2014 12 建 築 東 京

K E N C H I K U T O K YO
Vol. 50 | No. 602
2014
12
T O K YO S O C I E T Y O F
ARCHITECTS & BUILDING ENGINEERS
建 築
東 京
CONTENTS
01 オープン・カフェ
中野 晶子
『住み継ぎの作法』と女性委員会
02 女性委員会特集
東京建築士会 女性委員会の活動
06 近代化遺産のカタチ 139
増田 彰久
横浜・山下公園のインド水塔
08 建築むしめがね 162
下村 純一
片倉館、
「集会所」棟
10 見聞を広める
女性委員会の見学会
12 東京建築士会だより
OPEN
CAFÉ
『 住 み 継 ぎの 作 法 』と女 性 委 員 会
本会 女性委員会委員長
中野 晶子
男女の区別なく実力を伸ばしてきた世代から、現場でも出身校でも女性が珍しい頃から仕事をしている
人まで、その年齢差30 近くを飛び越えての女性委員会の議論は、ヒエラルキーのない平等な意見交換の
場になっています。お互いを知る、外に出向いて見聞を広げる、その知見から時代に即したシンポジウムを
公開する、という3つのミッションを果たしました。メンバーは事務所自営、ゼネコンの設計部、大学研究職、
組織事務所の設計部、東京都職員。出産後まもなくから、子育て最中、孫誕生、既婚、シングル、介護中
と生活の立ち位置も様々です。
お互いを知る:自分のシゴトを発表する
お互いのシゴトの発表では、リノベーショ
ン事例が 10 、アトリエ付き住居 、病院 、酒
蔵 、シニアのための住宅 、JPタワー、集合
住宅 、和風レストランなどが報告され、環境
系の事 例が 1 0 、小 学 校 建 築の環 境 調 整
技術、省エネ法の改正、OM と『そよ風 』な
ど、新築事例は9 件 、デザインオフィス+飲
食ビル、和の意匠 、地場産の製材を使った
乳幼児の成育環境 、構造材を魅せる住宅
など。ザンビアの中 古コンテナを再 構 成し
て住 人とコラボした出産 育 児センターの設
立とその後の発表や 、ベトナムの「フエ・阮
朝建築遺構群の細部意匠研究 」の博士論
文も紹介され 、お互いが知見を広げ 、それ
ぞれの健闘ぶりに共感を覚える時間を過ご
しました。
また、ここ数年参加してきた中央区男女
参画センターのブーケ祭りでは、相談委員会
の講習を受け準備してから、住民の建築相
談を開設しました。認知度はまだ低いのです
が 、継続が地域とのつながりになっている実
感があります。
マカオの聖ポール天主堂跡の写真を撮る中国本土からの観光客。遠景のグランド・リ
スボアが異彩を放つ。
外に出向いて見聞を広げる:見学会 ( P10 参照)
委員の関わったJPタワーでは、東京駅周辺の修景に貢
献するディテールが綿密な調査を踏襲した手作りであるこ
とが説明され、また、清水建設新社屋の温熱エネルギー調
整の最新鋭の技術を拝見することができました。世田谷散
歩では、吉田五十八の作品群をめぐり五島美術館の細心
のリノベーションに触れました。特にこの3月には、マカオに
足を延ばし、1999年にポルトガルから中国に返還され、そ
の後は世界遺産とカジノ産業を二大観光政策とし、保存と
開発が同時進行するアジアの超高密都市を体感しました。
時代に即したシンポジウムを公開する:
『住み継ぎの作法』
こうした共感と見聞から私達は、
「 2020 年 」、震災復興 、リノベーション、環境 、セルフビルドなど気に
なるキーワードから議論を重ね、家あまりと人口縮減の時代に建築士として学ぶべきはなにか、を集約して
『 住み継ぎの作法 』にたどり着きました。大都市東京に住み続け供給過多となっているスペースで、余っ
ている箱を活かし、幸せな空間にするための、準備は、手順は、ツールは、理念は、現実の問題は。三講師
をお招きしてシンポジウムを開催しました。子育ても併行しリノベーションを仕組む佐々木珠穂氏 、不動産
と流通のジャンルを越えて活動している馬場正尊氏 、現場主義を実践し「いえかるて」の必然を提唱され
る野城智也氏、それぞれに問題提起と方法と提言をいただきました。
9月定例理事会議事録
16 編集後記/執筆者紹介
インフォメーション
<広告目次>
表 2 /株式会社 三 栄 水 栓 製 作 所
表 4 /総合資格 学 院
ブーケ祭り:中央区長も交えて新歌舞伎座の建築
体操
中国とポルトガル文化の融合したマカオの街並。
中 国 式引き戸と扉が路
地に開く。
廬家の中庭とステンドグ
ラス。
2014.12 KENCHIKU TOK YO
01
女性委員会の活動
第 15 回公開シンポジウム
女 性委員会主催
『 住み継ぎの作法』
(土)13:30 ∼17:0 0
2014 年 5月 24日
東京建 築 士 会 大 会議 室
講 師 : 佐々木 珠穂 氏(A+Sa アラキ+ササキアーキテクツ代表取締役)
馬場 正尊 氏(OpenA代表取締役、東北芸術工科大学准教授)
野城 智也 氏(東京大学生産技術研究所教授・東京大学副学長)
司 会 : 村上 和子 副委員長 比護 結子 委員
野毛の家:1 階個室 想定されるしつらえを重ねた画像
【 基調講演 】
柔軟な手法で時代に即したリノベーションの実践
■野毛の家のリノベーション
事業者が、中古住宅を買い取ってリノベーションをしてから、消費
者に転売するという買い取り再販の事例で、意匠設計を担当しまし
「その場に立つ人のための建築を作る」
ということを設計理念とし、手で考えたこ
た。事業コンセプトは、住まいのボリュームを持て余し始めた50代
という手法(ハンズオンアプローチ)が我々
シとか断熱材の更新ですとか、構造補強などを行って、リノベーショ
の家族から、感度の高い若い世代に再販していくというもので、サッ
とを融合させて、一つの形ある建築を作る
ン住宅推進協議会が定める適合リノベーションの品質基準「 R5住
の事務所の特徴です 。実際に自分たちが
手を動かし、試作とか現場とかまで自分た
宅」に適合した、可変性の高い住まいの部屋が求められました。
我々が手掛けた代表的なリノベーションの
半地下の駐車場が挿入されたことによって、フロアレベルが半階ず
既存建物は築28年の一部RC造の在来木造住宅で、RC造の
ちでやるという方法で、仕事をしています。
つずれたスキップフロアの構成が特徴の建物でした。事業者が一
2つを紹介して、テーマ「 住み継ぐ」という
ことを考えたいと思います。
佐々木 珠穂 氏
■御茶ノ水のリノベーション
部軸組にまで解体して、既存建物の状態を確認してから設計する
というプロセスであり構造補強など適切な処置を実施 。私たちが
初めて現場に訪れたとき、軸組のあらゆる方向から光が差し込んで
千代田区に建つ、間口4.6メートル、奥行き8.5メートルの地下1
おり、大きな気積のスキップフロアの魅力を活かす設計にしました。
しました。施主は30代の夫婦で職場が近くて、向かい側が公園と
六層の床の繋がりを多くの場所から把握できるようにしています。
申請図と意匠図は残っていたんですが、完了検査済証は取得して
げは、住まい手が自ら手を入れて更新することを前提とした選択を
階 、地上6階建てのいわゆる築40年のペンシルビルを住宅に改修
いう立地の良さに惹かれて購入 。確認申請が出されておりまして、
いない状態でした。千代田区役所に相談し、耐震診断の補助対象
になるので申請してはどうかとか、申請が不要な範囲で改修を、あ
るいは、耐震性の向上を図る、といったアドバイスを受けることが
できました。補助的な性能強化を図ることができて、かつ、確認申
請が不要な範囲での改修を役所と相談しながら、計画を進めてい
きました。早い段階で耐震補強を得意とする構造家の方に相談し
ていたことで、役所との相談もスムーズに進んだということがありま
す。施主の要望としては大きく2つありまして、一つは階高が低かっ
たので、吹き抜けを設けたいということと、ホテルのような空間とい
うことでした。そこで、この3階から5階に、住宅の機能を集約する
プランとして、3階にリビングダイニングとキッチン、4階に吹き抜け
を設けて、公園に面した側にワークスペース、吹き抜けを挟んで浴
室を設置し、ガラス張りとすることで、外が見えるようになっていま
