x - 東京大学

研究用ユニバーサルドライビングシミュレータ
Universal Driving Simulator for Human, Vehicle, and Traffic Research
シミュレータの諸元
■ビジュアルシステム •映像投影装置:液晶プロジェクタ •計算周期:60Hz
•分解能:XGA(1,024×768pixels) •視野角:水平方向360°,垂直方向30°
•全方位スクリーン寸法(1枚あたり):132インチ(幅2,693×高さ3,160mm)
■6自由度動揺装置 •電動6軸スチュワートプラットホーム •最大負荷質量:3,000kg
•各方向の最大速度・最大角速度・最大加速度は右の表の通り
■ターンテーブル機構 •ヨー角速度:60deg/s •ヨー角加速度:300deg/s2
■XYテーブル機構 ・最大移動速度:100mm/sec ・最小検出距離:1mm
■主な実験シナリオ
■運転席キャビン •寸法:幅3,540×長さ3,200×高さ3,417mm
•運転席:AT車仕様,可変ピラー方式,ボディソニックによる振動模擬
■効果音 •エンジン音,ロードノイズ,風切り音,衝突音,スリップ音など
自車内で聞こえる自他車両の走行音や道路環境などによって変化する
音を忠実に再現
最大変位
最大速度
最大瞬間加速度
x
-300~+250mm
330mm/s
0.5G
y
±260mm
350mm/s
0.5G
z
-400~+290mm
380mm/s
0.5G
±20deg
23deg/s
-
-18~+20deg
21deg/s
-
±17deg
22deg/s
-
ロール
ピッチ
ヨー
首都高速3号線 首都高速4号線 東名高速道路 市街地一般道路
高速周回路
シミュレータの新しい機能
■車両旋回運動に対する高精度な臨場感の実現
(1)空間6自由度の動きの創出 (3)回転中心の移動
■現実感が高く複雑な走行環境の構築が可能
(1)照明再現
XYテーブル機構を利用して動揺装
6軸モーションの動揺装置により車
両の前後(X),左右(Y),上下(Z)方 置上のキャビンを水平に移動させ
向の動きと左右方向の傾き(ロール), ることで回転中心を実車と同じ運
前後方向の傾き(ピッチ),左右方向 転席後方の位置に設定し,旋回時
の回転(ヨー)を自在に創出して再現 の運転操作感覚を向上
ヘッドライト,街灯,商店,他車両
のブレーキライトなど照明関係の
再現により,夜のシナリオの再現
が可能
(2)周囲交通環境の構築
Z
運転席キャビン
ヨー
歩行者,トラック,バイクを含んで
多種類の車両とそれぞれ可移動
64cm
ピッチ
X
物体の設定が可能であり,且つ
信号のコントロールも可能
キャビン移動
ロール
Y
回転中心
30cm
XYテーブル
(3)天気状況の再現
(2)運転操作性の向上
晴,雨,雪,雲など多様の天気条
件を指定でき,その上,全日の時
間によって,太陽光の入射角度も
調整可能
動揺装置にターンテーブル機構を
付加することで旋回性能が向上し, ターンテーブル
車両のヨー運動を体感的に把握し
やすくなり,運転操作性を向上
複合現実感交通実験スペース(仮想実験システム+実観測実験システム)の形成
交通シミュレータとの連携
■実験計測車両
ドライバの運転挙動や周辺
他車両の挙動が計測可能
■交通シミュレータ(TS)
■ドライビングシミュレータ(DS)
Traffic Simulator
交通量の発生・集中管理,
渋滞などの交通状況を再現
Driving Simulator
ステアリングやブレーキ・アクセル
操作時などの運転挙動を再現
シミュレーションと
実機実験とをつなぐ,
新しい実験環境を実現!
■生研千葉実験所
■実験用交通信号機
実際の道路環境を模擬した
交差点
■タイヤ試験機
タイヤの動特性や摩擦の影
響などを計測可能
■KAKUMO:ミクロ交通シミュレータ
Micro Traffic Simulator (KAKUdai MOdel)
TSとDSの仕様の差異を解消する仲介役
仮想実験システム
実観測実験システム
マルチボディダイナミクスとの連携
■マルチボディダイナミクス
厳密な運動方程式をコンピュータで導出
■Hardware In the Loop Simulation
ドライビングシミュレータと連接
ホスト計算機
タイヤ試験機との連携
マルチボディダイナミクス
車両モデル
本パンフレット記載事項は東京大学CCR産学連携プロジェクト「サステイナブルITSの展開研究」における民間企業との共同研究及び国土交通省国土技
術政策総合研究所からの受託研究などの成果の一部です.関係各位に深謝申し上げます.