平成 21 年 3 月 宮崎県延岡市 はじめに 少子高齢化や地方分権の進展など地方を取り巻く環境 が大きく変わりつつある中、活力と魅力あるまちをめざ した取り組みを、これまで以上に進めていかねばなりま せん。 本市では、陸上や柔道、水泳競技などにおいて、多く の選手がオリンピックをはじめとする世界的な大会に出 場するなど、トップアスリートが活躍しており、 「ゴールデンゲームズinのべ おか」や「延岡西日本マラソン」を開催している陸上をはじめ、サッカー、野 球、各種武道など様々な競技種目で合宿や大会が行われています。 そのため、これらの貴重な人材や大会等を通じ、本市のイメージ向上や交流 人口の増大を図る「アスリートタウンづくり」を進めてきております。 また、健康志向の高まりや高齢社会の進展により、健康づくりや体力づくり の一環としてスポーツ・レクリエーションに親しむ人が増えており、そのニー ズも多様化しています。 そのような中、今回の計画は、 「スポーツを活かしたまちづくり」を本市活性 化のための重点施策としてとらえ、 「アスリートタウンづくり」と「スポーツに よる健康づくり・体力づくり」という2つの柱に分類しながら、市民の皆様と 行政が協働して取り組んでいくことを基本に、その方向性や取り組みを具体的 に示すものとして策定しています。 本計画の推進にあたりましては、多くのトップアスリートを輩出している本 市の特性を活かすとともに、スポーツの振興にも努めながら、市民の皆様と一 体となって、賑わいにあふれた元気な延岡づくりを進めてまいりたいと思って おりますので、なお一層のご支援とご協力をよろしくお願いいたします。 平成 21 年 3 月 延 岡 市 長 1 首 藤 正 治 第1章 総 論 1.現状と課題 (1)スポーツの意義 ・・・・・・・・・・・・・3 (2)国・県の取り組み ・・・・・・・・・・・・・3 (3)本市のスポーツを取り巻く環境 ・・・・・・・・・・・・・4 2.アスリートタウンのべおか・スポーツ振興計画とは (1)策定の趣旨 ・・・・・・・・・・・・・5 (2)役割と性格 ・・・・・・・・・・・・・5 (3)施策の体系 ・・・・・・・・・・・・・6 (4)計画の期間 ・・・・・・・・・・・・・6 第2章 各 論 第1節 アスリートタウンづくり 1.大会・合宿の充実 大会の充実 ・・・・・・・・・・・・・7 大会・合宿の誘致 宿泊機能の充実 2.推進体制の充実 ・・・・・・・・・・・・・9 推進体制の充実と情報発信 第2節 市民参加の促進 競技スポーツの振興 スポーツによる健康づくり・体力づくり 1.生涯スポーツの振興 ・・・・・・・・・・・・・12 総合型地域スポーツクラブの設置 児童生徒の体力づくり 市民主体の健康づくり 障がい者スポーツ 高齢者スポーツ 各種スポーツ教室や大会・イベント等の拡充 2.関係団体及び指導者の育成 ・・・・・・・・・・・・・15 第3節 スポーツ施設の整備充実 ・・・・・・・・・・・・・16 第4節 計画の推進体制 ・・・・・・・・・・・・・20 ※付属資料 ○用語解説 ・・・・・・・・・・・・・21 ○運動・スポーツに関する意識調査 ・・・・・・・・・・・・・22 2 第1章 総 論 1.現状と課題 (1)スポーツの意義 スポーツは、体を動かすという人間の本源的な欲求に応えるものであり、爽快感や達 成感、連帯感に加え、楽しみや喜びをもたらすとともに、体力の向上やストレスの発散、 生活習慣病の予防など、心身両面にわたって健康をもたらします。 このため、スポーツに親しむことは、明るく豊かで活力に満ちた社会の形成や市民の 健全な心身の維持、発達に必要不可欠であり、性別や年齢、障害の有無にかかわらず、 生涯にわたって豊かな「スポーツライフ」を送ることには大きな意義があります。 また、自ら行うばかりでなく、様々なスポーツを観て楽しむ、あるいは支援するなど、 スポーツへの関わり方も多様化してきており、郷土にゆかりのある選手が、国際大会を 含めた様々な場面で活躍する姿は、市民のスポーツに対する関心を高めるとともに、夢 や感動を与え、活力ある地域づくりにも大きく寄与するものとなっています。 さらに、様々なスポーツ大会や合宿・キャンプを誘致・開催することは、新たなまち づくりの方策として注目されており、地域イメージの向上や交流人口の増大、ひいては 流入経済活力の強化にもつながるものとして、全国各地で取り組みが行われています。 (2)国・県の取り組み 国は、平成 12 年 9 月、スポーツ振興法に基づき、21 世紀における豊かなスポーツ環境 を目指した「スポーツ振興基本計画」 (平成 13 年度~22 年度の 10 年計画)を策定しまし た。また、計画策定から5年が経過した平成 18 年 9 月には、中央教育審議会スポーツ・ 青少年分科会の意見を踏まえ、計画の改定を行っています。 その中で、今後のスポーツ行政の主要課題として、 1)スポーツの振興を通じた子どもの体力の向上方策 2)生涯スポーツ社会の実現に向けた、地域におけるスポーツ環境の整備充実方策 3)我が国の国際競技力の総合的な向上方策 の3つを掲げるとともに、この計画を、地方公共団体がその実情に即したスポーツ振興 施策を主体的に進める上での参考指針としています。 また、県は、国の定めた「スポーツ振興基本計画」に基づき、平成 15 年3月に概ね 10 年間を見通した「宮崎県スポーツ振興基本計画」を策定しており、平成 21 年 4 月には、 スポーツを取り巻く社会状況の変化を踏まえ、計画の改訂を行っています。 その中では、以下の3本の施策を中枢に据え、スポーツ振興を図ることとしています。 1)次代を担う子どもたちの体力向上の推進 3 2)県民総参加型のスポーツの推進 3)感動と夢を生み出す競技スポーツの推進 また、平成 17 年度から平成 26 年度までの 10 ヵ年を計画期間とする「新しい宮崎県観 光・リゾート振興計画」では、年間を通した温暖な気候や充実したスポーツ施設を生か し、スポーツキャンプの誘致やスポーツイベントの開催をさらに推進する『スポーツラ ンドみやざきの全県的な展開』を基本施策の一つとして位置づけています。 (3)本市のスポーツを取り巻く状況 本市では、オリンピックをはじめとする世界大会に出場するトップアスリートを数多 く輩出しており、「ゴールデンゲームズinのべおか」、「延岡西日本マラソン」、などの 競技性の高いスポーツイベントとともに、「磯貝杯九州少年柔道大会」 、「若鮎旗争奪少年 剣道大会」「国際武道大会」など、本市の特性を活かした九州規模以上の大会が開催され ています。