investingreece.gov.gr - INVEST in GREECE agency

BULGARIA
ギリシャは、様々な分野における絶好
の投資機会、1億4,000万人以上の消費
者を抱える地域市場へのアクセス、非
常に魅力的な投資優遇措置、活力溢れ
る成長中の経済を提供いたします。
FYROM
Kavala •
ALBANIA
•
Corfu
•
• Volos
Ionian
Sea
ギリシャ共和国
国旗
あり、
およそ2,000の島々を所有している
半島の国
天然資源
亜炭、石油、鉄鉱石、ボーキサイ
ト、鉛、亜鉛、ニッケル、マグネ
サイト、大理石、塩
国土面積:131,990km²
法制度
ローマ法に基づき、司法は民事裁
判所、刑事裁判所、行政裁判所に
分かれている。
国境線総延長: 1,228km
時差:グリニッジ標準時+2時間
周辺国
アルバニア(282km)、ブルガリア
(494km)、トルコ(206km)、マケ
ドニア旧ユーゴスラビア共和国(
246km)
公用語:ギリシャ語
気候
温暖。冬は温暖で雨が多い。夏は
暑く湿度が低い。
地形
山脈状の半島を含む山地が大半を
占めるほか、多数の島々がある。
海抜
最低:地中海0m
最高:オリンポス山2,917 m
地理的な重要性
エーゲ海とダーダネルス海峡への
南側の進入路を独占する要衝で
Thessaloniki
TURKEY
Igoumenitsa
一般情報
•
Alexandroupoli
Aegean
Sea
• Chalkida
•
Patra
Athens
•
Corinth
Zakynthos
•
•
Piraeus
Mykonos
Samos
•
Kalamata
Kos
Santorini (Thira)
Rhodes
Sea of Crete
Chania•
通貨:ユーロ
• Iraklio
Crete
首都:アテネ
Mediterranean Sea
政府:議会制民主主義
立法府
一院制の議会で300議席。議員は任
期が4年の直接選挙で選出される。
元首: 大統領
政府の首班: 首相
加盟
Eurozone 、EU、NATO、 EBRD、
EIB、 IBRD、 IMF、 IMO、イ
ンターポール、 OECD、 UN、
UNCTAD、 ユネスコ、 WHO、
WTO、 CERN
www.investingreece.gov.gr
ギリシャ
投資概要
ギリシャ — 成長の中核
改革および民営化
ギリシャは、戦略上重要な地理的ロケーションと他にない競争上の優位性を活かせる幅広
い投資チャンスを実業家の皆様に提供しています。ギリシャは消費者数が1億4,000万人以
上で、GDPが 1兆ユーロに及ぶ東南ヨーロッパ・東部地中海市場への自然な玄関口です。多
様な新興成長市場の中核として、消費財、インフラ基盤の近代化、技術革新ネットワーク、エ
ネルギー、観光開発、軽工業の需要の高いこの市場へのアクセスを提供しています。
ギリシャ企業はこの市場に強い基盤を持っており、各市場部門で出資企業トップ3に入って
います。過去数年間にわたり、4,000以上のギリシャの企業が150億ユーロ以上を東南ヨーロ
ッパに投資しました。金融業だけを取り上げてみても、ギリシャの銀行はこの市場で3,000店
を超える支店を展開しています。
ダイナミックかつ積極的、そして自信に溢れたギリシャ経済
は、
この国の投資展望のチャンスと楽観と一致するものです。投資家の方々は、
この国にヨー
ロッパでは他に例を見ない特徴を見出しています。ギリシャは世界有数の観光国かつ新興
地域のエネルギーの中核であり、優れた人的資本を有しています。
ギリシャでは幅広いスペクトルの改革が実施され、成長と投資に拍車がかかりました。新し
い奨励措置の中には魅力的な投資奨励措置、法人税率の軽減および官民パートナーシップ
(PPP)のための新しい枠組みが盛り込まれています。
2004年以来、ギリシャ政府は60億ユーロを超える資金(内、75%が外国人投資家による出
資)を調達し、多くの主要な資産を民営化しました。
同時に、
ガス、電気、電気通信、銀行、運輸の市場の規制を撤廃し、Deutsche Telekom、Credit
Agricole、Endesa、EdF Energiesなどの企業の投資を呼び込んでいます。
投資
ギリシャへの直接投資(FDI) 2003年~2008年(単位:百万ユーロ)
7000
6000
5000
4000
3000
2000
経済
1000
