元気のある商店街と輝くお店のつくり方 東京都

成果事例集
た
と
事例 を
声
成果
30
の
人
8
1 紹介
元気のある商店街と輝くお店のつくり方
東京都 進め! 若手商人育成事業
っ
のあ
東京都産業労働局商工部
ま え が き
長引く不況、少子高齢化と人口減少の進行、さらに今年3月に発生した東日本大震災等によ
る影響など、商店街を取り巻く環境は厳しい状況が続いています。
また、平成22年度に実施した「東京都商店街実態調査」では、商店街の抱える問題点として
「後継者が不足している」と「商店街に核となる店舗がない、あるいは弱い」が上位2位を占め
ています。
こうした状況を打破し商店街を活性化させていくためには、次代を担う経営者や商店街役員
等の育成が重要となっています。東京都では、平成15年度から「進め! 若手商人育成事業」を
実施し、商店街の人材育成を積極的に支援しています。この事業では、専門家チームが商店街
に赴き直接商店街や商店に対するアドバイスを行う「商店街パワーアップ作戦(専門家チーム
の派遣)
」、討議や事例研究を取り入れた実践的なカリキュラムの「商人大学校」などを行って
います。さらに、平成21年度からは、商店街活動を中心的に担う役員などを対象に商店街マネ
ジメント能力を養う「商店街リーダー養成研修(商店街リーダー塾)
」を開始しました。
本事例集では、これまで若手商人育成事業で支援した商店街や商店の取組事例、商店主の想
い等を豊富に紹介しました。本書が、商店街や商店主の方々をはじめとして、関係機関の皆様
に活用され、商店街の活性化に役立つことが出来れば幸いです。
最後に、本書の作成に当たり、ご協力いただいた皆様に対し、心よりお礼を申し上げます。
平成23年11月
東京都産業労働局商工部長 河 内 豊
20
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No.
No.
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No.
No.
No.
No.
No.
No.
No.
No.
No.
⋮⋮⋮開
店の事例︵商店街起業促進サポート︶
子どもの創意を引き出し自由な行動を見守る
事例 ❸
No.
ゆっくりと食事とお酒が楽しめる店
広尾シュタイナーこども園、高輪シュタイナーこども園
幼児教育施設
01
店街の活性化
No.
⋮⋮⋮商
タウン誌の企画・発行を通した組合組織の活性化
広尾商店街振興組合
56
自らの治療体験が鍼灸への道に
らるふ
食事居酒屋
02
NPO法人設立による地域住民・学校・商店街のマッチング
本郷商店会
58
﹁第三の寛ぎの空間﹂を国立で提供
一匡堂鍼灸院
医療業
03
かっぱの里構想︵かっぱの皿の乾かない環境づくり︶
かっぱ橋本通り公西会商店街振興組合
新仲一声隊の発足
カフェ
浅草の懐の深さと﹁粋﹂
を商店街活動に
染谷 孝雄︵浅草新仲見世商店街振興組合 理事︶
区の勉強会をきっかけに多くのセミナー等で学ぶ
中野 良宜︵中新商店︶
オーダーメイドのお米屋さん
市野澤 利明︵亀太商店︶
公的支援を活用して環境変化を好機にしたい
坂村 宗紀︵西立商店街振興組合 理事長︶
専門家の助言によって生まれた新たな集客イベント ︱100円市︱
加藤 正行︵協同組合立石仲見世共盛会 理事長︶
行動力を発揮して商店街を引っ張る若手リーダー
秋元 浩︵十号通り商店街振興組合 理事長︶
街づくりのリーダーとして活躍
前田 勝弘︵下高井戸商店街振興組合 副理事長︶
アイデア溢れる仕掛け人
本間 修︵森下商店街振興組合 理事長︶
利用者の声
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下北沢一番街商店街振興組合
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04
浅草新仲見世商店街振興組合
6商店街の連携イベント﹁大江戸線でJAZZが来る!﹂
深川プロジェクト実行委員会
﹁いいもの発見!﹂と﹁いい仲間発見!﹂
コミュニティ新聞﹁さくらだより﹂の発行
桜新町商店街振興組合
若手活性化の取り組み
野方商店街振興組合
ウェブサイトリニューアルで情報発信活性化
上板橋北口商店街振興組合
安心・安全マップ作成で地域の防災・防犯意識向上
はすね・エコ・キャンパス
最小限の費用で実施した﹁一店逸品100円市﹂
協同組合立石仲見世共盛会
逸品運動でお客様との絆ガッチリ
平井親和会商店街振興組合
街路灯をLED化で活性化!
立川南口西通り西会商店会
安全・安心な買い物環境整備
吉祥寺サンロード商店街振興組合
学と公との連携による商品開発
マミーショッピングセンター商店会
高齢社会のモデル商店街
村山団地中央商店会
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目 次
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事例 ❶
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店の活性化
手作り看板とPOPで集客力アップを目指す
日本茶販売と甘味喫茶
香楽園
POP広告の活用で店舗活性化を図る
ゲームセンター、駄菓子販売、関連小物販売
コン太村∼駄菓子屋ゲーム博物館
美容室
店名変更によるサインリニューアルで経営一新
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g
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L
︵ロンジュ︶
煮豆料理の開発エピソード
小売店
手作り惣菜 なかむら
立川名産﹁ウド﹂を使った立川手焼き煎餅
手焼き煎餅製造小売
立川煎餅﹁信濃屋﹂
生花販売
マイスター店、マイスター商店街
有限会社フローリスト赤キ屋
若手の力を結集し、更なる成長の追求を
中華料理店
五十番
接客向上でお店を活性化
飲食店
川千家
チェーン店の支店の活力強化
婦人服販売
有限会社自由ヶ丘101
三世代がつなぐランジェリーショップ
洋品小売
株式会社瑠璃
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事例 ❷
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梶 泰和︵浅草新仲見世商店街振興組合 理事︶
リーダー塾を通して各種イベント事業を実現
森本 佳直︵かっぱ橋本通り公西会商店街振興組合 理事長︶
理事長として、
リーダー塾に参加
浅香 真理子︵かっぱ橋本通り公西会商店街振興組合 副理事長︶
下町江戸っ子は﹁良いこと﹂
は直ぐにみんなと実行!
喜連川 覚︵亀戸香取勝運商店街︶
お店は、人と人を発酵させる場、
コミュニティの場として熟成させたい
柏 雅康︵しもきた商店街振興組合 理事長︶
下北沢の地域商業活性化に尽力
山田 重子︵妙法寺門前通り商店会︶
商いの﹁ご縁日﹂
という商店街運営
今井 啓一郎︵小金井市商店会連合会 会長︶
広い視点での街全体の活性化策が必要
大庭 雄策︵中延商店街振興組合 事務長︶
研究会で高評価を得た、
足で取材したブログと新規加入のご案内
若山 太郎︵ニュー北町商店街振興組合 副理事長/きたまち商店街振興組合 理事︶
施策の利用がお店と商店街の発展に
海老原 康二︵御菓子司 新小金井 亀屋︶
和菓子の伝統を引き継ぎ、新たなる創造へ
商人インターンシップ
商店街リーダー塾 /
商人大学校 /
若手商人研究会 /
中小小売商業活性化フォーラム /
商店街起業促進サポート /
商店街パワーアップ作戦︵専門家チームの派遣︶ /
進め! 若手商人育成事業の概要 /
進め! 若手商人育成事業の概要と実績
資料編
79
80
01
54
No.
広尾商店街振興組合
01
商店街の活性化
マップ兼タウン誌の企画・制作を通して、
若手の組合活動への参加意識が向上
個性的な商店街である。
恵比寿駅周辺への買い物客の流出や
近年、駅ビルを中心に開発が進む
いことから組合員理事の高齢化が進
こ う い っ た 状 況 の 中、 平 成
年
み、ベテラン理事へ負荷が集中する
という悪循環が生じていた。
年間の試行錯誤の末に
タウン誌を発行
り、 売 上 の 低 下 に 悩 む 加 盟 店 が 増
︵2008年︶
理事の高齢化により
商店街行事の負担が増加
え て い る。その一方で、組合内部で
コンビニエンスストアとの競合によ
広 尾 商 店 街 は、 東 京 メ ト ロ 日 比 谷
は若手の組合活動への参加意識が低
日曜日に朝市を
月の歳末売り出しがあ
店 街 で あ る。 周 辺 に は、 大 使 館 や 外
抜ける、150店余りが加盟する商
士を交えた勉強会を開催するように
アップ作戦を活用し、中小企業診断
理 事 長 が、 東 京 都 の 商 店 街 パ ワ ー
が あ った。そ こで﹁毎 月 できる ミ ニ
集客に結びついていないという課題
遠方からの来場者が中心で、日常の
実施している。これらのイベントは
落ちついた雰囲気と上品なイメージ
病 院、 日 本 赤 十 字 病 院 な ど も あ り 、
図 書 館、 有 栖 川 記 念 公 園、 都 立 広 尾
女子大学などの教育機関、都立中央
た。しかし、各 店 舗 のHP との 連 動
作成による活用店舗の増加を模索し
情 報 の 掘 り 起 こ し や ショッ プ カ ー ド
︵ ホ ー ム ペ ー ジ ︶ の 活 性 化 で、 掲 載
ニュ ー ア ル し た ば か り の 商 店 街 H P
最 初 に 取 り 組 ん だ の は、 当 時 リ
ていない潜在顧客への働きかけがで
ほど継続されたが﹁商店街を利用し
施することとなった。これは半年間
た 簡 易 イ ベ ン ト﹁ ス テ 看 特 売 ﹂ を 実
も あ り、 最 終 的 に は 特 売 を 中 心 と し
あったものの、品揃えが難しい店舗
店舗で企画するというアイディアも
などのテーマにあわせた品揃えを各
上品な雰囲気の来街者をターゲッ
が定着 し て い る 。
利用につなげることはできなかった。
きない﹂
﹁各店舗の位置がうまく説
や費用負担の問題があり、全店舗の
ト と す る 特 徴 的 な 高 級 雑 貨 店、 菓 子
店 等 が あ る 一 方、 周 辺 の 居 住 者 と 通
明 で き な い ﹂ と い っ た 課 題 が 残 り、
その後の継続的な実施には結びつか
直しであった。もともと広尾商店街
月の広
次に取り組んだのがイベントの見
月の大 鮪 まつり、
10
勤 利 用 者 を 対 象 と し た 生 鮮 食 品、 生
では、
5
活 雑 貨 店、 飲 食 店 な ど も 多 く、 高 級
な雰囲気と庶民的な一面が共存する
『ステ看特売』の告知
イベント﹂
の検討が始まった。
﹁七夕﹂
なった。
り、 加 え て 毎 月 第
尾フェア、
12
国 企 業 の 駐 在 員 の 住 宅 が 多 く、 聖 心
月に就任した新村
線・ 広 尾 駅 が あ る 外 苑 西 通 り 広 尾 橋
20
5
3
3
交差点から明治通りの恵比寿方面に
広尾フェアの様子
タウン誌の企画・発行を通した組合組織の活性化
事例1
4
事例1 No.
01 商店街の活性化
広尾商店街振興組合
なかっ た 。
を聞くことで﹁女性のバックに入る
主性にまかせて企画を見守り、実行
また、勉強会 を継続 し、 若手の 自
止 め て 予 算 を ね ん 出 す る と い っ た、
に際しては従来の折り込みチラシを
理事長の粘り強い努力と思いきった
B5判﹂
、
﹁要望が多い飲食店情報を
極的に紹介﹂など、販促につなげる
わかりやすく﹂
、
﹁各店舗の情報を積
ための工夫を行うことができた。
もらう取り組み﹂として昨年秋から
始 ま っ た の が、 商 店 街 マ ッ プ を 兼
﹁商店街をもっと多くの人に知って
ね た タ ウ ン 誌﹁ 広 尾 w a l k ﹂ の 作
決断があったことも重要な成功要因
メリットがあるように各店舗を順番
的な活躍の場を与えることができた
達成できたこと以上に、若手に継続
商店街のPRという当初の目標を
といえよう。
に紹介する無料紹介のスペースも設
のが、最大の成果といえる。
開拓は理事が行い、全ての組合員に
し た イ ー タ ウ ン 社 や、 お 祭 り の 写 真
け た。 ま た、継続的に読んでもらう
有料紹介ページの掲載先と広告の
撮影などを依頼していたプロカメラ
ために、連載コラム等の企画を検討
成 で あ る。 編 集 長 の 増 田 理 事 や 若 手
マ ン の 上 松 氏、 商 店 街 の 街 頭 放 送 を
会議の中で練り、編集委員が分担し
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S
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外苑西通り
いきたいと思います。
理 事 を は じ め、 商 店 街 の H P を 制 作
担 当 し て い る 聖 心 女 子 大 学﹁ 聖 心
て取材や記事の執筆を行った。
商店街の新規利用者が
増加し、組織も活性化
今 春 に 発 行 し た﹁ 広 尾 w a l k ﹂
創 刊 号 の 五 千 部 は、 各 店 舗、 周 辺
東京メトロ 日比谷線
広尾駅
﹂部の部員など、外部
回のペースで検討会議が開
か ら の 参 加 者 も 加 え て、 診 断 士 と と
もに月
催 さ れ た。 最 初 に、 全 体 の コ ン セ プ
ト を 話 し 合 い、﹁ 商 店 街 ら し く な い
お し ゃ れ な タ ウ ン 誌 ﹂﹁ 商 店 街 を す
み か ら す み ま で 知 っ て も ら う ﹂﹁ 組
合員にメリットを感じてもらう﹂と
の 企 業・ 大学、公共施設等に置くと
の基本 方 針 を 決 め た 。
写真を表紙として提供していただい
上松カメラマンが撮り貯めていた
共に、編集委員全員で手渡しにより
配布した。広尾のおしゃれな雰囲気
た こ と を き っ か け に、 活 発 な 意 見 が
で る よ う に な っ た。 ま た、 商 店 街
をうまく表現した表紙は内外ともに
評判が良く、新規来店客が増えたと
いう店舗もあった。HPに掲載した
『広尾walk』左が創刊号、右が第2号
広尾保育園
しいことを取り入れながら、この取り組みを継続して
商店街パワーアップ作戦
●活用施策
PDFの閲覧件数が跳ね上がると
最寄品/嗜好品、飲食店
良かったです。様々な方のご協力
主力
くれるようになったことが本当に
駅前
若い人たちが一生懸命に活動して
●商店街の種類 立地
今回、タウン誌の制作を通して、
約150
●会員数
です。
せっかくのタウン誌がマンネリ化しないように、新
http://www.hiroo.info/
● URL
いった予想外の反応もあり、大きな
広尾商店街
俊三
理事長 新村
広尾商店街振興組合
●商店街名
に感謝しています。継続して勉強
03-3473-5370
会の開催を支援していただけたこともありがたかった
●連絡先
手ごたえを得ることができた。
郵便局
東京都渋谷区広尾 5-1-26
●所在地
企画から制作会社とのやりとり、取
交番
明治通り
広尾プラザ
祥雲寺
を日常的に利用する女子大生の意見
打ち合わせ風景
今回の取り組みにおいて、最初の
材、 校 正、配布といった一連のプロ
セスを若手理事が主体となって進め
5
たことが、斬新なイメージのタウン
誌誕生につながったといえる。
聖心女子大学
1
本郷商店会
商店街の活性化
組織を設立することになった。
設立に関する説明会を開催した。説
明 会で は、法人 設 立の目 的、法 人制
度、法 人設 立の メリ ット・デ メリ ッ
ト、 非 営 利 活 動 の 内 容、 事 業 の ポ
イント、設立手順等について説明が
なされた。NPO法人設立について
−
−
よし商店﹂の長谷川大氏を中心とし
た。このため、
長谷川氏が中心となっ
点の説明が不足していると認識され
人がどう関わっていくのかといった
出店、フランチャイズ店の増加が顕
援が開始された。 開始当 初 は、任意
回の
行い商店会内のコンセンサスを得て
いった。
専門家による支援は毎月
ペースで行われ、NPO法人の定款、
また、並行して東京都の助成事業で
め の ア ド バ イ ス を 中 心 に 行 わ れ た。
事業計画の作成支援そして東京都へ
学校
ある﹁商店街パワーアップ基金事業﹂
のNPO法人認証のための申請のた
商店街﹂のトライアングルをつな
申請への支援も行われた。
ど、様々な組織化について討議がな
がいなくなるのでは、という危機感
ぐオープンな組織として最もふさわ
振興組合の設立やNPO法人設立な
が商店会有志の間で抱かれ、本郷地
しいとしてNPO法人を設立するこ
や新しい住民との連携を図る担い手
が 近 隣 に あ る た め 医 療 機 械 販 売、 古
区の﹁元気ある街づくり﹂を自らの
このような状況では、商店街活動
書専門店など特色のある業種も混在
手で行う新たな枠組みが必要である
和 菓 子・ 洋 菓 子 店、 飲 食 店 な ど を 中
し て い る。 ま た、 樋 口 一 葉、 石 川 啄
とが決定された。
同年
月には
商店会の幹部の皆
て、 平 成
年
月、 N P O 法 人﹁ 街
ing︵まっちんぐ︶本郷﹂は設立さ
12
さ れ た。 最 終 的 に﹁ 地 域 住 民
木など数多くの文人たちが残した歴
と の 考 え に至った。そこで、地域住
5
−
さんに集まってもらいNPO法人の
9
こうして様々な課題を乗り越え
民
商 店 街 を つ な ぐ、 参 加 型
史的遺産を随所に見ることができ
−
の地域コミュニティネットワークの
−
学校
る、浪 漫 の 香 り 溢 れ る 街 で も あ る 。
このような歴史のある本郷商店会
22
02
法人設立による
地域住民・学校・商店街のマッチング
本郷地区の商店街を中心に、地域を繋ぐ
役割を持つNPO法人を設立、様々な活
性化事業に取り組む
地域住民 学校 商店街を
つなぐNPO法人の誕生
は、ほぼ参加者全員の同意を得たが、
た商店会の今後に危機感を持つ人た
てNPO法人の事業計画を作成し
NPO法人が具体的に何をして、各
店を取り巻く経済状況の長引く低迷
ち が、 当 公 社 へ 相 談 を 持 ち 掛 け た。
月、鮮魚 店 を営む﹁ 魚
と後継者不足による加盟店減少の影
そ こ で﹁ 商 店 街 パ ワ ー ア ッ プ 作 戦 ﹂
年
響により、地域コミュニティ活動の
平成
人 材 面、 資 金 面 の 不 足 が 懸 念 さ れ て
て、
だ が、 近 年、役員の担い手不足や商
つの商店会
き た。 一 方、 街 は、 都 市 回 帰 に よ る
新たな枠組みで
元気ある街づくりを
本郷商店会は近隣の
丁目商
商
商店会の総会に出席し説明を
・
されている。現在の加盟店舗は
著になってきている。
生徒増加、商店会に加盟しない新規
︵ 赤 門 前 商 興 会、 本 郷
丁 目 商 店 会、 本 郷
2 5
店会合わせて約200。日用雑貨品、
月から専門家が派遣され支
を活用して専門家の派遣を受け組織
・
5
丁 目 実 業 会、 真 弓 商 店 会 ︶ で 構 成
店 会、 本 郷
4
心 と し た 近 隣 型 商 店 街 だ。 東 京 大 学
商店会を取りまとめる
団体である
1
同年
づくりを行うこととなった。
21
7
新 住 民 の 増加、そして小・中学校の
5
5
5
5
5
No.
N
P
O
3
−
事例1
6
事例1 No.
02 商店街の活性化
本郷商店会
れ た。 代 表 理 事 に は 長 谷 川 大 氏 が 就
ることを目的とした﹁事業系ごみ袋
商店会個々の店舗の経費節減を図
街路灯を地域の企業・団体の社会貢
あっせん事業﹂
、商店会が保有する
めた思いは、∼ing ︱街づくりの進
献活動の場として提供する﹁街路灯
任 し た。﹁ 街 ing 本 郷 ﹂ の 名 前 に 込
︵調和︶
行 す る 未 来 と、 地 域 住 民 と そ れ に 関
機関誌等を活用した﹁媒体による広
広告事業﹂
、NPO法人が発行する
g
n
i
h
c
t
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m
す る 事 を 意 味 し て い る。 住 み よ い 豊
係する 様 々 な 方 々 が 、
か な 本 郷︵ 地 区 ︶ を 築 き、 つ な ぐ 役
告事業﹂といった収益事業から捻出
した財源を活用して、次のような地
割を果 た す 組 織 を 目 指 し て い る 。
域貢献事業を行い始めている。
宅配事業、商店会及び地域団体等の
来街者が購買した商品の自宅への
人材の保有する技能・スキルなどを
の開催などが具体的な事業である。
収益事業を財源とした
自立した組織へ発進
また、本郷商店会が開催している
活用した、暮らしに役立つセミナー
らの会費収入に頼ることなく安定的
街 ing 本 郷 は、 商 店 会 加 盟 店 か
年度
年はNPO法人
﹁ 本 郷 い ち ょ う 祭 り ﹂ に つ い て、 第
回目となる平成
な活動資金を確保するために当初の
街ing 本郷が後援した。平成
からは、東京大学と文京区が主催し
(まっちんぐほんごう)
東京都文京区本郷 4-6-11 ロウハウス真砂 101 号室
TEL 03-5844-6871 FAX 03-5844-6875
URL http://matching-h.jp/
営業日時:火・木・土曜日 10:30 ∼ 18:30
事業計画から様々な特色ある事業を
立案し、これを着実に実行している。
ている﹁社会起業家育成アクション
ラーニング・プログラム﹂において、
事業計画実践パートナーとしての活
動 が 始 ま っている。また、消費地と
産地をつなげる目的で、ANA総合
研究所が実施している釧路の産品を
本 郷 で 販 売 す る﹁ 商 店 街 マ ル シ ェ﹂
の取り組みなど新事業もどんどん増
えてきている。
春日通り
7
商店街パワーアップ作戦
●活用施策
特定非営利活動法人 街 ing 本郷
●支援法人名
22
本 郷 地 区 に と っ て、 設 立 し た
NPO法人は非常に良い方向で進ん
でいると思います。この活動を維
持継続して発展させていくために
は「事業の増加」と「会員の増加」
の2本柱が必要不可欠です。これら
によって財務基盤を安定化してい
きたいと考えています。現に我々の
活動により会員や賛助会員も徐々に増加しています。
今は助成金で何とか事業運営していますが、できる
だけ早く自立したNPO法人として本郷地区の活性化
をリードしていく存在になりたいと思います。
最寄品
●主力商品
地下鉄「本郷三丁目」周辺地区
●立地
大
●商店街の種類
200
●会員数
23
8
NPO法人事務所
本郷商店会(文京区)
●商店街名
眞弓商店会
NPO街ing本郷
至御茶ノ水
都営大江戸線
東京メトロ丸ノ内線
本郷三丁目駅
本郷
本郷四・五丁目
二・三丁目
商店街
商店会
本郷小学校
本郷五丁目実業会
東京大学
赤門前
商興会
近隣型商店街
NPO法人 街ing本郷 代表理事 長谷川
第8回本郷いちょう祭り
本郷通り
No.
かっぱ橋本通り公西会商店街振興組合
03
商店街の活性化
ち 味 と、 個 店 の 独 特 の 個 性 を 生 か し
づくりを、下町人情溢れる地域の持
なワクワク感を感じてもらう雰囲気
にひょっこり出会えるような不思議
④かっぱカラーの統一オーニング設 置
③統一看板の設置
②雨水利用システムの設置
①﹁緑﹂の日よけの設置
年を迎える七
②か っ ぱ オ リ ジ ナ ル 商 品
商店街オ
した取組を織り込む。
ぱ・ 緑 などを テ ーマに 地 域と連 携
夕 ま つ り 祭 に お い て、 環 境・ か っ
①下 町 七 夕 ま つ り
体型のイベントの企画と実行である。
ソフト 面 の 取 組 としては、地 域一
⑥かっぱ広場の設置
⑤軒下おもてなし照明の設置
このためには、ハード及びソフト
地域連携型モデル
商店街事業の申請
て創り出す試みである。
かっぱの里構想 ︵ かっぱの皿の乾かない環境づくり ︶
の時代﹂をコンセプトに、新しい街
れる人の心が癒される緑と水の空間
がら、
環境をテーマに取り入れた﹁訪
﹁かっぱ﹂にひょっこり出会える新名所
を目指して、ハードとソフトの両面から
街づくりに取り組む
危 機 感 か ら、 新 し い 街 づ
くりの取り組み始まる
づくりを地域一体となって提供する
取り組みが立ち上がった。
事業双方から、地域が一体となって
か っ ぱ 橋 本 通 り は、 江 戸 時 代 か ら
この 街 づ く り は、 浅 草、かっぱ 橋
のまちづくりコンセプトを実現する
上 野 と 浅 草 を 繋 ぐ 重 要 な﹁ 御 成 道 ﹂
道 具 街 と 上 野 をつな げ る 重 要 な 誘 導
ハ ー ド 面 の 取 組 と し て は、
﹁かっ
栽維持管理等がしやすい体制をつ
③グリ ーン リー ダー の育 成事 業
植
路としての役割を強化するとともに、
浅 草 地 区 の 新 名 所 と し て 地 区一帯 の
ぱの皿の乾かない環境づくり﹂を
し、 つ く ば エ ク ス プ レ ス の 開 業 後 に
観光導線を広げ、地域の魅力を内外
コンセプトとした環境対応型のファ
︵ 幹 線 路 ︶ と し て 栄 え て い た。 し か
訪問者数が大きく増加している浅草
サード整備を実施する。
くり、 植栽に 対 する心 理 的およ び
した十八種類を販売中である。
寺 近 辺 に 比 べ、 当 該 商 店 街 へ の 訪 問
を図ることを狙ったものである。
に発 信し、地区 全体としての活 性 化
リジナル商品は地元の企業と連携
者 数 の 増 加 は 少 な く、 個 店 の 集 客 に
身体 的負 担を 軽減 し、育 てる こと
客が、水と緑に触れ、ほっと安らぎ、
訪れる近隣住民および内外の観光
である。
で歩いて楽 し い 商 店 街 を 創 造 す る の
観を整備して、上野から浅草まで快適
て実施している﹁かっぱ橋燈籠会﹂
④燈籠 まつ り
浅草燈籠会と連携し
を楽しめるようにする。
地域と連携した計画的なまちづくり
癒される空間をつくり、エコロジー
しながら、街全体で水と緑あふれる景
東京スカイツリーへの眺望を確保
が必要 と の 結 論 に 至 っ た の で あ る 。
を大切にした新時代の商店街をめざ
具体的には、以下の 点である。
ジー商店街﹂である。
テーマは﹁水と緑と癒しのエコロ
て い る 下 町 商 店 街 の 持 ち 味 と、 地 域
こ う し て、 地 域 住 民 か ら 親 し ま れ
す。また、この街に来たら﹁かっぱ﹂
⑤P R 活 動 の 計 画 化
機会をとらえ
んでいただける様にする。
を、 よ り 浸 透 さ せ、 お 客 様 に 楽 し
資源である﹁かっぱ﹂を大切にしな
において、今後商店街の活性化には、
目 立 っ て き て い た。 こ の よ う な 現 状
ま で 結 び つ か ず、 各 設 備 の 老 朽 化 も
ことが必要である。
24
事例1
6
8
事例1 No.
03 商店街の活性化
かっぱ橋本通り公西会商店街振興組合
理事長を中心とした、美人かっぱ女
理 し 実 行 に移したのが、自ら﹁下町
性 陣 で あ る。商店街には、かってな
て各メディアに効果的に情報発信
⑥ホ ー ム ペ ー ジ の 充 実
商店街の
いほどのかっぱ旋風が巻き起こった
かっぱ一座﹂座長と名のる森本佳直
ホームページのさらなる充実とと
をし て い く 。
も に、 英 語 バ ー ジ ョ ン を 作 成 し、
のである。
ン当日も、かっぱの着ぐるみで都庁
2009年モデル商店街のプレゼ
外国人観光客への情報提供を実施
に乗り込み、見事にモデル事業に認
する 。
通 行・ 駐 輪 の 仕 方 に 対 す る 注 意 喚
⑦歩 き や す い 商 店 街 活 動
自転車の
められたのである。
年 前 に﹃ 商 店 街 勉 強 会 ﹄
東京都中小企業振興公社より派遣さ
タ ー ト で し た。 そ の 活 動 を 通 し て、
員全員で寒さに震えながら見届ける
雪の降る中、
了 し た の が 2 0 0 9 年 の 冬 で あ る。
老朽化したアーケードの撤去が完
新たに歩みだしたかっぱ橋
起 活 動 を 積 極 的 に 行 い、 歩 き や す
い商 店 街 と な る こ と を め ざ す 。
り で、 約
﹁実際に実行する道程は山あり谷あ
れた専門家のアドバイスを参考にし
ことから工事は始まり、翌年の冬に
日﹁かっぱの里
成し、集客グッズとして活用もして
いる。
今後は電線設備の地中埋設化が控
えており、さらに素晴らしい景観に
かっぱの里完成記念式典
なるであろうことが期待されている。
かっぱ橋道具街
国際通り
昭和
通り
上野
駅
● URL …… http://www.e-kappa.jp/tenpo-sell.html
トかっぱ天国」を開催し、かっぱの里はより愛される
●活用施策
街並みを目指していくつもりです。
商店街パワーアップ作戦
は、本通りを歩行者天国として「みどりビュースポッ
03-3844-0641
を商店街として立ち上げたのがス
て、 地 域 連 携 型 モ デ ル 商 店 街 事 業 に
月
入谷
駅
言問通り
本の柱が立つのを役
チャレンジすることとなりました。﹂
工事は完了した。
2010年
と森本 佳 直 理 事 長 は 笑 顔 で 語 る 。
勉強会で企画されたアイデアを整
完成イベント﹂を開催した。区長を
始め、その場においで頂いた皆さん
全員でテープカットをするという趣
向 で、 約300メートル、約700
人が参加する大イベントとなったの
である。
年後には老朽化したアーケード
は消え、照明はLED化され、街並
みには緑の日よけが溢れだした。
周 年 記 念 と し て、 か っ ぱ イ ラ ス ト
コンテストを実施し、現在は新マス
コ ッ ト の 愛 称 を 募 集 し て い る。 か っ
9
ぱイラストコンテストの優秀作でオ
1
名所と成り続ける努力をしていきます。毎年五月に
●電話
1
りに貢献し、名実ともに地域の新
東京都台東区西浅草 3-3-4
●連絡先
5
もハード&ソフト両立のまちづく
108
●加盟店舗数
商店街から眺める東京スカイツリー
に取り組むことによって、地域の
誇りとなれる商店街として、今後
かっぱ橋本通り公西会商店街振興組合
●商店街名
かっぱ橋本通り
田原町駅
東京メトロ 銀座線
浅草通り
稲荷町駅
雷門通り
テプコ
浅草館
JR入谷口
J
R
浅草寺
ビューホテル
1
1
リジナルかっぱクリアファイルを作
東京メトロ 日比谷線
7
理事長 森本佳直
商店街と地域住民が環境テーマ
浅草新仲見世商店街振興組合
商店街の活性化
店街理事長岩崎隆氏︵当時︶を会長
として﹁新仲見世商店街振興組合ま
ちづくり委員会﹂が組織され、老朽
化した﹁しんなか﹂のアーケードが
一新することとなった。
旧アーケード解体費用については
演出している。
﹁新仲一声隊﹂の発足
ぶ 商 店 街 で あ り、 そ の 間 に 仲 見 世、
新アーケードの特徴は、通りとし
金補助を利用しての着工である。
び区の街並み環境整備支援事業の資
ては国の中小商業活力向上事業およ
崎隆理事長︵当時︶は熱く語った。
することが商店街の使命です﹂と岩
でも伝統文化に触れる﹃場﹄を提供
空間の提供だけではなく、ソフト面
部に分れている。交通の要
カ所には扇をモチーフと
また、ハード面での快適な買い物
たのが﹁新仲一声隊﹂の発足であった。
ソフト面、その言葉を具体化させ
年間3000万人もの人が訪れる
出して、新仲見世通りとしての連続
したサブゲートで統一イメージを演
は、
若さ・行動力を連想させる﹁活き﹂
する﹁将来構想部﹂が捻り出したの
かし、新仲見世商店街の若手で構成
輩方からにじみ出るモノである。し
を再発見出来る﹁場﹂となっている。
性を確保している。さらに細い街路
シ ョ ッ ピ ン グ を 楽 し め て、﹁ 浅 草 の
組合、通称﹁しんなか﹂である。
ピングモールが新仲見世商店街振興
クセント的に円形ドームを設置。夜
とクロスする
粋 ﹂ と﹁ 下 町 の 心 意 気 ﹂ に 触 れ ら れ
にはドームの照明が、街を幻想的に
カ所の天井には、ア
る商店 街 で も あ る 。
その浅草新仲見世商店街では、商
立 地 的 に は、 浅 草 松 屋 と 六 区 を 結
られた。
そして一枚の企画書が商店街に配
というキーワードであった。
日本を代表する歴史・観光のまち﹁浅
部、
3
3
No.
04
新仲一声隊の発足
アーケードのリニューアルをきっかけに
﹁浅草の粋﹂と﹁下町の心意気﹂を示す﹁新
仲一声隊﹂を発足。商店街内のつながり
も深まる
ち ん 横︵ 現・ 中 央 通 り ︶
、オレンジ
ての連続性を確保し、長い商店街通
ノ ス タ ル ジ ア・ モ ダ ン︵ 温 故 知 新 ︶
通 り、 公 園通りが横切り、それぞれ
りおよび浅草全体の回遊性向上に工
﹁今回のハード事業のコンセプトは
所である新仲一部︵東側玄関︶の付
夫を凝らしている点である。
浅草の下町江戸っ子気質といえば
東京都の特定施策推進型商店街事業
近 に は、 東武伊勢崎線、東京メトロ
ンボル文字を掲げたメインゲートを
戸っ子として年齢と経験を重ねた先
﹁ 粋 で い な せ ﹂ と い う が、 こ れ は 江
の資金補助を、建て替え費用につい
銀 座 線、 都営地下鉄浅草線、隅田川
設置して、外部から商店街へと来街
2
です。
浅 草 新 仲 見 世 商 店 街 は、 浅 草 中 心
水 上 バ ス の駅があり、新仲五部︵西
者を誘導する。 ま た、他商 店 街とク
部、 部、 部、
部 を ア ー ケ ー ド で 東 西 に 結 ぶ、 約
側 玄 関 ︶ は、落語・漫才の演芸場や
通りに区切られた
1 1 0 店 舗、 延 長 3 8 0 メ ー ト ル の
映画館等がならぶ浅草の娯楽街であ
浅草最大のショッピング
モール﹁新仲﹂のアーケー
ドを一新
商 店 街 で あ る。 商 店 街 の 特 徴 は﹁ 新
1
草﹂の東西を結ぶ浅草最大のショッ
5
ま た、 普 段 着 で 気 軽 に 散 策 や
ロスする
カ所の玄関には﹁新﹂のシ
旧 の 和 合 ﹂ に よ る 業 種 の 多 さ で、 新
る六区に隣接している。
東西
しい発見と忘れかけていた懐かしさ
2
2
4
事例1
10
事例1 No.
04 商店街の活性化
浅草新仲見世商店街振興組合
そこに写るのは商店街リーダー塾
五、明るく元気で、漲る活気
稲 葉 雅 通 氏 を 中 心に新 たな 組 織 が構
街理事会役員は改選され、新理事長・
﹁ 新 仲 一 声 隊 ﹂に よって、目 に も 気
年
月
日 で あっ
が伝説となっていくのである。
新 たな 伝 統 として進 化し、そ れ ぞ れ
の心意気﹂が、生まれ、受け継がれ、
浅 草の新 名 所 と 共 に、新 たな﹁ 浅 草
員 会 ﹂ 内 の 業 務 と し て 確 立 さ れ た。
直 轄 組 織 としての﹁ 新 まち づく り 委
築 さ れ た。一声 隊 活 動 は、理 事 会 の
目指すは、商店街内の江戸情緒の
持 ちいいさ わ やかな 笑 顔、耳 に も 快
次の世代に繋げる
﹁浅草の心意気﹂
創造である。
に 参 加 の 染 谷 孝 雄 理 事、 高 塚 克 美 理
事、梶泰和理事、三人の雄姿である。
プ 事 業 と し て の﹁ 商 店 街 パ ワ ー ア ッ
﹁商店街リーダー塾﹂のフォローアッ
プ作戦﹂を活用し、専門家と共に多
面 的 に 検 討 を 重 ね 具 体 化 さ せ た。 新
ければ出来ないコトに絞り込んで討
い現代風江戸っ子弁で﹁元気・気安さ・
仲見世だから出来る、新仲見世でな
議は続けられた。それが誕生した﹁新
誕 生の日 は 平 成
を 切 る こ と と なった﹁ 新 仲一声 隊 ﹂
。
ア ー ケ ー ド 完 成 に 先 が け てスタ ー ト
テストを重ね理事会の承認を取り、
内を巡る。
に 感 じ さ せ る 日 常 会 話 がア ー ケ ー ド
親しみやすさ﹂を商店街に訪れる人々
仲一声 隊 ﹂ で あ る 。
[目 的 ]
新仲から始める﹁現代・江戸風情﹂
の発 信 。
ア ー ケ ー ド 内 は、 で っ か い 江 戸 前
[行動 イ メ ー ジ ]
寿司 屋 。
思 わ ず 口 ず さんでしま う 雰 囲 気 づく
た。
﹁いいな∼、新仲!﹂と訪問者が
浅草
駅
に生まれ始めました。今まで同じ商店街内でも交流が
少なかったお店同士がこの活動が縁で親しくなり、情
● URL ……… http://www.asakusa-shinnaka.com/
[ルー ル は 五 つ ]
純に日常性の延長で展開!
街アーケード も 完 成、アーケード 内
その後、無 事に浅 草 新 仲 見 世 商 店
りである。
一、 出 来 る コ ト を ム リ せ ず に、 単
二、人名は、○○ちゃん
か ら まっ す ぐ に 眺 め る 東 京 ス カ イ ツ
店名は、△△さん
三、 声 か け 店 は オ ー プ ン 店 の み
リーも格別であ
る。 現 在 は 商 店
街リーダー塾の第
二・三 期 生 が、 新
して加わり、更な
商店街リーダー塾
報交換ができるようになり、世代を超えたコミュニケー
商店街パワーアップ作戦
ションの輪と和が広がりました。このことは商店街活
●活用施策
一声隊メンバーと
ジア・モダン︵温
浅草駅
雷門
雷門通り
多岐にわたるサービスが自然発生的
03-3844-5400
●電話
浅草松屋
浅草新仲見世商店街
の配布、道案内、道路掃除等など、
東京都台東区浅草 1 丁目 39-2
●連絡先
れ、
『新仲MAP』や『新仲ティッシュ』
108
●加盟店舗数
東武線
アイデアがメンバーから多数寄せら
一声隊の誕生後も運営方法等の
浅草新仲見世商店街振興組合
●商店街名
一部
二部
四部 三部
五部
る浅草流ノスタル
故知新︶を展開中
である。
浅草新仲見世商店
11
6
伝法院
4
23
浅草寺
つくば
エクスプレス
2
平成 年 月に
新仲 一声隊 チラシ
22
新仲 一声隊 中心メンバー一同
四、 袢 纏 の 着 用
アーケード内から眺められる東京スカイツリー
理事 染谷孝雄(新仲一声隊、隊長)
動にとって、とても大きな成果と考えております。
No.
深川プロジェクト実行委員会
05
商店街の活性化
商 店 街 が 連 携 し て イ ベ ン ト を 開 催 し、
6
る﹁高橋のらく ろ ∼ド﹂
、
﹁仲通り商
店会﹂で﹁ヤカ ーリン グ︵カー リ ン
グのようにヤカンを投げて得点を争
う︶大会﹂を実施した。
戸ソップ﹂がふるまわれた。これは
地元の食文化の再発見として﹁江
江戸時代の地震や火事の後、お互い
に助け合い、いたわりあって暮らし
ていこうという気持ちのあらわれと
して、町内会が 大鍋で ソ ップ︵根 菜
フィナーレは、会場を森下文化セ
した。
ンター多目的ホールに移し、川嶋哲
類の塩味スープ︶を作り、病人や行
まったものである。そのレシピを昔
郎グループのJAZZライブコン
し た J A Z Z ラ イ ブ& コ ン サ ー ト で
な が ら に 忠 実 に 再 現 し、 地 元 ボ ラ ン
サートで締めくくったのである。
き 倒 れ、 焼 け 出 さ れ た 人 な ど に ふ る
演奏会場は深川風情を感じさせる
ティアと共にいにしえの栄養食を現
ある。
さまざまな場所が選ばれた。各地区
代に甦えらせてヤカーリング大会の
の 路 上、 地下鉄構内、老人福祉セン
会場でふるまった。
タ ー、 神 社 境 内、 銭 湯 の お 風 呂 場、
イベントの最終日を飾るのは、東
かけとなったのは、2009年の商
深川プロジェクトが発足するきっ
地 元 の お 休み処、船上︵東京スカイ
と言葉﹂の即興コラボレーション
店街リーダー塾であった。森下商店
念して、都営大江戸線の﹁森下駅﹂
﹁清
ツリーを見ながら︶
、地域の小学校
京都現代美術館講堂でのサックス奏
周年を記
澄白河駅﹂の沿線にある森下商店
者﹁川嶋哲郎﹂と俳人達による、
﹁音
都営大江戸線全線開業
街、 高 橋 商 店 街 、 深 川 資 料 館 通 り 商
の 体 育 館、文化センターホール、美
期間中の来訪者の地域回遊促進策
尾芭蕉が生活の拠点としていた深川
﹁ J A Z Z 句 会 ﹂ の 開 催 で あ る。 松
街振興組合の本間理事長の深川プロ
地域六商店街
と し て は、 深 川 の 街 並 み を 散 歩 し
で、 3 0 0 年 以 上 の 時 を 経 過 し て、
1
会、 仲 通 り 商 店 会 の
日︵ 日 ︶ の 間、 大 江 戸 線 全 線 開
ながら楽しんでいただくスタンプ
JAZZと俳句が融合するJAZZ
ジェクトのアイデアを具体化するた
日︵水︶
∼
周 年 記 念 イ ベ ン ト﹃ 大 江 戸 線 で
ウ ォ ー ク ラ リ ー を 企 画 し た。 ま た、
句会という新たな俳句の世界が誕生
月
業
広い年齢層が楽しめる参加型のイベ
年
J A Z Z が 来 る!﹄ が 実 施 さ れ た。
ントとして、休日に歩行者天国にな
10 12
が共同して、平成
10
江東区の商店街イベント補助事業な
12
8
ど を 活 用 し、 参 加 費 は す べ て 無 料 と
22
企画案の策定と組織化
店 街、 清 澄 通 り 会 、 高 橋 商 店 街 高 盛
術館講堂等々である。
﹃大江戸線で
JAZZが来る!﹄
地域の一体感とブランド力の向上を実現した
近隣の
店街高盛会、仲通り商店会
資 料 館 通 り 商 店 街 協 同 組 合、 清 澄 通 り 会、 高 橋 商
森 下 商 店 街 振 興 組 合、 高 橋 商 店 街 振 興 組 合、 深 川
6商店街の連携イベント
﹁大江戸線でJAZZが来る!﹂
事例1
Uストリームでの配信模様
12
事例1 No.
