JBoss Operations Network 2.2 インストールガイド JBoss Operations Network のインストールと初期設定 エディッション 1 JBoss ドキュメント JBoss ON Team JBoss Operations Network 2.2 インストールガイド JBoss Operations Network のインストールと初期設定 エディッション 1 JBo ss ON Team Red Hat JBo ss JBo ss ドキュメント 法律上の通知 Copyright © 2009 Red Hat, Inc.. T his document is licensed by Red Hat under the Creative Commons Attribution-ShareAlike 3.0 Unported License. If you distribute this document, or a modified version of it, you must provide attribution to Red Hat, Inc. and provide a link to the original. If the document is modified, all Red Hat trademarks must be removed. Red Hat, as the licensor of this document, waives the right to enforce, and agrees not to assert, Section 4d of CC-BY-SA to the fullest extent permitted by applicable law. Red Hat, Red Hat Enterprise Linux, the Shadowman logo, JBoss, MetaMatrix, Fedora, the Infinity Logo, and RHCE are trademarks of Red Hat, Inc., registered in the United States and other countries. Linux ® is the registered trademark of Linus T orvalds in the United States and other countries. Java ® is a registered trademark of Oracle and/or its affiliates. XFS ® is a trademark of Silicon Graphics International Corp. or its subsidiaries in the United States and/or other countries. MySQL ® is a registered trademark of MySQL AB in the United States, the European Union and other countries. Node.js ® is an official trademark of Joyent. Red Hat Software Collections is not formally related to or endorsed by the official Joyent Node.js open source or commercial project. T he OpenStack ® Word Mark and OpenStack Logo are either registered trademarks/service marks or trademarks/service marks of the OpenStack Foundation, in the United States and other countries and are used with the OpenStack Foundation's permission. We are not affiliated with, endorsed or sponsored by the OpenStack Foundation, or the OpenStack community. All other trademarks are the property of their respective owners. 概要 JBoss Operations Network 2.x 製品および管理エージェントのダウンロード、 インストール、 初期設定 に関するガイドです。 目次 目次 .前書き . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .6. . . . . . . . . . 1. 本書の表記規則 6 1.1. 書体の表記規則 6 1.2. 引用文の表記規則 7 1.3. 注記および警告 8 2. フィードバック 8 . . .1章 第 . . . .JBoss . . . . . . ON . . . . のダウンロード . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 10 ............ 1.1. Red Hat サポート 10 1.2. オープンソースコミュニティ 10 . . .2章 第 . . . .JON . . . . 2.x . . . .の前提条件 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 11 ............ 2.1. オペレーティングシステム 11 2.2. Java 11 2.3. データベース 11 2.3.1. PostgresSQL の準備 12 postgresql.conf 12 カーネルのパラメータ 12 pg_hba.conf 12 2.3.2. PostgreSQL クィックスタートインストール 13 2.3.3. Oracle の準備 14 2.3.3.1. XA 用の JON ユーザー要件 15 2.3.3.2. セッション数とプロセス数 15 2.3.3.3. 高度な Oracle の設定 15 . . .3章 第 . . . JON . . . . . サーバーのインストール . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 17 ............ 3.1. JON 高可用性 17 3.2. アップグレード 17 3.3. 準備 17 3.4. インストーラを実行する 18 3.4.1. 高度な設定 19 3.4.2. データベースの設定 20 3.4.3. インストールの設定 20 3.4.4. サーバー設定 23 3.5. JON サーバーのインストール 24 3.6. 起動時サービスとしてインストールする 24 3.7. JON サーバーをアップグレードする 24 3.7.1. 古いアラート定義の削除 24 3.7.2. インベントリから不要なプラットフォームを削除 25 3.7.3. サーバーと全エージェントを停止 25 3.7.4. JON サーバーの新しいバージョンを解凍 25 3.7.5. JON エージェントプラグインパックの新しいバージョンをインストール 26 3.7.6. JON サーバーのセットアップ 26 3.7.7. JON エージェントの新しいバージョンを各エージェントマシンに対してインストール 27 3.7.8. 新しいサーバーとエージェントの起動 27 3.7.9. JON GUI を開く 27 3.8. スタートアッププロパティ 27 3.8.1. データベース 28 データベースのタイプ 28 データベース接続 URL 28 データベース JDBC ドライバクラス 28 データベース XA データソースクラス 28 1 JBoss Operations Network 2.2 インストールガイド データベースユーザー名 データベースのパスワード データベースサーバー名 データベースポート データベース DB 名 3.8.2. サーバーのバインディング サーバーのバインドアドレス HT T P のポート 安全な HT T PS のポート Web サービスのポート ネーミングサービスのポート ネーミングサービス RMI のポート JRMP インボーカ RMI のポート プールされたインボーカ RMI のポート AJP ポート 統合インボーカポート アスペクトデプロイヤポート 3.8.3. 高可用性のバインディング 3.8.3.1. サーバー名 3.8.3.2. サーバーのパブリックアドレス 3.8.3.3. サーバーアフィニティグループ 3.8.3.4. 登録サーバー 3.8.4. クラスタバインディング パーティション名 パーティションバインドアドレス パーティション UDP マルチキャストグループ IP アドレス パーティション UDP マルチキャストのポート パーティション UDP EJB3 エンティティキャッシュマルチキャストのポート パーティション UDP アラートキャッシュマルチキャストのポート パーティション UDP ループバック HA JNDI のポート HA JNDI RMI のポート HA JNDI 自動ディスカバリグループのポート HA JRMP インボーカ RMI のポート HA プールされたインボーカのポート JGroups UDP IP T T L (有効期間) 3.8.5. RHQ コンソールトランスポートセキュリティ RHQ コンソールキーストア RHQ コンソールキーストアのパスワード RHQ コンソールの SSL プロトコル 3.8.6. 着信エージェント通信バインディング 着信エージェント通信トランスポート 着信エージェント通信バインドアドレス 着信エージェント通信のポート 着信エージェント通信トランスポートのパラメータ エージェントマルチキャスト検出機能の有効 エージェントマルチキャスト検出機能のバインドアドレス エージェントマルチキャスト検出機能のマルチキャストアドレス エージェントマルチキャスト検出機能のポート 3.8.7. 着信エージェント通信トランスポートセキュリティ 着信セキュアソケットプロトコル 着信キーストアファイル 着信キーストアアルゴリズム 着信キーストアタイプ 着信キーストアのパスワード 2 28 28 28 29 29 29 29 29 30 30 30 30 31 31 31 31 31 31 31 32 32 32 32 33 33 33 33 33 33 33 33 33 34 34 34 34 34 34 34 34 35 35 35 35 36 36 36 36 36 36 37 37 37 37 37 目次 着信キーストアのキーパスワード 着信キーストアエイリアス 着信トラストストアファイル 着信トラストストアアルゴリズム 着信トラストストアタイプ 着信トラストストアのパスワード 着信クライアント認証モード 3.8.8. 発信エージェント通信トランスポートセキュリティ 発信の安全なソケットプロトコル 発信キーストアファイル 発信キーストアのアルゴリズム 発信キーストアのタイプ 発信キーストアのパスワード 発信キーストアのキーパスワード 発信キーストアのエイリアス 発信トラストストアファイル 発信トラストストアのアルゴリズム 発信トラストストアのタイプ 発信トラストストアのパスワード 発信サーバー認証モード有効 3.8.9. 組み込み RHQ エージェント 組み込み RHQ エージェントの有効 組み込み RHQ エージェント名 組み込み RHQ エージェントの無効ネイティブシステム 組み込み RHQ エージェントのリセット設定 3.8.10. 発信 Email Email SMT P ホスト名 Email SMT P のポート Email の 発信元 (from) アドレス 3.8.11. オペレーション呼び出しのデフォルトタイムアウト 3.8.12. 並行処理制限 Web 接続 グローバルの並行処理制限 インベントリレポート 使用可能状況レポート インベントリの同期 コンテンツレポート コンテンツダウンロード 測定レポート 測定スケジュール要求 37 37 37 37 38 38 38 38 38 38 38 38 38 38 39 39 39 39 39 39 39 39 39 39 40 40 40 40 40 40 40 41 41 41 41 42 42 42 42 42 . . .4.章 第 . . .JON . . . . .エージェントのインストール ..............................................................................4 . .3. . . . . . . . . . 4.1. 概要 43 4.2. エージェントを取得する 43 4.3. エージェントの設定 43 4.4. Windows 上で実行する 45 4.4.1. Windows コンソールで実行する 45 4.4.2. Windows サービスとしてインストールして実行する 46 4.5. UNIX® で実行する 48 4.5.1. コンソールで実行する 48 4.5.2. デーモンとして実行する 48 4.5.3. init.d で実行する 49 4.5.3.1. 設定 50 4.5.3.2. インストール 51 4.6. コマンドラインオプション 51 4.7. JON サーバー内で組み込みエージェントを実行する 52 3 JBoss Operations Network 2.2 インストールガイド 4.8. JON エージェントをアップグレードする 4.8.1. サーバーのアップグレード 4.8.2. 新しいエージェントのインストール 53 53 53 . . .5章 第 . . . .初期自動ディスカバリとインポート . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 55 ............ 5.1. ログイン 55 5.2. ライセンスをインストールする 55 5.3. 初期自動ディスカバリとインポート 55 . . .6章 第 . . . .高可用性の設定 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 57 ............ 6.1. HA 構成を定義すべき環境とは 57 6.2. HA インフラストラクチャの影響 57 6.2.1. データベースの影響 58 6.2.2. サーバーとエージェントのエンドポイント 58 6.3. アフィニティを使用すべき状況とは 58 6.3.1. 物理的な効率性 59 6.3.2. 論理的効率性 59 6.3.3. ウォームバックアップ 59 6.3.4. アフィニティの動作 59 6.4. HA インストールへ移行を行うには 59 6.4.1. JON 2.0.0/2.0.1 から HA に移行する 59 6.4.2. サーバーの要件 60 6.4.3. エージェントの要件 60 6.5. HA インストールを管理するには 61 .索引 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 61 ............ シンボル 61 4 目次 5 JBoss Operations Network 2.2 インストールガイド 前書き 1. 本 書 の 表 記 規 則 本ガイドでは、一部の単語や語句を強調して、特定の情報に対する読者の注意を促すために、以下のよう な表記規則を採用しています。 本ガイドの PDF および紙書籍版では、Liberation フォントセットの書体を使用しています。また、 Liberation フォントセットがご使用のシステムにインストールされている場合には、HT ML 版もこの書体 で表示されます。インストールされていない場合には、別の対応する書体で表示されます。なお、Red Hat Enterprise Linux 5 以降のバージョンでは、Liberation フォントセットがデフォルトでインストールさ れる点に注意してください。 1.1. 書体の表記規則 本ガイドでは、特定の単語や語句に対する注意を促すために、4 つの書体表記規則を採用しています。こ れらの表記規則および適用される状況は、以下のとおりです。 太字の等幅フォント シェルコマンド、ファイル名、パスなど、システムへの入力を強調するために使用します。また、キー名 やキーの組み合わせを強調するのにも使用します。以下が例となります。 作業ディレクトリ内の m y_next_bestselling_novel というファイルの内容を表示する には、シェルプロンプトで cat m y_next_bestselling_novel というコマンドを入力し て Enter キーを押し、そのコマンドを実行します。 上記の例には、ファイル名、シェルコマンド、キー名が含まれており、すべて太字の等幅フォントで表示 されていますが、文脈で区別することができます。 キーの組み合わせは、プラス記号 (+) で各キーがつながれているので、個別のキーと区別することができ ます。以下が例となります。 Enter を押してコマンドを実行します。 Ctrl+Alt+F2 を押して仮想ターミナルに切り替えます。 第 1 の例では、押すべき特定のキー名が強調されています。第 2 の例では、3 つのキーを同時に押す、 キーの組み合わせが強調されています。 ソースコードを記載する場合、その段落で言及されるクラス名、メソッド、関数、変数名、戻り値は上記 のように 太字の等幅フォント で表示されます。以下が例となります。 ファイル関連のクラスには、filesystem (ファイルシステム)、file (ファイル)、dir (ディレクトリ) などがあります。各クラスにそれぞれ独自のパーミッションセットが関連付 けられています。 太字の可変幅フォント この書体は、アプリケーション名、ダイアログボックスのテキスト、ラベル付きボタン、チェックボック ス/ラジオボタンのラベル、メニュータイトル、サブメニュータイトルなど、システムで表示される単語や 語句であることを示します。以下が例となります。 メインメニューバーから システム → 設定 → マウス の順で選択し、マウスの設定 を起動 6 前書き します。全般 タブで 左利き のラジオボタンを選択して 閉じる をクリックし、マウスの主 ボタンを左から右へ切り替えます (左利きのユーザーが使用するのに適切な設定に変更しま す)。 gedit ファイルに特殊文字を入力するには、メインのメニューバーから アプリケーション → アクセサリ → 文字マップ の順に選択します。次に 文字マップ のメニューバーから 検 索 → 検索 … の順に選択して 検索 フィールドに文字名を入力し、次を検索 をクリックしま す。検索対象の文字が 文字テーブル に強調表示されます。その文字をダブルクリックして コピーする文字列 のフィールドに表示されたら、コピー ボタンをクリックします。この後 に編集中のドキュメントに戻り、gedit のメニューバーから 編集 → 貼り付け の順で選択し ます。 上記のテキストには、アプリケーション名、システム全体のメニュー名と項目、アプリケーション固有の メニュー名、GUI インターフェースで使用されているボタンおよびテキストが含まれており、これらはす べて、太字の可変幅フォントで表示されていますが、文脈で区別することができます。 太字斜体の等幅フォント または 太字斜体の可変幅フォント 太字の等幅フォントおよび太字の可変幅フォントに斜体を使用した場合には、いずれも置き換え可能な可 変テキストであることを意味します。斜体は、記載されている通りには入力しないテキスト、あるいは状 況によって変化するテキストを示します。以下が例となります。 ssh を使用してリモートマシンに接続するには、シェルプロンプトで ssh username@ domain.name と入力します。リモートマシンが exam ple.com で、そのマシン 上のユーザー名が john である場合には、ssh john@ exam ple.com と入力してください。 m ount -o rem ount file-system のコマンドは、指定したファイルシステムを再マウン トします。たとえば、/hom e ファイルシステムを再マウントするコマンドは m ount -o rem ount /hom e となります。 現在インストール済みのパッケージのバージョンを確認するには、rpm -q package のコマ ンドを使用します。その結果、次のような出力が返されます: package-version-release ユーザー名、ドメイン名、ファイルシステム、パッケージ、バージョン、およびリリースが太字のイタ リック体で表示されている点に注意してください。これらの語句はプレースホルダーで、コマンドを発行 する際に入力するテキストまたはシステムによって表示されるテキストのいずれかです。 斜体は、著作物のタイトルを表すという標準的な用途の他に、重要な用語の初出時にも使用されます。以 下が例となります。 Publican は DocBook の出版システムです。 1.2. 引用文の表記規則 端末の出力とソースコードは、周囲のテキストとは視覚的に区切られて表示されます。 端末に送信される出力は、ローマン体の等幅フォント を使用して以下のように表示されます。 books books_tests Desktop Desktop1 documentation downloads drafts images mss notes photos scripts stuff svgs svn ソースコードの表示にも ローマン体の等幅フォント が使用されますが、以下のような構文強調表示が追 加されます。 