P10~P11.

50
62
91
凧絵師が色鮮やかに描いた縦 4・3メー
ト ル、 横 3 ・ 3 メ ー ト ル の 大 き な 六 角 凧 が
大 空 高 く 舞 い 上 が り ま す。
刈谷田川両岸から上がった凧が弥彦おろ
し の 風 を 受 け、 絡 み 合 え ば 合 戦 の ス タ ー
ト!
ど ち ら か 一 方 の 凧 糸 が 切 れ る ま で、
凧組衆が大きな掛け声とともに力と技の限
り を か け て、 激 し い 綱 の 引 っ 張 り 合 い を 始
め ま す。
そ の 勇 壮 で 華 麗 な 姿 は、 江 戸 時 代 か ら 3
50年変わることなくたくさんの人々を魅
了 し 続 け て い ま す。
シャトルバス(無料)をご利用ください(およそ15分間隔で運行)
中之島文化センター P
猫興野橋(西側)
2日 ・3日 13:00∼17:00
【問合せ】大凧合戦協会☎ 090-1119-6163
見附市観光物産協会(産業振興課内)
☎ 62-1700 内線 228、� 63-5775
ま た、 会 場 周 辺 で は 10 0 軒 の 露 店 が 並
志田和雄さん
交通規制区間
2日 9:00
∼3日 23:00
凧
大
橋
30
至三条
今町4丁目交差点
国道8号
至長岡
P
長岡市
中之島
支所
P
猫興
交通規制区間
2日 13:00∼17:00
野
3日 13:00∼18:00
橋
P
長岡市中之島
文化センター
20
絵付け
伝統芸能マイスター
小杉勝美さん
10
10
2012. 5●広報見附
11
長岡市中之島公民館
ん で 大 凧 合 戦 を 盛 り 上 げ ま す。
白凧作り
2012. 5●広報見附
今年も大凧合戦・見附まつりの写真コンテストが行われます。今年の大凧合戦に関する行事や風
景を撮影した写真をカメラに収めて、お気に入りの一枚をご応募ください。写真コンテストにつ
いてくわしくは、広報見附6月号をご覧ください。
大凧合戦
写真募集
大凧合戦協会会長
久住裕一さん
スター 矢嶋啓二さんに誘われて白
今町・中之島大凧合戦に使われる
凧作りを始めました。神経を使う白
の は、 1 0 0 枚 張 の 大 き な 六 角 凧。
凧作りの作業。志田さんは、作りな
昔 は 10 0 枚 の 和 紙 を 合 わ せ た こ と
がら﹁楽しいさー﹂と笑顔を見せま
から、こう呼ばれています。この大
す。﹁ 今 町 の 伝 統 に 携 わ れ る ん だ か
凧を大空に揚げて、糸が空中で絡ま
ら。 伝 統 を 継 が せ て も ら え る な ん
ると合戦開始。凧糸を滑車﹁キャラ﹂
て、なかなかできない。矢嶋さんに
にかけ、 ∼ 人で糸が切れるまで
いきたい﹂と久住さんは語っていま
恥かかせないように努力している﹂。 何倍もの大きさの絵を描くため、バ
引 き 合 い ま す。﹁ キ ャ ラ ﹂ を 使 っ た
した。
ラ ン ス 感 覚 を 持 つ こ と が 一 番 大 変。
志田さんは、学校で凧作りを教える
合戦方法は今町・中之島特有。もう
うまく描けるようになるには、とに
活 動 な ど も し て い ま す。﹁ 凧 か ら 死
一 つ こ こ で し か 見 ら れ な い の が ﹁地
か く 慣 れ る し か な い と の こ と。﹁ 初
絡め﹂です。地絡めは、文字通りお 大凧作りは、白凧を作るところか
ぬまで離れないんでねーか﹂といき
ら始まります。白凧とは、絵付けが
めてでもなるべく一枚の絵を任せ
い
き
と
し
た
表
情
を
見
せ
ま
す
。
互いの凧糸を地上で絡め、審判の合
される前の和紙と骨組みだけの凧の
