第3回「ハンガリー旅の思い出」2006年コンテスト作品

第3回「ハンガリー旅の思い出」2006年コンテスト作品
佐伯さんの作品
お知らせ
この作品は、コンテストへの応募ではなく、一旅行者の投書としていただきま
した。コンテストの趣旨に沿った内容でしたので、佐伯さんののご了解を得
て、作品の一つとさせていただきました。
ブタぺスト観光(印象と要望)
五月の連休を利用し、銀婚記念に家内と二人でヨーロッパ旅行に行きました。
私の弟夫婦がチェコのブルノ市に滞在しているので、その訪問も兼ねて、周辺国含め8日間の旅行で
した。ブタぺスト、プラハ、ブルノ、ウィーンと回りましたが、最初の訪れた貴国が家内共印象深い思い出
になっています。滞在は2日ですが、実質観光は実質丸1日でした。
勿論、プラハのプラハ城からカレル橋、オペラ鑑賞、夜景、ウィーンの教会、宮殿、ホイリケのワインな
ど、盛りだくさんの観光スポットを楽しみましたが、何故ブタぺストが特に一番印象深く思い出されるの
かと、帰国後考えてみました。
思いつくままに書きますと、
(1)最初の景観地であり、季節も天気も良好
壮大な宮殿、教会、歴史的背景など、ヨーロッパの文化に初めて接したから、より印象深く感じてい
ます。一番きれいな季節で、天気にも恵まれ本当に“ドナウの宝石”でした。
ドナウ河は青きドナウではありませんでしたが、結構流れが速く感じました。
(2)エキゾチックな町並み
戦争で80%も破壊された中で、良くここまでハンガリーの建築様式含め再建されたと感じます。その
建築様式がカトリック様式とイスラム様式旨く調和し他の都市とは違った雰囲気でした。
(3)市民の親切さ
ガイドのエバさんの話だと、日本語はハンガリー語(フイン語族)と並びが似て覚えやすい(勿論、
漢字、ひらがな、カタカナは難しいが)と言うように、親近感のもてる感じがします。
又、私は早朝キラーイ温泉に行きました。ホテル(メルキュールブタ)で確認したら6:30からとのこ
と、時間が早すぎたので王宮下のトンネル、鎖橋、国会議事堂、マルギット橋とドナウ川周辺を廻り
ました。気持ちの良い散歩でした。
ただ目的の温泉が見つかりません。困っていたら、通りがかりの青年が工事中でダメなことと、近く
にルカーチ温泉がある事を教えてくれました。その温泉でも、最初なのでどこが何なのか分かりま
せんでしたが、老人が教えてくれて、どうにか一人で入浴できました。
今度は家内にも温泉を教えようと、二人でセーチェー二温泉に行きました。
ここでも、老人が気軽に話しかけてきて互いにゼスチャーしながら温泉を楽しみました。温泉も日本
と同じ(水着はつけますが)様にポピュラーなので親しみを感じます。
夕刻、ドナウ河のレストラン船で食事をしましたが、ここの係り方も親切に料理説明を異邦人にし
てくれました。
どこでも、親しみやすく、親切な皆さんに接し、一層好きな町になりました。
(4)観光と歴史
ブダとペストが違う町であること、マジャール民族国家、建国、イスラム時代、帝国時代、ナチスと
の戦い、共産国家時代などさまざまな時代の中で国家の容態を持ち続けた事は国民の凄い民族
意識、団結、知恵があったと感じます。
大戦時にマーチヤーシュ教会のステンドガラスを外して温存した市民、ドナウ河畔の靴(散歩時見
つけてガイドに聞いたが)の意味、元国防省の弾丸後など、歴史を考えさせられる(実感する)旅
でもありました。
そんなブダペストの好印象の中で、どうしても言いたい、好きな町だけに伝えたい事があります。
一旅行者の意見として、参考にお聞きください。思ったまま書きます。
(1)観光地区の看板規制(写真参照)
ドナウの散歩時や遊覧時に気になる看板がありました。王宮下トンネル横の大きな宣伝看板です。
ひとつは選挙用でしょうか、人の顔ですが、もし政治家であるならば、私は絶対に支持しません。な
ぜなら彼はブタぺストを愛してなく、大切な歴史や観光に逆行した人と考えます。一番きれいな景観
を守って欲しい。
この話をガイドにしましたら、自分たちも何度も訴えても聞いてもらえない。
是非、旅行者からも声を上げて欲しいと言われました。
漁夫の砦にヒルトンホテルの寿司屋の看板がありましたが、ガイドさんはこれも気にしてました。
(2)望遠鏡の位置
小さい話ですが、ゲッレールトの丘の展望ポイントの望遠鏡は一番良い位置にあり逆に邪魔に感じ
ました。もう少し両端に寄せても問題ないと思います。
又、コインを入れても作動しないのは困りました。(右側)
(3)拝観料
これは異論があると思いますが、これだけの歴史建築物、美術品を後世に伝えるには技術維持、人
材確保それに相当の補修費用が掛かると考えます。
王宮や美術館は料金を取りますが、教会は一般的に無料です(他の国も同じでしたが)。信仰と観光
と難しい面はありますが、観光客には最低限、例えば百円でも維持協力費かお賽銭と言った形で
とっても良いのではないかと思いました。貴重な物を見せて頂き、無料ではなにか申し訳ない気持ち
です。
(4)散歩コース
朝の散歩コースも1h程度で楽しめました。こんなコース紹介したらどうでしょうか
(5)最新観光情報
ホテルで温泉の開始時間を聞いたら、パソコンで調べ教えてくれましたが、工事中でした。2人で別の
温泉に行きましたら、本日は男性のみと言われました。温泉は日本人観光客にとっては魅力のひと
つですので、ホテルに温泉の最新情報があると助かります。
日本の温泉と違い、匂いやヌルヌル感は有りませんでした。成分や効用を知りたくもありました。
今回の観光旅行を通じ、ハンガリー(ブタぺストだけですが)の一面を垣間見る事が出来ました。そし
てハンガリーも良さを周りの者にも伝えようと思います。
今後も日本と友好関係が続くことを信じ、一旅行者から、ハンガリーの印象、お世話こなった人へのお礼
と思いつきのコメントを兼ねて、送信させて頂きます。
2006年8月