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PDFファイル - 全国公民館連合会

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平成 26 年度「公民館等を中心とした社会教育活性化支援プログラム」
事業報告概要シート
No.
受託自治体名
支援プログラムテーマ
石川県七尾市
テーマ5:その他地域の教育的資源を活用した地域課題解決支援
取組タイトル
公民館と多様な地域主体の協働による『地域循環エネルギー学習』事業
1.この事業に取り組んだ背景(地域の現状、抱える課題)
七尾市能登島地域は人口約 3000 人。約 1000 世帯・20 町からなる周囲 72kmの島で、日本海
側最大の規模を誇る「のとじま水族館」を擁し、観光・漁業・農業が中心の地域である。H16 年
市町村合併により七尾市と合併した。合併前は一島で能登島町だったこともあり、現在でもその
まとまりを保持する地域である。高齢化率は 34.8%、中学校は平成 24 年 3 月に閉校し島外の中
学校と統合しており、地区にあるのは能登島小学校1校である。旧町単位で行政サービスを行う
市民センターがあり、そこに地域づくり協議会が設置されていて、これからの自治を担うような
活動や市民活動の支援、とりまとめ、調整等を行っている。公民館は市内に 22 館設置されてお
り、能登島には能登島公民館が 1 館である。
平成 23 年より能登島地域づくり協議会では、地域資源可視化と整理を目的として GIS を使っ
たデータ集積を始めた。調べるうち、地域で活動する団体はたくさんあるが人が減っているので
動くメンバーは同じ。それが疲弊やマンネリを招いている事や、一つの大目標に向かって協働す
る必要性が分かって来た。
また同じ平成 23 年、能登の里山里海が世界農業遺産に認定され、松茸が出る山の環境を取り
戻すことを目的として里山整備をする活動(能登島松茸山再生研究会の立ち上げ)が始まった。
その実習場所として公民館裏山が整備されたものの間伐材の利用については未定であった。山の
保全活動は始まったが、山主の高齢化と後継者不在により大部分の山は放置され、急速に荒廃し
ている状況である。
石川県では CO2 削減に向けて地域での取り組み推進を目的として、学校や公民館が中心となっ
て進める「いしかわ地域版環境 ISO」事業を進めており、能登島公民館は毎年 CO2 排出量の集計
と報告、環境活動を実施するという登録申請をすることで、平成 25 年にいしかわ地域版環境 ISO
の認定館となった。公民館では「壮年世代男性の公民館活動や地域活動への参画が課題」として、
核となる人材掘り起こしのため壮年男性向けの講座を開設していたが単発の行事であり、地域課
題に向けての取り組みや参加の動機付けが不充分だと感じていた。地域版環境 ISO 認定をきっか
けとして「薪利用」
「壮年男性」
「里山整備」のテーマが見え始めるも他との連携はしていなかっ
た。
また公民館が子ども対象の地域学習行事を休日に行おうにも、習い事やスポーツクラブ等が優
先されたり、子どもたちが参加したい行事と大人が学ばせたい内容にミスマッチ(例えば魚釣り
や報恩講御膳を食べる体験活動等)があったりで参加者が集まらなかったり、学校が行う地域学
習授業は、自然環境や風習等になると教員だけでは対応できないという課題があり、地域学習に
ついて互いに連携が必要であるという認識が生まれ始めている。
この様に、少子高齢化する地域において、急速な里山の荒廃による世界農業遺産認定の里山里
海の魅力半減・後継となる壮年世代の人材発掘や育成、愛郷心を育むような子どもたちの地域学
習について、学校・地域・公民館が連携していくという課題がある。
2.事業の目的、目指した成果