05 商店街の活性化
深川プロジェクト実行委員会
め に、 東 京 都 商 店 街 振 興 事 業 の 一 つ
書﹂を作成し、
ジェクト実行委員会に関する協定
開通
周年記念イベント・深川プロ
で あ る﹁ 商 店 街 パ ワ ー ア ッ プ 作 戦 ﹂
商店街の理事長及
を活用して勉強会を開催することと
、
度のペースで森下商店街の組合事
な っ た の で あ る。 そ の 後、 月 に
務 所 に お い て、 具 体 的 な 企 画 案 の 検
商店街で準備委
討がな さ れ 、 原 案 が 完 成 し た 。
そ の 年 の 年 末、
員 会 を 立 ち 上 げ、 そ こ で 深 川 プ ロ
び各組織のグループリーダーを一堂
商店
に集め、調印式を実施し協定を締結
した。深川風情を基本にした
街 が﹁ 連 携﹂して、街の賑わいを演
出するスタートであった。
会 議 は、 各 担 当 組 織 の 活 動 状 況 の 報
度の全体
告と組織内連携に関する検討が議論
ますます活発化し、月に
その後、各組織の自主的な活動が
対 し て 配 布 さ れ、 説 明 さ れ た。 そ の
ジェクト企画案が商店街の各代表に
後、 こ の 企 画 案 に 対 し 、 メ ン バ ー か
の中心となっていった。
地域連携の土台の構築
ら多くの追加アイデアや疑問点など
が 提 示 さ れ、 解 決 す べ き 点 は 山 の よ
う に 積 み あ が っ た。 そ れ ら を 根 気 よ
く一つひとつつぶしていく日々が続
いた。
スター を 貼 り、街 並みには 同じ 街 路
駅 構 内 をはじめ、街 には共 通のポ
森下商店街振興組合
年が明けた2010年の初春には
全 員 の 努 力 の 甲 斐 あ っ て、 各 担 当 別
ま た、 各 商 店 街 の 個 店 は 目 玉 商 品・
装 飾︵ の ぼ り 旗 ︶ を 数 多 く 施 し た。
の 組 織 が 出 来 上 が り、 そ れ ぞ れ が 独
立 し て 活 動 し は じ め、 プ ロ ジ ェ ク ト
整 え、 売 上 向 上 に 取 り 組 む と 共 に、
サービスを 開 発・提 供できる 体 制 を
が徐々 に 進 み 始 め た の で あ る 。
す主なルールを記載した﹁大江戸線
連 携 イベント 開 催 に よ る 地 域一体 感
の 醸 成 と 深 川 地 域 ブランドの 向 上 を
めざしたのである。
若 者 世 代へ向 け た 地 域 情 報 の 発 信
としては、ツィッターを活用したネッ
トワークへの取組を実施した。また、
イ ン タ ー ネット を 利 用 し て 各 ラ イ ブ
商店街パワーアップ作戦
●活用施策
03-3631-7594
●電話
東京都江東区森下 2 丁目 1 番 3 号
●連絡先
コンサ ートの動 画 を 配 信 し、携 帯 電
話やパソコンで視聴しながら、ツィッ
13
ター な ど でラ イ ブ 鑑 賞 視 聴 者 が 参 加
高盛会、仲通り商店会
6
りといった仕組みも取り入れた。
料館通り商店街協同組合、清澄通り会、高橋商店街
6
1
10
で き る コ ミ ュニ ケ ー シ ョ ン の 場 づ く
森下商店街振興組合、高橋商店街振興組合、深川資
修
代表 本間
●深川プロジェクト実行委員会
6
こ れ を 受 け、 共 同 作 業 の 基 礎 を な
都営地下鉄大江戸線で移動の車内風景
下町人情の厚い地域で商売をさ
せて頂いている皆さんの「人を大切
にする」
深川の心意気が、
本プロジェ
クトの成功の原動力と思います。イ
ベントが近づくにつれ、各スタッフ
の心意気が入魂されて行くのを感
じました。深川は江戸の辰巳の方向に位置し、古くか
ら交通の要として栄え、さまざまな商品が流通してき
た地域です。現代の深川商人の心意気と思いやりに溢
れた連携イベントによって、今後の地域商店街活性化
の組織的な土台が形成されたと思います。
●代表
深川資料館通り商店街
協同組合
清澄通り会
仲通り商店会
清澄白河駅
高橋商店街振興組合
高橋商店街高盛会
1
2
森下駅
森下商店街振興組合
常盤湯 L I V E (中溝ひろみ)
No.
下北沢一番街商店街振興組合
06
商店街の活性化
つ商店街の中でも最も古い歴史
など、地域の活性化にも積極的に取
一体となって地域コミュニティ形成
ての賑わい創出だけでなく、地域と
るさと下北沢﹂を掲げ、商店街とし
店街活動への参加協力を仰ぐことは
ト店の店長等に地域イベント等の商
り組合加入率は高いものの、テナン
図り たい と考 えた。 また、前 述の 通
となりがちであった。
難しく、コミュニケーションも希薄
割
すく、かつ、参加したくなるような、
〝 一 店 逸 品 運 動 〟 の 存 在 を 知 り、 平
小企業振興公社担当者の紹介により
業を模索していたところ、東京都中
PR強化、売上に直結するような事
そこで、組合員の誰もが参加しや
割
がテナントであり入れ替わりも激し
を超えている。
成果から組合加入率は全店舗の
いが、積極的な﹁ 加入促 進 活動﹂ の
商店街組合員数は220。約
り組んでいる。
﹁いいもの発見!﹂と﹁いい仲間発見!﹂
る
店 街 は、 この〝下北沢〟エリアにあ
駅北口から伸びる下北沢一番街商
一店逸品運動により、個店の魅力向上を
図る。逸品開発と提案を通して、会員同
士の関係も深まる
地域内外の期待に応える
商店街
を 持 ち、 昭和初期の頃、小田急線開
末 大 売 出 し、 阿 波 踊 り、 音 楽 祭、 天
商 店 街 の活動としては、中元・歳
青 年 部 が 感 じ て い た 課 題 は、
﹁個店
当商店街活動の中核を担っている
呉服店、衣料品店等多数の店舗が参
れ、酒販店、薬局、金物店、時計店、
通に伴い自然発生的に商業集積が形
年度より継続実施している。
ウスや小劇場の存在から﹁音楽と演
狗祭りといったイベントをベースと
の魅力アップ﹂
﹁ブランド強化﹂と﹁組
﹁ 逸 品 商 品 の 開 発 研 究 会 ﹂ は、 毎 月
世 田 谷 区 北 沢。 小 田 急 線 と 京 王 線
成
劇の街﹂としての特異なブランド力
して、毎年新たな事業を展開してい
合員の参加意欲の向上﹂である。
成 さ れ た。以降、活気ある進歩的な
を 持 つ。 ま た、 個 性 的 な 古 着 屋、 ア
る。平成 年度は、LED、太陽光・
大規模な再開発で駅南北の人の流
が 乗 り 入 れ る 駅 を 中 心 と し た〝 下 北
ク セ サ リ ー、 雑 貨、 飲 食 店 が 狭 い 路
風力発電式のハイブリッド型の街路
事業は、専門家講師の指導のもと、
地 に つ ら な る 等、 早 く か ら﹁ 若 者 の
灯、 お よ び防犯カメラを設置。平成
商店街として認知されている。
街 ﹂ と し て の イ メ ー ジ も 定 着。 週 末
加した。
いった流れで約
カ月かけて展開さ
共同販促の実施、③個店でのPRと
①逸品商品の開発研究会、②逸品の
に は 遠 方 か ら の 来 街 者 も 多 く、 常 に
回 開催。
﹁逸 品 =こだ わ りのあ る、
た。 同 商 店 街 の 後 背 地 に は 複 数 の 学
装し、地域の交流拠点がオープンし
モキタ・ブランド〟となるような独
きたくなるような魅力ある店〟や〝シ
境が変化しても〝わざわざ買いに行
に分かれて互いの店や商品について
例について学ぶとともに、グループ
おすすめ商品﹂の考え方や他の事
年
成
校、 住 宅 地密集地があり、地元住民
年に完成予定の小田急線ホーム
の 地 下 化、 複 々 線 化 を き っ か け と し
10
た、 下 北 沢 駅 周 辺 の 大 規 模 な 再 開 発
21
ディスカッションを行いながら、逸
賑 わ っ て い る。 現 在 同 エ リ ア は、 平
れが変わることが予想されるが、環
沢〟と呼ばれるエリアは、ライブハ
7
9
月 に は、 商 店 街 事 務 所 を 改
一店逸品運動で、
個店と組織の強化を図る
21
4
自商品をつくって、競争力の強化を
7
の 利 用 も 非 常 に 多 い こ と か ら、
﹁ふ
23
事業が 進 行 中 で あ る 。
25
1
事例1
14
事例1 No.
06 商店街の活性化
下北沢一番街商店街振興組合
品を固 め て い っ た 。
図るた め の ﹁ 共 同 販 促 ﹂ と し て 、
〝逸
逸品をきっかけに新規客の来店を
提案力アップで
新規のお客様が増加
祭 り や 安 売 り、抽 選 といった人 集
たことは大きいです。
週間開催し
とを話せる仲間ができ
た。 フ ェ ア に 併 せ て 逸 品 を 掲 載 し た
商店街リーダー塾
品フェア〟を企画し約
く、商店街の中で店のこ
め 的 な 事 業 の 経 験 は あったが、個 店
それに売上だけじゃな
の 商 品 に 対 して 組 合 員 同 士で 協 議 す
の効果が出るというの
タ ロ グ は 店 頭 配 布 だ け で な く、 新 聞
り、 実 際、 売 上 アッ プ に も つ な がっ
03-3468-2933
カ タ ロ グ、 P O P 等 を 作 成。 商 品 カ
品 カ タロ グ を 作 成 す る 等 P R 活 動 を
ることや、商 店 街の名 前で個 店の商
行 うことは 初 めてであ り、個 店 とし
折り込 み も 行 っ た 。
で の 逸 品 商 品 の 効 果 的 な 提 案 方 法、
る 成 果 を 実 感 として 感じている。地
ても 組 織 としてもこれ までとは異 な
﹁ 個 店 で の P R ﹂ と し て、 各 店 舗
デ ィ ス プ レ イ、 接 客 方 法 等 に つ い て
や 店 頭のポップ を 見 て、新 規 客の来
域 住 民 向 け に 行った 折 り 込 み チ ラ シ
専門家の個別指導を受けながら実践
事業 実 施 に あ た り 、
﹁商店街パワー
店 や 問 い 合 わ せ の あった 店 も 多 数 あ
した。
名の専門家
アップ作戦﹂を活用し
講 師 の 指 導 を 受 け た。 そ の 他、 販 促
商 店 街 のMAP と し て も 活 用 で き る
ている。逸品を掲載したカタログは、
分の
は、 世 田 谷
費等の事業費の
配 布 して お り、毎 年 バー ジョンアッ
と 好 評 で、フェア 後 も 各 店 舗 で 継 続
も参加しやすいですね。
● URL …………… http//www.shimokita1ban.com
区 の﹁ 商 店 街 イ ベ ン ト 支 援 事 業 ﹂ の
補助を 得 て い る 。
プさせる予定である。
たテナントが一店逸品運動に参加し、
カタログ 掲 載 を きっかけ に、今 まで
挨 拶 程 度であったのが、顔 を 合 わせ
た 時 に 会 話 を したり、互いの 店 を 行
き来するようになる等、コミュニケー
ションの 輪 が 広 がっている。 商 店 街
組 織 に とって こ れ は 非 常 に 大 き な 成
果 で あ る。 青 年 部メンバーが 認 識 し
改善の方向にあるといえる。
ていた 課 題 は、少 し ず つでは あ る が
志賀医院
通り
鎌倉
15
商店街パワーアップ作戦
●活用施策
効果もあり、やっただけ
●電話
東京都世田谷区北沢 2 丁目 37 番 17 号
●連絡先
商品を仕入れる際にも積極的に「逸品探し」をするよ
うになりました。一店舗だけでは出来ないような宣伝
主力(最寄品、買回品)
多く今もリピーターとしてご利用頂いています。以来、
立地(住宅地、駅前、観光地)
●立地
小田急線
横浜銀行
2
3
1
昨年の逸品フェアは好評でした。新規客のお客様も
約 220
●会員数
商店街の声 青年部(左から大塚氏、大木氏、牧野氏)
下北沢一番街商店街振興組合
●商店街名
真龍寺
セコム
ショップ
世田谷
北沢局
また、商店街活動に参加してなかっ
逸品を提案する参加店の様子
2
永正寺
下北沢一番街商店街振興組合事務所
駅
北口 沢
北 南口
下
京王線
下北沢駅
商店街入口
No.
桜新町商店街振興組合
07
商店街の活性化
﹁商店街におけるごみ減量とリサイ
コミュニティ新聞﹁さくらだより﹂の発行
女性部の活性化を目指して始めた商店街
グバッグの作成、生ごみ処理機の設
積極的に活動を行っている。
ど、地域住民やNP O、 大学と 共 に
置と乾燥生ごみからの肥料作りな
クル﹂活動に取り組み、ショッピン
新聞﹁花だより﹂を、
地域を結ぶ新聞﹁さ
くらだより﹂に発展
や女性部の活動でも地域住民や行
ながりが強いことであり、イベント
桜新町商店街の特徴は地域とのつ
政、 N P O、 大 学 と 共 に 行 い、 地 域
主なイベントとして﹁さくらまつ
年
に取り組んでいる。
と商店街とが一体となって街づくり
周年となる平成
り﹂
﹁ ね ぶ た 祭 ﹂ が あ る。
﹁ねぶた
のみんなと一緒に楽しめるイベント
に﹁
祭﹂は商店街
にしたい﹂と、以前から交流のあっ
地域とのつながりが強い
商店街
た青森県浪岡町の方々にお手伝いい
周 年を祝うにあたって、地域
から長谷川町子美術館に至る通りの
当 商 店 街 は、 田 園 都 市 線 桜 新 町 駅
た だ い て 実現した。なお、東日本大
まつり﹂は、全国で自粛ムードが高
震災直後の平成
ま っ た。 昭 和
大震災復興支援イベント﹂として﹁防
考 え、 例 年とは形を変えた﹁東日本
が、主体的に活動する人が固定化し
目を向け積極的な活動を行ってきた
女性部は発足当時から環境問題に
女性部の活動は地域と共に
情報発信を行う活動に発展
年に地域住民
店 会 組 合 と し て 独 立 し た。 昭 和
まる中で、いち早くイベント実施を
月の﹁さくら
には商店会活性化のためにスタンプ
決断した。今やるべきことは何かを
合 に 改 め、 こ の 頃 か ら イ ベ ン ト も 活
年
年に商店会を振興組
事 業 を 開 始 し、 定 期 的 な 売 出 し も 始
発に行われるようになった。その後、
てきており、女性部内の活性化が課
年 前 に 女 性 部 長 が 交 代 し た 際、
3
ていくため、
﹁商店街パワーアップ作
今後の女性部の目標設定を明確にし
題になってきていた。
成功させた。
1
ま た、 女 性 部 は 平 成
年 に 発 足、
犯・ 防 災
わたしにできること
街
4
のみんなでできること﹂をテーマに、
命 名 し、 平 成
地中化したショッピングプロムナー
ドが完 成 し た 。
2
長 谷 川 町 子 美 術 館 の 開 館 後、 美 術 館
年
の 親 睦 団 体﹁ 三 和 会 ﹂ か ら 桜 新 町 商
16
商 店 街 で あ る。 昭 和
50
に 至 る 道 路 を﹁ サ ザ エ さ ん 通 り ﹂ と
23
50
カ月もない準備期間でイベントを
39
26
年には電柱と電線を
46
16
サザエさん通り
さくらまつり
事例1
16
事例1 No.
07 商店街の活性化
桜新町商店街振興組合
第 通目を発行することができた。
を紹介するとともに、NPOや地域
の視点で﹁さくらまつり﹂
﹁ねぶた祭﹂
もい〟を紹介したり、女性ならでは
にインタビューしておかみさんの〝お
た。 新 聞 で は、 商 店 街 の お か み さ ん
手作りの新聞﹁花だより﹂が完成し
レイアウトなど新聞づくりを検討し、
り、 新 聞 の 方 向 性 や 具 体 的 な 内 容、
点での情報発信に取り組むことにな
を通して女性部の活性化と女性の視
ど を 洗 い 出 し た。 そ し て、 新 聞 発 行
性部の課題や女性部ができることな
あ り、 今 後、編集長としてマネジメ
画力等︶を実践的に養成する講座で
プ、 状 況 分 析 力、 問 題 解 決 能 力、 企
街マネジメント能力︵リーダーシッ
紹 介 を 受 けた。リーダー塾は、商店
社職員から﹁商店街リーダー塾﹂の
その中で、女性部長の森下氏は公
ネジメント面での助言を受けた。
街パワーアップ作戦﹂を活用し、マ
以 上 に 重 要になる。ここでも﹁商店
あり、スケジュール管理等も今まで
セプトを明確にして共有する必要が
携 わ る こ と に な る た め、 新 聞 の コ ン
る必要が生じた。多くの人が作成に
業 を 通 して、地 域の 方 々 とのつな が
ださる 方 も おり、新 聞 発 行 という 作
じめ、挿 絵 や デ ザ インに 協 力して く
の 方 々は、インタ ビューや 執 筆 を は
ションが 活 性 化 して きている。地 域
聞 の 取 材 な ど を 通 してコミュニケ ー
見 えてきている。商 店 街 内 部 では 新
ツールで も あ り、その 効 果 が 徐 々に
け で は な く、コミュニケ ー ションの
また、新 聞 は 情 報 提 供のツールだ
レイアウトや印刷も外部の協力を得
の情報を発信した。予算のない中で
ント能力が必要となる森下氏にとっ
戦 ﹂ を 活 用 し た。 支 援 で は、 ま ず 女
の活動であり、作成した新聞はパソ
りが広がってきている。
コンで印刷し、配布は商店街の内部
て役に立つ講座となった。
●休業日…………………………… 日祭日、隔週土曜
に 止 ま っ て い た。 専 門 家 か ら は﹁ 発
●営業時間…………………………… 10:00 ∼ 17:00
行部数より、まずは継続することが
回の発行を欠かさず、新聞は店舗
新聞はコミュニケーション
活性化のツール
● URL ………… http://www.sakurashinmachi.net/
大切である﹂とアドバイスされ、月
に置いてお客様に見ていただくなど
身の丈に合った活動を地道に続けた。
女性部の手作りの新聞﹁花だより﹂
その他)、
サービス業等
1
桜新町駅
桜新町商店街
サザエさん通り
国道246号
さくらだより編集委員会
(右から坂口理事長、森下さん、山沢さん)
賢一
理事長 坂口
駅前
●商店街の種類
その結果、理事会や地域の方々が注
約 220
●会員数
目する新聞となった。
展 し た。
﹁ 花だより ﹂で新聞の作り
方 や イ ン タ ビュ ー の 方 法 な ど に つ い
が 地 域 の 新 聞﹁ さ く ら だ よ り ﹂に 発
て実 践 的に学 びながら手 づくり 新聞
見ていただこう
と、女性部だけで
そ し て、 新 聞 を よ り 多 く の 方 々 に
はなく商店街全体
を 発 行 してきた。地 域 住 民 に 対 して
16、
000部発行する﹁さくらだよ
桜新町商店街振興組合
●商店街名
で編集委員会を組
織し、商店街組合
検 討 が必要で、実 際の作 業 も 増 えス
り ﹂となると、今 まで以 上に内 容の
商店街パワーアップ作戦、
商店街リーダー塾
●活用施策
03-3702-7850
●電話
東京都世田谷区桜新町 1-7-6
●連絡先
交番
長谷川町子美術館
新聞が完成したことがすごい!
と思っています。女性部の熱意に
ほだされて、商店街事業費から費
用を捻出して地域の新聞とするこ
とにしましたが、本当に発行でき
るのか内心心配でした。専門家か
らアドバイスを頂いたお蔭で無事発行できました。新
聞は継続して発行することが大切であり、そのために
自立することが必要ですが、パワーアップ作戦やリー
ダー塾など様々な支援事業を活用させて頂きながら、
力をつけていきたいと思います。
飲食店、小売店(食品、衣料、家庭用品、
●主な業種
の事業費で予算を
大 き く なる。パワーアップ 作 戦 で 新
ケ ジュー ル 管 理 な ど 編 集 長 の 負 担 も
4
シズラー
ロイヤル
ホスト
組み、地域の新聞
を発行することに
月に
聞 の 企 画 のア ド バイ ス や 編 集 作 業 の
サ ポート を 受 け、2011 年
4
なった。紙面も
倍となり、紙面の
17
﹁さくらだより﹂
さくらだより
東急田園都市線
三井住友銀行
1
No.
野方商店街振興組合
08
若手活性化の取り組み
を明確に打ち出し、若い世代の住民
施 す る﹁ 商 店 街 ス ク ラ ム 事 業 ﹂ に 参
発足した。中野区商店街連合会が実
商店街の活性化
とも密接なコミュニケーションを持
加し、中小企業診断士の支援を受け
ここで、個店に展開するにあたっ
な が ら、 独 自 の コ ン セ プ ト を 作 っ て
て、具体的な知識を学ぶ必要性が出
ち、
﹁親しみやすさ﹂を時代に合わ
打ち手を模索する中で、ベテラン
て 来 た た め、
﹁商店街パワーアップ
せて育てていくことが課題となって
が若手有志の動きを見守る形ができ
作戦﹂で、専門家を派遣依頼するこ
いった。
つつあり、野方商店街組織の中で調
ととなった。
いる。
ル、などイベント事業に力を入れて
査研修部のメンバーが独自の一店逸
マに沿った内容で、
回のセミナー
が、現在 は 通年で 計 画を立 て、テ ー
れた内容で散発的に依頼をしていた
当初は、会合でクローズアップさ
品のありかたを探っているところで
その一方で、もともとは個別の組
織であった各通りが合併した名残
で、イベント以外の全体的な取り組
みは十分とはいえないところがあ
る。過去の成功体験を持ったベテラ
元店主とテナント店主の意識ギャッ
舗運営に関わる考え方から接客まで
ミュニケーション﹂のテーマで、店
ンと柔軟な発想力を持った若手、地
ある。
いる。
セミナーと個店診断を活用し、
個店を支援。
若手の活動を幅広く周知するきっかけを
作る。
親しみやすさが売りの
近隣型商店街
年の西武新
年、 核 店 舗 と な っ
年 間 に 急 速 に 膨 張、
宿 線 開 通、 野 方 駅 の 開 業 に 伴 っ て 生
野 方 商 店 街 は、 昭 和
ま れ、 戦 後 の
プが大きいことも問題になりつつあ
ない中、他商店街で実施されて好評
これといった活性化策が見いだせ
の基礎知識について体系的な学習を
年 度は、
﹁お店の哲学﹂
﹁お店
て い た 長 崎 屋 の 閉 店 に 伴 い、 客 数 が
る。 ま た、 青 年 部 組 織 が な く、 商 店
行 っ た。 希 望 す る 個 店 に 対 し て は、
発 展 し た。 平 成
回 の 個 店 診 断 を 実 施 し て い る。
減 少 し た も の の、 現 在 で も 加 盟 店 数
街全体を横断的に見渡して活動する
であった﹁こだわりの逸品コンテス
と
2 6 3 店 と、 沿 線 有 数 の 規 模 を 維 持
ト﹂を実施する検討を進めたものの、
通 り が 放 射 状 と 回 廊 を 形 づ く り、 山
し か し、
﹁一店逸品﹂に対する独
根強い反発があり実現しなかった。
POPなど、即効性のあるアドバイ
個店診断によって接客、レイアウト、
溢れた 商 店 街 で あ る 。
学んだ知識を活用しながら、毎月
スを行った。
本副理事長を中心として﹁野方の逸
自 の 取 り 組 み 方 を 研 究 す べ く、 榎
目玉となる名所や大型店が存在し
回行われる人気イベン
ト﹁ 現 ナ マ 大 作 戦 ﹂ の ほ か 、 ふ る ま
回の会合を実施し、参加者同士で
夏・ 冬 の
品プロジェクト﹂が調査研修部内に
な傾向も見られる。
旧青年部のメンバーも機動性が落ち
の科学﹂
﹁お店の集客﹂
﹁お店のコ
平成
している。野方駅を中心に、ときわ・
若手が少ない。店主の高齢化も進ん
22
てきていることもあり、やや保守的
5
手の下町といった気易さと親しみに
本 町・ 北 原 ・ 駅 前 ・ み つ わ の
でおり、従来は活発に活動していた
若手の活動と連携した
セミナーと個店診断
4
2
つの
1
10
14
ないため、店主の個性やお店の特徴
2
い 酒、 も ち つ き フ ェ ス タ 、 カ ー ニ バ
1
事例1
18
事例1 No.
08 商店街の活性化
野方商店街振興組合
新 商 品 の 試 食 を す る な ど、 お 互 い に
ヶ月に
度の頻度でテーマごと
高 め あ う 活 動 を し て い る。 ま た、
∼
に 店 舗 を 紹 介 す る﹁ 寄 り 道 マ ッ プ ﹂
を作成 し て い る 。
ベントに加え、調査研修部が主体と
さ ら に、 従 来 か ら 実 施 し て い る イ
なってお店が逸品研究の成果を発表
で き る 場 を 企 画 し て い る。 お 客 様 に
試食して頂いてお店へのメッセージ
を 貰 っ た り、 ラ リ ー イ ベ ン ト を 行 っ
て 訪 店 に 繋 げ た り と、 試 行 錯 誤 を 繰
り返しながらさらなるレベルアップ
を図っ て い る 。
シ ョ ン が 十 分 と は 言 え ず、 全 体 へ の
事のチームが構成され、今後も計画
的に﹁商店街パワーアップ作戦﹂を
活用していく予定である。
活動の定着と、参加店同士
のコラボレーション創造へ
セミ ナ ー や 会 合 の 定 期 的 な 開 催 に
加 店 同 士 が 共 同 でチラシ を 発 行 した
よって、 活 動 が 定 着 しつつ あ る。 参
り、セミナ ーで 学 ん だこと を 実 践 し
た 報 告 で、他のメンバーが 刺 激 を 受
け て 行 動 す る な ど、実 践 に 繋 がって
食の逸品グランプリで
位に入賞し、
いる。例 え ばひなさく 堂は 中 野 区の
●休業日…………………………… 日祭日、隔週土曜
ベテランと若手のコミュニケー
http://nogata-shop.blogspot.com/
活動の範囲を拡大している。
●営業時間…………………………… 10:00 ∼ 17:00
また、定 期 的にセミナーや 会 合 を
● URL ……………………… http://nogata-1.com/
周知にもさらなる工夫が必要である
東京都中野区野方 6-8-10
が、 じ わ じ わ と 若 手 の 参 加 者 が 増 え
作りやすくなり、外部とのコラボレー
近隣型商店街
行 うことで、商 店 街 外 部 との接 点 が
は活動の中で縁が出 来た宮 坂醸 造 株
ションも 生 ま れ ている。中 島 精 肉 店
式 会 社 の 商 品 を 販 売 す る コー ナ ー を
作り、コラボ商品を開発した。メディ
みつわ通り
本
町
通り
ときわ通り
野方
地域センター
野方駅
駅前、住宅地
利用者の声 ●立地
●商店街類型
3
つつあり、運営と勉強の会合を分け、
より新規参加者のメリットが高まる
よう工 夫 を し て い る 。
榎本副理事長が豊富なアイディア
と強力な推進力でリーダーシップを
アで 取 り 上 げ ら れ る 機 会 が 増 えただ
けでなく、現 在は会 合に参加する時
間 が 取 れ ない ほ ど 商 品 製 造 に 時 間 を
取 ら れ ている。さ ら には、宮 坂 醸 造
株 式 会 社 で 開 発 し た 味 噌 餡 を 使 った
商 品 を 開 発 す る 店 舗 も 現 れ、 前 述
の ひ な さ く 堂 や エス ポ ア ー ル ミ ス ズ
ベーカリー、ファーストフードさぶ、
などが販売をしている。
商店街パワーアップ作戦
●活用施策
03-3339-2246
●電話
最寄品、買回り品、飲食、など
●主な業種構成
約 270
●会員数
野方駅前通りの商店街アーチ
野方商店街振興組合
●商店街名
従来は殆ど活動のなかった調査研修部が、現在では
最も高い頻度で活動を行っています。
「商店街パワー
アップ作戦」を計画的に利用することで活動にメリハ
リができ、年間を通じてのリズムが出来つつあります。
また、個店診断が受けられることが組合への加盟促進
にも役立っていると思います。専門家のセミナーを地
元で受講できるのは非常にありがたいです。せっかく
良いセミナーをしてもらっているので、もっと参加者
が増えてほしいです。
●連絡先
北原
小学校
野方町
教会
駅前通り
北原通り
1
発 揮 し、 裏 方 で し っ か り と 支 え る 理
セミナーの様子
今 後 は、この活 動 や 成 果 を さらに
19
周 知し、商 店 街 内 部での賛 同 者 を 増
やしていくことが課題である。
環七通り
5
4
テーマ毎に発行の寄り道マップ
No.
上板橋北口商店街振興組合
09
﹁
つである。
商店街の活性化
第 一 に、 ウ ェ ブ サ イ ト の 更 新 は
その理由は次の
上板橋北口商店街は個店自身が更新でき
るウェブサイトへのリニューアルを目指
し、専門家を活用して活性化を図る
初めて開設したウェブサ
イトの更新が滞る
r
e
v
a
e
w
m
a
e
r
D
﹂という初心者には
少し難しいソフトウェアを使ってい
たことである。
結 果 と し て、 会 員 商 店 主 か ら の 更
新依頼やイベントやセールの告知の
更新などの負荷が開設当初に比べて
相対的に大きくなり、プロジェクト
メンバーは疲弊し始めていた。
ク ト メ ン バ ー が 大 変 苦 労 し て、 精 力
自 U R L も 取 得 し、 理 事 や プ ロ ジ ェ
を 得 て ウ ェ ブ サ イ ト を 開 設 し た。 独
の会員だったパソコン教室の協力
支 援 事 業 を 活 用 し、 当 時、 商 店 街
てきてしまい、どこを直して良いの
ホームページ間情報のずれなどが出
方 が わ か らない。その上、リンクや
できておらず、ソフトウェアの使い
第二に、ウェブサイトの構成を理解
に 学 ぶ こ と も で き ず、 困 っ て い た。
更新を続けていたが、使い方を十分
を得るために商店街パワーアップ作
ことに決め、専門的見地からの助言
良く検討してからリニューアルする
た。今後のウェブサイトのあり方を
感を覚え、再度、 公社に 支 援を求 め
イトの更新が滞ってきたことに危機
過した静的HTMLによるウェブサ
新方法を見直したのである。運用グ
ト へ の 掲 載 内 容︵ コ ン テ ン ツ ︶
、更
重 点 を 置 い た。 つ ま り、 ウ ェ ブ サ イ
ため、特にこの点を軽減することに
増大が最も大きな課題となっていた
分 に 検 討 し た。 当 時、 更 新 負 荷 の
制、 機 能、 予 算、 ス ケ ジ ュ ー ル を 十
イトの 目 的、 開設 後の 運用 方法、 体
﹁個々の個店が自分で更新
できる﹂ウェブサイトを
目指す
的に会員の情報を収集し掲載してい
かが見通しにくくなってしまってい
月リニューアルを
戦を利用して専門家を依頼すること
たことである。メンバーはなんとか
た。 主 に、 会 員 商 店 の 情 報、 イ ベ ン
た の で あ る。第三に、ソフトウェア
にし、平成
年 頃、 公 社 の
ト 情 報、 周 辺 の 施 設 情 報 な ど を 掲 載
等の制限で、商店街事務所に来なけ
個々の個店ができるようにする機能
回、ウェブサ
し、 当 初 は 活 気 も あ っ た 。 し か し 、
れ ば 更 新 作 業 が で き な か っ た こ と。
検討グループは、旧ウェブサイト
年
目標に検討を開始した。
3
年ほど経
商店街の会員だったパソコン教室が
第四に、当商店街は過去
22
商店街では、開設して
商 店 街 か ら 撤 退 し、 残 さ れ た プ ロ
れていた商店街が一つに合併したた
4
4
上板橋北口商店街サイト
ル ー プ だ け が 更 新 す る の で は な く、
ジェクトメンバーだけで更新しなけ
つに分か
れ ば な ら な い 事 態 に 陥 り、 更 新 が 滞
を導入することとした。特定のパソ
1
を更新していたメンバーと新規メン
商店街では平成
4
め、素早い動きを取るのが難しかっ
17
るよう に な っ て し ま っ た 。
バーで 構 成し、毎 月
ウェブサイトリニューアルで情報発信活性化
事例1
20
事例1 No.
09 商店街の活性化
上板橋北口商店街振興組合
み、 個 店 の 情 報 を 十 分 に 集 め、 リ
月に
回目であり、非常
コ ン ツ ー ル に 依 存 せ ず、 ブ ラ ウ ザ だ
報を集めるのは
ニューアルの準備は整った。個店情
CMS︶
け で 更 新 で き る 機 能︵ コ ン テ ン ツ・
マ ネ ジ メ ン ト・ シ ス テ ム
年
めでたくリニューアルは完了し、商
にスムーズに進み、平成
複数の業者にこれらの機能要望を
のである。
店街が希望するCMSが導入された
を採用 す る こ と と し た 。
出 し、 提 案 を 依 頼 し た 。 提 案 の 評 価
パソコンに慣れていない会員にはパ
のアクセス状況を調べ始めたとこ
リニューアル後、ウェブサイトへ
なる活性化につなげる方法が模索さ
イトをより活用して、商店街のさら
さらなる活用などである。ウェブサ
アクセス数アップ、﹁ホーム
ページ見たよ﹂
の声が増加
に は 専 門 家 に 立 ち 会 っ て も ら い、 技
術的観点、見積りの金額等について
ア ド バ イ ス を も ら っ た。 ま た、 同 様
の仕組みを導入している他の商店街
を 視 察 さ せ て も ら い、 非 常 に 協 力 的
な 視 察 先 の 商 店 街 か ら、 良 い 検 討 材
ソ コ ン 講 習 会 や 操 作 説 明 会 も 行 い、
ろ、アクセス数は右肩で上がってい
料を得た。今後の更新のことを考え、
商店街会員の情報リテラシ向上にも
知をしっかりしていること、加えて
れている。
年半ばには無事、ウェブサ
る。 こ の 理由として、イベントの告
商店街で扱うピカちゃんグッズ
配慮し た 。
つとたくさんのお金が必要だけど、ウェブサイトなら小
たいと思っています。チラシなどを作ってイベントを打
● URL ……………… http://www.kamiita-kita.com/
個店が更新できるようになり更新頻
度が向上したことが寄与しているこ
と が 考 え られる。また、アクセス解
析の結果を専門家に解説してもらう
ことで、さらに更新内容が洗練され、
情報が充実してきている。顧客から
など
は﹁ ホ ー ム ペ ー ジ を 見 て き ま し た ﹂
という声が出ているという。
や
r
e
t
t
i
w
T
k
o
o
b
e
c
a
F
のSNSも利用し始め、ウェブサイ
さ ら に、
トとの連動を模索するなどの余裕が
出てきた。これも更新作業がどこで
もできるための効果といえる。
ない方への配慮、②更新する個店数
の 増 加、 ③ ウ ェ ブ サ イ ト と 連 動 し た
小 イ ベ ン ト や 売 り 出 し の 企 画、 ④ 商
21
教育科学館
久幸(中央)
商店街IT推進委員会代表 篠
3
店街キャラクター﹁ピカちゃん﹂の
富士見街道
予算で十分できますから、活性化の種にしたいですね。
商店街パワーアップ作戦
●活用施策
した。更新が楽になったので、今後、小さなイベントを
03-6751-5828
ウェブサイトでたくさん打ち、ウェブサイトに載せていき
●電話
東京都板橋区常盤台 4-22-12 山和証券ビル 4F
●連絡先
郵便局
新作業が格段に楽になりま
ウェブサイトをリニューア
220
ルしたことで、更新したい時
●立地
住宅地、駅前
にできるようになったことが
●主力
最寄品
●会員数
駅
上板橋
上線
東武東
イトーヨーカドー
上板橋
看護専門学校
コジマ
上板橋北口商店街
医療法人
社団慈誠会
上板橋病院
よかったです。以前より更
上板橋北口商店街振興組合
●商店街名
22
2
今後の課題は、①PCがまだ使え
上板橋北口商店街
平成
イトを更新するシステムの選定も済
21
No.
はすね・エコ・キャンパス
10
施を行う約
商店街の活性化
人からなる組織であ
んだ。
の地域情報発信事業などに取り組
地域ポータルサイトの整備・運営等
に絞り、スタートした。
し、住む場所としての価値を高める﹂
域の安心・安全レベルの高さを表現
手元において見てもらえる
階以上まで浸
お役立ちと楽しさを最重視
年前の洪水では
ヤのみどりのカーテンの奨励、イベ
﹁地域の安心・安全﹂をPR
ていることが大事﹂など、真剣に考
なり、中小企業診断士、イラストレー
ワーアップ作戦﹂で支援することと
京都中小企業振興公社が﹁商店街パ
安心・安全の マップ づ くりに、 東
考えた。
りやすく表現するのか、それを常に
で あ る。 そ れ を、 い か に 明 る く わ か
犯・防災﹂は難しい内容になりがち
平成
年度、 商店街は、
﹃はすね・
を強化してきた。
し て お り、 都 営 三 田 線・ 蓮 根 駅 周 辺
エコ・キャンパスプロジェクト∼商
タを派遣し、マップ作りの事業が開
板 橋 区 は﹁ 生 活 安 全 都 市 ﹂ を 宣 言
も地域課題への関心が高い地域で
店街発﹁安心・安全﹂
﹁環境﹂
﹁文化﹂
年 度 に は、 蓮 根 駅 に つ な が
まず、掲載内容はシンプルに徹し
の 街 づ く り ﹄ を テ ー マ と し て 申 請、
平成
除細動器︶設置場所﹂など、基本的
次避難場所﹂
﹁ A E D︵ 自 動 体 外 式
た。
﹃防災﹄では﹁一時集合場所﹂
﹁一
志村小学校PTA役員、警察関係者
情報だけに制限した。
商 店 街 代 表、
など十数名が参加した。支援・サポー
東京都の﹁地域連携型モデル商店街
ト役には、マップのビジュアルをま
活動 アド バイ ザー﹂と、 身近 な商 店
﹃ 防 犯 ﹄ で は、 志 村 警 察 署 の﹁ 防 犯
る﹁ 蓮 根 中 央 商 店 会 ﹂﹁ は す ね ロ ー
﹃ 安 心・ 安 全 ﹄ に 関 す る 事 業 で は、
と め る イ ラ ス ト レ ー タ、 話 し 合 い の
街の防犯相談役として募った﹁防犯
事業﹂に指定された。
防 犯 カ メ ラの設置、マップ作成、緊
進行や記載内容を集約する中小企業
活動 サポ ータ ー﹂を、そ れぞ れ似 顔
会、 志 村 第 六 小 学 校 ・ お や じ の 会 、
3
会 ﹂ が 設 立 さ れ た。 こ れ は、
つ の 事 業 か ら な り、
地 元 企 業、 板 橋 区 産 業 経 済 部 等 に よ
急地震速報放送設備の設置等を計
診断士、全体 管理の 公 社職員、 板 橋
絵入りで紹介した。
3
当該事業は
る﹁ は す ね・ エ コ・ キ ャ ン パ ス 協 議
画。
﹃ 環 境 ﹄ は、 L E D 電 球 の 導 入
区役所職員が勢揃いした。
商 店 街 と 蓮 根 仲 町 会、 蓮 根 東 町
商店
推進、打ち水運動、
﹃文化﹄では、
﹁は
の
街をひとつの大学のキャンパスに見
すね・エコ・キャンパス統一サイン、
目的を﹁ハー ド・ソフ ト 面から 地
立 て、 地 域 生 活 向 上 の 企 画 検 討 ・ 実
3
22
タス商店会﹂﹁蓮根駅前通り商栄会﹂
21
3
打 ち 合 わ せ に は、
ある。
題に取り組みながら、横のつながり
えれば考えるほど、
﹁安全・安心﹂
﹁防
住民の頭にどうすればいいかが入っ
水したらしい﹂
﹁ 何 か が 起 き た 時、
﹁
2
地域価値を上げるマップ
いつでも役立つ見やすい
﹃はすね・ほっとマップ﹄
10
ント連携など、地域のさまざまな課
る。街なかの違法看板の撤去やゴー
30
3
始された。
横の連 携 を 構 築 し 、 顔 な じ み に
地域連携に弾みをつけた
﹃はすね・エコ・キャンパス﹄
商店街と地域関係者が連携し﹁安心・安全
マップ﹂を作成したことにより、地域の
安心・安全意識が高まる
安心・安全マップ作成で地域の防災・防犯意識向上
事例1
22
事例1 No.
10 商店街の活性化
はすね・エコ・キャンパス
イラス ト 満 載 で 地 域 を 紹 介 !
プ﹄に決定。ほっと安心できる地域、
マ ッ プ 名 は﹃ は す ね・ ほ っ と マ ッ
ホットな気持ちがある地域であるこ
震災翌日にも底力発揮!
