KVH

Press Release
KVH、アジアの主要 100 のデータセンターを
KVH のネットワークで接続する「DCNet」サービスを発表
データセンター間接続におけるバースト機能を業界で初めて提供
2014 年 6 月 17 日
アジアの情報デリバリー・プラットフォームを提供する KVH 株式会社(本社:東京都港区、代表
取締役社長 兼 CEO:東瀬 エドワード、以下「KVH」)は本日、アジアの主要 100 のデータセンタ
ー間をキャリアクラスの新イーサネットで接続する「DCNet」サービスを、2014 年 8 月から開始
することを発表しました。また、トラフィック需要の増減に応じて帯域を調整できるバースト機能
を業界で初めて提供します。
「DCNet」は、BCP(事業継続計画)
、データセンターの地理的な分散、事業拡大に伴うデータセ
ンター利用の拡充を検討する企業などをターゲットとしており、KVH のデータセンターのみなら
ず、主要なデータセンター間を接続することで、コロケーションおよびデータセンター間の接続に
おいて幅広い選択肢を提供します。
企業やクラウドプラットフォームプロバイダー、サービスプロバイダーにとって、データセンター
が果たす役割の重要性がますます増しています。データセンターの数やデータセンター関連サービ
スの増加にともない、データセンター間のトラフィック量は年間およそ 26%1増、2017 年にはトラ
フィック量が 530 エクサバイト に達し、アジア地域において 15 億ドル市場になる予測です。
このようなトラフィック量の急増に対応するためには、コスト効率が高く、素早い拡張が可能なデ
ンターセンター間接続サービスが求められています。また、トラフィック急増の要因であるクラウ
ドサービスの普及に伴い、企業のデータセンター、社内の IT システム、ネットワークインフラを、
複数の異なるデータセンターや様々な地域に存在する顧客やビジネスパートナーと接続するサービ
スの需要が高まっています。
KVH は、
「DCNet」サービスを通じて東京近郊、大阪近郊、シンガポール、香港のエリアにある
100 のデータセンターを接続します。また、高い堅牢性、信頼性、パフォーマンスを実現する米国
のデータセンター事業者である Coresite を通じて、米国のデータセンターとのネットワーク接続も
提供します。2014 年 8 月のサービス開始時には 100Mbps~10Gbps のネットワーク回線の帯域を、
2015 年第一四半期には 100Gbps まで拡張した帯域を提供します。また、サービス形態は、ポイン
ト・ツー・ポイント、ポイント・ツー・マルチポイント、マルチポイント・ツー・マルチポイント
の 3 種類となります。
「DCNet」の主な特徴は下記の通りです。

1
オンデマンドな帯域の利用とシンプルな価格設定:トラフィックの月間利用量に応じた支払方
法(Pay-As-You-grow)を採用するバースト型と、拠点間の帯域保証型の 2 種類の料金体系で
提供されます。バースト型では、低価格な DCNet ポートの月額契約をお支払いいただくだけで
サービスを提供し、毎月のトラフィック利用量をメガビット単位の固定レートで支払うことが
可能となります。これにより、お客様は TCO を削減し、ビジネスの成長に合わせてデータセン
ターを利用することができるようになります。一方、拠点間の帯域保証型サービスは、トラフ
Cisco 2013 Global Cloud Index Forecast
ィック利用量が事前に把握でき、一定の帯域で高い通信パフォーマンスを実現したいお客様に
最適なサービスとなります。契約体系としては、各国の大都市間でのサービス利用を対象とし
た「メトロ DCNet」と、海外への接続サービス利用を対象とした「インターナショナル
DCNet」の 2 種類があります。

迅速なサービス導入とアップグレード:データセンター間におけるネットワークプロビジョニ
ングを最短 2 営業日で行うことができます。お客様のラックから KVH の「DCNet」設備へク
ロスコネクトを同一のデータセンター内で行う場合は 1~7 営業日かります。また、エンド・ツ
ー・エンドのサービス導入においては、通常 6 週間程度かかるところ、KVH の「DCNet」で
は 1 週間程度で接続することが可能となります。

簡易化されたオペレーション:複数のデータセンター間や国々における、あらゆるデータセン
ター接続において単一の窓口を提供します。これにより、オペレーションを効率化することが
できます。また、
「DCNet」のデータセンター内におけるクロスコネクトを行うこともできるた
め、お客様のネットワーク管理の負担を軽減します。

広範囲なサービス提供エリア:2014 年内にアジアおよび米国の主要な約 100 のデータセンター
間を接続し、ビジネスパートナー、サプライヤー、サービスプロバイダーへのシームレスな接
続を提供します。「DCNet」では、クラウドコンピューティング、アプリケーションのサービス
プロバイダー、コンテンツ配信企業、主要な通信業者などを相互接続しているデータセンター
を、戦略的に選択して接続しています。

様々なサービスのエコシステム:DCNet ポートの契約のみで、IaaS やクラウドアプリケーシ
ョンなどの様々なサービスを迅速に利用することができるエコシステムに参画することができ
ます。これにより、お客様はビジネスのニーズにあわせてデータセンターを選択かつ利用する
ことができるようになります。
KVH の代表取締役兼 CEO である東瀬エドワードは次のように述べています。「アジアの主な金融
都市における複数の事業者の主要なデータセンターを、一つの仮想データセンタークラウドとして
提供する『DCNet』は、お客様のビジネスのあり方を根本的に変える革新的なサービスです。IT が
データセンターを主体としたサービスベースへと急速に移行する中、サービスプロバイダー、コン
テンツ配信企業、エンタープライズ間のシームレスなネットワーク接続が非常に重要になっていま
す。このような需要に応え、SDN 技術を活用して必要なデータ量を必要な時に利用できるオンデマ
ンドなサービスを提供する上で、
『DCNet』は非常に大きな一歩となります。『DCNet』を利用する
ことにより、お客様はクロスコネクトのみで他のデータセンターへ接続することができるようにな
ります。」
KVH について
KVH は、1999 年に米国フィデリティ・グループにより東京を本社として設立されました。アジア
地域を代表する情報デリバリー・プラットフォームとして、高品質なデータセンター設備と低遅延
のグローバル・ネットワーク、拡張性の高い IT、クラウドのマネージド・サービスを、ミッション
クリティカルな情報や機密性の高い情報を扱う世界中の企業やサービスプロバイダーに提供してい
ます。
KVH は、東京、横浜、大阪、香港、上海、シンガポール、ソウル、釜山、シカゴに拠点を構え、シ
ームレスなグローバル IT サービスを展開しています。顧客は 2,000 社を超え、その業種は、金融、
製造、メディア、ゲーム、通信事業者、E コマースなど多岐にわたっています。当プレスリリース
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