区切り文字にて連結されたデータを 元のとおりに再分割する (Professional 版以上) 概要 「ほげ」「ふが」「ぴよ」の 3 データを「|」を区切り文字として使用することで、「ほげ|ふが|ぴよ」と連結した 1 データ として扱うことがあります。連結状態では印刷に適さない場合が多いですが、BarTender では「検索と置換」とい う機能を用いて分割することが可能です。 手順 3 つのデータソースに「ほげ|ふが|ぴよ」を与え、それぞれで「ほげ」だけ「ふが」だけ「ぴよ」だけとなるように設定 を行います。 ① テキストオブジェクトを 3 つ作成し、それぞれのデータソースの内容を「ほげ|ふが|ぴよ」とします(作例では組 み込みデータで行っていますが、データベースフィールドやオブジェクト値による参照でも同様の操作が可能 です)。 ② オブジェクトのプロパティを表示します。 1/7 ③ 左ペインの一覧から該当のデータソースを選択し、右ペインにて[変換]タブをクリックします。 ④ [検索と置換]の設定ボタンをクリックすると[検索と置き換え: 実行リスト]が表示されます。ここに設定した内 容に従ってデータの変換が行われます。 2/7 ⑤ 左下の点線で作られた四角のボタン(新規作成)をクリックすると設定が一つ作成できます。 3/7 ⑥ オプションの内容は以下の通りです。 a. 説明 : 左側の実行欄に表示される名称になります。 b. 実行 : どういったことを行うかを指定します。デフォルトは<検索と置換>ですが、 ・ 検索と置換 ・ 検索と前挿入 ・ 検索と後挿入 ・ 検索と削除 ・ 検索し、その前のすべてを削除 ・ 検索し、その後のすべてを削除 ・ 入力テキストの先頭に挿入 (= プレフィックス) ・ 入力テキストの末尾に挿入 (= サフィックス) の 8 パターンが選択可能です。 c. 検索条件 : 検索条件の指定を行います d. 構文 : 検索条件や置換文字列に使える構文を指定します。厳密に入力された文字だけを条件とする< リテラル>の他、<ワイルドカード>や<正規表現>が指定可能です(今回の作例ではすべて<リテラル>を使 用します)。 e. 最初の生成のみ : 検索条件に合致する箇所が複数ある場合、最初のみを処理の対象とします。 f. 置換文字列 : 検索条件に合致した対象をどう置換するかを指定します。 a. b. c. d. e. f. 4/7 ⑦ 「ほげ|ふが|ぴよ」から「ほげ」だけを抜き取ります。 a. 一つ目の「|」以降は全ていらないので、[実行]は<検索し、その後ろのすべてを削除>・[検索条件]は「|」 とします。これで「ほげ|」になります。 b. まだ「|」が残っていて邪魔です。もう一つ条件を新規作成し、[実行]は<検索と削除>・[検索条件]は「|」と します。これで「ほげ」だけ抜き取れました。 5/7 ⑧ 続いて「ふが」だけを抜き取ります。 a. 「ふが」だけを抜き取りたいデータソースにて「検索と置き換え: 実行リスト」を表示させて、条件を作成し ます。[実行]を[検索し、その前のすべてを削除]・[検索条件]を「|」とすることでまず「ほげ」が消えます。 b. 条件を追加し、[実行]は<検索と削除>・[検索条件]は「|」としたうえで、[最初の生成のみ]にチェックを付 けます。これで一つ目の「|」だけが消えます。 チェックがついていない場合、二つ目の「|」も消えることで「ふがぴよ」になってしまい、「ふが」だけの抜 き取りができなくなってしまいます。 6/7 c. 残りの条件は「ほげ」のときと同じです。条件を 2 つ追加し、 一つ目(全体では 3 つ目)は、[実行]は<検索し、その後ろのすべてを削除>・[検索条件]は「|」 二つ目(全体では 4 つ目)は、[実行]は<検索と削除>・[検索条件]は「|」 とします。 ⑨ 「ぴよ」の抜き取りは今までの応用になります。 条件は 4 つで上から順に 1. [実行]を[検索し、その前のすべてを削除]・[検索条件]を「|」 (「ほげ」が消え「|ふが|ぴよ」が残ります) 2. [実行]を<検索と削除>・[検索条件]を「|」としたうえで、[最初の生成のみ]にチェック (一つ目の「|」が消え「ふが|ぴよ」が残ります) 3. [実行]を[検索し、その前のすべてを削除]・[検索条件]を「|」 (「ふが」が消え「|ぴよ」が残ります) 4. [実行]を<検索と削除>・[検索条件]を「|」 (「|」が消え「ぴよ」が残ります) まとめ 必要なデータが先頭にくるまで、区切り文字を検索条件にした[検索し、その前のすべてを削除]と、区切り文字 を検索条件にし[最初の生成のみ]にチェックを入れた<検索と削除>を交互にくりかえし、 必要なデータが先頭に来た状態で後ろに必要が無いデータがついている場合は、区切り文字を検索条件にした <検索し、その後ろのすべてを削除>と、区切り文字を検索条件にした<検索と削除>を行うことで必要なデータが 抜き取れます。 7/7
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