7 JBoss Operations Network 2.2 インストールガイド package org.jboss.book.jca.ex1; import javax.naming.InitialContext; public class ExClient { public static void main(String args[]) throws Exception { InitialContext iniCtx = new InitialContext(); Object ref = iniCtx.lookup("EchoBean"); EchoHome home = (EchoHome) ref; Echo echo = home.create(); System.out.println("Created Echo"); System.out.println("Echo.echo('Hello') = " + echo.echo("Hello")); } } 1.3. 注記および警告 本ガイドでは、見落としがちな情報に注意を促すために、次にあげる 3 つの視覚的スタイルを使用してい ます。 注記 注記には、対象のタスクに関するヒント、ショートカット、その他のアプローチなどを記載してい ます。注記を無視しても、悪影響はありませんが、作業を効率的に行うためのコツを見逃してしま う可能性があります。 重要 重要の欄には、現行セッションのみに適用される設定の変更や、更新を適用するのに再起動が必要 なサービスなど、見落としがちな情報を記載しています。「重要」と記載された事項を無視して も、データ損失などには至りませんが、作業が思ったようにスムーズに進まなくなる可能性があり ます。 警告 警告は、無視しないでください。警告を無視すると、データ損失が発生する可能性が非常に高くな ります。 2. フ ィ ー ド バ ッ ク 本ガイドに関する未解決の問題に関しては https://jira.jboss.org/jira/browse/JOPR をご覧ください。 機能ガイド に誤植があった場合、 また本ガイドの改善案に関するご意見をお寄せ頂く場合、 JIRA: https://jira.jboss.org/jira/browse/JOPR よりコンポーネント Doc にご報告をお願いします。 8 前書き ドキュメントの改善案についてはできるだけ詳細な記述をお願いいたします。 エラーの報告を頂く場合 は、 該当するセクション番号および前後の文章を含めてお知らせ頂けると発見しやすくなります。 9 JBoss Operations Network 2.2 インストールガイド 第 1章 JBoss ON のダウンロード 1.1. Red Hat サ ポ ー ト JBoss Operations Network 2.0 は Customer Support Portal からダウンロードによる入手が可能です。 利用できるライセンスは 3 種類あります。 モニタリング付きのライセンス - JBoss ON の全機能にアクセスできます (モニタリング、 インベン トリ、 設定、 アラート、 オペレーションの管理およびソフトウェアフィード)。 モニタリング無しのライセンス - JBoss ON の限定された機能にアクセスできます (インベントリ、 設定、 オペレーションの管理およびソフトウェアフィード)。 モニタリング付きの評価ライセンス - JBoss ON の全機能にアクセスできる 30 日間の評価版です。 手順 1.1 JBoss Operations Network 2.0 およびライセンスのダウンロード 1. カスタマーサポートポータル にログインし、 Software セクションをクリックして Operations Network を探します。 Operations Network ダウンロードセクションへのアクセス権がない場合は担当セールスにご連 絡ください。 2. JBoss ON を稼働させるため次の 2 ファイルをダウンロードします。 JBoss ON 2.0 Server JBoss ON 2.0 Agent 前回の JBoss On リリースとは異なりオペレーティングシステム固有のディストリビューション バージョンはありません。 3. ライセンスで右クリックしてファイルをデスクトップに保存します。 JBoss ON インストールが完 了するとライセンスのアップロードが求められます。 適切なライセンスへのアクセス権がない場合は担当セールスにご連絡ください。 1.2. オ ー プ ン ソ ー ス コ ミ ュ ニ テ ィ Jopr は オープンソースであり、 サポートされない JBoss Operations Network リリースとなります。 ま た、 http://support.rhq-project.org/display/RHQ/Home にある RHQ プロジェクトも JBoss ON のオープン ソースリリースを提供しています。 RHQ および Jopr のライセンスファイルは SVN レポジトリをご覧頂 くか、 コードにより生成して頂くことになります。 手順 1.2 Jopr 2.1 のダウンロード 1. http://www.jboss.org/jopr/ にある Jopr のホームページに行きます。 Downloads タブをクリックし ます。 Managem ent セクションの下にある Jopr のリンクをクリックします。 2. Jopr Server と Jopr Agent をダウンロードします。 10 第2章 JON 2.x の前提条件 第 2章 JON 2.x の前提条件 2.1. オ ペ レ ー テ ィ ン グ シ ス テ ム JBoss ON 2.0 のサーバーとエージェントは amd64、 i686 および ia64 のアーキテクチャによる Linux お よび Windows 上でサポートされます。 Java 5 に対応するその他のプラットフォームもサポートしていま すが、 ネイティブのサポートは無効にしなければなりません。 JON エージェントの機能性に影響を及ぼ します。 注記 OS が 32 ビット互換モードの場合、 64 ビットのプラットフォームは x64 上の Linux を除きすべ て JBoos ON でのみサポートされます。 2.2. Java JBoss ON 2.0 はサーバーとエージェントの両方を実行するため Java 5 を必要とします。 JRE または JDK のいずれかを使用できます。 Java 5 はエージェントで監視する全マシンおよび JON サーバーをホス トしているマシンにインストールする必要があります。 Java 5 は http://java.sun.com/javase/downloads/index_jdk5.jsp からダウンロードしてください。 注記 JBoss ON 2.1 は Java 5 または Java 6 を必要とします。 重要 GNU libgcj はサポート されません 。 重要 最新の JRE または JDK 5 のダウンロードおよびインストールが完了したら、 必ずインストール ディレクトリに対して JAVA_HOME 環境変数をセットします。 この環境変数が JON サーバーおよ び JON エージェントに JVM を検索する場所を指示します。 2.3. デ ー タ ベ ー ス JBoss ON 2.0 を実行するためには外部のデータベースをインストールしなければなりません。 対応デー タベースは次の通りです。 Postgres: Postgres のダウンロードおよびインストールを行う場合は Postgres ウェブサイトに行きま す。 Oracle: Oracle のダウンロードおよびインストールを行う場合は Oracle ウェブサイトに行きます。 11 JBoss Operations Network 2.2 インストールガイド データベースをインストールしたらデータベースの JDBC URL、 ユーザー名およびパスワードをメモして おきます。 この情報は JBoss ON Server のインストール時に必要になります。 2.3.1. PostgresSQL の準備 PostgreSQL のバージョン JBoss ON は現在 PostgreSQL のバージョン 8.2.4 またはそれ以降に対応しています。 8.2 以前の バージョンは推奨しません。 Postgres 8.1 には対応しません。 注記 PostgreSQL がインストールされていない場合は PostgreSQL のインストール方法に関する手順を 手順2.1「PostgreSQL のダウンロードとインストール」 で参照してください。 postgresql.conf PostgreSQL はデータベース構成に若干の変更を要します。 次の変更を postgresql.conf ファイルに 行ってください。 ## not necessary if the database is started with the -i flag listen_addresses = '*' ## performance changes for JBoss ON shared_buffers = 80MB # default is 32MB work_mem = 2048 # default is 1MB statement_timeout = 30s # default is 0s checkpoint_segments = 10 # default is 3 max_fsm_pages = 100000 # default is 204800 JBoss ON はサーバーに対して最大 55 データベース接続数を使用することができます (JON 2.1 以前はこ の接続数は 110 でした)。 PostgreSQL は管理者用の接続予約を許可します。 これらの接続は max_connections のプールでカウントされるため max_connections の合計数に加える必要がありま す。 管理者用に 5 接続あったとすると postgresql.conf ファイルは以下のように編集します。 max_connections = 60 # default is 100 superuser_reserved_connections = 5 # default is 3 このデータベースインスタンスの監視に Postgres プラグインを使用している場合は PostgreSQL で設定 しているデータベース (論理的) ごとに 1 接続を追加します。 このプラグインに関する詳細は Managed Resources Guide (管理リソースガイド) の Postgres Server (Postgres サーバー) セクションを参照してく ださい。 カーネルのパラメータ 使用している OS によってはカーネルのパラメータを調整する必要があるかもしれません。 詳細は http://www.postgresql.org/docs/8.2/interactive/kernel-resources.html を参照してください。 pg_hba.conf pg_hba.conf ファイルを更新して新たに作成したロールが JBoss On サーバーをインストールしたマシ ンから接続できるようにします (例、 localhost)。 これについては 12 第2章 JON 2.x の前提条件 http://www.postgresql.org/docs/8.2/interactive/client-authentication.html を参照してください。 上記の手順を完了したら変更が反映されるよう PostgreSQL を再起動します。 エラーが表示されなければ データベースは JBoss On のインストールをサポートする準備が整ったことになります。 Postgres の調整方法については http://wiki.postgresql.org/wiki/T uning_Your_PostgreSQL_Server を参照 してください。 「 Relation RHQ_Principal does not exist」エラーの修正 データベース接続は有効となるのにインストールが Relation RHQ_Principal does not exist エラーで失敗 する場合があります。 PostgreSQL のインスタンスから non-C ロケールで initdb の実行をして新しい データベースを作成した場合に発生します。 このエラーを修正するには、 1. データベースエクスプローラを使って JBossON に使用されるデータベース内に RHQ_Principal という名前の空の表を作成します 2. Install server をクリックします インストーラは既存のスキーマに関する警告を表示します。 既存のスキーマは空白の表 1 つのみで 構成されるのでこのスキーマを上書きします。 別のオプションとしては、 作成時に作成されたデータベースのエンコーディングを SQL-ASCII として指 定する方法です。 たとえば、 initdb -D /my/test/data -E SQL_ASCII --locale en_US.UTF-8 -D 以降のディレクトリをデータベース用の目的ディレクトリに置き換えてください。 2.3.2. PostgreSQL クィックスタートインストール 手順 2.1 PostgreSQL のダウンロードとインストール 1. PostgreSQL の最新リリースをダウンロードします。 UNIX® の場合 : http://www.postgresql.org/ftp/source/ からソースをダウンロードします。 Windows の場合 : http://www.postgresql.org/ftp/binary/ からインストーラをダウンロードします。 2. postgres をインストールします。 UNIX の場合 : http://www.postgresql.org/docs/8.3/static/install-short.html に記載されている通りに 構築およびインストールを行います。 Windows の場合 : http://pginstaller.projects.postgresql.org/ に記載されているインストール方法に 従います。 Postgres は Fedora の yum などパッケージインストーラでもインストールが可能です。 3. 次のコマンドが動作するよう Postgres 認証メカニズムが正しく設定されていることを必ず確認し てください。 コンピュータ上の全ユーザーにデータベースへのアクセスを与えるには次の行を data/pg_hba.conf 設定ファイルに追加します。 local all all trust host all all 127.0.0.1/32 trust postgres ユーザーのパスワードを変更するには、 sudo passwd postgres 13 JBoss Operations Network 2.2 インストールガイド 4. データベースを初期化します。 サーバーを起動する前にデータベースを初期化しなければなりません。 service postgresql initdb 5. Postgres を起動します。 UNIX の場合 : service postgresql start Windows の場合 : Postgres がサービスとしてインストールされている場合は既に稼働しているかもしれません。 こ れ以外は、 net start pgsql-8.3 6. rhqadm in という名前の PostgreSQL ロールを rhqadm in というパスワードを付けて作成しま す。 pgAdmin で作成するか、 以下のようにコマンドラインから作成します。 cd <postgres-install-dir> createuser -h 127.0.0.1 -p 5432 -U postgres -S -D -R rhqadmin 7. rhq という名前の PostgreSQL データベースを作成し rhqadm in ロールを所有者に指定します。 pgAdmin で行うか次のようにコマンドラインから行います。 cd <postgres-install-dir> createdb -h 127.0.0.1 -p 5432 -U postgres -O rhqadmin rhq 8. この PostgreSQL インストールをデモまたはテスト目的以外にも使用する場合は、 「PostgresSQL の準備」 を参照して JON での実稼働用にマシンの設定を行ってください。 2.3.3. Oracle の準備 JBoss ON で Oracle を使用するには次の 3 ステップを行う必要があります。 高度な Oracle のセット アップを使用する場合はこの他にも準備が必要となります。 「高度な Oracle の設定」 を参照してくださ い。 1. JBoss ON データベースに使用する Oracle のインスタンスを作成または確定します。 JBoss ON で使用される Oracle サーバーはそれ自体のハードウェア上で稼働させることを推奨しま す。 使用するマシンに Oracle をインストールしてデータベースを作成します。 データベースには いずれの名前を選択しても構いません。 これで次のステップに進む Oracle インスタンスの準備は 完了です。 2. JBoss ON が Oracle のアクセスに使用するユーザーを作成します。 Oracle でユーザーを作成する方法がいくつかあります。 SQL*Plus で作成するのがそのひとつで す。 まず SQL*Plus で system ユーザーとして Oracle インスタンスにログインし CREAT E USER コマンドを発行します。 SQL> CREATE USER jon IDENTIFIED BY jon; jon という名前のユーザーを jon というパスワードを付けて作成します。 3. Oracle ユーザーに必要となるパーミッションを与えます。 14 第2章 JON 2.x の前提条件 Oracle ユーザーは connect と resource のロールを所有していなければなりません。 SQL*Plus で GRANT コマンドを使うと簡単に行えます。 SQL> GRANT connect, resource TO jon; 4. DB_BLOCK_SIZ E が少なくとも 8k あることを確認します。 SQL> show parameter db_block_size; NAME TYPE VALUE ------------------------------------ ----------- ----------------------------db_block_size integer 8192 これで Oracle は JBoss ON インストールを受け取る準備が整いました。 2.3.3.1. XA 用の JON ユーザー要件 JBoss ON はそのデータベース動作のいくつかに 2 つのコミットフェースを内部的に使用します。 2 フェーズコミットの障害から復帰できるようにするには特殊な特権を「join」データソースユーザーに与 える必要があります。 これを行わないと XAException.XAER_RMERR エラーが発生することになりま す。 与える必要がある特権には次が含まれます。 GRANT GRANT GRANT GRANT GRANT SELECT ON sys.dba_pending_transactions TO jon; SELECT ON sys.pending_trans$ TO jon; SELECT ON sys.dba_2pc_pending TO jon; EXECUTE ON sys.dbms_system TO jon; SELECT ON v$xatrans$ TO jon; 2.3.3.2. セッション数とプロセス数 現在、 JON 2.1 が使用すべき Oracle の最大プロセス数 (v$resource_limit に維持) の確定を行うための推 奨アルゴリズムは次の通りです。 以下の最大を取ります。 1. 1.5 * その環境にある JON エージェントの 合計数、 また 2. 60 * その環境にある JON サーバーの合計数 Oracle Enterprise Manager (EM) を使用する場合は 40 を追加します。 たとえば、 JON エージェントが 100 で JON サーバーが 2、 Oracle EM を使用するとすると最大は以下 になります。 1. 1.5 * 100 = 150 2. 60 * 2 = 120 最大は 150 になり 40 を追加して 190 プロセス数にします。 セッション数 (v$resource_limit に維持) は 1.1 * プロセス数になるはずなので、 この例の場合は最大 209 セッション数で十分となります。 これらの 設定により ORA-00018: m axim um num ber of sessions exceeded などのエラー表示を防げるは ずです。 2.3.3.3. 高度な Oracle の設定 大規模な JBoss ON 環境で効率的に Oracle を稼働させることができるオプション設定があります。 この 設定は小中規模の環境には必須ではありません。 この種の設定が効果を表す環境の例として JON エー 15 JBoss Operations Network 2.2 インストールガイド ジェントが 100 ある環境などが挙げられます。 手順 2.2 高度な Oracle の設定 1. Oracle Database Configuration Assistant を使い新しいデータベースを作成します。 New Database (Includes datafiles = No) を選択します。 領域節約のため Example Schemas のインストールを行いません。 2. 