温度特性の各社比較 太陽電池パネル温度の上昇によって夏期の出力が低くなることはよく知られている。また、三洋のHITは温度特性の良さをアピール しているが、各社の太陽電池パネルでどの程度の差があるか調べてみた。 比較するには最大出力温度係数がわかれば良い。しかし、各社国内のカタログには特性を数値で表すことはほとんどなく、イメー ジをアピールするばかりで消費者に比較の手段を与えようとしていない。 私は、海外向け商品の特性表から以下のデータを収集することができた。日本向けの商品とは特性が違うかもしれないが、公表して いないのだから文句は言わないで欲しい。 2010年4月11日記 最大出力温度係数はパネル温度が1℃上昇すると最大出力が パネルメーカー 最大出力温度係数 (%/℃) 三洋 -0.30 ソーラーフロンティア -0.33 ので温度が上がると出力は低下することになる。 サンパワー -0.38 特性の良い順に並べると左の表のようになる。 京セラ -0.455 三菱 -0.478 サンテック -0.48 シャープ -0.485 パネル温度 三洋 0 1.015 25 80 ソーラー 何%上昇するかを表している。しかしマイナスが付いている 出力1kWのパネルが温度でどの程度変化するかを見ると以下 のようになる。 サンパワー 京セラ 三菱 サンテック シャープ 1.017 1.019 1.023 1.024 1.024 1.024 1.000 1.000 1.000 1.000 1.000 1.000 1.000 0.967 0.964 0.959 0.951 0.949 0.948 0.948 フロンティア 最大出力対温度特性 1.060 三洋 ソーラーフロンティア 1.040 サンパワー 最大出力 (kW) 1.020 パネル温 -20 度 三洋 ソーラー サンパワー 京セラ 三菱 サンテック 1.027 1.035 1.042 1.044 1.044 -15 -10 -5 0 5 10 15 20 25 30 35 40 45 50 55 60 65 70 75 80 85 90 1.024 1.021 1.018 1.015 1.012 1.009 1.006 1.003 1.000 0.997 0.994 0.991 0.988 0.985 0.982 0.979 0.976 0.973 0.970 0.967 0.965 0.962 1.030 フロンティア 1.027 1.023 1.020 1.017 1.013 1.010 1.007 1.003 1.000 0.997 0.993 0.990 0.987 0.984 0.980 0.977 0.974 0.971 0.967 0.964 0.961 0.958 1.031 1.027 1.023 1.019 1.015 1.011 1.008 1.004 1.000 0.996 0.992 0.989 0.985 0.981 0.977 0.974 0.970 0.966 0.963 0.959 0.955 0.952 1.037 1.032 1.028 1.023 1.018 1.014 1.009 1.005 1.000 0.995 0.991 0.986 0.982 0.977 0.973 0.969 0.964 0.960 0.955 0.951 0.947 0.942 1.039 1.034 1.029 1.024 1.019 1.014 1.010 1.005 1.000 0.995 0.990 0.986 0.981 0.976 0.972 0.967 0.962 0.958 0.953 0.949 0.944 0.940 1.039 1.034 1.029 1.024 1.019 1.014 1.010 1.005 1.000 0.995 0.990 0.986 0.981 0.976 0.972 0.967 0.962 0.958 0.953 0.948 0.944 0.939 1.000 0.980 0.960 0.940 0.920 -20 -15 -10 -5 0 5 10 15 20 25 30 35 40 45 パネル温度 (℃) 50 55 60 65 シャープ 京セラ 1.045 三菱 1.039 1.034 サンテック 1.029 1.024 シャープ 1.020 1.015 1.010 1.005 1.000 0.995 0.990 0.986 0.981 0.976 0.971 0.967 0.962 0.957 0.953 0.948 0.943 0.939 70 75 80 85 90 ンティア
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