おぼえておこう! ビッグ・トピック 2006 年 6 月~7 月 ①6 月 1 日 <日本・焼津> 魚の水揚げ,焼津が 4 年連続で第 1 位 2005 年の主要漁港の水揚げ量の合計は前年度に比べて1%多い 288 万 7000 トンで,漁港 別では 22 万 9000 トンを水揚げした静岡県の焼津港が第 1 位であった。焼津港には冷凍設 備を備えた施設が整っており,冷凍されたカツオ,マグロなどが大量に水揚げされている。 ②6 月 1 日 <日本・神奈川県> 神奈川県の人口が大阪府を上回り,全国第 2 位に 2006 年 5 月 1 日現在の推計人口で,神奈川県の人口が大阪府を上回り,東京に次いで全 国第 2 位となった。大阪府が 6 月 1 日に公表した推計人口は 882 万 1085 人,神奈川県が 5 月 31 日に発表した推計人口は 882 万 3227 人である。神奈川県では,臨海部のマンショ ン建設が続いている横浜市や東京に隣接する川崎市の人口増加が著しい。 ③6 月 30 日 <日本> 日本が高齢化・少子化ともに世界一に 総務省が発表した 2005 年国勢調査速報によると,日本の人口に占める 65 歳以上の高齢者 の割合は 21.0%で世界最高,15 歳未満の割合は 13.6%で世界最低となり,高齢化・少子 化が世界で最も進行した国であることがわかった。日本の高齢者の割合は 1980 年には 9.1%で先進 7 か国で最低であった。 ④7 月 5 日 <世界・北朝鮮> 北朝鮮がミサイル発射 北朝鮮は 5 日未明から「テポドン 2 号」を含むミサイル 7 発を相次いで発射した。発射され たミサイルはいずれも日本から数百キロ離れたロシアの南側の日本海に着弾したため被 害は出なかったが,戦闘状態にないにもかかわらずこのように多数のミサイルが発射され るのは極めて異例である。北朝鮮は国連をはじめ国際社会からの厳しい非難を受けている。 国際的に孤立している北朝鮮の国際社会への復帰を目指して日本,中国,韓国,アメリカ, ロシアが6か国協議を開いて説得にあたってきたが,再開の目途は立っていない。 ⑤7 月 10 日 <世界・ドイツ> サッカーW杯,イタリアが優勝 ドイツで開かれていたサッカーW杯でイタリアがフランスを下し,4 度目の優勝を決めた。 4 年に一度開かれる世界的イベントは,次回は 2010 年に南アフリカ共和国で開催される。 ⑥7 月 17 日 <世界・レバノン> イスラエル軍がレバノンに侵攻 イスラエル軍が隣国レバノンに侵攻し,空爆などにより民間人を含む多数の犠牲者を出し た。イスラエルは,レバノンのヒズボラという武装組織がイスラエル兵 2 名を拉致したこ とへの報復として侵攻した説明している。一方,ヒズボラ側は拉致したイスラエル兵 2 名 とイスラエル国内の多数のアラブ人囚人との交換を要求していた。ユダヤ人国家のイスラ エルは,中東のアラブ人が住んでいた地域に 1948 年に建国されたため,周辺のアラブ諸 国と長年にわたり対立してきた。ヒズボラは 1982 年にイスラエルがレバノン南部に攻め てきた時にこれに対抗するために作られた組織で,レバノン国内の反イスラエル勢力の先 鋒となってきた。 ⑦7 月 17 日 <日本・イラク> イラク派遣の陸上自衛隊部隊,クウェートへ撤収完了 イラク南部のサマワで復興支援活動を続けてきた陸上自衛隊の最終部隊が,7 月 17 日空 路でクウェートに到着した。これにより,2004 年 1 月から続いたイラクでの陸上自衛隊 の活動が終了したことになる。イラクへは 2 年半で延べ約 5500 人の隊員が派遣された。 航空自衛隊は米軍や国連などの輸送活動を援助するため引き続きクウェートに残る。 ⑧7 月 21 日 <日本・平泉> 「平泉」を世界遺産に推薦へ 文化庁は奥州藤原氏が拠点として築いた平泉(岩手県平泉町,奥州市,一関市)を「平泉- 浄土思想に関連する文化的景観」として,世界遺産条約の「文化遺産」に推薦することを決 めた。2008 年のユネスコ世界遺産委員会で登録されるかどうかが決定される。登録され た場合,国内の世界文化遺産は「紀伊山地の霊場と参詣道」などに続き 11 件目となる。 ⑨7 月 27 日 <日本・アメリカ> 米国産牛肉の輸入再開を決定 農林水産省と厚生労働省は,牛海綿状脳症(BSE)対策本部を開き,今年の1月 20 日か ら停止している米国産牛肉の輸入を再開することを正式に決めた。米国産牛肉の輸入はア メリカ国内でBSE感染牛が確認された 2003 年 12 月に停止され,2005 年 12 月に再開さ れたが,2006 年1月の成田空港での検疫で特定危険部位の背骨が混入していたため,輸 入が全面禁止されていた。 ⑩7 月 31 日 <日本> 自動車生産台数,「海外」が「国内」抜く 日本自動車工業会によると,国内自動車メーカーの 2005 年度の海外自動車生産台数が, 国内生産台数を上回ったことがわかった。海外の生産台数は約 1093 万台,国内の生産台 数は約 1089 万台であった。日本のメーカーの生産拠点は北米や中国,東南アジア,ロシ アなどに広がっており,今後も海外生産と国内生産の格差は広がっていくものと思われる。 2006 年度 クラス 氏名 正答数 6月~7月のトピック 問/9 問中 ◆次の問いに答えなさい。答えは解答欄に書きなさい。 (1) 遠洋漁業と沿岸漁業の中間の漁業で,現在,漁獲量が最も 多い漁業の種類は何か。 (2) 人口・産業が集中している三大都市圏とは,東京圏,大 阪圏ともう1つはどこか。 (3) 日本で少子高齢化が進む要因は,子どもの数が減ったこ (1) (2) (3) とと何がのびたためか。 (4) 北朝鮮の国際社会復帰を目指す,日本,中国,韓国,アメリ (4) カ,ロシア,北朝鮮による話し合いを何というか。 (5) 1948 年に中東に建国されたイスラエルは,主にどのよう (5) な民族により構成されているか。 (6) 自衛隊の前身となった,1950 年に始まった朝鮮戦争にと (6) もなって創設された組織を何というか。 (7) (7) 「奥の細道」などを著した元禄時代の俳人で,平泉を訪れ, 「五月雨を降残してや光堂」と詠んだ人物はだれか。 (8) (8) 近年の米国産牛肉の輸入をめぐって問題とされている, 脳に影響を及ぼす牛の病気を何というか。 (9) 自動車を中心とする機械工業が特に発達している,工業生 産額が全国一の都道府県名を書きなさい。 (9)
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