』
阿部 他(共立出版)
山口
睦
非
常
勤
基(シ 59 〜 116)
木・1
『新しい視点からの線形代数』
石井・木坂 他(培風館)
牛瀧
文宏
非
常
勤
基(シ 117 〜)
木・1
『なっとくする演習・行列・ベクトル』牛瀧文宏(講談社)
林
仲夫
理
学
部
基(電 1 〜 52)
木・1
『基礎線形代数』押川元重・阪本紘治(培風館)
長瀬
道弘
理
学
部
基(電 53 〜)
木・1
なし。参考書:
『新しい視点からの線形代数』
石井 他(培風館)
尾角
正人
基礎工学部
基(情)
木・1
理工系の数学 23
『線形代数増訂版』寺田文行(サイエンス社)
竹腰
見昭
理
学
部
基(化)
木・1
『理工系の基礎線形代数学』
硲野・加藤(学術図書)
伊吹山知義
理
学
部
工(理 1 〜 60)
月・2
『線型代数学』伊吹山知義(近代科学社)
満渕
俊樹
理
学
部
工(理 61 〜 120)
月・2
『入門線形代数』三宅敏恒(培風館)
永田
雅嗣
非
常
勤
工(理 121 〜 180)
月・2
『エレガント線形代数』K. イエーニヒ著、永田雅嗣訳(現代数学社)
茶碗谷
毅
理
学
部
工(理 181 〜)
月・2
『線形代数通論』内田・浦川(裳華房)
難波
誠
理
学
部
工(地 1 〜 55)
月・2
『線形代数 12 章』
難波誠(日本評論社)
大和
健二
理
学
部
工(地 56 〜 110)
月・2
『線形代数概説』内田・浦川(裳華房)
永友
清和
理
学
部
工(地 111 〜)
月・2
『理工系線形代数』水田義弘(サイエンス社)
小磯
憲史
理
学
部
工(然 1 〜 55)
木・2
『線形代数概説』内田・浦川(裳華房)
藤木
明
理
学
部
工(然 56 〜 110)
木・2
『線形代数入門』内田・高木・剱持(裳華房)
宇野
勝博
理
学
部
工(然 111 〜 165)
木・2
『新しい視点からの線形代数』
石井 他(培風館)
田村
誠
非
常
勤
工(然 166 〜)
木・2
『理工システム系の線形代数』
阿部 他(共立出版)
坂根
由昌
理
学
部
工(電 1 〜 70)
木・2
『線形代数概説』内田・浦川(裳華房)
山口
睦
非
常
勤
工(電 71 〜 140)
木・2
『新しい視点からの線形代数』
石井・木坂 他(培風館)
牛瀧
文宏
非
常
勤
工(電 141 〜)
木・2
『なっとくする演習・行列・ベクトル』牛瀧文宏(講談社)
− 165 −
Ⅱ
線 形 代 数 学 A − Ⅱ
単位数
2
英文名:Linear Algelra A −Ⅱ
線形代数学 A −Ⅰに引き続き、ベクトル空間の抽象的な取扱い及び行列に関する更に進んだ事項を理解させる。①ベ
クトル空間の定義、②ベクトル空間の基底と次元、③線形写像とその階数、④固有値及び固有空間、⑤行列の対角化、
⑥ 2 次形式。
担当教官
所属部局等
対象学部・学科
曜日・時限
備
考(テキスト)
臼井
三平
理
学
部
理(化 1)
月・3
『線形代数入門』内田他 3 名(裳華房)
林
仲夫
理
学
部
理(化 2)
月・3
『線形代数学入門』内田伏一 他(裳華房)
田村
誠
非
常
勤
基(シ 1 〜 58)
木・1
『理工システム系の線形代数』
阿部 他(共立出版)
山口
睦
非
常
勤
基(シ 59 〜 116)
木・1
『新しい視点からの線形代数』
石井・木坂 他(培風館)
牛瀧
文宏
非
常
勤
基(シ 117 〜)
木・1
『なっとくする演習・行列・ベクトル』牛瀧文宏(講談社)
松村
昭孝
理
学
部
基(電 1 〜 52)
木・1
『基礎線形代数』押川・阪本(培風館)
小林
雅子
非
常
勤
基(電 53 〜)
木・1
『新しい視点からの線形代数』
石井 他(培風館)
尾角
正人
基礎工学部
基(情)
木・1
藤原
彰夫
理
学
部
基(化)
木・1
『理工系の基礎線形代数学』
硲野・加藤(学術図書出版)
伊吹山知義
理
学
部
工(理 1 〜 60)
月・1
『線型代数学』伊吹山知義(近代科学社)
林
仲夫
理
学
部
工(理 61 〜 120)
月・1
『入門線形代数』三宅敏恒(培風館)
永田
雅嗣
非
常
勤
工(理 121 〜 180)
月・1
『エレガント線形代数』K. イエーニヒ著、永田雅嗣訳(現代数学社)
理工系の数学 23
『線形代数増訂版』寺田文行(サイエンス社)
茶碗谷
毅
理
学
部
工(理 181 〜)
月・1
『線形代数通論』内田・浦川(裳華房)
難波
誠
理
学
部
工(地 1 〜 55)
月・1
『線形代数 12 章』
難波
大和
健二
理
学
部
工(地 56 〜 110)
月・1
『線形代数概説』内田・浦川(裳華房)
永友
清和
理
学
部
工(地 111 〜)
月・1
『理工系線形代数』水田義弘(サイエンス社)
小磯
憲史
理
学
部
工(然 1 〜 55)
木・2
『線形代数概説』内田・浦川(裳華房)
藤木
明
理
学
部
工(然 56 〜 110)
木・2
『線形代数入門』内田・高木・剱持(裳華房)
小林
雅子
非
常
勤
工(然 111 〜 165)
木・2
『新しい視点からの線形代数』
石井 他(培風館)
田村
誠
非
常
勤
工(然 166 〜)
木・2
『理工システム系の線形代数』
阿部 他(共立出版)
坂根
由昌
理
学
部
工(電 1 〜 70)
木・2
『線形代数概説』内田・浦川(裳華房)
山口
睦
非
常
勤
工(電 71 〜 140)
木・2
『新しい視点からの線形代数』
石井・木坂 他(培風館)
牛瀧
文宏
非
常
勤
工(電 141 〜)
木・2
『なっとくする演習・行列・ベクトル』牛瀧文宏(講談社)
Ⅰ
数
学
演
習
A
−
Ⅰ
単位数
誠(日本評論社)
1
英文名:Problem Session A −Ⅰ(Mathematics)
解析学 A −Ⅰに対応する問題を個々の学生に解かせて計算力や理解の向上をはかる。
担当教官
所属部局等
対象学部・学科
曜日・時限
担当教官
所属部局等
対象学部・学科
曜日・時限
宇野
勝博
理
学
部
理(化 1)
火・2
森岡
達史
理
学
部
工(然 1 〜 55)
月・2
長岡
昇勇
非
常
勤
理(化 2)
火・2
三枝
洋一
非
常
勤
工(然 56 〜 110)
月・2
山崎
洋平
理
学
部
基(シ 1 〜 58)
火・2
吉松屋四郎
非
常
勤
工(然 111 〜 165)
月・2
島田
伸一
非
常
勤
基(シ 59 〜 116)
火・2
丸尾
健二
非
常
勤
工(然 166 〜)
月・2
西村
健
非
常
勤
基(シ 117 〜)
火・2
山根
宏之
理
学
部
工(理 1 〜 60)
木・4
鈴木
譲
理
学
部
基(電 1 〜 52)
火・2
藤原
彰夫
理
学
部
工(理 61 〜 120)
木・4
芳樹
非
常
勤
基(電 53 〜)
火・2
長崎
生光
理
学
部
工(理 121 〜 180)
木・4
基礎工学部
基(情)
火・2
広畑
哲也
非
常
勤
工(理 181 〜)
木・4
林
坂本
亘
高須
清澄
非
常
勤
基(化)
火・2
渡部
隆夫
理
学
部
工(地 1 〜 55)
木・4
鋤
英記
非
常
勤
工(電 1 〜 70)
月・2
宮本
紘平
非
常
勤
工(地 56 〜 110)
木・4
張替
俊夫
非
常
勤
工(電 71 〜 140)
月・2
足立
幸信
非
常
勤
工(地 111 〜)
木・4
長瀬
昭子
非
常
勤
工(電 141 〜)
月・2
− 166 −
Ⅱ
数
学
演
習
A
−
Ⅱ
単位数
1
英文名:Problem Session A −Ⅱ(Mathematics)
解析学 A −Ⅱに対応する問題を個々の学生に解かせて計算力や理解の向上をはかる。
担当教官
所属部局等
対象学部・学科
曜日・時限
担当教官
所属部局等
対象学部・学科
曜日・時限
日比
孝之
理
学
部
理(化 1)
火・2
内田
素夫
理
学
部
工(然 1 〜 55)
月・2
長岡
昇勇
非
常
勤
理(化 2)
火・2
三枝
洋一
非
常
勤
工(然 56 〜 110)
月・2
谷口
義治
非
常
勤
基(シ 1 〜 58)
火・2
吉松屋四郎
非
常
勤
工(然 111 〜 165)
月・2
島田
伸一
非
常
勤
基(シ 59 〜 116)
火・2
丸尾
健二
非
常
勤
工(然 166 〜)
月・2
西村
健
非
常
勤
基(シ 117 〜)
火・2
大山
陽介
理
学
部
工(理 1 〜 60)
木・4
榎
一郎
理
学
部
基(電 1 〜 52)
火・2
大和
健二
理
学
部
工(理 61 〜 120)
木・4
林
芳樹
非
常
勤
基(電 53 〜)
火・2
後藤
竜司
理
学
部
工(理 121 〜 180)
木・4
基礎工学部
基(情)
火・2
広畑
哲也
非
常
勤
工(理 181 〜)
木・4
坂本
亘
高須
清澄
非
常
勤
基(化)
火・2
杉本
充
理
学
部
工(地 1 〜 55)
木・4
並河
良典
理
学
部
工(電 1 〜 70)
月・2
宮本
紘平
非
常
勤
工(地 56 〜 110)
木・4
張替
俊夫
非
常
勤
工(電 71 〜 140)
月・2
足立
幸信
非
常
勤
工(地 111 〜)
木・4
長瀬
昭子
非
常
勤
工(電 141 〜)
月・2
Ⅰ
数
学
概
論
A
単位数
2
英文名:Accelerated Freshman Mathematics A
多変数の関数の微分法、積分法の基礎を理解させるとともに微分方程式を含む初等理論を解説する。①新しい関数の微