高度な設定を使用する場合、 Oracle は専用ホストにインストールしなければなりません。 このた め、 T ypical Mem ory 設定を選択します。 使用するデータベースのサイズ化タイプとして OLT P を選択します。 できる範囲でシステムリソースの最大率を割り当てます。 70 から 90% ほ どになるはずで、 理想的には高い方の値にします。 警告 表領域はすべてローカルに管理します。 表領域を作成する際は NOLOGGING の条項を指定して全表領域に対して Redo Logging を OFF にしてください。 実際、 Redo Logging は同じデータベース内の すべての 表領域でオフになっ ているはずです。 これはデータベースの主要なボトルネックであり、 高いスループットを必要とす るため復元可能性が犠牲となる可能性が考えられます。 つまり、 復元したい場合はデータをエクス ポートしてバックアップを行ってください。 3. JBoss ON ユーザーを作成します。 CREATE USER jon IDENTIFIED BY jon; 4. この新規ユーザーにパーミッションを与えます。 GRANT CONNECT, RESOURCE TO jon; 16 第3章 JON サーバーのインストール 第 3章 JON サーバーのインストール 本章では JBoss Operations Network 2.2 Server のインストール手順について説明しています。 JON サー バーについては JON サーバーガイド も併せて参照されることをお勧めします。 3.1. JON 高 可 用 性 バージョン 2.1.0 から JON はマルチサーバー環境に対応します。 複数の JON サーバーを稼働することに より高可用性 (HA) 環境を実現します。 マルチサーバー HA 環境では JON エージェントのフェールオー バーや負荷分散が可能になります。 HA は標準のインストールプロセスに統合されます。 個別の HA インストールはありません。 理解してお くべき重要事項をあげておきます。 複数のサーバーを同じデータベースに対して設定することができます。 サーバー識別のため各サーバーには固有の名前が必要になります。 各サーバーにはパブリックにアクセスできるエンドポイントが必要になります (全エージェントに対し てパブリック)。 既存のサーバーのアップグレードや新しいサーバーのインストールによりシングルサーバーの環境になり ます。 HA「サーバークラウド」に対してさらにサーバーを追加するには、 目的のサーバーマシンでイン ストーラを実行し、 その都度同じデータベースおよびエンドポイント情報を設定して固有のサーバー名を 選択します。 クラウドに対してサーバーはいつでも追加や削除を行うことができます。 HA 環境がニーズに適しているかどうか、 また既存の JON インストールから HA への移行などについての 詳細は 6章高可用性の設定 を参照してください。 3.2. ア ッ プ グ レ ー ド 2.2 より以前の JON 2.x リリースからアップグレードする場合は JON サーバーアップグレードの説明に 従ってください。 これを怠るとインベントリやメトリックのデータを失う恐れがあります。 重要 バージョン 1.x または JON 2.0.0.GA 以前のバージョンのアップグレードはサポートされません。 3.3. 準 備 Java およびデータベースに関する前提条件 インストーラを実行する前にサポートされている外部データベースおよび JDK 5 ないしは JDK 6 がイン ストールされていることを確認してください。 JDK のインストール方法については 「Java」 を参照して ください。 インストール中に JDBC URL、 データベースのユーザー名、 パスワードが必要になります。 同期されているマシンのクロック JBoss ON のサーバーとエージェントはすべて同期されたクロックが必要になります。 クロックが異なる とリソースの同期、 使用可能状況、 メトリックの測定、 グラフ化、 リソースのインベントリへのイン 17 JBoss Operations Network 2.2 インストールガイド ポートなどで問題が発生する原因となります。 クロックが必ず同期されるよう NT P をインストールして 設定する方法については http://www.ntp.org/ を参照してください。 DNS のセットアップ DNS 転送およびリバースマッピングのエントリがモニタリングに関連する全ホストになければなりませ ん。 これにはエージェントを実行している全マシンおよび JBoss ON の全サーバーが含まれます。 JON サーバーを監視する JBoss ON サーバーにそれ自体を監視させることができます。 これを行う場合は次の 2 つのオプションの いずれかを選択します。 ネットワーク内の他のマシンと同様にスタンドアローンのエージェントをインストールします。 JON サーバー内で実行する組み込みエージェントを使用します。 組み込みエージェントを使用すると個別となるスタンドアローンのエージェントをインストールして管理 する必要がなくなります。 組み込みエージェントは JON サーバーが起動すると開始され、 JON サーバー が稼働している間は実行しつづけます。 組み込みエージェントを使用する場合はインストーラでサーバー と共にエージェントを起動するよう指示します。 詳細については JON エージェントガイド にある 組み込 み JON エージェント のセクションを参照してください。 重要 組み込みエージェントは JBoss ON サーバー自体の監視用となります。 JON サーバーと同じマシ ン上に監視したい別の JBoss Application Server インスタンスがある場合はスタンドアローンエー ジェントのオプションを選んでください。 3.4. イ ン ス ト ー ラ を 実 行 す る JBoss ON 1.x とは異なり、 スタンドアローンのインストーラはなくなっています。 JON サーバーディス トリビューションファイルが必要となります (jon-server-2.X.zip)。 手順 3.1 インストーラの実行 1. サーバーのディストリビューションをそれを実行するディレクトリに対して解凍します。 たとえ ば、 cd /opt unzip jon-server-2.2.0.GA.zip ジップファイル内のディレクトリ構成によりサーバーはバージョン固有のインストールディレクト リ名を持ちます。 たとえば、 上記のコマンドは /opt/jon-server-2.2.0.GA というディレク トリ名を作成します。 /opt/jon-server-2.2.0.GA ディレクトリは解凍作業前には存在してい ないはずです。 18 第3章 JON サーバーのインストール Windows のインストール JON サーバーを 19 文字を越えるパスのディレクトリにインストールしないようにしてくだ さい (C:\Docum ents and Settings\m yusernam e\ ではなく C:\Program Files\ を使用します)。 過度に長いパス名はサーバーの実行中にエラーが発生する原因となる可能 性があります。 2. エージェントプラグインパックをインストールします。 JON サーバーディストリビューションにはその動作に必要とされるコアのエージェントプラグイン が含まれています。 追加のプラグインはインストールのニーズに固有のプラグインパックで配信さ れます (例、 EWS、 EAP、 SPA-P)。 各プラグインパックには 1 zip ファイル内に 1 つまたは複数 のプラグインが含まれます。 プラグインパックはどこにでも解凍できます。 以下の例ではサーバー の先頭に配置しています。 各プラグインパックに対して、 cd [install-dir] unzip jon-plugin-pack-<name>-2.2.0.GA.zip プラグインパックで提供されている README.txt の説明に従いエージェントプラグインをインス トールします。 注記 HA 環境ではプラグインパックのインストールは 1 つの HA サーバーに行うだけです。 イン ストールが完了すると 全 HA サーバーがエージェントプラグインにアクセスできます。 3. JON サーバーを稼働します。 UNIX の場合、 コマンドラインから次を実行します。 cd [install-dir]/bin ./rhq-server.sh start Windows の場合、 コマンドラインから次を実行します。 cd [install-dir]\bin rhq-server-console.bat start 4. ブラウザで http://localhost:7080/ をポイントして、 JON サーバーのインストーラウェブアプリ ケーションを表示させます。 5. Click here to continue the installation リンクをクリックするとインストーラのメイ ンページに移動します。 3.4.1. 高度な設定 デフォルトではインストーラはインストールに必要な一般的な設定しか表示しません。 高度な要件がある 場合は Show Advanced Settings のチェックボックスをクリックして次の 2 セクションでの高度な設 定を表示させます。 19 JBoss Operations Network 2.2 インストールガイド 重要 Show Advanced Settings のチェックボックスを何度もクリックすると表示された設定の値が 初期化されます。 インストールデータを入力したらチェックボックスはクリックしないよう気を付 けてください。 3.4.2. データベースの設定 インストーラのメインページ表示はデータベースの設定により異なります。 このサーバーインストール用 にデータベースを設定する必要があります。 インストーラのデータベース設定エリアは以下のような表示 なります。 手順 3.2 データベースの設定 1. 必要に応じてデフォルト値を更新してデータベースの接続プロパティをセットします。 データベースサーバーはインストールしているが必要なデータベースや JON で使用するロールを作 成していない場合、 Create Database ボタンをクリックします。 RHQ データベースおよび rhqadmin ロールを既に作成している場合はこの手順は行わないでください。 Oracle で「overwrite tables」オプションを選択したが上書きするものが何もない場合 (初めてのイ ンストールになるため)、 サーバーログにエラーメッセージが表示されるかもしれません。 これら は安全に無視して構いません。 ERROR [DBSetup] {DBSetup.dropped-table-error}Failed to drop table [SOME_RHQ_T ABLE] or one of its sequences. Cause: ErrorCode=[2289]; SQLState=[42000]; Message=[ORA-02289: sequence does not exist]; T ype=[java.sql.SQLException] 2. T est Connection ボタンをクリックしてデータベースの接続をテストします。 このテストが失 敗する場合は接続プロパティをチェックしてデータベースサーバーが実行していることを確認しま す。 3. 既存のデータベースオプション: 既存の JON サーバースキーマが見つかると (以前の JON インス トールからなど)、 インストーラはこれを最新のスキーマバージョンにアップグレードするか上書 きして既存の全データを削除するかの選択を求めてきます。 以前の JON データが削除されても問 題ないことが明らかな場合以外、 デフォルトを選択してください (Keep (m aintain existing data))。 DB スキーマのインストール中にエラーが発生した場合はログを確認します。 重要 JBoss ON 1.x データベーススキーマは JBoss ON 2.0 スキーマとは互換性がないため 1.x スキーマ を 2.0 スキーマにアップグレードすることはできません。 3.4.3. インストールの設定 20 第3章 JON サーバーのインストール インストールの設定ページは設定したデータベースに対してサーバーが以前にインストールされたかどう かにより若干異なってきます。 新しいデータベースまたは 2.1.0 以前のバージョンからのアップグレード の場合はインストーラのページは以下のようなページになります。 2.1.0 サーバーのアップグレードまたは再インストール、 あるいは新高可用性クラウドへのしいサーバー のインストールである場合はインストーラのページは以下のようなページになります。 21 JBoss Operations Network 2.2 インストールガイド 唯一の違いは既存の登録サーバーのドロップダウンリストです。 登録サーバー Registered Servers ドロップダウンリストは以前に 2.1.0 サーバーが設定したデータベースにインス トールされたことがない限り現れません。 このドロップダウンは設定したデータベースに現在登録されているサーバーを表示します。 シングルサー バー環境の場合、 表示されるのは 1 エントリのみです。 高可用性環境の場合は一覧にサーバークラウド 内の各サーバーのエントリが含まれます。 既存の 2.1.0 サーバーをアップグレードまたは再インストール している場合はこの一覧からサーバーを選択します。 一覧から適切なサーバーを選択します。 このサーバーに対して設定されているインストール設定が表示さ れます。 値が正しいか確認します。 サーバー名 Server Nam e はインストールされている JON サーバーを区別します。 デフォルトでは解決されるマシ ンのホスト名に設定しますが、 必要に応じて別の値にセットすることもできます。 ドロップダウンから登録サーバーを選択してサーバー名を修正すると新しいサーバー登録になります。 イ ンストーラはこれを HA サーバークラウドに追加されたサーバーとして扱います。 新しいサーバーを追加 する際にドロップダウンリストから選択する必要はありません。 22 第3章 JON サーバーのインストール サーバー名 JON サーバーを容易に区別できるよう明確な名前にするため server、 localhost、 s1 など一 般的な名前は避けてください。 パブリックサーバーエンドポイント 残りのフィールドは JON サーバーと JON エージェント通信用のパブリックサーバーエンドポイント情報 を定義します。 インストール後、 JON GUI 管理ページでサーバーエンドポイント情報を更新できます。 重要 サーバーエンドポイントアドレスは全 JON エージェントが与えられた値を解決できるようパブ リックにしてください。 JON エージェントがクラウド内の各種 JON サーバーに接続している高可 用性 (マルチサーバー) 環境では特に重要となります。 3.4.4. サーバー設定 表示される設定は Show Advanced Settings オプションが有効になっているかどうかにより異なりま す。 標準設定 標準のインストールプロセスには JON のインストールに必要となる一般的な設定が含まれます。 通常、 デフォルトの値はほとんどの標準設定および高度な設定に適切となります。 必要な場合には jonserver-home/bin/rhq-server.properties ファイルを編集して後でサーバー設定を修正すること ができます。 サーバーを 0.0.0.0 以外のアドレスにバインドする場合は jon-server-home/bin/rhqserver.properties ファイルも編集する必要があります。 java.rmi.server.hostname プロパティ を有効にしてサーバーをバインドするのと同じアドレスに設定します。 SMT P 設定が正しく設定されアラートの E-mail 通知が有効になっていることを確認します。 SMT P サー バーが JON サーバーと同じマシン上にない場合はこの設定を更新することができます。 JON サーバーの監視を行わない場合は Em bedded Agent Enabled のフィールドを No にセットしま す。 スタンドアローンのエージェントを使用する場合は Yes にセットします。 高度な設定 高度な設定についてはすべてスタートアッププロパティページに詳細が記載されています。 重要 再起動に必要なスタートアッププロパティを変更する場合は、 インストール後、 直ちにサーバー を再起動すると設定が反映されます。 これを行うまでサーバーは正しく機能しません。 23 JBoss Operations Network 2.2 インストールガイド 3.5. JON サ ー バ ー の イ ン ス ト ー ル Install JON Server をクリックします。 インストール中は仲介ページが表示されます。 インストー ルが完了すると Starting up, please wait... のメッセージが表示されます。 Done! Click here to get started. リンクをクリックして JON サーバーの使用を開始します。 重要 Safari や Opera などログインページを表示できず代わりに最後のページを表示するブラウザがあ ります。 これが発生する場合はブラウザのリフレッシュボタンを押してリンクを再度クリックしま す。 Postgres でのインストールエラー "Relation RHQ_Principal" does not exist というエラーで PostgreSQL のインストールに失敗する ケースが確認されています。 回避策については 「PostgresSQL の準備」 を参照してください。 3.6. 起 動 時 サ ー ビ ス と し て イ ン ス ト ー ル す る コンピュータが起動したときにJON サーバーが実行されるようインストールすることができます。 Windows では JON サーバーを Windows サービスとして起動するようインストールするということにな ります。 UNIX では JON サーバースタートアップスクリプトを init.d スタートアップスクリプトとしてイ ンストールするということになります。 Windows または UNIX のいずれかで起動時サービスとしてイン ストールするには JON サーバーガイド の JON サーバーを稼働する のセクションを参照してください。 3.7. JON サ ー バ ー を ア ッ プ グ レ ー ド す る 対応するアップグレード バージョン JON 1.x または JON 2.0.0.GA 以前の JON バージョンに対してはアップグレードはサ ポートされません。 JON 2.0.0.GA バージョン以前からの移行の場合は新規の JON インストール を行ってください。 データの損失 アップグレード中にエージェントのインスタンスをシャットダウンすることにより発生するダウン タイムのためモニタリングデータにわずかな損失が出るのは避けられません。 JON サーバー自体 に該当するリソースがインベントリにある場合、 そのリソースに関するモニタリングデータはすべ て失われます。 以下の手順に従って JON サーバーをアップグレードします。 3.7.1. 古いアラート定義の削除 24 第3章 JON サーバーのインストール 重要 JON 2.0.0 にのみ適用されます。 JON をアップグレードする前に古いメトリックの条件を持つアラート定義を削除する必要があります。 アップグレード後はアラート定義の削除は簡単には行えないためです。 以下のメトリックのアラートテン プレートなどを含むアラート定義を削除します。 表 3.1 メトリック リソースタイプ メトリック Postgres サーバー User T ime Kernel T ime Physical Memory Virtual Memory 3.7.2. インベントリから不要なプラットフォームを削除 アップグレードの前に「使用しなくなった」プラットフォームのリソースを削除します。 3.7.3. サーバーと全エージェントを停止 JON サーバーはエージェントのアップグレードより先に行わなければなりません。 全エージェントを シャットダウンして全エージェントが GUI で赤の使用可能状況を表示するまで待ち、 それからサーバー をシャットダウンします。 1. 全 JON エージェントを停止します 2. 全エージェントがダウンしてから JON サーバーを停止します JON データベースは停止しないでください。 3.7.4. JON サーバーの新しいバージョンを解凍 サーバーディストリビューションを実行するディレクトリ内で解凍します。 cd /opt unzip jon-server-2.2.0.GA.zip 重要 新しいサーバーのインストールを前のサーバーのインストールの上にコピーしないようにしてくだ さい。 ジップファイル内のディレクトリ構成により新しいサーバーはバージョン固有のインストールディ レクトリ名を持つようになります。 上記のコマンドにより /opt/jon-server-2.2.0.GA とい う名前のディレクトリが作成されます。 最初のインストールを行った際、 または ./bin/rhq-server.properties を使ってオリジナルの サーバーのスタートアッププロパティに修正を加えている場合は (SSL、 SMT P を有効にしている)、 これ 25 JBoss Operations Network 2.2 インストールガイド らの変更を新しいサーバーの rhq-server.properties ファイルにマージします。 