防災・防犯・仲間意識向上
日の﹁れんこん祭﹂では﹃は
バーエリアなどを地図上に配置しな
防 災 関 係 ポ イ ン ト、 防 犯 カ メ ラ カ
表 面 の イ ラ ス ト マ ッ プ は、 防 犯・
遽チャリティイベントに変更するこ
じの会と一時避難場所で相談し、急
日 本 大 震 災。イベント当日朝、おや
定 で あ っ た。しかし、前日はあの東
すね・ほっとマップ﹄を配布する予
月
が ら、 そ れ に 季 節 の お 花 見 ス ポ ッ ト
と を 決 定。
などの地域情報、子供やファミリー、
板橋区経由で寄付をした。
識を高めた代表的事例としておおい
に参考になるのではないか。
蓮根公園
とを表 現 し た も の で あ る 。
自 転 車 で 巡 回 す る﹁ 防 犯 活 動 ア ド バ
数 万 円 の 募 金 を 集 め、
イ ザ ー﹂ の イ ラ ス ト な ど を 重 ね な が
万部のマップは、志村第六小学
校 の 全 児 童︵ 7 6 3 名 ︶
、 警 察、 商
店街、町内会、行政関連に配布した。
ら 調 整。 そ の た び に 書 き 直 す な ど、
骨 の 折 れ る 手 法 で あ っ た が、
﹁ぬく
イラストマップは、駅前の案内板に
03-3967-1826(藤咲 俊哉)
も り が あ っ て、 絵 で 感 覚 的 に 町 の 様
蓮根駅前通り商栄会 http://h-ekimae.net/
子がつかめて便利﹂との声が寄せら
はすねロータス商店会 http://www.h-lotus.net/
も な っ て いる。マップ作成後は、飲
蓮根中央商店会 http://www.e-hasune.com/
食 店 に よ る 自 主 的 な 夜 の 巡 回 な ど、
はこね・エコ・キャンパス http://h-ecocam.com/
れてい る 。
蓮根駅
蓮根駅前通り商栄会
はすねロータス商店会
蓮根中央商店会
● URL
防 犯 意 識 が 高 ま っ た だ け で は な く、
イベントへの協力も増えてきたとい
う。交番ではイラストマップを道案
内に使っており、お店では新住民へ
の町案内や暮らしのアドバイスに活
用している。中には拡大印刷して駐
車場脇に掲げたお店もある。
また、周辺の町会からマップ作成
に つ い て 問 い 合 わ せ が あ っ た ほ か、
月には警察
商店街それぞれに
警視庁生活安全部、東京都防犯協会
連合会からは、
感謝状も寄せられた。
や 板 橋 環 境 会 議、 淑 徳 短 大 な ど と 連
商店街パワーアップ作戦
●活用施策
中ノ郷
信用金庫
マップ作りでは、PTA、警察の方が
積極的に地域情報を提供してくれ、と
てもスムーズに情報集約できました。
評判は上々です。地域で
「打ち水作戦」
「らくがき防止活動」などのイベントがあるたびに警察や
ボランティアの方と協力しながら配布しています。
強い横の連携で、風評被害を受けている茨城県かすみ
がうら市の農家支援を実施したり、これからもイベントを
通じて「安心して住めるまち・はすね」のイメージを浸透
させたいと思います。
●連絡先
7
3
携した﹁落書き防止活動﹂を実施し、
新蓮根団地
20
イベント活動もますます充実して
23
いる。
蓮根
二丁目
公園
12
目・ 活 用 さ れ、 地 域 の 安 心・ 安 全 意
高島通り
3
3
ひとつのマップが予想を越えて注
はすね・ほっとマップ
かすみがうら市産直市
●はすね・エコ・キャンパス
蓮根中央商店会、はすねロータス商店会
蓮根駅前通り商栄会(「Dining れん」代表)
蓮根駅前通り商栄会
藤咲 俊哉
No.
協同組合立石仲見世共盛会
11
商店街の活性化
に足を運ぶ顧客数は年々減少し、売
上も低下していた。高齢化の影響か
らか、各店の常連客が少しずつ顔を
開拓もなかなか進まない状況にあっ
客足の減少と食品スーパー
との競合で転機を迎える
協 同 組 合 立 石 仲 見 世 共 盛 会︵ 以 下
た。 そ の 結果、次第に仲見世の活気
見せなくなり、同時に新しい顧客の
仲見世︶は、京成立石駅の南側に隣
が失われ、それがまた新規顧客を呼
くことが懸念された。手をこまねい
で買い物に来ていたお客が離れてい
しい﹂
﹁同じイベントを
るばかりで集客につなげることは難
向上がなされないと費用負担が増え
れ た 専 門 家 か ら は、
﹁個店の魅力の
倍実施し
ていては仲見世の存続に関わる大き
倍 得 ら れ な い し、
2
金曜日
知られ て い る 。 飾 区 立 石 の 周 辺 は 、
ない状況となっていた。
ていることから、打開策を見い出せ
ていると思われる若い世代が増加し
の﹁どんと市﹂の回数を増やすこと
スーパーの出店に対抗するため、こ
当たる抽選会を告知している。食品
話題性を喚起する
提供 す ること に より、購 買意 欲と
転入により、居住人口は微増傾向で
た地域である。昨今は地域外からの
成立石駅から少し歩いた出店予定地
るという情報が飛び込んできた。京
な食品スーパーが新たに出店してく
そのような中、比較的規模の大き
商店街パワーアップ作戦で派遣さ
アイデアが出ない状況にあった。
できないという制約もあり、新しい
少なく、多額の予算をかけることが
を検討したが、小規模で組合員数が
看板 ﹂ を設置 し、同 時に1 0 0円
③参加店は非常に目立つ﹁100円
力 する こと によ って、 個店 と商 品
②各個店が100円商品の開発に注
の魅力が向上する
し か し、 周 辺 の 人 口 増 加 が 売 上 に
は住宅地にあり、これまで仲見世ま
ある。
貢献しているわけではなく、仲見世
100円市でしか買えない商品を
もともとは工場が多く存在していた
①一般消費者は﹁市﹂が好きなので、
やコンセプトは次のとおりである。
に開催することとなった。その狙い
んと市の狭間となる毎月第
100円市﹂と名付けて、従来のど
て い る が、 仲 見 世 で は﹁ 一 店 逸 品
街の活性化策は全国に広がりを見せ
100円をコンセプトとした商店
辿り着いた。
た 結 果、
﹁一店逸品100円市﹂に
提 案を 受け た。そし て、議 論を 重ね
以外の対抗策を講じるべきだ﹂との
かえってマンネリになる。どんと市
てもその効果は
な問題になりかねないことから、客
足を呼び込む抜本的な方策が求めら
れることとなった。
回大安売りセー
一店逸品100円市の実施
を契機にあらゆる課題に立
ち向かう
仲見世では、年
び込めないという悪循環に陥ってい
ルイベントとして﹁どんと市﹂を毎
接している商店街である。仲見世が
醸し出す昭和を感じさせる独特な雰
月第
折 込 チ ラ シ に よ っ て、 お 得 な 情 報
金曜日に開催している。新聞
た。 ま た、下町特有のお客さまと店
員とのコミュニケーションを楽しみ
や
囲 気 と、 昼 間 か ら お 酒 が 楽 し め る 飲
食 店 が 混 在 す る 特 異 性 か ら、﹁ レ ト
ながら買い物をする雰囲気を敬遠し
2
が、 徐 々 に 住 宅 街 へ と 変 貌 し て い っ
、0 0 0 円 の お 買 い 物 券 な ど が
ロでディープな仲見世﹂として広く
2
2
2
8
独自の工夫を凝らし最小限の費用で実施し
た﹁一店逸品100円市﹂は、スーパーの
出店ラッシュに対抗するための魅力向上策
最小限の費用で実施した﹁一店逸品100円市﹂
事例1
24
事例1 No.
11 商店街の活性化
協同組合立石仲見世共盛会
商品を
週間前から告知すること
で、顧客に期待感を抱いてもらい、
仲見 世 へ の 誘 導 を 図 る
などで あ る 。
仲 見 世 で は、 惣 菜 店 や 食 料 品 店、
個100円や焼酎
生 鮮 食 品 店、 飲 食 店 が 多 い た め、 た
とえばコロッケ
杯100円など魅力的な100円
年
月に第
回﹁一店逸品
持続的な成長発展を
目指す契機に!
平成
100円市﹂を開催した。
食品スーパーの影響は少なくな
組合員の納得を得ること、当事業へ
単 に は い か な い。 物 販 店 を 含 め た 各
店などでは100円商品の選定は簡
る。 一 方 、 衣 料 品 店 や ア ク セ サ リ ー
商品を開発するのは比較的容易であ
円市﹂をきっかけに、独特な雰囲気
を 取 り 戻 しつつある。また﹁100
客の姿が目立ち、仲見世全体の活気
100円商品を求めて買い回る顧
較的人通りが少ない仲見世の奧まで
与したことはもちろんであるが、比
﹁100円市﹂当日の売上向上に寄
い も の の、 一 定 の 成 果 が 得 ら れ た。
の参加を取り付けることが重要課題
となっている仲見世に初めて入る顧
●休業日………… 原則毎週木曜日(一部店舗は営業)
で あ っ た。 こ れ ら に つ い て は 現 状 で
に貢献したことで、組合員同士の会
● URL … http://www.katsushika.co.jp/nakamise/
も 課 題 と な っ て い る が、 ハ ン ド タ オ
話も弾むなど商店街内部のコミュニ
飾区立石 1-20-4 仲見世事務所
客も見られた。各個店自ら開発した
る。 な お 制 約 条 件 と な っ て い た 経 費
ケーションの向上にも効果があった
立石駅通り
立石仲見世
アクセサリー、薬など
100円商品が顧客に支持され売上
については、看板やのぼりなどを製
といえる。
歳代の子供
立石中央通り
飲食、衣料品、日用雑貨、リサイクル品、
正行
理事長 加藤
●取扱商品 惣菜、青果、鮮魚、菓子、その他食料品、
売り出すなど一歩一歩前進してい
作するわずかな出費に止め、チラシ
状に甘んじることなく、近隣消費者
次 の 段 階として、仲見世では、現
もどんと市のものを利用することで
全体的 に 費 用 を 抑 え て い る 。
が も つ 仲 見 世 へ の イ メ ー ジ や 印 象、
そして不満や期待などを把握するた
めに、消費者の実態調査をはじめた
歳代から
と こ ろ で ある。第一弾として、夏の
お祭り時に
連れの主婦層に聞き取り調査を実施
し た。 こ れらを分析することで、さ
らなる発展を目指した取り組みにつ
なげ、次々と迫り来る難題に立ち向
かおうとしている。活性化のための
25
商店街パワーアップ作戦
●活用施策
03-3692-1685 仲見世事務所
●電話
44
●会員数
食品スーパーの近隣への出店は、
仲見世にとって深刻な事態を引き
起こすのではないか、我々だけの
知恵で難題を乗り切ることができ
るのか、などの不安を抱えていま
した。今回の支援をきっかけに多
くのご提案をいただき、実行してきました。まだ道半
ばではありますが、小さな光が見えはじめ、とても感
謝しています。今後においても、よりお客様に支持さ
れる仲見世にしていくために、組合員一致団結してさ
らなる対策を講じていきます。
●連絡先
40
立石大通り
奥戸街道
1
1
ルや靴下などを100円商品として
100円市ののぼり
4
20
商店街入り口
協同組合立石仲見世共盛会
●商店街名
東栄信用
金庫
東京三菱
UFJ銀行
5
23
努力に終わりはない。
イトーヨーカドー
1
京成立石駅
南口
No.
平井親和会商店街振興組合
12
商店街の活性化
若手中心に
逸品運動に取り組む
逸品運動でお客様との絆ガッチリ
一 店 逸 品 運 動 を 通 し て、 お 客 様 と 個 店、
個 店 同 士 の 強 い 結 び つ き を 生 み 出 し、
地域から愛される商店街を目指す
から研究会を立ち上げ、一店逸品運
平井親和会商店街は、2007年
動に取り組んでいる。
﹁商店街パワー
回
的な店名が認知されているというこ
程度、逸品を検討する場として逸品
平 井 親 和 会 商 店 街 は、 J R 平 井 駅
店の方とお客様のやり取りが、そこ
夕 方、 商店街を歩いていると、お
の若手中心で進められている。
店 主 も 出 席 し て い る が、
物 の 加 藤 商 店 さ ん ﹂﹁ ス ー パ ー 中 村
をうか が う 機 会 が あ っ た の だ が 、
﹁果
た ま た ま、 付 近 に 住 む 方 に、 お 話
元商店である。平井親和会商店街は、
商店街の構成メンバーの大多数は地
数 軒 あ る が、 そ れ は ほ ん の 一 部 で、
ナルチェーンの飲食店やコンビニが
的 で あ る。確かに駅前には、ナショ
商店ががんばっている点でも、特徴
ま た、 平井親和会商店街は、地元
気 兼 ね な く お 互 い の 逸 品 に つ い て、
互 い を よ く 知 る 親 し い 間 柄 の た め、
義な会合とな ってい る。 彼らは、 お
したい﹂という思いに溢れた、有意
客様に喜んでいただける逸品を提供
もあり、楽しい雰囲気の中にも、
﹁お
時には、辛口の意見が出されること
タログであることを打ち出してい
表 記 を 小 さ く し、 あ く ま で も 逸 品 カ
たとえば、チラシには逸品フェアの
進 事 例 を 積 極 的 に 取 り 入 れ て い る。
連絡会議にも出席し、他の地域の先
いる。一店逸品運動協会主催の全国
とにかく﹁いいとこどり﹂に徹して
逸 品 フ ェ ア の 開 催 に あ た っ て は、
つ多くの人が視察に訪れている。
ん行政やNPOなど逸品に関心を持
の初日には、近隣のお客様はもちろ
る。一店逸品運動に対する外部から
アップ作戦﹂を活用して、毎月
と は、 地 元の個店として、まさしく
研 究 会 を 開 催 し て い る。 こ の 研 究 会
前南口から南に伸びる駅前通りの商
か し こ で 聞 こ え る。
﹁かつてはこん
研究会では、各店から持参された
の関心 度 は高く、 毎年、 逸品 フェ ア
店 街 で あ り、 周 辺 に は 住 宅 地 が 広 が
な商店街が多かったんだろうな﹂と、
逸品候補に対して、お客様の視点に
のメンバーは、理事長はじめ年配の
る 近 隣 型 商 店 街 で あ る。 規 模 は 小 さ
どこか懐かしさを感じさせる、典型
立 っ て さ ま ざ ま な 意 見 が 出 さ れ る。
代
い な が ら、 多 く の 顧 客 で 賑 わ う 元 気
的な下町の商店街である。
さ ん ﹂ な ど、 具 体 的 な 商 店 名 が 次 々
中客足 の 途 絶 え る こ と は な い 。
そ し て 夕 方 に は 主 婦 層 が 訪 れ、 一 日
と出てくるのには驚かされた。通常、
意見交換を行っている。
披露目する逸品フェアを開催してい
ている。
終了後も、チラシを徹底的に利用し
る。 この工 夫 によっ て、逸 品フ ェア
地元商店主体で活性化している商店
な い こ と が、 多 い も の で あ る。 具 体
例年、秋には、 その年 の 逸品を お
街である。
店頭のPOP
お 客 様 は、﹁ 駅 前 の お 肉 屋 さ ん ﹂ 程
40
度 の、 あ や ふ や な 認 識 し か さ れ て い
代∼
な商店街である。午前中は年配者が、
下町の元気商店街
地域に愛されている証だろう。
1
30
事例1
26
事例1 No.
12 商店街の活性化
平井親和会商店街振興組合
店 に 配 布 し て い る。 ま た、 フ ェ ア 期
記した図解入りのマニュアルを参加
し く 使 用 で き る よ う に、 使 用 方 法 を
ル、 の ぼ り、 ポ ス タ ー を 用 意 し、 正
ブラックボードと専用の陳列テーブ
の レ ベ ル に 統 一 感 を も た せ る た め、
中 の 各 店 で の 店 頭 演 出 で あ る。 演 出
最 も 力 を 入 れ た の が、 フ ェ ア 期 間
表現できるようになっている。
う ﹂ と い う、各店の姿勢を、明確に
も多くの方に足を止めていただこ
き た。 店 頭 演 出 に よ っ て、
﹁一人で
各店が店頭を意識するようになって
ようになった結果、日常の商売でも、
ア期間中の店頭演出に趣向を凝らす
逸品のアピールということで、フェ
店頭に対する各店の意識向上である。
年目を迎え、地域におけ
る 認 知 度 が 高 まって お り、逸 品フェ
開始から
こ う し た 逸 品 運 動 の 取 り 組 み は、
間 中、 逸 品 研 究 会 の メ ン バ ー が 参 加
店を訪問し店頭チェックを行ってい
を 行 っ て い る た め、 お 店 の 前 を 通 る
来店するお客様も増えている。平井
ア初日から、逸品を購入する目的で
る。 こ の よ う に 、 徹 底 し た 店 頭 演 出
お客様の多くが店頭で足を止めてく
商店街パワーアップ作戦
れるよ う に な っ て い る 。
●活用施策
親和会商店街の逸品は、地元住民の
月∼金 10:00 ∼ 16:00
方 に とって も、 楽 し み の一つに なっ
●営業時間
5
てきている。
平井親和会商店街振興組合
平井駅
南口
江戸川区平井 3-24-10
地域に根ざした運動に発展
逸品運動に取り組んだことによる
成 果 は、 第 一 に、 仲 間 同 士 の コ ミ ュ
ニ ケ ー シ ョ ン 力 の 向 上 で あ る。 こ れ
良かったメンバー
ま で も、 商 店 街 活 動 を 通 じ て、 仲 の
同 士 で は あ る が、
逸 品 運 動 を 経 て、
一層交流が深まっ
て い る。 何 よ り、
お互いの商売につ
J
R
二本松
眼科病院
総武線
最寄品を中心とした駅前商店街
●商店街の種類
91
●会員数
平井親和会商店街振興組合
●商店街名
い て、 忌 憚 の な い
のチラシ
(内側)
一店逸品
03-3681-5378
●電話
意見交換ができる
2
当商店街でも、チェーン店の出店
が増え、廃業や店主の高齢化、売
上の減少など、様々な問題点が生
じています。そんな中「お店の奥ま
で入って欲しい」の思いから、同志
が集まって、逸品運動に取り組みま
した。逸品を通じて、お店の専門性や魅力を知ってい
ただき、商店街をアピールしようと考えたわけです。
毎月開催している、逸品研究会では、お店同士が忌
憚のない意見を出し合い、1年がかりで、逸品を探し
たり、開発したりしています。
●所在地
よ う に な り、 本 当
識が生まれた﹂よ
点目の成果は、
うに感じる。
27
の 意 味 で﹁ 仲 間 意
一店逸品のチラシ
交番
ビューネタワー平井
商店街の通り
常務理事 田口 功
店舗となっている。
商店街の活性化
の活動方針が﹃ 人 にやさ し い
地球
にやさしい﹄商店街だからだ。
﹁人にやさしい﹂
、この言葉に、何と、
最 近 の 索 漠 と し た 世 情 に あ っ て、
東 北・ 関 東 大 震 災 の 義 援 金 を、
救われることであろうか。
月より
月
日 の 間、
立 川 南 口 西 通 り 西 会 商 店 会 で は、
2011年
の 店 舗 に お い て、
商店会
食べるも買うも満足度
﹃ 駅 近・ 逸 品・ 精 鋭 の 粒 ぞ ろ い
ムページのキャッチコピーは、
﹁立川南口西通り西会商店会﹂のホー
アップし、ブログ等でのタイムリー
た活動もつぶさに、ホームページに
た﹁西会義援金プロジェクト﹂といっ
を行い、寄付金 をあお い だ。こう し
に、活性化の方向が見えにくい問題
当商店街には物販が少ないため
︵ ウ エ ス ト サ イ ド ︶ の 舵 取 り に﹁ エ
ダー塾﹂に参加して、今後の商店街
小澤氏は、
平成 年に﹁商店街リー
地 域 社 会 を巻きこんでの
﹁環境事業﹂
、地元の学校等
の協力体勢が嬉しい連携!
点があり、代表理事の小澤清富氏は、
である。
サービスも満足度100パーセント
店 舗、 内 訳 は、
も そ も、 当商店街がめざす、商店街
た自然あふれるスポットがあり、そ
神社﹄
﹃普斎寺﹄
﹃根川緑道﹄といっ
近 く に は、
﹃昭和記念公園﹄
﹃諏訪
能だけではないからだ。
商店街の提供するものは、商業機
としたい。
しかし、あえて、付け足すならば、
たして い る 。
商店会の会員は
美 容、 ヘ ア ー メ イ ク 等 の サ ー ビ ス 業
37
施 設 が な く、 商 店 街 集 客 に 齟 齬 を き
十 分 な 量 を 確 保 で き る 駐 車、 駐 輪 場
駐 輪 場 が あ る も の の 当 商 店 街 に は、
行可能な連絡通路がある。駅前には、
い た 商 店 街 で あ り、 通 り を 突 き あ た
それは実感できる。
当を得た内容であり、歩いてみて、
な情報発信が、当商店会の特徴なの
東北・関東大震災の義援金箱の設置
立川南口周辺の
31
立川南口西通り西会商店会
店 舗、 眼 鏡 店、 そ
店舗、コンビニ等の物販店は
店 舗、 飲 食 店
の他
10
100%﹄である。
わずか
5
今、地域社会がかかえている省エネ
まさに、ウエストサイドストーリー
コ 事 業 ﹂ が 役 立 つ こ と を 実 感 し た。
小澤氏が役員になった頃には、立
かけを作ることとなった。
き か け た こ と も あ っ て、 普 及 の き っ
導入の第一号であり、全商店街へ働
やCO 2削減に矛先を定めて、環境問
知徹底を図ることにした。
の始まりであった。立川ではLED
街路灯に示された商店会名
題にとり組む商店街として会員に周
21
No.
13
街路灯をLED化で活性化!
丁目を
は枝道や広場がなく、JRと平行し
9
4
14
ると立川駅北口とをつなぐ自転車通
た200mの直線上に商店が張り付
27
街路灯のLED化で省エネに取り組む。
時代のニーズに応える、環境にやさしい
ふれあい商店街
立 川 南 口 西 通 り 西 会 商 店 会 は、
ウエストサイドを、省エネ
︵LED︶で、環境を照らす
丁 目、
J R 立 川 駅 南 口 か ら 西 側 方 面、 立 川
南 口 西 通 り、 柴 崎
2
中 心 と し た 商 店 会 で あ る。 商 店 会 に
1
4
事例1
28
事例1 No.
13 商店街の活性化
立川南口西通り西会商店会
年 月より、
しないことにした。
て、それ以外の事業は基本的に実施
ある環境事業を最重要項目と考え
新 た に 逸 品 を 誇 る 店 舗 が 増 え た と、
んに進めている。平成
役員みんな喜びもひとしおである。
川駅や商店街がちょうど過渡期を迎
え て い た 時 期 で も あ り、 商 店 街 へ の
年度商店街の街路灯設
名 で﹃ お 花 の タ ネ ﹄ を
人、 絵 画 展 へ 投 票 し て く れ た 方 に 、
日 を 送 っ て い た。 し か し 多 忙 な 中 で
の申請書作成など、極めて多忙な毎
い中でもエコ委員会の運営や行政へ
小澤さんは、本業の寿司屋が忙し
店街が節電に協力する際に最も役立
であったが、震 災後に お いては、 商
常的な消費電力を抑えるためのもの
LEDの街路灯設 置 は、本来 は、日
れ、大きな事業展開が可能となった。
置に対して東京都の助成金が得ら
れて、平成
うな、商店街の会員店舗の売上げや
商店会ライトアップ委員会﹂を設け、
方 向 を 取 っ た。 そ の 成 果 が あ ら わ
PRにつながらない事業はやらない
また、イベント会場で完結するよ
来 街 者 が 極 端 に 減 少 し て い た。 そ の
月に﹁西通り西会
地域の小学生や大学生と共にペット
年
トボトルキャップ回収事業﹂を大々
ボトルを再利用して、クリスマスイ
また平成
的 に 行 う こ と に し た。 立 川 商 工 会 議
た め 小 澤 氏 は、﹁ エ コ 絵 画 展 & ペ ッ
所・ 観 光 協 会 の ﹃ ま ち ・ こ こ ろ
花
ルミネーションを作成した。
各店舗先着
も商店街の活性化のために、しっか
は、 昨 年 メ デ ィ ア に も 取 り 上 げ ら れ
図 っ て い る。 フ ィ ナ ー レ を 飾 る の
を 選 べ る な ど、 楽 し い 企 画 で 集 客 を
を 交 換 し あ う こ と が 大 変 役 立 っ た。
では、様々な多摩地区の商店街情報
塾﹂
に参加した。
﹁商店街リーダー塾﹂
標であると考えて﹁商店街リーダー
つものの一つとなった。
個以上持参した
め か そ う ﹄ と の タ イ ア ッ プ で、 ペ ッ
プ レ ゼ ン ト し た り、 エ コ 絵 画 展 に 出
りとした組織づくりを行うことが目
トボトルキャップ
DSi・3DSのうちお好きな商品
た﹃ペットボトルイルミネーション﹄
JR立川駅
特 に、 同 規模の商店街では、同様な
悩みをかかえていることが分かった
ことが大きな成果だった。小澤さん
あった 。
は、一つの方向性を持った事業活動
多摩モノレール
立川南駅
品 し た 方 も ソ ニ ー P S P・ 任 天 堂
22
︵リサイクルイルミネーション︶で
逸品﹂と名付けた一店逸品運動も盛
に取り組み、商店会の会員と心を一
東京都立川市柴崎町 2-2-26
8
つにした活動が大事だと実感した。
商店街リーダー塾
●活用施策
http://nishinishikai.dousetsu.com/
● URL
042-524-6266
●電話
立川南口西通り西会商店会
連絡通路
●連絡先
22
商店街事業では、あれもこ
れもはダメ!
基本は、商
店街の基本コンセプトに
合った環境事業、一本にし
ぼり込んで成功
37
12
にするために、商店街事業のコアで
29
●会員数
20
そ れ と 並 行 し て﹁ お ス ス メ の 一 店
通りの様子
私は、振興公社の商店街リーダー
塾に参加したことで、多くの商店街
の情報を得ることができ、大変参
考になりました。現在、商店会の会
長となって、それらを活かして様々
な事業に取り組んでいます。若い
うちからこのような経験をすることができ、毎日四苦
八苦しながらも充実した毎日を過ごしております。積
極性だけは誰にも負けないよう、たくさんの人が訪れ、
楽しかったと言ってもらうためにはどうしたらよいか
を日々考えて参りたいと思っております。
立川南口西通り西会商店会
●商店街名
22
小澤氏は、事業執行を完全なもの
立川ワシントンホテル
45
いなげや
会長 小澤 清富
No.
吉祥寺サンロード商店街振興組合
14
商店街の活性化
占めている。
ス業、飲食業がそれぞれ三分の一を
名。組合員の業 種は物 販 業、サー ビ
助会員数は107名で合計202
安全・安心な買い物環境整備
アーケードというハードに加えて一店逸
品運動のソフト事業も行う。来街者と従
業員の安全・安心に配慮する商店街
ない存在は月窓寺で、そこで催され
当商店街を語る上で外してはなら
寺 の 白 衣 観 音 像 の ご 開 帳 に あ わ せ、
る 薪 能 は 吉 祥 寺 の 名 物 で あ る。 月 窓
ドの完成によってバス等の自動車の
月の第一土日には境内で門前市や
まで改装するごとに来街者は増加し
栄 に つ な がった。それ以降、第四次
アーケードが繁栄を招いた
通行が禁止となり、徒歩による来街
吉祥寺サンロード商店街はJR中
て き た。 平成
者が大幅に増えたことが商店街の繁
央線と京王井の頭線の吉祥寺駅北口
年︵2004年︶の
を 起 点 と し て、 五 日 市 街 道 に 至 る 街
納涼盆踊り大会が開催されている。
御影石の表面を粗面加工したとい
街路の舗装材を滑りにくいように白
行政施策を活用した
街づくり
展 開 す る、 名 実 と も に 東 京 を 代 表 す
う。ハード面でのアーケードの完成
第 二 世 代 ア ー ケ ー ド の 完 成 時 に は、
る 商 店 街 で あ る。 街 区 は 本 町 新 道 を
商店街近代化の一環としてのアー
・4mで
挟んでA地区とB地区に分かれてお
ケード建築とカラー舗装に関するこ
式を行った。同月に公募により名称
峠下幸
月に竣工と
を﹁ サ ン ロ ー ド ﹂
︵命名者
年に吉祥寺サンロー
子氏︶に決定し、同年
なった。昭和
ド 商 店 街 振 興 組 合 に 名 称 を 変 更 し、
とが、行政施策との関係では最も大
現在の商店街組織としてのサンロー
と同時にソフト面でも﹁一店逸品運
ド商店街の原型がスタートした。同
動﹂が立ち上げられている。
年に吉祥寺
商店街の活性化をも担う存在
きい事業である。昭和
周辺
駅 前 通 商 店 街 振 興 組 合 に 改 組 し た。
事 業 の 素 晴 ら し さ が 評 価 さ れ、 都 知
昭和
年︵ 1 9 5 8 年 ︶ に 吉 祥 寺
年にヨドバシ
年に撤退した。そのことが当商
年と平
成
昭和
商店街内の大型店が平成
わって都市再開発計画が決定した頃
である 。
店街にどのような影響が与えるかが
月に街路灯大補修が終
年アーケード第二期工事が
月には、行政施策活用と商店街
懸念されたが、平成
事賞を受賞した。
着 手 さ れ、 春 先 に 竣 工。 し か し、 歩
昭和
年
駅前通り商店会として協同組合を設
から、アーケード建設の構想はまと
月にアー
11
40
月に起工
50
年にコピス吉祥寺
年
ケ ー ド 設 計 図 が 決 定 し、
7 4
年
立 し た 老 舗 商 店 街 で あ る が、 そ の 発
カ メ ラ が、 平 成
名、賛
46
19
月末の組合員数は
95
12
18
サンロード街区マップ
展は吉祥寺の代名詞ともなっている
り、 ハ ー モ ニ カ 横 町 や ダ イ ヤ 街 な ど
路 延 長 約3 0 0m、 幅 員
8
まっていった。昭和
年
22
27
11
16
が 出 店 し て 繁 栄 を 堅 持 し て い る。 平
47
7
ア ー ケ ー ド に 拠 る こ と が 多 い。 昭 和
成
3
22
23
33
年︵1971年︶の第一次アーケー
46
41
事例1
30
事例1 No.
14 商店街の活性化
吉祥寺サンロード商店街振興組合
道 が 滑 り や す い こ と か ら、 同 年
月
街視察に協力するなど、東京都の事
上に毎日清掃し、年に
ることを目指して街路は禁煙とした
回はガムバ
業活動に協力している。
また、商店街としては地域住民を
カ メ ラ を 設 置 し て い る。 ま た 商 店 街
立たない。さらに防犯の目的で監視
スターで清掃しているので汚れは目
に 滑 り 止 め 工 事 を 開 始 し た。 そ の
頃より吉祥寺地区の商業発展が著
年に第一回の
商店街サポーター化する方向を模索
にAED︵自動体外式除細動器︶を
ヶ所に設置して、通行者の万一に
年
備えている。これらの成果を背景に
して吉祥寺と井の頭公園が﹁ミシュ
ラングリーンガイド2011﹂に選
ばれている。近年はテナントの出店
が活発になったので、商店街会員の
安藤祥治理事長は商店街活性化の
ている。
従業員同士で挨拶を交わす街となっ
い 者 同 志 で は ま ず い と、 テ ナ ン ト の
来 街 者 と 従 業 員 の 安 全・
安心のために⋮⋮
月までに延べ 回開催されている。
生活教室を開催して以来、平成
し続けており、平成
年 ︶、 パ ル コ
年に道路がカラー舗装化
年︶などが相次いで開店し
し く、 マ ル イ ︵ 昭 和
︵昭和
た。 昭 和
され、上部のアーケードと下部のカ
ラー舗装とがシンメトリックな装い
と な り、 サ ン ロ ー ド 商 店 街 の イ ン フ
ラが完 成 し た 。
年にアーケード建設委員
世代のアーケード設置に関し
ても平成
第
% がテナントとなり、知らな
基 本 を﹁ 来街者と従業員の安全・安
∼
活 用 し、 ア ー ケ ー ド と カ ラ ー 舗 装 を
心﹂においている。自転車の往来は
会 を 発 足 さ せ、 国 と 東 京 都 の 施 策 を
年 に 竣 工 し た が、 ソ フ ト 事 業
商店街パワーアップ作戦
整 備 す る こ と に な っ た。 こ の 事 業 は
0422-21-9524
平成
● FAX
下車での通行と決め、車両について
0422-21-2202
は、 正 午 以降は通行禁止とした。事
●電話
も強化するため商店街パワーアップ
安藤 祥治
作戦を活用し一店逸品運動や商店街
●理事長
業用車両の通行は全面的に禁止され
ており、吉祥寺方式共同集配送セン
ヨドバシカメラ
マップ の 作 成 な ど を 進 め た 。
ま た、 商 業 高 校 の イ ン タ ー ン シ ッ
る。来街者のマイカー
五日市街道
東京都武蔵野市吉祥寺本町 1-12-1
7
ターを利用して荷さばきを行ってい
元町通り
吉祥寺駅
●連絡先
53
プ で は、 都 立 第 五 商 業 高 校 生 の 商 店
での来街はパーク&
ライドシステムを採
用し、周辺の駐車場か
ら市のコミュニティ
本町新道
武蔵野
商工会館
祥治
理事長 安藤
2
京王井の頭線
吉祥寺駅
http://www.sun-road.or.jp
● URL …………………
バスであるムーバス
を利用してもらって
いる。こうした取り組
みは、商人研究会や商
店街パワーアップ作
戦において今後の商
店街のあり方を考え
る中で実現した事業
95
19
7
である。
31
●会員数
80
44
また、清潔な街であ
サンロード アーケード
ハード面におけるアーケードの
改装とソフト面における一店逸品
運動によって、当商店街は発展を
続 け て い ま す。 次 の 商 店 街 活 性
化のベースを「来街者と従業員の
安全・安心」においています。そ
のために防犯用の監視カメラを利用していますし、
AEDを2 ヶ所に設置しました。
「吉祥寺方式共同集配
送センター」の完成で事業用車両の通行は全面的に禁
止です。来街者のマイカーでの来街はパーク&ライド
システムを利用してもらっています。
●活用施策
ダイヤ街チェリナード
吉祥寺
サンロード商店街
吉祥寺サンロード
商店街 A地区
J
R
吉祥寺サンロード商店街振興組合
●商店街名
2
70
60
12
11
55
2
16
マミーショッピングセンター商店会
る。 内 訳 は、 食 肉・ 惣 菜 店
商店街の活性化
、青果
、生花店
、 鮮 魚 店︵ 現
、 菓 子・ お に ぎ り 店
、 玩 具・ 駄 菓 子 店
店
、居酒屋
、和紙
、惣菜・食堂
、そして、ふれ
、天丼宅配店
在は弁当のみ販売︶
ギャラリーと教室
日曜日 の﹁ 日曜
存在だ。こうした商店街のメンバー
室で地域の女性客を集める個性的な
事業がスタートした。この中で東京
学栄養士グループによる産官学連携
室、明星 大 学経営 学 科、 東京 家政 大
市﹂をポスティングチラシ︵3000
商品計画、具体的な計画の進行等に
街パワーアップ作戦を活用し、企画、
都中小企業振興公社多摩支社の商店
が共同で、毎月 第
いるのは、うなずけるところである。
つは、来園者の多い
活かしたオリジナル弁当の企画と販
街の第一の要望であった動物公園を
ゴ ー ル デ ン ウ イ ー ク を 目 途 に、 商 店
商品計画の
ついて検討した。
枚︶で宣伝し、かなりの成果を上げて
商品企画とイベントで
活気付いた
売 であ る。弁当 は、東 京家 政大 学の
れないかということであった。ちな
村市動物公園を活かして活性化が図
街の経営不振に対して、隣接する羽
施している。テ ーマは、 最 近の商 店
アップ作戦﹂を活用した勉強会を実
ど︶
、また販売方法等々について検
村=ハムラにちなんで860円な
の 掛け 紙な どの 包装、 価格 設定︵羽
巻き寿司など︶
、 容 器 の 提 案、 弁 当
イル︵レッサーパンダの顔のある太
当のネーミング、弁当の中身のスタ
リエキッチン﹂が試作品を作り、弁
卒業生を中心としたグループ﹁アト
扱っている商品は、それぞれに品質
店舗数こそ少ないものの各店の
みに、同公園は 小規模 な がら、人 気
討した。
月より﹁商店街パワー
が 良 い。 食 肉 店 の 産 地 を 厳 選 し た 鶏
のレッサーパンダ、キリンなどの他、
年
肉や唐揚げは人気が高く、青果店に
珍しい鳥類、爬 虫類が い て、熱心 な
平成
は毎朝仕入れた鮮度の高い品が並
催しで年間
た構成である。
ぶ。 菓 子 店では、スーパーの流通菓
この動物公園の来園者を、そのまま
当商店会、羽村市産業活性化推進
月
日に発生した東日本大震
とになった。ただ、この開発は現在、
止になり、弁当開発は延期されるこ
災によってGWの発売イベントは中
が、
幾度となく勉強会を重ねてきた
子とは違う、職人手作りの和菓子が
商店街に誘導したいという商店会の
近開店した和紙のギャラリーは、教
万 人 を 集 客 し て い る。
味 わ え る。生花店は、生花の管理が
要望である。
あいスペース︵商店街休憩所︶といっ
1
No.
15
学と公との連携による商品開発
月
分ほど歩いた右手
2
よ く、 顧 客の求めに応じて花束、ア
9
2
1
1
1
レンジメント等で対応している。最
22
羽村市の観光拠点・動物公園を活かして、
独 自 の 商 品 化 計 画、 イ ベ ン ト 開 催 な ど、
商店街の活性策を図る
道 路 を 直 進 し、
JR青梅線の羽村駅東口から正面の
村 団 地 が 広 が り、 道 路 の 突 き 当 た り
が地域の要といえる羽村市動物公園
である 。
親 し ま れ て き た が、 地 域 住 民 の 高 齢
当 商 店 街 は、 長 年、 地 元 住 民 か ら
化、 近 隣 に ス ー パ ー ・ 大 型 店 の 出
店、 各 店 の 後 継 者 不 足 な ど の 要 因 か
1
1 1
1
1
1
小 規 模 だ が﹁ 日 曜 市 ﹂ で
健闘する前向き商店街
年︵ 1 9 7 4 年 ︶
区画に
5
マミーショッピングセンター商店
会 は、 昭 和
日 に、 羽 村 団 地 の 隣
21
店 舗 の 商 店 街 と し て オ ー プ ン し た。
23
が 商 店 街 で あ る。 道 路 の 左 手 に は 羽
12
店舗の営業となってい
11
11
ら、 現 在 は
3
49
12
24
事例1
32
事例1 No.
15 商店街の活性化
マミーショッピングセンター商店会
公 社 多 摩 支 社 に よ る﹁ 商 店 街 ブ ラ
ンド構築事業﹂として引き継がれて
いる。
イベントにより地域客と
の絆が深まった
で あ る。 羽 村 市 動 物 公 園 の キ リ ン の
験する教室﹂は好成果を収めた。七
昨 年 以 上 に盛り上がった。特に﹁体
が、明星大学の学生の働きによって、
回目であった
網目模様の中にあるハートマークを
夕祭には、商店街の各店が同時売り
﹁マミー七夕祭﹂は
探 す キ ャ ン ペ ー ン に 関 連 し て、 キ リ
出 し を 実 施 し、 地 元 の ボ ラ ン テ ィ
キャラクターTシャツづくりと販売
も う 一 つ の 商 品 計 画 は、 動 物 の
ン の 親 子 の キ ャ ラ ク タ ー を 作 成 し、
ア 団 体 の﹁はむら市民カフェ﹂も参
街 と の 絆 が深まった。なお、手作り
内の多くの方々に来ていただき商店
加するなどの賑わいを見せた。地域
シルクスクリーン印刷でオリジナル
日︵ 日 ︶ に は、 明
星 大 学・ 羽 村 市 な ど と の 提 携 イ ベ ン
パン教室、キャンドル作りの参加費
月
ト﹁ マ ミ ー 七 夕 祭 ﹂ が 開 催 さ れ た 。
3 2、0 0 0 円 は、 す べ て 東 日 本 大
年
Tシャ ツ を 作 成 し た 。
こ の﹁ 七 夕 祭 ﹂ は、﹁ 動 物 パ ン 作 り
平成
教 室 ﹂﹁ キ ャ ン ド ル 作 り 教 室 ﹂ な ど
震災の義援金として被災地に寄付さ
し、味覚や見映えの面でファミリー
●休業日………………………………………… 月曜日
れている。
度、来季に向けて基本構想を練り直
延期となった弁当づくりは、今一
層が満足できる弁当に衣がえして実
号
●営業時間……………………… 平日 10:00 ∼ 19:00
の﹁ 体 験 す る 教 室 ﹂ や 商 店 街 各 店 の
ナーでは、被災地支援のための会津
レッシングなどの福島名産品ととも
国道
国道163号
羽村駅
● URL …………… http://mamisc.com/index.html
売り出しなどが行われた。販売コー
地 鶏 の レ ト ル ト カ レ ー、 エ ゴ マ ド
に、先に開発したオリジナルTシャ
現 し た い。さらに今後は、多摩支社
では商店街ブランド構築事業として、
動物公園の可愛い動物をシリーズ化
したTシャツ作り、七夕祭で成功し
た 動 物 パ ン 作 り、 キ ャ ン ド ル 作 り、
その他の商品計画を提案している。
今回の取組により、商店街の活性
化にとって商品計画やイベントが大
切な起爆剤となること、また学生等
や市民とのネットワークの重要性等
羽村市富士見平 2-14-8(連絡先・会長)
2
が商店街に認識されたといえる。
33
商店街パワーアップ作戦
●活用施策
042-554-7789(連絡先・会長)
●電話
住宅地商店街(任意団体)
●商店街の種類
23
ツも販 売 し 、 着 が 売 れ た 。
動物キャラクターTシャツの子供
秀敏
会長 中村
12
●会員数
7
60
大震災の影響でやむなく延期と
なりましたが、オリジナル弁当は
より良いものを商品化したいと考
えています。勉強会は大きな励み
となりました。また、学生さんの
協力によるマミー七夕祭のイベン
トは予想以上の成果があり、商店街も同時売り出しで
好成績を上げることができ、各店の結束力も強まりま
した。今後も、羽村市動物公園や関連の皆様と協力し
て、商品開発やイベントに取り組み、
「参加できる、
体験できる商店街」として地域に貢献を目指します。
●連絡先
マミーショッピングセンター商店会
●商店街名
羽村市動物公園
2
4
9
J
R
日野自動車
富士見公園
23
マミー
ショッピングセンター
商店会
商店街のファサード
村山団地中央商店会
日に東京都議会において﹁東京都環
商店街の活性化
境確保条例の改正﹂が決議︵
店街へ誘導することが狙いであった。
ま で は 近 く に 鉄 道 駅 は な く、 J R 中
る顧客の高齢化と減少、並びに後継
また、多くの商店街を悩ましてい
であると考え、当商店街で洋品店を
は、行政の制度を活かすことが肝要
事業を効果的に展開するために
年
﹁送迎自転車﹂の利用人数は平成
年
月
人︵運行回
や 日 本 経 済 新 聞 に 取 り 上 げ ら れ た。
月のスタート時の
る、
エコ︵eco︶店舗に関する研究﹂
研究会のテーマは﹁地球環境を考え
らの補助金で賄った。
25
No.
