CHRISTINA OITICICA スペインの巡礼道 サンティアゴ・デ・コンポステラ

CHRISTINA OITICICA
スペインの巡礼道 サンティアゴ・デ・コンポステラ と 和歌山県の熊野古道巡礼道は
共にそれぞれの文化のもとで古くから続く信仰の道として歴史を刻んできました。
ブラジリアンアーティスト・クリスティーナ オイティカの熊野古道での創作活動が200
9年に始まりました。クリスティーナの現在進行中の熊野古道アートプロジェクトは聖
ヤコブの年である来年の2010年に完成予定です。
「サンティアゴ」はスペイン語で「聖ヤコブ」をさし、7月25日の聖ヤコブの祝日が日曜
日に当たる年は「聖ヤコブの年」とされ、この年にスペイン サンティアゴ・デ・コンポス
テラに巡礼する者は全ての罪が許されるとされている特別な年です。
地中アートの先駆者であり出展者である、クリスティーナ オイティカ。彼女はスペイン
サンティアゴ・デ・コンポステラ巡礼道沿いに埋めることによって生みだした100点も
の作品の後、熊野古道に辿り着きました。
熊野古道沿いの地中には現在、彼女の作品11点が眠っています。
世界的に有名なアーティストであるクリスティーナのオリジナル・アート・テクニックは、
エコ・アートやランド・アートとして知られる芸術と絵画とを融合させた進化系で、自然
の持つ力に彼女の芸術作品に対する美的効果の実行をゆだねることで完成します。
クリスティーナは20年間における彼女の芸術活動のキャリアのなかで、世界12カ国
で60を超えるギャラリーにて美術個展を開催しました。
アマゾンやピレネー、インドにて彼女独自のアート・テクニックを用いた試行錯誤の創
作活動の後、クリスティーナは「巡礼道」という言葉をテーマに掲げスペインの巡礼道
サンティアゴ・デ・コンポステラ と 和歌山県の熊野古道巡礼道 での創作活動を5ヶ
年計画で新たに始めました。
クリスティーナ オイティカ は ブラジル リオ・デ・ジャネイロ 出身、1951年生まれ
の58歳。革新的なアーティストとして名を馳せ、エキゾティックな新具体主義の技法を
用いた地中アートの第一人者です。作品に自然の要素を生かし、影響させるという点
でエコ・アートやランド・アートを思い起こさせる新しい創作活動です。
クリスティーナ オイティカ は、彼女自身の生誕の地である、ブラジル リオ・デ・ジャ
ネイロで1970年代に発展を遂げた実験主義的芸術のムーブメントの申し子となりま
す。その後、スペイン サンティアゴ・デ・コンポステラ 巡礼道沿いにて独創的な創作
活動を実行し、現在日本の熊野古道においての創作活動にいたります。
THE CREATIVE PROCESS
創作活動のプロセス
創作活動のプロセス
共に世界遺産に登録された巡礼道の聖なる最終目的地を有する市として、2008年
にスペイン サンティアゴ・デ・コンポステラ観光局と日本 和歌山県 田辺市熊野ツー
リズムビューローの共同プロモーションプロジェクトが発足しました。
この共同プロモーションプロジェクトの一環として招待を受け、クリスティーナ オイティ
カは、彼女が2006年から2008年にかけてスペイン サンティアゴ・デ・コンポステラ
巡礼道沿いで行った創作活動と同様に、2009年熊野古道巡礼道沿い4ヶ所に、石・
雨・雪・土・ろう・自然界に存在する色素といった熊野の土地の力を受け地中アート創
作活動を行いました。
創作過程の第1章は作品を完成させることです。完成した作品を地中に数ヶ月間地
中に埋めてしまうことによって、作品と自然を相互に影響させることが彼女の創造的
過程の第2章です。
埋蔵した地中アートを掘り起こし、展示することが最終段階第3章です。
この独創的なプロセスは、その土地でのその時だけの自然の巡りあわせである雨・
干期といった自然現象エネルギーを象徴的にとらえ、また作品に抽象的構造を与え
ます。
したがって、創作過程は「文化的発芽」を象徴しているのです。
今回の熊野古道における創作活動は、ただ1点の違いを除いてクリスティーナがスペ
イン サンティアゴ・デ・コンポステラで行った創作活動とほぼ同じ方向性をもって行わ
れます。クリスティーナは今回の熊野古道4ヶ所に埋めた11作品を、彼女が尊敬する
日本の江戸時代の絵師 伊藤若沖(1716-1800)を彼女自身の解釈をもって表現する
ことを試みています。
AN EXPERIMENTAL TECHNIQUE
実験的テクニック
実験的テクニック
クリスティーナ オイティカは、自然を協力的な構成要素として使用し地中アートを生
みだしました。
5年前、クリスティーナはフランス ピレネー山脈にて自然に囲まれた環境で10メート
ルのキャンバスを使い野外で絵画を描きました。作品完成後、彼女はそのままそこに
作品を放置して乾かすことにしました。
10メートルものキャンバスを納められる十分な大きさの屋内施設がなかったというの
が理由でありましたが、これがクリスティーナの地中アートの始まりのきっかけとなり
ます。
次の日、クリスティーナがその作品を引き上げに行った時、キャンバスの表面に埃や
土、落ち葉や昆虫がくっついていることを発見し、自然が非意図的に彼女の作品に効
果をもたらしていることに気付いたのです。
その瞬間からクリスティーナは自身の作品全てを同じように自然にゆだねることを心
に決めました。
最初はピレネー山脈にて、その後アマゾンの熱帯雨林にて、そしてインドのホーリー
バレーでの創作活動。
その後、次なる創作活動の舞台を、20何年前に1人で歩いたことのある、また、198