また、「全国大学柔道夏期合同合宿」をはじめ、陸上、野球、バレーボールな どの実業団ならびに高校生チームにより一年を通してスポーツキャンプが行われている ことから、これらを地域固有の資源として活かしながら本市のイメージ向上や交流人口 の増大を図っています。こうした取組みを通して、「ゴールデンゲームズinのべおか」 は、毎年好記録が誕生し、県内外から多くの観客が集まる大会へと発展しており、また、 「延岡西日本マラソン」についても、九州管内をエリアとしたテレビ生放送がスタート するなど充実が図られています。さらには、Jリーグをはじめ、社会人野球や柔道の合 同合宿なども定着するとともに、延岡学園高校バスケットボール部の全国大会での活躍 にもめざましいものがあり、2008 年に行われた北京オリンピックでは、競泳の松田丈志 選手と柔道の内柴正人選手がメダルを獲得し、市民に大きな夢と感動を与えてくれたと ころです。 また、生涯スポーツの振興という観点から、市民一人ひとりが生涯にわたりスポーツ に親しむことができるようスポーツ環境の整備を進めており、これまでの健康教室やス ポーツ教室の開設に加え、合併によって利用し易い施設や参加し易いスポーツイベント も増える中で、地域住民が主体的に運営する「総合型地域スポーツクラブ」の設立に向 けた準備が進められています。 今後とも、多様化するスポーツニーズに対応しながら、交流人口の増大や情報発信、 スポーツの振興といった、スポーツを活かしたまちづくりを進めていくためには、ソフ ト・ハード両面に渡って環境の充実をより一層図っていくことが必要となっています。 4 2.アスリートタウンのべおか・スポーツ振興計画とは (1) 策定の趣旨 少子・高齢化が本格的に到来し、高度情報化や国際化、地方分権が進展するなど 地方を取り巻く環境が大きく変わりつつある中、延岡市では、これまで以上に活力 と魅力のあるまちをめざした取り組みを進めていく必要があります。 このため、本市では、トップアスリートの活躍やスポーツイベント等を通して、 本市のイメージ向上や交流人口の増大を図る「アスリートタウンづくり」を、平成 8年に策定した「第4次長期総合計画」において本市活性化のための基本施策とし て位置づけて以来、継続した取り組みとして推進しているところです。 一方で、健康志向の高まりや高齢社会の進展により、健康づくりや体力づくりの 一環としてスポーツ・レクリエーションに親しむ人が増えており、また、そのニー ズも多様化してきています。 そうした中で、「アスリートタウンづくり」は、市民や競技団体の中で様々な捉 え方をされており、今後のまちづくりを進めていく上では、生涯スポーツの振興施 策等との関連を整理していくことが必要となっています。こうしたことから、平成 19 年に策定した第5次長期総合計画においては、 「アスリートタウンづくり」や「ス ポーツによる健康づくり・体力づくり」等に関する施策を分野毎に体系化したとこ ろです。 今回の「アスリートタウンのべおか・スポーツ振興計画」については、第5次長 期総合計画を踏まえ、「スポーツを活かしたまちづくり」を本市活性化のための重 点施策としてとらえ、 「アスリートタウンづくり」と「スポーツによる健康づくり・ 体力づくり」という2つの柱に分類しながら、その方向性や取組み内容をより具体 的に示すものとして策定しました。 (2) 役割と性格 ① 計画の役割 本計画は、スポーツを通して各施策を推進していくための具体的な方策を示して います。 ② 計画の性格 市民と行政が協働して取り組んでいくことを基本に、市民の目線に立ったわかり やすい計画とし、市民、関係団体と行政がそれぞれ担うべき役割をより具体的に整 理しています。 5 (3) 施策の体系 アスリートタウンのべおか・スポーツ振興計画 推進 進体 体制 制の の構 構築 築 推 スポ ポー ーツ ツ施 施設 設の の整 整備 備充 充実 実 ス ア アス スリ リー ート トタ タウ ウン ンづ づく くり り ス スポ ポー ーツ ツに によ よる る健 健康 康づ づく くり り・ ・体 体力 力づ づく くり り (4) 計画の期間 計画の期間は、上位計画である第5次長期総合計画の計画期間を踏まえ、平成 21 年度から 27 年度までの7年間としますが、第5次長期総合計画の後期基本計 画の策定時やスポーツを取り巻く環境が著しく変化した場合には見直しを行い ます。 6 第2章 各 論 第 1 節 アスリートタウンづくり 市民と行政が一体となり、地域の特性で あるスポーツを活かした活動や交流を進め ながら、地域のイメージ向上や交流人口の 増加をめざします。 ゴールデンゲームズ in のべおか 1.大会・合宿の充実 (1) 大会の充実 【取組の内容】 関係団体及び行政は、これまでの取り組みにより定着している九州規模以上の大会 について、競技会としての魅力アップを図り、内容の充実に努めます。 【推進方策】 ○ 主催団体は、大会の規模拡大や内容の充実を図るとともに、「観る人(応援)」の視 点に立った大会運営に努めます。 ○ 「のべおかアスリートタウンサポーターズ(NATS)」をはじめ、スポーツボランテ ィア関係団体は、大会運営を支援します。 ○ 観光関連団体は、大会の開催に合わせ、他のイベントとの共催を図るなど、選手な どが延岡の魅力を満喫できるよう、大会を側面から支援するとともに、地場産品の 販売やPRにも努めます。 ○ 行政は、大会の充実を図ろうとする主催団体の取組みを支援します。 ○ 地域振興を目的とした既存スポーツイベントの主催団体は、関係競技団体との連携 を強化しながら大会の拡充に努めます。 【アスリートタウンづくりにおける主要な大会】 ・ ゴールデンゲームズinのべおか ・ 延岡西日本マラソン ・ 磯貝杯九州少年柔道大会 ・ 若鮎旗争奪少年剣道大会 ・ 国際武道大会 延岡西日本マラソン 7 【今後、アスリートタウンづくりの推進が見込まれる大会】 ・ ETOランド全日本人工芝スキー大会 ・ MTB in SUMIE ・ 鏡山スカイスポーツフェスタ 等 【主要事業】 ① アスリートタウン延岡補助事業〔大会開催補助・合宿誘致補助〕 (2) 大会・合宿の誘致 【取組の内容】 関係団体及び行政は、競技施設や助成制度 を広く情報発信しながら、国際的な大会から 全国・九州・東九州規模までの新たな大会の 誘致・開催、スポーツ合宿誘致に取り組みます。 ベガルタ仙台の春季キャンプ 【推進方策】 ○ 行政、競技団体、NPOアスリートタウンのべおか、宿泊事業者は連携しながら、 既に行われている合宿について、その継続、拡大に努めます。 ○ 競技団体は、新たな大会や合宿の誘致、開催を進めるとともに、その定着と拡大を 図ります。 ○ 行政は、マリンスポーツやスカイスポーツなど、自然を活かしたスポーツを含め、 新たな大会や合宿の開催、誘致を進める取組みを支援します。 ○ 行政は、「スポーツランドみやざき推進協議会」や競技団体等と連携しながら、新 たな大会や合宿の誘致・定着に努めます。 【想定される大会】 ※新たな分野での取組み例 ・ オープンウォータースイミング大会 ・ 登山競技大会 ・ サーフィン等大会 ・ ボルダリング大会 等 【主要事業】 ① アスリートタウン延岡補助事業〔大会開催補助・合宿誘致補助〕 「アスリートタウン延岡補助事業」の大会開催に係る補助について、その補助対象 となる大会の範囲を拡充し、東九州規模の大会から、その大会規模に応じた補助要 綱に改正します。 8 ② アスリートタウンのべおか大会・合宿誘致推進事業 各種スポーツ大会や合宿の誘致を進めるにあたり、各種競技用備品ならびにトレ ーニング機材等の充実に努めます。 ③ 市民まちづくり活動支援事業(大会開催等への支援) 自主性のある市民参加の新たなまちづくり活動を支援します。 (3) 宿泊機能の充実 【取組の内容】 宿泊事業者及び行政は、大会・合宿の参加者・関係者等のための宿泊機能の充実に 努めます。 【推進方策】 ○ 各種競技団体や「NPO アスリートタウンのべおか」及び行政や宿泊事業者等は、ス ポーツ大会や合宿利用者のニーズ把握に努めます。 ○ 宿泊事業者や関係団体は、スポーツ大会や合宿利用者のニーズに沿い、サービス の向上や施設機能の充実に努めます。 ○ 行政は、宿泊施設を有する須美江家族旅行村、浜木綿村、ETO ランド、夕府村「ほ たるの宿」等について、合宿施設としての活用を促進するとともに、健康増進施 設であるヘルストピアについては、入浴施設などの有効活用を図ります。 2.推進体制の充実 (1) 推進体制の充実と情報発信 【取組の内容】 関係団体及び行政は、「NPO アスリートタウン のべおか」の組織体制の強化を図るなど、アス リートタウンづくりを推進する体制の充実を図 ります。また、本市にゆかりのある多くのアス リートを顕彰するとともに、アスリートタウン の情報発信に努めます。 オリンピック祝賀会 【推進方策】 ○ 「NPO アスリートタウンのべおか」は、アスリートタウンづくりを円滑に推進す るため、競技団体や宿泊事業者をはじめとした観光関連事業者等からなる「(仮 称)アスリートタウンのべおか推進協議会」を組織し、次のような機能を果たし ながら連携した取組みを展開します。 9 ① 協議会の事務局 ②「アスリートタウンづくり」に向けた市民意識の醸成 ③ アスリートタウンづくりにおける団体間の連絡・調整、並びに行政との調整 ④ 情報発信 ○ 行政は、 「NPO アスリートタウンのべおか」の活動を支援します。 ○ 行政は、オリンピックなど世界大会で活躍したゆかりの選手を顕彰するとともに、 広く情報発信に努めます。 ○ 行政は、全国大会以上の大会で活躍した選手や団体を顕彰します。 ○ 体育協会は、様々な大会で活躍した選手や団体を顕彰します。 【主要事業】 ①「NPO アスリートタウンのべおか」補助事業 「NPO アスリートタウンのべおか」が行うスポーツ大会・合宿等に対する支援事 業や広報活動等に対して事業費の一部を補助します。 ② アスリートタウン延岡顕彰事業 「アスリートタウン延岡スポーツ特別賞(顕彰)」等により顕彰していきます。 ③ 延岡駅前広場モニュメント設置事業 延岡駅前広場にオリンピック・パラ リンピック出場選手手型足型を設置し、 アスリートタウンをPRします。 ④ 懸垂幕設置事業 全国大会・世界大会に出場、或いは一定 の成果を収めた場合には、懸垂幕等により、 その功績を顕彰します。 延岡駅前広場モニュメント (2) 市民参加の促進 【取組の内容】 関係団体及び行政は、アスリートタウンづくり への市民の参加を促進します。 市民は「する(競技)」 「観る(応援)」「支える (支援)」など様々な形でアスリートタウンづく りに参加します。 ボランティアの様子 【推進方策】 ○「NPO アスリートタウンのべおか」及び行政は、 「アスリートタウンづくり」に関す る情報の発信に努めます。 10 ○ 市民は、「競技をする人」としてばかりでなく、 「スポーツ大会・合宿を観て、応 援する人」や「大会・合宿をボランティアとして支える人」としてアスリートタ ウンづくりに参加します。また、 「NPO アスリートタウンのべおか」の活動を応 援します。 (3) 競技スポーツの振興 【取組の内容】 関係団体及び行政は、連携・協働しながら世界レベルで活躍した人材の活用等を通 して競技人口の拡大に努めるとともに、競技力の向上を図ります。また、カヌー、パ ラグライダー、登山など恵まれた自然環境を活用した新たな分野のスポーツも含め、 競技スポーツの振興を図ります。 【推進方策】 ○ 体育協会並びに競技団体は、トップアスリートの活用や招致により競技会やスポ ーツ教室等を開催しながら、競技人口の拡大、並びに競技力の向上に努めます。 ○ 行政は、競技人口の拡大、競技力の向上を図ろうとする競技団体の活動を支援し ます。 ○ 行政は、宮崎県高校体育連盟、中学校体育連盟が指導者及び選手の技術向上を目 的として実施する「トップアスリート育成事業」の取組みを促進するとともに、 競技団体と連携し、小中高一貫指導体制づくりを進めます。 ○ 行政及び競技団体は、実業団等で活躍したトップアスリートを中学校の部活動等 で活用し、競技力の向上を図ります。 ○ 行政は、本市から九州規模以上の大会に出場する選手及び団体を支援します。 ○ 行政及び観光協会は、本市の豊かな自然を活用した新たな競技スポーツの普及、 振興を図るため、サーフィンやスキューバーダイビング、パラグライダー、ボル ダリング等の団体と連携した取組みを進めます。 【主要事業】 ① 延岡市スポーツ教室 ② みやざきトップアスリート育成事業(県事業) 中・高校生等の合同合宿練習等を継続的に実施することで、本県のトップアス リートを育成します。 ③ アスリートタウン延岡補助事業〔大会出場補助〕 「アスリートタウン延岡補助事業」の大会出場に係る補助制度を競技スポーツの 振興施策として位置づけるとともに、その補助対象となる大会の範囲を海外の大 会まで拡充する補助要綱に改正します。 ④ 体育協会補助事業(加盟団体補助、県民スポーツ祭選手団派遣事業補助) 11 第2節 スポーツによる健康づくり・体力づくり 市民生活に心の豊かさと健康をもたらし、活力ある社会を築くため、 「いつでも」 「ど こでも」「だれでも」「いつまでも」気軽にスポーツに親しむことができる環境づくり を進めます。 1.生涯スポーツの振興 (1) 総合型地域スポーツクラブの設置 【取組の内容】 行政と関係団体はともに連携しながら、市民の誰もが気軽にスポーツに親しむこ とができるように、「総合型地域スポーツクラブ」の設置を進めます。 