分・積分(逆三角関数など)、② Taylor の定理、③偏微分、重積分(連鎖定理、累次積分)
、④微分方程式(例として
フーリエ級数など)。
担当教官
所属部局等
対象学部・学科
曜日・時限
備
考(テキスト)
大山
陽介
理
学
部
医(医)
火・4
『数学へのアプローチ微分積分編』
八木克巳(裳華房)
坂根
由昌
理
学
部
医(放・検)
火・4
『微分積分と線形代数の基礎』
水本久夫(培風館)
藤木
明
理
学
部
歯
火・4
『基礎数学概論』野崎昭弘(サイエンス社)
大鹿
健一
理
学
部
薬
火・4
『微分積分学通論』内田・仲田(裳華房)
臼井
三平
理
学
部
理(生)
火・4
『数学へのアプローチ微分積分編』
八木克巳(裳華房)
概
論
Ⅱ
数
学
B
単位数
2
英文名:Accelerated Freshman Mathematics B
行列及び行列式の基礎を理解させるとともに、それらの連立一次方程式、極値問題への応用を解説する。①行列の演
算、②行列式の計算、③連立一次方程式の解法、④行列の固有値と二次形式、⑤数ベクトル空間と内積。
担当教官
所属部局等
対象学部・学科
曜日・時限
備
考(テキスト)
日比
孝之
理
学
部
医(医)
月・3
教科書なし
後藤
竜司
理
学
部
医(放・検)
火・4
教科書なし
大鹿
健一
理
学
部
歯
月・3
『線形代数概説』内田・浦川(裳華房)
渡部
隆夫
理
学
部
薬
火・4
『線形代数通論』内田・浦川(裳華房)
満渕
俊樹
理
学
部
理(生)
火・4
『線形代数通論』内田・浦川(裳華房)
Ⅲ
数
学
概
論
C
単位数
2
英文名:Topics in Mathematics for Biologists
平成 13 年度は開講しない。
− 167 −
Ⅰ
数
学
A
単位数
2
英文名:Mathematics A
多変数の関数の微分法を理解させる。① 1 変数関数の微積分(高校の補足)、②偏微分法(連鎖定理、極値問題)。
担当教官
竹腰
所属部局等
対象学部・学科
曜日・時限
備
考(テキスト)
見昭
理
学
部
人(1 〜 75)
火・2
『理工系の基礎微分積分学』
松澤忠人・原・小川(学術図書)
眞鍋昭治郎
理
学
部
人(76 〜)
火・2
『入門微分積分』三宅敏恒(培風館)
並河
良典
理
学
部
経(1 〜 80)
火・3
村上
順
理
学
部
経(81 〜 160)
火・3
『数学概論』田代嘉宏(裳華房)
山根
宏之
理
学
部
経(161 〜)
火・3
『数学へのアプローチ微分積分編』
八木克巳
(裳華房)
難波
誠
理
学
部
医(看)
月・3
『数学概論』田代嘉宏(裳華房)
Ⅱ
数
学
B
開講時に指示
単位数
2
英文名:Mathematics B
行列を通して線形代数の基礎を理解させる。①行列と行列式の計算法、②連立一次方程式と行列の基本変形、③行列の
固有値と固有ベクトル。
担当教官
所属部局等
対象学部・学科
曜日・時限
備
考(テキスト)
竹腰
見昭
理
学
部
人(1 〜 75)
火・2
『理工系の基礎線形代数学』
硲野・加藤(学術図書)
大鹿
健一
理
学
部
人(76 〜)
火・2
『線形代数概説』内田・浦川(裳華房)
小磯
憲史
理
学
部
経(1 〜 80)
火・3
『数学へのアプローチ線形代数編』
八木克巳
(裳華房)
西谷
達雄
理
学
部
経(81 〜 160)
火・3
『数学へのアプローチ線形代数編』
八木克巳
(裳華房)
小松
玄
理
学
部
経(161 〜)
火・3
『数学へのアプローチ線形代数編』
(改訂版)
八木克巳
(裳華房)
Ⅰ
物
理
学
入
門
Ⅰ
単位数
2
英文名:Introductory Physics Ⅰ
高等学校で物理学を履修していない学生を対象に、力学・波動・熱学を中心とする物理学の概要を述べる。
1. 力学の基本
力とつり合い、運動の表し方、運動の法則、等速円運動
2. 力と運動
放物運動、雨滴の落下、振動、仕事とエネルギー、運動量、見かけの力
3. 回転運動と剛体
質点の回転運動、万有引力の法則、剛体のつり合いと重心、剛体の回転運動、回転運動の法則
4. 波動
波の性質、音波、光波
5. 熱
熱と温度、気体の分子運動論、熱の移動、熱機関と熱力学の第 2 法則
教 科 書:『基礎からの物理学』原康夫著(学術図書出版社)
担当教官
藤田
Ⅱ
佳孝
物
所属部局等
理
学
理
部
学
対象学部・学科
医(医・放・検)
・歯
入
門
Ⅱ
曜日・時限
月・3
担当教官
廣岡
単位数
正彦
所属部局等
理
学
部
対象学部・学科
薬・理(数・化・生)
曜日・時限
月・3
2
英文名:Introductory Physics Ⅱ
高等学校で物理学を履修していない学生を対象に、電磁気学・原子物理学を中心とする物理学の概要を述べる。
1. 電荷と電場
電荷と電荷保存則、クーロンの法則、電場、ガウスの法則、電位、コンデンサー、電場のエネルギー、誘導体と電場
2. 電流と磁場
電流と起電力、オームの法則、ジュール熱、直流回路、磁石と磁場、電流のつくる磁場、電流に働く磁気力、荷電
粒子の運動、磁性体
3. 電磁波
電磁誘導、相互誘導と自己誘導、電場の変化と磁場、マクスウェル方程式、光と電磁波
4. 原子物理学
原子と原子核、光の粒子性、電子の波動性、波動と粒子の二重性、原子模型、水素原子、レーザー、金属,半導体
教 科 書:『基礎からの物理学』原康夫著(学術図書出版社)
担当教官
谷口
年史
所属部局等
理
学
部
対象学部・学科
理(数・化・生)
曜日・時限
月・2
担当教官
大貫
− 168 −
惇睦
所属部局等
理
学
部
対象学部・学科
曜日・時限
医(医・放・検)
・歯・薬
火・2
Ⅰ
物
理
学
概
論
Ⅰ
単位数
2
英文名:Physics Ⅰ
高校物理を履修していることを前提として、力学・波動を中心とする物理学の概要を述べる。
1. 運動の表し方
時間・空間、位置ベクトル、速度、加速度
2. 運動の法則
慣性、質量、力の概念と運動方程式、運動量の保存則
微分方程式の解法(落体、調和振動、強制振動)
3. エネルギーの保存則、保存力、ポテンシャル、偏微分・全微分
4. 角運動の保存則
極座標、万有引力、惑星の運動
5. 運動する座標系
慣性系、回転系(遠心力、コリオリ力)
6. 剛体の運動
角運動量と慣性能率、剛体の簡単な運動
7. 波動
弦の振動、波動方程式、波の性質
教 科 書:改訂版『物理学基礎』原康夫著(学術図書出版社)
担当教官
所属部局等
対象学部・学科
曜日・時限
担当教官
所属部局等
対象学部・学科
曜日・時限
久野
良孝
理
学
部
医(医)
月・3
播磨
尚朝 産業科学研究所 薬・歯 2
月・3
常深
博
理
学
部
医(放・検)
・歯 1
月・3
木下
修一
月・3
Ⅱ
物
理
学
概
論
Ⅱ
単位数
理
学
部
理(数・化・生)
2
英文名:Physics Ⅱ
高校物理を履修していることを前提として、熱力学・電磁気学を中心とする物理学の概要を述べる。
1. 熱平衡
温度、状態、理想気体、熱と仕事、熱力学第 1 法則
2. エントロピー
永久機関、可逆機関、熱力学第 2 法則
3. 静電場
クーロンの法則、電荷と電場、ガウスの法則、電位
4. 定常電流と磁場
電流、オームの法則、磁場、アンペールの法則
磁場が電流に及ぼす力(アンペールの力、ローレンツ力)
5. 時間的に変化する電磁場
磁束、電磁誘導
6. 電磁場の基本方程式
電荷の保存則、マックスウェルの方程式、電磁波
7. 物質の構造
教 科 書:改訂版『物理学基礎』原康夫著(学術図書出版社)
担当教官
朝日
一
岸本
忠史
Ⅰ
所属部局等
対象学部・学科
曜日・時限
担当教官
所属部局等
対象学部・学科
曜日・時限
産業科学研究所 医(医)
火・2
板橋
隆久 核物理研究センター 薬・歯 2
火・2
理
火・2
小川
哲生
月・2
力
学
部
医(放・検)
・歯 1
学
要
論
単位数
理
学
部
理(数・化・生)
2
英文名:Elementary Mechanics
質点の運動の記述に始まり、運動の基本法則、力学的エネルギー、保存則などを扱う。
1.古典力学の生い立ち
力学の成り立ち、力学と物理学の他の分野との関係
2.質点の運動
時間・空間、位置のベクトル、速度(ベクトルの微分)、加速度。ベクトル解析(内積・外積)
3. 運動の法則
慣性、質量、力の概念と運動方程式、運動量の保存則。微分方程式の解法(落体、調和振動、強制振動)
4.保存力、ポテンシャル・エネルギー
力学的エネルギーの保存則、偏微分・全微分
5. 惑星の運動
運動方程式の極座標での表現、万有引力、ケプラーの法則。角運動の保存則
6. 運動する座標系
慣性系、座標変換、ガリレイ変換。回転系、慣性力(遠心力、コリオリ力)
6' または剛体力学
角運動量と慣性能率、角速度ベクトル。剛体の簡単な運動
注意:高校物理を履修していることを前提として講義を行う。
担当教官
所属部局等
対象学部・学科
曜日・時限
齋藤
基彦
理
学
部
工(然 1 〜 85)
月・4
藤井
研一
理
学
部
工(然 86 〜 170)
月・4
K. スレヴィン
理
学
部
工(然 171 〜)
月・4
備
考(テキスト)
『物理学序論としての力学』藤原邦男(東京大学出版会)
− 169 −
Ⅱ
電
磁
気
学
要
論
単位数
2
英文名:Elementary Electromagnetism
