図工科演習 - 創価大学 通信教育部

2016年度 シラバス情報表示画面
科目名
図工科演習
科目コード:82714 単位数:2
科目責任者
清水 由朗
課題と試験担当教員
履修方法
S スクーリング学習
ナンバリング
CPRED273
■科目概要
「図工科演習」は作品制作の実習を通し基本的技術を学び、美術表現への理解を深めることを目的とした実習講座です。
短期間の実習ですが、作品制作の喜びと同時にその基礎をしっかり学んでいきたいと考えます。
絵画の内容は大別して「写生」と「デザイン」とし、写生は「風景」や「静物」など身近にある題材を取り上げ、観察力を
養い、デザインでは色彩や構成など、日常の中での感性を養おうとするものです。工芸では「木工作」や「彫塑」に挑戦し
その基礎を学び、立体把握の訓練に役立つように考えています。
小学校の現状は、創造的な美術活動に力点が置かれている傾向が強いだけに、ここで学んだ技術を活用されることを期待
します。
■到達目標
1. 自身の目と手を使って、思い通りに表現することができる
2. 提出期限内に制作できるよう時間配分と計画性を持ち、作品を完成まで導くことができる
(期限内に終了できない場合でも放課後等を使用して、作品を完成させるこだわりの姿勢)
3. 自身の表現と他人の表現の違いに気付き、お互いのよさを認め合うことができる
4. よりよい表現となるよう工夫し、丁寧な描きこみ・丁寧なつくり込みができるようになる
■科目の計画・内容
学習範囲
該当する章など
DVD1
教科書の範囲
■スケッチからは
じめよう P2~P
3
■構図の取り方
P14~P15
■風景を描く
P16~18
■写真の表現P84
□その他関連
P10~P13
P19~P21
学習内容
1. はじめに
図工科演習について
授業のねらい
DVDの内容の概略
家庭課題を行なうための準備物
2.表現について
構図の取り方を学ぶ 構図の取り方の実践
3. ●写真実習(屋外) (家庭課題1)
身近な風景を観察する
絵画制作の試みとしての写真撮影
■準備するもの:
◎デジタルカメラまたはカメラ付携帯電話(最終的にLサイズにプリントするので撮影する際の撮影データサ
イズに注意)、リサイクルカメラ等フィルムカメラも可(プリントにかかる料金に注意)。
◎自宅で写真をプリントする場合は、2L版の用紙も準備(提出写真は2Lサイズ2枚)。
◎八つ切り画用紙1枚(写真作品を2枚をこの画用紙の上にレイアウトして貼る)。
◎スティック糊(写真作品を画用紙に張る際に使用)。
(2回目に続く、2回目の項目にも目を通す)
DVD1
教科書の範囲
■スケッチからは
じめよう P2~P
3
■構図の取り方
P14~P15
■風景を描く
P16~18
■写真の表現P84
□その他関連
P10~P13
P19~P21
写真実習(屋外)活動の流れ
① 屋外に出て、気に入った風景を
5枚~10枚をめどに撮影する。
② 撮影した風景の構図をチェックし、自分の表現したいものが伝わっているかどうか、検討する。
③ その上で、今度は構図を意識しながら3枚程度撮影し、その中で一番良くできたと思われる作品をLサイ
ズに、カラーでプリントアウトする。
画質は特に問わないが、自分の思いが伝わるように、丁寧な撮影・プリントを心がける(費用がかかるが、
適宜、プリントショップを利用しても良い)。
④写真作品が完成したら
★この2枚(各裏面に学籍番号・氏名を記入)を、八つ切り画用紙にレイアウトして、糊で剥がれないように
貼りつける。
その上で、2点にそれぞれ題名をつける。
★各作品の下に、題名、撮影日時、何に感動して、あるいは何をねらって撮影したのか、100文字以内でコ
メントをつける。手書きまたはワープロソフトで制作し印刷したものを貼り付ける。
★学籍番号、氏名も同様に画面表側に示す。
★作成した作品は大学でのスクーリング(対面形式授業)時に提出するので、スクーリング(対面形式授業)
に参加する際はくれぐれも忘れずに持参する。
★持ち運びする際は作品が壊れる可能性があるので、丸めずに収納可能な大きさのクリアファイルや段ボー
ル、スケッチブック等で作品を挟み、作品が傷まないように持ち運ぶこと。
DVD2
教科書の範囲
■日本の伝統色
P48
■色の整理 P49
~P50
■配色の工夫
P51
■色面構成
P52~P54
□その他関連
P55~P65