【推進方策】 ○ 行政は、総合型地域スポーツクラブの設立・運営を支援します。また、(財)日 本体育協会や県と連携しながら、総合型地域スポーツクラブについての広報や情 報発信に努めます。 ○ クラブは、地域のスポーツニーズに対応しながら自主・自立的な運営に努めます。 【主要事業】 ① 総合型地域スポーツクラブ育成事業(新規) 総合型地域スポーツクラブの運営、及び設立に向けた取組みを支援する制度を 創設します。 (2)市民主体の健康づくり(からだの健康) 【取組の内容】 市民は、生活の中に運動を取り入れると同時に栄養バランスのとれた食事の摂取 に努めます。行政は、関係団体と協力し、運動の方法や食事の効果等を市民に啓発 します。 特に、高齢社会の進展に対応した取り組みについて充実を図ります。 【推進方策】 ○ 行政は、健康教室推進協議会や食生活改善推進員連絡協議会等と連携しながら、 地域における健康教室や食生活改善の取組みを推進し、併せて延岡市民健寿体操 の普及にも努めます。 ○ 市民は、自分に合った運動やスポーツをする習慣を身につけるよう努めます。 12 【主要事業】 ① 健康教育(出前講座) ② 健康教室(直営・自主) ③ 延岡市スポーツ教室 (3) 児童生徒の体力づくり 【取組の内容】 学校は行政と連携し、一人ひとりの実態に応じた体力向上への指導・支援に努め ます。 【推進方策】 ○ スポーツ少年団等は、学校、家庭、地域と連携しながら、子ども達の健全育成 と体力向上に努めます。 ○ 小中学校は、学校毎に「体力向上プラン」を作成し、児童生徒の体力の向上に 努めます。 ○ 小中学校は、体育学習の充実と指導方法の工夫・改善に努めます。 ○ 中学校は、部活動の充実に努めます。 ○ 行政は、学校と連携し、児童生徒の体力向上と教師の指導力向上のための取組 みを支援します。 (4)障がい者スポーツ 【取組の内容】 行政は、関係団体と連携し、スポーツを通じて、交流の促進や障がい者の社 会適応性の向上等を図るとともに、市民の障がいに対する正しい認識を深めま す。 【推進方策】 ○ 主催団体は、障がいの有無にかかわらず誰もが参加できるスポーツ大会・イベ ント等の開催、充実に努めます。 ○ 行政は、主催団体の取組みを支援します。 ○ 行政と関係団体は、延岡西高校跡地に設置される「(仮称)延岡総合特別支援 学校」の地域交流機能を活用し、障がい者スポーツ等の普及促進を図ります。 【主要事業】 ① 障がい者スポーツ助成振興事業〔各種障がい者スポーツ大会支援〕 13 ② 障がい者スポーツ特別振興事業 障がい者スポーツの裾野を広げるため、パラリンピック等に参加した選手を 招聘し、障がい者スポーツ競技者と実際の競技を通して障がい者スポーツに触 れる機会をつくります。 (5) 高齢者スポーツ 【取組の内容】 行政は関係機関等と連携し、高齢者が健康 で元気に暮らせ、また、生涯スポーツの観点 からも個々人の生活や身体状況に合わせた健 康・体力づくりの事業を推進します。 グラウンドゴルフ大会の様子 【推進方策】 ○ 行政は、高齢者がスポーツに親しむ環境づくりに努めます。また、介護予防活 動の一環として、九州保健福祉大学のQOL研究機構やスポーツ健康福祉学科を はじめとした大学との連携を十分に図るとともに、地域活動組織の育成やその活 動への支援を行います。 【主要事業】 ① 生きがいと健康づくり事業 市長杯ゲートボール大会や市長杯グラウンドゴルフ大会の開催 生き生きシルバー健康教室の開催 (6) 各種スポーツ教室や大会・イベント等の拡充 【取組の内容】 行政は関係団体と連携し、スポーツ・レクリエーションが生活習慣の一部として 定着するよう、各種スポーツ教室や大会・イベント等の拡充に努めます。 【推進方策】 ○ 行政と体育協会は、競技団体や体育指導委員協議会、健康教室推進協議会等 と連携しながら、多くの市民がスポーツに親しめるよう、スポーツに関する情 報の提供を積極的に行います。 また、様々なスポーツ大会・イベント、スポーツ教室の開催・充実に努めま す。 ○ 市民はスポーツ・レクリエーションに関するイベントやスポーツ教室等へ積 極的に参加します。 14 【主要事業】 ・ 北浦さくらマラソン大会補助事業 ・ 七福神わかあゆロードレース大会補助事業 ・ 延岡市武道祭 ・ 市民ウォーキング ・ 生涯スポーツ推進事業(健康教室支援・スポーツ教室支援) ・ 市民体育祭・市民水泳大会・市民体力テストの開催 2.関係団体及び指導者の育成 【取組の内容】 多様化する市民のスポーツやレクリエーションのニーズに対応するため、関係団 体が主体となり様々なスポーツ・レクリエーション振興施策が展開できるよう支援 していきます。併せて、講習会や研修会を通して指導者の充実を図っていきます。 【推進方策】 ○ 体育協会や各競技団体、健康教室推進協議会、レクリエーション協会等は、様々 な角度からスポーツ・レクリエーションの振興を図るため、それぞれ主体的な取 組みを展開していきます。併せて、指導者、リーダーの育成に努めます。 ○ 行政は、スポーツ・レクリエーションの振興に関し、主体的に取り組む団体の 活動を支援します。また、国や県、その他の機関が行う講習会や研修会の活用を 促進し、指導者の育成を図ります。 ○ 体育指導委員は、地域スポーツにおけるコーディネーターとしての役割を果た していきます。 【主要事業】 ① 延岡市体育協会補助事業(運営補助) 体育協会の運営や加盟団体の育成、県民総合スポーツ祭の選手派遣などにつ いて支援を行います。 ② 生涯スポーツ推進事業[健康教室支援・スポーツ教室支援] ③ 体育指導委員活動事業 体育指導委員に対して、スポーツに関する行事等への協力を要請するととも に、資質の向上を図るため、自主的な研修の開催や各種研修会への参加を促し ます。 15 第3節 スポーツ施設の整備充実 アスリートタウンづくりの推進はもとより、多様化する市民のスポーツニーズへの 対応を図るため、スポーツ施設の整備充実に努めます。 【取組の内容】 ・ 公式競技開催やプロ・実業団等の合宿にも対応できる競技施設の充実に努めます。 ・ 北方、北浦、北川町の施設の有効活用を図ります。 ・ 市民のスポーツニーズに対応した各種スポーツ施設の整備充実を進めます。 【推進方策】 1. スポーツ施設の整備 1)整備方針 スポーツ施設の整備は、施設ごとの位置づけに沿って体系的に進めていきます。 