KURASHIKI KAKO CO.,LTD Vol.1 Transportation Expert 先進のトランスポート・スタイルを提案します。 地上搬送・荷役時に発生する衝撃や振動から 大切な貨物を守ります。 輸送中には振動や衝撃などの大きな外力が貨物に加わります。このよ しかし、航空輸送やエアサス車輸送の様に、衝撃や振動の発生頻度が うな外力から貨物を守るには、輸送経路の状況を把握した上で、貨物に 少ない輸送手段は普及していますが、空港内の地上搬送やフォークリ 対して適切な梱包と積みつけが必要となります。特に振動や衝撃に弱 フト、 クレーン等の荷役時に大きな衝撃や振動が発生しています。 い精密機器などの製品を輸送する際には、緩衝材で適切な梱包を行う 必要があり、 この様な付加価値の高い貨物に対しては、高品質輸送が 求められています。 Logistics Vibration & Shock Solution Systems 貨物輸送の現状を細かに分析し 貨物そのものを保護することにより、 陸上輸送はもちろん海上輸送、航空輸送にも 高品質輸送が実現できます。 イラスト構造図(マウント・ストッパー部) ●バネ機能とダンパー機能を合わせ持つ低反発、高減衰マウントを使用。 ●垂直方向のみならず水平方向の衝撃緩衝・防振性能を発揮します。 ●フォークリフトのハンドリングを考慮した爪差し込み部の形状。 ●表面塗装は樹脂粉体塗装(標準仕様) 使用環境に応じてSUS304、溶融亜鉛メッキなども可能です。 1 エアサス車に匹敵する衝撃緩衝性能を実現!! 実輸送による性能試験で高い衝撃緩衝・防振性能を確認しました。 更に、エアサス車と組み合わせて超高品質な輸送環境を実現しました。 8 性能評価用に作られたT11モデルパレットを積載して日本国内の高速道路、一般道路 段差乗越え衝撃波形 6 揺れを素早く吸収・収束し安定した姿勢を保ちます。 4 【実車による輸送試験状況】 これらのグラフは数回行った実輸送データの代表例で、 性能の目安としてご利用下さい。 加速度(G) の繰り返し輸送テストを実施。防振パレット専用に開発したアイソレータが衝撃による 荷台上 パレット上 2 0 グラフは上下方向の衝撃値を表示しています。 -2 水平方向の衝撃値は鉛直方向の衝撃値と比較して小さい為、 比較表示を省略しています。 -4 パレットはトラック後車軸付近へ積載しており、パレット上面と荷台側近部に衝撃加速度記 -6 録計を設置し、 ダミー貨物とパレットはラッシングベルトで強固に接続されパレット上での (mmSec ) 飛び跳ねを抑制した状態で試験を行っています。 8 【一般車両による実測】 7 トラック荷台では概ね3G程度の衝撃が発生しており、 エアサス車に匹敵する衝撃緩衝性能と言えるでしょう。 衝撃加速度(G) されている事が確認出来ました。 荷台上 パレット上 6 最大では8G以上の衝撃も確認できます。 これに対して防振パレット上では常に2G以下に緩衝 高速道路、一般道路走行 倉敷➯横浜 走行距離:約750km 5 防振パレット上は、 4 常に 2.0G 以下 3 2 1 0 0:00:00 2:24:00 4:48:00 7:12:00 9:36:00 12:00:00 14:24:00 計測時刻 8 【エアサス車両による実測】 7 トラック荷台では概ね1G程度の衝撃が発生しており、 首都高速道路、一般道路走行 埼玉➯東京都内 走行距離:約500km 荷台上 パレット上 6 更に防振パレット上では常に1G以下に緩衝されてい る事が確認出来ました。 衝撃加速度(G) 最大では約2Gの衝撃も確認できます。 5 4 防振パレット上は、 常に 1.0G 以下 3 2 1 0 0:00:00 2:24:00 4:48:00 7:12:00 9:36:00 12:00:00 14:24:00 計測時刻 2 港湾荷役での落下衝撃、空港地上搬送時の衝撃・振動も吸収し お客様の大切な貨物をまもります。 海上輸送や航空輸送は衝撃が少ないと思われがちですが実 際は貨物の積替え作業などの取扱い状態によって大きな衝撃 が発生しています。防振パレットを使用する事で様々な輸送 状況においても一貫して貨物を衝撃からまもります。 【港湾クレーン作業の実測】 コンテナ床 を短時間で積み降ろす事が要求されるため大きな衝 撃の発生は避けられないのが実情。防振パレットを使 います。 (測定協力・資料提供 : NYK輸送技術研究所 (株)MTI) 32.4G ▲ 2.0G 0.5 パレット上 ▲ 用する事で最大32Gの衝撃が2G程度に緩衝されて 衝撃加速度(G) 港湾クレーン作業は時間との戦い。数千基のコンテナ 35 30 25 20 15 10 5 0 -5 0 -10 -15 -20 -25 -30 -35 1 1.5 2 2.5 3 時間(S) 8 【航空輸送 全行程の実測】 空港内地上搬送・飛行 羽田 秋田 7 6 衝撃緩衝する事は困難です。航空コンテナに防振パレ ットを組み込むことで離発着時を含めた全輸送行程衝 撃緩衝を実現できます。 衝撃加速度(G) 航空貨物は飛行機の離発着時の衝撃に加え地上搬送 時の衝撃が大きく、特別な取り扱いを行っても完全に コンテナ床上 コンテナ底面 5 防振コンテナ床は、 4 常に 1.0G 以下 3 2 1 0 (測定協力・資料提供 : ANACARGO ANAMS) 0:00 1:00 羽田空港 地上搬送・搭載 2:00 羽田➯秋田 飛行中 3:00 4:00 秋田空港 取出・地上搬送・搭載 秋田➯羽田 飛行中 更に振動台試験やモデルコース走行試験で性能評価や耐久性を確認。 