0
総額:286.8億ユーロ
2007
2008
その他
スイス
アメリカ
キプロス
9000
8000
7000
6000
5000
4000
3000
2000
1000
0
オランダ
2008年
2.9%
4.2%
-7.6%
2.9%
56.1*
77.6*
5%
97.6%
2006
出資国別FDI総流入額 2003年~2008年(単位:百万ユーロ)
イタリア
2007年
4.0%
2.9%
105
8.3%
3.0% 52.5*
76.3*
3.5%
94.5%
2005
純流入額
ベルギー ルクセンブルク
*10億ユーロ
2006年
4.2%
3.2%
103.8
8.9%
3.1%
49.7*
69.5*
2.6%
95.3%
2004
イギリス
GDP 成長率
物価上昇率
労働生産性(EU-27=100)
失業率
公共投資(% GDP)
輸出(商品およびサービス)
輸入(商品およびサービス)
一般政府赤字(% GDP)
一般政府負債(% GDP)
2003
総流入額
フランス
主要経済指標
ドイツ
ギリシャ経済は、2004年から2008年にかけてユーロ圏で最高レベルの年間平均3.8%の成
長を遂げました。国際的な経済不安にも関わらず、
この成長はこのまま続くと予想されます。
欧州委員会は、2009年のユーロ圏の成長率を1.9%のマイナス成長を予測しているのに対
し、ギリシャの成長率はプラス成長(実質0.2%)と予測しています。
失業率は2004年第1四半期の11.3%から2008年には7.6%にまで減少しました。
出所:ギリシャ銀行
輸出・輸入データ
ギリシャの輸出先(国)
国名
ドイツ
イタリア
キプロス
ブルガリア
イギリス
ルーマニア フランス
アメリカ
トルコ
その他
2008年1月~12月(€)
1,821,302,845
2,001,859,507
1,102,980,598
1,236,989,886
820,061,877
772,417,242
668,378,714
885,416,085
621,674,009
7,402,065,542
ギリシャの輸入元(国)
国名
ドイツ
イタリア
ロシア
フランス
中国
オランダ
ベルギー
スペイン
イギリス
アメリカ
その他
2008年1月~12月(€)
7,238,138,117
6,918,490,534
4,454,048,615
3,098,017,174
3,347,145,360
2,806,938,547
2,139,897,833
2,133,684,559
1,956,907,714
1,650,730,741
24,935,472,377
2007年1月~12月(€)
1,980,259,847
1,841,119,777
1,111,917,134
1,109,921,720
932,287,663
774,654,005
716,174,758
692,619,240
620,223,658
7,369,156,536
2006年1月~12月(€)
1,878,461,127
1,861,920,367
890,595,341
1,052,486,100
991,840,629
595,821,875
733,289,546
725,842,484
847,993,556
7,073,406,618
2007年1月~12月(€)
7,114,440,477
6,467,217,495
3,130,302,437
3,080,507,557
2,794,529,586
2,769,913,511
2,124,528,899
2,000,836,052
1,998,995,606
1,260,696,763
24,040,630,964
2006年1月~12月(€)
6,339,451,825
5,899,518,422
3,577,081,252
3,006,457,709
1,818,715,078
2,614,899,512
1,771,191,620
1,796,449,120
1,896,601,120
891,242,809
22,013,816,072
ギリシャの輸出品(部門)
2008年1月~12月(€)
食品-家畜
2,710,096,053
飲料-タバコ
578,341,454
石油を除く原材料
775,375,313
鉱山-石油-潤滑油
1,902,868,998
動物性・植物性油脂
328,947,071
化学薬品
2,307,113,322
工業用製品