す。階段の塗装など施主も参加してのセルフビルドで行いました。
階段周りに吹き抜けをとり、中段の浴室をガラス張りにすることで、
在来木造の持つ自由さを強く実感できたプロジェクトでした。仕上
していて、壁は構造用合板に白塗装拭きとり仕上げをするなどにし
ています。
「まもるものと溶かすもの」
建築×流通の再定義 古い建 物 のリノベーションや 雑 誌 の 編
集、不動産媒体の立ち上げ・運営など様々
な活動を通じて実感した、
「 再生した空間
が新たな関係性をつくりだす楽しさ」、
「建
築家という職能を超えた異業種間の創造
的な関係性の構築 」について、
「 形から関
係性」と表して説明する。
馬場 正尊 氏
■アメリカでの取材と気づき、その後のリノベーション活動
アメリカの取材旅行で中華街がギャラリーに再生されたり古本屋
を古本ごと買い取って古本をインテリアにしたカフェが街に愛され
ている空間になっている事例などに出会い、
「 建物のストーリーを
上手に継承しながら、新しい建築に還元していくと、それはまた違う
力をもつ」という、リノベーションにより物語を継いでいくということ
に感動した。アメリカでは新築に住むか、中古に住むか、コンバー
ジョンに住むか、
「リノベーション」が選択肢の一つになっている。リ
ノベーションによる住まい方の可能性を建築家が提案してもいいの
野毛の家:2 階に拡がるLDKの空間と作りこまない仕上げ
02
KENCHIKU TOK YO 2014.12
ではないか、と考えた。
女性委員会 特集
自分の設計事務所OpenAを立ち上げ 、規模や用途を問わず
様々な既存建築のリノベーションを実践してきた。
「 選択と集中の
デザイン」によりメリハリのある空間操作で、つくり込まずシンプル
で住まい手に自由度を残したデザインを心掛けてきた。賃貸住居の
再生、倉庫の再生、用途変更によるオフィスから住居への再生など、
「 都市と対話するような」リノベーションの実践を通じて、空間がも
のと人をつなぐことがどれほど重要であるかということを再認識さ
せられた。
■研究の原点
学生時代には、プレキャストコンクリートのシールの代わりに刷毛
とした雨仕舞いの研究を行った。就職後に、建物の寿命を調べ 、
当時のデータによると40年位で建物は半減し、1990年時点の予
測で、21世紀には膨大な解体材が出てしまうことに気付いた。そこ
で、当時の職場の武蔵工業大学の学生と共に、住宅の解体現場
を2週間観察した。解体のプロセスや、建物を造るのにどの位のエ
ネルギーを使うか等を研究し、国際的な研究集会で発表を重ねる
うちに、1994年のサステナブル建築に関する初めての国際会議
で、それまでの研究がサステナブル建築として認められた。
■サービスプロバイダーとITによる情報管理
東大の生産技術研究所へ赴任してから、建築のストックがどん
どん増えていることを意識した。ものではなくサービス、機能を買
い、生まれてくる空間の価値そのものに対して対価が得られるよう
に、建築産業を再定義しようとし、サービスプロバイダーと名付け
た。その実現のため、キッチンやバスユニットを、リース・レンタルで
きるように床下の配管配線から着脱式にして、民法上からも動産
化するシステムを開発し、キャンパス16号館や、東日本橋のビルで
最初のリノベ Open A にて
ナチュラル・シュー・ストアー 倉庫をオフィス+展示室に
も実験した。このシステムは集合住宅への展開まではいかなかった
が、駅の店舗のシステムなどで応用されている。
10数年前にITの世界にも入り込み 、実際に火災報知器につけ
■不動産の流通システムを開放する
たICタグにより、取付場所 、施工者等の情報がバーコードを読み
私が普通の建築家と一番違うのは、この不動産仲介業ウェブサ
イトを同時にやっているということ。
「 A 」という雑誌の編集長の経
験から、情報を人々に届けるメディアの大切さを学び、その思いは
面白い空き物件を紹介する「 東京R不動産 」という不動産仲介業
込むとメーカーに報告される仕組みをつくった。機器に不具合が生
じた時に、すぐに回収できた。
スケルトンとインフィルを着脱可能とするインターフェース
サイトに結実した。ここでは、既存の不動産業界ではマイナスな評
価を、発想を変えることでプラスの価値に変換して紹介した。同じ
空間でも伝え方によって価値が全く変わることを痛感した。ここで
初めて不動産と建築とメディア、という今までバラバラだった3つの
領域を融合させた。近年手掛けている団地の再生では、50年代の
田の字型プランを、今の時代にあったビルディングタイプにリブラン
ディングした。それを人々に伝える「団地R不動産」が生まれ、新し
い団地の魅力を伝えるメディアになっている。
さらに最近は「改造OK」という「カスタマイズ賃貸」の提案、カ
スタマイズを応援する「ツールボックス」の提案など、日本特有の
不自由な「 賃貸 」という形式の解体や、価格が不透明な建材や工
事のシステムを開放することにも取り組んでいる。
人口が減り、社会が成熟するなか、デザインの枠にとらわれるの
ではなく、流通や制度、商品開発など領域を広げながら新しい住ま
いの形を再発見 、再構築する、という入り口にいるのではないかと
考える。設計という概念を広げて、建築をもっと社会に開放し、日
本の住空間をもっと面白くしたいと思う。
図版・写真:野城智也ら「 既存建物の再生手段としての建築インフィルの動産化の可能性
に関する考察」日本建築学会計画系論文集
■住宅履歴書「いえかるて」
日本の住宅の寿命は短く、市場価値が15年で殆どゼロになって
しまうことを問題視した。データからも年間の投資額に対し、日本
の住宅の総資産額が変わらないことはおかしいと考えた。そこで
家の維持管理の記録を残し、住宅の価値が下がらないようにして、
履歴情報のある既存住宅に対する広い意味での投資価値を上げ
ることを目的に住宅履歴書「いえかるて」を提案した。また、スマ
イルプロジェクトという、家に関するバラバラの情報を全て集めて
ストック活用の仕組みづくり
格納していく仕組みを作った。住宅にIDが提供され、不動産鑑定
や、消防活動やエネルギーシステムのサービスが繋がってくること
建築の耐久性 、寿命の研究から始まり、
を目指している。家は建築家が意図した機能だけではなく、自分で
「 作りながら考えていく研究スタイル」によ
機能を作り込んでいく過程がとても大事であり、家に関する情報は
るこれまでの主な研究を追いながら、
「サ
使い手が使いこなせなければならない。情報自身が建築にあたか
ステナブル建築 」への経緯 、ストック活用
も埋まっているようなものが必要だと考えている。実際に各地でこ
の手法 、また情報管理の重要性とそれを
実践する住宅履歴書について話す。
の「いえかるて」を基盤に住まいのコンシェルジェとして、福祉関係
野城 智也氏
の見守りや、ヘルスケアなどの可能性が試みられようとしている。
各コラムまとめ: 川並 順子、是永 美樹、村上 和子 各副委員長
2014.12 KENCHIKU TOK YO
03
第15 回 公 開シンポジウム
【 パネルディスカッション 】
れば、リノベーション産業が、技術もノウハウもそれからフローも、金
融のシステムも整っていくと思っています。
コーディネーター: 笠井 香澄 委員、杉江 夏呼 委員
〈 建物の既存データ 〉
シンポジウム後半のパネルディス
カッションは会 場からの質 問 票か
ら順に展開。
司会:佐々木さんの事務所でのセルフビルドの施工費の質問から。
佐々木:A+Saが工事見積を別に出しています。設計料を圧迫する
ようなことはないように、施工のスタッフが工程表を作り、人工手
間、かかる日数計算は経験によって出しています。
司会:職能が分節過剰の時代に、お三方はそれぞれに、設計+施
工 、設計+メディア、研究+実験と他の分野まで一歩踏み出すに
至った思いをお話いただけますか。
馬場:戦略的にやっているわけではなく、場当たり的です。R不動産
も自分が欲しい問題意識をブログで書いていたら、これやろうよと
いうことになったし、ツールボックスも最初は工事費が細かいリノ
ベーションの依頼が多いのに、設計料なんかとれませんよね。いい