主に真空中の電磁場を講義する。電荷・電流の作る電場・磁場、時間的に変化する電場についての現象論的な諸法則を
通して、より基本的な電磁場の方程式(マクスウェルの方程式)を導く。
1. 静電場
クーロンの法則、電荷と電場、重ね合わせの原理、ガウスの法則、電位
2. 定常電流と磁場
電流、オームの法則、磁場、ビオーサバールの法則、アンペールの法則
磁場が電流に及ぼす力(アンペールの力、ローレンツ力)
3. 時間的に変化する電磁場
磁束、電磁誘導
4. 電磁場の基本方程式
電荷の保存則、変位電流、マックスウェルの方程式、電磁波
注意:高校物理を履修していることを前提として講義を行う。
担当教官
所属部局等
対象学部・学科
曜日・時限
時田恵一郎 サイバーメディアセンター 工(然 1 〜 85)
火・3
河原崎修三
理
火・3
金道
浩一
極限科学研究センター 工(然 171 〜)
火・3
竹田
精治
理
学
部
工(理 1 〜 95)
月・2
横山
順一
理
学
部
工(理 96 〜 190)
月・2
斎藤
高嶺 核物理研究センター 工(理 191 〜)
Ⅲ
学
部
工(然 86 〜 170)
熱 学 ・ 統 計 力 学 要 論
備
考(テキスト)
『電磁気学の考え方』
砂川重信(岩波書店)
『電磁気学の考え方』
砂川重信(岩波書店)
月・2
単位数
2
英文名:Elementary Thermodynamics
種々の熱現象や熱機関の理解を通じて、熱力学の 3 つの法則、熱的過程の可逆・不可逆性とエントロピーの概念を修得する。
さらに一般的、巨視的観点に立つ熱力学と相補的な関係にあり、微視的観点に立つ統計力学の基本的考え方を学ぶ。
1. 熱現象への導入と種々の基本的物理量
熱、仕事、温度、圧力、内部エネルギー、比熱、熱平衡と状態量、準静的(可逆)過程
2..理想気体
状態方程式、定積比熱、定圧比熱、偏微分・完全微分
3. 熱力学の第一法則
熱と仕事の等価性、マイヤーの関係式、断熱過程(ポアソンの状態方程式)
4. 熱現象の不可逆性、熱力学の第二法則
カルノー・サイクル、カルノーの原理、熱機関と効率、絶対温度、エントロピー
5. 種々の熱力学関数
ヘムホルツの自由エネルギー、ギッブスの自由エネルギー、化学ポテンシャル、相、相平衡、クラペイロン−クラ
ウジウスの関係式
6. 等重率の原理とエントロピーの統計力学的意味
カノニカル分布、状態和、熱力学の第三法則
時間があれば
混合のエントロピー、質量作用の法則。希薄溶液の沸点上昇・融点降下。ファン・デル・ワールス気体。
ジュール−トムソン効果。簡単な統計力学の応用例
熱学・統計力学を受講するためには、力学の内少なくとも 1 科目を聴講していることを必要とする。
担当教官
所属部局等
対象学部・学科
曜日・時限
能町
正治
理
学
部
医(医)
・歯・薬・理(生・数) 月・1
下田
正
理
学
部
基(電1〜15・シ1〜90・情1〜25) 月・2
吉田
博
産業科学研究所 基(電16〜・シ91〜・情26〜50)
月・2
中田
博保
理
月・2
学
部
基(化・情 51 〜)
藤原
守 核物理研究センター 工(理1〜95・地1〜35) 火・1
松岡
摂待
伸行 核物理研究センター 工(理96〜190・地36〜70) 火・1
・
力生 理 学 部 工(理191〜255
電1〜30・地71〜105) 火・1
白神
宏之 レーザー核融合研究センター 工(電31〜125・地106〜140) 火・1
小無
啓司
非
常
勤
備
考(テキスト)
『熱・統計力学の考え方』
砂川重信(岩波書店)
『熱・統計力学の考え方』
砂川重信(岩波書店)
『熱統計力学』
(物理入門コース)
戸田盛和(岩波書店)
工(電126〜215・地141〜168) 火・1
− 170 −
Ⅰ
力
学
Ⅰ
単位数
2
英文名:Mechanics Ⅰ
質点の運動の記述に始まり、運動の基本法則、力学的エネルギー、保存など詳しく扱う。
1. 古典力学の生い立ち
力学の成り立ち、力学と物理学の他の分野との関係
2. 質点の運動
時間・空間、位置ベクトル、速度(ベクトルの微分)、加速度、ベクトル解析(内積・外積)
3. 運動の法則
慣性、質量、力の概念と運動方程式、運動量の保存則、微分方程式の解法(落体、調和振動)
4. 保存力、ポテンシャル・エネルギー
力学的エネルギーの保存則、偏微分・全微分
5. 惑星の運動
運動方程式の極座標での表現、万有引力、ケプラーの法則、中心力、角運動の保存則
注意:高校物理を履修していることを前提として講義を行う。
担当教官
所属部局等
杉山 清寛 理 学 部
鷹岡 貞夫 理 学 部
福田 光順 理 学 部
西浦 宏幸 非 常 勤
石原 盛男 理 学 部
横井 直人 非 常 勤
菊地
誠 サイバーメディアセンター
川村
光 理 学 部
大山 忠司 理 学 部
阿久津泰弘 理 学 部
渡辺 純二 理 学 部
大嶋隆一郎 非 常 勤
櫻木 弘之 非 常 勤
吉村 昌樹 非 常 勤
Ⅱ
力
対象学部・学科
基(化)
基(情)
基(シ 1 〜 90)
基(シ 91 〜)
基(電 1 〜 50)
基(電 51 〜)
工(電 1 〜 75)
工(電 76 〜 150)
工(電 151 〜)
工(地 1 〜 85)
工(地 86 〜)
工(理 1 〜 95)
工(理 96 〜 190)
工(理 191 〜)
学
Ⅱ
曜日・時限
金・4
金・4
金・4
金・4
金・4
金・4
月・4
月・4
月・4
火・1
火・1
火・1
火・1
火・1
備
考(テキスト)
『力学』小出昭一郎(岩波書店)
『物理学序論としての力学』
藤原邦男(東京大学出版会)
教 科 書:
『力学』小出昭一郎(岩波書店)
参考図書:
『力学』市村宗武(朝倉書店)
『力学』戸田盛和(岩波書店)
『力学』小出昭一郎(岩波書店)
単位数
2
英文名:Mechanics Ⅱ
質点系の力学、剛体の運動を講義する。最後に特論的な内容にふれる。
1. 運動する座標系
慣性系、座標変換、ガリレイ変換、法則の変換性、回転系、慣性力(遠心力、コリオリ力)
2. 質点系の運動
運動量保存則、角運動量保存則、重心運動の分離、二体問題(換算質量)
3. 剛体の運動
剛体の運動の自由度、慣性能率、角速度ベクトル、剛体の運動方程式、回転の運動エネルギー、
固定軸の周りの回転、平面体の剛体の運動、オイラーの方程式、簡単な歳差運動
4. 以上に引き続き
A. 振動・波動
基準振動と波動方程式、位相速度と群速度、フーリエ解析の初歩、弾性体の力学、流体力学の初歩
B. 解析力学からの量子力学へ
ラグランジアン(変分法)
、ハミルトニアン、シュレディンガー方程式
C. 相対論力学
特殊相対性理論、ローレンツ変換、速度の合成、相対論的運動方程式、エネルギーと質量の等価性
からテーマを選んで講義する。
注意:力学Ⅱを受講するためには力学Ⅰをすでに聴講していることを必要とする。
担当教官
所属部局等
対象学部・学科
山田 章一 レーザー核融合研究センター 基(化・情)
高原 文郎 理 学 部 基(シ 1 〜 90)
西浦 宏幸 非 常 勤 基(シ 91 〜)
鈴木
直 基礎工学部 基(電 1 〜 50)
柳沢 淳一 基礎工学部 基(電 51 〜)
糸山
浩 理 学 部 工(地 1 〜 85)
松多 健策 理 学 部 工(地 86 〜)
大嶋隆一郎 非 常 勤 工(理 1 〜 95)
櫻木 弘之 非 常 勤 工(理 96 〜 190)
吉村 昌樹 非 常 勤 工(理 191 〜)
松川
宏 理 学 部 工(電 1 〜 75)
細谷
裕 理 学 部 工(電 76 〜 150)
佐藤
透 理 学 部 工(電 151 〜)
曜日・時限
金・4
金・4
金・4
金・4
金・4
火・1
火・1
火・1
火・1
火・1
金・1
金・1
金・1
備
考(テキスト)
『力学』小出昭一郎(岩波書店)
『物理学序論としての力学』
藤原邦男(東京大学出版会)
教 科 書:
『力学』小出昭一郎(岩波書店)
参考図書:
『力学』市村宗武(朝倉書店)
『力学』小出昭一郎(岩波書店)
『力学』戸田盛和(岩波書店)
− 171 −
Ⅱ
電
磁
気
学
Ⅰ
単位数
2
英文名:Electromagnetism Ⅰ
主に真空中の電磁場を講義する。電荷・電流の作る電場・磁場、時間的に変化する電磁場についての現象論的な諸法則
を通して、より基本的な電磁場の方程式(マクスウェルの方程式)を導く。電磁気学Ⅱに接続する。
1.静電場
クーロンの法則、電荷と電場、重ね合わせの原理
ベクトル場の勾配・発散、ガウスの法則、電位、ポアソンの方程式
2. 定常電流と磁場
電流、磁場、ビオ・サバールの法則、アンペールの法則
ベクトル場の回転、ストークスの定理
磁場が電流に及ぼす力(アンペールの力、ローレンツ力)
3. 時間的に変化する電磁場
磁束、電磁誘導
4. 電磁場の基本方程式
電荷の保存則、変位電流、マックスウェルの方程式、電磁波
注意:高校物理を履修していることを前提として講義を行う。
担当教官
所属部局等
対象学部・学科
曜日・時限
窪田
高弘
理
学
部
基(化)
月・1
太田
信義
理
学
部
基(シ 1 〜 130)
月・1
横井
直人
非
常
勤
基(情・シ 131 〜)
月・1
Ⅲ
電
磁
気
学
Ⅱ
備
考(テキスト)
『電磁気学Ⅰ』長岡洋介(岩波書店)
『一般物理学下』太田信義(丸善)
単位数
2
英文名:Electromagnetism Ⅱ
マックスウェル方程式を解き、磁場および電磁波の性質を理解する。場のエネルギー・運動量、保存則などにふれる。