1.色について
2.色の整理
色彩の基礎 色の三要素(属性)
混色
色相環
補色残像
3.色の対比 明度対比
色相対比
彩度対比
色の対比の効果
3.配色の工夫
4.~折り紙による色面構成~ (家庭課題2)
●折り紙による色面構成(目標活動時間:準備の時間は含まず約180分)
*この課題のねらいは、下記のとおりである。
1.色彩の基本を理解する
2.色の感情について理解し、自らの工夫で配色することができる
■準備するもの:
◎八つ切り画用紙(この課題のデザイン画面(基底材)として使用)
◎鉛筆(下書きや枠線を引くのに使用)
◎消しゴム(鉛筆の線を修正する時に使用)
◎定規(直線定規・三角定規どちらでもOK。枠線を引くことに使用)
◎折り紙(市販されている一般的なものを使用。絵柄や模様がついている折り紙は今回の活動では使用不可)
◎はさみ(折り紙を任意の形に切る時に使用。カッター等を使用しても構いません。その場合は机を痛めない
ようにカッターマットを用意)
◎糊(スティックタイプのもの。折り紙を画面に貼る時に使用)
※必要に応じてコンパス等の道具類を使用しても構いません。
(4回目に続く/4回目の項目にも目を通す)
DVD2
教科書の範囲
■日本の伝統色
P48
■色の整理 P49
~P50
■配色の工夫
P51
■色面構成
P52~P54
□その他関連
P55~P65
活動の流れ
①八つ切りサイズ画用紙を横向きに使用し、画用紙の上に15㎝×15㎝の枠を鉛筆と定規を使って2つ並べて作
図する。
その際、作図する正方形の間隔は1cm以上あけること。
②作図した2つの正方形それぞれに「清流」「濁流」の色と形をイメージする。
<<イメージをまとめるヒント>>
「対になる言葉」から生まれる「対になるイメージ」と捉えると発想が広がる。また頭の中で考えているだけ
ではうまくイメージがまとまらないことがしばしばあるのでノートなどを使用し実際に正方形を描き、そこに
イメージに使用する形のスケッチを行うと、これから制作するイメージをまとめやすくなる。
③準備した折り紙を使い、教科書P50にある「色の感情」も参考に、2つにそれぞれにふさわしい色の組み合
わせを考える。
④折り紙をはさみでイメージに合う形に切り取る。
⑤折り紙の大きさ、バランス、配色を考えながらそれぞれの正方形に配置してみる。
⑥「清流」「濁流」のイメージに合うような配色ができたら、折り紙を糊で貼り込んでいく。
⑦切り出した折り紙の形は重ね貼りしても良い。
⑧文字の使用は不可とする。
⑨正方形の枠から、極力はみ出さないように注意し、はみ出した部分ははさみ、カッター等で工夫して切り取
ること。
★完成後、作品裏側右下側にどの様な「清流」「濁流」のイメージを基に制作したのかを説明する簡単なコメ
ントと活動時の感想、とりかかり始めた年月日時と完成した年月日時、学籍番号、氏名を記述。
★作成した作品は大学でのスクーリング(対面形式授業)時に提出するので、スクーリング(対面形式授業)
に参加する際はくれぐれも忘れずに持参する。
★持ち運びする際は作品が壊れる可能性があるので、丸めずに前の写真課題作品と重ね、作品が傷まないよう
に持ち運ぶこと。
DVD3
教科書の範囲
■鉛筆で描く
P4~P5
■粘土でつくる
P38~P41(P3
9)
□その他関連
P40~41
* 手のデッサン 彫塑関連
1.描き始める前の準備
デッサンとは 用具について
2.じっくり観察する大切さ
手の形や表情をとらえる 美術作品の中の手の表現
3.課題に際して 手の形とテーマの決め方
4.手の素描 ●手の素描(デッサン)
(家庭課題3)
八つ切りサイズの画用紙に、自分の手を実物大程度のサイズで構図を変えて2種類(正面から見た形と側面から
見た形)描く。
※ポーズを変えて、2~3枚描くと、より立体についての認識が深まるので、時間があれば挑戦してほしい。
■準備するもの:
◎3種類程度の濃さの鉛筆
(DVDでは2Hと,HBと2Bの鉛筆の3本を用いて説明している、鉛筆は一般的な文具店で売られているも
の)
◎練り消しゴム
(練り消しゴムは描いた鉛筆の線を消す以外にも様々な使い方がある。使い方についてはDVDで紹介、無い場
合は普通のプラスチック消しゴムでも可)
◎八つ切りサイズの画用紙1枚
◎カッターナイフ(鉛筆を削るときに使用)
(6回目に続く/6回目の項目にも目を通す)