工事屋さんを紹介することと、パーツを売ればそれでいいよねって
発展していった。5年かかってまだ進化していく。団地R不動産も団
地の良さを社会に伝えようと思った。
佐々木:最初の仕事がパン屋さんで、機器込みで500万の予算で、
7坪だし自分たちでできそうだよねっていう話に。特に荒木がそう
いう手仕事が得意で工具もあり、これはなんだか、うーんちょっと良
いかもってことで、専門学校の職人コース出身の施工のスタッフも
入って、今チームで設計だけでもない施工だけでもないという強み
になっています。
野城:師匠の内田先生が知識、情報、人を集めながら、もの作りか
ら考える方でした。東大生研はお互い垣根が低いので、分野を越
えてわいわいやるような文化があります。例えばバイオマス利用の
野城:建築に関する情報は、建築の価値をプラスするものです。ワ
ンルームマンションがR不動産のサイトに載った瞬間に、物理的な
実態は変わらないけど、物語と価値が出てくる、これが現実だと。
しかし、情報を出したがらない業界がありまして、住宅履歴書でID
番号を付ける事でも、社内システムの情報が抜かれると誤解され
て、住宅メーカーから総スカンされたこともありました(一同笑い)。
履歴書がついている中古住宅が流通するとユーザーにとって利益
になるのに、業界の皆さんになかなか理解していただけません。海
外では、建築に関する中身を徹底的に透明にして、新たに価値を
生み出しています。
司会:
「いえかるて」は、誰が住宅の情報の調査を行うか。
野城:色々だと思います。ロゼッタストーンでエジプトの文字が解読
できて、その石が大きければ解析は楽だったでしょうし、小さければ
苦労したと。新築の時からの図面があれば理想ですが、インスペク
ションしたときの情報、リフォームするときの外科手術での情報など
情報を集める機会は他にもあります。また、近未来は三次元スキャ
ンも普及すると思います。工務店や住宅メーカー、サブコンが情報
を集めますが、住宅履歴の情報は施主のものです。医療機関にあ
る私のデータは私のものであるのと同様に。一部の住宅メーカー
は自分のものだと思っているおそれがあります。
馬場:
「いえかるて」の有無で建物の資産価値が変われば。血統書
付きの犬みたいな。そのインスペクションのシステムをバリュー化す
る。デベロッパーが「いえかるて付いてます。」とエラそうに言ったり
すると価値が上がりますね。
佐々木:今日ご紹介したリビタさんとはマンションでも協働していま
す。壊す前に購入してもらって、施主と一緒にデザインを決めてい
くというスタイルですが、既存物件のチェックがとてもしっかりしてお
観点から日本で木造住宅の廃棄物が何トンあるのか。キッチンセッ
り、配管も躯体のことも、その指標はいただいています。
トと冷蔵庫は隣り合っているのに、何故違う産業で作り方も違うの
野城:リノベーションのときに情報が不十分であれば 、設計料とは
か。そのような疑問の交換から違う風景が見えてきます。
別立てで調査費用を計上できると、普及する立場からもとても助か
ります。建築の現状を調べそれを情報化する報酬対象の仕事とし
〈 検査済証 〉
司会:リノベーションで行政と法の問題など障壁がありますが。
佐々木:御茶ノ水のときは行政が好意的だったので話が上手く進み
ましたけど、検済証がないというのは結構大きな壁で、例えば中古
住宅を購入してリノベーションをする場合には、買った瞬間からロー
ンが関わってくるので、スケジュールがとても厳しいですね。
馬場:僕の関わる30〜40年前の建物に関しては、検済証のある建
物の方が少ないです。で、僕は国交省建築指導課の課長に直訴に
行ったんです。
「日本中の半分の人間達が今違法状態の中で働い
たり暮らしたりしているんですけど、お分かりですよね。」わかってま
した。
「 調査して、ある一定のルールを満足していれば検済証に代
わる何かを発行してください。そうするとリノベーションできる建物
の数が画期的に増えます。」だいぶ直訴しました、でも腰が重かっ
たですね( 一同笑い)。三菱地所と古い建物を救おうと、始めても
検済証がない建物だと借りることすらできない。たどり着いた答え
は、耐震改修促進法に基づく補強工事を行うことで書類上は行政
がその建物の存在を認めた事になる、ならば 、社内コンプライアン
スを通そうと。国が検済証を再び発行してくれる制度を整えてくれ
04
KENCHIKU TOK YO 2014.12
て成立するようになると、
「いえかるて」は普及します。この機会に
お願いしたいです。
馬場:うちではもうかなり辛い目にもあってきたので、リノベーション
前のリサーチの項目は内部ノウハウとして資料が溜まっています。
リビタさんも住宅の指標をもっています。
「いえかるて」にも規約が
あって、でもそのリサーチの方法はバラバラです。チェック項目が一
緒だともっと業界として安定した建物リサーチのシステムが整うよ
うな気がします。
〈 躯体としつらえ 〉
司会:スケルトンとインフィルで価値が蓄積し易いような流れは。
野城:スケルトンについては、安全、耐震性、耐久性の高いものとそ
うでないものを区別できる資料はほしい。インフィルは、そこに住ん
でいる人たちの自己実現の手段として割り切って、市場交換価値
が評価できれば良い。
馬場:僕の感覚も近いですね。OSとアプリケーションみたいな、マ
ンションの躯体と設備の幹線なんかは広義のインフラですよね。イ
ンフラの性能はしっかりその「いえかるて」的な指標によって担保
女性委員会 特集
されているという状態が理想的で、今までのインフラというのは下
補助でやったことがあまり知られていません。
水道 、道 、ダムみたいな感じですが、建物の躯体自体は50年とか
馬場:URさんは宣伝下手ですよね。独立行政法人の巨大さ故の
100年保つともうインフラだろうと思うんです。そこから先のOSは
個人 、そこに住む人によって使い方の価値が変わってくるという気
がします。そこにインストールするアプリケーションはデザイナーの
役割でもあり市場原理に任せるべき。
難しさです。民間と組むようになって、この5年で大分風通しが良
くなった。諏訪団地も東京土地建物とコラボ。住民とのコンセンサ
スがとにかく大変だったから、宣伝しにくいドラマが多いのかな。今
度、高齢化した鶴川団地で新しいコミュニティの再構築をトライしま
佐々木:個人のすごくお洒落なお施主さんが、流行りのテイストでや
す。空間的なプログラムを変えて虫食いでリノベーションしていく。
りたいと計画を持っていらっしゃるんですが、それには流され過ぎず
下層は高齢者向け5階では若い人という世代ミクスチャーが起きる
に、長持ちしそうなデザインになるようには試みています。
工夫 、健全なコミュニティが生まれる工夫 。まず自治会という名前
変えましょうよ。建築の人も関われるブランディングをパラレルで進
める時代が来ていると思います。
野城:メーカーが元気無いのはNot Invented Hereという極端な
自前主義もその一因で、URもそんな傾向がありました。今や馬場
さん達に相談を持ち込んでいる。URの独立行政法人としてのパ
フォーマンスを評価する立場になった私から見ると、新築と違って
〈 エネルギーを総体でとらえる 〉
業務量は複雑に増えて明らかにUR職員は疲れています。良いパー
トナーを見つけ 、お声がけいただくとそれはすごくURの人たちも
司会:家の需要調整、エネルギーの供給調整、その仕組みを。
乗って来やすい環境になっています。被災地の復興支援でも海外
野城:建築におけるエネルギー使用実態をセンシングして解析し、
のエコシティの開発でもURの人材が求められています。
設備の運転調整をすれば省エネできます 。電力供給の専門家に
司会:では、最後に一言ずつお願いします。
とって出力がふらつく再生可能エネルギーは扱いづらいものです。
その調整手段として、バッテリーは価格が高いですし、化学系の人
たちはリチウムがそこら中にあるのは気持ち悪いとおっしゃいます。
一方 、わずか1〜5キロワットを各戸で調整してくれるだけで東京圏
全体では火力発電所1基分になる。エコキュートでは、6時に帰宅
の際お湯が沸き上がるなら電力会社に最も都合のいい時間に作動
してよいという契約ができるなら、ある程度の需要調整ができるわ