る。 一 部 だ け だ と、 ど こ を 描 い て
図 で 引 き 合 う 方 法。﹁ 風 が な い と き
こと。一枚一枚手作りで作られてい
でも地絡めをするから、常に迫力の
4 月 の 終 わ り に 白 凧 が で き る と、 い る の か わ か ら な い か ら。 プ レ ッ
ます。白凧作りは、まず縦 センチ
ある引き合いが楽しめる﹂と話すの
5 月 か ら 絵 付 け 作 業 が 始 ま り ま す。 シ ャ ー は 大 き い け ど 、 そ の 方 が 上 達
メ ー ト ル、 横 セ ン チ メ ー ト ル の ﹁ 凧 を 揚 げ る と こ ろ は 普 通、 凧 屋 さ
する﹂と小杉さん。今絵付けをして
は、大凧合戦協会会長の久住裕一さ
和 紙 を 5 枚 半 貼 り 合 わ せ る﹁ 小 張
いるのは、 代以上のメンバーが
ん。﹁ 凧 合 戦 は、 小 学 生 か ら 参 加 し
んがあるんだけど、今町にはそれが
り ﹂、 そ れ を 4 段 に 貼 る﹁ 大 張 り ﹂、 ない。今町では、素人集団がその時
人程度。﹁︵絵付けをする人には︶伝
ていいよと言っています。大凧を揚
下両脇の三角部分を切り取って上の
統 を 引 き 継 ぐ 使 命 が あ る。 だ か ら、
げるのはある程度のテクニックがい
期になるとチームを組んで描いてい
地 元 の 人 を 育 て て 繋 い で い く。︵ 絵
るから、いきなりやってもできない。 三角部分に持っていく﹁山継ぎ﹂と
る。ずっと素人から素人へ引き継い
いった作業を行います。その後、縦
が︶上手な人はいらない、好きな人
子どもの頃に参加した記憶があれ
できたんだよ﹂と話すのは、絵付け
4・ 3 メ ー ト ル の 竹 を 芯 に し て 、 横
に来てほしい﹂と話します。小杉さ
ば、大人になっても参加してくれる
の伝統芸能マイスター 小杉勝美さ
3・ 3 メ ー ト ル の 竹 2 本 と 麻 糸 を
ん は﹁ い か に こ の 行 事 を 継 続 し て
ん。﹁ 昔 は 決 ま っ た 絵 を 描 い て き た
しね﹂と話し
使って凧の骨を作り上げていきま
いくかが一番大事。内容は変わって
けど、今は、アニメのキャラクター
ます。﹁︵大凧
す 。 3 月 か ら 準 備 を 始 め 、 4月 か ら
や華やかな絵、いろんな要望がある。 いってもいいと思う。伝統的なもの
合戦は︶今町
本格的に作業に取り掛かります。一
と 時 代 に あ っ た も の 、 2つ が う ま く
難しいけど、いろんなのが空に上が
にある素晴ら
つ の 白 凧 は7 人 が か り で 作 成 。 リ ー
動いていけばいい。ただ、伝統はな
ればきれいだよね﹂と話します。絵
し い 行 事。 地
ダ ー の 志 田 和 雄 さ ん は﹁ 白 凧 作 り
くしてしまったら戻せないから、そ
元の人の思い
付けは、凧の上に上がって、自分の
は、すべてに気を使う作業。小張り
れだけ気にしている﹂と伝統への思
でずっと続け
がずれれば大張りがずれて、最終的
い を に じ ま せ、﹁ 代 く ら い の 若 い
てこられたも
には大きなずれが生まれる。竹はみ
人がほしい﹂と話していました。
の。 会 場 の そ
んな太さが違うし、しなりもあるか
ばに道の駅も
35 0 年 の 間 、 続 い て き た 大 凧 合
で き る か ら、 ら 、 糸 の 縛 り 方 で 調 節 し な が ら 作 ら
ないといけない﹂と話します。志田
戦。伝統は、これからも人から人へ
これからさら
さんは定年後、白凧の伝統芸能マイ
と受け継がれていきます。
に盛り上げて
30