製品安全データシート 会社名: 製造者情報 エア・ブラウン株式会社 本社住所: 東京都中央区銀座 7-13-8 第 2 丸高ビル 担当部門: ライフサイエンス部 作成責任者 電話番号 03-3545-5720 森 宗大 FAX 番号 03-3543-8865 整理番号 2ME/002 作成・改訂 2010 年 2 月 18 日 ***この MSDS の情報は未希釈の 2-メルカプトエタノールについての危険性に基づいています。*** Section I:物質の特定 以下の製品に混合溶液として 2-Mercaptoethanlol(2-メルカプトエタノール)が含まれています。 ・Tobacco Acid Pyrophosphatase (TAP) (型番 T19050、T19100、T19250) 付属の 10X TAP Reaction Buffer に含有(1%) ・MaxPlax™ Lambda DNAPackaging Extract (型番 MP5105、MP5110、MP5120)に含有(0.2%) ・Exonuclease VII(型番 EN510100、EN510250)付属の 5X Exonuclease VII Reaction Buffer に含有(0.35%) ・RNA 5' Polyphosphatase(型番 RP8092H)付属の 10X Reaction Buffer に含有(1%) Section II:成分および内容物の情報 化学式 C2H6OS 分子量 78.13g/mol CAS No. 60-24-2 EC-No 200-464-6 Section III:危険有害性の分類 緊急情報 OSHA 危険物質 引火性液体 摂取毒性 高い皮膚吸収有害性および腐食有害性 HMIS の分類 健康への有害性 3 可燃性 2 物理的有害性 0 健康への影響 吸入:吸入すると有害性あり。粘膜および呼吸器官系組織に強い刺激作用あり。呼吸系器官に炎症の可能性あり。 皮膚:やけどを引き起こす。皮膚から吸収し致命的になることがある。 目:やけど・炎症を引き起こす。 摂取:飲むと毒性がある。やけどを引き起こす。 Section IV:応急処置 一般的な情報: 暴露をさけ、危険エリアから離れる。この MSDS をもとに医者の手当てを受ける。 飲み込んだ場合:むりに嘔吐を促さないでください。意識がある場合、水で口を洗浄する。直ちに医師の手当てを受け る。 吸入した場合:新鮮な空気を吸う。呼吸が無ければ人工呼吸する。息が難しければ医者の手当てを受ける。 皮膚についた場合:製品のついた衣服を取り去る。接触した場合、石鹸と多量の水で洗浄する。医者の手当てを受ける。 1 目に入った場合:少なくとも 15 秒 多量の水で目を洗浄する。医者の手当てを受ける。 Secton V:火災時の処置 引火点:77℃(171°F)-クローズドカップ 発火点:1,013hPa(760mmHg)時 295℃(563°F) 消火剤 :水のスプレー、二酸化炭素、乾燥化学粉末、アルコール耐性泡消火器 消防士保護用装備:可能であれば消防士のため自給式呼吸器の着用 Section VI:漏出時の処置 個人の安全上の注意:換気したエリアで蒸気・噴霧・ガスを吸入するのを避ける。個人保護用装備の着用。そのエリアか ら逃げる。 環境の注意:もし安全にできるのであれば更に漏出と飛散しないようにする。製品を排出口や一般環境に排出されないこ と。 処置方法:不活性吸収剤物質で吸収し、有害廃棄物として廃棄する。廃棄の際、適した容器を使用すること。 Section VII:取扱い及び保管上の注意 取扱い 換気の良くし、吸入を避ける。目や皮膚、衣服にかからないように保護具(防塵マスク、保護メガネ、保護手袋)を 着用する。暴露の延長・繰り返し、蒸気の吸入をさける。 保管 : 乾燥したよく換気されたエリアでしっかりと容器を締める。容器は注意して開封し、漏出を防止するために上向 きに保管する。施錠のできる冷暗保管庫*に保管する。 *Epicentre 社製品の適切な保存温度は別途製品の Product Information をご参照ください。 Section VIII:暴露の規制/PPE 職業上の暴露限界値の物質はありません。 手の保護:化学耐性グローブの着用 目の保護:化学安全保護メガネ 呼吸器の保護:政府承認の呼吸器 一般的な衛生対策:目、皮膚、衣服への接触を避ける。取り扱い後はよく洗浄する。 Section IX:物理/化学的性質 水への溶解性:水溶液またはサスペンション溶液として供給。 供給されている濃度での融点、沸点、引火点、発火点、爆発限界は不明。 Section X:安定性/反応性 安定性:通常の状態で安定 避けるべき物質:酸化剤 危険性のある熱分解物質:一酸化炭素、二酸化炭素、硫黄酸化物 2 Section XI:有害性情報 急性毒性データ: 経口毒性:ラット経口 LD50:244mg/kg 吸入毒性:LD50 吸入, ラット、 625ppm で 4 時間 経皮毒性:LD50 皮膚, ウサギ, 168-200mg/kg 吸入と腐食: 皮膚- ウサギ-はかなり腐食があり、皮膚へ有害である。 目-ウサギ-はかなり目へ有害である。 感作についてはデータなし 慢性暴露:動物実験において変異原性の影響はない。AMES 検査で変異原性はない。 暴露時のサインと症状:やけどの感覚、咳、喘鳴、咽頭炎、息切れ、頭痛、吐き気、嘔吐、衰弱、意識消失 物質は組織、粘膜、上部気道、目、皮膚へかなり腐食がある。痙攣、炎症、咽頭や気管支浮腫、肺気腫、肺浮腫 Section XII:環境情報 すぐに生分解されない。 外環境への影響: 魚: LD50:Leuciscus idus(ゴールデン オール)-46-100mg/l-96 時間 ミジンコや他の水生無脊椎動物:EC50-ミジンコ 1.52mg/l-48 時間 藻:EC50 Scenedesmus subspicatus 12mg/l-17 時間 微生物への毒性 LC50 バクテリア 125mg/l-17 時間 専門家の下での取り扱いをする。水生生物への毒性は水生環境へ長期間 不都合な影響をもらたすことがある。 Section XIII:廃棄情報 取り扱い、保管、輸送、廃棄は毒物及び劇物の方法に関する基準に従うこと。 Section XIV:輸送上の注意 取扱い及び、保管上の注意の項の記載による。 Section XV:規制情報 OSHA:メルカプトメタノールは摂取により毒性がある。皮膚吸収、腐食により高い毒性。 毒物・劇物取締法 毒物指定令第 1 条(平成 20 年 7 月 1 日施行) 消防法 第 2 条危険物第 4 類第 2 石油類水溶性液体 国連危険物分類(UN Haz Class): 6.1 国連包装等級(UN Pack Group): II その他の情報 研究開発用の使用に限る。薬物などの目的に使用しない。 記載内容の問い合わせ先 エア・ブラウン株式会社 ライフサイエンス部 3 その他 引用文献 M.S.D.S.126 Epicentre Biotechnologies Corporation (U.S.A.) 危険有害性の評価は現時点で入手出来る資料、データに基づいて作成しておりますが、記載のデータはいかなる保証 をなすものではありません。また、注意事項は通常の取り扱いを対象としたものであって、特別な取り扱いをする場合には 用途・用法および状況に適した安全対策を実施の上、取り扱いには十分注意して下さい。 すべての化学製品は未知の危険性・有害性があり得るため、取り扱いには細心の注意が必要です。ご使用各位の責 任において、安全な使用条件を設定くださるようお願いします。 4
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