16
高齢社会のモデル商店街
ていることも、後継者難をもたらす
月
一因となっている。
研究会で、ある業者がデモ出品し
日実施︶されたことなど、環境への
た自転車を改良した﹁エコタクシー﹂
関心が高かったことも参加の理由で
転車を運行し始めた。商圏を拡大す
を見て、比留間氏は即座に商店街へ
プラスに転じている。商圏内の住民
るために、利用のPRに努めている。
の導入を決めた。体力が衰えたため
しかし、当商店街ではこの逆境を
こ れ に よ っ て、 今 ま で に 利 用 の な
に自宅から出たがらない高齢者を商
あった。
かった村山団地はずれの住民も来街
が買物難民にならないように送迎自
住民生活になくてはならない業種を
するようになったという。
整えており、特に生鮮
消費者を送迎する自転車カーを
揃っているという強みがある。
行われていた盆踊りや夜店・豆まき
などのイベントは、現在は騒音と光
カーを﹁サイクルカーゴ﹂と命名し
﹁送迎自転車﹂
、荷物の宅配用自転車
分と
者難が当商店街でも切実な問題と
には218人︵同270回/月︶と
数126回/月︶から平成
た。 こ れ が マ ス コ ミ の 人 気 と な っ て
央 線﹁ 立 川 駅 ﹂ と は バ ス で 約
なっている。都営村山団地の住宅戸
営む商店街副会長の比留間誠一氏は
行政の知恵を活かして実
現する商店街活性化
離 れ て い た。 そ の た め、 団 地 の 中 央
東京都中小企業振興公社の職員から
TV朝日やNHK、さらに読売新聞
に位置する村山団地中央商店会は言
、260戸から平
、 000戸へ、住民は
年の
数は昭和
増加 した。ち な みに、こ の送 迎自 転
成
年には
うなれば陸の孤島におけるオアシス
車の購入金額の一部は武蔵村山市か
3、0 0 0 人 か ら 約
らうことなく参加した。その年度の
9
﹁ 若 手 商 人 研 究 会 ﹂ に 誘 わ れ、 た め
22
・
79
、000
約
年後に当団
歳以上 ・ %︶である。
6
カードポイント﹂と名付けられたポ
また、当商店街では﹁ピヨちゃん
これに加えて東京都が
月
理 美 容、 整 体・ マ ッ サ ー ジ 等 の サ ー
年
20
%︵内
10
であった。ちょうど平成
人 へ と 減 少 し た。 高 齢 化 率 は
8
で、 地 域 密 着 型 商 店 街 と し て 住 民 の
生 活 を 側 面 か ら サ ポ ー ト し て い る。
5
地商店街の街区の建て替えを予定し
業 種 構 成 は 食 品 ス ー パ ー、 洋 品、 酒
41
30
2
品の商店が
高齢者を商店街に誘導する
商店街送迎自転車
高齢化社会の最先端型商
店街として!
7
残念なのは、商店街の中央広場で
成した当時話題となったマンモス団
等の苦情があり、中止せざるをえな
月に完
年に多摩都市モノ
年
地である。平成
都営村山団地は昭和
3
い状況にあることである。
4
レール線上北台駅がオープンする
41
販、医薬品、日用雑貨などの物販店、
1 22
4
7
75
18
15 0
21
10
ビス業、そして郵便局や歯医者など、
44
事例1
34
事例1 No.
16 商店街の活性化
村山団地中央商店会
イ ン ト 事 業 も 盛 ん で、 特 に 評 判 な
、
の が 商 店 主 と 行 く バ ス 旅 行 で あ る。
この高齢者が大好きなツアーは
000ポイント︵ 、000円相当︶
で 参 加 で き る 日 帰 り バ ス 旅 行 で、 最
らいなんだけどもね﹂と比留間氏は
迎 自 転 車 を見てますよ。それが、ね
﹁ そ り ゃ、 道 行 く 人 が 驚 い た 顔 で 送
大型店には出来ないサー
ビスが生き甲斐!
台 を 連 ね た と い う。 こ の ポ イ ン ト
盛期には定員をはるかに超えてバス
年 毎 に 決 算 を 行 い、 新 カ ー ド
カードは、財務状況を健全化する目
と走っているんですから、お客さん
語 る。
﹁見慣れない代物が街を堂々
にとってもサプライズですよ。でも
的で
楽しんでもらっているよ﹂
。
団地住民の高齢化と共に独居高齢
を 発 行 し て い る。 新 カ ー ド 移 行 に と
も 多 く、 そ の 時 期 は 売 上 が 一 挙 に 普
者も多く、誰にも知られず、亡くなっ
もなうポイント交換のかけ込み需要
倍 く ら い に 跳 ね 上 が る。 会 員
増大の一石二鳥に、比留間氏は債務
交 換 債 務 の 心 配 も な く、 し か も 売 上
が発行する交換ポイントの増大で未
配事業も活性化しており、鮮魚店は
したよ﹂と喜んでくれるそうだ。宅
や っ て い る が、
﹁ 今 日、 初 め て 話 を
折、配達の途中に一声かけることも
た 方 も い るという。比留間氏は、時
段の
年
に怯える未決算商店街に対して
若手商人研究会
決 算 を 推 奨 す る。 ピ ヨ ち ゃ ん カ ー ド
にぎりと惣菜でもOKです﹂
、衣料
江郷 弘
、000
円以上で宅配します﹂
、 米 店 は﹁ お
品店は﹁スラックスの丈やTシャツ
●会長
﹁当店の魚は無料で焼き、
東京都と武蔵村山市が実施する商店
や パ ジ ャ マ の 袖 の お 直 し は 無 料 で、
上北台駅
多摩モノレール
042-561-3946
事 業 は、 ポ イ ン ト カ ー ド と し て 独 立
会計であり、問題なく会計が回って
にぎり
個から宅配しています。お
い る の も 強 み と な っ て い る。 ま た、
数年にわたっ
街振興 事 業 ﹁ 新 ・ 元 気 を 出 せ ! 商 店
歳以上はカット格安。出張
街事業﹂は初回から
格 安。
●電話
4
お届けします﹂
、 理 容 店 は﹁ 顔 そ り
いる。
個から届
も出来ます﹂といった具合にPRし
て い る。 電気店は﹁電球
けて付け替えます﹂といい、LED
の時代なのでビジネスになるとのこ
とである。
る施策ばかりでなく、高齢者の自宅
を訪問することでその健康を確認す
るというサービスも充実させようと
35
商店街パワーアップ作戦
●活用施策
武蔵村山市緑が丘 1460
●所在地
1
1
誠一
副会長 比留間
6
て盆暮れの福引きセールに利用して
10
「若手商人研究会」から得たヒン
トで、顧客の高齢化そして減少と
いう逆境をプラスに転じました。
商圏内の住民が買物難民にならな
いよう配慮した宅配事業と顧客送
迎事業とで、商店街の商圏は半径
500mから1kmにまで広がっています。商店街のポ
イントカードは5年毎に決算を実施しているので、新
カード移行時にはポイント交換のかけ込み需要も多
く、その時期は売上が、普段の3倍くらいに跳ね上が
ります。
近隣最寄型商店街
●商店街の種類
34
●会員数
村山団地中央商店会
●商店街名
上北台住宅
東京多摩
幼稚園
3
60
高齢者を自宅から商店街に誘導す
送迎自転車
東大和上北台
郵便局
村山団地
中央商店会
5
3
5
している。
東村山警察署
新青梅街道
3
オリンピック
村山団地、中央広場
No.
香楽園
01
専門店から転換、
カフェの併設へ
日本茶販売と
甘味喫茶
お店の活性化
できた。
度の高いチラシを作り上げることが
戦﹂の個店支援を活用した。支援要
同 時 に﹁ 商 店 街 パ ワ ー ア ッ プ 作
茶︵お茶売り場 で販売 ︶ を始め、 各
割が近隣
円。プラス150円でお奨めの日本
∼
種ドリンクも追加できる。
カフェの利用客は
に 使 用 す る 看 板 の 作 成 と メ ニ ュ ー・
月初 旬で ある。支 援 内容は、 開店 時
請により専門家が当店を訪問したの
をコンセプトに開店したが、立地に
は、カフェの開店が間近に迫った
も恵まれて、前述の施設の利用者を
P O P 類 の 作 成 ア ド バ イ ス で あ る。
の住民で、リピーターが半数を超え
伝えている。ランチタイムには週替
看板はその場で作成し、メニュー類
る。
﹁中高年女性がくつろげる店﹂
わりメニューを紹介する大型POP
含め予想以上に広範な年齢層の男女
成果を活かして当初これらをすべて
え ら れ た。
﹁チラシPOP勉強会の
のような依頼が店主から専門家に伝
これら宣伝物の作成について、次
主が自作することになった。
が来店している。 一 人客も 多 く、 気
着したようだ。
が店頭に掲示される。
7
はアドバイスにしたがって後日、店
な ど を 陳 列 し た 物 販 コ ー ナ ー、 そ
看板作成で開店を支援
自作する予定で、すでに一度試作を
した。作りたい店のイメージがあり
看板やメニュー表はその雰囲気に合
年
度﹁商店街パ ワーア ッ プ作戦︵ チ ラ
接文字を手描きして素朴で温もりの
わ せ た い。 そ し て、 看 板 は 木 材 に 直
カフェ開店に際しては、平成
ヵ月後に控えた多
シPOP勉強会︶
﹂で得た知識を活
品 に、 ご 飯、 み そ 汁、
﹁ 香 楽 園 ﹂ の 人 気 商 品 は、 品 数 豊 富
役買っている。
成の技術習得に意欲的に取り組ん
の参加者とともにPOPやチラシ作
回にわたる集合研修に参加し、ほか
忙 な 時 期 に も か か わ ら ず、 店 主 は
∼
な週替わりランチ。家庭的な和風の
おかず
だ。実習では、 そのま ま 使える 完 成
板は屋外に設置するため耐水性のあ
形の木材などが用意されていた。看
して骨董品の鍋蓋や愛嬌のある楕円
改装間もない店内には、看板用と
あるものに仕上げたい。
﹂
用した。開店を
4
ののたんすや雑貨にも店主の趣味が
22
店内は、入口付近に日本茶や海苔
の奥にカフェコーナーを設けてい
余年の歴史を持
つ 日 本 茶 専 門 店 で あ る。 埼 玉 県 川
﹁香楽園﹂は創業
席のカフェコーナーは古木
を思わせるこげ茶色のテーブルで統
月、 十 条 店 は 店 内 の
一され、ほどよく配置された小物や
年
8
反映され、カフェの雰囲気作りに一
レジ前にディスプレイされた年代も
もし出す、居心地のよい空間である。
POPがアットホームな雰囲気をか
分 に あ る。 一 歩 裏 道 に 入 る と 住 宅 の
密集する下町情緒を残した庶民的な
地 域 で、 少 し 足 を 伸 ば せ ば 自 衛 隊 駐
屯 地、 社 会 保 険 事 務 所 、 図 書 館 な ど
の施設 が あ る 。
階 に あ る 店 舗 は、 手 作 り の
暖簾や看板で外観を和風に演出し
ビル
5
サ ラ ダ、 デ ザ ー ト が 付 い て 7 0 0
4
当店はJR十条駅南口から徒歩
一部をカフェコーナーに改装してリ
11
ニュー ア ル オ ー プ ン し た 。
く。 平 成
る。全
1
口 市 に 本 店、 北 区 十 条 に 支 店 を 置
90
7
て、 温 も り の あ る 店 の 雰 囲 気 を よ く
2
22
1
7
軽に立ち寄れるお店として地域に定
看板、メニュー表、POPは全て手作り。
素朴で温もりのある雰囲気が幅広い客層
に支持される
手作り看板とPOPで集客力アップを目指す
事例2
36
事例2 No.
01 お店の活性化
香楽園
る 絵 の 具 を 使 い、 デ ザ イ ン 用 の 筆 で
文字を書き入れた。手書きの味わい
を活かした書体で統一し、店や商品
のイメージに合わせた配色でまとめ
た。 気 取 ら な い 庶 民 的 な 看 板 が 完 成
し、 主 に ラ ン チ 時 に 利 用 さ れ 、 店 の
顔として形のおもしろさで注目され
助言も添えた。
幅広い客層に支持された
手作り感
周年を迎えた今年、当店を
や売れ行きを左右する重要な販促物
看 板 同 様、 メ ニ ュ ー 表 も 店 の 印 象
工夫をこらしたメニュー表やPOP
一 点 に 手 作 り の 温 も り が 感 じ ら れ、
一段とレベルアップしていた。一点
訪ねるとカフェコーナーのPOPは
開店
で あ る。 手 作 り を 大 い に 奨 励 し て、
は見て楽しく、提供される料理への
る存在 に な っ た 。
書き方についていくつかの点をアド
期待も高めてくれる。
﹁かわいい﹂
、年配客にも﹁筆文字な
看板についても若い女性客からは
バ イ ス し た。 丁 寧 な 文 字 で 読 み や す
プ ル な レ イ ア ウ ト を 心 が け る こ と。
く 書 く こ と。 商 品 が 選 び や す い シ ン
イラストや写真を活用して視覚に訴
上 げ る こ と な ど で あ る。 用 紙 や 筆 記
える親しみやすく印象的なものに仕
ある素材が親近感をもたれ、入りや
ならではのユニークな形や生活感の
ので親しみやすい﹂と好評。手作り
すい店として幅広い層に支持されて
い る。 立 地上、遠方から目立つ場所
に設置することが困難なため集客効
果は今後の課題として残るが、帰宅
者で通行量の増える夕方は店頭の看
板 や P O P に 目 を 向 け る 人 も 多 い。
すばやい対応ができる手書きPOP
を看板とともに大いに活用して、今
後もタイムリーな訴求を試みるとよ
いだろう。
近年、若者のリーフ緑茶離れが進
た幅広い世代が気軽に緑茶を楽しめ
十条駅
商店街パワーアップ作戦
のファン層の拡大にさらに努めていきます。
●活用施策
した。今後は物販コーナーのPRも強化して、日本茶
2名
います。多くの協力を得て開店を迎えることができま
●従業員数
ています。勉強会の体験はPOP作成に今も役立って
●休業日
土・日・祝日
ス」で長く地元の方に親しまれる店になりたいと願っ
え、
「個人店にしかできないサービ
10:00∼18:00
●営業時間
になりました。手作りの良さを伝
東京都北区上十条 1-19-9
●連絡先
が増え、飲食の提供を通してコミュ
ニケーションが一層充実したもの
03-3900-6189
●電話
カフェの併設により新規のお客様
日本茶、海苔、菓子、和風雑貨
●取扱商品
都代子
店 主 小林
日本茶販売と甘味喫茶
●業種
ロータリー
香楽園
十条店
香楽園
●社名・店名
んでいるといわれるが、若者を含め
る場として、また次世代に緑茶の魅
力を伝える発信地として当店の存在
37
はますます大きなものになりそうで
ある。
南口
J
R
そば屋
1
用具、取り付ける器具やケースへの
人気の週替わりランチ
至池袋
コンビニ
都水道局
至赤羽
目をひく店頭の看板やPOP
No.
コン太村∼駄菓子屋ゲーム博物館
02
ゲームセンター、
駄菓子販売、
関連小物販売
お店の活性化
店街の意気込みと期待が窺われる。
などの文字があり、当館に賭ける商
台
機同士を背中合わせにした縦型のア
い て、 圧 倒 さ れ る。 店 内 は、 ゲ ー ム
以上のゲーム機が所狭しと置かれて
ロ 調 の壁面 の 店内に は、常 時、
古い空き店舗を活かした昭和レト
フ ァ ン を 集 客 し て、 商 店 街 活 性 化
ある。
支援内容と実施状況
券払い出しのゲーム機やメダル払い
イ ラ ンド展 示 で、 通路 には、 当た り
出しのゲーム機が、向かい合わせに
月
日の商店街パワーアップ作戦。支
当館を訪れたのは、平成
年
に大きく寄与していることは確かで
POP広告の活用で店舗活性化を図る
岸昭仁館長によって管理され現在に
子供客から大人客まで来館する、レトロな
ゲーム機を並べた店内。きめ細かなPOP
広告によって、メッセージ性を強化
お店の概要
至っている。
ち な み に、 イ ナ リ 通 り 商 店 街 は、
会員数
告指導﹂である。
援内容は﹁店舗活性化策とPOP広
並ぶ構成である。
路 の 両 脇 に 程 よ い 感 じ で 店 が 並 び、
円、
円。いずれも人気
り合戦﹂と﹁ポルル君の旅行﹂は
に 対 面 す る﹁ コ ン 太 村 ∼ 駄 菓 子 屋
の 存 在 で あ る 清 水 稲 荷 神 社 と、 そ れ
当館のもう一つの特色が、充実し
アウトは随時変更されるという。
その他はすべて
コン太村﹁駄菓子屋ゲーム博物館﹂
号 線︵ 中山道 ︶ を
ト ﹂︵ 東 京 都 の﹁ 地 域 連 携 型 モ デ ル
は、 他 に 例を見ない、独自の個性を
年 度、 空
あ い ス テ ー シ ョ ン﹁ コ ン 太 村 ﹂ が 開
づくりによる商店街直営の地域ふれ
げられることが増え、地域の子供た
殊な店舗だけに、メディアで取り上
ナーも設けられている。こうした特
ム機、約
台が展示され、駄菓子コー
頃より今日までに収集してきたゲー
﹁イナリ通り商店街直営﹂
﹁ゲーム博
に、﹁地域のふれあいステーション﹂
れた欅の一枚板の大型看板。その他
ン太村﹂と特太の筆文字で大書きさ
まず目に飛び込んでくるのは﹁コ
る 工 夫 が あ り、 例 え ば ラ ッ キ ー く
ゲームや駄菓子以外にも楽しめ
できる。
ゲームの当たり券で交換することも
機 と よ く マ ッ チ し て い る。 商 品 は
た品揃えの駄菓子コーナー。ゲーム
商店街事業﹂指定︶の地域活性化へ
設 さ れ、 板 橋 区 の﹁ 平 成
物館﹂
﹁駄菓子屋﹂
﹁地域の情報館﹂
17
40
そ の 事 業 の 一 環 と し て、 地 域 の 手
き 店 舗 活 用 コ ン テ ス ト ﹂ で﹁ ゲ ー ム
ちはもとより、全国各地から多くの
じ︵ 10 0円︶で は、特 等が 超大 型
博 物 館 ﹂ を 企 画 し、 大 賞 を 受 賞 し た
の取り 組 み に よ る も の 。
ゲーム博物館﹂に行き着く。
で下車し、国道
ゲ ー ム 機 を 楽 し む 料 金 は、
﹁国盗
商店街の中央に600年の歴史を持
あるゲーム機揃いだが、特にファン
の住宅地商店街で、狭い街
に、 板 橋 区 イ ナ リ 通 り 商 店 街 に オ ー
つ清水稲荷神社がある。それぞれの
層の多いのは﹁新幹線ゲーム﹂や﹁国
日
プ ン し た。 オ ー プ ン の き っ か け と
北上すると、まもなく左手の横道に、
月
な っ た の は、 商 店 街、 町 会、 学 校、
店に個性があり、どこか懐かしい風
30
も っ た 店 である。岸館長の、年少の
17
地下鉄・都営三田線の板橋本町駅
P T A、 地 元 企 業、 N P O 団 体、 板
盗 り 合戦﹂ な ど。 なお、 館内 のレ イ
年
30
イ ナ リ 通 り 商 店 街 の 入 口 が 見 え る。
当 店︵ 館 ︶ は、 平 成
23
情の街路である。当店はその稲荷神
7
橋 区 等 の 関 係 者 か ら な る 協 議 会﹁ い
8
通りを進むと、奥右手に商店街の要
3
社の正面に立地している。
21
た ば し i i︵ ア イ ア イ ︶ プ ロ ジ ェ ク
25
1
10
事例2
38
事例2 No.
02 お店の活性化
コン太村∼駄菓子屋ゲーム博物館
ラ ジ コ ン カ ー な ど の 豪 華 玩 具 の 他、
種 々 の 賞 品 が 用 意 さ れ て い る。 他 に
実 例 を 示したが、岸 館 長 も 刺 激 を 受
支 援の 時 に、POP 広 告の 表 現の
効果・成果
で100枚前後つかめる︶﹂、玩具を
も﹁ メ ダ ル の つ か み ど り ︵ 5 0 0 円
詰め込んだ﹁お楽しみ袋﹂
︵300円︶
け て す ぐ に 反 応 し、その 後、何 点 もの
や 単 調 で あ っ た の で、 読 む 人 の 気 持
示 に つ い て。 カ ー ド の 書 き 方 が や
であったが、親切でわかりやすいき
カードも、かつては素っ気無い印象
し た。 ゲ ー ム 機 に 取 り 付 け ら れ た
が、がらりと変わっているのを実感
カード 類 を 作 成して 送ってこら れ る
など、 魅 力 企 画 は 多 い 。
ちを計算して作成することの大切さ
め細かな表示となっている。表現に
さ て、 支 援 の 際 に 特 に 助 言 し た の
や、 楽 し さ な ど を ア ド バ イ ス し た 。
も メ リ ハ リ が あ り、 特 に イ ラ ス ト・
という素早い実行力には感心した。
また、ホームページによるPRは効
カ ッ ト 入 り が ビ ジ ュ ア ル で 楽 し い。
今回の取材訪問で、店内の雰囲気
果 が 高 い が、 館 長 の ゲ ー ム 機 に 対 す
当館では、コイン両替機も自動だが
菓 子 コ ー ナ ー︵ 小 物 類 を 含 む ︶ の 展
る 想 い、 ゲ ー ム 機 の 紹 介、 お 客 の 声
﹁ケンさん﹂のネーミングが付いて
は、 P O P 広 告 の 表 現 の 仕 方 と 、 駄
な ど を 載 せ た﹁ コ ン 太 村 通 信 ﹂ の よ
いるのも愉快。
最近は、TV番組の取材も頻繁で、
嵐の松潤など多くのタレントも来館
し、 ゲ ー ム機に挑戦している。マス
コミ媒体の果たす効果は大きい。そ
うした情報が店内にPOP広告で掲
示され、いっそう店内の活気を盛り
上げている。
∼
人、土・日は100∼150
た だ し、現在、来館客数は平日が
円ゲーム機だけに
稼 働 率 は 決 し て 高 く な い。 館 長 一
人だが、主力が
人 の み で、応対に、ゲーム機のメン
テナンスに動き回らなければならな
い、などと問題は多い。
しかし、岸館長は意気軒昂として、
郵便局
中山道
ましたが、今後も大いに活用していく気持ちです。
商店街パワーアップ作戦
●活用施策
きました。先日は商人大学校でブラックボードを学び
1 名(館長)
●従業員数
が大きな夢です。POP広告の効果は、十分に理解で
土・日曜・祭日10:00∼19:00
献し、板橋区の観光の拠点としていきたい、というの
客をしっかりと定着させ、またPR
平日14:00∼18:00
に力を入れて、当館の存在を広く知らせて商店街に貢
●営業時間
http://dgm.hmc6.net/
● URL
お客様が増えました。今後は、顧
東京都板橋区宮本町 17-8
●所在地
有名タレントも来館して、当館の
知名度がいっそう高まり、新規の
03-3960-1783
●電話
今年は特にテレビの取材が多く、
など、駄菓子、関連小物
昭仁
店 主 岸
レトロゲーム機によるゲーム・貸し出し
●取扱商品
10
当館をさらに発展させていく気構え
を見せていた。
39
ゲームセンター、駄菓子販売、関連小物販売
●業種
30
店舗外装
コン太村∼駄菓子屋ゲーム博物館
●社名・店名
20
都営三田線
板橋本町駅
コン太村
∼駄菓子屋
ゲーム博物館
うなペーパーツールの発行なども提
案した 。
占いガムマシーンの絵入りPOP
清水稲荷
環七通り
みずほ銀行
No.
03
︵ロンジュ︶
L ange
美容室
お店の活性化
目にしたパンフレットの中で﹁商店
街パワーアップ作戦﹂を知り依頼に
至った。
続 し て き た 美 容 室 で あ る。 現 在 の 店
年 間、 阿 佐 ヶ 谷 界 隈 で、 営 業 を 継
店が相次ぎ、競合が激化する状況下
阿佐ヶ谷駅周辺では、美容室の開
︻集客力の低下︼
プトとしている。
階のウインドウ面のサインデザイ
全 く 知 ら な か っ た の で 半 信 半 疑 で、
当初、中小企業振興公社について
︻当初の相談︼
支援内容
階にある。
の中、当店のすぐ近くに新しく美容
の か と 公 社 職 員 に 相 談 し、
﹁商店街
ンを変更したいが何か提案を頂ける
状況の確認︵袖階段の制作方法やサ
室がオープンした。その影響のため
イズ、置き看板の材質等制作方法や
に、 幼 児 か ら 年 配 の 男 女 ま で 、 初 め
佐ヶ谷地域における美容室の競争環
派 遣 さ れ た 専 門 家 を 交 え て、 阿
トータルビューティーをテーマ
階への導入部、全看板類の
境や経営状況などについて話してい
き看板等について詳しく現状分析を
サイズ︶
、 付 近 の お 店 の 袖 看 板、 置
段から
そこで、今までの常連のお客様に
く中で、真の目 的が実 は﹁ 店名変 更
パワーアップ作戦﹂を実施すること
加え新たな顧客を獲得する為、店名
となった。
そして、ヘアスタイルだけでなく、
を﹁ロンジュ﹂に変え、
サインイメー
行った。ウインドウのデザインの提
か、来店するお客様も売上も減少が
髪や頭皮の健康を考えたシャンプー
およびイメージチェンジ﹂による集
案を受けるだけでもありがたいと
著しくなり、対策を講じなければな
の提案から、フェイシャル、メイク、
ジも一新することで、新規店として
て 来 店 し て も 安 心 で き、 お 店 を 出 る
着付けなどをトータルでアドバイス
思っていたが、最低限の必要な箇所、
ティーの高い技術とサービスを提供
に、 経 験 豊 富 な ス タ ッ フ が ク オ リ
お客様がリラックスできるよう
く困惑していたところ、信用金庫で
クオリティーデザインの提案しかな
依頼したが、どこにでもあるような
当初、知り合いの看板製作会社に
メージも変える話だった。
全ての看板の変更が必要で、店内イ
の一部であり、店名変更にかかわる
段室の
ウ イ ン ド ウ、 袖 看 板、 置 き 看 板、 階
ヵ所について提案を受ける
し て、 流 行 に 流 さ れ ず 、 お 客 様 一 人
してい る 。
客力アップであることを明らかにし
リニューアル前の外観
た。ウインドウのデザイン変更はそ
ときには﹁気持ちまでが元気になる﹂
2
らない状況になった。
どのビ ル の
舗は阿佐ヶ谷パールセンターの中ほ
お客様と共に歩んで行く事をコンセ
魅 力 を 引 き 出 す こ と を 追 求 し、 日 々
ひとりの個性を大事にし、最大限の
競争激化から、店頭を中心に装いを新た
に再出発を図る
︻スト ア コ ン セ プ ト ︼
年にKグレースとして開業
後、平成 年に現在の場所に移転し、
昭和
60
11
再スタートを切ろうと考えた。
2
2
26
そんな 美 容 室 を 心 掛 け て 来 た 。
専門 家 は、 店内 とフ ァサ ード、 階
店名変更によるサインリニューアルで経営一新
事例2
こととなった。
4
40
事例2 No.
03 お店の活性化
L’ange
日
月
日
ヒ ア リ ン グ、
イ メ ー ジ 提 案、
月
︻打合 せ の 流 れ ︼
日
度 修 正 ︶、
基本デザイン完了。
デ ザ イ ン 提 案︵
日
基本
月
月
デザイン手法と効果・成果
︻顧客との距離感︼
今回のデザインは、商店街モール
の一角という位置づけの為、近隣の
店に埋もれてしまう事を解消する必
︻専門 家 チ ー ム ︼
イ ン テ リ ア デ ザ イ ナ ー︵ デ ザ イ ン
競合店が斜め向かいに出店する時代
メ ー ジ フ ォ ト を 多 用 す る 店 が 多 く、
可 能 な 技 術 面 で の 背 景 も あ り、 イ
達し、ローコストでフォトサインが
昨今の美容室では、印刷技術が発
︻VIポイントのデザイン︼
た。
店の距離を縮める手法に重点を置い
要 が あ っ た。 そ の 為、 歩 行 者 と お
名が
のトータルディレクションを担当︶
とグラフィックデザイナーの
派遣さ れ た 。
︻集客UPのデザイン︼
﹁ ス タ イ リ ッ シ ュ・ カ ジ ュ ア ル / 普
段 着 の お し ゃ れ を テ ー マ に、 デ ザ イ
ンコン セ プ ト を 展 開 し た 。
ションをVIイメージのポイントと
デ ザ イ ン 手 法 は、 イ ラ ス ト レ ー
商店街パワーアップ作戦
において、他店との差別化を図る為、
3名
●活用施策
VIポイントにイラストレーション
●従業員数
し て 使 い、 距 離 感 に よ る 顧 客 誘 導 の
東京都杉並区阿佐ヶ谷南 1-33-5 2F
2
アプローチを行い、訴求効果が高く、
南口
03-3314-5844
阿佐ヶ谷駅
● FAX
を使った。
︻顧客心理︼
青梅街道
03-3314-5844
13
美 意 識 の バ ラ ン ス を 考 慮 し た ﹂︵ デ
月にリニューアル
●電話
10
10
22
ザイナー談︶。
為、
読ませるサイン︵看板︶ではなく、
歩行者は数秒の認識で判断をする
魅せる︵見せる︶サインにする事が、
顧客心理に訴求する効果を生む。
年、
︻集客と売上UP効果︼
平成
オープンをしてから、延べ180人
の新規顧客が増えて売上もアップし
た。 ま た、お店の場所がわかりやす
く な り、 店 頭 も 明 る く な っ た と、 リ
ピーターからの評判も上々である。
一階からのアプローチである階段
室も照明強化をすることが出来て快
41
毎週火曜日、第三水曜日
●休業日
10:00∼20:00
●営業時間
http://www.mieco-kgrace.com
● URL
至新宿
ピーコック
最初は、看板製作会社に依頼をし
ましたが、提案がありきたりなも
ので、困惑していました。その時、
銀行でみかけたパンフレットの中
にあった「商店街パワーアップ作
戦」をみて、お願いする事になり
ました。そして、
専門家チームのインテリアデザイナー
の吉田氏・グラフィックデザイナーの居石氏と出会い、
プロのデザイナーによるデザイン提案により、集客も
売上もUPする事が出来ました。この出会いがなけれ
ば成功していなかったと思います。
●所在地
BOOK
OFF
ロンジュ
(2F)
美枝子
代表 加藤
カット、パーマ、その他
●取扱商品
美容室
●業種
2
適な空間になった。
中杉通り
杉並区役所
3
5
25
リニューアル後の外観
置き看板
L’ange(ロンジュ)
●社名・店名
23
至吉祥寺
J
R
丸の内線
南阿佐ヶ谷駅
10
9
No.
手作り惣菜
なかむら
04
小売店
煮豆料理の開発エピソード
名のパート
お店の活性化
父と三代目の息子が、
なった。
東京スカイツリーがある業平橋駅
前中で売り切れてしまうこともある
のお惣菜が並ぶ。 これら は、 時に午
物、 天 ぷ ら、 漬 物 な ど、 様 々 な 人 気
りしている。店 内 には、手 作 りの煮
日
品目以上のお惣菜をお店で手作
﹁手作り惣菜
な か む ら ﹂ で は、 毎
に店を運営している。
への挑戦が始まった。
ドバイスを受けながら、ブランド化
みや作戦があったのか。専門家のア
のか。そ こ には、ど のよ うな 取り 組
にしてブランド化に成功していった
い。そん な 小さな お 店が、ど のよ う
さなお店から始まっていることが多
あるお店や商品も、もとは無名の小
今では有名になったブランド力の
や押上駅の隣の駅という好立地を
という。その中 で も、創業 当 時から
さ ん と 共 に 毎 日、 明 る く 楽 し く 元 気
狙って、曳舟駅周辺にも新規出店を
∼小さなお店からの発信∼
下町発のお惣菜のお店から、
全国に向けた
﹁お店﹂と﹁商品﹂のブランド化への挑戦
する店舗が増加している。大型スー
より
年間にわたり作り続けてきた
ブランド化に向けては、創業当時
伝わる煮豆が自慢の商品である。
駅前の再開発のため、それまでの
現在は、三代目店主が中心となり、
した。
ネルを作成し、店内にディスプレイ
の 結 果 得 ら れ た 資 料 を ま と め、 パ
パーなども進出してきており、駅前
商店会は一度解散することとなっ
お店と商品のブランド化に向けた取
江戸時代は農村地帯であった墨田
煮豆をアレンジし、商品を開発して
た。 し か し、こうした外部環境の変
組 み を 積 極 的 に 行 っ て い る。 お 店
料理研究にも励んだ。煮豆を使った
専 門 家 か ら の ア ド バ イ ス を 受 け、
周辺の小規模商店の売上に大きな影
墨田区北部は下町と呼ばれている
化に対し、周辺商店の店主たちの危
と 商 品 の ブ ラ ン ド 化 に あ た っ て は、
区 北 部 も、 戦 後 は 町 工 場 が 多 く 立 ち
が、 浅 草 の よ う な 門 前 町 か ら 発 展 し
機 意 識 が 高 ま り、 平 成 二 十 年 に 範 囲
様々な取り組みが必要になる。自店
いく こと とな った。 まず初 め に、 煮
てきた商人の下町ではなく、ものづ
を 広 げ、 新 し い 商 店 会 を 結 成 し た。
ブランド化
最近は町工場の減少に伴いマン
そ れ が﹁ イ ー ス ト コ ア 曳 舟 商 店 会 ﹂
メ ニ ュ ー の 試 作 を 繰 り 返 し な が ら、
かむら﹂がある。
当店の創業は大正
年。二代目の
アップ作戦﹂の存在を知り、専門家
だ っ た。 そ ん な 折、
﹁商店街パワー
目 店 主 の 友 人 に 協 力 し て も ら い、 特
の試食会を開催した。試食会は三代
開発の段階では、大小合わせて
回
による支援事業を活用することと
様々 な事 を調 査し た。そ して、 調査
豆 に 関 す る 歴 史 や 自 店 の 歴 史 ま で、
ションが多く建設され人口は増加傾
新 メ ニ ュ ー の 開 発 を 行 っ て い っ た。
くりの 下 町 で あ っ た 。
向にある。さらに、東京スカイツリー
の力だけでは困難な面もあり、どう
80
舗 の う ち の一つに﹁手作り惣菜
な
店
しても外部からのアドバイスが必要
変化し て い る 。
東 向 島 地 区。 最 寄 駅 は 東 武 曳 舟 駅 と
そんな墨田区の北西部に位置する
京成曳 舟 駅 で あ る 。
10
3
この商店会に加盟している約
である。
響を与えるようになった。
周辺の環境変化と
手作り惣菜店
6
が 建 設 さ れ る な ど、 街 並 み は 大 き く
並び、製造業の町として栄えてきた。
90
15
事例2
42
事例2 No.
04 お店の活性化
手作り総菜 なかむら
に味にうるさい女性から多くの率直
な 意 見 を 得 る こ と が で き た。 そ の 結
意していた﹁寒天黒豆﹂が意外と好
豆 料 理 と は 別 に、 デ ザ ー ト と し て 用
い く こ と に し た。 数 種 類 試 作 し た 煮
と題して煮豆のブランド化を行って
顔が生まれた。創業当時のお店の写
ながら会話が弾み、そこに沢山の笑
あった。お客様と一緒にパネルを見
店されたお客様から大きな反響が
店の歴史を説明するパネルには、来
店内に何点か設置した豆料理やお
曳舟から全国へ
評 で あ っ た た め、 こ ち ら も 商 品 化 す
果、﹁ な か む ら さ ん ち の う ず ら 豆 ﹂
ること を 決 め た 。
運 び、 日 本 の 伝 統 的 な 包 装 方 法 な ど
時、 目 黒 区 美 術 館 で 開 催 さ れ て い た
包 装 に つ い て も 検 討 が 行 わ れ た。 当
新 メ ニ ュ ー の 開 発 に あ た り、 器 や
し て 来 な か っ た と い う こ と だ っ た。
これまでお店の情報をほとんど提供
て、気付いたことがあった。それは、
読んで感心していかれるお客様を見
真に目を凝らし、豆料理の説明文を
お客様に対してお店のアピールが不
足していたのではないかと感じた。
商店街パワーアップ作戦、
商店街リーダー塾
も参考 に し た 。
●活用施策
規のお客様も徐々に増えてきてい
8名
新しい取り組みの効果もあり、新
郵便局
歯科医院
●従業員数
る。東京スカイツリーの完成を控え、
お店周辺の人の流れも変化してきた。
の煮豆の商品化や、商品のシリーズ
今後は、墨田区のお土産物として
化、ホームページからのネット販売
も行なっていく予定である。全国の
お客様に﹁なかむらのお惣菜﹂を食
べてもらえるよう、小さなお店から
の情報発信を積極的に行っていくつ
もりだ。
ブランド化にも本格的に力を入れて
商品のブランド化の後は、お店の
日・祝日
●休業日
10:00 ∼19:00
●営業時間
http://www.east-core.com/41nakamura
● URL
行 く 予 定 だ。
﹁下町発のお惣菜のお
店として、全国のお客様を対象に頑
43
張って行きたいです﹂と、三代目店
主は意気込みを語ってくれた。
●所在地
東京都墨田区東向島 2-28-3
今回のパワーアップ作戦では、経
験豊富な専門家から新しい視点や
フレッシュな発想をいただき、自分
一人で取り組んでいた時とは大き
く違い、とても参考になりました。
近頃では、商店街の売り出しやイ
ベントだけに頼っていたのでは、個店の集客に結びつ
かない時代になってきました。個店でどれだけ個性を
出していけるかが大切だと考えています。
今後は、これまでの取り組みが、どれだけ大きな効果
に結び付いていくか期待しつつ、さらに挑戦を続けて
いきたいと思います。
03-3611-0428
●電話
拓
店 主 中村
惣菜、その他
●取扱商品
小売店
●業種
手作り惣菜 なかむら
●社名・店名
曳舟駅
東武線
﹁日本の伝統パッケージ展﹂へ足を
パネル展示
手作り総菜
なかむら
マクドナルド
店頭
No.
立川煎餅﹁信濃屋﹂
05
手焼き煎餅
製造小売 お店の活性化
し た。
﹁ 立 川 う ど ﹂ は、 こ し の 強 さ
立川名産﹁ウド﹂を使った立川手焼き煎餅
の特徴を活かしながら、うどを小さ
良く見ると、小さく刻んだうどがそ
日でオンエア中の﹁ちい散歩﹂で訪
の ま ま 入 っ て い る の が わ か る。 う ど
れた地井武男さんや山田邦子さんの
た、 立 川 市 が 出 資 し て い る サ ッ カ ー
の味 は、 ほ んのり と 口に残 り、香 り
く刻み、煎餅生地になじむように柔
チームの﹁東京 ヴ ェルデ ィ﹂ のポス
は奥 ゆか しい。絶 妙 な食感 に、新 し
ら か く 煮 込 む。
﹁うどせんべい﹂を
タ ー を 店 内 に 貼 る な ど、 地 元 サ ッ
は 立 川 で は 超 有 名 店 な の で あ る。 ま
カーチームへの応援にも市民意識を
サイン色紙が飾られている。信濃屋
め、 生 じ ょ う ゆ 焼、 キ ム チ 味、 ウ ド
い 食 文 化 を 感 じ さ せ る。
﹁うどあら
の商品化として、顕彰の対象となっ
めである。これらは、﹁うどブランド﹂
た、 甘 党 に は、
﹁うど羊羹﹂がお勧
では なく、 酒のつ ま みにも 合 う。 ま
れ﹂と合わせ、お茶の友としてだけ
せんなどを開発した。立川名産のウ
定品となった。
種 類 程 の せ ん べ い、
の逸品。それが立川観光協会推奨認
ドあられ﹂などは商標登録した自信
ドを原料にした﹁ウドせんべい﹂
﹁ウ
燃やしている。
立 川 の 地 場 野 菜﹁ う ど ﹂ 利 用 の 煎 餅 で、
商店街に話題をふりまき、地域密着、
地元で評判の店づくり
ふれあい店づくりが
モットーの信濃屋
信濃屋は立川駅と西立川駅の中ほ
ど に あ り、 昭 和 記 念 公 園 に も 近 い。
お 店 に は、
あ ら れ 等 が並ぶ。嬉しいことに、そ
下澤氏は生地素材には徹底的にこ
年も続く
の一つひとつをアラカルトで買う
り な が ら、 醤 油 煎 餅、 塩 煎 餅、 海 苔
年 の 創 業 だ か ら、
老 舗 の 煎 餅 店 で あ る。 屋 号 を 信 濃 屋
ことができる。だから店頭で煎餅を
煎 餅、 砂 糖 煎 餅・ ザ ラ メ 煎 餅、 薄 焼
だわっている。煎餅に適した国産う
昭和
と し た の は、 店 主 の 下 澤 氏 が、 信 州
食べながら、店主と会話することが
る ち 米 か ら、 煎 餅 生 地 を
りを心がけてきた。
景を想像しそれに合わせた煎餅づく
分けている。焼き方と味の微調整を
り、 味 付 け に 合 わ せ て 生 地 を 焼 き
種類がある。
種類つく
れの詰め合わせで千円と二千円の
うど せん べい・う ど 羊羹・う どあ ら
た。そのひとつの﹁うどセット﹂は、
飯 田 の 出 身 だ か ら と い う。 草 加 煎 餅
で き る。 また、会話のネタとの配慮
煎 餅、 あ ら れ︵ 粒 状 の も の ︶ 等、 さ
新たな展開!