3,926,616,193
機械および輸送機器
2,431,869,413
その他
2,371,918,488
ギリシャの輸入品(部門)
2008年1月~12月(€) 食品-家畜
5,240,870,654
飲料-タバコ
770,411,263
石油を除く原材料
1,667,436,593
鉱山-石油-潤滑油
12,118,128,955
動物性・植物性油脂
290,359,758
化学薬品
8,308,019,965
工業用製品
8,011,927,143
機械および輸送機器 16,453,025,783
その他
7,819,291,457
2007年1月~12月(€))
2,517,703,043
500,872,568
770,307,712
2,084,013,682
350,731,028
2,363,150,855
3,730,906,389
2,314,998,868
2,515,650,193
2006年1月~12月(€)
2,336,032,188
508,669,487
865,314,278
2,171,028,267
485,539,276
2,179,231,608
3,420,323,720
2,093,311,410
2,390,251,195
2007年1月~12月(€)
4,984,636,964
738,390,094
1,582,021,420
8,396,592,846
213,419,583
7,725,062,314
8,061,515,151
16,455,422,270
7,364,841,942
2006年1月~12月(€)
4,419,736,450
719,357,822
1,228,520,675
9,713,481,595
167,189,785
6,933,306,275
7,193,506,798
14,385,415,489
5,967,859,934
出典:ギリシャ国家統計局
人的資源および労働コスト
人口 : 11,171,740人
年齢別人口構成比率
年齢層
0~14歳
15~64歳
65歳以上
経済活動人口
出生率
人口密度 : 84.46/km²
合計
1,596,530人
7,501,190人
2,074,020人
比率
14.3%
66.7%
19%
495万人
1,000人あたり9.62人
平均的な月給額(2008年)
労働者(日額)
店員
販売員
特殊技術者
秘書
主任クラス
中間管理職
経営者
33-45ユーロ
790-1000ユーロ
860-1000ユーロ
750-1200ユーロ
825-1300ユーロ
1000-1500ユーロ
1800-4500ユーロ
4500-9000ユーロ
銀行
ギリシャ銀行は1927年に設立された国の中央銀行で、欧州中央銀行(ECB)のガイドラインと
指導に従った運営を行っています。
ギリシャの主要銀行
ギリシャ・ナショナル銀行(National Bank of Greece)
アルファ銀行(Alpha bank)
ユーロバンク(Eurobank)
ピレウス銀行(Piraeus bank)
ギリシャにある主要外国銀行
シティバンク
HSBC
Marfin Egnatia Bank
Emporiki Bank (Credit Agricole)
Geniki Bank (Société Générale)
ミレニアム
BNPパリバ
主要経済セクター
観光
観光業はGDPの18%を占める主要産業部門で、成長と投資が最も著しい部門の1つです。ギ
リシャは世界中の観光目的地のトップ15に入っており、観光部門の雇用は91万3千人以上に
達しています。
また年間観光客数は、2007年の1,700万人から2010年には2,000万に達する
と予想されています。
ギリシャへの世界の関心が高まり、さまざまな複合リゾート、
ゴルフ場、
スパ、テーマパーク、
マリーナ、農業体験ツアー、代替観光に投資家の注目が集まっています。
さらに、会議の開催
地としても、一年中いつでも出席者とその家族がついでの休暇を楽しむことができることか
ら、人気が高まっています。
エネルギー
ギリシャは、東南ヨーロッパのエネルギー市場の不可欠な輸送拠点として、地理的に重要な
位置を占めています。
トルコ・ギリシャ・イタリア間のTGI天然ガスのパイプライン、ギリシャ・
ロシア・ブルガリア間のブルガスのアレクサンドルポリス石油パイプライン、そしてギリシャ・
イタリア・ロシア・ブルガリア間のサウス・ストリーム天然ガスのパイプラインは、いずれもギ