誘電体・磁性体も議論する。最後に特論的な内容に触れる。
1. マックスウェル方程式
電磁場の性質、電場・磁場のエネルギー
ポインティング・ベクトル
2. 誘電体
電気分極、電気双極子、誘電率、誘電体中のガウスの法則
3. 磁性体
磁化、磁気双極子、磁性体中のアンペールの法則
4. 簡単な回路
キルヒホッフの法則・電気容量、ソレノイド・コイル、交流回路
5. 以上に引き続き
A. 境界値問題
B. 物質中での電磁波、境界条件、反射、屈折、透過
C. 特殊相対性理論、ローレンツ変換、マックスウェル方程式のローレンツ不変性、光速不変、相対論的力学
から、テーマを選んで講義する。
注意:電磁気学Ⅱを受講するためには電磁気学Ⅰをすでに聴講していることを必要とする。
担当教官
所属部局等
対象学部・学科
曜日・時限
若松
正志
理
学
部
基(シ・情)
月・3
高杉
英一
理
学
部
基(化)
月・3
備
考(テキスト)
『電磁気学Ⅰ , Ⅱ』
長岡洋介(物理入門コース)
(岩波書店)
− 172 −
Ⅱ・Ⅲ
物
理
学
実
験
単位数
2
英文名:Physics Experiments
実験を行うことにより、科学的な自然認識の持つ客観性と不変性についての考え方を修得する。また、測定機器や実験
データの取扱い法や事故に対する基本的な対処法についての理解を深める。1. 物理学実験の基礎①有効数字の概念、②
レポートの書き方、③測定機器や実験データの取扱いと安全への知識。2. 実験テーマ①力学(重力加速度の測定、放射
線測定)
、②電気測定(熱電対、電気抵抗の温度依存性)、③電磁気学(回路、減衰振動)
、④光学(分光計、ガラスの
屈折率の測定)、⑤数値物理(計算機を用いた物理)。
セメスター
Ⅱ
Ⅱ
Ⅱ
Ⅲ
担当教官
所属部局等
対象学部・学科 曜日・時限
セメスター
担当教官
所属部局等
大貫
惇睦
理
学
部
糸山
浩
理
学
部
廣岡
正彦
理
学
部
伊藤
啓行
理
学
部
中田
博保
理
学
部
清水
俊
理
学
部
河野日出夫
理
学
部
小堀
裕己
理
学
部
K. スレヴィン
理
学
部
浅井
徹
工
学
部
豊田
岐聡
理
学
部
井藤
幹夫
工
学
部
音
賢一
理
学
部
渡辺
純二
理
学
部
栗田
厚
理
学
部
山中
卓
理
学
部
押鐘
寧
工
学
部
交久瀬五雄
理
学
部
小西
毅
工
学
部
下田
正
理
学
部
大山
忠司
理
学
部
鷹岡
貞夫
理
学
部
松川
宏
理
学
部
河野日出夫
理
学
部
廣岡
正彦
理
学
部
清水
俊
理
学
部
石原
盛男
理
学
部
小堀
裕己
理
学
部
松多
健策
理
学
部
若林
栄史
工
学
部
藤井
研一
理
学
部
高杉
英一
理
学
部
吉岡
伸也
理
学
部
大山
忠司
理
学
部
北田
貴弘
基礎工学部
阪口
篤志
理
学
部
小山
敦弘
工
学
部
杉山
清寛
理
学
部
水野
正隆
工
学
部
豊田
岐聡
理
学
部
杉山
清寛
理
学
部
大野
裕
理
学
部
竹田
精治
理
学
部
村田
勲
工
学
部
中田
博保
理
学
部
橋本
聖史
工
学
部
太田
信義
理
学
部
原
進
工
学
部
交久瀬五雄
理
学
部
東島
清
理
学
部
出水
秀明
理
学
部
窪田
高弘
理
学
部
大野
裕
理
学
部
藤井
研一
理
学
部
王
勇
理
学
部
石原
盛男
理
学
部
藤井
彰彦
工
学
部
佐藤
透
理
学
部
立田
真文
工
学
部
伊藤
啓行
理
学
部
岸本
忠史
理
学
部
福田
光順
理
学
部
福田
光順
理
学
部
宮武
陽子
基礎工学部
竹田
精治
理
学
部
赤沢
克洋
基礎工学部
Ⅲ
工(理)
火
3,4,5
Ⅲ
理(化・生)
木
基(化・情・電) 3,4,5
Ⅲ
工(地)
金
3,4,5
Ⅲ
− 173 −
対象学部・学科 曜日・時限
工(電)
月
3,4,5
医(放・検)
理(物)
火
3,4,5
工(然)
木
3,4,5
基(シ)
金
3,4,5
Ⅰ
分
子
化
学
序
論
単位数
2
英文名:Elementary Molecular Chemistry
物質構成素材としての原子・分子・イオンの性質や形状を電子の振る舞いを基盤として理解させるために、①電子の波
動性と量子数、②原子の電子配置、③元素の周期性、④化学結合の様式とエネルギー、⑤二原子分子の分子軌道及び結
合の極性、⑥メタン、エチレン、アンモニアなどの分子における混成軌道、⑦金属錯体における配位結合、⑧ H2O、
HF などがつくる水素結合、などの項目について講述し、化学的なものの考え方を鍛えるとともに、他の化学科目の基
礎とする。
担当教官
所属部局等
対象学部・学科
曜日・時限
備
考(テキスト)
今野
巧
理
学
部
医(医)
月・4
未定
田村
初江
工
学
部
医(看)
火・2
教科書:
『入門化学結合』鳥居、山本訳(培風館)
川瀬
毅
理
学
部
医(放・検)
火・2
教科書:
『一般化学』
(上)木下、岩本他訳:ベッカー
(東京化学同人)
参考書:
『化学序説』池田、大島他(学術図書出版)
中川
敦史
蛋白質研究所 歯・理(生)
火・2
教科書:
『化学結合の基礎』
松林玄悦(三共出版)
濱口
正史
工
学
部
薬
火・2
教科書:
『化学』大饗、井畑他(三共出版)
有村
正名
工
学
部
理(数・物)
金・4
教科書:
『一般化学』
(上)木下、岩本他訳:ベッカー
(東京化学同人)
中島
信昭
非
常
勤
基(化)
月・1
教科書:
『化学序説』池田、大島他(学術図書出版)
参考書:
『はじめて学ぶ大学の物理化学』
斉藤昊(化学同人)
小林
光
産業科学研究所 基(電 1・情 1)
月・1
教科書:
『改訂化学』乾、中原他(化学同人)
山室
修
理
学
部
基(電 2・情 2)
月・1
教科書:
『化学結合の基礎』
松林玄悦(三共出版)
吉村
彰雄
理
学
部
基(シ 1 〜 90)
火・4
教科書:
『化学序説』池田、大島他(学術図書出版)
参考書:
『量子化学のすすめ』
西本(化学同人)
大石
徹
理
学
部 基(シ 91 〜)
火・4
教科書:
『化学序説』池田、大島他(学術図書出版)
野島
正朋
工
学
部
工(然 1 〜 74)
火・3
教科書:
『化学結合の基礎』
松林玄悦(三共出版)
大島
巧
工
学
部
工(然 75 〜 149)
火・3
教科書:
『化学序説』池田、大島他(学術図書出版)
松林
玄悦
工
学
部
工(然 150 〜)
火・3
教科書:
『化学結合の基礎』
松林玄悦(三共出版)
安倍
学
工
学
部
工(理 1 〜 84)
月・1
教科書:
『化学・その現代的理解』
井本・岩本(東京化学同人)
参考書:
『化学結合の基礎』
松林玄悦(三共出版)
真嶋
哲朗
産業科学研究所 工(理 85 〜 168)
月・1
教科書:
『一般化学』
(上)木下、岩本他訳:ベッカー
(東京化学同人)
長野
八久
理
学
部
工(理 169 〜)
月・1
教科書:
『物理化学の基礎づく
り』伊藤公一訳(化学同人)
参考書:
『理工系学生のための化学基礎』野村、川泉編(学術図書出版)
斎藤
一弥
理
学
部
工(電 1 〜 70)
水・1
教科書:指定しない
村田
道雄
理
学
部
工(電 71 〜 140)
水・1
教科書:石倉訳、シャーマンら
『化学−基本的考え方を中心に』
(東京化学同人)
大山
浩
理
学
部
工(電 141 〜)
水・1
参考書:
『化学結合の基礎』
松林玄悦(三共出版)
四方
俊幸
理
学
部
工(地 1 〜 80)
月・1
参考書:
『化学序説』池田、大島他(学術図書出版)
金子
文俊
理
学
部
工(地 81 〜)
月・1
教科書:
『化学序説』池田、大島他(学術図書出版)
Ⅱ
分
子
化
学
A
単位数
2
英文名:Molecular Chemistry A
分子化学序論に続いて基本的な物質を取りあげて、その形成過程、三次元構造と物理的・化学的性質を概観する。さら
に、物質の相変化、化学平衡と化学変化の速度を論じる。
①分子間化合物や錯体の形成と分子間力、② DNA や蛋白質などの高分子の 2 次、3 次、4 次構造の形成と分子間力、
③食塩などのイオン結晶とその性質、④金属結晶とその性質、⑤ SiO2 などの共有結晶・ナフタレンなどの分子性結晶
とそれらの性質、⑥液体・液晶の構造と性質、⑦融解や蒸発などの相平衡、⑧酸解離や二量体生成などの化学平衡とそ
の温度変化、⑨化学変化の向きと反応速度。
担当教官
所属部局等
対象学部・学科
曜日・時限
備
考(テキスト)
垣内
史敏
工
学
部
基(電 1・情 1)
金・1
教科書:
『化学−その現代的理解−』井本・岩本(東京化学同人)
森内
敏之
工
学
部
基(電 2・情 2)
金・1
教科書:
『化学−その現代的理解−』井本、岩本(東京化学同人)
参考書:
『化学序説』池田、大島他(学術図書出版)
中村
亘男
理
学
部
薬
金・1
参考書:
『物理化学』上巻、千原、中村訳(東京化学同人)
鈴木晋一郎
理
学
部
理(数・物・生)
金・1
未定
西嶋
茂宏
産業科学研究所 工(電 1 〜 70)
水・1
指定しない
村田
道雄
理
学
部
工(電 71 〜 140)
水・1
参考書:
『化学−その現代的理解−』井本、岩本(東京化学同人)
中山
尋量
非
常
勤
工(電 141 〜)
水・1
教科書:
『物質構造の基礎』
石井(共立出版)
− 174 −
Ⅱ
分
子
化
学
B
単位数
2
英文名:Molecular Chemistry B