商店街の街づくり、
そして立川のために⋮⋮
で名高い埼玉県草加市の煎餅屋さん
まざまな生活シーンに煎餅のある風
親類縁者が関わっており、彼が描い
米を原料とした米菓煎餅にこだわ
で 修 業 し た 下 澤 氏 の 煎 餅 は、 伝 統 的
も嬉しい。小学生達が夢中で集めた
た原画がお店の正面に飾られてい
何度もくり返し、創業当初から伝わ
下 澤 氏 の 焼 き 方 に、 煎 餅 職 人 と し
る秘伝の継ぎ足し生醤油で仕上げた
立 川 で の 独 立 開 業 を き っ か け に、
る 下 澤 氏 は、 立 川 の 地 場 産 の﹁ う
ま た、 こ よ な く 立 川 を 愛 し て い
﹃生じょう油焼き﹄
、本場韓国から取
る。
﹁どうして、
原画がここにあるの﹂
ど﹂を使った商品開発にチャレンジ
との疑問から会話が弾む。
そ し て、その右横には、テレビ朝
て こ だ わ り が 生 ま れ て き た。 江 戸 時
そして ﹁ 堅 焼 き ﹂ で あ る 。
カ ー ド﹃ ム シ キ ン グ ﹄ の 作 画 に は、
30
な草加 焼 き を 踏 襲 し た 、
﹁しょうゆ﹂、
40
に伝えながらにバリエーションを求
2
46
代からの手焼きの味に煎餅の味を今
7
事例2
44
り よ せ る キ ム チ 味 の﹃ キ ム チ 味 煎
種に
餅 ﹄、 季 節 限 定 商 品 の﹃ ピ ー ナ ッ ツ
煎 餅 ﹄ な ど、 開 発 商 品 は、 約
のぼる と い う 。
個 店 の 経 営 問 題 は、商 店 街
のみんなの経営問題!
所属する商店街は、立川駅から西
立川駅前の発展に比べて、やや元気
方面に徒歩で約
下 澤 氏 は、 富 士 見 町 商 店 会 振 興 組
合 の 副 理 事 長 で も あ る。 商 店 会 の 事
数 分 の 所 に あ る。
業 活 動 に は 長 年 関 わ っ て き て お り、
年、東京都中小企
がない。
研究センター多摩テクノプラザな
業振興公社多摩支社や都立産業技術
し か し、平成
富 士 見 町 地 区 一 帯 で、 導 入 す る 街 路
た。 こ の ほ ど、 一 般 社 団 法 人﹁ 立 川
どから成る産業サポートスクエア
灯のLED化を積極的に推進してき
年設立︶の設
そこで、富士見町
気に活気づいた。
地区の商店街
く 作 ら れ たため、富士見地区は、一
TAMAが、旧都立短大跡地に新し
エ コ 倶 楽 部 ﹂︵ 平 成
参加す る こ と に な っ た 。
で あ る。 地 元 小 学 校 の 子 供 た ち に せ
ま た、 地 域 社 会 へ の 貢 献 に も 熱 心
んべい焼きを経験させる体験学習に
商店街パワーアップ作戦
が合同で、公社に商店街パワーアッ
●活用施策
立 に あ た っ て、 商 店 街 の 代 表 と し て
POPで紹介する商品
プ作戦を依頼。商店街実態調査を軸
1名
30
も 協 力 す る。 子 供 た ち の 心 に、 自 ら
立川
南駅
●従業員数
に、 活 性 化 策 に つ い て 公 社 職 員 お よ
び商店街の専門家と熱心に議論を重
多摩モノレール
立川北駅
富士見マンション 101
23
の五感を使って何かを作り上げる感
動を伝 え た い そ う だ 。
ね た。 そ こで得られた結論は、空き
店舗対策や後継者問題を根本的に解
決すべく、商店街同士でスクラムを
組むことであった。
に悩んでいたが、商店街の会員共通
実は下澤氏の﹁信濃屋﹂も後継者
の悩みであることを知って、少しば
かり気が落ち着いた。
目と鼻の先に出来たのだから、商店
JR立川駅
セブンイレブン
木曜日
●休業日
﹁ 経 営 支 援 の 公 的 機 関、 富 士 見 町 の
立川煎餅
「信濃屋」
9:00∼19:30
●営業時間
東京都立川市富士見町 2-12-9
●所在地
R153号
当店は創業40年になる煎餅のお
店です。手作りにこだわり、一枚
一枚丁寧に焼き上げたものを販売
しております。地元を愛する思い
から、
立川の地場野菜である「うど」
を使った煎餅を開発し、立川と自
店のPRを同時に行うことを心がけております。マス
コミからの取材も頻繁にあり、そのおかげで地元の皆
様にもかわいがってもらえる店づくりができました。
これからも、地域密着をキーワードに地元で評判のお
店になりたいと思います。
042-524-4708
●電話
街の会員はもちろん立川の商工業者
も気軽に経営の相談などで活用する
45
ようPRし、公社との連携を深める
ヤマダ電機
3
正二
店 主 下澤
手焼き煎餅、あられ、羊羹等
●取扱商品
手焼き煎餅製造小売
●業種
立川煎餅「信濃屋」
●社名・店名
昭和記念公園
JR
青梅
線
10
22
ようにしたい﹂と話す。
JR
中
央
本
線
事例2 No.
05 お店の活性化
立川煎餅「信濃屋」
知的所有権登録書等
No.
有限会社フローリスト赤キ屋
06
生花販売
お店の活性化
個店の強みを活かすために﹁マイスター店﹂
﹁マ
る従業員になるように教育してい
仕入れ、在庫管 理、法人 営 業もで き
店頭で接客・販売するだけではなく、
これだけでは満足できず、より高い
しかし、向上心の強い石井社長は
なった。
スは減少し、粗利も向上するように
マイスター店、マイスター商店街
イスター商店街﹂をめざして地域とのつながり
る。データベー スには﹁ こ の日何 を
おり、地元の企業からの注文も増え
が、法人の顧客開拓にも力を入れて
営業、接客などのノウハウも共有で
するとともに、 仕入れ・ 在 庫管理 や
に記して従業員間での共有化を徹底
ており、この情報をホワイトボード
すべきか﹂というデータも蓄積され
大 き な 役 割 を 果 た し て い く た め に、
街が地域コミュニティの核としても
域の買物や賑わいの中心である商店
を知 り受 講し た。 リ ーダー 塾 は、 地
な時に﹁商店街リーダー塾﹂の開講
レ ベ ル を 求 め よ う と し て い た。 そ ん
商店街活動のリーダーを育成する講
きる体制を整えている。
お花を提供する﹂という考え方に基
て き て い る。
﹁よりお客様に合った
を強化し、商店街や個店の賑わいに繋げている。
お客様のカレンダーになって
大切な 日 を サ ポ ー ト す る
花マイ ス タ ー の お 店
座で ある。 受講者 は、商 店街 の役 員
やこれから役員になる予定の方、商
店街の活性化に取り組んでいる方な
どで、石井社長は田園調布商店街振
を 送 る こ と で、
﹁お客様の大切な日
お客様の記念日をお知らせするDM
デ ー タ を も と に、 忘 れ て は い け な い
いつ、何を注文したかという過去の
対 応 し て いる。また、どのお客様が
の種類を増やしてお客様のニーズに
を 聞 き、 そ れ を も と に 自 分 で や っ て
らであり、先代社長から過去の経験
ス化に取り組み始めたのはその頃か
去の仕入れ伝票を入力しデータベー
に困難に直面 した。石 井 社長が、 過
し、石井社長が仕入れを任された時
し て き た が、 先 代 社 長 が 病 気 入 院
当店の経営は比較的順調に推移
加している。商店街の問題解決はも
その後も商店街リーダー塾に毎年参
リーダーの育成と活用﹂に初参加し、
街リーダー塾の前身である﹁商店街
成する。石井社長は平成
店街マネジメント能力を実践的に養
人数でのグループワークにより、商
商店街リーダー塾では、講義と少
興組合の副理事長を務めていること
をサポートするカレンダー﹂のよう
み て 実 績 値 と し て 積 み 上 げ た。 デ ー
年に商店
から参加することになった。
な存在としてお客様からの信頼を得
異業種の事例が自店や
商店街活動のヒントに
づいて経営を進めており、ITをい
ち 早 く 導 入 し て い る。 具 体 的 に は、
年
仕 入 れ、 在庫管理、顧客管理とその
フローリスト赤キ屋は昭和
︵1929年︶、優雅で閑静な街並み
割
ている。
ち ろ ん、 他 商 店 街 の 異 業 種 の 方 と の
さらに、従業員教育にも力を入れ、
タベースで管理するようになってロ
を も と に 不 要 な 在 庫 を 減 ら し、 商 品
データの活用を行っており、データ
出 し の 二 本 立 て で あ り、 売 上 の
割が教室で使用する
が鮮や か な お 店 で あ る 。
は 太 陽 の 光 が 広 が る、 明 る く、 彩 り
デ ィ ニ ン グ 用 の 花 や 苗 が 並 び、 店 内
広い店頭には色とりどりのガー
花と賃 貸 収 入 で あ る 。
が花の販売で
8
ホールのカルチャースクールへの貸
代 目 と な る。 事 業 は 生 花 販 売 と 二 階
井 康 隆 氏 の 祖 母 が 創 業、 康 隆 氏 は
で有名な田園調布駅近くに現社長石
3
4
2
お客様は地元の中高年の方が多い
20
事例2
46
事例2 No.
06 お店の活性化
有限会社フローリスト赤キ屋
交流は自店の改善のヒントになるか
ら で あ る。 こ の 商 店 街 リ ー ダ ー 塾 は
地域とのつながりが
個店の賑わいにつながる
受 講 生、 講 師、 専 門 家 ス タ ッ フ、 公
性化と商店街活動といったテーマで
商 店 街 を 担 う 仲 間 づ く り、 個 店 の 活
れる品揃えを行い、お客様に提案し
ようになったことで、お客様に喜ば
た。IT化で商品管理が徹底できる
まず自店の経営に積極的に取り入れ
得 た﹁ マ イスター﹂という考え方を
石井社長は、商店街リーダー塾で
社 職 員 と で 意 見 交 換 を す る こ と で、
ていくことを従業員全員が徹底して
活かしていくことの大切さを学ん
塾 で 個 店 の 強 み を 知 り、 そ の 強 み を
石 井 社 長 は、 こ の 商 店 街 リ ー ダ ー
付け、専門家としてお客様をサポー
当店の強みを﹁花の専門家﹂と位置
である。ITはただの道具であるが、
店を目指すという意識を持ったから
行うようになったのも、マイスター
い視野で行動していこうと思っています。
専門家が個別に具体的な支援を行う
も の で は な い が、 地 域 活 性 化 に 向 け
自ら考え目標を明確にすることがで
だ。 田 園 調 布 商 店 街 の 課 題 で あ る 商
トしていくという明確な目標をもつ
マクドナルド
田園調布駅
康隆
店 主 石井
た住民との連携の進め方や次世代の
きる。
店街活動を手伝ってくれる人をどう
ことで、ITを活かすことができた。
核になる﹂という想いを強くし、自
確保するかといった問題について
店のみならず、商店街活動もさらに
も、﹁ 強 み を 活 か す ﹂ と い う 考 え 方
と個店を知ってもらうために個店が
積極的に取り組んだ。商店街の他の
ら刺激を受け﹁地域コミュニティの
強 み を 活 か す こ と が 重 要 で、 自 店 は
個店も﹁マイスター﹂となるために、
また、リーダー塾の他の受講生か
も ち ろ ん、 商 店 街 と し て も 各 店 の 魅
をベースに解決策を探っていくこと
力を引き出すための取組が必要と感
各店が持つそれぞれのノウハウを活
用 し て、 地域住民を対象とした﹁ミ
じ、それを具体的な行動に移した。
ニ講座﹂を商店街で開催した。
この講座開催により、近年増加し
ている商店街内のテナントが商店街
活動に参加するきっかけとなった
http://akakiya.ocnk.net/
た時、そのエネルギーに圧倒され
ながらも元気をもらいました。も
ちろん、他の商店街の視察や毎回
9:00 ∼20:00
●営業時間
り、地域の方が商店街を知るきっか
ルギーはすごい! 初めて参加し
●URL
け と な っ た。そして、地域と商店街
の結びつきが深まり、それが結果と
して自店はもとより商店街各店の賑
わいにつながっている。
47
年中無休
様々な講師の方のお話を伺うことで大変勉強になりま
●従業員数
3名
すが、なにより、他の受講生と話をすることが刺激と
●活用施策
商店街リーダー塾
●休業日
商店街リーダー塾の受講生のエネ
東京都大田区田園調布 2-51-7
●所在地
03-3721-8741
●電話
花
●取扱商品
生花販売
●業種
思わず立ち止まりたくなるような店頭
有限会社フローリスト赤キ屋
●社名・店名
フローリスト
赤キ屋
歯科医院
が で き る と 考 え た。 地 域 の 人 に も っ
店内の様子
三井住友
銀行
なり、自分の励みになります。これからも、自分の店
だけではなく、地域としてどうあるべきかといった広
No.
五十番
07
中華料理店
お店の活性化
典を付けるというイベントを企画
ジェクト﹂は、この中で考えた企画
か んでき た。前 述の﹁ オニ 公園 プロ
する内に、いろんなアイディアが浮
様々な商店街のメンバーと情報交換
し、多数の来街者と来店者を獲得し
を 参 考 に 実 施 し た も の で あ る。 こ の
リーダー塾に参加し、多摩地区の
たのである。立地の良さを最大限に
ニ公園ストラップ﹂を作成し、これ
活用し、確実にファン層を増やして
は無事修了することができた。
中 で は あ っ た が、 商 店 街 リ ー ダ ー 塾
かつ刺激的でもあり、非常に忙しい
切 磋 琢 磨 す る の が、 と て も 楽 し く、
ことになった。同世代のメンバーと
る錦通りの新しい街づくりを考える
程、錦 商店 街の 理事 にな り、変 化す
勉強の場を超越した、
成長のための競争環境
いる店舗である。
を持ってきた来店客には何らかの特
若手の力を結集し、更なる成長の追求を
立川の有志で立ち上げたツイッター活用
で、広域的集客とコミュニケーションを
や商店街の集会等でも利用され、街
る。 そ の 宴会場は、ミニコンサート
日でも予約がいっぱいになる日があ
り、 週 末 の夜はもちろんのこと、平
していることがお店の特徴でもあ
ラオケ完備の宴会場をたくさん用意
めざす新思考の店づくり
宴会場、ミニコンサート、
商店街の集会場、
様々な用途で常に満席
中 華 料 理﹁ 五 十 番 ﹂ は 立 川 駅 南 口
をたしなみ、自店のミニコンサート
店長の高橋昌裕氏は自身でも音楽
容を見て、自分の成長につながるの
ら 案 内 を も ら っ た こ と で あ っ た。 内
は、 立 川 市 商 店 街 連 合 会 の 事 務 局 か
リーダー塾﹂に参加した。きっかけ
せ ん 自 分 一 人 で は よ く わ か ら な い。
んでみたいと考えていたが、いかん
題となっている﹁
自店への来店を促すために、最近話
ま た、 高 橋 氏 は 商 店 街 へ の 来 街、
でたまにサックスを演奏していると
ではと思い、参加を決意した。
年 度 の﹁ 商 店 街
に来店客でにぎわっている店舗であ
い う。 ま た、外国人来店客の増加に
高橋氏は平成
る。 店 頭 に は 美 味 し そ う な 料 理 の サ
伴い、英語バージョンでメニューを
前の人の流れが変わることが想定さ
立川市役所の移転が決まり、店の
の活性化にも貢献している。
ン プ ル が 並 び、 通 行 人 の 食 欲 を そ そ
制作した。外部環境の変化に素早く
か ら 徒 歩 数 分 の、 錦 商 店 街 の 中 ほ ど
り、 来 店 を 促 し て い る 。 店 内 は 中 華
対応しており、外国人の評判も上々
に 立 地 し て い る。 人 通 り が 多 く、 常
風の内装で統一され、高級感が漂う。
r
e
t
t
i
w
T
﹂に取り組
そこで、 リー ダー 塾で 知っ た﹁商 店
街パワーアップ作戦﹂を活用するこ
とにした。
月、 周 り の 仲 間 を 募
高橋氏は商店街活動にも積極的
用な人脈が築けるのではとの期待も
同 じ よ う な 志 を 持 っ た 人 達 と、 有
られればという狙いもあった。また、
スタートした。国立市で運営されて
活用して
り、
﹁商店街パワーアップ作戦﹂を
年
で、 近 隣 の﹁オニ公園﹂を盛り上げ
平成
立川の特産品であるうどを使用し
ようというプロジェクトでは大きな
れたため、何か参考になる情報が得
た﹁ う ど ラ ー メ ン ﹂ は 大 変 好 評 で 、
である。
T V・ 新 聞 ・ 専 門 誌 等 で も 取 り 上 げ
4
いる﹁ クニ ッタ ー﹂や神 奈 川県海 老
に関する研修会を
r
e
t
t
i
w
T
ら れ て い る。 店 舗 は
あった。
7
役 割 を 担 った。キャラクターの﹁オ
声が響 き 渡 り 、 居 心 地 が 良 い 。
﹁いらっしゃいませ﹂と元気の良い
21
階 建 て で、 カ
22
事例2
48
事例2 No.
07 お店の活性化
五十番
名 市 の﹁ エ ビ な う ﹂ な ど を 研 究 対 象
と高橋氏は語る。
だった。非常に有意義な時間だった﹂
川 の ツ イ ッ タ ー を 集 め る サ イ ト﹁ ツ
声 が 多 数 あ が っ た こ と な ど か ら、 立
るメンバーから活用してみたいとの
バーが集まって情報交換やグループ
ている。同世代の意欲を持ったメン
る競争を実感する場であったと考え
は勉強を超越した、自身を成長させ
高 橋 氏 は、
﹁商店街リーダー塾﹂
若手の発奮こそが
活性化させる切り札である
とし、同様の展開が立川でもできな
い か を 検 証 し た。 議 論 を 進 め て い く
う ち に、 そ の 可 能 性 に 参 加 者 全 員 が
高揚感を覚え、新しい取り組みをし
たいと考えるようになった。立川と
いうキーワードのつぶやきがたくさ
イたち﹂を立ち上げることになった。
ワークをすることで、勉強になると
ん あ っ た こ と、 飲 食 店 等 を 営 ん で い
を 上 げ て い く か の 議 論 を 重 ね、 現 在
立 ち 上 げ た あ と も、 い か に 認 知 度
ジェクトに育て上げることができ
では約
店舗が参加する一大プロ
向はチェックして、事あるごとに情
たという。今でも参加メンバーの動
という気持ちが湧いてくるのを感じ
同 時 に﹁ あ い つ に は 負 け る も の か ﹂
042-522-7472
た。﹁﹃ 商 店 街 パ ワ ー ア ッ プ 作 戦 ﹄ が
錦商店街振興組合の街路灯
なければここまで辿り着けたか疑問
立川通り
●電話
報 交 換 を し て い る。 ま た、
﹁商店街
パワーアップ作戦﹂は、自分がやり
たかったことを実現する際に大いに
役立った。
ど の 世 界 に も 必 要 な こ と で あ る が、
世代交代は、どの企業、どの業態、
商店街や商人の世界では特に重要で
あ る。 高 齢 化 が 叫 ば れ て 久 し い が、
どんな組織でも活性化させるために
は、何よりも世代交代が重要ではな
い だ ろ う か。 若 者 が 意 欲 的 に な り、
多くの人と交流するために若手商人
育成事業が果たす役割はとてつもな
商店街リーダー塾 商店街パワーアップ作戦
●活用施策
年中無休
●休業日
11:00 ∼21:00
●営業時間
http://www.annex-tachikawa.com/gojyuban/
●URL
東京都立川市錦町 1-4-5
●所在地
く大きく、商店街運営の人づくりに
活 用 を 図 る こ と が 出 来 れ ば と、 思 い
はつのる。
49
中華料理店
私は、店づくりや商店街活動にお
いては、新しい情報に敏感になり、
積極的に取り入れていくというス
タンスです。今の時代、私たちが
存在さえ知らない有効なツールが
まだまだ眠っているはずです。そ
れらをみんなで共有し、有効に活用することができた
ら、個店も商店街ももっとパワーアップできると思い
ます。一人でできることはたかが知れていますが、み
んなで集まれば大きな力となって周りに影響を与え始
めます。私は、そのきっかけづくりがしたいと思って
います。
●業種
店 主 高橋昌裕
五十番
●社名・店名
五十番
ウインズ
錦一丁目
錦一丁目西
グランデュオ
80
JR立川駅
南口
コンビニ
五十番の店頭
No.
川千家
08
飾区
る。高齢者にも安心して食事に来て
アフリーに改装したことがあげられ
ることにした。
アップ作戦﹂の存在を知り、利用す
討し始めた。その際、
﹁商店街パワー
い 転 換 期 と 捉 え、 初 め て の 研 修 を 検
お店の活性化
欲 し い と い う 考 え か ら だ。
ため、 テーマ を﹁コ ミュ ニケ ーシ ョ
ケーションの大切さを再認識させる
ンが生む接客力﹂と題して研修を行
接客力の向上に必要なコミュニ
入ってくるようになった。こうした
発信したところ、デイサービス施設
取 り 組 み に よ っ て、 客 数 が 増 加 し、
な っ た。 最 終 的 に は、
﹁お客様にリ
や老人ホームなどから食事の予約が
内の介護施設にチラシを配り情報を
飲食店
年に帝釈
として安永年間︵1770年代︶に
創 業 し た。その後、明治
ピーターになっていただくこと﹂を
売上アップへ大きく貢献している。
目標とした。
とお客様とのコミュニケーション﹂
ケーション﹂
。 も う 一 つ は﹁ 従 業 員
川べりから現在の位置へと移転した。
店内は食堂とお座敷の二つに分か
近 年 の 新 し い 取 り 組 み の 中 に は、
である。
映 画﹁ 男 は つ ら い よ ﹂ の 舞 台 と し
では、誰と誰のコミュニケーショ
れている。参道に面した食堂は椅子
旅行会社のツアー団体客の受入れも
接客力向上研修
と、 そ こ は ゆ っ た り と し た 時 間 が 流
席と小上がり座敷があり、一般の観
ある。
が活発に行なわれれば、チームワー
従業員同士のコミュニケーション
地元の人々や参拝客に親しまれ続け、
れている。柴又駅前の寅さん像をは
光客・参拝客向けに鰻料理を中心と
たっては、従来の方法とは異なるさ
大勢のお客様をお迎えするにあ
飾柴又。京成金
じ め、 柴 又 帝 釈 天 へ と 続 く 参 道 、 矢
し て 鯉 料 理 な ど を 提 供 し て い る。 一
て全国的に有名な
切 り の 渡 し、 山 本 亭、 寅 さ ん 記 念 館
方、お座敷は地元の各団体の会合や、
ンを大切にしなければならないの
な ど、 ゆ っ く り と 散 策 で き る 観 光 ス
多く、事前予約が必要な各種コース
宴会・法事などに利用されることが
本的な心構えが接客であり、接客体
まざまな対応が必要となる。その基
お店全体の雰囲気も良くなってい
ク が 向 上 し、 業 務 の 効 率 も 上 が り、
の お 寺 と し て 親 し ま れ て き た。 安 永
柴 又 帝 釈 天 は、 江 戸 時 代 よ り 庶 民
く。それは自然とお客様にも伝わり、
居心地の良い空間の提供へと繋がっ
制の強化が必要と考えていた。
当店は、創業して250年の老舗
料理を提供している。
近年、団体客の取り込みを図るた
八年に帝釈天王の板本尊が発見され
て か ら 参 拝 客 が 増 え 始 め、 地 元 の 農
ていく。
従業員同士がコミュニケーション
ではあるが、これまで従業員に対し
て接客に関する研修などは特に行
め、さまざまな新しい取り組みを始
を図っていくうえで大切なことは
めた。
なってこなかった。今こそ店の新し
夫婦たちが副業で川魚料理の茶店を
その一例として、店内を全てバリ
始める よ う に な っ た 。
﹁ 川 千 家 ﹂ も、 そ ん な 茶 店 の ひ と つ
か。 一 つは﹁従 業員 同士 のコ ミュ ニ
ポット が 街 の 至 る 所 に あ る 。
現在の店主で十代目を数える。
天への参道が通ったのをきっかけに、
33
町線に揺られ柴又駅で電車を降りる
創業250年の老舗
コミュニケーションの重要性を改めて見
直し、お客様への更なる温かい接客サー
ビスを目指す
接客向上でお店を活性化
事例2
50
事例2 No.
08 お店の活性化
川千家
﹁まず相手に興味を持つこと﹂であ
る。先入観を捨てて相手をよく観る・
話 を 聴 く・ 良 い と こ ろ を 見 つ け て 言
葉 に し て 伝 え る な ど、 様 々 な こ と が
コミュニケーションの第一歩とな
る。 研 修 で は 、 そ の よ う な 心 構 え が
大 切 で あ る こ と を、 ペ ア ワ ー ク や 各
自 の 振 返 り を 通 じ て 考 え て も ら い、
結果として従業員の働き甲斐や仕事
の充実感に繋がっていく。
従業員の変化
様についての理解が深まり、お客様
シ ョ ン が 活 発 に 行 な わ れ る と、 お 客
一 方、 お 客 様 と の コ ミ ュ ニ ケ ー
さに気付いた﹂
﹁相手の立場に立っ
た﹂
﹁ 笑 顔・ 感 謝・ 思 い や り の 大 切
て期待してくれていることに気付い
会となった﹂
﹁お店が従業員に対し
自分を見直す時間が取れて良い機
た め、 従 業員からは﹁初心に戻って
接客に関する研修は初めてだった
一人ひとりのニーズに気付くことが
た行動を心掛けたい﹂などの声が聞
一人ず つ 発 表 し て も ら っ た 。
で き、 お 客 様 に 合 わ せ た サ ー ビ ス の
かれた。
商店街パワーアップ作戦
提供が可能となる。それがお客様の
●活用施策
満足に繋がり、時には接客ひとつで
48 名
め の 言 葉 を 頂 く 機 会 が 多 く な っ た。
●従業員数
研 修 実 施後、お客様からは、お褒
柴又帝釈天
川千家
柴又駅
飲食店
お客様に感動を与えることも可能と
柴又街道
金町浄水場
京成金町線
●業種
な る。 研 修 で は お 客 様 が ﹁ 川 千 家 ﹂
頂けるようになった。従業員がお料
食 事 の 帰 り 際 に、
﹁以前とは雰囲気
理を運んだ際に交わすちょっとした
が変わったね﹂などと、声を掛けて
様との関係﹂の二つのコミュニケー
こ の よ う に、﹁ 従 業 員 同 士 ﹂﹁ お 客
会話や、心のこもった笑顔の接客な
に 求 め て い る も の を 改 め て 考 え、 一
ションを強化することでお客様の満
どが、お客様の心に響いたようだ。
人ずつ 発 表 す る 時 間 を 設 け た 。
足度を向上させることができること
に溢れ、お客様との会話も何気なく
お店の雰囲気は以前と比べ、活気
できるようになり、お客様のニーズ
を先読みし、お客様に合わせたサー
ビスができるようになった。
従 業 員 か ら は﹁ 接 客 マ ナ ー 研 修 ﹂
や﹁接客実技研修﹂なども受講した
いとの要望がでており、研修の手応
えを感じているようだ。
51
なし
●休業日
11:00 ∼19:00
●営業時間
http://www.kawachiya.biz/
● URL
飾区柴又 7-6-16
東京都
●所在地
03-3657-4151
●電話
久嘉
川千家
店 主 天宮
●社名・店名
研修をしたいと思っていても、費
用が掛かるのでどうしても腰が重
くなりがちです。しかし、東京都
の商店街振興施策が、そんな腰の
重さを解消してくれました。今回
の研修によって社内の雰囲気がと
ても明るくなりました。
個店だけでなく、商店街全体での集合研修などがで
きると、さらに良いのではないでしょうか。飲食店や
小売店の従業員を集めた集合研修が実現できる日を心
待ちにしています。
川魚料理・鰻料理・鯉料理
●取扱商品
を 従 業 員 に 伝 え た。 そ し て そ れ は、
看板
帝釈天の参道に面する川千家
No.
有限会社自由ヶ丘101
09
婦人服販売
お店の活性化
専務は平成 年度の﹁商人大学校﹂
支店別の実態把握と改善
要として専務の重責を担っている。
様に戸惑いながらも、チェーン店の
チェーン店の支店の活力強化
商店街パワーアップ作戦により婦人
ファッションのチェーン店の効率化を実現
支店はショッピングモールや商店
街に出店し、各店とも店舗面積は
おり、経営は店長に任されている。
自由が丘を拠点に
チェーン展開で実績伸長
﹁有限会社
自 由 ヶ 丘 1 0 1 ﹂ は、
かって、支店の実績のみが優先さ
ンスで店づくりと品揃えがなされて
㎡ 前 後 で ある。各支店は、店長のセ
年に自由が丘の現本店で子供
れ、チェーンとしての総合的な力が
昭和
服 の ブ テ ィ ッ ク と し て 開 業 し た。 翌
発揮できない状況となっており、管
年前、ご子息の健氏が非鉄
年 に は、 子 供 服 か ら ミ セ ス 向 け
た め、
理の整備が急務となっていた。この
た。 本 店 開 店 後
に参加し、
そこで﹁商店街パワーアッ
プ作戦﹂を知り、さっそく申し込ん
店の販売額や経費等については把握
だ。P OSレジ の導入 に よって、 支
していたが、支店の経営は﹁店長力﹂
に依存しており、販売促進や効率性
は支店によって差があると感じてい
たからである。
て派遣された専門家は、横浜店を除
動線の店舗もあり、支店ごとに効率
イアウト上の問題から、不自然な客
﹁商店街パワーアップ作戦﹂によっ
くすべての支店を訪問、店長からの
性にばらつきがあるなど、チェーン
金属商社から後継者として入店する
としてのマネジメントに課題がある
こととなった。非鉄金属からファッ
ヒアリングにより、店づくりの特色、
こ と が 確 認 さ れ た。 改 善 点 と し て、
地 区 や 横 浜 市 に も 出 店 し、﹁ 自 由 ヶ
品揃え、販促活動について実態把握
チェーン店としての相乗効果を活か
ションという全く畑違いの業界へ
入 っ た 健 氏 は、 仕 入 れ 実 務 や 商 品
を行った。その 結果、各 支 店は店 長
丘10 1 ﹂ の 知 名 度 を 高 め た 。
社長久江氏のセンスとバイタリ
の長年の経験とそのパーソナリティ
すために、本店のバックアップのも
知 識 の 吸 収 に 精 力 的 に 取 り 組 ん だ。
とポイントカードの導入や販促ツー
ま た、 商 品 効 率 を 明 確 に す る た め、
でお客様を確保しており、それ自体
ティ溢れる行動力とでヨーロッパや
が当店の大きな強みであることが分
中 国、 東 南 ア ジ ア か ら の 直 接 仕 入 れ
現 在、 健氏は、年齢差のあるお客
ルの効果的な活用、支店ごとのレイ
向上させた。
30
の支持 を 得 、 実 績 を 伸 ば し て き た 。
かった。しかし、 支店に よ っては レ
POSレジを導入し店舗の効率性を
自由ヶ丘101本店
社に製作させたオリジナル
40
と国内
店 舗 出 店、 そ の ほ か 城 南
14
商 品 を 扱 い、 プ ラ イ ス 訴 求 で お 客 様
3
年間で自由ヶ丘に
の高級ブティックとして業態を変え
51
相次いで
34
52
22
事例2
52
事例2 No.
09 お店の活性化
有限会社 自由ヶ丘101
アウト 改 善 な ど が 提 示 さ れ た 。
心に店長会議での議論が活発にな
店 舗 訪 問 を 契 機 に、 専 務 健 氏 を 中
り、 現 在 全 店 舗 で 改 善 へ の 取 組 み を
進めて い る 。
店長会議により
危機意識を共有
ン 店 の 常 と し て、 一 部 店 長 の 異 動、
がされるようになった。また、
チェー
商 店 街 パ ワ ー ア ッ プ 作 戦 に よ り、
点のとおり
各支店の実態把握と改善の方向が明
さ れ た。 さらに、各店舗の効率化の
新たな販売目標値の設定なども実施
ら か に な っ た。 以 下 の
整理さ れ た 。
商人大学校、商店街パワーアップ作戦
ためのレイアウト改善、本店バック
●活用施策
アップによるポイントサービス等の
18 名
意識 改 革
り組みは熱心で、支店をこまめに巡
自由通り
●従業員数
•店舗 レ イ ア ウ ト の 見 直 し と 改 善
回 し、 店 長をサポートし、自ら現場
10:00 ∼19:00
販促ツールの採用も行われた。
店 長 会 議 は 定 例 化 さ れ、 全 店 的 な
の実態把握に努めている。こうした
何より、専務健氏の支店管理の取
視点で個々の支店のフォローアップ
専務の意気込みが店長の意識改革に
化と 情 報 管 理 の 一 元 化
も 行 わ れ る よ う に な っ た。 目 標 と 実
●営業時間
•本店のバックアップによる販促強
績 の 対 比、 販 促 の 取 り 組 み 等 支 店 間
繋がっているようである。
53
http://www.jiyugaoka101.com/
●URL
東京都世田谷区奥沢 5-23-15
●所在地
の 情 報 の 共 有 化、 数 値 責 任 の 明 確 化
が 進 め ら れ、 危 機 意 識 を も っ た 運 営
東急東横線
●電話
03-3724-4658
自由ヶ丘商店街の会報で商人大学校
を知り、参加しました。これまで商
品管理部長としての責任を果たして
来ましたが、経営の要点を改めて勉
強し、得たものが多くありました。
また、商店街パワーアップ作戦によ
り各支店の実態を再確認し、チェーン全体としての取組
課題と支店のあり方等戦略的展望を新たにしています。
将来はブティックから美容まで、年輩のお客様向けに快
適なおしゃれを楽しめる総合的なサービスを提供し、お
客様の身近な存在のお店になりたいと思います。
婦人服、服飾雑貨
●取扱商品
奥沢幼稚園
自由ヶ丘101
健
専 務 新沼
婦人服販売
●業種
有限会社 自由ヶ丘 101
●社名・店名
自由が丘駅
南口
• 店 長 会 議 を 定 例 化 し、 情 報 共 有 と
本店内メインコーナー
イーゼルで誘導強める自作サイン
メインのウインドーディスプレイ
3
東急大井町線
抱負を語る新沼専務さん
No.
10
株式会社瑠璃
親子三代がつなぐ
商いの道!
洋品小売
の老舗ランジェリーブティックであ
る。創業者から孫まで三世代がつな
代も
代もつ
ぐ お 店 で あ る が、 お 客 さ ま も 親 か
ら子、子から孫へと
お店の活性化
トーン︵ラピスラ ズ リ︶の こ と。 お
客にいつでも﹁ステキで幸せなお買
いものがしていただけますように
⋮⋮﹂という思いがこもっている。
階に移設したために、ひ
顧客とのふれあいをベース
にした、相互交流が鍵!
店舗を
フィッティングマニュアルを開発し
間 工 学 的 な 考 え か ら、 独 自 の ブ ラ
れ る。
﹁瑠璃﹂では豊富な経験と人
ティングアドバイスが気軽に受けら
一店逸品運動をテーマとした﹁若手
業振興公社多摩支社で実施していた
むことにした。また、 東 京都中 小 企
アピールできる商品づくりに取り組
始まったことを受けて、当店として
街事業として﹁一店逸品街運動﹂が
ができること。日常的な消耗品とし
付加価値があり、美しく見せること
ションを意識したそれはデザインに
スティタスが味わえること。ファッ
けることで王侯貴族になったような
ンドのブラジャーは、それを身に着
は実に明解である。例えば有名ブラ
ブラジャーに関する商品コンセプト
勝俣氏のランジェリー商品、特に
やかし客や通りすがりの客などの入
代
て い る。 ランジェリー以外にも、ナ
商人研究会﹂に参加し、多摩地域の
代から
イ テ ィ や 洋服、バッグ、小物など国
商店主の方々との情報交換すること
ながっており、年齢も
ランジェリーショップ﹁瑠璃﹂は、
内外のブランドから独自の目線で選
てのブラジャーであれば低価格が基
店客は見込めない状況となった。そ
階に移したことでこ
びぬいた商品は、肌心地や機能性に
本である。
素敵なものばかりである。
e
r
u
t
l
u
C
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h
t
l
a
e
H
・
y
t
u
a
e
B
しかし勝俣氏は、ユーザーとして
で、店づくり、 商品づ く りにつ い て
まで幅が広い。アットホームで親し
が あ っ た が、
少 し た。 し か し、 経 営 者 の 勝 俣 さ ん
はお客様との人対人のつながりを基
本 に し た﹁ 提 案 す る ラ ン ジ ェ リ ー ブ
2
﹂
ティック﹂をコンセプトとしたお店
の展開 を 進 め て い る 。
当 店 は﹁
店名の瑠璃は幸せの青いパワース
きた。
さまざまなアイデアを得ることがで
吉祥寺サンロード商店街の中央に位
階から
階に店舗があっ
て 替 え た お り に、 店 舗 を
階 に 移 設 し た。
1
た時にはセール品目当ての客の入店
1
う し た お 客 様 の﹁ つ い で 買 い ﹂ は 減
2
を モ ッ ト ー と す る、 1 9 7 4 年 創 業
こ だ わ っ た、 便 利 で、 か わ い く て、
のためにサンロード商店街の理事で
90
みやすい雰囲気の中、目からウロコ
4
と評判のプロの本格的なブラフィッ
3
置 し て い る。 2 0 0 8 年 に ビ ル を 建
10
もある勝俣氏は、2003年に商店
2
身体にフィットするブラジャーの開発と
提案に徹底的にこだわることで、お客さ
まの幸せを願うお店
三世代がつなぐランジェリーショップ
事例2
商品の陳列
54
事例2 No.
10 お店の活性化
株式会社瑠璃
の 女 性 の 目 で、 第
の道を探り当て
た。 す な わ ち 、 身 体 に ぴ っ た り と 合
い、 着 け て い る 感 じ が な く、 そ れ で
正しいブラジャー選びが、
健康維持の源!
﹁間違ったブラの使い方をしている
い て 姿 勢 や か ら だ の 線 が 保 た れ、 自
分の体と向き合う機会を提供するの
人 は、 首 や肩、背中が無意識に緊張
た。 お 客 さ ま と の ふ れ あ い を 大 切 に
ある店づくりの方向が具体化でき
お客さまとのコミュニケーションの
と、 後 は 、 自 然 に 新 規 顧 客 の 開 拓 や
こうしたコンセプトが作られる
でもメーカーやデザインが違えば着
う。さらに、
同じサイズのブラジャー
肉づきなど身体の特徴が微妙に違
勝俣氏は嘆く。人はそれぞれ骨格や
こ と も 多 く、 と て も 深 刻 で す ﹂ と、
最近若い人にもその症状が見られる
ど の 骨 が 変 形 し か け て い る ほ ど で、
した姿勢を取っています。肩や首な
が勝俣氏のブラジャーに対するコン
して、商品開発のアイデアやお店で
セプト で あ る 。
行うイベントなどについて、お客さ
け心地が異なる。
身体に合ったブラジャーとは何か
お客に最適な商品と情報とを発信す
ジ ャ ー の 選 び 方、 着 け 方 ﹂ と し て、
若手商人研究会
まの意見を聞けるようなアットホー
男 性 の 理 解 を 高 め て い き た い と、 勝
る店づくりを行っている。
商店街パワーアップ作戦
ムな店内の雰囲気づくりを心掛けた。
俣 氏 は 抱 負 を 語 る。 今 後 は、 お 客
﹁ ブ ラ ジ ャ ー は、 自 分 の 体 と 向 き 合
●活用施策
と い っ た シ ン プ ル な 問 題 意 識 か ら、
さまにフィットするこだわりのブラ
うための美しさの表現﹂というのが
4名
お 店 の コ ン セ プ ト を﹁ 正 し い ブ ラ
ジャー開発のためにさらに研究を進
勝俣氏の信念。お客様のブラジャー
五日市街道
●従業員数
あることから、ブラジャーに対する
め、 東 京 都 の 助 成 金 を 活 用 す る な ど
武蔵野商工会館
本町新道
瑠璃ビル 2F
最 近 は、 男 女 カ ッ プ ル で の 来 店 も
して、美と健康を実現できる新製品
の 選 択 と 正 し い つ け 方 の チ ェ ッ ク、
そのつけ方のポイントとアドバイ
ス、ブラジャーの機能状態の確認と
試 着、
﹁ フ ィ ッ テ ィ ン グ・ カ ウ ン セ
ル ﹂ の 設 置、また、フィッティング
カウンセルにて必要とみなされた部
位のリフォームアドバイスなど、ブ
木曜日
●休業日
12:00 ∼20:00
●営業時間
瑠璃
元町通り
吉祥寺駅
● URL
http://www.luri.co.jp/
ビルの建て替えを機に店舗を
2階に移して、婦人下着の専門
店に業態を転換しました。お客
様の中には、身体に合わないブ
ラジャーを着けられている方が、
大勢いらっしゃいます。そんなお客さまと親身に向き
合い、つけ心地のよいブラジャーとなるようなアドバ
イスをするのが当店の一店逸品サービスの原点です。
最近は、遠くから、わざわざ来店されるお客さまが増
えました。今後も幅広い世代に対応し、人と人のつな
がりを大切にした「提案するランジェリーブティック」
として展開していく予定です。
東京都武蔵野市吉祥寺本町 1-11-27
●所在地
淳子(中央)
店 主 勝俣
0422-21-2240
●電話
婦人下着
●取扱商品
を作り 上 げ た い と い う 。
店頭
店内の様子
株式会社瑠璃
●社名・店名
洋品小売
●業種
ラジャー製品の使用から維持までを
徹底的にこだわるのが勝俣氏のお店
である。
ダイヤ街チェリナード
京王井の頭線
吉祥寺駅
55
吉祥寺サンロード商店街
J
R
3
ヨドバシカメラ
No.
