2011

第 191 号
おとずれ
平成 23 年(2011) 2 月 20 日
カトリック登別教会(イエスのみ心) 発行
059-0012 登別市中央町 7 丁目 15 番地
Tel. 0143-85-2726
Fax 0143-85-2790
レジオ・マリエ
「おとずれ」1 月号で報告したとおり、韓国ソウル大主教区の新内洞教会ご一行 30
名様が去る 1 月 12 日に登別教会を訪問されました。その折、右の写真のようなレジオ・
マリエのシンボル像を頂戴しました。遅れ馳せながら、
心より厚くお礼申し上げます。
宋神父様によると、レジオは軍隊あるいは軍団を意味
し、したがって「レジオ・マリエ」は“マリア様の軍隊”
の意味だそうです。室蘭地区では聞き慣れない呼称なの
で、調べてみたところ、他の教区では沢山の教会で活動
している団体です。
菊地 功司教様のブログによれば、レジオ・マリエは、
1921 年にアイルランドで創設された団体で、祈りと奉仕
を目的としています。生涯を神にゆだねてキリストとと
もに生き抜いた聖母マリアに倣い、司祭の指導を受けな
がら、祈りの中に自らの霊性を深め、聖化を目指し、福音に沿った活動に取り組む集
まりです。聖母マリアの謙遜や従順、忍耐や寛容、神に対する絶対的な信頼など、そ
の模範を黙想しながら、ロザリオの祈りを捧げます。世界的な規模で組織されており、
共通の規則に従う伝統のある団体です。新潟教会では毎週木曜日にレジオ・マリエの
集いがもたれており、昨年5月 20 日で 2400 回目を数えたということです。(片山記)
世界のカトリック巡礼地(6)
サンティアゴ・デ・コンポステラとその巡礼路
サンティアゴ・デ・コンポステラは、スペイン北西部ガリシア地方の商工業都市。7
~9 世紀の伝承によると、12 使徒のひとりである使徒ヤコブ(スペイン語でサンティア
ゴ)はスペインで宣教活動をして殉教し、この地に埋葬されたという。このため 10 世
紀以降、それまで小さな村であったこの地に次々と聖堂や付属施設が建てられ、エル
サレム、ローマに並ぶ3大聖地のひとつとなった。コンポステラは「星の野」の意味。
巡礼者はさまざまな道をたどるが、人気は「フランスの道」。伝統的なフランスの町
(ル・ビュイ、アルル、トウールなど)から出発する。すべて歩くと 800~900km の距離
で、1 日平均 30km 歩くと約1ヵ月かかる。今も年間数万人がフランスからピレネー山
脈を越えてゆく。その多くは徒歩で、自転車を使う人もいる。
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スペインに入ると、巡礼の拠点の街
が見えてくる。そこには巡礼事務所が
あり、名前を登録し、巡礼者の証明と
なる手帳を受け取る。サンティアゴ・
デ・コンポステラに到着後、巡礼証明
書がもらえる人は、徒歩で 100km 以上、
自転車で 200km 以上という条件がある。
この道は 1993 年に「サンティアゴ・
デ・コンポステラの巡礼路」としてユ
ネスコの世界遺産に登録された。
巡礼のシンボルは帆立貝
巡礼者は胸から帆立貝をつるしていることが特徴で、
巡礼に行ってきた証となっている。その由来について
は色々な説がある。聖ヤコブの遺骸を載せた船がエル
サレムから流れ着いたとき、船底に貝殻が沢山付着し
ていたからとか、聖ヤコブが元々漁師であったからと
か、昔の巡礼者が貝殻を使って托鉢しながら巡礼した
からなどである。
ゴゾーの丘(歓喜の山)
サンティアゴ・デ・コンポステラを間近にひかえ、約5km
手前にある小高い丘。巡礼者たちが遠くに大聖堂の塔を見つ
け、歓喜の声をあげるとされる場所。
サンティアゴ・デ・コンポステラ大聖堂
ゴゾーの丘のモニュメント
最初の聖堂は聖ヤコブの墓
が発見された9世紀初頭に建
てられた。現在の聖堂は 1122
年に完成した 3 番目のもので、
ロマネスク様式の最高峰とさ
れている。中央礼拝堂の下に
は、聖ヤコブと 2 人の弟子の
遺体が埋葬されている。
通称:聖ヤコブ教会
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ボタフメイロ(大香炉)
聖ヤコブ教会に辿り着いた巡礼者は、
「栄光の門」に触って中に入っていく
が、そこで天井から吊下げられた香炉