けです。また、空調機も5〜10分間だけ間欠運転することで需要調
整できます。このようにコントロールできれば実はリチウム電池を置
くよりも経済的に需要調整できます。プロ野球にたとえるなら、セン
シング・解析・制御によるシステムが家のエネルギー需要調整の先
発ピッチャーで、ずっと7回か8回まで引っ張って、いよいよ駄目なら
バッテリーからの放電だ、ってくらいの組み合わせがちょうどいいス
ケール感ですね。このようなやり方は、プロアクティブ・デマンドコン
トロールと銘々されていまして、UCバークレーや、早稲田大学で取
り組んでおられます。
司会:ありがとうございました。佐々木さんに、女学生からの質問 。
建築業界での生きにくさ、どう道を切り開いてこられたのか。経営
者でもある立場から。
佐々木:そうですね。チームでやっていてそのうち一人は夫ですし、
一番助けてもらっています。女性なので現場でのトイレがちょっと。
佐々木:自分たちの仕事を振り返って整理してすごく苦労したなと思っ
ていて、それが段々上手くなってきて皆さんと共有できて、リノベー
ションのテクニックをまとめられると面白いのかなと思っています。
馬場:今日は一貫したストーリーがあって、この三人の組み合わせ
が面白かった、企画者の腕が良かった。リビタさんやツールボックス
を介して、A+Saとも付き合いがあり、水周りの位置と配管とコスト
は僕達も模索し試行錯誤のリノベーション黎明期だった頃、野城先
生の東日本橋の実験住宅は見に行きました。それが「いえかるて」
ともつながっている。僕はマーケットからどう盛り上げていくか的な
発想と、業界としての大きなルールやプロトコルを作るという動きと
両方融合して大きなカルチャーになり、産業になると思っています。
ストック再生のまだほんの入り口であらゆるものが整ってない。だか
らこそ建築に携わる人間がそれを整理して、僕らの仕事を増やす
ということで頑張りましょう。
野城:設計報酬のことですが、リノベーションは新たな経済価値を
作る仕事です。工事費に対して何%という慣習に風穴を開けて、設
計の知恵によって上がった価値の成功報酬として、皆さんの仕事
が正当に評価されるためのものさしを作って、Feeをもらうことにし
たらいかがでしょう?我々もお手伝いしたいと思いますので、建築士
会として進めてほしいと思います。
最近体験している子育で一旦お休み期間ができるのがハンディか
なと思います。まあそれも焦らずに、やれることを積み重ねていくし
か無いのかなと。建築家っていうと一人でやるぞみたいな感じが多
いかもしれないですが、
うちは設計手法をチームで大切にしていて、
スタイルを作らないというのが目標。チームで何か作っていくと、個
人の負担はそんなに気にせずにやっていけると思っています。
司会:ありがとうございました。では他の質問をどうぞ。
〈 団地のリノべーション 〉
Q:私は多摩ニュータウンに住んでいますが 、マスコミで今諏訪団
地の建て替えが大成功と言われていて都心から若い人が移り住み
何と60%が40代以下と変わりました。更に、306世帯の団地が全
部 、外断熱と窓の二重サッシ、エネルギーの見える化を国交省の
P02 ∼ 05 写真 : 吉田 香代子、森田 美紀、土谷 智子 各委員
ビルディング・サーベイヤーとは:@野城研究室
英国では、古い住宅ほど価値があるとされ、住宅取引の9 割は中古住宅であり、買主
は中古住宅の購入時に、
「ビルディング・サーベイヤー」と呼ばれる既存建物の維持・
保全・管理・マネージメントを行う専門家を雇用し、建物の検査・評価を依頼する。
■ビルディング・サーベイヤーは建物をケアするのに必要な専門知識と技能を提供す
る職能で、日本で言えば、建築士、土地家屋調査士、測量士、不動産鑑定士、宅
地建物取引主任者等の業務範囲などを行う。サーベイヤーは、使用中の建物に関
して、意匠・構造設計および積算を手がける総合的な職能で、建物の管理責任と
性能・コスト両面で建物を効率的に運営する必要性を持った個人や組織に対して、
助言および専門家としてのサービスを提供する。
■サーベイヤーの建物調査報告書はフルレポートと呼ばれるものから簡単なものまで
レベルがあり、内容に応じて費用が異なる。通常は買主が依頼し、売り主側も依頼
する場合がある。また、ビルディング・サーベイヤーは隠れた瑕疵のために保険に入
る。住宅取引時の調査診断だけでなく、業務として建築資産の監理運営を行い、
既存建物の改修などにも関与する。
ディスカッションのコラムまとめ: 中野 晶子 委員長
2014.12 KENCHIKU TOK YO
05
見 聞を広 める- 女 性 委 員 会 の見 学 会
「再生と開発が同時進行する都市マカオ」
(実施:2014 年 3月8日∼11日、参加者:16 名)
マカオは、1557年から1999年に中国に返還されるまで約450年ポ
ルトガルによる統治が行われた都市で、ポルトガルと中国の文化が融
合した都市空間が形成されてきた。
現在は見学施設として
一般開放されている。
またマカオには中国系
移民の生活の場として
150か所以上もの路地
がつくられた。近年は、
観光ルート近傍にある路
地の再生も活発に行わ
中国へ返還後、マカオは国際的な観光都市として生き残ることを選
れている。例えばセナド
ることであり、1980年代に始まる歴史的建造物の保護政策が実を結
巷やセントポール教会跡
択した。その柱の一つは、歴史的中心市街地を「世界文化遺産」とす
広場すぐ横の仁慈堂右
鄭家屋敷アプローチにて、参加者記念撮影
び、2005年7月に22の建物と8つの広場を含む歴史的中心市街地が
のすぐ下の戀愛巷は駐車場として占拠していた二輪車を一掃し、舗装
イメージを払拭し明るい国際リゾート都市となることである。2002年
観光写真の撮影スポットとして人気を集める場に再生された。
世界文化遺産に登録された。二つ目は、これまでのカジノ産業の暗い
に市場開放され、アメリカ系やオーストラリア系のエンターテイメントに
の修復と、プラントボックスを置くなど最小限の修復により、現在では
このようにマカオでは、カジノによる華やかな開発が進行する一方
富んだ明るいカジノが参入する。
ショッピングセンターを含む大型リゾー
で、地道な修復・再生活動も着々と進められている。今回の旅では、修
た。返還前は、ポルトガルと中国という二面性を持っていたマカオは、
いる路地をいくつか訪れることができた。
「ポルトガル×中国×歴史×開
な二面性が対峙している。
した3泊4日であった。
ト施設の建設ラッシュは、既存の都市空間に大きなゆがみを生じさせ
返還を境に世界文化遺産(保存)対カジノリゾート
(開発)という新た
カジノ産業からの圧力がかかる一方で、世界文化遺産への登録を
復された歴史的建造物や広場などを訪れ、現在も居住環境となって
発」という様々な顔をみせる高密な観光都市マカオを駆け足で行き来
是永 美樹 副委員長(KMKa一級建築士事務所)
機に、中心市街地の再生も地道に着々と進んでいる。マカオの顔とも
いえるセナド広場、カテドラル前の広場など16世紀から17世紀にポル
トガルがつくった広場も20世紀末には駐車場として車に占拠されてい
JPタワー見学
▶関係者が事業性、公共性、環
境配慮、
改修技術に様々な智慧
と労を尽くし、後世に伝え残すこ
ととなった旧舎の窓辺。使い込
まれた窓台と大きな窓に切り取
られた丸の内の風景が、多くの
人の目に触れ時空のリレーの連
鎖を誘うような運用に期待。
たが、ポルトガルから輸入したコブルストーンで舗装し、見事に歩行者
のためのスペースに復活した。世界文化遺産に登録されているロバー
ト・ホートン図書館は19世紀末に建てられた住宅であり、1955年にマ
カオ政府に寄贈された後は公立図書館として使用されてきた。近年裏
の庭に増築され、新旧の建物が対比的に並ぶ公立図書館として現役
で使用され続けている。また、廬家屋敷と鄭家屋敷は共に1880年代
福田洋子委員(Co-Living Art Project)
に建設された中国人のお屋敷で、廃墟に近い状態であったが数年か
けて徹底的に修復された。基本的には中国的な建築様式に従うもの
の、細部の装飾に西洋的なデザインが織り交ざる貴重な遺構であり、