DVD3
教科書の範囲
■鉛筆で描く
P4~P5
■粘土でつくる
P38~P41(P3
9)
□その他関連
P40~4139
この課題のねらいは、下記のとおりである。
1.鉛筆を使いこなすことができる
2.複雑な形の立体感を表すための工夫ができる
★完成後に画用紙の裏面右下側に、学籍番号・氏名・テーマ・描き終えて感じた事、テーマについて考えたこ
とについて簡単に記入。
★手のデッサンは大学でのスクーリング(対面形式授業)時に提出するので、スクーリング(対面形式授業)
に参加する際はくれぐれも忘れずに持参する。
★持ち運びする際は作品を傷める可能性があるので、丸めずに前回課題作品と重ね(作品同士がこすれて汚れ
ないように配慮)、作品が傷まないように持ち運ぶこと。
DVD4
教科書の範囲
■木でつくるP66
~70
レターケースのデザインを考える(木工作)
1.用と美、工芸の世界
2.木工作
レターケースの制作
(家庭課題4)
●レターケースのデザイン
(縦)36㎝×(横)15㎝×(厚さ)1㎝
※この課題のねらいは下記のとおりである
1.完成作品をイメージし、デザインの工夫ができる
2.彫刻刀を用いた表現のイメージができる
■準備するもの:
◎鉛筆、消しゴム、定規
◎B4サイズのコピー用紙1枚(B4サイズのコピー用紙が無い場合はA4サイズのコピー用紙2枚を繋いで使用
しても可)
DVDの中の説明に従い作業を進める。
①レターケースの形をイメージする。
「花」と言うテーマをもとに、どんな花のイメージで制作するか考える。
②前板・背板の長さのバランスをイメージする。
・前板にデザインを考える場合は?
・背板にデザインを考える場合は?
●参考:添付図
③花のデザインをこの前板・背板のバランスを考えた上、コピー用紙の必要な場所に鉛筆でデザインを描き始
める。
④描く花の大きさ(数と配置)も考える。
※花の大きさが小さく細かいものにならないようにしてください。彫刻刀で彫りずらくなる場合があります。
(8回目に続く/7回目~9回目の項目にも目を通す)
DVD4
教科書の範囲
■木でつくるP66
~70
⑤デザインが引き立つカットの仕方(直線・曲線)を今一度考え決める
DVD4
★出来上がったら余白に学籍番号、氏名、花の名前、どんなイメージの作品なのか、簡単な説明を記入する。
教科書の範囲
(9回目に続く)
教科書の範囲
■木でつくるP66
~70
DVD5
教科書の範囲
■紙で作る
P72~P73
□その他関連
P46
★今回の花をテーマにしたデザイン画は実際のレターケース制作時に使用するので、スクーリング授業に必ず
持参する。
★また、必要な花の写真や資料も忘れずに持参する。
★サッカーボール(紙工作)
1.素材について考える
2.平面から立体へ
(家庭課題5)
サッカーボールの制作
<制作から完成・提出までの流れ>
○材料、道具の準備
○提示する各寸法と展開図全体の仕上がりイメージを基に、画用紙の上に作図する。
○作図を基に展開図を切り離す
○作図した線を消しゴムで消す
○テーマを設定し、配色を考え着色する
○組み立てる
○完成した作品を基に指示に従い、提出用シートを作成する
○提出用シートを大学でのスクーリング初日に提出する
準備するもの:
◎少し厚手の八つ切りサイズ画用紙(できるだけ腰のあるもの、文房具店や100円ショップでも手に入る材料
ですが、材料にこだわりを持ちたい方はケント紙も可、文房具店や美術材料を扱う専門点などで入手可能)
◎提出用の八つ切りサイズの紙(完成したサッカーボールを撮影した写真を貼る台紙)
◎鉛筆またはシャープペンシル(設計図を書くのに使用)
◎消しゴム(間違えた線を修正する為に使用)
◎はさみ/カッターナイフ・カッターマット(サッカーボール形の立体の展開図を画用紙から切り出す際に使
用、カッターナイフを使用する時にはテーブル等を傷つけない為にカッターマット等の下敷きを敷いて作業す
ること)
◎固形糊(組み立てる際に使用、スティック状の糊がお勧め、両面テープ使用可、両面テープで接着する際一
発勝負になるので慎重に使用する)
◎○定規(30cm以上の直線定規、長すぎると扱いにくいかも知れません。また、三角定規などもあると作図
をする際便利です。)
○色鉛筆・クレヨン・カラー水性ペン・蛍光ペン等の着色をする材料、または色面構成で使用した折り紙など