スタートアッププロパティをマージする 新しいサーバーの ./bin/rhq-server.properties を編集したくない場合は Advanced Settings チェックボックスを使うとインストール中に変更した値をマージすることができます。 Windows でサーバーを実行していてオリジナルのサーバーを Windows サービスとしてインストールして いる場合は Windows サービスをアンインストールします。 cd <old-server-install-dir>/bin ./rhq-server.bat remove 新しいサーバー用の Windows サービスをインストールします。 cd <new-server-install-dir>/bin ./rhq-server.bat install 3.7.5. JON エージェントプラグインパックの新しいバージョンをインストール JON サーバーディストリビューションにはその動作に必要とされるコアのエージェントプラグインが含ま れています。 追加のプラグインはインストールのニーズに固有のプラグインパックで配信されます (例、 EWS、 EAP、 SPA-P)。 各プラグインパックには 1 zip ファイル内に 1 つまたは複数のプラグインが含ま れます。 プラグインパックはどこにでも解凍できます。 以下の例ではサーバーの先頭に配置していま す。 各プラグインパックに対して、 cd [install-dir] unzip jon-plugin-pack-<name>-2.2.0.GA.zip プラグインパックで提供されている README.txt の説明に従いエージェントプラグインをインストールし ます。 注記 HA 環境ではプラグインパックのインストールは 1 つの HA サーバーに行うだけです。 インストー ルが完了すると 全 HA サーバーがエージェントプラグインにアクセスできます。 3.7.6. JON サーバーのセットアップ データベースのバックアップ セットアップを行う前にデータベースのバックアップを行うことをお勧めします。 データベースの アップグレード中に問題が発生した場合にバックアップがあると以前の状態に復元することができ ます。 26 第3章 JON サーバーのインストール ライセンスの検索 新しい JON バージョンでライセンスを登録します。 既存のライセンスファイルは old-serverinstall-dir/jbossas/server/default/deploy/rhq.ear/license/license.xm l に あります。 これを安全な場所にコピーしてからアップグレード中に再利用します。 3章JON サーバーのインストール の説明にしたがってサーバーをインストールします。 データベース接続 情報を入力するとインストーラが既存の JON データベースがあることを検出して次のようなプロンプト を表示するはずです。 A database schema already exists. What do you want to do? デフォルトの Keep (m aintain existing data) を選択します。 Overwrite (lose existing data) は選択しないでください 。 選択するとオリジナルの JON インストールからの既存のインベント リ、 メトリックおよび履歴データがすべて失われることになります。 重要 アップグレード中、 次のようなエラーメッセージがコンソールに表示されることがあります。 こ れらのエラーは安全に無視して構いません。 14:19:36,540 ERROR [ClientCommandSenderTask] {ClientCommandSenderTask.sendfailed}Failed to send command [Command: type=[remotepojo]; cmd-in-response=[ false]; config=[{rhq.timeout=1000, rhq.send-throttle= true}]; params=[{targetInterfaceName=org.rhq.enterprise.communications.Ping, invocation=NameBasedInvocation[ping]}]]. Cause: org.jboss.remoting.CannotConnectException:[.....] 3.7.7. JON エージェントの新しいバージョンを各エージェントマシンに対してイン ストール 「JON エージェントをアップグレードする」 にあるエージェントのアップグレードに関する説明に従っ てください。 3.7.8. 新しいサーバーとエージェントの起動 新しいサーバーとエージェントを起動します。 3.7.9. JON GUI を開く 1. 古いサーバーインストールに該当する JON JBossAS Server Resource がインベントリにある場合 はそれを削除します。 2. (オプション) インベントリに新しい JON JBossAS Server Resource をインポートします。 メト リックスケジュールとアラート定義を設定します。 3.8. ス タ ー ト ア ッ プ プ ロ パ テ ィ 27 JBoss Operations Network 2.2 インストールガイド JON サーバーが起動すると bin/rhq-server.properties ファイルに定義されているプロパティを ロードします。 これらのスタートアッププロパティにより JON サーバーのブートストラップに必要とな る設定が提供されます (Web アプリケーションのバインド先となるホストアドレスや着信エージェント要 求をサーバーがリッスンするポートなど)。 こうしたスタートアッププロパティはデータベースに格納さ れている値とは異なり、 JON コンソールの管理ページで修正できるため注意してください。 スタートアッププロパティは advanced installation チェックボックスを使ってインストーラを初 めて実行するときにセットされます。 「インストーラを実行する」 を参照してください。 以下はスタートアップパラメータに関する記載です。 3.8.1. データベース これらのプロパティは RHQ サーバーのデータベースおよび接続方法を定義します。 データベースのタイプ rhq.server.database.type-mapping RHQ バックエンドの永続ストアとして使用されるデータベースのベンダーを定義します。 サポートされ る値は PostgreSQL または Oracle のみになります。 データベース接続 URL rhq.server.database.connection-url RHQ サーバーがデータベースに接続する際に使用する JDBC URL です。 例えば、 jdbc:postgresql://localhost:54 32/rhq または jdbc:oracle:oci:@localhost:1521:orcl などとしま す。 データベース JDBC ドライバクラス rhq.server.database.driver-class RHQ サーバーがデータベースとの通信に使用する JDBC ドライバの完全修飾クラス名です。 例えば、 org.postgresql.Driver または com.oracle.driver.Driver などとします。 データベース XA データソースクラス rhq.server.database.xa-datasource-class RHQ サーバーがデータベースとの通信に使用する JDBC ドライバの完全修飾クラス名です。 例えば、 org.postgresql.Driver または com.oracle.driver.Driver などとします。 データベースユーザー名 rhq.server.database.user-name RHQ サーバーがデータベースにログインするときに使用するユーザー名です。 データベースのパスワード rhq.server.database.password データベースにログインするときに RHQ サーバーによって使用されるデータベースユーザーのパスワー ドです。 データベースサーバー名 28 第3章 JON サーバーのインストール rhq.server.database.server-name データベースが見つかった場所のサーバー名です。 接続 URL にあるサーバーと一致しなければなりませ ん。 現在、 PostgreSQL との接続時にのみ使用されます。 データベースポート rhq.server.database.port データベースがリッスンしているポートです。 接続 URL にあるポートと一致しなければなりません。 現 在、 PostgreSQL との接続時にのみ使用されます。 データベース DB 名 rhq.server.database.db-name データベースの名前です。 接続 URL にある名前と一致しなければなりません。 現在、 PostgreSQL との 接続時にのみ使用されます。 3.8.2. サーバーのバインディング これらの設定は RHQ サーバーを特定の IP アドレスとポートにバインドします。 特定のアドレスとポー トの使用が要されるファイアウォール関連の問題がある場合はこれらのプロパティを変更することができ ます。 サーバーのバインドアドレス jboss.bind.address RHQ GUI コンソール (他のサービスの中でも) はこの IP アドレスにバインドします。 これが RHQ コン ソール URL にあるホストです、 つまり http://myhost:7080 の myhost になります。 JON 2.1 以前 着信エージェントの通信トランスポートパラメータ (rhq.communications.connector.transport) が servlet にセットされている際ににこの値 を変更する場合は、 このアドレスに一致するよう着信エージェント通信バインドアドレスのパラ メータの値も変更する必要があります (rhq.communications.connector.bind-address)。 この値を変更する場合は変更を反映させるため RHQ サーバーをシャットダウンしてから再起動する必要 があります。 HT T P のポート rhq.server.startup.web.http.port RHQ GUI コンソールは安全ではない HT T P 要求の着信をこのポートでリッスンします。 これが RHQ コ ンソール URL にあるポート番号です。 つまり、 7080 in http://localhost:7080 です。 これもサーバーの HA エンドポイントを定義する場合に使用される安全ではないポートになります。 29 JBoss Operations Network 2.2 インストールガイド 2.1 以前 着信エージェントの通信トランスポート (rhq.communications.connector.transport) が servlet にセットされている際ににこの値を変更する場合は、 このポート番号に一致するよう着 信エージェント通信ポートのパラメータの値を変更する必要があります (rhq.communications.connector.transport)。 この値を変更する場合は変更を反映させるため RHQ サーバーをシャットダウンしてから再起動する必要 があります。 安全な HT T PS のポート rhq.server.startup.web.https.port RHQ GUI コンソールは安全な HT T PS 要求の着信をこのポートでリッスンします。 これが RHQ コン ソール URL にあるポート番号です。 つまり、 7443 in http://localhost:7443 です。 サーバーの HA エン ドポイントを定義するときに使用される安全なポートでもあります。 2.1 以前 着信エージェントの通信トランスポート (rhq.communications.connector.transport) が sslservlet にセットされている際ににこの値を変更する場合は、 このポート番号に一致するよ う着信エージェント通信ポートのパラメータの値を変更する必要があります (rhq.communications.connector.transport)。 この値を変更する場合は変更を反映させるため RHQ サーバーをシャットダウンしてから再起動する必要 があります。 Web サービスのポート rhq.server.startup.webservice.port 内部サービスによって使用されるポートです。 この値を変更する場合は変更を反映させるため RHQ サーバーをシャットダウンしてから再起動する必要 があります。 ネーミングサービスのポート rhq.server.startup.namingservice.port 内部サービスによって使用されるポートです。 この値を変更する場合は変更を反映させるため RHQ サーバーをシャットダウンしてから再起動する必要 があります。 ネーミングサービス RMI のポート rhq.server.startup.namingservice.rmiport 内部サービスによって使用されるポートです。 この値を変更する場合は変更を反映させるため RHQ サーバーをシャットダウンしてから再起動する必要 30 第3章 JON サーバーのインストール があります。 JRMP インボーカ RMI のポート rhq.server.startup.jrmpinvoker.rmiport 内部サービスによって使用されるポートです。 この値を変更する場合は変更を反映させるため RHQ サーバーをシャットダウンしてから再起動する必要 があります。 プールされたインボーカ RMI のポート rhq.server.startup.pooledinvoker.rmiport 内部サービスによって使用されるポートです。 この値を変更する場合は変更を反映させるため RHQ サーバーをシャットダウンしてから再起動する必要 があります。 AJP ポート rhq.server.startup.ajp.port 内部サービスによって使用されるポートです。 この値を変更する場合は変更を反映させるため RHQ サーバーをシャットダウンしてから再起動する必要 があります。 統合インボーカポート rhq.server.startup.unifiedinvoker.port 内部サービスによって使用されるポートです。 この値を変更する場合は変更を反映させるため RHQ サーバーをシャットダウンしてから再起動する必要 があります。 アスペクトデプロイヤポート rhq.server.startup.aspectdeployer.bind-port 内部サービスによって使用されるポートです。 この値を変更する場合は変更を反映させるため RHQ サーバーをシャットダウンしてから再起動する必要 があります。 3.8.3. 高可用性のバインディング 2.1 からは、 これらは RHQ サーバーを構成して他の RHQ サーバーやサーバー側コンポーネントに対し それ自体を識別させ通信を行うための設定になります。 シングルサーバーのインストールに必要とされま す。 またマルチサーバーの高可用性 RHQ サーバークラウドでもメンバーシップを活用します。 これらの 設定は rhq-server.properties ファイルでは変更できませんが、 RHQ GUI のポストインストールで管理で きます。 3.8.3.1. サーバー名 rhq.server.high-availability.name 31 JBoss Operations Network 2.2 インストールガイド 各 RHQ サーバーは固有の名前で識別されます。 インストーラはこの値をローカルホスト名にデフォルト 設定しますが解決可能なマシン名である必要はありません。 唯一の制約は RHQ サーバークラウド内で全 サーバー名が固有であることだけです。 rhq-server.properties にありますが、 この設定は RHQ HA 管理コンソールでのみ管理されます。 3.8.3.2. サーバーのパブリックアドレス パブリックサーバーエンドポイント IP アドレスです。 このサーバーへのアクセスを必要とする全エー ジェントによって認識されなければならないアドレスです。 インストーラはデフォルトでは localhost ア ドレスに設定します。 この設定は RHQ RHQ HA 管理コンソールでのみ管理します。 高可用性サーバーのエンドポイントをエージェントに提供するため、 HT T P ポート (rhq.server.startup.web.http.port) または 安全な HT T PS ポート (rhq.server.startup.web.https.port) で servlet および sslservlet のトランスポートと併用し てサーバーエンドポイントアドレスが使用されます。 3.8.3.3. サーバーアフィニティグループ RHQ はマルチサーバー構成 (RHQ サーバークラウド) で動作している場合に負荷分散およびエージェント のフェールオーバーを行います。 特定の状況、 たとえば地方のデータセンターなどの場合、 特定の RHQ エージェントは特定のサーバーを好む (特定サーバーのアフィニティを有する) 方が理にかなうことがあり ます。 特定のアフィニティグループに割り当てられた RHQ エージェントは同じアフィニティグループに 割り当てられた RHQ サーバーを好むことになります。 組み合わせは厳密なものではなく RHQ はリソー スの負荷や利用可能状況に応じて任意のサーバーでいずれのエージェントを処理することもできます。 デ フォルトではサーバーはアフィニティグループに割り当てられません。 規模の大きいサーバークラウドの アフィニティグループ管理は RHQ GUI で行います。 3.8.3.4 . 登録サーバー 既存のデータベースに対して RHQ サーバーをインストールまたはアップグレードする場合、 インストー ラは以前にインストールした RHQ サーバー名の一覧を表示します。 これらのサーバー名は現在の RHQ サーバークラウドにあるサーバー群を表します。 RHQ サーバーのアップグレードを行っている、 あるい は何らかの理由で再インストールを行っている場合はこの一覧から適切なサーバー名を選択します。 イン ストーラはそのサーバーに対して以前に構成した他の高可用性設定を移植します。 サーバー名は変更すべ きではありませんが (変更するとインストーラは新しいサーバーインストールとして扱うようになります) 他の HA 設定はこのときに更新することができます。 手作業で新しいサーバー名を入力する場合は新しいサーバーとしてインストールされます。 他にサーバー が存在していない場合はシングルサーバー構成と呼ばれます。 これ以外、 新しいサーバーは既存の高可 用性サーバークラウドに追加されます。 データベースが新しい場合、 または以前にサーバーがインストールされたことがない場合にはこの一覧は 表示されません。 3.8.4. クラスタバインディング 2.1 より以前は、 これらは RHQ サーバーを構成し RHQ サーバークラスタのセットアップに参加させる 設定になります。 通常、 使用すべき特定のアドレスとポートを必要とするようなファイアウォール関連 の問題がある場合にのみ変更する必要があります。 JBossAS クラスタの設定に関する詳細は http://www.jboss.org/community/docs/DOC-12460 をご覧ください。 これらクラスタバインディングのなんらかの値を変更した場合はその変更を反映させるため RHQ サー バーをシャットダウンしてから再起動する必要があります。 32 第3章 JON サーバーのインストール パーティション名 jboss.partition.name RHQ サーバークラスタパーティションの名前です。 クラスタに参加している RHQ サーバーはすべて同 じパーティション名を使用しなければなりません。 パーティションバインドアドレス jgroups.bind_addr クラスタリング通信をサポートするため JGroups によって使用されるバインドアドレスです。 マルチ ホームのマシンがある場合はこれを適切な NIC IP アドレスにセットしてください。 RHQ サーバーを RHQ サーバー郡のクラスタの一部として稼働する予定がない場合は 127.0.0.1 にセットしてローカル のループバックインターフェースにのみバインドさせることができます。 パーティション UDP マルチキャストグループ IP アドレス jgroups.udp.mcast_addr クラスタのメンバーへのメッセージのブロードキャストに JGroups チャンネルが使用するマルチキャス トアドレスです。 パーティション UDP マルチキャストのポート jboss.hapartition.mcast_port 内部クラスタリングサービスによって使用されます。 パーティション UDP EJB3 エンティティキャッシュマルチキャストのポート jboss.ejb3entitypartition.mcast_port EJB3 エンティティのキャッシングをサポートするために内部クラスタリングサービスによって使用され ます。 パーティション UDP アラートキャッシュマルチキャストのポート jboss.alertcachepartition.mcast_port アラートキャッシングのサポートに内部クラスタリングサービスにより使用されます。 パーティション UDP ループバック rhq.server.startup.partition.udpLoopback UNIX では一般的に false のままにすることができます。 