▲JPタワーは、旧東京中央郵便局( 1931年)の一部を保存し背後に高層ビルを増築したもの
です。私は保存部分の調査を担当しました。創建時の設計者並びに施工者の強いこだわりを目
の当たりにし、圧倒される日々でした。
杉江 夏呼 委員(大成建設 設計本部 伝統建築設計室)
世田谷散歩 吉田五十八の建築を訪ねて
▲マカオアート界には、独自の風土を題材にした作
家が目立ちます。マカオ都市の発展をエッチングで
綴るEric Fok氏の精密でユニークな作品は、お土
産などに人気だそうです。/全藝社
▲バスでタイパ村へ。埋立てにより内陸
化したかつての漁村。路地はポルトガル
風のカラフルな建物が並ぶ異空間。素
朴でのんびりした古き良きマカオの風情
を残しています。隣の地区には巨大なカ
ジノ。このギャップがマカオの魅力です。
遠藤 幹子 委員(マザー・アーキテクチュア, office
mikiko)
▲吉田五十八の建築は、人のスケールに合っ ▲成城学園の町並みの中でもひときわ渋く端
た、かつゆったりとした空間、そしてランドスケー 正な佇まいの猪俣邸( 1967年竣工・1982年
プとの調和にこそその価値があると思います。 増築)
をボランティアの方の案内を受けながら
それを支える手段が緻密なディテールと技術で 見学しました。書斎では掘り炬燵を格納してみた
ある、
と猪俣邸を訪れ再認しました。
り戻したり、研究心と好奇心旺盛な面々でした。
福村 眞澄 委員(株/小林福村設計事務所) 服部 郁子 委員(アンブル建築設計事務所)
井上 加奈子 委員
(東京都都市整備局)
清水建設本社屋見学 ▲形も使われ方も異なる多様な路地状広場、光、
風、人の動きをそれぞれコントロールする開口部、そ
してあらゆる場所で逞しく育つ植物。マカオでは、路
地と窓と植物が風景をつくっていた。 比護 結子 委員(一級建築士事務所ikmo)
◀ポルトガルが色濃く残るマカオはその特色がペー
ブメントで裏通りもその趣です。中国人が数多く訪れ
る観光都市としての難しさもあるようで両国の調和
は課題のようです。材料の石は両国から取り寄せら
れているそうです。
小西 恵 委員(g.i.l.建築研究所)
10
KENCHIKU TOK YO 2014.12
▲世田谷区上野毛の閑静な住宅街にある
五島美術館は、1960年に吉田五十八によっ
て設計され、2010年に開館50周年を迎えた
のち、2012 年に大規模な改修がなされた。
6000坪の敷地に、傾斜して拡がる武蔵野雑
木林の庭園が素晴らしい。
山口 温 委員(関東学院大学建築・環境学部
建築・環境学科)
▲環境に配慮した事務所ビルの先進的な試
みを多くみることができた。外皮性能が高い
ので冬でも冷房をいれている。室温は26℃で
あったがそれ以上下げると省エネにならないと
いう事であった。
篠 節子 委員(一級建築士事務所 篠 計画
工房)
東 京建 築士 会だより
25日(金) 第 1 3 回 東 京 都 耐 震 化 推 進 都
9月定例 理 事 会 議 事 録
[日 時]平成26年9月24日(水)
午後4時~5時45分
〃
委員会合同HP部会
れ 、本 会より住 宅 問 題 委 員 会
協議事項
内田委員長(理事)が出席。
一般用HP、会員用HPの改訂
● ‌
について
〃
関 東 甲 信 越 建 築 士 会ブロック
会会長会が港区の建築会館会
[場 所]東京建築士会 会議室
〃
議室にて開催され、本会より中
( 公 社 )日 本 建 築 家 協 会 関 東
中村 勉
甲信越支部 )が建築家会館会
〃
〃
平成26年国土交通大臣施行
●
髙塚 忠宏 高橋 孝一郎
〃
案内説明 :(株)三菱地所設計建
築設計四部副部長
温浴施設のある「道の駅」
柴田 康博 氏
〃 :(株)竹中工務店東京
本 会より、独 立 行 政 法 人日本
本店作業所副部長
スポ ーツ振 興センター へ「 新
山中 誠一郎
谷田 進一 氏
国立競技場に関する関連団体
<監 事>
への説明会を受けての追加質
植野 糾
問書」を提出。
参 加 者 : 21名(全会員)
〃
〃
本会より、東京都財務局へ「 設
建築士法 、建築基準法の一
● ‌
部を改正する法律案
いについての質問書」を提出。
芝山 哲也 当麻 茂尚
法規委員会
協議事項
計・施工一括発注方式の取り扱
後藤 伸一 斉藤 博
根上 彰生 山本 朋生
ヤビルディング」見学会
試験」の課題発表。
佐藤 一成 多羅尾 直子
木下 庸子 小黒 利昭
29日
(火) 見 学 委 員 会 企 画「 日本 橋 ダイ
一級建築士試験「 設計製図の
小池 和子 佐々木 龍郎
[欠 席 者]可児 才介 内田 勝巳
務理事・黒木理事、事務局高橋
(理事)
・荻谷が出席。
事)が出席。
鴛海 浩康
綱川 智久 中野 晶子
中村会長・可児副会長・鴛海専
本 会より中 村 会 長( 連 合 会 理
<専務理事>
竹田 佳司 近角 真一
議 室にて開 催され 、本 会より
社ビ ル 会 議 室にて 開 催され 、
村上 美奈子 山本 康友
小田 圭吾 黒木 正郎
( 公社 )日本建築士会連合会臨
時理事会が港区の東芝機械本
尾﨑 勝 櫻井 潔
<理 事>
東京三会建築会議( 本会・
(一
社)東京都建築士事務所協会・
村会長が出席。
[出 席 者]<会 長>
<副 会 長>
情報委員会・会員委員会・青年
民会議が東京都庁にて開催さ
26日
(土) まちづくり委員会企画「西富久
31日
(木) 中央区建築物応急危険度判定
地区市街地再開発事業( 富久
連絡協議会・幹事会が中央区役
クロスプロジェクト)の事例か
所にて開 催され本 会より鴛 海
ら学ぶまちづくり」
( 工事現場
専務理事、事務局荻谷が出席。
出席者報告(理事29名中 出席者19名)
定款第31条の規定により理事出席者は過半数
見学を含む)見学会
となり、本理事会は成立する。
8月5日
(火) 見学委員会企画「 成蹊大学新
講 師 : 増田 由子 氏
6号館」見学会
((株)まちづくり研究所)
議 長
定款第32条の規定により中村会長が議長となる。
西富久地区市街地
案内説明 :(株)三菱地所設計
再開発組合関係者
建築設計二部部長
松尾 利彦 氏
参 加 者 : 18名(全会員) 参 加 者 : 21名(内、会員18名)
27日
(日) 平 成 2 6 年 国 土 交 通 大 臣 施 行
議事録署名人
一級建築士学科試験及び平成
定款第35条2の規定により議事録署名人は 、
26年東京都知事施行 木造建
出席した会長及び監事となる。
協議事項
築士学科試験を下記5会場で
会 長 : 中村 勉
監 事 : 植野 糾
6日
(水) 青年委員会
今後の活動について
● ‌
実施。
< 試 験 会 場 名 > <総括監理員> <受験予定者数> < 試 験 監 理 員 >
19日
(火) 環境委員会企画環境建築見学会
(正) (副)
○報 告
平成26年
7月23日
(水) 定 例 理 事 会 を 本 会 会 議 室 に
て開催 。
( 理事29名中 出席者
23名)
拓殖大学
久保田 友治
1,022名
[木造 41名
1名
東大駒場
西澤 喜一郎
1,489名
60名
28名
明大和泉
櫻井 潔
1,544名
69名
39名
早大早稲田
鴛海 浩康
1,106名
50名
30名
早大西早稲田 竹田 佳司
1,497名
59名
26名
合 計
6,658名
[木造 41名
43名
見 学 地 :「LCCM住宅デモン
18名
ストレーション棟 」
1名]
(茨城県つくば市)
解 説 : 小泉 雅生 氏
( 建築家/首都大学
東京大学院教授/
281名 141名
1名
小泉アトリエ代表)
1名]
参 加 者 : 32名(内、会員20名)
24日
(木)(公社)
日本建築士会連合会主催
「 大都市圏会長との懇談会 」が
港区の建築会館会議室にて開
催され、本会より中村会長・可児
副会長・鴛海専務理事が出席。
12
KENCHIKU TOK YO 2014.12
28日
(月) 建築相談委員会
協議事項
W G 現 地 相 談マニュアル 作
● ‌
成の進捗状況について
〃
東京三会建築会議( 本会・
(一
社)東京都建築士事務所協会・
( 公 社 )日 本 建 築 家 協 会 関 東
甲信越支部 )が建築家会館会