「ボタフメイロ」の大きさに驚くであ
ろう。重さ約 80kg、高さ 160cm もある
銀メッキ製のもので、14 世紀以降大巡
礼団が到着したときとか、大きなお祭
りのときに使われてきた。この香炉が
天井から吊下げられて、大きく弧を描
いて揺らされ、聖堂内がお香の匂いで
満たされる様子は、この聖堂の大切なイベントとなっている。その役割は、長い道程
をたどってきた巡礼者の汗の臭いを消すためであったと考えられている。
聖ヤコブ年
サンティアゴ・デ・コンポステラのシンボルである聖ヤコブは、同時に今ではスペ
インの守護聖人でもある。7 月 25 日の「聖ヤコブの祝日」はスペインではかなり大き
なお祭りとなっており、この日が主日と重なる年は聖年とされ、
「聖ヤコブ年」として
様々なイベントが行なわれる。聖ヤコブ年には大聖堂の聖なる門(免罪の門)が開かれ、
その門をくぐると全ての罪が許されるということで、巡礼者が特に多くなる。なお、
この聖ヤコブ年は昨 2010 年に祝われたばかりで、次は 2021 年とのことである。
(カトリック生活 2010 年 6 月号、ステラコーポレーションの4大聖地紹介およびその他のホーム
ページから抜粋引用)
今月のセラピー
くじけないで
ねえ 不幸だなんて
溜息をつかないで
陽射しやそよ風は
えこひいきしない
夢は
平等に見られるのよ
私 辛いことが
あったけれど
生きていてよかった
あなたも くじけずに
貯
金
私ね 人から
やさしさを貰ったら
心に貯金しておくの
さびしくなった時は
それを引き出して
元気になる
あなたも 今から
積んでおきなさい
年金より
いいわよ
(柴田トヨ:
「くじけないで」(飛鳥新社発行)より抜粋・転載)
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☆ ☆☆ 昨 日 ☆☆☆ 今 日 ☆☆☆
明 日 ☆☆☆
2 月 13 日(日) 年間第6主日、10:00 ミサ(宋神父)、役員会
14 日(月) 宋神父東京へ出張(~18 日(金)まで)
16 日(水) 10:00 聖堂掃除
17 日(木) ミサはありません
20 日(日) 年間第7主日、10:00 ミサ(小林神父)
22 日(火) 聖ペトロの使徒座(祝日)
24 日(木) 10:00 ミサ・聖体賛美式
27 日(日) 年間第8主日、10:00 ミサ(ライヤ神父)
3 月 2 日(水) 10:00 聖堂掃除
3 日(木) 10:00 ミサ、「祈りの集い」
4 日(金) 16:30 初金ミサ
6 日(日) 年間第9主日、10:00 ミサ(ヘルメス神父)
9 日(水) 灰の水曜日(大斎、小斎)、四旬節愛の献金(四旬節中随時)
10 日(木) 10:00 ミサ・灰の式、13:00 病院訪問
13 日(日) 四旬節第1主日、10:00 ミサ(宋神父)、信徒会臨時総会
15 日(火) 16:30 ミサ
16 日(水) 10:00 聖堂掃除
17 日(木) 10:00 ミサ・聖体賛美式、
「祈りの集い」
19 日(土) 聖ヨセフ(祭日)
20 日(日) 四旬節第2主日、10:00 ミサ(宋神父)
22 日(火) 16:30 ミサ
24 日(木) 10:00 ミサ
25 日(金) 神のお告げ(祭日)
27 日(日) 四旬節第3主日、10:00 集会祭儀
29 日(火) 16:30 ミサ
31 日(木) 10:00 ミサ
★四旬節中:①火曜日にもミサがあります。②ミサ前に十字架の道行をします。
③許しの秘跡にあずかるようお勧めします。
★東室蘭教会黙想会(ケン神父指導):3 月 26 日(土)18:00~、共同回心式 19:00~
3 月 27 日(日) 9:30 ミサ、その後黙想会、懇談会(各自昼食持参)
★室蘭ブロック会議(1/30)の議事録を玄関ホールに掲示したので、ご覧下さい。
『編集後記』
場崎 洋神父様は3月1日付で北二六条教会の主任司祭として着任されます。体調
が回復されて本当によかったと、心からお喜び申しあげます。同時に、今後は重々ご
自愛のほどお祈りいたします。
月が変われば間もなく雛祭り。皆さんは、もうお雛様を飾りましたか? 年に一度
はお雛様に外の空気を吸わせたいと思っているのですが・・・。
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