ブレイン・ワークアウト - 午堂登紀雄オフィシャルサイト

夢の実現を加速させる
ブレイン・ワークアウト
午堂登紀雄
私が「ブレーン・ワークアウト」と勝手に名付けた方法をご紹介します。これは、 自分の脳み
その中を全部吐き出し、自分がやるべきこと、やりたいことを明確にし、実現に向かう方法 で
す。
ステップ1 まずは自分の欲望を全て書き出す
新しいノートを買ってきたら、最初のページは自分の欲望を全て書き出しましょう。誰に見せ
るわけでもないですから、欲しい物、やりたいこと、なりたい姿まで、箇条書きで思いつく限り、
出して出して出し尽くします。もちろん何ページ分を使っても構いません。
もちろん具体的な目標、たとえば、資格試験に合格したいとか、年収をいくらに上げたいと
かがあればそれを書きますが、どんなにわがままな欲求でもまったく問題ありません。まずは
自分の想いを全て書き出すことに意味があるのですから。
具体的なものがなくても、「これが欲しい」「これがやりたい」「こういう人材になりたい」「こう
いう生活をしたい」などの理想像は誰でも持っているでしょう。
まずは自分の心の奥底から湧き上がってくる素直な感情とか欲求を書き出します。「世の
中のためにこれをしたい」なんて建前を出して無理しても、取り組むエネルギーはなかなかわ
きませんからね。
脳がスカスカになるまで書き出す
何個書けましたか?10 個?20 個?全然ダメです。目安は 100 個くらいです。もう脳みそがス
カスカになって、抜け殻になるくらい書き出しましょう。この作業は猛烈に疲れます。だから脳
のワークアウトなんです。
なかなか出てこないな~という場合は、たとえば次のようなカテゴリー別に書き出してみま
しょう。
①お金の面で実現したいこと
(例)
・ 年収5千万円を達成する
・ 金融資産を 10 億円作る
・ 自分の稼ぎで親兄弟・親戚全員を養う
②仕事の面で実現したいこと
(例)
・ 営業成績トップになる
・ 新規事業を提案し、子会社の社長になる
・ 独立起業する
③家族の面で実現したいこと
(例)
・ 夕食は必ず家族で食べる
・ 土日は仕事をしないで、家族と過ごす
・ 子供の経験値を高めるため、毎月どこかへ遊びに行く
④趣味の面で実現したいこと
(例)
・ ピアノをマスターする
・ 年2回は海外旅行する
・ 料理の腕をプロ級にする
⑤ライフスタイルの面で実現したいこと
(例)
・ 毎月、健康診断を受ける
・ カラダを鍛え、健康と力強さを維持する
・ 軽井沢とモナコに別荘を持つ
・ 移動は全てタクシー
・ 恋人を 10 人つくる
⑥欲しい物
(例)
・ 200平米超の別荘(ガレージ・温泉付き)
・ 常に最新パソコンに買い替える
・ 2年に一度、高級外車の新車に買い替える
・ スーツはすべてオーダーメード
・ 毎週新しい服を買う
ステップ2 今、あるいは近い将来にやらなくてはならない TODO を書き出す
次に、今現在やらなくてはならないこと、あるいは 1 年以内などの近い将来にやらなければ
ならないことを全部書き出します。
仕事のことからプライベートなことまで、「こんな細かいこと書かなくったっていいじゃん」と
思える小さいコトも全部です。さらに、今「気がかり」になっていることと、将来「気がかりになる
であろう」ことも書き出します。
これも同様に、脳みそがスカスカになって抜け殻になるまで出し尽くします。ステップ1で出
したものと重複してもいいので、最低 100 個は出しましょう。
(例)
税理士に電話する
物件の金額を聞く
3 色ボールペンを買いだめする
積んである本を読む
企画書を作る
プロジェクトの進捗予定を聞く
来週の会食の場所を予約する
洗車する
ブログの更新をする
スポーツクラブの予定を入れる
美容院に行く
メルマガを発行する
勉強会の資料を作る
新しいスーツを買う
洗いざらい書き出したら、でき上がった TODO リストを改めて眺めてください。「これが自分
がやるべきことのすべてだ」と思えたら、気持ちがすごくスッキリしませんか?
さてここで、15 分ほど休憩です。背伸びをして、水やコーヒーを 1 杯飲みましょう。リラックス、
リラックス、リラックス・・・。心地よい疲労感があると思います。脳が空っぽになった感じをイメ
ージしましょう。
ステップ3 優先順位をつける
次は、書き出した項目を上から下まで改めて見返してみてください。重複している項目を消
していき、どれからやるか、優先順位をつけます。これは単純に「順番」を振るだけです。
優先順位を明確にしないと、迷いが出ます。迷うといろいろな TODO に中途半端に手を出
してしまいます。
締め切りがあるものは、間近になってもどれも中途半端なまま、結局迷いが焦りに変わり、
よけいに集中できなくなる悪循環に陥ります。
では、どういう順番か?まずは「これをやらないと困ったことが起こる」という基準で選ぶ。
次に「わくわくするかどうか」という基準で選ぶ。もちろん締め切りがあるものについては 「日
付」を入れましょう。
締め切りがないものは「達成したい日付」を入れます。日付を入れれば、おしりが決まりま
す。すると、今月は何をすべきか、今週は何をすべきか、今日は何をすべきか、逆算でスケジ
ュールが組み立てられます。
そして、取捨選択も大事です。各項目について、「これは自分がやるべきことか」ということも
考えてみてください。もし他人に任せても大差ないことなら、あえて自分はやらない。
何でもかんでも自分で抱えるのではなく、「別に自分がやらなくても他の人や業者に振れば
いい」「費用対効果・時間対効果が低い」というものは外注に出したり、後回しにしたりしましょ
う。
やった方がベターだけど、やらなくても困らないこともたくさんありますから、思い切って除外
しましょう。
ステップ4 行動レベルの TODO にブレークダウンする
優先順位をつけた 1 番目から眺めてみましょう。その項目を見て、今日から何をすべきかが
わかりますか?