公民館と多様な地域主体が協働し、地域一体となって『地域循環エネルギー学習』を行うこと
で、地域課題解決に向かう活動を生み出すことを目的とする。学習活動が参加者の意識を変え行
動にうつすような講座をコーディネートする必要があり、そのためには座学のみの講座で聞いて
終わりとするのではなく、ファシリテーターを入れ、参加者が自ら気付き、行動を起こすような
自発的で創造的な学びとしていく。
事業実施によって以下の成果を目指す。
・住民自身が地域の資源を再発見すること
・荒廃する自然環境に対して危機感を持ち、生活に基づいた里山保全サイクルを見直すこと
・地域を誇る気持ちの醸成と次世代の担い手育成
・壮年男性の活動への参加促進
・講座にファシリテーターを入れることで自発的に取り組む創造的な学びとなり、参加者の
次のアクションを引き出すこと
使えないと思っていたものが資源だったという気付き、うまく使って地域を循環させることで
愛郷心の増大、楽しく活動する大人の背中を見て子ども達も帰ってくるという好循環が生まれる
ような地域の人の意識と行動の転換が長期的な目標とする。
3.事業の概要
※各回の参加者は公募の他、町会等からの推薦者等
20 名程度を見込む
① 地域課題の認識・現状把握
現状分析と課題の設定、地域資源の確認を目的として、専門家を招いての講演会を行った。 全
国の事例に学び、能登島での展開や参加者に自分事として捉えてもらえるよう、②のワークシ
ョップを併せて行う。
『軽トラとチェーンソーで晩酌を~木の駅プロジェクト』
『素人でもできる!能登島木の駅と木質バイオマスの可能性』
② ファシリテーターを交えた学びの場の創造
一人ひとりが自主的に考え、積極的に活動できることを目指した会議運営や実践に向かって行
動にうつす意識付けとして、ファシリテーターを交えたワークショップを行った。
ワークショップ「島でもやりたい木の駅プロジェクト」
ワールドカフェ「能登島での可能性と実現への課題」
類似他団体との交流会「活動内容紹介と交流の模索について」
講演後の意見交換「1 年のまとめとこれからについて」
③ 地域づくり協議会と連携した先進地視察
講演で聞いた内容を現地視察し、薪利用と地域経済が繋がる仕組みやエネルギーの地産地消に
ついての学びを深める目的で以下を視察。
岐阜県恵那市 山岡木の駅
→ 現地の実行委員の話を積極的に伺う
愛知県豊田市 旭木の駅プロジェクト →
地域の規模感や NPO との連携について伺う
石川県白山市の 白山しらみね薪の会 薪の学校参加・交流会
→里山保全や薪づくり・間伐技術・機械操作を学び、実践に役立てる
④ 小学校への地域学習機会の提供
子どもたちと大人が地域課題の共有と、大人は学んだことを教える立場になることでの学習の
深化を目的として能登島小学校 6 年生 13 名への出前授業を行う。担任教諭とも事前にどのよ
うな内容にするか打ち合わせし、環境保全と人の営みがエネルギー利用サイクルを生んでいた
ことや、体験活動を内容とした学習プログラムを作成。講座参加の地域の方では対応できない
専門的なことを県立大学講師に補足していただき、荒れた山と整備された山の違いについて学
ぶ。
「里山とは?山の環境を守るために私たちができること」
「生活の変化に伴うエネルギーと山の変容について」+ 薪割り(電動)・薪ストーブ体験
※薪割り体験の指導や体験に基づくお話を、講座参加者に依頼する
⑤ 課題解決に向けての実践活動(能登薪人の会・能登島松茸山再生研究会等と連携)
活動をPRし仲間を増やすための広報紙を 5 号作成
→
島内全戸配布+市内公共施設に設置 → 他地区で類似活動する団体と知り合う
参加者が家で薪使いを楽しむきっかけづくりとして、ロケットストーブ作りの講座
集まって薪割りをしながら情報交換「薪割り会」を開催 →
仲間作り
新たな参加者の開拓を目指し、地域の人が一番集まる地区文化祭での活動PR
