011122_0014_01

食品添加物について考えよう
小学校家庭科 6年/B食物
コンピュータ活用のアイディアとメリット
○容易に情報を共有したり活用したりできる。
食品添加物について自分で課題をもって調べた情報をデータベースとして蓄積し,クラス全員で共
食品添加物について自分で課題をもって調べた情報をデータベースとして蓄積し,
クラス全員で共
有し,課題解決のための情報として活用できる。
有し,
課題解決のための情報として活用できる。
○学習情報の送受信が簡単にできる
メール機能を活用して,食品添加物について調べたことについての学習情報や自分の意見の送受信
メール機能を活用して,食品添加物について調べたことについての学習情報や自分の意見の送受信
が簡単にでき,自分の考えを深めることができる。
が簡単にでき,
自分の考えを深めることができる。
対応する学習指導要領の内容
小学校家庭科・6年/B食物
小学校家庭科・
6年/B食物(1)
(1)栄養を考えた食物の取り方が分かり,
栄養を考えた食物の取り方が分かり,1食分の献立を作ることがで
1食分の献立を作ることがで
きるようにする。
ている情報を探し出せばよいことに気
意見交換は,掲示板機能を活用した。
意見交換は,
掲示板機能を活用した。
データベースの検索やネットワークを 付かせた。
付かせた。しかし,
しかし,学級データベース
学級データベース
自分の調べたことだけでなく,食品添
自分の調べたことだけでなく,
食品添
利用した情報交換によって,食品添加
利用した情報交換によって,
食品添加
は100枚以上にもなっていたので,
加物についての違った観点の情報や意
物の特徴について考え,健康面や安全
物の特徴について考え,
健康面や安全
実際にデータベースを開かせて一つ一
見を交換することができ,自分の考え
見を交換することができ,
自分の考え
指導目標
面での問題点について気付くことがで つ調べていくことが大変であることを
きる。
体感させた。
コンピュータ活用のねらい
そして,キーワード検索があること
そして,
キーワード検索があること
を深めるのに効果的だった。
児童が課題解決学習に取り組む時, を知らせて自分に不足している情報が
自分だけで収集した情報だけでは情報 簡単に見つけだせるということを理解
が不足し,課題解決が困難な場合がよ
が不足し,
課題解決が困難な場合がよ
させた。このことにより,
させた。
このことにより,ある程度不
ある程度不
くある。
足している情報を補足することができ
そこで,学級の児童一人一人が収集
そこで,
学級の児童一人一人が収集
た。
し,分かりやすくまとめた情報をコン
し,
分かりやすくまとめた情報をコン
「着色料」というトピックで
「着色料」
というトピックで「添加物な
「添加物な
ピュータのデータベースとして共有し
しのハム」というタイトルで掲示板に
しのハム」
というタイトルで掲示板に
(本実践では学級データベースと呼
ぶ)
,いつでもキーワード一つで検索
,いつでもキーワード一つで検索
掲示している画面。ワープロ形式でも
掲示している画面。
ワープロ形式でも
し,自分に不足している情報を補足す
し,
自分に不足している情報を補足す
ペイント形式でもデータベース形式で
ることができるようにする。
も掲示することができる。
また,データベースの検索だけでな
また,
データベースの検索だけでな
く,コンピュータのネットワークの掲
く,
コンピュータのネットワークの掲
示板やメール機能を活用して,お互い
示板やメール機能を活用して,
お互い
が意見交換することによって,自分の
が意見交換することによって,
自分の
120枚ものデータの中から,図のよ
120枚ものデータの中から,
図のよ
考えを深めることができるようにす
うにキーワードを入力させ,
「着色料
る。
は必要かどうか」などの課題を解決す
は必要かどうか」
などの課題を解決す
そして,これらのデータはすべてデ
そして,
これらのデータはすべてデ
るために必要なデータを見つけやすく
ジタルデータなので,加工がしやす
ジタルデータなので,
加工がしやす
させた。
く,課題解決してまとめる場合にも有
く,
課題解決してまとめる場合にも有
(2)掲示板やメール機能を使って意見交
(2)
掲示板やメール機能を使って意見交
効であると考える。
換する
実践のポイント
食品添加物について,自分が収集し
食品添加物について,
自分が収集し 「着色料」
「着色料」というトピックの所にはられ
というトピックの所にはられ
(1)不足している情報を検索して補足
(1)
不足している情報を検索して補足
た情報やデータベースから補足した情
た掲示物の様子。掲示した内容はどの
た掲示物の様子。
掲示した内容はどの
する
報について,疑問に思ったことや初め
報について,
疑問に思ったことや初め
コンピュータからも取り出すことがで
最初に,食品添加物についての自分
最初に,
食品添加物についての自分
て知って驚いたことなどについて意見
き,掲示したり直接本人にメールを送
き,
掲示したり直接本人にメールを送
の学習課題を確認させて,課題解決に
の学習課題を確認させて,
課題解決に の交換をすることにした。
ることができる。
必要な情報が十分であるかどうかを判 特に食品添加物を着色料,
特に食品添加物を着色料,保存料,
保存料,
(3)食品添加物に対する自分の考えをま
(3)
食品添加物に対する自分の考えをま
断させた。
調味料などに分けて,そのトピックご
調味料などに分けて,
そのトピックご
とめる
次に,学級データベースから不足し
次に,
学級データベースから不足し
とで意見交換を行うことにした。この
とで意見交換を行うことにした。
この
集めて情報や交換した意見を基に,