01
広尾シュタイナーこども園、
高輪シュタイナーこども園
幼児教育施設
開店の事例︵商店街起業促進サポート︶
念に感銘し、シュタイナー幼児教育
タイナーの本を読み、その教育の理
イレ、
り で、
階は
階は
部屋とバスルームが
部 屋 と キ ッ チ ン、 ト
た。その後シュタイナー教育を行う
ような施設である。庭には父兄と一
ら保育施設のために建築されたかの
となっており、賃貸とはいえ最初か
ある。フローリングもバリヤフリー
幼稚園で実習を行った。研修時の卒
年間受講し
論のテーマは﹁シュタイナー教育を
緒に整備した砂場があり、子供たち
協会の養成コースを
りにも余裕ができた。入園希望者が
が泥んこになって砂遊びが楽しめる。
年目で採算にのり資金繰
定員をオーバーし待機されるお子さ
保育園でどう実践できるか﹂であり、
しかし、教育理念や実践の経験は
∼
∼
歳幼
ク ラ ス が あ り、
歳幼児クラス﹂と﹁
現 在、
﹁ 広 尾 こ ど も 園 ﹂ に は、
﹁
自分でシュタイナー教育を実践した
シュタイナーこども園﹂を開園する
ん も 出 て き た た め、
こととなった。
いという思いは強いものがあった。
年目に﹁広尾
る。開園
シュタイナー教育理念
子どもの創意を引き出し自由な行動を見守る
モット ー
月開園︶の開
稚園児クラス﹂の
月、
﹁広
それぞれ
なお、赤川氏は平成 年
積んだものの、施設運営や保育園経
人と
人
人が在籍してい
る。スタッフはそれぞれ
人と
営については分からなかった。そこ
である。
赤川氏も広尾こども園のスタッフ
サポート﹂の研修を申し込んだ。開園
への思いは強く、研修の終了前から物
人のスタッフ
て、 自 分 な り に 考 え な が ら 遊 ぶ こ と
自然の中で、そこにあるものを使っ
尾駅から徒歩
分の閑静な住宅街に
イナーこども園﹂は、東京メトロ広
お 父 さ ん 達 が 砂 場 を 作 っ て く れ た。
広 尾 こ ど も 園 の 開 園 に あ た っ て、
﹁ 子 供 を 預 け る の で は な く、 一 緒 に
当園の理念であるシュタイナー教育
1
9
61
2
7
㎡ の建坪の総
階、 総 檜 張
が理解され、父母からの紹介もあり、
日平均
あ る。
今では
が重要と考えていた。そんな中、
シュ
広がる園の理念の共感
に任せている。
い、高輪こども園は
として一緒に子供たちの保育を行
年
月に開園した﹁広尾シュタ
1
名が利用してい
今年
い都心部での開園にこだわった。
なく、赤川氏の自宅からあまり遠くな
郊外には広がっているが都心部では少
育活動は、三鷹、調布、立川、横浜と
シュタイナー理念に基づく幼児教
シュタイナーこども園﹂を開園した。
件を探し始め、平 成
月﹁高 輪
年度 の﹁商店 街 起業促 進
尾 こ ど も 園 ﹂ の 開 園 に 先 立 ち、
﹁株
園の経営に当たっている。
タイナーこども園﹂を開設した。﹁商
施設を開設した受講生は
シュタイナー理念を自ら実践
する場としての ﹁こども園﹂
5
高輪シュタイナーこども園と
広尾こども園の開設
年
4 3
式 会 社 こ ど も と く ら し ﹂ を 設 立 し、
短期間で
分 の 住 宅 地 で、 周
階部
4
赤川氏 だ け だ ろ う 。
品川駅より徒歩
最 初 に 開 設 し た 高 輪 こ ど も 園 は、
辺は保育園や緑豊かな寺院に囲ま
階建ての
れ、 保 育 施 設 に は ふ さ わ し い 環 境 に
あ る。 施 設 は 木 造
赤川氏は、自らが京都の醍醐寺の
3
赤 川 氏 は、﹁ 高 輪 シ ュ タ イ ナ ー こ
ど も 園 ﹂︵ 平 成
2 1
店 街 起 業 促 進 サ ポ ー ト ﹂ の 修 了 後、
月に﹁広尾シュ
4
で、平成
12
麓の豊かな自然環境の中で育った経
4
2
2
4
22
験 か ら、 子 供 た ち の 成 長 に つ い て、
2
園に続き、平成 年
3
人 だ け の 通 園 で あ っ た が、 徐 々 に
分 ㎡ を利用している。
2
高輪こども園の開園当初はご兄弟
1
2
4
4
2
20
2
4
23 20
8
19
4
53
2
3
事例3
56
事例3 No.
01 開店の事例(商店街起業促進サポート)
広尾シュタイナーこども園、高輪シュタイナーこども園
育てるという意識を親たちに持って
も ら う ﹂。 シ ュ タ イ ナ ー 理 念 が 実 践
された 園 づ く り で あ る 。
が 自 ら 考 え、 判 断 し、 実 行 し て い く
シ ュ タ イ ナ ー 教 育 で は、 子 供 自 身
も ち ゃ は な く、 木 の 切 れ 端 や 布、 紐
し 付 け な い。 た と え ば、 作 ら れ た お
る。 課 題 を 出 し て 、 大 人 の 評 価 を 押
ま し た が、 経 営 面 に つ い て は 知 ら な
幼児教育については真剣に考えてき
つ い て 考 え さ せ ら れ ま し た。 今 ま で
資 制 度 ﹂﹁ 事 業 計 画 の た て 方 ﹂ 等 に
平成 年度に商店街起業促進サ
ポートの研修を受け﹁物件探し﹂
﹁融
事業計画の策定が
園の実現に
が 遊 び 道 具 だ。 子 供 た ち が 自 ら の 考
いことばかりで、大変役立ちました。
力を獲得することを理念としてい
え で そ れ を 使 っ て 遊 び、 楽 し さ を 見
お や つ、 食 事 の 準 備 な ど の 機 会 も 作
父母の方々と一緒に環境づくりや
つ な が り ま し た。 ま た、 借 入 金 は
を 個 別 に 指 摘 さ れ、 保 育 園 の 実 現 に
つ い て 具 体 的 に 検 討 し、 そ の 問 題 点
研修では財務内容や事業の展開等に
ホ ー ム ペ ー ジ に よ り、 赤 川 さ ん の 想
い な い が、 お 母 さ ん 方 の 口 コ ミ や
た が、 継 続 し て 相 談 に 乗 っ て 頂 き 大
園後もさまざまな問題に直面しまし
順調に進めることができました。開
300万円でしたが、融資手続きは
り、 シ ュ タ イ ナ ー の 理 念 に 共 感 さ れ
ヵ月しか経って
い や シ ュ タ イ ナ ー 教 育 に 共 感 し て、
まだ、開園して
る方を 増 や し て い る 。
19
変力強く思い、また安心できました。
さらに努力していきたい。
● URL
http://www.ts-kodomoen.jp
●営業時間 9:00∼16:00 クラスにより保育時間異なる
●休園日
土日祝日 年間予定による休暇
高輪、広尾両園合計 9 名
●保育スタッフ
平成 20 年 4 月
●開園年月
商店街起業促進サポート
●活用施策
シュタイナーの教育理念に基づいた保育実践
をさらに充実させていきたい。
そのために、スタッフの成長が重要です。随
時アドバイスを行ったり、全国的な研修会・勉
強会にも参加させています。
また、父母のケアも重視したいと考えています。ここに来るお子
さんは1人目の方が多く、お母さんは30歳台が中心です。子育てに
ついて話したい父母が多く、定期的な個人面談の回数を増やすつも
りです
現在、両園とも「認可外保育施設」となっており、都や区からの
補助金はありません。補助金が交付されれば、給食費、月謝等の父
母の負担も軽減され、
入園できる方も増えます。補助金の交付に向け、
(広尾シュタイナーこども園)
泥んこ遊びの砂場
木の香りの高い園児室2
出して い く 。
「広尾こども園」正面
見学のために来園するお母さんも多
いとい う 。
57
日比谷線広尾駅
日本赤十字社
医療センター
幸子
園 長 赤川
株式会社 こどもとくらし
幼児教育施設
「広尾シュタイナーこども園」
「高輪シュタイナーこども園」
03-3400-0230
東京都港区西麻布 4-8-12
●社名・店名
●業種
●園名
●電話
●所在地
外苑西通り
高陵中
4
木の香りの高い園児室1
広尾シュタイナーこども園
聖心女子大学
No.
らるふ
02
食事居酒屋
開店の事例︵商店街起業促進サポート︶
無 く な り、 米 穀 店 が 衰 退 す る 中 で、
店 を 営 ん で き た。 商 店 街 の 賑 わ い が
曾祖父の代に広尾に移り、以来米穀
である。
飯、こだわりの焼酎を提供するお店
スにした料理、炊きたてのご飯と釜
り、旬の食材を活かした和食をベー
が850万円と運転資金が250万
投 資 資金は、 店舗 改装・ 設備 資金
秋山貴英氏は広尾という立地を生か
ゆっくりと食事とお酒が楽しめる店
モット ー 良質な素材を使った季節のお料
理をお値ごろの価格で提供
歳の
食店として創業するために、
、10 0万円。 資金 調達
した飲食店への転換を決意した。飲
タ ー 席 と 厨 房 が あ る。 客 席 数 は
円で合計
は自己資金が500万円と渋谷区制
日にオープンし、ご夫
烹、レストラン な ど幅広 い 技術、調
月
妻で営業を行ってきた。
年
度融資600万円を活用して当初計
回支援会
成
画通り建設に着工できた。店舗は平
年度の商店街起業
月の第
和食居酒屋の看板により
売り上げも安定
日 当 たりの平 均 客 数 は、ランチ
倍と大きく上回った。しかし、夜は
が 人であり、計画当初の 人の ・
舗レイアウト、内装、 厨 房設備 等 の
この時期に店舗設計に着手し、店
けた。
別化などについてアドバイスを受
く評価されたが、地元飲食店との差
員からは料理メニューについては高
議 で 事 業 計 画 の プ レ ゼ ン を 行 い、 委
に取り組んだ。
サポートに参加し、事業計画の作成
さらに、平成
理方法、食材の 知 識、焼酎 な どの酒
時から創作和食ダイニング、蕎麦割
であるが、カウンター重視のレイア
ウトになっている。テーブル席の雰
囲 気 は、 居 酒 屋 よ り も ゆ っ た り し た
﹁ラフと流布の組み合わせからの思
い付き、気軽に入れるお店とお店の
の知識を学び、経験を積んできた。
席︵テーブル 席、カウンター 席︶
17
なお、店名の由来は店主によれば、
用した。
時間を提供するためにこだわって採
け付きで、お客様にゆっくり楽しむ
﹁ ら る ふ ﹂ は、 地 下 鉄 日 比 谷 線 広 尾
階の店舗のファサードは瓦
で あ る。 全 体 的 に 落 ち 着 い た 雰 囲 気
軒下に置かれた木製の縁台が印象的
屋 根 の 軒、 太 い 柱 と 丸 型 の 釣 灯 籠、
ビル
分ほど の と こ ろ に あ る 。
が並ぶ広尾商店街の通りを歩いて
空 間 を イ メ ー ジ さ せ る。 椅 子 は 肘 掛
3
駅 で 下 車 し、 落 ち 着 い た 上 品 な 店 舗
黒を基調に
落ち着いた空間を演出
7
ことを皆に知ってもらいたい﹂との
計画を進めた。特に、 カ ウンタ ー 席
ている。
程に止まって
ジネスマンやOL層の来店が多くなっ
店を期待していたが、実際には主にビ
いる。ランチは計画では女子大生の来
分の
1
がみられ、店看板は入口の左側の柱
思いからだという。
1
3
人 と 計 画の
20
に掲げられ、営業中はメニュー看板
3
は店主が料理をしながら真近に顧客
の顔を見て接客できるレイアウトと
した。
店舗コンセプトとしては、ゆっく
りした食事とお酒が楽しめる店であ
2
が店頭 に 出 て い る 。
調理技術の習得と
事業計画の作成
1
21
30 1
20
11
10
当 店 は 江 戸 時 代 に 白 金 で 創 業 し、
3
店 内 の カ ラ ー は、 床 が 黒 を 基 調 に
一部に曲線模様が描かれ、長方形の
木板が張られている。テーブルやカ
㎡
ウ ン タ ー、 椅 子 等 も 落 ち 着 い た 茶
に 統 一 さ れ て い る。 店 舗 面 積 は
で あ り、 店 内 に 入 る と 右 手 に カ ウ ン
40
10 5
1
24
事例3
58
事例3 No.
02 開店の事例(商店街起業促進サポート)
らるふ
開 店 当 初、夜のお 客 さまは 食 事し
鹿 児 島 産 の 焼 酎 にこ だ わ り
ソフトドリンク等が 品目あり、特に
また、
飲み物はビール、
焼酎、
日本酒、
種類以
低かった。夜の客単価を上げるため、
か注 文 され ない事 が 多 く、客 単 価 は
和 食 居 酒 屋 と 表 示 し、のぼ り や ポス
昨年の夏頃から店頭のメニュー看板に
訳 は 家 賃 が 安い分 を 食 材 にこだわっ
にしてはリーズナブルであるが、その
は500円台∼
上 を 揃 えている。単 品 料 理の価 格 帯
起業サポートについて
ある。
することをモットーにしているからで
た 料 理 を 顧 客 に 還 元 した 価 格 で 提 供
500円と土地柄
、
000 円 程 度 に 上 昇 し、
、
客 単 価は
売上も増加して安定してきた。
食 材の仕 入 先は、季 節や 鮮 魚の種
類 に 応 じて 産 直 業 者 と 卸 売 業 者 に 毎
わせてメニュー表を書き換え、旬のお
日 注 文しており、仕 入 れ た 食 材 に 合
勧めメニューもPRしている。
メニューの内容は、ランチは 種類
料理は、刺身お造り、揚げ物、煮物、
商店街起業促進サポート
でいずれも950円である。夜の単品
●活用施策
支 援 会 議 で は、 事 業 計 画 を プ レ ゼ
ン テ ー シ ョ ン し、 メ ニ ュ ー に つ い て
外苑西通り
日比谷線広尾駅
2名
大 変 評 価 さ れ た。 ま た、 委 員 か ら さ
ま ざ ま な 助 言 を 頂 い た。 金 融 機 関 か
ら融資を受ける際にその事業計画書
を 見 せ て、 問 題 な く 融 資 が 通 っ た と
いう印象がある。
設 計 段 階 で は、 パ ワ ー ア ッ プ 作 戦
を活用して一級建築士に店舗レイア
ウ ト に つ い て 相 談 し た。 当 初 の 平 面
図 で は、 厨 房 が 設 備 機 器 を 入 れ る と
調理の場所と洗い場等の動線にやや
難があるとの助言を受けた。
し か し、 工 事 の 段 階 に 入 る と、 水
廻り等の取り付けの都合上から出入
●従業員数
来てもらい、季節毎に変わる食事とお酒を楽しんで頂きたい。
日曜・祝日
●定休日
力していきたい。お客様には品質の良い素材を安い価格で料
ランチ12:00∼14:00、夜18:00∼23:00
理を提供することをモットーにしているので、お店に気軽に
●営業時間
http://rarufu.jp
● URL
2
焼き物、釜めし等が 品目ほどある。
38
貴英
店 主 秋山
これからも街のにぎわいを呼び戻すためにも商店街活動に協
東京都渋谷区広尾 5-17-4 秋山ビル 1 階
●所在地
03-5422-9430
●電話
刺身お造り、揚げ物、煮物、焼き物、
●メニュー
らるふ
●社名・店名
天現寺交差点
明治通り
広尾5丁目交差点
外観
食事居酒屋
●業種
口 ド ア が 左 側 に 変 更 せ ざ る を 得 ず、
祥雲寺
59
厨房とカウンターが店内の右側に配
らるふ
30
置 さ れ、 当 初 計 画 と は 左 右 が 反 対 に
なってしまった。
広尾商店街
48
ターでアピールを試みた。その結果、
店内
1
5
郵便局
釜めし、
ビール、
焼酎、日本酒、ソフトドリンク等
No.
一匡堂鍼灸院
03
人を診る施術に徹す
医療業
トがあったためである。
と出会い、様々な情報提供とサポー
社を通じて森下商店街の理事長さん
開店の事例︵商店街起業促進サポート︶
自らの治療体験が鍼灸への道に
モット ー
痛みから解放される人を
増やしたい
現 在 の お 店 を 決 め た の は、
﹁①森
分 の 便 利 さ、 ② メ
インの街区からは一歩入るものの誘
下駅から徒歩
い﹂という思いは強く、はり師、きゅ
月。鍼灸専門で
﹁痛みから解放される人を増やした
年
導しやすい街路の条件、③後背地の
し て い る。
人口密度の高さ︵森下商店街の後背
は あ る。 周 辺 は 小 さ な 工 場 や 運 送 業
から一歩入った街路に一匡堂鍼灸院
森 下 商 店 街 の 本 通 り︵ 清 澄 通 り ︶
め、保険診療では対応できないから
には一定以上の施術時間が必要なた
在は行っていない。施術効果を出す
開店当初行っていた保険診療は、現
ションや症状に合わせた治療プラン
患者さんとの継続的なコミュニケー
ベースに往診で事業を開始。しかし、
西の自宅を拠点に区内の保険診療を
う物件は居抜きでほとんど手を入れ
う。さらに、以前はバーであったとい
口特性と通勤者の特色だった﹂とい
④顧客ターゲットの選択しやすい人
圏で5000世帯を数えるという︶
、
地は人口密度が高く500mの生活
開店は平成
年 間 の 経 験 を 重 ね、 江 戸 川 区
う師の資格取得の後、恩師に師事し
などが 立 地 す る 業 務 地 区 で あ る 。
の提供のためには、治療院の開設が
ずに済むことも大きな魅力であった。
必要と考え、商店街起業促進サポー
トを受講した。
と い う。 このため、診療代がやや高
敬遠されることもある。
くなっており、所得の低い方からは
観葉植物があるファサードで、一見、
当 初 計 画 の 5 0 0 万 円 を 下 回 り、
㎡︵
森 下 で 開 業 し よ う と 決 め た の は、
以前から森下が好きだったこと、公
客様もいるとのことであった。
内装にはほとんど資金がかからず
物件で開業するつもりで契約直前ま
300万円で済んだ。借入金も研修
設 備 投 資 の 所 要 資 金 は、 物 件 の
で行っていた。 ところ が、 研修の 最
でアドバスされたとおり地元の信用
階の
後の違和感が鍼灸との出会いであ
田中さん自身が経験した頸椎手術
終のカリキュラムである﹁支援会議﹂
組合を利用し、スムーズに借り入れ
西にある
る。違和感が解消されたという自ら
階ではなく路面店
で、創業計画のプレゼンテーション
月、
喫 茶 店 か レ ス ト ラ ン の よ う だ。 ド ア
の喜びを、同様の症状を持つ多くの
を行ったとき、
年
の上の一匡堂鍼灸院と彫り込んだ
人に提供すべく﹁人﹂の症状に合っ
平成
・
木製の看板でようやく鍼灸院とわか
た 診 療・ 施術に徹したいという。も
る こ と が で き た。 ホ ー ム ペ ー ジ も 開
・ 5 m、 奥 行
坪 ︶。
設し た。 こ れを見 て、来 院さ れる お
整 理 さ れ、 清 潔 感 が あ る。 窓 か ら
4
る。 広 さ は 間 口
床 は ム ク 材 の フ ロ ー リ ン グ で、 奥 に
2 m で、 店 舗 面 積 は 約
を 強 く 勧 め ら れ た。 田 中 さ ん は﹁ 翌
10
の 自 然 採 光 と 有 効 な 照 明 に よ り、
わってくる。
日にはその物件をキャンセルした﹂
診療ベッドを
33
4
で治療器具や患者さんのカルテが
2
明るく落ち着いた雰囲気を醸し出
という。
7
の静かな語り口に人柄と信念が伝
22
台 配 置、 壁 面 ラ ッ ク
4
リ ー ン の 木 製 ド ア、 そ の 横 に 大 き な
5
パープルカラーのパラペットにグ
個性的なファサードと
落ち着いた院内
店主の田中さんが一人で鍼灸を施術
5
し、 電 気 マ ッ サ ー ジ 等 は 行 わ な い。
22
5
2
事例3
60
事例3 No.
03 開店の事例(商店街起業促進サポート)
一匡堂鍼灸院
強まる競合に対し
情報発信を強化
開 院 当 初、商 店 街 理事 長や関 係 者
さんが来院され、喜んでいた。しかし、
からの紹 介で、予 想 よ り 多 くの患 者
﹁一人ひとりの患者の方々の痛みをな
合う姿勢は一貫している。しかし、自
く し たい ﹂ と 患 者 の 方 に 真 摯 に 向 き
由診療では患者の方々の負担も重く、
施 術 対 象や価 格 体 系について再 検 討
の必要性も感じている。
当 店の名 称﹁一匡 堂 鍼 灸 院 ﹂は 乱
う。ネットやメールの広がりもあるが、
体 の 乱 れ を 整 え る 思 い を 込 め た とい
当 初の来 院 者のターゲットは比 較
報 の 提 供 な どの 取 組 み も 新 た に 計 画
チラシの配 布 な ど 年 輩 者への文 字 情
世を統一し整える﹁一匡天下﹂に因み、
的 広いエリア を 想 定 し、勤 め 人 も 来
我慢のしどころ﹂と考えている。
ると予想していたが、実際には地元の
している。
支援会議の指摘で
立地を再考
高齢者が多くなっている。
森 下は人口も 多 く、鍼 灸 院には好
立地だが逆に同業間の競合も厳しく、
軒 を 数 えるという。今 年 に入
当 院の来 店 圏では 接 骨、整 体、鍼 灸
院が
り、筋 向いに比 較 的 安い診 療 費の接
一番印象に残っているのは、最後の
支 援 会 議で﹁ 決 めていた 物 件 を や め
骨院が開業した。
こうした 状 況のも とで も、田 中 さ
た方が良い﹂といわれたこと。翌日に
はキャンセルし、 ヶ月ほど遅れたも
ん 自 身 の 体 験 か ら 得 た 鍼 灸 の 思い と
のの、森下のこの店で開院できました。
人で考えた事業計画を受講生や
支援委員の前で発表することで問題
点 や 課 題 が 見 つ か り、 冷 静 に 客 観 的
に自分を振り返ることができまし
た。 融 資 の 際 の ポ イ ン ト の 話 も 講 義
で 聞 い て い た の で、 融 資 も 早 く 実 現
にしたいと思います。
商店街起業促進サポート
●活用施策
という施術に限らず、患者さんとそのご家族との絆を強め常々
健康と安らぎを支えられるよう地域での存在感を確かなもの
平成 22 年 5 月 11 日
●開院
院長 1 名
地元に根を張り、鍼と灸の専門性を高め、
「苦痛からの解放」
●従業員数
らも打ち込む姿勢は変わりません。今後は
毎火曜日
●定休日
したように思います。
新大橋通り
03-6670-5700
と向き合う思いは自らの使命と考えこれか
10:00 ∼ 21:00(土日開院)
●営業時間
ま た、 職 員 の 方 か ら 紹 介 し て い た
だいた森下商店街の理事長からは患
者さんの紹介や商店街活動に声をか
け て い た だ い て お り、 森 下 で 開 院 で
きて、良かったと思っています。
61
●電話
その後来院患者数は伸び悩み、
﹁ 今が
個性的な構成のファッサード
信匡
鍼灸マッサージ
店 主 田中
●基本施術
開業を実現させ、この1年を振り返ると夢
中で走った思いです。患者さん一人ひとり
http://1kyudo.com
● URL
2
自ら選択しライフワークとする鍼灸院の
東京都江東区森下 1-4-2
●所在地
1
清潔感ある2台の診療ベッド
医療業
●業種
一匡堂鍼灸院
●社名・店名
三井住友
銀行
一匡堂
地下鉄
森下駅
A7出口
地下鉄
森下駅
20
清澄通り
一匡天下に因んだ一匡堂の木
彫看板
No.
04
× Time Cafe
Yume
カフェ
開店の事例︵商店街起業促進サポート︶
思 っ た の が 起 業 の き っ か け で あ る。
乗 っ て い る。 夫 婦 二 人 で 働 こ う と
よりライバルが多い駅前の商店街の
ドプレイス︶
﹂というコンセプトに
地とした。
﹁第三の寛ぎの空間︵サー
様がいるという考えから国立を出店
席と合わ
夫は会社員時代、人との対話やふれ
店内にはカウンターの
あ い に 喜 び を 感 じ、 情 報 関 連 の 仕 事
人は役割分担をして開業の準
中で存在感を示している。
る。
をしていた妻は料理を得意としてい
﹁第三の寛ぎの空間﹂を国立で提供
基調のフロア等モノトーンで店内が
備をすすめてきた。夫婦には熱意が
を組むセットフリー方式をとってい
人席を
あり、開業
る。店内奥の小上がりは子供連れや
席ある。
構成され落ち着きを感じさせる。昼
や実務研修への参加を重ね、出店物
テーブルで
は間口いっぱいに広がるガラススク
件の検討を続けた。この一環で妻の
てい る。入 口近 くに 厨房 があ り、お
グループのお客様が寛げる場となっ
e
f
a
C
e
m
i
T
×
e
m
u
Y
人のコンセプトは
藤原知子氏が商店街起業促進サポー
を も ち、 道 の 角 に 面 し て い る の で 信
開業をした。
﹁第三の寛ぎの空間﹂と
もに起業を決心し、チームワークで
年目に夫とと
商店街起業促進サポートに参加し
ただくことをモットーにお客様を迎
などの自由なひとときをすごしてい
茶を味わいな がら会 話、 音楽、読 書
感のある落ち着いた空間で食事や喫
の寛ぎの空間﹂の提供である。開放
﹁ 住 居 と 学 校・ 職 場 の 間 に あ る 第 三
子が伝わる。
とのふれあいを大切にする日頃の様
の奥に客席が広がっている。お客様
ショ ン コーナ ー と並ぶ。 そし て、店
客様への思いを伝えるインフォメー
た藤原知子氏は結婚
号 待 ち の 歩 行 者 の 目 に つ き や す い。
いう開業前からの夫婦のコンセプト
階には飲食店など
メートルを超えるほどの広い間口
つの店が入っ
えている。
物件がみつからなかったので出店候
寺で物件を探 した。し か し、希望 の
を見て歩いた。当初は吉祥寺や高円
店舗を決めるまでいろいろな物件
が結実し、文教都市国立のイメージ
て い る が、 当 店 は
﹁サードプレイス﹂を
国立で確信
補の地域を広げたところ文教都市と
しての環境の良さと第三空間のコン
セプトを受け止める意識の高いお客
である。
∼
割
年 近 く な り リ ピー タ ー
代 から
代 までとお
のお 客 様 が⅓にのぼ り、女 性 が
開 業 して
マスコミに注目され、
クーマカレーが評判
階フロアのほと
2
にあった魅力のあるカフェとなった。
飲食店が多い。店舗は 階にあるが、
トに参加した。
基本としてグループによりテーブル
2
とスポットライトにより雰囲気が大
2
坪に及ぶ。
店内にはカフェとしては珍しい小上
んどを占め、その広さは
が り が あ る。 小 上 が り は、 寛 ぎ の ス
ペースであるとともに開業当初に意
年が経
1
図したミュージシャンの演奏ステー
月の開業から
6
ジ を 兼 ね て い る。 黒 の 吹 き 付 け に よ
るスケルトンの天井、白の壁面仕上
年
60
1
3
ち当初の計画のとおり事業は軌道に
50
平成
20
9
3
げ、 白 の イ ス カ バ ー に 加 え グ レ ー
22
17
2
1
10
2
きく変わる。
年前から創業セミナー
醸しだし、一方夜間はシャンデリア
せ
2
リーンによる自然の採光で開放感を
20
2
モット ー 職場と住居の間で寛ぐ安らぎの
場を身近に提供
17
南口から東にのびる国立旭通り商店
は、JR国立駅
階 坪の開放的な
寛ぎ空間
2
会 の ほ ぼ 中 央 部 に 位 置 し、 周 辺 に は
8
事例3
62
事例3 No.
04 開店の事例(商店街起業促進サポート)
Yume×Time Cafe
駆け出しのミュージシャンによる発表
客様の幅は広い。出店当初の計画は、
レー﹂が開 業 当 初 から 評 判 となり 今
くまさんの顔を型どった﹁クーマカ
様とのふれあいを大切にしている。
特 性から 客 層 を 絞 ら ず に﹁ 第 三の空
立 での 出 店 を 決 意 し た 後 は そ の 地 域
アート 感 覚 を 楽 しむ 大 人 に も 好 評 で
まラテ ﹂は、く まの顔 を 描 く 子 供 や
た、自 分 で 絵 を 描 け る﹁ お えかき く
では当店のシンボルとなっている。ま
知子
キッチン 藤原
の場があるカフェを意図していた。国
を お 断 りしないために﹁ 貸 切 ﹂を 積
あるとケーブルテレビに紹介された。
商店街起業促進サポートに参加し
て、 開 業 へ の 確 信 と 具 体 的 な ス テ ッ
事業計画書づくりで
確信
極的に受け付けないほど一人ひとりの
お 客 様 を 大 切 にしている。国 立は 街
強い関 心 を もつ地 域 である。当 店 は
に関する情報が豊富なのでマスコミが
雑 誌 や 新 聞 か ら 取 材 を 受 け ること も
多 く、
﹁カフェ&レストラン﹂
、
﹁散歩
の達人﹂
、
﹁多摩ら・び﹂
、読売新聞多
摩版等に掲載され知名度が上がった。
プ に つ な が り ま し た。 事 業 計 画 書 づ
HPだけでなくブログ、ツイッター等
手書きの﹁ユメタイム通信﹂の毎月発
による情報発信を積極的に行いつつ、
くりでは個別に指導を受け様々な検
討 を 重 ね ま し た。 自 分 が 何 を し た い
コンビニ
大学通り
商店街起業促進サポート
を伝えたいと思います。
●活用施策
いですね。1周年にはイベントよりもお客様に感謝の気持ち
2名
しいメニューを考え、お客様と一緒に歩んでいくお店にした
●従業員数
行や交換日記のやりとりを通してお客
か、 何 を す べ き か が 明 確 に な り、 融
資の申請のときに自信がもてまし
た。 今 で も 事 業 計 画 書 を み て、 原 点
に戻ることがあります。
創 業 経 験 談 は 参 考 に な り、 開 業 を
身 近 に 感 じ ま し た。 同 期 の 受 講 者 の
起業への真剣さも大きな刺激でし
た。 商 店 街 視 察 は 商 店 街 で 店 舗 を 探
す の に 役 に 立 ち ま し た。 ま た 融 資 や
物件についての講義は具体的でし
た。 融 資 の 相 談 で 事 業 計 画 の レ ベ ル
が上がり、借り入れができました。
商店街起業促進サポートへの参加
は開業にあたり大きな支えとなりま
した。
63
土日祝日 11:30 ∼ 23:00
ちは」等「あ!」のつく会話ができるお客様を5∼7割と増や
毎週火曜日
していきたいと思います。お客様の好みを敏感に察知して新
●定休日
今はまだ3割程ですが、ふれあいを
高め「あ!○○さん」
「あ!こんに
12:00 ∼ 23:00
●営業時間
Yume×Time Cafe
お客様をお迎えしたい思いでした。
http://yumetimecafe.com
● URL
開業当初から「第三の空間」を提
東京都国立市東 1-15-1 吉村ビル 2 階
供し、友達の家に遊びに来る感覚で
●所在地
042-507-9435
●電話
食事とドリンク類
●取扱商品
カフェ
●業種
入口のインフォメー
ションコーナー
●社名・店名
旭通り
一橋大学
一橋大学
Yume×TimeCafe
南口
ロータリー
中央線
JR 国立駅
間﹂を提供している。いらしたお客様
ステージを兼ねた小上がり
人気のクーマカレーとおえかきくまラテ
の
(森下商店街振興組合 理事長)
アイデア溢れる二代目
年 に 森 下 の 地 に 店 を 開 き、 現 在 は 二 代 目 店 主
森 下 商 店 街 に あ る 和 菓 子 店﹁ 伊 勢 屋 ﹂ は 昭 和
の本間修氏が店を守っている。
時間を掛けた話し合い
商 店 街 で の イ ベ ン ト 開 催 に は、 想 像 以 上 の
困難が待ち受けていた。
発 が あ る。 今 で も 伊 勢 屋 の 看 板 商 品 と し て、 お
取 り 組 み を 行 な っ た。 そ の 一 つ に 新 規 商 品 の 開
ナ リ テ ィ を い か に 出 し て い く か を 考 え、 様 々 な
ら 辛 抱 強 く 説 得 を 続 け た。 そ の 説 得 の 場 で、 商
理 解 し 合 う ま で、 少 し ず つ ス テ ッ プ を 踏 み な が
はなかったが、本間氏は 商店街の全員が納得し、
商 店 街 の 各 代 表 へ の 説 明、 説 得 は 容 易 な こ と で
が 掛 か っ た。 こ の 共 同 イ ベ ン ト 開 催 に 向 け た
が あ り、 お 互 い が 理 解 し 合 う ま で に は 長 い 時 間
各 商 店 街 に は、 そ れ ぞ れ の 地 域 特 性 や 価 値 観
客 様 か ら も 人 気 の 高 い﹁ の ら く ろ の ど ら 焼 き ﹂
創 業 者 で あ る 父 の 後 を 継 ぐ 際、 自 分 の オ リ ジ
と﹁あさり餅﹂は、その開発商品である。
店街パワーアップ作戦で派遣された専門家の助
言が、とても役に立ったという。
各 商 店 街 の 担 当 者 か ら﹁ 楽 し ん で で き た ﹂ と い
に 成 功 し た 時 に は 格 別 の 喜 び を 感 じ た と い う。
間 が 掛 か っ た。 し か し そ の 分、 イ ベ ン ト が 無 事
イ ベ ン ト 開 催 ま で、 様 々 な 出 来 事 が あ り、 時
う声を聞いた時は、
﹁本当にやって良かった。そ
商店街パワーアップ作戦
本 間 氏 は﹁ 次 の 世 代 の 若 い 人 た ち に 受 け 入 れ
て も ら え る よ う な、 時 代 に 合 っ た 和 菓 子 屋 を つ
く る こ と を 大 切 に し て い き た い ﹂ と、 今 後 の 展
い た だ く た め に は、 ま ず 商 店 街 へ 足 を 運 ん で も
﹁このような個店の魅力をお客様に広く知って
れまでの苦労が吹き飛びました﹂と本間氏は語っ
望を語ってくれた。
ら う こ と が 重 要 で あ る ﹂ と 考 え た 本 間 氏 は、 得
てくれた。
10:00∼20:00
都営大江戸線
03-3631-6064
営業時間
6
意 の 想 像 力 を 発 揮 し、 森 下 商 店 街 の イ ベ ン ト を
未来への視野
商店街にとって、次世代の若手を育てていく
ことは大切なことです。若手の方々には是非、
広い視野を持って欲しいと思います。
リーダー塾は、過去の事例の振り返りや、他
の商店街の事例を参考にできる良い機会です。
新たなアイデアを発想していくうえで活用でき
る場所であると思います。
商店街パワーアップ作戦による専門家派遣に
よって、イベントの企画、実現に向けた活動に
おいても大きな力をいただきました。これから
電話番号
6
も、この事業を活用して新たな人材を育ててい
きたい。
火曜日(不定期)
定休日
東京都江東区森下2-17-2
所在地
森下 伊勢屋(和菓子店)
屋号・店名
声
本間 修
6
次々と考案していった。
一商店街から六商店街へ
森下商店街は都営大江戸線の森下駅を出たと
た こ と が、 商 店 街 パ ワ ー ア ッ プ 作 戦 を 利 用 す る
きっかけとなった。
活用施策
伊勢屋
清澄通り
都営新宿線
森下商店街振興組合
新大橋通り
商店街名
森下駅
こ ろ に 位 置 す る。 た ま た ま 本 間 氏 の 考 案 し た イ
ベント開催予定時期と都営大江戸線の全線開業
周 年 と、 重 な る こ と が 分 か り、 森 下 商 店 街 だ
け の イ ベ ン ト で は な く、 隣 駅 で あ る 清 澄 白 河 駅
周年記念イベン
周辺の商店街も巻き込んだ企画に変更した。
そ れ は﹁ 大 江 戸 線 全 線 開 業
商店街と
3
清澄白河駅周辺の 商店街が共催する形となった。
ト ﹂ と し て 具 体 化 し、 森 下 駅 周 辺 の
10
当初考えていたイベントの規模を大きく上回っ
3
者
アイデア溢れる仕掛け人
21
10
利用
伊勢屋店頭
64
の
前田 勝弘
(下高井戸商店街振興組合 副理事長)
回から毎年継続し
回に分けて進めていった。
駅前市場
京王線下高井戸駅
テーマをわけて総合的に検討
月の第
当商店街では、﹁商店街パワーアップ作戦﹂を
年
て 勉 強 会 を 行 っ て き た。 専 門 家 が 分 担 し て﹁ 立
活 用 し、 平 成
体化とともに進める駅周辺整備﹂
﹁商店街モー
ル整備と商業核づくり﹂
﹁コミュニティの魅力高
、
人前後が参加して質疑応答も活発
つのテーマを
める街づくりと広がる連携の輪﹂などについて、
講習会では
に 行 わ れ た。 ま た 役 員 中 心 の 小 グ ル ー プ で の 討
議も実施した。
る 影 響 も 大 き く、 商 店 街 だ け で は な く、 住 民、
立体化に伴う街づくりは事業規模もその与え
駅利用者等にとっても関心の高いテーマである。
住 民 の 生 活 環 境 が 大 き く 変 わ る 事 業 で も あ り、
周 辺 地 区 協 議 会 と の 連 絡 を 密 に し て、 共 同 の 研
修も行った。
進め! 若手商人育成事業への期待
﹁商店街パワーアップ作戦﹂を実施したことで、
商店街の皆さんに、京王線の立体化事業が街
づくりと大きく関わっていることと、具体的
しもたか
ステーション
年
年 近 く 尽 力 し、 今 日 の 下 高 井 戸
年度より東京
な取り組みの重要性が認識され、事業を推進
していこうという機運が高まったと思う。特
に駅前広場やアクセス道路の整備などの都市
計画は商店街のあり方にも直接関わってくる
ため、それに関連する様々な情報提供や具体
的な活動指針などが示されるととてもありが
居酒屋
たつみ
街づくりをリードして
年︶
、
軒を経営して
前田氏は﹁居酒屋たつみ﹂と行列で有名な﹁ た
いやきたつみや﹂の評判店
い る 。 商 店 街 の 会 計 部 長、 専 務 理 事︵
副理事長︵ 年︶、理事長︵ 年︶と要職を担い、
商店街発展に
商店街の賑わいをリードしてきた。
下 高 井 戸 で は 長 い 間 懸 案 と な っ て い た、 商 店
年に完成することとなって
街を分断する京王線踏切の立体化事業が平成
年 に 決 定 し、 平 成
年︶より理事長から副理事
い る。 前 田 氏 は 下 高 井 戸 の 街 づ く り に 専 念 す る
た め、 本 年︵ 平 成
長 と な っ た。 さ ら に﹁ 下 高 井 戸 駅 周 辺 地 区 街 づ
くり協議会﹂の会長として地域の代表としても
活躍している。
街づくりへの機運向上と
啓発への期待
年 の 事 業 決 定 に 先 立 ち、
じての街の一体化と街づくりへの期待は大きく、
平成
都 中 小 企 業 振 興 公 社 の﹁ 商 店 街 パ ワ ー ア ッ プ 作
戦 ﹂ が 開 始 さ れ た。 こ れ に は 世 田 谷 区 の 職 員 も
参 加 し た。 立 体 化 に よ る 事 業 効 果 や 先 進 事 例 の
紹 介、 商 店 街 の 現 状 認 識 と 街 づ く り の あ り 方 等
に つ い て 協 議 さ れ、 街 づ く り に つ い て の 認 識 が
深まった。
ま た、 同 時 期 に は 住 民 参 加 に よ る﹁ 下 高 井 戸
たい。個店が街づくりに積極的に参加し、新
たな認識のもとで、これから大きく変わる下
03-3322-5945
1
高井戸の街をよりよいものとしていきたい。
下高井戸商店街
9
6
6
駅 周 辺 地 区 街 づ く り 協 議 会 ﹂ が 発 足 し、 下 高 井
5
20
8
ボトルネックとなっている踏切の立体化を通
20
2
18
20
1
20
戸地区挙げての街づくりが進められている。
65
ホームページ http://www.shimotaka.or.jp
活用施策 商店街パワーアップ作戦
松沢小学校
声
者
街づくりのリーダー
として活躍
2
19
下高井戸商店街振興組合 電話番号
東京都世田谷区松原3-30-12 商店街名
所在地
35
23
しもたかステーション
(商店街事務所)
たいやき
たつみや
世田谷線
マクドナルド
20
利用
代理事長として若き行動力を発揮
集合研修と共に個店支援を実施
年、当初の﹁商店街パワーアップ作戦﹂
共 通 す る 危 機 意 識 の も と、 何 を す べ き か を 討 議
は 商 店 街 事 務 所 に 青 年 会 の メ ン バ ー が 集 ま り、
平成
目経営者として活躍している秋元氏は大手がし
し た。 会 員 の 意 識 を 高 め 結 束 を 新 た に す べ く、
年 創 業 の﹁ で ん き の あ き も と ﹂ の 三 代
の ぎ を 削 る 厳 し い 家 電 業 界 に あ っ て、 十 号 通 り
お 客 様 は ど こ か ら お 見 え に な っ て い る か な ど、
昭和
年前に京王線笹塚駅に隣り合うショッ
商店街の中央に立地し地域密着の経営を行って
商店街として立地特性を知るための来街者調査
い る。
ピ ン グ モ ー ル の﹁ ラ オ ッ ク ス 笹 塚 店 ﹂ の 撤 退 の
年 度 と 継 続 し、 お 客 様 の サ ー ビ ス ス テ ー
も実施した。
﹁商店街パワーアップ作戦﹂は平成
、
後 出 店 し、 積 極 的 な 展 開 を 図 り 地 域 の シ ェ ア を
向上させた。
シ ョ ン と し て 開 設 し た﹁ 十 号 い こ い の 場 ﹂ を 会
場 に 実 施。 当 面 す る 問 題 と し て、 宅 配 サ ー ビ ス
年以来
年間の
秋元氏の商店街活動は平成
年 間 務 め、
戦﹂の店舗を訪問する個店支援のメニューを活
期
用し、平成
事長を
事 長 と し て 重 責 を 担 う。 若 手 リ ー ダ ー と し て 信
陳列・商品構成等に関する改善の指摘を受けた。
店の店頭での販売促進、
望も厚く若手の結束の中心であると共に先輩理
具体的な問題提起とサポートを
年度には
事のサポートのもと積極的な街づくりに取組み、
実績を重ねている。
﹁いこいの場﹂の開設やカードサービス等多くの
商店街の現状認識を新たにする
十号通り商店街では﹁いこいの場﹂の開設、
思いやり手形の発行によるシルバー会員の組
織化等、活動は活発である。笹塚駅周辺では、
宿への流出や笹塚駅周辺との競合が厳しい状況
そ の 後 も﹁ パ ワ ー ア ッ プ 作 戦 ﹂ を 活 用 し、 新
塾 に よ る 情 報 交 換、 パ
いくか等課題は山積している。
商店街リーダー
当商店街にとって、街の魅力をいかに高めて
備も計画されている。甲州街道で分断された
る﹁ささはたドットコム﹂が運営されているが、
年に実現したものである。
の も と で、 消 費 動 向 の 把 握 や 商 店 街 の 現 状 認 識
さらに、平成 年には理事長自身が商店街リー
期待している。
さまざまなサポートを
活 用 し た 販 促 支 援 等、
逸品開発や情報機器を
ダ ー 塾 に 参 加 し、 同 じ 立 場 で 活 躍 し て い る リ ー
若手を中心に討議を重ねた。
ワーアップ作戦による
平成
京王重機ビルの再開発、新たな商業施設の整
商店街の連合によ
6
こ れ は 商 店 街 パ ワ ー ア ッ プ 作 戦 の 支 援 を 受 け、
現 在、 笹 塚、 幡 ヶ 谷 地 区
22
声
(十号通り商店街振興組合 理事長)
19
23
等を取り上げ議論した。
﹁商店街パワーアップ作
22
年前から十八代目理
16
長 き に 及 び、 当 初 は 青 年 会 の 活 動 に 参 加、 副 理
7
ダ ー の 方 々 と の 人 的 ネ ッ ト ワ ー ク を 広 げ、 街 づ
商店街パワーアップ作戦、
活用施策
十号通り商店街
東京都渋谷区笹塚2-41-17
水道道路
03-3376-9919
電話番号
商店街事務所
所在地
3
10
十号通り商店街振興組合
商店街名
6
くりに対する自信を深めた。
22
の
秋元 浩
8
3
3
者
行動力を発揮して
商店街を引っ張る若手リーダー
18
の 共 有 に 努 め、 商 店 街 の 活 性 化 を は か る べ く、
18
利用
十号いこいの場
ホームページ http://www.sasahata.com/
商店街リーダー塾
甲州街道
(国道20号線)
京王線笹塚駅
ショッピングモール
安心安全の街十号通り
66
(協同組合立石仲見世共盛会 理事長)
立石仲見世のリーダー
代目経営
100円市による集客に向けて
必要であると考えた。そこで、
まず﹁商店街パワー
と商店街組合の両方から元気にさせる取組みが
加 藤 氏 は、 商 店 街 の 活 性 化 の た め に は、 個 店
ア ッ プ 作 戦 ﹂ の 個 店 支 援 を 申 し 込 み、 自 身 の 店
年 に 創 業 し た 当 初 は、 干 物 や
乾 物 を 売 る 店 と し て ス タ ー ト し た。 そ の 後、 当
舗について商品陳列や照明に関する助言を得た。
ホームページ http://www.katsushika.co.jp/
者 で あ る。 昭 和
時はまだ珍しかったスライスハムを店頭で販売
そ の 後、 商 店 街 組 合 の 勉 強 会 を 定 期 的 に 開 催 す
飾区立石1-19-1
加 藤 正 行 氏 は、 惣 菜 店﹁ 玉 起 屋 ﹂
す る な ど、 お 客 様 の 嗜 好 の 変 化 や 流 行 に 合 わ せ
る こ と に し、 専 門 家 か ら 助 言 を 受 け な が ら、 集
客のためのイベント企画を進めていった。そして、
た 商 品 を 扱 っ て き た。 女 性 の 社 会 進 出 が 徐 々 に
年ほど前に思い切って惣菜店に業
進 む 中 で、 自 宅 で 料 理 を す る 世 帯 が 減 っ て き た
商店街パワーアップ作戦
こ と か ら、
年 々、 競 争 が 激 し く な る 中 で、 我 が 商 店
街も日々対応に追われてきた。商店街パワー
活用施策
こ れ ま で 実 施 し て い た﹁ ど ん と 市 ﹂ に 加 え て、
藤氏は、
﹁商店街組合のメンバーだけでは効果的
﹁100円市﹂のアイデアが新たに生まれた。加
ア ッ プ 作 戦 の よ う に、 専 門 家 が 現 場 を 訪 れ
協同組合立石仲見世共盛会
態転換して現在に至っている。
の 理 事 長 と し て、 自 ら の 店 舗 だ け で な く 商 店 街
検 討 し て い た。 ち ょ う ど そ の 頃、 東 京 都 中 小 企
分 析 す る こ と で、 生 き た 助 言 を も ら え る こ
商店街パワーアップ作戦への期待
とても有意義であった﹂と話す。
的な集客方法まで幅広い助言を得ることができ、
ワ ー ア ッ プ 作 戦 を 利 用 し て、 環 境 分 析 か ら 具 体
の 視 点 を 取 り 入 れ 考 え る 必 要 が あ る。 商 店 街 パ
な 企 画 を 継 続 的 に 生 み 出 す こ と は 難 し く、 外 部
ま た、 加 藤 氏 は、 協 同 組 合 立 石 仲 見 世 共 盛 会
全 体 に か つ て の 活 気 を 呼 び 戻 す べ く、 日 々 精 力
的に活動している。
大型スーパーとの対峙が転機に
近 年、 立 石 仲 見 世 の 周 辺 に は、 大 型 ス ー パ ー
が 次 々 と 出 店 し て き て い る。 立 石 仲 見 世 共 盛 会
に と っ て、 こ の 環 境 変 化 は 大 き な 脅 威 と な る 一
業振興公社職員から﹁商店街パワーアップ作戦﹂
方でチャンスにもできるのではないかと対策を
を 紹 介 さ れ、 そ の 打 開 策 を 探 る た め に 申 し 込 む
一 夕 に 実 現 で き る ほ ど 容 易 で は な い。 こ れ
と は あ り が た い。 商 店 街 の 活 性 化 は、 一 朝
からさまざまな方策を試行錯誤することに
ことにした。
全体での売上増進に向けた取組みや各店で減少
今 で は、 専 門 家 の 意 見 を 聞 き な が ら、 商 店 街
商店街名
商店街のメンバー
東栄信金
木曜、日曜定休
定休日
8:00∼19:30
玉起屋
営業時間
の
加藤 正行
2
な る だ ろ う。 継 続 的 に パ ワ ー ア ッ プ 作 戦 を
利 用 し て、 そ の 時 々 の 状 況 に 合 わ せ て 適 切
な助言を受けられることを期待している。
京成立石駅
声
者
専門家の助言によって生まれた
新たな集客イベント ―100円市―
24
した客足の回復対策などさまざまな方策を実施
している。
67
nakamise/
イトーヨーカドー
03-3692-0481
電話番号
東京都
所在地
玉起屋(惣菜店)
屋号・店名
15
利用
者
の
声
公的支援を活用して
環境変化を好機にしたい
坂村 宗紀
(西立商店街振興組合 理事長)
立川の商業活性化に尽力!