(薪ストーブを利用してのコーヒー提供や焼き芋作り・薪割り機の紹介・薪割り体験)
※薪割体験の指導は、これまでの講座参加で学んだ人に依頼
4.計画立案段階及び取組実施段階における関係者、団体等との連携・協働体制
一つひとつの活動に対して協働先の団体があったが、それぞれの本来事業と掛け合わせて、
WINWIN になるような調整を行った。
(例えば、毎年調査にきているけれど接点がなかった石川県
立大学の先生に、面識のあった地域づくり協議会につないでもらい小学生向け学習会の講師に来
ていただいた。将来的に地域通貨の使い先になったらいいと考えている、地元お母さんたち主催
の朝市の日に同じ場所でロケットストーブ作りの講座を開催した など。
)
その他、事業名にしてある通り初めの企画段階から話し合いを行い進めた。
【計画立案段階】
能登島地域づくり協議会・能登島松茸山再生研究会(農林課)
・能登島公民館の実務者で、年
度初めに事業予定の擦り合わせを行った。公民館ではたたき台となる学びのプロセスや事業内容
等作成、アイディア出しは公民館と松茸山再生研究会、講師や視察場所の選定などは地域づくり
協議会が主担当。各団体の総会で、今年は連携して事業を進めることを確認。
【事業実施段階】
参加呼びかけを公民館が、町会との橋渡しを地域づくり協議会が行った。それぞれの実務者に
は事前練習をしてもらいワークショップ時のテーブルファシリテーター役も担ってもらった。当
日司会は公民館が行うが、補足説明やアシスタントのようなサブ的立場で地域づくり協議会専門
員が関わった。
【評価を行う段階】
ひとつ終了するたびにアンケートの分析と実務者の振り返りを行い、それを持ち寄り定例会等
で共有できるようにした。その中で今後の方向性やそれぞれが可能な範囲について協議を行っ
た。講演会で講師に来ていただいた先生方には今年の全体評価もしていただいた。
5.この事業によって得られた成果・得られなかった成果
(得られた成果)
【アンケート等に基づく数的成果】
・平均講座参加者数 20.5 人
・細かいものも含めた講座数 12(内、2~3つに参加した人が 60%・4 つ以上が 20%)
・講座参加者の女性割合 39%
【表1】
【表2】
【表1】は主な事業で参加者の割合の変化を集計。毎回最も多かったのが 60 代。今現在山や
田畑に一番力が入る年代でもあり、関心の高さがうかがえる。これからの担い手となる 50 代以
下も、足すと 3 割以上となり、担い手の育成に一定の効果があったと思われる。特に視察研修に
は若い世代が多く参加してくれたこともあり、これから能登島での活動をどうしたいかというと
ころで具体的な視野が広がった。
【表2】は事業に参加し、能登島でもできると思った度合いの変化を測った。キックオフ講演
会を聞いた時点ではほとんどの人が「できる」と思ったが、視察・視察報告会と進めるうちに割
合が減っている。更に個別に聞くと、
「現地で現物を見、
『自分なら』と具体的に考えると、難し
いこともある」と感じたことが原因。自分事と捉えられるようになったという点では成功で、ワ
ークショップでは、見てきた通りではないが能登島にあるものでできそうな落としどころが見つ
かった。
【学習成果】
・地域の現状把握と課題の共有(荒廃する地域への危機感)
・専門家のアドバイスや外部の視点を受けて地域資源の再発見
・女性の参加多数により、食や観光と結び付けての取り組みに発展の可能性
・子どもたちが保護者に向けて「環境だより」を発行(アウトカム)
・実際に動き始める参加者が複数出現
自発的に薪割りを手伝いに来てくれた人 1 人×2 回
自分の山に足を運んでみた人 2 人
→あまりに荒れていて、一人ではどうにもならないことを認識
→必要な道具や仲間と一緒に行かないと何もできないことがわかった
薪ストーブ導入を検討 3 人(島内レストラン・民宿・一般家庭)