地域施設 中核施設 ・大武体育館 ・西階陸上競技場 ・西階野球場 ・西階庭球場 ・西階 50mプール ・市民体育館 ・西階補助グランド ・妙田野球場 ・妙田グラウンド ・妙田体育館 ・北方運動公園施設 ・北浦海浜運動公園 グラウンド・体育館 ・北川運動公園施設 ・須美江テニスコート ・北浦テニスコート ・ジョギングコース ・ETO ランド人工 スキー場 ・長井健康増進 センター ・北方南部体育館 ・舞野多目的センター ・東海体育館 ・都市公園 河川敷運動施設 ・学校体育施設 ①中核施設 中核施設については、「する人(競技者)」並びに「観る人(応援者)」の視点(ニー ズ)に立った施設整備、機能の充実・向上を図っていきます。 ②地域施設 地域施設については、「健康づくり」 、「体力づくり」のための身近な施設として「す る人(運動実践者)の利用し易さという視点に立った整備、施設管理を行います。 また、北方町、北浦町及び北川町のスポーツ施設は、観光関連施設等との連携・活 用を図りながら、域内及び域外交流活動の場としての施設整備を進めていきます。 さらに、中核施設と連携した大会等が開催できる補助施設としての機能充実に努め ます。 16 2)施設整備プロジェクト Ⅰ.前期プロジェクト 第5次長期総合計画の前期基本計画期間内(平成18年度~平成22年度)に取り 組みを開始するもの ①市民体育館整備事業 夏期の熱中症対策として市民体育館に空調(冷房)設備を設置することに より、「アスリートタウンづくり」の主要施設として、1 年を通して大会や合 宿の誘致を進めるとともに、身近なスポーツ施設として市民の快適な利用を 促進します。 21 年度 22 年度 空調設備 実施設計 23 年度以降 空調設備 設置工事 維 持 管 理 補 修 ②庭球場整備事業 《西階庭球場》 全天候型コートへの改修により、利用者の利便性の向上を図るとともに、 「アスリートタウンづくり」の一環として大会や合宿の誘致を推進します。 《須美江テニスコート》 全天候型テニスコートを3面増設して合計7面にすることにより、利便 性の向上や家族旅行村の利用者増を図るとともに、北浦町のテニスコート との連携も視野に入れた大会や合宿の誘致を推進します。 20 年度 須美江 実施設計 21 年度 西階 基本設計 須美江 コート増設等 22 年度 西階 実施設計 23 年度以降 西階 全天候型テニスコート への改修 運営棟建設 維 持 管 理 補 修 ③妙田公園内サッカー・ラグビー場整備事業 サッカー・ラグビー場について、安全で利用しやすい施設環境という観点 から、芝生化を含め、グラウンドの再整備を行います。 21 年度 22 年度 地質調査 実施設計 維 持 管 理 補 修 17 23 年度以降 グラウンドの再整備 ④五ヶ瀬川河川敷ジョギングコース・多目的グラウンド整備 五ヶ瀬川河川改修事業(国土交通省施工)により整備される河川敷につい て、ジョギングコースや多目的グラウンドとして積極的な利活用を図ります。 21 年度 22 年度 整備 整備 23 年度以降 維 持 管 理 補 修 (市) Ⅱ.後期プロジェクト 第5次長期総合計画の後期基本計画期間中(平成23年度~平成27年度)に取り 組みを進めていくもの 《既存施設の整備》 ①西階陸上競技場 フィールドの芝生常緑化を維持しつつ、夜間練習などが可能な照明設備の整備 について研究していきます。 ②西階陸上競技場補助グランド・球技場 各競技団体の意見を踏まえながら、表土の入れ替えや芝生化を含め、改修につ いて検討を進めます。 ③西階野球場 野球場は、外野部分の芝生常緑化を維持しつつ、内野部分やスコアボード、バ ックスクリーン、投球練習場などの改修により施設機能の向上を図ります。 また、内野スタンドの改修についても維持補修を行いながら、その方向性を研 究していきます。 ④北方町・北浦町・北川町のスポーツ施設 地方大会の開催施設や合宿等の練習会場として、北方町、北浦町、北川町の体 育施設の活用を促進するとともに、設備の充実について検討します。 なお、北方町の新最終処分場建設用地については、将来的には、運動公園とし ての跡地活用をめざします。 18 《新規施設の整備》 本市は、国土形成計画において九州で 10 箇所の基幹都市のひとつに位置づけら れており、また、総務省の定住自立圏構想においても、中心市としての役割を期待 されています。 そのため、地域間交流の拠点として、今後、様々な都市機能の整備充実が求めら れるものと考えられます。 このようなことから、体育協会などから要望があがっている武道館を含む総合体 育館の建設や、サッカーやラグビー、ソフトボールなどのグラウンドの整備、温水 プールや屋内練習場の整備をはじめとした新規施設の整備についても、近隣市町村 との連携や役割分担、本市の基幹都市としての役割、九州東西軸・南北軸連携の結 節点という位置づけ等の観点に立ち、広域的な施設として、その整備手法などにつ いて調査研究に取り組みます。 3)施設の整備にあたって スポーツ施設の整備については、多額の建設経費やランニングコストを要するとと もに、利用者の受益者負担にも限度があることから、今後、確実に到来する人口減少 や少子高齢化社会などを見据え、高度成長期に見られた量的拡大「開発」基調ではな く、既存施設の有効活用や近隣市町村との交流連携などの観点、更には中長期的な視 点に立って研究を進めます。 施設の整備を進めていくにあたっては、県営施設の均衡配置の観点から、引き続き 県営のスポーツ施設の配備や市町村スポーツ施設整備促進支援策の充実について要望 していきます。 また、地域資源の活用により合併後のまちづくりを進めていくという観点から、合 併特例債をはじめとした財源の有効活用を図ります。 2.スポーツ施設の運営管理 ○ 中核施設については、大会の開催や合宿環境を構築するとともに、市民のスポーツ 活動との良好な利用バランスを図るため、スポーツ施設の利用調整に努めます。 ○ 地域施設については、主に地区内の交流活動の場としての利用に配慮した運営管理 に努めるとともに、市民協働による運営管理について研究していきます。 ○ スポーツ施設案内予約システムの導入と併せ、スポーツ施設の管理体制について研 究していきます。 3.身近な社会資本の活用 ○ 県立ならびに市立の公立学校体育施設の開放や都市公園・河川敷公園の運動施設、 更には、街路など身近な社会資本(インフラ)の有効活用を進めます。また、地域活 19 動の拠点としてはもとより、高齢化の更なる進行を見据えた身近な運動施設として、 各地区公民館や集会所等の更なる有効活用を図るとともに、私立学校や民間のスポー ツ施設との連携した取組みを進め、スポーツ環境の充実を図っていきます。 第4節 計画の推進体制 本計画は、市、関係団体、事業者、市民が、本計画の遂行のために参画し、それぞれ主 体的に活動し、あるいは協働しながら推進することとします。 本市では、 「アスリートタウンづくり」に関する事務を処理するため、平成 20 年4月 にアスリートタウン推進室を設置したところです。