区切り文字にて連結されたデータを 元のとおりに再分割する

区切り文字にて連結されたデータを
元のとおりに再分割する
(Professional 版以上)
概要
「ほげ」「ふが」「ぴよ」の 3 データを「|」を区切り文字として使用することで、「ほげ|ふが|ぴよ」と連結した 1 データ
として扱うことがあります。連結状態では印刷に適さない場合が多いですが、BarTender では「検索と置換」とい
う機能を用いて分割することが可能です。
手順
3 つのデータソースに「ほげ|ふが|ぴよ」を与え、それぞれで「ほげ」だけ「ふが」だけ「ぴよ」だけとなるように設定
を行います。
① テキストオブジェクトを 3 つ作成し、それぞれのデータソースの内容を「ほげ|ふが|ぴよ」とします(作例では組
み込みデータで行っていますが、データベースフィールドやオブジェクト値による参照でも同様の操作が可能
です)。
② オブジェクトのプロパティを表示します。
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③ 左ペインの一覧から該当のデータソースを選択し、右ペインにて[変換]タブをクリックします。
④ [検索と置換]の設定ボタンをクリックすると[検索と置き換え: 実行リスト]が表示されます。ここに設定した内
容に従ってデータの変換が行われます。
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⑤ 左下の点線で作られた四角のボタン(新規作成)をクリックすると設定が一つ作成できます。
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⑥ オプションの内容は以下の通りです。
a.
説明 : 左側の実行欄に表示される名称になります。
b.
実行 : どういったことを行うかを指定します。デフォルトは<検索と置換>ですが、
・
検索と置換
・
検索と前挿入
・
検索と後挿入
・
検索と削除
・
検索し、その前のすべてを削除
・
検索し、その後のすべてを削除
・
入力テキストの先頭に挿入 (= プレフィックス)
・
入力テキストの末尾に挿入 (= サフィックス)
の 8 パターンが選択可能です。
c.
検索条件 : 検索条件の指定を行います
d.
構文 : 検索条件や置換文字列に使える構文を指定します。厳密に入力された文字だけを条件とする<
リテラル>の他、<ワイルドカード>や<正規表現>が指定可能です(今回の作例ではすべて<リテラル>を使
用します)。
e.
最初の生成のみ : 検索条件に合致する箇所が複数ある場合、最初のみを処理の対象とします。
f.
置換文字列 : 検索条件に合致した対象をどう置換するかを指定します。
a.
b.
c.
d.
e.
f.
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⑦ 「ほげ|ふが|ぴよ」から「ほげ」だけを抜き取ります。
a.
一つ目の「|」以降は全ていらないので、[実行]は<検索し、その後ろのすべてを削除>・[検索条件]は「|」
とします。これで「ほげ|」になります。
b.
まだ「|」が残っていて邪魔です。もう一つ条件を新規作成し、[実行]は<検索と削除>・[検索条件]は「|」と
します。これで「ほげ」だけ抜き取れました。
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⑧ 続いて「ふが」だけを抜き取ります。
a.
「ふが」だけを抜き取りたいデータソースにて「検索と置き換え: 実行リスト」を表示させて、条件を作成し
ます。[実行]を[検索し、その前のすべてを削除]・[検索条件]を「|」とすることでまず「ほげ」が消えます。
b.
条件を追加し、[実行]は<検索と削除>・[検索条件]は「|」としたうえで、[最初の生成のみ]にチェックを付
けます。これで一つ目の「|」だけが消えます。
チェックがついていない場合、二つ目の「|」も消えることで「ふがぴよ」になってしまい、「ふが」だけの抜
き取りができなくなってしまいます。
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c.
残りの条件は「ほげ」のときと同じです。条件を 2 つ追加し、
一つ目(全体では 3 つ目)は、[実行]は<検索し、その後ろのすべてを削除>・[検索条件]は「|」
二つ目(全体では 4 つ目)は、[実行]は<検索と削除>・[検索条件]は「|」
とします。
⑨ 「ぴよ」の抜き取りは今までの応用になります。
条件は 4 つで上から順に
1.
[実行]を[検索し、その前のすべてを削除]・[検索条件]を「|」
(「ほげ」が消え「|ふが|ぴよ」が残ります)
2.
[実行]を<検索と削除>・[検索条件]を「|」としたうえで、[最初の生成のみ]にチェック
(一つ目の「|」が消え「ふが|ぴよ」が残ります)
3.
[実行]を[検索し、その前のすべてを削除]・[検索条件]を「|」
(「ふが」が消え「|ぴよ」が残ります)
4.
[実行]を<検索と削除>・[検索条件]を「|」
(「|」が消え「ぴよ」が残ります)
まとめ
必要なデータが先頭にくるまで、区切り文字を検索条件にした[検索し、その前のすべてを削除]と、区切り文字
を検索条件にし[最初の生成のみ]にチェックを入れた<検索と削除>を交互にくりかえし、
必要なデータが先頭に来た状態で後ろに必要が無いデータがついている場合は、区切り文字を検索条件にした
<検索し、その後ろのすべてを削除>と、区切り文字を検索条件にした<検索と削除>を行うことで必要なデータが
抜き取れます。
7/7