6年に夫であるパウロ コエリョ と共に歩いた、スペイン サンティアゴ・デ・コンポステ
ラ巡礼道とすることを決心しました。
2006年9月、クリスティーナはスペイン サンティアゴ・デ・コンポステラ巡礼道沿いの
様々な個所にキャンバスを埋め、巡礼道の自然や巡礼道を歩く巡礼者たちの足跡が
と彼女の作品にもたらす相互作用を求め、巡礼道へと舞い戻ることを決心しました。
スペイン サンティアゴ・デ・コンポステラでの経験と作品を生みだす彼女のアーティス
トとしての意図が、クリスティーナを同じ巡礼道である日本の熊野古道における創作
活動へと導きました。
クリスティーナのアート・テクニックは1950年代に興った実験的芸術の流れをくみ、
1970年代にリオ・デ・ジャネイロで発展を遂げた実験的芸術・新具体化派の技法に
磨きをかけた革新型といえます。
THE ARTIST
アーティスト
クリスティーナ オイティカは1951年リオ・デ・ジャネイロ生まれ。18歳の時、国立の
美術学校で学びました。学生時代初期は建築に専念。スペイン マドリッド で美術を
学んだ後、1990年に絵画を通して芸術との繋がることを志します。
作家のパウロ コヘリョ との28年間の結婚生活のなかで、尊敬の念をもって伴侶で
あるパウロ コヘリョの精神性、宗教性と心を通い合わすことによって、クリスティーナ
は彼女自身が具象表現と抽象表現を融合させるアーティストであることの意味を明確
にしているといいます。
クリスティーナ オイティカのアーティストとしての20年間のキャリアにおいて、世界1
2カ国で60を超えるギャラリーにて美術個展を開催しました。
(フランス)
Britto Central – Miami, USA.(アメリカ)
Art Masters Festial – St. Moritz, Switzerland.(スイス)
Infr'action – Séte Festival, France.(フランス)
BACI Gallery – Washington, USA.(アメリカ)
Louis Vuitton – Sao Paulo, Brazil.(ブラジル)
Louis Vuitton – Río de Janeiro, Brazil.(ブラジル)
Prefeitura – Lyon, France.(フランス)
France-Brazil Cultural Centre- Rio de Janeiro, Brazil. (ブラジル)
4 Visual Photographs Exhibition – Liège Biennial, Belgium. (ベルギー)
Mestnua Gallery – Ljubljana, Slovenia. (スロバニア)
48 Contemporary Art Exhibition of Montrouge, France.(フランス)
Lafayette Gallery – Paris, France. (フランス)
Carrousel du Louvre – Paris, France.
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(ブラジル)
Oscar Wilde House – Dublin, Ireland. (アイルランド)
Candido Mendes Cultural Centre – Río de Janeiro, Brazil. (ブラジル)
Hélio Oiticica Art Centre – Río de Janeiro, Brazil. (ブラジル)
National Historic Museum – Río de Janeiro, Brazil.(ブラジル)
National Museum of Fine Arts – Río de Janeiro, Brazil.
2008年、クリスティーナ オイティカはスペイン国内各地で「巡礼道」で生まれた作品の一部
で美術個展を開催しました。
León: Casa de las Carnicerías de Caja España - from June 10 to 30.
León: Hospital de Órbigo, Pilgrim’s Refuge – from Jul 3 to 27.
Astorga (León), Caja España Cultural Centre – from August 5 to 30.
Bembibre (León), Caja España Cultural Centre – from September 4 to 28.
Ponferrada (León), Caja España Cultural Centre – from October 2 to 31.
2009年、スペイン サンティアゴ・デ・コンポステラにて大規模美術個展を開催しまし
た。
Santiago de Compostela, Iglesia de la Universidad – from May 13 to June 30.
詳細情報は下記ホームページでご覧になれます。(日本語はありません)
http://www.christinaoiticica.com.br/
http://www.myspace.com/christinaoiticica
To request an interview or further information, please contact
Juliana Dorneles
[email protected]
+33 634 43 67 88