食品添加物に対する自分の考えをまと
○学習指導略案
めさせた。情報はすべてデジタルデー
めさせた。
情報はすべてデジタルデー
単元指導計画(全体時間7時間)
タであるので,文字入力はほとんどな
タであるので,
文字入力はほとんどな
( 1) 実 習 の 計 画 に 基 づ い て , 調 理 に 取 り 組 も う と す る 。
( 2) 肉 や 魚 な ど の 様 々 な 加 工 食 品 を 使 っ て , 調 理 法 や 組 み 合 わ せ 方 を 工 夫
することができる。
( 3) 栄 養 面 ・ 安 全 面 に 注 意 し て , 様 々 な 加 工 食 品 を 選 び , そ れ ら を 使 っ た
簡単な調理ができる。
( 4) 様 々 な 加 工 食 品 の 栄 養 素 と 特 徴 を 理 解 す る こ と が で き る 。
く,データベースや掲示板からのカッ
く,
データベースや掲示板からのカッ
トアンドペーストの作業で行い,簡単
トアンドペーストの作業で行い,
簡単
にまとめることができた。
本 時 の 目 標 と そ の 展 開 ( 本 時 は そ の 3 時 間 目 ) 平 成 10 年 10 月7 日 実 践 , 児 童37
数
人
( 1) 食 品 添 加 物 の 特 徴 に つ い て 考 え , 健 康 面 や 安 全 面 で の 問 題 点 に つ い
て気づき,加工食品の選び方について自分の考えをもつことができる。
( 2) コ ン ピ ュ ー タ を 使 っ た 情 報 の 送 受 信 に よ り , 自 分 の 考 え を 深 め る こ
とができる。
学習活動
ワープロ機能を活用して,着色料につ
ワープロ機能を活用して,
着色料につ
いての考えをまとめさせた画面であ
る。絵などもはりつけて分かりやすく
る。
絵などもはりつけて分かりやすく
なるよう工夫させた。
子どもたちの反応
保存料は、食中毒とかを防ぐために
保存料は、
食中毒とかを防ぐために
うだけの、着色料や発色剤は、
うだけの、
着色料や発色剤は、やっぱ
やっぱ
り必要ないと思います。
これは,授業でまとめた児童の考え
これは,
授業でまとめた児童の考え
の一部である。はじめは,
の一部である。
はじめは,
「食品添加
物はだめだ。
」や「絶対必要。
」や
」など
」など
と,考えが偏っていた児童が,
と,
考えが偏っていた児童が,データ
データ
ベースの検索や,掲示板やメール機能
ベースの検索や,
掲示板やメール機能
を使った意見交換によって柔軟なもの
の見方ができるようになってきた。
しかし,これだけの内容を1時間で
しかし,
これだけの内容を1時間で
行うには,児童のコンピュータへの習
行うには,
児童のコンピュータへの習
熟が要求される。また,
熟が要求される。
また,データ収集や
データ収集や
データ入力にもかなり時間を費やすこ
指導上の留意点
①食品添加物に対する自分
の考えを確認し,本時の
学習の目当てをつかむ。
・コンピュータ
②学級全体のデータベース
を検索し,自分が調べら
れなかった情報やほしか
った情報をつかみ食品添
加物の安全性について理
解する。
・すべてのカードをみてみ
る。
・キーワード検索をしてみ
る。
・コンピュータの ・ 情 報 の 多 さ を 実 感 さ
データベース機
せ,キーワード検索
能
の必要性を感じ取ら
せる。
・情報の検索では,キ
ーワードの選択に気
をつけさせる。
・二人で協力して探せ
るよう,同じトピッ
クを選んだ児童でペ
アを組む。
③食品添加物について友達
と自分の考えや意見など
を交換し,食品添加物の
安全性について理解を深
める。
・掲示板機能を使って自分
の考えを発信する。
・メール機能を使って友達
の発信した意見について
返信する。
・コンピュータネ ・ 発 信 す る 場 合 は , 必
ットワークの掲
ずだれが発信したか
示板機能
分かるようにしてお
・コンピュータネ
くように指導する。
ットワークのメ ・食品添加物について,
ール機能
様々な観点から考え
ることができるよう,
自分の選んだトピッ
ク以外にも掲示板を
みるよう働きかける。
少々は、必要だと思いますが、
少々は、
必要だと思いますが、
「色が
きれいでおいしそうにみえる。
」とい
」とい
機器,教材・教具
・前時までに作った食
品添加物に関する自
分のデータベースの
カードを開かせる。
④食品添加物の危険性や必 ・コンピュータの ・ 一 人 が コ ン ピ ュ ー タ
要性などについて理解し,
ワープロ機能
操作をしているとき
食品添加物に対する自分
にもう一人は,考え
の考えをまとめる。
をまとめておくよう
・ワープロ画面に,自分の
指示する。
考えを付け加えたい情報
・できた児童から掲示
をはり付ける。
板に掲示するよう指
・その情報に対して,自分
示する。
の考えを文字入力する。
とになった。本校は,
とになった。
本校は,20台導入され
20台導入され
ているので,2人に1台という割合
ているので,
2人に1台という割合
だったが,1人が入力しているとき
だったが,
1人が入力しているとき
は,1人は情報の整理をしているとい
は,
1人は情報の整理をしているとい
うようにうまく運用することができ
ソフトウェア
た。
使用形態:
使用形態
:ワープロ,
ワープロ,メール機能,
メール機能,掲示板機能
掲示板機能
ソフトウェア名:
ソフトウェア名
:ハイパーキューブ for Windows
ハードウェア
使用機器:
使用機器
:FMV−Towns
FMV−Towns(Windows95)
(Windows95)21台
21台
その他の稼働機種:
その他の稼働機種
:
周辺機器:
周辺機器
:デジタルカメラ,
デジタルカメラ,イメージスキャナ
イメージスキャナ