リシャを南東ヨーロッパのエネルギー方程式の中心に据えています。さらに、エネルギー生
産、送電、配電への民間からの出資を認める国内エネルギー市場の自由化により、
フランス
のEdF(Electricite de France)、イタリアのEnel and Edisonなどの大手エネルギー企業が出資
しています。
既に大規模なレベルに達している投資は、今後10年間に過去最大の250-400億ユーロ
にに達すると予想されています。
この金額には、Public Power Corporation、Hellenic Gas
Transmission System Operator、および再生可能エネルギー資源(RES)への投資が含まれて
います。
再生可能エネルギー資源(RES)の開発は、ギリシャ政府から優先事業として指定されていま
す。RESによる総エネルギー生産は2020年までに18%になると予定されています。1,000を超
える島々を持ち、海風の風速が速く、年間晴天日数が平均300日間を超え、多くの地熱井があ
るギリシャには、風力発電、太陽光発電、地熱発電の理想的な条件が揃っていると言えるでし
ょう。さらに、20年間保証された魅力的な投資優遇措置や関税における高いフィードインタ
リフ制度は、RESへの海外からの投資を引き付けています。最近の調査によると、8000MW以
上の風力とソーラーパークが2020年までに完成し、120億ユーロ以上もの投資を誘致する
と推測されています。現在までに出資した主な企業には、Enel社、Iberdrola社、Acciona社、
Gamesa社、Cesa社、EdF Energies Nouvelles社があります。
飲食料品
飲食料品は、ギリシャの産業の中でも最も有力な部門で、投資家に多数のメリットを提供し
ています。ギリシャの産業のおよそ25%を占める飲食料は、数多くのチャンスがあり、成長を
続けています。
この部門は、運営費が安く、原材料が豊富にある東南ヨーロッパでの大量生
産と販売網を確立しています。
また、対外投資を促す政府の直接的、間接的支援も多く用意
されています。地中海の食生活は最も健康的なものの1つとされ、
フェタチーズやウゾのよう
な昔からある材料を守りつづけた様々な種類の伝統的な製品の需要が高まっています。有
機農産物を育てる条件も非常に良く、伝統性、利便性、付加価値を備えた製品は地方および
世界の市場で高い需要があります。
銀行・金融業
ギリシャがユーロ圏に参入したのを受けて、ギリシャの銀行は東南ヨーロッパ地域でリーダ
ーとなり、強い存在感を確立してきました。激しい合併の後、ギリシャの金融部門は、特に小
売業務を積極的に展開するための態勢を整え、バルカン諸国に3,000以上の支店を開設し
ました。ギリシャの銀行は、
この地域で150億ユーロ以上を投資しているギリシャ人投資家の
ニーズに応えるだけでなく、各市場の地元顧客の信用を獲得しました。ギリシャおよび周囲
の新興成長市場での成長と幅広い金融サービスの高度な知識は、保険、投資顧問業、民間
銀行、課税において類のないチャンスを生み出します。
情報通信技術および研究開発
GDPの4%を占める技術部門は、継続的な経済成長と開発の原動力となっています。2,000社
以上の専門中小企業と8万人を超える専門家を雇用するこの部門は、2002年から2007年ま
での間に7%の成長率を享受し、拡大を続けています。投資法は、優先部門としてソフトウェア
開発、
ブロードバンドサービス、研究開発施設を支援し、投資家に利益をもたらしています。
優先される研究開発には、食品技術、バイオテクノロジー、
ナノテクノロジー、マイクロエレク
トロニクス、健康、セキュリティ、環境、エネルギー、輸送、宇宙、文化遺産、金融が含まれてい
ます。普及率150%の携帯電話部門では、付加価値のあるサービスにチャンスがあります。
ブロードバンドサービスは、インフラ基盤への5億ユーロの投資を受けて、代表的な成長分
野となっています。また、21億ユーロに相当するファイバー・トゥ・ザ・ホーム・プロジェクト
は、は2010年までに開始される予定です。
技術革新
現在、国の重要な知的資本を資本化する取組みが進められています。国内の研究開発を拡
大させる新しい奨励措置は、良い結果を生み出しています。 クレタ島の科学技術パーク、テ
サロニキ・テクノロジーパーク、
ラヴリオ・テクノロジパーク、パトラ・サイエンスパークなどの
