ハイブリッドカー補機用バッテリーの診断について

使える「バッテリー知識」をお届けする
【作成】
㈱ジーエス・ユアサ バッテリー
営業企画部
2011年11月16日 第26号
ハイブリッドカー補機用バッテリーの診断について
環境意識の高まりによりハイブリッドカーの普及が急速に拡大しています。今号ではハイブリッドカー
の補機用バッテリーの役割と新商品の「DBA-3」についてお話します。
● ハイブリッドカーとは?
燃料で動く「エンジン」と電気で動く「モーター」の2つの動力を持っているクルマのことをハイブリッドカー
と言います。エンジンとモーターを上手に使い分け、CO2の排出量や燃料の消費量を大幅に削減した
環境にやさしいクルマです。
● ハイブリッドカーのバッテリーの種類と役割
ハイブリッドカーは、「メイン」と「補機」の2つのバッテリーを搭載しています。
・メインバッテリー:エンジンの始動(セルを回す)やモーターに電力を供給する為の大型電池で、通常 は車両の寿命まで交換することはありません。
・補機用バッテリー:コンピューター制御システムの起動やルームランプ・ナビゲーションなどの車載機 器を駆動する電池です。通常のバッテリーと同様、定期的に交換する必要があります。
● もしも補機用バッテリーが上がってしまったら?
コンピューター制御システムが起動しないので、クルマを動かすことが出来ません。
しかも補機用バッテリーは通常のテスターでは劣化判定が出来ないうえ、セルを回す
ことをしないのでドライバーがバッテリーの劣化を体感すること無く、突然寿命がやってきます。
● 補機用バッテリーの交換判定
今までのバッテリーテスターやバッテリーアナライザーは、エンジン始動用バッテリーの診断機器として
設計されているので補機用電池を判定することが出来ません。その為ハイブリッドカーの補機用バッテ
リーは、オープン電圧と使用年数、勘などにより交換していました。そこで・・・
ハイブリッドカー補機用バッテリーも診断できる 「DBA-3」が登場
バッテリー専門メーカーのGSユアサは、ハイブリッドカーで多く採用されている
VRLA形補機用バッテリーの診断も可能なデジタルバッテリーアナライザー
「DBA-3」を開発しました。 これまでの自動車用開放形鉛バッテリーに加え、ハイブリッドカーに搭載されている
S34B20、S46B24、S55D23、S65D26のVRLA形鉛バッテリーの診断が可能になりました。
(車種:プリウス・プリウスα・SAI・クラウン・エスティマ・アルファード・CT200h・HS・GSなど) DBA-3
小型軽量で使い方もカンタン!
Point ・近年のエコカーブームによりハイブリッドカーの市場が急速に拡大!
・補機用バッテリーがあがるとハイブリッドカーは動きません。
・補機用バッテリーの判定には、専用のテスターが必要です。
「DBA-3」によるバッテリー点検で突然やってくるバッテリー
トラブルを未然に防止し、お客様の安心ドライブをサポートし
ましょう。