アメリカの見た夢 - 島根県芸術文化センター「グラントワ」

プレスリリース
展示内容
開館 3 周年記念展
アメリカの見た夢
1920-30 年代の絵画、写真、デザインと日本
2 0 0 9 年1月2日( 金 )−3月9日( 月 )
島根県立石見美術館
(島根県芸術文化センター「グラントワ」内)
開館時間:10:00−18:30
(展示室への入場は 18:00まで)
休館日:火曜日
両大戦間期のアメリカと日本
関連イベント
1 章 ニューヨークの日本人画家
講演会
1.「遠くて近い・近くて遠い−アメリカと日本」
日 時:2 月 1 日(日) 14:00 ∼ 15:30
講 師:森 仁史
(松戸市教育委員会美術館準備室学芸員)
会 場:講義室
※ 聴講無料・申込不要・先着順
1900 年代の後半に若くして渡米し、日米関係が悪
化する中で、苦労して画家となった清水登之、国吉康雄、
石垣栄太郎を紹介します。活気にあふれた現代的な大
都市ニューヨークで活躍した彼らの、第一次大戦が終
わってから太平洋戦争が始まるまでの時期の作品を中
心に、同時代のアメリカ人画家の作品も展示します。
2.「1920-30 年代のアメリカ文化」
日 時:2 月 28 日(土)
14:00 ∼ 15:30
講 師:柴田元幸(東京大学文学部教授)
会 場:多目的ギャラリー
※ 聴講無料・申込不要・先着順
(油彩画、版画 約 30 点)
−アメリカの黄金時代の文化をご覧いただけます。
2 章 アメリカの写真
第一次世界大戦後、圧倒的な経済力を誇ったアメリカでは、
大衆消費社会が急速に進展します。特にそれまで高価だった自
動車は、大量生産のテクノロジーと 1920 年代の好景気によっ
て広まり、アメリカ経済を支えていくことになるのです。続く大
恐慌と 1930 年代の不況の時期にも、都市では巨大な高層ビ
ル「スカイスクレーパー(摩天楼)」が次々と建てられ、自動
車から広がった新しいスタイル「ストリームライン(流線形)」
のデザインが流行するなど、モダンな文化が展開します。しか
し、貧富の差の拡大や深刻な不況の対策など、アメリカ社会は
多くの問題を抱えていました。
また、19 世紀の後半からアメリカに浸透していった「ジャポ
ニスム(日本趣味)」の熱は、この時期、移民への人種的偏見
による排日感情が高まる中、次第に冷めていきます。一方で、
こうした厳しい状況でも、アメリカで活躍する日本人の美術家た
ちが現れます。そして、豊かなアメリカは、戦前から憧れの対
象だったのと同時に、日本製品を輸出する市場として、最も重
要視されていた国でした。
本展覧会では、国内に所蔵されている作品によって、この時
期のアメリカを写しだした写真、一般的な家庭にも広がったモ
ダンなデザインの自動車、家電、家具や食器などを紹介します。
また、アメリカで活躍した日本人画家の絵画など、日米の交流
を示す作品や資料によって、両国の美術・デザインのかかわり
をさぐります。
本展の約 180 点の作品によって、現在の生活スタイルの原
点となったアメリカ文化と日米交流をみることは、現在の私たち
の生活を振り返るきっかけになるでしょう。
1930 年代「ニューディール」時代のウォーカー・エヴァ
ンズ、ドロシア・ラング、ベレニス・アボットらのドキュ
メンタリー写真、アメリカのモダニズム写真を代表する
アンセル・アダムズ、エドワード・ウエストンの作品、
そしてファッション雑誌で活躍したエドワード・スタイケ
ンやセシル・ビートンら、アメリカの光と影を紹介します。
ワークショップ
1.「キッズ・ファッションショー」
日 時:12 月 14 日(日)
、23 日(火・祝)
1 月 5 日(月)
、10 日(土)、11 日(日)
12 日(月・祝) 各日とも 13:00 ∼ 17:00
会 場:講義室
対 象:小学 3 年生∼中学 3 年生
定 員:20 名(要申込・先着順)
(写真 約 40 点)
3 章 モダン・ライフとデザイン
国吉康雄《もの思う女》1935 年 福武コレクション
1930 年代に、大きく進展したアメリカの新しいデザ
イン。ドナルド・デスキー、ウォルター・ドーウィン・ティー
グ、レイモンド・ローウィ、ラッセル・ライト、ヘンリー・
ドレフュスなどがデザインし、一般の家庭にまで広まっ
たシンプルでモダンな家具や食器、家電製品、自動車
などを紹介します。(プロダクト、グラフィック、ファッション等
2.「チョコレートで彫刻をつくって食べよう!」
日 時:2 月 7 日(土)13:30 ∼ 16:30
講 師:オーギカナエ(アーティスト)
会 場:多目的ギャラリー
対 象:どなたでも(小学 3 年生以下は保護者同伴)
定 員:20 名(要申込・先着順)
デザイン作品 約 80 点)
開幕記念コンサート
日 時:1 月 12 日(月・祝)
開場 13:30 開演 14:00 終演 15:20(予定)
会 場:大ホール
入場料:無料
出 演:白石光隆、グラントワ・アメリカン・ブラス(地
元吹奏楽団)
演奏曲:白石光隆(ピアノ)
グラントワ・アメリカン・ブラスによる「星条
旗よ永遠に」「グレンミラー・メドレー」「ラ
プソディ・イン・ブルー」
《コード 810》 1936 年 製造:コード社(アメリカ) トヨタ博物館
4章 アメリカと日本
島根県立石見美術館の独自企画展です。
アンセル・アダムズ《モノリス・ハーフドームの岩肌》
1939 年 島根県立美術館
左:フランク・ロイド・ライト 《帝国ホテル:孔雀椅子》
1923 年 木戸敏郎氏
日本の文化から大きな影響を受けたアメリカの建築家
フランク・ロイド・ライトの帝国ホテルの家具、アメリ
カで人気となり大量生産され輸出されたノリタケ(日本
陶器)の食器、日本人の父とアメリカ人の母を持つイ
サム・ノグチの作品など、アメリカと日本の交流に焦点
をあてます。戦後、深く接するようになるアメリカと日本
の交流の原形をみることができるでしょう。
《ラジオ「ストリーム・ライ
ナー」》1941 ∼ 46 年
製造:フェイダ社(アメリカ)
トヨタ博物館
(油彩画、彫刻、写真、デザイン等 約 30 点)
下:イサム・ノグチ《ラジオ・ナース》1937 年頃
製造:ジニース・ラジオ社(アメリカ) 宇都宮美術館
[主催]島根県立石見美術館、朝日新聞社、山陰中央テレビ
[後援]関西アメリカン・センター
[協賛]竹風軒
《ディナーウェア「アザレア」》 1920-30 年頃
製造:日本陶器(日本) 個人蔵
1
[観覧料]当日券=一般 1,000(800)円、大学生 600(450)円
小中高生 300(250)円
※( )内は、20 名以上の団体料金です。
前売券=一般 900 円
(前売券は、企画展・コレクション展の両方がご覧になれます。
)
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〒698-0022 島根県益田市有明町 1-15
取材に関するお問い合わせ
担当:大垣・土佐(広報)、河野(学芸)
TEL 0856-31-1860 / FAX 0856-31-1884
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