科学技術パークは、才能ある人々を集め、将来有望なベンチャー企業の本拠地となっていま
す。
さらに、研究技術長官室の管理下にある研究施設では、多数の優秀な科学者達の拠点と
して、国際的なパートナーを巻き込んだプログラムを展開しています。
最近奨励措置の適用を受けたCoralliaは、
グローバルレベルで競争力を持ち、ギリシャに
FDIをもたらす先導的クラスタ技術の開発と前進を目標にしています。2008年にはビル・ゲ
イツ氏がアテネにマイクロソフト・イノベーション・センターを設立しました。ギリシャの研究
所は、世界各国と多数の革新技術協力契約を結んできました。ギリシャはSMEの開発をサポ
ートする新しい経済開発資金、
とりわけ革新技術のベンチャー企業の開発を支援する
「ファ
ンド・オブ・ファンズ」、TANEOを運営しています。(http://www.taneo.gr/welcome_20.htm)
環境および廃棄物処理
持続可能な開発プラクティスは、廃棄物処理、汚染防止、
より効率的な環境などのビジネス
と投資のチャンスを生み出します。今、ギリシャは廃棄物処理事業を整備するための長期計
画に取り組んでいます。廃棄物、エネルギー生成、2004年の6%から2008年には25%にまで
増加したリサイクル処理、廃棄物の発生量を制限する新しい閉ループシステムの構築など、
増加する廃棄物の負担を処理するには新しい技術が必要です。また、有害廃棄物、海洋汚
染、水処理、産業汚染の処理にもチャンスがあります。
海運業
海運業は2007年に160億ユーロの最高収益をあげたギリシャでは最も成功を収めている部
門の一つです。ギリシャの船舶は、世界の船舶総トン数の20%に相当する約2億重量トンで、
EUの船舶の50%以上を占めています。政府は、ピレウス港を世界のハブ港にする措置を実
施中で、
これにより国際的なギリシャの港の位置付けは大きく向上するでしょう。2008年に
はCoscoがピレウス港において35年間のコンテナ事業の運営権を獲得しました。世界第5位
の港湾であるピレウス港は、年間1,600万人近くの乗客が利用しています。
不動産
経済の拡大、別荘やレジャー施設市場の開発で建設ラッシュに沸いた過去10年間から、ギリ
シャの不動産市場は大きく変わりました。都市部では住宅開発業者が新しい大型複合ショッ
ピングセンターやオフィススペースで成功を見出しています。特に関心を集めるのは、本土
や諸島の魅力的な立地で国内外のバイヤー向けに大規模な住宅用不動産プロジェクト
(新
しい法律で制定)のポテンシャルです。同様に、広大で高級な複合型リゾートプロジェクトや
ニッチ市場に焦点を絞った小規模なブティックプロジェクトなどの需要もあります。ギリシャ
は、環境に優しい不動産開発を支持しています。
また、専門的技術を持つデベロッパーも緑
化建築を喜んで受け入れるでしょう。
物流
物流部門、特にインターモーダルのハブと倉庫の開発、および統合3PL(サードパーティーロ
ジスティクス)は、成長部門です。政府は、地中海東部、北アフリカ、バルカン諸国および西ヨ
ーロッパ諸国の市場にアクセスしやすい土地の利を活かし、南東ヨーロッパの主要な物流
の中心としてギリシャを推進しています。
輸送および電気通信
鉄道総延長:2,600 km 道路総延長:117,000 km
主要高速道路
エグナティア高速道路
パテ自動車道
イオニアン自動車道
アティキ・オドス自動車道
リオン-アンチリオン橋
主要港湾[12の国際港湾]
ピレウス
テサロニキ
ヴォロス
パトラ
アレクサンドロポリス
エレウシナ
イグメニーツァ
イラクリオ
カヴァラ
カラマタ
ラヴリオ
ハルキダ
アスタコス
主要空港[15の国際空港、25の国内空港、年間2,000万人の乗客]
アテネ国際空港
(エレフテリオス・ヴェニゼロス空港)
テサロニキ
イラクリオ
(クレタ島)
ロードス
コルフ
コス
チャニア
ザキントス
サモス
ミコノス
サントリーニ(ティラ)
電気通信
6百万人
およそ1600万人
150%
Cosmote, Wind, Vodafone
40%
15.6%(2009年第2四半期)
電話:固定電話
電話-携帯電話
携帯電話普及率
携帯電話会社
インターネット普及率
ブロードバンド
ギリシャの主要都市
アテネ
テサロニキ
パトラス
人口
3,761,180人
1,057,825人
191,058人
イラクリオ
ヴォロス
人口
137,711人
85,001人
投資の枠組み