環 境 委 員 会( 晴 海 区 民 館にて
より可 児 副 会 長・鴛 海 専 務 理
議室にて開催され、本会より中
開催)
事・黒木理事が出席。
村会長・可児副会長・鴛海専務
協議事項
〃
理事・黒木理事、事務局荻谷が
各WG報告
〃
● ‌
法規委員会
出席。
協議事項
21日
(木) 本会法規委員会委員、寺本 晰
〃
● ‌
る法律案について、他
説 明 会 」が 港 区 の日本スポー
子 氏( 享年68才 )は 、かねて
ツセンター 会 議 室にて開 催さ
病気療養中の所 、本日ご逝去
17日
(水) 女性委員会
れ、本会より中村会長・可児副
された 。葬儀は近親者のみで
会 長・鴛 海 専 務 理 事 、事 務 局
執り行われた。
協議事項
公 開シンポジウム記 録につ
高橋(理事)
・荻谷が出席。
26日
(火) 平 成 2 6 年 東 京 都 知 事 施 行 二
級建築士試験学科合格発表 。
9日
(火) 平 成 2 6 年 国 土 交 通 大 臣 施 行
に供した。
合格者数
合格率
前年合格率
2,500名
1,026名
41.0%
32.0%
(全 国) 20,788名
7,881名
37.9%
28.3%
9月1日
(月) 防災委員会
協議事項
今後の活動について
● ‌
2日
(火) 東京都設計・施工(DB)一括発
注についての意見交換会が東
会会長会・理事会が本会会議室
学科合格発表 。本会事務局内
にて開催され、本会より中村会
に合格者の受験番号一覧表を
長、櫻井・村上両副会長が出席。
<一級>
実受験者数
合格者数
合格率
前年合格率
(東 京)
5,117名
1,102名
21.5%
22.5%
(全 国) 25,395名
4,653名
18.3%
19.0%
<木造>
合格率
前年合格率
(東 京)
32名
13名
40.1%
30.8%
(全 国)
492名
259名
52.6%
47.5%
実受験者数
合格者数
〃
会員委員会
協議事項
「 名称使用規程 」による今後
● ‌
の支部設立手続きについて
「 シルバーマイスター制度 」
● ‌
( 技術伝承の仕組みの新設
案)について
10日
(水) ストック委員会設立準備会
22日
(月) 情報委員会
協議事項
常置委員会に向けての意見
協議事項
● ‌
財務局の契約調整担当者から
東京都建築士事務所協会・
(公
京都知事施行木造建築士試験
掲示し、広く閲覧に供した。
京都庁にて開催され 、東京都
東京三会建築会(本会・
(一社)
19日
(金) 関 東 甲 信 越 建 築 士 会ブロック
一級建築士試験・平成26年東
番号一覧表を掲示し、広く閲覧
実受験者数
● ‌
いて、他
本会事務局内に合格者の受験
(東 京)
建築基準法の一部を改正す
「 新 国 立 競 技 場に関 する追 加
12、1月号編集内容、他
交換
● ‌
11日
(木)「 知って おきた い 木 構 造 の 知
〃
識!! 山辺豊彦の木構造講習会」
社 )日本建築家協会関東甲信
東京三会建築会議( 本会・
(一
を本日及び18日・25日の3日
社)東京都建築士事務所協会・
より中村会長・可児副会長・山
間に亘り本会会議室にて開催。
( 公 社 )日 本 建 築 家 協 会 関 東
本副会長・鴛海専務理事・小田
講 師 : 山辺 豊彦 氏
越支部)に説明があった。本会
理事・黒木理事が出席。
各部会報告
● ‌
今後の支部設立支援につい
● ‌
て、他
級建築士設計製図試験を下記
3会場で実施。
< 試 験 会 場 名 > <総括監理員> <受験予定者数> < 試 験 監 理 員 >
(正) (副)
中央工学校
氏家 隆正
440名
33名
14名
7日
(日) 中央区総合防災訓練( 建築物
東京電機大
竹田 佳司
398名
21名
5名
東大駒場
市原 博信
662名
31名
8名
応急危険度判定模擬訓練 )が
合 計
1,500名
85名
27名
月島第二児童公園にて開催さ
れ、本会より鴛海専務理事、事
務局荻谷が出席。
8日
(月) 住 宅 問題委員会( 東京都庁に
電 話
合 計
a. 企 画 ・ 計 画
1
1
b. 設 計 監 理
1
1
c. 法 規 ・ 近 隣
2
d .
契
1
3
約
e. 施 工 管 理
f. 技 術 ・ 性 能
2
2
g. 欠 陥 処 理
1
1
h. 紛 争 処 理
16日
(火) 東京都設計・施工(DB)一括発
注についての意見交換会が東
京都庁にて開催され 、東京都
財務局の契約調整担当者から
て開催)
東京三会建築会(本会・
(一社)
協議事項
東京都建築士事務所協会・
(公
マンション 大 規 模 修 繕 セミ
社 )日本建築家協会関東甲信
ナーについて、他
越支部)に説明があった。本会
● ‌
建築相談室報告(平成26年7月)
来 訪
14日
(日) 平 成 2 6 年 東 京 都 知 事 施 行 二
員会委員有志がブース出展
た。事務局荻谷が出席。
出席。
協議事項
青 年 委 員 会 及びまちづくり委
し、防災についての説明を行っ
理事・黒木理事、事務局荻谷が
12日
(金) 支部設立推進特別委員会
主催「 首都防災ウィーク」が墨
霊 堂にて開 催され 、本 会より
村会長・可児副会長・鴛海専務
受 講 者 : 109名(内、会員79名)
6日
(土) 首 都 防 災ウィーク実 行 委 員 会
田区の横網町公園・東京都慰
議室にて開催され、本会より中
(山辺構造設計事務所)
3日
(水) 青年委員会
協議事項
甲信越支部 )が建築家会館会
i. 保 全 ・ 維 持
j. そ
の
他
合
計
担当者
7
実 施 日
7月 7日
28日
1
8
相談室委員
八田 創
日野 明美
2014.12 KENCHIKU TOK YO
13
○議 事
1. 本会常置委員会一部改組の件
‌
( 本会
細則一部改正)
提案理由 : ‌ストック対策委員会設立準備委
員 会( 平 成 2 6 年 5 月理 事 会 承
認 )を常置委員会へ改組致した
く、ご承認願うものである。尚、
本件は本会の細則一部改正とな
るので併せてご検討願いたい。
●
ストック委員会(新設)
近年 、ストック問題は住宅だけでなく全
ての建築物について、都市防災や省エネ
ルギー 、自然環境やヘリテージなどの観
点から様々に論じられ、その対策としてス
トック対 策 委 員 会設立準備会を設置し、
活動方針 、委員人選を検討してきたが 、
今般、設立準備会を解散し、ストック委員
会として常置委員会とするものである。
分担事項 : ‌ストックに係る建築士の業務
の普及・展開に関すること。
鴛海専務理事よりストック委員会立ち上げ
に対する本会 の 取組みの説明の後 、近角
理事より設立趣旨の説明があり、全員異議
無く承認された。
2. 本会常置委員会次期委員長・委員委
‌
嘱の件
提案理由 : ‌本 会 常 置 委 員 会 委 員は 、細 則
第18条4項に基づき、本年9月
末日を以って任期満了になる。
従って、次期常置委員会委員に
つ い ては 、理 事 会 の 議を経 て
会長名で委嘱する手順となる。
(定款第36条2項)
次期委員として、委嘱予定者名
簿 記 載 の 延 べ 2 7 6 名( 今 後 若
干の追加あり)のご承認を願う
ものである。また、下記の予定
委員長については 、細則第18
条2項により、会長が指名する
ことになる。
(関係条文)
● 定款第36条2項 委員の委嘱及び解嘱
‌
は 、理事会の決議を経て 、会長がこれを
行う。
細則第18条2項 委員長は、会長の指名
により定める。
● ‌
細則第18条4項 委員の任期は、2年以
内とする。ただし、重任を妨げない。
*
(任期:平成26年10月1日より2年以内)
● ‌
◦(予定委員長)
( __:新)
委員会名 委員長名
( 1 )企 画 中村 勉
( 2 )総務・財務 可児 才介
( 3 )制度運営 小黒 利昭
( 4 )事 業 佐々木 龍郎
( 5 )まちづくり 片山 律
( 6 )情 報 斉藤 博
( 7 )会 員 綱川 智久
( 8 )建築相談 山中 誠一郎
( 9 )見 学 河野 晴彦
(10)法 規 小田 圭吾
(11)住宅問題 内田 勝巳
(12)青 年 荻田 俊輔
(13)女 性 中野 晶子
(14)住宅建築賞 西沢 立衛