・県の事業で表彰(地球温暖化防止有料活動等「エコギフトによる頑張る地域・学校支援プロジ
ェクト」金賞受賞)
・連携のノウハウの蓄積と職員の視点の変化(特に目的の設定や評価についての考え方)
・今後目指したい活動の全体図作成と共有
【里山整備の成果】
薪割り会 10 回開催
割った薪の量・・・約 8t
使用した薪の量・・・約 40 キロ
行事でかまど炊きご飯カレー・ドラム缶風呂体験
焼き芋づくり・薪割り交流会バーベキュー
使用した原木量・・・約 50 キロ(キノコ栽培中)
納入した薪の量・・・5 キロ×170 束(島内キャンプ場)
5 キロ× 5 束(他団体が行う都市農村交流事業のみそ作り)
納入した柴の量・・・約 30 キロ(地元の火祭り用)
受け入れた木材量・・約 8 トン
※市が伐採する支障木中心
(想定していたが得られなかった成果)
①40代~50代男性の継続的な参加
50代以下は足すと3割にはなったが、仕事をしている世代でもあるため継続的な参加が難し
かった。今後、40代に参加してもらえる内容の検討や、②にも繋がるが中学生の親世代の歳
でもあり、②と合わせて今後実現させたいと考えている。しかし、後継者育成の前に、その上
の世代がやろうとする態度を見せることもまず必要である。
②中学生への地域学習出前授業
校長先生と話をしていたが、実務担当は教頭先生と担任の先生だったようで、こちらの要望が
行き違ってしまい担任の先生に通っていなかったことで今年はできなくなった。
ただ、中学校の統合によって島の中学生は島外に通っていて、統合まではあった接点がすべて
なくなってしまい、島内の行事に出てくることも難しくなっている。本来なら愛郷心を育むの
に一番アプローチしたい層であるため、27年度もう一度調整を試みる予定。
③里山里海の価値向上
一定数の薪作りや納入、行事での使用はできたが、規模が小さかったことや人の目につきやす
い場所ではなかったことから、景観がよくなったとは言えない状況。
今後、道路沿いの町会所有の山等で目につきやすいところを実習林としていけないか要検討。
6.事業実施により構築できた取組プロセス、それを実現するためのノウハウ
事業実施により、これまでは公民館単体で行っていた事業を他団体と協働で行うことができ
た。全体のプロセスの確認やワークショップの行い方、事業の実施、各会の振返りまでを地域づ
くり協議会や松茸山再生研究会と協議しながら進めることができた。それを実現するためには、
事務局レベルでの連絡会を密にし、持ち帰った内容をそれぞれの団体で再度共有してもらうこと
が必要で、今回はそれがスムーズに進んだ。
また、参加者の自主的な動きが見られ始めたタイミングを見ると、ファシリテーターを入れた
講演・ワークショップ→視察→フィードバックの流れが効果的だったと考えられる。
7.今後、事業の継続・展開の具体的な方針・戦略
今年の取り組みで「想定していたが得られなかった成果」である、40代~50代男性の継続的
な参加による後継者の育成、中学生への地域学習出前授業開催により、中学生の地域の愛郷心を
育むこと、規模が小さく目につきやすい場所ではなかったことから、景観がよくなったとは言え
ない状況であった里山里海の景観と価値の向上も目指したい。町会所有の山等で目につきやすい
ところを実習林としていけないか要検討である。
これらの改善を中心として 2 年目に取り組む。特に大事に考えているのが、一人ひとりのやり
がいや充実感、モチベーションの継続に焦点を当てていくことで、自主的な活動に繋がるような
事業展開を工夫しながら実施していくことを目指す。そのためには参加者の以下の気持ちを充実
させたい。
・思ったことを自分たちで実現できる
・自分にとってプラスになる(収入面・能力面)
・人に褒められる
・色んな出会いがあり、楽しい
また、何か起こっても皆で話し合い、知恵を出して乗り越えていけるような仲間作りをしてお