分子化学序論を学んだ学生を対象として、生体関連物質を中心にそれらの構造・性質や分子集合系の性質について、さ
らに分子構造を調べる分光学の基礎について講述する。内容は次のとおりである。①アミノ酸、糖の構造と性質、②蛋
白質、核酸の構造、③脂質、ミセル、二重膜、④物質の同定と構造決定、⑤機器測定の基礎。随時問題演習を行う。
担当教官
所属部局等
妻鹿
友弘
理
相本
三郎
蛋白質研究所
赤路
健一
蛋白質研究所
Ⅱ・Ⅲ
基
学
礎
部
対象学部・学科
曜日・時限
備
考(テキスト)
医(医・検)
金・1
プリント配付(参考書)
:レーニンジャー
『新生化学(上)』
(廣川書店)
歯・理(生)
金・1
未定
無
機
化
学
単位数
2
英文名:Basic Inorganic Chemistry
各元素の電子配置に基づき、周期律と周期表の意味を理解し、周期表を用いて元素の性質と特徴を学ぶ。これを基礎と
して、分子、イオン、錯体、多量体、クラスターを理解し、イオン結晶、共有結合結晶、分子結晶や金属結晶について
学ぶ。また、s −、p −、d −、及び f −ブロック元素の化合物の特徴と構造を理解する。さらに、生体内物質や触媒
として注目される金属錯体と有機金属化合物についてもその基礎を学ぶ。随時問題演習を行う。
担当教官
所属部局等
対象学部・学科
曜日・時限
備
考(テキスト)
鈴木晋一郎
理
学
部
工(理 1 〜 74)
月・4
教科書:指定しない
参考書:
『無機化学序説』中原、小森田他(化学同人)
今野
巧
理
学
部
工(理 75 〜 148)
月・4
未定
隈
弘夫
理
学
部
工(理 149 〜 222)
月・4
教科書:
『基礎無機化学』濱口博訳(東京化学同人)
山成
数明
理
学
部
工(理 223 〜)
・理(生) 月・4
教科書:
『無機化学』木田茂夫(裳華房)
海崎
純男
理
学
部
基(化)
火・1
教科書:
『はじめて学ぶ大学の無機化学』
三吉克彦(化学同人)
川田
知
理
学
部
基(電)
火・1
教科書:指定しない
参考書:
『基礎無機化学第 3 版』中原訳(培風館)
Ⅱ・Ⅲ
基
礎
有
機
化
学
単位数
2
英文名:Basic Organic Chemistry
理系学生に対して、専門教育に必要な有機化学の知識を修得させることを目的とし、有機化合物の構造、性質、反応な
どについて講述する。①炭素の結合様式と炭化水素の構造及び性質の関係、②アルコール、フェノール、エーテル、カ
ルボン酸、アルデヒド、ケトン、アミン等の基本的有機化合物の構造と性質、③有機化合物に見られる各種異性体の構
造と性質、④置換反応、付加反応、脱離反応、転位反応、酸化と還元等による有機化合物の相互変換、⑤アミノ酸とオ
キシ酸。
担当教官
所属部局等
対象学部・学科
曜日・時限
備
考(テキスト)
野島
正朋
工
学
部
基(化)
火・4
教科書:
『エッセンシャル有機化学』
亀岡、園田編(化学同人)
小田
雅司
理
学
部
基(電)
火・4
参考書:
『エッセンシャル有機化学』
亀岡、園田編(化学同人)
山本
景祚
理
学
部
医(医)
木・1
教科書:
『ライフサイエンス有機化学』
芝哲夫他訳(化学同人)
楠本
正一
理
学
部
医(検)
・歯
木・1
教科書:
『ライフサイエンス有機化学』
芝哲夫他訳(化学同人)
植田
育男 産業科学研究所 理(物・生)
木・1
参考書 :マクマリー『有機化学概説』第 3 版、伊東、児玉訳(東京化学同人)
Ⅰ・Ⅱ 化
学
熱
力
学
単位数
2
英文名:Chemical Thermodynamics
化学平衡や物質の状態変化、化学反応を理解し、研究するためのもっとも基本的で一般的な方法である熱力学の基礎と
化学、生化学への応用について学習する。その内容は、①熱と仕事、熱力学第一法則、②エンタルピーと熱化学、③物
質の変化と熱力学第二法則、④エントロピーと自由エネルギー、⑤化学平衡と状態変化、⑥化学ポテンシャルと相平
衡、⑦溶液の熱力学と活量、⑧平衡定数と化学反応、⑨電気化学。各項目毎に演習を行う。
担当教官
所属部局等
対象学部・学科
曜日・時限
備
考(テキスト)
池田
憲昭
理
学
部
薬
月・4
参考書:
『アトキンス物理化学』
千原、中村訳(東京化学同人)
江口
太郎
理
学
部
医(医)
・歯
金・1
教科書:
『生命科学のための物理化学(上)』西本・影本訳(培風館)
− 175 −
Ⅱ・Ⅲ 化
学
実
験
単位数
2
英文名:Chemistry Experiments
理科系学生の基礎的な化学実験として、試薬の取扱い、実験器具の用い方について学ぶとともに、化合物の合成、精製
及び化学的・物理的測定法の基本を習得する。実験は三つの分野に分けて実施する。無機化学実験では陽イオンの反応
及び系統分析を行う。有機化学実験では有機化合物の合成と有機反応を扱う。また 、 物理化学実験では化合物の熱的・
電気的・光学的性質の測定を学ぶ。
セメスター
Ⅱ
Ⅱ
Ⅱ
担当教官
対象学部・学科 曜日・時限
セメスター
担当教官
所属部局等
宮久保圭祐
理
学
部
松林
玄悦
工
学
部
村田
道雄
理
学
部
山成
数明
理
学
部
山成
数明
理
学
部
大島
巧
工
学
部
中野
元裕
工
学
部
吉村
彰雄
理
学
部
川本
達也
理
学
部
宮久保圭祐
理
学
部
松儀
真人
工
学
部
松儀
真人
工
学
部
隈
弘夫
理
学
部
江口
太郎
理
学
部
大石
徹
理
学
部
隈
弘夫
理
学
部
濱口
正史
工
学
部
濱口
正史
工
学
部
上田
貴洋
理
学
部
医(放・検)
基(シ)
月
3,4,5
火
工(電 1 〜 170)
3,4,5
Ⅲ
江口
太郎
理
学
部
上田
貴洋
理
学
部
未
野崎
浩一
理
学
部
有村
正名
工
学
部
渡邊喜美子
非
常
勤
渡邊喜美子
非
常
勤
池田
憲昭
理
学
部
田村
工
学
部
山口
和也
理
学
部
未
中野
元裕
工
学
部
研
工
学
部
初江
工
学
部
小久保
田村
未
Ⅱ
所属部局等
定
未
理(物)
木
工(然 1 〜 85) 3,4,5
Ⅲ
Ⅲ
定
定
未
初江
定
未
新樹
工
学
部
野崎
浩一
理
学
部
川本
達也
理
学
部
研
工
学
部
理
学
部
池田
憲昭
理
学
部
出村
哲夫
理
学
部
今野
巧
理
学
部
野島
正朋
工
学
部
山口
和也
理
学
部
大石
徹
理
学
部
未
定
未
定
Ⅲ
吉村
彰雄
理
学
部
大野
健
理
学
部
有村
正名
工
学
部
出村
哲夫
理
学
部
渡邊喜美子
非
常
勤
渡邊喜美子
非
常
勤
− 176 −
月
3,4,5
歯
理(化・生)
火
3,4,5
医(医)
・薬
木
3,4,5
基(化・電)
金
3,4,5
定
鈴木晋一郎
工
金
(然 86 〜・電 171 〜) 3,4,5
工(理)
定
益山
小久保
対象学部・学科 曜日・時限
Ⅰ・Ⅱ 宇
宙
地
球
科
学
A
単位数
2
英文名:Earth and Space Science A
授業の目的、ねらい:宇宙における高エネルギー現象を概説することにより、そこに現れる基礎的な物理過程を説明し
理解させる。(Ⅰ)
自然界を構成する元素が、宇宙初期や恒星内部で合成されたのち、銀河規模の物質循環を経て地球を形成するまでの
過程を概説する。
(Ⅱ)
授業の概要、内容と目標:宇宙を構成する天体の階層構造と物質の流れ、エネルギーの流れを説明し、宇宙の全体を掴
ませる。次に、中性子星やブラックホール天体の証拠を示す観測例として、質量の決定、半径の決定、磁場の強さの
決定等を順次説明し、そこで使う物理学を理解させる。(Ⅰ)
元素の起源、星間物質、銀河の回転運動、星雲の収縮条件、恒星の進化、惑星始原物質(隕石)
、惑星形成過程など
宇宙科学の諸分野で成し遂げられた成果が、20 世紀に確立した自然科学の諸法則に立脚していることを理解させる。
(Ⅱ)
成績評価の方法:レポートを中心に、試験と宿題の結果を総合して評価する。(Ⅰ)
試験およびレポートの結果を総合して評価する。(Ⅱ)
教 科 書:なし
参考図書:北本俊二著『X 線でさぐるブラックホール』裳華房ポピュラーサイエンスシリーズ(Ⅰ)
横尾武男編『宇宙を解く』恒星社、長谷川博一・大林辰蔵編『現在の太陽系科学』東京大学出版会(Ⅱ)
セメスター
Ⅰ
担当教官
林田
Ⅰ・Ⅱ 宇
所属部局等
対象学部・学科 曜日・時限
清
理 学 部
理(数1〜27・物1) 月・2
宙
地
球
科
学
B
セメスター
Ⅱ
担当教官
植田
単位数
千秋
所属部局等
対象学部・学科 曜日・時限
理 学 部
理(数28〜・物2)
水・1
2
英文名:Earth and Space Science B
授業の目的、ねらい:太陽系の起源、地球の形成史、地球の内部構造の成因と構成物質の成因と物性、地球環境の変遷
について概説する。
授業の概要、内容と目標:火成作用、変成作用、地震活動、プレートテクトニクス、マントルプルームなどの地球物理
現象と結晶の原子レベル構造、元素拡散と物質移動などの鉱物の物理的化学的性質、同位体を用いた岩石の年齢や古
環境の復元について講義する。地球システム、地球環境問題、人類文明の継続に必要な自然との共存についても考え
る。
成績評価の方法:小テスト、レポート、試験を併用して、総合して評価する。
教 科 書:なし。レジュメ等をくばる。
参考図書:山中高光編『宇宙・地球:その構造と進化』(学術図書出版社)
セメスター
Ⅰ
担当教官
松田