月に西立商店街振興組
団 体 と 地 元 を 結 ぶ こ と を 役 割 と し な が ら、 立 川
業 振 興 委 員 会 委 員 に も 選 出 さ れ、 立 川 市 の 経 済
組 合 連 合 会 の 理 事 に、 立 川 商 工 会 議 所 小 規 模 企
顕著であることも懸念材料として認識された。
街の店主の高齢化と後継者不足など、人材不足が
なった。加えて、環境変化に対応するには、商店
当商店街が活性化するための課題が浮き彫りに
調査によって明らかになった消費者の実態から、
商店街をとりまく環境を、
好機にかえる専門家アドバイス
の商業活性化に尽力している。立川市商業ビジョ
空 間 づ く り の 計 画 は な く、 今 後 も 空 き 店 舗 の 増
当 該 地 区 に は、 雇 用 を 拡 大 で き る 新 た な 商 業
月には立川市商店街振興
ン 推 進 委 員 会 で は、 近 隣 商 業 の 課 題 と 現 状 の 分
加 が 懸 念 さ れ る。 し か し、 当 該 地 区 は 立 川 駅 か
年
析 を 通 し て、 商 業 振 興 の 推 進 策 に つ い て 提 案 を
ら電車で
合 の 理 事 長 に、 同 年
坂 村 氏 は、 平 成
行 っ た。 一 方、 立 川 市 の イ ベ ン ト 事 業 の う ち、
員長として企業プロモーションを担当した。
つ つ あ る こ と も プ ラ ス 要 因 で あ る。 公 社 の 若 手
給が旺盛であることからファミリー層が増加し
型 住 宅 が 増 加 し て い る。 比 較 的 低 廉 な 住 宅 の 供
分 と い う 便 利 な と こ ろ で あ り、 郊 外
市 民 祭 り で あ る﹁ バ ッ カ リ 市 ﹂ で は、 副 実 行 委
マ ン・ シ ョ ッ ク を 契 機 に 事 業 の 再 編 を 行 い、 選
商人育成事業を活用した活動を今以上に進めて
いく、決意を新たにしている。
若手商人育成事業への期待
客を商店街に取り込むことが重要である。ま
富 士 見・ 西 立 川 地 区 は、 公 的 機 関 の 移 設、
高齢者用マンションの新たな建設、夫婦共働
た、当商店街内にそうした客層をターゲット
きしながら子育て中といった人たちの増加な
がオープンした。それら
にした業種等が出店しやすい環境整備や、子
JR西立川駅の北側にある国営昭和記念公園
の影響によって、駅周辺
育て中の母親が安心して働ける環境整備とし
ど、街の性格が変化している。多様化する顧
や近隣にマンション建
の 来 場 者 が、 年 間 3 0 0 万 人 を 超 え た。 東 京 都
設が相次ぎ、当商店街と
て保育施設を確保していくことなどが課題と
して、商店街の活性化を図るための施策につ
なっている。新たな顧客創造と創業支援を通
いて、若手商人育成事業で何らかのヒントが
取り巻く環境は大きく
﹁商店街パワーアップ作
得られればと思う。
変 化 し て い る。 そ こ で、
の機関である﹁産業サポートスクエアTAMA﹂
パワーアップ作戦で
地域調査を実施
売業に特化している。
択 と 集 中 に よ り 店 舗 小 売 か ら は 撤 退 し、 青 果 卸
なお、本業の青果業を営む三登屋商店は、リー
3
戦﹂を活用して、富士見
商店街パワーアップ作戦
5
地区三商店街共同の地
西立商店街振興組合
活用施策
7
5
域実態調査を行った。
042-5220-3021
商店街名
ヤマダ電気
電話番号
西立川駅
東京都立川市富士見町1-32-17
所在地
三登屋
屋号・店名
昭和記念公園
利用
三登屋
都立
多摩職業能力開発センター
坂村理事長
68
(亀太 商 店)
京葉道路
新しいヒントが見つかった
で 多 く の 意 見 を も ら う こ と が で き た。 中 で も 米
商 人 大 学 校 で は、 様 々 な 人 が 参 加 し て い た の
袋 の デ ザ イ ン に つ い て﹁ ど れ も 同 じ ﹂﹁ 古 い 印
象﹂などと厳しい指摘をもらったことがあった。
それを機に米袋のデザインについて検討してい
く 中 で ギ フ ト 提 案 を 思 い 付 き、 引 き 出 物 に 使 う
至亀戸
あなた好みのお米を販売
合︵ 約
種類取り扱う米専門店である。全て玄米で保管し、
亀 太 商 店 は、 産 地 や 品 種 の 異 な る お 米 を 約
顧 客 が 購 入 す る 際 に 精 米 を 行 う。
5 0 0 グ ラ ム ︶ か ら 購 入 が 可 能 で あ り、 精 米 歩
合 も お 好 み で 対 応 す る。 つ ま り、 米 の 種 類 か ら
勝 ﹂ と い っ た 商 品 開 発 に つ な が っ た。 異 業 種 か
﹁ 幸 せ 重 ね 重 ね 縁 起 米 ﹂ や﹁ 飯 と っ た り 百 戦 百
8:30 ∼ 19:00
ホームページ http://www.kameta.biz/ 営業時間
量、 搗 き 方 ま で 顧 客 の 要 望 に 応 じ た オ ー ダ ー メ
イ ド が 可 能 な の で あ る。 ま た、 プ ロ モ ー シ ョ ン
に 力 を 入 れ て お り、 商 品 に 対 す る こ だ わ り や 想
らの客観的な意見を吸収していくことによって、
汲み取り﹂
﹁商品にストーリー性を持たせ﹂
﹁欲
﹁米屋の固定概念を振り払い﹂
、﹁顧客のニーズを
しがっている人に情報と共に商品を伝えること﹂
る 米 袋 を ポ イ ン ト カ ー ド 代 わ り に 活 用、 農 業 高
い を 記 載 し た P O P の 掲 示、 繰 り 返 し 利 用 で き
校生の作ったお米を﹁熱血青春米﹂、
無洗米を﹁も
る と 思 う。 ま た、 商 人 は 一 人 で 悩 む こ と も
うな業種に特化したセミナーのニーズはあ
米 屋 に は ま だ ま だ 勉 強 し た い 人 が 多 い。
自 分 が 参 加 し た﹁ 米 穀 店 の 商 売 繁 盛 ﹂ の よ
若手商人育成事業への期待
見があるお店﹂であるように心掛けている。
実 践 す る こ と で、 顧 客 に 対 し て﹁ 常 に 新 し い 発
を 学 ん だ。 学 ん だ こ と や 気 付 い た こ と を 商 売 で
う研ぐ米﹂というようなネーミングの工夫など、
一度お店の中に入ると興味を引く仕掛けが満載
割が利用するまでになっている。
で あ る。 ネ ッ ト 販 売 も 行 っ て お り、 現 在 で は 一
般客の
量販店がやらないことを
探すことが研究会参加の目的
年の米の凶作と食糧法の改正によりお
多 い。 グ ル ー プ デ ィ ス カ ッ シ ョ ン で の 発 表
米 の 流 通 が 大 き く 変 化 し た。 す ぐ そ ば に 開 店 し
平成
たディスカウントストアが低価格でお米を販売
や受講生同士の交流の中で悩みを解消でき
る 方 法 や ヒ ン ト を も ら え る こ と が あ る。 ノ
ウ ハ ウ を 身 に つ け、 情 報 収 集 が で き る 学 び
の 場 に 加 え て、 受 講 生 同 士 の 意 見 交 換 や 交
流を図る出会いの場をこれからもどんどん
提供してほしい。
若手商人研究会 商人大学校
日曜・祭日 活用施策
定休日
面白いネーミングのお米ばかり
お米ギフトの提案
03-3631-1050
東京都墨田区江東橋5-13-2 電話番号
所在地
合資会社 亀太商店
屋号・店名
合資会社 亀太商店
の
市野澤 利明
30
することに、市野澤氏は危機感を覚えた。そこで、
米 専 門 店 と し て の 差 別 化 を 図 る べ く、 積 極 的 に
様 々 な 勉 強 会 に 参 加 し て い た。 そ の 中 で 米 穀 店
に 特 化 し た﹁ 米 穀 店 の 商 売 繁 盛 ﹂ と い う 公 社 の
研 究 会︵ 若 手 商 人 研 究 会 ︶ を 知 り、 参 加 し た の
年目の受
が 施 策 を 利 用 し た き っ か け で あ る。 ま た、 商 人
年 間 連 続 し て 受 講 し た。
講 を 希 望 し た と こ ろ、 公 社 の 担 当 者 か ら﹁ 市 野
大学校は
澤 さ ん は 商 人 大 学 校 を 卒 業 で す。 次 回 は 講 師 で
江東橋
郵便局
都立両国
高校
声
者
オーダーメイドの
お米屋さん
3
4
JR錦糸町駅
至両国
4
5
お願いします﹂と言われたエピソードが残る。
69
3
利用
の
声
中野 良宜
(中新商店)
徹 底 し た 温 度 管 理 で、
﹃おすそ分けし
たくなる﹄わかめを提供
回の受講で知識の定着を、
仲間を連れて知識の共有化を図る
自分のブログでの内容を
と て も 実 践 的 で あ り、
℃﹂
、
商人大学校の内容は
℃﹂
、
﹁
﹁これまでの結果報告﹂
ショップ﹂を開店している。このアンテナショッ
は 毎 週 日 曜 日 に 自 社 倉 庫 を 利 用 し た﹁ ア ン テ ナ
行に移している。
取り組めることから即実
に変更するなど、すぐに
は二度目の商人大学校
を 受 講 し て い る。 二 回 受 講 す る こ と で 知 識 の 定
ま た、 2 0 1 1 年 度
着 を 図 り、 こ れ ま で の 自 身 や 自 社 の 取 り 組 み に
者 が 訪 れ、 口 コ ミ で 評 判 が 広 が っ て い る。 来 店
産 物 に 対 す る 正 し い 知 識 の 普 及 に 努 め て い る。
つ い て 再 確 認 を し、 ス テ ッ プ ア ッ プ を 図 り や す
-20℃の冷凍庫で作業する中野さん
活用している。
ワ ー ア ッ プ 作 戦 な ど に も 参 加。 得 ら れ た 知 識 を
若 手 商 人 研 究 会、 商 店 街 リ ー ダ ー 塾、 商 店 街 パ
有化を図ろうと、
仲間を誘って参加した。さらに、
く な っ た と 感 じ て い る。 今 回 は 学 ん だ こ と の 共
ま た、 イ ン タ ー ネ ッ ト を 積 極 的 に 活 用 し、 検 索
北区内の個店経営者の集まりである
熱心な勧めがあり、
﹁そこまで言ってくれるのな
通じて親身にサポートをしてくれた担当者から
け で 公 社 の 事 業 に 強 い 関 心 を も っ た。 勉 強 会 を
ら﹁ 商 人 大 学 校 ﹂ の 案 内 を 受 け た こ と が き っ か
縁 で 公 社 の 担 当 者 と 知 り 合 っ た。 そ の 担 当 者 か
用 し て﹁ P O P ﹂ の 勉 強 会 が 開 催 さ れ、 こ れ が
クが拡大できる貴重な出会いの場でもある
の場であってほしい。また、人的ネットワー
取 り な が ら、 何 度 来 て も 刺 激 の あ る 集 ま り
容においては新規性と継続性のバランスを
継 続 し て こ れ か ら も 参 加 し て い き た い。 内
と の つ な が り と 事 業 の 拡 大 を 図 る た め に、
き な い も の を ﹂ 提 供 し て も ら っ て い る。 人
公 社 の 事 業 か ら は、 常 に 新 し い 知 識 や 知
ら な い 人 と の 出 会 い な ど﹁ 自 分 た ち に は で
若手商人育成事業への期待
ら﹂という期待感と自分自身の視野を広げる必
の で、 開 催 時 間 や 回 数 な ど 商 人 が 参 加 し や
すい環境づくりも忘れないでほしい。
要 性 を 感 じ て い た こ と か ら、 商 人 大 学 校 の 参 加
い る。 こ の 中 で、 商 店 街 パ ワ ー ア ッ プ 作 戦 を 利
同でのイベント参加や勉強会などに取り組んで
﹁Kitaku部﹂が2008年に結成され、共
POP作成勉強会を機に
施策を活用
位でHPが案内されるようになっている。
エ ン ジ ン で﹁ わ か め
東 京 都 ﹂ で 入 力 す る と、
客 に は、 商 品 や 取 扱 い 方 法 を 丁 寧 に 説 明 し、 海
プ に は、 近 隣 だ け で な く、 遠 方 か ら も 一 般 消 費
から﹁これからの予定﹂
年
に 販 売 を 行 っ て い る。 徹 底 し た 温 度 管 理 が 強
2
中新商店は国内産わかめなどの海産物を中心
み で あ り、 取 扱 商 品 に よ っ て﹁
℃﹂の冷凍庫で商品管理を行っている。
-15
ほ ど 前 か ら 小 売 販 売 に も 取 り 組 ん で お り、 現 在
﹁
15
を決意した。また、新たな出会いによる人的ネッ
明治
通り
り
通
本
北
商人大学校、商店街パワーアップ作戦
活用施策
年中無休
定休日
8:00∼19:00
営業時間
中新商店
至上野
至赤羽
ホームページ http://homepage2.nifty.com/wakamenonakashin/
城北信金
東京都北区王子2-23-9
所在地
03-3914-0223
電話番号
首都高速入口
-20
トワークの拡大も目的の一つであった。
屋号・店名
有限会社 中新商店
(海産物卸売・小売業)
王子警察
者
区の勉強会をきっかけに
多くのセミナー等で学ぶ
0
1
利用
北とぴあ
交番
JR王子駅
店頭と新設した手作りの案内
用看板
70
浅草の懐の深さと
﹁粋﹂
を商店街活動に
染谷 孝雄
︵浅草新仲見世商店街振興組合 理事︶
を 招 集 し、 リ ー ダ ー 塾 で 考 え た 企 画 案 を 具
店街の将来構想部メンバーを中心に若者達
わ れ た 専 門 家 に よ る 現 地 支 援 で あ っ た。 商
近はお客様の相談にのれる靴店が少なく
親身になって相談にのってくれるのだ。
﹁最
タ ー の 資 格 を 持 ち、 お 客 様 の 足 の 悩 み に、
の資格に隠されている。梶氏はシューフィッ
な っ て き ま し た。 当 店 は お 客 様 の 悩 み に 合
体化する検討会を開催した。
そこで生まれたのが浅草の懐の深さと
氏の店には足圧測定用のコンピューターが
わせて最適な靴をご提案します﹂と話す梶
隊︵ ひ と こ え た い ︶
﹂である。現在、将来構
﹁ 粋 ﹂ を 新 ア ー ケ ー ド 内 で 展 開 す る﹁ 一 声
設置されている。
各種イベント事業の実現
想部は、新まちづくり委員会と名称を変え、
一 声 隊 に も 新 た な メ ン バ ー が 加 わ り、 ま す
ます活性化に拍車がかかっている。
か ら の 参 加 者 と 交 流 を 深 め て い く う ち に、
商 店 街 リ ー ダ ー 塾 を 通 し て、 他 の 商 店 街
多 々 あ り ま し た。 時 間 延 長 が 可 能 な 会
商店街リーダー塾についてはもう少
し 聞 き た い、 話 し 合 い た い と 思 う 時 が
考え、徐々にソフト面での充実を図っていっ
で き る こ と、 し な く て は な ら な い こ と を
恵まれているということであった。
の 商 店 街﹁ し ん な か ﹂ が 他 の 商 店 街 に 比 べ
次世代を担う若者の学びの場必要
場 で の 開 催 で あ れ ば と 思 い ま し た。 商
た。 そ の 結 果、 現 在 で は 数 多 く あ っ た イ ベ
気 付 い た こ と が あ っ た。 そ れ は、 自 分 た ち
創 業 よ り、 昔 懐 か し い 洋 食、 毎 朝 築 地 か ら
浅草うまいもん
あ づ ま は、 昭 和 初 期 の
人 次 世 代 塾 と 言 う よ う な、 次 世 代 の 若
浅草の味をお客様に
仕入れる新鮮なネタの江戸前寿司のほかオ
回連
浅草新仲見世商店街のメンバーは第
終了後も交流を
たという。
ント事業のアイデアのほとんどが実現され
者の学びの場があればとも思います。
している。
年 間 修 業 の 後、 家 業 を 継 い だ
月 の 浅 草 生 ま れ、 丸 の 内 東 京
リジナリティーあふれる創作料理を売りに
年
會舘にて約
リーダー塾を通して
各種イベント事業を実現
梶 泰和
回目の商店街リーダー塾から
続で参加しています。
︵浅草新仲見世商店街振興組合 理事︶
三代目はシューフィッター
と い う。 そ の 後、 銀 座 に 場 所 を 移 し 小 売 業
当時は軍靴を製造して陸軍省に納めていた
ジをしてきた結果でもあります。
そ ん な 取 り 組 み の 成 果 を、 リ ー ダ ー
塾 の 参 加 者 に、 実 際 に 足 を 運 ん で 見 に
来 て 欲 し い と 思 い ま す。 そ し て、 そ れ
がまた他の商店街の刺激になっていく
ことを願っています。
浅草駅
(土日祝)
10:30∼21:00(ラストオーダー:20:30)
仲見世通り
03-3841-6971
東京都台東区浅草1-28-2 電話番号
商店街リーダー塾
年中無休 活用施策
定休日
10:30∼19:00 営業時間
商店街リーダー塾
10名 活用施策
不定休 従業員数
定休日
昭和
のが店主の染谷孝雄氏である。
て い る こ と は、 い つ も お も て な し の 心 を 大
﹁ 浅 草 で 生 ま れ、 育 っ た 私 が 一 番 大 切 に し
切 に、 浅 草 と い う 空 気 も お 客 様 に 味 わ っ て
い た だ く こ と で す。 メ ニ ュ ー に も 懐 か し い
その間に、様々な変化がありました。
そ れ ら の 変 化 は、 リ ー ダ ー 塾 で の 刺 激
ヒ レ カ ツ を 乗 せ た り、 ヒ レ カ ツ を 巻 い た 寿
を 行 う よ う に な っ た。 現 在 の 浅 草 に 店 を 構
を 生 か し、 多 く の 取 り 組 み に チ ャ レ ン
﹁シカゴ靴店﹂は、昭和 年に堀切で創業し、
司︵名代あげまき︶もあります﹂と語る。﹁粋﹂
﹃浅草らしさ﹄の味を大切に、オムライスに
と﹁ い な せ ﹂ を 感 じ さ せ る 創 作 下 町 料 理 に
えたのは昭和
年 の こ と で、 引 き 続 き 靴 の
力を入れて日々精進している店主である。
小売店として営業している。
ターのお客様が多いですね﹂と梶泰和氏は
﹁ お 客 様 は 地 元 の 女 性 が 中 心。 特 に リ ピ ー
話 す。 そ の 理 由 は、 三 代 目 店 主 で あ る 梶 氏
﹁一声隊 ︵ひとこえたい︶
﹂の発足
1
03-3841-0190
東京都台東区浅草1-32-1 電話番号
所在地
の
5
5
店街リーダー塾のフォローアップとして行
屋号・店名 シカゴ靴店(靴店)
浅草プラザホテル
雷門
3
所在地
雷門通り
22
営業時間 (平日)
11:00∼21:00(ラストオーダー:20:30)
浅草うまいもん
あづま
シカゴ靴店
ホームページ http://gourmet.walkerplus.com/105027151001/
区立浅草公会堂
声
者
34
商店街の活性化を企画するキッカケは商
71
32
屋号・店名 浅草 うまいもん あづま(飲食店)
浅草寺
利用
理事長として、
リーダー塾に参加
森本 佳直
︵かっぱ橋本通り公西会商店街
振興組合 理事長︶
新たな門出
通りのいたるところにカッパがいる﹁かっ
回 目 に 申 し 込 ん だ。 常 々、
し た メ ン バ ー か ら、 感 想 を 聞 い た 理 事 長 の
性だし、小さい頃からの夢が、ファッション・
場 す る 女 性 の 名 前 で す。 世 の 中 の 半 分 は 女
﹁ 他 の 商 店 街 を 参 考 に し て、 自 分 た ち の 商
ていたためである。
商店街をまとめていくことの難しさを感じ
生 ま れ も 育 ち も 浅 草 で、 正 真 正 銘 の 下 町 江
を実現した努力と実行力の女性店主である。
で語る店主浅香真理子氏。子どもの頃の
﹁夢﹂
さ ん し て、 お 店 を 開 く こ と で し た ﹂ と 笑 顔
デザイナーになって洋服のデザインをたく
森本氏は自ら第
店 街 を 今 後 ど う し て い け ば よ い か、 答 え を
戸っ子気質の固まりでもある。
求めて参加しました﹂と語る。
リーダー塾に参加してみると、参加者全員
公西会商店街の副理事長として商店街運営
笑 顔 が 素 敵 な 浅 香 氏 は、 か っ ぱ 橋 本 通 り
を抱いていることに、森本氏は心強さを感じ
が自分と同じく、
商店街に対して﹁熱い想い﹂
活動に日々尽力している。
﹁色んな人に知り合えて情報交換ができる﹂
けた印象は次の 点だと語る。
浅香氏が商店街リーダー塾に参加して受
リーダー塾へ参加
た。また、それぞれの商店街が持つ悩みなど
も本音で語り合うことができた。
﹁ 自 分 だけ
じゃないんだ﹂と、ホッとしたことも。
そ の 時 の メ ン バ ー と は、 今 で も 情 報 交 換
をして、刺激し合っているという。
いな﹂とおもったことはすぐに商店街に持
世代交代に向けて
ち 帰 り、 仲 間 と 相 談 し、 自 ら の 商 店 街 運 営
継 い だ。 座 布 団 や 暖 簾 を 扱 い、 落 語 家 や 力
代に際してのノウハウなどをリー ダー
を 知 り た い と 思 い ま す。 今 後 は 世 代 交
引っ張っていくには? そのようなこと
や運営手法に関して他の商店街の経験やア
を 開 催 し て い ま す が、 討 議 の 中 で 企 画 内 容
の 夏 の イ ベ ン ト と し て﹃ 下 町 七 夕 ま つ り ﹄
に 立 つ 情 報 が も ら え る ﹂ で あ る。 毎 回﹁ 良
私 た ち の 商 店 街 も、 世 代 交 代 を 迎 え
て い ま す。 若 手 に 商 店 街 の 活 動 を 引 き
活動に取り込んでいった。
﹁ウチでは商店街
﹁ハット思える良い刺激がある﹂
﹁楽しく役
を 務 め る の が﹁ 森 本 ふ と ん 店 ﹂ の 店 主、 森
ば よ い の か。 若 手 の 興 味 を 引 く に は?
継 い で い く に あ た り、 ど の よ う に す れ
士 な ど か ら の オ ー ダ ー も 多 か っ た。 と こ ろ
年前に現在の二代目店主森本氏に引き
が、羽毛布団が主流となってきた最近では、
浅香 真理子
︵かっぱ橋本通り公西会商店街
振興組合 副理事長︶
お店と商店街活動に大忙し
のキッカケとしたい。
つ い て 学 び、 そ し て 商 店 街 全 体 の 飛 躍
ては商店街を構成する個店の強化策に
商店街リーダー塾に期待することとし
リ ー ダ ー 塾 の 参 加 目 的 は、 商 店 街 の
組 織 運 営 を 学 ぶ こ と で あ っ た。 今 後 の
個店の強化について学びたい
来て、大変参考になりました。
﹂と語る。
街なりにアレンジをして運営することが出
ド バ イ ス が 聞 け、 そ れ を 持 ち 帰 っ て 当 商 店
綿 布 団 の 打 ち 直 し は ほ と ん ど 無 く な っ た。
森本氏は新たなビジネススタイルへの変換
を決心した。
大手ディスカウントストアなどとの差別化
を図るために、すべての商品をオーダーで受
注することとした。森本氏は﹁世界に一つし
ある商品を作っていきたい﹂と話してくれた。
かない、自分だけのオリジナルという、魅力
下町江戸っ子は
﹁良いこと﹂は直ぐに
みんなと実行!
塾で議論して欲しい。
ら
﹁森本ふとん店﹂は昭和
本佳直氏である。
年 に 創 業。 今 か
ぱ橋本通り公西会﹂
。そんな商店街の理事長
2
﹁ 店 名 の イ ヴ と は 旧 約 聖 書﹃ 創 世 記 ﹄ に 登
浅草駅
商店街リーダー塾
活用施策
水曜日
定休日
営業時間 (平日)
11:00 ∼ 19:00 03-3841-5245
東京都台東区西浅草2-25-13 電話番号
声
回 目 の﹁ 商 店 街 リ ー ダ ー 塾 ﹂ に 参 加
商店街リーダー塾
の
生の声を聴きに
第
ホームページ http://www.e-kappa.jp/tenpo-sell.html
つくばエクスプレス
活用施策
天嶽院
所在地
ブティック イヴ
水曜日
10:00 ∼ 18:00 03-3844-0641
東京都台東区西浅草3-3-4 電話番号
所在地
23
定休日
営業時間
者
1
浅草
ビューホテル
3
利用
25
屋号・店名 有限会社 森本ふとん店(寝具店)
森本ふとん店
屋号・店名 ブティック イヴ(物販:婦人服)
72
の
喜連川 覚
(亀戸香取勝運商店街)
談し、申し込みを行った。
﹁ 参 加 目 的 は、 商 店 街
活 動 の 組 織 運 営 と 街 お こ し、 個 店 の 関 わ り に 対
する問題解決方法等を探すことと共有できる志
ユニークな店名の居酒屋
を同じくする仲間の発掘でした﹂と笑顔で語る。
発酵文化応援団 店舗
ワ ー で、 食材に更なる旨みや、高栄養価を創り
グループ討議に満足
(昼呑み角打ちタイムがある)
自 然 の 力︵ 菌 や 微 生 物 ︶ が 生 み 出 す 熟 成 パ
出 す 発 酵 文 化。 そ の 名 を 個 店 名 の 冠 に し た﹁ 発
酵文化応援団﹂が亀戸香取勝運商店街の中にあ
商店街リーダー塾
声
者
お店は、人と人を発酵させる場、
コミュニティの場として
熟成させたい
る。日本の発酵文化の代表的な﹁日本酒﹂を軸に、
活用施策
﹁ 普 通、 商 店 街 の リ ー ダ ー や 幹 部 は ラ イ バ ル 意
の意見交換が出来る﹃商店街リーダー塾﹄には﹃同
JR亀戸駅
発酵に関わる様々な食材を目にも舌にも楽しま
志の場﹄
的な要素があり良いと思いました。また、
亀戸香取勝運商店街
識 が 強 く て、 な か な か 本 音 を 語 り 合 っ た り 出 来
のこだわりが隅々まで伝わる個性的なものが
進 め 方 も 少 人 数 グ ル ー プ・ デ ィ ス カ ッ シ ョ ン 方
商店街名
せてくれる居酒屋である。
揃 っ て お り、 そ れ ぞ れ の﹁ 選 定 う ん ち く ﹂ も 絶
式 を と っ て い て、 参 加 の 各 商 店 街 の 方 の 意 見 を
3名
東武亀戸線
亀戸駅
な い の で す が、 同 じ 課 題 を 学 び、 問 題 解 決 の 為
品の酒の肴である。﹁店は、
人と人を発酵させる場。
従業員数
オ ー ナ ー は 喜 連 川 覚 氏。 日 本 酒 の 銘 柄 も 店 主
コミュニティの場として熟成︵活性化︶させたい﹂
反映しながら討議が進んでいく手法は良かった
今後の期待
足をして、毎回参加されたとのことである。
加者主体の少人数グループ討議方法にとても満
と 思 い ま す ﹂ と 語 る。 毎 回 の カ リ キ ュ ラ ム と 参
と喜連川氏は語る。
都のモデル事業への申請が
リーダー塾参加のきっかけ
商店街は、勝運の神社としてアスリート達の﹁勝
(店主ブログ)
明治通り
不定休
定休日
﹁発酵文化応援団﹂が店を構える亀戸香取勝運
年 度 の﹁ 地 域 連 携 型 モ デ ル 商 店 街 事 業 ﹂ に
リ ー ダ ー 塾 参 加 経 験 者 と し て の 今 後 の 要
望 は、 こ の 事 業 コ ン セ プ ト を 活 か し た 次 の
守 り ﹂ と し て 有 名 な 香 取 神 社 の 参 道 に あ る。 平
成
ステップへの学びの場の提供である。
勝運ホワイトエール
指定され、昭和三十年代のレトロな雰囲気をテー
商店街のリー
より実践的で具体的な内容で、
ダーとしてステップアップできる研修があれ
ば是非、参加したい。
リーダー塾に参加して気づいたポイントを
活かし﹁加盟店全体での商品開発プロセスを
大切にする﹂という考えに基づき、亀戸香取
勝運商店街オリジナルビールの企画を提案し、
各店主がテイスティングを実施して商品化
し た 。 その名も﹁勝運ホワイトエール︵白星︶
﹂
である。
営業時間 17:00 ∼ 23:00
土日祝13:00 ∼ 17:00
蔵前橋通り
マにリニューアルした商店街である。
モデル事業のプレ
ゼンテーションで喜
連川氏が都庁を訪れ
た と き、 東 京 都 中 小
企業振興公社の職
員から手渡されたの
が﹁ 商 店 街 リ ー ダ ー
塾﹂のパンフレット
で あ っ た。 同 氏 は す
ぐ商店街の会長に相
73
ホームページ http://www.kame3katori.com/(商店街)
http://ameblo.jp/hakko-bunka-ouendan/
発酵文化応援団
東京都江東区亀戸3-59-15 所在地
発酵文化応援団(飲食店)
屋号・店名
03-3684-1585(見ろ・走れ・イコー ハッコー)
電話番号
亀戸香取神社
22
利用
4 4
者
の
声
下北沢の
地域商業活性化に尽力
柏 雅康
(しもきた商店街振興組合 理事長)
リーダー塾で自らのレベルアップ、
パワーアップ作戦で
イベントのレベルアップ
街から毎年受講者を出している。
翌 年 か ら 当 商 店 街 の 若 手 に 参 加 を 勧 め、 当 商 店
店 街 エ リ ア 拡 大 に つ い て 模 索 し て い た。 エ リ ア
店 と 共 に 地 域 を 盛 り 上 げ て い き た い と 考 え、 商
化 さ れ て い な い 個 店 が 多 く あ り、 こ の 地 域 の 個
目 に 見 え て い た。 下 北 沢 駅 の 西 口 に は ま だ 組 織
駅前の再開発で商店街が縮小していくことは
期待する。また、
﹁商店街パワーアップ作戦﹂
今後も交流の場を多く作っていただくことを
手に刺激を与え、商店街活動のパワーとなる。
報交換ができる。このような場は商店街の若
のない他の地域の人たちとの交流を通して情
﹁ 商 店 街 リ ー ダ ー 塾 ﹂ は、 日 ご ろ 出 会 う こ と
商店街事務所
横浜銀行
商店街事務所 10:00∼17:00
定休日
火・木・土・日 活用施策
小
田
急
線
下
北
沢
駅
しもきた駅前通り
しもきたパフォーマンスリレー(路上ライブ) 東日本大震災復興支援ライブ
しもきた西口通り
しもきた百花通り
しもきた しもきた
おちゃめ通り
小路
03-3467-3070 ホームページ http://www.shimokita-info.com/
営業時間
この街と一心同体
歳を過ぎ
柏雅康氏の実家は祖父の代から下北沢駅前食
た 頃 に サ ラ リ ー マ ン を 辞 め、 不 動 産 賃 貸 業、 鮮
品 市 場 で 鮮 魚 店 を 営 ん で お り、 氏 は
意 義 で あ っ た。 さ ら に、 他 の 商 店 街 の リ ー ダ ー
学 し 、 直接理事長と話をすることができ大変有
在 は 不 動 産 賃 貸 業 を 営 ん で い る。 商 店 街 活 動 に
の 方 と の 交 流 で は 刺 激 を 受 け、 魅 力 あ る 街 づ く
﹁商店街リーダー塾﹂は先進的な商店街を見
つ い て は、 家 業 に 入 っ た 時 に 青 年 部 に も 加 入、
商店街の若手とともにまちづくり活動を行って
にとって得るものが大きい塾であったことから、
り に つ い て の ヒ ン ト を 得 る こ と も で き た。 自 分
期 目。
いる。祖父や父もかつて商店会会長であったが、
企画等について具体的なアドバイスを受けている。
自分自身では理事長に向いているとは思ってい
育 ち、 こ の 街 が 好 き で あ り、 駅 前 の 再 開 発 で 今
街 で 力 を 入 れ て い る イ ベ ン ト﹁ 下 北 沢 大 学 ﹂ の
後この街がどのように変貌していくのかを考え
支 援 セ ミ ナ ー﹁ 下 北 沢 に お 店 を 出 そ う!﹂ で は
﹁下北沢大学2010﹂の中の一企画である起業
実 態 調 査 の 報 告 な ど が あ り、 レ ベ ル の 高 い セ ミ
ナーを実施することができた。
拡 大 は 簡 単 に で き る も の で は な く、 ま ず、 自 ら
ではイベントにおいて専門家による有益なア
若手商人育成事業への期待
の 商 店 街 が 力 を つ け る 必 要 が あ る と 考 え た。 そ
要と考えており、自主財源確保のための具体
ドバイスを受けることができた。イベントは
的な方法など、さまざまなアドバイスを期待
補助金に頼らず自主財源で実施することも必
ど興味深い内容だったので参加してみることに
している。
を 知 り、 商 店 街 視 察 や 他 商 店 街 の 方 と の 交 流 な
し た。 こ れ を き っ か け に﹁ 商 店 街 パ ワ ー ア ッ プ
んな時、
﹁商店街リーダー塾﹂が開講されること
商店街の危機を乗り切るためには
自ら力をつける
ていきたいと思っている。
ると、この街のために今自分のできることを行っ
﹁ 商 店 街 パ ワ ー ア ッ プ 作 戦 ﹂ で は、 現 在 当 商 店
部 長、 副 理 事 長 を 経 て、 現 在 は 理 事 長
そ の 後 青 年 部 長、 天 狗 ま つ り 実 行 委 員 長、 総 務
魚 店 等 の 家 業 に 入 っ た。 そ の 後 業 種 転 換 し、 現
30
な い と 語 る。 た だ、 こ の 街 に 生 ま れ、 こ の 街 で
4
作戦﹂でイベント開催に関するアドバイスを受
けるようになった。
商店街パワーアップ作戦、商店街リーダー塾
電話番号
京王井の頭線下北沢駅
しもきた商店街振興組合
商店街名
東京都世田谷区北沢2-30-2 丸和センター 2F
所在地
ピーコック
無印
良品
利用
しもきた桜坂
74
の
山田 重子(左)
(妙法寺門前通り商店会)
妙法寺門前の揚まんじゅう
日 の 夜 に 皆 で 集 ま り、 楽 し く 飲
昔 の 日 本 に は﹁ 月 待 ち ﹂ と い う 美 し い 風 習 が
あ っ た。 毎 月
夜堂﹂が
み食いをしながら月の出を待って願掛けをする
ものである。
杉 並 区 堀 之 内 に あ る 妙 法 寺 に は﹁
日・
日は妙法寺のご縁日︶。
あり、今も願掛けに訪れる人がいる︵毎月 日・
をするという具合である。
そ ん な あ る 日、 重 子 氏 は 杉 並 区 の 区 報 に﹁ 商
店 街 リ ー ダ ー 塾 ﹂ 開 催 の 記 事 を 見 つ け、 ま さ に
回 目 の 商 店 街 リ ー ダ ー 塾 に 参 加 し て、 ま
今の妙法寺門前通り商店会に必要と応募した。
第
回 の 会 議 よ り、 一 回 の 飲 み 会、 ま ず は 仲 良
縁 日 に な る と、 あ ち こ ち の お 寺 や 神 社 に お 参 り
もなるということから、江戸時代の庶民たちは、
と で、 こ の 日 に お 参 り す る と、 ご 利 益 が 何 倍 に
て多面的な意見交換ができたことに驚きました﹂
メンバー達だが、この日はゆったりと時間をとっ
﹁いつもなら会合が終わると真っ先に席を立つ
ていたのである。
り実施します﹂と商店街若者達がやる気を出し
﹁ 次 の﹃ 歳 末 大 売 り 出 し ﹄ は、 我 々 が 中 心 と な
若手がやる気を出す
年 の 歴 史 を も ち、 創 業 当 時 は ア イ ス
創業して
キャンディが名物であった。
会長に代わり勉強会に参加
山田家は、日々商売に励んでいる夫婦と娘の
年 度、 清 水 屋
その後も商店街リーダー塾で気づいたポイン
トを活かして、商店街の運営にあたっている。
最 近 で は ツ ィ ッ タ ー な ど も 導 入 し、 若 者 達 と
の関係性を構築すると共に商店街や地域の町お
こしなどの活動にも積極的に参加している。
商 店 街 の 取 組 み と し て は、 活 性 化 イ ベ ン ト や
人 組 で あ る。 平 成
商 店 街 マ ッ プ の 作 成 を 実 施 し て い る。 今、 新 た
長 に 代 わ り、 夫 人 の 重 子 氏 が 区 の 主 催 す る 勉 強
会 合 で は 常 に 出 席 者 全 員 の 発 言 を 促 し、 商 店
にも取り組んでいる。
に妙法寺門前通り商店会のホームページの作成
の代表の山田博氏が妙法寺門前通り商店会の会
の合った対応が光る。
長 の 座 に つ く こ と と な っ た。 そ こ で も
人の息
仲良し親子
て、宣言をしてくれた。
揚まんじゅう﹂で有名な御菓子司
清水屋がある。
この美しき風習が残る妙法寺参道横に﹁名物・
寺門前通り商店会である。
そ の 妙 法 寺 の 門 前 通 り に あ る 商 店 街 が、 妙 法
由来の古典落語﹁堀之内﹂は有名である。
重子氏。そして、更なる驚きがその向こうに待っ
会合後にプチ飲み会を実施した。
フ の 一 言。 こ れ だ と 思 い 会 長 に 報 告 し、 翌 週 の
くなることから何かが生まれる﹂と専門家スタッ
﹁
ずショックを受けた。
1
に 出 か け た。 そ ん な 庶 民 の 風 情 を 表 し た ご 当 地
縁 日 と は﹁ 特 定 の 神 仏 と ご 縁 を 結 ぶ 日 ﹂ の こ
10
街 メ ン バ ー の 活 躍 の キ ッ カ ケ を 提 供 し﹁ 商 い の
蚕糸の森
公園
環七通り
火・水曜日※祝日、縁日に重なった場合は営業
商店街リーダー塾
5名 商店街名
妙法寺門前通り商店会 活用施策
9時∼18時 従業員数
定休日
営業時間
3
ご縁日﹂を実践している。
ホームページ 現在制作中(平成23年9月末現在)
和田郵便局
御菓子司 清水屋(食品販売)
屋号・店名
03-3311-0725
東京都杉並区堀ノ内3-48-3 電話番号
所在地
妙法寺門前通り商店街
23
商売の要である商品の製造で手が離せない会
3
妙法寺門前通り商店会 入り口
名物 揚まんじゅう
23
会 等 に 参 加 し、 商 店 街 運 営 の 勉 強 に 行 く、 そ の
75
20
声
者
商いの「ご縁日」という
商店街運営
23
3
御菓子司
清水屋
妙法寺
13
間の店舗管理は看板娘のひろみさんが切り盛り
新高円寺駅 堀之内
火葬場
70
利用
青梅街道
東高円寺駅
者
の
声
広い視点での
街全体の活性化策が必要
今井 啓一郎
(小金井市商店会連合会 会長)
東小金井南口商店会 活用施策
街に埋もれている事業計画を顕在化し、
具体化するのがリーダーの使命
東大通り
042-388-6222
商店街名
商店街リーダー塾
電話番号
丁寧な仕事、街づくりに尽力
今 井 氏 は、 東 小 金 井 南 口 商 店 会 で リ フ ォ ー ム
業を営む。さらに、﹁小金井市商工会﹂の理事や
﹁小金井市商店会連合会﹂の会長も務め、街の活
性 化 に 尽 力 し て い る。 東 小 金 井 の 商 店 街 だ け で
な く、 東 小 金 井 の 街 や 小 金 井 市 全 体 に、 ど う す
れ ば、 多 く の お 客 様 が 来 て も ら え る か を 常 に 考
え て お り、 小 金 井 産 野 菜 の 普 及 や 地 ビ ー ル な ど
の開発などで積極的に街づくりに関わっている。
低 リ ス ク で 事 業 を 成 功 さ せ る た め、 さ ま ざ ま な
助 成 金 を 調 べ た り、 公 的 サ ー ビ ス の 活 用 法 を 模
索している。
﹁ 街 の 発 展 が ひ い て は 自 社 の 発 展 に つ な が り、
地 域 全 体 の 幸 せ に つ な が る も の と 考 え、 日 々 活
動しています﹂と、今井氏は心境を語る。
今 井 氏 は、 商 店 街 リ ー ダ ー 塾 で 得 た 発 想 を 基
に さ ま ざ ま な 活 性 化 策 を 考 え て い た が、 実 行 す
るにあたっては関係メンバーの合意形成が何よ
り も 必 要 で あ る と 思 っ た。 そ こ で、 公 社 事 業 の
一 つ で あ る﹁ 商 店 街 パ ワ ー ア ッ プ 作 戦 ﹂ を 活 用
して、講師を派遣してもらい、研修会を実施した。
こ れ に よ り、 専 門 家 の 視 点 で の ア ド バ イ ス を い
た だ き、 事 業 計 画 の ブ ラ ッ シ ュ ア ッ プ を 図 る こ
とが可能になり、メンバー間の理解も深まった。
合 せ て、 国 や 都 の 各 種 支 援 策 に つ い て 説 明 を 受
け実現の方向も明確になった。
今 井 氏 は、 こ う し た 手 法 で、 小 金 井 市 の あ ち
こちの街で埋もれている事業プランを顕在化し、
具 体 的 な 行 動 に 移 せ る の で は な い か と 考 え た。
し か し、 そ の た め に は、 広 域 的 な 視 点 で の 街 全
体の活性化計画が必要であると感じている。
認知度アップのための
仕組みづくりを!
