港湾概要(ゼーブルージュ港湾公社) 組織 Port Authority Zeebrugge ゼーブルージュ港湾公社は、1895 年に設立された独 立法人で、ブルージュ市が主な出資者となっていま す。 港湾公社は岸壁、桟橋及びインフラの整備、維持及 び管理を行い、港内の用地は民間企業が借り受けて運 営を行っています。港湾公社はこの貸付料の他、主な 収入として、船舶の総トン数及び貨物への課税があり ます。 概要 ゼーブルージュ港は北海に直面する、欧州最大の完成自動車取扱港です。背後地である 西フランダース州をはじめ欧州主要都市とは、高速道路にて効率的に接続されており、同 港における内陸輸送モードの約半数はトラック輸送が占めています。 その他、鉄道輸送の割合は全体の約 2 割程度となって おり、河川輸送はブルージュ向け のバージサービスを一部行っているものの、船型の制限 が行われていることなどから利用は少なく、同様にスケ ルト川へと続く水運サービスの利用も限られています。 一方で、フィーダー輸送は、フランス、イギリス、オ ランダをはじめ周辺諸国へ拡大傾向となっています。 セーブルージュ港では下記の通り、北海に面した外港 コンテナターミナル 地区、閘門内側の内港地区の 2 つのエリアに区分けされ ています。 外港地区 もとの海岸線より海側 4km に拡がる外港地区は、埋立 てによる土地造成により形成されました。 大水深を生かして、コンテナや LNG が取り扱われてい ます。特に LNG については、欧州最大規模のガスターミ ナルを有し、主要輸入港として機能しています。 内港地区 閘門の内側部分では、キウィフルーツや水産物を始 めとした食品が取り扱われていますが、最大の割合を 占めるのは完成自動車で、世界有数の自動車メーカー が自動車物流の拠点として同港を利用しています。 また、MLZ(Maritime Logistics Zone)と称するエリ ア 120ha を整備し、同港を拠点とする物流活動及び付 加価値サービスのための用地提供を行っています。 LNG ターミナル 自動車ターミナル 将来計画 完成自動車などの RORO 貨物を主に取扱っているハンゼターミナルにおいて、岸壁延長 310m(水深 13.5m)の新設が決定しました。 また同港は、将来の取扱能力の増加や商業面の向上等を目標にしたアクションプランを 定めており、Visart 閘門の廃止及び新規閘門の設置、鉄道輸送の強化、アントワープ港と の協力関係構築等 10 の項目が掲げられています。 統計 貨物量 (2014 年) 寄港隻数 7,720 隻(201,280,889 トン) 項目 合計(トン) 積(トン) 揚(トン) 一般貨物 34,749,288 20,407,049 14,342,239 リキッドバルク 6,562,036 2,526,207 4,035,829 ドライバルク 1,236,377 41,732 1,194,645 合 計 42,547,701 22,974,988 19,572,713 コンテナ合計 コンテナ積 コンテナ揚 個数 TEU トン数 個数 TEU トン数 個数 TEU トン数 2,046,586 20,513,510 1,020,706 12,063,605 1,025,880 8,449,905 名古屋港との交易状況 ◆総取扱量 802,891 トン 名古屋→ゼーブルージュ (2014 年) (Unit:F/T) ゼーブルージュ→名古屋 品種 トン数 シェア% 品種 トン数 シェア% 完成自動車 701,340 89.9 金属製品 5,876 26.3 自動車部品 31,260 4.0 その他化学工業品 3,763 16.9 産業機械 27,657 3.5 輸送用容器 2,639 11.8 ゴム製品 7,492 1.0 衣服・身廻品・はきもの 2,394 10.7 非鉄金属 4,999 0.6 自動車部品 1,572 7.1 その他 7,829 1.0 その他 6,070 27.2 総計 780,577 100.0 総計 22,314 100.0 コンテナ合計 (個数) 寄港状況 無 57,952 トン (2,388 TEU) コンテナ合計 (個数) 22,314 トン (3,687 TEU)
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