く必要があると感じていて、交流が促進していく取組となるよう進める。
今後の組織体制としては、講座参加者がグループを作り活動することの必要性が分かってきた
ことから、学習を発展させ学びを地域に還元していく役割を担うため、15 名程を核として公民
館内に「(仮)里山改善部」を立ち上げ、学習活動を継続させていく。その中で、それぞれが得
意分野を示せるよう考えたい。
【例:高齢男性(重機の手配や昔語り)
・壮年男性(薪作り作業・
アウトドア料理)
・女性(食事作りや情報発信)
】
今後能登島では(平成 28 年度の予定)公民館と地域づくり協議会、市民センターが合わさる
形でコミュニティセンター化(まだ検討段階であるが完全な地域運営ではなく、まちづくりの拠
点であるコミュニティセンターと社会教育を担う公民館の併設・職員の兼務)が予定されており、
今年度当事業の実績から 27 年度の地域づくり協議会事業の柱の一つとして当活動が位置付けら
れることになっている。対外的である観光客も含めた体験交流事業となるようなプログラム開発
や支援、地域通貨に関する事などは地域づくり協議会のコミュニティ事業部として運営できない
かこれから慎重に検討を行う。例えば地域通貨の範囲等については、市内の地域づくり協議会は
合併前の役場・公民館をベースとして設置されていることからも能登島地区内でまず取り組み、
その中で他地域への広がりがより有効でありそうな検討がなされた時に連携を模索してはと考
えている。公民館は社会教育機能を活かし、その下支えとなるような地域の人材育成を主な取組
として協働していく考えである。
地域資源を見直し地域を循環させ、愛郷心やUIターン者が増大する好循環を生み出す環境
作りを、この事業を継続発展させていくことで 5~10 年かけて目指したい。
※A4用紙2枚以内に収まるよう御作成ください。
(この行を除く)
テーマ5「その他地域の教育的資源を活用した地域課題解決支援 」
「公民館と多様な地域主体の協働による『地域循環エネルギー学習』事業」(石川県七尾市)
事例シート1
1.この事業に取り組んだ背景
・世界農業遺産に認定された自然環境の荒廃(特に耕作放棄地や放置林)が急速に進んでいる
・地域学習について学校・地域・公民館連携の必要性
・後継となる壮年世代の人材発掘や育成 これらを踏まえ、住民が地域に何らかのアクションを興し課題解決に向かう事が急務
2.事業の目的・目指した成果
公民館を中心に、地域の多様な主体が協働して行う地域循環エネルギーの学びが里山保全、担い手育成、壮年男性の地域への参加促
進に繋がり、地域課題解決に向かう活動を生み出すことを目的として、・住民自身が地域資源の再発見 ・荒廃する自然環境に対して危機
感を持つ ・学びを通じて学びの深化や愛郷心を育む ・学びにより参加者の次のアクションを引き出すことや、ファシリテーターを入れるこ
とで自発的に取り組む創造的な学びとなり、参加者の次のアクションを引き出すという成果を目指す。
使えないと思っていたものが資源だったという気付き、うまく使って地域を循環させることで愛郷心の増大、楽しく活動する大人の背中を見
て子ども達も帰ってくるという好循環が生まれるような地域の人の意識と行動の転換が長期的な目標。
3.事業の概要
①地域課題の認識・現状把握
現状分析と課題の設定、地域資源の確認を目的として、専門家を招いての講演会を行った。 全国の事例に学び、能登島での展開や参加者に自分事として捉えてもら
えるよう、②のワークショップを併せて行う。 『軽トラとチェーンソーで晩酌を~木の駅プロジェクト』 『素人でもできる!能登島木の駅と木質バイオマスの可能性』
②ファシリテーターを交えた学びの場の創造
一人ひとりが自主的に考え、積極的に活動できることを目指した会議運営や実践に向かって行動に移す意識付けとして、ファシリテーターを交えたWSを行った。
ワークショップ「島でもやりたい木の駅プロジェクト」