小金井市は都心部にも近く、緑もたくさん
残り、住みやすい街である。その小金井市を
理解してもらい、多くの方に来ていただくた
めには、より効果的な認知度アップの施策が
必要であると痛感している。そのために、次
代 を 担 う 若 手 の 登 用 も 合 わ せ て 行 う こ と で、
街づくりに新鮮な風を吹き込むことが重要と
考えている。その意味では、
﹁若手商人育成事
業 ﹂ は、 的 を 射 て お り、 今 後 と も、 こ の 事 業
を活用したいと思っている。
東京都小金井市東町4-38-26 トーケンプラザ3F 所在地
株式会社スタート
屋号・店名
街路灯
株式会社
スタート
入口
東小金井
郵便局
ご当地への公的支援施策を知る、
そして行動!
今 井 氏 は 小 金 井 市 商 工 会 か ら の 紹 介 で、 平 成
年 度﹁ 商 店 街 リ ー ダ ー 塾 ﹂ に 参 加 し た。 公
私にわたって仕事が多忙なため皆勤の自信はな
か っ た が、 他 地 域 の 商 店 街 と の 情 報 交 換 が と て
も 役 に 立 つ こ と が 分 か り、 時 間 を や り く り し て
極 力 出 席 す る よ う に 努 め た。 経 営 の 勉 強 会 や 公
的 助 成 制 度 活 用 の 研 修 会 の 類 は よ く あ る が、 こ
の 商 店 街 リ ー ダ ー 塾 は、 地 域 の リ ー ダ ー と し て
の 心 構 え か ら 始 ま り、 商 店 街 運 営 の ノ ウ ハ ウ な
ど幅広く学ぶことができて非常にありがたかった。
そ し て、 何 よ り も 良 か っ た こ と は、 同 じ 悩 み を
持 つ 他 地 域 の 商 店 街 の 方 々 と 知 り 合 え、 公 的 助
成 な ど の 情 報 交 換 を 通 し て、 公 的 施 策 の 活 用 に
灯りがともったことだった。今井氏は、このリー
ダ ー 塾 の 参 加 を 機 に、 行 動 す る 人 間 へ と 羽 ば た
きたいと思った。
21
利用
東小金井駅
南口
76
声
者
の
研究会で高評価を得た、足で取材
したブログと新規加入のご案内
大庭 雄策
(中延商店街振興組合 事務長)
n
g
i
s
e
D
U
竹地さんの戸越銀座商店街の事例では、QRコー
中延商店街
中延商店街振興組合
ホームページ http://www.nakanobu.com/
商店街の取組みが高評価
ド や ユ ビ キ タ ス の 実 証 実 験 の 事 例 を 伺 い、 刺 激
東急池上線
荏原中延駅
ホームページで魅力を発信
他の商店街の取組み事例は大変参考になった。
藤 会 長 の 事 例 で、 新 し い お 店 が で き る と す ぐ に
中延商店街は、東急池上線﹁荏原中延﹂駅から、
会 長 が 顔 を 出 す な ど し て、 そ の お 店 を 巻 き 込 む
We b を 活 用 す る に も、 人 の 力 が 伴 わ な い と 成
あ る。 生 鮮 三 品 の ほ か、 カ フ ェ、 パ ン 屋、 衣 料
こ と が 後 の 情 報 発 信 に つ な が っ て い く、 と い う
果 が 出 な い。 杉 並 区 荻 窪 の 教 会 通 り 新 栄 会 の 斉
品 店 な ど の あ る 生 活 に 密 着 し た 商 店 街 で あ る。
話が印象的であった。また、株式会社
東 急 大 井 町 線・ 都 営 浅 草 線﹁ 中 延 ﹂ 駅 に 伸 び る
会 員 数 は 約1 2 5 人。 近 隣 に マ ン シ ョ ン が 増 え
約330mのアーケードのある駅前型商店街で
たことで、通行者数も増加している。
高年に優しい商店街﹂を標語に、有償ボランティア
住民・商店主の高齢化を受けて、当商店街は﹁中
載 す る ブ ロ グ と 当 商 店 街 で 作 成 し た﹁ 新 規 加 入
研 究 会 で 報 告 し た の は、 事 務 局 が 取 材 し て 掲
を受けた。
を行った。近年、菓子店同士がコラボし、
﹁中延
﹁街のお助け隊コンセルジュ﹂や﹁一店逸品事業﹂
ス イ ー ツ ギ フ ト ﹂ を 発 売 す る な ど、 熱 心 な 個 店
街 の 思 い や、 商 店 街 に 加 入 す る メ リ ッ ト、 規 定
のご案内﹂である。
﹁新規加入のご案内﹂は商店
を 記 載 し た も の で あ る。 こ れ が 研 究 会 の 出 席 者
も多い。
イ ベ ン ト 情 報 に 加 え、 個 店 の セ ー ル 情 報、 商 品
当商店街ではホームページに力を入れている。
か ら は 大 変 好 評 で あ っ た。 商 店 街 の 取 組 み が 評
商店街同士で企画立案する場が欲しい。
若手商人育成事業への期待
価されたことは、ひとつの自信になった。
情報を掘り起こし、発信するよう努めている。
年度若手商
﹁講師﹂のはずが﹁受講者﹂に
東京都中小企業振興公社の平成
回目ゲスト講
第二京浜
若手商人研究会
日曜日、祝日(多くの店は水曜定休)
活用施策
定休日
アーケードのある中延商店街
中延商店街サイト
03-3786-0201
東京都品川区東中延2-7-19 電話番号
所在地
都営浅草線
中延駅
人 研 究 会﹁ 商 店 街 か ら の 情 報 発 信 と 情 報 共 有 化
回コース︶
﹂に
つは、空き店舗や未利用スペースの有効
活用についてである。他の事業者とコラボす
のこれから︵全
ることで、商店街に新しい魅力を作り出せな
つめは、ポイントカードの新しい特典に
ついてである。オリジナリティがあり付加価
師 と し て お 招 き 頂 い た。 カ リ キ ュ ラ ム を 拝 見 し
値 の 高 い 特 典 が 欲 し い。 商 店 街 の 回 遊 性 を
いか、可能性を探りたい。
始 め て い た が、 お 店 の 人 は ホ ー ム ペ ー ジ に 載 せ
高め、低予算で集客につなげたい。
た と こ ろ 勉 強 に な り そ う だ っ た の で、 受 講 生 と
る 原 稿 を 書 く の が ひ と 苦 労 で あ る。 事 務 局 が 個
しても参加させていただくことにした。
店 の 原 稿 を 代 わ り 書 く こ と で、 お 店 の 労 力 も は
商店街で利益を循環させ、継続・発展型の
流れを作ること。それが私の目標である。
当 時、 当 商 店 街 で は ホ ー ム ペ ー ジ と ブ ロ グ を
ぶ け て 集 客 に つ な が る。 他 の 商 店 街 の 意 見 を い
77
2
商店街名
東急大井町線
中延駅
1
21
2
ただき、情報発信の強化につなげたいと考えた。
商店街事務所
6
利用
者
施策の利用が
お店と商店街の発展に
若山 太郎
お客様の笑顔のために
細部にもこだわる
施策の利用が自店と商店街発展の
きっかけになった
践 活 動 を 行 い、 そ の 年 の 東 京 都 中 小 企 業 振 興 公
年 度 に 地 域 個 店 の 連 携 を テ ー マ と し て 研 究・ 実
まず、
﹁ 若 手 商 人 研 究 会 ﹂ に つ い て は、 平 成
程 の 商 店 街 に 立 地 す る と ん か つ 店 で あ る。 素 材
社 理 事 長 賞 を 受 賞 し た。 こ の 成 果 が、 若 山 氏 の
分
にこだわり、青森けんこう豚、国産桜姫︵鶏肉︶
ネットワーク組織である﹁練馬商人会﹂﹁東京商
当店は、東武東上線 東武練馬駅より徒歩
な ど 厳 選 さ れ た 肉 を は じ め、 米 や 油、 調 味 料
人 会 ﹂ の 設 立 に つ な が っ て い る。 平 成
年程前
年度に
に 至 る ま で 良 質 の も の を 使 用 し て い る。 ソ ー ス
代目として
種 類、 一 つ ひ と つ 手 間 を か け 下 ご
も 独 自 に ブ レ ン ド し た も の を 提 供 し て い る。 メ
ニューは約
数 年、 若 山 氏 は
しらえする。
創業
ログ開設のきっかけとなった。
は ホ ー ム ペ ー ジ の 活 用 方 法 を 研 究 し、 当 店 の ブ
18
次は、平成 年度から 年連続で参加している
3
方 か ら 来 店 さ れ る 方 も 少 な く な い。 大 変 嬉 し い
品開発の展開につながった。
り地元商店街を紹介する冊子の発行や個店の逸
こ と に よ っ て、 確 実 に 成 果 が 出 て い る と 実 感 し
こ の よ う に、 若 山 氏 は 施 策 を 上 手 に 活 用 す る
限 り で あ る ﹂ と 話 す。 氏 は 街 の 賑 わ い が 地 域 社
会 の 機 能 を 強 化 さ せ、 個 店 を 元 気 に す る と 考 え
ている。
て い る の で、 商 店 街 活 性 化 に も 積 極 的 に 取 り 組
んでいる。
自店の生き残り・成長、さらには商店街の活性化
店の経営にもマイナス影響が出始めていた頃で、
ことである。折しも、近隣に大型店が進出し、自
診断士︶に若手商人研究会への参加を勧められた
のきっかけは、当時知り合った専門家︵中小企業
策には敷居が高いというイメージがあった。利用
利用している。当時は、公的機関が講じている施
若山氏は、平成 年度から可能な限りの施策を
から幅の広いサポートを受けられることが理
人材はもとより、心理学のプロや実務家など
の方々についても、経営コンサルタント系の
ついた支援をより充実させてほしい。専門家
ミックスさせた、理論と実践とが密接に結び
主と一緒になって問題解決にあたる取組みを
といった取組み、専門家が個店を訪問して店
現場を離れて物事を考えるセミナーや研究会
若手商人育成事業は年を重ねるごとに変化
を遂げ、
充実化していると思う。
さらに今後は、
若手商人育成事業への期待
を目的として施策利用に積極的に取り組んだ。そ
想である。
人との絆ができ視野が広がる
∼貴重な財産が築けた∼
の後、志が高い人とのネットワークができたこと
に よ り 視 野 が 広 が り、 物 事 の 捉 え 方 が 変 わ っ て
いった。今では貴重な財産となっている。
なし
営業時間
11:30 ∼ 21:30 商店街名
ニュー北町商店街振興組合、きたまち商店街振興組合
活用施策
若手商人研究会、商店街リーダー塾、商店街パワーアップ作戦、商人大学校
定休日
2
性 化 の 実 践 活 動 を 行 う が、 こ れ が き っ か け と な
10
﹁商店街リーダー塾﹂である。ここでは商店街活
3
に当店を継いだ。﹁これまで﹃お客様の笑顔を見
21
70
た い ﹄ と い う 一 心 で 経 営 し て き た。 今 で は、 遠
40
03-3931-2588
東京都練馬区北町2-36-3 電話番号
所在地
とんかつ まるとし(飲食店)
屋号・店名
きたまち商店街
伝統ある暖簾を受継ぐ店主の若山氏
思いを込めたPOPに彩られた店内
TSUTAYA
とんかつ
まるとし
声
)
(
16
の
ニュー北町商店街振興組合 副理事長
きたまち商店街振興組合 理事
利用
17
東武東上線
東武練馬駅
南口
フエンテ
ホームページ http://www.kitamachi.or.jp/marutoshi
78
新
小
金
井
自分のモチベーションアップにもつながった。研
御菓子司 新小金井 亀屋(和菓子製造・小売業)
川
線
究会終了後、公社の事業承継に関わる支援事業を
摩
一 般 的 な 事 例 や 知 識、 ノ ウ ハ ウ を 吸 収 す る こ と
が目的であった。
二 代 目 の 海 老 原 康 二 氏 は、 先 代 か ら の 教 え を
活用し、専門家からアドバイスを受けた。税務や
れており情報交換がしやすかった。交流の場
多
(御菓子司 新小金井 亀屋)
昔ながらの薪のかまどでつくった
あんこが自慢
事業承継についてアクションを起こす
守 り つ つ、 新 た な こ と に 挑 戦 す る ア イ デ ア マ ン
財務についての検討など事業承継に向けた準備
がさらに充実すると良いと思う。加えて開催
武
の
海老原 康二
亀屋は西武多摩川線新小金井駅そばにある和
で あ る。 バ レ ン タ イ ン デ ー に は﹁ 愛 ﹂ の 焼 印 を
を 行 っ て い る。 第 三 者 の サ ポ ー ト を 受 け て い く
海 老 原 氏 は、 こ れ ま で も 漠 然 と﹁ 事 業 承 継 ﹂
時だけなく、終了後も継続的に交流を深める
西
声
者
和菓子の伝統を引き継ぎ、
新たなる創造へ
菓 子 屋 で あ る。 昔 な が ら の 風 情 を 残 す 商 店 街 の
している仲間からも刺激を受けることができた。
研 究 会 へ の 参 加 は 知 識 の 吸 収 だ け な く、 受 講
最 終 的 に 作 成 し た﹁ 事 業 承 継 計 画 ﹂ を 通 じ て 自
一 角 に 店 舗 を 構 え て い る。 亀 屋 で は 昔 な が ら の
分のやりたいことが明確になっただけではなく、
製法を守り、薪のかまどであんこをつくっている。
かまどに火を入れてからあんこが完成するまで
押した﹁愛の太鼓判﹂という今川焼を販売した。
中 で 康 二 氏 の 意 識 が 変 化 し、 後 継 者 と し て の 心
仲間の計画から伝わってくる﹁夢﹂を聞くことで、
時 間 か か る。 手 間 暇 か け て 作 っ た あ
∼
焼印は康二氏自身が結婚式を挙げた神社で祈祷
に つ い て は 考 え て い た も の の、 具 体 的 な 話 し 合
場 が あ る と 嬉 し い。 ま た、 受 講 し て い る と、
新小金井西口商店会 活用施策
若手商人研究会、商店街リーダー塾
10:30 ∼ 20:30 商店街名
定休日
んこは﹁風味が全く違う﹂と評判である。
し て も ら う な ど ス ト ー リ ー に も こ だ わ り、 新 聞
構えができてきた。
い や 行 動 を 起 こ し て い る わ け で は な か っ た。 し
経営に関する基礎知識が不足していたと痛感
不定休
営業時間
に約
に 紹 介 さ れ る と、 大 人 か ら 子 供 ま で 大 き な 反 響
があった。
若手商人育成事業への期待
か し、 先 代 の 急 逝 に よ り 同 じ 商 店 街 の 同 世 代 の
することがあった。手軽に参加でき、単発で
事 業 を 利 用 し て い る 人 は 熱 心 な 人 が 多 く、
しかも受講生同士の交流の機会も多く用意さ
仲間が急きょ商店の事業承継をすることになった。
基礎知識を伝授するような勉強会やセミナー
仲間の事業承継が
研究会参加のきっかけ
その際の様々な問題や課題についての話を聞い
があるとよい。都合により連続の講座を受講
できない人が若手商人育成事業に参加する
て い る う ち に、 事 業 承 継 の 準 備 の 必 要 性 を 痛 感
ダー塾で事業承継をテーマとした若手商人研究
きっかけになると思う。
した。ちょうどその頃、受講していた商店街リー
会 を 知 り、 若 手 商 人 研 究 会 へ の 参 加 を 決 め た。
79
ホームページ http://www.koganei-s.or.jp/tenpo/0044/kame_index.html
ファミリーマート
8
042-381-3074
東京都小金井市東町4-8-15 電話番号
所在地
連雀通り
屋号・店名
あんこを仕込む海老原氏
昔ながらの製法で出来上がる和菓子
御菓子司
新小金井 亀屋
6
これまで事業承継についての知識がなかったので、
こむぎ保育園
利用
JA
進め! 若手商人育成事業の概要と実績
資料編
1 進め! 若手商人育成事業の概要
本事業は、これから商店街を担う若手商人の方々の経営力や商店街マネジメント力の向上など、商店街の人
材育成を支援する事業である。平成 15 年度に開始され、当初は「中小小売商業活性化フォーラム」など4事業
でスタートした。翌16年度には、都立商業高等学校の生徒を対象にした「商人インターンシップ」が新たに開
始され、18 年度には商店街で開業したい人を対象にした「商店街起業促進サポート事業」が、平成 21年度に
は商店街の役員等を対象にした「商店街リーダー養成研修(商店街リーダー塾)」が開始された。
平成23年度の「進め! 若手商人育成事業」は「商店街パワーアップ作戦(専門家チームの派遣)」など7つ
の事業から成っている。(表1)
表1
平成23年度 進め! 若手商人育成事業の内容
事業名
中小小売商業活性化
フォーラム
目 的
内 容
規 模
商店主の経営意欲の増進
基調講演やパネルディスカッション
商店街グランプリと連携
1回 250人
商店主の経営意欲の
増進、商店街の活性化
要請に応じて専門家チームを商店や
商店街に派遣し、アドバイス
400件
商人大学校
商店主の経営能力向上
小売・サービス業 昼コース
小売・サービス業 夜コース
飲食店コース
各10回の実践的セミナー
定員:
各コース20人
若手商人研究会
商店主の経営能力向上と商店街
の活性化
現場ニーズを踏まえた商店経営・
商店街活動に関する研究会
6回
15人程度
商店街リーダーの養成
講義とグループワークによる商店街
活性化企画の立案と実行計画つくり
4箇所
定員:各15人
商店街起業促進サポート
商店街での開業支援
商店街で開業を目指す人に対する講義、グルー
プ討議、支援会議、視察、現場研修等からな
るセミナー
10回
定員:15人程度
商人インターンシップ
将来の商店街を担う
人材の発掘
都立商業高校生の商店街での就業体験
20商店街
商店街パワーアップ作戦
(専門家チームの派遣)
商店街リーダー養成研修
(商店街リーダー塾)
80
2 中小小売商業活性化フォーラム
「中小小売商業活性化フォーラム」は、
「進 め! 若手商人育成事業」の開始当初の平成 15 年度より開始された。
商店主等の経営意欲の増進を図るため、商店経営や商店街活動の課題に関わる講演会等を行うもので、「商店街
グランプリ表彰式」とを含めて開催している。
平成 21年度は『どうすればできる? 地域に愛される「おみせ」づくり』をテーマに、第 1 部パネルディスカッ
ション(コーディネータ ジャーナリスト 鈴木賀津彦氏)、第 2 部「商店街グランプリの発表と表彰式」を実
施した(参加者数は349人)。
平成 22 年度は『お客さまが喜び、お店が輝く商店経営』をテーマに、第1部基調講演「お客さまをワクワ
クさせることで収益を生む商いとは」(小阪裕司氏)、第 2 部パネルディスカッション(コーディネータ 大坂
商業大学准教授酒井 理氏)、第 3 部「商店街グランプリの発表と表彰式」の 3 部構成で実施した(参加者数は
300人)。
会場はいずれも、秋葉原ダイビル 2 階コンベンションホール。
表2
中小小売商業活性化フォーラムの実績(平成21年度、平成22年度)
年 度
テーマ
平成 21年度
平成 22年度
どうすればできる?
地域に愛される
「おみせ」づくり
お客さまが喜び、
お店が輝く商店経営
内 容
地域で長く営むお店、新
しいお店、商店街に取り
組む店など、様々な立場
から地域に愛されるお店
づくりについて議論
お客さまの心を満たし、
なくてはならない存在に
なるための商人像と経営
の考え方を議論
平成 22年度パネルディスカッション
81
基調講演
パネルディスカッション
参加人数
なし
コーディネータ
ジャーナリスト 鈴木賀津彦氏
パネラー
勝俣淳子氏(ランジェリー店)
長谷川大氏(鮮魚店)
柳沢明子、山中正哉氏(カフェ)
本間修氏(和菓子店)
349人
テーマ
「お客さまをワクワ
クさせることで 収
益を生む商 いとは」
小阪裕司氏
コーディネータ
大坂商業大学 酒井理氏
パネラー
石井康隆氏(生花店)
岡田博紀氏(飲食店)
齋藤友佳里、澤口真利子氏
(ケーキ店)
第 6 回商店街グランプリ受賞者
300人
進め! 若手商人育成事業の概要と実績
資料編
3 商店街パワーアップ作戦(専門家チームの派遣)
「商店街パワーアップ作戦」は、商店経営の改善と店主の経営意欲の向上、商店街活性化を図るため、商店や商
店街の要請を受け、中小企業診断士、税理士、ITやマーケティングなどの専門家からなる専門家チーム(複数の
専門家)を商店や商店街に派遣し、経営改善や商店街活動の改善のための具体的・実践的なアドバイスを行う事
業である。商店街パワーアップ作戦は、個々の商店に対するアドバイス(個店支援)と商店街や複数の商店に対
する経営に関する研修等(集合研修等)の2つのタイプがある。
「年間、延べ件数 400 件の目標に対して 450 件程度実施している。内訳としては個店支援が 130 件から 150 件
程度、集合研修が 250 件から320件程度である。」
表3 商店街パワーアップ作戦の実績
支援実施件数
派遣先商店街数
(延べ件数のうち)内容別内訳
延べ件数
個店支援
集合研修等
22年度
21年度
20年度
22年度
21年度
20年度
22年度
21年度
20年度
22年度
21年度
20年度
121
128
149
439
457
459
156
131
150
253
326
309
件 数
具体的な進め方は、商店街や商店から申し込みを受けると、まず職員が訪問し具体的な要望を確認する。職員
はその要望にふさわしい専門家の選定と支援の実施計画を作成し、商店街と日程等を確認したうえで派遣するこ
ととなる。
本事例集でパワーアップ作戦の事例を挙げているので参考にしてほしい。個店支援の事例としては、POP作
成(香楽園36ページ、コン太村38ページ)、看板・窓の装飾(L’ange ロンジュ 40ページ)、商品開発(惣菜
な
かむら42ページ、信濃屋44ページ)、人材育成・教育(川千家50ページ)などがある。
集合研修等(商店街支援)の事例では、商店街新聞の発行支援(広尾商店街振興組合4ページ、桜新町商店街
振興組合16ページ)
、イベント支援(深川プロジェクト実行委員会12ページ、協同組合立石仲見世共盛会24ページ)
、
一店逸品運動(下北沢一番街商店街振興組合14ページ、平井親和会商店街振興組合26ページ)などがある。
4 商人大学校
「商人大学校」は、次代を担う若手商人の経営能力の向上を図ることを目的とした実践的なカリキュラムに
よるセミナー(研修)である。小売・サービス業の昼コース、夜コースと飲食店コース(昼)の 3 つのコース
があり、各コースとも定員は20人である。それぞれ 10 回の講義からなり、受講料は無料である。7 回以上の出
席で修了証を授与している。毎年定員を上回る応募があり、可能な限り多くの受講生を受け入れている。23年
度には、小売・サービス業(昼)、同(夜)、飲食店の各コースそれぞれ42人、46人、30人の合計 118 名の応
募があり、修了者は 66 人であった。
なお、23年度のカリキュラムは 表 4 のとおりである。
内容は、商店経営にすぐに役立つ実践的なものである。単に講義を受けるだけでなく、実習を取り入れた研
修もある。23 年度の「POPと販売促進」ではブラックボードを活用したPOPの製作や似顔絵の実習を行い、好
評を得た。実践ワークショップでは、自分のお店のお客様を想定するペルソナマーケティングを実施した。
毎年続けて受講される方もおり、自店の経営を考え直す良い機会となっている。また、商人大学校の受講
をきっかけに、商店街パワーアップ作戦の活用や商店街リーダー塾、若手商人研究会に参加する人も多い。
商人大学校が他の若手商人育成事業の橋渡しの役割も果たしている。
過去の受講生の中には、セミナー修了以降も情報交換している人たちも多い。受講生達にとって、同じ教室
で学んだつながりや経験がお互いの支えとなっているようだ。
82
表4 平成 23 年度商人大学校カリキュラム
コース
講義日
小売・サービス業 昼コース 13:30 ∼ 16:30
小売・サービス業 夜コース 18:0 0 ∼ 21:00
5月17日(火)
3コース合同
13:30 ∼17:00
(1)
「地域に根ざし、お客さまに愛される書店づくり」
笈入建志氏(往来堂書店 店長)
(2)
「お客さまに愛されるお店の繁盛の秘密」
笹井清範氏(月刊商業界 編集長)
会場:第1会議室
5月31日(火)
接客サービス
「お客さまのこころをつかむ接客サービスとは?」
(受講生の1分間スピーチを含む)
講師:金子由美子氏(ローズアソシエイツ代表)
会場:第 4 会議室
接客サービス
「お客さまのこころをつかむ飲食店の接客サー
ビスとは?」
(受講生の1分間スピーチを含む)
講師:山田みどり氏(エミング代表)
会場:第 2 会議室
接客サービス
「お客さまのこころをつかむ接客サービスとは?」
(受講生の1分間スピーチを含む)
講師:金子由美子氏
(ローズアソシエイツ代表)
会場:第 4 会議室
6月14日(火)
計数管理
「数字で知るお店の強み・弱みと利益を
生み出すポイント」
講師:石島洋一氏(公認会計士・中小企業診断士)
会場:第1会議室
飲食店の最新動向
「飲食店の最新の情報とこれからの経営戦略の
立て方」
講師:大澤哲氏(㈱柴田書店 月刊食堂編集長)
会場:第 4 会議室
計数管理
「数字で知るお店の強み・弱みと利益を
生み出すポイント」
講師:石島洋一氏(公認会計士・中小企業診断士)
会場:第 4 会議室
マーケティング
「お客さまの想いに応えるマーケティング」
講師:金綱潤氏(中小企業診断士)
会場:第 4 会議室
POPと販売促進
「POPでお店の魅力をお客様に
∼ブラックボード+似顔絵で伝える∼」
講師:安達昌人氏(東京販促研究所 所長)
伊東信子氏(POP広告デザイナー)
会場:第 2 会議室
マーケティング
「お客さまの想いに応えるマーケティング」
講師:金綱潤氏(中小企業診断士)
会場:第 4 会議室
7月12日(火)
商品力の強化
「顧客行動をつかんで実践する商品・
サービス提供と売り場作り」
講師:山崎泰弘氏(財団法人流通経済
研究所主任研究員)
会場:第 2 会議室
ITの活用
「HP、ブログ、Twitterでお客様との絆を
深めて魅力発信」
講師:竹内幸次氏( 株式会社スプラム代表
取締役 中小企業診断士)
会場:第 4 会議室
商品力の強化
「顧客行動をつかんで実践する商品・
サービス提供と売り場作り」
講師:山崎泰弘氏(財団法人流通経済
研究所主任研究員)
会場:第 4 会議室
7月26日(火)
ディスプレイ
「商品・サービスの魅力を伝えるディスプレイ」
講師:若林敏郎氏(中小企業診断士)
会場:第 2 会議室
店舗設計
「店舗設計とライティングから見る店舗作り」
講師:加藤博正氏(商業施設士)
会場:第2会議室
ディスプレイ
「商品・サービスの魅力を伝えるディスプレイ」
講師:若林敏郎氏(中小企業診断士)
会場:第 2 会議室
8月9日(火)
POPと販売促進
「POPでお店の魅力をお客様に
∼ブラックボード+似顔絵で伝える∼」
講師:安達昌人氏(東京販促研究所 所長)
伊東信子氏(POP広告デザイナー)
会場:第 4 会議室
メニュー開発
「魅力あるメニューの開発とレシピの作成」
講師:山川 守氏(山川フードビジネス
コンサルタンツ代表取締役)
会場:第 2 会議室
POPと販売促進
「POPでお店の魅力をお客様に
∼ブラックボード+似顔絵で伝える∼」
講師:安達昌人氏(東京販促研究所 所長)
伊東信子氏(POP広告デザイナー)
会場:第 4 会議室
8月30日(火)
ITの活用
「HP、ブログ、Twitterでお客さまとの絆を
深めて魅力発信」
講師:竹内幸次氏(株式会社スプラム代表
取締役 中小企業診断士)
会場:第 4 会議室
計数管理
「儲かるためにはココを押さえろ!
∼飲食店の数字の基礎∼」
講師:河野祐治氏(飲食プロデューサー、
中小企業診断士)
会場:第 2 会議室
ITの活用
「HP、ブログ、Twitterでお客さまとの絆を
深めて魅力発信」
講師:竹内幸次氏(株式会社スプラム代表
取締役 中小企業診断士)
会場:第 4 会議室
第9回
9月13日(火)
実践ワークショップ
「『 学んだことを、
できること』へ商人の
思いを形にする」
講師:松井広充氏(中小企業診断士)
飯澤伴哉氏(中小企業診断士 )
会場:第 4 会議室
実践ワークショップ
「『 学んだことを、
できること』へ商人の
思いを形にする」
講師:池田雅史氏(中小企業診断士)
加藤克典氏(中小企業診断士 )
会場:第 2 会議室
実践ワークショップ
『 学んだことを、
できること』へ商人の
思いを形にする」
講師:松井広充氏(中小企業診断士)
飯澤伴哉氏(中小企業診断士)
会場:第 4 会議室
第 10 回
9月27日(火)
3コース合同
13:30 ∼ 17:00
(1)
「価格から価値へ∼新しい飲食店を創る」
講師:岩田 浩氏(株式会社バイタリティ 代表取締役)
(2)
「商人として、お客さまのために、地域のために」
講師:田中武夫氏(株式会社アモールトーワ 代表取締役)
終講式 修了証書授与等
会場:第1会議室
第1 回
第2回
第3回
第4 回
第5 回
第6 回
第7回
第8回
6月28日(火)
第1回 講義 熱心に聞き入る受講生
83
飲食店コース 13:3 0 ∼ 16:3 0
ブラックボードPOPの成果品と講評
開講式 オリエンテーション等
第9回 実践ワークショップの様子
進め! 若手商人育成事業の概要と実績
資料編
5 商店街リーダー塾
近年、地域コミュニティの確保や安全・安心、子育てといった地域の課題解決などにも商店街の役割が期待さ
れている。このため、商店街活動において地域の課題解決を含め将来を見据えた舵取りのできるリーダーが求め
られている。東京都は、こうしたリーダー育成のため、平成 21年度から商店街リーダー塾を実施している。
特徴は、① 都内 4 箇所で同一カリキュラム、6 回のセミナー、各地域とも定員 15 人で実施、②毎回少人数で議
論し合うグループワークがあり、議論しながら自分の商店街の企画案を立案、③企画案を実現するために職員と専
門家が商店街を訪問する現地支援、などである。さらに、年度末に4地域の受講生が一堂に会し全体交流会を実施
し、交流の輪を広げている。
既に卒業した修了生に対しても、学習・交流する機会を設けている。平成 22 年度は、
「伊勢佐木町における街
づくりの取り組み」と題し、講演会を行った。
平成23 年度のカリキュラムは、表5 のとおりである。
表5 研修カリキュラム(平成 23 年度)
開 催
日 程
3回
4回
分析力・企画力・ネットワークづくり
2回
リーダーシップ
1回
講 義
『現地講義 自由が丘商店街振興組合』 ∼時代の変化に対応したまちづくりと商店街の取り組み∼
講師:自由が丘商店街(振)理事長 岡田一弥氏
第 2 回の会場は、訪問する商店街となります。
『個店経営と商店街活動』
∼個店の経営力アップを実現する一店逸品運動∼
講師:平井親和会商店街(振)副理事長 田口 功氏
中小企業診断士 太田巳津彦 氏
『地域の課題解決へのチャレンジ』
∼商店街と地域住民との協働による地域活性化への取り組み∼
講師:本郷商店会、NPO街ing本郷代表 長谷川 大氏
コミュニ
ケーション
自由が丘駅前の視察
『商店街リーダー塾の受講にあたって』
自己紹介
所属商店街の現状と課題
受講生、講師、事務局スタッフと
の意見交換
■グループワークの進め方
少人数のグループに分かれ、課題・テー
マを設定、討議しながら、具体的な解
決策をまとめ、発表と意見交換を行い
ます。
◆ テーマの例
地域活性化のための住民との
連携の進め方
次世代の商店街を担う仲間づくり
個店の活性化と商店街活動
◆ 成果
『商店街の組織強化と活動の活性化』
∼組織づくり、資金づくり、人づくり∼
講師:遊座大山商店街(振)理事長 本多清司氏
5回
6回
『商店街リーダーへの期待』
東京都産業労働局商工部地域産業振興課長
『地域との協働・連携による商店街活性化』
∼商店街リーダーとしての私の挑戦∼
講師:世田谷駅前商店街(振)理事長 安藤敏次氏
グループワーク
特別報告『高齢化時代の商店街送迎自転車』
∼閉じこもりがちなお年寄りが商店街に来るには∼
講師:村山団地中央商店会 副会長 比留間誠一氏
自由が丘の駅前広場
課題解決のプロセスを学ぶ
商店街の課題解決のヒントを得る
【公社職員・専門家スタッフによるサポート】
課題設定・討議等をサポートします。
公社職員
専門家スタッフ(数名)
最終回で企画案を発表する受講生
84
6 商店街起業促進サポート
商店街起業促進サポート事業は、後継者難、空き店舗の増加など商店街が直面する問題を解決するため、商
店街で起業したい方に対する実践的な研修事業で、平成 18 年度から開始した事業である。定員は 15 人程度で
あるが、応募はこの数年間は 30人を越えており、面接により選抜し 15 人程度に絞っている。
事業は全 10 回行われ、そのうち講義が 7 回、個別相談会が 1 回、事業計画のプレゼンテーションとアドバ
イスを行う支援会議が 2 回となっている。これを通して、自分の創業計画をブラッシュアップし、商店街での
開業に繋げていく。
この事業の特徴は、受講生ごとに担当者を配置し、きめ細かい対応をとっていること、希望者に対し商店等
で現場実習が受けられること、業界団体や商店街、金融機関、地方自治体等の関係者による支援体制を組んで
いること等である。
本事例集では 4 件の事例を掲載(56ページ∼ 63ページ)した。
表6 創業実績
年 度
開業件数
主な業種
18年度
5件
生花店2、コミュニティカフェ1 ほか
19年度
3件
子育て支援施設1、そば店1、イタリアン店1
20年度
3件
和食店1、デイサービス1、カフェ1
21年度
4件
ジャズセッション1、鍼灸院1、プリン店1、カフェ1
ジャズセッションの店内
セッションの様子
85
焼きプリン店のファサード
進め! 若手商人育成事業の概要と実績
資料編
7 若手商人研究会
商店街リーダーの育成を図ることを目的に、若手商店主を中心に消費者や関係機関職員などを交え、商店経営
や商店街の課題等について研究し、報告書にとりまとめる事業である。平成15 年に開始し、新事業創出課及び 3
支社で合計 8研究会を実施していたが、平成 21 年度からは本社新事業創出課のみで実施することになり、1 研究
会となった。
平成 22 年度の研究テーマは「商店街における事業承継 ∼顧客に求められている商店の継続と商店街機能
の維持のために∼」であった。15 人(商業者 12 人、関連機関 3 人)の参加で、 6 回実施した。進め方は、全
体を通したコーディネータを 1 人配置し、各回毎にゲストスピーカーから報告を受け、そのあと参加者で討議
するという形で実施した。
この事例集では、研究会参加者として、大庭氏(77ページ)
、若山氏(78ページ)
、海老原氏(79ページ)を取り
上げている。
最近のテーマ
表7
年 度
テーマ
参加者数
商店街の環境への取り組みと地域の活性化 ∼環境にやさしいまちづくりで地域の未来を拓きませんか∼
顧客とのコミュニケーションを重視した販売促進策 ∼めざせ! ファン獲得数・客単価倍増作戦∼
中小小売業の生産性向上をどう実現するか
地球環境を考える、エコ(eco)店舗に関する研究
12人
13人
7人
11人
21年度
商店街からの情報発信と情報共有化のこれから ∼お客様に喜ばれる情報発信で商店街ファン獲得作戦!∼
15人
22年度
商店街での事業承継 ∼顧客に求められている商店の継続と商店街機能維持のために∼
15人
20年度
(4テーマ)
8 商人インターンシップ
平成16 年度から実施している事業であり、将来の商店街を担う人材の発掘や若者の地域商業への理解の促進を
目的に、都立商業高校生に地域の商店街で就業体験の機会を提供する事業である。
平成 22 年度は、商業高校 7 校 284 人の生徒が 8 商店街で就業体験を行った。
表8 最近の実績
商店街数
参加商業高校数
参加生徒数(人)
22年度
21年度
20年度
22年度
21年度
20年度
22年度
21年度
20年度
8
17
27
7
8
9
284
215
408
倉庫から商品を出して店頭へ運ぶ
ポテトサラダの作り方を学ぶ
86
元気のある商店街と輝くお店のつくり方
東京都 進め! 若手商人育成事業 成果事例集
平成 23 年 11 月 初版発行
平成 24 年 7 月 第 2 刷発行
発 行 編 集 :公益財団法人 東京都中小企業振興公社
〒 101 ー 0025
東京都千代田区神田佐久間町 1 ー 9
東京都産業労働局秋葉原庁舎
TEL. 03(3251)9367
デザイン・印刷:株式会社 信英堂
この印刷物は再生紙を使用しています。
東京都産業労働局商工部