Windows マシンではマルチキャストでメディ アセンスの機能が破損するため (メディアセンスを無効にしても同様) この UDP ループバックの設定は true にセットします。 HA JNDI のポート rhq.server.startup.hajndi.port HA-JNDI スタブが使用可能となるポートを定義するために内部サービスにより使用されます。 HA JNDI RMI のポート rhq.server.startup.hajndi.rmiport 33 JBoss Operations Network 2.2 インストールガイド 内部サービスにより使用されます、 バインドされると HA-JNDI サービスによって使用されます。 HA JNDI 自動ディスカバリグループのポート rhq.server.startup.hajndi.autodiscoverygroupport クラスタの自動ディスカバリに使用されるマルチキャストポートです。 HA JRMP インボーカ RMI のポート rhq.server.startup.hajrmpinvoker.rmiport 内部サービスにより使用されます。 HA プールされたインボーカのポート rhq.server.startup.hapooledinvoker.port 内部サービスにより使用されます。 JGroups UDP IP T T L (有効期間 ) jgroups.udp.ip_ttl パフォーマンス調整用パラメータとして JGroups により使用されます。 UDP プロトコルの「ip_ttl」設定 については JBossAS および JGroups のドキュメントをご覧ください。 3.8.5. RHQ コンソールトランスポートセキュリティ RHQ コンソールキーストア rhq.server.startup.keystore.filename RHQ コンソールは HT T PS を介してブラウザの要求を受けとることができます。 RHQ コンソールをリ モートのブラウザに対して認証したい場合はキーストアファイルに SSL 証明書を配置する必要がありま す。 この設定はキーストアファイルの場所をポイントします。 このファイル名は <RHQ Server Install Dir>/jbossas/server/default/conf ディレクトリに相対となる相対パスでなければなら ないので注意してください。 RHQ サーバーにはデフォルトのキーストアファイルに自己署名の証明書が 同梱されています。 この値を変更する場合は変更を反映させるため RHQ サーバーをシャットダウンしてから再起動する必要 があります。 RHQ コンソールキーストアのパスワード rhq.server.startup.keystore.password キーストアファイルのパスワードです。 これにより RHQ コンソールはブラウザクライアントに対して証 明書を提供するためキーストアファイルにアクセスできるようになります。 この値を変更する場合は変更を反映させるため RHQ サーバーをシャットダウンしてから再起動する必要 があります。 RHQ コンソールの SSL プロトコル rhq.server.startup.keystore.sslprotocol ブラウザクライアントが RHQ コンソールとの通信に使用すべきプロトコルです。 34 第3章 JON サーバーのインストール この値を変更する場合は変更を反映させるため RHQ サーバーをシャットダウンしてから再起動する必要 があります。 3.8.6. 着信エージェント通信バインディング これらの設定は RHQ サーバーによる RHQ エージェントからの着信メッセージの受信方法を定義しま す。 RHQ サーバーのエージェント通信サブシステムのセットアップについては 通信に関する設定 をご覧 ください。 着信エージェント通信トランスポート rhq.communications.connector.transport RHQ エージェントによる RHQ サーバーへのメッセージの移送方法を定義します。 一般的な値は servlet と sslservlet です。 重要 「socket」や「sslsocket」など他のトランスポートは機能性やパフォーマンスに関するテストが 行われていないためサポートされません。 servlet または sslservlet の使用を選んだ場合 (現在サポートされているのはこの 2 トランスポート のみです)、 エージェントの要求は RHQ サーバー Web アプリケーション層を通過するということになり ます (つまり安全な T omcat コネクタ)。 sslservlet の使用を選んだ場合、 エージェントの要求が Web アプリケーション層を介してルーティン グされるだけでなく安全な T omcat コネクタで安全化が図られることにもなります。 つまり、 着信エー ジェントメッセージ認証に使用されるキーストアは 「RHQ コンソールトランスポートセキュリティ」 の 記載通りにセットアップしたものと同じになるということです。 このトランスポート設定はエージェントがその特定のトランスポートのみを介するよう制限するもので はない ので注意してください。 デフォルトでは RHQ サーバーは常に servlet と sslservlet の両方 のトラフィックを許可する comm コネクタをデプロイします。 つまり、 最終的に、 サーバーにメッセー ジを送信するとき実際に使用されるトランスポートを決定するのがこのエージェントになります。 サー バーがそのトランスポートを servlet に設定しているのにエージェントは sslservlet 経由でサー バーと通信するよう設定されている場合、 エージェントが送信するメッセージは sslservlet 経由にな ります。 着信エージェント通信バインドアドレス rhq.communications.connector.bind-address サーバーの JBoss/Remoting 検索 URL に配置されるアドレスです。 2.1 以前 : RHQ エージェントのメッセージを受け取れるよう RHQ サーバーがそのコネクタをバインドす るアドレスです。 2.1 以降 : RHQ サーバーがそのコネクタをバインドするエンドポイントを定義します。 ただし、 RHQ が これを使用する上で、 サーバーの接続に全エージェントが使用できるパブリックのエンドポイントアドレ スにもなります。 着信エージェント通信のポート 35 JBoss Operations Network 2.2 インストールガイド rhq.communications.connector.bind-port 2.1 以前 : RHQ サーバーが RHQ エージェントのメッセージを受け取るためにリッスンするポートです。 2.1 以降 : RHQ サーバーがそのコネクタをバインドするエンドポイントを定義します。 ただし、 RHQ が これを使用する上で、 サーバーの接続に全エージェントが使用できるパブリックのエンドポイントアドレ スにもなります。 このポートはインストーラのビューでは非表示になりますが rhq-server.properties ファイルには出現しま す。 空白のままにすることができ、 この場合にはサーバーをどのトランスポートで設定するかによって (つまり、 servlet か sslservlet) HT T P ポートまたは HT T PS ポートのいずれかにセットされます。 このポートはサーバーの JBoss/Remoting 検索 URL で使用され全エージェントがサーバーの接続に使用 できるパブリックポートを表します。 ただし、 エージェントに servlet または sslservlet を使用さ せたい場合、 エージェントは HT T P や HT T PS を介することができます。 着信エージェント通信トランスポートのパラメータ rhq.communications.connector.transport-params RHQ エージェントからの着信メッセージを受け取るそのコネクトに RHQ サーバーがセットする追加のト ランスポートパラメータを定義します。 トランスポートパラメータの詳細は 通信に関する設定 TransportParameters をご覧ください。 エージェントマルチキャスト検出機能の有効 rhq.communications.multicast-detector.enabled ture にすると RHQ サーバーはマルチキャスト検出を使ってオフラインで発信しオンラインで着信する RHQ エージェントの自動検出を試行します。 正しく動作させるにはネットワークがマルチキャストのト ラフィックをサポートしていなければなりません。 エージェントマルチキャスト検出機能のバインドアドレス rhq.communications.multicast-detector.bind-address マルチキャスト検出機能が直接バインドするアドレスです。 マルチキャスト検出を有効にしていない場合 はまったく必要ありません。 エージェントマルチキャスト検出機能のマルチキャストアドレス rhq.communications.multicast-detector.multicast-address マルチキャスト検出機能がメッセージをブロードキャストするアドレスです。 マルチキャスト検出を有効 にしていない場合はまったく必要ありません。 エージェントマルチキャスト検出機能のポート rhq.communications.multicast-detector.port マルチキャスト検出機能がメッセージをブロードキャストするポートです。 マルチキャスト検出を有効に していない場合はまったく必要ありません。 3.8.7. 着信エージェント通信トランスポートセキュリティ これらの設定は RHQ エージェントから 着信メッセージを受け取る ときのその通信チャンネル安全化の方 法を定義します。 サーバーとエージェントの通信セキュリティのセットアップ方法については 通信の安 全化を図る をご覧ください。 36 第3章 JON サーバーのインストール 着信エージェント通信トランスポート (rhq.communications.connector.transport) を使用していな い場合はこれらの設定は使用されないので注意してください。 通信チャンネルの残り半分 (つまり発信側) は似たような設定になります。 両側でキーストア、 トラスト ストア、 その他設定を共有することもできますし、 片側の通信を単独でカスタマイズすることもできま す。 着信セキュアソケットプロトコル rhq.communications.connector.security.secure-socket-protocol この RHQ サーバーと通信する際にエージェントが使用しなければならないセキュアなプロトコルです。 着信キーストアファイル rhq.communications.connector.security.keystore.file RHQ サーバーをエージェントに対して認証する証明書を含んだキーストアファイルです。 着信キーストアアルゴリズム rhq.communications.connector.security.keystore.algorithm 着信キーストアタイプ rhq.communications.connector.security.keystore.type キーストアのファイル形式です。 着信キーストアのパスワード rhq.communications.connector.security.keystore.password キーストアファイルへのアクセス取得に使用するパスワードです。 着信キーストアのキーパスワード rhq.communications.connector.security.keystore.key-password キーストア内のキーへのアクセス取得に使用するパスワードです。 着信キーストアエイリアス rhq.communications.connector.security.keystore.alias キーストア内の RHQ サーバーのキーを識別するエイリアスです。 着信トラストストアファイル rhq.communications.connector.security.truststore.file この RHQ サーバーが信頼する証明書を含んだトラストストアファイルです。 RHQ サーバーに RHQ エー ジェントを認証させたいまたはその必要性がある場合はこれをセットしなければなりませんが、 これ以外 は必要ありません。 このトラストストアにはこの RHQ サーバーとの通信に必要となる全 RHQ エージェ ントの証明書が含まれます。 着信クライアント認証モード を参照してください。 着信トラストストアアルゴリズム rhq.communications.connector.security.truststore.file 37 JBoss Operations Network 2.2 インストールガイド 着信トラストストアタイプ rhq.communications.connector.security.truststore.type トラストストアファイルのファイル形式です。 着信トラストストアのパスワード rhq.communications.connector.security.truststore.type トラストストアファイルへのアクセス取得に使用されるパスワードです。 着信クライアント認証モード rhq.communications.connector.security.client-auth-mode RHQ サーバーにメッセージを送信している RHQ エージェントを認証させたいまたはその必要性があるか どうか示します。 安全なトランスポートを使用しているがトラストストアに全 RHQ エージェントの信頼 できる証明書がない場合にはこれを none にセットする必要があります。 有効な値は、 none、 want または need になります。 3.8.8. 発信エージェント通信トランスポートセキュリティ これらの設定は RHQ エージェントに発信メッセージを送信するときサーバーが通信チャンネルの安全化 を図る方法を定義します。 サーバーとエージェントの通信のセキュリティについては JON エージェント ガイド にある 通信の安全化を図る を参照してください。 通信チャンネルの残り半分 (つまり着信側) は似たような設定になります。 両側でキーストア、 トラスト ストア、 その他設定を共有することもできますし、 片側の通信を単独でカスタマイズすることもできま す。 RHQ エージェントが安全なトランスポートを使用していない場合はこれらの設定は使用されないので注 意してください。 発信の安全なソケットプロトコル rhq.server.client.security.secure-socket-protocol エージェントに発信メッセージを送信する際サーバーが使用しなければならない安全なプロトコルです。 エージェントは受信メッセージ用にこのプロトコルの使用を期待しています。 発信キーストアファイル rhq.server.client.security.keystore.file 発信キーストアのアルゴリズム rhq.server.client.security.keystore.algorithm 発信キーストアのタイプ rhq.server.client.security.keystore.type 発信キーストアのパスワード rhq.server.client.security.keystore.password 発信キーストアのキーパスワード 38 第3章 JON サーバーのインストール rhq.server.client.security.keystore.key-password 発信キーストアのエイリアス rhq.server.client.security.keystore.alias 発信トラストストアファイル rhq.server.client.security.truststore.file 発信トラストストアのアルゴリズム rhq.server.client.security.truststore.algorithm 発信トラストストアのタイプ rhq.server.client.security.truststore.type 発信トラストストアのパスワード rhq.server.client.security.truststore.password 発信サーバー認証モード有効 rhq.server.client.security.server-auth-mode-enabled RHQ サーバーにメッセージを送信している RHQ エージェントを認証させたいまたはその必要性があるか どうか示します。 安全なトランスポートを使用しているがトラストストアに全 RHQ エージェントの信頼 できる証明書がない場合にはこれを none にセットする必要があります。 3.8.9. 組み込み RHQ エージェント RHQ エージェント用に個別のプロセスをインストールして実行するのに対し、 RHQ サーバーに直接組み 込まれている RHQ エージェントをインストールするオプションがあります。 組み込みエージェントはそ のスタンドアローンのエージェントと同じような動作をし、 唯一の違いは RHQ サーバーと同じ Java 仮 想マシン内で実行しているということだけです。 これを行う場合、 スタンドアローンの RHQ エージェン トのようなエージェントに対するコマンドラインインターフェイスはありませんので注意してください。 組み込み RHQ エージェントの有効 rhq.server.embedded-agent.enabled この RHQ サーバーの内側で組み込み RHQ エージェントを実行したい場合は true にセットします。 RHQ エージェントを別のプロセスとして実行したい場合、 または RHQ サーバーと同じマシン上では RHQ エージェントを実行したくない場合には false にセットします。 組み込み RHQ エージェント名 rhq.server.embedded-agent.name 組み込み RHQ エージェントがそれ自体を登録する名前です。 組み込み RHQ エージェントの無効ネイティブシステム rhq.server.embedded-agent.disable-native-system RHQ エージェントにはいくつかのタスクを行うために使用される JNI ネイティブコンポーネントがあり ます。 ネイティブコンポーネントに問題がある場合はこれを true に設定するとその使用を完全に無効に することができます。 一般的に通常の状況では false にしたままで構いません。 39 JBoss Operations Network 2.2 インストールガイド この値を変更する場合は変更を反映させるため RHQ サーバーをシャットダウンしてから再起動する必要 があります。 組み込み RHQ エージェントのリセット設定 rhq.server.embedded-agent.reset-configuration これを true にセットすると組み込みエージェントは起動時にその設定をリセットします。 設定をリセッ トするということは、 現在 preferences ストアに残っている設定のセッティングをすべて消去してそのビ ルトインの設定ファイルから設定を再ロードすることになります (つまり、 出荷時状態のデフォルトで す)。 false なら組み込みエージェントは最後に実行していたときの設定を維持します。 ユーザーが RHQ コンソールからこれらの設定セッティングを変更していた場合はそのオリジナルの設定とは異なる可能性 があります。 これらのセッティングは rhq-server.properties スタートアッププロパティファイルから派生 するまたは明示的に定義される設定セッティングには 影響を与えません。 これには組み込み RHQ エー ジェント無効ネイティブシステム (rhq.server.embedded-agent.disable-native-system) や着信エージェン ト通信トランスポート (rhq.communications.connector.transport) (サーバーとの通信方法を組み込みエー ジェントに指示します) などが含まれます。 3.8.10. 発信 Email Email SMT P ホスト名 rhq.server.email.smtp-host RHQ サーバーが Email を送信する際に使用する SMT P サーバーのホスト名です。 Email SMT P のポート rhq.server.email.smtp-port SMT P サーバーと通信する際に RHQ サーバーが Email を送信するポートです。 Email の 発信元 (from) アドレス rhq.server.email.from-address RHQ サーバーによって送信される全 Email の「From:」ヘッダーです。 3.8.11. オペレーション呼び出しのデフォルトタイムアウト rhq.server.operation-timeout 任意のリソースでオペレーションを呼び出す機能は RHQ の機能のひとつになります (アクション制御)。 RHQ サーバーはエージェントによって管理される特定のリソースで特定のオペレーションをそのエー ジェントに呼び出すよう指示することができます。 オペレーション呼び出しのリモートで非同期の性質の ため、 うまく動作しないことが多々あります (ネットワークがダウンしたり、 リソースがクラッシュする など)。 このオペレーションタイムアウトは、 オペレーションが完了しエージェントがその結果を提供す るのを RHQ サーバーが待機するデフォルトの 秒数 になります。 このタイムアウトが切れるとオペレー ションは失敗したとみなされます。 これはフォールバックのデフォルト値のみとなるので注意してくださ い。 各オペレーションは個別にそれ自体のタイムアウトを定義することができます (プラグイン記述子内 で)。 