授
セメスター
Ⅰ
准一
地
球
所属部局等
対象学部・学科 曜日・時限
理 学 部
理(数28〜・物2) 月・2
業
科
科
目
学
単位数 担
A
2
竹
セメスター
Ⅱ
担当教官
吉朝
当
教
官
村
厚
司 非
朗
所属部局等
対象学部・学科 曜日・時限
理 学 部
理(数1〜27・物1) 水・1
所属部局等
常
勤
対象学部
曜日・時限
基(シ)
月・1
英文名:Earth Science A
授業の目的、ねらい:地球の構成や大地形を概観し、地球科学の種々の手法や成果を通じて、地殻変動を引き起こすも
とになるプレートテクトニクスについて理解する。さらに近畿地方や大阪近辺の地球科学的な自然環境について説明
し、気候変動や地殻変動との関係を解説する。
授業の概要、内容と目標:以下の内容について解説し、地球科学のパラダイムである、プレートテクトニクスや、我々
の身近な地形・自然環境の成り立ちについて理解する。
・地球の構成、内部構造 ・地表の大地形とそれらの成因 ・太陽系内における地球 ・地震及び地震波
・岩石の種類 ・地磁気 ・化石と地質年代 ・地球の歴史 ・大陸移動と海洋底拡大 ・プレートテクトニクス
・日本列島の地形、地質 ・近畿地方の地形と六甲変動 ・兵庫県南部地震 ・マチカネワニ見学と大阪平野展望
成績評価の方法:2 〜 3 回のレポート、出席状況などにより評価する予定。
教 科 書:『最新図表地学』(浜島書店)
参考図書:『大学教養地球科学』(三和書房)
− 177 −
授
セメスター
Ⅰ
地
球
業
科
科
目
学
単位数 担
A
2
佐
当
教
官
所属部局等
藤
博
樹 理
学
対象学部
部 工(地 1 〜 85)
曜日・時限
月・4
英文名:Earth Science A
授業の目的、ねらい:地球の形成から今日に至るまで、地球の表層はもとより、地球内部は様々に変化してきた。地球
という惑星の形成から、現在の地球に至るまでの過程と、過去に地球内部で起きた変動、および現在地球内部で起き
ている変動などについて解説する。
授業の概要、内容と目標:
1. 地球惑星科学入門
4. 現在の地球の姿
2. 太陽系、地球、惑星の形成と進化
5. 現在の地球内部の変動
3. 過去におきた地球内部の変動
成績評価の方法:レポートおよび試験で評価。
教 科 書:適宜、授業中に指示する。
参考図書:適宜、授業中に指示する。プリントを配布する。
Ⅰ
地
球
科
学
A
2
伊
藤
潔 非
常
勤
工(地 86 〜)
月・4
英文名:Earth Science A
授業の目的、ねらい:われわれが住んでいる地球の構造と変動および進化について、固体地球物理学の面からの基礎的
な理解を中心に授業を行う。身近な現象を通して、地球内部に発生する諸現象についてグローバルな視野での理解を
深めるようにする。
授業の計画、内容と目標:固体地球について、主に地球物理学的各種観測、データ解析、その結果得られているモデル
等を中心に講義を行う。目標としては、テレビの報道、新聞の科学欄などに時々あらわれる地球科学、地震、火山活
動などに関する記事について、その真偽の程度を判定できるような基礎知識と考え方を身につける。
地球の形と運動、内部構造、地震、火山現象、プレート・テクトニクスなどについて、最近の研究成果についても触
れつつ、基礎的事項の理解を深めるようにしたい。
フィールドにおける観測結果とアイディアとの結びつきなど現在のモデルが得られた過程についてもふれたい。
成績評価の方法:試験および授業後に適宜行う小テスト
教 科 書:プリントを配布する。
参考図書:山中高光編『宇宙・地球:その構造と進化』(学術図書出版社)
Ⅰ
地
球
科
学
B
2
大
高
理 理
学
部
基(シ)
木・4
英文名:Earth Science B
授業の目的、ねらい:
1. 地球の形成と現在の地球像について一般教養としての理解を深める。
2. 地球科学は物理や化学等の基礎科学を総合して行う学問であり、またその進歩には先端技術の活用によるところ
も大きい。本講義は基礎工学部を対象としていることを踏まえ、講義の後半では地球内部の物質科学的研究の手段
や方法論を少し詳しく解説することで、いわば応用科学と呼べるこの分野でいかに研究が進められているか紹介し
たい。
授業の計画、内容と目標:
宇宙での元素の分布からその循環と凝集
太陽系の進化と地球の形成史
地球の物理現象
地球内部の構造、ダイナミクス
高温高圧条件下での物質科学
上記テーマに関連する複数の課題の中から各自が興味を持つ数題を選択し、夏休み明けにレポートとして提出しても
らう。
成績評価の方法:毎回ではないが、度々講義の最後にクイズを出し、理解度および出席状況をみる。夏休みのレポート
は必修。試験は行わない。
教 科 書:なし(毎回プリントを配布する)
参考図書:『宇宙・地球:その構造と進化』(学術図書出版社)
地球惑星科学第 5 巻『地球惑星物質科学』(岩波出版)
新版地学教育講座第 5 巻『地球内部の構造と運動』(東海大学出版会)
− 178 −
授
セメスター
Ⅲ
地
球
業
科
科
目
単位数 担
学
C
2
砂
当
教
官
所属部局等
村
継
夫 理
学
部
対象学部
曜日・時限
理(化・生)
・基(シ)
金・2
英文名:Earth Science C
授業の目的、ねらい:地球の成り立ちやダイナミックスを概観し、気圏・水圏・地圏(岩石圏)の接点で生起する種々
の地学現象を身近な例で解説する。
授業の計画、内容と目標:「地球の構造」、「プレートテクトニクス」
、「海水準変動」、「日本列島のおいたち」
、「日本の
地形・地質」等の地球科学に関する基本的知識をまず平易に解説し、現在生起する自然災害(地震、津波、台風、斜
面崩壊、海岸浸食など)を通して地球の動態を理解する。高校で地学を履修したことのない学生にも理解できるよう
な講義を心がける。
成績評価の方法:期末試験
教 科 書:テキストは特に定めない。授業中に必要資料を配布し、適宜参考文献等を指示する。
Ⅰ・Ⅱ 地
学
実
験
単位数
2
英文名:Laboratory Exercise Geoscience
授業の目的、ねらい:実験を通して宇宙地球に対する理解を深めるために、鉱物学、結晶学、岩石学、地球物理学、地
球電磁気学、地震学、地球化学、地形学、地質学の分野からいくつかの課題を設定し、宇宙地球科学に関する平易な
実験を行う。
授業の計画、内容と目標:鉱物の同定、浸液法による鉱物の屈折率の測定、粉末 X 線回折法による結晶の解析、真北
および緯度の決定、Kater の可逆振子による重力の測定、地磁気水平分力の測定、地震波解析による地下構造の推定、
年代測定、野外実習、地質図作成、地形図と地形、空中写真判読等の課題について実験を行なう。実験を通じて現象
への理解を深め、宇宙地球科学研究の基礎を身に付ける。
成績評価の方法:出席状況と各課題へのレポートにより評価する。
教 科 書:大阪大学地学実験担当グループ編『地学実験』(学術図書出版社)
セメスター
担当教官
所属部局等
対象学部・学科 曜日・時限
セメスター
担当教官
所属部局等
Ⅰ
山
明
理 学 部
Ⅱ
松本
拓也
理 学 部
Ⅰ
植田
千秋
理 学 部
Ⅱ
遠藤
徳孝
理 学 部
Ⅰ
大高
理
理 学 部
Ⅱ
横川
美和
非 常 勤
Ⅰ
吉朝
朗
理 学 部
Ⅱ
松崎
光弘
非 常 勤
Ⅱ
永井
隆哉
理 学 部
理(物)
木
3,4,5
Ⅰ
松本
拓也
理 学 部
Ⅰ
遠藤
徳孝
理 学 部
Ⅱ
山
明
理 学 部
Ⅰ
横川
美和
非 常 勤
Ⅱ
植田
千秋
理 学 部
Ⅰ
松崎
光弘
非 常 勤
Ⅱ
大高
理
理 学 部
Ⅰ
永井
隆哉
理 学 部
Ⅱ
吉朝
朗
理 学 部
Ⅱ
山
明
理 学 部
Ⅱ
松本
拓也
理 学 部
Ⅱ
植田
千秋
理 学 部
Ⅱ
遠藤
徳孝
理 学 部
Ⅱ
大高
理
理 学 部
Ⅱ
横川
美和
非 常 勤
Ⅱ
吉朝
朗
理 学 部
Ⅱ
松崎
光弘
非 常 勤
Ⅱ
永井
隆哉
理 学 部
理(物・生)
木
3,4,5
− 179 −
対象学部・学科 曜日・時限
理(物・生)
木
3,4,5
基(シ)
月
3,4,5
授
セメスター
Ⅰ
生
業
物
科
学
目
入
単位数 担
門
2
当
教
官
所属部局等
湯 淺 精 二 他 理
学
対象学部
部 医(保)
・理・基・工
曜日・時限
月・水・金
5〜6
英文名:Introduction to Biology
授業の目的、ねらい:高校生物未履修一年次生の希望者に、生物学入門の講義をおこない、早期に大学生物学に対する
興味と関心を喚起し、高校生物履修者と同等の習熟度を獲得させる。講義は概論的内容で実施し、各講義には導入な
いし補足説明として視聴覚教材を用い、講義の動機付けとテーマに深い興味が持てるように配慮する。
授業の計画、内容と目標:
①
ガイダンス、総論「生物の世界」
②③ 生物の多様性と系統分類:多様な生物界の統一的理解
④⑤ 生物と環境:環境の要素、自然界のつりあい、環境と適応、生物の相互作用
⑥⑦ 生命と起原と進化:生命の物質的基盤、生命の属性、進化の要因
⑧⑨ 遺伝の仕組み:古典遺伝学の解説と現代遺伝学への導入
⑩⑪ 生殖と発生:動物体の成り立ちの理解
⑫
動物の体制:動物の組織と器官
⑬
光合成と呼吸:植物生理の理解
⑭
植物の体制:植物の組織と器官
⑮⑯ 行動と神経系:刺激と反応、神経系のつくり
成績評価の方法:毎時間設問を与え次の時間に解答を求める。
教 科 書:プリント等を配布する。
