教室の生き物たち - ネスコム 千種校

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名古屋市千種区松軒 2-4-3
TEL&FAX
(052)711-9574
発行責任者:
森 聖樹
あっという間の入梅、今年は早かったですね。もっとも、じめじめの梅雨には未だ
成らず、気温の高低差のある日々が続き、体調不良を訴える生徒が最近多いです。
上着を掛けたり、脱いだりで調節し、又、汗でぬれた服をこまめに変えたりの対処
をして風邪を引かぬよう気をつけてください。
日本語で「雨」を表す言葉を捜すと、陰雨、淫雨、煙雨、霧雨、豪雨、細雨、驟雨、
慈雨、多雨、秋雨、春雨、涙雨、俄雨、糠雨、麦雨、白雨、暴雨、村雨、微雨、夕
立、雷雨、霖雨、涼雨、冷雨…、「雨」ひとつでも、これだけ沢山あるのですね。
日本の季節感、繊細な言葉の表現をずっと大切にしていきたいものですね。
アメリカには 17 年周期で大発生するセミがいます。その名も 17 年ゼミ!昨年の夏シカゴで大量発生して
いる状況を NHK のダーウィンが来た!で見ましたが、一斉に羽化するそのときには、なんと 100m 四方
に 40 万匹も存在するそうです。その鳴き声は当然うるさくて、もう人の声など全く聞こえなくなってしま
うほどです。
素数セミ(周期ゼミ)といわれるこの種類、13 年もしくは 17 年おきに成虫になるそうです。
(アブラゼミは5~7 年ほどで成虫になるようで、幼虫時代の栄養状況でその長さは決まるそうです)
なぜ、13 年や 17 年周期で大量発生するかというと、
1.交尾相手を見つけやすい。
2.1匹あたりでは外敵に食われにくい。
では、なぜ、素数なのか。
周期が異なるセミが交尾すると、周期がバラバラになり、(1)の目的が果たせなくなるので絶滅してしまい
ます。 素数の年に発生すると、例えば、ある年、12 年周期と 16 年周期のセミがA地点で、13 年周期と 17
年周期がB地点で同時発生した場合、今後 1000 年間にA地点では 20 回同時発生するけれども、B地点で
はたった4回でだけとなります。それ故、B地点のセミの方が生き残りやすくなる仕組みです。外敵から
身を守り、種の保存を続けてきた 17 年ゼミ。生き物の持つ不思議さと素晴らしさに感動しませんか?
数字としてみたとき、素数は約数が1と自身の 2 つしかなく、扱いにくくとっつきにくいのですが、
、、、
教室の生き物たち
レッドチェリー
シュリンプ
メダカ、オタマジャクシ、ドジョウ、
スズムシ、と色々な生き物が教室には
ウーパールーパー
カブト虫
棲息中です!(時折、芋虫も、、、)
スジエビ
何年も前のこと、ヨーロッパに 3 人の兄弟がいました。3 人はある毛皮の交易会社に同じ給料で同時に入
社しました。2 年後、カールはエリックの 1.5 倍の、クルトはエリックの 2 倍の給料を得ていました。
父親が訪れたとき、その事実を知って、なぜこんなに報酬が違うのかとその経営者に尋ねました。
「私より彼ら自身にその説明をしてもらいましょう。」と言って、先ずエリックを呼び、
「今、オセアニア号
が埠頭に着いたようだから、ちょっと行って積み荷の一覧表を貰ってきてくれないか。」といいました。
暫くしてエリックは戻ってきて、オセアニア号はアザラシの毛皮 2000 枚が積まれてきたと報告し、「この
情報は一等航海士より聞きました」と付け加えました。
経営者は、次にカールにも同じ指示をしました。
暫くしてカールは、
オセアニア号にはアザラシ 2000 枚だけでなく、ビーバーの毛皮 500 枚と、
ミンクの毛皮 1100 枚も積んであることを示すリストを持ってきました。
最後に、クルトにも同じ課題を与えました。彼は少し時間がかかって戻ってきて話を始めました。
「オセアニア号はアザラシの毛皮 2000 枚を積んでいて 1 枚 7000 円の価格が付いていました。
そこである見込み客に 1 枚 1000 円で購入しないかと連絡を入れました。ビーバーの毛皮も 500 枚
ありました。これは質に良いものです。ミンクの毛皮は 1100 枚ありましたが、質が悪く行動を起
す必要はないと思います。」
クルトが去った後、経営者は父親に向かって言いました。
「もうお解かりでしょう。エリックは言わ
れたことも出来ていません。カールは言われたことだけはキッチリこなします。しかし、クルトは言われて
いないことも率先して行動に移すのです。」
(ポールマイヤーの Success Guide Post より)
人から言われなくても、イニシアティブをとって一歩でも先んじようとする心構え、行動。
これらは勉強が出来るからと言って身につくものではありません。
今の日本の受動的な教育が、言われたこと以上のことをやろうなどという意識を全く持ち合わせない“指
示待ち人間”を大量に作り出しています。
学校での成績が良かった人が、意外にも社会に出てから落ちこぼれるケースが多いのは、「自分は人より
すこしはマシだぞ」という思い上がりから、必要とされていること以上のことに真摯に取り組むという毎日
の努力を怠ってしまうからです。セルフモチベーションは学歴によって保障されるものではないからです。
100 やるべきところを、100 目指している限り、やらされているに過ぎません。でも、101やろうとし
た時、自分が選択したのですから、その心的状況は全く異なります。
ネスコムの授業形態もこのことに無縁ではありません。特別に指示をしなくてもほとんどの生徒たちは
自主的に学習を始めます(一部の生徒が『先生、今日何やろう?』と尋ねてきます。私の返事はいつも『う
ん、勉強!』です)。そして、100 を越えることをしてくれる生徒も年々増えてきています。101,102 の勉
強が出来るようになった子は、成績もどんどん上がっていきます。
より積極的に、能動的に学んでくれる子を一人でも多く育てることが使命と、取り組んでいます。