の色紙(色紙類を着色用の材料として貼る場合は、固形タイプの糊を使用)
◎デジタルカメラまたはカメラ付携帯電話(最終的にLサイズにプリントするので撮影する際の撮影データサ
イズに注意)、リサイクルカメラ等フィルムカメラも可(プリントにかかる料金に注意)
●DVDの説明に従い、制作を進める
●参考:添付図
★組み立てが終了後、完成した作品の写真を撮影する。前面と背面2方向(2枚)から撮影すること。その
際、真正面ではなく側面や上面が見える形、立体的に撮影できる構図で撮影をする。写真の大きさはLサイ
ズ。
★この2枚(各裏面に学籍番号・氏名を記入)を、八つ切り画用紙にレイアウトして、糊で剥がれないように
貼りつける。
★写真の下に、学籍番号、氏名、配色のテーマ、撮影日時、活動時の感想を示す。手書きまたはワープロソフ
トで制作し印刷したものを貼り付ける。
★作成した作品(写真を添付した画用紙)は大学でのスクーリング(対面形式授業)時に提出するので、スクー
リング(対面形式授業)に参加する際はくれぐれも忘れずに持参する。(制作したサッカーボール型の実物は
ご自宅で保管ください)
★持ち運びする際は作品を傷める可能性があるので、丸めずに前回課題作品と重ね(作品同士がこすれて汚れ
ないように配慮)、作品が傷まないように持ち運ぶこと。
ないように配慮)、作品が傷まないように持ち運ぶこと。
★持ち運びする際は作品が傷む可能性があるので、丸めずに収納可能な大きさのクリアファイルや段ボール、
スケッチブック等で作品を挟み、作品が傷まないように持ち運ぶこと。
教科書の範囲
■P38~P41
全体ガイダンス(面接授業11回目~30回目)
DVD学習での課題提出
以下のシラバス詳細はスクーリング当日に配布
●彫塑 手を作る
制作する手のポーズを決める
手のデッサンを行う
本制作の為の土台となる心棒をつくる
観察を基に粘土で制作
(12回目に続く)
教科書の範囲
■P38~P41
観察を基に粘土で制作
(13回目に続く)
教科書の範囲
■P38~P41
☆彫塑作品を完成させ提出(当日採点)
教科書の範囲
■P2~ P7
■P10~ P19
●静物画(天候により風景写生)
課題の説明
テーブルごとに協力をして、モチーフを並べる
作品乾燥工程に入る
最終日に着色し仕上げる
構図をしっかり意識し、観察を基に鉛筆で形を描き起こす
(15回目に続く)
教科書の範囲
■P2~ P7
■P10~ P19
描いている対象の上下左右前後の様々な変化に注意しながら着彩
(16回目前半に続く)
教科書の範囲
■P48~ P65
☆静物画作品の完成、提出
後片付け後、次課題
●デザイン1 葉による構成
課題の説明
課題を行う為の下準備
(17回目に続く)
教科書の範囲
■P48~ P65
テーマをもとにした配色の検討
配色が決まったら丁寧に着彩
(18回目に続く)
教科書の範囲
■P48~ P65
仕上げと完成
丁寧な仕上げとは何か、技術的な問題を意識し、完成させる
☆作品の完成、提出
教科書の範囲
■P48~ P65
□P46
●デザイン2(団扇のデザイン)
課題の説明
テーマを基にデザインを考える
テーマがより明確に伝わる色・形の組み合わせ、配置等を考えながら下図を制作
(表と裏、2枚) (20回目に続く)
教科書の範囲
■P48~ P65
□P46
着色工程
(21回目に続く)
教科書の範囲
着色工程
教科書の範囲
■P48~ P65
□P46
着色工程
(22回目へ)
教科書の範囲
■P48~ P65
□P46
着色工程から画面保護工程(ニス)
(23回目に続く)
教科書の範囲
■P48~ P65
□P46
着彩工程から組み立て工程へ
デザイン面保護の為のニスを塗る
ニス乾燥後、組み立て工程
団扇本紙と骨材を接着
☆糊の乾燥後、作品を仕上げ、作品提出
教科書の範囲
■P66~ P70
●木工作 レターケース制作
事前に作成したデザインを基にレターケース全体のデザインを決める
彫刻刀を使用しデザインを彫り進めていく
(25回目に続く)
教科書の範囲
■P66~ P70
花の立体感をイメージし、ものの重なりや背景とのバランス等、前後関係を意識しながら効果的に彫る
教科書の範囲
■P66~ P70
彫り進めていく
(27回目に続く)
教科書の範囲
■P66~ P70
前回の続き
残りの活動時間と相談の上、丁寧に仕上げていく
※時間配分に注意