または個別のオペレーションの呼び出し自体がタイムアウトを指定することができます。 これらは このデフォルトの rhq.operation-timeout 設定を上書きします。 3.8.12. 並行処理制限 RHQ は大規模なエージェント数にスケールアップできるよう設計されています。 したがって、 多くのあ 40 第3章 JON サーバーのインストール るいは全エージェントが RHQ サーバーとの同時通信を試行した場合にメッセージが溢れてしまう可能性 を考慮に入れなければなりません (RHQ サーバーが一時的にダウンした後再起動される場合などがこれに 該当します。 RHQ エージェント郡は RHQ サーバーが復帰したのを検出すると直ちにメッセージのバッ クログの送信を試行します)。 高負荷のときに発生する可能性のある問題を緩和するため、 RHQ サーバーは RHQ サーバー内の異なる サブシステムで並行処理するメッセージ数を制限するよう設定されます。 制限を越えるようなメッセージ が同時に着くと、 余分なメッセージはドロップされエージェントはメッセージを後で送信するよう指示さ れます。 次の設定ではメッセージに関連付けられた並行処理の制限も持つメッセージタイプを定義しま す。 Web 接続 rhq.server.startup.web.max-connections RHQ は並行して作成できる Web 接続数を制限します。 これにはブラウザによって作成される GUI 接続 が含まれます。 また、 エージェントの接続がサーブレットトランスポートで作成される場合はエージェ ントにより作成される接続も含まれることがあります (着信エージェント通信トランスポート を参照して ください)。 エージェントの要求が Web 接続全体にルーティングされる場合はグローバル並行処理制限 (rhq.communications.global-concurrency-limit) をこの Web 接続制限より若干低くしてエージェ ントの高負荷時に GUI ユーザーによるユーザーインターフェースへのアクセスがロックされないようして ください。 Web 接続でのこの制限は安全ではない http 要求と安全な https 要求の両方に対して同じです。 このため 許可される最大接続数の 合計 は実際にはこの設定の 2 倍になります。 たとえば、 最大 Web 接続数を 300 にセットすると 300 http 要求が許可されまた 300 https 要求が許可されることになるため、 可能性 のある並行処理 Web 接続数の合計は 600 になります。 グローバルの並行処理制限 rhq.communications.global-concurrency-limit Web 接続数 (rhq.server.startup.web.max-connections) の制限は別として、 他の並行処理制限は すべて着信エージェントのメッセージにのみ影響します (GUI/ブラウザの要求には影響しません)。 この グローバル並行処理制限はメッセージのタイプに関係なくサーバーに入ってくるエージェントのメッセー ジの合計数を制限します。 つまり、 このグローバル並行処理制限を 300 にセットすると、 入ってくる メッセージの種類に関わりなく任意の時点で合計数 300 を越えるメッセージは処理させることができませ ん。 残りの並行処理制限の設定は特定のメッセージタイプに関するメッセージ数に制限を設けます。 こ のグローバルのメッセージ制限数を越えるメッセージは並行処理されることはないので、 その他の並行処 理制限がこのグローバル制限より高くセットされる場合にはこれらの並行処理制限はグローバル制限が効 果的に上限となることに留意してください。 インベントリレポート rhq.server.concurrency-limit.inventory-report インベントリレポートはエージェントの起動時およびその後定期的にエージェントから送信されます。 イ ンベントリレポートはエージェントのマシンにあるリソース数によってはそのサイズが大きくなることが あります。 使用可能状況レポート rhq.server.concurrency-limit.availability-report 使用可能状況レポートは非常に頻繁にエージェントから送信されます (一般的には 60 秒毎)。 使用可能状 況レポートは通常は非常に小さいサイズですが伝送の頻度が高くなると大きくなります。 41 JBoss Operations Network 2.2 インストールガイド インベントリの同期 rhq.server.concurrency-limit.inventory-sync インベントリの同期はエージェントがそのインベントリをサーバーのインベントリと同期する必要がある 場合に発生します。 一般的にエージェントは起動時に同期を行います。 インベントリの同期の一部とし て流れるトラフィックはエージェントによって管理されるリソース数によりますが通常は大きくなりま す。 コンテンツレポート rhq.server.concurrency-limit.content-report 発見したコンテンツに関する情報 (インストールされたソフトウェアのパッケージ) を含むこと以外はコン テンツレポートはインベントリレポートと同じです。 これらのレポートはエージェントが見つけて管理し ているインストール済みソフトウェアの数によりますが大きくなる場合があります。 コンテンツダウンロード rhq.server.concurrency-limit.content-download エージェントにあるリソースがパッケージバージョンの内容の問い合わせを必要とする場合に発生しま す。 通常、 パッケージのインストールが目的です。 測定レポート rhq.server.concurrency-limit.measurement-report エージェントが測定収集を完了する度に測定レポートがサーバーに定期的に送信されます。 収集予定の測 定の回数や頻度により測定レポートの数やサイズは異なります。 エージェントが収集する必要がある予定 測定の数が大きいほど測定レポートが送信される頻度が多くなりまたサイズも大きくなります。 測定スケジュール要求 rhq.server.concurrency-limit.measurement-schedule-request インベントリの同期と同様、 測定スケジュールの要求は収集する必要がある測定スケジュールの最新セッ トをエージェントがサーバーに問い合わせると送信されます。 42 第4章 JON エージェントのインストール 第 4章 JON エージェントのインストール 4.1. 概 要 JON エージェントは Windows または UNIX いずれかのプラットフォームで実行することができるため特 殊なインストーラプログラムの実行を必要としません。 デフォルトではエージェントは出荷状態でそのま ま使用できるような完全設定は施されていません。 初めてエージェントを起動する場合、 またはエー ジェントの構成を消去した場合はセットアップに関する一連の質問に答えなければなりません。 コンソー ルウィンドウで答えるか、 有効な設定ファイルを指定することで行います。 エージェントの設定が完了 したら Windows のサービスとしてコンソールから実行するか、 UNIX 環境ならデーモンまたは init.d スクリプトとひて実行することができるようになります。 4.2. エ ー ジ ェ ン ト を 取 得 す る JON 2.2 では、 JON エージェントは JON サーバーに同梱されているため個別にダウンロードすることは できません。 現在、 ご使用の環境で稼働している JON サーバーがある場合は次の手順にしたがってサー バーから直接エージェント更新バイナリの .jar を取得することができます。 1. ブラウザで http://<your-server-hostname>:7080/agentupdate/download をポイントしてエー ジェントバイナリ更新 jar をエージェントのインストール先となるディレクトリに保存します。 保 存するファイルは .jar の拡張子を持っているはずです。 <your-server-hostname> は稼働してい るサーバーのホスト名または IP アドレスになるはずで、 7080 はサーバーが HT T P 要求を受けて いるポートになります。 2. JON エージェントディストリビューションを選択したディレクトリにアンパックします。 3. JON サーバーからダウンロードしたエージェント更新バイナリの .jar を選択したディレクトリにコ ピーして java -jar <agent-update-binary.jar> --install を実行します。 <agentupdate-binary.jar> はサーバーからダウンロードしたファイル名になります。 4.3. エ ー ジ ェ ン ト の 設 定 はじめて JON エージェントを実行するとセットアップモードに入ります。 JON エージェントを JON サーバーにコンタクトさせるために次のパラメータに値を入力しなければなりません。 43 JBoss Operations Network 2.2 インストールガイド 表 4 .1 JON エージェントセットアップモードのパラメータ パラメータ 詳細 エージェント名 エージェントの固有の名前です。 デフォルトはホ ストシステムの完全修飾ドメイン名になります (FQDN)。 ただし、システム内の他のエージェン トに対して固有となるものであればどんな名前で も構いません。 エージェントのホスト名または IP アドレス 着信メッセージをリッスンするためエージェント がバインドする IP アドレスです。 詳細は JON エージェントガイド にある JON エージェント通 信サービス を参照してください。 エージェントのポート エージェントが着信メッセージをリッスンする ポートです。 RHQ サーバーのホスト名または IP アドレス エージェントからの着信メッセージをサーバーが リッスンするホスト名または IP アドレスです。 エージェントが初めての登録要求を送信する際に 接続するアドレスになります。 RHQ 高可用性環 境で稼働している場合 (つまり、 複数の RHQ サーバーを稼働している場合)、 これがエージェン トのプライマリサーバーである必要はありませ ん。 使用環境で実行している RHQ サーバーが 1 つだけの場合はエージェントがサーバーにメッ セージを送信する必要がある際に常に使用するア ドレスとなります。 RHQ サーバーのポート エージェントから着信する登録メッセージをサー バーがリッスンするポートです。 ここでも同様 に、 RHQ HA 環境で稼働している場合は全 RHQ サーバーがリッスンするポートである必要はあり ません。 ただし、 「登録」サーバーがリッスンす るポートを設定してください。 手順 4 .1 JON エージェント Windows 設定 1. 以下のいずれかのオプションに従ってエージェントを設定します。 オプション 1 がデフォルトの方 法です。 rhq-agent.bat スクリプトは <agent-install-dir>\bin\ ディレクトリにありま す。 オプション 1 コンソールで rhq-agent.bat スクリプトを実行しプロンプトに応じて適切な値を入力します。 特定の preference 設定についてヘルプが必要な場合はセットアップのプロンプトで !? と入力して その preference の詳細を確認します。 C:\rhq-agent-2.2.0.GA\bin > rhq-agent.bat オプション 2 agent-configuration.xm l を編集し正しい設定を入力します。 rhq-agent.bat スクリプト を実行して agent-configuration.xm l を指定します。 たとえば、 44 第4章 JON エージェントのインストール C:\rhq-agent-2.2.0.GA\bin > rhq-agent.bat --config ..\conf\agent-configuration.xml オプション 3 rhq-agent.bat を実行してセットアップの全パラメータの値を含む有効なファイルを指定しま す。 たとえば、 以下のコマンドでは m yAnswers.txt というファイルを使用しています。 C:\rhq-agent-2.2.0.GA\bin > rhq-agent.bat --input myAnswers.txt --nonative --nonative は一時的にネイティブのシステムを無効にしてファイルからの入力を読み込みできる ようにします。 上記の例で使用されている m yAnswers.txt ファイルの内容を以下に示します。 それぞれの答えはその行になければなりません。 標準入力からの読み込みを再び有効にするには最 後の行を native enable にします。 [Agent Name] agentdomain.example.com [Agent Hostname or IP Address] agentdomain.example.com [Agent Port] 16163 [RHQ Server Hostname or IP Address] serverdomain.example.com [RHQ Server Port] 7080 native enable 2. エージェントがサーバーに接続したらエージェントのコマンドプロンプトが現れます。 コマンド identify を入力して RHQ サーバーを識別します。 JON エージェントを再設定する マシン上に前回インストールした JON エージェントがありそこに残っている古いデータをすべて消去す る必要がある場合は、 コマンドラインオプションの -l または --cleanconfig を渡して JON エージェ ントの消去から開始します。 このオプションによりエージェントは強制的にセットアップモードに入りま す。 JON エージェントをセットアップモードで起動する必要がある場合はいつでも -s または --setup コマンドラインオプションを指定します。 デバッグモード エージェントとそのランチャースクリプトがデバッグメッセージをログするようデバッグモードでこれら を実行する必要がある場合は環境変数の RHQ_AGENT _DEBUG を「true」に定義します。 デバッグモード を無効にするには RHQ_AGENT _DEBUG 環境変数の設定を外すか「false」にセットします。 代わりに、 エージェントが実行している間にデバッグモードを切り替えることができるようエージェントの debug プロンプトコマンドを使用することもできます (特に debug --file - このコマンドの詳細については エージェントプロンプトから help debug を実行します)。 4.4. Windows 上 で 実 行 す る 4.4.1. Windows コンソールで実行する JON エージェントをコンソールで実行するにはそのディストリビューションの <agent-installdir>\bin ディレクトリにある rhq-agent.bat スクリプトを実行します。 「コマンドラインオプショ ン」 に記述されているコマンドラインオプションはいずれでも渡すことができます。 rhq-server.bat スクリプトは実行中に特定の環境変数を検索します。 これらの変数はシステムの要件 に合うよう修正が可能です。 たとえば、 JON サーバーを新しい JVM でポイントするまたは VM オプショ 45 JBoss Operations Network 2.2 インストールガイド ンを定義することができます。 rhq-server.bat ファイルの文頭にあるコメントには環境変数の詳細一 覧が含まれています。 JON サーバーを実行させるために特定の変数をセットする必要はまったくありま せん。 常識的なデフォルトが使用されます。 rhq-agent.bat ファイルを編集しないでください。 エージェントの起動パラメータをカスタマイズす る必要がある場合はコマンドプロンプトで環境変数をセットするか rhq-agent-env.bat でその値を編 集します。 4.4.2. Windows サービスとしてインストールして実行する 重要 エージェントは Windows サービスとしてインストールする場合には設定に関する情報を求めてき ません。 つまり、 エージェントの設定ファイルでそのエージェントに必要となる情報をすべて渡 す事前設定エージェントが必要になるということです。 あるいは、 エージェントをサービスとし てインストールする前にセットアップの全質問に答えるため標準 (サービスではない) モードで実行 することもできます。 JON エージェントを起動時に実行したい場合は JON エージェントを Windows サービスとしてインス トールします。 これを行うには rhq-agent-wrapper.bat ファイルを使用します。 このスクリプト ファイルは次のいずれのコマンドラインオプションも受け取ります。 install - JON エージェントを Windows サービスとしてインストールします。 これを行う場合は サービスの実行者となるユーザーのパスワードを求めてきます。 サービスの実行者を定義する方法に ついて以下に示します。 Windows サービスは起動時に自動的に開始されるようインストールされま す。 この動作は以下に説明するようにラッパー設定ファイルを修正することで変更が可能です。 start - Windows サービスを起動し、 JON エージェントを効率的に起動します。 起動できるように するためには、 先に Windows サービスをインストールしておく必要があります。 JON エージェント は Windows サービスの管理ツールを使って起動することもできます。 stop - Windows サービスを停止し、 効率的に JON エージェントを停止します。 停止するには Windows サービスがインストールされ起動されていなければなりません。 JON エージェントは Windows サービスの管理ツールを使って起動することもできます。 rem ove - Windows オペレーティングシステムから Windows サービスを削除します。 サービスが実 行中であった場合はまず停止されます。 サービスは削除されるとブート時には起動しなくなるため、 このラッパースクリプトでこのサービスを起動することはできなくなります。 status - サービスがインストールされているかいないかを示すだけです。 インストールされている場 合は現在実行中であるかどうかを示します。 以下、 2 つの環境変数は重要でありセキュリティに関連性があるため説明しておきます。 RHQ_AGENT _RUN_AS - この変数をセットするとその値は JON エージェント Windows サービスの実 行者となるユーザーアカウントの domain\username になります。 この変数の値の形式は Windows が ユーザーアカウントに期待する形式と一致しなければなりません。 MYDOMAIN\john などのように Windows ドメイン名の後ろにバックスラッシュを付けその後にユーザー名を続けます。 この変数は rhq-agent-wrapper.bat install でサービスをインストール際に使用されます。 RHQ_AGENT _RUN_AS_ME - この変数を定義するとユーザーアカウントは強制的に現在のユーザーのそ れになります (具体的には ".\ %USERNAME%)" です。 変数の値の形式に特に制限はなく、 何かに定 46 第4章 JON エージェントのインストール 義されていさえすればそれが反映されます。 この変数を定義すると RHQ_AGENT _RUN_AS 環境変数を 上書きすることになります。 この変数は rhq-agent-wrapper.bat install でサービスをインス トールする際に使用されます。 セットできる変数の全一覧およびその変数が何を制御するかに関するドキュメントは rhq-agentwrapper.bat スクリプトファイルの冒頭にあるコメントを参照してください。 重要 必要となる設定を含むファイルをエージェントに渡さない場合は、 エージェントが正しく初期化で きるよう上記の 2 つの環境変数のうちいずれかを指定 しなければなりません 。 RHQ_AGENT _RUN_AS_ME を指定するときはエージェントをサービスとしてインストールする前に 現在のユーザーとして標準モード (対話式) で少なくとも一度は実行したことがなければなりませ ん。 RHQ_AGENT _RUN_AS を指定するときはエージェントをサービスとしてインストールする前に RHQ_AGENT _RUN_AS で指定されたユーザーとして標準モード (対話式) で少なくとも一度は実行 したことがなければなりません。 上記のいずれの変数もセットされないと JON エージェント Windows サービスはシステムアカウン トとして実行されます。 この場合、 エージェントが必要となる情報をその設定ファイルに指定し ておく必要があります。 重要 RHQ_AGENT _RUN_AS_ME または RHQ_AGENT _RUN_AS のいずれかを指定する場合は選択された ユーザーが確かに Windows でサービスを起動することができるか必ず確認してください。 "Logon as Service" を正しく設定します。 コントロールパネルの Administrative T ools フォルダに行きま す。 Local Security Policy のアプレットを開きます。 Local Policy を展開して User Rights Assignment をクリックします。 