ギリシャでの投資支援の枠組みは、投資奨励法奨励法、国家戦略リファレンス・フレームワー
ク2007~2013年、官民パートナーシップ(PPP)という3つの制度上の柱で展開しています。
国家戦略リファレンス・フレームワーク2007-2013年
投資奨励法投資奨励法(Investment Incentives Law)
前途有望な時代
国家戦略リファレンス・フレームワーク2007~2013年は、第3次地域社会支援フレームワー
クが成功のうちに完了したことを受け、ギリシャ国内の公共事業に対して319億ユーロを提
供するものです。民間部門の参加については総予算394億ユーロに対して75億ユーロと推
定されます。
ギリシャの投資奨励法では、ギリシャ国内での直接投資に関する諸条件を定め、国内外の投
資家に適用可能な奨励措置を付与するものです。
ここに提案している奨励措置は、EU連合
で最も競争力があります。
投資奨励措置は、第一次産業部門、第二次産業部門、第三次産業部門に適用可能で、多岐
にわたる事業活動が対象となります。ギリシャの中心地から離れ開発が遅れている地域へ
の投資を促進する目的で、国土をA、B、Cという3つのゾーンに区分けしています。Aゾーンに
は、アッティカ県やテサロニキ県などの最も工業化の進んだ地域が含まれており、Cゾーン
には最も中心地から離れた開発が遅れている地域が含まれています。
投資家は次のような特典を受けることが可能です。
助成金またはリース助成、
または投資によって創出された雇用の賃金助金、あるいは投資総
額の最大60%の課税控除。
投資奨励措置
当法律の規定を満たす投資プロジェクトは、次のような奨励措置を受けることができます:
現金支援:国が投資プロジェクトの費用の一部を補助する。
リース助成:新しい機械や設備の使用のリース契約に関して、国が分割払いの一部を補助す
る。
賃金助成金:投資によって創出された雇用に対して提供される。
課税控除:非分配利益の所得税を控除する。控除は投資完了時に有効となり、最初の営業
10年間に適用され、控除引当金によって実施される。
諸条件
• 出資率25%以上であること。
• 申請後2カ月以内に承認されること。
• 現金支援の50%は、
プロジェクトが50%完了した時点で、または銀行保証による前払い
を行う時点で拠出され、残りの50%はプロジェクトが完全に完了した時点で拠出される。
• 賃金に対する助成金は、出資者が申請書を提出後、6カ月毎に拠出される。
投資奨励法に関する概要については、Invest in Greeceのウェブサイトをご覧ください。
(National Strategic Reference Framework (NSRF) 2007-2013)
NSRFの主な支援対象
環境と持続可能な開発
インフラ基盤の改善
競争力および起業家精神の育成
デジタルコンバージェンス
教育および人材育成
行政
追加地方財政支援
政府助成金総額
28億ユーロ
75億ユーロ
17億ユーロ
12億ユーロ
52億ユーロ
7億ユーロ
120億ユーロ
319億ユーロ
官民パートナーシップ(Public Private Partnerships (PPP)
)
官民パートナーシップとは、インフラ事業または諸サービスの提供に対する融資、建設、
メン
テナンス、運営または開発を官民が協力して実施するための枠組みです。PPPプロジェクトは、
国会で批准される必要はありません。全てのPPPプロジェクトは、省庁間の特別期間、PPP委員
会によって承認、監督、調整され、国家経済省内のPPP事務局によってサポートされています。
PPPプロジェクトは次の2つのカテゴリに分類されています。
国が直接還償還するプロジェクト
エンドユーザが償還するプロジェクト
(例:通行料)
2008年12月の時点で、57億ユーロに相当する52のプロジェクトが承認され、100社以上のギ
リシャ国内外の企業がPPPの入札に参加しています。
PPPプロジェクトが重点的に取り組む分野とセクターには次のようなものがあります。
インフラ基盤(高速道路、駐車場)
教育(学校、大学)
環境(廃棄物管理、排水処理、海水脱塩)
保健(病院)
港湾(インフラ基盤)
公共施設(裁判所、刑務所、自治体の建物)
エンドユーザによって償還されるプロジェクト
公共部門の不動産開発
詳しい情報に関しましては、
こちらをご覧ください。
www.ppp.mnec.gr/en
課税
ギリシャに「永住資格」を保有し、法人化され事実上ギリシャの管理下にある企業が課税
