男女共同参画ワーキング会議 平成24年度は、平成25年度に予定してい る男女共同参画宣言都市記念イベントに向け て実施しました。 平成22年度の住民意識調査の結果、福津 市男女がともに歩むまちづくり基本条例の認 知度は平成17年度調査時の 24.5%から 20.8% にダウン、男女共同参画宣言都市の認知度も 20.4%と低迷しています。平成25年度の記念 イベントに向けて、従来以上の効果が期待で きる啓発を取り組まなければなりません。 そこで、「100 人の啓発推進者」を主軸とし、 参加者が自ら啓発者となる内容のワーキング 会議を実施し、メンバーのスキルアップととも に、男女共同参画への関心と理解をメンバー 及び市民へ促すことを目指しました。 ・テーマ 「話し合い力 パワーアップ! ワールドカフェ!」 ・ワーキング会議メンバー 公募によるメンバー 16人 ・講師、アドバイザー 田坂逸朗さん (マーケティング・プロデューサー、NPO法 人日本ファシリテーション協会九州支部長) 第1回 9月10日(月) ○男女共同参画によく効く話し合い力って何 でしょう? ・男女共同参画にワールドカフェは使えるとい う仮説のもとに進める。が、正しいかどうかは この時点では不明。 ・「本当の話し合い」とは?多人数だと人は「公 式見解」しか語らない。少人数だと、本音を 言える。多数決は戦争をおこすだけで、それ で決定しても少数派の人は納得しない。 ・新しい話し合いの手法は、ほとんど考案した のは女性。 ・ワールドカフェの利点は最初から少人数(1テ ーブル4人)ごとにグループをつくるので、本 音をすぐに言えるところ。また、途中でメンバ ーのシャッフルがある。 第2回 10月22日(月) ○いま話している話し合いのタイトル、もしくは 問いをつけてみましょう。 ・1日に処理できる言語は、男性 8,000 語、 女 性 12,000 語。女性は元来話し好き。 ・男女では脳の得意・不得意も違いがある。男 性は3次元が得意、女性は2次元が得意。→ 男女で得意・不得意があるなら、お互い協力 し合って補完しあえばいいのでは? ・近代は2次元的に解析する女性が入れない 社会システムになった。しかしその社会シス テムにも限界が見え始めている。そこで、「男 女共同参画社会」を⇔男性の反発:自分の 居場所を失うと思っている。⇒居場所を失う のではなく、女性のフィールド(女性が得意な “会話”)に男性を引き込もう。 ・ワールドカフェのポイント ●「問い」は大切 ●席替えがある ●共感しやすい ●落書きがある 「未来をつくるにあたって、どこから手をつけ たらいいか、分からない時にワールドカフェ は導入される」 - 8 - 「分からない」から、ワールドカフェをやる(= 分かっているなら、やる必要はない) 「人はしつこく問い続ける問いの方向に成長 する」 第3回 11月19日(月) ○今日はハーベスト(収穫)について学びましょ う。 「もし市の男女共同参画宣言10周年記念イベ ントがあり、あなたがその実行委員だったら、 どういうことをするか」 ・ワールドカフェのいいところは? ①声が大きい人、場をねじ伏せる人がいて も、全体に与える被害が少ない ②途中で席替えがある ③男女が対等に話すことができる ・ワールドカフェが進むと、他人の話を聞くこと が苦にならなくなる。男女間だけでなく、男が 上、年長者が上、土地に長く住んでいる人が 上、といった考えが解消。 ・今年、市民団体のワールドカフェが爆発的に 増えた。そのような中、農水省では「安易にワ ールドカフェをするのではなく、実施する時 はワールドカフェの専門家に任せるように」と いう通達があった。(ワールドカフェの最後の 部分、「ハーベスト(収穫)」がなかったため) ・ハーベストの方法 ●今日の感想 ●ポップコーンスタイル ●モンスター・スティッキー・ウォール 等 ・最後に出し合った今日の感想で、他の人・テ ーブルと似たものがあれば、それは、その会 議のポイントだった、ということ。 第4回 12月13日(木) ○木村さんがやってみるワールドカフェ 「私(自分)が開くワールドカフェで、壇上に立 つ私が手に持っているワールドカフェのマニ ュアルには、どんなことが書いてあるでしょう か?」 ・いつも田坂さんがワールドカフェの進行をし ているが「田坂さんだからできるのでは?」 「何百回も経験しているからできるのでは?」 と思ったままではもったいない。バリエーショ ンを見ることが学びになる。 ・市が主導する「やらされ感」から市民ならでは のポジションに移行することで、実行委員のメ ンバーだったとして、それ以降のイベントに 対する心構えが大きく変わる。 ・今日は「私達が好きなワールドカフェは?」 「私達がやりたいワールドカフェは?」という 気持ちが出ていた。このマニュアルは色々な ところから「欲しい」というオファーが来るは ず。 第5回 1月22日(火) ○私達のマニュアル(たたき台)ができました 「自信を持って勧めたいこと、これがあったらも っと良いこと」 ・ワールドカフェの本としては、アニータ・ブラウ ンさんの本が最初。ワールドカフェを心底学 びたい人のための本。 ・木村さんが前回のワーキングを受けて“マニ ュアル”を作っていただいた。今日はこのマ ニュアルに更に書き込んでいく。ワールドカ フェって楽しそう、と思える物を作ろう。そのた めには、あとどこを明らかにすればよいか? - 9 - ・たたき台のマニュアルは木村さんだけが作っ たのではい。みんなで作ったもの。 ・終わって、変化してきたこと→最初は、ワール ドカフェのマニュアル本ということで進めてき たが、このマニュアルは実務者が読むための ものではなく、「ワールドカフェを導入するに あたって/ワールドカフェを他人に勧めるに あたって/PRするにあたって」使用される、 主催者マニュアルのようなものへと変化。この 分野は、今までの書籍などの盲点。 ・新しい話し合いのスタイルは、男性が作った 従来の会議スタイルではなく、女性がつくり、 男性がそこに入るというスタイル。 ・ワールドカフェという新しいスタイルの話し合 いの手法を、ワールドカフェで学んでいって 気づいたのは、男女共同参画にあいそうだ、 ということ。 ・メンバーを増やそう。仲間は多い方が楽しい。 →それをせき止めているモノは「男女共同 参画」という言葉? ・相手の身になって言葉を使うことの大切さ。 →人を共感させる言葉がないと、何もできな い。→男女共同参画という言葉にこだわらな い。 ・来年度の、このワーキングの名称は? →「話し合いが楽しい ふくつワールド・カフェ」 第6回 2月12日(火) ○ワールドカフェ・マニュアルのたたき台を完 成させてみませんか? 「平成24年度の成長を平成25年度に活かそ う!」 ・年度の初めに「話し合いの力が高まるとは、 どういうことか?」と問いかけ。 - 10 -
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