参考図書:各担当者が指示する。
Ⅰ
マ
ク
ロ
生
物
学
単位数
2
英文名:Basic Biology
授業の目的、ねらい:生物科学の内容は多岐にわたるが、ここでは主に組織・器官・個体・集団などマクロレベルにお
ける生命現象の諸様相を学び、生物科学の概要の把握を目指す。ミクロレベル(分子・細胞)での生命現象を扱う 2
セメ以降の「生物科学概論 A、B」の基礎となるものであり、またそれらと相補的な授業として位置づけられる。
医学部(医学科)
、歯学部は必修。薬学部は卒業要件外選択科目であるが、高校生物未履修者(受験科目として選択
しなかった者)に対しては「生物科学概論 A、B」の先修科目(A、B を学ぶ前に学ばなければならない科目)であ
る。
授業の計画、内容と目標:
1. ライフサイエンスの基礎としての生物学
2. 遺伝と進化
3. 動物の系統発生と比較解剖
4. 動物の個体発生と組織・器官
5. 動物の生理(刺激の受容と興奮)
6. 動植物の組織と生理
7. 環境と生態
以上の諸項目において、基礎事項の習得を目指すと共に、生き物に対する理解を深め、あわせて生物学的な思考、研
究方法を学ぶ。
成績評価の方法:学期末に 3 学部共通試験を行う。
教 科 書:指定なし(授業時にプリント、資料等を配布する場合もある)
参考図書:Wallace ほか著(石川統ほか訳)
『ウォーレス現代生物学』上・下(東京化学同人)
Alberts ほか著(中村桂子ほか訳)
『Essential 細胞生物学』
(南江堂)
セメスター
Ⅰ
担当教官
所属部局等
常木和日子 他
理 学 部
米田
医
悦啓
学
部
寺島一郎 他
理 学 部
岩本
歯 学 部
容泰
対象学部・学科 曜日・時限
医(医)
火・3
歯
火・3
セメスター
Ⅰ
− 180 −
担当教官
所属部局等
中西康夫 他
理 学 部
西原
薬 学 部
力
対象学部・学科 曜日・時限
薬
火・3
Ⅰ・Ⅱ 生
物
科
学
概
論
A
単位数
2
英文名:Cell Biology A
授業の目的、ねらい:生命の基本単位は細胞である。生命活動の場である細胞を、遺伝子とその産物であるタンパク質・
酵素、さらには脂質・糖の存在としての超分子複合体としてとらえ、その機能と構造について理解する。
授業の計画、内容と目標:『Essential 細胞生物学』1 章から 10 章を中心に講義。
1. 細胞とは
2. 細胞の化学成分
3. エネルギー、触媒作用、生合成
4. 細胞が食物からエネルギーを得るしくみ
5. タンパク質の構造と機能
6. DNA
7. DNA からタンパク質へ
8. 染色体と遺伝子調整
9. 遺伝的な変動
10. DNA 技術
教 科 書:中村桂子・藤山秋佐夫・松原謙一監訳『Essential 細胞生物学』
(南江堂)
セメスター
Ⅰ
Ⅱ
担当教官
所属部局等
対象学部・学科 曜日・時限
堀井
俊宏
微生物病研究所 医(検)
月・1
山本
亘彦
基 礎 工 学 部 基(化・シ)
木・3
佐伯
和彦
理
学
部 基(電・情)
木・4
倉光
成紀
理
学
部
増井
良治
理
学
部 工(然 1 〜 122) 金・4
加藤
龍一
理
学
部
生
物
科
学
概
論
B
セメスター
Ⅰ
Ⅱ
担当教官
所属部局等
対象学部・学科 曜日・時限
福山
恵一
理
学
部 工(然 123 〜)
金澤
浩
理
学
部 理(数・物 1 〜 42) 金・4
升方
久夫
理
学
部 理(物 43 〜・化) 金・4
米田
悦啓
医
学
部 医(医)
和賀
祥
八木
清仁
単位数
金・4
月・1
微生物病研究所 歯
月・1
薬
木・1
学
部 薬
2
英文名:Cell Biology B
授業の目的、ねらい:生命の基本単位は細胞である。生命活動の場である細胞を、遺伝子とその産物であるタンパク質・
酵素、さらには脂質・糖の存在としての超分子複合体としてとらえ、その機能と構造について理解する。
授業の目的、ねらい:『Essential 細胞生物学』11 章から 19 章を中心に講義。
11. 膜の構造
12. 膜を通した輸送
13. ミトコンドリアと葉緑体におけるエネルギー生成
14. 細胞内区画と細胞内輸送
15. 細胞の情報伝達
16. 細胞骨格
17. 細胞分裂
18. 細胞周期の調節と細胞死
19. 組織の成り立ち
教 科 書:中村桂子・藤山秋佐夫・松原謙一監訳『Essential 細胞生物学』
(南江堂)
セメスター
Ⅱ
担当教官
所属部局等
対象学部・学科 曜日・時限
尾崎
浩一
理 学 部
医(看)
月・1
荒田
敏昭
理 学 部
医(検・放)
月・1
高木
慎吾
理 学 部
工(地)
月・4
山本
泰望
理 学 部
理(数・物)
火・4
滝澤
温彦
理 学 部
理(化)
・基(電)
火・4
セメスター
Ⅱ
− 181 −
担当教官
所属部局等
対象学部・学科 曜日・時限
小倉
明彦
理 学 部
工(然 1 〜 122) 金・1
荻原
哲
理 学 部
工(然 123 〜)
伊藤
一男
理 学 部
基(化・シ 1 〜 40) 金・3
前田ミネ子
理 学 部
基(シ 41 〜)
金・1
金・3
授
セメスター
Ⅰ
遺
業
科
目
伝
単位数 担
学
2
当
品川
教
官
日出夫
所属部局等
対象学部
曜日・時限
微生物病研究所
医(看)
木・3
英文名:Genetics
授業の目的、ねらい:本科目では、生命のエッセンスである遺伝子の構造と基本的機能を学ぶ。遺伝学についての単な
る知識を教えるだけでなく、現実に遺伝学の研究がどう行われているかを現場での経験をもとに学生に伝えたい。
最後に医学や日常生活における身近な学問としての遺伝学の重要性を認識させる。
授業の計画、内容と目標:
① DNA が遺伝物質である証拠
⑤タンパク質の合成装置と合成機構
②遺伝情報を担う DNA と RNA の構造
⑥ DNA の損傷と修復の機構
③ DNA 複製の仕組み
⑦遺伝子組換えの種々の機構
④転写装置と遺伝子のスウィッチ機構
⑧遺伝学の医学への応用
成績評価の方法:個別試験(記述式)
教 科 書:Berg & Singer 著・岡山博人監訳『分子遺伝学の基礎』
(東京化学同人)
参考図書:J. D. Watson 他著『遺伝子の分子生物学』
(トッパン)
Ⅲ
系
統
生
物
学
2
湯
淺
精
二 理
学
部
医(医)・歯
木・2
英文名:Systematic Biology
授業の目的、ねらい:生物の分類をおこない、つづいてそれらの系統関係を明らかにし、併せて進化の要因について考
察をおこなう。他方、脊椎動物の器官系の比較解剖からヒトのそれらの進化についても討論する。
授業の計画、内容と目標:
1.進化の跡づけと進化の要因
2.生物の分類とその方法、二名法の成立と種について
3.系統樹の構築とその意味
4.脊椎動物の分類と進化−器官系の進化を中心として−
5.人類の進化
成績評価の方法:レポートおよび試験
教 科 書:L. Margulis : Symbiosis in Cell Evolution(Freeman)
(コピーを配布する)
参考図書:なし
Ⅲ
細
胞
生
理
学
2
水
野
孝
一 理
学
部
医(医)・歯
水・4
英文名:Cell Physiology
授業の目的、ねらい:高等植物細胞は下等植物・単細胞・動物細胞には見られない特徴的な細胞構造・オルガネラを有
し、ホルモン依存的に特徴的な細胞分裂やその後の伸長生長を行ない固有の形態形成を完逐する。植物の現象を紹介
しながら、この様な特徴的な機構を理解していただくことを目的とする。
授業の計画、内容と目標:植物の根・茎・葉を構成する細胞の形と機能についての解説。
根;根端分裂組織、根毛、維管束を形成する細胞の構造と特徴。重力屈性のメカニズム。水、イオンなどの膜透過の
機構など。
茎;茎を構成する細胞の種類とそれらの特徴と機能。茎頂分裂組織での器官・組織・細胞分化の機構。伸長生長のメ
カニズム(植物ホルモンとその作用機構、オーキシントランスポートと極性など)。
葉;気孔を形成する細胞の特徴的な分裂様式。光合成の仕組み。葉の伸長生長の機構。シグナル伝達機構など。
成績評価の方法:レポートおよび出席状況。定期的に行なうテーマ研究発表など。
教 科 書:授業中に指示する
参考図書:Plant Cell Biology Structure and Function(Jones and Bartlett Publishers)
− 182 −
Ⅱ・Ⅲ
生
物
学
実
験
単位数
2
英文名:Experiments in Biology
生物学実験のねらいは、急速に自然が失われていく現代社会に鑑みて、実験生物や標本を通して、教科書や講義だけで
は学び得ない生命現象への認識と理解を深め、身の回りの環境や多様な生物への関心を培うことにある。フィールド・
ワークでの生物と環境のかかわり、マクロな視点からの動植物の基本体制、顕微鏡の構造と機能の理解を基礎にしての
ミクロな視点からの動植物の構造の把握。生理学・生化学的な面からの生命現象、生命の継承を担う遺伝現象などにつ
いて学ぶ
セメスター
Ⅱ
Ⅱ
担当教官
所属部局等
対象学部・学科 曜日・時限
セメスター
担当教官
所属部局等
対象学部・学科 曜日・時限
常木和日子
理
学
部
金澤
浩
理
学
部
米崎
哲朗
理
学
部
高木
慎吾
理
学
部
増井
良治
理
学
部
加藤
龍一
理
学
部
山本
泰望
理
学
部
倉光
成紀
理
学
部
柿本
辰男
理
学
部
水野
孝一
理
学
部
滝澤
温彦
理
学