ページ右側に選択したユーザーを追加できるログオンがサービス ポリシーとしてあります。 ラッパースクリプトファイルの環境変数を設定する他にも、 サービスのラッパー設定ファイルを修正して JON エージェント Windows サービスをさらに細かく設定することもできます。 このファイルはエージェ ントのディストリビューション、 bin\wrapper\rhq-agent-wrapper.conf にあります。 この設定 ファイルによって Java サービスラッパーの設定アイテムのいくつかがセットされます (Java Service Wrapper は Windows サービスのインストールおよび制御のため rhq-agent-wrapper.bat スクリプ トによって使用されるユーティリティです)。 wrapper.* の何らかの設定を追加、 削除または修正した い場合は Java サービスラッパーの 設定プロパティに関するドキュメント を一読されることをお勧めしま す。 警告 JON 2.0.1 では、 エージェントが Windows サービスとして正しく実行するよう bin\wrapper\rhq-agent-wrapper.conf の '# Additional JVM parameters' セクションに次 を追加する必要があります。 JON 2.1 リリースで修正される予定です。 wrapper.java.additional.6=-Djava.endorsed.dirs=%RHQ_AGENT_HOME%/lib/endorsed 47 JBoss Operations Network 2.2 インストールガイド 修正可能な設定をいくつか示します。 wrapper.app.param eter.# - JON エージェント自体に渡すことができるコマンドラインオプショ ンです。 エージェントコマンドラインのオプションについては JON エージェントガイド を参照して ください。 オプションとその値をそれぞれ個別にそれ自体のラッパー設定プロパティに与え、 また各 プロパティは番号順に配置する必要があるので注意してください。 wrapper.app.param eter.1 または wrapper.app.param eter.2 のプロパティは変更できません。 wrapper.app.param eter.3 から開始して増分させていきます。 オプション番号は最後の未使用 の番号から順番に途中で番号が飛ばないようにしてください。 例えば、 wrapper.app.parameter.3=--config wrapper.app.parameter.4=C:\my-configs\my-agent-config.xml wrapper.java.additional.# - VM に直接渡すことができる追加の VM オプションです (-Xmx や -D など)。 wrapper.app.param eter.# プロパティと同様、 オプションは番号順に増分させなけ ればなりません。 独自のログ設定ファイルをポイントさせる場合以外は wrapper.java.additional.1 は手を加えずそのままにしておいてください。 この他は追加、 削 除、 修正が可能ですが作業結果を十分に理解した上で行ってください。 たとえば、 wrapper.java.additional.2=-Xms256m wrapper.java.additional.3=-Xmx800m wrapper.java.additional.4=-XX:+DisableExplicitGC wrapper.ntservice.starttype - デフォルトでは AUT O_ST ART にセットされ、 JON エージェ ントのサービスはブート時に自動的に起動されるという意味になります。 サービスの手動による起動 を強制させたい場合は DEMAND_ST ART にセットします。 他にも設定できる Java サービスラッパーの設定プロパティは数多くあります。 詳細については Java サービスラッパーのドキュメントを参照してください。 4.5. UNIX® で 実 行 す る JON エージェントはコンソールウィンドウから直接実行することもできますし、 コンピュータが立ち上 がるときに起動するよう init.d プロセスとしてインストールすることもできます。 4.5.1. コンソールで実行する JON エージェントをコンソールで実行するにはディストリビューションの /bin ディレクトリにある rhq-agent.sh スクリプトを実行してください。 JON エージェントガイド で説明されているコマンド ラインオプションはいずれでも渡すことができます。 この rhq-agent.sh スクリプトによって検索され る環境変数がいくつかあります。 これによりエージェントに実行させたい特定の JVM を明示的にポイン トする、 あるいは渡したい VM オプションを定義するなどカスタムな動作を実行できるようになります。 環境変数の一覧については rhq-agent-env.sh にあるコメントを参照してください。 ほとんどの場 合、 JON エージェントを稼働させるのに特定の環境変数をセットする必要はありません。 常識的なデ フォルトが使用されます。 rhq-agent.sh は編集しないでください。 エージェントの起動パラメータを カスタマイズする必要がある場合は、 rhq-agent.sh の実行に使用するシェルで環境変数をセットする か rhq-agent-env.sh の値を編集してください。 4.5.2. デーモンとして実行する /bin ディレクトリにある JON エージェントのスクリプト rhq-agent-wrapper.sh を使ってエージェ ントをデーモンとして実行することができます。 デーモンとしてエージェント実行させる上で 2 つの異な 48 第4章 JON エージェントのインストール る状況が考えられます。 1. 以前にコンソールでエージェントを実行している場合 : はじめてエージェントを実行したときと 同じユーザーで rhq-agent-wrapper.sh を実行すると仮定した場合、 行わなければならないの は rhq-agent-wrapper.sh start を実行することだけです。 エージェントはデーモンモード で起動します。 2. 今までにエージェントをまったく実行したことがない場合 : この場合、 rhq-agentwrapper.sh ファイルに手を加え、 また完全に設定済みのエージェント設定ファイルを必ず使用 するようにしなければなりません。 これはエージェントがはじめて起動する際にエージェントが聞 いてくる質問に答えられないため、 これらの設定を設定ファイルに指定しておく必要があるためで す。 agent-configuration.xml でエージェントの接続に必要な正しい設定がすべてあるか確認します。 <entry key="rhq.agent.name" value="my-agent-name"/> <entry key="rhq.agent.server.bind-address" value="jonserver.mycompany.com" /> こうしたファイルを正しくセットアップすれば rhq-agent-wrapper.sh start を使って エージェントをデーモンモードで起動することができるはずです。 注記 環境変数をセットしてエージェントの動作を制御することができます。 設定できる各種変数につい ては rhq-agent-env.sh をご覧ください。 重要 Windows のラッパースクリプトとは異なり、 rhq-agent-wrapper.sh スクリプトは Java サー ビスラッパーユーティリティを使用しません。 重要 Solaris の管理: シンボリックに rhq エージェントバイナリをリンクするには rhq-agentwrapper.sh で readlink の呼び出しが必要となります。 ただし、 readlink がデフォルトでは提 供されない Solaris インストールがいくつかあります。 Solaris ユーザーは Sunfreeware などサー ドパーティーのプロバイダから readlink をダウンロードするか、 ラッパースクリプトを使用する 場合はエージェントバイナリをシンボリックにはリンクしないようにしてください。 4.5.3. init.d で実行する JON エージェントを起動時に実行するには追加の手順をいくつか行う必要があります。 このインストー ルの一部を行うために root または sudo root のアクセスが必要になります。 49 JBoss Operations Network 2.2 インストールガイド 重要 Solaris の管理: シンボリックに rhq エージェントバイナリをリンクするには rhq-agentwrapper.sh で readlink の呼び出しが必要となります。 ただし、 readlink がデフォルトでは提 供されない Solaris インストールがいくつかあります。 Solaris ユーザーは Sunfreeware などサー ドパーティーのプロバイダから readlink をダウンロードするか、 ラッパースクリプトを使用する 場合はエージェントバイナリをシンボリックにはリンクしないようにしてください。 4 .5.3.1. 設定 設定パラメータ 以下は /bin ディレクトリにある JON エージェントスクリプトの rhq-agent-wrapper.sh の冒頭に 現れる設定パラメータです。 # # # # # # # RHQ_AGENT_HOME=/path/to/agent/installation export RHQ_AGENT_DEBUG=true export RHQ_AGENT_JAVA_HOME=/path/to/JDK/ export RHQ_AGENT_JAVA_EXE_FILE_PATH=/path/directly/to/java/executable export RHQ_AGENT_JAVA_OPTS=VM options export RHQ_AGENT_ADDITIONAL_JAVA_OPTS=additional VM options PIDFILEDIR=/path/to/writable/directory # 記号が先頭に付く情報はコメントアウトされ有効ではありません。 起動時に JON エージェントを実行 するには各行の頭に付いている # 記号を削除してパラメータのいくつかを有効にする必要があります。 次の 3 種類のパラメータは 必須 となるためコメントアウトを外す (# 記号を削除する) 必要があります。 1. RHQ_AGENT _HOME=/path/to/agent/installation - エージェントインストールの bin ディ レクトリの上にあるディレクトリです。 2. export RHQ_AGENT _JAVA_HOME=/path/to/JDK/ - JDK の bin フォルダの上にあるディレクト リです。 3. PIDFILEDIR=/path/to/writable/directory - エージェントの実行者となるユーザーによっ て書き込み可能なディレクトリです。 デフォルト設定は /var/run です。 /var/run が書き込み可能に なっていない場合は $RHQ_AGENT _HOME/bin を使用します。 これはバージョン 2.1.2SP1 および それ以前の JON エージェントにしか適用しないので注意してください。 これ以降のバージョンに は変更が加えられ書き込み可能なディレクトリに戻ります。 重要 RHEL を使用していて # PIDFILEDIR=/path/to/writable/directory を変更する場合は エージェントラッパースクリプトの冒頭にある chkconfig "pidfile" の場所に同時変更を加える必要 があります。 オプションのパラメータを以下に示します。 1. export RHQ_AGENT _DEBUG=true - エージェントのデバッグをオンにします。 デバッグが終了 したらオフにしてください。 2. export RHQ_AGENT _JAVA_EXE_FILE_PAT H=/path/directly/to/java/executable java の実行可能ファイルを指定する必要がある場合はこれを有効にします。 これはオプションの設 50 第4章 JON エージェントのインストール 定アイテムです。 3. export RHQ_AGENT _JAVA_OPT S=VM options - 追加の VM オプションを渡します。 これはオ プションの設定アイテムです。 4. export RHQ_AGENT _ADDIT IONAL_JAVA_OPT S=additional VM options - 追加の java オ プションを渡します。 これはオプションの設定アイテムです。 4 .5.3.2. インストール chkconfig 使った Red Hat Enterprise Linux (RHEL) rhq-agent-wrapper スクリプトには chkconfig init スクリプト管理システムによる使用が可能な標準の chkconfig オプションが含まれます。 この手順を行うには root になるか sudo root のアクセスが必要に なります。 1. 編集した rhq-agent-wrapper.sh file を /etc/init.d/ にシムリンクします。 コマンドの 例を示します。 ln -s /path/to/agent/installation/bin/rhq-agent-wrapper.sh /etc/init.d/rhq-agent-wrapper.sh 2. 次のコマンドを入力して rhq-agent-wrapper.sh を chkconfig システムに登録します。 /sbin/chkconfig --add rhq-agent-wrapper.sh 3. エージェントサービスを起動時に有効にして次のコマンドを入力し shutdown/reboot で正常に停止 させます。 /sbin/chkconfig rhq-agent-wrapper.sh on 4. エージェントの起動時サービスを有効にする必要がある場合は次のコマンドを入力します。 /sbin/chkconfig rhq-agent-wrapper.sh off 他の UNIX 系オペレーティングシステム init システムでエージェントの init スクリプトをインストールして設定する方法についてはシステム管理者 に相談してください。 4.6. コ マ ン ド ラ イ ン オ プ シ ョ ン rhq-agent.bat と rhq-agent.sh のスクリプトはいずれも次のコマンドラインオプションを取ること ができます。 オプション 詳細 -a、 --advanced 起動時にセットアップが必要な場合はベーシック ではなく advanced セットアップを実行します -c、 --config=<filename> エージェントがその構成に使用する設定ファイル を明示的に指定します。 ファイル内の preferences node がデフォルトとは異なる場合は --pref を使ってその preference node を指定する 必要があります。 -d、 --daemon 指定するとキーボート入力がエージェントによっ て読み込まれなくなります。 --input スイッチを使 用してファイルを指定する場合は処理されます。 -D<name>[=<value>] 指定値を持つ指定名で設定 preference を上書きし ます。 また、 JVM のシステムプロパティを同じ 51 JBoss Operations Network 2.2 インストールガイド 名前と値の組み合わせでセットします (必ずしも有 効なエージェントの設定 preference にマッピング する必要はありません) -h、 --help エージェントのコマンドライン引数のヘルプテキ ストを表示します -i、 --input=<filename> エージェントが起動時に実行すべきエージェント プロンプトコマンドを含む入力スクリプトを指定 します。 指定しないとキーボード入力が読み込ま れます -l、 --cleanconfig 既存の設定をすべて消去しエージェントに残って いるデータを一掃するためエージェントは白紙の 状態で開始します。 --config を指定しないとデ フォルトの設定ファイルがロードされます。 構成 に関する設定はそのままでエージェントに残って いるデータのみを一掃したい場合は --purgedata を使用します。 -n、 --nostart 指定するとエージェントは自動的に起動しなくな ります。 -o、 --output=<filename> ログされない全出力が書き込まれる出力ファイル を指定します。 ログメッセージには影響しませ ん。 log4j.xml 設定に指定されているファイルに行 きます。 -p、 --pref=<preferences name> エージェント設定を判別するための preferences node 名を定義します。 これによりエージェント はこの preferences 名で残っている preferences を再利用することができるようになります (また、 これが複数の設定セットを定義してその中のうち のひとつでエージェントを起動させる方法になり ます)。 -s、 --setup エージェントが完全に設定されていても基本的な セットアップの質問を行うよう強制します。 また --advanced も指定されていると高度なセットアッ プの質問も問われるようになります。 -t、 --nonative エージェントがネイティブシステム用に設定され た場合でもネイティブシステムを無効にするよう 強制します。 -u、 --purgedata エージェントに残っているインベントリおよび他 のデータファイルを一掃します。 エージェントの 構成設定は消去しません。 残っているデータと共 にエージェントの設定も消去したい場合は -cleanconfig を使用します。 4.7. JON サ ー バ ー 内 で 組 み 込 み エ ー ジ ェ ン ト を 実 行 す る 警告 実稼働環境での組み込みエージェントの実行は推奨しません、 また現在、 サポートされていませ ん 。 組み込みエージェントでの特定リソースの管理に既知の問題点がいくつかあります。 52 第4章 JON エージェントのインストール JON エージェントの実行方法には実際には 3 番目の方法があり、 これが JON サーバー内での組み込み エージェントになります。 JON サーバーを稼働しているプラットフォームの場合、 通常通りにスタンド アローンの JON エージェントを稼働する方法と (上記)、 JON サーバー自体に組み込まれた JON エー ジェントを実行する方法があります。 これにより JON サーバーを起動してからそれ自体に JON エージェ ントを起動させるだけで JON サーバープラットフォームおよびそのプラットフォームで実行しているす べての製品を管理できるようになります (JON サーバー自体も含めて)。 この機能によりスタンドアロー ンのエージェントを別途にインストールしたり実行することなく JON のテストおよびデモを行うことが 可能になります。 実稼働の JON 環境でこの方法を導入するのは推奨しません。 JON サーバーはデフォルトでは組み込み JON エージェントを無効にしています。 これを実行させるには 組み込み JON エージェントを明示的に有効にする必要があります。 組み込み JON エージェントを有効に して設定する方法については JON サーバーガイド にある 組み込み JON エージェントを実行する のセク ションを参照してください。 組み込み JON エージェントは非明示的に daemon モードで実行します。 つまりコマンドラインインター フェースがありません。 ログファイルは $RHQ_SERVER_HOME/logs/em bedded-agent.log にあり ます。 4.8. JON エ ー ジ ェ ン ト を ア ッ プ グ レ ー ド す る 重要 JON 1.x、 JON 2.0 Beta、 CR リリースからのアップグレードはサポートされません。 重要 JON サーバーとの互換性を確保するため、 各エージェントをサーバーと同じ JON バージョンに アップグレードしなければなりません。 以下の手順に従って JON の新しいバージョンへの JON エージェントのアップグレードを行います。 4.8.1. サーバーのアップグレード まず JON サーバーのアップグレードを先に行ってからエージェントのアップグレードを行わなければな りません。 全エージェントをシャットダウンして GUI で赤の使用可能状況を表示するまで待ってから サーバーのシャットダウンを行います。 この手順を完了したら JON サーバーのアップグレード の説明に 従い JON サーバーをアップグレードします。 4.8.2. 新しいエージェントのインストール JON サーバーのアップグレードが完了したら、 既存の JON エージェントがインストールされている各マ シンに JON エージェントの新しいバージョンをインストールします。 各 JON エージェントは以下のよう にアップグレードを行ってください。 1. 旧エージェントが実行していないことを確認します。 旧エージェントのディレクトリはまだ削除し ないようにしてください。 2. エージェントを Windows で実行していて、 オリジナルのエージェントを Windows のサービスと してインストールした場合は Windows サービスをアンインストールします。 