の対象となります。法人税は役員への配当、利益、役員報酬、および従業員へ利益分配を行
う前の年間総利益に対して課せられます。
これらの規定は、ギリシャが他国と締結している二重課税防止条約に優先します。配当が
税引後利益から分配されている場合、受取人は課税対象となりません。キャピタルゲイン
は通常の事業収入として課税対象となります。損失は5年間繰り越し可能ですが、前期へ
の繰り戻しはできません。
税率:法人企業(株式会社や有限会社)に対しては25%、パートナーシップに対しては20%。
課税控除:課税控除の資格を持つ投資家は、投資奨励法の下で奨励措置を受けることが
できる。
この奨励措置を適用すると、非分配利益に対する所得税が控除される。控除は投
資完了時に有効となり、最初の営業10年間に適用され、控除引当金によって実施される。
課税控除は投資額の最大100%まで可能。
この他に、1%の資本税、固定資産税(評価額24万3,000ユーロを超える不動産に対して定
率0.826%)をはじめ様々な税金が課せられる。その他の不動産税が適用される可能性も
ある。
社会保障:従業員の社会保障の支払いは、給与総額の約28%に相当する額とする。
一般営業費は控除対象となるが、カナダの一般控除と異なる可能性があるので、明示的
に識別する必要がある。
ギリシャの会計年度は一般に12月31日または6月30日に終了します。
グループ企業を対象
とした課税制度はなく、各企業が個別の財務報告書を提出しなければなりません。
上場企業、および会計上の目的でIFRSを適用している企業と連結決算を行っており、連結
売上高または連結資産あるいは連結業績差し引き後の5%以上を占めるは企業は、国際
財務報告基準(IFRS)の適用を義務付けられています。
これらに該当しない株式会社と有限
会社は、IFRSの適用は任意で、適用しない場合は、Greek GAAPを適用します。財務諸表は
年に一度作成し、発行しなければなりません。
VAT(付加価値税)
ギリシャでは、物品の売買、サービス提供、新築建物の建設に対し、付加価値税(VAT)が課
せられます。
標準税率は19%ですが、
日用必需品(基本的食料品、交通機関、公共サービス(電気・ガス・
水道など)、専門的なサービス)に対しては9%、(新聞、書籍、定期刊行物、劇場チケット)に
対しては4.5%となります。特定の島(通常、離島として特定されている島々)の税率は、
13%、6%、3%が商品によって適用され、商品によって免除されるものもあります。
また、保険、融資、銀行のサービスと医療費、教育費にはVATが免除されます。輸出取引に
ついてもVATが免除されます。事業者は会計帳簿の種類によって、毎月あるいは四半期に
一度VATを申告しなければなりません。
また、年に一度VATの申告書を提出する必要があ
ります。
ギリシャでの起業
企業形態には、主に株式会社、有限会社、パートナーシップ(合名会社または合資会社の3種
類があります。
多くの企業は運営費が安く融通性がある有限会社に魅力を感じていますが、実際には大半
の大企業が株式会社です。有限会社は配当を申告せず、純利益を分配するか保留するかに
関係なく、会社の純利益全額に対して課税されます。有限会社は社債を発行することができ
ません。個人1名でも有限会社は設立できます。合名会社におけるパートナーは、個人資産
を含めた無制限の責任を負うことができます。合資会社の責任は、払込資本金と同等です。
これらに加え、ギリシャでは欧州会社という新しい形態を認めるEU法律が制定されました。
株式会社と同様に欧州会社はヨーロッパ中で承認されており、加入国間なら登記上の本店
を移動させることができ、国境を越えた吸収合併契約を自由に締結することができます。
株式会社に必要な最低資本金は60,000ユーロで、有限会社の場合は18,000ユーロです。
ま
た欧州会社に必要な最低資本金は120,000ユーロです。
さらに、ギリシャでは合弁事業、支店、外国企業の設立について法律で定めています。
支店または代理店について
外国企業の支店は、株式会社または有限会社として設立することができ、その場合も同じ株
式資本要件が適用されます。支店の管理は、外国企業によって任命された個人が委任状の
権限に基づいて行います。代表者がEU加盟国の国籍を持たない場合は、ギリシャに到着前
に居住権と労働許可を取得しなければなりません。
合弁事業