部 薬
大岡
宏造
理
学
部
冨永
恵子
理
学
井上
明男
理
学
医(医・2)
部
歯2
部
三輪
尚史
理
学
部
野口
航
理
学
部
小倉
明彦
理
学
部
久保田弓子
理
学
部
古屋
秀隆
理
学
部
伊藤
一男
理
学
部
中川
拓郎
理
学
部
橘木
修志
理
学
部
中西
康夫
理
学
部
升方
久夫
理
学
部
荻原
哲
理
学
部
堀内
眞理
理
学
部
高橋
康弘
理
学
部
湯淺
精二
理
学
部
尾崎
浩一
理
学
部
檜枝
洋記
理
学
部
河村
悟
理
学
部
佐伯
和彦
理
学
部
浅田
哲弘
理
学
部
寺島
一郎
理
学
部
坪内
英生
理
学
部
荒田
敏昭
理
学
部
篠原
彰
理
学
部
福山
恵一
理
学
部
井上
弘樹
理
学
部
角田
佳充
理
学
部
前田ミネ子
理
学
部
中村
理
学
部
徳弘
火
3〜5
Ⅱ
Ⅲ
医(医・1)
歯1
木
3〜5
− 183 −
理(物・化)
基(シ)
金
3〜5
木
3〜5
Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ 図
学
A
単位数
2
英文名:Graphic Science A
授業の目的、ねらい:3 次元物体を 2 次元平面上の図形で表す各種の投影法を学び、投影図上で 3 次元立体構成の解析
を行う。このような解析を通じて各種の造形形態の図的表現法を理解すると同時に、与えられた投影図から 3 次元物
体イメージを構築する能力を高める。
授業の計画、内容と目標:①基本正投影(副投影法、回転法、補助平面法)、②立体の正投影(立体の切断、相貫、陰
影、展開)、③単面投影(正軸測投影、斜軸測投影、透視投影)からなり、講義の後毎回問題演習を行うことにより
講義内容の理解を助ける。
成績評価の方法:日常点と期末試験により評価する。
セメスター
担当教官
所属部局等
対象学部・学科 曜日・時限
Ⅱ
安富
雅典
非
常
勤
工(理 1 〜 90) 金・1
Ⅱ
小宮山正治
工
学
部
工(理 91 〜 180) 金・1
Ⅱ
稲葉
武彦
工
学
部
工(理 181 〜) 金・1
Ⅰ
前田
眞正
非
常
勤
文・医(放)
月・5
Ⅲ
前田
眞正
非
常
勤
基(シ−電・生)
月・5
中野
元博
工
学
部
島田
尚一
工
学
部
基(シ−機)
火・5
中野
元博
工
学
部
島田
尚一
工
学
部
工(然)
木・1
Ⅲ
Ⅲ
Ⅰ
図
学
B
−
Ⅰ
備
考(テキスト)
教 科 書:『大学課程図説図学(第 3 版)』;
中村貞男・稲葉武彦・杉山和久共著;オーム社
参考図書:『第三角法による図学問題演習(第 2 版)』;
中村貞男・稲葉武彦・杉山和久共著;オーム社
単位数
2
英文名:Graphic Science B −Ⅰ
授業の目的、ねらい:3 次元立体を第 1 角法により 2 次元の複数の画面上に正確に投象した結果を用いて形状を解析す
る複面投象の体系を修得する。
授業の計画、内容と目標:①切断、ラバット、逆影等の正投象の原理、②多面体に関する展開、陰影、相貫等の作図、
③正多面体の構成、④線識面、球面、複曲面等の曲面の正投象に関する学習を通し、建築空間や立体構造、美術作品
等を取り扱う素養として、空間や立体に対する直観的な認識力を養う。
成績評価の方法:日常点と期末試験により評価する。
セメスター
担当教官
所属部局等
対象学部・学科 曜日・時限
非
文・工(地1・地2) 月・5
Ⅰ
知花
弘吉
Ⅰ
吉田
勝行 サイバーメディアセンター 工(地 3・地 4) 火・3
Ⅱ
図
学
常
勤
B
−
Ⅱ
備
考(テキスト)
プリントのほか、コンピュータのテキストファイルとして
も配布するので、3.5 インチフロッピーを持参のこと。
単位数
2
英文名:Graphic Science B −Ⅱ
授業の目的、ねらい:3 次元立体を 2 次元の 1 枚の画面上に正確に作図することを通して形状の構成を把握する単面投
象の体系を修得する。
授業の計画、内容と目標:①透視投象(消点の原理、2 点透視、見え方と歪み、立体視)、②軸測投象(軸測尺、等測
投象、斜軸測投象)
、③標高投象(勾配尺、地形図、道路の計画)についての学習を通し、美しい建築空間や立体構
造を創り出す素養として、空間や立体に対する直観的な認識力と表現力を深める。
成績評価の方法:日常点と期末試験により評価する。
セメスター
担当教官
所属部局等
対象学部・学科 曜日・時限
非
文・工(地1・地2) 月・5
Ⅱ
知花
弘吉
常
勤
Ⅱ
吉田
勝行 サイバーメディアセンター 工(地 3・地 4) 火・3
備
考(テキスト)
プリントのほか、コンピュータのテキストファイルとして
も配布するので、3.5 インチフロッピーを持参のこと。
− 184 −
Ⅱ・Ⅲ
図
学
実
習
A
単位数
1
英文名:Drawing A
授業の目的、ねらい:図学 A で学んだ投影図法による立体構成の解析の実習を行う。
授業の計画、内容と目標:製図器具を利用して、造形形態の図的表現の基礎技術を修得する一方、コンピュータを利用
した CAD 実習も行い、
それぞれの特徴を理解する。実習の課題は、①曲線・曲面、②立体の相貫・展開・陰影のいず
れかで、墨入れ仕上げを行う。CAD による作図は、②の課題について行う。
成績評価の方法:日常点と提出図面により評価する。単位の取得には全課題図面を提出することが必須である。
セメスター
Ⅱ
Ⅲ
Ⅲ
Ⅲ
Ⅰ
担当教官
所属部局等
中野
元博
工
学
部
島田
尚一
工
学
部
小宮山正治
工
学
部
稲葉
武彦
工
学
部
稲葉
武彦
工
学
部
小宮山正治
工
学
部
中野
元博
工
学
部
島田
尚一
工
学
部
学
実
図
習
対象学部・学科 曜日・時限
医(放)
備
考(テキスト)
火・5
工(理 1・2・3) 月・1
参考図書:『第三角法による図学問題演習(第 2 版)』;
中村貞男・稲葉武彦・杉山和久共著;オーム社
工(理 4・5・6) 月・3
工(然)
B
−
木・2
Ⅰ
単位数
1
英文名:Drawing B −Ⅰ
授業の目的、ねらい:図学作図により、製図器具(CAD を含む)を用いて 2 次元図形や 3 次元立体を正確に製図とし
て表現し、空間や立体の形状を解析する実習を行う。
授業の計画、内容と目標:第 1 課題は「レタリング、平面図形」で墨入れ仕上げ、第 2 課題は「錐面と柱面の相貫」で
墨入れ仕上げ、第 3 課題は「相貫と陰影、単面投象」で鉛筆仕上げとし、空間や立体に対する認識力と表現力を養
う。
成績評価の方法:日常点と提出図面により評価する。単位の取得には全課題図面を提出することが必須である。
セメスター
担当教官
所属部局等
対象学部・学科 曜日・時限
Ⅰ
吉田
勝行 サイバーメディアセンター 工(地 1・地 2) 水・1
Ⅰ
吉田
勝行 サイバーメディアセンター 工(地 3・地 4) 火・4
Ⅱ
図
学
実
習
B
−
Ⅱ
備
考(テキスト)
プリントを配付する。
単位数
1
英文名:Drawing B −Ⅱ
授業の目的、ねらい:CG、透視図の作成、修景計画等を通して、淡彩仕上げによるショードゥローイングの表現技法
を修得する。
授業の計画、内容と目標:第 1 課題は「ワイヤー・グラフィックス」でワイヤーフレームモデルにより、建物や景観の
透視図をコンピュータの CRT 上に描いて最も姿のよい位置を選定し、ハードコピーとして出力させる。第 2 課題は
「建物ないし建物群の透視図」で、第 1 課題の結果を元に手書きの透視図を完成させる。淡彩仕上げとする。第 3 課
題は「修景計画」で、コンピュータ・グラフィックスや写真を元に、建物群や景観の修景を実施し、その結果をプレ
ゼンテーション用の透視図としてまとめる。淡彩仕上げとする。以上を通して空間や立体に対する認識力を深める。
成績評価の方法:日常点と提出図面により評価する。単位の取得には全課題図面を提出することが必須である。
セメスター
Ⅱ
Ⅱ
担当教官
所属部局等
吉田
勝行 サイバーメディアセンター
稲葉
武彦
吉田
勝行 サイバーメディアセンター
阿部
浩和
工
非
学
常
部
勤
対象学部・学科 曜日・時限
備
工(地 1・地 2) 水・1
プリントを配布する。
工(地 3・地 4) 火・4
− 185 −
考(テキスト)
Ⅲ
図
学
実
習
C
単位数
1
英文名:Drawing C
授業の目的、ねらい:専門教育で実施される設計製図の基礎として JIS 製図規則を学ぶ。
授業の計画、内容と目標:JIS 製図規則の概要を講義した後、鉛筆仕上げによる写図実習を行う。以下の課題について
写図実習を通じて、機械製図規則を学習し、設計・製図の基礎を修得する。
( )内はその課題での主要学習項目で
ある。①線と文字の練習、②丸形片口スパナ、V ベルト車(図形の表現法・寸法記入法・面の肌の図示法)
、③ボル
ト・ナット、小歯車付軸(ねじ製図・歯車製図など機械要素の略記法)
、④円錐クラッチ(寸法公差、幾何公差の表
示法)
成績評価の方法:日常点と提出図面により評価する。単位の取得には全課題図面を提出することが必須である。
セメスター
Ⅲ
Ⅲ
担当教官
所属部局等
小宮山正治
工
学
部
稲葉
武彦
工
学
部
稲葉
武彦
工
学
部
小宮山正治
工
学
部
対象学部・学科 曜日・時限
工(理 1・2・3)
備
考(テキスト)
月・2
教 科 書:『JIS にもとづく標準製図法』
大西清著(理工学社)
工(理 4・5・6)
月・4
− 186 −