もしわからないなら、項目のレベルが大きすぎるのです。だから、もっと小さい項目に分解す
る必要があります。
あまりに大きな TODO だと、現実問題として何も動けません。たとえば「給料を 3 千万円に
する」と書いても、「具体的に何をすればいいんだ?」と行動につながりません。
「どうやったら上げられるのか?そのためには今日から何をすべきなのか?」ということま
でブレークダウンする必要があります。
優先順位の高い項目から、行動レベルの小さな TODO に分解していきましょう。
ステップ5 処理したら消し込んでいく
あとは一つずつ一点集中撃破します。一つの TODO に集中して一気にやり遂げたら、次の
TODO に全力を注いで処理します。
もちろん企画書作成などは時間がかかるので、他の TODO と平行すると思いますが、基本
は一点集中撃破です。
やり終えた TODO は、赤線を引いてどんどん消し込みます。赤線で真っ赤になったページを
見ると、「こんなにたくさんのことを成し遂げたんだ」と、スゴイ充実感が生まれます。
一冊のノートを使い切るころには、膨大な TODO が赤線で消し込まれた状態になっています
から、「これだけやった」という自信にもなります。
逆に未処理の TODO を見ると、「あれ、これだけしかできてないや。もっと時間の使い方を
考えなければ」と反省したり、「これはいつも後回しにしているから気がかりが消えないんだな。
明日は朝一番で済ませてしまおう」と優先順位を見直したりするきっかけになります。
ステップ6 つねにリバイズ(更新)する
TODO は一度書き出したら終わり、ではありません。つねに新たな仕事やら悩み事やら、や
るべきこと・やりたいことが発生します。
新しい TODO が発生したら、リストにその都度書き加えます。この場合も「後で書こう」では
なく「発生したらすぐ」です。
ページがいっぱいになって書ききれなくなった TODO リストは、別ページに新しく作ります。
未処理で残っている TODO も、前のページから新しく作ったページに転記しておきます。
同じ TODO を転記するのは面倒だと思うかもしれませんが、これ、結構大事なんです。まず、
未処理 TODO があちこちのページに分散していると、忘れてモレが発生する恐れがあるので、
最新の TODO はつねに一箇所に集約しておく、という意味があります。
次に自分の手で書くことによって、「あれ、まだこれやってなかったなあ」とか、先延ばしして
いることを「あ、この TODO から逃げてるな」と再確認することもできるからです。
最初のノートを使い切って、新しいノートに更新するとき、ステップ1から5を行います。この
作業をノートの更新に合わせて行うことで、定期的に自分の脳みその中を棚卸しするのです。
この作業を隔週とか月1でできればより理想的ですね。
もちろん欲しい物ややりたいことなんて変わっていきますから、もう興味がなくなったものは
捨ててしまい、新しくやりたいことや欲しい物を書き足していきましょう。
書いた TODO リストが、何度も目に入る環境をつくる
「書けば夢が叶う」なんて言われてもなかなか実現できないのは、日常の忙しさに追いやら
れ、普段は忘れてしまっているからです。
たとえばあなたの会社の年度目標を聞かれて、すらすら答えられる人の方が少ないのでは
ないでしょうか。
つねに意識されないコトは、いくら紙に書いても実現に向けた行動が伴いません。だから毎
日繰り返し目に入るように、いつも使う手帳やノート、パソコンのデスクトップ画面に書いておく
のです。
自分が何を意識すべきか刷り込まれてこそ、全身の神経細胞がその目標の達成に向くよ
うになるのですから。
なので、このページをコピーして、パソコンの脇にも貼っておきましょう。
リラックスできる環境で書こう
この作業は、時間の制約がない休日に、電話などの邪魔が入らずリラックスできる環境で
やりましょう。早朝のカフェやファミレス、ホテルのラウンジなどがオススメです。
週末に、都心のシティホテルや郊外のリゾートホテルなどに泊まり込んでできれば、より理
想的です。普段の仕事から離れたシチュエーションの方が、 膿が出るように全部出し切ること
ができます。
これからの自分の生き方を考え、この1ページからあなたの成功物語が始まるのですから、
ちょっとくらいフンパツしてみましょう。
私の友人の経営者は、「毎月 1 日」と決めてホテルにこもってこの作業をしているそうです。
自分に関わる全ての TODO の棚卸しを、半日かけてやっているのです。しかも毎月!
「ブレーン・ワークアウト」は複利成長の方法論
この「ブレーン・ワークアウト」はシンプルな方法ですが、かなり強力です。
消し込まれた TODO の数だけ自分が行動し、やりたいことが実現しているわけですから、
三冊目、四冊目、五冊目……と続けていくと、あなたの成長は加速度的に上昇していきます。
投資における複利と同じで、ブレーン・ワークアウトを繰り返すことによってあなたは複利成
長していくのです。
同じ時間を費やしていても、今までとは比べものにならないほど充実した日々を過ごしてい
ると実感できます。