53 JBoss Operations Network 2.2 インストールガイド cd <old-agent-install-dir>/bin ./rhq-agent-wrapper.bat remove 3. 通常通り、 4章JON エージェントのインストール に従い新しいエージェントをインストールしま す。 オリジナルのエージェントのインストールからセットアップ preferences が検索され必要に応 じてアップグレードが行われるため、 初めての起動時のエージェントによるセットアップに関する 質問は聞いてこないはずですので注意してください。 4. 新しいエージェントのインストールを確認します。 エージェントを起動して JON GUI を開きエー ジェントに該当するプラットフォームおよびそこからの全派生リソースがインベントリにあり予期 した使用可能状況になっていることを確認します。 5. 新しいエージェントが使用できることを確認してから、 旧エージェントのインストールディレクト リを削除します。 54 第5章 初期自動ディスカバリとインポート 第 5章 初期自動ディスカバリとインポート 重要 JON Agent のインストール方法については 4章JON エージェントのインストール を参照してくだ さい。 JON Server のインストールが終了しインストーラページで Done! Click here to get started! のメッセージをクリックすると JON GUI Console に移動します (代わりにご使用のブラウザで http://localhost:7080 をポイントすることもできます)。 5.1. ロ グ イ ン デフォルトのユーザー名とパスワードは rhqadmin と rhqadmin です。 ログインしてライセンスのインス トールを行うとアプリケーションの Administration セクションでデフォルトのパスワードを変更すること ができます。 5.2. ラ イ セ ン ス を イ ン ス ト ー ル す る JON Dashboard にアクセスする前に、 まず先にインストールした JON ラインセンスをインストールを しなければなりません。 ライセンスファイルを保存した場所に行き OK をクリックしてライセンスをインストールするだけです。 JON ライセンスがない場合はライセンスのドキュメントを参照してください。 後日、 ライセンスを更新 する必要がある場合はアプリケーションの Administration セクションで行うことができます。 5.3. 初 期 自 動 デ ィ ス カ バ リ と イ ン ポ ー ト エージェントが起動するとマシン上にあるリソースの検索スキャンが実行され JON Server にレポートが 送られます。 JON Server からリソースを管理する前にそのインベントリにリソースをインポートする必 要があります。 インポート作業はダッシュボードページにある Auto-Discovery ポートレットで行いま す。 新たに見つかったプラットフォームとその第 1 レベルの子サーバー (デフォルトでは自動的に選択さ れています) を選択して Import ボタンをクリックします。 55 JBoss Operations Network 2.2 インストールガイド プラットフォームのインポートが完了したら JON Agent はさらに詳細なディスカバリスキャンを実行し ます。 このディスカバリは子サーバーとインポートされたリソースのサービスをチェックします。 完了 するとページ上部にある Browse Resources リンクに JON Server インベントリの要約が表示されます。 JON Agent はインベントリ内のリソースに関する情報を JON Server に継続して報告を行います。 報告に は利用可能状況とメトリックのデータが含まれます。 これでインストールと初期設定は完了です。 これ で JON Server ユーザーインターフェース (UI) の使用を開始することができます。 また、 JBoss ON で 提供する機能については機能セクションを続けてお読みください。 56 第6章 高可用性の設定 第 6章 高可用性の設定 JON 2.1.0 は JON 高可用性 (HA) サポートを導入しました。 HA の目的は単一データベースリポジトリに 対して構成される複数の JON サーバーをサポートすることです。 JON Agent の負荷は使用可能なサー バー群でパーティション化されます。 サーバーが到達不能となるエージェントに対してフェールオーバー が発生します。 マルチサーバー HA 構成により耐障害性とスケーラビリティの向上を提供します。 HA Design の詳細は http://support.rhq-project.org/display/RHQ/High+Availability+-+Agent+Failover をご 覧ください。 注記 どのようにして HA Server クラウドに新しいサーバーをインストールするのかを示すデモをご覧頂 くことができます。 また、 このデモにはエージェントのフェールオーバーの動作も含まれます。 サーバー群とエー ジェント群のグループ化に Affinity Groups をどのように使用するのかを理解して頂くことができま す。 6.1. HA 構 成 を 定 義 す べ き 環 境 と は 多くの場合、 シングルサーバー構成を実行するので十分でしょう。 しかし環境が以下のような基準のい ずれかを満たす場合にはマルチサーバーの手段を考慮してもよいかもしれません。 エージェントのレポート処理が要件を満たしていない 方法 アラート生成 イベント生成 リソースの使用可能状況 地域分散型環境 マルチデータセンター サーバーに対するエージェントの論理的グループ化 エージェントの高負荷 100+ エージェント (サーバーの強度によりこの数は大きく異なる場合がある) JON サーバーにエージェントの負荷を処理する上での問題がある (こちらの方が明確な指標) 6.2. HA イ ン フ ラ ス ト ラ ク チ ャ の 影 響 実際にはすべての JON 2.2.0 構成が HA 構成となります。 シングルサーバー構成でさえ HA 管理コンソー ルで管理が可能であるという点から 1 サーバー HA クラウドと考えることができます。 たとえば、 List Servers、 List Agents、 Setting Maintenance Mode などすべてシングルサーバーに適用可能であり JON GUI の Administration ページからアクセスできます。 シングルサーバーは 1 サーバークラウドであるため 簡単にクラウドサイズの増加に適応します。 一般的に、 JON サーバーはいつでも HA クラウドに対して追加や削除が可能です。 このため、 同じデー タベースに対して設定された JON サーバーインストーラを 2 台目のマシンで実行して新しいサーバーを 定義する (固有のサーバー名とパブリックのエンドポイント) とシングルサーバーの環境をマルチサーバー の環境に変換させることができます。 57 JBoss Operations Network 2.2 インストールガイド 6.2.1. データベースの影響 JON サーバーは比較的容易に HA サーバークラウドに追加することができますが、 バックエンドのデー タベースに影響を及ぼす可能性があるため慎重に行う必要があります。 各 JON サーバーはデータベース の同時接続を制限しますがクラウド自体には制限はありません。 つまり、 2 番目のサーバーを追加すると エージェント数は同じであっても可能なデータベース接続数は効率的に倍となります。 サーバーの追加と なるため増加は線形となります。 各 JON サーバーのインスタンスはデータベースに科す負荷を制限する組込みのメカニズムを持っていま す。 JON 2.2.0 では出荷時状態で同時接続は 55 になっています。 各 JON サーバーはこの数より少ない 接続を使用することはできますが (接続数は接続されるエージェント数および同時処理が要されるデータ 量に大きく依存する)、 この制限はそれぞれのサーバーがどのような時点であってもデータベースへの接 続数は絶対に 55 を超えては使用しないことを保証します。 このため、 たとえば、 2 サーバー構成の場合 はデータベースが 110 接続数を処理できる必要があるでしょう。 適切な構成を確保するには JON 管理者はデータベース管理者と密接に協力し合わなければなりません。 一般的に大規模なスケールの JON 構成には接続を処理するだけでなく適度なデータ配分と領域割り当て となるデータベースを提供できるよう DBA プラニングが必要となります。 HA に関する影響は考慮に入 れるべき別の側面となります。 HA 構成は必ずしも多数の JON エージェントを指すわけではないので注意してください。 ごく少数の JON エージェントしか持たないかなり小規模な JON 実装となる場合もあります。 しかし、 このエージェ ントが高可用性を必要とするためフェールオーバーのサーバーが必要となる場合があります。 このような 場合にはデータベースの支援に多くの接続数を要する可能性がありますが、 実際にはその制限には達しま せん。 6.2.2. サーバーとエージェントのエンドポイント マルチサーバーの HA 構成では、 すべてのエージェントがあらゆるサーバーに接続試行する可能性がある ことを認識しておくことが重要となります。 したがって、 HA サーバークラウド内の全サーバーに設定さ れたエンドポイントアドレスが全 JON エージェントによって解決可能であることが決定的に重要となり ます。 このため、 インストーラでサーバーを定義する際に、 定義されたアドレスとポートまたは安全な ポートを設定している場合はこれを介して全エージェントがサーバーに到達できる程度にこのエンドポイ ントアドレスをパブリックにすることが重要です。 サーバーのエンドポイント情報は JON GUI の HA Administration ページから更新できます。 逆にサーバーに接続しているエージェントは必要となる 2 方向通信を可能にするためサーバーが到達でき るエンドポイントを与える必要があります。 6.3. ア フ ィ ニ テ ィ を 使 用 す べ き 状 況 と は デフォルトではエージェントの負荷はクラウドのサーバー間で均等に配分されます。 フェールオーバーの 場合には均衡が変化することがありますが、 一般的にデフォルトでは全エージェントと全サーバーが稼働 している際はエージェントの負荷は均等に配分されます。 どのエージェントがどのサーバーに接続しているかが重要でない場合にはこれで構いませんが、 特定の エージェントとサーバー間で他のより強い結び付きを作るのが望ましい状況があります。 このような場合 には JON HA Affinity Groups を定義することで行います。 エージェントは同じアフィニティグループ内 のサーバーへの接続を優先します。 アフィニティグループの割り当てはオプションとなり、 いずれの エージェントやサーバーも最大で 1 つのアフィニティグループに参加することができます。 以下の例はアフィニティグループの割り当てによる利点を示しています。 58 第6章 高可用性の設定 6.3.1. 物理的な効率性 全般的に特定のエージェントとサーバーの接続が他のそれと比べてより効率的に稼働することが明らかな 場合はその接続を優先するようアフィニティを定義するのが理にかなっています。 これには同じデータセ ンター内に共同設置されたサーバーとエージェント、 他の地域別グループのサーバーとエージェント、 各種ネットワークトポロジーの状況におけるサーバーとエージェントなどが考えられるでしょう。 6.3.2. 論理的効率性 特定のエージェントとサーバーが互いに通信するとより効率的に稼働するという状況ではないが、 例えば 管理の役割やビジネスユニット関連でエージェントとサーバーを一緒にグループ化する他の組織的な理由 がある場合があります。 6.3.3. ウォームバックアップ 特にフェールオーバーの目的で必要とされない限り、 特定のマシンに対してはエージェントの負荷を割り 当てるべきではない状況があることがあります。 こうした場合、 使用可能なサーバーのサブセットに全 エージェントを割り当て、 通常の稼働ではまったくエージェントの割り当てがないサーバーをいくつか残 します。 6.3.4. アフィニティの動作 アフィニティの詳細については HA Design のドキュメント に記載されていますが、 要するにアフィニ ティグループの動作については以下を理解しておいてください。 1. アフィニティは強力です。 a. JON はアフィニティグループの優先権を満たしてから負荷分散を適用します。 2. エージェントはアフィニティではないサーバーより、 そのアフィニティグループにある使用可能な サーバーに先にフェールオーバーします。 3. アフィニティは保証されません。 a. 保証されませんが強力です。 使用できるアフィニティサーバーがないとアフィニティは破棄 される場合があります。 b. エージェントのフェールオーバー一覧には全サーバーが表されます。 4. JON はアフィニティグループ内では均等に負荷分散の試行を行います。 6.4. HA イ ン ス ト ー ル へ 移 行 を 行 う に は JON 高可用性の方法がニーズに適していると判断した場合はインストールまたはアップグレードを行うた めの準備に次の 2 点を行う必要があります。 1. データベースに負荷と接続に対応する準備が整っているかを確認します。 「データベースの影響」 を参照してください。 2. アフィニティの方法を確定します。 次を参照してください。 「アフィニティの動作」 アフィニティの割り当ての追加や削除はいつでもできますがアフィニティの割り当てが不必要な場 合にも初期アプローチを考慮しておくと役に立ちます。 インストールおよびアップグレードの観点からは HA 環境は異なる手順を必要とせず、 実際には付加的に 移行が可能です。 6.4.1. JON 2.0.0/2.0.1 から HA に移行する JON 2.0.0 または 2.0.1 環境から JON HA 環境への推奨される移行方法は以下の通りです。 JON サーバーをアップグレードします。 以下の 「サーバーの要件」 に必ず従ってください。 59 JBoss Operations Network 2.2 インストールガイド JON エージェントをアップグレードします。 アップグレードが成功したことを確認してから、 推奨を再確認して使用するデータベースが追加の JON サーバーに対応可能か確認します 「データベースの影響」。 他のマシンに追加の JON サーバーをインストールし、 以下に記載される 「サーバーの要件」 を満た していることを確認します。 最後にアフィニティグループを使用している場合は以下の 「HA インストールを管理するには」 セク ションにある残りの手順を行います。 6.4.2. サーバーの要件 すべての HA サーバーは JON の互換バージョンを実行していなければなりません。 特に記載のない限り JON のまったく同一のバージョンという意味になります。 すべての HA サーバーは固有の名前を持っていなければなりません。 この文字列はサーバーのインストール時に定義されます。 各 HA サーバーは HA サーバークラウドに対して実行している すべての JON エージェントが解決で きる固有のエンドポイントを定義しなければなりません。 このアドレスとポートまたはアドレスとセキュアポートの組み合わせはインストール時に定義されま す。 JON エージェントすべてによって解決可能である限りエイリアスでも構いません。 任意の JON エージェントは任意の JON サーバーに対していつでも実行可能なためこの要件が存在します。 JON エージェントの初期設定で定義された JON サーバーがエージェントに指示された接続先の JON サー バーとなる場合はこの限りではありません (セットアップの質問からなど)。 登録の目的で JON エー ジェントにより初めて接続される JON サーバーです。 最初にインストールした JON サーバーが HA サーバークラウド内の初期メンバーとなるので注意してく ださい。 つまり、 シングルサーバーのインストールは 1 サーバー HA クラウドとしてみなすこともでき るため、 同じサーバー要件になります。 JON GUI HA Administration Console のページも使用環境の検査 や管理に使用可能です。 恐らく、 他のサーバーが実行中であっても第 2、 第 3 と続くサーバーを いつでも 追加できるようにする という点でこの要件はさらに重要となります。 逆に HA サーバーはクラウドからいつでも削除が可能で す。 HA サーバーはデータベース経由で単独に通信を行うためそのエンドポイントが互いに見える必要はあり ません。 サーバーからサーバーへの直接的な通信は行われません。 JON サーバーのインストールまたはアップグレードを行う場合は 「サーバーの要件」 に従ってくださ い。 6.4.3. エージェントの要件 すべてのエージェントは JON サーバーと互換のあるバージョンを実行していなければなりません。 特に記載のない限り JON のまったく同一のバージョンという意味になります。 すべてのエージェントは初めに JON サーバーにコンタクトするよう設定しなければなりません。 JON HA サーバークラウド内の JON サーバーならいずれでも構いません。 すべてのエージェントは JON HA サーバークラウド内の いずれの JON サーバーからでも解決できる エンドポイントを定義しなければなりません。 任意の JON エージェントは任意の JON サーバーに対していつでも実行可能となるためです。 JON サーバーすべてによって解決可能である限りエイリアスでも構いません。 任意の JON エージェントは 任意の JON サーバーに対していつでも実行可能なためこの要件が存在します。 JON エージェントの 初期設定で定義された JON サーバーがエージェントに指示された接続先の JON サーバーとなる場合 60 索引 はこの限りではありません (セットアップの質問からなど)。 登録の目的で JON エージェントにより初 めて接続される JON サーバーのみです。 JON エージェントのインストールまたはアップグレードを行う場合は 4章JON エージェントのインス トール に従ってください。 HA 環境は一般的に多くのエージェントに影響を与えるため、 対話的に初期のセットアップの質問に答え るのを避けて事前設定のエージェントインストールを行うと便利かもしれません。 6.5. HA イ ン ス ト ー ル を 管 理 す る に は 1 サーバーインストールであっても特定の HA 管理機能を利用することができます。 ただし、 第 2 サー バーおよびそれ以降を追加したら JON で使用可能な HA 管理機能に関して熟知しておいた方が便利で す。 一般的に、 HA サーバークラウドを構築する手順は以下のようになります。 1. HA Administration Console (HAAC) をよく理解します HA 環境の管理および監視には JON GUI のこれらの管理ページを使用します。 これらのページはシ ングルサーバーを実行している場合でも利用できるため、 使い慣れるのも簡単なはずです。 2. 目的の JON サーバーを追加します HA サーバークラウドのサイズの増加は目的のサーバーノードでインストーラを実行して行いま す。 JON サーバーインストールガイドに従ってください。 インストール済みのサーバー群を確認 するには List Servers ページを使用します。 3. 目的の JON エージェントを追加します 4章JON エージェントのインストール に従ってください。 登録されているエージェントを確認する には List Agents ページを使用します。 4. サーバーアフィニティグループのメンバーシップを更新します アフィニティグループを使ってエージェントとサーバーの優先接続を有効にすることを決定した場 合は、 List Affinity Groups ページを使って目的のアフィニティグループを作成し目的のサーバーを 関連付けます。 また、 高度な設定のオプションを使うとサーバーのアフィニティグループへの関連 付けはインストーラからも行うことができます。 5. エージェントのアフィニティグループメンバーシップを更新します アフィニティグループを使ってエージェントとサーバーの優先接続を有効にすることを決定した場 合は、 List Affinity Groups ページを使って目的のエージェントを関連付けることができます。 6. トポロジーを調べます これらの変更を加えた後は遅くなる可能性があり、 エージェント全体が期待されるプライマリサー バー群に接続される定常状態を確立するのに一般的には 1 時間弱かかります。 HAAC ページを使用 してトポロジーを調べエージェントの移動を確認することができます。 7. オプションでフェールオーバーのテストを行います HA サーバークラウドが期待通りにエージェントを処理しているのを確認したらエージェントの フェールオーバーテストを行いたい場合があります。 これを行うには List Servers ページで Servers to Maintenance Mode を設定します。 メンテナンスモードについては 高可用性エージェン トのフェールオーバー を参照してください。 索引 シンボル フィードバック - 本ガイドに関する連絡先情報, フィードバック 61 JBoss Operations Network 2.2 インストールガイド 62
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