ワールドカフェ「能登島での可能性と実現への課題」
類似他団体との交流会「活動内容紹介と交流の模索について」
講演後の意見交換「1年のまとめとこれからについて」
③地域づくり協議会と連携した先進地視察
講演で聞いた内容を現地視察し、薪利用と地域経済が繋がる仕組みやエネルギーの地産地消についての学びを深める目的で以下を視察。
・岐阜県恵那市 山岡木の駅 → 現地の実行委員の話を積極的に伺う
・愛知県豊田市 旭木の駅プロジェクト → 地域の規模感やNPOとの連携について伺う
・石川県白山市の 白山しらみね薪の会 薪の学校参加・交流会 → 里山保全や薪づくり・間伐技術・機械操作を学び、実践に役立てる
④小学校への地域学習機会の提供
子どもたちと大人が地域課題の共有と、大人は学んだことを教える立場になることでの学習の深化を目的として能登島小学校6年生13名への出前授業を行う。
「里山とは?山の環境を守るために私たちができること」 「生活の変化に伴うエネルギーと山の変容について」+ 薪割り(電動)・薪ストーブ体験
⑤課題解決に向けての実践活動 ➡ 薪割り会・広報誌作成(5回)・地区文化祭での活動PR・間伐や薪割り技術の習得・積極的に薪を使った行事の実施(6回)
⑥その他会議など ➡ 定例会の開催・事業が終わるたびに運営側の振返りを行い課題と方向性を共有・ファシリテーターとの打ち合わせ・評価
テーマ5「その他地域の教育的資源を活用した地域課題解決支援 」
「公民館と多様な地域主体の協働による『地域循環エネルギー学習』事業」(石川県七尾市)
事例シート2
5.得られた成果
【アンケート等に基づく数的成果】 ・平均講座参加者数 20.5人
・講座数 12(内、2~3つに参加した人が60%・4つ以上が20%) ・講座参加者の女性割合39%
・参加者年代別割合→50代以下が足すと3割以上。担い手の育成に一定の効果
・できると思えた割合の変化→いったん減ってまた増えるー学びの自己問題化による成果か
【学習成果】
・地域の現状把握と課題の共有(荒廃する地域への危機感)
・住民による地域資源の再発見 ・食や観光と結びついた活動の可能性
・子どもたちが保護者に向けて「環境だより」を発行 ・実際に動き始める参加者が複数出現
・連携のノウハウ蓄積と職員の視点の変化
・今後目指したい活動の全体図作成と共有
【里山整備の成果】
割った薪の量・・・約8t 使用した薪の量・・・約40キロ 使用した原木量・・・約50キロ(キノコ栽培中)
納入した薪の量・・・5キロ×175束(島内キャンプ場他) 納入した柴の量・・・約30キロ(地元の火祭り用)
受け入れた木材量・・約8トン (市が伐採する支障木中心)
7.課題・今後の展開
「想定していたが得られなかった成果」の改善を中心に取り組む。一人ひとりのやりがいや充実感、モチベーションの継続に焦点を当て、自主的な活動
に繋がるような事業展開を工夫しながら実施していくことを目指す。
①グループで活動する必要性表面化→公民館で新部「(仮)里山改善部」設置→公民館予算で講座等実施・・・学習を発展させ学びを地域に還元
②得意分野での作業分担による参加の促進
高齢男性(重機の手配や昔語り)・ 壮年男性(薪作り作業・アウトドア料理)
女性(食事作りや情報発信)など
平成28年をめどに、公民館・地域づくり協議会、市民センターが合わさる形でコミュニティーセンター化が予定されている。
(完全な地域運営ではなく、まちづくりの拠点であるコミセンと社会教育を担う公民館の併設・職員の兼務を検討中)
③次年度の地域づくり協議会事業の一つとして当活動を位置付け → 相互の人材交流や協働事業が活発に
④観光客も含めた体験交流事業とする方向性(地域づくり協議会と公民館の役割分担を検討していく)
プログラム開発や支援、地域通貨に関する対外的な部分は地域づくり協議会コミュニティ事業部で