今回、本計画に沿って「アスリート タウンづくり」と「市民スポーツの振興」を一元的に推進していくため、組織機構を再 編し、体制の強化を図るとともに、庁内関係各課はもとより、関係団体と連携しながら、 本計画に沿って「スポーツを活かしたまちづくり」を進めていきます。 また、「アスリートタウンづくり」と「市民スポーツの振興」を総合的に推進していく ため、スポーツに関わる団体の代表者で構成する懇談会を設置します。 体育協会 競技団体等 行政 スポーツを 活かした まちづくり NPOアスリートタウン のべおか NATS 市民 事業者等 推進体制のイメージ図 また、計画の推進にあたっては、より実効性を高めていくため、「計画(Plan)」 「実行 (Do)」「評価(Check)」 「見直し(Action)」という一連の流れ(PDCA マネジメントシス テム)を繰り返しながら、継続的な改善を図っていきます。 計画 Plan 見直し 実行 Action Do 評価 Check 20 用 語 解 説 ○ アスリートタウン 市民と行政が一体となり、地域の特性であるスポーツを活かし た活動や交流を進めながら、地域のイメージ向上や交流人口の 増加を目指す都市 ○ 磯貝杯九州少年柔道大会 昭和 12 年に柔道界最高位の講道館十段を授けられた磯貝一の 功績を称えて開催されている柔道大会。九州各地から少年柔道 家が集い、日頃の稽古の成果を競い合う大会 ○ NPO アスリートタウン のべおか 各種スポーツの大会や合宿の誘致などの窓口として、また、 誰もが気軽に参加できるサポート活動など、「アスリートタウ ンのべおか」構想の実現に向けた活動を社会的な事業として継 続できるように設立された法人 ○ 国際武道大会 伝統武道を学ぶ世界各国の選手が4年に1回延岡に集い、日頃 の鍛錬の成果を発表するとともに、日本武道を通じた国際親善 交流の推進を図る大会 ○ ゴールデンゲームズ in のべおか 毎年 5 月に、西階陸上競技場で開催されるヨーロッパスタイ ルの陸上中長距離のトラックレース ○ 総合型地域スポーツクラブ 学校体育施設や公共スポーツ施設などを拠点とする地域住民 が主体的に運営する会員制のスポーツクラブ ○ のべおかアスリートタウン 通称 NATS(Nobeoka Athlete Town Supporters)平成 11 年 サポーターズ に青年会議所と九州保健福祉大学の学生が中心となって発足 したスポーツボランティア組織 ○ 延岡西日本マラソン 毎年 2 月に、延岡市役所前をスタート・ゴールとする日本陸連 公認のコースで開催されるマラソン大会で、新人の登竜門と言 われている。 ○ 若鮎旗争奪少年剣道大会 九州各県から少年剣士が集い、日頃の稽古の成果を競い合う大 会 ○ MTB in SUMIE 須美江マウンテンバイク九州大会。毎年 9 月に、須美江海岸を 舞台に開催されるマウンテンバイクのクロスカントリー大会 ○ ETO ランド全日本人工芝 スキー大会 平成 19 年から始まった大会で、アルペンスキー競技とスキー 技術選競技の2部門がある。 ○ 鏡山スカイスポーツ フェスティバル 4 月下旬~5 月上旬に鏡山から日豊海岸国定公園の海岸線を舞 台に開催されるパラグライダー、ハングライダーの大会 ○ スポーツランドみやざき 推進協議会 県内への合宿誘致推進のために設立された行政(県、市町村) とスポーツ団体、合宿関連施設の代表をメンバーとする組織 ○ オープンウォーター スイミング 海や川、湖など自然の中で行われる水泳競技で、2008 年の北 京から夏季オリンピックの正式競技 ○ ボルダリング ロッククライミング、フリークライミングの一種で 2m~4m 程度の岩や石を確保用具なしで登るスポーツ ○ トップアスリート 一流のスポーツ選手・競技者 ○ 宮崎県トップアスリート 育成事業 中学生から高校生まで優秀な選手及び指導者を選出し、合同練 習や講習会等を通じてトップ選手を継続的に育成する事業 21 運動・スポーツに関する意識調査 (抜粋) 22 平成20年1月に実施した「運動・スポーツに関する調査」によると、「アスリートタ ウンづくり」、「生涯スポーツの振興」のそれぞれについて、以下のとおりの結果が出て います。 ・調査期間:平成20年1月 ・調査対象:18歳以上の市内居住者 ・対 象 数:2000人 ・抽出方法:住民基本台帳から無作為抽出 ・調査方法:書面によるアンケート(郵送法) ・回 収 率:40.35%(有効回答者数:807人/調査対象者数:2,000人) ①「アスリートタウンづくり」について 本市選手の活躍についての関心をみると、「関心がある」割合は、全体の7割強(「非 常に関心がある」25.53%、「やや関心がある」46.59%)を占めています。 [図1]本市選手の活躍についての関心 無回答; 3.47% 全く関心ない; 6.32% 非常に関心あ る; 25.53% あまり関心ない; 18.09% やや関心ある; 46.59% 市民の「アスリートタウンづくり」の認知度をみると、「知っている」の 39.90%に比 べ、 「知らない」が 54.65%となっており、市民の半数以上が「アスリートタウンづくり」 を知らないと回答しています。 [図2]アスリートタウンの認知度 無回答; 5.45% 知っている; 39.9% 知らない; 54.65% 23 「アスリートタウンづくり」を知っている人に、これを知った経緯をみると、「市の広 報誌や市政だより(TV)などから」が 73.29%と突出して高く、次いで「新聞やテレビ、 雑誌などから」が 51.24%となっています。 [図3]アスリートタウンを知った経緯(※複数回答) 市の広報誌や市政だより(TV)など 73.29 新聞やテレビ、雑誌など 51.24 スポーツイベントやスポーツ教室など 11.80 参加しているクラブ・同好会 8.39 仕事に関係するため 4.97 2.48 その他 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 「アスリートタウンづくり」を知っている人に、必要な項目別取組みをみると、「必 要である」との回答が最も高かったのが「スポーツ施設の整備」で 68.33%、次いで「大 会誘致活動(関係団体への広報など)」と「市民への広報」が 60.87%、 「アスリートタ ウン延岡としての取組みの情報発信」59.31%の順となっています。 [図4]アスリートタウンづくりの取組みの必要性 0.62 2.80 大会誘致活動 60.87 24.53 4.04 7.14 0.93 3.42 合宿誘致活動 52.79 26.40 8.39 8.07 1.86 3.11 大会開催・合宿への補助充実 33.22 42.24 10.56 9.01 1.24 1.55 アスリートタウン取組の情報発信 59.31 26.71 2.80 8.39 0.31 1.24 2.17 スポーツ施設の整備 68.33 22.36 5.59 1.55 2.17 市民の競技力の向上 40.68 37.27 9.94 8.39 0.93 関係団体との連携強化 47.82 31.99 6.83 3.73 8.70 3.42 9.01 1.86 市内競技団体への支援強化 39.44 36.02 10.25 1.24 推進組織の体制充実 47.83 28.57 7.45 4.04 10.87 0.62 1.86 市民への広報 60.87 25.78 2.48 8.39 0.93 1.86 市民の健康・体力づくり推進 56.53 0% 10% 20% 必要 30.43 30% ある程度必要 24 40% 50% あまり必要ない 60% 必要ない 70% わからない 2.80 80% 無回答 90% 7.45 100% 80% ②生涯スポーツの振興について 本市の運動・スポーツの実施状況をみると、過去1年間に何らかの運動やスポーツを した割合は、全体の約3分の2(67.91%)となっており、さらに、週に1日以上スポー ツをした割合は、49.57%となっています。 [図5]運動・スポーツの実施状況 無回答; 4.46% 毎日; 9.05% 運動やスポーツ はしていない; 27.63% 週に3~4日程 度; 17.47% 年に1~2日程 度; 3.97% 週に1~2日程 度; 23.05% 3ヶ月に1~2日 程度; 4.46% 月に1~2日程 度; 9.91% 運動・スポーツをしている理由をみると、 「健康づくり・体力づくりのため」 (58.76%)、 「楽しみ、気晴らしとして」(49.64%)、「運動不足を感じているから」(45.99%)の順 で高い割合を示している。 [図6]運動・スポーツをしている理由(※複数回答) 58.76 健康づくり・体力づくりのため 49.64 楽しみ、気晴らしとして 45.99 運動不足を感じているから 31.57 友人・仲間との交流として 18.25 美容や肥満解消として 6.75 家族のふれあいとして 試合に出場し勝利を得るため 4.20 精神の修養や訓練のため 3.83 3.10 自己記録や能力の向上のため 1.09 その他 0% 10% 20% 30% 25 40% 50% 60% 70% 運動・スポーツをしていない理由をみると、「仕事(家事・育児)が忙しくて時間が無 いから」(40.81%)が特に高くなっており、次いで「機会が無かったから」(26.01%)、 「年をとったから」(13.00%)となっている。さらに、「特に理由は無い」が 24.22%と 4分の1近い割合となっている。 [図7]運動・スポーツをしていない理由(※複数回答) 40.81 仕事(家事・育児)が忙しいから 26.01 機会が無かったから 13.00 年をとったから 10.31 運動・スポーツは好きでないから 7.17 お金がかかるから 6.28 体が弱いから 4.04 場所や施設が無いから 3.59 仲間がいないから 0.90 指導者がいないから 24.22 特に理由は無い 11.21 その他 0% 5% 10% 15% 26 20% 25% 30% 35% 40% 45% 実施したスポーツ種目をみると、「散歩・ウォーキング」が 66.97%と突出して高い割 合を示している。次いで、「ラジオ体操、健康体操など比較的軽い体操」(35.58%)、「ジ ョギング、ランニング」(15.33%)、「室内運動器具を使ってする軽い運動」(15.15%) となっている。 [図8]実施したスポーツ種目(※複数回答) 散歩・ウォーキング ラジオ体操・健康体操など ジョギング・ランニング 室内運動器具の軽運動 ミニバレー ボウリング 筋力トレーニング ゴルフ 登山・ハイキング 水泳 キャッチボール等軽い球技 サイクリング エアロビクス・ジャズダンス グラウンドゴルフ バレーボール 卓球 バドミントン ソフトボール スキー・スノボ 野球 硬式テニス サッカー ソフトテニス ミニテニス マリンスポーツ 太極拳・ヨガ バスケット 陸上競技 ゲートボール ラグビー ボクシング・レスリング 乗馬 自転車競技 剣道 柔道 ハンドボール アーチェリー トライアスロン 空手道 弓道 杖道 四半的弓道 その他 66.97 35.58 15.33 15.15 13.50 12.41 11.50 10.22 8.39 8.21 7.12 7.12 6.75 6.57 6.57 6.20 5.66 5.47 4.20 4.01 3.10 2.74 2.55 2.19 2.19 2.01 1.64 1.28 0.73 0.73 0.73 0.55 0.36 0.36 0.36 0.18 0.18 0.18 0.18 0.18 0.18 0.18 3.10 0% 10% 20% 30% 27 40% 50% 60% 70% 実施したいスポーツ種目をみると、 「散歩・ウォーキング」が 45.23%と突出して高い 割合を示している。次いで、 「ラジオ体操、健康体操など比較的軽い体操」 (23.17%)、 「室 内運動器具を使ってする軽い運動」 (21.69%)、 「水泳」(16.11%)、「登山・ハイキング」 (14.62%)の順となっており、その次に「実施したスポーツ種目」で2番目に高い割合 を示した「ジョギング、ランニング」(12.52%)となっている。 [図9]実施したいスポーツ種目(※複数回答) 散歩・ウォーキング ラジオ体操・健康体操など 室内運動器具の軽運動 16.11 水泳 登山・ハイキング 14.62 13.38 卓球 13.01 筋力トレーニング ジョギング・ランニング 12.52 11.65 太極拳・ヨガ 11.03 ゴルフ ボウリング 10.90 10.04 ミニバレー 9.17 エアロビクス・ジャズダン バドミントン 9.17 8.67 サイクリング 7.56 マリンスポーツ スキー・スノボ 6.94 6.32 ソフトテニス 5.82 ソフトボール バレーボール 5.82 5.70 グラウンドゴルフ 5.58 硬式テニス 野球 5.45 4.34 乗馬 3.72 キャッチボール 2.85 ミニテニス 2.73 サッカー 2.73 スカイスポーツ 2.60 バスケット 2.23 弓道 2.11 クレー・ライフル射撃 1.98 四半的弓道 1.86 合気道 1.86 その他 1.73 アーチェリー 1.61 ボクシング・レスリング 1.49 ゲートボール 1.36 剣道 1.12 柔道 1.12 空手道 0.99 陸上競技 0.87 トライアスロン 0.74 少林寺拳法 0.62 自転車競技 ラグビー 0.50 ハンドボール 0.50 杖道 0.50 ホッケー 0.37 なぎなた 0.25 相撲 0.12 0% 5% 10% 15% 28 20% 45.23 23.17 21.69 25% 30% 35% 40% 45% 50% 参加したいスポーツイベントをみると、「健康・体力づくりのためのスポーツ教室」が 48.08%で突出して高く、次いで、「ウォークラリーやニュースポーツ大会などのレクリ エーション的な行事」(18.09%)、「スポーツテスト、体力テストなどの体力診断」 (13.63%)の順となっています。 [図10]参加したいスポーツイベント(※複数回答) 48.08 健康・体力づくりのスポーツ教室 レクリエーション的な行事 18.09 スポーツ・体力テスト等の体力診断 13.63 キャンプ・ハイキング等の野外活動 13.01 競技会的行事(スポーツ大会等) 10.41 8.18 スポーツ知識や技術を高める教室 一流選手の指導が受けられる教室 6.32 スポーツに関する医学的な相談 6.32 その他 1.12 21.56 特に無し 0% 5% 10% 15% 20% 25% 30% 35% 40% 45% これを性別にみると、「健康・体力づくりのためのスポーツ教室」「ウォークラリーや ニュースポーツ大会などのレクリエーション的な行事」では、女性の割合が高くなって いますが、その他の項目では男性の割合が高くなっています。 [図11]男女別の参加したいスポーツイベント(※複数回答) 40.66 健康・体力づくりのスポーツ教室 レクリエーション的な行事 15.38 スポーツ・体力テスト等の体力診断 15.11 20.32 12.42 13.74 12.42 キャンプ・ハイキング等の野外活動 14.84 競技会的行事(スポーツ大会等) 6.77 11.54 スポーツ知識や技術を高める教室 5.42 一流選手の指導が受けられる教室 7.14 5.64 7.97 スポーツに関する医学的な相談 4.97 1.10 1.13 その他 22.80 特に無し 女 男 54.18 20.54 0% 10% 20% 29 30% 40% 50% 60% 50% これを年齢別にみると、50~59歳の階層で「健康・体力づくりのためのスポーツ 教室」 (60.98%)の割合が他の年代に比べて高くなっており、18~29歳の階層では、 「競技会的な行事(スポーツ大会など)」(29.73%)、「スポーツテスト、体力テストなど の体力診断」 (27.03%)の割合が他の年代に比べて高くなっています。 [図12]年齢別の参加したいスポーツイベント(※複数回答) 43.24 40.18 健康・体力づくりのスポーツ教室 36.17 17.57 レクリエーション的な行事 16.29 7.09 スポーツ・体力テスト等の体力診断 7.80 20.62 20.54 16.07 10.24 11.80 11.24 5.67 27.03 競技会的行事(スポーツ大会等) 1.42 スポーツ知識や技術を高める教室 6.18 4.49 2.84 一流選手の指導が受けられる教室 0.71 8.78 8.78 7.14 5.85 4.49 24.74 14.29 14.15 13.39 60.98 48.88 24.88 19.59 10.81 キャンプ・ハイキング等の野外活動 49.48 29.73 16.49 13.51 11.34 13.39 13.51 12.37 5.41 8.25 7.14 5.37 4.49 8.51 スポーツに関する医学的な相談 0.00 1.03 その他 0.89 1.46 1.12 1.42 14.86 16.49 16.10 特に無し 0% 10% 70歳以上 23.21 24.16 20% 60~69歳 30 31.91 30% 40% 50~59歳 40~49歳 50% 30~39歳 60% 18~29歳 70% スポーツクラブへの所属状況をみると、 「所属している」が 19.70%、 「所属していない」 が 76.09%で、7割以上がスポーツクラブには所属していないとなっています。 [図13]スポーツクラブの所属状況 無回答; 4.21% 所属してい る; 19.7% 所属してい ない; 76.09% 一方で、総合型地域スポーツクラブへの加入意向をみると、「加入したい」が 30.36% で「加入したくない」の 12.39%となっている。しかしながら、 「どちらともいえない(わ からない)」も 53.16%となっています。 [図14]総合型地域スポーツクラブへの加入意向 加入したくな い; 12.39% 無回答; 4.09% 加入したい; 30.36% どちらともいえ ない(わからな い); 53.16% 31 公共スポーツ施設への要望をみると、「身近に利用できるよう、施設数の増加」が 39.41%と最も高く、次いで「使用料を安くすること」(29.86%)、「初心者向けのスポー ツ教室やスポーツ行事の充実」(20.57%)、「利用案内などの広報の充実」(16.60%)の 順になっています。 [図15]公共スポーツ施設への要望(※複数回答) 身近に利用できるよう施設数の増加 39.41 使用料を安くする 29.86 初心者向けスポーツ教室・行事の充実 20.57 利用案内など広報の充実 16.60 利用手続き、料金支払い方法の簡略化 14.50 利用時間帯の拡大(早朝・夜間) 12.89 健康・スポーツに関する情報の充実 10.29 個人に応じた運動プログラムの提供 7.31 駐車場の整備 7.06 指導者の配置 4.46 施設管理職員の接遇 3.47 託児施設の充実 3.22 その他 3.10 18.84 特にない 0% 5% 10% 15% 20% 25% 30% 35% 40% スポーツ施設整備への要望をみると、「気軽に運動・スポーツができる新たな運動広場 の整備」が 38.41%と最も高く、次いで「既存の公共スポーツ施設を活用(安全性・利便 性の向上)した施設の整備」(30.48%)の順になっています。 [図16]スポーツ施設整備への要望(※複数回答) 38.41 気軽に利用できる運動広場の新設 既存スポーツ施設を活用 30.48 トレーニング・アスレチックジムの整備 22.92 室内(温水)プールの新設 20.82 ジョギング・ランニングコースの整備 20.82 総合的な体育館の新設 10.04 8.92 庭球場など専門の施設の新設 市以外の公共スポーツ施設を活用 8.67 4.46 その他 0% 5% 10% 15% 32 20% 25% 30% 35% 40% 45% 45%
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