※手先を切らないように安全には十分注意をする
(26回目に続く)
※平面作品の返却
(28回目に続く)
教科書の範囲
■P66~ P70
完成へ向けての展望を持ちつつ仕上げる
(29回目に続く)
教科書の範囲
■P66~ P70
彫る工程の終了(☆作品採点予定)
組み立て工程
安全面にも注意をしながら、丁寧に組み立てていく
(30回目に続く)
■ディスカッション・ペアワーク
ディスカッション・ペアワークを行う場合があります。
■DVDに関する内容理解の確認方法
課題提出
■学習方法・評価
種別
評価基準
※下記を試験に代える
試験
DVD課題も含め提出された全ての作品を総合して評価
スクーリング時においては、これに制作態度等の活動時の視点も加え総合的に評価
■評価方法
■評価方法
○スクーリング試験:100%
■教科書
書名:つくる・見る・学ぶ美術のきほんー美術資料
著者名:京都市立芸術大学美術教育研究会
出版社名:日本文教出版
出版年:2008.4
版:初版
刷:
ISBN:978­4­536­64999­5
■参考書
特になし
■履修上のアドバイス
美術と聞くと、「私は専門家じゃないし、絵も下手だし…」と、臆してしまったり、思わず身構えてしまうことがあると
思います。皆さんは、幼い日に絵を描いたり、物をつくったりして楽しんでいたのに、大きくなるにつれて、何となく苦手
になってしまう美術。科目の特性として教師の指導の仕方により、嫌いだった美術が好きになったり、逆に好きだったもの
が嫌いになったりすることは珍しいことではありません。少なからずこのような経験をした人もいることでしょう。美術・
図工自体の学習内容の問題というよりも指導する教師の問題としてとらえなくてはならない場合もあります。
この授業で大切にしていることのひとつは、相互のコミュニケーションです。できる限り、一人ひとりの作品と向き合い、
声をかけて行きたいと思いますが、受講する皆さんの側としても、先ずは美術・図工を好きになろうという前向きな姿勢で
授業に臨んで欲しいと思います。
この科目はスクーリング授業になりますので、学習者と教員の交流が一番図れる機会でもあります。制作途上で分らない
ことがあれば、積極的に質問をしていただき、解決方法を共に考えながら、創造性に満ちた楽しい授業をつくっていきたい
と考えています。
スクーリングでは、絵画デザイン系の平面制作と工芸彫塑を扱う立体制作の2分野で構成されています。それぞれに表現特
性や所要時間が異なります。時間配分にも工夫が必要になってきます。事前に教科書の関連ページに目を通しておくことを
お勧めします。また、教科書のp.91から始まる鑑賞の領域や関連として示していないページも造形活動の参考となりますの
で、是非、目を通してみてください。
■1回目から10回目までの活動に必要な道具を揃える際の注意事項ですが、これらの材料は基本的に身の回りにある材料で
目的に合うものを有効活用してください。ない場合はできるだけ安く入手できる方法を選択してください。
■スクーリング(11回目から30回目)実習材料費:3,000円(絵画デザイン分野1,000円・工芸彫塑分野2,000円)事務局
にて証紙を購入し授業内で配布した用紙に添付後、回収します。(スクーリング授業で使用する道具・材料はこちらで準備
いたします)
■汚れても良い服装またはエプロンの使用を推奨します。スクーリングにおいては安全を確保する為、活動に適した身なり
での参加をお願いいたします。(例:爪は長すぎず切りそろえる、付け爪も危険です/長袖の場合、袖口がひらひらしてい
ないものを着用/足の指や甲が露出するサンダル等は避けるなど)
■自習時間
●自宅学習においては、教科書の関連ページだけではなく、その他のページにも目を通すことをお勧めします。
また、教科書以外でも関連する内容を学習することが可能です。自主的に調べ学習を行なうと学びが深まります。 1回に
ついて90分程度学習してください。
●スクーリングにおいては時間内に制作が終わらない場合、空いた時間を使用する等、工夫し制作を進めていくことも大切
になります。個人差がありますが、1課題について2時間程度必要です。
■担当者のプロフィール
■担当者のプロフィール
堀舘秀一
創価大学教育学部卒・多摩美術大学大学院美術研究科修了
佐久間愛子
筑波大学芸術専門学群卒・筑波大学大学院芸術研究科修了