公民館での講座修了者が観光客向け体験活動の講師となるなど社会教育機能を活かした人材育成
⑤地域資源を見直し地域を循環させ、愛郷心やUIターン者が増大する好循環を生み出す環境作りを5~10年かけて目指したい。
4.事業実施体制図
6.事業実施により構築できた取組プロセスと、それを実現するためのノウハウ
【効果を高めるためのノウハウ・知恵】
・プロセスデザインを重視し、講演会→現
地視察→報告会とし、他所を見て自分達
の地域を考えられるよう講座を組んだ。
・自主的に関われる創造的学びとなるよう、
ワークショップやワールドカフェの手法を
取り入れることとした。
【各団体の関わり方】
・各団体の実務者はテーブ
ルファシリテーターを担った
・会員や役員が参加
・参加呼びかけをそれぞれ
行った
【解決方策の実行】
【目標】
学習活動を通じて地
域の課題解決に向
かう活動を生むこと。
【解決すべき課題】
・住民による地域資
源の再発見
・自然環境への危機
感を持つ
・愛郷心を育む
・参加者の次のアク
ションを引き出す
【解決方策】
公民館中心に
地域の多様な
主体が協働し
ての『地域循
環エネルギー
学習』事業
実施
【各団体の関わり方】
・公民館はたたき台となる学びのプロセス
や事業内容等作成
・地域づくり協議会は助言を与えつつ講師
や視察場所等の提案
・松茸山再生研究会は間伐材等の提供
・それぞれの総会で連携して取り組んでい
くことを確認
【効果を高めるためのノウハウ・知恵】
・それぞれの団体が今進めていることを組合せ、
(できること、できないことの確認等も含め)それ
を発展させる方向での学習事業とした。
・そのため、会員や役員も無理なく取組むことが
でき、会議でも反対や異論などは特になかった。
・各団体の会長などに話をする前に、実務者で十
分協議して内容の共有を図った。
・ワークショップやワー
ルドカフェを取り入れた
学びの場づくり
・講演会開催
・先進地視察
【効果を高めるためのノウハウ・知恵】
・各回ごとにアンケートの時間を取り記入
してもらった
・アンケート結果を踏まえた主催者の振返
りシートも作成して共有
・ファシリテーターや講演に来ていただい
た先生にも最初と最後で相談し、評価に
参加していただいた。
【事業の評価 】
・参加者アンケート
・主催者振返り
・第三者による評価
・小学校への地域学習
機会の提供
・作業やPR、広報誌を
通じた実践活動
取組プロセス・ノウハウシート
【次年度に向けた
事業計画策定】
・公民館に新部設置
・地域づくり協議会事
業の一部と位置付け
・部分的にコミュニ
ティ事業部として運
営
【各団体の関わり方】
・月一回の実務者定例会やそれぞれとの打ち
合わせを通じて話合い
・公民館は新部設置や予算措置の準備
・地域づくり協議会ではコミセン化の話の中で
当事業を継続発展させる形で位置づけ
・農林課は松茸山再生研究会の山の範囲を
拡大申請するか検討
【効果を高めるためのノウハウ・知恵】
・講演会とワークショップを組み合わせること
で「聞きっぱなし」にせず、発言したりまとめ
たりすることで参加者の意識を高めた。
・ファシリテーターを入れ、意見が出しやすく
なったり、膨らませてもらったり、対比させて
もらったりで理解が深まり自分の事として捉
えられるようにした。
・参加者の学びを子どもたちに伝えることで
愛郷心増大と学びの深化を図った。
【効果を高めるためのノウハウ・知恵】
・アンケートや参加者の意見も聞きながら、次年度
の方向性を決定。
・参加者の緩やかなまとまりを保ちつつ活動してい
けるよう方向付け。
・公民館だけでなく、農林課や地域づくり協議会で
もそれぞれ協議しながら、発展的に継続させてい
ける方策を検討。
・いつでも目的に立ち戻れるよう、5年~10年続け
た先にある地域の姿を共有。
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