合弁事業は、特定のプロジェクトを実行する目的で立ち上げることができます。法律上は独
立した法人組織として認められていません。税金対策のための会計上の事業体と見なされ
る場合もあります。合弁事業の会計帳簿に記録には特別なルールが適用されます。
89条 会社法
1967年に制定された89条の規定の下で、外国の事業体は、本社および外国の関連会社に
投資相談、集中会計方式のサポート、品質管理、
プロジェクト企画、研究開発、広告およびマ
ーケティング、データ処理を行う目的で、ギリシャ国内に事務所または会社を設立することが
できます。
このような「オフショア」企業は、少なくとも4人雇用する必要があり、89条の会社
法が定める年間運用費が最低でも10万ユーロが必要です。
個人事業主
個人事業の設立を希望する投資家は、個人事業体を設立することが可能です。
ギリシャで暮らす
ギリシャ投資機関
ギリシャは、世界一で最も美しい国の1つであり、素晴らしい天然資源が豊かにあります。
ダ
イナミックな山々、緑豊かな豊かな渓谷や木立、総延長1万6000km(9,940マイル)を超える
海岸線といったギリシャ独特の地形は、居住者や観光客に豊富なレジャーやレクリエーショ
ンの選択肢を提供しています。博物館の宝物、遺跡と歴史的名所、劇場、
ダンス、演奏は、訪
れる全ての人を満足させます。アテネのパルテノン神殿を抱くアクロポリスは、壮麗な遺跡
を誇るギリシャの至宝です。
週末には、夏の島々や様々な山にも簡単に出掛けられます。海は、本土のどの地点からも
80km以内の距離にあります。犯罪は比較的少なく、大都市の中でも治安は良い方です。ま
た、ギリシャには多数の優れたインターナショナルスクールがあり、様々な言語で授業を行
い、外国人コミュニティのニーズに応えています。
また、多くの海外機関、
クラブ、協会があり、
新しい居住者が馴染めるようにサポートを行っています。
Invest in Greeceは、個人投資の促進を行う公的な投資促進機関
です。
Invest in Greeceは、市場のチャンスを特定し、投資家に支援、分析、
アドバイス、投資後のサポートを無料で提供しています。Invest in
Greeceは、潜在的なパートナーの特定、用地選定、法的ライセンス
取得手続きのサポート、投資提案の分析、適切な経済情報の提供
を行い、投資家に適用可能な奨励措置を十分に説明します。Invest
in Greeceの専門スタッフは、投資プロセスの段階ごとに指導し、進
行中の業務や拡大プロジェクトに欠かせない支援を行っています。
Invest in Greeceは、南東ヨーロッパおよび地中海の玄関口である
ギリシャでを事業家の方々が多くのチャンスを発見できるように
尽力しています。
役に立つ情報
空港までのアクセス
アテネ国際空港(エレフテリオス・ヴェニゼロス)は、アテネの中心地から車で30~40分の
所にあります。 タクシーでは25~35ユーロかかります。
シャトルバスも利用可能で、料金は
3.5ユーロです。
タクシーを利用するとテサロニキ空港から中心地までは交通状況によりますが、20~40分
かかり料金はおよそ10ユーロです。
電圧
祝日
1月1日
1月6日
3月25日
5月1日
8月15日
10月28日
12月25日
12月26日
役に立つリンク集
ギリシャ投資機関
経済・財務省
開発省
観光省
ギリシャ銀行
ギリシャ・ナショナル銀行
国家統計サービス
日本大使館
日希商工会議所
220V
元旦
主顕現祭
独立記念日
メーデー
聖母被昇天祭
国家記念日
クリスマス
ボクシングデー
www.investingreece.gov.gr
www.mnec.gr
www.ypan.gr
www.mintour.gr
www.bankofgreece.gr
www.nbg.gr
www.statistics.gr
www.gr.emb-japan.go.jp
www.gjcc.gr
出典:ギリシャ投資庁、ギリシャ銀行、 経済・財務省、 ギリシャ国家統計局、欧州連合(EU)統計局2009
3 Mitropoleos Street, 105 57 Athens, Greece
Tel: +30 210 335 5700 | Fax: +30 210 324 2079
[email protected] | www.investingreece.gov.gr
ギリシャ- 投資概要は、ギリシャ投資機関の出版物です。Printed in Greece. 2009