14
KENCHIKU TOK YO 2014.12
(15)環 境 中村 勉
(16)防 災 山本 康友
(17)ストック 近角 真一
本案について 、鴛海専務理事より、委員会
編成の説明後、中村会長は、今後常置委員
会の効率的な運営を目指した改編の検討
を行い 、全体の運営方法の方向性を示し、
今期は上記の委員長を指名し、別添の方々
に委員を委嘱したい旨を発言し、全員異議
無く承認された。
3. 平成26年専攻建築士審査・登録申請
‌
受付の件
広報開始 : 平成26年11月中旬頃
受付期間 : 平成26年11月下旬~12月下旬
【広報・受付等決定次第、HP等で周知】
提案理由 : ‌本制度は建築士会連合会の規
定に基づき、本会でも非会員も
対象として、新規申請受付及び
更 新 受 付 を 実 施 することのご
承認を願うものである。
鴛海専務理事より内容について説明の後 、
全員異議無く承認された
4. 住宅問題委員会連続セミナー開催の件
‌
(住宅問題委員会企画)
[CPD各3単位]
○第1回
「 マンション大規模修繕~100年持たせ
る再生シナリオ~」
[日 時]平成26年10月31日(金)
13:30~16:30
[会 場]本会会議室 ‌
築 の 大 規 模 修 繕はここ
[内 容] ● 建
まで進化している
江守 芙実 氏
(江守設計一級建築士事務所)
設備の大規模修繕はこん
なことまでやっている
柳下 雅孝 氏
(マンションライフパートナーズ)
● ‌
[定 員]100名
(先着順、定員になり次第締切)
[参 加 費]正・準会員 6,000円
一般 8,000円
(テキスト込み)
○第2回
「終の棲家になるための団地再生を考える」
[日 時]平成26年11月28日(金)
13:30~16:30
[会 場]本会会議室 ‌
の 取り組 み から
[内 容] ● オランダ
学 べ る「 尊 厳 の 持 てる高
齢期住宅」
浅川 澄一 氏
(ジャーナリスト/( 公社)長
寿社会文化協会常務理事)
団 地 の 住まい 手と一 体で
進める地 域 包 括ケアの 取
り組み
● ‌
秋山 正子 氏
( N P O 白 十 字 在 宅ボラン
ティアの会理事長)
[定 員]100名
(先着順、定員になり次第締切)
[参 加 費]正・準会員 3,000円
一般 5,000円
○第3回
「インフィル更新」
(平成27年2月予定・内容調整中)
提案理由 : ‌住 宅 問 題 委 員 会では 、建 築 士
の技術・知識向上を図ることを
目的として3回の連続セミナー
として企画している。
内容としては 、日本の住環境が
建替えではなく改修による再生
という手法によって成熟してい
く社会を目指して 、建築士の職
能としてどのようにかかわって
いくのかというテーマを「 大規
模修繕 」
「 団地再生 」
「 インフィ
ル更新 」の3つに絞り開催 致し
たくご承認願うものである。
なお、開催案内等は、周知の関
係から既に行っている。
鴛海専務理事より内容について説明の後 、
全員異議無く承認された。
5.「普通救命講習」
‌
登録更新講習会(まち
づくり委員会企画)開催の件
[日 時]平成26年11月中旬(調整中)
18:30~20:30
[会 場]本会会議室
[定 員]20名
(先着順、定員になり次第締切)
[参 加 費]1,600円(テキスト代、他)
提案理由 : ‌平成23年度に実施した標記講
習の登録更新講習会を開催致
したくご承認願うものである。
鴛海専務理事より内容について説明の後 、
全員異議無く承認された。
6. スキルアップセミナー開催の件
‌
( 青年
委員会企画)
[ CPD2単位]
[日 時]平成26年12月4日(木)
18:30~20:30
[会 場]本会会議室
[テ ー マ]
「BIM(ビルディング・インフォ
メーション・モデリング)セミナー」
[講 師]大石 佳知 氏
(アイ・キューブ代表)
エーアンドエー(株)
オートデスク(株)
[定 員]70名(定員になり次第締切)
[参 加 費]正・準会員 1,000円
一般 3,000円
提案理由 : 青年委員会では、
‌
スキルアップ
セミナーの一環として 、建築業
界に徐 々に浸 透してきた B I M
に関して、建築士とソフトウェア
メーカーの方を講師としてお招
きし、実際の業務に活用できる
ようにそ の 基 本 的 な 知 識を学
ぶセミナーを開催致したく、ご
承認願うものである。
佐藤理事( 青年委員会委員長 )より内容に
ついて補足説明の後、全員異議無く承認さ
れた。
議場より、日本建築学会との共催及び予算
等の関係について質問があり、議長は関係
[日 時]平成26年11月予定(調整中)
9.「 2 0 1 5 年 版 建 築 基 準 法 規 集 」監 修・
編集依頼の件
[会 場]豊島区椎名町学童クラブ
監 修 : 一般社団法人 東京建築士会
[内 容] 「おおきな地震がおこると…」
(発表と映像による事例学習)
編 集 : 東京建築士会法規委員会
● ‌
「身近なもので防災べんり品」
(防災グッズの作成)
● ‌
●
細則第7条第2項(会員の退会手続)
「 会 費 滞 納 2ヵ年 以 上 の 長 期 滞 納 会 員
は 、以 後 半 年 以 内に理 事 会に諮って 、
定款第10条第1項第1号により会員資
格を喪失し、定款第9条第3項により退
会したものとみなし、 退会の手続を行
小田理事( 法規委員会委員長 )より内容に
い当人に通知する。」
ついて補足説明の後、全員異議無く承認さ
定款第10条第1項第1号( 会員資格の
れた。
● ‌
喪失)
「 入会金及び会費の支払義務を2年以
上履行しなかったとき」
10. 後援名義等使用許可の件
提案理由 : ‌各 団 体 からの 後 援 等 の 名 義
●
定款第9条第3項(退会)
「会員は、会員資格を喪失したとき退会
使用依頼による一覧であり、
したものとみなす。」
後援名義使用許可申請12
件 、協賛名義使用許可申請2
鴛 海 専 務 理 事より資 料に基 づき説 明 の
件を一括しご承認を願うもの
後、議案は全員異議無く承認された。
である。
なお 、催事の日時等の関係か
ら、事務局で予め申請内容を
確認している。
後援・協賛名義使用許可申請14件を一
13. ‌本会事務局職員定年退職者継続再雇
用の件
岩満 能利子(主任)
括審議の後、全員異議無く承認された。
退職予定日 : 平成26年10月31日
なお、⑫「 既存鉄筋コンクリート造建築物
[日 時]平成26年11月24日(月)
13:30~17:00
勤続年数 : 34年1ヶ月
の耐震改修事例集 第Ⅲ集」講習会につい
て 、本会会員に対し、参加費の割引を主
[会 場]晴海トリトンスクエア
再雇用予定日 : 平成26年11月1日
催者にお願いしてほしい旨 、意見が出さ
[テ ー マ]
「トリトン村を救え!~奪われた
村の紋章~」
1年契約
れ、事務局より申し入れすることとなった。
提案理由 : ‌標記職員の定年退職に伴い 、
本 会 就 業 規 則 及び 継 続 雇 用
の勤務条件等細目に則り、再
11. 会員の動静・入会
‌
(新・再)者承認、退
会(死亡含)者報告の件
雇用契約を行うことへのご承
認を願うものである。
(平成26年7月1日~8月31日)
鴛海専務理事より、継続再雇用について
会員動静(正会員)
の説明後、全員異議無く承認された。
7月:入会者13名 退会者1名 現在会員数6,082名
平成26年7月1日〜7月31日
会 員 種 別 会
[後 援]日本建築住宅センター
提案理由 : ‌マンション建設や2020年東京
オリンピック開催をきっかけに、
子ども の 人 口 増 加 が 高まって
い る勝どきエリア の 子 供 た ち
が 、ピクトグラム題材に物語の
主人公となり楽しみながら「 誰
に で も わ かりや す い ま ち づく
り」への意識向上を目的とした
ワークショップである。
本 企 画 は日 本 建 築 学 会 の 第 4
回 子ども の まち ・ い えワ ーク
ショップ提案コンペで優秀賞を
受 賞した企 画を基にしており、
青 年 委 員 会として 今 後 の 子 供
向けイベントのノウハウ体験と
して協力したく、ご承認願うも
のである。