自社独自のモデルコース実輸送試験に加え、部材単独での耐 久性評価や専門機関(NYK輸送技術研究所)の振動台による 性能評価試験を行っています。 耐久試験機 3 振動台 5:00 羽田空港 取出・地上搬送 6:00 ●設計範囲 精密機器輸送の新しいカタチを提案 輸送容器寸法に合わせた専用設計で天板 を省略したタイプ。 [ 専用タイプ ] 連結ブラケットを取付ける事で容器との強 固なボルト接合などが可能となります。 外形寸法 : 1100×1100mm∼ 2000×1700mm 厚 さ : 約170mm 搭載荷重 : 400kg∼1300kg 使用鋼材 : SS400相当 樹脂粉体塗装仕上げ パレット重量 : 約70kg∼150kg 精密機器輸送の新しいカタチを提案 ●設計範囲 複数の形状の貨物が積載できる様に天板 を取付けた汎用タイプ。 [ 汎用タイプ ] ラッシングベルト用ブラケット等を取付け る事で様々な形状の貨物に対応出来ます。 キャスターや脚による集中荷重が発生す る場合も天板の変形防止の補強取付けが 可能です。 外形寸法 : 1100×1100mm∼ 1100×1400mm 搭載荷重 : 400kg∼800kg 使用鋼材 : SS400相当 樹脂粉体塗装仕上げ 天板 : SUS304 パレット重量 : 約100kg∼120kg ※サイズ、重量、鋼材仕様など上記の標準設計範囲で対応が困難な場合は、 特注設計も可能ですので、 ご相談下さい。 4 航空輸送用 防振コンテナ コンテナ内部に防振パレットを組 み込んだ航空機専用防振コンテナ です。精密機械、美術品、果物など の大切な貨物を衝撃・振動から守り ます。 精密機器輸送用 防振コンテナ 精密機器を衝撃・振動から守り、 安全 に設置場所まで搬送するキャスター 付防振コンテナです。 専用保護枠(外装カバー)に搭載し て様々な輸送手段に対応できます。 精密機器輸送用 防振パレット ●標準仕様Aタイプの適用例 精密機器輸送用容器や梱包サイズ に合わせて防振パレットを設計します。 容器とパレットを脱着式にする事 で回収輸送も容易に行えます。 輸送コンテナ用 防振パレット ●標準仕様Bタイプの適用例 海上コンテナ等で必要な貨物に必要 な枚数を使用する事が可能です。 JISプールパレットに準拠したサイズ でコンテナ内での配置も容易です。 5 ●精密機器輸送 : 半導体製造装置 LCD/PDP製造装置 電子顕微鏡 微細測定装置 ATMなどの端末装置 MRIなどの医療検査装置 コピー機などのOA複合機器 サーバー等の電子機器 ●大型ガラス基板 : LCD/PDP用大型ガラス基板 LCDカラーフィルター ●磁器セラミック製品 : 大型セラミックタイル 焼結前一次成型タイル 大型ガイシなどの磁器製品 ●大型特殊鋼材 : 打痕や変形を嫌う特殊鋼材 ●特殊紙・特殊印刷物 : 打痕などを嫌う原紙ロール 摩擦を嫌う特殊印刷物 ●美術品・芸術品 : 絵画などの高価美術品 破損し易い高価芸術品 博物館などの展示品 ●花卉・生鮮食品 : 損傷し易い高価花卉類 イチゴ 桃 メロン 活ウニなどの高価食材 その他 衝撃を嫌う製品の輸送 特に海外でエアサス車の手配が困難な環境で防振パレットが活躍します。 ●取扱い注意事項 1.防振パレットは屋内での使用に合わせた設計になっています。長期 に屋外放置された場合、錆が発生する場合がありますのでご注意下 さい。 4.パレットに組み込んでいるマウントは過剰な荷重を加えると破損す る恐れがありますので、最大積載荷重を超えない範囲でご使用願い ます。又、冷凍車などの低温環境でのご使用は避けて下さい。 2.トラック荷台やコンテナヘの固定は通常作業と同等に行えますがラ ッシングベルト等による上下方向の過剰な締め付けは性能を低下さ せる要因になりますので貨物のズレ防止程度に留めてご使用下さい。 5.パレットに組み込んでいるマウントの耐久性は陸上輸送1000km× 100回を想定した設計となっていますので経年劣化も考慮して概 ね5年を目安にパレットを交換する事をお勧めします。 3.パレット上梓/下枠には十分なクリアランスを設けていますが取扱 い上の変形等により接触する状態でのご使用は衝撃緩衝・防振性能 が損なわれる可能性があります。 破損/接触箇所の修正、又はパレットの交換が必要になります。 ●特記事項 1.保証事項:設計・製作上の不備による破損の場合、破損品に対して無 償代品補償とします。 2.無償保証期間は納入後1年間とします。 3.保証範囲:「 防振パレット」納入仕様図表記内容の範囲とし、下記につ いては除外します。 (但し、製造物責任法第2条第2項の「欠陥」に準じた責任範囲で対応する。) ①取扱上の事故による破損、変形 ②積載荷重限界を超えた使用による破損、変形 ③パレットヘの積載された貨物(容器、内容物など)の破損 ④納入後、改造・変更・修正を加えた事に起因する破損 4.その他 ①カタログ中に記載されている衝撃緩衝・防振性能は保証値では有り ません。実輸送データの一例であり性能の目安としてご判断下さい。 ②導入前の性能確認として必要に応じて試作パレットによる実輸送評 価(実測解析/報告書作成)も行いますのでご相談下さい。 6 11.12.PDF
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