(参考)
うものである。
8. 子ども向けピクトグラムワークショ
‌
ップ
開催の件(青年委員会企画) [共 催]東京建築士会
日本大学理工学部建築学科
八藤後・中田研究室
終了後本人宛通知いたしたく、 ご承認願
うものである。
編集の依頼があり、ご承認を願
佐藤理事( 青年委員会委員長 )より内容に
ついて補足説明の後、全員異議無く承認さ
れた。
[参 加 費]無 料
本会細則第7条第2項に基づき 、 理事会
出版( 株 )より、本会への監修・
「防災トランプで遊ぼう」
[定 員]親子20組40名程度
(定員になり次第締切)
名、 準会員1名、賛助会員1社である。
集 」発行にあたり、新日本法規
● [参加対象]小学生とそのご家族
※小学生だけでの参加も可
提案理由 : 今年度の該当者は正会員98
提案理由 : 昨年に引き続き
‌
「建築基準法規
「防災○×クイズ」
提案理由 : ‌青 年 委 員 会 では 、昨 年 作 成し
た防災ハンドブック(防災本)を
活 用して 、地 域 の 防 災 力 を 高
め、震災による人的被害の抑制
を目 指 す 防 災 教 育 の 一 環とし
て 、子どもたちに早期から防災
へ の 興 味をもってもらうべく、
学 童 保 育 施 設にて防 災ワーク
ショップを開 催 致したく、ご 承
認願うものである。
12. 平成26年度
‌
長期会費滞納による退
会会員の件
発 行 : 新日本法規出版株式会社
● [対 象]椎名町学童クラブ小学3年生15名
[参 加 費]無料
8月の入会者については承認された。
を確認する旨を発言し、議案は全員異議無
く承認された。
7. 学童クラブ防災ワークショ
‌
ップ開催の
件(青年委員会企画)
鴛海専務理事より内容について説明の後 、7・
7月
員
数 入会数( A ) 退 会 数( B ) 増減
(A)
−
(B)
正会員
6,082名
準会員
賛助会員
(口数)
計
13名
1名
12名
36名
0名
0名
0名
263社
385口
1社
0口
0社
0口
1社
0口
14名
1名
13名
6,381名
議事終了。以下の報告があった。
●
局長兼任)となる。)
高橋 孝一郎(理事/事務局長)
定年退職日 : 平成26年10月31日
勤続年数 : 36年7ヶ月
8月:入会者10名 退会者11名 現在会員数6,081名
平成26年8月1日〜8月31日
会 員 種 別 会
8月
員
数 入会数( A ) 退 会 数( B ) 増減
(A)
−
(B)
正会員
6,081名
準会員
賛助会員
(口数)
計
10名
11名
-1名
36名
0名
0名
0名
264社
386口
3社
3口
2社
2口
1社
1口
13名
13名
0名
6,381名
本会事務局職員定年退職の件
( 雇用形態の変更により11月より理事( 事務
●
本会事務局職員採用の件
(平成26年10月1日採用)
笠木 直人
昭和63年1月28日生(26歳)
その後 、次回の日程を確認後 、午後5時45分
閉会。
2014.12 KENCHIKU TOK YO
15
EDITORIAL VIEW
編 集 後 記
K E N C H I K U T O K YO
第5 0 巻/第12号
■ 編集 N OTE
12
通 巻 6 02号
シンポジウムのタイトル「住み継ぎの作法」
という言葉には、単なる
「住宅ストックの活用」
だけではなく、丁寧な住宅づくりや住まい方、
住宅をよい状態で維持していくことなど、建築
や住まいを尊む姿勢を含んでいる。そんな思
いから選んだ3人の講師の方々の活動はまさに
「作法」と呼べるものばかりだった。シンポジ
ウムの資料作成ではA+Saの佐々木さんの部
実際には壁のシミの直し方などのDIYレベ
ルの相談から、土地の探し方、工務店の選び
使いで空間をまとめる彼らの「リノベーション
の作法」
を体感することができた。
2年前、先輩から女性委員会に誘われた時
には、
「女性」と名の付く怪しい集まり、という
イメージしかなかったのだが、それから2年間、
さまざまな活動を体験し、怪しさは魅力に変
わっていた。女性委員会は、いつもと少し違っ
た見方をするきっかけを与えてくれる場になっ
ているように思う。
比護結子(一級建築士事務所ikmo)
女性委員会ではシンポジウムの他に、中央
区の男女参画センターのブーケ祭りで建築
相談コーナーを設けたり、去年からは建築体
操(東京タワーや新歌舞伎座等の有名建築の
特徴を体で表現する)を祭りの参加者と共に
行っている。一緒に体を動かしたり、家や地域
の不満や心配事を相談することで、建築士を
身近に感じ、どんな人が建築士として仕事を
定価 /7 72円
方などの相談があり、様々な場面で相談でき
いということを実感する。暮しアドバイザーの
ようなものはよくあるようだが、今後はもっと
顧問的建築士の役割も一般的になっていくの
ではないだろうか、と感じた。
河原うらら
(河原うらら建築設計室)
品や事務所への取材を通じて、既存の建築を
理解し、残すべきものを見極め、独自の素材
2014 年12 月10 日発 行
る中立的、客観的な相手を求めている人が多
分を担当させていただいたが 、いくつかの作
この秋、
「だめなものはだめ」で一世風靡し
た政治家土井たか子氏が死去された。どんな
理屈があっても、逆進性の強い消費税はだめ、
国家に戦争を禁じた憲法の改正はだめ。市民
社会の柔らかい実感を拾い上げた、正しくフェ
ミニンな政治家であったと思う。さて、男女雇
用機会均等法施行(1986)から30年近くが
経った今、女性を集めた委員会がすべきこと
はなんだろうか。建築業界で活躍している女
性はだいぶ増えているはずである。しかしな
かなかその姿が見えてこない。女性委員会は
コツコツ良い仕事をしている女性達を発掘し、
世に送り出していくという役割をもっと前面に
出してもいいのではないか。女性委員会は2
年に1度シンポジウムを開催するが、いっそ3
名女性講師で組んでもいいのではないか。そ
れだけの人材はいるはずである。だんだん世
の中がマッチョに逆戻りしつつある今、多少な
りともフェミニンな風を建築界に呼び起こして
いってほしい。
しているのか知ってもらうよい機会になれば
六反田千恵(長谷川逸子・建築計画工房)
と思う。
発 行 人:高橋 孝一郎
発 行 所:一般社団法人 東京建築士会
〒104-6204
東京都中央区晴海1-8-12
オフィスタワーZ 4F
[ TEL ]03-3536-7711
[ FAX ]03-3536-7712
■第15期女性委員会(10月より第16期が始動中)
[E-mail][email protected]
委 員 長 : 中野 晶子
制 作:
(株)ケシオン
副委員長 : 川並 順子 是永 美樹 村上 和子
委 員 : 新井 今日子 井上
貝塚 恭子 笠井
篠 節子 杉江
中村 晃子 野上
福村 眞澄 森田
建 築
東 京
加奈子 上田
香澄 河原
夏呼 高橋
恵子 服部
美紀 山口
ときわ 梅松
うらら 小西
彰子 田中
郁子 比護
温 吉田
子 遠藤 幹子
恵 佐藤 貴子
哉子 土谷 智子
結子 福田 洋子
香代子 六反田 千恵
担当事務局 : 中島 有紀子 岩満 能利子
〒107-0062
東京都港区南青山6-11-1
スリーエフ南青山ビル 7F
情報委員長:斉藤 博
委 員:臼田 哲男
観音 克平
■ 執 筆者PRO FILE
中野 晶子(なかの あきこ)
1976年東京芸術大学建築科卒業。亀倉雄策デザイン研究室、東工大茶谷研究室勤務を経て1983年、本庄
晶子建築設計室を設立。主に混構造の太陽熱誘導(OMソーラー、そよ風)住宅の設計。
本会理事、女性委員会委員長、NPO.AS輪組理事。
是永 美樹(これなが みき)
1996年東京工業大学大学院修了後 、AMO設計事務所を経て、2002年~2007年東工大建築学専攻助
手、〜2010年東工大建築学専攻助教。2014年4月~京都女子大学非常勤講師。
博士(工学)、CASBEE戸建、建築評価員。
16
KENCHIKU TOK YO 2014.12
小林 剛士
柴峯 一廣
千葉 修嗣
三原 斉
編 集:川村 哲也
梅津 洋佑
http://www.tokyokenchikushikai.or.jp/index.htm